JP2003012478A - 頭髪用乳化組成物 - Google Patents

頭髪用乳化組成物

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JP2003012478A
JP2003012478A JP2001199768A JP2001199768A JP2003012478A JP 2003012478 A JP2003012478 A JP 2003012478A JP 2001199768 A JP2001199768 A JP 2001199768A JP 2001199768 A JP2001199768 A JP 2001199768A JP 2003012478 A JP2003012478 A JP 2003012478A
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hair
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oil
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JP2001199768A
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Mayumi Shimizu
真由美 清水
Kaori Otsuka
香織 大塚
Misao Tsubakihara
操 椿原
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Mandom Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】セット力及びセット保持力に優れると共に再整
髪性にも優れ、又、再整髪時のフレーキングの発生が抑
えられており、しかも毛髪に油っぽさやべたつき感を与
えることのない頭髪用乳化組成物の提供。 【解決手段】(a)室温で液状の油溶性物質、(b)室
温で固形状の油溶性物質、(c)室温で固形状の非イオ
ン性界面活性剤、並びに(d)水を含有してなる頭髪用
乳化組成物であって、(b)成分の一部が(e)融点が
35〜55℃の脂肪酸、融点が35〜45℃の高級アル
コール及び融点が35〜45℃のロウ類からなる群より
選ばれる1種以上である、頭髪用乳化組成物。上記各成
分の含有量は、(a)と(b)の合計が15〜40重量
%、(b)が3〜20重量%、(c)が4〜25重量
%、(e)が1〜8重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭髪用乳化組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】頭髪を整髪する場合において、ヘアオイ
ルやポマードなどは毛髪を押さえつけ固めて整髪する効
果(セット力)には優れているが、油っぽさやべたつき
感を与え、また頭髪を思いの形状に整えて保持させる効
果(セット保持力)に乏しいといった欠点があった。ま
た、各種界面活性剤を用いて水中に油性成分を懸濁させ
た水溶性の毛髪化粧料は、前記ヘアオイルやポマードな
どに比して油っぽさやべたつき感は少ないものの、セッ
ト保持力については依然として満足のいくものではなか
った。
【0003】このような欠点を解決するために、前記水
溶性の毛髪化粧料に高分子物質を配合する試みがなされ
ている。しかし、これによりセット保持力は向上するも
のの、一度整髪が崩れると再整髪することが難しく、ま
た、再整髪時には高分子物質の被膜が剥がれ粉状物が毛
髪上に発生する、いわゆるフレーキングの発生の問題を
有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セット力お
よびセット保持力に優れると共に再整髪性にも優れ、ま
た、再整髪時のフレーキングの発生が抑えられており、
しかも毛髪に油っぽさやべたつき感を与えることのない
頭髪用乳化組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、 〔1〕 (a)室温で液状の油溶性物質、(b)室温で
固形状の油溶性物質、(c)室温で固形状の非イオン性
界面活性剤、ならびに(d)水を含有してなる頭髪用乳
化組成物であって、(b)成分の一部が(e)融点が3
5〜55℃の脂肪酸、融点が35〜45℃の高級アルコ
ールおよび融点が35〜45℃のロウ類からなる群より
選ばれる1種以上である、頭髪用乳化組成物、 〔2〕 (a)成分と(b)成分の合計の含有量が15
〜40重量%である前記〔1〕記載の頭髪用乳化組成
物、 〔3〕 (b)成分の含有量が3〜20重量%である前
記〔1〕または〔2〕記載の頭髪用乳化組成物、 〔4〕 (c)成分の含有量が4〜25重量%である前
記〔1〕〜〔3〕いずれか記載の頭髪用乳化組成物、な
らびに 〔5〕 (e)成分の含有量が1〜8重量%である前記
〔1〕〜〔4〕いずれか記載の頭髪用乳化組成物、 に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の頭髪用乳化組成物(以
下、組成物という)は、(a)室温で液状の油溶性物
質、(b)室温で固形状の油溶性物質、(c)室温で固
形状の非イオン性界面活性剤、ならびに(d)水を含有
してなる頭髪用乳化組成物であって、(b)成分の一部
が(e)融点が35〜55℃の脂肪酸、融点が35〜4
5℃の高級アルコールおよび融点が35〜45℃のロウ
類からなる群より選ばれる1種以上である、頭髪用乳化
組成物である。本発明の組成物は、かかる構成を有する
ので、セット力およびセット保持力に優れると共に再整
髪性にも優れ、また、再整髪時のフレーキングの発生が
抑えられ、しかも毛髪に油っぽさやべたつき感を与える
ことがない、という優れた効果を奏することができる。
【0007】なお、本明細書において「室温」とは、具
体的には、20〜30℃をいう。また、「液状」とは物
質自体に流動性がある状態を、「固形状」とは物質自体
に流動性がない状態をいう。
【0008】本発明において(a)成分として使用され
る室温で液状の油溶性物質としては特に限定されるもの
ではなく、当該性質を有する、たとえば、高級脂肪酸、
高級アルコール、ロウ類、炭化水素、エステル類、シリ
