JP2005001340A - 画像形成装置、画像データ転送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フルカラーモード以外での画像形成が選択された場合に、使用しない色画像用の伝送路を有効に活用することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数色のうちの限定された色画像、例えば黒画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、システム制御部4のCPU6は、黒画像データの形式を変換して画質を高めた画像データに変換する。この形式を変換した黒画像データを画像データ伝送部5により黒(K)用の伝送路と、通常は黒画像の転送に使用されないシアン(C)用の伝送路とに出力する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに高画質の画像を形成することが可能となる。
【選択図】 図6
【解決手段】複数色のうちの限定された色画像、例えば黒画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、システム制御部4のCPU6は、黒画像データの形式を変換して画質を高めた画像データに変換する。この形式を変換した黒画像データを画像データ伝送部5により黒(K)用の伝送路と、通常は黒画像の転送に使用されないシアン(C)用の伝送路とに出力する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに高画質の画像を形成することが可能となる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)などの複数色のトナーを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、C、M、Y、K等の複数色のトナーを用いて画像を形成する画像形成装置は、図18に示すように感光体ドラム、帯電装置、静電画像書き込み装置などの画像書き込みユニットが1つしかない、いわゆるシングルエンジンの画像形成装置が一般的であった。
【0003】
このシングルエンジンの画像形成装置で画像を形成する時は、画像を構成する色の回数分、画像形成動作を繰り返して画像を重ね合わせていた。
【0004】
しかしながら近年、色毎に専用の画像書き込みユニットを備えることでカラー画像の形成を高速で行うことができる、いわゆるタンデム方式の画像形成装置が増えている。
【0005】
このような画像形成装置では、高速で画像を形成するためにスキャナや外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)から読み込んだ画像データの画像書き込みユニットへの伝送も各色専用の伝送路を介して行われている。
【0006】
2つの処理を同時に行うことで印刷速度を高めた発明が、以下に示す特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された発明では、ホストコンピュータからのデータの受信処理と、受信したデータのプリントエンジンへの転送処理とを並行処理することで印刷速度を高めている。
【0007】
また、異なる2種類の処理を両立させるために、他のプリンタへ転送する画像信号の転送方法をモードに応じて変更する発明が、以下に示す特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示された発明では、色変換部による色変換処理が指定された場合には、ビデオインターフェースを介してRGB画像信号を一括同時に他のプリンタへ転送し、フリーカラーペイントによるペイント処理やフリーカラー処理などが指定された場合は、画像メモリに一旦記憶したMCYK画像信号をビデオインターフェースを介して面順次に他のプリンタへ転送している。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−203062号公報
【特許文献2】
特開平8−102810号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらフルカラーモードでの印刷であれば、全色の伝送路を使用して各色の画像データを伝送しているが、白黒モードのような限られた色しか使わないモードであった場合、使用する色画像がこの色専用の伝送路で伝送され、他の色の伝送路は使用されていなかった。
【0010】
特許文献1に開示された発明では、データの受信処理と、受信したデータの転送処理とを並行処理することで印刷速度を高める技術が開示されているが、伝送路の印刷モードに応じた使用状況には着目していない。
【0011】
また、特許文献2に開示された発明も異なる2種類の処理を両立させる技術を開示しているだけであって、伝送路の印刷モードに応じた使用状況には着目していない。
【0012】
また、カラー画像形成装置における白黒モードは使用頻度が高く、白黒モード時にはカラーモード時よりも処理の高速性が要求される。そのため、白黒モード時には、カラーモード時よりも高い周波数で画像データを伝送する必要性がある。
【0013】
さらに、白黒モードであっても写真画像のようなものを伝送する場合は、高画質用のデータ形式が要求されるが、高画質となるとデータ量も増えるため生産性を上げるためには伝送周波数をさらに上げなければならない。
【0014】
しかしながら伝送周波数は、回路性能や伝送距離等の制約を受けるため、無制限に上げることはできない。また、伝送する周波数が高くなるほど伝送される信号の波形品質を保つことは難しくなり、また放射ノイズ増加等の懸念もある。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置内、または画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置において、フルカラーモード以外での画像形成が選択された場合に、使用しない色画像用の伝送路を有効に活用することで、操作者の所望とする画像形成の動作を行うことができる画像形成装置、画像データ転送方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換して前記画像データ出力手段に出力し、前記画像データ出力手段は、前記制御手段の設定に従って、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0017】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、前記画像データ出力手段は、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0019】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を前記限定された色画像データを転送する伝送路に設定することを特徴としている。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。従って、複数の伝送路を使用して画像データを転送するために他の装置を別途設ける必要がなくなる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記画像データ出力手段は、前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とにそれぞれ出力することを特徴としている。限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路での前記限定された色画像データの転送に、同一の制御信号を使用することを特徴としている。2つの異なる伝送路において同一の制御信号を用いて画像データの転送を行うことにより、2つの伝送路において同一のタイミングで画像データを転送させることができる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像のデータ量を判定し、判定結果に応じて前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更する制御を行うことを特徴としている。画像データのデータ量がもともと少ないため複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないようにしたことで、画像形成装置の消費電力を削減させることができる。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作者からの指示を入力する入力手段を有し、前記制御手段は、前記入力手段により画像の形成を高速で行うモードの設定が入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないことを特徴としている。操作者からの指示に応じて、色画像データの形式を変換する、しないを決定することで、操作者の要望に即した画像の形成動作を行うことができる。
【0025】
請求項8記載の発明は、画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換し、該形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0026】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0027】
