JP2004529972A - ホスフェート、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法 - Google Patents

ホスフェート、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ストリッピング領域に水性媒体を供給すること、ストリッピング領域において水性媒体にスチームを通すこと、及び該ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む、(i)ホスフェート並びに(ii)シクロヘキサノン及び/又はシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法において、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.08重量%未満であるところの方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスフェート、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法に関する。本発明はまた、シクロヘキサノンオキシムを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
緩衝酸又は酸性塩、例えば、ホスフェート緩衝液、及びこれらの酸から誘導された緩衝塩を含む緩衝された水性媒体が、ナイトレート又は窒素酸化物が分子水素によりヒドロキシルアンモニウムに接触還元されるところのヒドロキシルアンモニウム合成領域と、ケトン、例えばシクロヘキサノンがオキシムに転化されるところのオキシム化領域との間に連続的に循環されるところの方法においてオキシムが製造され得る。水性媒体がヒドロキシルアンモニウム合成領域に通される前に、それは、例えば、硝酸がインサイトで形成される水性媒体中に硝酸を添加すること又は亜硝酸ガスを吸収させることによりナイトレートで高められ得る。ヒドロキシルアンモニウム合成領域においてヒドロキシルアンモニウムで高められた後に、水性媒体は次いでオキシム合成領域に通され、ここで、ヒドロキシルアンモニウムがケトン、例えばシクロヘキサノンと反応して、対応するオキシムを形成する。該オキシムは次いで、水性媒体から分離され得、そして該水性媒体はヒドロキシルアンモニウム合成領域に循環される。
【0003】
該プロセスの間に生じる正味の化学反応は、次の式により表され得る。
1)ヒドロキシルアンモニウムの製造
Figure 2004529972
2)オキシムの製造
Figure 2004529972
3)形成されたオキシムを除去した後のナイトレートイオン源の減少を埋め合わせるためのHNO3の供給
Figure 2004529972
【0004】
ヒドロキシルアンモニウム及びオキシムを製造するための反応は、副生成物として水の形成をもたらす。このようにして形成された水に加えて、水が、水性溶液の形態における硝酸(例えば、硝酸の60%水性溶液として)の供給の結果として水性媒体中に導入され得る。水性媒体中での水の蓄積を回避するために、水性媒体から水を分離することが所望される。
【0005】
ナイトレート又は窒素酸化物の還元に使用される触媒は通常、炭素又はアルミナの担体物質上のパラジウム及び/又は白金である。触媒の活性は、オキシム合成領域からヒドロキシルアンモニウム合成領域に通過されるところの水性媒体中で、有機化合物、とりわけ、ケトン及びオキシムの存在により不利に影響される。
【0006】
米国特許第3,940,422号明細書は、ホスフェト塩、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む、オキシム合成領域を出るかつ0.1重量%(1000ppm)のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を有する水性媒体が、カラムでのストリッピング段階に施され、ここで、スチームが、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの濃度を減じるように水性媒体に通されるところの方法を開示している。
【0007】
米国特許第3,940,422号明細書の方法は、塩を損失する傾向が高いことが観察される。ここで、該塩はカラムを出る蒸気流に随伴される。これは、余分の塩が、所望の塩濃度を維持するために加えられることが必要である故に、不利である。更に、蒸気流に随伴された塩は腐食問題を引起し得る。更に、蒸気流がパージされるとき、蒸気流中の塩の存在が環境問題を引起す。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の観点から、塩の損失の傾向が低減されるところの方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、ストリッピング領域に水性媒体を供給すること、ストリッピング領域において水性媒体にスチームを通すこと、及び該ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む、ホスフェート、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法において、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.08重量%未満であることを特徴とする方法を提供することにより本発明に従って達成される。
