JP2004195022A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】椅子の板部材の高さ調節が、構造簡潔であり、また手軽な操作によりできるようにする。
【解決手段】左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、子供から大人まで使用できる椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば子供用椅子として、足載せ部材の高さ調節を可能にしたものが知られている(特許文献1参照)。
この椅子は比較的短い垂直な4本脚を有し、そのうち前側の左右一対の脚には、それらの対向側の内面に前後方向へ通り抜けた嵌合溝が上下複数段にわたって設けられている。
そして、この嵌合溝のうち、適当な高さのものを選んで足載せ部材が水平になるようにその左右両端を挿入させ、そのうえで、左右の脚の両外側から各嵌合溝に対応して設けられたネジ通孔からネジを差し込み、このネジを足載せ部材の左右両端部に設けられたネジ孔へねじ込むようにし、これで足載せ部材を椅子の脚へ固定するという構造であった。
【0003】
一方、これとは別の子供用椅子として、座板と足載せ部材とを一体の構造としつつこれらの高さ調節を可能にしたものも知られている(特許文献2参照)。
この椅子は前後方向へ末広がりに傾いた脚立状の比較的長い4本脚を有し、そのうち前側の左右一対の脚には、それらの対向側の内面に上下方向に延びる直線状開口を呈した嵌合溝と階段状開口を呈した案内溝とが互いに平行して設けられている。
そして、座板と足載せ部材とが一体化されたものに対し、嵌合溝内をスライドする嵌合凸部と、案内溝内を移動する規制体とが設けられている。この規制体は、案内溝内に上下複数設けられた階段状の係止用段部に対して係合可能なようにバネにより付勢され、規制体が案内溝内を上昇するときにはどこにも引っかからないが、下降するときだけ、個々の係止用段部との係合が可能となるといった、いわゆるラチェット方式になっている。
【0004】
またこの規制体には、係止用段部との係合状態を人的操作によって解除させるためのロック解除手段が設けられており、案内溝内で規制体を移動させる際にこの規制体が所望する係止用段部に到達するまで、ロック解除状態を保持させるといった構造であった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−163438号公報
【特許文献2】
特開平7−124040号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したうち、足載せ部材の高さ調節を可能にした椅子(特許文献1のもの)では、いちいち、ネジを緩め、このネジを抜き取り、足載せ部材の高さ調節後に再びネジを差し込み、このネジを締め込むといった操作が必要であり、非常に面倒であった。殊に、女性や子供等ではネジを緩めることができない場合があったり、ネジが錆びることによって操作不能になったり、操作中にネジを紛失してしまったりと、種々の問題があった。
【0007】
他方、座板と足載せ部材とを一体のものとして高さ調節可能にした椅子(特許文献2のもの)では、嵌合溝と案内溝とを必要とすることなどから構造が複雑となる難点があった。
また言うまでもなく、この椅子では、座板と足載せ部材とが一体であるため、これら座板と足載せ部材とを別々に高さ調節するといったことはできなかった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高さ調節を必要とされる部材(例えば座板や足載せ部材等)の高さ調節が、構造簡潔とし、また手軽な操作によりできるようにした椅子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【0009】
このような構成であると、ネジを用いていないために、構造を簡潔にすることができる。また高さ調節を行うための操作も、ネジの弛緩や締結は不要となり、ストッパ部材18を直接的又は間接的に動かすだけで済むために、非常に容易となる。勿論、ストッパ部材18を動かすうえで工具などは必要ない。
また、前記ストッパ部材18は、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されており、このストッパ部材18が一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後は上記バネ20に抗した操作力を加えない限りストッパ部材18を位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造とされている。
【0010】
ストッパ部材18は、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されたものとしておくのが好適である。
この場合、ストッパ部材18は、一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後、バネ20に抗した操作力を加えない限り位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造にする。
すなわち、ストッパ部材18が位置決め用の凹部16へ係合した状態はバネ20によって保持されることになり、意に反して(ストッパ部材18を操作しない限り)板部材3が嵌合溝15内を移動してしまうことがないことになる。従って当然に、板部材3が支持脚2Aから外れるといったこともない。
【0011】
支持脚2Aに対し、各嵌合溝15における長手方向の複数箇所に位置決め用凹部16が設けられたものとすることができる。
このようにすることで、嵌合溝15内での板部材3の係止位置を複数位置とさせることができるので、支持脚2Aに対する(嵌合溝15の長手方向に対する)板部材3の出入り度合い等を必要に応じて変化させるといった使い方もできるようになる。
さらに、前記支持脚2Aの最上位の連結部材2Bで背もたれ5が形成され、この背もたれ5の近傍に身体包囲用ガード6が設けられ、上下に離れた前記嵌合溝15に座板用の板部材3及び足載せ用の板部材3が挿入され、前記ガード6と座板用の板部材3との間に股ベルト7が設けられている。
【0012】
このようにすることで、特に子供用、幼児用、老人養護用に最適な椅子とすることができる。
前記股ベルト7の下端にはTテール部30が形成され、座板用の板部材(3)にはTテール部30の厚さより広幅でかつTテール部30を逆T字状にしたときに掛止するベルト通し孔31が形成されている。
前記のような股ベルト7は、子供の成長に応じて或いは洗濯時や交換時等に板部材3から外せるようにするのが好適とされる。
【0013】
