JP2004532868A - アルツハイマー病の処置におけるアゼチジノン置換誘導体の使用 - Google Patents

アルツハイマー病の処置におけるアゼチジノン置換誘導体の使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2004532868A
JP2004532868A JP2002592925A JP2002592925A JP2004532868A JP 2004532868 A JP2004532868 A JP 2004532868A JP 2002592925 A JP2002592925 A JP 2002592925A JP 2002592925 A JP2002592925 A JP 2002592925A JP 2004532868 A JP2004532868 A JP 2004532868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
aryl
substituted
independently
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002592925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004532868A5 (ja
Inventor
ハリー アール. デイビス,
エリック マクフィー パーカー,
ヒーク, マーガレット バン
グエンドリン ツェ ウォン,
ロウラ ビー. マーケル,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Sharp and Dohme Corp
Original Assignee
Schering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schering Corp filed Critical Schering Corp
Publication of JP2004532868A publication Critical patent/JP2004532868A/ja
Publication of JP2004532868A5 publication Critical patent/JP2004532868A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/335Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
    • A61K31/365Lactones
    • A61K31/366Lactones having six-membered rings, e.g. delta-lactones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/397Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having four-membered rings, e.g. azetidine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia

Abstract

アルツハイマー病の予防、処置、またはその症状の改善、アミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生またはレベルの調節、ならびに/あるいは血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4の量の調節の方法が提供され、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、本明細書中に開示される式(I〜X)によって表される少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する、有効な量の組成物を投与する工程を包含する。

Description

【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、有効な量の以下の式I〜Xの化合物の少なくとも1つを含有する組成物を投与することによって、アルツハイマー病を処置するため、アミロイドβ(Aβ)ペプチドのレベルを調節するため、ならびに/または被験体の血流および/もしくは脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
アルツハイマー病(「AD」)は、年配者の間の痴呆の主要な原因である、神経変性脳疾患である。ADの症状としては、学習および記憶の機能の進行的な損失、人格の変化、神経筋の変化、発作ならびに時折の神経病性の行動が挙げられ得る。ADは、種々の脳領域および血管壁における老人性斑の細胞外蓄積によって、ならびに種々の脳領域における神経細線維もつれのニューロン内蓄積によって、病理学的に特徴付けられる。老人性斑の主要な構成要素は、アミロイドβ(Aβ)ペプチド(例えば、40〜42アミノ酸のAβペプチドなど)であり、これらは、2つの酵素(β−セクレターゼおよびγ−セクレターゼとして公知)による、β−アミロイド前駆体タンパク質(β−APP)のタンパク質分解性プロセシングによって、形成される。
【0003】
アポリポタンパクEアイソフォーム4(ApoEアイソフォーム4)は、ADの主要な、遺伝性のリスク因子である。PCT特許出願番号WO95/06470は、アルツハイマー病を予防および処置するために、ヒトにおける(ApoEアイソフォーム4)のレベルを調節するための、HMG−CoAレダクターゼインヒビター(スタチン)の投与を開示する。
【0004】
ApoEの正常な細胞機能は、脂質の取り込みおよび送達である。ApoEアイソフォームは、アテローム性動脈硬化症に対する危険性の増加、アミロイド斑の沈着の増加、およびADの危険性の増加に関連する。K.Fassbenderら、「Simvastatin Strongly Reduces Levels of Alzheimer’s Disease β−amyloid peptides Aβ42 and Aβ40 in vitro and in vivo」、PNAS 98:5856−5861(2001)。
【0005】
PCT特許出願WO00/28981は、3頁において、ApoEアイソフォーム4を有する患者は、ADの危険性の増加、ならびにコレステロールレベルの上昇および心臓病に対する危険性の増加を有することを開示する。
【0006】
PCT WO00/28981はまた、HMG−CoAレダクターゼインヒビターを使用してADを処置するための方法を開示するが、6頁において、「いくらかのHGM(sic)CoAレダクターゼインヒビターは、ADの程度および有病率の劇的な低下を示すが、心臓血管障害を処置するために使用される他の型の薬物(例えば、β遮断薬、フロセミド、およびカプトプリル)を摂取する患者は、ADの有病率または程度において、いかなる有意な低下も示さないことが、予測に反して発見された」ことに注目する。
【0007】
米国特許第6,080,778号(第1欄、第39行〜第41行)は、ADの公知の遺伝的原因が、症例の総数のうちの小さな割合に対してのみ考慮され得ること、およびADのほとんどの症例は、散発性(すなわち、既知の遺伝的原因なし)であり、老年において起こることを指摘する。この特許は、血中コレステロールのレベルを低下させる組成物を、アルツハイマー病の危険にあるかまたはその症状を示す、上昇したコレステロールレベルを有する人物に投与することによって、Aβペプチドの産生を減少させるための方法を開示する。この開示される方法は、肝臓によるコレステロールの取り込みを増加させる化合物(例えば、HMG CoAレダクターゼインヒビター)、内在性のコレステロール生成をブロックする化合物、食事性コレステロールの取り込みを防止する化合物(例えば、胆汁酸結合樹脂およびフィブリン酸塩(fibrate))、ならびにこれらの任意の組合せの投与を包含し、これらは、血中コレステロールレベルを低下させる際に有効である(第1欄第58行〜第2欄第5行を参照のこと)。Fassbenderらは、シンバスタチンおよびロバスタチンの、単独でかまたはメチル−β−シクロデキストリンと組み合わせての使用が、インビトロで細胞内Aβレベルおよび分泌Aβレベルを減少させ得ること、ならびにインビボで、シンバスタチンでの動物の処置が、Aβの脳および脳脊髄液中のレベルを減少させることを開示する。
【0008】
米国特許第6,071,899号は、この特許に定義されるような置換基を有する式(I)の化合物:
【0009】
【化106】
Figure 2004532868
を開示し、この化合物は、内皮の機能不全(例えば、アテローム性動脈硬化症)が関与する任意の障害において、一般的な用途を有し得るか、または酵素活性と組み合わせた脂質の過酸化が関与する任意の障害(脳の炎症状態(例えば、アルツハイマー病)が挙げられる)において、一般的な用途を有し得る(第5欄、第16行〜第29行を参照のこと)。
【0010】
PCT特許出願WO99/38498は、血漿中のトリグリセリドレベルを低下させる薬剤(例えば、フィブリン酸塩)を、必要に応じてコレステロールレベルを低下させる薬剤(例えば、スタチン、胆汁酸金属イオン封鎖剤または腸でのコレステロール吸収をブロックする薬剤(例えば、β−シトステロール、SCH 48461(3R,4S)−1,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−3−(3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノン)、CP−148,623、サポニン、ネオマイシンおよびACATインヒビター))と組み合わせて投与することによって、ADを予防または処置するための方法を開示する。
【0011】
米国特許第5,767,115号、同第5,624,920号、同第5,688,990号、同第5,656,624号、および同第5,688,787号は、それぞれ、コレステロールを低下させるため、および/または哺乳動物の動脈壁においてコレステロール含有病巣の形成を減少させるために有用な、ヒドロキシ置換アゼチジノン化合物および置換されたβ−ラクタム化合物を開示するが、アルツハイマー病の処置を開示しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
アルツハイマー病の処置における近年の改善にもかかわらず、効果的であり、所望されない副作用を回避する、改善された処置方法についての必要性が、当該分野において依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(発明の要旨)
1つの局面において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の式(I)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0014】
【化107】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する、組成物を投与する工程を包含し、ここで:
ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
qは、0または1であり;
rは、0または1であり;
m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4からなる群より選択され;但し、qおよびrの少なくとも1つは1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計は、1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、COOR、CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである。
【0015】
別の実施形態において、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法が提供され、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、以下の式(II)によって表される化合物:
【0016】
【化108】
Figure 2004532868
または式(II)の化合物の薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0017】
なお別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(III)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0018】
【化109】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(III)において:
Arは、R置換アリールであり;
Arは、R置換アリールであり;
Arは、R置換アリールであり;
YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)からなる群より選択され;
Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよびO(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
qは、1、2または3であり;
pは、0、1、2、3または4であり;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
およびRは、独立して、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである。
【0019】
なお別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(IV)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0020】
【化110】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(IV)において:
Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0021】
【化111】
Figure 2004532868
を形成し;
は、以下からなる群より選択され:
−(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
−(CH−G−(CH−であって、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
−(C〜Cアルケニレン)−;および
−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
は、以下:
【0022】
【化112】
Figure 2004532868
から選択され;
およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
【0023】
【化113】
Figure 2004532868
から選択され得、ここで、Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
dは、1、2または3であり;
hは、0、1、2、3または4であり;
sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
vは、0または1であり;
jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜216、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rが、ヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義された通りであるか、または=Oもしくは
【0024】
【化114】
Figure 2004532868
であり、そしてRが、置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
【0025】
【化115】
Figure 2004532868
であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10−COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;
14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり;
18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである。
【0026】
別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(V)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0027】
【化116】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(V)において:
Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
Rは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORまたは−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキルまたはアリールであり;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
qは、0または1であり;
rは、0、1または2であり;
mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10NR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である。
【0028】
なお別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(VI)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0029】
【化117】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
は、以下:
【0030】
【化118】
Figure 2004532868
であり;
およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
は、以下から選択され:
B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;
B−(CH−Z−(CH−であり、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
B−(C〜Cアルケニレン)−;
B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
B−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−あるいは
B−(C〜Cアルキレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
およびRは、一緒になって、以下の基を形成する;
【0031】
【化119】
Figure 2004532868
Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、またはW置換ヘテロアリール、または
【0032】
【化120】
Figure 2004532868
から選択され、ここで、ヘテロアリールは、からなる群より選択されピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、ならびに窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され;
Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、−S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C−(O)R12、R10C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−および
【0033】
【化121】
Figure 2004532868
からなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリールの環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より選択され;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
およびRは、独立して、Hまたは低級アルキルから選択され;
10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
【0034】
【化122】
Figure 2004532868
−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;あるいはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
19は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;そして
20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである。
【0035】
なお別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(VII)によって表される少なくとも1つの化合物を含有する組成物:
【0036】
【化123】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(VII)において、
26は、HまたはOGであり;
GおよびG は、独立して、以下:
【0037】
【化124】
Figure 2004532868
からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル(iosthiazolyl)、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
32は、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0038】
【化125】
Figure 2004532868
を形成し;
は、以下からなる群より選択され:
−(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
−(CHO)−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
−(C〜C)(アルケニレン−;ならびに
−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
12は、以下:
【0039】
【化126】
Figure 2004532868
であり;
13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;
但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜C)アルキル=CH−である場合、aは1であり;
但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして
但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
【0040】
【化127】
Figure 2004532868
であり得;
Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−(O)−であり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
15およびR17は、独立して、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
dは、1、2または3であり;
hは、0、1、2、3または4であり;
sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;
但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
vは、0または1であり;
jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
そしてQが結合であり、そしてRが、以下:
【0041】
【化128】
Figure 2004532868
である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである。
【0042】
なお別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、または症状を改善するために有効な量の、式(VIII)によって表される少なくとも1つの化合物:
【0043】
【化129】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、
26は、以下:
a)OH;
b)OCH
c)フッ素、および
d)塩素、
からなる群より選択され;
は、以下;
【0044】
【化130】
Figure 2004532868
、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
Qは、−(CH−であり、ここで、qは、2〜6であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0045】
【化131】
Figure 2004532868
を形成し;
12は、以下:
【0046】
【化132】
Figure 2004532868
であり;
13およびR14は、独立して、−CH−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである。
【0047】
なお別の実施形態において、本発明は、被験体においてアミロイドβペプチドの産生を調節する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体においてアミロイドβペプチドの産生を調節するために有効な量の式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0048】
なお別の実施形態において、本発明は、被験体において1つ以上のアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体の血流および/または脳において1つ以上のアミロイドβペプチドのレベルを調節するために有効な量の、式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0049】
なお別の実施形態において、本発明は、被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節するための方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0050】
なお別の実施形態において、本発明は、少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生もしくはレベルを調節し、そして/または被験体の血流および/もしくは脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節して、アルツハイマー病を処置するための医薬の製造のための、式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物の使用を提供する。
【0051】
操作実施例において、または他に示される場合を除いて、本明細書中音び特許請求の範囲において使用される、成分の量、反応条件などを表す全ての数値は、全ての例において、用語「約」によって修飾されると理解されるべきである。
【0052】
(詳細な説明)
1つの局面において、本発明は、アルツハイマー病(「AD」)を予防する方法、ADを処置する方法、あるいは被験体においてADの数もしくは重篤度を減少させる方法、またはその症状を改善する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体においてADを予防、処置、および/またはその症状を改善するために有効な量の、以下に記載される式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0053】
別の実施形態において、本発明は、被験体において1つ以上のアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体の血流および/または脳において1つ以上のアミロイドβペプチドのレベルを調節するために有効な量の、以下に記載される式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0054】
別の実施形態において、本発明は、被験体においてApoEアイソフォーム4のレベルを調節する方法を提供し、この方法は、このような処置を必要とする被験体に、この被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4のレベルを調節するために有効な量の、以下に記載される式(I−X)によって表される少なくとも1つの化合物を含有する組成物を投与する工程を包含する。
【0055】
上で議論されたように、ADは、年配者における痴呆の最も通常の原因であり、そして種々の脳の領域および血管壁の領域の細胞外空間における、アミロイドβペプチドを含む老人性斑の蓄積によって、病理学的に特徴付けられ得る。本明細書中において使用される場合、「アミロイドβペプチド」とは、βセクレターゼおよびγセクレターゼのエンドペプチダーゼ作用を介して、より大きなβ−アミロイド前駆タンパク質(βAPP)から誘導される、Aβペプチドを意味する。このようなAβペプチドの非限定的な例としては、40個または42個のアミノ酸を含むものが挙げられる。
【0056】
ADの最終形態において、脳におけるAβペプチドの病理学的外観は、βAPP遺伝子またはタンパク質のプレセニリン(presenilin)1および2をコードする遺伝子における変異の存在によって、駆動される。アポリポタンパクEの4型対立遺伝子(これは、タンパク質ApoEアイソフォーム4をコードする)は、ADの通常の遅発性の散在形態に、遺伝的に関連する。
【0057】
用語「有効な量」とは、以下に記載される式(I〜X)によって表される化合物または化合物の組合せの、組織、継または被験体の生物学適応答または医学的応答を引き起こす量または投薬量であって、投与者(例えば、研究者または医師)によって求められる量を意味する。この応答としては、状態または疾患(例えば、アルツハイマー病、1つ以上のアミロイドβペプチドの産生の調節またはレベルの調節もしくは減少、ならびに/あるいは血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4のレベルの調節もしくは減少)の1つ以上の症状の改善または軽減、その状態の遅延または進行の停止が挙げられる。本明細書中において使用される場合、句「ADの症状を改善する」とは、ADに苦しむ被験体によって経験される症状の1つ以上を軽減するか、減少させるか、または排除することを意味する。この症状としては、以下の症状の1つ以上が挙げられる:学習および記憶の機能の進行的な損失、人格の変化、神経筋の変化、発作ならびに精神病性の行動。
【0058】
適切な投薬量の例は、以下に詳細に議論される。
【0059】
本発明の方法によって処置され得る適切な被験体の例としては、哺乳動物(例えば、ヒトまたはイヌ)および他の動物が挙げられる。
【0060】
本明細書中において使用される場合、「併用療法」または「治療的組合せ」とは、アルツハイマー病の予防もしくは処置のため、1つ以上のアミロイドβペプチドのレベルの減少のため、アミロイドβペプチドの産生の調節のため、ならびに/または血流および/もしくは脳におけるApoEアイソフォーム4のレベルの調節のための、式(I〜X)によって表される2つ以上の化合物の投与、あるいは式(I〜X)によって表される1つ以上の化合物と、コレステロール生合成インヒビターおよび/または脂質低下薬剤および/または以下に議論される式(I〜X)によって表される化合物とは異なる他のアルツハイマー病処置剤との投与を意味する。このような投与としては、これらの治療剤の、実質的に同時の様式(例えば、一定の比の活性成分を有する単一の錠剤またはカプセル剤、あるいは各治療剤のための複数の別個のカプセル剤において)での同時投与が挙げられる。また、このような投与としては、連続的な様式での、各型の治療剤の使用が挙げられる。いずれの場合においても、併用療法を使用する処置は、状態を処置する際に有利な効果を提供する。
【0061】
本明細書中に開示される併用療法の潜在的な利点は、個々の治療化合物の必要とされる量、または状態を処置する際に有効な治療化合物の全体の総量の減少であり得る。治療剤の組合せを使用することによって、個々の化合物の副作用が、単独での治療(monotherapy)と比較して減少し得、これは、被検体のコンプライアンスを改善し得る。また、治療剤は、より広い範囲の相補的効果または作用の相補的様式を提供するように、選択され得る。
【0062】
1つの実施形態において、本発明の方法は、このような処置を必要とする被験体に、有効な量の、以下の式(I)によって表される1つ以上の化合物:
【0063】
【化133】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含する。上記式(I)において:
ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
qは、0または1であり;rは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4からなる群より選択され;但し、qおよびrの少なくとも1つは1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計は、1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−R(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである。
【0064】
好ましくは、Rは、1〜3個の独立して選択される置換基であり、そしてRは、好ましくは、1〜3個の独立して選択される置換基である。
【0065】
本明細書中において使用される場合、用語「アルキル」または「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖のアルキル鎖を意味し、そして「アルコキシ」とは、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。低級アルキル基の非限定的な例としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、およびブチル基が挙げられる。
【0066】
「アルケニル」とは、鎖中に共役または非共役の1つ以上の二重結合を有する、直鎖または分枝鎖の炭素鎖を意味する。同様に、「アルキニル」とは、鎖中に1つ以上の三重結合を有する、直鎖または分枝鎖の炭素鎖を意味する。アルキル鎖、アルケニル鎖またはアルキニル鎖が、2つの他の可変物を結合し、従って二価である場合、用語アルキレン、アルケニレンおよびアルキニレンが使用される。
【0067】
「シクロアルキル」とは、3〜6個の炭素原子の飽和炭素環を意味し、一方で「シクロアルキレン」とは、他の基への結合点が全ての位置異性体を含む、対応する二価の環をいう。
【0068】
「ハロゲノ」とは、フッ素ラジカル、塩素ラジカル、臭素ラジカルまたはヨウ素ラジカルをいう。
【0069】
「アリール」とは、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチルまたはインダニルを意味する。
【0070】
「フェニレン」二価のフェニルを意味し、オルト置換、メタ置換、およびパラ置換を含む。
【0071】
例えば、R、R、RおよびRが、置換基の群から独立して選択されるようにいわれる言及は、R、R、RおよびRが、独立して選択されることを意味するが、R、R、RおよびRの可変物が分子において1回より多く存在する場合、各存在が、独立して選択される(例えば、Rが、Rが水素である−ORである場合、Rは、Rが低級アルキルである−ORであり得る)こともまた意味する。当業者は、置換基の大きさおよび性質が、存在し得る置換基の数に影響を与えることを認識する。
【0072】
本発明の化合物は、少なくとも1つの不斉炭素原子を有し、従って、全ての異性体(式(I−X)の化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、およびラセミ体(存在する場合)が挙げられる)は、本発明の一部であるとみなされる。本発明は、d異性体およびl異性体を、純粋な形態と混合物(ラセミ混合物を含む)との両方で包含する。異性体は、従来の技術を使用して、光学的に純粋な出発物質もしくは光学的に濃縮された出発物質を反応させることによって、または式I〜Xの化合物の異性体を分離することによって、調製され得る。異性体はまた、幾何異性体(例えば、二重結合が存在する場合)を含み得る。
【0073】
当業者は、式I〜Xの化合物のいくつかについて、1つの異性体が、他の異性体より大きい薬理学的活性を示すことを理解する。
