JP2004533348A - 高密度ポリエチレンフラフ圧縮 - Google Patents
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Abstract
本発明は、1種もしくはそれより多いポリマー、場合による微粉及び場合による添加剤を含む、0.1〜20g/10分の高荷重メルトインデックス(HLMI)を有するフラフを凝集させるための方法を開示し、それはポリマー粒子の軟化及びひずみに十分な温度下で該フラフを機械的力に供することによる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は材料を劣化させないポリマー及び微粉を凝集させる方法である。
【背景技術】
【0002】
いくつかの用途では、実質的に微粉を含有しない材料を得ることが望ましく、それはこれらの微粉が健康にとって危険であり、それらの不規則性のために材料を加工するのを困難に且つ遅くするからである。これらの微粉(fine powders)又は「微粉(fines)」は、本明細書において、125ミクロン未満の直径を有するポリマー粒子として定義される:それらは不可避であり、重合の間に副生成物として作られる。フラフを押出してペレットを製造することにより微粉の抑制がうまく達成され、それによって下流の装置における高い供給量を可能にした:ペレット化された材料を用い、処理量における10〜30%の増加が観察された。
【0003】
しかしながらその方法はいくつかの欠点を与える:
−それは押出しが可能なことを必要とし、それによりコストを増加させ、そして
−最も重要なことに、それは材料の性質、例えばメルトフローインデックス及び動的流動学を、特に高分子量ポリエチレンの場合に劣化させる。
【0004】
せん断力が押出された材料の劣化に責任があると思われる。
【0005】
特許文献1において圧縮法が開示されている。その出願は、単独のもしくは他のポリエチレンとの混合物としての超−高分子量ポリエチレンの圧縮を開示している。圧縮機は、圧縮されたペレットの良好な密度を可能にするダイ幾何学を有する。さらに、チーグラー−ナッタ触媒を用いて製造されるポリエチレンは期待通り、ほとんど劣化を示さない。
【0006】
例えばAmandus Kahlへのいくつかの特許において、圧縮法及び装置が開示されている:
−実際の圧縮段階の前の予備圧縮の追加の段階を開示している特許文献2;
−圧縮の間に材料を湿潤させるための方法を開示している特許文献3;
−摩擦を減少させるために少なくとも2個のモーターを用いる圧縮法を開示している特許文献4。
【0007】
クロム触媒又はメタロセン触媒を用いて製造される高密度ポリエチレンのフラフは、ペレットの形成のために機械的に押出されると容易に劣化することが知られている;かくして劣化の低い形態下でこれらの材料を製造することが必要である。
【特許文献1】
米国特許第5393473号明細書
【特許文献2】
独国特許第3344044号明細書
【特許文献3】
独国特許第3432780号明細書
【特許文献4】
独国特許第3806945号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
今回、これらの問題はポリマーフラフ及びポリマー微粉を凝集させるための方法を開示する本発明により克服された。
【0009】
本発明の目的は、ポリマー及び微粉を凝集させ、押出されたペレットより実質的に低下したレベルの材料の劣化を示す凝集物とする方法を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、フラフ及び微粉に関して下流の装置における材料の供給量を増加させることである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、フラフ及び微粉からのペレットの製造に必要なエネルギー消費量を減少させることである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、材料を凝集した形態で与えることにより、反応器を出るフラフ中の微粉の存在に伴う健康上の危険を低下させることである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、1種もしくはそれより多いポリマー、場合により1種もしくはそれより多いポリマー微粉及び場合により添加剤を含んでなる0.1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の高荷重メルトインデックス(high load melt index)(HLMI)を有するフラフを凝集させるための方法であって、ポリマー粒子を軟化及び変形させるのに十分な温度下で該フラフに機械的力をかけることによる方法を提供する。
【0014】
本明細書においてフラフは、反応器を出るある分布のポリマー粒子(the distibution of polymer grain)として定義される。
【0015】
場合による添加剤は顔料、充填剤、着色剤又は他のいずれかの通常の添加剤である。
【0016】
得られる凝集ポリマーペレットは実質的に劣化がない。
【0017】
フラフ中に存在するポリマーはポリエチレン、ポリプロピレン、PVC及びポリスチレンから選ばれることができる。好ましくは、1種のポリマーはオレフィンであり、より好ましくはそれはポリエチレンであり、最も好ましくはそれは高分子量高密度ポリエチレンである。
【0018】
ポリマーフラフは、好ましくは80〜100重量%、より好ましくは80〜95重量%の、チーグラー−ナッタ又はクロムもしくはメタロセン触媒反応により製造される、しかし好ましくはクロムもしくはメタロセン触媒反応により製造される第1の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%、より好ましくは20〜5重量%の、当該技術分野において既知の方法により製造される、しかし好ましくはメタロセン触媒反応により製造される低もしくは中密度の第2のポリエチレンを含む。
