JP2005001334A - インクジェット記録用キャストコート紙 - Google Patents

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洋一 山▲崎▼
Susumu Hagisawa
進 萩澤
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Abstract

【課題】光沢感に優れ、印字ムラ、特にシアンの印字ムラがないインクジェット記録用キャストコート紙を提供する。
【解決手段】基紙の少なくとも一方の面に、顔料及び結着剤を含むインク受理層をキャストコート法により設け、前記結着剤としてJIS K7311に規定された伸び率が300〜1500%である樹脂(A)とJIS K7311により規定された引張強度が60MPa以上である樹脂(B)が含有され、かつ、前記顔料として一次粒子径が10〜100nmの球状コロイダルシリカが複数個房状に凝集した、房状コロイダルシリカを含有する。前記インク受理層中に、さらに顔料としてBET比表面積200〜600m/gの顔料を含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方式に好適なインクジェット記録用キャストコート紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のインクジェットプリンターの目覚しい進歩、デジタルカメラの著しい普及により、インクジェット用記録媒体に要求される品質も年々高くなってきている。特に、従来の銀塩写真に対抗する光沢を有するインクジェット用記録媒体において顕著である。この光沢を有するタイプのインクジェット用記録媒体は、製造装置の特徴を生かして様々な手法で製造されているが、キャストコーターを用いるキャストコート法での製造が最もコストメリットが大きい。
【0003】
キャストコート法とは、顔料と結着剤とを主成分とする塗工液を原紙上に塗工して塗工層を設け、塗工層をキャストドラムを用いて光沢仕上げする方法であり、具体的には(1)塗工層が湿潤状態にある間に鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し、乾燥するウェットキャスト法(直接法)、(2)湿潤状態の塗工層を一旦乾燥あるいは半乾燥した後に再湿潤液により膨潤可塑化させ、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するリウェット法、(3)湿潤状態の塗工層を凝固処理によりゲル状態にして、鏡面仕上げした加熱ドラムに圧着し乾燥するゲル化キャスト法(凝固法)の3種類の方法が一般に知られている。これらの製造方法の原理は、湿潤状態の塗工層を鏡面仕上げの面に押し当てて、塗工層表面に光沢を付与するという点で同一である。
【0004】
一般に、インク記録媒体には、シリカ、アルミナなどの多孔質の顔料と結着剤を含有するインク受理層が設けられる。結着剤は、それぞれの目的に応じ、適したものが異なるが、ポリイニルアルコール、カゼイン、でんぷん、SBR、アクリル樹脂、スチレンアクリル共重合樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂などが通常使用される。
【0005】
例えば、特開平9−263039号公報にはインク受容層が1層以上の層構成を有し、少なくとも1層が300nm以下の平均粒径を有するコロイド粒子とカチオン性樹脂を含有するインクジェット記録用シートが開示されている。
また、特開2000−85242号公報には、キャスト塗工層中に(1)1次粒子の平均粒子径が3nm以上40nm以下で、2次粒子の平均粒子径が10nm以上400nm以下であるシリカ微細粒子および(2)平均粒子径が200nm以下のコロイダルシリカを含有することを特徴とするインクジェット記録用紙が開示されている。
また、特開平8−246392号公報や特開平9−156210号公報には水性ウレタン樹脂を用いたインクジェット記録用キャストコート紙が記載されている。また、特開2002−293004号公報にはインク受容層に平均鹸化度86〜90のポリビニルアルコール(A)と平均鹸化度95〜98のポリビニルアルコール(B)を含有するインクジェット記録用キャストコート紙が記載されている。
【0006】
【特許文献1】特開平9−263039号公報
【特許文献2】特開2000−85242号公報
【特許文献3】特開平8−246392号公報
【特許文献4】特開平9−156210号公報
【特許文献5】特開2002−293004号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のインクジェット記録用キャストコート紙においては、高光沢な記録用紙であるものの、印字ムラ、特にシアン色の印字ムラが悪いことが問題となっていた。なお、ここでいう印字ムラとは、インクジェット記録方式にてベタ部を出力した際に発生する濃淡ムラのことをいう。