しかしながら、このような股ベルト7を有した従来の子供用椅子では、股ベルト7の下端部を座板に設けたベルト通し孔31から座板裏面側へ貫通させ、この状態で金具等を用いて座板裏面へネジ、リベット、タッカー等により止め付けていたため、簡単には外せない(そもそも、外すことを想定していなかった)ということがあった。
そこで、この股ベルト7の下端部に、逆T字状を呈したTテール部30を設けるのが好適となる。
【0014】
このTテール部30は、例えば股ベルト7の下端部を二重又は三重に折り返し、縫合、リベット止め、接着などすることで形成可能である。
このようなTテール部30は、ベルト本体側へ全体が扁平になるようにひっつけることで座板のベルト通し孔31へ挿通させることができるが、この挿通後にベルト本体側に対して逆T字状を成すようにすると、引き戻しができない状態とさせることができる。
このようなことから、股ベルト7の下端部をわざわざ座板裏面へ固定する必要がなくなり、結果として、必要なときには座板から股ベルト7を外すことが簡単にできるようになるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図14は、本発明に係る椅子1の第1実施形態を示している。
この第1実施形態の椅子1は、子供用(幼児用、老人用)椅子として最適使用可能に構成している。
図1乃至図3から明らかなように、この椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本(3本又は4本)の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚(2枚)の板部材3が架け渡されて構成されている。
【0016】
上記したようにこの椅子1は子供用椅子であるので、上側の板部材3は座板(以下、「上位板部材3A」と言う)に相当し、下側の板部材3は足載せ部材(以下、「下位板部材3B」と言う)に相当している。
前記椅子1では、左右両方の支持脚2Aに対して複数本の連結部材2Bがビス止めされることによりダラー形状の支持枠2が強固に構成され、上部の2枚の連結部材2Bは円弧形状であって背もたれ5を構成しており、この2枚の連結部材2Bの間にガード6が設けられている。
【0017】
また、左右支持脚2Aは上下方向中途部と下部の連結部材2Bで互いに連結固定されており、このようにダラー形状に形成された支持枠2は、下部のブレース8を伴ったかたちの台枠9が設けられ、支持枠2を後傾斜姿勢で保持されており、前記ブレース8によって台枠9に対して両支持脚2Aが所定の傾きを保持するようになっている。
前記ガード6は背もたれ5の高さ方向中途部からその前方へ向けて、上位板部材3Aに座る子供の身体を取り囲むように設けられている。そして、上位板部材3Aとガード6との上下間には、上位板部材3Aに座る子供の股間を通すようにして股ベルト7を取り付けることができるようになっている。
【0018】
この台枠9にはキャスター10が設けられており、椅子1全体として移動自在になっている。
この椅子1において、左右の支持脚2Aには、長手方向を前後方向へ向けた嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられている。
これら嵌合溝15は、左右の支持脚2Aにおいて、それぞれ相手側へ対向する方の面に対して設けられており、また上位板部材3Aを設け得る高さ範囲、及び下位板部材3Bを設ける得る高さ範囲のそれぞれにつき、複数段が設けられるようになっている。
【0019】
全ての嵌合溝15は、各支持脚2Aの前後方向へ通り抜けている。
上位板部材3Aを設け得る高さ範囲に設けられる嵌合溝15は、上位板部材3Aの左右両辺部を挿入可能になっており、且つ前後方向へ摺動可能になっている。
また、下位板部材3Bを設け得る高さ範囲に設けられる嵌合溝15は、下位板部材3Bの左右両辺部を挿入可能になっており、且つ前後方向へ摺動可能になっている。
【0020】
図4に示すように、各嵌合溝15には、その長手方向の適所(前後中央又は後部寄りが好ましい)に位置決め用の凹部16が付設されている。
左右の支持脚2Aの相対間で、位置決め用の凹部16の位置付けは鏡面対称とされている。すなわち、各嵌合溝15に対する長手方向の位置付け(支持脚2Aの前縁からの距離)が同じに揃えられている。
なお、本実施形態では、嵌合溝15をエンドミル(図示略)によって溝加工するときに、このエンドミルを嵌合溝15に対する溝側方(支持脚2Aとしての下方側)へ向けて横移動させることで位置決め用の凹部16を形成させている。そのため、この凹部16は、嵌合溝15の溝幅を直径とする半円形の開口形状を呈したものとなっている。このような加工方法は工程が少なく、簡単であり、低コスト化できる利点がある。
【0021】
これに対し、図5に示すように上位板部材3Aには、その裏面(下面)の左右両辺部寄りとなる位置に、それぞれ位置決め用の凹部16と係合するストッパ部材18が設けられ、これらによって、板部材3を支持枠2に保持する保持手段が構成されている。
前記両ストッパ部材18の位置付けは、支持脚2Aの嵌合溝15に対して上位板部材3Aを挿入させたときに、この上位板部材3Aが支持脚2Aの前方へ所定量張り出すようになるとき、位置決め用の凹部16と一致する位置である。
【0022】
すなわち、本実施形態においてこの上位板部材3Aは座板であるから、この上位板部材3Aの上面として支持脚2Aより前方に、子供が座るに十分なスペースが確保されるようになればよい。
また、図示は省略するが、下位板部材3Bにも同様に、その裏面(下面)の左右両辺部寄りとなる位置に、それぞれストッパ部材18が設けられている。
これら両ストッパ部材18の位置付けは、支持脚2Aの嵌合溝15に対して下位板部材3Bを挿入させたときに、この下位板部材3Bが支持脚2Aの前方へ所定量張り出すようになるとき、位置決め用の凹部16と一致する位置である。
【0023】
すなわち、本実施形態においてこの下位板部材3Bは足載せ部材であるから、この下位板部材3Bの上面として支持脚2Aより前方に、子供が足を置くに十分なスペースが確保されるようになればよい。
これら上位板部材3Aに設けられたストッパ部材18と、下位板部材3Bに設けられたストッパ部材18とは、同じものでも異なるものでもよいが、本実施形態では同じものとしている。そこで、以下では上位板部材3Aに設けられるものを主に説明する。
【0024】
図6及び図7に示すように、このストッパ部材18(なお、その部品形状の詳細については図9の4面図を参照)は、上位板部材3Aの裏面に保持させるためのハウジングケース19(なお、その部品形状の詳細については図10の3面図を参照)内に収納されており、このハウジングケース19から上位板部材3Aの左右方向へ出退するように摺動可能になっている。
また、このハウジングケース19内にはバネ20が組み込まれており、このバネ20により、ストッパ部材18は上位板部材3Aの左右外方へ向けて突出するように押圧付勢されている。
【0025】