コーン類、植物油、動物油等を挙げることができる。
(a)成分は、主として本発明の組成物に、毛髪に対す
る延びの良さを付与すると共に、毛髪同士を適度にまと
めて整髪しやすくする。また、(b)成分である室温で
固形状の油溶性物質の溶剤として機能する。なお、本明
細書において「高級脂肪酸」および「高級アルコール」
としては、それぞれ好ましくは炭素数12〜24の炭素
鎖を有する脂肪酸およびアルコールが挙げられる。
【0009】(a)成分として具体的には、高級脂肪酸
として、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、
リノレン酸、アラキドン酸等が、高級アルコールとし
て、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、リノレ
イルアルコール等が、ロウ類として、ホホバ油等が、炭
化水素として、流動パラフィン、スクワラン、イソパラ
フィン等が、エステル類として、ミリスチン酸イソプロ
ピル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソノ
ニル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パルミチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ス
テアリン酸イソセチル、パルミチン酸オクチル等が、シ
リコーン類として、メチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン等が、植物油および動
物油として、オリーブ油、ゴマ油、サフラワー油、アル
モンド油、パーム油、ヒマシ油、ミンク油等が例示され
る。
【0010】本発明において(b)成分として使用され
る室温で固形状の油溶性物質は、その一部として(e)
成分〔融点が35〜55℃の脂肪酸、融点が35〜45
℃の高級アルコールおよび融点が35〜45℃のロウ類
からなる群より選ばれる1種以上のもの〕を含んでなる
ものである。即ち、(b)成分の内、融点が35〜55
℃の脂肪酸、融点が35〜45℃の高級アルコールまた
は融点が35〜45℃のロウ類は(e)成分として扱わ
れる。(b)成分は当該(e)成分を含むものであれば
特に限定されるものではなく、たとえば、高級脂肪酸、
高級アルコール、ロウ類、炭化水素、エステル類、植物
油、動物油等を挙げることができる。(b)成分は、主
として、毛髪に対し適度な弾力を付与するのに有効であ
り、また、セット力およびセット保持力を付与する。さ
らに、(a)成分による油っぽさやべたつき感の発生を
緩和するように働く。また、(e)成分は、特にセット
力およびセット保持力の向上に寄与すると共に再整髪性
をも付与し、さらに、再整髪時のフレーキングの発生を
抑えるのに寄与する。
【0011】(b)成分として具体的には、高級脂肪酸
として、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、2−パルミ
トオレイン酸、コハク酸、ヒドロキシステアリン酸等
が、高級アルコールとして、ミリスチルアルコール、1
−ペンタデカノール、2−ヘキサデカノール、2−ヘプ
タデカノール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が、ロ
ウ類として、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメ
ヌカロウ、ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン等が、炭
化水素として、セレシン、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、ポリエチレン末等が、エステ
ル類として、ステアリン酸エチル、ミリスチン酸ミリス
チル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステ
アリン酸ステアリル、テトラミリスチン酸ペンタエリス
リトール、乳酸セチル、ステアリン酸コレステリル等
が、植物油および動物油として、ヤシ油、牛脂、硬化
油、カカオ脂等が例示される。
【0012】(e)成分としての脂肪酸は、(b)成分
として例示した高級脂肪酸の内、融点が35〜55℃の
ものであり、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、
ペンタデカン酸、2 −パルミトオレイン酸等を例示する
ことができる。同様に、(e)成分としての高級アルコ
ールは、(b)成分として例示した高級アルコールの
内、融点が35〜45℃のものであり、具体的には、ミ
リスチルアルコール、1−ペンタデカノール、2−ヘキ
サデカノール、2−ヘプタデカノール等を例示すること
ができる。同様に、(e)成分としてのロウ類は、
(b)成分として例示したロウ類の内、融点が35〜4
5℃のものであり、具体的には、ラノリン等を例示する
ことができる。
【0013】なお、融点は上昇融点法〔日本油化学会制
定、基準油脂分析試験法(I)〕により測定するのが好
適である。
【0014】本発明の組成物における(a)成分と
(b)成分の合計の含有量は特に限定されるものではな
いが、15〜40重量%が好ましく、15〜30重量%
がより好ましい。かかる範囲内であれば、充分なセット
力、セット保持力および再整髪性が得られ、 また、油っ
ぽさやべたつき感も抑えられるので好ましい。
【0015】また、本発明の組成物における(b)成分
〔(e)成分を含む〕の含有量は特に限定されるもので
はないが、3〜20重量%が好ましく、5〜15重量%
がより好ましい。かかる範囲内であれば、充分なセット
力が得られ、また、毛髪に対する延びやなじみも良好で
あり好ましい。
【0016】本発明の組成物における、(b)成分の一
部として含まれる(e)成分の含有量は特に限定される
ものではないが、1〜8重量%が好ましく、2〜5重量
%がより好ましい。かかる範囲内であれば、フレーキン
グの発生が効果的に抑えられ、べたつき感も抑えられる
ので好ましい。
【0017】本発明の組成物は(a)成分、(b)成分
および(d)成分である水を(c)成分である室温で固
形状の非イオン性界面活性剤の存在下に乳化して得られ