従って、本発明は光沢感に優れ、印字ムラ、特にシアンの印字ムラがないインクジェット記録用キャストコート紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は調査の結果、キャストコート法で設けた塗工層の表面には亀裂が発生し、この亀裂中にインクが選択的に吸収されて、亀裂部分と亀裂のない部分との間に濃度差が生じ、結果として印字ムラが発生していることを突きとめた。
そこで、種々検討を行った結果、特定の樹脂特性を有する樹脂2種をインク受理層の結着剤として用い、かつ、一次粒子径が10〜100nmの球状コロイダルシリカが複数個房状に凝集した房状コロイダルシリカを顔料としてインク受理層に用いることで、上記問題点を解決することが可能であることを見出し、本発明にいたった。
【0009】
すなわち、本発明は、基紙の少なくとも一方の面に、顔料及び結着剤を含むインク受理層をキャストコート法により設けたインクジェット記録用キャストコート紙であって、前記結着剤としてJIS K7311に規定された伸び率が300〜1500%である樹脂(A)とJIS K7311により規定された引張強度が60MPa以上である樹脂(B)が含有され、かつ、前記顔料として一次粒子径が10〜100nmの球状コロイダルシリカが複数個房状に凝集した、房状コロイダルシリカを含有することを特徴とするインクジェット記録用キャストコート紙である。
また、本発明においてはさらに、前記インク受理層中に、顔料としてさらにBET比表面積200〜600m/gの顔料を含有することが好ましく、また、前記樹脂(A)と前記樹脂(B)がともにウレタン樹脂であることが好ましい。さらに、インク受理層がゲル化キャスト法によって設けられることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
(基紙)
本発明で使用される基紙としては塗工紙、未塗工紙等の紙を用いる。該紙の原料パルプとしては、化学パルプ(針葉樹の晒または未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒または未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グランドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ等を単独または任意の割合で混合して使用することが可能である。尚、 前記紙のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良い。また、紙の不透明度を向上することができるため、紙中に填料を含有させることが好ましいが、この填料は、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂微粒子等の公知の填料の中から適宜選択して使用することができる。
本発明の基紙においては、操業性の点から透気度は1000秒以下であることが好ましく、塗工性の点からステキヒトサイズ度は5秒以上であることが望ましい。
【0011】
(インク受理層)
(顔料)
本発明においては基紙の一方の側に顔料と結着剤を有するインク受理層をキャストコート法により設ける。前記顔料としては、一次粒子径が10〜100nmの球状コロイダルシリカが複数個房状に凝集した房状コロイダルシリカが用いられる。
本発明において、房状コロイダルシリカを顔料として用いることで印字ムラ(特にシアン色のムラ)が改善できる理由は明らかではないが、房状コロイダルシリカがインク受理層内に存在する場合、キャストコート法により形成したインク受理層の表面に発生する亀裂の大きさが小さくなり、単位面積中の亀裂の数が増える。その結果、亀裂部分と亀裂がない部分の濃度差が目立たなくなりムラが抑制されると考えられる。
【0012】
房状コロイダルシリカの一次粒子径が小さいとインク吸収性が低下する傾向にあり、大きいとインク吸収性は向上するがインクの発色は低下する傾向にある。また、房状コロイダルシリカの二次粒子径は50〜800nmとなることが好ましい。二次粒子径が小さいとインクの吸収が低下する傾向にあり、大きいと光沢が低下する傾向にある。なお、房状コロイダルシリカの一次粒子径及び二次粒子径はBET法や動的光散乱法等で測定できる。
【0013】
本発明においては、房状コロイダルシリカとして、粒子径10〜100nm(BET法粒子径)の球状コロイダルシリカをコロイダルリン酸アルミニウムで被覆接合し、これを凝集させて二次粒子径(動的光散乱法粒子径)を50〜800nmとした房状コロイダルシリカを用いることが好ましい。具体的には日産化学工業株式会社のスノーテックスHSシリーズ等を挙げることができる。