ストッパ部材18には操作用ツマミ21が設けられ、このツマミ21の内部を利用してバネ係合凹部22が形成されている。従って、図5に示したように、このツマミ21に指をかけてストッパ部材18をバネ20に抗する方向へ移動させることができる。
ここにおいて、ストッパ部材18に設けられたフランジ部23と、ハウジングケース19に設けられたガードレール24とが係合することで、このストッパ部材18の上面は上位板部材3Aの裏面に沿って面一状態を保持しつつスライドするようになっている。
【0026】
そして、ストッパ部材18の先端部18aは、嵌合溝15の位置決め用凹部16に対して係合・離脱自在な大きさ及び形状になっている。
このような保持構造を具備したストッパ部材18では、上位板部材3Aの左右両辺部を左右の支持脚2に対する各嵌合溝15へ挿入したときに、左右のストッパ部材18が各位置決め用の凹部16まで達しない状態(一致しない状態)では、嵌合溝15の下部開口縁に当接することになるから、バネ20を圧縮させながら(バネ力を蓄えさせながら)上位板部材3Aの板面中央へ向けて押し込まれる状態となる。
【0027】
そして、上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させてゆき、嵌合溝15の下方へ凹む状態で設けられた各位置決め用の凹部16(図8参照)に対して左右のストッパ部材18が達したとき(一致したとき)、これらストッパ部材18はバネ20の付勢力により凹部16へ向けて突出し、係合するようになる(図7参照)。
このようにストッパ部材18が、一旦、凹部16に係合した後はこの係合状態がバネ20によって保持されるから、操作用ツマミ21へバネ20に抗した操作力を加えない限り、このストッパ部材18を凹部16から離脱させることはできないことになる。そのため、上位板部材3Aが意に反して嵌合溝15内を移動してしまうことはない。
【0028】
すなわち、上位板部材3Aが支持脚2Aから外れてしまうといったことは決して起こらない。
ツマミ21に指をかけてストッパ部材18をバネ29に抗した方向、即ち、凹部16から離脱させる方向へ移動させれば、再び上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させることができるので、左右の支持脚2A相互間から上位板部材3Aを引き抜くことができることになる。
このツマミ21に指をかける操作は、図3に示したように上位板部材3Aの背後側から行うようにしてもよいし、可能であれば上位板部材3Aの正面側から行ったり両脇方から行ったりしてもよい。また、上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させる方向も、図3に示したように背面側としてもよいし、反対に正面側としてもよい。
【0029】
そして、このようにして引き抜いた上位板部材3Aを、高さの異なる嵌合溝15を選んで差し込み直せばよい。
なお、このとき、嵌合溝15に上位板部材3Aを差し込んでそのまま上位板部材3Aを押し込むようにするだけで、ストッパ部材18の先端部18aを嵌合溝15の下部開口縁に当接させ、上位板部材3Aの板面中央へ向けて押し込ませる(バネ20を圧縮させる)ことができるようにするために、図6に示したように、支持脚2Aにおいて嵌合溝15の差し込み口となる稜部2Xに比較的大きな面取りアールを施し、またストッパ部材18の先端部18aにもその隅角部に面取りを施して、これら両面取りアール相互間でカム作用を生起させるようにするとよい。
【0030】
上記したように下位板部材3Bにもストッパ部材18が設けられているが、この下位板部材3Bに設けられたストッパ部材18は上位板部材3Aのものと同様であるので、その使用方法や作用などに関しても上位板部材3Aの場合と同様であり、ここでの詳説は省略する。
ところで、図1乃至図3に示したように、上位板部材3Aとガード6との上下間に取り付ける股ベルト7は、子供の成長に応じて或いは洗濯時や交換時等に上位板部材3Aから外せるようにするのが好適とされる。
【0031】
そこで、図11乃至図14に示すように、前記股ベルト7の下端にはTテール部30が形成され、座板用の板部材3にはTテール部30の厚さより広幅でかつTテール部30を逆T字状にしたときに掛止するベルト通し孔31が形成されている。
このTテール部30は、股ベルト7の下端部を二重又は三重に折り返し、縫合、リベット止め、接着などすることで形成してある。なおプラスチック製、金属製、木製等の小型のプレート(図示略)を股ベルト7の下端部へ連結しておくことでもよい。
【0032】
このようなTテール部30は、普段は図11に示したように上位板部材3Aを上下貫通して設けられたベルト通し孔31に対して、逆T字状を呈する状態で通しておく。従って、股ベルト7を上方へ引っ張っても、この股ベルト7の下端部(Tテール部30)がベルト通し孔31から引き抜かれることはない。そのため、股ベルト7として使用することができる。
しかし、必要が生じて股ベルト7の下端部をベルト通し孔31から引き抜く場合には、図12〜図14に示したようにTテール部30を傾けて股ベルト7のベルト本体側へひっつけ、全体が扁平になるようにさせることで、ベルト通し孔31へ挿通させることができ、股ベルト7を簡単に取り外すことができるのである。この場合、工具の類は一切不要である。
【0033】
図15は、支持脚2Aの別実施形態を示している。
この支持脚2Aでは、嵌合溝15に付設される位置決め用の凹部16が、この嵌合溝15の長手方向に沿った複数箇所(図例では2カ所とした)に設けられたものとなっている。
そのため、嵌合溝15内において、上位板部材3A(又は下位板部材3B)の係止位置を複数位置とさせることができる。すなわち、支持脚2Aに対する上位板部材3A(又は下位板部材3B)の出入り度合いを必要に応じて変化させることができる。
【0034】
図16に示すように、位置決め用の凹部16は、その開口形状についても、角形状にさせるなど各種の開口形状として適宜変更可能である。
図17乃至図19は、本発明に係る椅子1の第2実施形態について、その主要部を示している。
この第2実施形態の椅子1が上記第1実施形態のものと最も異なるところは、支持脚2Aにおいて、嵌合溝15の溝内(溝底に相当する部分)にその溝深さを部分的に深めるようなかたちで位置決め用の凹部16が設けられており、且つ、この凹部16に対応させるように、上位板部材3A(又は下位板部材3B)に対するストッパ部材18の取付構造が、この上位板部材3Aの裏面側(下面側)で埋没状になっている点にある。
【0035】
この相違点を除いては、ストッパ部材18の細部構造をはじめとして作用効果など、第1実施形態と略同様であるので、ここでの詳説は省略する。
なお、図例では嵌合溝15に対して位置決め用の凹部16が2箇所設けられたものを示してあるが、1箇所だけでもよいし、3箇所以上としてもよいことは言うまでもない。
図20乃至図22は、本発明に係る椅子1の第3実施形態を示している。