【0074】
アミノ基を有する本発明の化合物は、有機酸および無機酸と、薬学的に受容可能な塩を形成し得る。塩の形成に適した酸の例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、ならびに当業者に周知の他の鉱酸およびカルボン酸が挙げられる。塩は、遊離塩基形態を、塩を生成するために十分な量の所望の酸と接触させることによって、調製される。遊離塩基液体は、適切な塩基性水溶液(例えば、重炭酸塩の希薄水溶液)で塩を処理することによって、再生され得る。遊離塩基形態は、特定の物理的性質(例えば、極性溶媒への溶解度)がいくらかそれぞれの塩形態と異なるが、塩は、その他の点では、本発明の目的で、それぞれの遊離塩基形態と等価である。
【0075】
本発明の特定の化合物は、酸性である(例えば、カルボキシル基を有する化合物)。これらの化合物は、無機塩基および有機塩基と、薬学的に受容可能な塩を形成する。このような塩の例は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩、金塩、および銀塩である。薬学的に受容可能なアミン(例えば、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、N−メチルグルカミンなど)と形成される塩もまた、含まれる。
【0076】
本明細書中において使用される場合、「溶媒和物」とは、溶媒の分子またはイオンの、溶質であるもの(例えば、1つ以上の式I〜Xの化合物、式I〜Xの化合物の異性体または式I〜Xの化合物のプロドラッグ)との分子錯体またはイオン錯体を意味する。有用な溶媒の非限定的な例は、極性プロトン性溶媒(例えば、水および/またはアルコール(例えば、メタノール))である。
【0077】
式I〜Xの化合物のプロドラッグは、本発明の一部とみなされる。本明細書中において使用される場合、「プロドラッグ」とは、被験体への投与に続いて、何らかの化学的または生理学的なプロセスを介してインビボで薬物を放出する、薬物前駆体である化合物を意味する(例えば、プロドラッグは、生理学的pHにされる場合、または酵素の作用を介して、所望の薬物形態に転換される)。
【0078】
好ましい式(I)の化合物は、Arが、フェニルまたはR置換フェニル、より好ましくは、(4−R)置換フェニルである、化合物である。Arは、好ましくは、フェニルまたはR置換フェニルであり、より好ましくは、(4−R)置換フェニルである。Arは、好ましくは、R置換フェニルであり、より好ましくは、(4−R)置換フェニルである。Arが、(4−R)置換フェニルである場合、Rは、好ましくは、ハロゲンである。ArおよびArが、それぞれR置換フェニルおよびR置換フェニルである場合、Rは、好ましくは、ハロゲンまたは−ORであり、そしてRは、好ましくは、−ORであり、ここで、Rは、低級アルキルまたは水素である。ArおよびArの各々が、4−フルオロフェニルであり、そしてArが4−ヒドロキシフェニルまたは4−メトキシフェニルである化合物が、特に好ましい。
【0079】
X、YおよびZは、各々好ましくは、−CH−である。RおよびRは、各々好ましくは、水素である。RおよびRは、好ましくは、−ORであり、ここで、Rは、水素、またはヒドロキシルに容易に代謝され得る基(例えば、上で定義される、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NR)である。
【0080】
m、n、p、qおよびrの合計は、好ましくは、2、3または4であり、より好ましくは、3である。m、nおよびr各々0であり、qが1であり、そしてpが2である化合物が、好ましい。
【0081】
p、qおよびnが各々0であり、rが1であり、そしてmが2または3である、式(I)の化合物もまた、好ましい。m、nおよびrが、各々0であり、qが1であり、pが2であり、Zが−CH−であり、そしてRが−ORであり、特に、Rが水素である場合の化合物が、より好ましい。
【0082】
p、qおよびnが各々0であり、rが1であり、mが2であり、Xが−CH−であり、そしてRが−ORであり、特に、Rが水素である場合の、式(I)の化合物もまた、より好ましい。
【0083】
式(I)の好ましい化合物の別の群は、Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、そしてArが、R置換フェニルである化合物である。Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、そしてm、n、p、qおよびrの合計が、2、3または4であり、より好ましくは3である化合物もまた、好ましい。Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、Arが、フェニルまたはR置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、そしてm、nおよびrが各々0であり、qが1であり、そしてpが2であるか、またはp、qおよびnが各々0であり、rが1であり、そしてmが2または3である化合物が、より好ましい。
【0084】
好ましい実施形態において、本発明の方法において有用な式(I)の化合物は、式(II)(エゼチミベ(ezetimibe)):
【0085】
【化134】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表される。式(II)の化合物は、無水形態または水和形態であり得る。
【0086】
式Iの化合物は、当業者に周知の種々の方法(例えば、米国特許第5,631,365号、同第5,767,115号、同第5,846,966号、同第6,207,822号、米国特許出願番号10/105,710(2002年3月25日出願)およびPCT特許出願WO93/02048(これらの各々は、本明細書中に参考として援用される)ならびに以下の実施例に記載されるような)によって、調製され得る。例えば、式Iの適切な化合物は、以下の工程を包含する方法によって、調製され得る:
(a)強塩基で、式AまたはBのラクトン:
【0087】
【化135】
Figure 2004532868
を処理する工程であって、ここで、R’およびR2’は、それぞれRおよびRであるか、または適切に保護されたヒドロキシ基であり;Ar10は、Ar、適切に保護されたヒドロキシ置換アリール、または適切に保護されたアミノ置換アリールであり;そして残りの可変物は、式Iについて上で定義された通りであり、但し、式Bのラクトンにおいて、nおよびrが各々0である場合、pが1〜4である、工程;
(b)工程(a)の生成物を、以下の式:
【0088】
【化136】
Figure 2004532868
のイミンと反応させる工程であって、ここで、Ar20は、Ar、適切に保護されたヒドロキシ置換アリール、または適切に保護されたアミノ置換アリールであり;そしてAr30は、Ar、適切に保護されたヒドロキシ置換アリール、または適切に保護されたアミノ置換アリールである、工程;
c)この反応を、酸でクエンチする工程;
d)必要に応じて、保護基を、存在する場合、R’、R’、Ar10、Ar20およびAr30から除去する工程;ならびに
e)必要に応じて、R、R、Ar、Ar.およびArにおけるヒドロキシ置換基またはアミノ置換基を官能基化する工程。
【0089】
上に示されるラクトンを使用して、式IAおよびIBの化合物は、以下のように得られる:
【0090】
【化137】
Figure 2004532868
ここで、可変物は、上で定義される通りである;ならびに
【0091】
【化138】
Figure 2004532868
ここで、可変物は、上で定義される通りである。
【0092】
本発明の方法において有用な代替の化合物は、以下の式(III):
【0093】
【化139】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、上記式(III)において:
Arは、R置換アリールであり;
Arは、R置換アリールであり;
Arは、R置換アリールであり;
YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
qは、1、2または3であり;
pは、0、1、2、3または4;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
およびRは、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そしてRは、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである。
【0094】
式IIIの好ましい化合物としては、Arが、R置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである化合物が挙げられる。Arは、好ましくは、R置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。Arは、好ましくは、R置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。Ar、ArおよびArの各々の一置換が、好ましい。
【0095】
YおよびZは、各々好ましくは、−CH−である。Rは、好ましくは、水素である。Rは、好ましくは、−ORであり、ここでRは、水素、またはヒドロキシルに容易に代謝可能な基(例えば、上で定義された、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NR)である。RおよびRが一緒になって=Oである化合物もまた、好ましい。
【0096】
qとpとの合計は、好ましくは、1または2であり、より好ましくは、1である。pが0であり、そしてqが1である化合物が、好ましい。pが0であり、qが1であり、Yが−CH−であり、そしてRが−ORであり、特にRが水素である場合の化合物が、より好ましい。
【0097】
好ましい化合物の別の群は、ArがR置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、そしてArがR置換フェニルである化合物である。
【0098】
Arが、R置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、ArがR置換フェニルであり、そしてpとqとの合計が、1または2であり、特に1である化合物もまた、好ましい。Arが、R置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、Arが、R置換フェニルであり、pが、0であり、そしてqが1である化合物が、より好ましい。
【0099】
Aは、好ましくは、−O−である。
【0100】
は、好ましくは、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2アリール、NOまたはハロゲノである。Rについてのより好ましい定義は、ハロゲノであり、特に、フルオロまたはクロロである。
【0101】
は、好ましくは、水素、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CO)NR、−NR、−CORまたはハロゲノであり、ここで、RおよびRは、好ましくは、独立して、水素または低級アルキルであり、そしてRは、好ましくは、低級アルキルである。Rについてのより好ましい定義は、水素またはハロゲノであり、特に、フルオロまたはクロロである。
【0102】
は、好ましくは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CO)NR、−NR、−(低級アルキレン)−COORまたは−CH=CH−COORであり、ここで、RおよびRは、好ましくは、独立して、水素または低級アルキルであり、そしてRは、好ましくは、低級アルキルである。Rについてのより好ましい定義は、−OR、−(低級アルキレン)−COORまたは−CH=CH−COORであり、ここで、Rは、好ましくは、水素または低級アルキルである。
【0103】
式IIIの化合物の作製のための方法は、当業者に周知である。適切な方法の非限定的な例は、米国特許第5,688,990号(これは、本明細書中に参考として援用される)に開示されている。
【0104】
別の実施形態において、本発明の方法において有用な化合物は、以下の式(IV):
【0105】
【化140】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、上記の式(IV)において:
Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0106】
【化141】
Figure 2004532868
を形成し;そして
は、以下からなる群より選択され:
−(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
−(CH−G−(CH−であり、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
−(C〜Cアルケニレン)−;ならびに
−(CHV−(CH−であり、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
は、以下から選択され:
【0107】
【化142】
Figure 2004532868
およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
【0108】
【化143】
Figure 2004532868
から選択され得;
ここで、Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
dは、1、2または3であり;
hは、0、1、2、3または4であり;
sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
vは、0または1であり;
jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜216、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rがヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義される通りであるか、または=Oもしくは
【0109】
【化144】
Figure 2004532868
であり;そしてRが置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
【0110】
【化145】
Figure 2004532868
であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10−COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリールおよびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり、
18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである。
【0111】
上記式(IV)において使用される場合、「A」は、好ましくは、Rで置換された、1個または2個の窒素原子を含む6員のヘテロシクロアルキル環である。好ましいヘテロシクロアルキル環は、ピペリジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基である。環「A」は、好ましくは、環窒素を介してフェニル環と結合される。好ましいR置換基は、水素および低級アルキルである。R19は、好ましくは、水素である。
【0112】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR−フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。Rの好ましい定義は、低級アルコキシであり、特に、メトキシおよびハロゲノであり、特に、フルオロである。
【0113】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。
【0114】
可変物の組合せ−R−Q−に対して、いくつかの好ましい定義が存在する:
Qは結合であり、そしてRは、低級アルキレンであり、好ましくは、プロピレンである;
Qは、上で定義されたようなスピロ基であり、ここで、好ましくは、RおよびRは、各々エチレンであり、そしてRは、以下:
【0115】
【化146】
Figure 2004532868
である;
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0116】
【化147】
Figure 2004532868
であり、ここで、これらの可変物は、Rが−O−CH−CH(OH)−であるように選択される;
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0117】
【化148】
Figure 2004532868
であり、ここで、これらの可変物は、Rが−CH(OH)−(CH−であるように選択される;ならびに
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0118】
【化149】
Figure 2004532868
であり、ここで、これらの可変物は、Rが−CH(OH)−CH−S(O)0〜2−であるように選択される。
【0119】
IVの化合物を作製するための方法は、当業者に周知である。適切な方法の非限定的な例は、米国特許第5,656,624号(これは、本明細書中に参考として援用される)に開示されている。
【0120】
別の実施形態において、本発明の方法において有用な化合物は、以下の式(V):
【0121】
【化150】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、上記式(V)において:
Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
Rは、−OR、−OR(CO)R、−O(CO)ORまたは−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキルまたはアリールであり;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
qは、0または1であり;
rは、0、1または2であり;
mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である。
【0122】
式Vの範囲内には、2つの好ましい構造が含まれる。式VAにおいて、qは0であり、そして残りの可変物は、上で定義された通りであり、そして式VBにおいて、qは1であり、そして残りの可変物は、上で定義された通りである:
【0123】
【化151】
Figure 2004532868
、RおよびR10は、各々好ましくは、上に記載されるような、1〜3個の独立して選択される置換基である。Arが、フェニル、R10置換フェニルまたはチエニルであり、特に、(4−R10)置換フェニルまたはチエニルである、式(V)の化合物が好ましい。Arは、好ましくは、R置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。Arは、好ましくは、フェニルまたはR置換フェニルであり、特に、(4−R)置換フェニルである。Arが、R10置換フェニルである場合、R10は、好ましくは、ハロゲノであり、特に、フルオロである。ArがR置換フェニルである場合、Rは、好ましくは、−ORであり、特に、Rが水素または低級アルキルである場合である。ArがR置換フェニルである場合、Rは、好ましくは、ハロゲノであり、特に、フルオロである。Arが、フェニル、4−フルオロフェニルまたはチエニルであり、Arが、4−(アルコキシまたはヒドロキシ)フェニルであり、そしてArが、フェニルまたは4−フルオロフェニルである、式(V)の化合物が、特に好ましい。
【0124】
XおよびYは、各々好ましくは、−CH−である。m、nおよびqの合計は、好ましくは、2、3または4であり、より好ましくは2である。qが1である場合、nは、好ましくは、1〜5である。
【0125】
X、Y、Ar、ArおよびArに対して好ましいものは、式(VA)および(VB)の各々におけるものと同じである。
【0126】
式(VA)の化合物において、mとnとの合計は、好ましくは、2、3または4であり、より好ましくは、2である。mとnとの合計が2であり、そしてrが0または1である化合物もまた、好ましい。
【0127】
式(VB)の化合物において、mとnとの合計は、好ましくは、1、2または3であり、より好ましくは、1である。mが0であり、そしてnが1である化合物が、特に好ましい。Rは、好ましくは、水素であり、そしてRは、好ましくは、−ORであり、ここでRは、水素、またはヒドロキシルに容易に代謝可能な基(例えば、上で定義されたような、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NR)であるか、またはRおよびRは、一緒になって、=O基を形成する。
【0128】
式Vの化合物を作製するための方法は、当業者に周知である。適切な方法の非限定的な例は、米国特許第5,624,920号(これは、本明細書中に参考として援用される)に開示されている。
【0129】
別の実施形態において、本発明の方法において有用な化合物は、以下の式(VI):
【0130】
【化152】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、以下の式(VI)において:
は、以下:
【0131】
【化153】
Figure 2004532868
であり;
およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、これらの両方がともに0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
は、以下から選択され:B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;B−(CH−Z−(CHであり、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
B−(C〜Cアルケニレン)−;
B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;B−(CH−V−(CH−であり、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−あるいは
B−(C〜Cアルケニレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6であり;あるいは
T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
およびR一緒になって、以下の基:
【0132】
【化154】
Figure 2004532868
を形成し;
Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、またはW置換ヘテロアリールまたは
【0133】
【化155】
Figure 2004532868
から選択され、ここで、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリおよびフラニル、ならびに窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され;
Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、−S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C(O)R12、R10C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−および
【0134】
【化156】
Figure 2004532868
からなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリールの環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、−C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より選択され;
は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
およびRは、独立して、Hまたは低級アルキルから選択され;
10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
【0135】
【化157】
Figure 2004532868
、−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;あるいはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
19は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;そして
20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである。
【0136】
式VIの好ましい化合物の1つの群は、R21が、フェニル、W置換フェニル、インダニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、キノリルまたはシクロプロピルからなる群より選択される群であり、
ここで、Wは、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノ、−N(R)(R)、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、NO、−CN、−N、−SH、−S(O)0〜2−(低級アルキル)、−COOR19、−CON(R)(R)、−COR12、フェノキシ、ベンジルオキシ、−OCF、−CH=C(O)R12またはtert−ブチルジメチルシリルオキシであり、ここで、R、R、R10、R12およびR19は、式IVについて定義された通りである。Wが2または3個の置換基である場合、これらの置換基は、同じかまたは異なり得る。
【0137】
式VIの好ましい化合物の別の群は、R20が、フェニルまたはW置換フェニルである群であり、ここで、Wの好ましい意味は、R21の好ましい定義について上で定義された通りである。
【0138】
20が、フェニルまたはW置換フェニルであり、そしてR21がフェニル、W置換フェニル、インダニル、ベンゾフラニル、ベンゾジオキソリル、テトラヒドロナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、キノリルまたはシクロプロピルであり;Wが、低級アルキル、低級アルコキシ、OH、ハロゲノ、−N(R)(R)、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、NO、−CN、−N、−SH、−S(O)0〜2−(低級アルキル)、−COOR19、−CON(R)(R)、−COR12、フェノキシ、ベンジルオキシ、CH=CHC(O)R12、−OCFまたはtert−ブチル−ジメチル−シリルオキシであり、ここでWが2個または3個の置換基である場合、これらの置換基は、同じかまたは異なり得、そしてR、R、R10、R12およびR19が、式VIにおいて定義された通りである、式VIの化合物が、より好ましい。
【0139】
が、以下:
【0140】
【化158】
Figure 2004532868
である、式VIの化合物もまた、好ましい。
【0141】
式VIの好ましい化合物の別の群は、RおよびRが、各々−CH−であり、そしてuとvとの合計が、2、3または4である化合物であり、u=v=2が、より好ましい。
【0142】
は、好ましくは、B−(CH−またはB−(CH−Z−(CH−であり、ここで、B、Z、q、eおよびrは、上で定義された通りである。Bは、好ましくは、以下:
【0143】
【化159】
Figure 2004532868
であり、ここで、R16およびR17は、各々水素であり、そしてR15は、好ましくは、H、OH、低級アルコキシであり、特に、メトキシまたはハロゲノであり、特に、クロロである。
【0144】
好ましくは、Zは、−O−であり、eは、0であり、そしてrは、0である。
【0145】
好ましくは、qは、0〜2である。
【0146】
20は、好ましくは、フェニルまたはW置換フェニルである。
【0147】
20についての好ましいW置換基は、低級アルコキシであり、特に、メトキシおよびエトキシ、OH、および−C(O)R12であり、ここでR12は、好ましくは、低級アルコキシである。
【0148】
好ましくは、R21は、フェニル、低級アルコキシ置換フェニルおよびF−フェニルから選択される。
【0149】
が、以下:
【0150】
【化160】
Figure 2004532868
であり、RおよびRが、各々−CH−であり、u=v=2であり、Rが、B−(CH−であり、ここで、Bがフェニル、または低級アルコキシもしくはクロロによって置換されたフェニルであり、qが0〜2であり、R20が、フェニル、OH−フェニル、低級アルコキシ置換フェニルまたは低級アルコキシカルボニルで置換されたフェニルであり、そしてR21が、フェニル、低級アルコキシ置換フェニルまたはF−フェニルである、式VIの化合物が、特に好ましい。
【0151】
式VIの別の有用な化合物の例は、以下に式VIa:
【0152】
【化161】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物で示される。
【0153】
式VIの化合物を作製するための方法は、当業者に周知である。適切な方法の非限定的な例は、米国特許第5,698,548号(これは、本明細書中に参考として援用される)に開示されている。
【0154】
別の実施形態において、本発明の方法において有用な化合物は、式(VII):
【0155】
【化162】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、上記式(VII)において、
26は、HまたはOGであり;
GおよびGは、独立して、以下:
【0156】
【化163】
Figure 2004532868
からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
32は、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0157】
【化164】
Figure 2004532868
を形成し;
は、以下からなる群より選択され:
−(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
−(CH−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
−(C〜C)アルケニレン−;ならびに
−(CH−V−(CH−であり、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレン、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
12は、以下:
【0158】
【化165】
Figure 2004532868
であり;
13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;
但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;
但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして
但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
【0159】
【化166】
Figure 2004532868
であり得;
Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
15およびR17は、独立して、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
dは、1、2または3であり;
hは、0、1、2、3または4であり;
sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして
但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
vは、0または1であり;
jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
そしてQが結合であり、そしてRが以下:
【0160】
【化167】
Figure 2004532868
である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである。
【0161】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR11−フェニルであり、特に、(4−R11)置換フェニルである。R11の好ましい定義は、低級アルコキシであり、特に、メトキシ、およびハロゲノであり、特に、フルオロである。
【0162】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR10置換フェニルであり、特に、(4−R10)置換フェニルである。好ましくは、R10は、ハロゲノであり、そしてより好ましくは、フルオロである。
【0163】
可変物の組合せ−R−Q−に対して、いくつかの好ましい定義が存在する:
Qは、結合であり、そしてRは、低級アルキレンであり、好ましくは、プロピレンである;
Qは、上で定義されたようなスピロ基であり、ここで、好ましくは、R13およびR14は、各々エチレンであり、そしてR12は、
【0164】
【化168】
Figure 2004532868
であり、そしてRは、−(CHであり、ここで、qは0〜6である;
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0165】
【化169】
Figure 2004532868
であり、ここで、可変物は、Rが−O−CH−CH(OH)−であるように選択される;
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0166】
【化170】
Figure 2004532868
であり、ここで、可変物は、Rが−CH(OH)−(CH−であるように選択される;ならびに
Qは、結合であり、そしてRは、以下:
【0167】
【化171】
Figure 2004532868
であり、ここで、可変物は、Rが−CH(OH)−CH−S(O)0〜2−であるように選択される。
【0168】
従って、式(VII)の好ましい化合物は、GおよびGが、上で定義された通りであり、そして残りの可変物が、以下の定義を有する化合物である:
Arは、フェニルまたはR10置換フェニルであり、ここで、R10は、ハロゲノである;
Arは、フェニルまたはR11−フェニルであり、ここで、R11は、C〜Cアルコキシおよびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基である;
Qは、結合であり、そしてRは、低級アルキレンである;Qは、アゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下の基:
【0169】
【化172】
Figure 2004532868
を形成し;ここで、好ましくは、R13およびR14は、各々、エチレンであり、そしてaおよびbは、各々1であり、そしてR12は、以下:
【0170】
【化173】
Figure 2004532868
である;Qは、結合であり、そしてRは、−O−CH−CH(OH)−である;Qは、結合であり、そしてRは、CH(OH)−(CH−である;あるいはQは、結合であり、そしてRは、−CH(OH)−CH−S(O)0〜2−である。
【0171】
以下の式:
【0172】
【化174】
Figure 2004532868
の、G基およびG基の好ましい可変物は、以下の通りである:
、R、R、R、RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、ベンジルおよびアセチルからなる群より選択される。
【0173】
以下の式:
【0174】
【化175】
Figure 2004532868
のG基またはG基についての好ましい可変物は、以下の通りである:
、R3a、RおよびR4aは、H、(C〜C)アルキル、ベンジルおよびアセチルからなる群より選択される;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され、
ここで、Wは、−O−C(O)−または−O−C(O)−NR31−であり、R31は、Hであり、そしてR30は、(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル、T、T−(C〜C)アルキル、あるいはTまたはT−(C〜C)アルキルであり、ここで、Tは、1つまたは2つのハロゲノまたは(C〜C)アルキル基によって置換される。
【0175】
好ましいR30置換基は、以下からなる群より選択される:2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−メチルフェニル、2−チエニルメチル、2−メトキシ−カルボニルエチル、チアゾール−2−イル−メチル、2−フリル、2−メトキシカルボニルブチルおよびフェニル。
【0176】
R、RおよびRの好ましい組合せは、以下の通りである:
1)R、RおよびRは、独立して、−OHまたは−O−C(O)−NH−R30であり、特に、ここで、Rは、−OHであり、そしてRおよびRは、−O−C(O)−NH−R30であり、そしてR30は、上で定義された好ましい置換基から選択され、またはここで、RおよびRは、各々−OHであり、そしてRは、−O−C(O)−NH−R30であり、ここで、R30は、2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニルである;
