JP2004534924A - 締着用カラー - Google Patents

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Abstract

締着状態において突起部(12)に掛止され得るフック(22)を有する締着用カラー。該カラーは、フック(22)を担持する端部に固着された舌状部(14)を有する。突起部(12)は、上記カラーが締着解除状態に在るときにフック(22)の方を向く自由縁部(12A)を有し、且つ、上記舌状部は、上記カラーが上記締着解除状態に在るときに上記突起部(12)の下側に配備されたキャビティ(28)内に位置して上記突起部の上記自由縁部と協働する少なくとも一個の保持部材(26A、26B)を担持する。上記舌状部はまた、係止の間において上記突起部を案内すべく且つ/又は上記フックに対する当接部を形成すべく上記突起部の自由縁部と整列される案内用打出し領域(40)も有する。

Description

【0001】
本発明は、自身上に巻き上げられる金属帯片であって当該締着用カラーから外方に突出するフックおよび突起部を夫々備える第1および第2端部を有する金属帯片を形成する手段を備えた締着用カラーであって、該カラーは、上記フックが上記突起部上に掛止される締着状態ならびに上記フックおよび上記突起部が離間される締着解除状態を取ることができ、該カラーは更に、該カラーの上記第1端部に固着された舌状部であって上記締着解除状態において上記フックと突起部との間で実質的に当該カラーの円周の回りに延在する舌状部を備え、該カラーは更に、該カラーが上記締着解除状態に在るときに該カラーを閉成すべく該カラーの上記第2端部に対して上記舌状部を保持し得る事前係止手段を備える締着用カラーに関する。
【0002】
この形式のカラーは、たとえば仏国特許出願公開第2 729 733号明細書から公知である。たとえば上記突起部および舌状部は夫々、“内側”の第1帯片部分の2つの自由端部に形成される一方、上記フックは上記舌状部の領域において内側部分に固定された“外側”の第2帯片部分の自由端部に形成される。
【0003】
説明を簡略化すべく、仏国特許出願公開第2 729 733号明細書に関して例示的に定義される斯かる帯片部分は概略的に、自身上に巻き上げられる金属帯片を形成する手段を構成すると見做される。但し慣例的には、上記フックおよび突起部は金属帯片を形成する斯かる手段の第1端部および第2端部に夫々形成されると見做される。
【0004】
仏国特許出願公開第2 729 733号明細書において上記事前係止手段は、上記突起部の越えて載置された長手スロットと、上記舌状部から突出すると共に上記スロットを貫通する径方向折曲尖端部などのスタッドとを備える。
【0005】
上記舌状部は上記突起部の下側にて、上記カラーの上記第1端部に向かう方向において上記突起部の背後に載置された領域であって上記長手スロットが配備される領域まで延在する如き十分な長さを有さねばならない。このためには、上記カラーの有効締着長さと比較して相対的に多量の材料を用いる必要がある。上記長さを減少するためには、上記カラーの第1端部に向かう方向において上記突起部の直後に上記長手スロットを載置するのが好適である。故に上記開口は、上記カラーが締着されつつある間に相当の応力に委ねられる領域内に位置する。上記スロットの存在の故に上記領域における上記帯片の強度は局部的に減少されるがこれは不都合である、と言うのも、該帯片は締着の間において大きな応力に委ねられるからである。
【0006】
いずれにしても上記舌状部は上述の如く比較的に長寸であり、これは上記カラーを作成する上で相当の量の材料が用いられることを意味する。このことは更に、締着されるべき対象物の円周に対して上記舌状部の長さがたとえば該円周の約1/3などの無視できない割合を呈することが時々ある小径のカラーに対して問題となる。締着の間において、適切な曲率を取りながら所定長さにわたり上記対象物に対して移動させるべく上記舌状部を拘束するのは困難である。
【0007】
本発明の目的は、上記先行技術を改良すると共に、その欠点を少なくとも部分的に克服するに在る。
【0008】
この目的は、上記突起部は上記カラーが締着解除状態にあるときに上記フックの方を向く自由縁部を有するという事実、および、上記舌状部は、当該カラーが上記締着解除状態に在るときに上記突起部の下側に配備されたキャビティ内に位置して上記突起部の上記自由縁部と協働する少なくとも一個の保持部材を担持するという事実により達成される。
【0009】
これらの配置構成により、上記舌状部により担持された上記保持部材は当該カラーにより形成される帯片に配備された何らかの開口と協働するのではなく、上記突起部の上記自由縁部と直接的に協働する。これにより、上記突起部の直近かつ上記突起部の背後の帯片部分であって締着の間に大きな応力に委ねられる帯片部分に載置される大寸開口を有することが回避され得る。これに加えて事前係止を可能とする上で上記舌状部の長さは上記舌状部を保持する上記保持部材が上記突起部の上記自由縁部に到達するに十分とされねばならないが、上記保持部材は好適には上記舌状部の上記自由縁部の直近に配備される。上記舌状部が上記突起部の背後まで延在することは、もはや必要でない。