【0010】
本発明はまた、ヒドロキシルアンモニウム合成領域からのホスフェートを含む水性媒体をシクロヘキサノンオキシム合成領域に通し、シクロヘキサノンオキシム合成領域からストリッピング領域に通し、そしてストリッピング領域からヒドロキシルアンモニウム合成領域に戻すこと、該ヒドロキシルアンモニウム合成領域において、ナイトレート又は窒素酸化物を水素で接触還元することによりヒドロキシルアンモニウムを製造すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域において、ヒドロキシルアンモニウムをシクロヘキサノンと反応させることによりシクロヘキサノンオキシムを製造すること、ストリッピング領域において水性媒体にスチームを通すこと、及び該ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む、シクロヘキサノンオキシムを製造する方法において、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.08重量%未満であることを特徴とする方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、塩損失の傾向が減じられる。本発明によれば、蒸気流中の塩の量を減少することができる。塩損失の増加がないか又は塩損失のほんの限られた増加を伴って、見かけのガス速度を増加することがまたできる。更に、凝縮後、蒸気流が有利に、洗浄液体として使用され得る。本発明の従うシクロヘキサノンオキシムを製造する方法は、スチームが、循環する水性媒体中での水の蓄積を回避するように水性媒体からある量の水を蒸発することにより得られることができ、かつ該量のスチームが、水性媒体中に該蒸発された水を再導入しなければならないことなくして、ストリッピング領域を出る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの低濃度を得るために十分であるという更なる利点を有する。米国特許第3,940,422号明細書の公知の方法においては、蒸発された水の一部が、有機化合物の濃縮及び分離後に、カラム及び水性媒体中に再導入される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明によれば、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量は0.08重量%未満である。好ましくは、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量は、0.05重量%未満、より好ましくは0.03重量%未満、とりわけ0.02重量%未満である。該重量%は水性媒体の重量に対して与えられる。ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を低減することは、塩損失の傾向が更に減じられると言う利点を有する。
【0013】
ストリッピング領域において、スチームが水性媒体を通される。水性媒体及びスチームは、任意の適切な方法により接触され得る。好ましくは、水性媒体及びスチームは向流において接触される。好ましくは、ストリッピング領域を通る該スチームの見かけのガス流速は、0.2〜3m/sであり、より好ましくは0.4〜1.5m/sである。本明細書において使用される見掛けのガス速度は、ストリッピング領域の(スチーム流の方向に垂直な)自由断面積(単位m2)により割った体積スチーム流(単位m3/s)を言う。好ましい上限値未満の見かけのガス速度を提供することは更に、蒸気相を経る塩損失の傾向を減少する。好ましくは、ストリッピング領域における温度は、90〜180℃、より好ましくは105〜160℃である。ストリッピング領域における圧力は大気圧であり得る。好ましくは、ストリッピング領域における圧力は、0.05〜1MPa、より好ましくは0.09〜0.6MPaである。好ましくは、ストリッピング領域における水性媒体の滞留時間は、0.5〜60分間である。
【0014】
本発明に従う方法は、ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む。該蒸気流はスチーム及び有機化合物を含む。該有機化合物は、ストリッピング領域に入る前に水性媒体に元々存在していたところの有機化合物、例えば、シクロヘキサノン、及び/又は他の生成物、とりわけ、シクロヘキサノンにシクロヘキサノンオキシムを転化することによりストリッピング領域において形成されるところの有機化合物を含み得る。典型的には、該有機化合物はシクロヘキサノンを含む。
