JP2004529940A - 皮膚用配合物 - Google Patents
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Abstract
少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物と、親水性相形成成分と、アミノアルコールと、および鉱物油、炭素数12〜24のアルコール、炭素数12〜24のカルボン酸、炭素数12〜24のカルボン酸の炭素数1〜8の分枝または直鎖アルキルエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のグリセリルエステル、マクロゴールエーテル、炭素数12〜24のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のソルビタンエステル(Span化合物)、および炭素数12〜24のカルボン酸のポリオキシエチレン化ソルビタンエステル(Tween化合物)からなる群から選択される少なくとも2つの乳化性または軟化性賦形剤を含む組成物。好ましい甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物はトリヨードサイロ酢酸(TriAc、4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ−3,5−ジヨードフェニル)酢酸)であり、好ましいアミノアルコールはトリエタノールアミンである。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明はスキンケア調製物に関する。特に、皮膚疾患治療のための、美容外科手術の前の予防的治療としての、局所コルチコステロイドとの併用治療としての、および美容的用途のための、甲状腺ホルモンおよび甲状腺ホルモン様化合物を含む局所配合物に関する。好ましい調製物は、活性成分としてトリヨードサイロ酢酸(TriAc)を含む。
【背景技術】
【0002】
[背景]
国際公開第96/40048号において、甲状腺ホルモンおよび甲状腺ホルモン様化合物、特に甲状腺ホルモン類似体のトリヨードサイロ酢酸(CAS番号51−24−1の[4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル]酢酸であり、以下TriAcと称する)は、局所配合物中に適用すると皮膚内で生物活性を示すことが知られている。確立したヒトの皮膚のモデルでは、TriAcが皮膚の構造および機能に重要ないくつかの遺伝子の発現を制御することが分かった。様々なin vitroおよびin vivo試験において、他の甲状腺ホルモン化合物および甲状腺ホルモン様化合物がTriAcと同様の効果を有することが明らかにされた。
【0003】
皮膚科学的に活性な甲状腺ホルモン化合物および甲状腺ホルモン様化合物には、かなり多くの潜在的用途がある。これらには、コルチコステロイドに誘発された皮膚萎縮、光線性の皮膚損傷、本質的に老齢の皮膚、しわの寄った皮膚、コラーゲン不足の皮膚、線条、セルライト、粗い皮膚および皮膚の瘢痕の治療が含まれる。これらの化合物は皮膚の挫傷や微細な裂傷を治癒して、皮膚の厚みを増大することができ、糖尿病性皮膚障害を有する糖尿病患者に皮膚潰瘍が発生するのを防止する可能性がある。それらはまた、CO2レーザーリサーフェシングなどの計画的な美容外科手術に先立つ前治療として使用されてもよいし、萎縮効果を減少させるために乾癬および湿疹などの疾患に対する局所コルチコステロイドとの併用治療として使用されてもよい。この後者の効果は、コルチコステロイドによる治療期間の延長を可能にすると共に、顔などの体の特定の部位や、敏感な皮膚を有する患者、特に子供たちにおいて、それ以外の方法では使用が制限される強力な局所コルチコステロイドの使用を可能にさせ得る。
【0004】
マウスでの一連の実験において、TriAcとの併用治療は、概して、局所ベタメタゾン(強力なコルチコステロイド)による治療によって誘発される萎縮症(真皮中のコラーゲン総量およびコラーゲン線維束間架橋の減少として表れる)を防止することが明らかにされている。
【0005】
これらの化合物の潜在的な皮膚科学的利点を実現させるためには、許容可能な安定特性、毒物学的特性、レオロジー特性、美容特性および薬物送達特性を有する組成物中にこれらの化合物を提供することが必要である。このような組成物は先行技術によって提供されていない。
【0006】
米国特許第5883294号には、甲状腺ホルモンアゴニストを含有する局所組成物が開示されている。この組成物は、油相、界面活性剤および水を含む。米国特許第5322689号は、呼吸器疾患を治療するための芳香族化合物を放出する局所組成物を開示する。1つの組成物は水および2種類の脂肪族アルコールとともにトリエタノールアミンを含むが、呼吸器疾患に有用な化合物以外の化合物の送達にも役立つことは示唆していない。
【0007】
したがって、本発明の目的はこのような特性を有する組成物を提供することである。
【0008】
本発明の1つの態様によると、少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物と、親水性相形成成分と、アミノアルコールと、ならびに鉱物油、炭素数12〜24のアルコール、炭素数12〜24のカルボン酸、炭素数12〜24のカルボン酸の炭素数1〜8の分枝または直鎖アルキルエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のグリセリルエステル、マクロゴールエーテル、炭素数12〜24のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のソルビタンエステル(Span化合物)、および炭素数12〜24のカルボン酸のポリオキシエチレン化ソルビタンエステル(Tween化合物)からなる群から選択される少なくとも2つの乳化性または軟化性賦形剤を含む組成物が提供される。
【0009】
本明細書において、「甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物」という用語は、1μMよりも小さい解離定数KdでTRα受容体またはTRβ受容体に結合する化学物質を示す。ここで、Kd=(R)・(L)/(RL)であり、(R)は受容体の濃度、(L)はリガンドの濃度、(RL)は受容体−リガンド複合体の濃度である。
【0010】
本発明の組成物のアミノアルコールは、各アルコール鎖中に2〜6個の炭素原子を有するのが好ましい。アミノアルコールの水酸基は、アミノ窒素から最も遠い炭素原子上に位置するのが好ましい。アミノアルコールはエタノールアミンでよく、好ましくはトリエタノールアミンである。
【0011】
親水性相形成成分は、水を含むのが好ましい。好ましい乳化性または軟化性賦形剤には、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セトステアリルアルコール、Cetearth−20、Cetromacrogol 1000、モノステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−100が含まれる。
【0012】
好ましくは、トリエタノールアミンなどのアミノアルコールは、組成物中に0.1〜5w/w%のレベルで存在する。またこの組成物はソルビトールなどの保湿剤を含むこともでき、これは1〜5w/w%の濃度で存在するのが好ましい。また増粘剤が存在してもよく、カルボマー(Carbomer)またはカーボポール(Carbopol)などの合成ポリマーを含むこともできる。増粘剤は、好ましくは0.1〜1w/w%の濃度で存在する。また防腐成分が含有されてもよく、これらは、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミドウレア(imidurea)および1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアドマニアンクロリド(1-(3-chloroallyl)-3,5,7-triaza-1-azoniaadomaniane chloride)(CAS番号51229−78−8)から選択することができる。防腐成分は、好ましくは、0.1〜0.5w/w%のレベルで組成物中に配合することができる。
【0013】
また組成物は、EDTAを、好ましくは0.02〜2w/w%のレベルで含むこともできる。1つまたは複数の酸化防止剤を含有させることも好ましい。酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、トリヒドロキシ安息香酸n−プロピル、t−ブチルヒドロキノン(これらは全て、好ましくは0.01〜0.05w/w%の濃度を有する)、およびdl−α,δ,γ−トコフェロール(好ましくは0.1〜2w/w%の濃度を有する)から選択することができる。
【0014】
紫外線フィルタ成分も組成物中に加えることができる。紫外線フィルタ成分は、アミノ安息香酸、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、スリソベンゾン、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、アミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、アミノ安息香酸グリセリル、ジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸トロラミンおよびメトキシケイ皮酸オクチルから選択される1つまたは複数の化合物を含むことができ、これらは全て、0.01〜1w/w%の好ましい濃度を有する。
【0015】