請求項9記載の発明は、画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像を該限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0028】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を選択して前記限定された色画像データを転送することを特徴としている。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。従って、複数の伝送路を使用して画像データを転送するために他の装置を別途設ける必要がなくなる。
【0030】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに割り当てて転送することを特徴としている。限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0031】
請求項12記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記限定された色画像用の伝送路において該限定された色画像データを転送するための制御信号を、前記他の使用しない色画像用の伝送路において前記限定された色画像データの転送のための制御信号に用いることを特徴としている。2つの異なる伝送路において同一の制御信号を用いて画像データの転送を行うことにより、2つの伝送路において同一のタイミングで画像データを転送させることができる。
【0032】
請求項13記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記限定された色画像のデータ量に応じて、前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更することを特徴としている。画像データのデータ量がもともと少ないため複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないようにしたことで、画像形成装置の消費電力を削減させることができる。
【0033】
請求項14記載の発明は、請求項8記載の発明において、操作者からの指示入力により、画像の形成を高速で行うモードが入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないようにすることを特徴としている。操作者からの指示に応じて、色画像データの形式を変換する、しないを決定することで、操作者の要望に即した画像の形成動作を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態の形態を詳細に説明する。
【0035】
図1に本発明が適用される画像形成装置の構成を示す。
図1に示されるように本実施形態の画像形成装置は、感光体ドラム1と、この感光体ドラム1を帯電させる帯電装置2と、帯電され感光体ドラムにレーザ光によって静電画像を書き込む静電画像書き込み装置3と、を画像を形成する色毎に複数備えている。
【0036】
また、画像形成装置は、図2に示されるように画像形成装置本体を制御するシステム制御部4と、印刷エンジンを制御するエンジン制御部7とを有している。
【0037】
図2に示されるようにシステム制御部4は、CPU6と画像データ伝送部5とを有している。CPU6はスキャナ20で読み込まれたデータや、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)で作成されたデータを受け取り、データをドットの集まったイメージデータ(画像データ)に変換する。また、CPU6は、操作者により設定される画像形成モードの設定情報(この情報には画像データを転送する伝送路の設定情報も含まれている)、画像形成の動作開始の指示情報などの制御情報をシリアル通信でエンジン制御部7のCPU9に通知する。画像データ伝送部5は、CPU6により処理されたイメージデータ(画像データ)を受信し、CPU6により設定された色画像用の伝送路を使用してイメージデータ(画像データ)をエンジン制御部7の画像変換部8に転送する。
【0038】
また、図2に示されるようにシステム制御部4のCPU6は、スキャナ20、PC21、操作表示部22等に接続されている。CPU6はスキャナ20により読み込まれたデータ、またはPC21により作成されたデータを受信する。またCPU6は、操作表示部22より入力された画像形成モードの設定に従って、画像の形成を行う。
【0039】
エンジン制御部7には、図2に示されるように画像変換部8と、CPU9と、ROM10と、RAM11とが設けられている。CPU9はROM10に書き込まれた制御プログラムに従い、RAM11をワーク領域として印刷エンジンを制御する。画像変換部8は、画像データ伝送部5から転送される画像データを受信して処理し、CPU9の転送指示により静電画像書き込み装置3に出力する。
【0040】
本実施形態の画像形成装置は、画像を形成する色毎に画像書き込みユニットを備えるタンデム方式のカラー画像形成装置である。このような画像形成装置においては、伝送路も色毎に設けられるものある。
【0041】
図3を参照しながらシステム制御部4とエンジン制御部7間のデータ転送を説明する。
図3に示されるように、システム制御部4からエンジン制御部7への伝送路はY、M、C、Kの色毎に設けられている。システム制御部4からエンジン制御部7へは、8ビットのビデオデータ(VD)(画像データ)と、4ビットのタグデータ(TAG)と、転送クロック信号(VCLK)と、ビデオデータ(画像データ)の有効範囲を示す信号(VALID)と、がY、M、C、Kの色毎に転送される。また、エンジン制御部7からシステム制御部4へは、ページの区切り(有効範囲)を示すページリクエスト信号(PREQ)と、ライン(主走査方向)の区切り(有効範囲)を示すラインリクエスト信号(LREQ)とが、Y、M、C、Kの色毎に送信される。
【0042】
ここで、図4を参照しながらシステム制御部4からエンジン制御部7へのデータ転送タイミングについて説明する。
データ送信要求がシステム制御部4からエンジン制御部7に出力されると、エンジン制御部7から出力されるページリクエスト信号(PREQ)、ラインリクエスト信号(LREQ)が有効となる期間に、システム制御部4はビデオデータ(VD)、タグデータ(TAG)、データの有効期間を示す信号(VALID)を転送クロック(VCLK)と共に出力する。このようにしてシステム制御部4からエンジン制御部7へ画像データが転送される。
【0043】
色毎に画像書き込みユニットを備えるタンデム方式のカラー画像形成装置においては、フルカラーモードでの印刷であれば、全色の伝送路を使用して各色の画像データを伝送しているが、黒単色モードのような限られた色しか使わないモードであった場合、他の色の伝送路は使用されていない。
【0044】
本実施形態はこの点に着目し、画像形成装置の具備するすべての色を用いた印刷ではない場合には、印刷に使用する色画像データの形式を変換して、この色の画像データのデータ量を増加させる。そして、印刷に使用する色画像データの伝送路と、使用しない色画像用の伝送路とを使用して画像データの転送を行うことを特徴としている。このような動作により、印刷に使用する色の画質を向上させることが可能となる。
【0045】
画質を向上させる画像データの形式の変換方法としては特に限定しないが、図5に示されるように画像の解像度(DPI[Dot Per Inch])を高める方法や、1画素を表現するビット数を上げる方法などが挙げられる。
【0046】
次に、画像形成装置に設けられた操作表示部22からの入力、またはPCからの入力により画像形成装置の動作モードが黒単色モードに選択された場合のシステム制御部4とエンジン制御部7の構成、及びこれら制御部の動作について説明する。
【0047】
画像データの転送側となるシステム制御部4には、図6に示されるようにデータ量の増加したデータを2つに振り分け、それぞれの伝送路に出力する画像データ伝送部5が設けられている。
【0048】
図2に示すシステム制御部4内のCPU6により、画像データのデータ量が増加する変換が施され、変換後の画像データが画像データ伝送部5に出力されると、画像データ伝送部5はこの形式変換された画像データを2つに振り分ける。この振り分け方については特に限定しないが、主操作方向での画素位置が偶数番目にある画素と奇数番目にある画素とで分ける、などの方法が挙げられる。次に、画像データ伝送部5は、通常使用する黒(K)色の画像データを転送する伝送路の他に、シアン(C)の画像データを転送する伝送路を使用して2つに振り分けた画像データをそれぞれ伝送路に出力する。なお、この場合、黒用の伝送路の他にシアン用の伝送路が使用される。これは、黒単色モードの場合に通常使用される黒色の伝送路と装置構成上の配列で最も近いのがシアン(C)の伝送路だからである。配列上最も近い色の伝送路を使用することで、データスキュー量を低減させることができる。
【0049】
次に、図7を参照しながらエンジン制御部7の構成について説明する。
図7に示されるようにシステム制御部4から転送されたデータを受信するエンジン制御部7は、黒(K)用の伝送路を介して受信した画像データと、シアン(C)用の伝送路を介して受信した画像データとを合成する合成部30と、合成部30からの出力と、黒(K)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する選択部31と、黒(K)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、シアン(C)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する選択部32とを有している。
