JP2005000231A - 紐固定具および乳母車 - Google Patents
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Abstract
【課題】片手操作で紐の長さ調節を行なうことのできる紐固定具を提供する。
【解決手段】紐固定具1は、ケース10と、ロック部材30と、紐案内部としての紐通し穴33とを備える。ケース10は、紐引込みエッジ17aから導入された紐を下流側に通すための貫通通路14を有する。ロック部材30は、ケース10内に変位可能に設けられ、ケース10の係合傾斜面17bに紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジ32aを有する。紐通し穴33は、ロック部材30とケース10との係合箇所よりも下流側の位置で、紐の通過路を形成する。ロック部材10の係合エッジ32aは、ケース10の引込みエッジ17aと紐通し穴33とを結ぶ仮想接続線CLよりも係合傾斜面17b側に突出している。
【選択図】 図2
【解決手段】紐固定具1は、ケース10と、ロック部材30と、紐案内部としての紐通し穴33とを備える。ケース10は、紐引込みエッジ17aから導入された紐を下流側に通すための貫通通路14を有する。ロック部材30は、ケース10内に変位可能に設けられ、ケース10の係合傾斜面17bに紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジ32aを有する。紐通し穴33は、ロック部材30とケース10との係合箇所よりも下流側の位置で、紐の通過路を形成する。ロック部材10の係合エッジ32aは、ケース10の引込みエッジ17aと紐通し穴33とを結ぶ仮想接続線CLよりも係合傾斜面17b側に突出している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、紐やベルトなどをケースを通過するように引き込み、ケース内でロック部材によってその動きを禁止して位置を固定する紐固定具に関するものである。さらに、上記の紐固定具を背もたれ部の後傾角度調節用紐固定具として用いた乳母車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
なお、本明細書中で使用する「紐」という用語は、紐、ベルト、テープ等を含むものとして理解されねばならない。
【0003】
紐固定具は、種々の分野で利用されている。その一つの適用例は、育児器具の背もたれ部の後傾角度調節用固定具である。
【0004】
本願と同一の出願人は、実開平7−4248号公報(特許文献1)において、乳母車の背もたれ部の後傾角度を調節するためのベルトアセンブリを開示した。このベルトアセンブリは、乳母車の背もたれ部の背面側に配置されるものであり、ベルトの長さ調整により背もたれ部の傾斜角度を変更する。
【0005】
上記の特許文献1に開示されたベルトアセンブリでは、一端が本体フレームに接続された第1および第2ベルトを乳母車の背もたれ部の背面側でバックルを介して接続する。そして、係合凸部と係合凹部との組合せにより、背もたれ部の後傾角度を決定するベルトの長さを固定している。
【0006】
【特許文献1】
実開平7−4248号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1に開示されたベルトアセンブリの場合、背もたれ部の後傾角度を変更させようとするとき、まず係合凸部と係合凹部との係合状態を解除し、その解除状態を維持したまま背もたれ部を起こしたり、倒したりすることが必要である。このような背もたれ部の傾斜角度変更操作を片手だけで行なうのは困難であり、両手での操作を余儀なくされる。
【0008】
この発明の目的は、片手操作で紐の長さ調節を行なうことのできる紐固定具を提供することである。
【0009】
この発明の他の目的は、片手操作で背もたれ部の傾斜角度を変更することのできる乳母車を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った紐固定具は、紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、このケース内に変位可能に設けられ、ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材と、ロック部材とケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐の通過路を形成する紐案内部とを備える。ロック部材の係合エッジは、ケースの紐引込みエッジと紐案内部とを結ぶ仮想接続線よりもケースの係合壁面側に突出している。
【0011】
上記の紐固定具によれば、紐案内部よりも下流側の位置で紐を引っ張れば、紐が直線になろうとする力によりロック部材をケースの係合壁面から離すので、ロック状態を片手操作で解除できる。紐から手を離せば、ロック部材をケースの係合壁面から離すように作用する力が消失するので、ロック部材と係合壁面とが当接して両者の係合状態がロックされるようになる。