【0019】
圧縮機を出た直後に測定される凝集ポリマーペレットの温度は85〜150℃、好ましくは90〜125℃、より好ましくは90〜112℃の温度である。ポリマーフラフが80〜100重量%の第1の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%の低もしくは中密度の第2のポリエチレンを含む本発明の好ましい態様の場合、凝集ペレットの温度は少なくとも90℃から最高で125℃である。
【0020】
本発明の好ましい態様で用いられるポリエチレンフラフは、標準的試験ASTM D 1505の方法に従って23℃で測定して、0.94〜0.97g/cm3の密度を有する。高荷重メルトインデックス(HLMI)は、標準的試験ASTM D 1238の方法に従って、190℃において21.6kgの荷重下で測定して、0.1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分である。重量平均分子量は200,000〜400,000の範囲内である。ポリエチレンフラフはブロー成形のため又は射出成形のため又は回転成形のために適しているとして選ばれ得る。
【0021】
一般的に、ポリマーの、そして高分子量高密度ポリエチレンの製造のために複数種の触媒系が開示されている。ポリマー又はポリエチレン生成物の物理的性質、特に機械的性質がその製造にどの触媒系が用いられたかに依存して変わることは、当該技術分野において既知である。これは異なる触媒系が、製造されるポリマーにおいて異なる分子量分布及び異なる分子構造を与える傾向があるためである。
【0022】
クロムに基づく触媒(すなわち「フィリップス触媒」(“Phillips catalyst”)として当該技術分野において既知の触媒)を用いることは既知である。そのようなクロムに基づく触媒は、所望の物理的及び流動学的性質を有するポリエチレンの製造を可能にする。HDPEの重合のため、特に環境的応力亀裂に対する高い抵抗性を有する高密度ポリエチレンの製造のためにクロムに基づく触媒を用いることができる。例えば欧州特許出願公開第0291824号明細書、欧州特許出願公開第0591968号明細書及び米国特許出願公開第5310834号明細書はそれぞれポリエチレンの重合のためのクロムに基づく触媒が導入された混合触媒組成物を開示している。クロムに基づく触媒を、特定の性質を有するポリマーの製造のために要求通りに調製することができる:それを無機担体上に担持し、チタン化、還元及び/又は活性化のような種々の処理を受けさせることができる。
【0023】
モノ−、ビ−もしくはマルチモード分布(mono− or bi− or multimodal distribution)を生ずることができるメタロセン触媒を、例えば欧州特許出願公開第0881237号明細書に記載されているような2段階法において、あるいは例えば欧州特許出願公開第0619325号明細書に記載されているような単反応器中における二元もしくは多元サイト触媒(dual or multiple site catalyst)として用い、HDPEを重合させることもできる。
【0024】
本発明において、当該技術分野において既知のいずれのメタロセン触媒を用いることもできる。それは一般式:
I. (Cp)mMRnXq
[式中、Cpはシクロペンタジエニル環であり、Mは第4b、5b又は6b族遷移金属であり、Rは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基又はヒドロカルボキシであり、Xはハロゲンであり、m=1〜3、n=0〜3、q=0〜3であり、m+n+qの合計は金属の酸化状態に等しい]
II. (C5R’k)gR”s(C5R’k)MQ3−g
III. R”s(C5R’k)2MQ’
[式中、(C5R’k)はシクロペンタジエニルもしくは置換シクロペンタジエニルであり、それぞれのR’は同一もしくは異なり、水素又は1〜20個の炭素原子を含有するヒドロカルビル基、例えばアルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリールもしくはアリールアルキル基であるか、あるいは2個の炭素原子が一緒になってC4−C6環を形成し、R”は2個の(C5R’k)環を架橋するC1−C4アルキレン基、ジアルキルゲルマニウム又はケイ素もしくはシロキサンあるいはアルキルホスフィン又はアミン基であり、Qは1〜20個の炭素原子を含有するヒドロカルビル基、例えばアリール、アルキル、アルケニル、アルキルアリールもしくはアリールアルキル基、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルボキシ基又はハロゲンであり、互いに同一もしくは異なることができ、Q’は1〜約20個の炭素原子を有するアルキリデン基であり、sは0又は1であり、gは0、1又は2であり、gが0の場合sは0であり、sが1の場合kは4であり、sが0の場合kは5であり、Mは上記で定義された通りである]
により示される。
【0025】
メタロセンは担持されることができ、イオン化作用を有する助触媒の添加により活性部位が作られねばならない。好ましくは重合法の間に助触媒としてアルモキサンが用いられ、当該技術分野において既知のいずれのアルモキサンも適している。あるいはまた、助触媒として1種もしくはそれより多いアルミニウムアルキルを用いることができる。
【0026】
ポリエチレンの密度は、重合法の間に反応器中に注入されるコモノマーの量により調節される。用いられ得るコモノマーの例には1−オレフィン類ブテン、ヘキセン、オクテン、4−メチル−ペンテンなどが含まれ、最も好ましいのはヘキセンである。本発明の好ましい態様において用いられるポリエチレンの密度は0.940g/cm3〜0.970g/cm3の範囲である。
【0027】