【0010】
好適には上記突起部は、当該起伏部の凹面が上記キャビティを形成する当該カラーの内側の方を向く起伏部の形態である。
【0011】
故に、相互に接触する2つの折曲部により形成される仏国特許出願公開第2 729 723号明細書の突起部とは異なり、上記突起部は単純な形状とされると共に該突起部は上記キャビティを構成する後退部が下側に配備された起伏部を協働形成する2つの折曲部により形成される。この起伏部は、上記カラーを締着するに必要な剛性を上記突起部に与えるに十分な加工硬化に対して該起伏部が(特に該起伏部が有する曲率半径により)適合する如き形状とされる。
【0012】
好適には、上記保持部材は上記舌状部に関して上記カラーの外側に向けて突出する。
【0013】
好適実施例において上記舌状部は、上記フックの方を向く自由端部を有すべく上記帯片から切り出されて該帯片に対して起立するタブにより形成される少なくとも一個の保持部材を担持する。
【0014】
この保持タブは、高い生産スループットに適合する単純な切り出しおよび部分的折曲操作により形成される。
【0015】
その場合に好適には、上記突起部の上記自由縁部は少なくとも部分的に上記タブの下側に係合し得る折戻し唇部を有する。
【0016】
上記突起部の自由縁部は、上記保持部材が該縁部から係合解除されるのを防止する傾斜を有すべく僅かに内方に折戻され得る。但し、折戻し唇部の各々を局部的折戻し部分の形態で実施することを選択し得る。たとえば上記自由縁部は、上記折戻し唇部を形成すべく内方に折戻されたひとつ以上の折戻しタブもしくは延長部を有し得る。
【0017】
本発明はまた、自身上に巻き上げられる金属帯片であって当該締着用カラーから外方に突出するフックおよび突起部を夫々備える第1および第2端部を有する金属帯片を形成する手段を備えた締着用カラーであって、該カラーは、上記フックが上記突起部上に掛止される締着状態ならびに上記フックおよび上記突起部が離間される締着解除状態を取ることができ、該カラーは更に、該カラーの上記第1端部に固着された舌状部であって上記締着解除状態において上記フックと突起部との間で実質的に当該カラーの円周の回りに延在する舌状部を備える締着用カラーも提供する。
【0018】
上述の仏国特許出願公開第2 729 733号明細書においてフックは、当該内側帯片部分の2つの自由端部において突起部および舌状部を夫々担持する内側帯片部分に固定された外側帯片部分と一体的である。カラーを締着するために、上記舌状部を上記突起部の下側に摺動させることで該カラーの直径は減少されると共に、上記フックは該フックが上記突起部上に掛止するまで上記突起部に向けて移動される。仏国特許出願公開第2 729 733号明細書に示された如く、上記フックと、上記外側帯片部分が上記内側帯片部分に固定される箇所と、の間において上記外側帯片部分上には弾性力貯留源を形成する起伏部が配設される限りにおいて、上記締着移動の間において上記フックは上記舌状部に対して移動することになる。上記起伏部は弾性的に開くことから、上記フックは上記舌状部に対して移動し得る。
【0019】
仏国特許出願公開第2 729 733号明細書は、上記カラーが締着される間に上記フックが上記舌状部上を移動するのを可能とする上記弾性力貯留源が開く範囲を制限する目的で、上記外側帯片部分と上記舌状部を担持する上記内側帯片部分の領域とに対して夫々帰属する当接手段を提案している。上記カラーが締着される間に上記弾性力貯留源は過剰応力付加されるべきでない、と言うのも、そうでなければその弾性限界を超えるからである。
【0020】
それらの配置構成は非常に効率的なことが判明したが、上記フックを上記突起部上に係止するために必要な締着力が特に大きい一定の場合には、上記フックに及ぼされる応力により該フックは非弾性的に変形し易い。
【0021】
特に、上記フックは上記帯片を外方に折曲することで形成されるので、係止および締着の信頼性を高めるべく、締着および係止操作の間においては上記折曲部が不可逆的に変形することを回避する必要がある。故に仏国特許出願公開第2 729 733号明細書により開示された上記カラーによれば、上記フックが変形されることがあり又は上記フックが上記舌状部に対して不都合な様式で移動されることがあるので係止が完全には信頼され得ないというリスクが残る。
【0022】
これに加え、上記フックの方を向く上記突起部の頂面は、係止の間において上記フックが移動する傾斜部を構成する。この移動の間において上記フックは上記突起部に対して適切に案内されねばならず、仏国特許出願公開第2 729 733号明細書において、上記突起部の頂面は突出部もしくはリブを備える一方、上記フックの自由縁部は上記リブと協働するノッチを備えることで上記フックが上記突起部に対して側方に移動するのを防止する。欧州特許出願公開第0 636 826号明細書には明らかに、同様の配置構成が見られる。
【0023】
