JP2004529528A - 光ネットワークの下りパケットを処理する方法およびシステム - Google Patents
光ネットワークの下りパケットを処理する方法およびシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004529528A JP2004529528A JP2002560337A JP2002560337A JP2004529528A JP 2004529528 A JP2004529528 A JP 2004529528A JP 2002560337 A JP2002560337 A JP 2002560337A JP 2002560337 A JP2002560337 A JP 2002560337A JP 2004529528 A JP2004529528 A JP 2004529528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- packet
- downstream
- subscriber
- policer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L12/00—Data switching networks
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04Q—SELECTING
- H04Q11/00—Selecting arrangements for multiplex systems
- H04Q11/0001—Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
- H04Q11/0062—Network aspects
- H04Q11/0067—Provisions for optical access or distribution networks, e.g. Gigabit Ethernet Passive Optical Network (GE-PON), ATM-based Passive Optical Network (A-PON), PON-Ring
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0227—Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
- H04J14/0228—Wavelength allocation for communications one-to-all, e.g. broadcasting wavelengths
- H04J14/023—Wavelength allocation for communications one-to-all, e.g. broadcasting wavelengths in WDM passive optical networks [WDM-PON]
- H04J14/0232—Wavelength allocation for communications one-to-all, e.g. broadcasting wavelengths in WDM passive optical networks [WDM-PON] for downstream transmission
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0227—Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
- H04J14/0241—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths
- H04J14/0242—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON
- H04J14/0245—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for downstream transmission, e.g. optical line terminal [OLT] to ONU
- H04J14/0247—Sharing one wavelength for at least a group of ONUs
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0227—Operation, administration, maintenance or provisioning [OAMP] of WDM networks, e.g. media access, routing or wavelength allocation
- H04J14/0241—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths
- H04J14/0242—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON
- H04J14/0249—Wavelength allocation for communications one-to-one, e.g. unicasting wavelengths in WDM-PON for upstream transmission, e.g. ONU-to-OLT or ONU-to-ONU
- H04J14/0252—Sharing one wavelength for at least a group of ONUs, e.g. for transmissions from-ONU-to-OLT or from-ONU-to-ONU
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0278—WDM optical network architectures
- H04J14/0282—WDM tree architectures
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/16—Analogue secrecy systems; Analogue subscription systems
- H04N7/173—Analogue secrecy systems; Analogue subscription systems with two-way working, e.g. subscriber sending a programme selection signal
- H04N7/17309—Transmission or handling of upstream communications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/22—Adaptations for optical transmission
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0226—Fixed carrier allocation, e.g. according to service
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0278—WDM optical network architectures
- H04J14/028—WDM bus architectures
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04J—MULTIPLEX COMMUNICATION
- H04J14/00—Optical multiplex systems
- H04J14/02—Wavelength-division multiplex systems
- H04J14/0278—WDM optical network architectures
- H04J14/0286—WDM hierarchical architectures
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04Q—SELECTING
- H04Q11/00—Selecting arrangements for multiplex systems
- H04Q11/0001—Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
- H04Q11/0062—Network aspects
- H04Q11/0071—Provisions for the electrical-optical layer interface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
Abstract
トランシーバノードは、ネットワークの入り口点でデータを監視する従来例とは異なり、光ネットワークの出口部において下り帯域幅をサービス品質について監視あるいは管理できる。すなわちトランシーバノードは、光ネットワークの加入者に物理的に近接した光ネットワーク外縁近辺で、下り通信トラフィックを監視できる。このようにしてネットワークプロバイダは、光ネットワークの加入者が受信する下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。トランシーバノードは、加入者が受信できる通信量を制御することに加え、複数の優先度割り当て値を通信トラフィックに使用する。いくつかの優先度割り当て値は、重み付けランダム早期破棄アルゴリズムの一部である。このアルゴリズムは、特定の加入者宛データパケットを破棄するか否かを出力バッファに決定させる。一実施例は、パケットが支援する通信トラフィックタイプに基づき、重み付けランダム早期破棄(WRED)優先度値を割り当てられる。
Description
【0001】
関連出願
本出願は、2001年7月5日に出願し米国出願第09/899,410号を付与された非仮特許出願「データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するシステムおよび方法」の一部継続出願である。また本出願は、2001年10月4日に出願し米国出願第09/971,363号を付与された非仮特許出願「データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を上りおよび下り方向に通信するシステムおよび方法」に関連する。本出願は、2000年10月26日に出願し米国出願第60/244,052号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して映像、音声、およびデータサービスを提供するシステム、その2」と、2000年12月28日に出願し米国出願第60/258,837号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して映像、音声、およびデータサービスを提供するシステム、その3」と、2000年10月27日に出願し米国出願第60/243,978号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して音声およびデータサービスを提供するプロトコル」と、2001年5月8日に出願し米国出願第60/289,112号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して音声およびデータサービスを提供するプロトコル、その2」とに関して優先権を主張すると共に、それらの全内容を参照により組み込む。
【0002】
技術分野
本発明は、映像、音声、およびデータ通信に関する。さらに詳しくは、データサービスプロバイダと1人以上の加入者との間で下り光信号を通信するシステムおよび方法に関する。
【0003】
背景技術
音声や映像トラフィック等、より複雑なデータを送信する通信ネットワークへの依存が高まっており、帯域幅に対する要求が極めて高くなっている。この帯域幅に対する要求に応えるため、通信ネットワークは、かかる複雑なデータを送信するにあたり、光ファイバへの依存を高めている。同軸ケーブルを使用した従来の通信構成は、光ファイバケーブルだけからなる通信ネットワークに徐々に置き換えられている。光ファイバケーブルが同軸ケーブルより優れている点の1つは、より多量の情報を搬送できることである。
【0004】
家庭向け光ファイバ(FTTH)光ネットワーク構成は、多くのデータサービスプロバイダの夢であった。なぜなら光ファイバは、どのような組み合せの高速サービスでも、高信頼ネットワークを介して企業および消費者へ配信できるからである。FTTHに関連し、事業向け光ファイバ(FTTB)がある。FTTHおよびFTTB構成が好ましい理由は、信号品質が向上し、保守が低減し、関連ハードウエアの寿命が延びるからである。しかしながらFTTHおよびFTTB構成は、コストが極めて高いと考えられてきた。しかしながらFTTHおよびFTTBは、現在、帯域幅に対する要求の高さおよび改良型光ネットワークの研究開発により、現実的となっている。
【0005】
当業界は、従来型の混成家庭向け光ファイバ(FTTH)および混成同軸光ファイバ(HFC)構成を提案した。HFCは、現在多くのケーブルテレビシステムが採用している構成である。このFTTH/HFC構成は、能動信号源をデータサービスハブと加入者との間に配置する。この構成において、代表的な能動信号源は、ルータからなる。この従来型ルータは、複数のデータポートを有し、それらが各加入者を支援する設計となっている。すなわち従来型ルータは、各加入者について1つのポートを使用する。このルータの各データポートは光ファイバに接続し、その光ファイバは加入者に接続する。この従来型FTTH/HFC構成におけるデータポートと光ファイバとの間の接続は、ラストマイルにファイバが集中する。「ラストマイル」および「ファーストマイル」とは、いずれも加入者に接続する光ネットワークの最後の部分を示す用語である。
【0006】
FTTH/HFC構成は、ルータからの光ケーブル数が多いことに加え、従来の同軸ケーブルによって無線周波信号を伝送しなければならない。同軸ケーブルを使用するため、加入者とデータサービスハブとの間に多くの無線周波(RF)増幅器を必要とする。例えば同軸型システムの1〜3キロメートル毎に無線周波増幅器を必要とする。
【0007】
FTTH/HFC構成において同軸ケーブルを使用することは、システムの総コストを押し上げる。なぜなら、この構成には2つの独立したネットワークが存在するからである。すなわちFTTH/HFC構成は、完全に異なる導波路(同軸ケーブルと光ファイバの組合せ)と、かかる2つの独立したシステムを支援するために必要な光機器とにより、高い保守コストを必要とする。簡単に言えばFTTH/HFC構成は、光ネットワークと電気ネットワークとを単に接続するだけであり、両ネットワークは互いに別々に動作する。
【0008】