少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物は、好ましくは、トリヨードサイロニン(3,5,3’−トリヨードサイロニン)(T3)、DおよびLテトラヨードサイロニン−サイロキシン(T4)、3,3’,5’トリ−ヨードサイロニン(リバースT3)、3,3’−ジヨードサイロニン、T3.T4類似体、例えば3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、3,5,3’−テトラヨードサイロ酢酸、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニンメチルエステル、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン塩酸塩、L−サイロキシン、L−サイロキシン塩酸塩、L−T3、T4Fo、Tetrac(3−[4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Triac([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Tetraprop、Triprop([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニルプロピオン酸)、T4Bu、T3Bu、サイロキサミン、トリヨードサイロナミン、L−3’−T1’、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2iPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMEI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−メタノール、ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−メチルピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、4−メトキシ−3−[(2−メトキシピリミジン−5−イル)メチル]フェノール、4−メトキシ−3−[(6−メチルピリド−3−イル)メチル]フェノール、5−ベンジルオキシ−2−メトキシベンジルブロミド、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−クロロピリダジン−3−イル)−アセトニトリル、4−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシチアゾール−5−イル]メチル]アニソール、6−[(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メチル]チアゾール−2−(3H)、3’−ヘテロアリールメチル−4’−)−メチル−3,5−ジニトロ−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3’−ヘテロアリールメチル−3,5−ジ−ヨード−4’)−メチル−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3,3’,5−トリ−ヨード−L−サイロニン(T3)の3’−ヘテロアリールメチル類似体、甲状腺ホルモン3,3’,5−トリヨード−L−サイロニン(T3)の3’−置換誘導体、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’ ,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2IPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMeI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロプロピオン酸、およびα−メチル−3,5,3’、5’−テトラヨードサイロプロピオン酸、ヨウ化サイロニンもしくはサイロ酢酸またはヨウ化ベンゾフランのメチレンおよびカルボニル架橋類似体、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)−ベンゾイル)ベンゾフラン塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、[4’−ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−(エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’4−ジヒドロキシ3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、4’ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’,4−ジヒドロキシ−3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジエチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIET)、ならびにIpTA2(3,5ジヨード−3’イソプロピルサイロ酢酸)と、これらの薬理学的に許容可能な塩および誘導体とから選択される。
【0016】
さらに好ましくは、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の1つは、トリヨードサイロ酢酸(TriAc)である。TriAcは好ましくは0.001〜0.3w/w%の濃度で存在し、さらに好ましくは0.01〜0.3w/w%の濃度で存在する。
【0017】
本発明のもう1つの態様によると、積み重ねられた(stack)ドリコール/プロピレングリコールゲル膜と組成物を接触させること、組成物および膜をインキュベートし、それにより甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜内に拡散させ、拡散した甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜から抽出し、抽出した拡散甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の量を測定することとを含む、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を含有する局所組成物の有効性を予測する方法が提供される。
【0018】
有効性予測方法を様々なバッチ(batch)の同一組成物に適用させて、予測される有効性に関してバッチ間の変動を分析することができる。また該方法を、同一の甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を含有する様々な組成物を評価および比較するために使用することもできる。このようにして、異なる製造業者によって調製された組成物を比較することができる。
【0019】
理想的な局所配合物は、魅力的な美容的特徴、許容可能な薬学的特徴を有し、非刺激性かつ非毒性であり、さらに、医療用局所配合物の医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理基準(Good Manufacturing Practice)に従って容易に大量に製造できなければならない。
【0020】
本発明の組成物は好ましくは水中油クリーム基剤を含み、その中に、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物(様々な濃度で)が配合される。
【実施例】
【0021】
本発明は、単なる実施例として、また添付図面を参照して、これからさらに詳細に説明されるであろう。
【0022】
[実施例1:配合物の開発]
[序論]
クリームの最も重要な利点は、優れた質感、心地よい感触および優雅な外観のために、患者に受け入れられる可能性が高いことである。クリームは半固体のエマルジョンであり、水中油でも油中水であってもよい。水中油配合物は通常、水、乳化剤、皮膚軟化剤、界面活性剤およびクリーム基剤を構成するゲル化剤を含有する。消費者がクリームを使用する際に微生物による劣化を防止するために、防腐剤が添加されることが多い。着色または沈殿を引き起こし得る金属化合物のスカベンジャーとしてキレート化剤を添加することができる。酸敗を防止し、不安定成分の安定性を高めるために、酸化防止剤をクリームに含有させることが多い。紫外線による成分の劣化を防止するために紫外線フィルタをクリームに含有させてもよい。
【0023】
活性成分(この例では、TriAc)を局所送達するための媒体として使用されるクリームは、活性成分をクリームから皮膚内へ放出することができることが必須である。媒体から皮膚内への活性成分の放出速度は、拡散、溶解性および分配などの多数の因子に複雑に依存する。どのように製造されたかによって、同一成分から成るクリームが異なる放出プロファイルを示すこともある。したがって、標準配合物からのTriAcの放出を評価するためのアッセイ(多層膜システム(MMS)モデル)を開発および使用して、アッセイ結果を配合物開発における反復手段として使用した。
【0024】
[結果]
8種類の水中油クリーム配合物(表1を参照)を開発した。
【0025】
配合物の製造は、水を攪拌しながら75〜85℃に加熱することから始まり、次に、メチルパラベン、プロピルパラベン、EDTA、増粘剤(Carbopol)およびソルビトールを添加した。次に皮膚軟化剤および乳化剤を75〜85℃で混合し、この油相を水相へ添加した。次に、トリエタノールアミンを添加してpHを約6.8〜7.1に調整した。次に容器の温度を60℃に下げて、イミドウレアまたはPromulgenを添加した。
【0026】
2つの試験的配合物(P1およびP2)を開発した。TriAcをイソプロパノールに溶解(70%)し、クリームに配合した。更なる開発のためにどの配合物を選択すべきかを決定する際に、TriAcのクリームからの放出速度(実施例2を参照)が重要なパラメータであると考えた。どちらのクリームもTriAcの良好な放出を示した。次に、2つの試験的配合物の6つの変形配合物(F1〜F6)を製造して、同様にしてテストした。F1が最良の放出速度を示すことが分かり、この配合物を選択しその後の開発に用いた。
【0027】
局所耐性テスト(実施例4を参照)および臨床試験のために、4つの異なる濃度のTriAc(0、0.03%、0.1%および0.3%)でF1を製造した。TriAcが0(プラセボ)、0.03%および0.1%の大規模バッチ(クリーム7kg)を、3回別々に製造した。上記と実質的に同じ製造手順を用いて、最後の工程でイソプロパノール中のTriAc(あるいは、プラセボ製造ではイソプロパノール単独)を添加した。配合物にTriAcを添加する別の方法では、TriAcを75〜85℃で油相に添加する。この方法は、工業規模で製造する場合により都合がよく、テストで優れた結果が得られた(実施例2を参照)。