【0012】
一つの実施形態では、ロック部材は、紐案内部となる紐通し穴を有する。他の実施形態では、ケースは、紐案内部を有する張出し壁を含む。
【0013】
好ましくは、ケースの係合壁面とロック部材の係合エッジとは、紐を介して線状に接触する。線状に接触するようにするための具体的な構造として、好ましくは、ケースの係合壁面は、紐引込みエッジから下流側に向かってテーパ状に広がる係合傾斜面を有し、ロック部材は、上流側に向かってテーパ状に広がり、その先端に係合エッジを形成している係合突出部を有する。紐を下流側に引っ張ったときに紐とロック部材とが引っ掛かってロック部材がケースの係合壁面から容易に離れるようにするために、好ましくは、ロック部材の係合突出部は、テーパ状傾斜面と逆の位置に、紐の通過路に対してほぼ直交する水平面部を含む。
【0014】
一つの実施形態では、紐固定具は、ロック部材をケースの係合壁面に向かって付勢する付勢手段をさらに備える。また、紐の通過路は、ロック部材を挟んで左右両側に形成されている。片手操作を容易に行なうことができるようにするために、好ましくは、ケースの下流側に導き出された左紐と右紐とを接続する接続部材をさらに備える。接続部材は、好ましくは、人の指によって握られる指掛け張出し部を含む。
【0015】
他の局面において、この発明は、紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、ケース内に変位可能に設けられ、ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材とを備えた紐固定具において、ロック部材とケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐を下流側に引っ張ることによって生じる紐の直線になろうとする力により、ロック部材をケースの係合壁面から離すことを特徴とする。
【0016】
上述の構成の紐固定具は、例えば、乳母車の背もたれ部の後傾角度調節用紐固定具として用いられる。このような乳母車であれば、片手操作で背もたれ部の傾斜角度を変更できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態である紐固定具1を示す正面断面図である。この紐固定具1は、乳母車の背もたれ部の背面に取付けられて背もたれ部の後傾角度を調節するためのものであり、基本的な構成要素として、ケース10と、ロック部材30と、握り部材50とを備える。
【0018】
紐固定具1は、連結ベルト2を介して、乳母車の背もたれ部の背面に取付けられる。紐3は、右紐部分3aと左紐部分3bとを含み、これらの右紐部分3aおよび左紐部分3bはケースを通過して、握り部材50の所でループ状に連結される。左右の紐部分3a,3bは、その一端が、乳母車の座部の後方両側部から上方に立ち上がって延びている1対の側棒部分に連結されている。左右の紐部分3a、3bによって背もたれ部の背面を支えているので、左右の紐部分3a,3bの長さを調節することにより、背もたれ部の傾斜角度は変化する。
【0019】
例えば、左右の紐部分3a,3bを下流側(図1において下方に向く側)に引き降ろせば、背もたれ部は上方に向かって起きるようになり、後傾角度が小さくなる。その逆に、紐固定具1による紐の固定状態を解除して左右の紐部分3a,3bを相対的に上流側に送り出せば、背もたれ部は後方に向かって倒れるようになり、後傾角度が大きくなる。
【0020】
なお、図1は、紐3に対する固定が解除されている状態を示し、図2は、紐3の図示を省略している。紐3の代わりに、ベルト、テープ等を使用できる。前述したように、本明細書においては、「紐」という用語は、紐、ベルト、テープ等を含む概念として理解しなければならない。
【0021】
図3〜図5は、ケース10を示している。図4では、ケース10の本体収納部12を縦断面で示している。また、図5は、図4の線5−5に沿って見た断面を示している。
【0022】
ケース10は、ロック部材30の少なくとも一部を変位可能に受け入れるための開口を有する本体収納部12と、この本体収納部12の上端から上方に突出して延びている扁平な上部突出プレート部18とを備える。上部突出プレート部18は、乳母車の背もたれ部に連結された連結ベルト2を通すためのベルト通しスリット11を有する。
【0023】
ケース10の本体収納部12は、図4に示すように、1対の本体側壁17と、各本体側壁17の上端にある紐引込みエッジ17aから導入された紐3a,3bを下流側に通すための上下貫通通路14とを有する。また、各本体側壁17は、紐引込みエッジ17aから下流側に向かってテーパ状に広がる係合傾斜面17bを有する。
【0024】