FTTH/HFC構成における電気ネットワークの1つの問題は、データサービスプロバイダと加入者との間のデータ通信を支援するため、ケーブルモデム技術を含むことである。一般にデータサービスプロバイダは、ケーブルモデム終端システム(CMTS)を使用し、加入者宛に下りデータ通信を発信する。加入者は、かかる下りデータ通信を受信するため、一般にケーブルモデムを使用する。このケーブルモデムは、当業界においてデータオーバケーブルサービスインタフェース規格(DOCSIS)として知られる特定プロトコルに基づき動作する。DOCSISプロトコルは、サービスフローを定義する。サービスフローとは、下り方向の流れについて、CMTSが各パケット内の多数のパラメータを検査し、それに基づいてパケットグループに割り当てる識別データである。
【0009】
すなわちサービスフローは、メディアアクセス制御(MAC)層伝送サービスであり、ケーブルモデムが伝送した上りパケット、あるいはCMTSが伝送した下りパケットに対し、一意の方向性パケット伝送を提供する。DOCSISプロトコルにおいてパケットグループに割り当てた識別データは、入りパケット内にTCP、UTP、IP、LLC、および802.1P/Q識別子等のパラメータを含むことができる。
【0010】
CMTSは、これら識別データに基づき、特定のデータストリームにサービスフローID(SFID)を割り当てる。一般にサービスフローは、CMTSが前記SFIDをデータストリームに割り当てた時に発生する。SFIDは、CMTSにおいてサービスフローの基本識別子として働く。サービスフローは、少なくともSFIDと方向とによって特徴付けられる。下りデータ通信に関するDOCSISプロトコルの大きな欠点の1つは、このプロトコルが帯域幅を保証しないことである。すなわち特定の加入者グループの全ケーブルモデムは、あるモデムが帯域幅を要求すると、上りおよび下り両方向において帯域幅を競争で獲得する。モデム間におけるこの帯域幅獲得競争は、下りデータ通信を受信する各ケーブルモデムにとって、データ通信のサービス品質に大きく影響する。
【0011】
例えばT1通信用にケーブルモデムを使おうとする加入者は、通信ジッタを低減するため、一定のビットレートと安定したパケット到着時間とを必要とする。T1通信は、通話、ビデオ会議、その他通信を含む。DOCSISプロトコルに基づく各ケーブルモデムは、帯域幅を競争で獲得するため、ケーブルモデムによっては、T1通信に関して一定ビットレートを獲得できない。このような場合、T1通信の品質が低下する。すなわち加入者は、通話中やビデオ会議中、通信遅延や通話途絶に遭遇する。
【0012】
DOCSISは、無線周波変調ネットワークで動作する。このネットワークは、プロトコルに対して一定の制限を加える。戻り帯域幅は、下り帯域幅よりも低い。これは、2方向においてスペクトルを配分する方法の結果である。これは、対称帯域幅を必要とする分野において、問題となる。このような分野は、ピアツーピアファイル転送、ビデオ会議、ウエブサーバからの通信等を含む。
【0013】
従って本分野においては、データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するにあたり、同軸ケーブルを必要とせず、同軸ケーブルでのデータ信号伝送を支援する関連ハードウエアやソフトウエアも必要としないシステムおよび方法が求められている。また本分野においては、データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するにあたり、多数の加入者にサービスを提供でき、データサービスハブにおける接続数を削減できるシステムおよび方法が求められている。
【0014】
さらに本分野においては、サービス品質を維持するため、光ネットワークの出口部において下り帯域幅を監視し管理できる下り光通信処理方法およびシステムが求められている。さらに本分野においては、光ネットワークの1人以上の加入者の要求または選択したサービスタイプに基づき、下り帯域幅を追加あるいは削減できるシステムおよび方法が求められている。さらに本分野においては、完全な光ネットワークにおいて、その加入者が受信する下り光通信の量または内容(または両方)を制御する方法およびシステムが求められている。
【0015】
発明の開示
本発明は、広く光ファイバネットワークを介してデータおよび放送信号を効率的に伝送するシステムおよび方法に関する。さらに詳しくは、光ネットワークのデータサービスハブから当該光ネットワークの加入者へ伝送する下り光通信を扱う方法およびシステムに関する。「下り」とは、データサービスハブが発信するデータ信号を光ネットワークの加入者へ向けて送る通信方向を示す用語である。逆に「上り」とは、加入者が発信するデータ信号を光ネットワークのデータサービスハブへ向けて送る通信方向を示す用語である。
【0016】
本発明は、ネットワークの入り口部においてデータを監視する従来方法とは異なり、光ネットワークの出口部において下り帯域幅をサービス品質に関連して監視および管理できる。すなわち本発明は、光ネットワークの外縁近く、すなわち光ネットワークの加入者に物理的に近い位置において、下り通信トラフィックを監視できる。ネットワークプロバイダは、光ネットワーク加入者が受信する下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。
【0017】
本発明は、下り通信の量または内容(または両方)を制御するため、下り通信トラフィックを複数レベルにおいて評価する。この複数レベル評価は、下りパケットを分類し、それら下りパケットが特定のサイズおよび速度パラメータに一致するか否かを評価する。特に複数の分類器によって下りパケットを分類あるいは区分けする。一般に各分類器は、特定のポリサ(監視器)に関連付ける。各ポリサは、他よりも高い優先度を持つ特定の出力バッファに関連付けることができる。
【0018】
各ポリサは、1つ以上の分類器から下りパケットを受け取ることができる。このポリサは、特定の下りパケットのサイズおよび速度パラメータを評価できる。例えばポリサは、下りパケットと、ネットワーク管理者がそのポリサに割り当てたピーク速度、持続速度、およびバーストサイズとを比較できる。ネットワーク管理者は、各ポリサが監視するピーク速度、持続速度、およびバーストサイズを設定し、異なるタイプの下りパケットを追跡できる。
【0019】
ポリサは、ポリサに割り当てたピーク速度を下りパケットが超えたら、その下りパケットを破棄できる。ポリサは、ポリサに割り当てた持続速度またはバーストサイズを下りパケットが超えたら、そのトラフィックを例えば「不適合トラフィック」として識別できる。一方ポリサは、下りパケットがポリサの持続速度またはバーストサイズに一致あるいは範囲内であれば、そのトラフィックを例えば「適合トラフィック」として識別できる。そしてポリサは、重み付けランダム早期破棄値(最大破棄確率、最大閾値、最小閾値等)を割り当てることができる。この値は、一意であり、適合下りトラフィックと不適合下りトラフィック間で異なる。各ポリサは、2段階トークンバケットアルゴリズムとして動作できる。第1段バケットは、下り通信トラフィックにピーク速度を強制する。第2段トークンバケットは、当該ポリサに割り当てたバーストサイズまたは持続速度を超えるパケットを特定できる。
【0020】
複数の出力バッファの1つは、各ポリサからパケットを受け取れる。各出力バッファは、重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムを個別に実行し、パケットをバッファに受け入れるか破棄するかを決定できる。各出力バッファは、重み付けランダム早期破棄アルゴリズムにおいて、下りパケットに割り当てた重み付けランダム早期破棄値を使用できる。
【0021】
WREDアルゴリズムとタイプ別にトラフィックを分類することにより、ある通信トラフィックには他タイプのトラフィックより高い優先度を与える。例えばT1通信用光ネットワークを使用する加入者は、ジッタを低減するために一定ビットレートと安定したパケット到着時間とを必要とする。T1通信は、通話、ビデオ会議等のトラフィックを含むことができる。本発明は、T1通信でのジッタ低減を助けるため、一定ビットレートを必要としない他タイプの通信トラフィックより高い優先度をT1通信に割り当てることができる。一定ビットレートを必要とせず低い優先度を割り当てる通信は、例えばインターネットサーフィン、コンピュータ間のファイル転送等である。
【0022】
本発明は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、それらの組合せ等のハードウエアで実施できる。しかしながら本発明は、ハードウエアに限らず、ソフトウエアでも良い。
【0023】
本発明は、光タップルーティング装置または1つ以上の光タップマルチプレクサを備えるトランシーバノードで構成することもできる。この光タップルーティング装置は、どの光タップマルチプレクサが下り電気信号を受信するかを判断でき、複数の光タップのどれが上り光信号を発信したかを特定できる。また光タップルーティング装置は、データをフォーマットし、各光タップに接続した各加入者に対してデータを送受するためのプロトコルを実行できる。光タップルーティング装置は、8ポートスイッチをさらに備えることができる。
【0024】
この8ポートスイッチは、1つ以上の光タップマルチプレクサに接続できる。各光タップマルチプレクサは、1つ以上のパケット分類器と、1つ以上のポリサと、1つ以上の出力バッファとを備えることができる。
【0025】
発明を実施するための最良の形態
本発明は、光ネットワークに配置したハードウエア、ソフトウエア、またはそれらの組合せによって実現する。本発明は、トランシーバノードを備えることができる。このトランシーバノードは、光タップルーティング装置と、当該光タップルーティング装置から下りパケットを受信する複数の光タップマルチプレクサとを備える。各光タップマルチプレクサは、複数の分類器と複数のポリサとを備える。本発明は、これら分類器とポリサとにより、少なくとも1ギガビットまたはそれより速いデータ速度を支援でき、データサービスハブに対する光形式のイーサネット通信を支援でき、当該光帯域幅を所定数の配信グループに配分できる。本発明は、予め指定した増分において加入者に光帯域幅を配分できる。本発明の柔軟性および多様性は、少しの構成要素によって実現できる。
【0026】
図面を参照しながら本発明の態様および動作環境を説明する。図面において同一番号は同一要素を示す。
【0027】
図1Aは、本発明に基づく光ネットワーク構成例100を示す機能ブロック図である。光ネットワーク構成例100はデータサービスハブ110を備え、このデータサービスハブは1つ以上の屋外トランシーバノード120に接続する。トランシーバノード120は、光タップ130に接続する。光タップ130は複数の加入者光インタフェース140に接続できる。光ネットワーク構成例100の各構成要素間には、光導波路150,160,170,180等がある。光導波路150〜180は矢印で示し、それら矢印の頭は光ネットワーク構成例100の構成要素間におけるデータの流れ方向例を示す。図1Aは、1つのトランシーバノード120と、1つの光タップ130と、1つの加入者光インタフェース140とのみを示すが、図2とその説明から明らかな通り、それぞれ複数のトランシーバノード120と光タップ130と加入者光インタフェース140とを使用しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。本発明の実施例の多くにおいて、一般に複数の加入者光インタフェース140を1つ以上の光タップ130に接続する。
【0028】
屋外トランシーバノード120は、加入者光インタフェース140を使用する1人以上の加入者からの要求に基づき、帯域幅を追加あるいは削減できる。屋外トランシーバノード120は、屋外環境条件に耐えるように設計でき、撚り線に吊り下げるか、台座や穴に取り付けるように設計できる。屋外トランシーバノードは、摂氏マイナス40度から摂氏プラス60度の温度範囲で動作できる。トランシーバノード120は、電力を消費しない受動冷却装置を用いることにより、前記温度範囲で動作できる。
【0029】
加入者光インタフェース140とデータサービスハブ110との間に配置する従来のルータとは異なり、屋外トランシーバノード120は、トランシーバノード120の周囲温度を制御するための能動冷却加熱装置を必要としない。本発明は、より多くの判断用電子機器を、トランシーバノード120にではなくデータサービスハブ110に配置しようとする。一般にこれら判断用電子機器は、本発明のトランシーバノードに配置する電子機器に比べ、サイズが大きく、より多くの熱を発生する。トランシーバノード120は、能動温度制御装置を必要としないため、小型の電子機器であり、従来ルータの環境容器よりも一般に小型である。
【0030】
本発明の一実施例において、3本の基幹光導波路160,170,180(光ファイバで構成できる)は、データサービスハブ110から屋外トランシーバノード120まで光信号を伝送できる。なお「光導波路」の用語は、本発明において、光ファイバ、平面光案内回路、光ファイバピグテール、およびその他光導波路に適用する。
【0031】
第1光導波路160は、放送映像およびその他信号を伝送できる。信号は従来のケーブルテレビフォーマットで伝送できる。このフォーマットは、放送信号を搬送波に変調し、それによってデータサービスハブ110内の光送信器(図示せず)を変調する。第2光導波路170は、目的サービスを下り方向に伝送できる。目的サービスとは、1つ以上の加入者光インタフェース140へ配信するデータおよび電話サービス等である。第2光導波路170は、加入者へ光信号を伝送することに加え、インターネットプロトコル放送パケットを伝送できる。これは当業者に明らかな通りである。
【0032】
一実施例において、第3光導波路180は、屋外トランシーバノード120からデータサービスハブ110への上りデータ信号を伝送できる。第3光導波路180が伝送する光信号は、1人以上の加入者から受け取るデータおよび電話サービスを含むこともできる。第2光導波路170と同様、第3光導波路180は、IP放送パケットも伝送できる。これは当業者に明らかな通りである。
【0033】
上り第3光導波路180は、点線で示す。これは、それが本発明の一実施例のオプションまたは一部に過ぎないからである。すなわち第3光導波路180は、省略しても構わない。他の実施例において、第2光導波路170は、光信号を上り方向および下り方向の両方向に伝送する。これは第2光導波路170を示す二重矢印で表現した通りである。かかる実施例において、第2光導波路170は双方向に光信号を伝送するため、2本の光導波路160,170があれば、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間で光信号を伝送できる。別の実施例(図示せず)において、単一の光導波路だけで、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間をリンクしても良い。この単一光導波路実施例は、3つの異なる波長を上り信号および下り信号に用いることができる。あるいは1つの波長で双方向データを変調しても良い。
【0034】
一実施例において、光タップ130は、8方向光スプリッタで構成できる。8方向光スプリッタからなる光タップ130は、下り光信号を8方向に分割し、8つの異なる加入者光インタフェース140にサービスを提供する。上り方向において、光タップ130は、8つの加入者光インタフェース140から受信する光信号を結合できる。
【0035】
