JP2005000011A - 作業車両と作業機のマッチング照会支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】農業用トラクタに、特殊な機能を持った作業機がマッチング(連結)可能か否かの識別は、ユーザーにとっては困難である。この為、前記マッチングの適否を他者に問い合わせる手間を要したり、連結に必要な付属部品を誤って購入する恐れが有った。
【解決手段】サーバー側コンピュータ1には、複数のトラクタと、各トラクタに対する作業機の連結の適否を設定したマッチングデータを格納する。クライアント側コンピュータでは、インターネット上のホームページを通じて、トラクタと作業機を特定する。サーバー側コンピュータでは、前記連結の適否が判定され、前記クライアント側コンピュータ3へ結果が送信される。また、部品交換、あるいは一部改良により連結可能となる対応策も合わせて送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】サーバー側コンピュータ1には、複数のトラクタと、各トラクタに対する作業機の連結の適否を設定したマッチングデータを格納する。クライアント側コンピュータでは、インターネット上のホームページを通じて、トラクタと作業機を特定する。サーバー側コンピュータでは、前記連結の適否が判定され、前記クライアント側コンピュータ3へ結果が送信される。また、部品交換、あるいは一部改良により連結可能となる対応策も合わせて送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、作業車両と作業機とのマッチング照会支援装置の構成に関し、例えば農作業車、建築、運搬作業車に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業分野では、特開2002−133081号公報に示されるように、農機販売会社側で機種、顧客、営業のデータベースと、販売機種の情報を撮影したビデオを作成し、インターネット上のホームページを通じて、顧客から問合せの有った機械のビデオを送付する販売支援方法が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−133081号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような農業分野では、トラクタを用いて農作業を行うに際し、圃場の条件や植付け作物に応じてトラクタに各種のロータリ作業機を連結して作業するものであるが、当該トラクタに標準型のロータリ作業機を連結して作業をする場合と、特殊な機能を持った非標準型のロータリ作業機を連結して作業をする場合がある。
【0005】
その際、トラクタに標準型のロータリ作業機がマッチング可能であることは容易に識別できるが、特殊な機能を持った非標準型のロータリ作業機がマッチング可能か否かの識別は、特に初心者のユーザーにとっては困難であり、このユーザーや、機械を仕入れる販売会社等の担当者からメーカ等に頻繁に問い合わせがなされ、回答に時間を要しているのが実情である。
【0006】
そこで、この発明はこのような問い合わせに対して迅速に回答できるシステムを構築しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明では、サーバー側コンピュータ(1)と、前記サーバ側コンピュータ(1)と通信接続するクライアント側コンピュータ(3)とから構成され、前記サーバー側コンピュータ(1)には、複数の作業車両と、各車両に対する作業機の連結の適否を設定したマッチングデータを格納し、前記クライアント側コンピュータ(3)から特定された前記作業車両と前記作業機とのマッチングの適否を判定し、この判定結果を前記クライアント側コンピュータ(3)へ送信する制御手段(C)を備えたことを特徴とする作業車両と作業機のマッチング照会支援装置を構成した。
【0008】
上記構成によると、ユーザーまたは販売会社等の担当者は、クライアント側コンピュータ(3)を操作して、自分の所有する、或いはこれから購入しようとする車両または作業機を特定することで、サーバー側コンピュータ(1)から両者のマッチングの適/不適を知ることができる。
【0009】
また請求項2の発明では、前記クライアント側コンピュータ(3)により特定された作業車両及び作業機のマッチングの適否には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチング可能となる対応策も合わせて送信する制御手段(C)を備えた請求項1に記載の作業車両と作業機のマッチング照会支援装置を構成した。
【0010】
上記構成によると、車両と作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができる。
