JP4956073B2 - 乳化化粧料 - Google Patents

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本発明は、水仕事などによる肌荒れ、主に手荒れを予防、改善する水性化粧料に関し、炊事、食器洗いなど水仕事の頻繁な主婦、食品加工業者、手洗い回数の多い医療従事者、美容師、介護者等に優れた使用感及びスキンケア効果、保湿性を有する水性化粧料に関する。
従来、水仕事などによる肌荒れから皮膚を保護する目的でハンドクリームが汎用されている。ハンドクリームは、水仕事などにより失われた皮脂を補給し、更に保湿剤の配合により、皮膚に適度な水分を補給するなどの働きにより皮膚を保護するものである。しかしながら、従来のハンドクリームは使用後の肌にべたつき感を与える傾向があり、また水洗によって容易に洗い流されてしまうため、手指の肌荒れを予防・改善する効果は必ずしも満足できるものではなかった。現に、炊事、食器洗いなどの水仕事を高い頻度で行なう主婦、食品加工業者は手荒れに悩むことが多い。また医療従事者は洗浄剤や消毒剤配合アルコール製剤による頻回の手荒いにより、手湿疹などの手荒れを起こしやすい。さらに、美容師、福祉施設で働く介護者等の中にも、度重なるシャンプーや入浴介助時の身体洗浄による手荒れを訴える人も少なくない。
特許文献1には、固形脂含量が70重量%以上であり、固形脂中の角質細胞間脂質が50重量%以上である乳濁型水性化粧料が記載され、スキンケア効果、保湿性、油性感の無さ、べたつきの無さに優れることが述べられている。特許文献2には、セラミド類及びカチオン性架橋ビニル重合体を含有し、皮膚に適用する際の使用感に優れた皮膚化粧料が記載されている。しかしながら、これらの特許文献に記載の化粧料は、水使用時のべたつき、ぬるつきの無さについては満足なものではなかった。また、シリコーン油は、べたつきを低下させ、皮膚上でののばしやすさ、さっぱりした使用感を付与することは、よく知られている。また、特許文献3及び4には、変性シリコーン重合体と揮発性油剤との組み合わせにより、皮膚の乾燥や肌荒れを予防・改善し、かつ感触の良好な皮膚保護剤組成物が記載されている。しかしながら、これらの特許文献に記載の変性シリコーン重合体は、水使用時にぬるつき感を生じるものであった。従って、塗布しやすく、塗布時にべたつきが無く、水使用時にべたつき、ぬるつきがなく、かつ、スキンケア効果に優れた水性化粧料は得られていなかった。
特開平4−112810号公報 特開2005−2016号公報 特開平4−210612号公報 特開平5−262637号公報
従って、本発明の目的は、炊事、食器洗いなど水仕事の頻繁な主婦、食品加工業者、手洗い回数の多い医療従事者、美容師、介護者等が手指に塗布しやすく、塗布しても、塗布時のべたつき、水使用時のべたつき、ぬるつきによる作業性の低下を招くことなく作業を継続できる保湿性に優れた水性化粧料を提供することにある。
本発明者らは、一定量以上の固形脂に一定量以上の角質細胞間脂質を含有させ、かつ特定のシリコーン油を含有させることにより、塗布しやすく、塗布時のべたつき、水使用時のべたつき、ぬるつきが無く、かつ、皮膚保湿効果に優れた水性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、油脂及びシリコーン油が水性媒体中に乳化剤によって分散された水性化粧料であって、
該油脂中の固形脂の含量が70重量%以上であり、
該固形脂中に(A)角質細胞間脂質を50重量%以上含有し、
該シリコーン油中に、(B)一般式(1)及び/又は(2)
(xは0〜5を、yは3〜7を示す)
で表わされる直鎖状及び/又は環状のシリコーン油、並びに
(C)(B)成分以外の25℃の動粘度が4〜300mm2/sの液体シリコーン油
を含有する水性化粧料を提供するものである。
本発明の水性化粧料は、固形脂及び角質細胞間脂質を多量に含有し、シリコーン油中に、一般式(1)又は(2)で表わされる直鎖状又は環状のシリコーン油を含有するため、塗布しやすく、塗布時のべたつき、水使用時のべたつき、ぬるつきによる作業性を低下させることなく、優れた保湿効果を有する水性化粧料である。
本発明において油脂とは、化粧品用として一般に用いられる炭化水素、高級脂肪酸、エステル等の液体油又は固形脂であってシリコーン油を除くものをいう。
ここで液体油とは、室温(25℃)において液状のものをいい、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類、ホホバ油、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールエステル等のエステル類及びオリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油等のグリセリド類等が挙げられる。