【0028】
この配合物(F1中のTriAc)のヒトの皮膚における有効性を臨床試験で評価した(実施例5を参照)。
【0029】
F1−TriAc(0、0.03%および0.1%)および重要な成分(TriAc、プロピルパラベン、メチルパラベンおよびイミドウレア)の安定性に関する研究で収集したデータにより、製品が12ヶ月を超えて安定であることが示された(実施例3を参照)。
【0030】
【表1−1】
【表1−2】
【0031】
【表2】
【0032】
[実施例2:in vitroの放出テスト]
[序論]
配合物開発の最終目的は、皮膚中の遺伝子発現に影響を与えるために使用すべきTriAcの局所配合物を開発することである。この目的を達成するためには、活性成分(TriAc)が配合物から真皮および表皮の標的細胞へ送達しうる配合物が必要である。皮膚は、主に、真皮(線維芽細胞)、表皮(ケラチノサイト)、および死んだ(dead)ケラチノサイトの層からなる角質層の3つの異なる層からなる。角質層は環境に対する体のバリヤを構成し、局所的に適用される薬剤は、下側の細胞層において作用を達成するためにはこの層を透過しなければならない。
【0033】
局所薬剤の開発において、薬剤配合物中に使用される媒体は、薬剤の角質層を透過する能力に大きな影響を有することがよく知られており、このパラメータを評価することが重要である。開発プロセスで使用される角質層透過モデルは、ヒトのための製品を開発することが目的である場合には、ヒトの皮膚について予測できるものでなければならない。残念ながら、実験動物の角質層は通常ヒトの角質層とはかなり異なり、この違いは、ヒトには毛皮がなく、それによってヒトの角質層が厚く発達しているためである。例えば、マウスの角質層は3層の死んだ(dead)ケラチノサイトから成るが、ヒトの角質層は15層から成る。
【0034】
[配合物開発における放出テスト]
ドイツ、ハレ(ザーレ)のマーチンルター大学、応用皮膚薬学研究所(IAPD)に接触し、配合物開発の手段として彼らのin vitro放出モデルをテストすることを決定した。放出モデルはReinhardt Neubert教授によって開発され(Neubert, R., Bendas, C., Wohlrab, W., Gienau, B., Furst, W.著「皮膚への薬剤透過をモデリングするための多層膜システム(A multilayer membrane system for modelling drug penetration intoskin)」Int J. Pharm. 75 (1991) 89-94、Knorst, M., Neubert, R., Wohlrab, W.著「多層膜システムを用いる半固体配合物からの尿素の放出(Release of urea from semisolid formulations using a multilayer membrane system)」Drug Dev. Ind. Pharm. 23 (1997) 253-257)、尿素およびジスラノールならびにその他の皮膚用薬剤の、様々な局所配合物からの放出を評価するために使用されている。このモデルは、ヒトの角質層を模倣して製造されたドリコール/プロピレングリコールからなる一層のゲル膜内への、媒体からの活性成分の放出に基づく。膜の組成は、リファレンス化合物の放出プロファイルが外植したヒトの皮膚と同一になるように開発された。このin vitro放出方法は、外植したヒトの皮膚における放出方法と対比して有効とされている(上記のNeubert他およびKnorst他)。
【0035】
この放出方法は標準化されており、特定の配合物で得られたデータを使用して、その配合物が臨床的な有効性を有するかどうか(すなわち、薬剤の放出速度が速いか遅いか)を予測することができる。配合物から膜への薬剤物質の放出速度が速ければ、角質層への放出が速く、したがって、その薬剤配合物は臨床的に有効性があると予測される。この方法は従来の放出システム(フランツセル(Franz-cells)など)を越える大きな利点を有し、一般の薬剤配合物を比較するために開発された。この方法は、まだ法的な規定の地位を獲得していない(すなわち、一般の配合物からの薬剤の放出プロファイルは登録ファイルに受け入れられていない)。
【0036】
図1は、配合物から膜内へのTriAcの放出を評価するための多層膜システム(MMS)法を説明する(上記のNeubert他およびKnorst他を参照)。本明細書で報告される各実験では、1パックの膜の一番上に約10mgの配合物を配置した。次にサンプルを32℃で30分、100分および300分間インキュベートした(n=5)。次に、各膜を無水エタノール中で振とうすることによって、TriAcを膜から抽出した。次に膜を取り除き、エタノール画分をHPLCシステムに注入した。膜中のTriAc全量(クリーム中に添加した全TriAcの%画分として)を「放出TriAc」として、インキュベーション時間に対してプロットした。0〜100分の区間のAUC(曲線下面積)を計算した。図1のMMSモデルの説明の右側のプロットは、エセックスクリーム(Essex-Cream)で得られた放出結果をグラフで表示したものであり、AUCを計算するための所定の面積を示す。
【0037】
表2は、一組のF1バッチおよび2つの他のTriAc配合物についての放出データを示す。TriAcは、プロピレングリコールに溶解したエセックスクリーム中に配合した。TriAcana(登録商標)は、市販のTriAc配合物である(肥満治療用にフランスで登録されている)。F1は、配合物開発プログラムにおいて試験的バッチとして初めに製造した。その後、0.1%TriAc(F1A、F1B、F1C)または0.03%TriAc(F1D、F1E、F1F)を含有するF1の大規模バッチを、GMPに従って3回製造した。F1テストAは、TriAcを油相へ添加した(TriAcの油相添加)テストバッチであり、そのためこの変形配合物はイソプロパノールを含まない。テストバッチのF1テストBでは、同様にTriAcを油相に添加したが、他の全てのバッチで使用したのと同量のイソプロパノールをもクリームへ添加した。
【0038】
[結果および結論]
この方法の専門家(R. Neubert教授、IAPD)による経験的観察に基づいて、放出が速ければ、より臨床的有効性が高いと予測される。MMSモデルで得られる最も速い理論上の放出は、テスト化合物の100%が膜中に回収されたとすれば、30分となる。しかしながら、このような速い放出速度は、MMSモデルによるこれまでの研究で観察されたことはなく、30分後の活性化合物の放出が40〜50%であれば(F1のように)、エセックスクリームおよびTriAcana(登録商標)で観察される値よりも優れていると考えられる。様々な製品からの放出速度を比較するための別の方法は、初めの100分間の放出%に時間(分)を乗じて、AUC(曲線下面積)を計算することである。F1の場合、AUC0→100分は、他の製品のエセックスクリームおよびTriAcana(登録商標)よりも約3倍大きい。
【0039】
最速の理論上の放出が得られれば(30分で100%)、100分後のAUCの値は8500(%×分)であろう。F1中のTriAc(0.03〜0.1%)の最終バッチ(すなわちF1A〜F1F)はすべて、8500の50%よりも高い放出速度を示す。これは、エセックスクリームおよびTriAcana配合物では8500の20%に満たないことと対照的である。
【0040】
得られた結果はF1のバッチ間で非常に類似しており、これによって、バッチ間の変動を比較するための品質管理手段として、あるいはTriAcの一般的な配合物がF1と同様な臨床的有効性を有すると予測できるかどうかを評価するための品質管理手段として、MMS法が有用であると証明される。
【0041】
また得られた結果から、高用量型(0.1%)と同一の割合のTriAcが、低用量型(0.03%)から放出されることが明らかになった。さらに、結果は、F1からのTriAc放出速度が、TriAcのクリーム基剤への添加の仕方に依存しないことを示す。F1テストBおよびF1テストAの製造プロセスは、TriAcを冷却したクリーム基剤に最後の成分として添加するのではなく、製造中に油相に添加した(実施例1を参照)点で、他のバッチのプロセスとは異なっていた。さらに、F1テストAとF1の他の全てのバッチとの放出速度が類似していることから、イソプロパノールをクリーム基剤から除外できることを示す。
【0042】
[実施例3:配合物の安定性の研究]
最高24ヶ月まで保存した後に重要成分の含量およびpHを測定することによって、F1−TriAcの保存安定性を評価した(表3を参照)。表3に示される特定の実施例は、4℃で保存した低用量配合物(0.03%TriAc)について説明する。高用量配合物(0.10%TriAc)でも同様の結果が得られた。別々なときに製造されたクリームの安定性も同様であった。
【0043】
これらの結果から、F1はTriAcにとって適切に安定なクリーム配合物であると結論付けることができる。
【0044】
【表3】
【0045】
[実施例4:安全性の研究]
ヒマラヤウサギの無傷および擦過皮膚に、1日2回で4週間、皮膚への反復投与を行って局所耐性の研究を実施した。0.03%、0.1%および0.3%の3つの濃度のF1中のTriAcをテストした。F1のクリーム基剤でコントロールグループを処置した。1日2回6時間間隔で皮膚に塗布して投薬した。投薬時ごとに各適用部位にクリーム(0.5ml)を塗布した。全部で24匹のウサギを処置した(各用量のグループあたりオス3匹およびメス3匹)。各動物の無傷の皮膚(左側)および擦過皮膚(右側)へクリームを塗布した。毎日の観察中および死体解剖で、物質関連の局所不耐性反応は、ウサギでは臨床的に観察されず、死亡しなかった。行動および外観に物質関連の影響は少しも観察されなかった。ウサギの体重はF1中のTriAcによる4週間の治療によって影響されなかった。食料摂取量は通常の範囲内であった。物質関連の病的変化は、肉眼的にも顕微鏡的にも観察されなかった。したがって、F1中のTriAcも単独のF1のクリーム基剤も、ウサギの皮膚に局所刺激性はなかった。
【0046】
[実施例5:臨床試験における有効性の研究]