【0015】
スチームは、好ましくは水性媒体から水の一部を蒸発することにより、任意の供給源から得られ得る。水性媒体の水の一部を蒸発することは、ストリッピング領域において行われ得る。水性媒体がストリッピング領域に入る前又は水性媒体がストリッピング領域から排出された後に、水性媒体から水の一部を蒸発することがまた可能である。好ましい実施態様において、該プロセスは、水性媒体の1m3当り20〜400kgの水の量、より好ましくは水性媒体の1m3当り50〜200kgの水の量で水性媒体から水を蒸発することにより該スチームを得ることを含む。
【0016】
任意の適切な容器が、ストリッピング領域として使用され得る。好ましくは、ストリッピング領域はカラムである。好ましくは、そのようなカラムは、プレートカラム又は充填カラムである。プレートカラムは、プレート、例えば、網目トレー、バブルキャップ又はバブルトレーを備えられた任意の適切なカラムであり得る。プレートカラム及び充填カラムは、例えば、Robert H. Perry とCecil H. ChiltonによるChemical Engineers Handbook、第5版、international student edition、1973年、McGraw-Hill Kogakusha, Ltd., 第18章、第3〜19頁(充填カラム)及び第19〜49頁(充填カラム)に開示されている。
【0017】
水性媒体は、水性媒体1リットル当り2.0〜8.0モルのホスフェートを含む。ホスフェートは、H3PO4、H2PO4 -、HPO4 2-及び/又はPO4 3-として存在し得る。好ましくは、水性媒体は緩衝されている。好ましくは、水性媒体は酸性水性媒体である。好ましくは、ストリッピング領域に入る水性媒体は、0〜4、より好ましくは0.5〜4のpHを有する。好ましい実施態様において、ストリッピング領域に入る水性媒体は、水性媒体の1リットル当り2.0〜8.0モルのホスフェート、0.5〜8.0モルのアンモニウム(NH4 +)及び0.1〜5.0モルのナイトレート(NO3 -)を含む。本明細書で使用するホスフェート含有量は、水性媒体の1リットル当りH3PO4、H2PO4 -、HPO4 2-及びPO4 3-の合計含有量を言う。
【0018】
ストリッピング領域を出る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量は、0.02重量%未満であり得る。好ましくは、ストリッピング領域を出る酸性の水性媒体中のシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンの合計含有量は、0.01重量%未満、より好ましくは0.002重量%未満、特に0.0005重量%未満、より特に0.0002重量%未満、最も好ましくは0.0001重量%未満である。該重量%は、水性媒体の重量に対して与えられる。
【0019】
蒸気流は、凝縮後、洗浄液体として有利に使用され得ることが分かる。好ましい実施態様において、該方法は、凝縮された水性流体を得るために蒸気流を凝縮すること及び凝縮された水性流体で有機生成物を洗浄することを含む。洗浄は、有機生成物及び凝縮された水性流体が接触されるところの任意の適切な方法により実行され得る。好ましくは、凝縮された流体は、ミキサー、例えば、スタティックミキサー又は攪拌槽又はカラム中で有機生成物と接触される。該濃縮は、例えば、熱交換器に蒸気流を供給することにより任意の適切な方法により実行され得る。好ましい実施態様において、有機生成物は、好ましくは有機溶剤中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムを含む。好ましくは該方法は、シクロヘキサノンオキシム合成領域から有機生成物を抜き出すことを含む。該方法は、該洗浄に先立って濃縮された水性媒体から有機化合物を分離することを含み得る。該分離は、通常相分離により任意の適切な方法により実行され得る。
【0020】
好ましくは、該方法は、ストリッピング領域に水性媒体を供給するに先立って、該水性媒体からシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを分離すること、好ましくは抽出することを含む。好ましくは、該方法は、ストリッピング領域に水性媒体を供給するに先立って、該水性媒体からシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを抽出して、0.08重量%未満、0.05重量%未満、とりわけ0.03重量%未満、より特には0.02重量%未満の値にシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を減じることを含む。該抽出は、水性媒体を任意の適切な溶剤と接触させることにより実行され得る。シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムが溶解され得るところの任意の適切な有機溶剤が使用され得る。好ましくは、有機溶剤は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物よりなる群から選ばれる。最も好ましくは、有機溶剤はトルエンである。例えば、抽出カラム、又は任意的に直列に接続された、攪拌機を備えた一つ以上の反応器のような抽出装置の公知のタイプが使用され得、ここで、これらの反応器の各々はまた液‐液セパレーターが備えられている。好ましくは、充填体を入れられたパルスドカラムが使用される。パルスドカラムは、例えば、Robert H. Perry とCecil H. ChiltonによるChemical Engineers Handbook、第5版、international student edition、1973年、McGraw-Hill Kogakusha, Ltd., 第21章、第26〜28頁に開示されている。抽出領域は、好ましくは40〜150℃の温度で操作される。
【0021】
シクロヘキサノンオキシム合成領域において、ヒドロキシルアンモニウムはシクロヘキサノンと反応させられて、好ましくは有機溶剤の存在下にシクロヘキサノンオキシムを形成する。シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムが溶解され得るところの任意の適切な有機溶剤が使用され得る。好ましくは、有機溶剤は、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン及びそれらの混合物よりなる群から選ばれる。最も好ましくは、有機溶剤はトルエンである。適切な方法は例えば、英国特許第1,138,750号公報に開示されている。好ましい実施態様において、シクロヘキサノンとヒドロキシルアンモニウムとの反応は、水性媒体と、シクロヘキサノン及び有機溶剤を含む有機物流とを向流で接触させることにより達成される。製造されたシクロヘキサノンオキシムは、任意の適切な方法、好ましくは、シクロヘキサノンオキシム合成領域から有機生成物を抜き出すことによりシクロヘキサノンオキシム合成領域から排出され得る。ここで該有機生成物はシクロヘキサノンオキシム及び有機溶剤を含む。有機溶剤及びシクロヘキサノンは、任意の適切な点、好ましくは、有機生成物がシクロヘキサノンオキシム合成領域から抜き出されるところの点の(水性媒体の流れ方向に見て)下流においてシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入され得る。最も好ましくは、有機溶剤及びシクロヘキサノンは、有機生成物がシクロヘキサノンオキシム合成領域から排出されるところの点の(水性媒体の流れ方向に見て)下流におけるシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入され、かつ有機溶剤は、シクロヘキサノンがシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入されるところの点の(水性媒体の流れ方向に見て)下流に導入される。この実施態様は、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの残余量の抽出が改善されると言う利点を有する。本明細書において使用される、有機生成物がシクロヘキサノンオキシム合成領域を出るところの点と、シクロヘキサノンがシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入されるところの点との間の領域はまた、反応領域と言われる。本明細書において使用される、シクロヘキサノンがシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入されるところの点と、有機溶剤がシクロヘキサノンオキシム合成領域に導入されるところの点との間の領域はまた、抽出領域と言われる。反応領域及び抽出領域のために、例えば、充填体を入れられたパルスドカラム又は回転ディスク反応器のような交流反応器の公知のタイプが使用され得る。攪拌機を備えた、多数の、例えば、3〜6個の直列に接続された反応器を含むシステムを使用することがまた可能である。ここで、これらの反応器の各々は液‐液分離器を備えている。シクロヘキサノンオキシム合成領域は好ましくは、40〜150℃の温度で操作される。好ましくは、シクロヘキサノンオキシム合成領域に入る水性媒体は、1〜6、より好ましくは1.5〜4のpHを有する。通常、シクロヘキサノンオキシム合成領域に入る水性媒体中のヒドロキシルアンモニウムの濃度は、水性媒体の1リットル当り0.8〜2.5モルのヒドロキシルアンモニウムである。
【0022】