他の実施例において、光タップ130は、4方向スプリッタで構成でき、4つの加入者光インタフェース140にサービスを提供できる。さらに他の実施例において、光タップ130は、4方向スプリッタをさらに備えることができる。このスプリッタは、通過タップであり、光タップ130で受信する光信号の一部を抽出して内蔵の4方向スプリッタに提供すると共に、残りの光エネルギをさらに下り方向に伝送し、他の光タップまたは他の加入者光インタフェース140に提供する。本発明は、4方向および8方向光スプリッタに限定するものではない。4方向あるいは8方向スプリッタよりも少ないあるいは多い数の方向スプリッタも本発明範囲である。
【0036】
図1Bは、本発明に基づくネットワーク103における機能例とその位置とを示す図である。ネットワーク103は、図1Aで説明した構成100の構成要素をいくつか備えることができる。
【0037】
本発明は、前記したように、ネットワークの入り口部105でデータを監視する従来例とは異なり、光ネットワーク103の出口部107においてサービス品質に関する下り帯域幅を監視あるいは管理できる。すなわち本発明は、光ネットワーク103の外縁107近辺において下り通信トラフィックを監視できる。この外縁は、光ネットワークの加入者(加入者光インタフェース140)に物理的に比較的近い。従ってネットワークプロバイダは、光ネットワーク103の加入者が受信する下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。
【0038】
図1Bに示す通り、第3者ウエブサーバ182は、トランシーバノード120を備える光ネットワーク103に接続できる。ネットワークプロバイダは、本発明のトランシーバノード120により、加入者に与える帯域幅量を制限または制御できる。すなわちネットワークプロバイダは、特定の加入者(例えばウエブブラウザを実行するコンピュータ142に接続した加入者光インタフェース140)に与えるサービス品質を制御できる。
【0039】
ネットワークプロバイダは、特に本発明のプロトコルを実行するトランシーバノード120により、加入者に提供するための異なるサービス層を作成できる。例えばトランシーバノード120は、その管理下において、特定の加入者または加入者グループに対し、1,2,5,10,20,50,100,200,および450メガビット/秒(Mb/s)の単位で下り帯域幅を提供できる。
【0040】
図2は、光ネットワーク構成例100を示す機能ブロック図である。この構成例は、加入者グループ200をさらに含む。各グループは、各屋外トランシーバノード120に対応する。図2は、光ネットワーク構成例100の多様性を示す。屋外トランシーバノード120と光タップ130との間に接続した光導波路150は、最小数である。図2は、加入者グループ200の多様性も示す。これは、光タップ130により実現する。
【0041】
各光タップ130は、光スプリッタを備えることができる。光タップ130は、複数の加入者光インタフェース140を単一の光導波路150に接続する。この光導波路は、屋外トランシーバノード120に接続する。一実施例において、6本の光ファイバ150を屋外トランシーバノード120に接続するように設計する。光タップ130を使用することにより、16の加入者を6本の光ファイバ150の各々に割り当てられる。これら光ファイバは、屋外トランシーバノード120に接続する。
【0042】
他の実施例において、12本の光ファイバ150を屋外トランシーバノード120に接続し、8個の加入者光インタフェース140を12本の光ファイバ150の各々に割り当てる。当業者には明らかな通り、屋外トランシーバノード120と1つの加入者光インタフェース140との間に(光タップ130を介して)接続した特定の導波路150に割り当てる加入者光インタフェース140の数は、本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、変更可能である。さらに当業者には明らかな通り、特定の光ファイバケーブルに割り当てる加入者光インタフェース140の実際の数は、特定の光ファイバ150の能力に依存する。
【0043】
加入者グループ200に示す通り、加入者に通信サービスを提供する場合、多くの構成が可能である。例えば、光タップ130Aは、加入者光インタフェース140A1から加入者光インタフェース140ANまでを屋外トランシーバノード120に接続できる。さらに光タップ130Aは、光タップ130AN等の他の光タップ130をトランシーバノード120に接続できる。光タップ130と他の光タップ130との組合せは、光タップ130と加入者光インタフェース140との組合せ同様、無限である。光タップ130により、トランシーバノード120における配信用光導波路150の接続を削減できる。さらに、加入者グループ200にサービスを提供するファイバの総数も削減できる。
【0044】
本発明の能動トランシーバノード120により、トランシーバノード120とデータサービスハブ110との間の距離は、0〜80キロメートルの範囲にできる。しかしながら本発明は、この範囲に限定されない。当業者には明らかな通り、この範囲は、本発明の装置のいくつかを構成する各種既製構成要素の選択次第で拡大できる。
【0045】
当業者には明らかな通り、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に配置する光導波路は、本発明範囲を逸脱することなく、他の構成も可能である。光導波路は双方向能力を有するため、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に配置する光導波路は、本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、その数および伝送方向を変更できる。
【0046】
当業者には明らかな通り、屋外トランシーバノード120における光導波トランシーバ430(図3)の選択、およびデータサービスハブ110における対応トランシーバ(図示せず)の選択は、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に必要な光パスの長さに関して最適化する。さらに当業者には明らかな通り、ここに記載の波長は実際的であるものの、一例に過ぎない。場合によっては、通信ウインドウを1310および1550nmにおいて異なる方法で使用しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。さらに本発明は、1310および1550nmの波長領域に限定されない。当業者には明らかな通り、光信号用のさらに短いあるいは長い波長も本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0047】
図3は、本発明の屋外トランシーバノード120の一例を示す機能ブロック図である。この実施例において、トランシーバノード120は、単方向光信号入力ポート405を備えることができる。このポートは、データサービスハブ110からの光信号を受信できる。これら信号は、第1光導波路160を経由したものである。単方向光信号入力ポート405で受信した光信号は、放送映像データからなることができる。入力ポート405で受信した光信号は、増幅器410へ伝送する。この増幅器は、例えばエルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)であり、前記光信号を増幅する。増幅した光信号は、スプリッタ415へ送る。このスプリッタは、前記放送映像光信号をダイプレクサ420に分配する。これらダイプレクサは、光信号を所定加入者グループ200へ送る設計である。
【0048】
トランシーバノード120は、双方向光信号入出力ポート425をさらに備えることができる。このポートは、トランシーバノード120を第2光導波路170に接続する。この導波路は、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間において双方向データフローを支援する。下り光信号は、双方向光信号入力ポート425を経由し、光導波トランシーバ430へ流れる。このトランシーバは、下り光信号を電気信号に変換する。また光導波トランシーバは、上り電気信号を光信号に変換する。光導波トランシーバ430は、光/電気変換器および電気/光変換器を備えることができる。
【0049】
下りおよび上り電気信号は、光導波トランシーバ430と光タップルーティング装置435との間で送受される。光タップルーティング装置435は、データサービスハブ光信号とのインタフェースを管理し、各タップマルチプレクサ440に対しデータサービスハブ信号を転送、分割、または割り当てできる。マルチプレクサ440は、光信号を1つ以上の光タップ130と送受し、結果として1つ以上の加入者光インタフェース140と光信号を送受する。タップマルチプレクサ440は、電気領域で動作し、レーザ送信器を変調し、光信号を発生する。これら光信号は、1つ以上の光タップに結合した加入者グループに割り当てる。
【0050】
光タップルーティング装置435は、利用可能な上りデータパケットが到着すると、各タップマルチプレクサ440から通知を受ける。光タップルーティング装置は、各タップマルチプレクサ440に接続し、前記上りデータパケットを受け取る。光タップルーティング装置435は、そのパケットを光導波トランシーバ430を経由してデータサービスハブ110へ中継する。光タップルーティング装置435は、全タップマルチプレクサ440(またはポート)からやって来る上りデータパケットの各々からソースIPアドレスを読み、それを対応するタップマルチプレクサ440に関連付けることにより、参照テーブルを構築できる。この参照テーブルは、下り経路にパケットを転送する際、利用できる。各パケットが光導波トランシーバ430から来ると、光タップルーティング装置435は、宛先IPアドレス(上りパケット用ソースIPアドレスと同じである)を見る。光タップルーティング装置435は、前記参照テーブルから、どのポートが当該IPアドレスに接続しているかを決定し、そのポートへ当該パケットを送る。これは、当業者には明らかな通り、標準レイヤ3ルータ機能である。
【0051】
光タップルーティング装置435は、複数の加入者を1つのポートに割り当てることができる。すなわち光タップルーティング装置435は、1つのポートでそのポートに対応する加入者グループにサービスを提供できる。光タップ130は各タップマルチプレクサ440に結合し、割り当てられた加入者グループに下り光信号を供給できる。その加入者グループは、加入者光インタフェース140によって前記下り光信号を受信する。
【0052】
すなわち光タップルーティング装置435は、どのタップマルチプレクサ440が下り電気信号を受信するかを決定できる、あるいは複数の光タップ130のうちどれが上り光信号(電気信号に変換される)を伝送したかを決定できる。光タップルーティング装置435は、データをフォーマットし、各光タップ130に接続した各加入者からのデータの送受信に必要なプロトコルを実行できる。光タップルーティング装置435は、コンピュータまたはハードワイヤード装置で構成でき、各ポートに割り当てた加入者グループとの通信用プロトコルを定義するプログラムを実行する。
【0053】
光タップルーティング装置の各ポートは、各タップマルチプレクサ440に接続する。光タップルーティング装置435により、トランシーバノード120は、加入ベースで、あるいは必要に応じて、あるいは要求に基づき、加入者の帯域幅を調整できる。トランシーバノード120は、光タップルーティング装置435を介し、予め指定した増分においてデータ帯域幅を加入者に提供できる。例えばトランシーバノード120は、光タップルーティング装置435を介し、特定の加入者または加入者グループに対し、1,2,5,10,20,50,100,200,および450メガビット/秒(Mb/s)の単位で帯域幅を提供できる。当業者には明らかな通り、他の加入者帯域幅単位を適用することも本発明の範囲を逸脱しない。
【0054】
電気信号は、光タップルーティング装置435と各タップマルチプレクサ440との間で通信する。タップマルチプレクサ440は、光信号を様々な加入者グループに対して送受する。各タップマルチプレクサ440は、各光送信器325に接続する。前記した通り、各光送信器325は、ファブリペロー(F−P)レーザ、分散フィードバックレーザ(DFB)、または面発光型レーザ(VCSEL)の1つから構成できる。しかしながら他のタイプの光送信器も、本発明の範囲を逸脱することなく可能である。光送信器は、下り光信号を発生する。その信号は、加入者光インタフェース140へ伝送する。
【0055】
当業者には明らかな通り、光タップルーティング装置435およびタップマルチプレクサ440に関連する機能は一例である。すなわち各機能は、説明とは異なった形で実行し得る。ルーティング装置435が実行する機能のいくつかは、タップマルチプレクサ440が実行することも可能であり、その逆も可能である。
【0056】
各タップマルチプレクサ440は、光受信器370にも接続する。各光受信器370は、双方向スプリッタ360からの上り光信号を電気信号に変換できる。各光受信器370は、1つ以上のフォトレセプタまたはフォトダイオードから構成し、光信号を電気信号に変換できる。光送信器325と光受信器370とは、既製ハードウエアで構成して光信号を発生し受信できるため、トランシーバノード120は、アップグレードおよび保守を効率的に行え、極めて高いデータ速度を提供する。
【0057】
各光送信器325と各光受信器370とは、双方向スプリッタ360に接続する。各双方向スプリッタ360は、ダイプレクサ420に接続する。このダイプレクサは、スプリッタ415から受信する単方向光信号を各光受信器370から受信する下り光信号に結合する。このように、放送映像サービスおよびデータサービスは、図2に示すような配信光導波路150等の単一光導波路によって供給できる。すなわち光信号は、各ダイプレクサ420から結合信号入出力ポート445へ結合できる。このポートは、各配信光導波路150に接続する。
【0058】
従来技術とは異なり、トランシーバノード120は、従来のルータを使用しない。トランシーバノード120の構成要素は、小型電子筐体内に配置できる。例えばトランシーバノード120は、撚り線に吊り下げたり、台座に取り付けることができる。これは、従来のケーブルテレビ装置を「ラストマイル」内に配置したり、ネットワークの加入者近接地点に配置したりするのと同じである。なお「ラストマイル」とは、光ネットワークの加入者に接続する最後の部分を示す用語である。
【0059】
光タップルーティング装置435も、従来のルータではないため、特定の温度に動作環境を維持する能動温度制御装置を必要としない。すなわちトランシーバノード120は、一実施例において摂氏マイナス40度から摂氏プラス60度の温度範囲で動作できる。
【0060】
トランシーバノード120は、能動温度制御装置を備えない。このような温度装置は、トランシーバノード120を一定温度に保つために電力を消費する。トランシーバノード120は、1つ以上の受動温度制御装置450を備えることができる。この装置は、電力を消費しない。受動温度制御装置450は、1つ以上のヒートシンクまたはヒートパイプを備え、トランシーバノード120から熱を除去する。当業者には明らかな通り、本発明は、これら例示した受動温度制御装置に限定されない。当業者には明らかな通り、本発明は、例示した動作温度範囲に限定されない。適切な受動温度制御装置450により、トランシーバノード120の動作温度範囲は、縮小または拡大できる。