2)Rは、−OH、ハロゲノ、アジドまたは(C〜C)−アルコキシ(C〜C)アルコキシであり、Rは、H、ハロゲノ、アジドまたは(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシであり、そしてRは、−O−C(O)−NH−R30であり、特に、Rが−OHであり、RがHであり、そしてR30が2−フルオロフェニルである化合物;
3)R、RおよびRは、独立して、−OHまたは−O−C(O)−R30であり、そしてR30は、(C〜C)アルキル、T、または1個もしくは2個のハロゲノもしくは(C〜C)アルキル基で置換されたTであり、特に、Rが−OHであり、そしてRおよびRが−O−C(O)−R30であり、ここで、R30が2−フリルである化合物;ならびに
4)R、RおよびRは、独立して、−OHまたはハロゲンである。好ましい化合物の3つのさらなるクラスは、C1’アノマーオキシがβであり、C2’アノマーオキシは、βであり、そしてR基が、αである化合物である。GおよびGは、好ましくは、以下:
【0177】
【化176】
Figure 2004532868
から選択され、ここで、Acは、アセチルであり、そしてPhは、フェニルである。
【0178】
好ましくは、R26は、HまたはOHであり、より好ましくは、Hである。−O−G置換基は、好ましくは、これが結合するフェニル環の4位にある。
【0179】
別の実施形態において、本発明の方法において有用な化合物は、以下の式(VIII):
【0180】
【化177】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表され、ここで、上記式(VIII)において:
26は、以下:
a)OH;
b)OCH
c)フッ素、および
d)塩素
からなる群より選択され;
は、以下:
【0181】
【化178】
Figure 2004532868
、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合する窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
Qは、−(CH−であり、ここで、qは、2〜6であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
【0182】
【化179】
Figure 2004532868
を形成し;
12は、以下:
【0183】
【化180】
Figure 2004532868
であり;
13およびR14は、独立して、−CH−、CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである。
【0184】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR11−フェニルであり、特に、(4−R11)置換フェニルである。R11の好ましい定義は、低級アルコキシ、特にメトキシ、およびハロゲノ、特にフルオロである。
【0185】
Arは、好ましくは、フェニルまたはR10置換フェニルであり、特に、(4−R10)置換フェニルである。R10の好ましい定義は、ハロゲノであり、特に、フルオロである。
【0186】
好ましくは、Qは、上で定義されたような低級アルキルまたはスピロ基であり、ここで、好ましくは、R13およびR14は、各々エチレンであり、そしてR12は、
【0187】
【化181】
Figure 2004532868
である。
【0188】
従って、式VIIIの好ましい化合物は、Rが上で定義れた通りであり、そして残りの可変物が、以下の定義を有する、化合物である:
Arは、フェニルまたはR10置換フェニルであり、ここで、R10は、ハロゲノである;
Arは、フェニルまたはR11−フェニルであり、ここで、R11は、C〜Cアルコキシおよびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基である;
Qは、低級アルキル(すなわち、C−1〜C−2)であり、Q=C−2が好ましく、またはQは、アゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下の基:
【0189】
【化182】
Figure 2004532868
を形成し;好ましくは、R13およびR14は、各々、エチレンであり、そしてaおよびbは、各々1であり、そしてR12は、以下:
【0190】
【化183】
Figure 2004532868
である。
【0191】
以下の式:
【0192】
【化184】
Figure 2004532868
の、R基について好ましい可変物は、以下の通りである:
、R、R、R、RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、ベンジルおよびアセチルからなる群より選択される。
【0193】
以下の式:
【0194】
【化185】
Figure 2004532868
の、R基について好ましい可変物は、以下の通りである:
、R3a、RおよびR4aは、H、(C〜C)アルキル、ベンジルおよびアセチルからなる群より選択される;
R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され、ここで、Wは、−O−C(O)−または−O−C(O)−NR31−であり、R31は、Hであり、R30は、(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキル、T、T−(C〜C)アルキル、またはTもしくはT−(C〜C)アルキルであり、ここで、Tは、1個または2個のハロゲノまたは(C〜C)アルキル基によって置換される。
【0195】
好ましいR30置換基は、2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−メチルフェニル、2−チエニルメチル、2−メトキシ−カルボニルエチル、チアゾール−2−イル−メチル、2−フリル、2−メトキシカルボニルブチルおよびフェニルである。R、RおよびRの好ましい組合せは、以下の通りである:1)R、RおよびRは、独立して、−OHまたは−O−C(O)−NH−R30であり、特に、Rは、−OHであり、そしてRおよびRは、−O−C(O)−NH−R30であり、ここで、R30は、上で同定された好ましい置換基から選択され、またはRおよびRは、OHであり、そしてRは、−O−C(O)−NH−R30であり、ここで、R30は、2−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジクロロフェニルである;2)Rは、−OH、ハロゲノ、アジドまたは(C〜C)−アルコキシ(C〜C)アルコキシであり、Rは、H、ハロゲノ、アジドまたは(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシであり、そしてRは、−O−C(O)−NH−R30であり、特に、Rが−OHであり、RがHであり、そしてR30が2−フルオロフェニルである、化合物;3)R、RおよびRが、独立して、−OHまたは−O−C(O)−R30であり、そしてR30が、(C〜C)アルキル、T、または1個または2個のハロゲノまたは(C〜C)アルキル基で置換されたTであり、特に、Rが−OHであり、そしてRおよびRが−O−C(O)−R30であり、ここで、R30が2−フリルである、化合物;ならびに4)R、RおよびRが、独立して、−OHまたはハロゲノである。好ましい化合物の3つのさらなるクラスは、C1’アノマーオキシがβであり、ここで、C2’アノマーオキシがβであり、そしてR基がαである。
【0196】
は、好ましくは、以下:
【0197】
【化186】
Figure 2004532868
から選択され、ここで、Acは、アセチルであり、そしてPhは、フェニルである。
【0198】
本発明の有用な化合物の例は、式IX:
【0199】
【化187】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物によって表される化合物であり、ここで、Rは、上で定義された通りである。
【0200】
より好ましい化合物は、式Xによって表される化合物:
【0201】
【化188】
Figure 2004532868
またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物である。
【0202】
式I〜Xの化合物は、上記で議論された方法を含む公知の方法で調製され得る。公知の方法として、例えば、WO 93/02048は、−R−Q−がアルキレン、アルケニレンまたは1つのヘテロ原子が挿入されたアルケン、フェニレン、シクロアルキレンである化合物の調製を記載し;WO 94/17038は、Qがスピロ環式基である化合物の調製を記載し;WO 95/08532は、−R−Q−がヒドロキシ置換アルキレン基である化合物の調製を記載し;PCT/US95/03196は−R−Q−が、−O−またはS(O)0〜2−基を介してAr部分に結合したヒドロキシ置換アルキレンである化合物を記載し;そして1995年6月5日に出願された米国特許出願番号第08/463,619号は、−R−Q−が、−S(O)0〜2−基によってアゼチジノン環に結合したヒドロキシ置換アルキレン基である化合物の調製を記載する。
【0203】
被験体に投与される式I〜Xの化合物の日用量は、単回用量または2〜4の分割用量で投与される、一日当たり約0.1〜約1000mg、好ましくは一日当たり約0.25〜約50mg、そしてより好ましくは一日あたり約10mgの範囲であり得る。
しかし、正確な用量は、主治医によって決定され、投与される化合物の有効性、被験体の年齢、体重、状態および反応に依存する。
【0204】
上記の化合物の薬学的に受容可能な塩の投与について、上記の重量は、塩から誘導される治療用化合物の酸当量または塩当量の重量をいう。
【0205】
別の代替の実施形態において、本発明の方法に使用される組成物は、上記の化合物I〜Xの1つ以上との併用で、化合物I〜Xとは異なる(例えば、化学構造で異なる)、上で考察した1つ以上のアルツハイマーの処置をさらに含み得る。
【0206】
アルツハイマー病を処置するのに有用であり得る適切な処置の非限定的な例として、以下の1つ以上の投与が挙げられる:コリンエステラーゼインヒビター、ムスカリン性レセプターアゴニスト、M2ムスカリン性レセプターアンタゴニスト、アセチルコリン放出刺激物質、コリン取り込み刺激物質、ニコチン様コリン作用性レセプターアゴニスト、抗Aβワクチン、γ−セクレターゼインヒビター、β−セクレターゼインヒビター、アミロイド凝集インヒビター、アミロイド前駆体タンパク質アンチセンスオリゴヌクレオチド、モノアミン再取り込みインヒビター、ヒト幹細胞、遺伝子治療、向知性薬(nootropic agent)、AMPAレセプターリガンド、増殖因子または増殖因子レセプターアゴニスト、抗炎症剤、フリーラジカルスカベンジャー、抗酸化物質、スーパーオキシドジスムターゼ刺激物質、カルシウムチャンネルブロッカー、アポトーシスインヒビター、カスパーゼインヒビター、モノアミンオキシダーゼインヒビター、エストロゲンおよびエストロゲンレセプターリガンド、NMDAレセプターアンタゴニスト、Jun N末端キナーゼ(JNK)インヒビター、銅/亜鉛キレート剤、5−HT1aレセプターアゴニスト、NGF刺激物質、神経保護剤、H3ヒスタミンレセプターアンタゴニスト、カルパインインヒビター、ポリADPリボースポリメラーゼインヒビター、プロリルエンドペプチダーゼインヒビター、カルシウムモジュレーター、コルチコトロピン放出因子レセプターアンタゴニスト、コルチコトロピン放出因子結合タンパク質インヒビター、GABAモジュレーター、GABA−Aレセプターアンタゴニスト、GABA−Bレセプターアンタゴニスト、ニューロイムノフィリンリガンド、シグマレセプターリガンド、ガラニンレセプターリガンド、イミダゾリン/αアドレナリン作用性レセプターアンタゴニスト、血管作用性腸管ペプチドレセプターアゴニスト、ベンゾジアゼピンレセプターインバースアゴニスト、カンナビノイドレセプターアゴニスト、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンレセプターアゴニスト、プロテインキナーゼCインヒビター、5−HT3レセプターアンタゴニスト、プロスタグランジンレセプターアンタゴニスト、トポイソメラーゼIIインヒビター、ステロイドレセプターリガンド、一酸化窒素モジュレーター、RAGEインヒビター、ドーパミンレセプターアゴニスト、およびそれらの組み合わせ。
【0207】
適切なコリンエスレラーゼインヒビターとして、塩酸ドネペジル(donepezil)(例えば、Pfizerより入手可能なARICEPT)、酒石酸リバスチグミン(rivastigmine)(例えば、Novartisより入手可能なEXELON)、タクリン(例えば、Parke−Davisより入手可能なCOGNEX)、Janssenより入手可能のガランタミン誘導体、Bayer Corp.より入手可能のメトリホナート、Nikken Chemicals Co.Ltd.より入手可能のイピダクリン(ipidacrine)、SS Pharmaceutical Co.Ltd.より入手可能のTAK−147、T−82、Forest Laboratories,Inc.より入手可能のメタンスルホニルフルオリド、CHF−2819、フェンセリン、フィゾスチグミン、Anonyx Inc.より入手可能のフペルジン(huperzine)、シムセリン(cymserine)、National Institutes of Healthより入手可能のトルセリン(tolserine)、Eisai Co.Ltd.より入手可能のER−127528およびその組み合わせが挙げられる。
【0208】
有用なムスカリン性レセプターアゴニストとして、セビメリン(cevimeline)、PD−151832(Pfizer Inc.より入手可能)、YM−796(Yamanouchi Pharmaceutical Inc.より入手可能)、P−58(Phytopharm plcより入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0209】
適切なアセチルコリン放出刺激物質として、ミナプリン、モンチレリン(Grunenthal GmbHより入手可能)、T−588(Toyama Chemical Co.Ltd.より入手可能)、XE−991およびその組み合わせが挙げられる。有用なコリン取り込み刺激物質として、MKC−231(Mitsubishi−Tokyo Pharmaceuticals Inc.より入手可能)が挙げられる。
【0210】
適切なニコチン様コリン作用性レセプターアゴニストとして、アルチニクリン(altinicline)(SIBIA Neurosciences Inc.より入手可能)、SIB−1553A、ABT−089(米国特許第5278176号で開示され、Abbott Laboratoriesより入手可能)、ニコチンパッチ、GRS−21、TC−2403およびその組み合わせが挙げられる。
【0211】
適切な抗Aβワクチンとしては、AN−1792が挙げられる。
【0212】
適切なアミロイド凝集インヒビターとして、レウマコン(reumacon)(Conpharm ABより入手可能)、NC−531(Neurochem Inc.より入手可能)、PPI−1019(Praecis Pharmaceuticals Inc.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0213】
適切なモノアミン再取り込みインヒビターとして、NS−2330が挙げられる。
【0214】
適切な向知性薬として、オキシラセタム(ISF Societa Per Azioniより入手可能)、プラミラセタム(Warner Lambert Co.より入手可能)、イデベノン(Takeda Chemical Inds.Ltd.より入手可能)、アナプソス(anapsos)(ASAC Pharmaceuticals Internationalより入手可能)、ネブラセタム(Boehringer Ingelheim Corp.より入手可能)、JTP−2942(Japan Tobacco Inc.より入手可能)、ファソラセタム(fasoracetam)(Nippon Shinyaku Co.Ltd.より入手可能)、バコシド類(bacosides)(Central Drug Research Instituteより入手可能)、アルゼン(alzene)(Bar−llan Universityより入手可能)、KA−672(Dr.Willmar Schwabe GmbH&Co.より入手可能)、アラプチド(alaptid)(VUFBより入手可能)、IQ−200、ALE−26015(Allelix Pharm−Eco LPより入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0215】
有用なAMPAレセプターリガンドとして、CX−516、CX−691(Cortex Pharmaceuticals Inc.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0216】
適切な増殖因子または増殖因子レセプターアゴニストとして、レテプリニム(leteprinim)が挙げられる。
【0217】
適切な抗炎症剤として、COX2インヒビター(例えば、VIOXX rofecoxib(Merck&Co.,Inc.より入手可能)およびCELEBREX celecoxib(Pfizerより入手可能)、サイトカインインヒビター(例えば、サリドマイド(WO 95/04533に開示される)およびデキサナビノール(dexanabinol))補体インヒビター、ロイコトリエンレセプターアンタゴニストおよびその組み合わせが挙げられる。
【0218】
有用なフリーラジカルスカベンジャー/抗酸化物質として、EGb−761(Yuyu Industrial Co.より入手可能)、CPI−22、デキサナビノールおよびその組み合わせが挙げられる。
【0219】
適切なカルシウムチャンネルブロッカーとして、タモラリジン(tamolarizine)(Nippon Chemiphar Co.,Ltd.より入手可能)、ニモジピン(Bayer AGより入手可能)、PD−176078(Elan Pharmaceuticals,Inc.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0220】
適切なアポトーシスインヒビターとして、アセチル−L−カルニチン、CEP−1347(Cephalon,Inc.より入手可能)、TCH−346(Novartis AGより入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0221】
有用なカスパーゼインヒビターはプラルナカサン(pralnacasan)である。
【0222】
適切なモノアミンオキシダーゼインヒビターとして、モクロベミド(moclobemide)(Roche Holding AGより入手可能)、セレジリン、ラサジリン(rasagiline)(Teva Pharmaceutical Inds. Ltd.より入手可能)、SL−25.1188、Ro−41−1049(Roche Holding AGより入手可能)、およびその組み合わせが挙げられる。
【0223】
適切なNMDAレセプターアンタゴニストとして、メマンチン、イペノキサゾン(ipenoxazone)(Nippon Chemiphar Co.Ltd.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0224】
適切な銅/亜鉛キレート剤として、クリオキノール(PN Gerolymatos SAより入手可能)が挙げられる。
【0225】
有用な5−HT1aレセプターアゴニストは、AP−159(Asahi Kasei Corp.より入手可能)であり;適切なNGF刺激物質は、キサリプロデン(xaliprodene)(Sanofi−Synthelaboより入手可能)である。
【0226】
適切な神経保護剤として、シチコリン、GS−1590(Leo Pharmaceutical Products Ltd.より入手可能)、A/S、CPI−1189(Centaur Pharmaceuticals Inc.より入手可能)、SR−57667(Sanofi−Synthelaboより入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0227】
適切なH3ヒスタミンレセプターアンタゴニストとして、GT−2016およびGT−2331(共にGliatech,Inc.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0228】
有用なプロリルエンドペプチダーゼインヒビターとして、ONO−1603(Ono Pharmaceutical Co.Ltd.より入手可能)、Z−321(Zeria Pharmaceutical Co.Ltd.より入手可能)およびその組み合わせが挙げられる。
【0229】
有用なカルシウムモジュレーターとして、ニューロカイック(neurocaic)(Apollo Biopharmaceuticals Inc.より入手可能)が挙げられる。
【0230】
適切なコルチコトロピン放出因子レセプターアンタゴニストとして、NBI−113(Neurocrine Biosciences,Inc.より入手可能)が挙げられる。
【0231】
有用なGAMAモジュレーターとして、NGD 97−1(Neurogen Corp.より入手可能)が挙げられる。
【0232】
適切なシグマレセプターリガンドは、イグメシン(igmesine)(Pfizer Inc.より入手可能)である。
【0233】
有用なイミダゾリン/αアドレナリン作用レセプターアンタゴニストは、エファロキサン(Reckitt&Colman PLCより入手可能)である。
【0234】
適切な血管作用性腸管ペプチドレセプターアゴニストは、ステアリル−Nle−VIPである。
【0235】
有用なベンゾジアゼピンレセプターインバースアゴニストは、S−8510(Shionogi&Co.Ltd.より入手可能)である。
【0236】
適切なカンナビノイドレセプターアゴニストは、ドロナビノール(Unimed Pharmaceuticals Inc.より入手可能)である。
【0237】
有用な甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンレセプターアゴニストは、タルチレリン(taltireline)(Tanabe Seiyaku Co.Ltd.より入手可能)およびプロチレリン(Takeda Chemical Inds.Inc.より入手可能)が挙げられる。
【0238】
適切な5−HT3レセプターアンタゴニストは、GYKI−46903である。
【0239】
有用なトポイソメラーゼIIインヒビターは、ヨードドキソルビシン(Pharmacia&Upjohn ABより入手可能)である。
【0240】
適切なステロイドレセプターアゴニストは、GL−701(Leland Stanford Junior Universityより入手可能)である。
【0241】
有用なコルチコステロイドレセプターアンタゴニストは、アンチコート(anticort)である。
【0242】
適切な一酸化窒素モジュレーターは、GL−701である。
【0243】
適切なRAGEインヒビターは、ALT−711(Alteon Inc.より入手可能)である。
【0244】
有用なドーパミンレセプターアゴニストは、スペラミン(speramine)である。
【0245】
一般的に、上で考察したように化合物I〜Xとは異なるアルツハイマーの処置の1日当たりの総用量は、単回用量または分割用量で約0.01〜約1000mg/日、および好ましくは約0.5〜約20mg/kg(体重)/日の範囲に及び得る。
【0246】
本発明の別の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、以下で議論するように、コレステロール生合成インヒビターおよび/または脂質低下剤のような、1つ以上の薬理学的因子または治療剤あるいは薬物をさらに含み得る。
【0247】
適切なコレステロール生合成インヒビターの非限定的な例として、HMG CoAレダクターゼの競合的インヒビター、コレステロール生合成の律速段階、スクアレンシンターゼインヒビター、スクアレンエポキシダーゼインヒビターおよびその混合物が挙げられる。適切なHMG CoAレダクターゼインヒビターの非限定的な例として、ロバスタチン(例えば、Merck&Co.より入手可能なMEVACOR(登録商標))、プラバスタチン(例えば、Bristol Meyers Squibbより入手可能なPRAVACHOL(登録商標))、フルバスタチン(fluvastatin)、シンバスタチン(例えば、Merck&Co.より入手可能なZOCOR(登録商標))、アトロバスチン(atorvastatin)、セリバスタチン(cerivastatin)、Cl−981およびピタバスタチン(pitavastatin)(例えば、Negma Kowa(Japan)のNK−104)、ロスバスタチン(rosuvastatin);HMG CoAシンテターゼインヒビター(例えば、L−659,699((E,E)−11−[3’R−(ヒドロキシ−メチル)−4’−オキソ−2’R−オキセタニル]−3,5,7R−トリメチル−2,4−ウンデカジエン酸);スクアレン合成インヒビター(例えば、スクアレスタチン(squalestatin)1);およびスクアレンエポキシダーゼインヒビター(例えば、NB−598((E)−N−エチル−(6,6−ジメチル−2−ヘプテン−4−イニル)−3−[(3,3’−ビチオフェン−5−イル)メトキシ]ベンゼン−メタナミン(methanamine)塩酸塩)および他のステロール生合成インヒビター(例えばDMP−565)が挙げられる。好ましいHMG CoAレダクターゼインヒビターとして、ロバスタチン、プラバスタチンおよびシンバスタチンが挙げられる。最も好ましいHMG CoAレダクターゼインヒビターはシンバスタチンである。
【0248】
一般的に、コレステロール生合成インヒビターの1日の総用量は、単回用量または2〜3の分割用量で約0.1〜約160mg/日、および好ましくは約0.2〜約80mg/日の範囲であり得る。
【0249】
別の実施形態において、本発明の組成物および方法において使用される組成物は、以下で議論するような他の脂質低下剤を1つ以上さらに含み得る。例えば、1つ以上のPPAR活性化剤は、上で考察した式I〜Xの化合物と共に、またはそれらと組み合わせて同時投与され得る。
【0250】
ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプター(PPAR)に対する活性化剤を少なくとも1つ(1つ以上)をさらに含む、組成物または治療的併用もまた、本発明において有用である。活性化剤は、ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターに対しアゴニストとして作用する。PPARの3つのサブタイプは同定されており、これらはペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターα(PPARα)、ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターγ(PPARγ)およびペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターδ(PPARδ)として命名される。PPARδはまた文献においてPPARβおよびNUC1と称され、これらの名前のそれぞれは、同じレセプターを言及するということに留意すべきである。
【0251】
PPARαは脂質の代謝を調節する。PPARαは、フィブラート(fibrate)および多数の培地ならびに長鎖脂肪酸によって活性化され、そして脂肪酸のβ酸化の刺激に関与する。PPARγレセプターサブタイプは、脂肪細胞分化のプログラムの活性化に関与し、肺でのペルオキシソーム増殖の刺激には関与しない。PPARδは、ヒトにおける高密度リポタンパク質(HDL)レベルの増加に有用であると認識されている。例えば、WO 97/28149を参照のこと。
【0252】
とりわけ、PPARα活性化剤化合物は、トリグリセリドの低下、LDLレベルの穏やかな低下、およびHDLレベルの増加に有用である。PPARα活性化剤の有用な例として、フィブラートが挙げられる。
【0253】
適切なフィブリン酸(fibric acid)誘導体(「フィブラート」)の非限定な例として、クロフィブラート(clofibrate)(例えば、エチル2−(p−クロロフェノキシ)−2−メチル−プロピオン酸エチル、例えば、Wyeth−Ayerstから市販されているATROMID−S(登録商標)カプセル);ゼムフィブロジル(gemfibrozil)(例えば、5−(2,5−ジメチルフェノキシ)−2,2−ジメチルペンタン酸、例えば、Parke Davisから市販されているLOPID(登録商標)錠);シプロフィブラート(C.A.S.登録番号52214−84−3、米国特許第3,948,973号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと);ベンザフィブラート(benzafibrate)(C.A.S.登録番号41859−67−0、米国特許第3,781,328号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと);クリノフィブラート(C.A.S.登録番号30299−08−2、米国特許第3,716,583号(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと);ビニフィブラート(C.A.S.登録番号69047−39−8、BE 884722(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと);リフィブラート(C.A.S.登録番号96609−16−4);フェノフィブラート(例えば、Abbott Labboratoriesから市販されているTRICOR(登録商標)微粉化フェノフィブラート(2−[4−(4−クロロベンゾイル)フェノキシ]−2−メチル−プロパン酸,1−メチルエチルエステル)または、Labortoire Founier(France)から市販されているLIPANTHYL(登録商標)微粉化フェノフィブラート);ならびにこれらの混合物が挙げられる。これらの混合物は、種々の形態(酸形態、塩形態、ラセミ体、エナンチオマー、双性イオンおよび互変異性体を含むが、これらに限定されない)で使用され得る。
【0254】
本発明の実施に有用であるPPARα活性化剤の他の例として、米国特許第6,028,109号(本明細書中に参考として援用される)で開示される適切なフルオロフェニル化合物;WO 00/75103(本明細書中に参考として援用される)で開示される特定の置換フェニルプロピオン酸化合物;WO 98/43081(本明細書中に参考として援用される)で開示されるPPARα活性化剤化合物が挙げられる。
【0255】
適切なPPARγ活性化剤の非限定的な例として、グリタゾン(glitazone)類またはチアゾリジンジオン類の誘導体(例えば、トログリタゾン(troglitazone)(例えば、Parke−Davisから市販されているREZULIN(登録商標)トログリタゾン(−5−[[4−[3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン));ロシグリタゾン(rosiglitazone)(例えば、SmithKline Beechamから市販されているAVANDIA(登録商標)マレイン酸ロシグリタゾン(−5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン,(Z)−2−ブテンジオエート)(1:1)およびピオグリタゾン(Takeda Pharmaceuticalsから市販されているACTOSTM塩酸ピオグリタゾン(5−[[4−[2−(5−エチル−2−ピリジニル)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−]チオゾリジンジオン一塩酸塩))が挙げられる。他の有用なチアゾリジンジオン類として、WO 98/05331(本明細書中に参考として援用される)で開示されるシグリタゾン、エングリタゾン(englitazone)、ダルグリタゾン(darglitazone)およびBRL 49653;WO 00/76488(本明細書中に参考として援用される)で開示されるPPARγ活性化剤化合物;米国特許第5,994,554号(本明細書中に参考として援用される)で開示されるPPARγ活性化剤化合物が挙げられる。
【0256】
他の有用なPPARγ活性化剤化合物として、米国特許第5,859,051号(本明細書中に参考として援用される)で開示される特定のアセチルフェノール類;WO 99/20275(本明細書中に参考として援用される)で開示される特定のキノリンフェニル化合物;WO 99/38845(本明細書中に参考として援用される)で開示されるアリル化合物;WO 00/63161で開示される特定の1,4−二置換フェニル化合物;WO 01/00579(本明細書中に参考として援用される)で開示される特定のアリール化合物:WO 01/12612およびWO 01/12187(本明細書中に参考として援用される)で記載される安息香酸化合物;およびWO 97/31907(本明細書中に参考として援用される)で開示される置換4−ヒドロキシ−フェニルアルコン酸化合物が挙げられる。
【0257】
とりわけ、PPARδ化合物は、トリグリセリドレベルの低下、またはHDLレベルの増加に有用である。PPARδ活性化剤の非限定的な例として、適切なチアゾール誘導体およびオキサゾール誘導体(例えば、WO 01/00603(本明細書中に参考として援用される)で開示される、C.A.S.登録番号317318−32−4);WO 97/28149(本明細書中に参考として援用される)で開示される、特定のフルオロ、クロロ、またはチオ フェノキシフェニル酢酸;米国特許第5,093,365号(本明細書中に参考として援用される)で開示される、適切なβ−酸化不可能な脂肪酸アナログ;およびWO 99/04815(本明細書中に参考として援用される)で開示されるPPARδ化合物が挙げられる。
【0258】
さらに、PPARα、PPARγ、PPARδの様々な組み合わせを活性化させる複数の機能を有する化合物はまた、本発明の実施で有用である。非限定的な例として、米国特許第6,248,781号;WO 00/23416;WO 00/23415;WO 00/23425;WO 00/23445;WO 00/23451;およびWO 00/63153(これらすべてが本明細書中に参考として援用される)に開示される特定の置換アリール化合物が挙げられ、これらは、有用なPPARα活性化剤化合物および/またはPPARγ活性化剤化合物として記載されている。有用なPPARα活性化剤化合物および/またはPPARγ活性化剤化合物の他の非限定的な例として、WO 97/25042(本明細書中に参考として援用される)で開示される活性化剤化合物;WO 00/63190(本明細書中に参考として援用される)で開示される活性化剤化合物;WO 01/21181(本明細書中に参考として援用される)で開示される活性化合物;WO 01/16120(本明細書中に参考として援用される)で開示されるビアリール−オキサ(チア)ゾール化合物;WO 00/63196およびWO 00/63209(本明細書中に参考として援用される)で開示される化合物;米国特許第6,008,237(本明細書中に参考として援用される)で開示される、置換5−アリール−2,4−チアゾリジンジオン化合物;WO 00/78312およびWO 00/78313G(本明細書中に参考として援用される)で開示されるアリールチアゾリジンジオン化合物およびアリールオキサゾリジンジオン化合物;WO 98/05331(本明細書中に参考として援用される)で開示される、GW2331または(2−(4−[ジフルオロフェニル]−1ヘプチルウレイド)エチル]フェノキシ)−2−メチル酪酸化合物;米国特許第6,166,049号(本明細書中に参考として援用される)で開示されるアリール化合物;WO 01/17994(本明細書中に参考として援用される)で開示されるオキサゾール化合物;およびWO 01/25225およびWO 01/25226(本明細書中に参考として援用される)で開示されるジチオラン化合物が挙げられる。
【0259】
他の有用なPPAR活性化剤化合物として、WO 01/14349、WO 01/14350およびWO 01/04351(本明細書中に参考として援用される)で開示される、置換ベンジルチアゾリジン−2,4−ジオン化合物;WO 00/50392(本明細書中に参考として援用される)で開示される、メルカプトカルボキシル化合物;WO 00/53563(本明細書中に参考として援用される)で開示される、アスコフラノン(ascofuranone)化合物;WO 99/46232(本明細書中に参考として援用される)で開示されるカルボキシル化合物;WO 99/12534(本明細書中に参考として援用される)で開示される化合物;WO 99/15520(本明細書中に参考として援用される)で開示されるベンゼン化合物;WO 01/21578(本明細書中に参考として援用される)で開示されるo−アニスアミド化合物;およびWO 01/40192(本明細書中に参考として援用される)で開示されるPPAR活性化剤化合物が挙げられる。
【0260】
ペルオキシソーム増幅因子により活性化されるレセプター活性化剤が、特定の状態を処置するために治療的に有効な量で投与され、治療的に有効な量とは、例えば、単回用量または2〜4分割用量で与えられる、日用量で好ましくは約50〜約3000mg/日、そしてより好ましくは約50〜約2000mg/日の範囲にわたる。しかし、正確な用量は、臨床医に通うことによって決定され、投与される化合物の有効性、被験体の年齢、体重、状態および反応のような因子に依存する。