ヒドロキシルアンモニウム合成領域において、ヒドロキシルアンモニウムは、ナイトレート又は窒素酸化物と水素との触媒反応により形成される。ヒドロキシルアンモニウム合成領域は、20〜100℃、好ましくは30〜90℃、より好ましくは40〜65℃の範囲の温度、及び大気圧、大気圧以下の圧力又は高められた圧力、好ましくは0.1〜5MPa(水素分圧)、より好ましくは0.3〜3MPa、かつとりわけ0.5〜2MPaにおいて操作され得る。好ましくは、ヒドロキシルアンモニウム合成領域におけるpHは、0.5〜6、より好ましくは1〜4である。この領域において使用される触媒は、担体と触媒の合計量に対して、通常、1〜25重量%、好ましくは5〜15重量%の貴金属の範囲で存在する。好ましくは、該触媒は、パラジウム含有触媒、例えば、炭素又はアルミナ担体のような担体上に存在するパラジウム又はパラジウム‐白金触媒である。通常、該触媒は、(複数の)ヒドロキシルアンモニウム反応容器中における合計液体重量に対して0.2〜5重量%の量でヒドロキシルアンモニウム合成領域に存在する。ヒドロキシルアンモニウム合成領域は特定の反応器に限定されない。機械攪拌機付き反応器が使用され得る。好ましくは、反応器は、カラム、好ましくはバブルカラムである。適切なバブルカラムの例はオランダ国特許出願第6908934号に開示されている。
【0023】
本発明はまた、シクロヘキサノンオキシムを製造する方法に関し、該方法は、シクロヘキサノンオキシム合成領域にホスフェート及びヒドロキシルアンモニウムを含む水性媒体を供給すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域において、該水性媒体を、シクロヘキサノン及び有機溶剤を含む有機物流と接触させることによりシクロヘキサノンオキシムを製造すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域から、シクロヘキサノンオキシム及び有機溶剤を含む有機生成物を抜き出すこと、該有機生成物を水で洗浄することを含む。
【0024】
好ましくは、該方法は、該水性媒体から水の一部を蒸発すること、蒸発された水の一部を凝縮すること及び有機生成物を該凝縮された水で洗浄することを含む。
【0025】
図1に関し、シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体は、ライン1を経てストリッピング領域A(ストリッピングカラム)に供給される。シクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの減じられた量を含むストリッピングされた水性媒体は、ライン2を経てストリッピング領域Aを出る。スチームは、ヒーターを経て熱供給によりストリッピングカラムのボトムにおいて発生される。スチームは向流にて水性媒体に接触し、そしてカラムのトップにおいて、スチームとシクロヘキサノンを含む蒸気流がライン3を通って排出される。
【0026】
図2に関し、Aは、図1において示されたようなストリッピング領域を表す。ストリッピング領域Aから排出された水性媒体は、ライン2を経てヒドロキシルアンモニウム合成領域Bに循環される。水性媒体は、ライン4を経て硝酸を添加すること又は亜硝酸ガスを吸収させることによりナイトレートイオンにより高められ得る。領域Bにおいて、ヒドロキシルアンモニウムが、ナイトレートを水素とを触媒反応させることにより形成される。水素は、触媒及びナイトレートイオンを含む領域Bにライン5を経て供給され、未反応水素は、任意の他のガスと共にライン6を経て排出される。領域Bにおいて、ヒドロキシルアンモニウムで高められた後、該水性媒体は、ライン7を経てシクロヘキサノンオキシム合成領域に移される。シクロヘキサノンオキシム合成領域は、反応領域Cと抽出領域Dを含む。領域Cにおいてシクロヘキサノンオキシムに転化されるべきシクロヘキサノンは、ライン8を経て有機溶剤中において領域Cに供給される。シクロヘキサノンは、ライン9を経て有機溶剤中に導入される。製造されかつ有機溶剤中に溶解されたシクロヘキサノンオキシムの大部分は、ライン10を経て系から取り除かれる。水性媒体は、ライン11を経て反応領域Cから抽出領域Dに移される。反応領域Cを通過すると、水性媒体のヒドロキシルアンモニウム含有量は反応により減じられ、そしてシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの少量を含有する。有機溶剤が、ライン12を経て抽出領域Dに入る。抽出領域Dにおいて、有機溶剤中に溶解された、残存するシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンは、ライン13を経て水性媒体から取り除かれる。ライン1を通って、水性媒体が抽出領域Dを出て、ストリッピング領域Aに供給されて循環を完結する。該プロセスは連続的に実行される。
【0027】