メタロセンポリエチレンのメルトインデックスは、反応器中に注入される水素の量により調節される。本発明において有用なメルトインデックスは0.1g/10分〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の範囲である。
【0028】
あるいはまた、通常のチーグラー−ナッタ触媒(Ziegler−Natta catalyst)又は例えば欧州特許出願公開第0585512号明細書に記載されているようなメタロセン部位を含む担持チーグラー−ナッタ触媒を用いてHDPEを製造することができる。
【0029】
本発明の他の好ましい態様の場合、高分子量高密度ポリエチレンを、いずれかの触媒系を用いて製造される他の低もしくは中分子量のポリエチレンとブレンドする。好ましくは、それを中分子量メタロセンポリエチレンとブレンドする。本発明において用いられるメタロセンポリエチレン樹脂は、一元サイトメタロセン触媒又は多元サイトメタロセン触媒を用いて製造され得、従ってそれはモノモード又はマルチモード分子量分布を有する。分子量分布は2〜20、好ましくは2〜7、より好ましくは2〜5のものである。
【0030】
1種もしくはそれより多いポリマーのフラフ、微粉及び場合による添加剤から調製される材料を、次いで圧縮機を介して循環させる。好ましくはそれを圧縮機を介して1回だけ循環させるが、必要なら1回より多くそれを循環させ、それにより加圧下でより長い時間過ごさせ、且つより高く熱を蓄積させることができる。凝集法は、操作温度が低すぎると適した低いレベルの磨砕(attrition)を有するポリマー顆粒を与えない。それにもかかわらず、材料の広範囲の溶融を避けるために、圧縮の間、温度を可能な限り低く保持するのが望ましい。事実、材料が広範囲に溶融すると、それはグルーのように作用し、それは圧縮機の壁上に堆積する。必要な温度のレベルはポリマーの性質と共に変わる:本明細書でそれはフラフ中のポリマー粒子の外表面が軟化し始める温度として定義される。本発明の好ましい高分子量高密度ポリエチレンの場合、圧縮機を介する1回のサイクルの後に磨砕に抵抗する顆粒を製造するために、90℃の最低温度が必要である。
【0031】
凝集ペレットの所望の直径に依存してダイプレートを変えることにより、圧縮機のダイホール直径を調整することができる:それは2〜5mmで変化し、好ましくは約3mmである。滞留時間及び従ってペレットの硬度を変えるために、ダイホールのランドの長さを調整することもできる。それは10mm〜60mmの長さである。ダイの直径と長さの間の比率は、最適凝集条件のために調整されねばならず、好ましくは1:4〜1:12、最も好ましくは1:5〜1:7である。
【0032】
添加剤を結合剤として用いることができるが、圧縮の程度はそのような添加により実質的に向上しない。かくしてポリマー及び微粉は有利にはそれら自身の結合剤として作用することができ、従って得られる凝集生成物は圧縮プロセスの間に劣化しない。
【0033】
低及び超低密度ポリエチレン(LDPE及びVLDPE)ならびにメタロセン線状低密度ポリエチレン(mLLDPE)は、低い融点を有することが既知であり、それらを結合剤として用いることもできる:5重量%未満の非常に少量が必要である。
【0034】
さらに、本明細書で125ミクロン未満の直径を有する粒子として定義される微粉を凝集法において結合剤として用いることができる。それらは圧縮法において用いられるものと同じHDPEに由来することができるか、あるいはそれらは別のHDPEから来ることができる。好ましくは、それらは同じHDPEに由来する。5重量%未満の少量が必要である。
【0035】
結合剤として別のポリエチレンに由来する微粉が用いられる場合、それらは圧縮されるべきポリエチレンの重合法と同じ重合法により作られる必要はない。好ましくは、微粉は凝集させられるべき材料と同じ材料のものであり、重合法の間にその場で作られる。
【0036】
90℃より高い温度において、粒子は凝集プロセスの間にせん断を受け、進行的にひずみ、せん断の方向で並んだ線状化形態(striated morphology)を形成することが電子顕微鏡を用いて観察された。これを図1に示し、それはそれぞれ圧縮の前(図1a)、加熱の後だがダイに入る前(図1b)及び凝集の後(図1c)のフラフ粒子の顕微鏡写真を表している。向上した凝集力は線状の形態の結果である。
【0037】
本凝集法により得られるポリマーペレットを劣化に関して調べた。メルトフローインデックス測定、酸化防止剤消費量、動的流動学及びゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される分子量により証明される通り、非常に小さい劣化が観察される。
【0038】
動的流動学(dynamic rheology)は、流動学的動的分析(rheological dynamic analysis)の方法を用いて測定される。それは、振動的動きで互いに関して回転する2つの平行な板の間に置かれた材料の流れに対する抵抗性の尺度である。装置は正弦波ひずみを試料に伝達するモーターを含む。次いで試料は生ずる束縛(constraint)を伝達し、該生ずる束縛も正弦波的である。調べられるべき材料は2つの固定点の間に取り付けられた固体であることができるか、あるいはそれは2つの板の間で溶融していることができる。動的流動計は材料の弾性率及び粘性率(viscous modulus)の両方を同時に測定することを可能にする。事実、生ずる正弦波的束縛は、強いられるひずみに関する位相角δにより置き換えられ、生ずる正弦波を数学的に以下に分解することができる:
−材料の弾性成分を示す初期ひずみを伴う位相における第1正弦波。該成分はエネルギーを保存する。
−粘性成分を示す初期ひずみに関するπ/2の位相角により置き換えられる第2正弦波。該成分はエネルギーを熱に散逸させる。
【0039】
初期ひずみは式
γ=γ0sin(ωt)
により示され、ここでωは周波数である。
【0040】