この第3実施形態の椅子1において、支持脚2Aは上記第1実施形態のものと同じものを用いることができる。すなわち、この第3実施形態では、上位板部材3A(又は下位板部材3B)に設けられるストッパ部材18に特徴がある。
【0036】
このストッパ部材18は、上位板部材3Aの裏面に保持させるためのハウジングケース34内に収納されており、このハウジングケース34から上位板部材3Aの下方へ向けて出没自在になっている。
また、このハウジングケース34内にはバネ20が組み込まれており、このバネ20により、ストッパ部材18は上位板部材3Aの下方へ突出するように押圧付勢されている。
ストッパ部材18には操作用ボタン35が設けられ、このボタン35の内部を利用してバネ係合凹部36が形成されている。従って、このボタン35を指で押し上げるようにすることでストッパ部材18をバネ20に抗しつつ上方へ移動させることができる(図21及び図22において実線が押し上げ状態で二点鎖線がボタン35を解放した状態である)。
【0037】
このような構造のストッパ部材18についても、動作の方向が第1実施形態の場合と異なるだけで、その先端部18aを位置決め用の凹部16に対して係合させたり離脱させたりすることやそれによってもたらされる作用効果等は、第1実施形態の場合と略同様である。
図23に示す第4実施形態は、椅子1を踏み台として利用しており、支持脚2Aと板部材3の結合構造は前記実施形態と同様であり、キャスター10は設けられていなく、支持脚2Aは踏み台の脚に相当し、板部材3はステップに相当している。前記椅子1は、上位の板部材3に腰を載せれば椅子となり、足を載せれば踏み台となり、2つ並べた椅子1の上位板部材3間に踏み板を掛け渡せば作業台ともなる。
【0038】
即ち、前記踏み台としての椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【0039】
また、前記ストッパ部材18は、前記実施形態と同様に、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されており、このストッパ部材18が一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後は上記バネ20に抗した操作力を加えない限りストッパ部材18を位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造とされている。
ところで、本発明は、上記した各実施形態以外にも、更に種々の改良、変更などが可能である。
【0040】
例えば、支持脚2Aや板部材3は、木製、樹脂製、金属製など、材質的には何ら限定されるものではない。
ストッパ部材18は、必ずしもツマミ21やボタン35を有したものとしなくても、例えば位置決め用の凹部16に対してボールプッシュ構造等により係脱するようにさせて、これにより、板部材3を嵌合溝15に沿わせつつ少し力を加えて移動させるといった操作方式(ストッパ部材18そのものは操作しない方式)に置換することも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係る椅子では、高さ調節を必要とされる部材(例えば椅子であれば座板や足載せ部材等)の高さ調節が、構造簡潔であり、また手軽な操作によりできるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子の第1実施形態を示した斜視図である。
【図2】図1に対応する側面図である。
【図3】第1実施形態の椅子において上位板部材を左右の支持脚相互間から引き抜く操作をその背後側から示した斜視図である。
【図4】第1実施形態の椅子が有する支持脚を示した要部斜視図である。
【図5】図3のA−A線矢視図である。
【図6】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材を示した平面図(板部材をその裏側から見た図に相当)である。
【図7】図5のB−B線拡大断面図である。
【図8】図4のC−C線断面図である。
【図9】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材を示した4面図である。
【図10】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材用のハウジングケースを示した3面図である。
【図11】股ベルトの下端部をTテール部によって上位板部材へ係合させる構造を示した拡大断面図である。
【図12】図11からTテール部を外すための初期操作を示した拡大断面図である。
【図13】図12に続く操作手順を示した拡大断面図である。
【図14】図13に続く操作手順を示した拡大断面図である。
【図15】支持脚に設ける嵌合溝に対し複数の位置決め用の凹部を設けた例を示した斜視図である。
【図16】位置決め用の凹部としてその開口形状を変更可能であることを説明した支持脚の側面図である。
【図17】本発明に係る椅子の第2実施形態で採用された支持脚を示した側面図である。
【図18】図17に示した支持脚に対して上位板部材を保持させた状態(位置決め用の凹部へストッパ部材を係合させた状態)を示した正面断面図である。
【図19】図17のD−D線断面図である。
【図20】本発明に係る椅子の第3実施形態で採用されたストッパ部材を示した平面図(板材をその裏側から見た図に相当)である。
【図21】図20のE−E線断面図である。
【図22】図20のF−F線矢視図である。
【図23】本発明に係る椅子の第4実施形態を示した側面図である。
【符号の説明】
1 椅子
2 支持枠
2A 支持脚
2B 連結部材
3 板部材
3A 上位板部材(座板)
3B 下位板部材(足載せ部材)
7 股ベルト
15 嵌合溝
16 位置決め用の凹部
18 ストッパ部材
20 バネ
30 Tテール部
【発明の属する技術分野】
本発明は、子供から大人まで使用できる椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば子供用椅子として、足載せ部材の高さ調節を可能にしたものが知られている(特許文献1参照)。
この椅子は比較的短い垂直な4本脚を有し、そのうち前側の左右一対の脚には、それらの対向側の内面に前後方向へ通り抜けた嵌合溝が上下複数段にわたって設けられている。
そして、この嵌合溝のうち、適当な高さのものを選んで足載せ部材が水平になるようにその左右両端を挿入させ、そのうえで、左右の脚の両外側から各嵌合溝に対応して設けられたネジ通孔からネジを差し込み、このネジを足載せ部材の左右両端部に設けられたネジ孔へねじ込むようにし、これで足載せ部材を椅子の脚へ固定するという構造であった。
【0003】
一方、これとは別の子供用椅子として、座板と足載せ部材とを一体の構造としつつこれらの高さ調節を可能にしたものも知られている(特許文献2参照)。