F1中のTriAcによるヒトの臨床試験が完了した。試験は単一施設(centre)のフェーズIの研究であり、皮膚のプロコラーゲン産生に対する効果について、プラセボ(F1クリーム基剤)と2つの用量のTriAc(0.03w/w%または0.1w/w%)を比較した。スウェーデン、ゴーテンブルクのサールグレンスカ大学病院の皮膚科学科で試験を実施した。試験は単一施設研究であって、二重盲式、平行グループ、比較、無作為とした。0.03%TriAc、0.1%TriAcまたはプラセボクリームのいずれかを受けるボランティアを無作為に選んだ。ボランティアは1治療グループにつき6人であった。体の腹部領域を処置した。主な目的は、皮膚のI型プロコラーゲンおよびIII型プロコラーゲンの変化を比較することであった。
【0047】
局所ベタメタゾン(様々な炎症性の皮膚症状を治療するのに使用されることが多い強力なコルチコステロイド)は、真皮の線維芽細胞におけるコラーゲン合成の低下をもたらすことが知られている。ベタメタゾン(および他の強力なコルチコステロイド)による3日間の局所治療は、I型プロコラーゲン(プロコラーゲンはコラーゲンの前駆体)の発現の大幅な減少(ベースラインから約70%減少)をもたらし、回復が遅いことが証明されている。コルチコステロイド治療を休止してから14日間後でさえ、プロコラーゲンの産生は50%減少する(Haapasaari K-M, Risteli J, Koivukangas V, Oikarinen A.,著「in vivoのヒトの皮膚中のコラーゲン合成に対するヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン−17−ブチラートおよびベタメタゾンの効果の比較(Comparison of the effect of hydrocortisone, hydrocortisone-17-butyrate and betamethasone on collagen synthesis in human skin in vivo)」Acta Derm Venerol (Stockholm) 75 (1995) 269-271)。もう1つのコラーゲン(III型コラーゲン)の前駆体も、I型プロコラーゲンと同様にベタメタゾンによる局所治療によって規制されることが知られている。
【0048】
真皮中のプロコラーゲン(I型およびIII型コラーゲンのアミノ末端プロペプチド、PINPおよびPIIINP)の量は、吸引水疱流体(suction blister fluids)におけるラジオイムノアッセイによって測定することができる(Kiistla U. 「真皮から生存表皮を分離するための吸引水疱装置(Suction blister device for separation of viable epidermis from dermis)」 J. Invest Dermatol 50 (1968) 220-5)。吸引水疱が誘発され、水疱中の流体を収集し、分析収集した。
【0049】
図2は、F1−プラセボまたはF1−TriAc(0.03%)による治療に対する典型的な応答を示す。被験者の腹部の皮膚を局所ベタメタゾン(1日2回)で3日間(0〜3日目)治療した。その皮膚領域を次に、F1−プラセボまたはF1−TriAc(0.03%)によってそれぞれ14日間治療した。
【0050】
吸引水疱流体を3、10、および17日目に入手して、PINPの含量を測定し、ベースラインの値と比較した。PINP含量は、ベースライン値の%として図2に示される。
【0051】
結果は、F1−TriAc(0.03%)による治療により、F1−プラセボによる処置よりも速く、ベタメタゾン治療された皮膚におけるPINPの発現が回復することを証明する。PINPはコラーゲンの前駆体なので、これは、F1−TriAc(0.03%)による治療が真皮の厚みおよび弾性を増大させ、したがって真皮の萎縮を回復させることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の有効性予測方法の概略図を、それによって得られた実験結果のサンプルと共に示す。
【図2】皮膚の線維芽細胞中におけるコラーゲン合成の、ベタメタゾンにより誘発される変化に対する本発明の組成物の効果についてのin vivo研究の結果を示す。
【0001】
本発明はスキンケア調製物に関する。特に、皮膚疾患治療のための、美容外科手術の前の予防的治療としての、局所コルチコステロイドとの併用治療としての、および美容的用途のための、甲状腺ホルモンおよび甲状腺ホルモン様化合物を含む局所配合物に関する。好ましい調製物は、活性成分としてトリヨードサイロ酢酸(TriAc)を含む。
【背景技術】
【0002】
[背景]
国際公開第96/40048号において、甲状腺ホルモンおよび甲状腺ホルモン様化合物、特に甲状腺ホルモン類似体のトリヨードサイロ酢酸(CAS番号51−24−1の[4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル]酢酸であり、以下TriAcと称する)は、局所配合物中に適用すると皮膚内で生物活性を示すことが知られている。確立したヒトの皮膚のモデルでは、TriAcが皮膚の構造および機能に重要ないくつかの遺伝子の発現を制御することが分かった。様々なin vitroおよびin vivo試験において、他の甲状腺ホルモン化合物および甲状腺ホルモン様化合物がTriAcと同様の効果を有することが明らかにされた。
【0003】
皮膚科学的に活性な甲状腺ホルモン化合物および甲状腺ホルモン様化合物には、かなり多くの潜在的用途がある。これらには、コルチコステロイドに誘発された皮膚萎縮、光線性の皮膚損傷、本質的に老齢の皮膚、しわの寄った皮膚、コラーゲン不足の皮膚、線条、セルライト、粗い皮膚および皮膚の瘢痕の治療が含まれる。これらの化合物は皮膚の挫傷や微細な裂傷を治癒して、皮膚の厚みを増大することができ、糖尿病性皮膚障害を有する糖尿病患者に皮膚潰瘍が発生するのを防止する可能性がある。それらはまた、CO2レーザーリサーフェシングなどの計画的な美容外科手術に先立つ前治療として使用されてもよいし、萎縮効果を減少させるために乾癬および湿疹などの疾患に対する局所コルチコステロイドとの併用治療として使用されてもよい。この後者の効果は、コルチコステロイドによる治療期間の延長を可能にすると共に、顔などの体の特定の部位や、敏感な皮膚を有する患者、特に子供たちにおいて、それ以外の方法では使用が制限される強力な局所コルチコステロイドの使用を可能にさせ得る。
【0004】
マウスでの一連の実験において、TriAcとの併用治療は、概して、局所ベタメタゾン(強力なコルチコステロイド)による治療によって誘発される萎縮症(真皮中のコラーゲン総量およびコラーゲン線維束間架橋の減少として表れる)を防止することが明らかにされている。
【0005】
これらの化合物の潜在的な皮膚科学的利点を実現させるためには、許容可能な安定特性、毒物学的特性、レオロジー特性、美容特性および薬物送達特性を有する組成物中にこれらの化合物を提供することが必要である。このような組成物は先行技術によって提供されていない。
【0006】
米国特許第5883294号には、甲状腺ホルモンアゴニストを含有する局所組成物が開示されている。この組成物は、油相、界面活性剤および水を含む。米国特許第5322689号は、呼吸器疾患を治療するための芳香族化合物を放出する局所組成物を開示する。1つの組成物は水および2種類の脂肪族アルコールとともにトリエタノールアミンを含むが、呼吸器疾患に有用な化合物以外の化合物の送達にも役立つことは示唆していない。
【0007】
したがって、本発明の目的はこのような特性を有する組成物を提供することである。
【0008】
本発明の1つの態様によると、少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物と、親水性相形成成分と、アミノアルコールと、ならびに鉱物油、炭素数12〜24のアルコール、炭素数12〜24のカルボン酸、炭素数12〜24のカルボン酸の炭素数1〜8の分枝または直鎖アルキルエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のグリセリルエステル、マクロゴールエーテル、炭素数12〜24のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のソルビタンエステル(Span化合物)、および炭素数12〜24のカルボン酸のポリオキシエチレン化ソルビタンエステル(Tween化合物)からなる群から選択される少なくとも2つの乳化性または軟化性賦形剤を含む組成物が提供される。
【0009】
本明細書において、「甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物」という用語は、1μMよりも小さい解離定数KdでTRα受容体またはTRβ受容体に結合する化学物質を示す。ここで、Kd=(R)・(L)/(RL)であり、(R)は受容体の濃度、(L)はリガンドの濃度、(RL)は受容体−リガンド複合体の濃度である。
【0010】
本発明の組成物のアミノアルコールは、各アルコール鎖中に2〜6個の炭素原子を有するのが好ましい。アミノアルコールの水酸基は、アミノ窒素から最も遠い炭素原子上に位置するのが好ましい。アミノアルコールはエタノールアミンでよく、好ましくはトリエタノールアミンである。
【0011】
親水性相形成成分は、水を含むのが好ましい。好ましい乳化性または軟化性賦形剤には、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セトステアリルアルコール、Cetearth−20、Cetromacrogol 1000、モノステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−100が含まれる。
【0012】
好ましくは、トリエタノールアミンなどのアミノアルコールは、組成物中に0.1〜5w/w%のレベルで存在する。またこの組成物はソルビトールなどの保湿剤を含むこともでき、これは1〜5w/w%の濃度で存在するのが好ましい。また増粘剤が存在してもよく、カルボマー(Carbomer)またはカーボポール(Carbopol)などの合成ポリマーを含むこともできる。増粘剤は、好ましくは0.1〜1w/w%の濃度で存在する。また防腐成分が含有されてもよく、これらは、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミドウレア(imidurea)および1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアドマニアンクロリド(1-(3-chloroallyl)-3,5,7-triaza-1-azoniaadomaniane chloride)(CAS番号51229−78−8)から選択することができる。防腐成分は、好ましくは、0.1〜0.5w/w%のレベルで組成物中に配合することができる。