【0011】
【発明の効果】
これにより、請求項1の発明では、ユーザーや販売会社等の担当者といった利用者は、他部門やメーカ等へ問い合わせること無く、車両と作業機とのマッチング情報を自ら迅速に知ることができ、車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0012】
また請求項2の発明では、車両と作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができるので、車両及び作業機の持ち合せた機能を理解しながら車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を農業用トラクタに連結する作業機のマッチング照会支援装置に適用した例について説明する。
サーバー側コンピュータ1は、モニタや入出力装置、及びハードディスクなどから構成され、前記ハードディスクに、販売製品となるトラクタと作業機となるロータリ作業機のマッチング情報を記憶させる。このマッチング情報は、例えば図1に示すマップデータのように、トラクタの上位型式(例えばトラクタA,B,Cといったシリーズ名等)を第一選択項目として設定し、更にトラクタの下位型式(例えばトラクタA1,トラクタA2,トラクタA3等)を第二選択項目として設定する一方、ロータリ作業機も同様に、上位型式(例えばロータリA,ロータリBといったシリーズ名等)を第一選択項目として設定し、ロータリ作業機の下位型式(例えばロータリA1,ロータリA2,ロータリA3等)を第二選択項目として設定する。そして、双方の下位型式で特定されるトラクタと、これに対する各下位型式で特定されるロータリ作業機が連結できるか否かのマッチング適否情報を、夫れ夫れ符号で設定する。
【0014】
ここでは、前記マッチング適否情報として、「〇:マッチング可能」、「△:改良を要する。」、「×:マッチング不能」とし、前記△の「改良を要する」といった情報では、夫れ夫れ付属情報として、付属品を付加すると連結可能な場合にはその付属品に関する情報(*1の符号)を設定し、改良に必要な場合は、この改良に関する情報(*2の符号)を設定する。
【0015】
尚、図1中の、「*3」の符号は、その他の情報を示し、例えば新製品の情報や在庫情報等を示す。
また前記サーバー側コンピュータ1では、インターネット上にホームページ(図示省略)を構築し、図2に示すように、各クライアント側コンピュータ3から前記マッチングの適否情報を前記ホームページ内の照会ページから照会できるように設定する。
【0016】
また前記照会ページは、図3に示すように、クライアント側コンピュータ3,3のモニタに表示され、トラクタと作業機を特定してマッチングを照会する構成となっている。前記照会ページでは、画面左側にトラクターの選択項目が表示され、画面左側にロータリ作業機の選択画面が表示される。そして、利用者はトラクタの上位型式(前記シリーズ名)情報の中から、自分が検索する該当上位型式を選択する。すると、下の型式選択画面に前記上位型式に含まれる下位型式が表示されるので、その中から更に目的とする下位型式を選択する。
【0017】
次いで、同様にロータリ作業機の種類選択(右側の上段)に移行し、シリーズ選択画面から目的とするシリーズ名を選択すると、ロータリ作業機の型式選択画面(右側の下段)に当該上位型式に該当する下位型式が表示され、該当する下位型式を選択する。
【0018】
次いで、実行ボタンを押すと、前記サーバー側コンピュータ1に記憶された判定プログラムC(制御手段)は、前記選択したトラクタに対するロータリ作業機を、前記マッチングデータと照らし合わせて、この適否をクライアント側コンピュータ3へ送信し、モニタへ表示させる。なお、図3例では、トラクタA1とロータリ作業機A1とのマッチング情報が表示された画面が示されている。
【0019】
また、前記ユーザが指定したトラクタとロータリの適否情報が△の場合には、前記*1や*2といった付属情報、即ち改良や付属品に関するアドバイスを表示する。
これにより、ユーザーや販売会社等の担当者といった利用者は、他部門やメーカ等へ問い合わせること無く、トラクタとロータリ作業機とのマッチング情報を自ら迅速に知ることができ、車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0020】
また、トラクタとロータリ作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができるので、トラクタ及び作業機の持ち合せた機能を理解しながらトラクタまたは作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0021】