【0061】
トランシーバノード120は、過酷な屋外環境条件に耐えうると共に、高速対称データ伝送を提供できる。すなわちトランシーバノード120は、ネットワーク加入者に対し、上りおよび下りとも同一ビットレートでの伝送を行える。これは従来ネットワークに比較すると、優れた点である。一般に従来ネットワークは、前記した通り、対称データ伝送を支援できない。さらにトランシーバノード120は、多数の加入者にサービスを提供できると共に、データサービスハブ110およびトランシーバノード120の両方において接続数を削減できる。
【0062】
またトランシーバノード120は、効率的なアップグレードをネットワーク側からまたはデータサービスハブ110側から全て行うことができる。すなわち、トランシーバノード120を構成するハードウエアのアップグレードは、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間の位置でおよびそれら内の位置で実施できる。すなわちトランシーバノード120またはデータサービスハブ110または両方のアップグレード中、ネットワークの加入者側(配信光導波路150から加入者光インタフェース140まで)には全く手を触れる必要がない。
【0063】
図4は、本発明の一実施例に基づく、1本の光導波路150によって加入者光インタフェース140に接続した光タップ130を示す機能ブロック図である。光タップ130は、結合信号入出力ポート505から構成できる。このポートは、他の配信光導波路に接続し、この導波路はトランシーバノード120に接続する。前記した通り、光タップ130は、光スプリッタ510で構成できる。この光スプリッタは、4方向または8方向光スプリッタで良い。4方向または8方向分岐よりも少ないまたは多い光タップを使用しても、本発明の範囲を逸脱しない。前記光タップは、下り光信号を分岐し、各加入者光インタフェース140にサービスを提供できる。一実施例において、光タップ130は4方向光タップであり、通過タイプでも良い。この場合、下り光信号の一部を抽出あるいは分岐し、内蔵する4方向スプリッタに信号を提供し、残りの光エネルギをさらに下流の配信光導波路150へ転送する。
【0064】
光タップ130は、効率的カプラであり、トランシーバノード120と各加入者光インタフェース140との間で光信号を通信できる。光タップ130は、縦列接続できる。あるいはトランシーバノード120から星形接続しても良い。前記した通り、光タップ130は、各光タップ130よりも下流側の他の光タップに信号を転送することもできる。
【0065】
光タップ130を限定数あるいは少数の光導波路に接続することにより、どのトランシーバノード120においても光導波路が高密度で存在しないようにできる。すなわち一実施例において、光タップは、トランシーバノード120から離れた地点において、限定数の光導波路150に接続し、トランシーバノードにおける光導波路150の高密度化を避けることができる。
【0066】
加入者光インタフェース140は、光タップ130からの下り光信号を電気信号に変換する。この電気信号は、適切な通信装置によって処理可能である。加入者光インタフェース140は、上り電気信号を上り光信号に変換することもできる。この光信号は、配信光導波路150を経由し、光タップ130へ伝送できる。加入者光インタフェース140は、光ダイプレクサ515を備えることができる。この光ダイプレクサは、配信光導波路150からの下り光信号を、双方向光信号スプリッタ520とアナログ光受信器525とに分配する。光ダイプレクサ515は、デジタル光送信器530が発生する上り光信号を受信できる。デジタル光送信器530は、電気2値/デジタル信号を光形式に変換する。これら光信号は、データサービスハブ110へ伝送できる。逆にデジタル光受信器540は、光信号を電気2値/デジタル信号に変換する。この電気信号は、処理装置550によって扱える。
【0067】
本発明は、光信号を様々な波長で伝送できる。ただしここに記載の波長領域は、実際的なものであり、実施例に過ぎない。当業者には明らかな通り、1310〜1550nm波長領域内、それ以上、あるいはそれ以下の波長も本発明の範囲を逸脱しない。
【0068】
アナログ光受信器525は、下り放送光映像信号を変調無線周波テレビ信号に変換することができる。変換された信号は、変調無線周波単方向信号出力535から出力する。変調無線周波単方向信号出力535は、テレビセット(図示せず)やラジオ(図示せず)等の無線周波受信器へ供給することもできる。アナログ光受信器525は、アナログ変調無線周波送信およびデジタルテレビ用のデジタル変調無線周波送信も処理できる。
【0069】
双方向光信号スプリッタ520は、結合光信号をそれぞれの方向へ伝送できる。すなわち光ダイプレクサ515から双方向光スプリッタ520へ入る下り光信号は、デジタル光受信器540へ伝送する。デジタル光送信器530から双方向光スプリッタへ入る上り光信号は、光ダイプレクサ515へ送り、そこから光タップ130へ送る。双方向光信号スプリッタ520は、デジタル光受信器540へ接続する。この受信器は、下りデータ光信号を電気信号に変換する。また双方向光信号スプリッタ520は、デジタル光送信器530にも接続する。この送信器は、上り電気信号を光信号に変換する。
【0070】
デジタル光受信器540は、1つ以上のフォトレセプタまたはフォトダイオードで構成でき、光信号を電気信号に変換する。デジタル光送信器は、1つ以上のレーザで構成できる。このレーザは、例えばファブリペロー(F−P)レーザ、分散フィードバックレーザ、または面発光型レーザ(VCSEL)である。
【0071】
デジタル光受信器540とデジタル光送信器530とは、処理装置550に接続する。この処理装置は、埋め込んだアドレスに基づき当該加入者光インタフェース140向けのデータを選択する。処理装置550が扱うデータは、1つ以上の電話サービスおよびインターネットサービス等のデータサービスからなることができる。処理装置550は、電話入出力555に接続する。この入出力は、アナログインタフェースでよい。処理装置550は、データインタフェース560にも接続する。このデータインタフェースは、コンピュータ装置、セットトップボックス、ISDN電話、その他同様の装置へのリンクを提供できる。あるいはデータインタフェース560は、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)電話やイーサネット電話とのインタフェースでも良い。データインタフェース560は、イーサネット(10BaseT、100BaseT、ギガビット)インタフェース、HPNAインタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE1394インタフェース、ADSLインタフェース、その他同様のインタフェースでも良い。
【0072】
図5は、光タップルーティング装置435およびタップマルチプレクサ440の例を示す機能ブロック図である。さらにこの図は、各タップマルチプレクサ440内のハードウエア例を示す。しかしながら当業者には明らかな通り、本発明は、図示ハードウエアに限定されず、またハードウエア実施例にも限定されない。すなわちソフトウエア、またはハードウエア、あるいはそれらの組合せによって図5に示す要素を代替しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0073】
光タップルーティング装置435は、下り通信信号のデータサービスハブ信号を各タップマルチプレクサ440に基づき、転送、分割、または配分できる。このタップマルチプレクサは、光信号を1つ以上の光タップ130と通信し、ひいては1つ以上の加入者光インタフェース140(図5には図示せず)と通信する。下り方向において、タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435から電気信号を受信する。すなわちタップマルチプレクサ440は、電気領域において動作し、レーザ送信器を変調し、光信号を発生する。この光信号は、1つ以上の光タップに接続した加入者グループに割り当てる。前記した通り、光タップルーティング装置435は、コンピュータまたはハードワイヤード装置からなることができ、各ポートに割り当てた加入者グループと通信するためのプロトコルを定義するプログラムを実行する。光タップルーティング装置は、各対応する単一ポートを介して加入者グループにサービスを提供できる。光タップルーティング装置435の各ポートは、タップマルチプレクサ440を有する。
【0074】
タップマルチプレクサ440は、様々な加入者グループに対して、光信号を伝送できる。一実施例において、タップマルチプレクサ440は、分類器562と、ポリサ564と、複数の優先出力バッファ566,568,570,572とを備えることができる。タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435から下りデータパケットを受信する。分類器562は、これら下りパケット(光ネットワークのデータサービスハブ110に対して下り方向)を識別し、各パケットを適切なクラスに割り当てる。すなわち各分類器562は、予め定義した規則に基づきパケットヘッダの内容によってパケットを選択できる。
【0075】
クラスは、パケットヘッダ内の任意ビットの値によって定義できる。そして各分類器562は、各パケットの40バイト(または320ビット)までを検査できる。各分類器562は、各パケットの複数のフィールドを考慮できる。これらフィールドは、全イーサネットヘッダ、全IPヘッダ、および発信元および宛先TCPまたはUDPポートを含む。イーサネットヘッダは、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレスと発信元MACアドレスとを持つことができる。分類に利用可能な他のヘッダは表1に示すが、これらに限定するものではない。
【0076】
【表1】
一実施例において、タップマルチプレクサ440は、各論理チャネルあたり複数の分類器を備えることができる。この論理チャネルは、予め割り当てた加入者グループを支援する。すなわち一実施例において、各論理チャネルは、16の異なる加入者を支援できる。しかしながら本発明は、この特定の論理チャネルあたり加入者数に限定されない。それよりも少ないあるいは多い数の加入者を各論理チャネルに割り当てても本発明の範囲および要旨を逸脱しない。各分類器562は、次のような値で構成できる。すなわち40バイトビットマスク、40バイト検査値、およびポリサ割り当てである。
【0077】
各ポリサ564は、対応する分類器562に結合できる。しかしながら別実施例(図示せず)において、複数の分類器562を1つのポリサ564に割り当てることもできる。各ポリサ564は、2段トークンバケットとして動作できる。この場合、第1段バケットは、設定ピーク速度を下り通信トラフィックに強制できる。ピーク速度は、最大速度でよい。この最大速度は、加入者に許可された(加入者光インタフェース140経由)下りパケット送信最大速度である。特にこの速度は、ネットワークが加入者(加入者光インタフェース140経由)からのトラフィックバーストを受け入れる最大速度で良く、ビット/秒で表現する。この第1段において、ポリサ564で設定するピーク速度に合わない不適合パケットは破棄できる。
【0078】
各トラフィックポリサ564の第2段は、トークンバケットとして動作し、持続速度に適合するパケットを特定できる。持続速度は、ネットワークがユーザに提供する最小スループットで良く、ビット/秒(Bps)で表現する。各ポリサ564の第2段において、バーストサイズの評価もできる。一般にバーストサイズは、ネットワークがユーザのピーク速度において中断無しに受け入れるトラフィック量であり、ビットで表現する。
【0079】
分類器562とポリサ564とは、特定用途集積回路(ASIC)やフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のハードウエアで構成できる。分類器562とポリサ564とは、ASICまたはFPGAで構成できるが、本発明はこれらハードウエア装置に限定されない。他の同様の処理装置でも本発明範囲を逸脱しない。また本発明は、前記した通り、図示ハードウエアに限定されず、ソフトウエアあるいはソフトウエアとの組合せによっても実施できる。それらも本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0080】
一実施例において、分類器562は、各パケットヘッダ内のディフサーブコードポイント(DSCP)に基づき、トラフィッククラスを分類する。DSCP値は、RFC2474に定義されている。これはインターネット技術標準化委員会(IETF)が発行したもので、ウエブサイトwww.ietf.orgで入手できる。DSCP値の6ビットは、RFC791が定義するいわゆる「優先度」ビットの後継である。優先度定義は、RFC2474において変更および拡張されている。DSCP値に関連するビットは、IPv4(本出願時点において最も広く使われているインターネットプロトコルのバージョン)において、ToS(サービスタイプ)ビットと呼ぶこともあり、IPv6(インターネットプロトコルの新バージョンであり本出願時点において公共のインターネットでは広まっていない)においては、トラフィッククラスオクテットと呼ぶ。
【0081】
分類器562は、所望DSCP値(または後述する他のパラメータ)によってトラフィックを特定すると、そのトラフィックを適切なポリサ564へ送ることができる。ポリサ564は、下り通信トラフィックの最大送信速度(ピーク速度とも呼ぶ)と、最小送信速度(持続速度とも呼ぶ)と、最大バーストサイズとを強制する。下りトラフィックが最大送信速度を超えていれば、その最大送信速度を超えるパケットを破棄する。下りトラフィックが最小送信速度を超えていれば、その最小送信速度を超えるトラフィックを「プロフィール外」としてマークする。
【0082】
分類器562は、DSCP値(あるいは後述する他のパラメータ)を用い、ポリサを割り当て、ひいてはどの優先度バッファが特定パケットを扱うかを決定できる。前記した通り各ポリサ564は、特定の出力バッファに関連付ける。この出力バッファは、他の出力バッファに対し、予め設定した優先度を有する。バッファの優先度が高いほど、加入者への送信準備ができているパケットが1つ以上ある場合、それを先に送信する。優先度の高い出力バッファにあるパケットは、優先度の低い出力バッファにあるパケットよりも先に送信する。優先度の高いパケットを先に送信することにより、これらパケットは保証帯域幅に先にアクセスする。すなわち、適切な帯域幅が利用可能な場合、優先パケットを即座に処理する。
【0083】
各優先出力バッファ566,568,570,572は、先入れ先出し(FIFO)レジスタで構成できる。しかしながら本発明のバッファは、FIFOレジスタに限定されない。FIFOと同様機能の他の記憶装置でも、本発明の範囲を逸脱しない。さらに本発明は、図示のバッファ数に限定されない。それより多いあるいは少ない数でも本発明の範囲を逸脱しない。