【0013】
また組成物は、EDTAを、好ましくは0.02〜2w/w%のレベルで含むこともできる。1つまたは複数の酸化防止剤を含有させることも好ましい。酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、トリヒドロキシ安息香酸n−プロピル、t−ブチルヒドロキノン(これらは全て、好ましくは0.01〜0.05w/w%の濃度を有する)、およびdl−α,δ,γ−トコフェロール(好ましくは0.1〜2w/w%の濃度を有する)から選択することができる。
【0014】
紫外線フィルタ成分も組成物中に加えることができる。紫外線フィルタ成分は、アミノ安息香酸、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、スリソベンゾン、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、アミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、アミノ安息香酸グリセリル、ジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸トロラミンおよびメトキシケイ皮酸オクチルから選択される1つまたは複数の化合物を含むことができ、これらは全て、0.01〜1w/w%の好ましい濃度を有する。
【0015】
少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物は、好ましくは、トリヨードサイロニン(3,5,3’−トリヨードサイロニン)(T3)、DおよびLテトラヨードサイロニン−サイロキシン(T4)、3,3’,5’トリ−ヨードサイロニン(リバースT3)、3,3’−ジヨードサイロニン、T3.T4類似体、例えば3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、3,5,3’−テトラヨードサイロ酢酸、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニンメチルエステル、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン塩酸塩、L−サイロキシン、L−サイロキシン塩酸塩、L−T3、T4Fo、Tetrac(3−[4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Triac([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Tetraprop、Triprop([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニルプロピオン酸)、T4Bu、T3Bu、サイロキサミン、トリヨードサイロナミン、L−3’−T1’、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2iPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMEI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−メタノール、ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−メチルピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、4−メトキシ−3−[(2−メトキシピリミジン−5−イル)メチル]フェノール、4−メトキシ−3−[(6−メチルピリド−3−イル)メチル]フェノール、5−ベンジルオキシ−2−メトキシベンジルブロミド、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−クロロピリダジン−3−イル)−アセトニトリル、4−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシチアゾール−5−イル]メチル]アニソール、6−[(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メチル]チアゾール−2−(3H)、3’−ヘテロアリールメチル−4’−)−メチル−3,5−ジニトロ−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3’−ヘテロアリールメチル−3,5−ジ−ヨード−4’)−メチル−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3,3’,5−トリ−ヨード−L−サイロニン(T3)の3’−ヘテロアリールメチル類似体、甲状腺ホルモン3,3’,5−トリヨード−L−サイロニン(T3)の3’−置換誘導体、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’ ,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2IPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMeI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロプロピオン酸、およびα−メチル−3,5,3’、5’−テトラヨードサイロプロピオン酸、ヨウ化サイロニンもしくはサイロ酢酸またはヨウ化ベンゾフランのメチレンおよびカルボニル架橋類似体、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)−ベンゾイル)ベンゾフラン塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、[4’−ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−(エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’4−ジヒドロキシ3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、4’ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’,4−ジヒドロキシ−3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジエチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIET)、ならびにIpTA2(3,5ジヨード−3’イソプロピルサイロ酢酸)と、これらの薬理学的に許容可能な塩および誘導体とから選択される。
【0016】
さらに好ましくは、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の1つは、トリヨードサイロ酢酸(TriAc)である。TriAcは好ましくは0.001〜0.3w/w%の濃度で存在し、さらに好ましくは0.01〜0.3w/w%の濃度で存在する。
【0017】
本発明のもう1つの態様によると、積み重ねられた(stack)ドリコール/プロピレングリコールゲル膜と組成物を接触させること、組成物および膜をインキュベートし、それにより甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜内に拡散させ、拡散した甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜から抽出し、抽出した拡散甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の量を測定することとを含む、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を含有する局所組成物の有効性を予測する方法が提供される。
【0018】
有効性予測方法を様々なバッチ(batch)の同一組成物に適用させて、予測される有効性に関してバッチ間の変動を分析することができる。また該方法を、同一の甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を含有する様々な組成物を評価および比較するために使用することもできる。このようにして、異なる製造業者によって調製された組成物を比較することができる。
【0019】
理想的な局所配合物は、魅力的な美容的特徴、許容可能な薬学的特徴を有し、非刺激性かつ非毒性であり、さらに、医療用局所配合物の医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理基準(Good Manufacturing Practice)に従って容易に大量に製造できなければならない。
【0020】
本発明の組成物は好ましくは水中油クリーム基剤を含み、その中に、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物(様々な濃度で)が配合される。
【実施例】
【0021】
本発明は、単なる実施例として、また添付図面を参照して、これからさらに詳細に説明されるであろう。
【0022】
[実施例1:配合物の開発]
[序論]
クリームの最も重要な利点は、優れた質感、心地よい感触および優雅な外観のために、患者に受け入れられる可能性が高いことである。クリームは半固体のエマルジョンであり、水中油でも油中水であってもよい。水中油配合物は通常、水、乳化剤、皮膚軟化剤、界面活性剤およびクリーム基剤を構成するゲル化剤を含有する。消費者がクリームを使用する際に微生物による劣化を防止するために、防腐剤が添加されることが多い。着色または沈殿を引き起こし得る金属化合物のスカベンジャーとしてキレート化剤を添加することができる。酸敗を防止し、不安定成分の安定性を高めるために、酸化防止剤をクリームに含有させることが多い。紫外線による成分の劣化を防止するために紫外線フィルタをクリームに含有させてもよい。