図4および図5から明らかなように、ケース10の本体収納部12には、上下方向に延びる相対的に幅広の広幅溝15と、広幅溝15内であってその上方部に位置する相対的に幅が小さい小幅溝16とを有する。さらに、広幅溝15を形成している壁に、紙面に対して垂直方向に貫通している貫通小穴13が設けられている。
【0025】
図6〜図8はロック部材30を示す図であり、図6を正面図とすると、図8は背面図である。図7は、図6の線7−7に沿って見た断面図である。
【0026】
ロック部材30は、幅方向に長いベース部31と、このベース部31の中央領域から上方に立ち上がって延びている柱状部32とを有する。ベース部材31は、その外面に指を掛けるのに便宜を与えるための指掛け突起31aを有する。
【0027】
さらに、図1に示すように、ベース部材31には、左右の紐部分3a,3bを通過させるための2個の紐通し穴33が設けられている。図8の背面図から明らかなように、ベース部材31の背面にはリブ31cが設けられており、このリブ31cの上方領域に紐3a、3bを受け入れて案内するための紐案内溝31bが形成されている。
【0028】
図1および図2に示すように、ロック部材30の柱状部32は、圧縮ばね4を受け入れるためのばね収納開口34と、この収納開口34の上端部において下方に突出しているばね保持突起35とを含む。
【0029】
ロック部材30の柱状部32の上方部の形状に注目すると、その両側部に、上流側に向かってテーパ状に広がり、その先端に係合エッジ32aを形成している係合突出部が設けられている。1対の係合エッジ32aは、ケース10の係合傾斜面17bに紐3a,3bを押し付けるように係合して紐の動きを禁止するものである。ロック部材30の各係合突出部は、上記のテーパ状傾斜面と逆の位置に、紐3a,3bの通過路に対してほぼ直交する水平面部32cを含む。
【0030】
ロック部材30の柱状部32の上方端部分の中央領域には、上下方向にやや長い突条32bが設けられている。この突条32bは、図4に示すケース10の小幅溝16に嵌り、ロック部材30の上下方向の変位を安定して案内する。
【0031】
図9はばね受け部材5を示す平面図であり、図10は正面図である。図示するように、ばね受け部材5は、扁平な平板部5bと、平板部5bの中央部から上方に突出しているばね保持突起5aと、平板部5bの側面から僅かに突出している固定用突起5cとを含む。ばね保持突起5aは、図1および図2に示すように、コイルスプリングの形態となっている圧縮ばね4の下部に嵌り込む。なお、前述したロック部材30の柱状部32のばね保持突起35は、圧縮ばね4の上部に嵌り込む。
【0032】
ばね受け部材5の平板部5bは、ケース10の広幅溝15内に嵌り、さらに平板部5bの側面にある固定用突起5cはケース部材10の貫通小穴13に係合する。従って、ばね受け部材5は、ロック部材30のばね収納開口34内に位置し、かつケース部材10に固定される。その結果、ロック部材30は、ばね4の付勢力により、常に上方へ変位するように、すなわちロック部材30の係合エッジ32aをケース10の係合傾斜面17bに近づけるように付勢されている。
【0033】
図11に断面図を示している握り部材50は、ケース10の下流側に導き出された左右の紐部分3a,3bをループ状に接続する紐通し通路51と、人の指によって握られる指掛け張り出し部52とを含む。
【0034】
図2に示すように、ケース10の紐引込みエッジ17aとロック部材30の紐通し穴33とを結ぶ仮想接続線CLを引いたとすると、ロック部材30の係合エッジ32aは、仮想接続線CLよりもケース10の係合傾斜面17b側に突出している。
【0035】
図2には紐3a,3bが示されていないが、この図を参照して紐の移動を禁止して背もたれ部の傾斜角度を固定している状態を説明する。乳母車の座席に乳幼児が着座している場合、背もたれ部には、乳幼児からの体重が後方に向かって与えられている。この乳幼児から背もたれ部に作用している負荷により、左右の紐部分3a,3bには上流側に向かう力が作用する。その結果、紐部分3a,3bに当接しているロック部材30の係合エッジ32aにも上流側へ向かう力が作用し、紐3a,3bを介して、ロック部材30の係合エッジ32aとケース10の係合傾斜面17bとが線状に強い圧力で係合し、紐3a,3bの移動を禁止する。こうして、背もたれ部の傾斜角度は固定される。
【0036】
なお、ばね4がロック部材30を上流側に向かって付勢しているので、紐固定具1による紐3a,3bに対するロック状態を安定に維持できる。また、背もたれ部に負荷がかかっていない状態でも、ばね4による付勢力によってロック状態を実現できる。
【0037】
背もたれ部を後方に倒して後傾角度を大きくしようとする場合には、次の操作を行なう。すなわち、ロック部材30のベース部31の指掛け突起31aに指を掛け、ばね4の付勢力に逆らってロック部材31を下流側に引き降ろす。この状態が図1に示す状態である。図示するように、ロック部材30の係合エッジ32aがケース10の係合傾斜面17bから離れているので、紐3a,3bに対する固定が解除される。背もたれ部には乳幼児からの負荷が加わっているので、ロック部材31を下流側に引き下げれば背もたれ部は自ずと後方に倒れ、後傾角度が大きくなる。この傾斜角度変更操作は、片手でロック部材30を下方に引き下げるだけで実現できる。