この椅子は前後方向へ末広がりに傾いた脚立状の比較的長い4本脚を有し、そのうち前側の左右一対の脚には、それらの対向側の内面に上下方向に延びる直線状開口を呈した嵌合溝と階段状開口を呈した案内溝とが互いに平行して設けられている。
そして、座板と足載せ部材とが一体化されたものに対し、嵌合溝内をスライドする嵌合凸部と、案内溝内を移動する規制体とが設けられている。この規制体は、案内溝内に上下複数設けられた階段状の係止用段部に対して係合可能なようにバネにより付勢され、規制体が案内溝内を上昇するときにはどこにも引っかからないが、下降するときだけ、個々の係止用段部との係合が可能となるといった、いわゆるラチェット方式になっている。
【0004】
またこの規制体には、係止用段部との係合状態を人的操作によって解除させるためのロック解除手段が設けられており、案内溝内で規制体を移動させる際にこの規制体が所望する係止用段部に到達するまで、ロック解除状態を保持させるといった構造であった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−163438号公報
【特許文献2】
特開平7−124040号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したうち、足載せ部材の高さ調節を可能にした椅子(特許文献1のもの)では、いちいち、ネジを緩め、このネジを抜き取り、足載せ部材の高さ調節後に再びネジを差し込み、このネジを締め込むといった操作が必要であり、非常に面倒であった。殊に、女性や子供等ではネジを緩めることができない場合があったり、ネジが錆びることによって操作不能になったり、操作中にネジを紛失してしまったりと、種々の問題があった。
【0007】
他方、座板と足載せ部材とを一体のものとして高さ調節可能にした椅子(特許文献2のもの)では、嵌合溝と案内溝とを必要とすることなどから構造が複雑となる難点があった。
また言うまでもなく、この椅子では、座板と足載せ部材とが一体であるため、これら座板と足載せ部材とを別々に高さ調節するといったことはできなかった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高さ調節を必要とされる部材(例えば座板や足載せ部材等)の高さ調節が、構造簡潔とし、また手軽な操作によりできるようにした椅子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【0009】
このような構成であると、ネジを用いていないために、構造を簡潔にすることができる。また高さ調節を行うための操作も、ネジの弛緩や締結は不要となり、ストッパ部材18を直接的又は間接的に動かすだけで済むために、非常に容易となる。勿論、ストッパ部材18を動かすうえで工具などは必要ない。
また、前記ストッパ部材18は、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されており、このストッパ部材18が一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後は上記バネ20に抗した操作力を加えない限りストッパ部材18を位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造とされている。
【0010】
ストッパ部材18は、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されたものとしておくのが好適である。
この場合、ストッパ部材18は、一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後、バネ20に抗した操作力を加えない限り位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造にする。
すなわち、ストッパ部材18が位置決め用の凹部16へ係合した状態はバネ20によって保持されることになり、意に反して(ストッパ部材18を操作しない限り)板部材3が嵌合溝15内を移動してしまうことがないことになる。従って当然に、板部材3が支持脚2Aから外れるといったこともない。
【0011】
支持脚2Aに対し、各嵌合溝15における長手方向の複数箇所に位置決め用凹部16が設けられたものとすることができる。
このようにすることで、嵌合溝15内での板部材3の係止位置を複数位置とさせることができるので、支持脚2Aに対する(嵌合溝15の長手方向に対する)板部材3の出入り度合い等を必要に応じて変化させるといった使い方もできるようになる。
さらに、前記支持脚2Aの最上位の連結部材2Bで背もたれ5が形成され、この背もたれ5の近傍に身体包囲用ガード6が設けられ、上下に離れた前記嵌合溝15に座板用の板部材3及び足載せ用の板部材3が挿入され、前記ガード6と座板用の板部材3との間に股ベルト7が設けられている。
【0012】
このようにすることで、特に子供用、幼児用、老人養護用に最適な椅子とすることができる。
前記股ベルト7の下端にはTテール部30が形成され、座板用の板部材(3)にはTテール部30の厚さより広幅でかつTテール部30を逆T字状にしたときに掛止するベルト通し孔31が形成されている。
前記のような股ベルト7は、子供の成長に応じて或いは洗濯時や交換時等に板部材3から外せるようにするのが好適とされる。
【0013】
しかしながら、このような股ベルト7を有した従来の子供用椅子では、股ベルト7の下端部を座板に設けたベルト通し孔31から座板裏面側へ貫通させ、この状態で金具等を用いて座板裏面へネジ、リベット、タッカー等により止め付けていたため、簡単には外せない(そもそも、外すことを想定していなかった)ということがあった。
そこで、この股ベルト7の下端部に、逆T字状を呈したTテール部30を設けるのが好適となる。
【0014】
このTテール部30は、例えば股ベルト7の下端部を二重又は三重に折り返し、縫合、リベット止め、接着などすることで形成可能である。
このようなTテール部30は、ベルト本体側へ全体が扁平になるようにひっつけることで座板のベルト通し孔31へ挿通させることができるが、この挿通後にベルト本体側に対して逆T字状を成すようにすると、引き戻しができない状態とさせることができる。
このようなことから、股ベルト7の下端部をわざわざ座板裏面へ固定する必要がなくなり、結果として、必要なときには座板から股ベルト7を外すことが簡単にできるようになるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図14は、本発明に係る椅子1の第1実施形態を示している。
この第1実施形態の椅子1は、子供用(幼児用、老人用)椅子として最適使用可能に構成している。
図1乃至図3から明らかなように、この椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本(3本又は4本)の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚(2枚)の板部材3が架け渡されて構成されている。