【0084】
図5を参照すると、各パケットは光タップルーティング装置435からやってくる。そのパケットのパラメータに基づき、分類器562の1つがそのパケットを特定する。このパラメータの数は、オペレータが設定できる。これらパラメータは、DSCPコード値を構成できる。これについては後述する。適切な分類器562があると、その分類器は当該パケットを選択する。各分類器には特定のポリサが割り当てられており、そのポリサをパケットに与える。ポリサマッピング機能631は、分類器562のポリサ割り当てに基づき、前記パケットを適切なポリサ564に転送またはマップする。1つ以上の分類器562が同一ポリサ564にパケットを割り当てることができる。しかしながら一般には、1つの分類器562は、1つ以上のポリサにパケットを割り当てることはしない。ポリサ564の第1段(すなわち第1トークンバケットアルゴリズム)は、パケットがその分類において定められた許容ピークデータ速度内にあるか否かを決定する。許容速度内になければ、そのパケットを破棄する。そのパケットが許容ピークデータ速度内にあれば、ポリサの第2段(すなわち第2トークンバケットアルゴリズム)は、そのパケットが保証速度あるいは持続速度内にあってバーストサイズ内にあるかを決定する。全パケットは、それらが保証速度あるいはバーストサイズ内にあるなしに関わらず、出力バッファマッピング機能665により、出力バッファ566,568,570,572の1つへ送る。各ポリサ564は、パケットを1つの出力バッファへ送る。いずれのポリサ564もいずれかの出力バッファへパケットを送れるが、通常は1つのポリサはある1つの出力バッファへパケットを送る。特定のポリサがパケットを送る先の出力バッファは、一般にネットワークサービスプロバイダがデータトラフィック計画を設定する時、決定する。
【0085】
前記した通り、本発明のポリサ564の優れた特徴は、光ネットワーク内の相対的物理位置と、各ポリサ564が扱うデータトラフィックのタイプとである。当業者には明らかな通り、一般にポリサは、ネットワーク境界(進入点)で機能し、ホストが約束したトラフィック特性を確実に守るようにする。一般に従来のポリサは、ネットワークへ流れ込むトラフィック量を制限し、所定ポリシ目標を達成する。一般に従来のポリサは、トラフィックがネットワークに入る時にトラフィックを監視し制御する。しかしながら本発明によれば、ポリサ564はタップマルチプレクサ440内で使用する。これらタップマルチプレクサは、加入者に近接している。
【0086】
本発明のポリサ564は、ネットワーク境界で機能するが、進入点ではなく出口点において機能するところが従来と異なる。このようにポリサ564は、下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。この下り通信は、光ネットワークから出てその光ネットワークの加入者が受信する。量または内容(または両方)の制御は、ポリサ564がパケットのピーク速度と持続速度とバーストサイズとを評価する結果である。この制御は、ポリサ564がパケットに特定の重み付けランダム早期破棄値を割り当てることにより行う。当業者には明らかな通り、インターネットトラフィックはパケットを破棄することによって遅くできるため、特定宛先のパケットを破棄すれば、本発明の光ネットワークから宛先(例えば加入者)へ向かうパケット速度は減速する。
【0087】
前記した通り各ポリサ564は、例えば次のような値で構成できる。すなわちピーク速度、プロフィール速度、バーストサイズ、プロフィール内トラフィック用重み付けランダム早期破棄(WRED)パラメータ、プロフィール外トラフィック用WREDパラメータ、および次段出力バッファ割り当てである。バーストサイズは、加入者がピーク速度において中断や遅延無しに受信できるデータ量であってビットで表現できる。しかしながらバーストサイズは、加入者がバーストサイズの限度を持たないことを示す特別な値でも良い。WREDパラメータの詳細は、図6〜10を参照して後述する。
【0088】
各出力バッファ566,568,570,572は、重み付けランダム早期破棄アルゴリズムを各パケットに対して実行した後、パケットを取り込む。そして各出力バッファは、格納するパケットに対する放出要求があると、パケットを下り方向に送り出す。第1優先出力バッファ566は、下り処理において、最も高い優先度を持つパケットであって最初に加入者へ送信すべきパケットを全て評価できる。それに続く出力バッファは、より低い優先度を持ち、最も低い優先度を持つ第4出力バッファ572に至る。
【0089】
前記した通り各優先出力バッファは、別々に重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムを実行し、パケットをバッファに受け入れるかあるいは破棄するかを決定する。各優先出力バッファは、ポリサに割り当てた値に適合するトラフィックと、ポリサに割り当てた値に適合しない下りトラフィックとに対し、異なる動作を行う。
【0090】
ネットワークサービスプロバイダがポリサに割り当てた所定パラメータ(ピーク速度、持続速度、バーストサイズ等)の範囲内と見なされた下りトラフィックは、3つのパラメータに基づき重み付けランダム早期破棄アルゴリズムで処理する。すなわち最小閾値、最大閾値、およびプロフィール内トラフィックに特有の最大破棄確率である。最小閾値、最大閾値、および最大破棄確率は、ネットワークサービスプロバイダが各ポリサ564に割り当てる。
【0091】
ポリサの所定パラメータの範囲外である下りトラフィックは、やはり3つのパラメータに基づき重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムで処理する。すなわち最小閾値、最大閾値、およびプロフィール外トラフィックに特有であって各ポリサ564が割り当てる最大破棄確率である。前記した通り、最小閾値、最大閾値、および最大破棄確率は、ネットワークサービスプロバイダが各ポリサ564に割り当てる。
【0092】
ポリサに予め設定した値の範囲内および範囲外のトラフィックについて異なる最大破棄確率値を用いることにより、異なるトラフィッククラスに異なる重み付けができる。実際には、サービスプロバイダは、WREDアルゴリズムに基づいてトラフィック優先度を割り当てることができる。
【0093】
特定の優先出力バッファにパケットを格納すると、これらパケットは、各優先出力バッファから所定ポリシまたは待ち行列規則に基づき出力する。一般に、ある出力バッファからパケットを出力するのは、そのバッファの全ての高位の優先出力バッファが空の時だけである。例えば各優先出力バッファ566,568,570,572にパケットが存在する場合、第2優先出力バッファ568内のパケットの出力は、第1優先出力バッファ566内の全パケットを出力してから開始する。同様に第3優先出力バッファ570内のパケットの出力は、第2優先出力バッファ568の全パケットを出力してから開始する。このような待ち行列規則あるいは出力バッファポリシは、高い優先度の下りトラフィックの遅延を押さえる。
【0094】
図6は、光ネットワークのデータサービスハブ110から当該光ネットワークの加入者へ送信する下りパケットの処理方法の一例を示す。基本的に図6は、トランシーバノード120に配置した光タップルーティング装置435とタップマルチプレクサ440との処理全体を示す。
【0095】
以下のフローチャート説明は、おおむね従来のコンピュータ要素による処理および動作の記号表現で行う。コンピュータ要素とは、処理装置(プロセッサ)、記憶装置、接続した表示装置、および入力装置等である。これら処理および動作は、混成分散コンピューティング環境における従来のコンピュータ要素を使用しても良い。例えば遠隔ファイルサーバ、コンピュータサーバ、記憶装置等を使用できる。これら従来の分散コンピューティング要素の各々は、処理装置から通信ネットワークを介してアクセス可能である。
【0096】
以下の処理および動作は、処理装置による信号処理と、1つ以上の記憶装置に格納したデータ構造内での信号維持とを含む。本説明において、処理とは、一般に所望結果に導くための一連のコンピュータ実行ステップである。一般にこれらステップは、物理量の物理的処理を必要とする。通常、これら量は、電気信号、磁気信号、または光信号の形態を取るが、必ずしもそうとは限らない。これら信号は、記憶、転送、結合、比較、処理等が可能である。当業者には明らかな通り、これら信号の表現として、ビット、バイト、ワード、情報、要素、記号、文字、数字、点、データ、入力、オブジェクト、画像、ファイル等の用語を用いる。これらおよび同様の用語は、コンピュータ動作に関する適切な物理量に関連付けられる。またこれら用語は、コンピュータ動作内および動作中において存在する物理量に従来から適用している単なるラベルに過ぎない。
【0097】
コンピュータ内での処理は、生成、追加、計算、比較、移動、受け取り、決定、識別、格納、ロード、実行等の用語を用いて参照することが多い。これら処理は、人間のオペレータが手動で行う動作に関連することが多い。本明細書に記載の動作は、コンピュータと対話する人間のオペレータまたはユーザが与える様々な入力に関連した機械動作であっても良い。
【0098】
ここに記載のプログラム、処理、方法等は、特定のコンピュータまたは装置に関係あるいは限定するものではない。本開示に基づくことにより、様々な汎用機械を以下に説明する処理に使用できる。
【0099】
図6に示す論理流れ図は、中心論理または最高位レベルの処理であり、繰り返し実行できる。図6に示す論理流れ図は、図1〜5に示したソフトウエア、ハードウエア、または両方の初期化後に開始できる。
【0100】
例えばオブジェクト指向プログラミング環境において、図6に示す各ステップの実行に使用可能なソフトウエア要素、ソフトウエアオブジェクト、またはハードウエアは、図4および5で説明した処理に先立ち、初期化または作成する。従って当業者には明らかな通り、図1〜5で説明したソフトウエアオブジェクトまたはハードウエアの初期化に関するいくつかのステップは、示さない。
【0101】
本発明は、コンピュータプログラム、またはハードウエア、または両者の組合せで構成し、以下に説明し添付フローチャートに示す各機能を実施する。しかしながら本発明をコンピュータプログラミングまたはハードウエア設計において実施する場合、多くの様々な方法が可能である。従って本発明は、特定セットのコンピュータプログラム命令に限定されない。熟練したプログラマであれば、例えば本明細書のフローチャートおよび関連説明に基づき、コンピュータプログラムを書き、あるいは適切なハードウエア回路を見つけ、開示した本発明を容易に実施できるであろう。従って特定セットのプログラムコード命令や詳細ハードウエア装置の開示は、本発明の作成方法や使用方法を適切に理解するために、必要ではなかろう。処理の流れを示す図面を参照しながら、請求の範囲に記載したコンピュータ実行処理による本発明機能を詳細に説明する。
【0102】
以下に説明する処理および処理の流れにおいて、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0103】
ステップ610は、下り通信を処理する方法の一例600における第1ステップである。ステップ610において、タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435からパケットを受け取る。
【0104】
決定ステップ615は、パケットが特定タップマルチプレクサ440の1つ以上の分類器562に一致するか否かを決定できる。決定ステップ615が肯定であれば、Yesに分岐してステップ620へ進み、一致する分類器562の1つに当該パケットを割り当てる。これは順位に基づいて行う。この順位は、サービスプロバイダが設定できる。決定ステップ615が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ625へ進む。
【0105】
決定ステップ625は、パケットが特定タップマルチプレクサ440の分類器562のいずれかに一致するか否かを決定する。決定ステップ625が否定であれば、Noに分岐してステップ630へ進み、当該パケットを破棄する。決定ステップ625が肯定であれば、Yesに分岐してステップ631へ進む。
【0106】
ステップ631は、前記パケットを適切なポリサ564にマップする。このポリサは、当該パケットを処理した分類器562に関連付けられたものである。前記した通り、各分類器562は、1つのポリサ564に関連付けられる。一般に各ポリサ564は、1つの分類器562と1つの優先出力バッファとに関連付ける。
【0107】
決定ステップ635において、各ポリサ564は、パケットが宛先加入者のピーク速度を超えるか否かを決定できる。前記した通りピーク速度は、加入者に許可された下りパケット受信最大速度で良い。特にピーク速度は、ネットワークがユーザ宛のトラフィックバーストを受け取る最大速度であり、ビット/秒で表現できる。決定ステップ635は、点線のルーチン記号でハイライト表示してあり、加入者用ピーク速度を評価する第1段トークンバケットアルゴリズムからなることを示す。トークンバケットアルゴリズムは、当業者に公知である。かかるバケットアルゴリズムを説明した資料の1つは、シスコシステムズ社が発行した「監視および整形の概要」QC87〜QC98ページである。バケットアルゴリズムを説明した他の刊行物は、次の白書である。「サービスソリューションのシスコIOS(商標)ソフトウエア品質」、シスコシステムズ社発行、著作権1998年。これら両資料の全内容は、参照によりここに組み込む。
【0108】
決定ステップ635が肯定であれば、Yesに分岐してステップ637へ進み、前記パケットを破棄する。決定ステップ635が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ640へ進む。
【0109】
決定ステップ640においてポリサ564は、パケットが持続速度およびバーストサイズに一致するか否かを決定できる。決定ステップ640も、点線のルーチン記号でハイライト表示し、加入者用ピーク速度を評価する第2段トークンバケットアルゴリズムからなることを示す。前記した通りトークンバケットアルゴリズムは当業者に公知であるため、これらアルゴリズムの詳細は省略する。参照によりその全てをここに組み込んだ前記トークンバケットアルゴリズムに関する刊行物を参照できる。決定ステップ640が否定であれば、Noに分岐してステップ645へ進み、前記パケットをネットワーク管理者がポリサ564に割り当てたバーストサイズまたは持続速度に不適合であると決定する。次にステップ650において、ポリサ564は、「不適合」最大破棄確率と、最大閾値と、最小閾値とを「プロフィール外」と決定したトラフィックに属するパケットに割り当てる。プロフィール外とは、当該パケットがポリサのバーストサイズまたは持続速度の範囲外(より大)であることを意味する。
【0110】
決定ステップ640が肯定であれば、Yesに分岐してステップ655へ進み、ポリサ564は特定分類器562のトラフィックプロフィールに適合するパケットとして決定する。次にステップ660において、ポリサ564は、適合最大破棄確率と、最大閾値と、最小閾値とを「プロフィール内」と決定したトラフィックに属するパケットに割り当てる。プロフィール内とは、当該パケットがポリサのバーストサイズおよび持続速度内であることを意味する。