【0038】
次に背もたれ部を起こして後傾角度を小さくしようとする場合には、次の操作を行なう。この場合には、握り部材50を片手で掴んで下流側に引く。この操作により、ケース10の紐引込みエッジ17aとロック部材30の紐通し穴33との間に位置する紐部分3a,3bは下流側に引かれて直線になろうとする。この下流側に向かう紐部分3a,3bの直線力により、ロック部材30の係合エッジ32aにはケース10の係合傾斜面17bから離すように作用する力が加わるので、紐部分3a、3bに対する固定が解除される。この状態は、図1に示す状態と同じである。
【0039】
握り部材50を下流側に引くことにより、紐部分3a,3bがケース10を通って下流側に引出されるので、背もたれ部を起こして傾斜角度を小さくできる。この傾斜角度変更操作は、片手で握り部材50を紐3a,3bの下流側に引くだけで実現できる。
【0040】
図1〜図11に示した実施形態では、ロック部材30とケース10との係合箇所よりも下流側の位置で紐部分3a,3bの通過路を形成する紐案内部は、ロック部材30の紐通し穴33によって形成されていた。このような紐案内部に関しては、必ずしもロック部材に設ける必要は無く、例えば、ケース10に設けたり、あるいは、ロック部材30やケース10とは別の部材に設けるようにしてもよい。
【0041】
図12は、ケース10に紐案内部を設けた実施形態を示している。この実施形態では、係合エッジ32aと係合傾斜面17bとの係合箇所よりも下流側に位置するケース10内に内方張出し壁20を固定して設け、この内方張出し壁20に紐通し穴21を形成している。この実施形態においても、ロック部材30の係合エッジ32aは、ケース10の紐引込みエッジ17aと内方張出し壁20の紐通し穴21とを結ぶ仮想接続線CLよりも係合傾斜面17b側に突出している。この実施形態によっても、片手操作で乳母車の背もたれ部の傾斜角度変更操作を行なうことができる。
【0042】
紐固定具1の適用範囲として、乳母車に限定されるものではない。この発明に従った紐固定具は、片手操作が必要となる分野において広く適用され得る。
【0043】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した形態に限定されるものではない。この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、図示した形態に対して種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である紐固定具の正面断面図であり、紐に対する固定が解除されている状態を示している。
【図2】紐固定具の正面断面図であり、ロック部材の係合エッジとケースの係合傾斜面とが当接している状態を示している。
【図3】ケースの正面図である。
【図4】ケースの縦断面図である。
【図5】図4の線5−5に沿って見た断面図である。
【図6】ロック部材の正面図である。
【図7】図6の線7−7に沿って見た断面図である。
【図8】ロック部材の背面図である。
【図9】ばね受け部材の平面図である。
【図10】ばね受け部材の正面図である。
【図11】握り部材の正面断面図である。
【図12】この発明の他の実施形態である紐固定具を示す正面断面図であり、ロック部材の係合エッジがケースの係合傾斜面に当接している状態を示している。
【符号の説明】
1 紐固定具、2 連結ベルト、3 紐、3a 右紐部分、3b 左紐部分、4 ばね、5 ばね受け部材、5a ばね保持突起、5b 平板部、5c 固定用突起、10 ケース、11 ベルト通しスリット、12 本体収納部、13 貫通小穴、14 上下貫通通路、15 広幅溝、16 小幅溝、17 本体側壁、17a 紐引込みエッジ、17b 係合傾斜面、18 上部突出プレート部、20 内方張出し壁、21 紐通し穴、30 ロック部材、31 ベース部、31a 指掛け突起、31b 紐案内溝、31c リブ、32 柱状部、32a 係合エッジ、32b 突条、32c 水平面部、33 紐通し穴、34 ばね収納開口、35 ばね保持突起、50 握り部材、51 紐通し通路、52 指掛け張出し部、CL 仮想接続線。
【発明の属する技術分野】
この発明は、紐やベルトなどをケースを通過するように引き込み、ケース内でロック部材によってその動きを禁止して位置を固定する紐固定具に関するものである。さらに、上記の紐固定具を背もたれ部の後傾角度調節用紐固定具として用いた乳母車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
なお、本明細書中で使用する「紐」という用語は、紐、ベルト、テープ等を含むものとして理解されねばならない。