かくして生ずる束縛は式
τ=τ0sin(ωt+δ)
のものである。
【0041】
複素弾性率は式
G=τ/γ
により与えられる。
【0042】
複素弾性率をそれぞれ
G’=Gcos(δ)
及び
G”=Gsin(δ)
として定義される弾性率G’及び粘性率G”に分解することができる。
【0043】
複素粘性率はG/ωとして定義される。
【0044】
一定の温度及び一定のひずみ振幅において、G’及びG”をωの種々の値に関して測定することができる。測定は以下の操作条件下で行なわれた:
−190℃の一定の操作温度、
−1.5mm隔てられた平行な板
−10%に保持された一定のひずみ。
【0045】
弾性成分G’及び粘性成分G”を周波数ωの関数としてグラフにする。クロス−オーバーポイント(COP)と呼ばれる弾性曲線と粘性曲線の間の交点を周波数ωc及び粘性成分Gcにより特性化する。クロス−オーバーポイントは各ポリマーに特徴的であり、分子量及び分子分布(molecular distribution)の関数である。
【0046】
主な劣化機構としてラジカルプロセスがあり、酸化防止剤消費量は劣化のレベルの尺度である。
【0047】
圧縮の質は内部に現れる磨砕試験により測定される。試料を試料分取器によりN個の等しい部分に分ける。次いで各部分を小さい実験室タンブルミキサー中で5分間再混合する。次いで磨砕試験を各部分につき2回、以下の通りに行なう。
−1600ミクロンの正方形開口部を有する篩を持った標準的振動篩別分析装置(Fritsch−Retch)を用い、3、10及び30分後に篩を介して失われる材料の重量%を決定する。
−10個の球体ボールを加えることにより、衝撃の、及び従って磨砕条件の重度を変えることができる。
−球体ボールの密度、性質及び数を変えることにより、衝撃の、及び従って磨砕の重度を微−調整することができる。
【0048】
本試験は、8mmの直径を有する酸化ジルコニウムの10個の球体ボールを用いて行なわれた。
−材料の磨砕の程度は、振動時間の関数としての重量損失のパーセンテージを示す曲線の傾きにより示される。
【0049】
実施例においてわかる通り、高温下で圧縮機を介して循環された材料の場合の磨砕の程度は、もっと低温で1回循環された材料よりずっと小さく且つ小さいままである。
【実施例】
【0050】
2種の出発フラフ材料を圧縮した:
−2.2g/10分のHLMI及び0.953g/cm3の密度を有し、酸化防止剤パッケージで安定化されたクロム触媒反応により製造された純粋な高分子量高密度ポリエチレン(HDPE)、
−90重量%の同じ高分子量高密度ポリエチレン及び26g/10分のHLMI及び0.934g/cm3の密度を有する10重量%のメタロセンポリエチレンのブレンド(HDPE+mPE)。ブレンドは追加の添加剤なしでドライブレンドにより得られた。
【0051】
機械及び圧縮条件を表1に示す。温度は圧縮の直後に圧縮機を出る時に測定された。HDPE+mPEブレンドをうまく圧縮するために、ブレンド材料を圧縮機を介して1回再循環させ、それらをより長い時間加圧下に置き、熱を蓄積させねばならなかった。結果として圧縮は向上し、従って多数回通過(multi−pass)材料の場合に観察される磨砕のパーセンテージは表2においてわかる通り、非常に低い。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
上記で得られる2つの型の圧縮ペレットの性質をHDPEフラフ、HDPE+mPEフラフ、mPEフラフの性質及び押出されたペレットの性質と比較した。表3に示されるこれらの性質は、以下の意味を有する:
−Mnは数平均分子量であり、
−Mwは重量平均分子量であり、
−Mzは「z平均」分子量であり、
−DはMw/Mnの比であり、分子量分布の尺度を示し、
−RDA ωcは粘弾性曲線と粘性曲線の間のクロス−オーバーポイントの周波数(the frequency of the cross−over point between the elastic and viscous viscosity curves)を示し、
−RDA Gcは粘弾性曲線と粘性曲線の間のクロス−オーバーポイントにおける粘度を示す。
【0055】
【表3】
【0056】
HLMI測定からわかる通り、圧縮された材料は圧縮により劣化せず、もっとずっと小さいHLMI値を有する押出された材料と対照的に、それはそのHLMIを保っている。
【0057】
動的流動学試験も、実験室ポリエチレン又はプラントポリエチレンを用いて製造された押出されたペレットとはっきり対照的に、凝集材料の場合に低い劣化の程度を示す。
【0058】
標準的試験ASTM D 1505の方法に従って測定される圧縮された材料の嵩密度は0.44〜0.47g/cm3の嵩密度であった。
【0059】
凝集フラフは、危険な貨物を運ぶための大きなバレル、ジェリカン(jerricans)、ドラム又は中間バルクコンテナ(IBC)のような多くの用途に適している。
【0060】
それは微粉の存在により引き起こされる健康上の危険を低下させるためにも適している。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1a】図1aは圧縮の前のフラフ粒子を示す電子顕微鏡写真である。
【図1b】図1bは加熱の後だがダイに入る前のフラフ粒子の電子顕微鏡写真である。
【図1c】図1cは凝集の後のフラフ粒子の電子顕微鏡写真である。
【0001】
本発明の分野は材料を劣化させないポリマー及び微粉を凝集させる方法である。
【背景技術】
【0002】
いくつかの用途では、実質的に微粉を含有しない材料を得ることが望ましく、それはこれらの微粉が健康にとって危険であり、それらの不規則性のために材料を加工するのを困難に且つ遅くするからである。これらの微粉(fine powders)又は「微粉(fines)」は、本明細書において、125ミクロン未満の直径を有するポリマー粒子として定義される:それらは不可避であり、重合の間に副生成物として作られる。フラフを押出してペレットを製造することにより微粉の抑制がうまく達成され、それによって下流の装置における高い供給量を可能にした:ペレット化された材料を用い、処理量における10〜30%の増加が観察された。