る。また、より良好に乳化を行う観点から、(c)成分
以外の他の界面活性剤を好適に用いることができる。当
該他の界面活性剤としては特に限定されるものではな
く、非イオン性界面活性剤(室温で液状)、陽イオン性
界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤の
いずれも使用することができる。
【0018】(c)成分である非イオン性界面活性剤と
しては、具体的には、モノステアリン酸ソルビタン、モ
ノステアリン酸グリセリン、パルミチン酸ソルビタン、
オレイン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレング
リコール、トリステアリン酸ソルビタン、トリステアリ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸
ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル〔15〜40E.O.(エチレンオキサイ
ド付加モル数)〕、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンテトラデシルエーテル(20〜30E.O.)
〔30P.O.(プロピレンオキサイド付加モル
数)〕、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50〜10
0E.O.)等が例示され、中でも、モノステアリン酸
ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、モノステア
リン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油(50〜100E.O.)等が好まし
い。かかる(c)成分は、乳化に必要とされると共に、
セット力とセット保持力の向上に寄与する。
【0019】また、(c)成分以外の他の界面活性剤と
して具体的には、非イオン性界面活性剤(室温で液状)
として、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、およびこれらのア
ルキレンオキサイド付加物(たとえば、50E.O.未
満のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪
酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール
等を、陽イオン性界面活性剤として、塩化アルキルトリ
メチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニ
ウム、塩化ベンザルコニウム等を、陰イオン性界面活性
剤として、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルメ
チルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル、ア
シルアミノ酸塩等を、両性界面活性剤として、アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチル
アミノ酢酸ベタイン、アミンオキサイド等を例示するこ
とができる。
【0020】本発明の組成物における(c)成分の含有
量は特に限定されるものではないが、4〜25重量%が
好ましく、5〜20重量%がより好ましい。かかる範囲
内であれば、充分なセット保持力が得られると共に、フ
レーキングの発生が効果的に抑えられ、また、たとえ
ば、防腐剤としてパラベンを本発明の組成物に含有させ
たような場合に有効に防腐性を発揮させることができる
ので好ましい。
【0021】また、(c)成分以外に他の界面活性剤を
用いる場合、より良好に乳化を行う観点から、本発明の
組成物における全界面活性剤の含有量としては、4〜3
0重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
かかる範囲内であれば、油分に固形分が多くとも良好に
乳化することができ、また、たとえば、防腐剤としてパ
ラベンを本発明の組成物に含有させたような場合に有効
に防腐性を発揮させることができ、皮膚への刺激性も低
いことから好ましい。
【0022】なお、本発明において使用される(b)成
分と(c)成分の両範疇に含まれる成分が本発明の組成
物に含まれている場合、当該成分は(c)成分の範疇に
含まれるものとして取り扱う。すなわち、本発明の組成
物に(b)成分とも(c)成分とも判断される成分が含
まれている場合、当該成分は(c)成分であるとみな
す。
【0023】本発明において(d)成分として使用され
る水としては特に限定されるものではなく、精製水、イ
オン交換水、水道水等を挙げることができる。本発明の
組成物における(d)成分の含有量は、40〜70重量
%が好ましく、45〜60重量%がより好ましい。かか
る範囲内であれば、良好な毛髪に対する延びやなじみが
得られ、セット力も良好に発揮されるので好ましい。
【0024】本発明の組成物には、その安定性を損なわ
ず、本発明の所望の効果の発現が阻害されない範囲であ
れば、たとえば、紫外線吸収剤、香料、防腐剤(たとえ
ば、パラベンやその誘導体)、キレート剤、抗菌剤、保
湿剤、清涼剤、ビタミン類、増粘剤、植物抽出液、噴射
剤、pH調整剤等のその他の添加剤を所望により含有さ
せてもよい。本発明の組成物におけるその他の添加剤の
含有量は、当該添加剤の所望の効果が得られる範囲で適
宜調整すればよい。
【0025】本発明の組成物の特に好ましい態様として
は、(a)成分が流動パラフィンおよび/または流動イ
ソパラフィンであり、(b)成分がステアリン酸、セタ
ノール、ベヘニルアルコール、パラフィンワックスおよ
びポリエチレンワックスからなる群より選ばれる少なく
とも1種であり、(e)成分がミリスチン酸、ラウリン
酸、ラノリンおよびミリスチルアルコールからなる群よ
り選ばれる少なくとも1種であり、(c)成分がモノス
テアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ソルビタンお
よびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.)
からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、(d)
成分が精製水であり、また、本発明の組成物における
(a)成分の含有量が4〜15重量%、(b)成分
〔(e)成分を含む〕の含有量が5〜15重量%、
(c)成分の含有量が5〜20重量%、(d)成分の含
有量が40〜70重量%、(e)成分の含有量が2〜5
重量%である組成物を挙げることができる。
【0026】本発明の組成物は、前記各構成成分を混合
し、公知の方法、たとえば、ホモミキサーを用いた転相
乳化法により乳化することにより製造することができ
る。混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。
また、所望により、本発明の組成物は、ヘアワックス、
ヘアミルク、ヘアクリーム等の種々の剤型に適用するこ
とができる。中でも、高いセット力、セット保持力、再
整髪性を良好に発揮させる観点から、ヘアワックスとす
るのが好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0028】実施例1〜4および比較例1〜3 表1に記した組成に従って各成分を混合・乳化し、実施
例1〜4および比較例1〜3の各試料(ヘアワックス)
を調製した。なお、表1の「成分」の項において「−」
と記されているものは、本発明にかかる(a)〜(e)
成分のいずれにも該当しないその他の成分であることを
表わす。
【0029】以下の試験例1〜5は室内で行った。当該
室内の湿度は60%であった。
【0030】試験例1(セット力の評価) 実施例1〜4および比較例1〜3で得た各試料0.1g
を、1gの10cmの毛束に塗布し、なじませた後すぐ
に、 毛束をその一端からロッド(3cm径)で全て巻い
た。次いで1分後、毛束をロッドから外して前記一端と
は反対側の毛束の一端を固定して毛束をぶら下げ、 毛先
のカール状態を目視により以下の評価基準に従い評価
し、セット力の評価とした。結果を表1に併記する。
【0031】(評価基準) ○:カール状態が残っており、 毛先が高い位置にある
(毛の先端が毛束固定部の位置から6cm未満の距離に
ある) △:カール状態がややくずれ、 毛先がやや落ちた状態で
ある(毛の先端が毛束固定部の位置から6〜8cmの距
離にある) ×:カールがほとんどくずれ、毛先が下に落ちる(毛の
先端が毛束固定部の位置から8〜10cmの距離にあ
る)
【0032】試験例2(セット保持力の評価) 実施例1〜4および比較例1〜3で得た各試料を試験例
1で評価した後、さらに6時間室温にてぶら下げて放置
し、試験例1と同様に毛先のカール状態を評価し、セッ
ト保持力の評価とした。結果を表1に併記する。
【0033】試験例3(再整髪性の評価) 実施例1〜4および比較例1〜3で得た各試料を試験例
1および2で評価した後、一度くしを通してから試験例
1と同様に毛束をロッドに巻き、1分間放置後の毛先の
カール状態を上記と同様に目視により評価し、再整髪性
の評価とした。結果を表1に併記する。
【0034】試験例4(フレーキング抑制の評価) 実施例1〜4および比較例1〜3で得た各試料0.1g
を、1gの10cmの毛束に塗布し、なじませた後、6
時間室温で放置した。その後くしを5回通してから、フ
レーキング発生抑制の程度を下記評価基準に従い目視に
より評価し、フレーキング抑制の評価とした。結果を表
1に併記する。
【0035】(評価基準) ○:毛髪上に細かい白色の粉状のものが、毛束から20
cm離れた位置から確認できない △:毛髪上に細かい白色の粉状のものが、毛束から20
cm離れた位置で確認できる ×:毛髪上に細かい白色の粉状のものが、毛束から50
cm離れた位置からでも明確に確認できる
【0036】試験例5(べたつき感の評価) 実施例1〜4および比較例1〜3で得た各試料0.1g
を、1gの10cmの毛束に塗布し、なじませた後、8
名の官能評価パネルにより、各試料塗布後の毛束のべた
つき感〔べたつく(0点)、ややべたつく(1点)、べ
たつかない(2点)〕を評価し、以下の基準に従って評
価結果を示した。結果を表1に併記する。
【0037】(基準) ○:8名の評点の合計が9点以上 △:8名の評点の合計が4〜8点 ×:8名の評点の合計が0〜3点
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果から、本発明の組成物(実施例
1〜4)は、比較例1〜3に比べて、毛髪のセット力、
セット保持力に優れ、再整髪性を有するとともに、毛髪
にべたつき感を与えることなく、しかも再整髪時にフレ
ーキングを抑制することができることが分かる。