【0003】
紐固定具は、種々の分野で利用されている。その一つの適用例は、育児器具の背もたれ部の後傾角度調節用固定具である。
【0004】
本願と同一の出願人は、実開平7−4248号公報(特許文献1)において、乳母車の背もたれ部の後傾角度を調節するためのベルトアセンブリを開示した。このベルトアセンブリは、乳母車の背もたれ部の背面側に配置されるものであり、ベルトの長さ調整により背もたれ部の傾斜角度を変更する。
【0005】
上記の特許文献1に開示されたベルトアセンブリでは、一端が本体フレームに接続された第1および第2ベルトを乳母車の背もたれ部の背面側でバックルを介して接続する。そして、係合凸部と係合凹部との組合せにより、背もたれ部の後傾角度を決定するベルトの長さを固定している。
【0006】
【特許文献1】
実開平7−4248号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献1に開示されたベルトアセンブリの場合、背もたれ部の後傾角度を変更させようとするとき、まず係合凸部と係合凹部との係合状態を解除し、その解除状態を維持したまま背もたれ部を起こしたり、倒したりすることが必要である。このような背もたれ部の傾斜角度変更操作を片手だけで行なうのは困難であり、両手での操作を余儀なくされる。
【0008】
この発明の目的は、片手操作で紐の長さ調節を行なうことのできる紐固定具を提供することである。
【0009】
この発明の他の目的は、片手操作で背もたれ部の傾斜角度を変更することのできる乳母車を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った紐固定具は、紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、このケース内に変位可能に設けられ、ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材と、ロック部材とケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐の通過路を形成する紐案内部とを備える。ロック部材の係合エッジは、ケースの紐引込みエッジと紐案内部とを結ぶ仮想接続線よりもケースの係合壁面側に突出している。
【0011】
上記の紐固定具によれば、紐案内部よりも下流側の位置で紐を引っ張れば、紐が直線になろうとする力によりロック部材をケースの係合壁面から離すので、ロック状態を片手操作で解除できる。紐から手を離せば、ロック部材をケースの係合壁面から離すように作用する力が消失するので、ロック部材と係合壁面とが当接して両者の係合状態がロックされるようになる。
【0012】
一つの実施形態では、ロック部材は、紐案内部となる紐通し穴を有する。他の実施形態では、ケースは、紐案内部を有する張出し壁を含む。
【0013】
好ましくは、ケースの係合壁面とロック部材の係合エッジとは、紐を介して線状に接触する。線状に接触するようにするための具体的な構造として、好ましくは、ケースの係合壁面は、紐引込みエッジから下流側に向かってテーパ状に広がる係合傾斜面を有し、ロック部材は、上流側に向かってテーパ状に広がり、その先端に係合エッジを形成している係合突出部を有する。紐を下流側に引っ張ったときに紐とロック部材とが引っ掛かってロック部材がケースの係合壁面から容易に離れるようにするために、好ましくは、ロック部材の係合突出部は、テーパ状傾斜面と逆の位置に、紐の通過路に対してほぼ直交する水平面部を含む。
【0014】
一つの実施形態では、紐固定具は、ロック部材をケースの係合壁面に向かって付勢する付勢手段をさらに備える。また、紐の通過路は、ロック部材を挟んで左右両側に形成されている。片手操作を容易に行なうことができるようにするために、好ましくは、ケースの下流側に導き出された左紐と右紐とを接続する接続部材をさらに備える。接続部材は、好ましくは、人の指によって握られる指掛け張出し部を含む。
【0015】
他の局面において、この発明は、紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、ケース内に変位可能に設けられ、ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材とを備えた紐固定具において、ロック部材とケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐を下流側に引っ張ることによって生じる紐の直線になろうとする力により、ロック部材をケースの係合壁面から離すことを特徴とする。
【0016】
上述の構成の紐固定具は、例えば、乳母車の背もたれ部の後傾角度調節用紐固定具として用いられる。このような乳母車であれば、片手操作で背もたれ部の傾斜角度を変更できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態である紐固定具1を示す正面断面図である。この紐固定具1は、乳母車の背もたれ部の背面に取付けられて背もたれ部の後傾角度を調節するためのものであり、基本的な構成要素として、ケース10と、ロック部材30と、握り部材50とを備える。