【0023】
活性成分(この例では、TriAc)を局所送達するための媒体として使用されるクリームは、活性成分をクリームから皮膚内へ放出することができることが必須である。媒体から皮膚内への活性成分の放出速度は、拡散、溶解性および分配などの多数の因子に複雑に依存する。どのように製造されたかによって、同一成分から成るクリームが異なる放出プロファイルを示すこともある。したがって、標準配合物からのTriAcの放出を評価するためのアッセイ(多層膜システム(MMS)モデル)を開発および使用して、アッセイ結果を配合物開発における反復手段として使用した。
【0024】
[結果]
8種類の水中油クリーム配合物(表1を参照)を開発した。
【0025】
配合物の製造は、水を攪拌しながら75〜85℃に加熱することから始まり、次に、メチルパラベン、プロピルパラベン、EDTA、増粘剤(Carbopol)およびソルビトールを添加した。次に皮膚軟化剤および乳化剤を75〜85℃で混合し、この油相を水相へ添加した。次に、トリエタノールアミンを添加してpHを約6.8〜7.1に調整した。次に容器の温度を60℃に下げて、イミドウレアまたはPromulgenを添加した。
【0026】
2つの試験的配合物(P1およびP2)を開発した。TriAcをイソプロパノールに溶解(70%)し、クリームに配合した。更なる開発のためにどの配合物を選択すべきかを決定する際に、TriAcのクリームからの放出速度(実施例2を参照)が重要なパラメータであると考えた。どちらのクリームもTriAcの良好な放出を示した。次に、2つの試験的配合物の6つの変形配合物(F1〜F6)を製造して、同様にしてテストした。F1が最良の放出速度を示すことが分かり、この配合物を選択しその後の開発に用いた。
【0027】
局所耐性テスト(実施例4を参照)および臨床試験のために、4つの異なる濃度のTriAc(0、0.03%、0.1%および0.3%)でF1を製造した。TriAcが0(プラセボ)、0.03%および0.1%の大規模バッチ(クリーム7kg)を、3回別々に製造した。上記と実質的に同じ製造手順を用いて、最後の工程でイソプロパノール中のTriAc(あるいは、プラセボ製造ではイソプロパノール単独)を添加した。配合物にTriAcを添加する別の方法では、TriAcを75〜85℃で油相に添加する。この方法は、工業規模で製造する場合により都合がよく、テストで優れた結果が得られた(実施例2を参照)。
【0028】
この配合物(F1中のTriAc)のヒトの皮膚における有効性を臨床試験で評価した(実施例5を参照)。
【0029】
F1−TriAc(0、0.03%および0.1%)および重要な成分(TriAc、プロピルパラベン、メチルパラベンおよびイミドウレア)の安定性に関する研究で収集したデータにより、製品が12ヶ月を超えて安定であることが示された(実施例3を参照)。
【0030】
【表1−1】
【表1−2】
【0031】
【表2】
【0032】
[実施例2:in vitroの放出テスト]
[序論]
配合物開発の最終目的は、皮膚中の遺伝子発現に影響を与えるために使用すべきTriAcの局所配合物を開発することである。この目的を達成するためには、活性成分(TriAc)が配合物から真皮および表皮の標的細胞へ送達しうる配合物が必要である。皮膚は、主に、真皮(線維芽細胞)、表皮(ケラチノサイト)、および死んだ(dead)ケラチノサイトの層からなる角質層の3つの異なる層からなる。角質層は環境に対する体のバリヤを構成し、局所的に適用される薬剤は、下側の細胞層において作用を達成するためにはこの層を透過しなければならない。
【0033】
局所薬剤の開発において、薬剤配合物中に使用される媒体は、薬剤の角質層を透過する能力に大きな影響を有することがよく知られており、このパラメータを評価することが重要である。開発プロセスで使用される角質層透過モデルは、ヒトのための製品を開発することが目的である場合には、ヒトの皮膚について予測できるものでなければならない。残念ながら、実験動物の角質層は通常ヒトの角質層とはかなり異なり、この違いは、ヒトには毛皮がなく、それによってヒトの角質層が厚く発達しているためである。例えば、マウスの角質層は3層の死んだ(dead)ケラチノサイトから成るが、ヒトの角質層は15層から成る。
【0034】
[配合物開発における放出テスト]
ドイツ、ハレ(ザーレ)のマーチンルター大学、応用皮膚薬学研究所(IAPD)に接触し、配合物開発の手段として彼らのin vitro放出モデルをテストすることを決定した。放出モデルはReinhardt Neubert教授によって開発され(Neubert, R., Bendas, C., Wohlrab, W., Gienau, B., Furst, W.著「皮膚への薬剤透過をモデリングするための多層膜システム(A multilayer membrane system for modelling drug penetration intoskin)」Int J. Pharm. 75 (1991) 89-94、Knorst, M., Neubert, R., Wohlrab, W.著「多層膜システムを用いる半固体配合物からの尿素の放出(Release of urea from semisolid formulations using a multilayer membrane system)」Drug Dev. Ind. Pharm. 23 (1997) 253-257)、尿素およびジスラノールならびにその他の皮膚用薬剤の、様々な局所配合物からの放出を評価するために使用されている。このモデルは、ヒトの角質層を模倣して製造されたドリコール/プロピレングリコールからなる一層のゲル膜内への、媒体からの活性成分の放出に基づく。膜の組成は、リファレンス化合物の放出プロファイルが外植したヒトの皮膚と同一になるように開発された。このin vitro放出方法は、外植したヒトの皮膚における放出方法と対比して有効とされている(上記のNeubert他およびKnorst他)。
【0035】
この放出方法は標準化されており、特定の配合物で得られたデータを使用して、その配合物が臨床的な有効性を有するかどうか(すなわち、薬剤の放出速度が速いか遅いか)を予測することができる。配合物から膜への薬剤物質の放出速度が速ければ、角質層への放出が速く、したがって、その薬剤配合物は臨床的に有効性があると予測される。この方法は従来の放出システム(フランツセル(Franz-cells)など)を越える大きな利点を有し、一般の薬剤配合物を比較するために開発された。この方法は、まだ法的な規定の地位を獲得していない(すなわち、一般の配合物からの薬剤の放出プロファイルは登録ファイルに受け入れられていない)。
【0036】
図1は、配合物から膜内へのTriAcの放出を評価するための多層膜システム(MMS)法を説明する(上記のNeubert他およびKnorst他を参照)。本明細書で報告される各実験では、1パックの膜の一番上に約10mgの配合物を配置した。次にサンプルを32℃で30分、100分および300分間インキュベートした(n=5)。次に、各膜を無水エタノール中で振とうすることによって、TriAcを膜から抽出した。次に膜を取り除き、エタノール画分をHPLCシステムに注入した。膜中のTriAc全量(クリーム中に添加した全TriAcの%画分として)を「放出TriAc」として、インキュベーション時間に対してプロットした。0〜100分の区間のAUC(曲線下面積)を計算した。図1のMMSモデルの説明の右側のプロットは、エセックスクリーム(Essex-Cream)で得られた放出結果をグラフで表示したものであり、AUCを計算するための所定の面積を示す。
【0037】
表2は、一組のF1バッチおよび2つの他のTriAc配合物についての放出データを示す。TriAcは、プロピレングリコールに溶解したエセックスクリーム中に配合した。TriAcana(登録商標)は、市販のTriAc配合物である(肥満治療用にフランスで登録されている)。F1は、配合物開発プログラムにおいて試験的バッチとして初めに製造した。その後、0.1%TriAc(F1A、F1B、F1C)または0.03%TriAc(F1D、F1E、F1F)を含有するF1の大規模バッチを、GMPに従って3回製造した。F1テストAは、TriAcを油相へ添加した(TriAcの油相添加)テストバッチであり、そのためこの変形配合物はイソプロパノールを含まない。テストバッチのF1テストBでは、同様にTriAcを油相に添加したが、他の全てのバッチで使用したのと同量のイソプロパノールをもクリームへ添加した。
【0038】
[結果および結論]
この方法の専門家(R. Neubert教授、IAPD)による経験的観察に基づいて、放出が速ければ、より臨床的有効性が高いと予測される。MMSモデルで得られる最も速い理論上の放出は、テスト化合物の100%が膜中に回収されたとすれば、30分となる。しかしながら、このような速い放出速度は、MMSモデルによるこれまでの研究で観察されたことはなく、30分後の活性化合物の放出が40〜50%であれば(F1のように)、エセックスクリームおよびTriAcana(登録商標)で観察される値よりも優れていると考えられる。様々な製品からの放出速度を比較するための別の方法は、初めの100分間の放出%に時間(分)を乗じて、AUC(曲線下面積)を計算することである。F1の場合、AUC0→100分は、他の製品のエセックスクリームおよびTriAcana(登録商標)よりも約3倍大きい。
【0039】
最速の理論上の放出が得られれば(30分で100%)、100分後のAUCの値は8500(%×分)であろう。F1中のTriAc(0.03〜0.1%)の最終バッチ(すなわちF1A〜F1F)はすべて、8500の50%よりも高い放出速度を示す。これは、エセックスクリームおよびTriAcana配合物では8500の20%に満たないことと対照的である。
【0040】
得られた結果はF1のバッチ間で非常に類似しており、これによって、バッチ間の変動を比較するための品質管理手段として、あるいはTriAcの一般的な配合物がF1と同様な臨床的有効性を有すると予測できるかどうかを評価するための品質管理手段として、MMS法が有用であると証明される。