次に、図5〜図8に基づき、前記ロータリ作業機の具体構成について説明する。
前記ロータリ作業機4は、トラクタ16に対し、付属品となるクイックヒッチ19を介して次のように接続する構成されている。
【0022】
前記ロータリ作業機4の構成は、トラクタのPTO軸(図示省略)から動力が伝達される伝動ボックス6、伝動ボックス6から左右に延出している耕耘伝動筒7,8、耕耘伝動筒7の一端部から下方に延出しているチェーンケース9、前記耕耘伝動筒7の左右他端部から下方に延出しているサイドディスク29、チェーンケース9及びサイドディスク29の下端部に軸架されている耕耘軸10、耕耘軸10に取り付けられている耕耘爪11,…、耕耘爪11,…の上外周部を被覆するロータリカバー12、ロータリカバー12の後端部に上下回動自在に軸支されているリヤーカバー13等により構成されている。
【0023】
また、伝動ボックス6から左右一側に延設している耕耘筒8の中途部には、ロッド状のスタンド14の上端部を左右方向のピンを介して前後方向に上下回動自在に軸支している。また前記スタンド14の上部には、後述するスタンド側当接部14aを前方へ延設すると共に、前記軸支部にはバネ15が装着する構成となっている。これにより、前記スタンド14が上方に回動すると支点越えによりバネ15は上方に回動するように作用し、また、スタンド14が下方に回動すると支点越えにより下方に回動して、前記スタンド14の回動姿勢を保持する構成となっている。
【0024】
またトラクタ16の機体後部には、トップリンク17及び左右ロアリンク18,18を上下回動自在に連結し、トップリンク17及びロアリンク18,18の後端部に、前記付属品となるクイックヒッチ19を連結し、リフトアーム20,20及びリフトロッド21,21の動きを介して前記作業機4を昇降可能に構成している。
【0025】
また前記クイックヒッチ19には、中央上部に上部フック19aを設け、下部左右両側部には下部フック19b,19bを設けている。そして、ロータリ作業機4側の上部ピン22及び左・右下部ピン23,23を前記クイックヒッチ19の上部フック19a及び下部フック19b,19bに夫れ夫れ嵌合連結するように構成している。また、クイックヒッチ19には、前記ロータリ作業機4を連結する際に前記スタンド14の当接部14aに当接するヒッチ側当接部24を備えている。
【0026】
しかして、前記トラクタ16にロータリ作業機4を連結する場合には、図5の実線で示すように、前記スタンド14はバネ15により下方に回動付勢されていて、耕耘爪11,…及びスタンド14によりロータリ作業機4は前傾姿勢の状態で支持される。次いで、トラクタ16のトップリンク17及び左右ロアリンク18,18にクイックヒッチ19を連結し、リフトアーム20,20を下方に回動してクイックヒッチ19を下降させ、クイックヒッチ19の上部フック19aをロータリ作業機4側の上部ピン22の下方に位置させる。次いで、クイックヒッチ19を上昇させると、ロータリ作業機4が上部ピン22により持ち上げられて上部ピン22回りに下方に回動し、クイックヒッチ19側の下部フック19b,19bにロータリ作業機4側の左右下部ピン23,23が嵌合し連結される。この連結の際には、ヒッチ側当接部材24がスタンド14側の当接部14aを後側に押し、図4に示すようにスタンド14を上方の退避位置に回動させ、スタンド14が邪魔にならずに耕耘作業をすることができる。
【0027】
従来装置は、作業機の支持フレームにスタンドの上端部を上下回動自在に枢支し、スタンドを下方へ回動した作業機支持姿勢と、スタンドを上方に回動した収納姿勢とに、手動で切り替えるように構成している(例えば、特開2002−65007号公報)。従って、スタンドの収納を忘れて作業を開始しスタンドが破損するような不具合があった。
【0028】
しかし、このロータリ作業機4では前記構成としたので、ロータリ作業機4の連結時にはスタンド14が自動的に上方の退避位置に回動するので、同スタンド14の出し入れの手間を省くことができ、また、スタンド14の退避回動を忘れようなこともなく連結操作を簡単化することができる。
【0029】
更に図9及び図10に基づきロータリ作業機4のカバー部について説明する。
前記ロータリ作業機4のカバー部は、次のように構成されている。
前記リヤカバー13の下面には、耕耘巾方向にネジ溝を形成した左右軸31を架け渡し、この左右軸31に前記リヤカバー13の下面形状に沿うような幅狭のスクレーパ30を取り付ける構成となっている。また、前記左右軸31の端部で、且つ前記サイドプレートの外側には、同軸31を回転操作するハンドル32を設け、このハンドル32により軸31を回転させると、前記スクレーパ30を左右方向にスライド移動できるように構成している。
【0030】