【0018】
紐固定具1は、連結ベルト2を介して、乳母車の背もたれ部の背面に取付けられる。紐3は、右紐部分3aと左紐部分3bとを含み、これらの右紐部分3aおよび左紐部分3bはケースを通過して、握り部材50の所でループ状に連結される。左右の紐部分3a,3bは、その一端が、乳母車の座部の後方両側部から上方に立ち上がって延びている1対の側棒部分に連結されている。左右の紐部分3a、3bによって背もたれ部の背面を支えているので、左右の紐部分3a,3bの長さを調節することにより、背もたれ部の傾斜角度は変化する。
【0019】
例えば、左右の紐部分3a,3bを下流側(図1において下方に向く側)に引き降ろせば、背もたれ部は上方に向かって起きるようになり、後傾角度が小さくなる。その逆に、紐固定具1による紐の固定状態を解除して左右の紐部分3a,3bを相対的に上流側に送り出せば、背もたれ部は後方に向かって倒れるようになり、後傾角度が大きくなる。
【0020】
なお、図1は、紐3に対する固定が解除されている状態を示し、図2は、紐3の図示を省略している。紐3の代わりに、ベルト、テープ等を使用できる。前述したように、本明細書においては、「紐」という用語は、紐、ベルト、テープ等を含む概念として理解しなければならない。
【0021】
図3〜図5は、ケース10を示している。図4では、ケース10の本体収納部12を縦断面で示している。また、図5は、図4の線5−5に沿って見た断面を示している。
【0022】
ケース10は、ロック部材30の少なくとも一部を変位可能に受け入れるための開口を有する本体収納部12と、この本体収納部12の上端から上方に突出して延びている扁平な上部突出プレート部18とを備える。上部突出プレート部18は、乳母車の背もたれ部に連結された連結ベルト2を通すためのベルト通しスリット11を有する。
【0023】
ケース10の本体収納部12は、図4に示すように、1対の本体側壁17と、各本体側壁17の上端にある紐引込みエッジ17aから導入された紐3a,3bを下流側に通すための上下貫通通路14とを有する。また、各本体側壁17は、紐引込みエッジ17aから下流側に向かってテーパ状に広がる係合傾斜面17bを有する。
【0024】
図4および図5から明らかなように、ケース10の本体収納部12には、上下方向に延びる相対的に幅広の広幅溝15と、広幅溝15内であってその上方部に位置する相対的に幅が小さい小幅溝16とを有する。さらに、広幅溝15を形成している壁に、紙面に対して垂直方向に貫通している貫通小穴13が設けられている。
【0025】
図6〜図8はロック部材30を示す図であり、図6を正面図とすると、図8は背面図である。図7は、図6の線7−7に沿って見た断面図である。
【0026】
ロック部材30は、幅方向に長いベース部31と、このベース部31の中央領域から上方に立ち上がって延びている柱状部32とを有する。ベース部材31は、その外面に指を掛けるのに便宜を与えるための指掛け突起31aを有する。
【0027】
さらに、図1に示すように、ベース部材31には、左右の紐部分3a,3bを通過させるための2個の紐通し穴33が設けられている。図8の背面図から明らかなように、ベース部材31の背面にはリブ31cが設けられており、このリブ31cの上方領域に紐3a、3bを受け入れて案内するための紐案内溝31bが形成されている。
【0028】
図1および図2に示すように、ロック部材30の柱状部32は、圧縮ばね4を受け入れるためのばね収納開口34と、この収納開口34の上端部において下方に突出しているばね保持突起35とを含む。
【0029】
ロック部材30の柱状部32の上方部の形状に注目すると、その両側部に、上流側に向かってテーパ状に広がり、その先端に係合エッジ32aを形成している係合突出部が設けられている。1対の係合エッジ32aは、ケース10の係合傾斜面17bに紐3a,3bを押し付けるように係合して紐の動きを禁止するものである。ロック部材30の各係合突出部は、上記のテーパ状傾斜面と逆の位置に、紐3a,3bの通過路に対してほぼ直交する水平面部32cを含む。
【0030】
ロック部材30の柱状部32の上方端部分の中央領域には、上下方向にやや長い突条32bが設けられている。この突条32bは、図4に示すケース10の小幅溝16に嵌り、ロック部材30の上下方向の変位を安定して案内する。
【0031】
図9はばね受け部材5を示す平面図であり、図10は正面図である。図示するように、ばね受け部材5は、扁平な平板部5bと、平板部5bの中央部から上方に突出しているばね保持突起5aと、平板部5bの側面から僅かに突出している固定用突起5cとを含む。ばね保持突起5aは、図1および図2に示すように、コイルスプリングの形態となっている圧縮ばね4の下部に嵌り込む。なお、前述したロック部材30の柱状部32のばね保持突起35は、圧縮ばね4の上部に嵌り込む。