【0050】
黒単色モードが選択された場合、シアン(C)用の伝送路は、黒(K)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の選択部32は、シアン(C)の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、黒(K)の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してシアン(C)用の伝送路に出力する(図8参照)。
【0051】
黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から黒(K)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の画像データ伝送部5は、黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から黒(K)の画像データを出力する。合成部30は、黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から出力される黒(K)の画像データを合成して出力する。
【0052】
選択部31は、黒単色モードが設定された場合には合成部30からの出力を選択する(図8参照)。
【0053】
ここで、図9及び図10を参照しながら合成部30の詳細な構成、及び動作について説明する。
図9に示されるように合成部30は、黒(K)用の伝送路からの画像データと転送クロック(VCLK)とを入力する第1の素子33と、シアン(C)用の伝送路からの画像データと転送クロック(VCLK)とを入力する第2の素子34と、第1の素子33と第2の素子34との出力と、データの有効範囲を示すVALID信号と、転送クロック(VCLK)とを入力する第3の素子35と、第3の素子35の出力と、転送クロック(VCLK)の周波数を2倍にしたクロックとを入力して、黒(K)用の伝送路からの画像データとシアン(C)用の伝送路からの画像データとの合成信号を出力する第4の素子36と、を有している。
【0054】
第3の素子35は、転送クロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングでデータを出力するので、図10に示す黒(K)用の伝送路からの画像データとシアン(C)用の伝送路からの画像データとが合成されたデータを第4の素子35に出力する。この出力データが、転送クロック(VCLK)の周波数を2倍にしたクロックにより第4の素子36から読み出される。
【0055】
このように本実施形態は、画像形成装置の具備するすべての色を用いた印刷ではない場合には、印刷に使用する色の画像データの形式を変換し、この色画像データ用の伝送路と、使用しない色画像用の伝送路とを使用して画像データの転送を行う。従って、印刷に使用する色の画質を向上させることが可能となる。
【0056】
なお、画像形成装置の操作表示部22により画質よりも印刷速度を優先する設定がなされた場合に、システム制御部4のCPU6は形式を変換を行わずにそのまま画像データを複数の伝送路を使用して転送する制御を行ってもよい。
【0057】
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、黒単色モードが選択された場合に画像データのデータ量を増加させた高画質の画像データをエンジン制御部7に転送して、画像を形成する動作を行っていた。これに対し本実施形態では、黒単色モードが選択された場合に、読み取った黒(K)画像データやPC21から入力した黒(K)画像データを形式変換することなく、そのまま2つ(図11に示されたEVENデータとODDデータ)に振り分けて、2つの伝送路を使用してそれぞれの伝送路で転送することを特徴としている。従って、本実施形態は画像データの転送速度を向上させることで印刷速度を向上させたい場合に有効となる。
【0058】
本実施形態の画像データ伝送部5は、黒単色モードが選択された場合に、CPU6より入力される画像データを、図12に示されるように偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに振り分ける。偶数データとは、主走査方向の画素位置が偶数番目にある画像データをいい、奇数データとは主走査方向の画素位置が奇数番目にある画像データをいう。振り分けられたデータは、黒(K)伝送路とシアン(C)伝送路にそれぞれ出力される。
【0059】
また、黒単色モードが選択された場合、シアン(C)用の伝送路は、黒(K)用の伝送路となるため、図13に示すエンジン制御部7の選択部32は、シアン(C)用の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、黒(K)用の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してシアン(C)用の伝送路に出力する。また、合成部30は、黒(K)用の伝送路とシアン(C)用の伝送路とから出力される黒(K)の画像データを合成して出力する。選択部31は、黒単色モードが設定された場合には合成部30からの出力を選択する。
【0060】
なお、本実施形態の合成部30の構成は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有しているため詳細な説明は省略するが、第1の素子33から出力される偶数(EVEN)データと、第2の素子34から出力される奇数(ODD)データとを第3の素子35に入力し、転送クロック(VCLK)の立ち上がりエッジ、及び立ち下がりエッジに同期して第4の素子36に出力することで、図15に示されるように第4の素子36から合成データが出力される。
【0061】
このように本実施形態は、黒単色モードが選択されると、システム制御部4内の画像データ伝送部5において画像データを2つに振り分け、2つの伝送路(黒用伝送路とシアン用伝送路)を使用してデータを転送する。また、受信側となるエンジン制御部7では、2つの伝送路から転送されるデータを合成部30で合成して黒(K)用の静電画像書き込み装置3に出力して印刷することにより、1つの伝送路を使用して画像データを転送していた場合と比較してより高速に画像データを印刷エンジン部に転送することが可能となる。よって印刷動作を高速化することができる。
【0062】
なお、黒単色モード選択時に、印刷に使用する画像データのデータ量がそれほど多くない場合には、印刷に使用する色画像用の伝送路だけを使用して画像データを転送するものであってもよい。システム制御部4のCPU6は、入力したデータのデータ量を判定し、データ量が少なく複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないように制御を行う。
【0063】
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態、及び第2の実施形態は、黒単色モードが選択された場合の動作であった。本実施形態は画像形成装置の具備する複数色のうちの幾つかの色を使用して画像を形成するモードが選択された場合の動作である。このような場合であっても、画像の形成に使用する色画像データを、この色画像の伝送用に設けられた伝送路と、画像形成に使用しない色画像用に設けられた伝送路とを使用して転送することで、印刷エンジン部への画像データの転送時間を早め、印刷時間を短縮させることができる。
【0064】
本実施形態の具体的な構成および動作を図16、17を参照しながら説明する。なお、以下では、マゼンタ(M)とシアン(C)の2色により画像を形成する場合を例に説明するが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。
【0065】
まず、図16を参照しながらシステム制御部4の構成を説明する。図16に示されるようにシステム制御部4は、図2に示すCPU6から転送されたマゼンタ(M)のデータを偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに分割する第1画像データ伝送部51と、同じくシアン(C)のデータを偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに分割する第2画像データ伝送部52とを具備している。第1画像データ伝送部51は、分割したマゼンタ(M)の偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データを、マゼンタ(M)用の伝送路とイエロー(Y)用の伝送路とにそれぞれ出力する。また、第2画像データ伝送部52は、分割したシアン(C)の偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとを黒(K)用の伝送路とシアン(S)用の伝送路とにそれぞれ出力する。
【0066】
次に、図17を参照しながらエンジン制御部7の構成について説明する。
図17に示されるようにシステム制御部4から転送されたデータを受信するエンジン制御部7には、マゼンタ(M)用の伝送路とイエロー(Y)用の伝送路を介して受信したマゼンタ(M)の画像データとを合成する第1合成部40と、第1合成部40からの出力と、マゼンタ(M)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する第2選択部41と、マゼンタ(M)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、イエロー(Y)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する第1選択部42とを有している。