【0261】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、1つ以上の胆汁酸金属イオン封鎖剤(不溶性アニオン交換樹脂)をさらに含み得、この組成物は、上で考察した式I〜Xの化合物と同時投与されるか、あるいは併用される。
【0262】
胆汁酸金属イオン封鎖剤は、腸で胆汁と結合して、胆汁酸の腸肝循環を妨害し、そしてステロイドの糞便排泄の増加を引き起こす。胆汁酸金属イオン封鎖剤の使用は、その非全身性様式の作用のために所望される。胆汁酸金属イオン封鎖剤は、肝内コレステロールを低下し得、そして、血漿由来のLDLと結合する、アポB/E(LDL)レセプターの合成を促進して、さらに血中コレステロールレベルを低下し得る。
【0263】
適切な胆汁酸金属イオン封鎖剤の非限定的な例としては、コレスチラミン(胆汁酸に結合し得る四級アンモニウムカチオン基を含むスチレン−ジビニルベンゼンコポリマー、例えば、QUESTRAN(登録商標)金属イオン封鎖剤またはQUESTRAN LIGHT(登録商標)金属イオン封鎖剤(これらはBristol−Myers Squibbから入手可能である))、コレスチポール(ジエチレントリアミンと1−クロロ−2,3−エポキシプロパンとのコポリマー、例えば、COLESTID(登録商標)錠剤(これはPharmaciaから入手可能である))、コレセベラムヒドロクロリド(colesevelam hydrochloride)(例えば、WelChol(登録商標)Tablets(エピクロロヒドリンと架橋され、そして1−ブロモデカンおよび(6−ブロモヘキシル)−トリメチルアンモニウムブロミドでアルキル化された、ポリ(アリルアミンヒドロクロリド)(これはSankyoから入手可能である))、水溶性誘導体(例えば、3,3−アイオエン(ioene)、N−(シクロアルキル)アルキルアミンおよびポリグルサム(poliglusam)、不溶性四級化ポリスチレン、サポニンおよびそれらの混合物が挙げられる。他の有用な胆汁酸金属イオン封鎖剤は、PCT特許出願WO97/11345およびWO98/57652、ならびに米国特許第3,692,895号および同第5,703,188号(これらは本明細書中で参考として援用される)に開示される。適切な無機コレステロール金属イオン封鎖剤としては、サリチル酸ビスマス+モンモリロナイトクレイ、水酸化アルミニウムおよび炭酸カルシウム制酸剤が挙げられる。
【0264】
一般に、胆汁酸金属イオン封鎖剤の一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約1〜約50g/日、好ましくは約2〜約16g/日の範囲であり得る。
【0265】
代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記の式I−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、一つ以上の回腸胆汁酸輸送(「IBAT」)インヒビター(またはアピカルナトリウム共依存性胆汁酸輸送(「ASBT」)インヒビター)をさらに含み得る。このIBATインヒビターは、胆汁酸輸送を阻害して、LDLコレステロールレベルを減少し得る。適切なIBATインヒビターの非限定的な例としては、ベンゾチエピン(例えば、2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ベンゾチエピン1,1−ジオキシド構造を含む治療用化合物(例えば、本明細書中で参考として援用されるPCT特許出願WO00/38727に開示される化合物))が挙げられる。
【0266】
一般に、IBATインヒビターの一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.01〜約1000mg/日、好ましくは約0.1〜約50mg/日の範囲であり得る。
【0267】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記の式I−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、ニコチン酸(ナイアシン)および/またはその誘導体をさらに含み得る。
【0268】
本明細書中で使用される場合、「ニコチン酸誘導体」とは、ピリジン−3−カルボキシレート構造またはピラジン−2−カルボキシレート構造を含む化合物を意味し、利用可能な場合には、その酸形態、塩、エステル、双生イオンおよび互変異性体を含む。ニコチン酸誘導体の例としては、ニセリトロール、ニコフラノースおよびアシピモクス(5−メチルピラジン−2−カルボン酸4−オキシド)が挙げられる。ニコチン酸およびその誘導体は、VLDLおよびその代謝産物のLDLの肝臓産生を阻害し、そしてHDLおよびアポA−1のレベルを増加する。適切なニコチン酸産物の例は、NIASPAN(登録商標)(ナイアシン遅延放出錠剤)(これはKosから入手可能である)である。
【0269】
一般に、ニコチン酸およびその誘導体の一日あたりの全用量は、単回用量または分割用量で、約500〜約10,000mg/日、好ましくは約1000〜約8000mg/日、より好ましくは約3000〜約6000mg/日の範囲であり得る。
【0270】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記の式I−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、一つ以上のAcylCoA:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼ(「ACAT」)インヒビター(これはLDLおよびVLDLのレベルを減少させ得る)をさらに含み得る。ACATは、過剰な細胞内コレステロールのエステル化を担う酵素であり、VLDL(これは、コレステロールのエステル化の生成物である)の合成、およびアポB−100含有リポタンパク質の過剰産生を減少し得る。
【0271】
有用なACATインヒビターの非限定的な例としては、アバシミブ(avasimibe)([[2,4,6−トリス(1−メチルエチル)フェニル]アセチル]スルファミン酸2,6−ビス(1−メチルエチル)フェニルエステル、以前はCl−1011として公知)、HL−004、レシミビド(lecimibide)(DuP−128)およびCL−277082(N−2,4−ジフルオロフェニル)−N−[[4−(2,2−ジメチルプロピル)フェニル]メチル]−N−ヘプチルウレア)が挙げられる。P.Changら、「Current,New and Future Treatments in Dyslipidaemia and Atherosclerosis」Drugs 2000 Jul;60(1);55−93(これは本明細書中で参考として援用される)を参照のこと。
【0272】
一般に、ACATインヒビターの一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.1〜約1000mg/日の範囲であり得る。
【0273】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記の式I−Xの化合物と同時投与されるかまたはこの化合物と組み合わせられる、一つ以上のコレステリルエステル転移タンパク質(「CETP」)インヒビターをさらに含み得る。CETPは、コレステリルエステル保有HDLおよびVLDL中のトリグリセリドの交換または転移を担う。
【0274】
適切なCETPインヒビターの非限定的な例は、PCT特許出願WO00/38721および米国特許第6,147,090号(これらは本明細書中で参考として援用される)に開示される。膵臓コレステリルエステルヒドロラーゼ(pCEH)インヒビター(例えば、WAY−121898)もまた、上記のフィブリン酸(fibric acid)誘導体およびステロール吸収インヒビターと共にかまたは組み合わせて同時投与され得る。
【0275】
一般に、CETPインヒビターの一日あたりの全用量は、単回用量または分割用量で、約0.01〜約1000mg/日、好ましくは約0.5〜約20mg/kg体重/日の範囲であり得る。
【0276】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記の式I−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、プロブコールまたはその誘導体(例えば、AGI−1067、ならびに米国特許第6,121,319号および同第6,147,250号に開示される他の誘導体)(これはLDLおよびHDLのレベルを減少させ得る)をさらに含み得る。
【0277】
一般に、プロブコールまたはその誘導体の一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約10〜約2000mg/日、好ましくは約500〜約1500mg/日の範囲であり得る。
【0278】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、一つ以上の低密度リポタンパク質(LDL)レセプターアクチベータをさらに含み得る。適切なLDL−レセプターアクチベータの非限定的な例としては、HOE−402(LDLレセプター活性を直接刺激するイミダゾリジニル−ピリミジン誘導体)が挙げられる。M.Huettingerら、「Hypolipidemic activity of HOE−402 is Mediated by Stimulation of the LDL Receptor Pathway」、Arterioscler.Thromb.1993;13:1005−12を参照のこと。
【0279】
一般に、LDLレセプターアクチベータの一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約1〜約1000mg/日の範囲であり得る。
【0280】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、魚油(これはω3脂肪酸(3−PUFA)を含む)(これは、VLDLおよびトリグリセリドのレベルを減少させ得る)をさらに含み得る。一般に、魚油またはω3脂肪酸の一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約1〜約30g/日の範囲であり得る。
【0281】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、天然の水溶性繊維(例えば、オオバコ、ガーゴム、オートムギおよびペクチン)(これはコレステロールを減少させ得る)をさらに含み得る。一般に、天然の水溶性繊維の一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.1〜約10g/日の範囲であり得る。
【0282】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、植物ステロール、植物スタノール(stanol)および/または植物スタノールの脂肪酸エステル(例えば、BENECOL(登録商標)マーガリンで使用されるシトスタノール(sitostanol)エステル)(これはコレステロールレベルを減少させ得る)をさらに含み得る。一般に、植物ステロール、植物スタノールおよび/または植物スタノールの脂肪酸エステルの一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.5〜約20g/日の範囲であり得る。
【0283】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、一つ以上の抗酸化物(例えば、プロブコール、トコフェノール、アスコルビン酸、β−カロチンおよびセレン、またはビタミン(例えば、ビタミンBまたはビタミンB12))をさらに含み得る。一般に、抗酸化物またはビタミンの一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.05から約10g/日の範囲であり得る。
【0284】
別の代替の実施形態において、本発明の方法で使用される組成物は、上記のI−Xの化合物と同時投与されるかまたは組み合わせられる、単球およびマクロファージインヒビター(例えば、ポリ不飽和脂肪酸(PUFA))、甲状腺ホルモン(CGS−26214(フッ素化された環を有するチロキシン化合物)のようなチロキシンアナログを含む)、遺伝子治療および組換えアポEのような組換えタンパク質の使用をさらに含み得る。一般に、これらの薬剤の一日あたりの全用量は、単回用量または2〜4の分割用量で、約0.01〜約1000mg/日の範囲であり得る。
【0285】
ホルモン補充剤およびホルモン補充組成物をさらに含む組成物または治療的組み合わせもまた、本発明において有用である。有用なホルモン剤およびホルモン組成物としては、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲスチン、それらの薬学的に受容可能な塩および誘導体が挙げられる。これらの薬剤および組成物の組み合わせもまた有用である。
【0286】
アンドロゲンとエストロゲンの組み合わせの投薬量は、変動し、望ましくは、約1mg〜約4mgのアンドロゲンと約1mg〜約3mgのエストロゲンである。例としては、アンドロゲンとエストロゲンの組み合わせ(例えば、エステル化エストロゲン(ナトリウムエストロンスルフェートおよびナトリウムエキリンスルフェート)とメチルテストステロン(17−ヒドロキシ−17−メチル、(17B)−アンドロスト−4−エン−3−オン)との組み合わせ(ESTRATESTとの商品名でSolvay Pharmaceuticals,Inc.,Marietta,GAから入手可能))が挙げられるが、これに限定されない。
【0287】
アンドロゲンとエストロゲンとの組み合わせは、約0.01mg〜8mg、望ましくは約0.3mg〜約3.0mgの投薬量で変動し得る。有用なアンドロゲンとエストロゲンとの組み合わせとしては、以下が挙げられる:
(a)9種の合成エストロゲン物質(ナトリウムエストロンスルフェート、ナトリウムエキリンスルフェート、ナトリウム17α−ジヒドロエキリンスルフェート、ナトリウム17α−エストラジオールスルフェート、ナトリウム17β−ジヒドロエキリンスルフェート、ナトリウム17α−ジヒドロエキレニンスルフェート、ナトリウム17β−ジヒドロエキレニンスルフェート、ナトリウムエキレニンスルフェートおよびナトリウム17β−エストラジオールスルフェートを含む)のブレンド;CENESTINとの商品名でDuramed Pharmaceuticals,Inc.,Cincinnati,OHから入手可能);
(b)エチニルエストラジオール(19−ノル−17α−プレグナ−1,3,5(10)−トリエン−20−イン−3,17−ジオール;ESTINYLとの商品名でSchering Plough Corporation,Kenilworth,NJから入手可能);
(c)エステル化エストロゲンの組み合わせ(例えば、ナトリウムエストロンスルフェートとナトリウムエキリンスルフェート);ESTRATABとの商品名でSolvayから、およびMENESTとの商品名でMonarch Pharmaceuticals,Bristol,TNから入手可能;
(d)エストロピペート(ピペラジンエストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、3−(スルホオキシ)−エストロンスルフェート);OGENとの商品名でPharmacia & Upjohn,Peapack,NJから、およびORTHO−ESTとの商品名でWomen First Health Care,Inc.,San Diego,CAから入手可能;ならびに
(e)抱合卵胞ホルモン(17α−ジヒドロエキリン、17α−エストラジオールおよび17β−ジヒドロエキリン);PREMARINとの商品名でWyeth−Ayerst Pharmaceuticals,Philadelphia,PAから入手可能。
【0288】
プロゲスチンおよびエストロゲンはまた、種々の投薬量(一般的には、約0.05〜約2.0mgのプロゲスチンおよび約0.001mg〜約2mgのエストロゲン、望ましくは、約0.1mg〜約1mgのプロゲスチンおよび約0.01mg〜約0.5mgのエストロゲン)で投与され得る。投薬量およびレジメンが変動し得るプロゲスチンとエストロゲンとの組み合わせの例としては、以下が挙げられる:
(a)エストラジオール(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオールヘミヒドレート(hemihydrate))とノルエチンドロン(17β−アセトキシ−19−ノル−17α−プレグン−4−エン−2−イン−3−オン)との組み合わせ;これはACTIVELLAとの商品名でPharmacia & Upjohn,Peapack,NJから入手可能である;
(b)レボノルゲストレル(d(−)−13β−エチル−17α−エチニル−17β−ヒドロキシゴン−4−エン−3−オン)とエチニルエストラジオールとの組み合わせ;ALESSEとの商品名でWyeth−Ayerstから、LEVORAおよびTRIVORAとの商品名でWatson Laboratories,Inc.,Corona,CAから、NORDETTEとの商品名でMonarch Pharmaceuticalsから、ならびにTRIPHASILとの商品名でWyeth−Ayerstから入手可能である;
(c)エチノジオールジアセテート(19−ノル−17α−プレゲン−4−エン−20−イン−3β,17−ジオールジアセテート)とエチニルエストラジオールとの組み合わせ;DEMULENとの商品名でG.D.Searle & Co.,Chicago,ILから、およびZOVIAとの商品名でWatsonから入手可能である;
(d)デソゲストレル(13−エチル−11−メチレン−18,19−ジノル−17α−プレグン−4−エン−20−イン−17−オール)とエチニルエストラジオールとの組み合わせ;DESOGENおよびMIRCETTEとの商品名でOrganonから、ならびにORTHO−CEPTとの商品名でOrtho−McNeil Pharmaceutical,Raritan,NJから入手可能である;
(e)ノルエチンドロンおよびエチニルエストラジオールとの組み合わせ;ESTROSTEPおよびFEMHRTとの商品名でParke−Davis,Morris Plains,NJから、MICROGESTIN、NECONおよびTRI−NORINYLとの商品名でWatsonから、MODICONおよびORTHO−NOVUMとの商品名でOrtho−McNeilから、ならびにOVCONとの商品名でWarner Chilcott Laboratories,Rockaway,NJから入手可能である;
(f)ノルゲストレル((±)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノル−17α−プレグ−4−エン−20−イン−3−オン)とエチニルエストラジオールとの組み合わせ;OVRALおよびLO/OVRALとの商品名でWyeth−Ayerstから、ならびにOGESTRELおよびLOW−OGESTRELとの商品名でWatsonから入手可能である;
(g)ノルエチンドロンとエチニルエストラジオールとメストラノール(3−メトキシ−19−ノル−17α−プレグナ−1,3,5(10)−トリエン−20−イン−17−オール)との組合せ;BREVICONおよびNORINYLとの商品名でWatsonから入手可能である;
(h)17β−エストラジオール(エストラ−1,3,5(10)−トリエン−3,17β−ジオール)と微粉化ノルゲスチメート(norgestimate)(17α−17−(アセチルオキシ)−13−エチル−18,19−ジノルプレグン−4−エン−20−イン−3−オン−3−オキシム)との組み合わせ;ORTHO−PREFESTとの商品名でOrtho−McNeilから入手可能である;
(i)ノルゲスチメート(18,19−ジノル−17−プレグン−4−エン−20−イン−3−オン、17−(アセチルオキシ)−13−エチル−、オキシム、(17(α)−(+)−))とエチニルエストラジオールとの組み合わせ;ORTHO CYCLENおよびORTHO TRI−CYCLENとの商品名でOrtho−McNeilから入手可能である;ならびに
(j)抱合卵胞ホルモン(ナトリウムエストロンスルフェートおよびナトリウムエキリンスルフェート)と酢酸メドロキシプロゲステロン(20−ジオン、17−(アセチルオキシ)−6−メチル−、(6(α))−プレグン−4−エン−3)との組み合わせ、PREMPHASEおよびPREMPROとの商品名でWyeth−Ayerstから入手可能である。
【0289】
一般に、プロゲスチンの投薬量は、約0.05mgから約10mgまで変動し得るか、または微粉化プロゲステロンが投与される場合、約200mgまでである。プロゲスチンの例としては、ノルエチンドロン(AYGESTINとの商品名でESI Lederle,Inc.,Philadelphia,PAから、MICRONORとの商品名でOrtho−McNeilから、およびNOR−QDとの商品名でWatsonから入手可能である);ノルゲストレル(OVRETTEとの商品名でWyeth−Ayerstから入手可能である);微粉化プロゲステロン(プレグン−4−エン−3,20ジオン)(PROMETRIUMとの商品名でSolvayから入手可能である);ならびに酢酸メドロキシプロゲステロン(PROVERAとの商品名でPharmacia & Upjohnから入手可能である)が挙げられる。
【0290】
本発明の組成物、治療的組み合わせまたは方法は、1つ以上の肥満制御薬をさらに含み得る。有用な肥満制御薬としては、エネルギー摂取を減少するかまたは食欲を抑制する薬剤、エネルギー消費を増加させる薬物および栄養分分配剤が挙げられるが、これらに限定されない。適切な肥満制御薬としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:ノルアドレナリン性剤(例えば、ジエチルプロピオン、マチンドール、フェニルプロパノールアミン、フェンテルミン、フェンジメトラジン、酒石酸フェンダミン(phendamine)、メタンフェタミン、フェンジメトラジンおよび酒石酸フェンジメトラジン);セロトニン性剤(例えば、シブトラミン、フェンフルラミン、デキスフェンフラミン、フルオキセチン、フルボキサミンおよびパロキセチン);発熱性剤(例えば、エフェドリン、カフェイン、テオフィリン、および選択的3−アドレナリン性アゴニスト);αブロック剤;カイナイトまたはAMPAレセプターアンタゴニスト;レプチン(leptin)−脂肪分解刺激レセプター;ホスホジエステラーゼ酵素インヒビター;マホガニー遺伝子のヌクレオチド配列を有する化合物;線維芽細胞増殖因子−10ポリペプチド;モノアミンオキシダーゼインヒビター(例えば、ベフロキサトン(befloxatone)、モクロベミド(moclobemide)、ブロファロミン、フェノキサチン(phenoxathine)、エスプロン、ベフォール(befol)、トロキサトン、ピルリンドール、アミフラミン、セルクロレミン(sercloremine)、バジナプリン、ラザベミド(lazabemide)、ミラセミドおよびカロキサゾン);脂質代謝を増加するための化合物(例えば、エボジアミン化合物);ならびにリパーゼインヒビター(例えば、オルリスタット(orlistat))。一般に、上記の肥満制御薬の全投薬量は、単回用量または2〜4の分割用量で、1〜3,000mg/日、望ましくは約1〜1,000mg/日、より望ましくは約1〜200mg/日の範囲であり得る。
【0291】
本発明の組成物、治療的組み合わせまたは方法は、1つ以上の血液改変剤をさらに含み得る。有用な血液改変剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:抗凝固剤(アルガトロバン、ビバリルジン(bivalirudin)、ダルテパリン(dalteparin)ナトリウム、デシルジン(desirudin)、ジクマロール、リアポレートナトリウム、ナファモスタットメシレート、フェンプロクモン、チンザパリン(tinzaparin)ナトリウム、ワルファリンナトリウム);抗血栓剤(塩酸アナグレリド、ビバリルジン(bivalirudin)、シロスタゾール、ダルテパリン(dalteparin)ナトリウム、ダナパロオイド(danaparoid)ナトリウム、塩酸ダゾキシベン(dazoxiben)、硫酸エフェガトラン(efegatran)、エノキサパリンナトリウム、フルレトフェン、イフェトロバン(ifetroban)、イフェトロバンナトリウム、ラミフィバン(lamifiban)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban)、ナプサガトラン(napsagatran)、酢酸オルボフィバン(orbofiban)、酢酸ロキシフィバン(roxifiban)、シブラフィバン(sibrafiban)、チンザパリン(tinzaparin)ナトリウム、トリフェナグレル、アブシキシマブ(abciximab)、ゾリモマブアリトックス(zolimomab aritox);フィブリノーゲンレセプターアンタゴニスト(酢酸ロキシフィバン(roxifiban)、フラダフィバン(fradafiban)、オルボフィバン(orbofiban)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban)、チロフィバン(tirofiban)、キセミロフィバン(xemilofiban)、モノクローナル抗体7E3、シブラフィバン(sibrafiban));血小板インヒビター(シロスタゾール、重硫酸クロピドグレル、エポプロステノール、エポプロステノールナトリウム、塩酸チクロピジン、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダー(sulindae)、イドメタシン(idomethacin)、メフェナメート、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、ジピリダモール);血小板凝集インヒビター(アカデシン(acadesine)、ベラプロスト、ベラプロストナトリウム、シプロステンカルシウム、イタジグレル、リファリジン(lifarizine)、塩酸ロトラフィバン(lotrafiban)、酢酸オルボフィバン、オキサグレラート、フラダフィバン(fradafiban)、オルボフィバン、チロフィバン、キセミロフィバン);出血剤(hemorrheologic agent)(ペントキシフィリン);リポタンパク質結合凝固インヒビター;第VIIa因子インヒビター(4H−31−ベンゾオキサジン−4−オン、4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−チオン、キナゾリン−4−オン、キナゾリン−4−チオン、ベンゾチアジン−4−オン、イミダゾリル−ボロン酸由来ペプチドアナログのPFPI由来ペプチド、ナフタレン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イル}アミドトリフルオロアセテート、ジベンゾフラン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノメチル)−ベンジル]−5−オキソ−ピロリジン−3−イル}−アミド、トルエン−4−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリジン−3−(S)−イル}アミドトリフルオロアセテート、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−スルホン酸{1−[3−(アミノイミノメチル)−ベンジル]−2−オキソ−ピロリン−3−(S)−イル}−アミドトリフルオロアセテート);第Xa因子インヒビター(二置換ピラゾリン、二置換トリアゾリン、置換n−[(アミノイミノメチル)フェニル]プロピルアミド、置換n−[(アミノメチル)フェニル]プロピルアミド、組織因子経路インヒビター(TFPI)、低分子量ヘパリン、ヘパリノイド、ベンゾイミダゾリン、ベンゾオキサゾリノン、ベンゾピペラジノン、インダノン、二塩基性(アミジノアリール)プロパン酸誘導体、アミジノフェニル−ピロリジン、アミジノフェニル−ピロリン、アミジノフェニル−イソオキサゾリジン、アミジノインドール、アミジノアゾール、ビス−アリールスルホニルアミノベンズアミド誘導体、ペプチド第Xa因子インヒビター)。
【0292】
本発明の組成物、治療的組み合わせまたは方法は、1つ以上の心臓血管剤をさらに含み得る。有用な心臓血管剤としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:カルシウムチャネルブロッカー(マレイン酸クレンチアゼム、ベシル酸アムロジピン、イスラジピン、ニモジピン、フェロジピン、ニルバジピン、ニフェジピン、塩酸テルジピン(teludipine)、塩酸ジルチアゼム、ベルホスジル、塩酸ベラパミル、ホステジル);アドレナリン作動性ブロッカー(塩酸フェンスピリド、塩酸ラベタロール、プロロキサン、塩酸アルフゾシン、アセブトロール、塩酸アセブトロール、塩酸アルプレノロール、アテノロール、塩酸ブノロール、塩酸カルテオロール、塩酸セリプロロール、塩酸セタモロール、塩酸シクロプロロール(cicloprolol)、塩酸デキスプロプラノロール、塩酸ジアセトロール、塩酸ジレバロール、塩酸エスモロール、塩酸エキサプロロール、硫酸フレストロール、塩酸ラベタロール、塩酸レボベタキソロール、塩酸レボブノロール、塩酸メタロール、メトプロロール、酒石酸メトプロロール、ナドロール、硫酸パマトロール、硫酸ペンブトロール、プラクトロール、塩酸プロプラノロール、塩酸ソタロール、チモロール、マレイン酸チモロール、塩酸チプレノロール、トラモロール、ビソプロロール、フマル酸ビソプロロール、ネビボロール);アドレナリン作動性刺激因子;アンギオテンシン変換酵素(ACE)インヒビター(塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラート、カプトプリル、塩酸デラプリル、ホシノプリルナトリウム、リベンザプリル、塩酸モエキシプリル、ペントプリル、ペリンドプリル、塩酸キナプリル、キナプリラト(quinaprilat)、ラミプリル、塩酸スピラプリル、スピラプリラト、テプロチド、マレイン酸エナラプリル、リシノプリル、ゾフェノプリルカルシウム、ペリンドプリルエルブミン);抗高血圧剤(アルチアジド、ベンズチアジド、カプトプリル、カルベジロール、クロロチアジドナトリウム、塩酸クロニジン、シクロチアジド、塩酸デラプリル、塩酸ジレバロール、ドキサゾシンメシレート、ホシノプリルナトリウム、塩酸グァンファシン、メチルドパ、コハク酸メトプロロール、塩酸モエキシプリル、マレイン酸モナテピル(monatepil)、塩酸ペランセリン、塩酸フェノキシベンズアミン、塩酸プラゾシン、プリミドロール、塩酸キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、塩酸テラゾシン、カンデサルタン(candesartan)、カンデサルタンシレキセチル(cilexetil)、テルミサルタン(telmisartan)、ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン、塩酸ベバントロール);アンギオテンシンIIレセプターアンタゴニスト(カンデサルタン、イルベスタルタン(irbesartan)、ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル(candesartan cilexetil)、テルミサルタン);抗狭心症剤(ベシル酸アムロジピン、マレイン酸アムロジピン、塩酸ベタキソロール、塩酸ベバントロール、塩酸ブトプロジン、カルベジロール、マレイン酸シネパゼト、コハク酸メトプロロール、モルシドミン、マレイン酸モナテピル、プリミドロール、塩酸ラノラジン、トシフェン、塩酸ベラパミル);冠状血管拡張剤(ホステジル、塩酸アザクロルジン、塩酸クロモナール、クロニトラート、塩酸ジルチアゼム、ジピリダモール、ドロプレニラミン、四硝酸エリスリチル(erythrityl)、二硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、リドフラジン、塩酸ミオフラジン、ミキシジン、モルシドミン、ニコランジル、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトログリセリン、塩酸オクスプレノロール、ペントリニトロール、マレイン酸ペルヘキシリン、プレニラミン、プロパチルニトラート、塩酸テロジリン、トラモロール、ベラパミル);利尿剤(ヒドロクロロチアジドとスピロノラクトンとの組合せ製品およびヒドロクロロチアジドとトリアムテレンとの組合せ製品)。
【0293】
本発明の組成物、治療的組合せまたは方法は、ヒトにおける血液グルコールレベルを減少するための1つ以上の抗糖尿病薬をさらに含み得る。有用な抗糖尿病薬としては、エネルギー摂取を減少するかまたは食欲を抑制する薬物、エネルギー消費を増加する薬物、および栄養分分配剤が挙げられるが、これらに限定されない。適切な抗糖尿病薬としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:スルホニルウレア(例えば、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、グリアミリド、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリブリド、グリベンクラミド、トラザミド、およびトルブタミド)、メグリチニド(例えば、レパグリニド(repaglinide)およびナテグリニド(nateglinide)、ビグアニド(例えば、メトホルミンおよびブホルミン)、チアゾリジンジオン(例えば、トログリタゾン(troglitazone)、ロジグリタゾン(rosiglitazone)、ピオグリタゾン(pioglitazone)、シグリタゾン、エングリタゾンおよびダルグリタゾン(darglitazone))、α−グルコシダーゼインヒビター(例えば、アカルボース、ミグリトール、カミグリボース(camiglibose)およびボグリボース(voglibose)、特定のペプチド(例えば、アムリンチド(amlintide)、プラムリンチド、エキセンジンおよびGLP−1アゴニストペプチド)、ならびに経口投与可能なインシュリンまたはその腸送達のためのインシュリン組成物。一般に、上記の抗糖尿病薬の全投薬量は、単回用量または2〜4の分割用量で、0.1〜1,000mg/日の範囲であり得る。
【0294】
上記薬理学的薬剤または治療剤のいずれかの混合物は、本発明の方法に使用される組成物に含まれ得る。
【0295】
本発明の方法で使用される組成物は、ADを処置し、血流および/もしくは脳におけるアミロイドβ(Aβ)ペプチドのレベルを調節し、そして/またはApoEアイソフォーム4の量を調節するための治療的有効量で、このような処置を必要とする被験体に投与され得る。組成物は、身体の作用部位(例えば、被験体の血漿、肝臓、脳、または小腸)とこれらの化合物を接触させる任意の適切な手段によって投与され得る。
【0296】
上記種々の組成物および治療組合せのための毎日の投薬量は、所望のように、単回用量または複数回のサブ用量で、被験体に投与され得る。サブ用量は、例えば、1日当たり2〜6回投与され得る。徐放投薬量が使用され得る。式I〜Xの化合物およびコレステロール生合成インヒビターまたは脂質低下剤が別々の投薬で投与される場合、1日当たりに与えられる各成分の用量の数は、同じである必要はない(例えば、1つの成分は、長い活性の持続時間を有し得、従って、あまり頻繁に投与される必要がない)。
【0297】
本発明の組成物および治療組合せは、1種以上の薬学的に受容可能なキャリア、1種以上の賦形剤および/または1種以上の添加剤をさらに含み得る。薬学的組成物は、約1〜約99重量%の活性成分(式I〜Xの1種以上の化合物)、および好ましくは、約5〜約95%の活性成分を含み得る。
【0298】
有用な薬学的に受容可能なキャリアは、固体、液体、または気体のいずれかであり得る。薬学的に受容可能なキャリアの非限定的な例としては、固体および/または液体(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、滑石、糖、ラクトース、エタノール、グリセロール、水など)を含む。治療組成物または治療組合せにおけるキャリアの量は、処置組成物または治療組合せの合計重量の約5〜約99重量%の範囲であり得る。適切な薬学的に受容可能な賦形剤および添加剤の非限定的な例としては、非毒性適合性充填剤、結合剤(例えば、デンプン、ポリビニルピロリドンまたはセルロースエーテル)、崩壊剤(ナトリウムデンプングリコレート、架橋ポリビニルピロリドンまたはクロスカルメロースナトリウム)、緩衝液、保存剤、抗酸化剤、潤滑剤、矯味矯臭剤、濃化剤、着色剤、湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、乳化剤などが挙げられる。賦形剤または添加剤の量は、処置組成物または治療組合せの合計重量の約0.1〜約95重量%の範囲であり得る。当業者は、キャリア、賦形剤および添加剤(存在する場合)の量が変わり得ることを理解する。薬学的に受容可能なキャリアおよび種々の組成物の製造方法のさらなる例は、A.Gennaro(編)、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、第20版、(2000)、Lippincott Williams & Wilkins、Baltimore、MDに見出され得る。
【0299】
有用な固体形態調製物としては、粉末、錠剤、分散可能顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が挙げられる。好ましい固体形態投薬処方物の調製の例は、以下に提供される。
【0300】