本発明においては、本発明の効果を損なわない程度に、房状コロイダルシリカの他に従来公知の顔料、具体的には水酸化アルミニウム、アルミナゾル、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト等のアルミナやアルミナ水和物、合成シリカ、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン、クレー、酸化亜鉛等を顔料として用いることができる。
【0014】
また、本発明においては、インク吸収性を更に向上するという点で、房状コロイダルシリカの他にBET比表面積が200m/g以上の顔料を用いることが好ましい。より好ましいBET比表面積は250m/g以上、450m/g以下である。BET比表面積が大きいとインク吸収性は向上する傾向にあるが、反面、インク受理層に大きな亀裂が発生し、印字ムラが大きくなる傾向がある。本発明は、BET比表面積が200m/g以上の顔料をインク受理層中に含有する際に特に大きな効果を示す。また、発色性を向上するという点で、湿式法で製造された合成非晶質シリカを併用することが好ましい。
【0015】
房状コロイダルシリカと他の顔料を併用する場合、房状コロイダルシリカは全顔料中5重量%以上であれば印字ムラを改善することができるが、10重量%以上含まれることが好ましい。また、インク吸収性を向上する目的で房状コロイダルシリカと他の顔料を併用する場合、房状コロイダルシリカは、記録層の全顔料中50%以下であることが好ましく、特に30%以下含有されていることが好ましい。結着剤の配合量は、顔料100重量部に対して、5重量部〜30重量部であることが好ましいが、必要な塗工層強度が得られる限り、特に限定されるものではない。
【0016】
(結着剤)
本発明におけるインク受理層には結着剤としてJIS K7311に規定された伸び率が300〜1500%である樹脂(A)とJIS K7311により規定された引張強度が60MPa以上である樹脂(B)を併用する。
樹脂(A)としては、成膜性があり、JIS K7311に規定された伸び率が300〜1500%であることを満たせばいずれの樹脂を使用することができるが、熱可塑性樹脂であることが好ましく、引張強度が60MPa未満であることが好ましい。具体的にはスチレン−アクリル樹脂及びその誘導体、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂及びこれらの誘導体等を用いることができる。伸び率を上記範囲にすることで、キャストコート法でインク受理層を形成する際に発生する微小な亀裂の大きさを小さく、また、亀裂の深さを浅くすることが可能となり、結果として印字ムラ(特にシアン色)を抑制することが可能となる。好ましい伸び率は500〜900%である。なお、通常、樹脂を構成するモノマーの構成を帰ることにより調整することができる。樹脂Aがウレタン樹脂である場合、イソシアネートの含有量やポリエーテルの鎖長を調整することによって伸び率を調整することができる。
【0017】
樹脂(B)としては、成膜性があり、JIS K7311により規定された引張強度が60MPa以上であることを満たせばいずれの樹脂を使用することができるが、熱可塑性樹脂であることが好ましく、伸び率が300%未満であることが好ましい。具体的にはスチレン−アクリル樹脂及びその誘導体、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂及びこれらの誘導体等を用いることができる。なお、通常、樹脂を構成するモノマーの構成を帰ることにより調整することができる。樹脂Aがウレタン樹脂である場合、イソシアネートの含有量やポリエーテルの鎖長を調整することによって引張強度を調整することができる。本発明において樹脂(B)の引張強度の好ましい範囲は80〜200Mpaである。
【0018】
伸び率が高い樹脂(A)のみを使用する場合はインク受理層の層強度が低下し、べた付きや、擦り傷が生じるためインク受理層の光沢が低下する。本発明においては引張強度が上記範囲樹脂(B)と伸び率が上記範囲である樹脂(A)を併用することで、インク受理層の層強度を高くすることが可能となる。
【0019】
本発明において上記樹脂(A)と樹脂(B)の配合比率は20/80〜80/20が好ましく、特に好ましくは30/70〜70/30である。樹脂(A)の配合比が少ないとインク受理層の亀裂が大きくまた深くなり、印字ムラが大きくなる傾向にある。また、樹脂(B)の比率が小さいとインク受理層の強度が低下し、擦過性が劣る傾向にある。
【0020】
本発明においては、インク吸収性が向上する点から樹脂(A)、(B)いずれにおいても、特にウレタン樹脂であることが好ましい。