【0041】
また得られた結果から、高用量型(0.1%)と同一の割合のTriAcが、低用量型(0.03%)から放出されることが明らかになった。さらに、結果は、F1からのTriAc放出速度が、TriAcのクリーム基剤への添加の仕方に依存しないことを示す。F1テストBおよびF1テストAの製造プロセスは、TriAcを冷却したクリーム基剤に最後の成分として添加するのではなく、製造中に油相に添加した(実施例1を参照)点で、他のバッチのプロセスとは異なっていた。さらに、F1テストAとF1の他の全てのバッチとの放出速度が類似していることから、イソプロパノールをクリーム基剤から除外できることを示す。
【0042】
[実施例3:配合物の安定性の研究]
最高24ヶ月まで保存した後に重要成分の含量およびpHを測定することによって、F1−TriAcの保存安定性を評価した(表3を参照)。表3に示される特定の実施例は、4℃で保存した低用量配合物(0.03%TriAc)について説明する。高用量配合物(0.10%TriAc)でも同様の結果が得られた。別々なときに製造されたクリームの安定性も同様であった。
【0043】
これらの結果から、F1はTriAcにとって適切に安定なクリーム配合物であると結論付けることができる。
【0044】
【表3】
【0045】
[実施例4:安全性の研究]
ヒマラヤウサギの無傷および擦過皮膚に、1日2回で4週間、皮膚への反復投与を行って局所耐性の研究を実施した。0.03%、0.1%および0.3%の3つの濃度のF1中のTriAcをテストした。F1のクリーム基剤でコントロールグループを処置した。1日2回6時間間隔で皮膚に塗布して投薬した。投薬時ごとに各適用部位にクリーム(0.5ml)を塗布した。全部で24匹のウサギを処置した(各用量のグループあたりオス3匹およびメス3匹)。各動物の無傷の皮膚(左側)および擦過皮膚(右側)へクリームを塗布した。毎日の観察中および死体解剖で、物質関連の局所不耐性反応は、ウサギでは臨床的に観察されず、死亡しなかった。行動および外観に物質関連の影響は少しも観察されなかった。ウサギの体重はF1中のTriAcによる4週間の治療によって影響されなかった。食料摂取量は通常の範囲内であった。物質関連の病的変化は、肉眼的にも顕微鏡的にも観察されなかった。したがって、F1中のTriAcも単独のF1のクリーム基剤も、ウサギの皮膚に局所刺激性はなかった。
【0046】
[実施例5:臨床試験における有効性の研究]
F1中のTriAcによるヒトの臨床試験が完了した。試験は単一施設(centre)のフェーズIの研究であり、皮膚のプロコラーゲン産生に対する効果について、プラセボ(F1クリーム基剤)と2つの用量のTriAc(0.03w/w%または0.1w/w%)を比較した。スウェーデン、ゴーテンブルクのサールグレンスカ大学病院の皮膚科学科で試験を実施した。試験は単一施設研究であって、二重盲式、平行グループ、比較、無作為とした。0.03%TriAc、0.1%TriAcまたはプラセボクリームのいずれかを受けるボランティアを無作為に選んだ。ボランティアは1治療グループにつき6人であった。体の腹部領域を処置した。主な目的は、皮膚のI型プロコラーゲンおよびIII型プロコラーゲンの変化を比較することであった。
【0047】
局所ベタメタゾン(様々な炎症性の皮膚症状を治療するのに使用されることが多い強力なコルチコステロイド)は、真皮の線維芽細胞におけるコラーゲン合成の低下をもたらすことが知られている。ベタメタゾン(および他の強力なコルチコステロイド)による3日間の局所治療は、I型プロコラーゲン(プロコラーゲンはコラーゲンの前駆体)の発現の大幅な減少(ベースラインから約70%減少)をもたらし、回復が遅いことが証明されている。コルチコステロイド治療を休止してから14日間後でさえ、プロコラーゲンの産生は50%減少する(Haapasaari K-M, Risteli J, Koivukangas V, Oikarinen A.,著「in vivoのヒトの皮膚中のコラーゲン合成に対するヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン−17−ブチラートおよびベタメタゾンの効果の比較(Comparison of the effect of hydrocortisone, hydrocortisone-17-butyrate and betamethasone on collagen synthesis in human skin in vivo)」Acta Derm Venerol (Stockholm) 75 (1995) 269-271)。もう1つのコラーゲン(III型コラーゲン)の前駆体も、I型プロコラーゲンと同様にベタメタゾンによる局所治療によって規制されることが知られている。
【0048】
真皮中のプロコラーゲン(I型およびIII型コラーゲンのアミノ末端プロペプチド、PINPおよびPIIINP)の量は、吸引水疱流体(suction blister fluids)におけるラジオイムノアッセイによって測定することができる(Kiistla U. 「真皮から生存表皮を分離するための吸引水疱装置(Suction blister device for separation of viable epidermis from dermis)」 J. Invest Dermatol 50 (1968) 220-5)。吸引水疱が誘発され、水疱中の流体を収集し、分析収集した。
【0049】
図2は、F1−プラセボまたはF1−TriAc(0.03%)による治療に対する典型的な応答を示す。被験者の腹部の皮膚を局所ベタメタゾン(1日2回)で3日間(0〜3日目)治療した。その皮膚領域を次に、F1−プラセボまたはF1−TriAc(0.03%)によってそれぞれ14日間治療した。
【0050】
吸引水疱流体を3、10、および17日目に入手して、PINPの含量を測定し、ベースラインの値と比較した。PINP含量は、ベースライン値の%として図2に示される。
【0051】
結果は、F1−TriAc(0.03%)による治療により、F1−プラセボによる処置よりも速く、ベタメタゾン治療された皮膚におけるPINPの発現が回復することを証明する。PINPはコラーゲンの前駆体なので、これは、F1−TriAc(0.03%)による治療が真皮の厚みおよび弾性を増大させ、したがって真皮の萎縮を回復させることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の有効性予測方法の概略図を、それによって得られた実験結果のサンプルと共に示す。
【図2】皮膚の線維芽細胞中におけるコラーゲン合成の、ベタメタゾンにより誘発される変化に対する本発明の組成物の効果についてのin vivo研究の結果を示す。
Claims (29)
- 少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物、親水性相形成成分、アミノアルコール、ならびに鉱物油、炭素数12〜24のアルコール、炭素数12〜24のカルボン酸、炭素数12〜24のカルボン酸の炭素数1〜8の分枝または直鎖アルキルエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のグリセリルエステル、マクロゴールエーテル、炭素数12〜24のカルボン酸のポリエチレングリコールエステル、炭素数12〜24のカルボン酸のソルビタンエステル(Span化合物)、および炭素数12〜24のカルボン酸のポリオキシエチレン化ソルビタンエステル(Tween化合物)からなる群から選択される少なくとも2つの乳化性または軟化性賦形剤を含む組成物。
- 前記アミノアルコールは、各アルコール鎖中に2〜6個の炭素原子を有する請求項1に記載の組成物。
- 前記アミノアルコールの水酸基は、アミノ窒素から最も遠い炭素原子上に位置する請求項1または請求項2に記載の組成物。
- 前記アミノアルコールは、エタノールアミンである請求項3に記載の組成物。
- 前記アミノアルコールは、トリエタノールアミンである請求項4に記載の組成物。
- 前記親水性相形成成分は水を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記乳化性または軟化性賦形剤は、パルミチン酸オクチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セトステアリルアルコール、Cetearth−20、Cetromacrogol 1000、モノステアリン酸グリセリル、セチルアルコール、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリルおよびステアリン酸PEG−100から選択される請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記アミノアルコールは、0.1〜5w/w%のレベルで組成物中に存在する請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
- 保湿剤をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記保湿剤は、1〜5w/w%の濃度で存在する請求項9に記載の組成物。
- 増粘剤をさらに含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記増粘剤は、カルボマーまたはカーボポールを含む請求項11に記載の組成物。
- 前記増粘剤は、0.1〜1w/w%の濃度で存在する請求項11または請求項12に記載の組成物。
- 1つまたは複数の防腐成分をさらに含む請求項1〜13のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記防腐成分は、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミドウレアおよび1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアドマニアンクロリドから選択される請求項14に記載の組成物。
- EDTAをさらに含む請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