しかして、前記スクレーパ30を左右方向に摺動移動させることにより、リヤカバー13の下面に付着している泥を容易に除去することができ、耕耘爪11,…の回転負荷を軽減し、きれいな耕耘仕上げとすることができる。また、スクレーパ30は幅狭に構成しているので、藁屑類の巻き付きを防止し泥落し清掃を円滑にすることができる。
【0031】
尚、前記スクレーパ30は、前記ロータリカバー12の下面に取り付けても良いし、前記左右軸31を電動モータなどのアクチュエータにより駆動したり、前記ハンドル部に接地輪を取り付けて、トラクタ16の走行と共に回転させてスクレーパを左右移動する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッチングデータの一例を示す図。
【図2】ネットワークの概要を示す図。
【図3】クライアント側コンピュータの入力画面例。
【図4】改良が必要と判定されたときのアドバイス表示を示画面例。
【図5】トラクタの後部と作業機の側面図。
【図6】作業機の側面図。
【図7】(A)クイックヒッチの側面図。
(B)クイックヒッチの背面図。
【図8】ロータリ作業機の一部正面図。
【図9】ロータリ作業機のスクレーパを示すカバー部の側断面図。
【図10】ロータリ作業機のスクレーパを示す背面図。
【符号の説明】
1 サーバー側コンピュータ
3 クライアント側コンピュータ
C 制御手段
【発明の属する技術分野】
この発明は、作業車両と作業機とのマッチング照会支援装置の構成に関し、例えば農作業車、建築、運搬作業車に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業分野では、特開2002−133081号公報に示されるように、農機販売会社側で機種、顧客、営業のデータベースと、販売機種の情報を撮影したビデオを作成し、インターネット上のホームページを通じて、顧客から問合せの有った機械のビデオを送付する販売支援方法が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−133081号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のような農業分野では、トラクタを用いて農作業を行うに際し、圃場の条件や植付け作物に応じてトラクタに各種のロータリ作業機を連結して作業するものであるが、当該トラクタに標準型のロータリ作業機を連結して作業をする場合と、特殊な機能を持った非標準型のロータリ作業機を連結して作業をする場合がある。
【0005】
その際、トラクタに標準型のロータリ作業機がマッチング可能であることは容易に識別できるが、特殊な機能を持った非標準型のロータリ作業機がマッチング可能か否かの識別は、特に初心者のユーザーにとっては困難であり、このユーザーや、機械を仕入れる販売会社等の担当者からメーカ等に頻繁に問い合わせがなされ、回答に時間を要しているのが実情である。
【0006】
そこで、この発明はこのような問い合わせに対して迅速に回答できるシステムを構築しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明では、サーバー側コンピュータ(1)と、前記サーバ側コンピュータ(1)と通信接続するクライアント側コンピュータ(3)とから構成され、前記サーバー側コンピュータ(1)には、複数の作業車両と、各車両に対する作業機の連結の適否を設定したマッチングデータを格納し、前記クライアント側コンピュータ(3)から特定された前記作業車両と前記作業機とのマッチングの適否を判定し、この判定結果を前記クライアント側コンピュータ(3)へ送信する制御手段(C)を備えたことを特徴とする作業車両と作業機のマッチング照会支援装置を構成した。
【0008】
上記構成によると、ユーザーまたは販売会社等の担当者は、クライアント側コンピュータ(3)を操作して、自分の所有する、或いはこれから購入しようとする車両または作業機を特定することで、サーバー側コンピュータ(1)から両者のマッチングの適/不適を知ることができる。
【0009】
また請求項2の発明では、前記クライアント側コンピュータ(3)により特定された作業車両及び作業機のマッチングの適否には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチング可能となる対応策も合わせて送信する制御手段(C)を備えた請求項1に記載の作業車両と作業機のマッチング照会支援装置を構成した。
【0010】
上記構成によると、車両と作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができる。
【0011】
【発明の効果】
