JP2005002016A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミド類を含有し、皮膚に適用する際の使用感に優れた皮膚化粧料の提供。
【解決手段】(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類
【化1】
Figure 2005002016

(Rは置換基を有していてもよい炭化水素基;Yはメチレン、メチン又はO;X、X、XはH、OH、アセトキシ基;XはH、アセチル基等;R、RはH、OH等;RはH、アミジノ基等)、
(B)無機酸又は炭素数5以下の有機酸、
(C)セラミド類、及び
(D)カチオン性架橋ビニル共重合体
を含有する皮膚化粧料。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚に適用する際の使用感に優れ、塗布後の皮膚にすべすべとした、なめらかな感触を付与できる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
スフィンゴシン類やセラミド類は、皮膚の細胞間脂質の主要な構成成分の一種であるため、肌荒れ改善効果に優れた化粧料用成分として知られている。しかし、これらは結晶性が高く、また融点が高い物質であるため、特に水を含む組成物中に安定配合するのが困難である。そこで、多量の油剤や界面活性剤を使用した複雑な乳化系を設計することにより、化粧料組成物等に安定に配合する工夫がなされている(特許文献1)。
しかしながら、多量の油剤や界面活性剤を使用すると、べたつきや油性感が強くなりやすく、皮膚に適用する際の使用感が劣る場合が多かった。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−48721号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、セラミド類を含有し、皮膚に適用する際の使用感に優れた皮膚化粧料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、セラミド類をスフィンゴシン類の塩と組合わせることにより、安定に乳化させることができ、これにカチオン性架橋ビニル共重合体を併用することで、皮膚に適用する際の使用感に優れ、適用後の皮膚にすべすべとした、なめらかな感触を付与できる皮膚化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類
【0007】
【化2】
Figure 2005002016
【0008】
(式中、Rはヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の炭化水素基を示す。Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。X、X、及びXは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Yがメチン基のとき、XとXのいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。Xは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、X−C−O−XがC=Oを表し、この場合X及びXは存在しない。R及びRは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示す。2個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基を示す)、
(B)無機酸又は炭素数5以下の有機酸、
(C)セラミド類、
(D)カチオン性架橋ビニル共重合体
を含有する皮膚化粧料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる成分(A)のスフィンゴシン類は、前記一般式(1)で表わされるものである。
式中、Rは、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の炭化水素基である。特に、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Y側末端にヒドロキシル基を持つ炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、分岐鎖アルキル基の場合は分岐鎖がメチル分岐のもの等が好ましい。具体的には、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、1−ヒドロキシトリデシル基、1−ヒドロキシペンタデシル基、イソヘキサデシル基、イソステアリル基が好ましい。
【0010】
Yはメチレン基(CH)、メチン基(CH)又は酸素原子のいずれかを示す。
、X、及びXは、各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Yがメチン基のとき、XとXのいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。Xは水素原子、アセチル基、グリセリル基を示すか、X−C−O−XがC=Oを表し、この場合X及びXは存在しない。特に、X、X、及びXのうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子、及びXが水素原子であるものが好ましい。
【0011】
及びRは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、特にRは水素原子であることが好ましい。
【0012】
2個のRは、各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基を示す。ここで炭化水素基に置換し得るヒドロキシアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のヒドロキシアルコキシ基が好ましい。またアルコキシ基としては炭素数1〜7の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基が好ましい。
【0013】
具体的なRとしては、水素原子;アミジノ基;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖アルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等の置換基1〜6個が置換した総炭素数1〜8の炭化水素基が挙げられる。
【0014】
特に水素原子又はメチル基、若しくは、ヒドロキシル基、2−ヒドロキシエチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基等の置換基1〜3個が置換していてもよいアルキル基が好ましい。
【0015】