本発明においては、樹脂(A)、樹脂(B)共に水系であることが好ましい。「水系」とは、樹脂が、水又は水と少量の有機溶剤からなる媒体中で、溶解又は分散し、安定化することを意味する。なお、有機溶剤を用いる場合は、水に対し50重量%未満、好ましくは10重量%未満であり、かつ樹脂液の引火点が無いことが必要である。本発明のインクジェット記録用キャストコート紙を作成するために支持体に塗工する塗工液中では、この樹脂(A)、樹脂(B)共に溶解又は粒子となって分散しているが、塗工し乾燥した後には前記樹脂は顔料の結着剤となる。
【0021】
また結着剤には、前述した樹脂(A),(B)以外に本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成膜性を有する樹脂、例えば酸化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、スチレン−アクリル樹脂及びその誘導体、スチレン−ブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、塩化ビニルエマルジョン、ウレタンエマルジョン、尿素エマルジョン、アルキッドエマルジョン及びこれらの誘導体等を併用することもできる。
特に、ゲル化キャストコート法と呼ばれる凝固法を用いる場合には、結着剤に樹脂(A)、樹脂(B)以外の結着剤成分としてカゼインを配合することが好ましい。本発明において、インク受容層中にカゼインを配合すると、インク受容層用塗工液の塗工性が良好になり好ましい。
【0022】
樹脂(A)、樹脂(B)以外の結着剤成分インク受理層中に樹脂類を併用する場合、樹脂(A)と樹脂(B)をあわせたものが、記録層の全結着剤成分中70重量%以上であることが好ましく、特に80重量%以上含有されていることが好ましい。結着剤の配合量は、顔料100重量部に対して、5重量部〜30重量部であることが好ましいが、必要な塗工層強度が得られる限り、特に限定されるものではない。
【0023】
本発明で好ましく用いられる水系のポリウレタン樹脂は、適当なポリイソシアネート化合物と活性水素化合物との反応により得られる。ポリイソシアネート化合物の好ましい態様として、脂肪族又は脂環族系のものが挙げられ、この範疇の化合物であれば特に制限されるものではないが、工業的に容易に入手可能な具体例として例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロヘキシルメタン−ジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシルレンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の、いわゆる無黄変若しくは難黄変型のポリイソシアネート化合物又はそれらのアルキル置換体、アルコキシ置換体、ニトロ置換体や、多価アルコールとのプレポリマー型変成体、カルボジイミド゛変成体、ビュレット変成体、ダイマー化、トリマー化反応変成物等が挙げられる。
【0024】
上記ポリイソシアネート化合物と反応し得る活性水素化合物として、ポリエーテルポリオール化合物が使用される。本発明で使用されるポリエーテルポリオール化合物は、環状エーテル化合物の開環重合又は共重合によって得られるものであり、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、及びこれらのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド変性品等を挙げることができる。これらはそれぞれ単独又は2種類以上混合して用いてもよい。本発明で使用されるポリエーテルポリオール化合物は、公知の開環重合又は共重合によって製造することができる。
【0025】
本発明で使用されるポリエーテルポリオール化合物を開環重合又は共重合によって製造する場合に使用することのできる開始剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ヘキサントリオール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジシクロヘキサンジオール等の脂肪族ポリオール、ジヒドロキシベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、キシリレングリコール、ビスフェノールA−ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)、ビスフェノールS等の芳香族ポリオール;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、m−キシレンジアミン、イソフォロンジアミン、ノルボルネンジアミン等の活性水素化合物を挙げることができる。
【0026】