これにより、請求項1の発明では、ユーザーや販売会社等の担当者といった利用者は、他部門やメーカ等へ問い合わせること無く、車両と作業機とのマッチング情報を自ら迅速に知ることができ、車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0012】
また請求項2の発明では、車両と作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができるので、車両及び作業機の持ち合せた機能を理解しながら車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を農業用トラクタに連結する作業機のマッチング照会支援装置に適用した例について説明する。
サーバー側コンピュータ1は、モニタや入出力装置、及びハードディスクなどから構成され、前記ハードディスクに、販売製品となるトラクタと作業機となるロータリ作業機のマッチング情報を記憶させる。このマッチング情報は、例えば図1に示すマップデータのように、トラクタの上位型式(例えばトラクタA,B,Cといったシリーズ名等)を第一選択項目として設定し、更にトラクタの下位型式(例えばトラクタA1,トラクタA2,トラクタA3等)を第二選択項目として設定する一方、ロータリ作業機も同様に、上位型式(例えばロータリA,ロータリBといったシリーズ名等)を第一選択項目として設定し、ロータリ作業機の下位型式(例えばロータリA1,ロータリA2,ロータリA3等)を第二選択項目として設定する。そして、双方の下位型式で特定されるトラクタと、これに対する各下位型式で特定されるロータリ作業機が連結できるか否かのマッチング適否情報を、夫れ夫れ符号で設定する。
【0014】
ここでは、前記マッチング適否情報として、「〇:マッチング可能」、「△:改良を要する。」、「×:マッチング不能」とし、前記△の「改良を要する」といった情報では、夫れ夫れ付属情報として、付属品を付加すると連結可能な場合にはその付属品に関する情報(*1の符号)を設定し、改良に必要な場合は、この改良に関する情報(*2の符号)を設定する。
【0015】
尚、図1中の、「*3」の符号は、その他の情報を示し、例えば新製品の情報や在庫情報等を示す。
また前記サーバー側コンピュータ1では、インターネット上にホームページ(図示省略)を構築し、図2に示すように、各クライアント側コンピュータ3から前記マッチングの適否情報を前記ホームページ内の照会ページから照会できるように設定する。
【0016】
また前記照会ページは、図3に示すように、クライアント側コンピュータ3,3のモニタに表示され、トラクタと作業機を特定してマッチングを照会する構成となっている。前記照会ページでは、画面左側にトラクターの選択項目が表示され、画面左側にロータリ作業機の選択画面が表示される。そして、利用者はトラクタの上位型式(前記シリーズ名)情報の中から、自分が検索する該当上位型式を選択する。すると、下の型式選択画面に前記上位型式に含まれる下位型式が表示されるので、その中から更に目的とする下位型式を選択する。
【0017】
次いで、同様にロータリ作業機の種類選択(右側の上段)に移行し、シリーズ選択画面から目的とするシリーズ名を選択すると、ロータリ作業機の型式選択画面(右側の下段)に当該上位型式に該当する下位型式が表示され、該当する下位型式を選択する。
【0018】
次いで、実行ボタンを押すと、前記サーバー側コンピュータ1に記憶された判定プログラムC(制御手段)は、前記選択したトラクタに対するロータリ作業機を、前記マッチングデータと照らし合わせて、この適否をクライアント側コンピュータ3へ送信し、モニタへ表示させる。なお、図3例では、トラクタA1とロータリ作業機A1とのマッチング情報が表示された画面が示されている。
【0019】
また、前記ユーザが指定したトラクタとロータリの適否情報が△の場合には、前記*1や*2といった付属情報、即ち改良や付属品に関するアドバイスを表示する。
これにより、ユーザーや販売会社等の担当者といった利用者は、他部門やメーカ等へ問い合わせること無く、トラクタとロータリ作業機とのマッチング情報を自ら迅速に知ることができ、車両または作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0020】
また、トラクタとロータリ作業機とがマッチング不能の場合には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチングが可能となる対応策も合わせて知ることができるので、トラクタ及び作業機の持ち合せた機能を理解しながらトラクタまたは作業機の購入、仕入れ等の検討を効率化することができる。
【0021】
次に、図5〜図8に基づき、前記ロータリ作業機の具体構成について説明する。
前記ロータリ作業機4は、トラクタ16に対し、付属品となるクイックヒッチ19を介して次のように接続する構成されている。