一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類としては、好ましくは次の一般式(2)で表わされる天然又は天然型スフィンゴシン類、及びその誘導体(以下、天然型スフィンゴシンと記載する。)が挙げられる。
【0016】
【化3】
Figure 2005002016
【0017】
(式中、Rはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の炭化水素基を示す。Yはメチレン基又はメチン基を示し、破線部は不飽和結合があってもよいことを示す。X、X及びXは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Yがメチン基のとき、XとXのいずれか一方が水素原子を示し、他方は存在しない。Xは水素原子を示すか、X−C−O−XがC=Oを表し、この場合X及びXは存在しない。Rはヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示す。2個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜4の炭化水素基を示す)
【0018】
ここでRとしては、炭素数7〜19の炭化水素基が好ましく、特に炭素数13〜15の直鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基が好ましい。2個のRは各々独立して水素原子、又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐のアルキル基が好ましい。
【0019】
一般式(2)で表わされる天然型スフィンゴシンとしては、具体的には、天然のスフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンガジエニン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、及びこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)等が挙げられる。
これらのスフィンゴシンは天然型(D(+)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(−)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。
特に、PHYTOSPHINGOSINE(INCI名;8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0020】
【化4】
Figure 2005002016
【0021】
これらは、天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
天然型スフィンゴシンの市販のものとしては、例えば、D−Sphingosine(4−Sphingenine) (SIGMA−ALDRICH社)、DS−phytosphingosine (DOOSAN社)、phytosphingosine(コスモファーム社)が挙げられる。
【0022】
更に、本発明で一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類のもう1つの類型としては、次の一般式(3)で表わされるスフィンゴシン構造を持つ擬似型(以下、擬似型スフィンゴシンと記載する。)が挙げられる。
【0023】
【化5】
Figure 2005002016
【0024】
(式中、Rはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の炭化水素基を示し;Xは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;2個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基を示す)
【0025】
ここでRとしては、炭素数14〜20のイソ分岐アルキル基が好ましく、特にイソステアリル基が好ましい。イソステアリル基は、動植物油由来の脂肪酸を用いたダイマー酸製造時の副生成物由来のイソステアルアルコールを原料油として誘導されるイソステアリル基がもっとも好ましい。
【0026】
としては、水素原子;アミジノ基;メチル、エチル、プロピル、2−エチルへキシル、イソプロピル等の直鎖又は分岐鎖のアルキル基;ビニル、アリル等のアルケニル基;ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メトキシプロピル、2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシへキシル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル、2−メトキシエチル、1−メチル−2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、3−メトキシプロピル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル等の置換基を有する総炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
特に、2個のRのいずれか1つが水素原子で、他方が2−ヒドロキシエチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルである2級アミンが好ましい。
【0027】
擬似型スフィンゴシンとしては、Rがイソステアリル基、Xは水素原子で、Rの一方が水素原子、他方がヒドロキシル基、2−ヒドロキシエチル基、1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、又は2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル基等の置換基1〜3個が置換したアルキル基であるものが好ましい。
擬似型スフィンゴシンの具体例としては、次式のものが挙げられる。
【0028】
【化6】
Figure 2005002016
【0029】
成分(A)は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚化粧料中の成分(A)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜3質量%、更に0.01〜1.5質量%であるのが好ましい。
【0030】
本発明で用いる成分(B)のうち、無機酸としては、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、炭酸等が挙げられ、特にリン酸、塩酸が好ましい。