【0016】
上記したようにこの椅子1は子供用椅子であるので、上側の板部材3は座板(以下、「上位板部材3A」と言う)に相当し、下側の板部材3は足載せ部材(以下、「下位板部材3B」と言う)に相当している。
前記椅子1では、左右両方の支持脚2Aに対して複数本の連結部材2Bがビス止めされることによりダラー形状の支持枠2が強固に構成され、上部の2枚の連結部材2Bは円弧形状であって背もたれ5を構成しており、この2枚の連結部材2Bの間にガード6が設けられている。
【0017】
また、左右支持脚2Aは上下方向中途部と下部の連結部材2Bで互いに連結固定されており、このようにダラー形状に形成された支持枠2は、下部のブレース8を伴ったかたちの台枠9が設けられ、支持枠2を後傾斜姿勢で保持されており、前記ブレース8によって台枠9に対して両支持脚2Aが所定の傾きを保持するようになっている。
前記ガード6は背もたれ5の高さ方向中途部からその前方へ向けて、上位板部材3Aに座る子供の身体を取り囲むように設けられている。そして、上位板部材3Aとガード6との上下間には、上位板部材3Aに座る子供の股間を通すようにして股ベルト7を取り付けることができるようになっている。
【0018】
この台枠9にはキャスター10が設けられており、椅子1全体として移動自在になっている。
この椅子1において、左右の支持脚2Aには、長手方向を前後方向へ向けた嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられている。
これら嵌合溝15は、左右の支持脚2Aにおいて、それぞれ相手側へ対向する方の面に対して設けられており、また上位板部材3Aを設け得る高さ範囲、及び下位板部材3Bを設ける得る高さ範囲のそれぞれにつき、複数段が設けられるようになっている。
【0019】
全ての嵌合溝15は、各支持脚2Aの前後方向へ通り抜けている。
上位板部材3Aを設け得る高さ範囲に設けられる嵌合溝15は、上位板部材3Aの左右両辺部を挿入可能になっており、且つ前後方向へ摺動可能になっている。
また、下位板部材3Bを設け得る高さ範囲に設けられる嵌合溝15は、下位板部材3Bの左右両辺部を挿入可能になっており、且つ前後方向へ摺動可能になっている。
【0020】
図4に示すように、各嵌合溝15には、その長手方向の適所(前後中央又は後部寄りが好ましい)に位置決め用の凹部16が付設されている。
左右の支持脚2Aの相対間で、位置決め用の凹部16の位置付けは鏡面対称とされている。すなわち、各嵌合溝15に対する長手方向の位置付け(支持脚2Aの前縁からの距離)が同じに揃えられている。
なお、本実施形態では、嵌合溝15をエンドミル(図示略)によって溝加工するときに、このエンドミルを嵌合溝15に対する溝側方(支持脚2Aとしての下方側)へ向けて横移動させることで位置決め用の凹部16を形成させている。そのため、この凹部16は、嵌合溝15の溝幅を直径とする半円形の開口形状を呈したものとなっている。このような加工方法は工程が少なく、簡単であり、低コスト化できる利点がある。
【0021】
これに対し、図5に示すように上位板部材3Aには、その裏面(下面)の左右両辺部寄りとなる位置に、それぞれ位置決め用の凹部16と係合するストッパ部材18が設けられ、これらによって、板部材3を支持枠2に保持する保持手段が構成されている。
前記両ストッパ部材18の位置付けは、支持脚2Aの嵌合溝15に対して上位板部材3Aを挿入させたときに、この上位板部材3Aが支持脚2Aの前方へ所定量張り出すようになるとき、位置決め用の凹部16と一致する位置である。
【0022】
すなわち、本実施形態においてこの上位板部材3Aは座板であるから、この上位板部材3Aの上面として支持脚2Aより前方に、子供が座るに十分なスペースが確保されるようになればよい。
また、図示は省略するが、下位板部材3Bにも同様に、その裏面(下面)の左右両辺部寄りとなる位置に、それぞれストッパ部材18が設けられている。
これら両ストッパ部材18の位置付けは、支持脚2Aの嵌合溝15に対して下位板部材3Bを挿入させたときに、この下位板部材3Bが支持脚2Aの前方へ所定量張り出すようになるとき、位置決め用の凹部16と一致する位置である。
【0023】
すなわち、本実施形態においてこの下位板部材3Bは足載せ部材であるから、この下位板部材3Bの上面として支持脚2Aより前方に、子供が足を置くに十分なスペースが確保されるようになればよい。
これら上位板部材3Aに設けられたストッパ部材18と、下位板部材3Bに設けられたストッパ部材18とは、同じものでも異なるものでもよいが、本実施形態では同じものとしている。そこで、以下では上位板部材3Aに設けられるものを主に説明する。
【0024】
図6及び図7に示すように、このストッパ部材18(なお、その部品形状の詳細については図9の4面図を参照)は、上位板部材3Aの裏面に保持させるためのハウジングケース19(なお、その部品形状の詳細については図10の3面図を参照)内に収納されており、このハウジングケース19から上位板部材3Aの左右方向へ出退するように摺動可能になっている。
また、このハウジングケース19内にはバネ20が組み込まれており、このバネ20により、ストッパ部材18は上位板部材3Aの左右外方へ向けて突出するように押圧付勢されている。
【0025】
ストッパ部材18には操作用ツマミ21が設けられ、このツマミ21の内部を利用してバネ係合凹部22が形成されている。従って、図5に示したように、このツマミ21に指をかけてストッパ部材18をバネ20に抗する方向へ移動させることができる。
ここにおいて、ストッパ部材18に設けられたフランジ部23と、ハウジングケース19に設けられたガードレール24とが係合することで、このストッパ部材18の上面は上位板部材3Aの裏面に沿って面一状態を保持しつつスライドするようになっている。
【0026】
そして、ストッパ部材18の先端部18aは、嵌合溝15の位置決め用凹部16に対して係合・離脱自在な大きさ及び形状になっている。
このような保持構造を具備したストッパ部材18では、上位板部材3Aの左右両辺部を左右の支持脚2に対する各嵌合溝15へ挿入したときに、左右のストッパ部材18が各位置決め用の凹部16まで達しない状態(一致しない状態)では、嵌合溝15の下部開口縁に当接することになるから、バネ20を圧縮させながら(バネ力を蓄えさせながら)上位板部材3Aの板面中央へ向けて押し込まれる状態となる。
【0027】
そして、上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させてゆき、嵌合溝15の下方へ凹む状態で設けられた各位置決め用の凹部16(図8参照)に対して左右のストッパ部材18が達したとき(一致したとき)、これらストッパ部材18はバネ20の付勢力により凹部16へ向けて突出し、係合するようになる(図7参照)。