領域Aを出る蒸気流は、コンデンサーEにライン3を経て供給される。凝縮後に得られた凝縮された水性流体は、ライン14を経てコンデンサーEを出て、そしてセパレーターFに入る。セパレーターFにおいて、有機化合物が、ライン15を経て凝縮された水性流体から分離される。凝縮された水性流体は、ライン16を経てセパレーターを離れ、そして洗浄容器Gに供給されて、反応領域Cから抜き出され、そしてライン10を経て洗浄容器に入るシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンを含む有機生成物を洗浄する。洗浄された有機生成物及び使用された水性流体は、夫々、ライン17及び18を経て洗浄容器を出る。
【0028】
本発明は、限定するものではない下記の実施例により説明される。
【0029】
(実施例)
(比較例A)
この実験において、図1に示されたようなストリッピングカラムが使用された。ストリッピングカラム(直径2.7メートル、高さ18.2メートル)は21段の網目トレーを有していた。図2に示されたような抽出領域から抜き出された水性媒体が、93m3/hの速度でストリッピングカラムに供給された。ストリッピングカラムに入る水性媒体は、下記の組成、即ち、
16重量%のH3PO4
17重量%のNH4NO3
7重量%のNH4H2PO4
0.8重量%のヒドロキシルアンモニウムホスフェート
シクロヘキサノンとシクロヘキサノンオキシムとの合計含有量:0.10重量%
残りは実質的に水
を有していた。
【0030】
ストリッピングカラムは、0.21MPaの圧力及び127℃の温度で操作された。スチームは、水性媒体から水の一部を蒸発させることにより生成された(15m3/h)。該スチームは、水性媒体と反対の方向に該カラムを通された。蒸気流はストリッパーから排出された(15m3/h)。この流れは凝縮され、そして有機化合物が、凝縮された水性流から分離された。水性相は、(Knick 4-POL電極を持つMettler DA300を使用して測定して)15000ミクロSiemens/cmの伝導率を有し、50ミリモルホスフェート/リットル(1764kgリン酸/日に相当する)の損失に相当した。
【0031】
(実施例1)
比較例Aが、カラムに入る水性媒体中のシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンの合計含有量が0.07重量%であったことのみの相違を伴って繰返された。
【0032】
蒸気流の凝縮及び有機化合物の分離後に得られた水性相の伝導率は6000ミクロSiemens/cmであり、18ミリモルホスフェート/リットル(635kgリン酸/日に相当する)の損失に相当した。
【0033】
この実施例を比較例Aと比較するとき、塩の損失は、ストリッピングカラムに入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を減少することにより減少されることが分かる。更に、凝縮された蒸気流の導電度が減少されて、腐食がより少なくされる。更に、高められた純度のために、蒸気相は、凝縮後に洗浄液体としてより適している。
【0034】
(実施例2)
比較例Aが、カラムに入る水性媒体中のシクロヘキサノンオキシム及びシクロヘキサノンの合計含有量が0.025重量%であったことのみの相違を伴って繰返された。
【0035】
蒸気流の凝縮及び有機化合物の分離後に得られた水性相の伝導率は1400ミクロSiemens/cmであり、3ミリモルホスフェート/リットル(105kgリン酸/日に相当する)の損失に相当した。
【0036】
この実施例は、ストリッピングカラムに入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量の更なる減少が、塩の損失及び伝導率の更なる減少をもたらすことを示している。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、ストリッピングカラムの実施態様の概略図である。
【図2】図2は、本発明に従う方法に実施態様の概略図である。

Claims (23)

  1. ストリッピング領域に水性媒体を供給すること、ストリッピング領域において水性媒体にスチームを通すこと、及び該ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む、(i)ホスフェート並びに(ii)シクロヘキサノン及び/又はシクロヘキサノンオキシムを含む水性媒体を処理する方法において、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.08重量%未満であることを特徴とする方法。
  2. ヒドロキシルアンモニウム合成領域からのホスフェートを含む水性媒体をシクロヘキサノンオキシム合成領域に通し、シクロヘキサノンオキシム合成領域からストリッピング領域に通し、そしてストリッピング領域からヒドロキシルアンモニウム合成領域に戻すこと、該ヒドロキシルアンモニウム合成領域において、ナイトレート又は窒素酸化物を水素で接触還元することによりヒドロキシルアンモニウムを製造すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域において、ヒドロキシルアンモニウムをシクロヘキサノンと反応させることによりシクロヘキサノンオキシムを製造すること、ストリッピング領域において水性媒体にスチームを通すこと、及び該ストリッピング領域から蒸気流を排出することを含む、シクロヘキサノンオキシムを製造する方法において、ストリッピング領域に入る水性媒体中のシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.08重量%未満であることを特徴とする方法。