有用な液体形態調製物としては、溶液、懸濁液および乳濁液が挙げられる。例として、非経口注射のための水または水−ポリエチレングリコール溶液、または経口溶液、懸濁液および乳濁液のための甘味料および乳白剤の添加が言及され得る。液体形態調製物はまた、鼻腔内投与のための溶液を含み得る。
【0301】
吸入に適切なエアロゾル調製物は、溶液および粉末形態の固体(これは、薬学的に受容可能なキャリア(例えば、不活性な圧縮ガス(例えば、窒素))と組み合わされ得る)を含み得る。
【0302】
経口投与または非経口投与のいずれかのために、使用直前に、液体形態調製物に変換されることが意図される固体形態調製物もまた有用である。このような液体形態は、液体、懸濁液および乳濁液を含む。
【0303】
本発明の化合物はまた、経皮的に送達可能であり得る。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾル、および/または乳濁液の形態を取り得、マトリクスまたはレザバ型の経皮パッチで含まれ得、これは、この目的について当該分野で慣用的である。
【0304】
好ましくは、この化合物は、経口的に投与される。
【0305】
別の実施形態において、本発明は、アルツハイマー病を処置し、被験体の血流および/もしくは脳における少なくとも1種のアミロイドβペプチドの産生もしくはレベルを調節し、そして/またはApoEアイソフォーム4の量を調節するための、医薬(例えば、上で考察される組成物のうちの1つ)の製造のための式(I〜X)によって表される少なくとも1種の化合物の使用を提供する。
【0306】
以下の式は、本発明の投薬形態のうちの1つを例示する。処方物において、用語「活性化合物I」は、本明細書中において上記される式I〜Xの化合物のいずれかを示す。
【0307】
(例)
(表)
Figure 2004532868
(製造方法)
適切なミキサーにおいて、品目番号4を精製水と混合して、結合剤溶液を形成する。結合剤溶液を噴霧し、次いで、成分を顆粒化するために流動床プロセッサーにおいて品目1、2、6および品目5の一部に水を与える。湿気のある顆粒を乾燥させるために、流動化を続ける。乾燥した顆粒を篩い分け、品目番号3および品目5の残りと混合する。品目番号7を加え、そして混合する。この混合物を適切な大きさに圧縮し、そして適切な錠剤機で秤量する。
【0308】
別の錠剤またはカプセルでの同時投与のために、上で考察されるような、式I〜Xの化合物を含む代表的な処方物は、当該分野において周知であり、上で考察されるような、コレステロール吸収インヒビターおよび/または脂質低下剤を含む代表的な処方物は、当該分野において周知である。2つの活性な成分が単一組成物として投与される場合、式I〜Xの化合物ついて上で開示される投薬形態は、当業者に知識を使用して容易に改変され得ることが意図される。
【0309】
本発明の1つの局面が、活性成分(この活性成分は、別々に投与され得る)の組合せを用いる処置によって、ADを処置すること、血流および/もしくは脳におけるアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生もしくはレベルを調節すること、ならびに/またはApoEアイソフォーム4の量を調節することに関するので、本発明はまた、別の薬学的組成物をキットの形態で組み合わせることに関する。すなわち、2つの別々の単位(上記のような、少なくとも式I〜Xの化合物を含む薬学的組成物、および少なくとも1つのコレステロール生合成インヒビターまたは脂質低下剤を含む別の薬学的組成物)が組み合わされるキットが意図される。このキットは、好ましくは、別の成分の投与についての指示書を含む。このキット形態は、別の成分が異なる投薬形態(例えば、経口および非経口)で投与されなければならないか、または異なる投薬間隔で投与される場合、特に有利である。
【0310】
本発明の方法は、以下の1つ以上のために使用される:ADの予防すること、処置すること、またはADの症状を改善すること、被験体の血流および/もしくは脳におけるアミロイドβ(Aβ)ペプチドの産生もしくはレベルを調節すること、ならびに/またはApoEアイソフォーム4の量を調節すること。
【0311】
1つの代替の実施形態において、ヒトは、β−アミロイド前駆体タンパク質、プレセニリン−1またはプレセニリン−2をコードする遺伝子における1つ以上の変異を有する。
【0312】
別の代替の実施形態において、ヒトは、アポリポタンパク質ε4遺伝子を有する。
【0313】
別の代替の実施形態において、ヒトは、アルツハイマー病または痴呆疾患の家族歴を有する。
【0314】
別の代替の実施形態において、ヒトは、21トリソミー(ダウン症候群)を有する。
【0315】
別の代替の実施形態において、被験体は、正常または低い血清合計血液コレステロールレベルを有する。別の実施形態において、血清合計血液コレステロールレベルは、約200mg/dl未満、より好ましくは、約180未満であり、そして約150〜約200mg/dlの範囲であり得る。別の実施形態において、合計のLDLコレステロールレベルは、約100mg/dl、より好ましくは、約90mg/dl未満であり、そして約30〜約100mg/dlの範囲であり得る。血清合計血液コレステロールおよび合計LDLコレステロールを測定する方法は、当業者に周知であり、例えば、PCT WO99/38498の11頁(本明細書中で参考として援用される)に開示される方法が挙げられる。血清中の他のステロールのレベルを決定する方法は、H.Gyllingら、「Serum Sterols During Stanol Ester Feeding in a Mildly Hypercholesterolemic Population」,J.Lipid Res.40:593−600(1999)(本明細書中で参考として援用される)に開示される。
【0316】
別の代替の実施形態において、被験体は、上昇した血清合計血液コレステロールレベルを有する。別の実施形態において、血清合計血液コレステロールレベルは、少なくとも約200mg/dl、より好ましくは、少なくとも、約220mg/dlであり、そして約200〜約1000mg/dlの範囲であり得る。別の代替の実施形態において、被験体は、上昇した合計LDLコレステロールレベルを有する。別の実施形態において、合計LDLコレステロールレベルは、約1000mg/dlより高く、より好ましくは、約110mg/dlより高く、そして約100〜約1000mg/dlの範囲であり得る。
【0317】
別の代替の実施形態において、ヒトは、少なくとも約40歳である。別の代替の実施形態において、ヒトは、少なくとも約60歳である。別の実施形態において、ヒトは、少なくとも約70歳である。好ましくは、ヒトは、約60歳と100歳との間である。
【0318】
別の実施形態において、被験体は、アルツハイマー病の症状を示さない。別の実施形態において、被験体は、少なくとも約40歳であり、アルツハイマー病の症状を示さないヒトである。別の実施形態において、被験体は、少なくとも約40歳であり、アルツハイマー病の1つ以上の症状を示すヒトである。
【0319】
本発明の方法を使用することによって、被験体の脳または血液におけるアミロイドβ(Aβ)ペプチドのレベルは、処置の前のレベルから、約10%〜約100%、好ましくは、約50%〜約100%減少され得る。
【0320】
代替の実施形態において、被験体は、本発明の方法に従う処置の前に血液中に上昇したレベル(約30ピコモル/リットル(pM)より高い、好ましくは、約35pMより高い、より好ましくは、約40pMより高い)のアミロイドAβ−42ペプチドを有し得る。別の実施形態において、アミロイドAβ−42ペプチドの上昇したレベルは、約30pM〜約80pMの範囲であり得る。当業者は、ADが進行するとき、測定可能なレベルのアミロイドβペプチドが、疾患の発症の前に存在する上昇したレベルから、少し減少し得ることを理解する。
【0321】
代替の実施形態において、被験体は、本発明の方法に従う処置の前に血液中に上昇したレベル(約200ピコモル/リットル(pM)より高い、好ましくは、約300pMより高い、より好ましくは、約400pMより高い)のアミロイドAβ−40ペプチドを有し得る。別の実施形態において、アミロイドAβ−40ペプチドの上昇したレベルは、約200pM〜約800pMの範囲であり得る。
【0322】
別の実施形態において、被験体は、本発明の方法に従う処置の前に脳中に上昇したレベル(約50ピコモル/湿潤した脳組織のグラム(pmol/g)より高い、好ましくは、約200pmol/gより高い、より好ましくは、約500pmol/gより高い)のアミロイドAβ−42ペプチドを有し得る。別の実施形態において、アミロイドβペプチドのレベルは、約50pmol/g〜約10,000pmol/g、好ましくは、約500pmol/g〜約10,000pmol/gの範囲であり得る。
【0323】
別の実施形態において、被験体は、本発明の方法に従う処置の前に脳中に上昇したレベル(約10ピコモル/湿潤した脳組織のグラム(pmol/g)より高い、好ましくは、約50pmol/gより高い、より好ましくは、約100pmol/gより高い)のアミロイドAβ−40ペプチドを有し得る。別の実施形態において、アミロイドβペプチドのレベルは、約10pmol/g〜約15,000pmol/gの範囲であり得る。
【0324】
被験体の脳または血液中のアミロイドβ(Aβ)ペプチドの量は、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)または定量的免疫ブロット試験方法によって評価され得る、この方法は、当業者に周知である。例えば、Zhangら,J.Biol.Chem.274:8966−8972(1999)およびZhangら,Biochemistry 40:5049−5055(2001)によって開示される。これらの試験は、例えば、以下の実施例に開示されるように、当業者に周知の様式で調製されている脳または血液のサンプルにおいて実施される。アミロイドβペプチドのレベルを測定するための有用な方法の別の例は、ユーロピウムイムノアッセイ(EIA)(例えば、本明細書中において参考として援用される、PCT WO99/38498の11頁に開示される)による。
【0325】
別の実施形態において、被験体の血流および/または脳中の合計ApoEの量が、処置前のレベルから、約5〜約75%、好ましくは、約5〜約50%、減少し得る。合計のApoEの量は、例えば、Organon Teknicaから入手可能なApo−Tek ApoE試験キットのようなELISA試験キットを使用して、当業者に周知な方法で測定され得る。
【0326】
以下の実施例は、本発明を例示するが、本発明をそれらの詳細に限定するとはみなされない。他に示さない限り、以下の実施例および本明細書全体の全ての部および割合は、重量による。
【実施例】
【0327】
(式(II)の化合物の調製)
工程1):CHCl(200ml)中の(S)−4−フェニル−2−オキサゾリジノン(41g、0.25mol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(2.5g、0.02mol)およびトリエチルアミン(84.7ml、0.61mol)を添加し、そしてこの反応混合物0℃に冷却した。メチル−4−(クロロホルミル)ブチレート(50g、0.3mol)を、CHCl(375ml)中の溶液として、1時間滴下し、そして反応物を、22℃に温めた。17時間後、水およびHSO(2N、100ml)を添加し、層を分離し、そして有機層を、NaOH(10%)、NaCl(飽和)および水で連続的に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、そして半結晶生成物を得るために濃縮した。
【0328】
工程2):0℃でCHCl(600ml)中のTiCL(18.2ml、0.165mol)の溶液に、チタンイソプロポキシド(16.5ml、0.055mol)を添加した。15分後、工程1の生成物(49.0g、0.17mol)を、CHCl(100ml)中の溶液として添加した。5分後、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(65.2ml、0.37mol)を添加し、そして反応混合物を、0℃で1時間攪拌し、この反応混合物を、−20℃に冷却し、そして4−ベンジルオキシベンジリデン(4−フルオロ)アニリン(114.3g、0.37mol)を固体として添加した。この反応混合物を、4時間、−20℃で激しく攪拌し、次いで、酢酸をCHCl中の溶液として、15分にわたって滴下し、この反応混合物を、0℃に温め、そしてHSO(2N)を添加した。この反応混合物を、さらに1時間攪拌し、この層を分離し、水で洗浄し、分離し、そして有機層を乾燥した。この粗生成物をエタノール/水から結晶化して、純粋な中間体を得た。
【0329】
工程3):50℃でトルエン(100ml)中の工程2の生成物(8.9g、14.9mmol)の溶液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA)(7.50ml、30.3mmol)を添加した。0.5時間後、固体TBAF(0.39g、1.5mmol)を添加し、そして反応混合物を、50℃でさらに3時間攪拌した。反応混合物を、22℃に冷却し、CHOH(10ml)を添加した。この反応混合物を、HCl(1N)、NaHCO(1N)およびNaCl(飽和)で洗浄し、そして有機層をMgSOで乾燥した。
【0330】
工程4):CHOH(3ml)中の工程3の生成物(0.94g、2.2mmol)の溶液に、水(1ml)およびLiOH・HO(102mg、2.4mmol)を添加する。この反応混合物を、22℃で1時間攪拌し、次いで、さらにLiOH・HO(54mg、1.3mmol)を添加した。合計2時間後、HCl(1N)およびEtOAcを添加し、層を分離し、有機層を乾燥させ、減圧下で乾燥させた。CHCl中の得られた生成物(0.91g、2.2mmol)の溶液に、ClCOCOCl(0.29ml、3.3mmol)を添加し、そしてこの混合物を16時間攪拌した。この溶媒を減圧下で除いた。
【0331】
工程5):4℃で4−フルオロフェニルマグネシウムブロミド(THF中、1M、4.4ml、4.4mmol)およびZnCl(0.6g、4.4mmol)から調製される4−フルオロフェニル亜鉛クロリド(4.4mmol)の効果的に攪拌された懸濁液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.25g、0.21mmol)を添加し、続いて、THF(2ml)中の溶液としての工程4の生成物(0.94g、2.2mmol)を添加した。この反応物を、1時間0℃で攪拌し、次いで、0.5時間、22℃で攪拌した。HCl(1N、5ml)を添加し、そしてこの混合物をEtOACで抽出した。有機層を油状物に濃縮し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1−(4−フルオロフェニル)−4(S)−(4−ヒドロキシフェニル)−3(R)−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−2−アゼチジノンを得た:
HRMS C2419NOに対する計算値=408.1429、実測値408.1411。
【0332】
工程6):THF(3ml)中の工程5の生成物(0.95g、1.91mmol)に、(R)−テトラヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ−[1,2−c][1,3,2]オキサザボロール(oxazaborole)(120mg、0.43mmol)を添加し、この混合物を−20℃に冷却した。5分後、ボロヒドリド−ジメチルスルフィド錯体(THF中、2M、0.85ml、1.7mmol)を、0.5時間滴下した。合計1.5時間後、CHOH、続いて、HCl(1N)を添加し、そして反応混合物を、EtOACで抽出して、1−(4−フルオロフェニル)−3(R)−[3(S)−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)]−4(S)−[4−(フェニルメトキシ)フェニル]−2−アゼチジノン(化合物6A−1)を油状物として得た。H(CDCl中)d H3=4.68、J=2.3Hz,CI(MH)500。
【0333】
(S)−テトラ−ヒドロ−1−メチル−3,3−ジフェニル−1H,3H−ピロロ−[1,2−c][1,3,2]オキサザボロールの使用によって、対応する3(R)−ヒドロキシプロピルアゼチジノン(化合物6B−1)を得る。H(CDCl中)d H3=4.69、J=2.3Hz,CI(MH)500。
【0334】
エタノール(2ml)中の化合物6A−1(0.4g、0.8mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.03g)を添加し、そして反応混合物を、16時間、Hガスの圧力(60psi)下で攪拌した。この反応混合物を濾過し、そして溶媒を濃縮して、化合物6Aを得た。Mp 164−166℃;CI(MH)410。
【0335】
【化189】
Figure 2004532868
元素分析、C2421NOについての計算値:C 70.41;H 5.17;N 3.42;実測値:C 70.25;H 5.19;N 3.54。
【0336】
化合物6Bを得るために、同様に化合物6B−1を処理する。
Mp 129.5−132.5℃;CI(MH)410。元素分析、C2421NOに対する計算値:C 70.41;H 5.17;N 3.42;実測値:C 70.30;H 5.14;N 3.52。
【0337】
工程6’(代替):エタノール(2ml)中の工程5の生成物(0.14g、0.3mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.03g)を添加し、そして反応物を16時間、Hガスの圧力(60psi)下で攪拌した。この反応混合物を濾過し、そして溶媒を濃縮して、化合物6Aおよび6Bの1:1混合物として得た。
【0338】
(仮定上のインビボ評価)
式VIaの化合物を、β−アミロイド前駆体タンパク質を過剰発現するトランスジェニックマウス(約5週齢)に投与する。このマウスは、University of Torontoから入手されるCRND8マウスであり、これは、Janusら,Nature(Dec.2000)およびChishtiら,JBC Online 2001に記載される。この化合物を、5〜11週間にわたって、食餌中30mg/kg/日の投薬量で投与する。特定の期間の化合物の投与の後に、マウスをCO窒息により屠殺し、そして脳を取り出し、リン酸緩衝化生理食塩水中においた。1つの皮質を、1つの半球の残りから切り取り、300μlのスクロース均質化緩衝液(20mM Tris塩基、250mMスクロース、1mM EDTA(エチレンジアミン四酢酸)および1mM EGTA)中で均質化した。残りの脳半球(皮質が除かれている)を使用して、上で考察される方法を使用して、CNSコレステロールおよびトリグリセリドを測定する。残りのインタクトな半球を、ドライアイス上でスナップ凍結(snap−frozen)し、そしてクリオスタット切片化した。切片を、モノクローナル抗ヒトAβ抗体6F/3D(Dako)およびCy−3結合二次抗体(Jackson Immunological Researchから入手可能)を使用して、Aβ含有プラークを染色する。プラーク数および大きさを、Image−Pro Plus(Media Cyberneticsから入手可能)を使用して、蛍光灯を用いて可視化される染色された切片の顕微鏡画像から定量化する。
【0339】
可溶性Aβペプチドを、50μlの皮質ホモジネートを50μlのスクロース均質化緩衝液と混合し、4℃で1時間、100,000gでこの混合物を遠心分離することによって、抽出する。次いで、ペレットを100μlの細胞溶解物緩衝液(1%ドデシル硫酸ナトリウム、10mM Tris pH7.4、150mM NaCl、5mM EDTA)中に再懸濁し、そして得られた混合物を4℃で1時間100,000gで遠心分離する。次いで、上清を除去し、タンパク質濃度について試験し、そして以下に記載されるように、Aβペプチドの測定のために、使用する。
【0340】
プラークに沈着されたAβペプチドを、100μlの皮質ホモジネートを233mlの冷(4℃)ギ酸(70%の最終濃度のギ酸)と混合し、この混合物を、1分間氷上で、Fisher Sonic Dismembrator Model F60のセッティング5を用いて超音波処理することによって、抽出する。次いで、この混合物を、1時間、4℃で100,000gで遠心分離し、次いで、210μlの上清を、210μlのギ酸中和溶液(1M Tris塩基、0.5M NaHPO)で希釈する。この溶液を、以下に記載されるように、Aβペプチドの測定のために使用する。
【0341】
血漿Aβペプチドを、血漿サンプルのさらなる処理なしで、直接測定する。コレステロールおよびトリグリセリドレベルを、これらの血漿サンプルのアリコートから測定する。
【0342】
Aβ40およびAβ42ペプチドを、酵素結合イムノソルベント検定法によって、独立して測定する。抗体4G8およびG2−10を、Aβ40の測定のために使用し、そして抗体4G8およびG2−11を、Aβ42の測定のために使用する(Idaら,J.Biol.Chem.271:22908−22914,1996)。ELISAアッセイの検出を、Igen International,Gaithersburg,MDから入手可能なIgen M8を使用する電気化学的発光検出によって達成する。
【0343】
幅広い本発明の概念から逸脱することなく、上記実施形態に対して変更がなされ得ることが当業者に理解される。従って、本発明が、開示される特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によって規定されるような、本発明の精神および範囲内にある改変を網羅することを意図することが理解される。

Claims (66)

  1. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(I)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
    ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
    およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
    qは、0または1であり;
    rは、0または1であり;
    m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4から選択され;但し、qおよびrのうちの少なくとも一方が1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計が1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSOR、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリールまたはアリール置換低級アルキルである、方法。
  2. 前記被験体が、アルツハイマー病の症状を示さない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記被験体が、アルツハイマー病を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記被験体が、アルツハイマー病または痴呆疾患の家族病歴を有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記被験体がヒトであり、そして21トミソリー(ダウン症候群)を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記被験体がヒトである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ヒトが、β−アミロイド前駆体タンパク質、プレセニリン−1またはプレセニリン−2をコードする遺伝子中に、1つ以上の変異を保有する、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ヒトが、アポリポタンパク質E4遺伝子を保有する、請求項6に記載の方法。
  9. 前記被験体が、血流および/または脳において、上昇したレベルのアミロイドβペプチドを有する、請求項1に記載の方法。
  10. 前記被験体が、前記血流および/または脳において、上昇したレベルのアミロイドβ42ペプチドを有する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記血流におけるアミロイドβ(Aβ)ペプチドのレベルが、前記組成物の投与前のアミロイドβ(Aβ)ペプチドのレベルから、約10〜約100%減少する、請求項9に記載の方法。
  12. 前記被験体が、前記血流中に、約30pMより大きいアミロイドAβ−42ペプチドのレベルを有する、請求項9に記載の方法。
  13. 前記被験体が、前記血流中に、約40pMより大きいアミロイドAβ−42ペプチドのレベルを有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記被験体が、前記血流中に、約30pM〜約80pMの範囲のアミロイドAβ−42ペプチドのレベルを有する、請求項12に記載の方法。
  15. 前記被験体が、前記血流中に、約200pMより大きいアミロイドAβ−40ペプチドのレベルを有する、請求項9に記載の方法。
  16. 前記被験体が、前記血流中に、約400pMより大きいアミロイドAβ−40ペプチドのレベルを有する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記被験体が、前記血流中に、約200pM〜約800pMの範囲のアミロイドAβ−40ペプチドのレベルを有する、請求項15に記載の方法。
  18. 前記被験体が、湿潤脳組織1グラムあたり約50pmolより大きいアミロイドAβ−42ペプチドのレベルを有する、請求項9に記載の方法。
  19. 前記被験体が、湿潤脳組織1グラムあたり約10pmolより大きいアミロイドAβ−40ペプチドのレベルを有する、請求項9に記載の方法。
  20. 前記被験体が、上昇した血中コレステロールレベルを有する、請求項1に記載の方法。
  21. 前記被験体の総血清コレステロールレベルが、少なくとも約200mg/dlである、請求項1に記載の方法。
  22. 前記被験体の総LDLコレステロールレベルが、約100mg/dlより大きい、請求項1に記載の方法。
  23. 前記ヒトが、約40歳を超えている、請求項6に記載の方法。
  24. 前記ヒトが、約60歳を超えている、請求項7に記載の方法。
  25. 前記化合物が、以下の式(II):
    Figure 2004532868
    によって表される、請求項1に記載の方法。
  26. 前記化合物が、以下の式(VIa):
    Figure 2004532868
    によって表される、請求項1に記載の方法。
  27. 前記化合物が、前記被験体に、1日あたり約0.1〜約1000ミリグラムの化合物の範囲の量で投与される、請求項1に記載の方法。
  28. 前記組成物が、少なくとも1つのコレステロール生合成インヒビターをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  29. 前記少なくとも1つのコレステロール生合成インヒビターが、少なくとも1つのHMG CoAレダクターゼインヒビターを含有する、請求項28に記載の方法。
  30. 前記少なくとも1つのHMG CoAレダクターゼインヒビターが、ロバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、シンバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチンまたはこれらの混合物から選択される、請求項29に記載の方法。
  31. 前記少なくとも1つのHMG CoAレダクターゼインヒビターが、シンバスタチンである、請求項30に記載の方法。
  32. 前記組成物が、少なくとも1つのフィブリン酸誘導体をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  33. 前記組成物が、少なくとも1つの胆汁酸金属イオン封鎖剤をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  34. 前記組成物が、ニコチン酸またはその誘導体をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  35. 前記組成物が、少なくとも1つのアシルCoA:コレステロールO−アシルトランスフェラーゼインヒビターをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  36. 前記組成物が、プロブコールまたはその誘導体をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  37. 前記組成物が、少なくとも1つの低密度リポタンパク質レセプターアクチベータをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  38. 前記組成物が、少なくとも1つのω3脂肪酸をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  39. 前記組成物が、少なくとも1つの天然の水溶性繊維をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  40. 前記組成物が、植物ステロール、植物スタノール、または植物スタノールの脂肪酸エステルの少なくとも1つをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  41. 前記組成物が、少なくとも1つの抗酸化剤またはビタミンをさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  42. 前記組成物が、上記化合物Iとは異なる少なくとも1つのアルツハイマー処置剤をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  43. 前記組成物が、コリンエステラーゼインヒビター、ムスカリン性レセプターアンタゴニスト、M2ムスカリン性レセプターアンタゴニスト、アセチルコリン放出刺激剤、コリン取り込み刺激剤、ニコチン性コリン作用性レセプターアンタゴニスト、抗Aβワクチン、γ−セクレターゼインヒビター、β−セクレターゼインヒビター、アミロイド凝集インヒビター、アミロイド前駆体タンパク質アンチセンスオリゴヌクレオチド、モノアミン再取り込みインヒビター、ヒト幹細胞、遺伝子治療、カオトロピック剤、AMPAレセプターリガンド、増殖因子または増殖因子レセプターアゴニスト、抗炎症薬、フリーラジカルスカベンジャー/抗酸化剤、スーパーオキシドジスムターゼ刺激剤、カルシウムチャネルブロッカー、アポトーシスインヒビター、カスパーゼインヒビター、モノアミンオキシダーゼインヒビター、エストロゲン、NMDAレセプターアンタゴニスト、Jun N末端キナーゼ(JNK)インヒビター、銅/亜鉛キレート剤、5−HT1aレセプターアゴニスト、NGF刺激剤、神経保護剤、H3ヒスタミンレセプターアンタゴニスト、カルパインインヒビター、ポリADPリボースポリメラーゼインヒビター、プロリルエンドペプチダーゼインヒビター、カルシウム調節因子、副腎皮質刺激ホルモン放出因子アンタゴニスト、副腎皮質刺激ホルモン放出因子結合タンパク質インヒビター、GABA調節因子、GABA−Aレセプターアンタゴニスト、GABA−Bレセプターアンタゴニスト、ニューロイムノフィリンリガンド、シグマレセプターリガンド、ガラニンレセプターリガンド、イミダゾリン/αアドレナリン作用性レセプターアンタゴニスト、血管作用性腸性ペプチドレセプターアゴニスト、ベンゾジアゼピン逆アゴニスト、カンナビノイドレセプターアゴニスト、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンレセプターアゴニスト、プロテインキナーゼCインヒビター、5−HT3アンタゴニスト、プロスタグランジンレセプターアンタゴニスト、トポイソメラーゼIIインヒビター、ステロイドレセプターアゴニスト、コルチコステロイドレセプターアンタゴニスト、一酸化窒素調節因子、RAGEインヒビター、ドーパミンレセプターアゴニスト、およびこれらの組合せからなる群より選択される、上記式Iの化合物とは異なる少なくとも1つのアルツハイマー処置剤をさらに含有する、請求項1に記載の方法。
  44. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、以下の式(II)によって表される化合物:
    Figure 2004532868
    を含有する、組成物を投与する工程を包含する、方法。
  45. 被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳における少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(I)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
    ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
    およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
    qは、0または1であり;
    rは、0または1であり;
    m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4から選択され;但し、qおよびrの少なくとも1つは1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計は、1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10−CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである、方法。
  46. 被験体の血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(I)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
    ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
    およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
    qは、0または1であり;
    rは、0または1であり;
    m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4から選択され;但し、qおよびrのうちの少なくとも一方が1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計が1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである、方法。
  47. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(III)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(III)において:
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;または、RおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、1、2または3であり;
    pは、0、1、2、3または4であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    およびRは、独立して、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より選択される、1〜3個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリールまたはアリール置換低級アルキルである、方法。
  48. 被験体において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節するための方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(III)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(III)において:
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、1、2または3であり;
    pは、0、1、2、3または4であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    およびRは、独立して、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである、方法。
  49. 被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(III)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(III)において:
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、1、2または3であり;
    pは、0、1、2、3または4であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    およびRは、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである、方法。