有機酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸等のモノカルボン酸;コハク酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸等のジカルボン酸;グリコール酸、クエン酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸、酒石酸等のオキシカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸などが挙げられる。
【0031】
成分(B)としては、リン酸、塩酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸が好ましく、特にコハク酸、クエン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸が好ましい。
【0032】
成分(B)は、2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚化粧料中の成分(B)の含有量は、0.001〜10質量%、特に0.005〜3質量%、更に0.01〜1.5質量%であるのが好ましい。
【0033】
成分(B)は、成分(A)のアミンをカチオン化するために、成分(A)1モルに対して0.3モル以上、特に0.3〜5モル、更に0.5〜3モル含有するのが好ましい。例えば、成分(A)と等モル混合した水溶液のpHが、25℃で2〜6になるのが好ましい(例えばフタル酸塩標準液で補正後、堀場製作所社製、HORIBA pH METER F−22で測定)。
【0034】
本発明で用いる成分(C)のセラミド類としては、下記一般式(4)又は(5)で表わされるものが挙げられる。
【0035】
【化7】
Figure 2005002016
【0036】
(式中、Rはヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の炭化水素基を示す。Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。X11、X12及びX13は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X10は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、X13−C−O−X10がC=Oを表し、この場合X10及びX13は存在しない。R10及びR11は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示す。R12はヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよく、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の炭化水素基を示す。R13は水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい、総炭素数1〜8の炭化水素基を示す。R14は炭素数10〜30の炭化水素基を示す)
【0037】
式中、Rは、ヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の、好ましくはヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜22の炭化水素基である。
Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子のいずれかを示す。
【0038】
11、X12及びX13は、各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示す。特にX11、X12及びX13のうち0〜1個がヒドロキシル基で、残余が水素原子であるのが好ましい。Zがメチン基のとき、X11とX12のいずれか一方のみが水素原子であり、他方は存在しない。また、X10は水素原子かグリセリル基であるのが好ましい。
10及びR11は、水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、好ましいR10は水素原子又はヒドロキシメチル基であり、好ましいR11は水素原子である。
【0039】
12は、ヒドロキシル基、カルボキシ基又はアミノ基が置換していてもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の炭化水素基を示す。好ましくは、ヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜35の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシル基が置換してもよい炭素数8〜22の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが挙げられる。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
【0040】
13は、水素原子を示すか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基である。このうち水素原子あるいは、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。ここで、ヒドロキシアルコキシ基及びアルコキシ基としては炭素数1〜7のものが好ましい。
【0041】
一般式(4)で表わされるセラミド類としては、特に次の一般式(6)又は(7)で表わされるセラミド類であることが好ましい。
(I)一般式(6)で表わされる天然又は天然型セラミド類、及びその誘導体(以下、天然型セラミドと記載する。)。
【0042】
【化8】
Figure 2005002016
【0043】
(式中、R21はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数7〜19の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す。Zはメチレン基又はメチン基を示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。X14、X15及びX16は各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Zがメチン基のとき、X14とX15のいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。X17は水素原子を示すか、X16−C−O−X17がC=Oを表し、この場合X16及びX17は存在しない。R22はヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示す。R23は水素原子を示すか、炭素数1〜4のアルキル基を示す。R24はヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数5〜30の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該アルキル基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示す)