  3. ストリッピング領域に入るシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量が0.05重量%未満であるところの請求項1又は2記載の方法。
  4. ストリッピング領域に該水性媒体を供給するに先立って、水性媒体からシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを抽出することを含むところの請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. ストリッピング領域に該水性媒体を供給するに先立って、0.08重量%未満の値にシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を減じるように、水性媒体からシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを抽出することを含むところの請求項4記載の方法。
  6. ストリッピング領域に該水性媒体を供給するに先立って、0.05重量%未満の値にシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムの合計含有量を減じるように、水性媒体からシクロヘキサノン及びシクロヘキサノンオキシムを抽出することを含むところの請求項5記載の方法。
  7. 該抽出が抽出カラム中でなされるところの請求項6記載の方法。
  8. 該抽出カラムが充填体を含むところの請求項7記載の方法。
  9. 該抽出カラムがパルスドカラムであるところの請求項8記載の方法。
  10. 蒸気流がスチーム及びシクロヘキサノンを含むところの請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
  11. 蒸気流を凝縮して、凝縮された水性流体を得ること、及び有機生成物を該凝縮された水性流体で洗浄することを含むところの請求項1〜10のいずれか一つに記載の方法。
  12. 有機生成物がシクロヘキサノンオキシムを含むところの請求項11記載の方法。
  13. 請求項2において定義されたシクロヘキサノンオキシム合成領域から有機生成物を抜き出すこと、及び該抜き出し後に有機生成物を洗浄することを含むところの請求項12記載の方法。
  14. ストリッピング領域におけるスチームの見掛けのガス速度が0.2〜3m/sであるところの請求項1〜13のいずれか一つに記載の方法。
  15. 水性媒体から水を蒸発させることにより該スチームを得ることを含むところの請求項1〜14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 水性媒体の1m3当り20〜400kgの水を蒸発させることにより該スチームを得ることを含むところの請求項1〜15のいずれか一つに記載の方法。
  17. 該ストリッピング領域がカラムであるところの請求項1〜16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 該カラムがプレートカラム又は充填カラムであるところの請求項17記載の方法。
  19. 水性媒体が酸性の水性媒体であるところの請求項1〜18のいずれか一つに記載の方法。
  20. ストリッピング領域に入る水性媒体が0〜4のpHを有するところの請求項19記載の方法。
  21. ストリッピング領域に入る水性媒体が、水性媒体の1リットル当り2.0〜8.0モルのホスフェート、0.5〜8.0モルのアンモニウム及び0.1〜5.0モルのナイトレートを含むところの請求項1〜19のいずれか一つに記載の方法。
  22. シクロヘキサノンオキシム合成領域にホスフェート及びヒドロキシルアンモニウムを含む水性媒体を供給すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域において、該水性媒体を、シクロヘキサノン及び有機溶剤を含む有機物流と接触させることによりシクロヘキサノンオキシムを製造すること、該シクロヘキサノンオキシム合成領域から、シクロヘキサノンオキシム及び有機溶剤を含む有機生成物を抜き出すこと、該有機生成物を水で洗浄することを含むところのシクロヘキサノンオキシムを製造する方法。
  23. 該水性媒体から水の一部を蒸発させること、蒸発された水の少なくとも一部を凝縮させること、有機生成物を該凝縮された水で洗浄することを含むところの請求項22記載の方法。
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