油脂の中で固形脂とは、室温(25℃)で固形のものであり、角質細胞間脂質、ワセリン、パラフィンワックス等の炭化水素類、ミツロウ等のワックスエステル、カカオ脂等のグリセリド類、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコールが挙げられる。
本発明において角質細胞間脂質とは、角質細胞間にラメラ構造をとって存在する物質群であって、天然のもの及び合成による天然と類似の構造と機能を有する物質(合成類似物質)をいう。これらは室温で固形であって固形脂の一種であり、具体的にはパルミチン酸等の高級脂肪酸、コレステロール、コレステロール脂肪酸エステル、セラミド、糖セラミド及びこれらの合成類似物質が挙げられる。これらのうち、セラミドは単独でも皮膚バリア機能の改善効果があり、好適である。また、角質細胞間脂質の合成類似物質としては、2本の長鎖炭化水素基とこれらの間にOH基とアミド基とを有する脂質誘導体が好適である。かかる化合物としては、例えば次の一般式(3)で表される特開昭62-228048号公報記載のアミド誘導体が挙げられる。
(式中、R1は炭素数10〜26の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基、R2は炭素数9〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す)
また、コレステロール脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜20の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の脂肪酸のコレステロールエステルが挙げられ、就中、イソステアリン酸コレステロールエステル等のコレステロール分岐鎖脂肪酸エステルが好ましい。
これらの油脂は単独で又は2種以上を混合して用いることができ、皮膚保湿及び乳化剤による分散性の点からその配合量は本発明の水性化粧料全組成に対し一般に0.5〜20重量%の範囲が好ましく、さらに1〜20重量%、特に5〜20重量%が好ましい。また、本発明においては、油脂中の70重量%以上が固形脂であり、当該固形脂の50重量%以上が角質細胞間脂質であるが、60重量%以上、特に70重量%以上が角質細胞間脂質であることが皮膚保湿の面で好ましい。また、油脂中の固形脂の量は、80重量%以上、特に90重量%以上であることが、皮膚保湿の面で好ましい。
本発明に用いる(B)成分は、一般式(1)及び/又は(2)で表される直鎖状及び/又は環状のシリコーン油である。
本発明で用いる一般式(1)で表わされる直鎖状のシリコーン油としては、具体的にはヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、シリコーンKF-96L(2cs)(信越化学社製)等が挙げられる。
本発明で用いる一般式(2)で表わされる環状のシリコーン油としては、具体的にはオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、シリコーンSH-344(東レシリコーン社製)等が挙げられる。
本発明に用いる(C)成分は(B)成分以外の25℃の動粘度が4〜300mm2/sの液体シリコーン油である。
(B)成分以外の25℃の動粘度が4〜300mm2/sの液体シリコーン油としては、一般式(1)でxが6以上のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。このうち、ジメチルポリシロキサンが好ましい。ジメチルポリシロキサンは、xが7〜180、更に8〜160のものが好ましい。ジメチルポリシロキサンは25℃の動粘度が4〜200mm2/s、更に5〜150mm2/sのものが好ましい。そのようなジメチルポリシロキサンとしては、シリコーンKF‐96A(6cs)(信越化学社製)、シリコーンSH-200(10cs)(東レシリコーン社製)、シリコーンKF‐96A(50cs)(信越化学社製)、シリコーンSH-200(100cs)(東レシリコーン社製)が挙げられる。
本発明において、(B)成分である一般式(1)及び/又は(2)で表わされる直鎖状及び/又は環状のシリコーン油は揮発性であり、単独では、べたつきを低下させるが、塗布時の揮発により、きしみ感があらわれ、塗布しやすさが損なわれる。また、(C)成分である液体シリコーン油は不揮発性であり、単独では、べたつきを低下させるが、水使用時にぬるつき感を生じる。しかし、(B)成分である、一般式(1)及び/又は(2)で表わされる直鎖状及び/又は環状のシリコーン油と(C)成分である不揮発性のシリコーン油を組み合わせると、意外にも、きしみ感とぬるつき感の両方が抑えられた。シリコーン油中、(B)成分と(C)成分の比率[(B):(C)]は、きしみ感とぬるつき感防止の観点から、重量比で5:1〜1:5、さらに3:1〜1:3、特に2:1〜1:2とすることが好ましい。