【0067】
また、シアン(C)用の伝送路と黒(K)用の伝送路を介して受信したシアン(C)の画像データとを合成する第2合成部43と、第2合成部43からの出力と、シアン(C)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する第4選択部44と、シアン(C)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、黒(K)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する第3選択部45とを有している。
【0068】
マゼンタ(M)とシアン(C)の2色印刷モードが選択された場合、イエロー用(Y)用の伝送路は、マゼンタ(M)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の第1選択部42は、イエロー(Y)の画像変換部8Yから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、マゼンタ(M)の画像変換部8Mから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してイエロー(Y)用の伝送路に出力する。
【0069】
マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路からマゼンタ(M)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の第1画像データ伝送部51は、マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路にマゼンタ(M)の画像データを出力する。第1合成部40は、マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路から出力されるマゼンタ(M)の画像データを合成して出力する。
【0070】
また、黒用(K)用の伝送路は、シアン(C)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の第3選択部45は、黒(K)の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、シアン(C)の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択して黒(K)用の伝送路に出力する。
【0071】
シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路からシアン(C)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の第2画像データ伝送部52は、シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路にシアン(C)の画像データを出力する。第2合成部43は、シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路から出力されシアン(C)の画像データを合成して出力する。
【0072】
このようにして本実施形態も、画像の形成に使用する色画像データを、この色画像の伝送用に設けられた伝送路と、画像形成に使用しない色画像用に設けられた伝送路とを使用して転送することで、印刷エンジン部への画像データの転送時間を早め、印刷時間を短縮させることができる。
【0073】
なお、本実施形態では、2色により画像を形成する場合に、これらの画像データをそれぞれ偶数と奇数の2つのデータとして複数の伝送路で伝送する場合を説明したが、複数色の画像データの形式を変換して画質を高め、それぞれの色画像を複数の伝送路を使用してデータ転送するものであってもよい。例えば、第3の実施形態で示したように、画像形成に使用する色画像としてマゼンタ(M)とシアン(C)を選択した場合に、これらのデータ形式をまずCPU6により変換する。そして、図16に示されるように変換後のマゼンタ(M)の画像データは、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の伝送路を使用して転送し、シアン(C)の画像データは、シアン(C)とブラック(K)の伝送路を使用して転送する。従って、第1の実施形態と同様に、従来のデータ転送時間とあまり転送時間が変わらずに高画質な画像を形成することができます。
【0074】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施形態では画像形成装置全体を制御するシステム制御部4と、書き込みユニットであるエンジンを制御するエンジン制御部7との間のデータ転送に関して説明したが、スキャナ等の画像読み取り装置20とシステム制御部4との間、PC21とシステム制御部4との間、システム制御部4と外部コントローラとの間のデータ転送への適用可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0076】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の画像書き込みユニットの構成を表す図である。
【図2】システム制御部とエンジン制御部との構成を表す図である。
【図3】システム制御部とエンジン制御部との間の伝送路の構成を示す図である。
【図4】システム制御部とエンジン制御部との間で転送される信号を示す図である。
【図5】画像の形式を変換する方法の一例を説明するための図である。
【図6】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図7】エンジン制御部の構成を示す図である。
【図8】黒単色モードでのエンジン制御部の動作を説明するための図である。
【図9】合成部の構成を表す図である。
【図10】合成部に入力される信号と合成部から出力される信号を示す図である。
【図11】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図12】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図13】黒単色モードでのエンジン制御部の動作を説明するための図である。
【図14】合成部の構成を示す図である。
【図15】合成部に入力される信号と合成部から出力される信号を示す図である。
【図16】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図17】2色印刷モードでのエンジ制御部の動作を説明するための図である。
【図18】シングルエンジン方式の画像書き込みユニットの構成を表す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置
3 静電画像書き込み装置 4 システム制御部
5 画像データ伝送部 6 CPU
7 エンジン制御部 8 画像変換部
9 CPU 10 ROM
11 RAM 20 スキャナ
21 パーソナルコンピュータ 22 操作表示部
30 合成部 31、32 選択部
【発明の属する技術分野】
本発明は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)などの複数色のトナーを用いて画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、C、M、Y、K等の複数色のトナーを用いて画像を形成する画像形成装置は、図18に示すように感光体ドラム、帯電装置、静電画像書き込み装置などの画像書き込みユニットが1つしかない、いわゆるシングルエンジンの画像形成装置が一般的であった。
【0003】
このシングルエンジンの画像形成装置で画像を形成する時は、画像を構成する色の回数分、画像形成動作を繰り返して画像を重ね合わせていた。
【0004】
しかしながら近年、色毎に専用の画像書き込みユニットを備えることでカラー画像の形成を高速で行うことができる、いわゆるタンデム方式の画像形成装置が増えている。
【0005】
このような画像形成装置では、高速で画像を形成するためにスキャナや外部接続されたPC(パーソナルコンピュータ)から読み込んだ画像データの画像書き込みユニットへの伝送も各色専用の伝送路を介して行われている。
【0006】
2つの処理を同時に行うことで印刷速度を高めた発明が、以下に示す特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された発明では、ホストコンピュータからのデータの受信処理と、受信したデータのプリントエンジンへの転送処理とを並行処理することで印刷速度を高めている。
【0007】
また、異なる2種類の処理を両立させるために、他のプリンタへ転送する画像信号の転送方法をモードに応じて変更する発明が、以下に示す特許文献2に開示されている。この特許文献2に開示された発明では、色変換部による色変換処理が指定された場合には、ビデオインターフェースを介してRGB画像信号を一括同時に他のプリンタへ転送し、フリーカラーペイントによるペイント処理やフリーカラー処理などが指定された場合は、画像メモリに一旦記憶したMCYK画像信号をビデオインターフェースを介して面順次に他のプリンタへ転送している。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−203062号公報