【0040】実施例5〜7 本発明の組成物の処方例を以下に示す。なお、配合量は
重量%である。かかる処方例に従って各組成物を調製し
た。
【0041】 (実施例5;ヘアワックス) 流動パラフィン 4.0 パラフィンワックス 4.0 セタノール 3.0 ミリスチン酸 3.0 イソノナン酸イソノニル 3.0 メチルポリシロキサン 3.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 8.0 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O.) 5.0 プロピレングリコール 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 メチルパラベン 0.3 プロピルパラベン 0.2 フェノキシエタノール 0.8 精製水 53.7 ─────────────────────────────────── 合 計 100.0
【0042】 (実施例6;ヘアミルク) 流動パラフィン 10.0 パラフィンワックス 2.0 セタノール 2.0 ラノリン 3.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0 高重合メチルポリシロキサン 3.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 4.0 モノステアリン酸ソルビタン 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0 グリセリン 5.0 マルチトール液 1.0 メチルパラベン 0.3 プロピルパラベン 0.2 精製水 62.5 ─────────────────────────────────── 合 計 100.0
【0043】 (実施例7;ヘアクリーム) 流動パラフィン 4.0 ワセリン 2.0 パラフィンワックス 8.0 ステアリン酸ステアリル 2.0 ミリスチルアルコール 3.0 イソノナン酸イソノニル 2.0 高重合メチルポリシロキサン 2.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 ポリオキシプロピレンソルビット 3.0 ポリオキシエチレングリセリン 3.0 メチルパラベン 0.2 プロピルパラベン 0.1 フェノキシエタノール 0.3 精製水 61.4 ─────────────────────────────────── 合 計 100.0
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、セット力およびセット
保持力に優れると共に再整髪性にも優れ、また、再整髪
時のフレーキングの発生が抑えられており、しかも油っ
ぽさやべたつき感を与えることのない頭髪用乳化組成物
が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 椿原 操 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AB052 AC011 AC012 AC022 AC061 AC072 AC122 AC132 AC172 AC241 AC242 AC342 AC422 AC432 AC442 AC482 AD152 AD512 BB04 CC32 DD23 DD31 EE06 EE28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)室温で液状の油溶性物質、(b)
    室温で固形状の油溶性物質、(c)室温で固形状の非イ
    オン性界面活性剤、ならびに(d)水を含有してなる頭
    髪用乳化組成物であって、(b)成分の一部が(e)融
    点が35〜55℃の脂肪酸、融点が35〜45℃の高級
    アルコールおよび融点が35〜45℃のロウ類からなる
    群より選ばれる1種以上である、頭髪用乳化組成物。
  2. 【請求項2】 (a)成分と(b)成分の合計の含有量
    が15〜40重量%である請求項1記載の頭髪用乳化組
    成物。
  3. 【請求項3】 (b)成分の含有量が3〜20重量%で
    ある請求項1または2記載の頭髪用乳化組成物。
  4. 【請求項4】 (c)成分の含有量が4〜25重量%で
    ある請求項1〜3いずれか記載の頭髪用乳化組成物。
  5. 【請求項5】 (e)成分の含有量が1〜8重量%であ
    る請求項1〜4いずれか記載の頭髪用乳化組成物。
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