【0022】
前記ロータリ作業機4の構成は、トラクタのPTO軸(図示省略)から動力が伝達される伝動ボックス6、伝動ボックス6から左右に延出している耕耘伝動筒7,8、耕耘伝動筒7の一端部から下方に延出しているチェーンケース9、前記耕耘伝動筒7の左右他端部から下方に延出しているサイドディスク29、チェーンケース9及びサイドディスク29の下端部に軸架されている耕耘軸10、耕耘軸10に取り付けられている耕耘爪11,…、耕耘爪11,…の上外周部を被覆するロータリカバー12、ロータリカバー12の後端部に上下回動自在に軸支されているリヤーカバー13等により構成されている。
【0023】
また、伝動ボックス6から左右一側に延設している耕耘筒8の中途部には、ロッド状のスタンド14の上端部を左右方向のピンを介して前後方向に上下回動自在に軸支している。また前記スタンド14の上部には、後述するスタンド側当接部14aを前方へ延設すると共に、前記軸支部にはバネ15が装着する構成となっている。これにより、前記スタンド14が上方に回動すると支点越えによりバネ15は上方に回動するように作用し、また、スタンド14が下方に回動すると支点越えにより下方に回動して、前記スタンド14の回動姿勢を保持する構成となっている。
【0024】
またトラクタ16の機体後部には、トップリンク17及び左右ロアリンク18,18を上下回動自在に連結し、トップリンク17及びロアリンク18,18の後端部に、前記付属品となるクイックヒッチ19を連結し、リフトアーム20,20及びリフトロッド21,21の動きを介して前記作業機4を昇降可能に構成している。
【0025】
また前記クイックヒッチ19には、中央上部に上部フック19aを設け、下部左右両側部には下部フック19b,19bを設けている。そして、ロータリ作業機4側の上部ピン22及び左・右下部ピン23,23を前記クイックヒッチ19の上部フック19a及び下部フック19b,19bに夫れ夫れ嵌合連結するように構成している。また、クイックヒッチ19には、前記ロータリ作業機4を連結する際に前記スタンド14の当接部14aに当接するヒッチ側当接部24を備えている。
【0026】
しかして、前記トラクタ16にロータリ作業機4を連結する場合には、図5の実線で示すように、前記スタンド14はバネ15により下方に回動付勢されていて、耕耘爪11,…及びスタンド14によりロータリ作業機4は前傾姿勢の状態で支持される。次いで、トラクタ16のトップリンク17及び左右ロアリンク18,18にクイックヒッチ19を連結し、リフトアーム20,20を下方に回動してクイックヒッチ19を下降させ、クイックヒッチ19の上部フック19aをロータリ作業機4側の上部ピン22の下方に位置させる。次いで、クイックヒッチ19を上昇させると、ロータリ作業機4が上部ピン22により持ち上げられて上部ピン22回りに下方に回動し、クイックヒッチ19側の下部フック19b,19bにロータリ作業機4側の左右下部ピン23,23が嵌合し連結される。この連結の際には、ヒッチ側当接部材24がスタンド14側の当接部14aを後側に押し、図4に示すようにスタンド14を上方の退避位置に回動させ、スタンド14が邪魔にならずに耕耘作業をすることができる。
【0027】
従来装置は、作業機の支持フレームにスタンドの上端部を上下回動自在に枢支し、スタンドを下方へ回動した作業機支持姿勢と、スタンドを上方に回動した収納姿勢とに、手動で切り替えるように構成している(例えば、特開2002−65007号公報)。従って、スタンドの収納を忘れて作業を開始しスタンドが破損するような不具合があった。
【0028】
しかし、このロータリ作業機4では前記構成としたので、ロータリ作業機4の連結時にはスタンド14が自動的に上方の退避位置に回動するので、同スタンド14の出し入れの手間を省くことができ、また、スタンド14の退避回動を忘れようなこともなく連結操作を簡単化することができる。
【0029】
更に図9及び図10に基づきロータリ作業機4のカバー部について説明する。
前記ロータリ作業機4のカバー部は、次のように構成されている。
前記リヤカバー13の下面には、耕耘巾方向にネジ溝を形成した左右軸31を架け渡し、この左右軸31に前記リヤカバー13の下面形状に沿うような幅狭のスクレーパ30を取り付ける構成となっている。また、前記左右軸31の端部で、且つ前記サイドプレートの外側には、同軸31を回転操作するハンドル32を設け、このハンドル32により軸31を回転させると、前記スクレーパ30を左右方向にスライド移動できるように構成している。
【0030】
しかして、前記スクレーパ30を左右方向に摺動移動させることにより、リヤカバー13の下面に付着している泥を容易に除去することができ、耕耘爪11,…の回転負荷を軽減し、きれいな耕耘仕上げとすることができる。また、スクレーパ30は幅狭に構成しているので、藁屑類の巻き付きを防止し泥落し清掃を円滑にすることができる。