【0111】
ステップ665は、前記パケットを適切な出力バッファにマップする。一般に各ポリサ564は、特定の出力バッファ566,568,570,572の1つに関連付ける。決定ステップ670において、各優先出力バッファは、パケットがプロフィール内トラフィックと識別されたかまたはプロフィール外トラフィックと識別されたかを決定できる。決定ステップ670が肯定であれば、すなわち当該パケットがポリサに割り当てたバーストサイズまたは持続速度に一致していれば、Yesに分岐してルーチン675へ進み、前記適合パケットを特定の出力バッファに受け入れるか否かを決定する。ルーチン675の詳細は、図7を参照して後述する。
【0112】
決定ステップ670が否定であれば、すなわち前記パケットがポリサ564に割り当てた持続速度またはバーストサイズに適合していなければ、Noに分岐してルーチン680へ進み、特定出力バッファに当該不適合パケットを受け入れるか否かを決定する。ルーチン680の詳細は、図8を参照して後述する。
【0113】
ステップ685は、前記した通り、バッファに受け入れたパケットを所定順序において出力する。一般にこの所定順序は、優先度の高いバッファから最初にパケットを出力し、その後、優先度の低いバッファからパケットを出力する。ステップ690は、前記パケットを加入者へ送る。
【0114】
図7は、サブ処理675の一例を示し、プロフィール内パケットを特定の優先出力バッファに受け入れるか否かを決定する。この図は、各優先出力バッファが実行する処理の全体を示す。
【0115】
以下に説明する処理において、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0116】
ステップ705は、プロフィール内パケットを特定の優先出力バッファへ受け入れる方法例675の第1ステップである。ステップ705は、当該出力バッファが満杯であるか否かを決定する。決定ステップ705が肯定であれば、Yesに分岐してステップ710へ進み、パケットまたはパケット列を破棄する。次にステップ720において、処理は図6のステップ600へ戻る。
【0117】
決定ステップ705が否定であれば、Noに分岐してステップ725へ進み、受け入れ出力バッファの平均使用率または現在量を適合パケットだけを計数することにより計算する。すなわち出力バッファの平均現在量は、特定通信トラフィックプロフィールに適合するパケットだけに基づいて計算する。
【0118】
決定ステップ730は、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「適合」最小閾値以下であるか否かを決定する。決定ステップ730が肯定であれば、Yesに分岐してステップ735へ進み、当該パケットを出力バッファに格納する。次にステップ740において、処理は図6のステップ685へ戻る。
【0119】
決定ステップ730が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ745へ進み、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「適合」最大閾値より大きいか否かを決定する。決定ステップ745が肯定であれば、Yesに分岐してステップ750へ進み、当該パケットを破棄する。次に処理は図6のステップ615へ戻る。
【0120】
決定ステップ745が否定であれば、Noに分岐してステップ760へ進み、重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムに基づき前記パケットを破棄できる。一般にWREDアルゴリズムは、指数重み付け移動平均推定量を用い、平均出力バッファ(待ち行列)使用量または現在量を計算する。一般にこの量は、突発的パケット流れを平均化する。一般にパケット破棄確率は、平均待ち行列またはバッファ使用量または現在量が上がるにつれ、増加する。一般にパケットを破棄する確率は、ゼロ(平均バッファ量が最小閾値にある時)から始まり、設定した最大破棄確率(平均バッファ量が最大閾値にある時)へと直線的に変化する。図10は、プロフィール内すなわち適合下りトラフィックに関するWREDアルゴリズムを図の形で示す。
【0121】
WREDアルゴリズムは、前記した通り、指数重み付け移動平均を使用して平均バッファサイズを計算する。平均バッファサイズの測定は、パケットが特定優先出力バッファまたは待ち行列に受け入れられる毎に更新する。このアルゴリズムは、平均バッファサイズの以前の値と瞬時値とを用い、次の式のように平均バッファサイズを更新する。
【0122】
ここでQavgは平均バッファサイズ、Qinstは瞬時平均バッファサイズである。
【0123】
図10に示す通り、平均バッファサイズまたは待ち行列深さが最小閾値(Thmin)より上であれば、WREDアルゴリズムはパケット破棄を開始する。一般にパケット破棄率は、平均バッファまたは待ち行列使用率/現在量の増加と共に直線的に増加し、平均待ち行列サイズの最大閾値(Thmax)に至る。図10のPmaxは、ポリサ564が現在パケットに割り当てた最大破棄確率を示す。
【0124】
図8は、プロフィール外パケットを特定バッファに受け入れるサブ処理例680を示す。この図は、プロフィール外パケットについて優先出力バッファが行う処理の全体を示す。
【0125】
以下に説明する処理において、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0126】
ステップ805は、プロフィール外パケットを特定の優先出力バッファへ受け入れる方法例680の第1ステップである。ステップ805は、当該出力バッファが満杯であるか否かを決定する。決定ステップ805が肯定であれば、Yesに分岐してステップ810へ進み、パケットまたはパケット列を破棄する。次にステップ815において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0127】
決定ステップ805が否定であれば、Noに分岐してステップ820へ進み、受け入れ出力バッファの平均使用率または平均現在量を計算する。ステップ820は、適合パケットおよび不適合パケットの両方を計数することにより、出力バッファの平均量を計算する。
【0128】
決定ステップ825は、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「不適合」最小閾値以下であるか否かを決定する。決定ステップ825が肯定であれば、Yesに分岐してステップ830へ進み、当該パケットを出力バッファに格納する。次にステップ835において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0129】
決定ステップ825が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ840へ進み、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「不適合」最大閾値より大きいか否かを決定する。決定ステップ840が肯定であれば、Yesに分岐してステップ845へ進み、当該パケットまたはパケット列を破棄する。ステップ850において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0130】
決定ステップ840が否定であれば、Noに分岐してステップ855へ進み、前記したように重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムに基づき1つ以上のパケットを破棄できる。しかしながらステップ855のWREDアルゴリズムは、図7のステップ760のWREDアルゴリズムとは異なるパラメータを使用する。両者の差異は、最大確率破棄値(Pmax)と最大および最小閾値ThmaxおよびThminである。用語の定義については図10に示す。サブ処理680のステップ820に関して説明したように、出力バッファの平均使用率または現在量は、適合パケットと不適合パケットの両方を計数することによって計算する。
【0131】
一方、図7のステップ725は、出力バッファの平均使用率または量を計算する際、特定加入者の通信トラフィックプロフィールに一致するパケットだけを計数する。別の差異は、プロフィール内トラフィックおよびプロフィール外トラフィックに割り当てる閾値である。プロフィール内トラフィック用閾値は、プロフィール外トラフィック用閾値とは異なる。
【0132】
最大破棄確率に複数の値を用いることにより、およびプロフィール内トラフィックおよびプロフィール外トラフィックの閾値を調整することにより、特定トラフィッククラスを異なって重み付けできる。実際において、かかる特徴により、サービスプロバイダは、トラフィックのタイプ別にトラフィック優先度を付与できる。出力バッファサイズが設定閾値内にある限り、パケット破棄確率は、サービスプロバイダが割り当てる最大破棄確率に直接比例する。図9に示す通り(図10と比較して)、プロフィール外トラフィックに関するThminおよびThmax閾値は、プロフィール内トラフィックに関するものより一般に低く、プロフィール外トラフィックに関する最大破棄確率は高い。
【0133】
下りQoSポリシの実行
本発明は、サービスプロバイダがサービス品質管理規則を強力で柔軟に定義することを可能にする。これら規則の実際的使用方法を以下に説明する。QoSポリシのいくつかの形態は、優先度付与、バックボーン優先度のマッピング、加入者帯域幅制限を含み(ただしこれらに限定するものではない)、本発明に基づいて実施できる。
【0134】
音声トラフィック
多くの環境において、あるトラフィックには他よりも高い優先度を付与できる。例えばボイスオーバIPおよびTDMオーバIPパケットは、通常のデータトラフィックよりも高い優先度を付与すると、好都合である。これら両トラフィックタイプは、加入者光インタフェース(SOI)140宛であり、加入者光インタフェースに取り付けた加入者機器宛ではない。
【0135】
このトラフィックが確実に適切な優先度を受けるため、1つ以上の分類器を割り当てることができる。一般にかかるパケットは、全てIPおよびMAC宛先が加入者光インタフェース140自体であるため、好都合な分類の1つは、宛先MACアドレス内のIEEE管理組織識別子(OUI)を利用する。一実施例において、これら3バイトは00060D16の値を持つことができる。
【0136】
この値の添字16は、その数の基数を示す。同様に基数2および基数10によって他の数を表現し、それら数を識別し、混乱を避けることができる。これら基数は、当業者には容易に理解できよう。以下に示すマスクおよび値の全ては、基数16で表現する。分類器のマスクおよび値は、次のように設定できる。
【0137】
マスク1:FFFFFF0000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000
000000000000
値1:00060D0000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000
000000000000
当業者には明らかな通り、これらマスクと値とは、本明細書の表1の一部に対応する。各文字は、表1の対応する値の4ビットを表し、基数16で表現する。従って前記マスクと値の各文字は、表1の各行を左から右へ占める4バイト(32ビット)の各4ビットを表す。マスクの第1行は、イーサネットヘッダ(14バイト、従ってマスクおよび値における28文字)を表す。次行は、表1のIPヘッダの20バイトを表し、最終行は部分UDP/TCPヘッダ(6バイト)を表す。
【0138】
前記マスクの基数16の文字を2進数に変換した場合、2進数1は前記値によって検査するビット位置を表す。そして2進数0は、検査しないビット位置を表す。「値」の文字を2進数に変換した場合、前記マスクにおいて2進数1に対応する全ての「値」ビット位置の値は、通常、パケットヘッダにおける対応ビットと同一でなければならない。これは、分類器が当該パケットを受け入れるためである。1つ以上のビットが同一でない場合、当該パケットはその分類に一致せず、次の分類器へ行く。いずれの分類器にも一致しなければ、破棄する。これは当業者に明らかな通りである。
【0139】
1つのポリサ564は、マスク1および値1によって表されるトラフィックの帯域幅を管理できる。このことは、複数の加入者がこの種のトラフィックを受信する場合にもあてはまる。
【0140】
代表的な住宅用構成は、通話を支援するがTDMオーバIPを支援しない。一般に各通話は、約156.8kbit/秒の帯域幅を必要とする。(この帯域幅は、G.711コーデックと5msサンプリングインターバルに基づく。帯域幅は、RTP、UDP,IP,およびMACヘッダおよびトレーラを含むが、プリアンブルまたはフレーム間ギャップは含まない。)
本例における仮定として、ポリサ564は、16加入者の各々について2つまでの同時通話を考慮する必要があり、さらに加入者光インタフェース140への別のトラフィック(例えばネットワーク管理)を許容するものとする。合計必要帯域幅は、約6Mbit/秒である。
【0141】
一般に音声トラフィックは、一定ビット速度であるため、バースト性能は低くて良い。最悪の場合として各通話について2つのサンプルが連続して到着すると仮定する。これは、784ビット/パケットの場合、25kbitをちょうど越えるバーストを表す。この値を2倍することにより、ネットワーク管理および他のオーバヘッドの許容値として、50kbitのバースト限度を作る。
【0142】
従ってこのトラフィック用ポリサ564は、次のように構成できる。
【0143】
ピーク速度1:9Mbit/s
プロフィール速度1:6Mbit/s
バースト限度1:50kbit
音声トラフィックは特に遅延に敏感であるため、最高位出力バッファまたは第1優先出力バッファ566に割り当てる。
【0144】
前記ピーク速度1は、ポリサ564における第1段トークンバケットに関連する。図6のステップ635における第1段トークンバケットは、前記速度においてトークンを追加することにより9Mbit/sに設定する。前記プロフィール速度1は、第2段トークンバケット(ステップ640)を表す。このトークンバケットは、6Mbit/sに対応する速度で満たす。前記バースト限度は、1度に通過できるデータ量を決定し、第2段トークンバケットにおけるトークン数である。本例において、第2段トークンバケットは、50kbitのデータを表す最大トークン数を保持できる。
【0145】
バックボーン優先度のマッピング
サービスプロバイダが例えばディフサーブコードポイントを使用してそのバックボーン上の高位優先度トラフィックをマークする場合、同様の方法で光ネットワークのトラフィックに優先度を設定できる。例えばエクスペダイテッドフォワーディング(EF)パーホップビヘイビア(PHB)は、1011102のディフサーブコードポイントを使用する。このトラフィックを識別するための分類器は、容易に定義できる。
【0146】
マスク2:000000000000000000000000FFFF
00FC000000000000000000000000000000000000
000000000000
値2:0000000000000000000000000800