本発明で使用されるポリエーテルポリオール化合物の開環重合又は共重合に使用することのできる環状エーテル化合物としては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、トリメチレンオキサイド、ブチレンオキサイド、α−メチルトリメチレンオキサイド、3,3’−ジメチルトリメチレンオキサイド、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を挙げることができる。
【0027】
本発明においては、ポリイソシアネート化合物と反応し得る、前記ポリエーテルポリオール化合物以外の活性水素化合物を併用することができる。これらの活性水素化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ヘキサントリオール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジシクロヘキサンジオール等の脂肪族ポリオール、ジヒドロキシベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、キシリレングリコール、ビスフェノールA−ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)、ビスフェノールS等の芳香族ポリオールなどのポリオール化合物;ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、シリコンポリオール;更に、シュウ酸、グルタミン酸、アジピン酸、酢酸、フタル酸、イソフタル酸、サリチル酸、ピロメリット酸等の有機酸と前記ポリオールとの縮合反応生成物;エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、m−キシレンジアミン、イソフォロンジアミン、ノルボルネンジアミン等のポリアミンを使用することが出来る。これらはそれぞれ単独又は2種類以上混合して用いてもよい。
【0028】
本発明のインク受理層は、顔料と結着剤から成るが、これら以外の成分を含むことを排除するものではない。本発明においては、さらに増粘剤、消泡剤、抑泡剤、顔料分散剤、離型剤、発泡剤、pH調整剤、表面サイズ剤、着色染料、着色顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤、防腐剤、耐水化剤、染料定着剤、界面活性剤、湿潤紙力増強剤等を、本発明の効果を損なわない範囲内で適宜インク受理層に添加できる。
【0029】
インク受理層を支持体上に設ける手段としては、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、ゲートロールコーター、ショートドウェルコーター等の公知の塗工装置をオンマシン、あるいはオフマシンで使用できる。
【0030】
インク受理層の塗工量は、原紙の表面を覆い、かつ十分なインク吸収性が得られる範囲で任意に調整することができるが、記録濃度及びインク吸収性を両立させる観点から、片面当たり、固形分換算で5〜30g/mであることが好ましく、特に、生産性をも加味すると10〜25g/mであることが好ましい。30g/mを超えると、キャストドラム鏡面仕上げ面からの剥離性が低下し塗工層が鏡面仕上げ面に付着するなどの問題を生じる。
本発明において、インク受理層の塗工量を多く必要とする場合には、インク受理層を多層にすることも可能である。また、支持体とインク受理層の間にインク吸収性、接着性他各種機能を有するアンダーコート層を設けても良い。さらに、インク受理層を設けた面の反対側にさらにインク吸収性、筆記性、プリンター印字適性他各種機能を有するバックコート層を設けても良い。
【0031】
本発明においては、最表のインク受理層をキャストコート法で形成することによって光沢を付与する。なお、キャストコート法とは、塗工後の湿潤状態にある塗工面を加熱した仕上げ面に圧着して乾燥する方法である。
本発明においては、銀塩写真に匹敵する面感、光沢を付与することが可能であるという点で最表層のインク受理層はゲル化キャスト法(凝固法)で形成されていることが好ましい。
【0032】
ゲル化キャスト法と呼ばれる凝固法を用いてインク受容層を形成する場合においては、前記公知の塗工装置でインク受容層を塗布後、未乾燥のインク受容層を凝固液にてゲル化させ、加熱した仕上げ面に圧着し、乾燥する。凝固液に用いる凝固剤としては、蟻酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩酸、硫酸等のカルシウム、亜鉛、マグネシウム等の各種の塩が用いられる。