【特許文献2】
特開平8−102810号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらフルカラーモードでの印刷であれば、全色の伝送路を使用して各色の画像データを伝送しているが、白黒モードのような限られた色しか使わないモードであった場合、使用する色画像がこの色専用の伝送路で伝送され、他の色の伝送路は使用されていなかった。
【0010】
特許文献1に開示された発明では、データの受信処理と、受信したデータの転送処理とを並行処理することで印刷速度を高める技術が開示されているが、伝送路の印刷モードに応じた使用状況には着目していない。
【0011】
また、特許文献2に開示された発明も異なる2種類の処理を両立させる技術を開示しているだけであって、伝送路の印刷モードに応じた使用状況には着目していない。
【0012】
また、カラー画像形成装置における白黒モードは使用頻度が高く、白黒モード時にはカラーモード時よりも処理の高速性が要求される。そのため、白黒モード時には、カラーモード時よりも高い周波数で画像データを伝送する必要性がある。
【0013】
さらに、白黒モードであっても写真画像のようなものを伝送する場合は、高画質用のデータ形式が要求されるが、高画質となるとデータ量も増えるため生産性を上げるためには伝送周波数をさらに上げなければならない。
【0014】
しかしながら伝送周波数は、回路性能や伝送距離等の制約を受けるため、無制限に上げることはできない。また、伝送する周波数が高くなるほど伝送される信号の波形品質を保つことは難しくなり、また放射ノイズ増加等の懸念もある。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置内、または画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置において、フルカラーモード以外での画像形成が選択された場合に、使用しない色画像用の伝送路を有効に活用することで、操作者の所望とする画像形成の動作を行うことができる画像形成装置、画像データ転送方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換して前記画像データ出力手段に出力し、前記画像データ出力手段は、前記制御手段の設定に従って、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0017】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、前記画像データ出力手段は、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0019】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を前記限定された色画像データを転送する伝送路に設定することを特徴としている。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。従って、複数の伝送路を使用して画像データを転送するために他の装置を別途設ける必要がなくなる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記画像データ出力手段は、前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とにそれぞれ出力することを特徴としている。限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路での前記限定された色画像データの転送に、同一の制御信号を使用することを特徴としている。2つの異なる伝送路において同一の制御信号を用いて画像データの転送を行うことにより、2つの伝送路において同一のタイミングで画像データを転送させることができる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記制御手段は、前記限定された色画像のデータ量を判定し、判定結果に応じて前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更する制御を行うことを特徴としている。画像データのデータ量がもともと少ないため複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないようにしたことで、画像形成装置の消費電力を削減させることができる。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作者からの指示を入力する入力手段を有し、前記制御手段は、前記入力手段により画像の形成を高速で行うモードの設定が入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないことを特徴としている。操作者からの指示に応じて、色画像データの形式を変換する、しないを決定することで、操作者の要望に即した画像の形成動作を行うことができる。
【0025】
請求項8記載の発明は、画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換し、該形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0026】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0027】
請求項9記載の発明は、画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像を該限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴としている。複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0028】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を選択して前記限定された色画像データを転送することを特徴としている。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。限定された色画像用の伝送路と、この伝送路との物理的な距離が最も近い伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、伝送路間での信号伝達時間の差を低減させることができる。従って、複数の伝送路を使用して画像データを転送するために他の装置を別途設ける必要がなくなる。
【0030】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに割り当てて転送することを特徴としている。限定された色画像データの転送に通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路を、限定された色画像用の伝送路と共に使用するようにしている。従って、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、画像データの転送にかかる時間を短縮し画像形成までの時間を大幅に短縮させることが可能となる。
【0031】
請求項12記載の発明は、請求項8または9記載の発明において、前記限定された色画像用の伝送路において該限定された色画像データを転送するための制御信号を、前記他の使用しない色画像用の伝送路において前記限定された色画像データの転送のための制御信号に用いることを特徴としている。2つの異なる伝送路において同一の制御信号を用いて画像データの転送を行うことにより、2つの伝送路において同一のタイミングで画像データを転送させることができる。
【0032】
請求項13記載の発明は、請求項9記載の発明において、前記限定された色画像のデータ量に応じて、前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更することを特徴としている。画像データのデータ量がもともと少ないため複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないようにしたことで、画像形成装置の消費電力を削減させることができる。
【0033】
請求項14記載の発明は、請求項8記載の発明において、操作者からの指示入力により、画像の形成を高速で行うモードが入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないようにすることを特徴としている。操作者からの指示に応じて、色画像データの形式を変換する、しないを決定することで、操作者の要望に即した画像の形成動作を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態の形態を詳細に説明する。
【0035】
図1に本発明が適用される画像形成装置の構成を示す。
図1に示されるように本実施形態の画像形成装置は、感光体ドラム1と、この感光体ドラム1を帯電させる帯電装置2と、帯電され感光体ドラムにレーザ光によって静電画像を書き込む静電画像書き込み装置3と、を画像を形成する色毎に複数備えている。
【0036】
また、画像形成装置は、図2に示されるように画像形成装置本体を制御するシステム制御部4と、印刷エンジンを制御するエンジン制御部7とを有している。