【0003】
しかしながらその方法はいくつかの欠点を与える:
−それは押出しが可能なことを必要とし、それによりコストを増加させ、そして
−最も重要なことに、それは材料の性質、例えばメルトフローインデックス及び動的流動学を、特に高分子量ポリエチレンの場合に劣化させる。
【0004】
せん断力が押出された材料の劣化に責任があると思われる。
【0005】
特許文献1において圧縮法が開示されている。その出願は、単独のもしくは他のポリエチレンとの混合物としての超−高分子量ポリエチレンの圧縮を開示している。圧縮機は、圧縮されたペレットの良好な密度を可能にするダイ幾何学を有する。さらに、チーグラー−ナッタ触媒を用いて製造されるポリエチレンは期待通り、ほとんど劣化を示さない。
【0006】
例えばAmandus Kahlへのいくつかの特許において、圧縮法及び装置が開示されている:
−実際の圧縮段階の前の予備圧縮の追加の段階を開示している特許文献2;
−圧縮の間に材料を湿潤させるための方法を開示している特許文献3;
−摩擦を減少させるために少なくとも2個のモーターを用いる圧縮法を開示している特許文献4。
【0007】
クロム触媒又はメタロセン触媒を用いて製造される高密度ポリエチレンのフラフは、ペレットの形成のために機械的に押出されると容易に劣化することが知られている;かくして劣化の低い形態下でこれらの材料を製造することが必要である。
【特許文献1】
米国特許第5393473号明細書
【特許文献2】
独国特許第3344044号明細書
【特許文献3】
独国特許第3432780号明細書
【特許文献4】
独国特許第3806945号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
今回、これらの問題はポリマーフラフ及びポリマー微粉を凝集させるための方法を開示する本発明により克服された。
【0009】
本発明の目的は、ポリマー及び微粉を凝集させ、押出されたペレットより実質的に低下したレベルの材料の劣化を示す凝集物とする方法を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、フラフ及び微粉に関して下流の装置における材料の供給量を増加させることである。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、フラフ及び微粉からのペレットの製造に必要なエネルギー消費量を減少させることである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、材料を凝集した形態で与えることにより、反応器を出るフラフ中の微粉の存在に伴う健康上の危険を低下させることである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、1種もしくはそれより多いポリマー、場合により1種もしくはそれより多いポリマー微粉及び場合により添加剤を含んでなる0.1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の高荷重メルトインデックス(high load melt index)(HLMI)を有するフラフを凝集させるための方法であって、ポリマー粒子を軟化及び変形させるのに十分な温度下で該フラフに機械的力をかけることによる方法を提供する。
【0014】
本明細書においてフラフは、反応器を出るある分布のポリマー粒子(the distibution of polymer grain)として定義される。
【0015】
場合による添加剤は顔料、充填剤、着色剤又は他のいずれかの通常の添加剤である。
【0016】
得られる凝集ポリマーペレットは実質的に劣化がない。
【0017】
フラフ中に存在するポリマーはポリエチレン、ポリプロピレン、PVC及びポリスチレンから選ばれることができる。好ましくは、1種のポリマーはオレフィンであり、より好ましくはそれはポリエチレンであり、最も好ましくはそれは高分子量高密度ポリエチレンである。
【0018】
ポリマーフラフは、好ましくは80〜100重量%、より好ましくは80〜95重量%の、チーグラー−ナッタ又はクロムもしくはメタロセン触媒反応により製造される、しかし好ましくはクロムもしくはメタロセン触媒反応により製造される第1の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%、より好ましくは20〜5重量%の、当該技術分野において既知の方法により製造される、しかし好ましくはメタロセン触媒反応により製造される低もしくは中密度の第2のポリエチレンを含む。
【0019】
圧縮機を出た直後に測定される凝集ポリマーペレットの温度は85〜150℃、好ましくは90〜125℃、より好ましくは90〜112℃の温度である。ポリマーフラフが80〜100重量%の第1の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%の低もしくは中密度の第2のポリエチレンを含む本発明の好ましい態様の場合、凝集ペレットの温度は少なくとも90℃から最高で125℃である。
【0020】
本発明の好ましい態様で用いられるポリエチレンフラフは、標準的試験ASTM D 1505の方法に従って23℃で測定して、0.94〜0.97g/cm3の密度を有する。高荷重メルトインデックス(HLMI)は、標準的試験ASTM D 1238の方法に従って、190℃において21.6kgの荷重下で測定して、0.1〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分である。重量平均分子量は200,000〜400,000の範囲内である。ポリエチレンフラフはブロー成形のため又は射出成形のため又は回転成形のために適しているとして選ばれ得る。