凝固液を塗布する方法は、記録層に塗布できる限り特に制限されず公知の方法(例えばロール方式、スプレー方式、カーテン方式等)の中から適宜選択して用いることができる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の記録媒体の具体的な構成を実施例によって説明すると共に、本記録媒体の特性を比較例と対比して説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例中の「部」及び「%」は、特に明示しない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を表す。
【0034】
・支持体の作製
広葉樹クラフトパルプ(L−BKP)100部を叩解して濾水度350mlcsfとしたパルプに、炭酸カルシウム4部、カチオン化デンプン1部、ポリアクリルアミド0.3部、アルキルケテンダイマー乳化物0.5部を添加し、長網抄紙機を用いて常法により抄紙した後、前乾燥を行い、その後燐酸エステル化デンプン5%とポリビニルアルコール0.5%の液をサイズプレスで乾燥重量3.2g/mとなるように塗布した後、後乾燥及びマシンカレンダー処理を施して、坪量100g/mの支持体を得た。
【0035】
・水性ポリウレタン樹脂(UD−1)の製造
温度計、窒素導入管、冷却管を備えた3000mlの4つ口フラスコに、数平均分子量2000のポリプロピレングリコール205.0g、ネオペンチルグリコール91.8g、トリメチロールプロパン9.2g、2,2−ジメチロールプロピオン酸53.8g、メチルエチルケトン429.4g、N−メチル−2−ピロリドン85.9g及びイソホロンジイソシアネート390.2gを装入し、80℃で10時間反応させた。系内のNCO重量%が1.7%になったところで60℃に冷却し、トリエチルアミン32.5gを添加し、更に30分撹拌した。得られた中和済みプレポリマー溶液と、イオン交換水1631.7gとを混合し、50℃減圧下で残存メチルエチルケトンを留去することにより、不揮発分30%、粘度200mPa・s、pH7.9、重量平均粒子径170nm、最低造膜温度10℃、樹脂固形分酸価30KOHmg/gの水性ポリウレタン樹脂(UD−1)を得た。ここで重量平均粒子径は動的光散乱法粒子径測定装置(大塚電子株式会社製;商品名LPA−3000)を用いて測定して求めた(以下同様)。得られた樹脂(UD−1)の引張強度は90MPa、伸び率は10%であった。
【0036】
(実施例1)
顔料として合成非晶質シリカ:ファインシールX−37B(トクヤマ社製、BET比表面積260〜320m/g)80部、房状コロイダルシリカ:スノーテックスHS−M−20(日産化学工業社製、一次粒子径20〜30nm、二次粒子径150〜300nm)20部、結着剤として水性ウレタン樹脂A:HUX−980(旭電化工業社製、引張強度35MPa、伸び率800%)と水性ウレタン樹脂B:UD−1(三井化学社製)を配合比50/50とし30部、カゼイン:ALACID lactic casein(ニュージーランド産)10部、離型剤:ノプコートSYC(サンノプコ社製)5部を含有する固形分濃度30%のキャスト層塗工液を調製した。
次に、コンマコーターを用い、目標塗工量18g/mで前記支持体に塗工した後、下記の凝固液で凝固処理し、塗工層が湿潤状態にあるうちに、100℃に加熱された鏡面仕上げの金属面に圧着し、乾燥してインクジェット記録用キャスト紙を製造した。
・凝固液の調製
凝固液として蟻酸カルシウム(朝日化学工業社製)5%、染料定着剤:ダイフィックスYK−50(大和化学社製)1%を含有した凝固液を調製した。
【0037】
(実施例2)
実施例1で使用した水性ウレタン樹脂Aと水性ウレタン樹脂Bの配合比を30/70とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0038】
(実施例3)
実施例1で使用した水性ウレタン樹脂Aと水性ウレタン樹脂Bの配合比を70/30とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0039】
(実施例4)
実施例1で使用した水性ウレタン樹脂AをHUX−380(旭電化工業社製、引張強度40MPa、伸び率550%)に変更し、水性ウレタン樹脂量を20部とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0040】
(実施例5)
実施例4で使用した水性ウレタン樹脂AをHUX−350(旭電化工業社製、引張強度45MPa、伸び率350%)に変更した以外は、実施例4と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0041】
(実施例6)
実施例1で使用した合成シリカを90部、房状コロイダルシリカを10部とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0042】
(実施例7)
実施例6で使用した水性ウレタン樹脂BをHUX−320(旭電化工業社製、引張強度65MPa、伸び率250%)に変更した以外は、実施例6と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0043】