仏国特許出願公開第2 729 733号明細書のカラーによれば、一定の極端な状況において斯かる配置構成は不十分となり得ることが認められた。上記フックおよび突起部は、最初は、離間される。上記カラーが締着される間、上記フックおよび突起部が接触するまでそれらを相互に接近させるために直径減少第1段階が必要とされる。次に直径減少第2段階は、上記フックが上記突起部の背後へと掛止するまで該フックを上記突起部上で摺動させる段階から成る。上記突起部上に配備された上記突出部もしくはリブおよび上記フックの自由縁部に配備されたノッチは単に、上記2つの要素を上記直径減少第2段階の間において相互に案内する役割を果たす。上記直径減少第1段階の間において上記舌状部は、上記突起部を担持する上記帯片端部の下側を、それに対して案内されることなく摺動する。上記第1段階の間において上記突起部がもし上記舌状部に対して僅かに横方向へと移動したなら、上記突起部は上記フックに対して誤った位置で接触し、係止を困難としまたは信頼できないものとしてしまう。
【0024】
本発明の目的は、仏国特許出願公開第2 729 733号明細書により開示された上記カラーを改良して係止を更に確実なものとするに在る。
【0025】
この目的は、上記突起部は、当該カラーが上記締着解除状態に在るときに上記フックの方を向く自由縁部であってノッチを備えた自由縁部を有するという事実、上記舌状部は、該舌状部の外側面から突出する浮彫り状案内片であって当該カラーが締着される方向において上記ノッチと整列される浮彫り状案内片を担持するという事実、および、当該カラーは、該カラーが上記締着状態に在るときに上記突起部と該突起部上に掛止される上記フックとにより形成されるアセンブリの下側に上記浮彫り状案内片を収容する手段を有するという事実により達成される。
【0026】
上記浮彫り状案内片は、上記舌状部に沿い上記突起部を案内し且つ/又は上記フックに対する当接部を形成する役割を果たす。
【0027】
上記浮彫り状案内片は案内機能を実施するのに適している、と言うのも、上記突起部とフックとの相互接近に対応する上記直径減少第1段階の間において該浮彫り状案内片に依れば、上記突起部が上記フックに接触する所望位置となる如く該突起部は(そのノッチを介して)上記舌状部に対して案内され得るからである。次に上記直径減少第2段階において上記フックは、該フックの自由縁部と上記突起部の頂面とを適切に形状化することにより、上記突起部上を案内され得る。
【0028】
これに加え、係止の間に上記舌状部上における上記フックの一切のオフセットは、該フックの基部と上記浮彫り状案内片との間の当接協働により制限される。
【0029】
故に上記浮彫り状案内片は、係止に先立つ突起部の接近段階における移動支援手段と、係止の間においてフックの不都合な変形を回避する安全手段とを構成する。係止が達成されたなら上記浮彫り状案内片は何らの障害物も構成しない、と言うのも、それは上記フックと突起部とにより形成されるアセンブリの下側に収容されるからである。
【0030】
好適には上記カラーは、該カラーが締着される方向を横切る方向において上記突起部が上記舌状部に対して移動するのを防止すべく当該カラーが上記締着状態に在るときに上記浮彫り状案内片と協働し得る繋止表面を有する。
【0031】
これらの配置構成により、上記浮彫り状案内片は上記カラーが締着状態に在るときにも好適に利用される。これによれば上記カラーは、上記フックが上記突起部に係止されたなら該突起部が上記舌状部に対して移動するのを防止することで、締着位置において更に確実に保持され得る。
【0032】
好適には、上記繋止表面は上記突起部の上記ノッチの縁部から成る。
【0033】
好適には、上記浮彫り状案内片は打出し領域により形成される。
【0034】
非限定的な例として示される実施例の以下の詳細な説明を読破すれば、本発明は良好に理解されると共にその利点は更に明らかとなろう。この説明は、添付図面を参照している。
【0035】
図1および図2に示された如く上記カラーは、自身上に巻き上げられる内側帯片部分10であって突起部12を担持する第1端部10Aを有すると共にその第2端部10Bは舌状部14を担持する内側帯片部分10を備える。上記カラーは更に外側帯片部分20を備えるが、該外側帯片部分は、その自由端部20Aにてフック22を担持すると共に、該フックとは逆となる端部20Bの近傍にて例えばリベット結合24により内側帯片部分10に固定される。
【0036】
以下において“内側”という語句は上記カラーの軸心Aに近い方の要素を記述すべく用いられ、逆の“外側”という語句は上記軸心から遠い方の要素を記述すべく用いられる。
【0037】
併せて考慮すると、上記内側および外側帯片部分は“自身上に巻き上げられる金属帯片を形成する手段”を構成する。以下において、上述の端部20Aおよび10Aは上記金属帯片形成手段の第1および第2端部を夫々構成すると見做される。
【0038】
図1において上記カラーは締着解除状態で示されており、フック22および突起部12は離間されている。但しそれはこの状態において閉じられており、すなわち、その内側周縁は閉塞円を形成する。内側帯片部分12は、1回転を超えて自身上に巻き上げられる。この目的のために上記舌状部は、事前係止手段により上記カラーの第2端部10Aに対して保持される。