本発明の(B)成分はべたつき感のなさと塗布しやすさの観点から、配合量は本発明の水性化粧料全組成に対し0.1〜5重量%が好ましく、さらに0.2〜4重量%、特に0.5〜3重量%が好ましい。本発明の(C)成分は塗布しやすさとぬるつき感防止の観点から、配合量は本発明の水性化粧料全組成に対し0.1〜5重量%が好ましく、さらに0.2〜4重量%、特に0.5〜3重量%が好ましい。
本発明の水性化粧料は使用感の向上の観点から、更に、カチオン性架橋ビニル共重合体を含有することが好ましい。
本発明で用いるカチオン性架橋ビニル共重合体としては、例えば特開平11-71435号公報記載のカチオン性基含有共重合体が挙げられ、特に、(a)カチオン性基含有ビニル単量体、(b)アミド基含有ビニル単量体、及び(c)分子中に2以上のビニル基を有する架橋性ビニル単量体を必須の構成単位とする架橋ビニル共重合体(4)が好ましい。
単量体(a)としては、例えばジアルキルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類、(メタ)アクロイルアルキルトリアルキル4級アンモニウム塩類、ジアルキルアミノ基を有するスチレン類、ビニルピリジン類、N-ビニル複素環化合物類、アミノ基を有する単量体の酸中和物又は4級アンモニウム塩、ジアリル型4級アンモニウム塩などが挙げられる。
これらの単量体(a)のうち、一般式(5)又は(6)で表わされる化合物が好ましい。
〔式中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Qは−O−、−NH−、−CH2− 又は−O−CH2CH(OH)− 基を示し、Tは炭素数1〜4(ただしQが−CH2−のときは炭素数0〜3)の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す〕
〔式中、R7及びR8は同一又は異なって、水素原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、Xは酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキルサルフェート基を示す〕
化合物(5)又は(6)の塩を得るために用いる好ましい酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、スルファミン酸などが挙げられ、4級アンモニウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メチル、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、硫酸ジエチル、硫酸ジ-n-プロピル等が挙げられる。
単量体(a)の好ましい具体例としては、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アンモニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
単量体(b)としては、一般式(7)又は(8)で表わされる化合物が好ましい。
〔式中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R11及びR12は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を示す〕
〔式中、R3は前記と同じ意味を示し、A1及びA2は同一又は異なって、式−(CH2n− (nは2〜6の整数を示す)で表わされる基を示し、Bは−O−又は−CH2−基を示す〕
単量体(b)の好ましい具体例としては、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N- n-プロピル(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-(メタ)アクロイルモルホリン等が挙げられる。これらのうち、一般式(6)のN,N-ジ置換アクリルアミドを用いた場合に使用感が好ましく、特にN,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド等が好ましい。