(実施例8)
実施例1で使用した房状コロイダルシリカをスノーテックスHS−L(日産化学工業社製、一次粒子径20〜30nm、二次粒子径200〜400nm)に変更した以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0044】
(比較例1)
実施例1で使用した水性ウレタン樹脂Aを使用せず、水性ウレタン樹脂Bのみを30部とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0045】
(比較例2)
実施例1で使用した水性ウレタン樹脂Bを使用せず、水性ウレタン樹脂Aのみを30部とした以外は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0046】
(比較例3)
比較例1で使用した房状コロイダルシリカを球状コロイダルシリカ(スノーテックスN30G:日産化学工業社製、一次粒子径10〜20nm)に変更した以外は、比較例1と全く同様にしてインクジェット記録用キャストコート紙を製造した。
【0047】
実施例1〜8、比較例1〜3で得られたインクジェット記録用キャストコート紙を以下の項目により評価した結果を表1に示す。
(評価)
(1)伸び率
JIS K7311に準じて伸びの値を測定した。
(2)引張強度
JIS K7311に準じて引張強度を測定した。
(3)インクジェット記録品質評価
インクジェットプリンターPM−760C(セイコーエプソン社製)を用いて印字を施し、得られた印字物等について、下記の評価を行った。
・印字ムラ
シアンベタ印字部の印字ムラ(濃淡ムラ)を目視により下記の基準に従って評価した。
◎:印字ムラは見られず良好なレベル
○:印字ムラが若干あるが、実用上満足できるレベル
△:印字ムラがややあり、実用上不満足なレベル
×:印字ムラが著しく、全く実用できないレベル
【0048】
・擦り傷
PPC用紙を50枚重ねた上にサンプルを2枚重ねてプリンター給紙部へセットし印字した際に、光沢面と非光沢面が擦れることによって生じる光沢面の傷を目視によって下記の基準に従って評価した。
◎:擦れ傷は見られず良好なレベル
○:擦れ傷は若干あるが、実用上満足できるレベル
△:擦れ傷がややあり、実用上やや不満足なレベル
×:擦れ傷が著しく、実用できないレベル
・光沢度
グロスメーター((株)村上色彩技術研究所:商品名GM−26PRO)を用いて、白紙部分の20度鏡面光沢度を測定した。
【0049】
【表1】
Figure 2005001334
【0050】
【表2】
Figure 2005001334
【0051】
本発明に相当するの実施例1〜8のインクジェット記録用キャストコート紙においては、印字ムラ、擦り傷、光沢共に良好であった。一方、樹脂Bのみを配合し樹脂Aを配合していない比較例1においては印字ムラが発生し画像品質が低下した。また、樹脂Aのみを配合し樹脂Bを配合していない比較例2においてはインク受理層表面に擦り傷が発生し、光沢度の数値は高いものの見た目の光沢感は劣るものであった。また、コロイダルシリカを房状から球状に変更し、樹脂Bのみを配合した比較例3においては印字ムラが発生し、光沢も低下し実用には適さなかった。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、光沢感に優れ、印字ムラ(特にシアン色)がないインクジェット記録用キャストコート紙を得ることができる。また、インク受理層の強度も高く、擦過性が良好である。

Claims (4)

  1. 基紙の少なくとも一方の面に、顔料及び結着剤を含むインク受理層をキャストコート法により設けたインクジェット記録用キャストコート紙であって、前記結着剤としてJIS K7311に規定された伸び率が300〜1500%である樹脂(A)とJIS K7311により規定された引張強度が60MPa以上である樹脂(B)が含有され、かつ、前記顔料として一次粒子径が10〜100nmの球状コロイダルシリカが複数個房状に凝集した、房状コロイダルシリカを含有することを特徴とするインクジェット記録用キャストコート紙。
  2. 前記インク受理層中に、さらに顔料としてBET比表面積200〜600m/gの顔料を含有する請求項1に記載のインクジェット記録用キャストコート紙。
  3. 前記樹脂(A)と前記樹脂(B)がともにウレタン樹脂である請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録キャストコート紙。
  4. 前記インク受理層がゲル化キャスト法によって設けられてなる請求項1〜5に記載のインクジェット記録用キャストコート紙。
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