【0044】
好ましくは、R21が炭素数7〜19、更に好ましくは炭素数13〜15の直鎖アルキル基;R24がヒドロキシル基が置換しても良い炭素数9〜27の直鎖アルキル基又はリノール酸がエステル結合した炭素数9〜27の直鎖アルキル基である化合物が挙げられる。また、X17は水素原子を示すか、酸素原子とともにオキソ基を形成するのが好ましい。特に、R24としては、トリコシル、1−ヒドロキシペンタデシル、1−ヒドロキシトリコシル、ヘプタデシル、1−ヒドロキシウンデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したノナコシル基が好ましい。
【0045】
天然型セラミドの具体的な例示として、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759(1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069(1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
【0046】
【化9】
Figure 2005002016
【0047】
更にこれらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も含まれる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
これらのセラミドは天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に天然型と非天然型の混合物を用いてもよい。上記化合物の相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでも良く、また、これらの混合物によるものでもよい。特にCERAMIDE1、CERAMIDE2、CERAMIDE3、CERAMIDE5、CERAMIDE6IIの化合物(以上、INCI、8th Edition)及び次式で表わされるものが好ましい。
【0048】
また、天然型セラミドの市販のものとしては、Ceramide I、Ceramide III、Ceramide IIIA、Ceramide IIIB、Ceramide IIIC、Ceramide VI(以上、コスモファーム社製)、Ceramide TIC−001(高砂香料社製)、CERAMIDE II(Quest International社製)、DS−Ceramide VI、DS−CLA−Phytoceramide、C6−Phytoceramide、DS−ceramide Y3S(DOOSAN社製)、CERAMIDE2(セダーマ社製)が挙げられる。
【0049】
【化10】
Figure 2005002016
【0050】
(II)一般式(7)で表わされる擬似型セラミド。
【0051】
【化11】
Figure 2005002016
【0052】
(式中、R25は、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数10〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基を示し;X18は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示し;R26はヒドロキシル基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜22の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基であるか、又は該炭化水素基のω末端に、ヒドロキシル基が置換していてもよい炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合したものを示し;R27は水素原子を示すか、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基又はアセトキシ基が置換していてもよい総炭素数1〜8のアルキル基を示す。)
【0053】
26としては、特にノニル、トリデシル、ペンタデシル、ω位にリノール酸がエステル結合したウンデシル基、ω位にリノール酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位に12−ヒドロキシステアリン酸がエステル結合したペンタデシル基、ω位にメチル分岐イソステアリン酸がアミド結合したウンデシル基が好ましい。R27のヒドロキシアルコキシ基又はアルコキシ基としては炭素数1〜8のものが好ましい。
【0054】
一般式(7)としては、R25がヘキサデシル基、X18が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;R25がヘキサデシル基、X18が水素原子、R26がノニル基、R27がヒドロキシエチル基のもの;又はR25がヘキサデシル基、X18がグリセリル基、R26がトリデシル基、R27が3−メトキシプロピル基の擬似型セラミド類が好ましく、一般式(6)のR25がヘキサデシル基、X18が水素原子、R26がペンタデシル基、R27がヒドロキシエチル基のものが特に好ましい。
【0055】
セラミド類は、特に成分(A)が一般式(2)であれば一般式(6)を、成分(A)が一般式(3)であれば一般式(7)を組み合わせるのが好ましい。特に、一般式(4)の窒素に結合したCOR12をHに置換したものを、成分(A)の一般式(1)として用いるのが、安定性及び効果の点で好ましい。
【0056】
成分(C)は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚化粧料中の成分(C)の含有量は、50質量%以下、特に0.01〜20質量%、更に0.01〜10質量%であるのが好ましい。
【0057】
また、本発明の皮膚化粧料において、成分(A)、(B)及び(C)の含有質量比率((A)+(B))/(C)は、0.0001以上、特に0.001〜10、更に0.01〜6であるのが、経時的な安定性の点で好ましい。
【0058】
本発明においては、(A)スフィンゴシン類と(B)酸類によりスフィンゴシン類の塩が形成され、これが(C)セラミド類の乳化に効果的に作用するものと思われる。得られたセラミド類の乳化物は、安定性が良好である。
【0059】
本発明で用いる成分(D)のカチオン性架橋ビニル共重合体としては、例えば特開平11−71435号公報記載のカチオン性基含有共重合体が挙げられ、特に、(a)カチオン性基含有ビニル単量体、(b)アミド基含有ビニル単量体、及び(c)分子中に2以上のビニル基を有する架橋性ビニル単量体を必須の構成単位とする架橋ビニル共重合体(D)が好ましい。