【0039】
舌状部14は、フック22の下側で該フックを越えて突起部12に向かい延在する端部帯片部分として画成される。従来通りに舌状部の存在により、フックの下側に形成された空間においてさえも、帯片と締着されるべき対象物との間の当接接触における一切の不連続性の回避が可能とされる。
【0040】
この例において舌状部14は、フック22から自由端部に向けて延在する内側帯片部分10の端部により構成される。それは、上記内側部分に固定される外側帯片部分20により上記カラーの第1端部20Aに固着される。
【0041】
突起部12の自由縁部12Aは、フック22の方に向けられる。それは、内側帯片部分10の自由端部10Aを形成する。その自由端部において上記舌状部は2つの保持タブ26Aおよび26Bを備えるが、これらの保持タブは締着解除状態において上記突起部の下側へと係合されると共にその自由縁部12Aと協働する。
【0042】
突起部12の下側には、その凹面が上記カラーの内方へと向けられた実質的に起伏部(undulation)形状のキャビティ28が配備される。更に詳細に且つ帯片部分10の通常領域から開始して考慮すると上記突起部は、上記カラーから実質的に径方向に突出する脚部30であってフック22の自由縁部に対する係止可能表面を形成すべく(該突起部の自由縁部12Aから離間する様に)僅かに後方に傾斜される脚部30を形成する第1折曲部を有する。この脚部30から開始すると上記突起部の頂面12Bはブリッジを形成することで該突起部の自由縁部12Aに向けて延在するが、該ブリッジの少なくとも端部は、係止の間において上記フックの自由縁部と協働する傾斜部であって上記フックが上記突起部上を通り脚部30上へと掛止するのを容易とする傾斜部を形成すべく、自由縁部12Aに向かう方向において上記カラーの内側に向けて僅かに傾斜される。
【0043】
自由縁部12A自体は事前係止部分を形成する折戻し唇部を有するが、該唇部は、確実な事前係止を達成する目的で少なくとも部分的に上記保持タブの下側に係合すべく上記突起部の内側で脚部30に向けて傾斜される。図4において理解され得る如く2つの保持タブ26Aおよび26Bが配備される限りにおいて自由縁部12Aは、上記保持タブの夫々と協働する2つの折戻しタブ32Aおよび32Bを有する。
【0044】
上記各保持タブは、それらの自由端部にて舌状部14に接続されると共に、夫々の自由端部27Aおよび27Bがフック22を向く様に僅かに起立される。
【0045】
図面を更に明確とすべく図4は、突起部12がタブ26Aおよび26Bと協働しない位置を示している。カラーが開成されるというこの開成状態から開始すると、それが事前係止されるという事前係止状態は、折戻しタブ32Aおよび32Bが自然に保持タブ26Aおよび26Bの下側に係合するまで上記舌状部に沿い突起部12を摺動させ(てタブ26Aおよび26Bは上記突起部の自由縁部に対する傾斜部を構成す)ることで実現される。
【0046】
図4および図6に更に明確に示される如く、上記舌状部は分岐状自由端部を有する。上記舌状部の自由端部には中央切欠34が配備され、該切欠の各側に上記分岐体の2つの分岐部34Aおよび34Bが残置される。2つの分岐部34Aおよび34Bは夫々、対向する内側表面上に保持タブ26Aおよび26Bを担持する。
【0047】
保持タブ26A、26Bの下側に係合することにより、折戻しタブ32A、32Bは切欠34内へと侵入することから、該折戻しタブは上記切欠の長手縁部に対して横方向的に繋止される。故に突起部12は、上記舌状部に対して横方向的に繋止される。
【0048】
その自由縁部12Aにて突起部12は、機能が以下に記述されるノッチ12Cを備える。折戻しタブ32Aおよび32Bは、上記ノッチの2つの対向縁部の夫々に対して形成される。
【0049】
たとえば上記カラーは、たとえばゴムもしくはポリエチレンで作成されたパイプであって或る程度まで撓曲可能なパイプを堅固な管に締着する役割を果たす。一般的に上記パイプは流体を搬送する役割を果たすと共に、該パイプと上記管との間の連結部をシールすることが必要である。この目的の為に、上記カラーの内面と上記パイプとの間の当接接触における不連続性を回避するのが望ましい。
【0050】
この理由のために、それ自体公知の手法で、内側帯片部分10はその内側から僅かに突出する長手膨出部36を備える。該膨出部は、上記カラーが締着されるときに上記舌状部の自由端部に形成された切欠34が該膨出部に嵌合されてその各側には上記分岐体の分岐部34Aおよび34Bが載置される如く配設される。上記膨出部は突起部12から遠位の端部にて、上記カラーの内側周縁により形成される円に対して漸進的に接続される。故にそれは、当接接触において舌状部14が不連続性を呈するのを防止すべく該舌状部14の自由端部の厚み“として”の役割を果たす。
【0051】
同様に、たとえば保持タブ26A、26Bにより形成される保持部材がカラーの締着状態において舌状部14を帯片10の内側周縁から離間して保持するのを防止することで、カラーと締着されるべき対象物との間の当接接触の連続性を保証することが望ましい。