  50. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(IV)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(IV)において:
    Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    は、以下からなる群より選択され;
    −(CHであって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qまたは0または1であり得る;
    −(CH−G−(CH−であって、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜Cアルケニレン)−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    は、以下:
    Figure 2004532868
    から選択され;
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいは、Rは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    から選択され得;
    ここでMは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
    11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜 16、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rがヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義される通りであるか、または=Oもしくは
    Figure 2004532868
    であり、そしてRが置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
    Figure 2004532868
    であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
    およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10−COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の基から選択され;
    は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
    およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の基であり;
    14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり;
    18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
    19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  51. 被験体において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(IV)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(IV)において:
    Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−G−(CH−であって、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜Cアルケニレン)−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    は、以下から選択され:
    Figure 2004532868
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    から選択され得;
    ここで、Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
    11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜216、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rがヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義される通りであるか、または=Oであるか、または
    Figure 2004532868
    であり、そしてRが置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
    Figure 2004532868
    であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
    およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10−COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
    およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の基であり;
    14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり;
    18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
    19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  52. 被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(IV)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(IV)において:
    Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CHであって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−G−(CH−であって、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜Cアルケニレン)−;および
    −(CH−V−(CHであって、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    は、以下から選択され:
    Figure 2004532868
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下から選択され得:
    Figure 2004532868
    ここで、Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
    11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜216、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rがヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義される通りであるか、または=Oであるか、または
    Figure 2004532868
    であり、そしてRが置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
    Figure 2004532868
    であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
    およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
    およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の基であり;
    14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり;
    18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
    19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  53. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(V)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(V)において:
    Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Rは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORまたは−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキル、またはアリールであり;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、0または1であり;
    rは、0、1または2であり;
    mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
    10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である、方法。
  54. 被験体において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(V)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(V)において:
    Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Rは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、または−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキルまたはアリールであり;またはRおよびRは、一緒になって、=Oであり、
    qは、0または1であり;
    rは、0、1または2であり;
    mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリールおよびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
    10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である、方法。
  55. 被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(V)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(V)において:
    Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Rは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORまたは−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキルまたはアリールであり;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、0または1であり;
    rは、0、1または2であり;
    mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
    10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である、方法。
  56. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(Vi)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、
    は、
    Figure 2004532868
    であり;
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、あるいはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
    uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、これらの両方がともに0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは、1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    は、以下から選択され:B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
    B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−であって、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(C〜Cアルケニレン)−;
    B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
    B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−;あるいは
    B−(C〜Cアルケニレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
    T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
    およびRは、一緒になって、以下の基を形成し:
    Figure 2004532868
    Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、またはW置換ヘテロアリール、または
    Figure 2004532868
    から選択され、ここで、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、および窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され;
    Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、−S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C(O)R12、R10C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、および
    Figure 2004532868
    からなる群より独立して選択され、ならびに置換ヘテロアリール環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、−C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
    およびRは、Hまたは低級アルキルから独立して選択され;
    10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
    11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
    12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 2004532868
    、−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
    13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
    15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;またはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
    19は、H、低級アルキル、フェニル、またはフェニル低級アルキルであり;そして
    20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである、方法。
  57. 被験体において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において、少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(Vl)によって示される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
    は、
    Figure 2004532868
    であり;
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
    uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、これらの両方がともに0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    は、以下から選択され:B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
    B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−であって、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(C〜Cアルケニレン)−;
    B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
    B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−;または
    B−(C〜Cアルケニレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;または
    T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
    およびRは、一緒になって、以下の基を形成する;
    Figure 2004532868
    Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、またはW置換ヘテロアリール、または
    Figure 2004532868
    から選択され、ここで、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、ならびに窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され;
    Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、−S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C(O)R12、R10C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−および
    Figure 2004532868
    からなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリールの環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、−C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキニレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
    およびRは、独立して、Hまたは低級アルキルから選択され;
    10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
    11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
    12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 2004532868
    、−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
    13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
    15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;あるいはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
    19は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;そして
    20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである、方法。
  58. 被験体の血流および/または脳において、ApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(VI)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで:
    は、以下:
    Figure 2004532868
    であり、
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
    uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、これらの両方がともに0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、RがCH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    は、以下から選択される:B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
    B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−であって、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(C〜Cアルケニレン)−;
    B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
    B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−または
    B−(C〜Cアルケニレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
    T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6である;あるいは
    およびRは、一緒になって、以下の基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリールまたはW置換ヘテロアリール、または
    Figure 2004532868
    から選択され、ここで、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、ならびに窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され、
    Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C(O)R12、R10C(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−および
    Figure 2004532868
    からなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリールの環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
    およびRは、独立して、Hまたは低級アルキルから選択され;
    10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
    11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
    12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 2004532868
    、−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
    13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
    15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;またはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
    19は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;そして
    20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである、方法。
  59. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(VII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(VII)において、
    26は、HまたはOGであり;
    GおよびGは、独立して、以下:
    Figure 2004532868
    からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
    32は、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31に結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基またはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリールまたはR10置換アリールであり;
    Arは、アリールまたはR11置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;そして
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜C)アルケニレン−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;
    但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;
    但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
    但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして
    但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    であり得;
    Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    15およびR17は、独立して、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
    16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
    但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;
    但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    そしてQが結合であり、そしてR
    Figure 2004532868
    である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  60. 被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(VII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(VII)において、
    26は、HまたはOGであり;
    GおよびGは、独立して、以下:
    Figure 2004532868
    からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
    32は、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合する窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基またはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基またはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリールまたはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;そして
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜C)アルケニレン−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;
    但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;
    但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
    但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得、
    但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    であり得;
    Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    15およびR17は、独立して、−OR19、O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
    16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
    但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;
    但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    そしてQが結合であり、そしてR
    Figure 2004532868
    である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  61. 被験体の血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳におけるApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(VII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、上記式(VII)において、
    26は、HまたはOGであり;
    GおよびGは、独立して、以下:
    Figure 2004532868
    からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
    32は、独立して、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合する窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基またはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜C)アルケニレン−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    12は、
    Figure 2004532868
    であり、
    13およびR14は、独立して、−CH−、CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;
    但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;
    但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
    但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして
    但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    であり得;
    Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    15およびR17は、独立して、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
    16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
    但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;
    但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    そしてQが結合であり、そしてR
    Figure 2004532868
    である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  62. アルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体においてアルツハイマー病を予防、処置、またはその症状を改善するために有効な量の、式(VIII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、
    26は、以下:
    a)OH;
    b)OCH
    c)フッ素、および
    d)塩素、
    からなる群より選択され;
    は、以下:
    Figure 2004532868
    、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
    32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、−(CH−であって、ここで、qは、2〜6であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  63. 被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの生成を調節する方法、あるいは被験体の血流および/または脳において少なくとも1つのアミロイドβペプチドのレベルを調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、被験体において少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生またはレベルを調節するために有効な量の、式(VIII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物、を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、
    26は、以下:
    a)OH;
    b)OCH
    c)フッ素、および
    d)塩素、
    からなる群より選択され;
    は、以下:
    Figure 2004532868
    、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