【0060】
単量体(a)としては、例えばジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチレン類、ビニルピリジン類、N−ビニル複素環化合物類、アミノ基を有する単量体の酸中和物又は4級アンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙げられる。
これらの単量体(a)のうち、一般式(8)又は(9)で表わされる化合物が好ましい。
【0061】
【化12】
Figure 2005002016
【0062】
〔式中、R31は水素原子又はメチル基を示し、R32及びR33は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R34は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは−O−、−NH−、−CH− 又は−O−CHCH(OH)−基を示し、Tは炭素数1〜4(ただしQが−CH−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す〕
【0063】
【化13】
Figure 2005002016
【0064】
〔式中、R35及びR36は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R37及びR38は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは前記と同じ意味を示す〕
【0065】
化合物(8)又は(9)の塩を得るために用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ−n−プロピル等が挙げられる。
【0066】
単量体(a)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0067】
単量体(b)としては、一般式(10)又は(11)で表わされる化合物が好ましい。
【0068】
【化14】
Figure 2005002016
【0069】
〔式中、R31は水素原子又はメチル基を示し、R39及びR40は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す〕
【0070】
【化15】
Figure 2005002016
【0071】
〔式中、R31は前記と同じ意味を示し、A及びAは同一又は異なって、式−(CH−(nは2〜6の整数を示す)で表される基を示し、Bは−O−又は−CH−基を示す〕
【0072】
単量体(b)の好ましい具体例としては、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。これらのうち、一般式(9)のN,N−ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、特にN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等が好ましい。
【0073】
単量体(c)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
【0074】
単量体(a)、(b)及び(c)は、それぞれ1種以上を用いることができる。
単量体(a)と単量体(b)の配合比率は、(a)/(b)のモル比で、2/98〜98/2、特に3/97〜60/40であるのが、皮膚への使用感や塗布後の皮膚のすべすべとした、なめらかな感触を付与できる共重合体を提供するために好ましい。
【0075】
また、単量体(c)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5質量%、特に0.002以上0.1質量%未満であるのが、皮膚への使用感や塗布後の皮膚のすべすべとした、なめらかな感触を付与できる共重合体を提供するために好ましい。
【0076】
共重合体(D)は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上のほか、これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とすることができる。他のビニル単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N−(3−スルホプロピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0077】
共重合体(D)は、例えば特開平11−71435号公報に記載の方法により製造することができる。
【0078】
成分(D)は2種以上を併用してもよい。本発明の皮膚化粧料中の成分(D)の含有量は、0.01〜2質量%、特に0.03〜1質量%、更に0.05〜0.8質量%であるのが好ましい。
【0079】
本発明の皮膚化粧料に含まれる水の量は、全組成中に20〜99質量%、特に40〜90質量%であるのが好ましい。
【0080】
本発明の皮膚化粧料には、前記成分以外に、通常化粧料に使用される油剤、すなわち液状、半固体又は固体状の、合成及び天然由来の油性成分を含むことができる。
【0081】
液状油としては、例えば、ホホバ油、オリーブ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素油;リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸とアルコールとからなるエステル油;グリセリン誘導体、アミノ酸誘導体等のエステル油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油等が挙げられる。
【0082】
半固体又は固体状の油性成分としては、例えばステアリルアルコール、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、酢酸ラノリンアルコール、酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、セトステアリルアルコール、ラノリンアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、ヤシ油、パーム油、硬化油等の固体油脂;ワセリン、ラノリン、セレシン、ホホバワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のワックス類などが挙げられる。
【0083】