【0052】
第1変形例において上記保持部材は、カラーの締着の間において上記突起部の背後に載置された帯片部分10Cにより該保持部材に及ぼされる圧力の影響下で実質的に上記舌状部の平面内へと戻り得る。上記保持部材は上記舌状部の平面内へと戻り、すなわち図2において理解され得る如く、該保持部材は上記舌状部の外側面に対して突出するのを終了すると共に、上記外側面により画成される円内に納まる。
【0053】
この第1変形例は、保持タブ26Aおよび26Bが、これらに対して必要な相対的な可撓性を与える寸法を有するという図示実施例である。たとえば、上記舌状部が形成される上記帯片を横切る方向に測定された上記タブの各々の幅lは、せいぜいその長さLの1/3に等しいだけである。
【0054】
これに加え、上記各タブが上記帯片に接続される領域25Aおよび25Bにおいて加工硬化は十分に低くされることから、150Nの締着力に対応して各タブに約35ニュートン/平方メートル(N/m)の圧力が及ぼされたときに各タブは撓曲し得る。
【0055】
(不図示の)第2変形例において、突起部12の背後に載置される帯片部分10Cはタブ26Aおよび26Bなどの保持部材の突出厚みを収容する手段を有すべく配備され得る。上記収容手段は長手切欠により構成され得るが、その場合には帯片部分10Cの強度が局部的に減少するという欠点がある。それはまた、帯片部分10Cの外側面から突出する膨出部の下側に形成された後退部によっても構成され得る。
【0056】
図1に示された如く本発明によれば、上記保持タブが突起部12の自由縁部により事前係止状態に保持されるに十分なほど舌状部14が上記突起部の下側まで延在する限りにおいて、事前係止が可能である。たとえば必要なことは上記舌状部の自由端部が実質的に、上記突起部が脚部30を形成する折曲部の基部まで延在することのみである。故に上記舌状部の長さは、舌状部の自由端部に形成された保持部材が事前係止を可能とすべく帯片の部分10Cに配備された開口内に挿入されねばならないという先行技術における舌状部の長さと比較して、相当に減少される。この長さの減少により表される材料の相当な節約に加え、たとえば16.5ミリメートル(mm)乃至30mmの範囲に在る小径のカラーでさえも該カラーの舌状部と協働する事前係止手段を備え得る。
【0057】
舌状部14は、その外側面から突出する浮彫り状案内片40であって図4において更に明確に理解され得る如く上記カラーが締着される方向において突起部12の自由縁部におけるノッチ12Cと整列された浮彫り状案内片40を備える。
【0058】
この例において、突起部12および帯片14は同一の帯片部分10の2つの端部に夫々形成されると共に、該帯片により担持されるノッチ12Cおよび浮彫り片40は例えば上記帯片部分の長手中心線LM上などの該帯片部分の長手方向において整列される。
【0059】
浮彫り片40は、上記舌状部の外側面から突出する打出し領域により構成される。上記帯片に対して僅かに突出するタブもしくは打抜き成形舌状部などの他の形式の浮彫り片を選択することも可能である。但し打出し領域は、帯片の強度に影響せず且つ穏やかに傾斜する案内面を形成するという利点を与える。
【0060】
上記カラーが図2に示された締着状態に在るときに打出し領域40は、上記突起部とその上側に掛止されたフックとにより形成されるアセンブリの下側に収容される。係止の間、突起部12は該突起部上に掛止されるフック22の下側に係合する。そのときに打出し領域40は、突起部12により形成される上記起伏部の下側に配備されるキャビティ28内に係合される。但し図2に示された如く、打出し領域40の部分42は上記突起部の自由縁部におけるノッチ12Cを越えて延在して上記フックと協働する。
【0061】
その自由縁部に向かう方向において考慮すると上記フックは、実質的に径方向の脚部44を形成すべく帯片部分20に対して起立する第1折曲部を備える。該脚部の端部から開始すると、上記フックは上記カラーの周縁に対して実質的に平行なブリッジ46を形成する。脚部44の逆となる上記ブリッジの端部は内方へと折戻されることで、上記突起部上に係止するための該フックの係止縁部を構成する第2脚部48を形成する。上記第2脚部の傾斜は、係止位置において該第2脚部が上記突起部の係止可能脚部30に対して実質的に平行となる如きものである。
【0062】
上記カラーが締着されて一体的に係止される間、上記フックは上記舌状部の自由端部に向かう方向において該舌状部上を移動する。この移動を制限すべく、上記突起部の自由端部におけるノッチ12Cを越えて突出する打出し領域40の部分42は上記フックの基部44Aと協働するが、該基部は帯片部分20の内側面上において、上記舌状部の近傍となる脚部44の領域内に載置される。
【0063】
図1および図2を比較すれば理解され得る様に、外側帯片部分20はカラーが締着される間に開き易い起伏部50を備える。上記起伏部の開きを制限すべく且つそれがその弾性限界を超えないのを確実にすべく仏国特許出願公開第2 729 733号明細書から公知の当接手段が配備される。該当接手段は、起伏部50とフック22との間において帯片部分20に配備された開口52と、該開口に係合すべく上記舌状部の近傍において内側帯片部分10に配備されたスタッド54とを備える。起伏部50がその最大開き状態に在るとき、スタッド54は起伏部50の近傍である開口52の当接縁部52Aと協働する。