【0032】
ばね受け部材5の平板部5bは、ケース10の広幅溝15内に嵌り、さらに平板部5bの側面にある固定用突起5cはケース部材10の貫通小穴13に係合する。従って、ばね受け部材5は、ロック部材30のばね収納開口34内に位置し、かつケース部材10に固定される。その結果、ロック部材30は、ばね4の付勢力により、常に上方へ変位するように、すなわちロック部材30の係合エッジ32aをケース10の係合傾斜面17bに近づけるように付勢されている。
【0033】
図11に断面図を示している握り部材50は、ケース10の下流側に導き出された左右の紐部分3a,3bをループ状に接続する紐通し通路51と、人の指によって握られる指掛け張り出し部52とを含む。
【0034】
図2に示すように、ケース10の紐引込みエッジ17aとロック部材30の紐通し穴33とを結ぶ仮想接続線CLを引いたとすると、ロック部材30の係合エッジ32aは、仮想接続線CLよりもケース10の係合傾斜面17b側に突出している。
【0035】
図2には紐3a,3bが示されていないが、この図を参照して紐の移動を禁止して背もたれ部の傾斜角度を固定している状態を説明する。乳母車の座席に乳幼児が着座している場合、背もたれ部には、乳幼児からの体重が後方に向かって与えられている。この乳幼児から背もたれ部に作用している負荷により、左右の紐部分3a,3bには上流側に向かう力が作用する。その結果、紐部分3a,3bに当接しているロック部材30の係合エッジ32aにも上流側へ向かう力が作用し、紐3a,3bを介して、ロック部材30の係合エッジ32aとケース10の係合傾斜面17bとが線状に強い圧力で係合し、紐3a,3bの移動を禁止する。こうして、背もたれ部の傾斜角度は固定される。
【0036】
なお、ばね4がロック部材30を上流側に向かって付勢しているので、紐固定具1による紐3a,3bに対するロック状態を安定に維持できる。また、背もたれ部に負荷がかかっていない状態でも、ばね4による付勢力によってロック状態を実現できる。
【0037】
背もたれ部を後方に倒して後傾角度を大きくしようとする場合には、次の操作を行なう。すなわち、ロック部材30のベース部31の指掛け突起31aに指を掛け、ばね4の付勢力に逆らってロック部材31を下流側に引き降ろす。この状態が図1に示す状態である。図示するように、ロック部材30の係合エッジ32aがケース10の係合傾斜面17bから離れているので、紐3a,3bに対する固定が解除される。背もたれ部には乳幼児からの負荷が加わっているので、ロック部材31を下流側に引き下げれば背もたれ部は自ずと後方に倒れ、後傾角度が大きくなる。この傾斜角度変更操作は、片手でロック部材30を下方に引き下げるだけで実現できる。
【0038】
次に背もたれ部を起こして後傾角度を小さくしようとする場合には、次の操作を行なう。この場合には、握り部材50を片手で掴んで下流側に引く。この操作により、ケース10の紐引込みエッジ17aとロック部材30の紐通し穴33との間に位置する紐部分3a,3bは下流側に引かれて直線になろうとする。この下流側に向かう紐部分3a,3bの直線力により、ロック部材30の係合エッジ32aにはケース10の係合傾斜面17bから離すように作用する力が加わるので、紐部分3a、3bに対する固定が解除される。この状態は、図1に示す状態と同じである。
【0039】
握り部材50を下流側に引くことにより、紐部分3a,3bがケース10を通って下流側に引出されるので、背もたれ部を起こして傾斜角度を小さくできる。この傾斜角度変更操作は、片手で握り部材50を紐3a,3bの下流側に引くだけで実現できる。
【0040】
図1〜図11に示した実施形態では、ロック部材30とケース10との係合箇所よりも下流側の位置で紐部分3a,3bの通過路を形成する紐案内部は、ロック部材30の紐通し穴33によって形成されていた。このような紐案内部に関しては、必ずしもロック部材に設ける必要は無く、例えば、ケース10に設けたり、あるいは、ロック部材30やケース10とは別の部材に設けるようにしてもよい。
【0041】
図12は、ケース10に紐案内部を設けた実施形態を示している。この実施形態では、係合エッジ32aと係合傾斜面17bとの係合箇所よりも下流側に位置するケース10内に内方張出し壁20を固定して設け、この内方張出し壁20に紐通し穴21を形成している。この実施形態においても、ロック部材30の係合エッジ32aは、ケース10の紐引込みエッジ17aと内方張出し壁20の紐通し穴21とを結ぶ仮想接続線CLよりも係合傾斜面17b側に突出している。この実施形態によっても、片手操作で乳母車の背もたれ部の傾斜角度変更操作を行なうことができる。
【0042】
紐固定具1の適用範囲として、乳母車に限定されるものではない。この発明に従った紐固定具は、片手操作が必要となる分野において広く適用され得る。