【0031】
尚、前記スクレーパ30は、前記ロータリカバー12の下面に取り付けても良いし、前記左右軸31を電動モータなどのアクチュエータにより駆動したり、前記ハンドル部に接地輪を取り付けて、トラクタ16の走行と共に回転させてスクレーパを左右移動する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッチングデータの一例を示す図。
【図2】ネットワークの概要を示す図。
【図3】クライアント側コンピュータの入力画面例。
【図4】改良が必要と判定されたときのアドバイス表示を示画面例。
【図5】トラクタの後部と作業機の側面図。
【図6】作業機の側面図。
【図7】(A)クイックヒッチの側面図。
(B)クイックヒッチの背面図。
【図8】ロータリ作業機の一部正面図。
【図9】ロータリ作業機のスクレーパを示すカバー部の側断面図。
【図10】ロータリ作業機のスクレーパを示す背面図。
【符号の説明】
1 サーバー側コンピュータ
3 クライアント側コンピュータ
C 制御手段
Claims (2)
- サーバー側コンピュータ(1)と、前記サーバ側コンピュータ(1)と通信接続するクライアント側コンピュータ(3)とから構成され、前記サーバー側コンピュータ(1)には、複数の作業車両と、各車両に対する作業機の連結の適否を設定したマッチングデータを格納し、前記クライアント側コンピュータ(3)から特定された前記作業車両と前記作業機とのマッチングの適否を判定し、この判定結果を前記クライアント側コンピュータ(3)へ送信する制御手段(C)を備えたことを特徴とする作業車両と作業機のマッチング照会支援装置。
- 前記クライアント側コンピュータ(3)により特定された作業車両及び作業機のマッチングの適否には、部品交換、あるいは一部改良によりマッチング可能となる対応策も合わせて送信する制御手段(C)を備えた請求項1に記載の作業車両と作業機のマッチング照会支援装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003163993A JP2005000011A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 作業車両と作業機のマッチング照会支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003163993A JP2005000011A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 作業車両と作業機のマッチング照会支援装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005000011A true JP2005000011A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34090930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003163993A Pending JP2005000011A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 作業車両と作業機のマッチング照会支援装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005000011A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017209032A (ja) * | 2016-05-24 | 2017-11-30 | 小橋工業株式会社 | 作業機操作プログラム |
JP2020099321A (ja) * | 2018-12-20 | 2020-07-02 | 株式会社クボタ | 圃場水管理システム及び給水栓制御装置 |
JP2021006021A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-21 | 株式会社クボタ | 作業車両及び作業車両の支援システム |
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2003
- 2003-06-09 JP JP2003163993A patent/JP2005000011A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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