- 1つまたは複数の酸化防止剤をさらに含む請求項1〜16のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記酸化防止剤は、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、トリヒドロキシ安息香酸n−プロピル、t−ブチルヒドロキノンおよびdl−α,δ,γ−トコフェロールから選択される請求項17に記載の組成物。
- 紫外線フィルタ成分をさらに含む請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記紫外線フィルタ成分は、アミノ安息香酸、ジオキシベンゾン、オキシベンゾン、スリソベンゾン、メトキシケイ皮酸ジエタノールアミン、アミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、アミノ安息香酸グリセリル、ジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸トロラミンおよびメトキシケイ皮酸オクチルから選択される1つまたは複数の化合物を含む請求項19に記載の組成物。
- pHが6.1〜7.1である請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
- pHが6.8〜7.1である請求項21に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つの甲状腺ホルモン化合物または甲状腺ホルモン様化合物は、トリ−ヨードサイロニン(3,5,3’−トリヨードサイロニン)(T3)、DおよびLテトラヨードサイロニン−サイロキシン(T4)、3,3’,5’−トリヨードサイロニン(リバースT3)、3,3’−ジヨードサイロニン、T3.T4類似体、例えば3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、3,5,3’−テトラヨードサイロ酢酸、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニンメチルエステル、3,5,3’−トリヨード−L−サイロニン塩酸塩、L−サイロキシン、L−サイロキシン塩酸塩、L−T3、T4Fo、Tetrac(3−[4−(4−ヒドロキシ−3,5−ジヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Triac([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニル酢酸)、Tetraprop、Triprop([4−(4−ヒドロキシ−3−ヨードフェノキシ)−3,5−ジヨードフェニルプロピオン酸)、T4Bu、T3Bu、サイロキサミン、トリヨードサイロナミン、L−3’−T1’、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’ ,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2iPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMEI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−メタノール、ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−メチルピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)メタノール、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(2−メトキシピリジン−4−イル)メタノール、4−メトキシ−3−[(2−メトキシピリミジン−5−イル)メチル]フェノール、4−メトキシ−3−[(6−メチルピリド−3−イル)メチル]フェノール、5−ベンジルオキシ−2−メトキシベンジルブロミド、(5−ベンジルオキシ−2−メトキシフェニル)−(6−クロロピリダジン−3−イル)−アセトニトリル、4−ベンジルオキシ−2−[2−メトキシチアゾール−5−イル]メチル]アニソール、6−[(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メチル]チアゾール−2−(3H)、3’−ヘテロアリールメチル−4’−)−メチル−3,5−ジニトロ−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3’−ヘテロアリールメチル−3,5−ジ−ヨード−4’)−メチル−N−トリフルオロ−アセチル−L−サイロニンエチルエステル、3,3’,5−トリ−ヨード−L−サイロニン(T3)の3’−ヘテロアリールメチル類似体、甲状腺ホルモン3,3’,5−トリヨード−L−サイロニン(T3)の3’−置換誘導体、L−3’−T1、L−3,5’−T2、L−3,3’−T2、L−3,3’,5’−T3、DL−Br2I、L−Br2IPr、L−Me2I、L−Me3、L−Me4、L−Me2iPr、DL−IMeI、L−3,5−ジメチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIMIT)、DL−BPT4、B−triac、BP−tetrac、DL−SBT3、DL−SBT4、DL−MBT3、MB−tetrac、T2、T2F、T2Cl、T2Br、T3、T2Me、T2Et、T2iPr、T2nPr、T2sBu、T2tBu、T2iBu、T2Phe、T2OH、T2NO2、T2F2、T2Cl2、T4、T2Me2、3,5,3’,5’−テトラヨード−D−サイロニン、3,5,3’−トリヨード−D−サイロニン、3,5−ジヨード−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸(DIHPA)、アリールオキサミド酸、(アリールアミノ)酢酸、アリールプロピオン酸、アリールチオ酢酸、(アリールオキシ)酢酸、3,3’−T2、3,5−T2、3’−5’−T2、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロ酢酸、α−メチル−3,5,3’−トリヨードサイロプロピオン酸、およびα−メチル−3,5,3’,5’−テトラヨードサイロプロピオン酸、ヨウ化サイロニンもしくはサイロ酢酸またはヨウ化ベンゾフランのメチレンおよびカルボニル架橋類似体、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)−ベンゾイル)ベンゾフラン塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、[4’−ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−(エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’,4−ジヒドロキシ−3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジエチルアミノエトキシ)フェニル−(2−ブチルベンゾフル−3−イル)メタノール塩酸塩、2−n−ブチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)ベンゾフラン、2−メチル−3−(3,5−ジヨード−4−カルボキシメトキシ−ベンジル)ベンゾフラン、4’−ヒドロキシ−3’−ヨード−3,5−ジヨード−4−(2−N,N−ジメチルアミノ−エトキシ)ベンゾフェノン塩酸塩、2−ブチル−3−(3−ヨード−4−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾフラン、4’,4−ジヒドロキシ−3’3,5−トリヨード−ジフェニルメタン、3,5−ジエチル−3’−イソプロピルサイロニン(DIET)、ならびにIpTA2(3,5ジヨード−3’−イソプロピルサイロ酢酸)と、これらの薬理学的に許容可能な塩および誘導体とから選択される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の1つは、トリヨードサイロ酢酸(TriAc)である請求項23に記載の組成物。
- TriAcが0.001〜0.3w/w%の濃度で存在する請求項24に記載の組成物
。 - TriAcが0.01〜0.3w/w%の濃度で存在する請求項25に記載の組成物。
- 水(77〜79w/w%)、パルミチン酸オクチル(5.0w/w%)、セトステアリルアルコール(1.0w/w%)、モノステアリン酸グリセリル(6.0w/w%)、セチルアルコール(2.0w/w%)、ステアリン酸(3.0w/w%)、ソルビトール(2.8w/w%)、トリエタノールアミン(0.4〜0.8w/w%)、メチルパラベン(0.2w/w%)、プロピルパラベン(0.1w/w%)、イミドウレア(0.3w/w%)、EDTA二ナトリウム(0.2w/w%)、イソプロパノール(0.7w/w%)、carbopol 980(0.2w/w%)およびTriAc(0.03〜0.1w/w%)を含む請求項1〜26のいずれか一項に記載の組成物。
- MMS法に従ってドリコール/プロピレングリコールゲル膜と接触させた場合に、0〜100分までのAUCとして該方法で計算した理論上の甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の最高放出速度に対して、25%を超える放出速度を示す、請求項1〜27のいずれか一項に記載の組成物。
- 積み重ねられたドリコール/プロピレングリコールゲル膜と組成物を接触させること、組成物および膜をインキュベートし、それにより甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜内に拡散させること、拡散した甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を膜から抽出すること、ならびに抽出した拡散甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物の量を測定することを含む、甲状腺ホルモンまたは甲状腺ホルモン様化合物を含有する局所組成物の有効性を予測する方法。
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