【0021】
一般的に、ポリマーの、そして高分子量高密度ポリエチレンの製造のために複数種の触媒系が開示されている。ポリマー又はポリエチレン生成物の物理的性質、特に機械的性質がその製造にどの触媒系が用いられたかに依存して変わることは、当該技術分野において既知である。これは異なる触媒系が、製造されるポリマーにおいて異なる分子量分布及び異なる分子構造を与える傾向があるためである。
【0022】
クロムに基づく触媒(すなわち「フィリップス触媒」(“Phillips catalyst”)として当該技術分野において既知の触媒)を用いることは既知である。そのようなクロムに基づく触媒は、所望の物理的及び流動学的性質を有するポリエチレンの製造を可能にする。HDPEの重合のため、特に環境的応力亀裂に対する高い抵抗性を有する高密度ポリエチレンの製造のためにクロムに基づく触媒を用いることができる。例えば欧州特許出願公開第0291824号明細書、欧州特許出願公開第0591968号明細書及び米国特許出願公開第5310834号明細書はそれぞれポリエチレンの重合のためのクロムに基づく触媒が導入された混合触媒組成物を開示している。クロムに基づく触媒を、特定の性質を有するポリマーの製造のために要求通りに調製することができる:それを無機担体上に担持し、チタン化、還元及び/又は活性化のような種々の処理を受けさせることができる。
【0023】
モノ−、ビ−もしくはマルチモード分布(mono− or bi− or multimodal distribution)を生ずることができるメタロセン触媒を、例えば欧州特許出願公開第0881237号明細書に記載されているような2段階法において、あるいは例えば欧州特許出願公開第0619325号明細書に記載されているような単反応器中における二元もしくは多元サイト触媒(dual or multiple site catalyst)として用い、HDPEを重合させることもできる。
【0024】
本発明において、当該技術分野において既知のいずれのメタロセン触媒を用いることもできる。それは一般式:
I. (Cp)mMRnXq
[式中、Cpはシクロペンタジエニル環であり、Mは第4b、5b又は6b族遷移金属であり、Rは1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基又はヒドロカルボキシであり、Xはハロゲンであり、m=1〜3、n=0〜3、q=0〜3であり、m+n+qの合計は金属の酸化状態に等しい]
II. (C5R’k)gR”s(C5R’k)MQ3−g
III. R”s(C5R’k)2MQ’
[式中、(C5R’k)はシクロペンタジエニルもしくは置換シクロペンタジエニルであり、それぞれのR’は同一もしくは異なり、水素又は1〜20個の炭素原子を含有するヒドロカルビル基、例えばアルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリールもしくはアリールアルキル基であるか、あるいは2個の炭素原子が一緒になってC4−C6環を形成し、R”は2個の(C5R’k)環を架橋するC1−C4アルキレン基、ジアルキルゲルマニウム又はケイ素もしくはシロキサンあるいはアルキルホスフィン又はアミン基であり、Qは1〜20個の炭素原子を含有するヒドロカルビル基、例えばアリール、アルキル、アルケニル、アルキルアリールもしくはアリールアルキル基、1〜20個の炭素原子を有するヒドロカルボキシ基又はハロゲンであり、互いに同一もしくは異なることができ、Q’は1〜約20個の炭素原子を有するアルキリデン基であり、sは0又は1であり、gは0、1又は2であり、gが0の場合sは0であり、sが1の場合kは4であり、sが0の場合kは5であり、Mは上記で定義された通りである]
により示される。
【0025】
メタロセンは担持されることができ、イオン化作用を有する助触媒の添加により活性部位が作られねばならない。好ましくは重合法の間に助触媒としてアルモキサンが用いられ、当該技術分野において既知のいずれのアルモキサンも適している。あるいはまた、助触媒として1種もしくはそれより多いアルミニウムアルキルを用いることができる。
【0026】
ポリエチレンの密度は、重合法の間に反応器中に注入されるコモノマーの量により調節される。用いられ得るコモノマーの例には1−オレフィン類ブテン、ヘキセン、オクテン、4−メチル−ペンテンなどが含まれ、最も好ましいのはヘキセンである。本発明の好ましい態様において用いられるポリエチレンの密度は0.940g/cm3〜0.970g/cm3の範囲である。
【0027】
メタロセンポリエチレンのメルトインデックスは、反応器中に注入される水素の量により調節される。本発明において有用なメルトインデックスは0.1g/10分〜20g/10分、好ましくは0.1〜10g/10分の範囲である。
【0028】
あるいはまた、通常のチーグラー−ナッタ触媒(Ziegler−Natta catalyst)又は例えば欧州特許出願公開第0585512号明細書に記載されているようなメタロセン部位を含む担持チーグラー−ナッタ触媒を用いてHDPEを製造することができる。
【0029】
本発明の他の好ましい態様の場合、高分子量高密度ポリエチレンを、いずれかの触媒系を用いて製造される他の低もしくは中分子量のポリエチレンとブレンドする。好ましくは、それを中分子量メタロセンポリエチレンとブレンドする。本発明において用いられるメタロセンポリエチレン樹脂は、一元サイトメタロセン触媒又は多元サイトメタロセン触媒を用いて製造され得、従ってそれはモノモード又はマルチモード分子量分布を有する。分子量分布は2〜20、好ましくは2〜7、より好ましくは2〜5のものである。
【0030】