【0043】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した形態に限定されるものではない。この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、図示した形態に対して種々の修正や変形を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である紐固定具の正面断面図であり、紐に対する固定が解除されている状態を示している。
【図2】紐固定具の正面断面図であり、ロック部材の係合エッジとケースの係合傾斜面とが当接している状態を示している。
【図3】ケースの正面図である。
【図4】ケースの縦断面図である。
【図5】図4の線5−5に沿って見た断面図である。
【図6】ロック部材の正面図である。
【図7】図6の線7−7に沿って見た断面図である。
【図8】ロック部材の背面図である。
【図9】ばね受け部材の平面図である。
【図10】ばね受け部材の正面図である。
【図11】握り部材の正面断面図である。
【図12】この発明の他の実施形態である紐固定具を示す正面断面図であり、ロック部材の係合エッジがケースの係合傾斜面に当接している状態を示している。
【符号の説明】
1 紐固定具、2 連結ベルト、3 紐、3a 右紐部分、3b 左紐部分、4 ばね、5 ばね受け部材、5a ばね保持突起、5b 平板部、5c 固定用突起、10 ケース、11 ベルト通しスリット、12 本体収納部、13 貫通小穴、14 上下貫通通路、15 広幅溝、16 小幅溝、17 本体側壁、17a 紐引込みエッジ、17b 係合傾斜面、18 上部突出プレート部、20 内方張出し壁、21 紐通し穴、30 ロック部材、31 ベース部、31a 指掛け突起、31b 紐案内溝、31c リブ、32 柱状部、32a 係合エッジ、32b 突条、32c 水平面部、33 紐通し穴、34 ばね収納開口、35 ばね保持突起、50 握り部材、51 紐通し通路、52 指掛け張出し部、CL 仮想接続線。
Claims (12)
- 紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、
前記ケース内に変位可能に設けられ、前記ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材と、
前記ロック部材と前記ケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐の通過路を形成する紐案内部とを備え、
前記ロック部材の係合エッジは、前記ケースの紐引込みエッジと前記紐案内部とを結ぶ仮想接続線よりも前記ケースの係合壁面側に突出している、紐固定具。 - 前記ロック部材は、前記紐案内部となる紐通し穴を有する、請求項1に記載の紐固定具。
- 前記ケースは、前記紐案内部を有する張出し壁を含む、請求項1に記載の紐固定具。
- 前記ケースの係合壁面と前記ロック部材の係合エッジとは、紐を介して線状に接触する、請求項1〜3のいずれかに記載の紐固定具。
- 前記ケースの係合壁面は、前記紐引込みエッジから下流側に向かってテーパ状に広がる係合傾斜面を有し、
前記ロック部材は、上流側に向かってテーパ状に広がり、その先端に前記係合エッジを形成している係合突出部を有する、請求項4に記載の紐固定具。 - 前記ロック部材の係合突出部は、テーパ状傾斜面と逆の位置に、紐の通過路に対してほぼ直交する水平面部を含む、請求項5に記載の紐固定具。
- 前記ロック部材を前記ケースの係合壁面に向かって付勢する付勢手段をさらに備える、請求項1〜6のいずれかに記載の紐固定具。
- 前記紐の通過路は、前記ロック部材を挟んで左右両側に形成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の紐固定具。
- 前記ケースの下流側に導き出された左紐と右紐とを接続する接続部材をさらに備える、請求項8に記載の紐固定具。
- 前記接続部材は、人の指によって握られる指掛け張出し部を含む、請求項9に記載の紐固定具。
- 紐引込みエッジから導入された紐を下流側に通すための貫通通路を有するケースと、
前記ケース内に変位可能に設けられ、前記ケースの係合壁面に紐を押し付けるように係合して紐の動きを禁止するための係合エッジを有するロック部材とを備えた紐固定具において、
前記ロック部材と前記ケースとの係合箇所よりも下流側の位置で、紐を下流側に引っ張ることによって生じる紐の直線になろうとする力により、前記ロック部材を前記ケースの係合壁面から離すことを特徴とする、紐固定具。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の紐固定具を背もたれ部の後傾角度調節用紐固定具として用いた乳母車。
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