【0037】
図2に示されるようにシステム制御部4は、CPU6と画像データ伝送部5とを有している。CPU6はスキャナ20で読み込まれたデータや、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)で作成されたデータを受け取り、データをドットの集まったイメージデータ(画像データ)に変換する。また、CPU6は、操作者により設定される画像形成モードの設定情報(この情報には画像データを転送する伝送路の設定情報も含まれている)、画像形成の動作開始の指示情報などの制御情報をシリアル通信でエンジン制御部7のCPU9に通知する。画像データ伝送部5は、CPU6により処理されたイメージデータ(画像データ)を受信し、CPU6により設定された色画像用の伝送路を使用してイメージデータ(画像データ)をエンジン制御部7の画像変換部8に転送する。
【0038】
また、図2に示されるようにシステム制御部4のCPU6は、スキャナ20、PC21、操作表示部22等に接続されている。CPU6はスキャナ20により読み込まれたデータ、またはPC21により作成されたデータを受信する。またCPU6は、操作表示部22より入力された画像形成モードの設定に従って、画像の形成を行う。
【0039】
エンジン制御部7には、図2に示されるように画像変換部8と、CPU9と、ROM10と、RAM11とが設けられている。CPU9はROM10に書き込まれた制御プログラムに従い、RAM11をワーク領域として印刷エンジンを制御する。画像変換部8は、画像データ伝送部5から転送される画像データを受信して処理し、CPU9の転送指示により静電画像書き込み装置3に出力する。
【0040】
本実施形態の画像形成装置は、画像を形成する色毎に画像書き込みユニットを備えるタンデム方式のカラー画像形成装置である。このような画像形成装置においては、伝送路も色毎に設けられるものある。
【0041】
図3を参照しながらシステム制御部4とエンジン制御部7間のデータ転送を説明する。
図3に示されるように、システム制御部4からエンジン制御部7への伝送路はY、M、C、Kの色毎に設けられている。システム制御部4からエンジン制御部7へは、8ビットのビデオデータ(VD)(画像データ)と、4ビットのタグデータ(TAG)と、転送クロック信号(VCLK)と、ビデオデータ(画像データ)の有効範囲を示す信号(VALID)と、がY、M、C、Kの色毎に転送される。また、エンジン制御部7からシステム制御部4へは、ページの区切り(有効範囲)を示すページリクエスト信号(PREQ)と、ライン(主走査方向)の区切り(有効範囲)を示すラインリクエスト信号(LREQ)とが、Y、M、C、Kの色毎に送信される。
【0042】
ここで、図4を参照しながらシステム制御部4からエンジン制御部7へのデータ転送タイミングについて説明する。
データ送信要求がシステム制御部4からエンジン制御部7に出力されると、エンジン制御部7から出力されるページリクエスト信号(PREQ)、ラインリクエスト信号(LREQ)が有効となる期間に、システム制御部4はビデオデータ(VD)、タグデータ(TAG)、データの有効期間を示す信号(VALID)を転送クロック(VCLK)と共に出力する。このようにしてシステム制御部4からエンジン制御部7へ画像データが転送される。
【0043】
色毎に画像書き込みユニットを備えるタンデム方式のカラー画像形成装置においては、フルカラーモードでの印刷であれば、全色の伝送路を使用して各色の画像データを伝送しているが、黒単色モードのような限られた色しか使わないモードであった場合、他の色の伝送路は使用されていない。
【0044】
本実施形態はこの点に着目し、画像形成装置の具備するすべての色を用いた印刷ではない場合には、印刷に使用する色画像データの形式を変換して、この色の画像データのデータ量を増加させる。そして、印刷に使用する色画像データの伝送路と、使用しない色画像用の伝送路とを使用して画像データの転送を行うことを特徴としている。このような動作により、印刷に使用する色の画質を向上させることが可能となる。
【0045】
画質を向上させる画像データの形式の変換方法としては特に限定しないが、図5に示されるように画像の解像度(DPI[Dot Per Inch])を高める方法や、1画素を表現するビット数を上げる方法などが挙げられる。
【0046】
次に、画像形成装置に設けられた操作表示部22からの入力、またはPCからの入力により画像形成装置の動作モードが黒単色モードに選択された場合のシステム制御部4とエンジン制御部7の構成、及びこれら制御部の動作について説明する。
【0047】
画像データの転送側となるシステム制御部4には、図6に示されるようにデータ量の増加したデータを2つに振り分け、それぞれの伝送路に出力する画像データ伝送部5が設けられている。
【0048】
図2に示すシステム制御部4内のCPU6により、画像データのデータ量が増加する変換が施され、変換後の画像データが画像データ伝送部5に出力されると、画像データ伝送部5はこの形式変換された画像データを2つに振り分ける。この振り分け方については特に限定しないが、主操作方向での画素位置が偶数番目にある画素と奇数番目にある画素とで分ける、などの方法が挙げられる。次に、画像データ伝送部5は、通常使用する黒(K)色の画像データを転送する伝送路の他に、シアン(C)の画像データを転送する伝送路を使用して2つに振り分けた画像データをそれぞれ伝送路に出力する。なお、この場合、黒用の伝送路の他にシアン用の伝送路が使用される。これは、黒単色モードの場合に通常使用される黒色の伝送路と装置構成上の配列で最も近いのがシアン(C)の伝送路だからである。配列上最も近い色の伝送路を使用することで、データスキュー量を低減させることができる。
【0049】
次に、図7を参照しながらエンジン制御部7の構成について説明する。
図7に示されるようにシステム制御部4から転送されたデータを受信するエンジン制御部7は、黒(K)用の伝送路を介して受信した画像データと、シアン(C)用の伝送路を介して受信した画像データとを合成する合成部30と、合成部30からの出力と、黒(K)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する選択部31と、黒(K)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、シアン(C)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する選択部32とを有している。
【0050】
黒単色モードが選択された場合、シアン(C)用の伝送路は、黒(K)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の選択部32は、シアン(C)の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、黒(K)の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してシアン(C)用の伝送路に出力する(図8参照)。
【0051】
黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から黒(K)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の画像データ伝送部5は、黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から黒(K)の画像データを出力する。合成部30は、黒(K)用の伝送路、及びシアン(C)用の伝送路から出力される黒(K)の画像データを合成して出力する。
【0052】
選択部31は、黒単色モードが設定された場合には合成部30からの出力を選択する(図8参照)。
【0053】
ここで、図9及び図10を参照しながら合成部30の詳細な構成、及び動作について説明する。
図9に示されるように合成部30は、黒(K)用の伝送路からの画像データと転送クロック(VCLK)とを入力する第1の素子33と、シアン(C)用の伝送路からの画像データと転送クロック(VCLK)とを入力する第2の素子34と、第1の素子33と第2の素子34との出力と、データの有効範囲を示すVALID信号と、転送クロック(VCLK)とを入力する第3の素子35と、第3の素子35の出力と、転送クロック(VCLK)の周波数を2倍にしたクロックとを入力して、黒(K)用の伝送路からの画像データとシアン(C)用の伝送路からの画像データとの合成信号を出力する第4の素子36と、を有している。
【0054】
第3の素子35は、転送クロックの立ち上がりと立ち下がりのタイミングでデータを出力するので、図10に示す黒(K)用の伝送路からの画像データとシアン(C)用の伝送路からの画像データとが合成されたデータを第4の素子35に出力する。この出力データが、転送クロック(VCLK)の周波数を2倍にしたクロックにより第4の素子36から読み出される。
【0055】
このように本実施形態は、画像形成装置の具備するすべての色を用いた印刷ではない場合には、印刷に使用する色の画像データの形式を変換し、この色画像データ用の伝送路と、使用しない色画像用の伝送路とを使用して画像データの転送を行う。従って、印刷に使用する色の画質を向上させることが可能となる。
【0056】
なお、画像形成装置の操作表示部22により画質よりも印刷速度を優先する設定がなされた場合に、システム制御部4のCPU6は形式を変換を行わずにそのまま画像データを複数の伝送路を使用して転送する制御を行ってもよい。
【0057】