【0064】
打出し領域42は上記フックの基部44Aと協働することで、スタッド54が上記開口の縁部52Aに当接したなら、上記フックに対する過剰応力が該フックを傾斜させることにより且つ脚部44を帯片20の通常部分に取付ける折曲部を“伸ばす”ことによりフックが塑性的に変形されてフックの幾何学形状が不可逆的に変化され且つ係止特性が悪影響を受けること、は確実に無くなる。
【0065】
上記カラーが締着される間、突起部12は上述の様式で帯片14上を移動する。打出し領域40によればこの相対移動は、少なくとも上記突起部が上記フックの近傍に到達したときに効率的に案内され得る。ノッチ12Cの故に、上記突起部の自由縁部は打出し領域40に跨ることで、上記舌状部および突起部が帯片部分10の長手方向を横切る方向Tにおいて相互に対して移動するのが防止される。当然ながら上記ノッチの高さおよび幅の寸法は、少なくとも実質的に上記打出し領域のものに等しい。
【0066】
打出し領域40は、漸進的な第1部分41を有する。上記カラーが締着される間、ノッチ12Cは先ず上記第1部分に跨る。第1部分41の幅l41は、打出し領域40の最大幅l42であって該最大幅自体がノッチ12Cの幅l12と実質的に等しいが僅かに小寸である最大幅l42よりも小寸であることは理解され得る。これらの幅の全ては、上記帯片の長手方向を横切る方向に測定される。
【0067】
故に、上記突起部が上記舌状部を横切る方向に僅かにオフセットされていても、それは締着を妨げずに第1部分41により軸心へと戻され得る。打出し領域40は、その第2部分42において最大幅を有する。該第2部分42は係止状態において、ノッチ12C内に載置される。故に上記ノッチの縁部13は上記打出し領域の部分42と協働することで、カラーが締着状態に在るときに上記突起部を上記舌状部に対して繋止する。
【0068】
故に上記打出し領域の第1部分41によれば、カラーが締着される間に上記突起部が上記フックに向けて移動するときに該突起部が案内され得る。また第2部分42によれば、第1には上記フックの過剰変形が回避され得ると共に、第2にはカラーが締着状態に在るときに上記舌状部に対して上記突起部が繋止され得る。
【0069】
それ自体公知の手法で、上記突起部の頂面12Bによれば掛止の間において上記フックは上記突起部に対して案内され得る。この目的のために上記フックの自由縁部48自体は中央部分に載置されたノッチ49を備え、すなわち、該ノッチは実質的に上記突起部におけるノッチ12Cと整列される。ノッチ12Cの頂点において該ノッチの縁部13は、上記フックのノッチ49が係合する突出部13’を形成すべく僅かに隆起される。上記フックの自由縁部上の2つの分岐部48Aおよび48Bであって該フックにおける中央ノッチ49の各側に残存する分岐部48Aおよび48Bは、突出部13’の各側にて上記突起部の頂面12Bにより案内されるべく上記フックの基部44に向けて僅かに傾斜される。
【0070】
これに加え、上記フックを保持するための上記突起部の背面上に、すなわち該突起部の脚部30の外側面上に、該突起部は繋止用膨出部60を備える。上記カラーが係止状態に在るとき、上記フックの自由縁部におけるノッチ49は膨出部60に跨ることから、フックは上記突起部に対して横方向的に確実に繋止される。
【0071】
図2を参照すれば理解され得る如く、突起部12の下側にて膨出部60は、上記カラーが締着状態に在るときに打出し領域40が部分的に係合する後退部を形成する。更に詳細には、上記後退部内に係合するのは上記打出し領域の第1部分41である。これにより、上記舌状部に対する上記突起部の繋止が更に改善される。
【0072】
上記フックのブリッジ46は、その内側面から突出する補強凹部47を備えることも銘記すべきである。上記カラーが係止状態に在るとき、上記凹部は突出部13’の背後の位置に来る。
【0073】
図5において更に明確に理解され得る如く上記カラーは、該カラーの上記帯片形成手段を切り出して折曲することで形成された少なくとも一個の保持タブ72の下側に繋止されることで該カラー上に保持されるラベル70を有する。この例においては内側帯片部分10から2個のタブ72が切り出され且つこれらのタブは、これらのタブの下側にラベル70が係合されてから該タブが上記帯片の平面へと戻されることで上記ラベルを繋止し得るべく、上記帯片部分に対して僅かに起立される。たとえばラベル70は単に、ユーザに対して上記カラーを識別するマークを構成する着色プラスチック帯片により形成され得る。たとえば夫々のカラー直径に対し、異なる色が選択される。
【0074】
各図に示された上記カラーにおいて、外側帯片部分20の存在は上記ラベルを保持すべく好適に用いられる。図5において理解され得る如く上記ラベルは、(リベット結合24を越えて位置する上記外側部分の下側において)上記内側および外側帯片部分の間における第1縁部70Aに沿い且つ保持タブ72の下側における第2縁部70Bに沿い、繋止される。