単量体(c)としては、多価アルコール又は不飽和アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、ジビニル化合物、ポリアリル化合物等が挙げられる。これらのうち、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が、特に好ましい。
単量体(a)、(b)及び(c)は、それぞれ1種以上を用いることができる。単量体(a)と単量体(b)の配合比率は(a)/(b)のモル比で、2/98〜98/2、特に3/97〜60/40であるのが、使用感の点で好ましい。また、単量体(c)の割合は、単量体全量に対して0.002〜5重量%、特に0.002〜0.1重量%未満であるのが、使用感の点で好ましい。
架橋ビニル共重合体(4)は、必須構成単位である前記の3種類のビニル単量体のそれぞれ1種以上のほか、これらと共重合可能な他のビニル単量体を構成成分とすることができる。他のビニル単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸誘導体;アクリル酸、メタアクリル酸等のアニオン性基含有単量体;N-(3-スルホプロピル)- N-アクリロイルオキシエチル- N, N -ジメチルアンモニウムベタイン、N-カルボキシメチル- N-メタクリロイルオキシエチル- N, N-ジメチルアンモニウムベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
架橋ビニル共重合体(4)は、例えば特開平11-71435号公報に記載の方法により製造することができる。
本発明で用いるカチオン性架橋ビニル共重合体は2種以上を併用してもよい。本発明の水性化粧料中のカチオン性架橋ビニル共重合体の含有量は、使用感の点から0.01〜2重量%とするのが好ましく、さらに0.05〜1重量%、特に0.1〜0.5重量%とするのが好ましい。
本発明の水性化粧料に用いられる乳化剤としては、通常化粧料に配合される乳化剤であれば特に限定されず、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性のいずれの界面活性剤も挙げることができる。またこれらの界面活性剤は親水性、親油性のものを組み合わせて用いることもできる。乳化剤の含有量は、乳化安定性の点から本発明の水性化粧料中に、0.05〜5重量%、さらに0.1〜4重量%、特に0.2〜3重量%とするのが好ましい。1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソステアリルオキシ−2−プロパノールの有機酸塩、特に、L−グルタミン酸塩はセラミド類似構造物質の乳化しやすさの点で好ましい。
水性媒体としては、水の他、エタノールや2-プロパノール等の水溶性1価アルコール、グリセリン等の水溶性多価アルコール等が挙げられる。これらは単独でも混合物としても用いることができる。かかる水性媒体は、乳化安定性の点から、本発明の水性化粧料中に、 50〜95重量%、さらに60〜95重量%、特に70〜95重量%とするのが好ましい。
本発明の水性化粧料には、上記の必須構成成分のほかに、目的に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、アスナロエキス、ユーカリエキス、ハマメリス抽出液、ローヤルゼリーエキス等の動・植物抽出液、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、アラントイン等の抗炎症剤、pH調整剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、香料、粘度調整剤、粉体等の任意成分を適宜配合することができる。
本発明の水性化粧料は、例えば油脂、シリコーン油、乳化剤及び水性媒体の一部を60〜80℃にて加熱溶解し、得られた均一溶液に残部の水性媒体を加えて乳化分散させることによって製造される。
また、カチオン性架橋ビニル共重合体の添加方法に特に制限はなく、あらかじめ水相に溶解して、油相に添加することで乳化を行なう、あるいは乳化工程の後に、別途添加しても良いが、より安定な乳化物を得るためには、乳化工程が終了した後に添加するのが好ましい。
実施例1
下記表1に示す組成のクリームを常法に従って製造し、その塗布しやすさ、塗布時のべたつき、水使用時のべたつき、ぬるつき及び保湿効果を、下記の試験方法に従って評価した。なお、成分1〜7から成る油脂成分中、成分1〜6が固形脂、成分1〜3が(A)角質細胞間脂質に相当する。また、成分8〜11から成るシリコーン油中、成分8〜9が(B)のシリコーン油、成分10〜11が(C)のシリコーン油に相当する。
[試験方法1:塗布しやすさの官能評価]