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、黒単色モードが選択された場合に画像データのデータ量を増加させた高画質の画像データをエンジン制御部7に転送して、画像を形成する動作を行っていた。これに対し本実施形態では、黒単色モードが選択された場合に、読み取った黒(K)画像データやPC21から入力した黒(K)画像データを形式変換することなく、そのまま2つ(図11に示されたEVENデータとODDデータ)に振り分けて、2つの伝送路を使用してそれぞれの伝送路で転送することを特徴としている。従って、本実施形態は画像データの転送速度を向上させることで印刷速度を向上させたい場合に有効となる。
【0058】
本実施形態の画像データ伝送部5は、黒単色モードが選択された場合に、CPU6より入力される画像データを、図12に示されるように偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに振り分ける。偶数データとは、主走査方向の画素位置が偶数番目にある画像データをいい、奇数データとは主走査方向の画素位置が奇数番目にある画像データをいう。振り分けられたデータは、黒(K)伝送路とシアン(C)伝送路にそれぞれ出力される。
【0059】
また、黒単色モードが選択された場合、シアン(C)用の伝送路は、黒(K)用の伝送路となるため、図13に示すエンジン制御部7の選択部32は、シアン(C)用の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、黒(K)用の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してシアン(C)用の伝送路に出力する。また、合成部30は、黒(K)用の伝送路とシアン(C)用の伝送路とから出力される黒(K)の画像データを合成して出力する。選択部31は、黒単色モードが設定された場合には合成部30からの出力を選択する。
【0060】
なお、本実施形態の合成部30の構成は、上述した第1の実施形態と同様な構成を有しているため詳細な説明は省略するが、第1の素子33から出力される偶数(EVEN)データと、第2の素子34から出力される奇数(ODD)データとを第3の素子35に入力し、転送クロック(VCLK)の立ち上がりエッジ、及び立ち下がりエッジに同期して第4の素子36に出力することで、図15に示されるように第4の素子36から合成データが出力される。
【0061】
このように本実施形態は、黒単色モードが選択されると、システム制御部4内の画像データ伝送部5において画像データを2つに振り分け、2つの伝送路(黒用伝送路とシアン用伝送路)を使用してデータを転送する。また、受信側となるエンジン制御部7では、2つの伝送路から転送されるデータを合成部30で合成して黒(K)用の静電画像書き込み装置3に出力して印刷することにより、1つの伝送路を使用して画像データを転送していた場合と比較してより高速に画像データを印刷エンジン部に転送することが可能となる。よって印刷動作を高速化することができる。
【0062】
なお、黒単色モード選択時に、印刷に使用する画像データのデータ量がそれほど多くない場合には、印刷に使用する色画像用の伝送路だけを使用して画像データを転送するものであってもよい。システム制御部4のCPU6は、入力したデータのデータ量を判定し、データ量が少なく複数の伝送路を使用しなくてもある程度の転送速度が得られる場合には、複数の伝送路を使用しないように制御を行う。
【0063】
次に、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態、及び第2の実施形態は、黒単色モードが選択された場合の動作であった。本実施形態は画像形成装置の具備する複数色のうちの幾つかの色を使用して画像を形成するモードが選択された場合の動作である。このような場合であっても、画像の形成に使用する色画像データを、この色画像の伝送用に設けられた伝送路と、画像形成に使用しない色画像用に設けられた伝送路とを使用して転送することで、印刷エンジン部への画像データの転送時間を早め、印刷時間を短縮させることができる。
【0064】
本実施形態の具体的な構成および動作を図16、17を参照しながら説明する。なお、以下では、マゼンタ(M)とシアン(C)の2色により画像を形成する場合を例に説明するが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。
【0065】
まず、図16を参照しながらシステム制御部4の構成を説明する。図16に示されるようにシステム制御部4は、図2に示すCPU6から転送されたマゼンタ(M)のデータを偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに分割する第1画像データ伝送部51と、同じくシアン(C)のデータを偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとに分割する第2画像データ伝送部52とを具備している。第1画像データ伝送部51は、分割したマゼンタ(M)の偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データを、マゼンタ(M)用の伝送路とイエロー(Y)用の伝送路とにそれぞれ出力する。また、第2画像データ伝送部52は、分割したシアン(C)の偶数(EVEN)データと奇数(ODD)データとを黒(K)用の伝送路とシアン(S)用の伝送路とにそれぞれ出力する。
【0066】
次に、図17を参照しながらエンジン制御部7の構成について説明する。
図17に示されるようにシステム制御部4から転送されたデータを受信するエンジン制御部7には、マゼンタ(M)用の伝送路とイエロー(Y)用の伝送路を介して受信したマゼンタ(M)の画像データとを合成する第1合成部40と、第1合成部40からの出力と、マゼンタ(M)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する第2選択部41と、マゼンタ(M)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、イエロー(Y)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する第1選択部42とを有している。
【0067】
また、シアン(C)用の伝送路と黒(K)用の伝送路を介して受信したシアン(C)の画像データとを合成する第2合成部43と、第2合成部43からの出力と、シアン(C)用の伝送路を介して受信した画像データのいずれか一方を選択出力する第4選択部44と、シアン(C)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号、黒(K)用の伝送路からのページリクエスト信号とラインリクエスト信号のいずれか一方を選択出力する第3選択部45とを有している。
【0068】
マゼンタ(M)とシアン(C)の2色印刷モードが選択された場合、イエロー用(Y)用の伝送路は、マゼンタ(M)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の第1選択部42は、イエロー(Y)の画像変換部8Yから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、マゼンタ(M)の画像変換部8Mから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択してイエロー(Y)用の伝送路に出力する。
【0069】
マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路からマゼンタ(M)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の第1画像データ伝送部51は、マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路にマゼンタ(M)の画像データを出力する。第1合成部40は、マゼンタ(M)用の伝送路、及びイエロー(Y)用の伝送路から出力されるマゼンタ(M)の画像データを合成して出力する。
【0070】
また、黒用(K)用の伝送路は、シアン(C)用の伝送路となるため、エンジン制御部7の第3選択部45は、黒(K)の画像変換部8Kから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号ではなく、シアン(C)の画像変換部8Cから出力されるページリクエスト信号、ラインリクエスト信号を選択して黒(K)用の伝送路に出力する。
【0071】
シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路からシアン(C)用のページリクエスト信号、ラインリクエスト信号が出力されると、システム制御部4の第2画像データ伝送部52は、シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路にシアン(C)の画像データを出力する。第2合成部43は、シアン(C)用の伝送路、及び黒(K)用の伝送路から出力されシアン(C)の画像データを合成して出力する。
【0072】
このようにして本実施形態も、画像の形成に使用する色画像データを、この色画像の伝送用に設けられた伝送路と、画像形成に使用しない色画像用に設けられた伝送路とを使用して転送することで、印刷エンジン部への画像データの転送時間を早め、印刷時間を短縮させることができる。
【0073】