本発明の皮膚化粧料には、上記成分以外に、通常の化粧料で使用される成分、例えば1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、グリシンベタイン、キシリトール、トレハロース、尿素、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸等の保湿剤;キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアガム等の水溶性増粘剤;塩化ジメチルジステアリルアンモニウム等のカチオン界面活性剤;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン界面活性剤;アラントイン、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸等の薬効剤;セルロースパウダー、ナイロンパウダー、架橋型シリコーン末、架橋型メチルポリシロキサン、多孔質セルロースパウダー、多孔質ナイロンパウダー等の有機粉体;無水シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機粉体;メントール、カンファー等の清涼剤;植物抽出液、pH緩衝剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、殺菌剤、色素などを含有させることができる。
【0084】
本発明の皮膚化粧料は、成分(A)、(B)、(C)及び(D)の各成分の他に水を使用するが、水は他の適宜使用される成分も含めた全成分が100質量%になるバランス量で使用される。水は、スフィンゴシン類及びセラミド類が溶融又は溶解した液状で乳化するときに全量を加えても良いが、そのとき一部のみ加えて、その後、常温まで冷却するときに残部を加えても良い。
【0085】
本発明の皮膚化粧料の製造時の乳化温度は、使用するスフィンゴシン類及びセラミド類が乳化中に結晶析出しない温度であれば良く、作業の容易さから120℃以下、特に95℃以下で行うのが好ましい。
また、カチオン性架橋ビニル共重合体の添加方法に特に制限はなく、あらかじめ水相に溶解して、油相に添加することで乳化を行う、あるいは乳化工程の後に、別途添加しても良いが、より安定な乳化物を得るためには、乳化工程が終了した後に添加するのが好ましい。
【0086】
乳化に際し、撹拌は、プロペラ等で20〜1000r/min.、特に200〜1000r/min.、更に200〜800r/min.で行うのが好ましい。また、この撹拌の後にホモミキサーで1500〜10000r/min.、特に4500〜90000r/min.の撹拌を加えるのが好ましい。また、乳化工程が終了した後にカチオン性架橋ビニル共重合体を添加する場合は、プロペラ、ホモミキサー等の撹拌装置を用いて十分に分散溶解させることが好ましい。加熱した状態で乳化を行った場合は、0.1〜20℃/min.、特に0.1〜10℃/min.、更に0.1〜5℃/min.の降温速度で常温まで冷却するのが好ましい。
【0087】
本発明の皮膚化粧料は、例えば化粧水、乳液、クリーム、美容液、紫外線防御化粧料、化粧下地、ファンデーション、メイクアップ化粧料等として使用することができ、特に乳液、クリームの形態が好ましい。
【0088】
【実施例】
実施例1〜2、比較例1〜3
表1に示す組成の皮膚化粧料を下記方法により製造した。得られた皮膚化粧料について、塗布時の肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布後の肌のすべすべ感、なめらかさ及び総合的な使用感について、評価した。結果を表1に併せて示す。
【0089】
(製造方法)
成分(1)〜(8)を80〜90℃に加熱撹拌して溶解させ、これに撹拌(300r/min)しながら、成分(9)〜(11)及び(13)をあらかじめ均一に加熱溶解したものを添加した。添加後、ホモミキサー(7000r/min)にかけ、成分(12)を添加し、撹拌しながら、室温まで冷却して、皮膚化粧料を得た。
【0090】
(評価方法)
10名の専門パネラーが各皮膚化粧料を使用したとき、塗布時の肌へのなじみ、べたつきのなさ、塗布後の肌のすべすべ感、なめらかさ及び総合的な使用感について官能評価し、次の基準により判定した。
○:7名以上が良好(良い)と評価した。
△:4〜6名が良好(良い)と評価した。
×:3名以下が良好(良い)と評価した。
【0091】
【表1】
Figure 2005002016
【0092】
【発明の効果】
本発明の皮膚化粧料は、皮膚に適用する際の使用感に優れ、塗布後の皮膚にすべすべとした、なめらかな感触を付与することができる。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)一般式(1)で表わされるスフィンゴシン類
    Figure 2005002016
    (式中、Rはヒドロキシル基、カルボニル基又はアミノ基が置換していてもよい、炭素数4〜30の炭化水素基を示す。Yはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線部は不飽和結合であってもよいことを示す。X、X、及びXは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基又はアセトキシ基を示し、Yがメチン基のとき、XとXのいずれか一方が水素原子であり、他方は存在しない。Xは水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、X−C−O−XがC=Oを表し、この場合X及びXは存在しない。R及びRは各々独立して水素原子、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示す。2個のRは各々独立して水素原子又はアミジノ基であるか、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有していてもよい総炭素数1〜8の炭化水素基を示す)、
    (B)無機酸又は炭素数5以下の有機酸、
    (C)セラミド類、
    (D)カチオン性架橋ビニル共重合体
    を含有する皮膚化粧料。
  2. (D)カチオン性架橋ビニル共重合体が、(a)カチオン性基含有ビニル単量体、(b)アミド基含有ビニル単量体、及び(c)分子中に2以上のビニル基を有する架橋性ビニル単量体を必須の構成単位とする架橋ビニル共重合体である請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. (D)カチオン性架橋ビニル共重合体を、全組成中に0.01〜2質量%含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
  4. (B)炭素数5以下の有機酸が、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸又はアスパラギン酸である請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
  5. 質量比((A)+(B))/(C)が0.001〜10である請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
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