【0075】
図7および図8において、先行図と共通の要素は100を加えた同様の参照番号で表される。
【0076】
図7は、舌状部114を担持するカラーの第2端部110Bを示している。切欠134の各側に載置された分岐体の2つの分岐部134A、134Bは夫々、保持タブ126Aおよび126Bを担持する。
【0077】
舌状部14は、その外周縁から後退された凹所135を備える。該凹所は上記舌状部の中央部分にて延在すると共に、該凹所の深度は、端部110Aから離間する切欠134の縁部を形成する該凹所の端部135Aから、上記カラーの外周縁と面一となってゼロに至るまで漸進的に減少する深度を有する。
【0078】
上記凹所の幅L135は少なくとも実質的に、折戻しタブ32Aおよび32Bの夫々の外側縁部間(すなわち中心線LMから遠位の各縁部間)で測定された距離L32(図4参照)と等しい。故に上記カラーが事前係止状態に在るときに、上記各タブは凹所135の2つの長手縁部135Bおよび135C間に画成される空間内に載置される。
【0079】
上記カラーが締着される間、上記突起部は端部110Bから離間して舌状部上を移動する。それがこの様に移動する間、該突起部は上記凹所の各縁部間に保持される折戻しタブ32Aおよび32Bにより案内される。これに加え、上記カラーが締着される間に上記凹所は上記突起部を上記舌状部に沿わせて漸進的に“上昇”させる傾斜部として作用することで、締着の間において硬点に至る感覚を回避する。
【0080】
図8において、事前係止位置における突起部12の位置は点線で示され、上記折戻しタブは保持タブの下側に保持されている。上記凹所の最大深度Pは上記帯片の厚みEの1.4倍から該厚みの2倍の範囲に在ると共に、上記舌状部の外周縁に対して保持タブ125A、126Bが突出する範囲Nは殆ど実質的に上記厚みEに等しいことが観察され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
締着解除事前係止状態における本発明のカラーの軸心直交断面図である。
【図2】
締着状態における上記カラーを示す図1と同様の図である。
【図3】
図1の方向IIIで見た上記カラーのフックなしの部分的斜視図である。
【図4】
同一方向で見た平面図である。
【図5】
図1の矢印Vに沿って見た平面図である。
【図6】
図1の矢印VIに沿って見た上記舌状部およびフックを示す部分的斜視図である。
【図7】
変形例における上記カラーの舌状部の平面図である。
【図8】
図7のVIII−VIII線上の断面図である。

Claims (19)

  1. 自身上に巻き上げられる金属帯片であって当該締着用カラーから外方に突出するフック(22)および突起部(12)を夫々備える第1および第2端部(20A、10A)を有する金属帯片を形成する手段(10、20)を備えた締着用カラーであって、
    該カラーは、上記フックが上記突起部上に掛止される締着状態ならびに上記フックおよび上記突起部が離間される締着解除状態を取ることができ、
    該カラーは更に、該カラーの上記第1端部(20A)に固着された舌状部(14;114)であって上記締着解除状態において上記フック(22)と突起部(12)との間で実質的に当該カラーの円周の回りに延在する舌状部(14;114)を備え、
    該カラーは更に、該カラーが上記締着解除状態に在るときに該カラーを閉成すべく該カラーの上記第2端部に対して上記舌状部を保持し得る事前係止手段を備える、締着用カラーにおいて、
    上記突起部は、当該カラーが上記締着解除状態に在るときに上記フック(22)の方を向く自由縁部(12A)を有し、且つ、
    上記舌状部は、当該カラーが上記締着解除状態に在るときに上記突起部の下側に配備されたキャビティ(28)内に位置して上記突起部の上記自由縁部(12A)と協働する少なくとも一個の保持部材(26A、26B;126A、126B)を担持することを特徴とする、締着用カラー。
  2. 前記突起部(12)は、当該起伏部の凹面が前記キャビティ(28)を形成する当該カラーの内側の方を向く起伏部の形態であることを特徴とする、請求項1記載の締着用カラー。
  3. 前記保持部材(26A、26B;126A、126B)は前記舌状部(14;114)に関して当該カラーの外側に向けて突出することを特徴とする、請求項1もしくは2に記載のカラー。
  4. 前記舌状部(14;114)は、前記フック(22)の方を向く自由端部(27A、27B)を有すべく前記帯片から切り出されて該帯片に対して起立するタブ(26A、26B;126A、126B)により形成される少なくとも一個の保持部材を担持することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のカラー。
  5. 前記突起部(12)の前記自由縁部(12A)は少なくとも部分的に前記タブ(26A、26B;126A、126B)の下側に係合し得る折戻しタブ(32A、32B)を有することを特徴とする、請求項4記載のカラー。