00B8000000000000000000000000000000000000
000000000000
一例として、優先転送トラフィックを1000Mbit/s、通常速度を100Mbit/s、およびバースト期間を1秒までと仮定する。
【0147】
ピーク速度2:1000Mbit/s
プロフィール速度2:100Mbit/s
バースト限度2:100Mbit
優先転送は高い優先度を必要とするため、最優先出力バッファまたは第1優先出力バッファ566にこのトラフィックを割り当てる。(この出力バッファは、前記した音声およびTDMトラフィックに使用するものと同一で良い。)
アプリケーション阻止
サービスプロバイダは、特定アプリケーションをネットワークから完全に阻止したい時がある。これを行う1つの方法は、これらアプリケーションにゼロの帯域幅を割り当てることである。一例として、プロバイダがナップスター(デジタル音楽ファイル共有または他の大容量ファイル転送)トラフィックをネットワークにおいて禁止したい場合を考える。一般にナップスターサーバは、ポート777710、887510,および888810を使用する。そこでナップスターサーバからの全トラフィックを特定するには、3つの分類器が必要である。これら分類器は、TCPポート番号を監視することに加え、1つの長いデータグラム(パケットが含むデータ)が2パケットに渡って断片化している場合の第1パケット以外において、断片化していないことを保証する。これは当業者に明らかな通りである。
【0148】
マスク3:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値3:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
1E6100000000
マスク4:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値4:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
22AB00000000
マスク5:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値5:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
22B800000000
これら3つのクラスは、全て1つのポリサに割り当てできる。すなわち3つの分類器562から1つのポリサ564へパケットを供給する一例である。帯域幅割り当ては、簡単である。
【0149】
ピーク速度3:0Mbit/s
プロフィール速度3:0Mbit/s
バースト限度3:0Mbit
このトラフィックに関する優先待ち行列割り当ては、どうでも構わない。便宜上、最低優先待ち行列または第4優先出力バッファ572を割り当てても良い。
【0150】
速度制限トラフィックタイプ
本発明は、特定トラフィックタイプの帯域幅を制限することもできる。例えばサービスプロバイダは、ある論理チャネル上の全加入者に対してマルチキャストストリーミングを200Mbit/sに制限したいと希望することがあろう。マルチキャストトラフィックは、最初の4ビットが11102であるIP宛先アドレスを有する。そしてリアルタイムストリーミングプロトコル(アップルクイックタイムとリアルネットワークリアルビデオの基準として使用する)は、一般に宛先ポート554を使用する。マルチキャストRTSPパケットを識別するため、例えば次のような分類器構成を使用できる。
【0151】
マスク6:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
0000FFFF0000
値6:0000000000000000000000000800
05000000000000000011000000000000E0000000
0000022A0000
このトラフィック用の調速器は、1.5秒のバースト限度において200Mbit/sに構成できる。
【0152】
ピーク速度4:250Mbit/s(このピーク速度例は任意である。200Mbit/sを超える速度は許可されないからである。)
プロフィール速度4:200Mbit/s
バースト限度4:300Mbit
ストリーミングアプリケーションは、遅延に対してやや敏感である。従ってこのトラフィックは、第2位優先度または第2優先出力バッファ568を割り当てることが好ましい。
【0153】
サービス不能攻撃に対する防御
通常タイプのサービス不能攻撃は、ICMPインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)要求によって攻撃対象をあふれさせる。このプロトコルは、インターネットの内部ハウスキーピングに使用する。ICMP診断の正当な使用には少量の帯域幅で十分なため、ICMPトラフィックの速度を制限すれば、ICMPに基づくサービス不能攻撃を防御できる。一般にICMPメッセージは、IPヘッダにおいてプロトコル値1を有する。
【0154】
マスク7:000000000000000000000000FFFF
000000000000000000FF00000000000000000000
000000000000
値7:0000000000000000000000000800
0000000000000000000100000000000000000000
000000000000
ピーク速度5:256Kbit/s
プロフィール速度5:256Kbit/s
バースト限度5:0bit
ICMPトラフィックは、最下位優先待ち行列または第4出力バッファ592へ安全に向けることができる。
【0155】
プレミアムサービスの優先化
業務向けサービスプロバイダは、仮想専用ネットワーク(VPN)等の基幹業務サービスに優先度を与えようとする場合がある。本発明は、これを容易に行うため、そのトラフィックを特定し優先度を与える。従来からの一般的なVPNプロトコルは、例えばマイクロソフトのPPTPと標準L2TPの2つである。両方とも簡単に分類可能である。一般にPPTPトラフィックは、TCPポート1723あるいは汎用ルーティングカプセル化(IPプロトコル47)を使用する。一般にL2TPトラフィックは、キー交換用にUDPポート500を使用し、ユーザトラフィック用にUDPポート1701を使用する。このトラフィックを識別できる4つの分類器は、例えば次のようなマスクおよび検査値を有する。
【0156】
マスク8:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
FFFF00000000
値8:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
06BB00000000
マスク9:000000000000000000000000FFFF
000000000000000000FF00000000000000000000
000000000000
値9:0000000000000000000000000800
0000000000000000002F00000000000000000000
000000000000
マスク10:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
FFFF00000000
値10:0000000000000000000000000800
0500000000000000001100000000000000000000
01F400000000
マスク11:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値11:0000000000000000000000000800
0500000000000000001100000000000000000000
06A500000000
各加入者のピーク速度およびプロフィール速度は、サービス品質保証に基づいて割り当てればよい。
【0157】
加入者帯域幅割り当て
本発明の主要特徴は、各加入者に割り当てる帯域幅の詳細な管理である。これに関して本発明のシステムは、ほとんど無限の柔軟性を提供する。以下の説明は、代表例を示すに過ぎない。
【0158】
この実施例において、サービスプロバイダは、インターネットアクセスに関する3レベルのサービスを定義できる。すなわちプレミアム、標準、および初歩である。初歩レベルサービスは、既存のケーブルモデムおよびデジタル加入者線(DSL)サービスにほぼ匹敵する。このサービスは、1Mbit/sの帯域幅とベストエフォート配信を提供できる。標準サービスは、イーサネットと同等性能を提供できる。すなわち10Mbit/sの帯域幅とベストエフォート配信である。プレミアムサービスは、帯域幅を2倍の20Mbit/sとし優先配信を提供できる。プレミアムトラフィックは、標準および初歩レベルトラフィックよりも優先できる。
【0159】
このようなサービス定義において、QoS構成は比較的簡単にできる。トラフィック分類器は、各加入者の宛先IPサブネットワークに一致させれば良い。例えば16の加入者の各々に10.0.0.0からの28ビットサブネットワークを割り当てることが考えられる。(加入者1は10.0.0.0/28、加入者2は10.0.16/28のようにして10.0.0.240/28までを割り当てる。/28は、アドレスの最初の28ビットだけを表現することを意味する。)16の加入者全てを識別するために、合計16の分類器が必要である。
【0160】
マスク12:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値12:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A000000
000000000000
マスク13:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値13:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A000010
000000000000
マスク26:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値26:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A0000E0
000000000000
マスク27:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値27:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A0000F0
000000000000
各加入者について、それが受けるサービスに基づき、調速器を定義できる。本例において、プレミアム加入者は標準速度の150%にバーストできるが、他の加入者は標準速度に制限する。
【0161】
ピーク速度「プレミアム」:30Mbit/s
プロフィール速度「プレミアム」:20Mbit/s
バースト限度「プレミアム」:30Mbit
ピーク速度「標準」:10Mbit/s
プロフィール速度「標準」:10Mbit/s
バースト限度「標準」:15Mbit
ピーク速度「初歩」:1Mbit/s
プロフィール速度「初歩」:1Mbit/s
バースト限度「初歩」:1.5Mbit
プレミアム加入者は、第3位優先待ち行列または第3優先出力バッファ570に割り当てたトラフィックを持つことができる。標準加入者および初歩加入者は、最下位または第4優先出力バッファ572に割り当てできる。
【0162】
バックボーンネットワーク統合
サービス品質(QoS)は、全ネットワークに渡り包括的に管理する時、最も強力である。本発明は、全バックボーンネットワークに渡り、並ぶもののない包括的QoS管理の機会を提供する。このような統合の基本は、IPの優先制御サービス(ディフサーブ)構成である。
【0163】
ディフサーブ用アプリケーション支援
加入者光インタフェース140は、2つのアプリケーションを支援できる。これらアプリケーションは、サービス品質支援から大きな利益を得られるものであり、ボイスオーバIPとT1/E1オーバIPとである。いずれの場合も、サービスプロバイダは、パケットに特定のディフサーブコードポイントをマークするよう、アプリケーションを構成できる。本発明に基づきこのように設定することにより、各アプリケーションは、優先転送、保証転送、あるいはクラスセレクタ優先化をIPネットワークを通して利用できる。さらに加入者光インタフェースのVoIP実行は、メディアゲートウエイコントローラの命令において、呼毎にDSCP値を設定することを支援する。この特徴は、特定の呼(例えばE911サービス)に特別優先権を与えることができる。
【0164】
サービス品質保証の作成
トランシーバノード(TN)120は、加入者とのサービス品質保証(SLA)を広く支援する。トランシーバノード120は、保証全体において1構成要素に過ぎないが、アクセスネットワークとして重要である。以下においては、サービス品質保証におけるトランシーバノードの役割と、本開示がどのようにしてサービス品質保証を支援できるかについて、いわゆるサービス品質(QoS)と管理機能とを通して検討する。
【0165】
サービス品質保証の要素
一般にサービス品質保証は、ATMやフレームリレー等の専用ネットワーク技術に関連して知られている。しかしながらトランシーバノード120のQoS管理の威力と柔軟性とは、同じ概念をIPアクセスネットワークに拡大することを可能にする。従来のATMまたはフレームリレーサービス品質保証の一部である要素を、トランシーバノード管理によるサービス品質保証の一部として使用できる。
【0166】
用語の定義は次の通りである。
【0167】
・ピーク速度。ネットワークがユーザからのトラフィックバーストを受け入れる最大速度であり、ビット/秒で表現する。ネットワークは、ピーク速度を超えるトラフィックを破棄する。
【0168】
・持続速度。ネットワークがユーザに提供する最小スループットであり、ビット/秒で表現する。
【0169】
・バーストサイズ。ネットワークがユーザのピーク速度において中断無しに受け入れるトラフィック量であり、ビットで表現する。
【0170】
・最大待ち時間。ユーザのトラフィックがネットワークを横断する際に経験する最悪遅延である。
【0171】
・損失率。ネットワークが破棄するであろうピーク速度、持続速度、およびバーストサイズに適合するトラフィックのパーセントである。
【0172】
当然ながらサービスプロバイダは、他の要素をサービス品質保証に含めることもできる。トランシーバノード120は、サービスプロバイダが付加価値サービスにできる多くの特徴を提供する。トランシーバノード120は、例えば次のようなサービスを支援する。
【0173】
・アプリケーション優先化。基幹ネットワークアプリケーション(例えば仮想専用ネットワークトラフィック)に優先権を与える。
【0174】
・統計の強化。詳細なトラフィックプロフィールと統計を提供し、ユーザのネットワーク発展計画を支援する。
【0175】
・能動監視。ユーザトラフィックを連続的に監視し、ネットワークアプリケーション障害(例えばウエブサーバ障害)を早期検出する。
【0176】
・ネットワークセキュリティ。トラフィックの暗号化を加入者に提供する。
【0177】