1種もしくはそれより多いポリマーのフラフ、微粉及び場合による添加剤から調製される材料を、次いで圧縮機を介して循環させる。好ましくはそれを圧縮機を介して1回だけ循環させるが、必要なら1回より多くそれを循環させ、それにより加圧下でより長い時間過ごさせ、且つより高く熱を蓄積させることができる。凝集法は、操作温度が低すぎると適した低いレベルの磨砕(attrition)を有するポリマー顆粒を与えない。それにもかかわらず、材料の広範囲の溶融を避けるために、圧縮の間、温度を可能な限り低く保持するのが望ましい。事実、材料が広範囲に溶融すると、それはグルーのように作用し、それは圧縮機の壁上に堆積する。必要な温度のレベルはポリマーの性質と共に変わる:本明細書でそれはフラフ中のポリマー粒子の外表面が軟化し始める温度として定義される。本発明の好ましい高分子量高密度ポリエチレンの場合、圧縮機を介する1回のサイクルの後に磨砕に抵抗する顆粒を製造するために、90℃の最低温度が必要である。
【0031】
凝集ペレットの所望の直径に依存してダイプレートを変えることにより、圧縮機のダイホール直径を調整することができる:それは2〜5mmで変化し、好ましくは約3mmである。滞留時間及び従ってペレットの硬度を変えるために、ダイホールのランドの長さを調整することもできる。それは10mm〜60mmの長さである。ダイの直径と長さの間の比率は、最適凝集条件のために調整されねばならず、好ましくは1:4〜1:12、最も好ましくは1:5〜1:7である。
【0032】
添加剤を結合剤として用いることができるが、圧縮の程度はそのような添加により実質的に向上しない。かくしてポリマー及び微粉は有利にはそれら自身の結合剤として作用することができ、従って得られる凝集生成物は圧縮プロセスの間に劣化しない。
【0033】
低及び超低密度ポリエチレン(LDPE及びVLDPE)ならびにメタロセン線状低密度ポリエチレン(mLLDPE)は、低い融点を有することが既知であり、それらを結合剤として用いることもできる:5重量%未満の非常に少量が必要である。
【0034】
さらに、本明細書で125ミクロン未満の直径を有する粒子として定義される微粉を凝集法において結合剤として用いることができる。それらは圧縮法において用いられるものと同じHDPEに由来することができるか、あるいはそれらは別のHDPEから来ることができる。好ましくは、それらは同じHDPEに由来する。5重量%未満の少量が必要である。
【0035】
結合剤として別のポリエチレンに由来する微粉が用いられる場合、それらは圧縮されるべきポリエチレンの重合法と同じ重合法により作られる必要はない。好ましくは、微粉は凝集させられるべき材料と同じ材料のものであり、重合法の間にその場で作られる。
【0036】
90℃より高い温度において、粒子は凝集プロセスの間にせん断を受け、進行的にひずみ、せん断の方向で並んだ線状化形態(striated morphology)を形成することが電子顕微鏡を用いて観察された。これを図1に示し、それはそれぞれ圧縮の前(図1a)、加熱の後だがダイに入る前(図1b)及び凝集の後(図1c)のフラフ粒子の顕微鏡写真を表している。向上した凝集力は線状の形態の結果である。
【0037】
本凝集法により得られるポリマーペレットを劣化に関して調べた。メルトフローインデックス測定、酸化防止剤消費量、動的流動学及びゲル浸透クロマトグラフィーにより測定される分子量により証明される通り、非常に小さい劣化が観察される。
【0038】
動的流動学(dynamic rheology)は、流動学的動的分析(rheological dynamic analysis)の方法を用いて測定される。それは、振動的動きで互いに関して回転する2つの平行な板の間に置かれた材料の流れに対する抵抗性の尺度である。装置は正弦波ひずみを試料に伝達するモーターを含む。次いで試料は生ずる束縛(constraint)を伝達し、該生ずる束縛も正弦波的である。調べられるべき材料は2つの固定点の間に取り付けられた固体であることができるか、あるいはそれは2つの板の間で溶融していることができる。動的流動計は材料の弾性率及び粘性率(viscous modulus)の両方を同時に測定することを可能にする。事実、生ずる正弦波的束縛は、強いられるひずみに関する位相角δにより置き換えられ、生ずる正弦波を数学的に以下に分解することができる:
−材料の弾性成分を示す初期ひずみを伴う位相における第1正弦波。該成分はエネルギーを保存する。
−粘性成分を示す初期ひずみに関するπ/2の位相角により置き換えられる第2正弦波。該成分はエネルギーを熱に散逸させる。
【0039】
初期ひずみは式
γ=γ0sin(ωt)
により示され、ここでωは周波数である。
【0040】
かくして生ずる束縛は式
τ=τ0sin(ωt+δ)
のものである。
【0041】
複素弾性率は式
G=τ/γ
により与えられる。
【0042】
複素弾性率をそれぞれ
G’=Gcos(δ)
及び
G”=Gsin(δ)
として定義される弾性率G’及び粘性率G”に分解することができる。
【0043】
複素粘性率はG/ωとして定義される。
【0044】
一定の温度及び一定のひずみ振幅において、G’及びG”をωの種々の値に関して測定することができる。測定は以下の操作条件下で行なわれた:
−190℃の一定の操作温度、
−1.5mm隔てられた平行な板
−10%に保持された一定のひずみ。
【0045】
弾性成分G’及び粘性成分G”を周波数ωの関数としてグラフにする。クロス−オーバーポイント(COP)と呼ばれる弾性曲線と粘性曲線の間の交点を周波数ωc及び粘性成分Gcにより特性化する。クロス−オーバーポイントは各ポリマーに特徴的であり、分子量及び分子分布(molecular distribution)の関数である。
【0046】
主な劣化機構としてラジカルプロセスがあり、酸化防止剤消費量は劣化のレベルの尺度である。
【0047】
圧縮の質は内部に現れる磨砕試験により測定される。試料を試料分取器によりN個の等しい部分に分ける。次いで各部分を小さい実験室タンブルミキサー中で5分間再混合する。次いで磨砕試験を各部分につき2回、以下の通りに行なう。