  6. 前記保持部材(26A、26B;126A、126B)は、当該カラーが締着される間に上記突起部(12)の背後に載置される帯片部分(10C)により該保持部材に及ぼされる圧力の影響下で実質的に前記舌状部(14;114)の平面内へと戻り得ることを特徴とする、請求項3および1乃至5のいずれか一項に記載のカラー。
  7. 前記突起部(12)の背後に載置される前記帯片部分(10C)は前記保持部材の突出厚みを収容する手段を備えることを特徴とする、請求項3および1乃至5のいずれか一項に記載のカラー。
  8. 前記舌状部(14;114)は、相互に向き合う当該分岐部の各内側縁部上に夫々保持タブ(26A、26B;126A、126B)を担持する2個の分岐部(34A、34B;134A、134B)により形成される分岐体形状自由端部を有することを特徴とする、請求項4および1乃至7のいずれか一項に記載のカラー。
  9. 自身上に巻き上げられる金属帯片であって当該締着用カラーから外方に突出するフック(22)および突起部(12)を夫々備える第1および第2端部(20A、10A)を有する金属帯片を形成する手段(10、20)を備えた締着用カラーであって、
    該カラーは、上記フックが上記突起部上に掛止される締着状態ならびに上記フックおよび上記突起部が離間される締着解除状態を取ることができ、
    該カラーは更に、該カラーの上記第1端部(20A)に固着された舌状部(14;114)であって上記締着解除状態において上記フック(22)と突起部(12)との間で実質的に当該カラーの円周の回りに延在する舌状部(14;114)を備える、締着用カラーにおいて、
    上記突起部(12)は、当該カラーが上記締着解除状態に在るときに上記フック(22)の方を向く自由縁部(12A)であってノッチ(12C)を備えた自由縁部(12A)を有し、
    上記舌状部(14;114)は、該舌状部の外側面から突出する浮彫り状案内片(40)であって当該カラーが締着される方向において上記ノッチ(12C)と整列される浮彫り状案内片(40)を担持し、且つ、
    当該カラーは、該カラーが上記締着状態に在るときに上記突起部(12)と該突起部上に掛止される上記フック(22)とにより形成されるアセンブリの下側に上記浮彫り状案内片(40)を収容する手段を有することを特徴とする、締着用カラー。
  10. 前記突起部(12)の下側にはキャビティ(28)が配備されることを特徴とする、請求項9および1乃至8のいずれか一項に記載のカラー。
  11. 前記突起部(12)は、当該起伏部の凹面が前記キャビティ(28)を形成する当該カラーの内側の方を向く起伏部の形態であることを特徴とする、請求項10記載の締着用カラー。
  12. 当該カラーは、該カラーが締着される方向を横切る方向(T)において前記突起部(12)が前記舌状部(14;114)に対して移動するのを防止すべく当該カラーが前記締着状態に在るときに前記浮彫り状案内片(40)と協働し得る繋止表面(13)を有することを特徴とする、請求項9および1乃至11のいずれか一項に記載のカラー。
  13. 前記繋止表面は前記突起部(12)の前記ノッチ(12C)の縁部(13)から成ることを特徴とする、請求項12記載のカラー。
  14. 当該カラーが前記締着状態に在るときに前記フック(22)を保持する前記突起部(12)の背面(30)上にて該突起部は、該突起部の下側の後退部であって当該カラーが上記締着状態に在るときに前記浮彫り状案内片(40)が少なくとも部分的(41)に係合する後退部を形成する繋止用膨出部(60)を有することを特徴とする、請求項10および1乃至13のいずれか一項に記載のカラー。
  15. 前記浮彫り状案内片(40)は、締着の間において前記舌状部に対する前記フック(22)の移動を制限すべく上記フックの自由縁部(48)とは逆となる上記フックの領域(44A)と当接して協働し得ることを特徴とする、請求項9および1乃至14いずれか一項に記載のカラー。
  16. 前記浮彫り状案内片は打出し領域(40)により形成されることを特徴とする、請求項9および1乃至15のいずれか一項に記載のカラー。
  17. 当該カラーは、前記帯片を形成する前記手段(10、20)を切り出し且つ折曲することで形成された少なくとも一個の保持タブ(72)の下側に繋止されることで当該カラー上に保持されるラベル(70)を有することを特徴とする、請求項1乃至16のいずれか一項に記載のカラー。
  18. 前記帯片を形成する前記手段は内側帯片部分(10)と該内側帯片部分に固定(24)された外側帯片部分(20)とから成り、且つ、
    前記ラベル(70)は第1縁部(70A)に沿っては上記内側および外側部分の間に繋止されると共に第2縁部(70B)に沿っては少なくとも一個の保持タブ(72)の下側に繋止されることを特徴とする、請求項17記載のカラー。
  19. 前記舌状部(114)は中央領域に凹所(135)を備えることを特徴とする、請求項1乃至18のいずれか一項に記載の締着用カラー。
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