なお、本実施形態では、2色により画像を形成する場合に、これらの画像データをそれぞれ偶数と奇数の2つのデータとして複数の伝送路で伝送する場合を説明したが、複数色の画像データの形式を変換して画質を高め、それぞれの色画像を複数の伝送路を使用してデータ転送するものであってもよい。例えば、第3の実施形態で示したように、画像形成に使用する色画像としてマゼンタ(M)とシアン(C)を選択した場合に、これらのデータ形式をまずCPU6により変換する。そして、図16に示されるように変換後のマゼンタ(M)の画像データは、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の伝送路を使用して転送し、シアン(C)の画像データは、シアン(C)とブラック(K)の伝送路を使用して転送する。従って、第1の実施形態と同様に、従来のデータ転送時間とあまり転送時間が変わらずに高画質な画像を形成することができます。
【0074】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の形態である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施形態では画像形成装置全体を制御するシステム制御部4と、書き込みユニットであるエンジンを制御するエンジン制御部7との間のデータ転送に関して説明したが、スキャナ等の画像読み取り装置20とシステム制御部4との間、PC21とシステム制御部4との間、システム制御部4と外部コントローラとの間のデータ転送への適用可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は、複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する設定がなされた場合に、限定された色画像データの転送に、通常は使用されない、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用するようにしている。また、限定された色画像データの形式を変換して画質を高めた色画像データとし、選択されなかった色画像用の伝送路と限定された色画像用の伝送路とを使用して伝送する。従って、画質を高めることによって画像データ量が増えるが、複数の伝送路を使用して画像データの転送を行うことにより、転送遅延を生じさせずに、高画質の画像を形成することが可能となる。
【0076】
また、拡張された伝送路はもともと用意されていたものであるため、伝送路拡張のためのコストを抑えることができる。さらに、形成する画像の画質を高めつつ、画像形成装置の処理速度を向上させるためには、従来より画像データを転送する周波数を高める方法が一般的に取られてきたが、画像データの転送に使用できる伝送路を既存のもので増やすことができるため、信頼性を損なわずに画像形成装置の処理能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の画像書き込みユニットの構成を表す図である。
【図2】システム制御部とエンジン制御部との構成を表す図である。
【図3】システム制御部とエンジン制御部との間の伝送路の構成を示す図である。
【図4】システム制御部とエンジン制御部との間で転送される信号を示す図である。
【図5】画像の形式を変換する方法の一例を説明するための図である。
【図6】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図7】エンジン制御部の構成を示す図である。
【図8】黒単色モードでのエンジン制御部の動作を説明するための図である。
【図9】合成部の構成を表す図である。
【図10】合成部に入力される信号と合成部から出力される信号を示す図である。
【図11】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図12】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図13】黒単色モードでのエンジン制御部の動作を説明するための図である。
【図14】合成部の構成を示す図である。
【図15】合成部に入力される信号と合成部から出力される信号を示す図である。
【図16】システム制御部内の画像データ伝送部の動作を説明するための図である。
【図17】2色印刷モードでのエンジ制御部の動作を説明するための図である。
【図18】シングルエンジン方式の画像書き込みユニットの構成を表す図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置
3 静電画像書き込み装置 4 システム制御部
5 画像データ伝送部 6 CPU
7 エンジン制御部 8 画像変換部
9 CPU 10 ROM
11 RAM 20 スキャナ
21 パーソナルコンピュータ 22 操作表示部
30 合成部 31、32 選択部
Claims (14)
- 複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、
画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換して前記画像データ出力手段に出力し、
前記画像データ出力手段は、前記制御手段の設定に従って、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴とする画像形成装置。 - 複数色の色画像を重ね合わせることでカラー画像を形成する画像形成装置であって、
前記複数色ごとに設けられた伝送路へ各色画像データを出力する画像データ出力手段と、
画像を形成する色画像を前記画像データ出力手段に出力すると共に、前記色画像データの転送に使用する伝送路の設定を前記画像データ出力手段に通知する制御手段と、を有し、
前記画像データ出力手段は、形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに出力することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を前記限定された色画像データを転送する伝送路に設定することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記画像データ出力手段は、
前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とにそれぞれ出力することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路での前記限定された色画像データの転送に、同一の制御信号を使用することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、
前記限定された色画像のデータ量を判定し、判定結果に応じて前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更する制御を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 操作者からの指示を入力する入力手段を有し、前記制御手段は、前記入力手段により画像の形成を高速で行うモードの設定が入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、
前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像データの形式を変換し、該形式変換された色画像データを該色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴とする画像データ転送方法。 - 画像形成装置内の画像データの転送と、前記画像形成装置と他の外部装置との間での画像データの転送との少なくともいずれか一方に、画像を形成する複数の色毎に設けられた伝送路を使用する画像形成装置の画像データ転送方法であって、
前記複数色のうちの限定された色画像だけを使用して画像を形成する際に、前記限定された色画像を該限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とを使用して転送することを特徴とする画像データ転送方法。 - 前記限定された色画像用の伝送路と物理的な距離が最も近い伝送路を選択して前記限定された色画像データを転送することを特徴とする請求項8または9記載の画像データ転送方法。
- 前記限定された色画像を、該色画像データの主走査方向での画素位置に応じて分割し、分割した色画像データを前記限定された色画像用の伝送路と、他の使用しない色画像用の伝送路とに割り当てて転送することを特徴とする請求項9記載の画像データ転送方法。
- 前記限定された色画像用の伝送路において該限定された色画像データを転送するための制御信号を、前記他の使用しない色画像用の伝送路において前記限定された色画像データの転送のための制御信号に用いることを特徴とする請求項8または9記載の画像データ転送方法。
- 前記限定された色画像のデータ量に応じて、前記限定された色画像用の伝送路だけを使用するのか、前記限定された色画像用の伝送路と前記他の使用しない色画像用の伝送路とを使用するのかを変更することを特徴とする請求項9記載の画像データ転送方法。
- 操作者からの指示入力により、画像の形成を高速で行うモードが入力された場合に、前記限定された色画像データの形式変換を行わないようにすることを特徴とする請求項8記載の画像データ転送方法。
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