このようにストッパ部材18が、一旦、凹部16に係合した後はこの係合状態がバネ20によって保持されるから、操作用ツマミ21へバネ20に抗した操作力を加えない限り、このストッパ部材18を凹部16から離脱させることはできないことになる。そのため、上位板部材3Aが意に反して嵌合溝15内を移動してしまうことはない。
【0028】
すなわち、上位板部材3Aが支持脚2Aから外れてしまうといったことは決して起こらない。
ツマミ21に指をかけてストッパ部材18をバネ29に抗した方向、即ち、凹部16から離脱させる方向へ移動させれば、再び上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させることができるので、左右の支持脚2A相互間から上位板部材3Aを引き抜くことができることになる。
このツマミ21に指をかける操作は、図3に示したように上位板部材3Aの背後側から行うようにしてもよいし、可能であれば上位板部材3Aの正面側から行ったり両脇方から行ったりしてもよい。また、上位板部材3Aを嵌合溝15に沿って移動させる方向も、図3に示したように背面側としてもよいし、反対に正面側としてもよい。
【0029】
そして、このようにして引き抜いた上位板部材3Aを、高さの異なる嵌合溝15を選んで差し込み直せばよい。
なお、このとき、嵌合溝15に上位板部材3Aを差し込んでそのまま上位板部材3Aを押し込むようにするだけで、ストッパ部材18の先端部18aを嵌合溝15の下部開口縁に当接させ、上位板部材3Aの板面中央へ向けて押し込ませる(バネ20を圧縮させる)ことができるようにするために、図6に示したように、支持脚2Aにおいて嵌合溝15の差し込み口となる稜部2Xに比較的大きな面取りアールを施し、またストッパ部材18の先端部18aにもその隅角部に面取りを施して、これら両面取りアール相互間でカム作用を生起させるようにするとよい。
【0030】
上記したように下位板部材3Bにもストッパ部材18が設けられているが、この下位板部材3Bに設けられたストッパ部材18は上位板部材3Aのものと同様であるので、その使用方法や作用などに関しても上位板部材3Aの場合と同様であり、ここでの詳説は省略する。
ところで、図1乃至図3に示したように、上位板部材3Aとガード6との上下間に取り付ける股ベルト7は、子供の成長に応じて或いは洗濯時や交換時等に上位板部材3Aから外せるようにするのが好適とされる。
【0031】
そこで、図11乃至図14に示すように、前記股ベルト7の下端にはTテール部30が形成され、座板用の板部材3にはTテール部30の厚さより広幅でかつTテール部30を逆T字状にしたときに掛止するベルト通し孔31が形成されている。
このTテール部30は、股ベルト7の下端部を二重又は三重に折り返し、縫合、リベット止め、接着などすることで形成してある。なおプラスチック製、金属製、木製等の小型のプレート(図示略)を股ベルト7の下端部へ連結しておくことでもよい。
【0032】
このようなTテール部30は、普段は図11に示したように上位板部材3Aを上下貫通して設けられたベルト通し孔31に対して、逆T字状を呈する状態で通しておく。従って、股ベルト7を上方へ引っ張っても、この股ベルト7の下端部(Tテール部30)がベルト通し孔31から引き抜かれることはない。そのため、股ベルト7として使用することができる。
しかし、必要が生じて股ベルト7の下端部をベルト通し孔31から引き抜く場合には、図12〜図14に示したようにTテール部30を傾けて股ベルト7のベルト本体側へひっつけ、全体が扁平になるようにさせることで、ベルト通し孔31へ挿通させることができ、股ベルト7を簡単に取り外すことができるのである。この場合、工具の類は一切不要である。
【0033】
図15は、支持脚2Aの別実施形態を示している。
この支持脚2Aでは、嵌合溝15に付設される位置決め用の凹部16が、この嵌合溝15の長手方向に沿った複数箇所(図例では2カ所とした)に設けられたものとなっている。
そのため、嵌合溝15内において、上位板部材3A(又は下位板部材3B)の係止位置を複数位置とさせることができる。すなわち、支持脚2Aに対する上位板部材3A(又は下位板部材3B)の出入り度合いを必要に応じて変化させることができる。
【0034】
図16に示すように、位置決め用の凹部16は、その開口形状についても、角形状にさせるなど各種の開口形状として適宜変更可能である。
図17乃至図19は、本発明に係る椅子1の第2実施形態について、その主要部を示している。
この第2実施形態の椅子1が上記第1実施形態のものと最も異なるところは、支持脚2Aにおいて、嵌合溝15の溝内(溝底に相当する部分)にその溝深さを部分的に深めるようなかたちで位置決め用の凹部16が設けられており、且つ、この凹部16に対応させるように、上位板部材3A(又は下位板部材3B)に対するストッパ部材18の取付構造が、この上位板部材3Aの裏面側(下面側)で埋没状になっている点にある。
【0035】
この相違点を除いては、ストッパ部材18の細部構造をはじめとして作用効果など、第1実施形態と略同様であるので、ここでの詳説は省略する。
なお、図例では嵌合溝15に対して位置決め用の凹部16が2箇所設けられたものを示してあるが、1箇所だけでもよいし、3箇所以上としてもよいことは言うまでもない。
図20乃至図22は、本発明に係る椅子1の第3実施形態を示している。
この第3実施形態の椅子1において、支持脚2Aは上記第1実施形態のものと同じものを用いることができる。すなわち、この第3実施形態では、上位板部材3A(又は下位板部材3B)に設けられるストッパ部材18に特徴がある。
【0036】
このストッパ部材18は、上位板部材3Aの裏面に保持させるためのハウジングケース34内に収納されており、このハウジングケース34から上位板部材3Aの下方へ向けて出没自在になっている。
また、このハウジングケース34内にはバネ20が組み込まれており、このバネ20により、ストッパ部材18は上位板部材3Aの下方へ突出するように押圧付勢されている。
ストッパ部材18には操作用ボタン35が設けられ、このボタン35の内部を利用してバネ係合凹部36が形成されている。従って、このボタン35を指で押し上げるようにすることでストッパ部材18をバネ20に抗しつつ上方へ移動させることができる(図21及び図22において実線が押し上げ状態で二点鎖線がボタン35を解放した状態である)。
【0037】
このような構造のストッパ部材18についても、動作の方向が第1実施形態の場合と異なるだけで、その先端部18aを位置決め用の凹部16に対して係合させたり離脱させたりすることやそれによってもたらされる作用効果等は、第1実施形態の場合と略同様である。
図23に示す第4実施形態は、椅子1を踏み台として利用しており、支持脚2Aと板部材3の結合構造は前記実施形態と同様であり、キャスター10は設けられていなく、支持脚2Aは踏み台の脚に相当し、板部材3はステップに相当している。前記椅子1は、上位の板部材3に腰を載せれば椅子となり、足を載せれば踏み台となり、2つ並べた椅子1の上位板部材3間に踏み板を掛け渡せば作業台ともなる。