    32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルから独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合する窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、−(CH−であり、ここで、qは、2〜6であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    10およびR11は、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より独立して選択され;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  64. 被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節する方法であって、このような処置を必要とする被験体に、該被験体の血流および/または脳においてApoEアイソフォーム4の量を調節するために有効な量の、式(VIII)によって表される少なくとも1つの化合物:
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物を含有する組成物を投与する工程を包含し、ここで、
    26は、以下:
    a)OH;
    b)OCH
    c)フッ素、および
    d)塩素、
    からなる群より選択され;
    は、以下:
    Figure 2004532868
    、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
    32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合する窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、−(CH−であり、ここで、qは、2〜6であるかまたはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびRは、独立して、−CH−、CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の置換基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、方法。
  65. 少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生もしくはレベルを調節するか、または被験体の血流および/もしくは脳における、ApoEアイソフォーム4の量を調節して、アルツハイマー病を処置するための医薬の製造のための、式(I〜VIII)によって表される化合物の群より選択される、少なくとも1つの化合物の、使用:
    (a)式(I)
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物であって、ここで、式(I)において:
    ArおよびArは、独立して、アリールおよびR置換アリールからなる群より選択され;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    RおよびRは、独立して、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;
    およびRは、独立して、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;
    qは、0または1であり;
    rは、0または1であり;
    m、nおよびpは、独立して、0、1、2、3または4から選択され;但し、qおよびrの少なくとも1つは1であり、そしてm、n、p、qおよびrの合計は、1、2、3、4、5または6であり;そして但し、pが0であり、そしてrが1である場合、m、qおよびnの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COOR、−CH=CH−COOR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである;
    (b)式(II)
    Figure 2004532868
    またはその塩もしくは溶媒和物;
    (c)式(III)
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物、であって、ここで、上記式(III)において:
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    Arは、R置換アリールであり;
    YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Aは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−から選択され;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORおよび−O(CO)NRからなる群より選択され;Rは、水素、低級アルキルおよびアリールからなる群より選択され;またはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、1、2または3であり;
    pは、0、1、2、3または4であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO−低級アルキル、−NRSO−アリール、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2−アルキル、S(O)0〜2−アリール、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、o−ハロゲノ、m−ハロゲノ、o−低級アルキル、m−低級アルキル、−(低級アルキレン)−COOR、および−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    およびRは、独立して、R、水素、p−低級アルキル、アリール、−NO、−CFおよびp−ハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;そして
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルである;
    (d)式(IV):
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物であって、ここで、上記式(IV)において:
    Aは、R置換ヘテロシクロアルキル、R置換ヘテロアリール、R置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、およびR置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群より選択され;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−G−(CH−であって、ここで、Gは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜Cアルケニレン)−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    は、以下から選択され:
    Figure 2004532868
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下から選択され得:
    Figure 2004532868
    ここで、Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR12は、独立して、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16および−O(CO)NR1415からなる群より選択され;
    11およびR13は、独立して、水素、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR10およびR11は、一緒になって、=Oであり、またはR12およびR13は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;但し、sおよびtの少なくとも1つが、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計が、1〜6であり;但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は、1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    は、水素、(C〜C10)アルキル、(C〜C10)アルケニル、(C〜C10)アルキニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルケニル、R17置換アリール、R17置換ベンジル、R17置換ベンジルオキシ、R17置換アリールオキシ、ハロゲノ、−NR1415、NR1415(C〜Cアルキレン)−、NR1415C(O)(C〜Cアルキレン)−、−NHC(O)R16、OH、C〜Cアルコキシ、−OC(O)R16、−COR14、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、NO、−S(O)0〜216、−SONR1415および−(C〜Cアルキレン)COOR14からなる群より選択される、環炭素原子上の1〜3個の置換基であり;Rがヘテロシクロアルキル環上の置換基である場合、Rは、定義される通りであるか、または=Oであるか、または
    Figure 2004532868
    であり、そしてRが置換可能な環窒素上の置換基である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、アリール、(C〜C)アルコキシ、アリールオキシ、(C〜C)アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヒドロキシ、−(CH1〜6CONR1818
    Figure 2004532868
    であり、ここで、Jは、−O−、−NH−、−NR18−または−CH−であり;
    およびRは、独立して、(C〜C)アルキル、−OR14、−O(CO)R14、−O(CO)OR16、−O(CH1〜5OR14、−O(CO)NR1415、−NR1415、−NR14(CO)R15、−NR14(CO)OR16、−NR14(CO)NR1519、−NR14SO16、−COOR14、−CONR1415、−COR14、−SONR1415、S(O)0〜216、−O(CH1〜10−COOR14、−O(CH1〜10CONR1415、−(C〜Cアルキレン)−COOR14、−CH=CH−COOR14、−CF、−CN、NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    は、水素、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R14または−COOR14であり;
    およびR17は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1415、OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
    14およびR15は、独立して、水素、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    16は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR17置換アリールであり;
    18は、水素または(C〜C)アルキルであり;そして
    19は、水素、ヒドロキシまたは(C〜C)アルコキシである;
    (e)式(V):
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物であって、ここで、上記式(V)において:
    Arは、アリール、R10置換アリール、またはヘテロアリールであり;
    Arは、アリール、またはR置換アリールであり;
    Arは、アリールまたはR置換アリールであり;
    XおよびYは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−および−C(ジ低級アルキル)−からなる群より選択され;
    Rは、−OR、−O(CO)R、−O(CO)ORまたは−O(CO)NRであり;Rは、水素、低級アルキルまたはアリールであり;あるいはRおよびRは、一緒になって、=Oであり;
    qは、0または1であり;
    rは、0、1または2であり;
    mおよびnは、独立して、0、1、2、3、4または5であり;但し、m、nおよびqの合計は、1、2、3、4または5であり;
    は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    は、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NO、ハロゲン、−(低級アルキレン)COORおよび−CH=CH−COORからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基であり;
    、RおよびRは、独立して、水素、低級アルキル、アリール、およびアリール置換低級アルキルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、アリール、またはアリール置換低級アルキルであり;そして
    10は、低級アルキル、−OR、−O(CO)R、−O(CO)OR、−O(CH1〜5OR、−O(CO)NR、−NR、−NR(CO)R、−NR(CO)OR、−NR(CO)NR、−NRSO、−COOR、−CONR、−COR、−SONR、−S(O)0〜2、−O(CH1〜10−COOR、−O(CH1〜10CONR、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜5個の置換基である;
    (f)式(VI):
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物であって、ここで、式(VI)において:
    は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    およびRは、独立して、−CH−、−CH(低級アルキル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−および−C(低級アルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはRは、隣接するRと一緒になって、またはRは、隣接するRと一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(低級アルキル)−基を形成し;
    uおよびvは、独立して、0、1、2または3であり、但し、これらの両方がともに0ではなく;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、vは1であり;但し、Rが−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH−である場合、uは1であり;但し、vが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;そして但し、uが2または3である場合、複数のRは、同じかまたは異なり得;
    は、以下から選択され:B−(CHC(O)−であって、ここで、mは、0、1、2、3、4または5である;
    B−(CH−であって、ここで、qは、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−であって、ここで、Zは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−N(R)−または−S(O)0〜2−であり、eは、0、1、2、3、4または5であり、そしてrは、0、1、2、3、4または5であり、但し、eとrとの合計は、0、1、2、3、4、5または6である;
    B−(C〜Cアルケニレン)−;
    B−(C〜Cアルカジエニレン)−;
    B−(CH−Z−(C〜Cアルケニレン)−であって、ここで、Zは、上で定義された通りであり、そしてtは、0、1、2または3であり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1、2、3、4または5であり、そしてgは、0、1、2、3、4または5であり、但し、fとgとの合計は、1、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−V−(C〜Cアルケニレン)−または
    B−(C〜Cアルケニレン)−V−(CH−であって、ここで、Vおよびtは、上で定義された通りであり、但し、tと、アルケニレン鎖における炭素原子の数との合計は、2、3、4、5または6である;
    B−(CH−Z−(CH−V−(CH−であって、ここで、ZおよびVは、上で定義された通りであり、そしてa、bおよびdは、独立して、0、1、2、3、4、5または6であり、但し、a、bおよびdの合計は、0、1、2、3、4、5または6であり;あるいは
    T−(CH−であって、ここで、Tは、3〜6個の炭素原子のシクロアルキルであり、そしてsは、0、1、2、3、4、5または6であり;あるいは
    およびRは、一緒になって、以下の基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    Bは、インダニル、インデニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、またはW置換ヘテロアリール、または
    Figure 2004532868
    から選択され、ここで、ヘテロアリールは、ピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニル、ならびに窒素含有ヘテロアリールについては、そのN−オキシドからなる群より選択され;
    Wは、環炭素原子上の置換については、低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキシイミノ)−低級アルキル、低級アルカンジオイル、低級アルキル低級アルカンジオイル、アリルオキシ、−CF、−OCF、ベンジル、R−ベンジル、ベンジルオキシ、R−ベンジルオキシ、フェノキシ、R−フェノキシ、ジオキソラニル、NO、−N(R)(R)、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、OH、ハロゲノ、−CN、−N、−NHC(O)OR10、−NHC(O)R10、R11SNH−、(R11S)N−、−S(O)NH、−S(O)0〜2、tert−ブチルジメチル−シリルオキシメチル、−C(O)R12、−COOR19、−CON(R)(R)、−CH=CHC(O)R12、−低級アルキレン−C(O)R12、ROC(O)(低級アルキレニルオキシ)−、N(R)(R)C(O)(低級アルキレニルオキシ)−および
    Figure 2004532868
    からなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基であり、そして置換ヘテロアリールの環窒素原子上の置換基は、存在する場合、低級アルキル、低級アルコキシ、−C(O)OR10、−C(O)R10、OH、N(R)(R)−低級アルキレン−、N(R)(R)−低級アルキレニルオキシ−、−S(O)NHおよび2−(トリメチルシリル)−エトキシメチルからなる群より選択され;
    は、低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO、−N(R)(R)、OH、およびハロゲノからなる群より独立して選択される、1〜3個の基であり;
    およびRは、独立して、Hまたは低級アルキルから選択され;
    10は、低級アルキル、フェニル、R−フェニル、ベンジルまたはR−ベンジルから選択され;
    11は、OH、低級アルキル、フェニル、ベンジル、R−フェニルまたはR−ベンジルから選択され;
    12は、H、OH、アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、
    Figure 2004532868
    、−N(R)(R)、低級アルキル、フェニルまたはR−フェニルから選択され;
    13は、−O−、−CH−、−NH−、−N(低級アルキル)−または−NC(O)R19から選択され;
    15、R16およびR17は、独立して、H、およびWについて定義された基からなる群より選択され;あるいはR15は、水素であり、そしてR16およびR17は、これらが結合する隣接する炭素原子と一緒になって、ジオキソラニル環を形成し;
    19は、H、低級アルキル、フェニルまたはフェニル低級アルキルであり;そして
    20およびR21は、独立して、フェニル、W置換フェニル、ナフチル、W置換ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、W置換ベンゾ縮合ヘテロアリールおよびシクロプロピルからなる群より選択され、ここで、ヘテロアリールは、上で定義された通りである;
    (g)式(VII):
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくはその溶媒和物であって、ここで、上記式(VII)において、
    26は、HまたはOGであり;
    GおよびGは、独立して、以下:
    Figure 2004532868
    からなる群より選択され、但し、R26がHまたはOHである場合、GはHではなく;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシまたは−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換−(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より選択され;
    32は、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、結合であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;そして
    は、以下からなる群より選択され:
    −(CH−であって、ここで、qは、2〜6であり、但し、Qがスピロ環を形成する場合、qはまた、0または1であり得る;
    −(CH−E−(CH−であって、ここで、Eは、−O−、−C(O)−、フェニレン、−NR22−または−S(O)0〜2−であり、eは、0〜5であり、そしてrは、0〜5であり、但し、eとrとの合計は、1〜6である;
    −(C〜C)アルケニレン−;および
    −(CH−V−(CH−であって、ここで、Vは、C〜Cシクロアルキレンであり、fは、1〜5であり、そしてgは、0〜5であり、但し、fとgとの合計は、1〜6である;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともに0ではなく;
    但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、aは1であり;
    但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;
    但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして
    但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    そしてQが結合である場合、Rはまた、以下:
    Figure 2004532868
    であり得;
    Mは、−O−、−S−、−S(O)−または−S(O)−であり;
    X、YおよびZは、独立して、−CH−、−CH(C〜C)アルキル−および−C(ジ−(C〜C)アルキル)からなる群より選択され;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    15およびR17は、独立して、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21および−O(CO)NR1920からなる群より選択され;
    16およびR18は、独立して、H、(C〜C)アルキルおよびアリールからなる群より選択され;あるいはR15およびR16は、一緒になって、=Oであり、またはR17およびR18は、一緒になって、=Oであり;
    dは、1、2または3であり;
    hは、0、1、2、3または4であり;
    sは、0または1であり;tは、0または1であり;m、nおよびpは、独立して、0〜4であり;
    但し、sとtとのうちの少なくとも1つは、1であり、そしてm、n、p、sおよびtの合計は、1〜6であり;
    但し、pが0であり、そしてtが1である場合、m、sおよびnの合計は、1〜5であり;そして但し、pが0であり、そしてsが1である場合、m、tおよびnの合計は1〜5であり;
    vは、0または1であり;
    jおよびkは、独立して、1〜5であり、但し、j、kおよびvの合計は、1〜5であり;
    そしてQが結合であり、そしてRが以下:
    Figure 2004532868
    である場合、Arはまた、ピリジル、イソオキサゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、ピラジニル、ピリミジニルまたはピリダジニルであり得;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲンからなる群より独立して選択される1〜3個の基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである;ならびに
    (h)式(VIII):
    Figure 2004532868
    またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であって、ここで、式(VIII)において:
    26は、以下:
    a)OH;
    b)OCH
    c)フッ素、および
    d)塩素、
    からなる群より選択され;
    は、以下:
    Figure 2004532868
    、天然アミノ酸および非天然アミノ酸からなる群より選択され;
    R、RおよびRは、独立して、H、−OH、ハロゲノ、−NH、アジド、(C〜C)アルコキシ(C〜C)−アルコキシおよび−W−R30からなる群より選択され;
    Wは、−NH−C(O)−、−O−C(O)−、−O−C(O)−N(R31)−、−NH−C(O)−N(R31)−および−O−C(S)−N(R31)−からなる群より独立して選択され;
    およびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    、R、R、R、R3aおよびR4aは、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)(C〜C)アルキルおよび−C(O)アリールからなる群より選択され;
    30は、R32置換T、R32置換−T−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)アルケニル、R32置換−(C〜C)アルキル、R32置換−(C〜C)シクロアルキルおよびR32置換(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    31は、Hおよび(C〜C)アルキルからなる群より独立して選択され;
    Tは、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ベンゾチアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、イミダゾリルおよびピリジルからなる群より独立して選択され;
    32は、H、ハロゲノ、(C〜C)アルキル、−OH、フェノキシ、−CF、−NO、(C〜C)アルコキシ、メチレンジオキシ、オキソ、(C〜C)アルキルスルファニル、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、−N(CH、−C(O)−NH(C〜C)アルキル、−C(O)−N((C〜C)アルキル)、−C(O)−(C〜C)アルキル、−C(O)−(C〜C)アルコキシおよびピロリジニルカルボニルからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基から独立して選択され;あるいはR32は、共有結合であり、そしてR31、R31が結合している窒素、およびR32は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチル−ピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基、または(C〜C)アルコキシカルボニルで置換された、ピロリジニル基、ピペリジニル基、N−メチルピペラジニル基、インドリニル基もしくはモルホリニル基を形成し;
    Arは、アリール、またはR10置換アリールであり;
    Arは、アリール、またはR11置換アリールであり;
    Qは、−(CH−であり、ここで、qは、2〜6であるか、またはアゼチジノンの3位の環炭素と一緒になって、以下のスピロ基:
    Figure 2004532868
    を形成し;
    12は、以下:
    Figure 2004532868
    であり;
    13およびR14は、独立して、−CH−、−CH(C〜Cアルキル)−、−C(ジ−(C〜C)アルキル)、−CH=CH−および−C(C〜Cアルキル)=CH−からなる群より選択され;あるいはR12は、隣接するR13と一緒になって、またはR12は、隣接するR14と一緒になって、−CH=CH−または−CH=C(C〜Cアルキル)−基を形成し;
    aおよびbは、独立して、0、1、2または3であり、但し、両方がともには0ではなく;但し、R13が−CH=CH−または−C(C〜C)アルキル)=CH−である場合、aは1であり;但し、R14が−CH=CH−または−C(C〜Cアルキル)=CH−である場合、bは1であり;但し、aが2または3である場合、複数のR13は、同じかまたは異なり得;そして但し、bが2または3である場合、複数のR14は、同じかまたは異なり得;
    10およびR11は、独立して、(C〜C)アルキル、−OR19、−O(CO)R19、−O(CO)OR21、−O(CH1〜5OR19、−O(CO)NR1920、−NR1920、−NR19(CO)R20、−NR19(CO)OR21、−NR19(CO)NR2025、−NR19SO21、−COOR19、−CONR1920、−COR19、−SONR1920、S(O)0〜221、−O(CH1〜10−COOR19、−O(CH1〜10CONR1920、−(C〜Cアルキレン)−COOR19、−CH=CH−COOR19、−CF、−CN、−NOおよびハロゲンからなる群より独立して選択される、1〜3個の置換基からなる群より選択され;
    19およびR20は、独立して、H、(C〜C)アルキル、アリール、およびアリール置換(C〜C)アルキルからなる群より選択され;
    21は、(C〜C)アルキル、アリール、またはR24置換アリールであり;
    22は、H、(C〜C)アルキル、アリール(C〜C)アルキル、−C(O)R19または−COOR19であり;
    23およびR24は、独立して、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ、−COOH、NO、−NR1920、−OHおよびハロゲノからなる群より独立して選択される1〜3個の基であり;そして
    25は、H、−OHまたは(C〜C)アルコキシである、化合物の使用。
  66. 少なくとも1つのアミロイドβペプチドの産生もしくはレベルを調節するか、または被験体の血流および/もしくは脳における、ApoEアイソフォーム4の量を調節して、アルツハイマー病を処置するための医薬の製造のための、式(II)によって表される化合物:
    Figure 2004532868
    またはその塩もしくは溶媒和物の、使用。
JP2002592925A 2001-05-25 2002-05-22 アルツハイマー病の処置におけるアゼチジノン置換誘導体の使用 Pending JP2004532868A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US29365101P 2001-05-25 2001-05-25
US32391101P 2001-09-21 2001-09-21
PCT/US2002/016306 WO2002096415A2 (en) 2001-05-25 2002-05-22 Use of azetidinone substituted derivatives in the treatment of alzheimer's disease

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004532868A true JP2004532868A (ja) 2004-10-28
JP2004532868A5 JP2004532868A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=26968071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002592925A Pending JP2004532868A (ja) 2001-05-25 2002-05-22 アルツハイマー病の処置におけるアゼチジノン置換誘導体の使用

Country Status (14)

Country Link
US (1) US20030013699A1 (ja)
EP (1) EP1392287B8 (ja)
JP (1) JP2004532868A (ja)
AR (1) AR038956A1 (ja)
AT (1) ATE345792T1 (ja)
AU (1) AU2002308778A1 (ja)
CA (1) CA2447884A1 (ja)
CY (1) CY1105922T1 (ja)
DE (1) DE60216275T2 (ja)
DK (1) DK1392287T3 (ja)
ES (1) ES2275007T3 (ja)
MX (1) MXPA03010843A (ja)
PT (1) PT1392287E (ja)
WO (1) WO2002096415A2 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE374641T1 (de) * 2001-01-26 2007-10-15 Schering Corp Kombinationen vom ppar-aktivator fenofibrat mit dem hemmer der sterol-absorption ezetimibe zur behandlung von kardiovaskulären indikationen
US7053080B2 (en) * 2001-09-21 2006-05-30 Schering Corporation Methods and therapeutic combinations for the treatment of obesity using sterol absorption inhibitors
ATE345793T1 (de) * 2001-09-21 2006-12-15 Schering Corp Behandlung von xanthom mittels azetidinon- derivate als hemmer der sterol absorption
WO2003077896A1 (en) * 2002-03-12 2003-09-25 Merck & Co., Inc. Drug combination therapy
GB0215579D0 (en) 2002-07-05 2002-08-14 Astrazeneca Ab Chemical compounds
CA2499501A1 (en) * 2002-09-27 2004-04-08 Martek Biosciences Corporation Prophylactic docosahexaenoic acid therapy for patients with subclinical inflammation
US7459442B2 (en) * 2003-03-07 2008-12-02 Schering Corporation Substituted azetidinone compounds, processes for preparing the same, formulations and uses thereof
EP1601669B1 (en) * 2003-03-07 2008-12-24 Schering Corporation Substituted azetidinone compounds, formulations and uses thereof for the treatment of hypercholesterolemia
ES2311806T3 (es) * 2003-03-07 2009-02-16 Schering Corporation Compuesto de azetidinona sustituidos, fornulaciones y usos de los mismos para el tratamiento de hipercolesterolemia.