専門パネラー10名により表1の本発明品及び比較品を手指に塗布し、「塗布しやすさ」について実用評価を行なった。評価結果は次の4段階の評価基準で表示した。
◎:良好と回答した者が、10名中8名以上。
○:良好と回答した者が、10名中6名以上8名未満。
△:良好と回答した者が、10名中4名以上6名未満。
×:良好と回答した者が、10名中4名未満。
[試験方法2:塗布時のべたつきの官能評価]
専門パネラー10名により表1の本発明品及び比較品を手指に塗布し、塗布時の、「べたつきの無さ」について実用評価を行なった。評価結果は次の4段階の評価基準で表示した。
◎:良好と回答した者が、10名中8名以上。
○:良好と回答した者が、10名中6名以上8名未満。
△:良好と回答した者が、10名中4名以上6名未満。
×:良好と回答した者が、10名中4名未満。
[試験方法3:水使用時のべたつきの官能評価]
専門パネラー10名により表1の本発明品及び比較品を手指に塗布し、10分後、水洗いした時の「べたつきの無さ」について実用評価を行なった。評価結果は次の4段階の評価基準で表示した。
◎:良好と回答した者が、10名中8名以上。
○:良好と回答した者が、10名中6名以上8名未満。
△:良好と回答した者が、10名中4名以上6名未満。
×:良好と回答した者が、10名中4名未満。
[試験方法4:水使用時のぬるつきの官能評価]
専門パネラー10名により表1の本発明品及び比較品を手指に塗布し、10分後、水洗いした時の、「ぬるつきの無さ」について実用評価を行なった。評価結果は次の4段階の評価基準で表示した。
◎:良好と回答した者が、10名中8名以上。
○:良好と回答した者が、10名中6名以上8名未満。
△:良好と回答した者が、10名中4名以上6名未満。
×:良好と回答した者が、10名中4名未満。
[試験方法5:保湿性の評価]
健常男性5名からなる被験者の上腕内側にカップを装置し、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム15重量%水溶液5mLを注入し、15分間カップシェイクを行なった。終了後、タオルドライし、気温20℃、湿度40%の恒温恒湿室で30分間安静を保った後、角層水分量を皮表角層水分量測定装置SKICON−200(IBS株式会社,浜松)で測定し、保湿性の初期値とした。その後、表1の本発明品及び比較品を上記カップを装置した部分に1mg/cm2塗布し、10分間の自然乾燥後、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム15重量%水溶液で洗浄した。この自然乾燥(10分間)〜ラウリルエーテル硫酸ナトリウム洗浄を5回繰り返した。その後、30分間、上記恒温室で安静を保った後、上記装置で角層水分量を測定し、保湿性の値とした。
上記試験の結果を表1に示す。保湿性の初期値は25μSであった。表1より明らかなように、本発明のクリームは塗布しやすさ、塗布時のべたつきの無さ、水使用時のべたつきの無さ、ぬるつきの無さ、保湿性を同時に満足させることができた。
本発明の水性化粧料は、塗布しやすく、塗布時のべたつき、水使用時のべたつき、ぬるつきによる作業性を低下させることなく、優れた保湿効果を有するため、炊事、食器洗いなど、水仕事の頻繁な主婦、食品加工業者、手洗い回数の多い医療従事者、美容師、介護者等に最適である。

Claims (5)

  1. 油脂及びシリコーン油が水性媒体中に乳化剤によって分散された乳化化粧料であって、
    該油脂中の固形脂の含量が70重量%以上であり、
    該固形脂中に(A)角質細胞間脂質を50重量%以上含有し、
    該シリコーン油中に、(B)一般式(1)及び/又は(2)
    (xは0〜5を、yは3〜7を示す)
    で表わされる直鎖状及び/又は環状のシリコーン油、並びに
    (C)(B)成分以外の25℃の動粘度が4〜300mm2/sの、一般式(1)(但し、xは7〜180を示す)で表される液体シリコーン油
    を含有し、かつ
    (C)成分の含有量が0.5〜3重量%である乳化化粧料。
  2. (B):(C)が重量比で5:1〜1:5である請求項1記載の乳化化粧料。
  3. 更にカチオン性架橋ビニル共重合体を含有する請求項1又は2記載の乳化化粧料。
  4. カチオン性架橋ビニル共重合体が、(a)カチオン性基含有ビニル単量体、(b)アミド基含有ビニル単量体、及び(c)分子中に2以上のビニル基を有する架橋性ビニル単量体を必須の構成単位とする架橋ビニル共重合体である請求項3記載の乳化化粧料。
  5. カチオン性架橋ビニル共重合体を、全組成中に0.01〜2重量%含有する請求項3又は4記載の乳化化粧料。
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