【0038】
即ち、前記踏み台としての椅子1は、左右一対の支持脚2Aを上下複数本の連結部材2Bで連結して支持枠2が形成され、この支持枠2の下部に台枠9が設けられ、前記両支持脚2Aの相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材3が架け渡されており、前記各支持脚2Aにおける対向側の内面には板部材3の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝15が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝15のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部16が付設されており、前記板部材3にはこの凹部16に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材18が設けられている。
【0039】
また、前記ストッパ部材18は、前記実施形態と同様に、バネ20により位置決め用の凹部16へ係合する方向へ向けて付勢されており、このストッパ部材18が一旦、位置決め用の凹部16へ係合した後は上記バネ20に抗した操作力を加えない限りストッパ部材18を位置決め用の凹部16から離脱させることができない構造とされている。
ところで、本発明は、上記した各実施形態以外にも、更に種々の改良、変更などが可能である。
【0040】
例えば、支持脚2Aや板部材3は、木製、樹脂製、金属製など、材質的には何ら限定されるものではない。
ストッパ部材18は、必ずしもツマミ21やボタン35を有したものとしなくても、例えば位置決め用の凹部16に対してボールプッシュ構造等により係脱するようにさせて、これにより、板部材3を嵌合溝15に沿わせつつ少し力を加えて移動させるといった操作方式(ストッパ部材18そのものは操作しない方式)に置換することも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明に係る椅子では、高さ調節を必要とされる部材(例えば椅子であれば座板や足載せ部材等)の高さ調節が、構造簡潔であり、また手軽な操作によりできるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子の第1実施形態を示した斜視図である。
【図2】図1に対応する側面図である。
【図3】第1実施形態の椅子において上位板部材を左右の支持脚相互間から引き抜く操作をその背後側から示した斜視図である。
【図4】第1実施形態の椅子が有する支持脚を示した要部斜視図である。
【図5】図3のA−A線矢視図である。
【図6】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材を示した平面図(板部材をその裏側から見た図に相当)である。
【図7】図5のB−B線拡大断面図である。
【図8】図4のC−C線断面図である。
【図9】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材を示した4面図である。
【図10】第1実施形態の椅子が有するストッパ部材用のハウジングケースを示した3面図である。
【図11】股ベルトの下端部をTテール部によって上位板部材へ係合させる構造を示した拡大断面図である。
【図12】図11からTテール部を外すための初期操作を示した拡大断面図である。
【図13】図12に続く操作手順を示した拡大断面図である。
【図14】図13に続く操作手順を示した拡大断面図である。
【図15】支持脚に設ける嵌合溝に対し複数の位置決め用の凹部を設けた例を示した斜視図である。
【図16】位置決め用の凹部としてその開口形状を変更可能であることを説明した支持脚の側面図である。
【図17】本発明に係る椅子の第2実施形態で採用された支持脚を示した側面図である。
【図18】図17に示した支持脚に対して上位板部材を保持させた状態(位置決め用の凹部へストッパ部材を係合させた状態)を示した正面断面図である。
【図19】図17のD−D線断面図である。
【図20】本発明に係る椅子の第3実施形態で採用されたストッパ部材を示した平面図(板材をその裏側から見た図に相当)である。
【図21】図20のE−E線断面図である。
【図22】図20のF−F線矢視図である。
【図23】本発明に係る椅子の第4実施形態を示した側面図である。
【符号の説明】
1 椅子
2 支持枠
2A 支持脚
2B 連結部材
3 板部材
3A 上位板部材(座板)
3B 下位板部材(足載せ部材)
7 股ベルト
15 嵌合溝
16 位置決め用の凹部
18 ストッパ部材
20 バネ
30 Tテール部
Claims (4)
- 左右一対の支持脚(2A)を上下複数本の連結部材(2B)で連結して支持枠(2)が形成され、この支持枠(2)の下部に台枠(9)が設けられ、前記両支持脚(2A)の相互間に上下方向少なくとも1枚の板部材(3)が架け渡されており、前記各支持脚(2A)における対向側の内面には板部材(3)の左右両辺部を挿入して前後方向へ摺動可能に挿入する嵌合溝(15)が上下複数段にわたって設けられていると共に、これら全ての段の嵌合溝(15)のうち左右の少なくとも一方のものに対してその長手方向の適所に位置決め用の凹部(16)が付設されており、前記板部材(3)にはこの凹部(16)に対する係合状態と離脱状態との間で可動とされたストッパ部材(18)が設けられていることを特徴とする椅子。
- 前記ストッパ部材(18)は、バネ(20)により位置決め用の凹部(16)へ係合する方向へ向けて付勢されており、このストッパ部材(18)が一旦、位置決め用の凹部(16)へ係合した後は上記バネ(20)に抗した操作力を加えない限りストッパ部材(18)を位置決め用の凹部(16)から離脱させることができない構造とされていることを特徴とする請求項1記載の椅子。
- 前記支持脚(2A)の最上位の連結部材(2B)で背もたれ(5)が形成され、この背もたれ(5)の近傍に身体包囲用ガード(6)が設けられ、上下に離れた前記嵌合溝(15)に座板用の板部材(3)及び足載せ用の板部材(3)が挿入され、前記ガード(6)と座板用の板部材(3)との間に股ベルト(7)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の椅子。
- 前記股ベルト(7)の下端にはTテール部(30)が形成され、座板用の板部材(3)にはTテール部(30)の厚さより広幅でかつTテール部(30)を逆T字状にしたときに掛止するベルト通し孔(31)が形成されていることを特徴とする請求項3記載の椅子。
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