−1600ミクロンの正方形開口部を有する篩を持った標準的振動篩別分析装置(Fritsch−Retch)を用い、3、10及び30分後に篩を介して失われる材料の重量%を決定する。
−10個の球体ボールを加えることにより、衝撃の、及び従って磨砕条件の重度を変えることができる。
−球体ボールの密度、性質及び数を変えることにより、衝撃の、及び従って磨砕の重度を微−調整することができる。
【0048】
本試験は、8mmの直径を有する酸化ジルコニウムの10個の球体ボールを用いて行なわれた。
−材料の磨砕の程度は、振動時間の関数としての重量損失のパーセンテージを示す曲線の傾きにより示される。
【0049】
実施例においてわかる通り、高温下で圧縮機を介して循環された材料の場合の磨砕の程度は、もっと低温で1回循環された材料よりずっと小さく且つ小さいままである。
【実施例】
【0050】
2種の出発フラフ材料を圧縮した:
−2.2g/10分のHLMI及び0.953g/cm3の密度を有し、酸化防止剤パッケージで安定化されたクロム触媒反応により製造された純粋な高分子量高密度ポリエチレン(HDPE)、
−90重量%の同じ高分子量高密度ポリエチレン及び26g/10分のHLMI及び0.934g/cm3の密度を有する10重量%のメタロセンポリエチレンのブレンド(HDPE+mPE)。ブレンドは追加の添加剤なしでドライブレンドにより得られた。
【0051】
機械及び圧縮条件を表1に示す。温度は圧縮の直後に圧縮機を出る時に測定された。HDPE+mPEブレンドをうまく圧縮するために、ブレンド材料を圧縮機を介して1回再循環させ、それらをより長い時間加圧下に置き、熱を蓄積させねばならなかった。結果として圧縮は向上し、従って多数回通過(multi−pass)材料の場合に観察される磨砕のパーセンテージは表2においてわかる通り、非常に低い。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
上記で得られる2つの型の圧縮ペレットの性質をHDPEフラフ、HDPE+mPEフラフ、mPEフラフの性質及び押出されたペレットの性質と比較した。表3に示されるこれらの性質は、以下の意味を有する:
−Mnは数平均分子量であり、
−Mwは重量平均分子量であり、
−Mzは「z平均」分子量であり、
−DはMw/Mnの比であり、分子量分布の尺度を示し、
−RDA ωcは粘弾性曲線と粘性曲線の間のクロス−オーバーポイントの周波数(the frequency of the cross−over point between the elastic and viscous viscosity curves)を示し、
−RDA Gcは粘弾性曲線と粘性曲線の間のクロス−オーバーポイントにおける粘度を示す。
【0055】
【表3】
【0056】
HLMI測定からわかる通り、圧縮された材料は圧縮により劣化せず、もっとずっと小さいHLMI値を有する押出された材料と対照的に、それはそのHLMIを保っている。
【0057】
動的流動学試験も、実験室ポリエチレン又はプラントポリエチレンを用いて製造された押出されたペレットとはっきり対照的に、凝集材料の場合に低い劣化の程度を示す。
【0058】
標準的試験ASTM D 1505の方法に従って測定される圧縮された材料の嵩密度は0.44〜0.47g/cm3の嵩密度であった。
【0059】
凝集フラフは、危険な貨物を運ぶための大きなバレル、ジェリカン(jerricans)、ドラム又は中間バルクコンテナ(IBC)のような多くの用途に適している。
【0060】
それは微粉の存在により引き起こされる健康上の危険を低下させるためにも適している。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1a】図1aは圧縮の前のフラフ粒子を示す電子顕微鏡写真である。
【図1b】図1bは加熱の後だがダイに入る前のフラフ粒子の電子顕微鏡写真である。
【図1c】図1cは凝集の後のフラフ粒子の電子顕微鏡写真である。
Claims (12)
- 80〜100重量%の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%の低もしくは中分子量ポリエチレン、場合により微粉及び場合により添加剤のブレンドを含んでなる、0.1〜20g/10分の高荷重メルトインデックス(HLMI)を有するフラフを凝集させるための方法であって、ポリマー粒子を軟化及び変形させるのに十分な温度下で該フラフに機械的力をかけることによる方法。
- クロム又はメタロセン触媒を用いて高分子量高密度ポリエチレンを製造する請求項1の方法。
- 低もしくは中分子量ポリエチレンが中分子量メタロセンポリエチレンである請求項1又は請求項2の方法。
- HLMIが0.1〜10g/10分である請求項1〜3のいずれか1項に従う方法。
- 圧縮機を出る凝集ペレットの温度が85〜150℃である請求項1〜4のいずれか1項
に従う方法。 - 圧縮機を出る凝集ペレットの温度が90〜125℃である請求項5の方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項の凝集法の間にポリマー粒子を結合させるための、重合の間にその場で作られる微粉の使用。
- 請求項1〜6のいずれか1項に従う方法により得られ得る微粉−非含有凝集ポリエチレンペレット。
- ポリエチレンが80〜100重量%の高分子量高密度ポリエチレン及び20〜0重量%の低もしくは中分子量ポリエチレンのブレンドである請求項8の微粉−非含有凝集ペレット。
- ペレット化されたポリエチレンの劣化レベルを低下させるための請求項1〜6のいずれか1項の凝集法の使用。
- 微粉の存在に伴う健康上の危険を低下させるための請求項1〜6のいずれか1項の凝集法の使用。
- 請求項8又は請求項9の微粉−非含有凝集ポリエチレンペレットを用いて製造されるポリエチレン製品。
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