AU2004247013B2 (en) * 2003-05-14 2010-07-08 Neurogenetic Pharmaceuticals, Inc. Compounds and uses thereof in modulating amyloid beta
US7732467B2 (en) 2003-05-15 2010-06-08 Alzheimer's Institute Of America, Inc. Method for reducing amyloid deposition, amyloid neurotoxicity and microgliosis
US20050187278A1 (en) * 2003-08-28 2005-08-25 Pharmacia Corporation Treatment or prevention of vascular disorders with Cox-2 inhibitors in combination with cyclic AMP-specific phosphodiesterase inhibitors
US20080260717A1 (en) * 2003-10-31 2008-10-23 Trustees Of Columbia University In The City Of New York Methods for Reducing Seizure-Induced Neuronal Damage
US7871998B2 (en) 2003-12-23 2011-01-18 Astrazeneca Ab Diphenylazetidinone derivatives possessing cholesterol absorption inhibitory activity
US7803838B2 (en) * 2004-06-04 2010-09-28 Forest Laboratories Holdings Limited Compositions comprising nebivolol
US7838552B2 (en) 2004-06-04 2010-11-23 Forest Laboratories Holdings Limited Compositions comprising nebivolol
GB0419124D0 (en) 2004-08-27 2004-09-29 Proteome Sciences Plc Methods and compositions relating to Alzheimer's disease
GB0423356D0 (en) * 2004-10-21 2004-11-24 Merck Sharp & Dohme Therapeutic agents
CA2613239A1 (en) * 2005-06-22 2006-12-28 Manne Satyanarayana Reddy Improved process for the preparation of ezetimibe
SA06270191B1 (ar) 2005-06-22 2010-03-29 استرازينيكا ايه بي مشتقات من 2- أزيتيدينون جديدة باعتبارها مثبطات لامتصاص الكوليسترول لعلاج حالات فرط نسبة الدهون في الدم
US20070049748A1 (en) * 2005-08-26 2007-03-01 Uppala Venkata Bhaskara R Preparation of ezetimibe
CA2644905A1 (en) * 2006-03-06 2007-09-13 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Ezetimibe compositions
AR060623A1 (es) 2006-04-27 2008-07-02 Astrazeneca Ab Compuestos derivados de 2-azetidinona y un metodo de preparacion
US9604931B2 (en) 2007-01-22 2017-03-28 Gtx, Inc. Nuclear receptor binding agents
US9623021B2 (en) * 2007-01-22 2017-04-18 Gtx, Inc. Nuclear receptor binding agents
WO2008091555A2 (en) * 2007-01-22 2008-07-31 Gtx, Inc. Nuclear receptor binding agents
GB0708507D0 (en) * 2007-05-02 2007-06-13 Queen Mary & Westfield College Substituted phosphonates and their use
NZ584729A (en) * 2007-10-05 2012-12-21 Alzheimer S Inst Of America Inc Method for reducing amyloid deposition, amyloid neurotoxicity, and microgliosis with (-)-nilvadipine enantiomer
US20100093810A1 (en) * 2007-10-05 2010-04-15 Alzheimer's Institute Of America, Inc. Pharmaceutical Compositions for Reducing Amyloid Deposition, Amyloid Neurotoxicity, and Microgliosis
US20090221554A1 (en) * 2008-02-28 2009-09-03 Zenyaku Kogyo Kabushiki Kaisha Method of treating cognitive impairment
US20130267533A1 (en) * 2012-04-04 2013-10-10 Fabre-Kramer Pharmaceuticals, Inc. 5ht1a agonists for treatment of high cholesterol
RS62615B1 (sr) 2016-02-11 2021-12-31 Sigmathera Sas Igmezin za upotrebu u lečenju alchajmerove bolesti
JP7012658B2 (ja) * 2016-03-15 2022-02-14 ラッシュ ユニヴァーシティ メディカル センター アミロイドβタンパク質の排出を刺激する組成物及び方法
US20210255202A1 (en) 2018-06-13 2021-08-19 Michael R. D'Andrea Methods and dosing regimens for preventing or delaying onset of alzheimer's disease and other forms of dementia and mild congnitive impairment

Family Cites Families (99)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1286A (en) * 1839-08-13 Richard else
US2809194A (en) * 1957-10-08 Thiadiazine type natriuretic agents
US3108097A (en) * 1963-10-22 Ehnojs
BE578515A (ja) * 1958-05-07
NL127065C (ja) * 1964-04-22
NL137318C (ja) * 1964-06-09
US3716583A (en) * 1969-04-16 1973-02-13 Sumitomo Chemical Co Phenoxy carboxylic acid derivative
US3692895A (en) * 1970-09-08 1972-09-19 Norman A Nelson Method of reducing hypercholesteremia in humans employing a copolymer of polyethylenepolyamine and a bifunctional substance, such as epichlorohydria
DE2230383C3 (de) * 1971-10-01 1981-12-03 Boehringer Mannheim Gmbh, 6800 Mannheim Phenoxyalkylcarbonsäurederivate und Verfahren zur Herstellung derselben
US4148923A (en) * 1972-05-31 1979-04-10 Synthelabo 1-(3'-Trifluoromethylthiophenyl)-2-ethylaminopropane pharmaceutical composition and method for treating obesity
US3948973A (en) * 1972-08-29 1976-04-06 Sterling Drug Inc. Halocyclopropyl substituted phenoxyalkanoic acids
US4626549A (en) * 1974-01-10 1986-12-02 Eli Lilly And Company Treatment of obesity with aryloxyphenylpropylamines
JPS5195049A (en) * 1975-02-12 1976-08-20 * **********so*****no***tsu*****************************************ni*no
US4235896A (en) * 1975-02-12 1980-11-25 Orchimed S.A. Benzyl-phenoxy acid esters and hyperlipaemia compositions containing the same
US4179515A (en) * 1975-02-12 1979-12-18 Orchimed S. A. Benzoylphenoxy propionic acid, esters thereof and pharmaceutical composition
US4075000A (en) * 1975-05-27 1978-02-21 Eli Lilly And Company Herbicidal use of 4-amino-3,3-dimethyl-1-phenyl-2-azetidinones
US4576753A (en) * 1975-10-06 1986-03-18 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Azetidinone compounds and processes for preparation thereof
US4472309A (en) * 1975-10-06 1984-09-18 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. 2-Azetidinone compounds and processes for preparation thereof
US4304718A (en) * 1975-10-06 1981-12-08 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. 2-Azetidinone compounds and processes for preparation thereof
US4166907A (en) * 1976-11-01 1979-09-04 E. R. Squibb & Sons, Inc. 3,3-Dichloro-2-azetidinone derivatives having antiinflammatory activity
US4144232A (en) * 1976-12-23 1979-03-13 Eli Lilly And Company Substituted azetidin-2-one antibiotics
FR2403078A1 (fr) * 1977-09-19 1979-04-13 Lafon Labor Nouveau procede de preparation de formes pharmaceutiques, cosmetiques ou de diagnostic
IT1157365B (it) * 1977-10-24 1987-02-11 Sandoz Ag Medicamenti per trattare l'obesita' o ridurre il peso del corpo
US4250191A (en) * 1978-11-30 1981-02-10 Edwards K David Preventing renal failure
US4375475A (en) * 1979-08-17 1983-03-01 Merck & Co., Inc. Substituted pyranone inhibitors of cholesterol synthesis
US4260743A (en) * 1979-12-31 1981-04-07 Gist-Brocades N.V. Preparation of β-lactams and intermediates therefor
US4444784A (en) * 1980-08-05 1984-04-24 Merck & Co., Inc. Antihypercholesterolemic compounds
DE3107100A1 (de) * 1981-02-20 1982-09-09 Schering Ag, 1000 Berlin Und 4619 Bergkamen Azaprostacycline, verfahren zu ihrer herstellung und ihre pharmazeutische verwendung
US4500456A (en) * 1981-03-09 1985-02-19 Eli Lilly And Company Preparation of 4-fluoroazetidinones using FClO3
US4784734A (en) * 1981-04-10 1988-11-15 Otsuka Kagaku Yakuhin Kabushiki Kaisha Azetidinone derivatives and process for the preparation of the same
US4602005A (en) * 1982-05-17 1986-07-22 Medical Research Foundation Of Oregon Tigogenin cellobioside for treating hypercholesterolemia and atherosclerosis
US4602003A (en) * 1982-05-17 1986-07-22 Medical Research Foundation Of Oregon Synthetic compounds to inhibit intestinal absorption of cholesterol in the treatment of hypercholesterolemia
US4443372A (en) * 1982-06-23 1984-04-17 Chevron Research Company 1-Alkyl derivatives of 3-aryloxy-4-(2-carbalkoxy)-phenyl-azet-2-ones as plant growth regulators
US4534786A (en) * 1982-06-23 1985-08-13 Chevron Research Company 1-Alkyl derivatives of 3-aryloxy-4-(2-carbalkoxy)-phenyl-azet-2-ones as plant growth regulators
US4595532A (en) * 1983-02-02 1986-06-17 University Of Notre Dame Du Lac N-(substituted-methyl)-azetidin-2-ones
CA1256650A (en) * 1983-03-25 1989-06-27 Toshinari Tamura Process of producing 2-azetidinone-4-substituted compounds, and medicaments containing the compounds
US4675399A (en) * 1983-03-28 1987-06-23 Notre Dame University Cyclization process for β-lactams
DE3484362D1 (de) * 1983-03-28 1991-05-08 Ciba Geigy Ag Verfahren zur herstellung von optisch aktiven azetidinonen.
WO1985004876A1 (en) * 1984-04-24 1985-11-07 Takeda Chemical Industries, Ltd. 2-azetidinone derivatives and process for their preparation
US4576749A (en) * 1983-10-03 1986-03-18 E. R. Squibb & Sons, Inc. 3-Acylamino-1-carboxymethylaminocarbonyl-2-azetidinones
US5229381A (en) * 1983-12-01 1993-07-20 Merck & Co., Inc. Substituted azetidinones as anti-inflammatory and antidegenerative agents
US5229510A (en) * 1983-12-01 1993-07-20 Merck & Co., Inc. β-lactams useful in determining the amount of elastase in a clinical sample
US4680391A (en) * 1983-12-01 1987-07-14 Merck & Co., Inc. Substituted azetidinones as anti-inflammatory and antidegenerative agents
US4654362A (en) * 1983-12-05 1987-03-31 Janssen Pharmaceutica, N.V. Derivatives of 2,2'-iminobisethanol
FR2561916B1 (fr) * 1984-03-30 1987-12-11 Lafon Labor Forme galenique pour administration orale et son procede de preparation par lyophilisation d'une emission huile dans eau
US4633017A (en) * 1984-08-03 1986-12-30 E. R. Squibb & Sons, Inc. N-hydroxy protecting groups and process for the preparation of 3-acylamino-1-hydroxy-2-azetidinones
US4581170A (en) * 1984-08-03 1986-04-08 E. R. Squibb & Sons, Inc. N-hydroxyl protecting groups and process and intermediates for the preparation of 3-acylamino-1-hydroxy-2-azetidinones
US4576748A (en) * 1984-09-17 1986-03-18 Merck & Co., Inc. 3-Hydroxy-3-aminoethyl β-lactams
US4620867A (en) * 1984-09-28 1986-11-04 Chevron Research Company 1-carbalkoxyalkyl-3-aryloxy-4-(substituted-2'-carboxyphenyl)-azet-2-ones as plant growth regulators and herbicides
US4642903A (en) * 1985-03-26 1987-02-17 R. P. Scherer Corporation Freeze-dried foam dosage form
US4680289A (en) * 1985-06-05 1987-07-14 Progenics, Inc. Treatment of obesity and diabetes using sapogenins
EP0234484B1 (en) * 1986-02-19 1993-10-20 Sanraku Incorporated Novel azetidinone derivatives
GB8607312D0 (en) * 1986-03-25 1986-04-30 Ici Plc Therapeutic agents
FR2598146B1 (fr) * 1986-04-30 1989-01-20 Rech Ind Nouveau procede de preparation de fibrates.
DE3621861A1 (de) * 1986-06-30 1988-01-14 Laszlo Dr Med Ilg Verwendung von aryloxycarbonsaeure-derivaten gegen dermatologische erkrankungen
FR2602423B1 (fr) * 1986-08-08 1989-05-05 Ethypharm Sa Procede de preparation d'un medicament a base de fenofibrate, medicament obtenu par ce procede
US4814354A (en) * 1986-09-26 1989-03-21 Warner-Lambert Company Lipid regulating agents
US4803266A (en) * 1986-10-17 1989-02-07 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 3-Oxoalkylidene-2-azetidinone derivatives
US5229362A (en) * 1986-12-15 1993-07-20 Eli Lilly And Company Antibiotic A10255 complex and factors, and process and production therefor
ZA879415B (en) * 1986-12-15 1989-08-30 Lilly Co Eli Antibiotic a10255 complex and factors,microorganisms,process and production therefor
JPS63156788A (ja) * 1986-12-22 1988-06-29 Sanraku Inc 光学活性アゼチジノン類
US5110730A (en) * 1987-03-31 1992-05-05 The Scripps Research Institute Human tissue factor related DNA segments
DE3877406T2 (de) * 1987-04-28 1993-06-09 Fujisawa Astra Ltd Benzothiazolinon-derivate, ihre herstellung und pharmazeutische zusammensetzung.
FI95572C (fi) * 1987-06-22 1996-02-26 Eisai Co Ltd Menetelmä lääkeaineena käyttökelpoisen piperidiinijohdannaisten tai sen farmaseuttisen suolan valmistamiseksi
US5106833A (en) * 1987-07-23 1992-04-21 Washington University Coagulation inhibitors
US5091525A (en) * 1987-10-07 1992-02-25 Eli Lilly And Company Monohydrate and DMF solvates of a new carbacephem antibiotic
US4834846A (en) * 1987-12-07 1989-05-30 Merck & Co., Inc. Process for deblocking N-substituted β-lactams
FR2627696B1 (fr) * 1988-02-26 1991-09-13 Fournier Innovation Synergie Nouvelle forme galenique du fenofibrate
DE3807895A1 (de) * 1988-03-10 1989-09-21 Knoll Ag Erzeugnisse, enthaltend einen calciumantagonisten und einen lipidsenker
GB8813012D0 (en) * 1988-06-02 1988-07-06 Norsk Hydro As Non-b-oxidizable fatty acid analogues to reduce concentration of cholesterol & triglycerides in blood of mammals
US4952689A (en) * 1988-10-20 1990-08-28 Taisho Pharmaceutical Co., Ltd. 3-(substituted propylidene)-2-azetidinone derivates for blood platelet aggregation
US5112616A (en) * 1988-11-30 1992-05-12 Schering Corporation Fast dissolving buccal tablet
US5073374A (en) * 1988-11-30 1991-12-17 Schering Corporation Fast dissolving buccal tablet
US4876365A (en) * 1988-12-05 1989-10-24 Schering Corporation Intermediate compounds for preparing penems and carbapenems
US5260305A (en) * 1988-12-12 1993-11-09 E. R. Squibb & Sons, Inc. Combination of pravastatin and nicotinic acid or related acid and method for lowering serum cholesterol using such combination
FR2640621B1 (fr) * 1988-12-19 1992-10-30 Centre Nat Rech Scient N-aryl-azetidinones, leur procede de preparation et leur utilisation comme inhibiteurs des elastases
US4990535A (en) * 1989-05-03 1991-02-05 Schering Corporation Pharmaceutical composition comprising loratadine, ibuprofen and pseudoephedrine
JPH03108490A (ja) * 1989-06-30 1991-05-08 Shionogi & Co Ltd フォスフォリパーゼa↓2阻害物質
US4983597A (en) * 1989-08-31 1991-01-08 Merck & Co., Inc. Beta-lactams as anticholesterolemic agents
US5219574A (en) * 1989-09-15 1993-06-15 Cima Labs. Inc. Magnesium carbonate and oil tableting aid and flavoring additive
US5223264A (en) * 1989-10-02 1993-06-29 Cima Labs, Inc. Pediatric effervescent dosage form
US5178878A (en) * 1989-10-02 1993-01-12 Cima Labs, Inc. Effervescent dosage form with microparticles
US5188825A (en) * 1989-12-28 1993-02-23 Iles Martin C Freeze-dried dosage forms and methods for preparing the same
US5120729A (en) * 1990-06-20 1992-06-09 Merck & Co., Inc. Beta-lactams as antihypercholesterolemics
US5120713A (en) * 1990-09-10 1992-06-09 Applied Research Systems Ars Holding N.V. Treatment of obesity with an alpha-2-adrenergic agonist and a growth hormone releasing peptide
US5190970A (en) * 1990-10-19 1993-03-02 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for preventing onset of or treating Type II diabetes employing a cholesterol lowering drug alone or in combination with an ace inhibitor
US5130333A (en) * 1990-10-19 1992-07-14 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for treating type II diabetes employing a cholesterol lowering drug
JP2640986B2 (ja) * 1990-11-08 1997-08-13 高砂香料工業株式会社 (1′r,3s)―3―(1′―ヒドロキシエチル)―アゼチジン―2―オン又はその誘導体の製造法
US5145684A (en) * 1991-01-25 1992-09-08 Sterling Drug Inc. Surface modified drug nanoparticles
US5157025A (en) * 1991-04-01 1992-10-20 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for lowering serum cholesterol employing a phosphorus containing ace inhibitor alone or in combination with a cholesterol lowering drug
US5162117A (en) * 1991-11-22 1992-11-10 Schering Corporation Controlled release flutamide composition
US5278176A (en) * 1992-08-21 1994-01-11 Abbott Laboratories Nicotine derivatives that enhance cognitive function
US5631365A (en) * 1993-09-21 1997-05-20 Schering Corporation Hydroxy-substituted azetidinone compounds useful as hypocholesterolemic agents
JP3144624B2 (ja) * 1995-06-02 2001-03-12 杏林製薬株式会社 N−ベンジルジオキソチアゾリジルベンズアミド誘導体及びその製造法
WO1997021676A1 (en) * 1995-12-08 1997-06-19 Smithkline Beecham Plc Azetidinone compounds for the treatment of atherosclerosis
GB9600464D0 (en) * 1996-01-09 1996-03-13 Smithkline Beecham Plc Novel method
BR9709196A (pt) * 1996-04-26 1999-05-25 Smithkline Beecham Plc Derivados de azetidinona para o tratamento de aterosclerose
US20030153541A1 (en) * 1997-10-31 2003-08-14 Robert Dudley Novel anticholesterol compositions and method for using same
CA2311356C (en) * 1998-01-28 2004-07-13 Warner-Lambert Company Method for treating alzheimer's disease

Also Published As

Publication number Publication date
ATE345792T1 (de) 2006-12-15
EP1392287A2 (en) 2004-03-03
EP1392287B8 (en) 2007-01-10
CY1105922T1 (el) 2011-04-06
CA2447884A1 (en) 2002-12-05
US20030013699A1 (en) 2003-01-16
DK1392287T3 (da) 2007-03-19
ES2275007T3 (es) 2007-06-01
WO2002096415A3 (en) 2003-01-16
AR038956A1 (es) 2005-02-02
MXPA03010843A (es) 2004-02-17
DE60216275T2 (de) 2007-06-21
DE60216275D1 (de) 2007-01-04
PT1392287E (pt) 2007-02-28
WO2002096415A2 (en) 2002-12-05
EP1392287B1 (en) 2006-11-22
AU2002308778A1 (en) 2002-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1392287B1 (en) Use of azetidinone substituted derivatives in the treatment of alzheimer's disease
KR100596257B1 (ko) 스테롤 흡수 억제제를 포함하는 조성물, 및 페록시솜 증식인자-활성화 수용체 활성화제와 스테롤 흡수 억제제를 포함하는 조성물 및 조합물
JP4614460B2 (ja) シトステロール血症の処置のための置換アゼチジノン化合物の使用
JP4395370B2 (ja) ステロール吸収阻害剤を使用して血管炎症を治療または予防する方法
US7056906B2 (en) Combinations of hormone replacement therapy composition(s) and sterol absorption inhibitor(s) and treatments for vascular conditions in post-menopausal women
AU2002243557A1 (en) The use of substituted azetidinone compounds for the treatment of sitosterolemia
JP2004517920A (ja) 血管状態を治療するためのステロール吸収阻害剤と血液調整剤との組合せ
JP2004521894A (ja) 胆汁酸金属イオン封鎖剤およびステロール吸収阻害剤の併用および血管適応症の治療
AU2002237927A1 (en) Combinations of sterol absorption inhibitor(s) with blood modifier(s) for treating vascular conditions
AU2002335770A1 (en) Methods for treating or preventing vascular inflammation using sterol absorption inhibitor(s)
JP2005504091A (ja) ステロール吸収阻害剤としてアゼチジノンを用いる黄色腫の処置
JP2004517916A (ja) ニコチン酸およびその誘導体ならびにステロール吸収阻害剤の併用、および血管適応症の治療
NZ539190A (en) Combinations of peroxisome proliferator-activated receptor (PPAR) activator(s) and sterol absorption inhibitor(s) and treatments for vascular indications

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090722