以下においては、従来のサービス品質保証動作パラメータに焦点を当てる。レーザトランシーバノード120がいかにネットワーク性能に貢献するかを検証し、サービス品質保証要件を満たすためにどのように下りQoS管理を行うかを検証する。下記表は、以下において式で使用する主要パラメータと値とを示す。
【0178】
【表2】
厳密なサービス品質保証および加入過剰
業務に対する要件は、サービスプロバイダ間でおよび加入者間で異なる。そのためトランシーバノード120は、サービス品質保証動作パラメータを実施するにあたり、プロバイダに極めて大きな柔軟性を与える。業務によっては、強固なサービス品質保証を要求する。このような環境は、保守的な規定を必要とする。保守的な規定は、極めて厳密な動作保証を提供できるが、ネットワーク全体の利用を低下させ、結果的に大きな投資支出を伴う。
【0179】
他の分野(例えば住宅インターネットアクセス)の場合、サービス品質保証は一般的でなく、望ましくもない。このような環境では、より積極的な規定が効果的であろう。ネットワークが積極的に規定されている場合、意味のあるサービス品質保証を実行することは難しいが、より高い利用率で運用できよう。
【0180】
ここでは、厳密なサービス品質保証とやや緩和したサービス品質保証とを検討する。緩和したサービス品質保証は、ネットワーク資源に対して、ある程度の加入過剰を許容する。その代わり、サービスプロバイダは、ネットワーク動作の全局面について厳密な保証を提供できない。一般に加入過剰は、サービスプロバイダが、技術的配信能力以上に帯域幅を約束することである。一般にほとんどのユーザは、約束帯域幅あるいは保証帯域幅の全てを連続的に使用することはないので、保証帯域幅の使用していない部分は、他のユーザに臨時に割り当てることができる。
【0181】
下り性能
トランシーバノード120の柔軟性は、下り性能の制御において大きな柔軟性を提供する。下りリンクを準備するには、多くの様々な方法がある。ここでは、サービス品質保証がより一般的である環境、すなわち業務用インターネットアクセスに関する代表的構成を検討する。ここでは、主要パラメータに焦点を当てるため、いくつかの簡略化(ただし非現実的ではない)の仮定を行う。
【0182】
・インターネットデータトラフィックは、他のアプリケーションとは別に分類する。別個の分類器を使用し、ボイスオーバIPまたはT1/E1オーバIP等の特定アプリケーションに使用する。
【0183】
・各加入者のデータトラフィックは、個別に分類し監視する。これには、1チャネル上の16の加入者それぞれに1つの分類器と1つのポリサとを必要とする。
【0184】
・全ての一定ビットレート(CBR)トラフィック(例えばボイスオーバIPおよびT1/E1)は、持続速度およびバーストサイズだけによって監視する。ピーク速度は、このトラフィックに使用しない。(非データトラフィック用ポリサは、プロフィール外トラフィック用WREDパラメータを有し、全てのプロフィール外トラフィックを破棄する。この動作は、最小閾値および最大閾値を共にゼロに設定することで行える。)
・時間クリティカルでないデータトラフィック(ウエブサーフィン、ファイルダウンロード等)は、最下位優先出力バッファに割り当てる。
【0185】
・全16加入者のデータトラフィックポリサは、プロフィール内トラフィックについて同一WREDパラメータを有し、プロフィール外トラフィックについては、最大破棄確率においてのみ異なるパラメータを有する。
【0186】
WREDパラメータの推奨値は、次を含む(定義については図9および10参照)
・プロフィール内最小閾値、Thmin、50000バイト
・プロフィール内最大閾値、Thmax、150000バイト
・プロフィール内最大破棄確率、Pmax、26(確率25/256に対応)
・プロフィール外最小閾値、Thmin|out、10000バイト
・プロフィール外最大閾値、Thmax|out、30000バイト
これら仮定に基づき、以下のパラメータによって下り性能の特性を表す。
【0187】
下りチャネル特性
【表3】
厳密サービス品質保証および緩和サービス品質保証共に可能である。厳密サービス品質保証は、次の制限を満たす構成が必要である。
【0188】
・全加入者のピーク速度の合計は、リンク容量より低くなければならない。[ΣPD<CD]
この制限下で、サービス品質保証パラメータは、構成値から直接得ることができる。
【0189】
【表4】
緩和サービス品質保証の構成制限は、それほど厳密でなくて良い。すなわち次の通りである。
【0190】
・全加入者の持続時間の合計は、リンク容量以下でなければならない。[ΣRD<CD]
緩和の場合、サービス品質保証パラメータ用の閉じた形式の式は使えない。次の規則は、それらパラメータについておおよその制限を提供する。
【0191】
【表5】
前記説明は、本発明の実施例を示すだけであり、請求の範囲に定義した本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、多くの変更が前記実施例には可能であると解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aは本発明に基づく光ネットワーク構成例において、主要構成要素のいくつかを示す機能ブロック図である。
図1Bは本発明に基づくネットワークにおいて、機能例とその位置とを示す機能ブロック図である。
【図2】
本発明の光ネットワーク構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】
本発明に基づく屋外トランシーバノード例を示す機能ブロック図である。
【図4】
本発明の一実施例に基づく、単一光導波路によって加入者インタフェースに接続した光タップを示す機能ブロック図である。
【図5】
本発明に基づく、光タップの一例に接続した光タップルーティング装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】
本発明の一実施例に基づく、ネットワークから送出される下りパケット処理方法の一例を示す論理流れ図である。
【図7】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール内パケットを評価するサブ処理の一例を示す論理流れ図である。
【図8】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール外パケットを評価するサブ処理の一例を示す論理流れ図である。
【図9】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール外パケットの重み付けランダム早期破棄を示すグラフである。
【図10】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール内パケットの重み付けランダム早期破棄を示すグラフである。
関連出願
本出願は、2001年7月5日に出願し米国出願第09/899,410号を付与された非仮特許出願「データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するシステムおよび方法」の一部継続出願である。また本出願は、2001年10月4日に出願し米国出願第09/971,363号を付与された非仮特許出願「データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を上りおよび下り方向に通信するシステムおよび方法」に関連する。本出願は、2000年10月26日に出願し米国出願第60/244,052号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して映像、音声、およびデータサービスを提供するシステム、その2」と、2000年12月28日に出願し米国出願第60/258,837号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して映像、音声、およびデータサービスを提供するシステム、その3」と、2000年10月27日に出願し米国出願第60/243,978号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して音声およびデータサービスを提供するプロトコル」と、2001年5月8日に出願し米国出願第60/289,112号を付与された仮特許出願「光ファイバケーブルを介して音声およびデータサービスを提供するプロトコル、その2」とに関して優先権を主張すると共に、それらの全内容を参照により組み込む。
【0002】
技術分野
本発明は、映像、音声、およびデータ通信に関する。さらに詳しくは、データサービスプロバイダと1人以上の加入者との間で下り光信号を通信するシステムおよび方法に関する。
【0003】
背景技術
音声や映像トラフィック等、より複雑なデータを送信する通信ネットワークへの依存が高まっており、帯域幅に対する要求が極めて高くなっている。この帯域幅に対する要求に応えるため、通信ネットワークは、かかる複雑なデータを送信するにあたり、光ファイバへの依存を高めている。同軸ケーブルを使用した従来の通信構成は、光ファイバケーブルだけからなる通信ネットワークに徐々に置き換えられている。光ファイバケーブルが同軸ケーブルより優れている点の1つは、より多量の情報を搬送できることである。
【0004】
家庭向け光ファイバ(FTTH)光ネットワーク構成は、多くのデータサービスプロバイダの夢であった。なぜなら光ファイバは、どのような組み合せの高速サービスでも、高信頼ネットワークを介して企業および消費者へ配信できるからである。FTTHに関連し、事業向け光ファイバ(FTTB)がある。FTTHおよびFTTB構成が好ましい理由は、信号品質が向上し、保守が低減し、関連ハードウエアの寿命が延びるからである。しかしながらFTTHおよびFTTB構成は、コストが極めて高いと考えられてきた。しかしながらFTTHおよびFTTBは、現在、帯域幅に対する要求の高さおよび改良型光ネットワークの研究開発により、現実的となっている。
【0005】
当業界は、従来型の混成家庭向け光ファイバ(FTTH)および混成同軸光ファイバ(HFC)構成を提案した。HFCは、現在多くのケーブルテレビシステムが採用している構成である。このFTTH/HFC構成は、能動信号源をデータサービスハブと加入者との間に配置する。この構成において、代表的な能動信号源は、ルータからなる。この従来型ルータは、複数のデータポートを有し、それらが各加入者を支援する設計となっている。すなわち従来型ルータは、各加入者について1つのポートを使用する。このルータの各データポートは光ファイバに接続し、その光ファイバは加入者に接続する。この従来型FTTH/HFC構成におけるデータポートと光ファイバとの間の接続は、ラストマイルにファイバが集中する。「ラストマイル」および「ファーストマイル」とは、いずれも加入者に接続する光ネットワークの最後の部分を示す用語である。
【0006】
FTTH/HFC構成は、ルータからの光ケーブル数が多いことに加え、従来の同軸ケーブルによって無線周波信号を伝送しなければならない。同軸ケーブルを使用するため、加入者とデータサービスハブとの間に多くの無線周波(RF)増幅器を必要とする。例えば同軸型システムの1〜3キロメートル毎に無線周波増幅器を必要とする。
【0007】
FTTH/HFC構成において同軸ケーブルを使用することは、システムの総コストを押し上げる。なぜなら、この構成には2つの独立したネットワークが存在するからである。すなわちFTTH/HFC構成は、完全に異なる導波路(同軸ケーブルと光ファイバの組合せ)と、かかる2つの独立したシステムを支援するために必要な光機器とにより、高い保守コストを必要とする。簡単に言えばFTTH/HFC構成は、光ネットワークと電気ネットワークとを単に接続するだけであり、両ネットワークは互いに別々に動作する。
【0008】
FTTH/HFC構成における電気ネットワークの1つの問題は、データサービスプロバイダと加入者との間のデータ通信を支援するため、ケーブルモデム技術を含むことである。一般にデータサービスプロバイダは、ケーブルモデム終端システム(CMTS)を使用し、加入者宛に下りデータ通信を発信する。加入者は、かかる下りデータ通信を受信するため、一般にケーブルモデムを使用する。このケーブルモデムは、当業界においてデータオーバケーブルサービスインタフェース規格(DOCSIS)として知られる特定プロトコルに基づき動作する。DOCSISプロトコルは、サービスフローを定義する。サービスフローとは、下り方向の流れについて、CMTSが各パケット内の多数のパラメータを検査し、それに基づいてパケットグループに割り当てる識別データである。
【0009】
すなわちサービスフローは、メディアアクセス制御(MAC)層伝送サービスであり、ケーブルモデムが伝送した上りパケット、あるいはCMTSが伝送した下りパケットに対し、一意の方向性パケット伝送を提供する。DOCSISプロトコルにおいてパケットグループに割り当てた識別データは、入りパケット内にTCP、UTP、IP、LLC、および802.1P/Q識別子等のパラメータを含むことができる。
【0010】
CMTSは、これら識別データに基づき、特定のデータストリームにサービスフローID(SFID)を割り当てる。一般にサービスフローは、CMTSが前記SFIDをデータストリームに割り当てた時に発生する。SFIDは、CMTSにおいてサービスフローの基本識別子として働く。サービスフローは、少なくともSFIDと方向とによって特徴付けられる。下りデータ通信に関するDOCSISプロトコルの大きな欠点の1つは、このプロトコルが帯域幅を保証しないことである。すなわち特定の加入者グループの全ケーブルモデムは、あるモデムが帯域幅を要求すると、上りおよび下り両方向において帯域幅を競争で獲得する。モデム間におけるこの帯域幅獲得競争は、下りデータ通信を受信する各ケーブルモデムにとって、データ通信のサービス品質に大きく影響する。
【0011】
例えばT1通信用にケーブルモデムを使おうとする加入者は、通信ジッタを低減するため、一定のビットレートと安定したパケット到着時間とを必要とする。T1通信は、通話、ビデオ会議、その他通信を含む。DOCSISプロトコルに基づく各ケーブルモデムは、帯域幅を競争で獲得するため、ケーブルモデムによっては、T1通信に関して一定ビットレートを獲得できない。このような場合、T1通信の品質が低下する。すなわち加入者は、通話中やビデオ会議中、通信遅延や通話途絶に遭遇する。
【0012】
DOCSISは、無線周波変調ネットワークで動作する。このネットワークは、プロトコルに対して一定の制限を加える。戻り帯域幅は、下り帯域幅よりも低い。これは、2方向においてスペクトルを配分する方法の結果である。これは、対称帯域幅を必要とする分野において、問題となる。このような分野は、ピアツーピアファイル転送、ビデオ会議、ウエブサーバからの通信等を含む。
【0013】
従って本分野においては、データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するにあたり、同軸ケーブルを必要とせず、同軸ケーブルでのデータ信号伝送を支援する関連ハードウエアやソフトウエアも必要としないシステムおよび方法が求められている。また本分野においては、データサービスプロバイダと加入者との間で光信号を通信するにあたり、多数の加入者にサービスを提供でき、データサービスハブにおける接続数を削減できるシステムおよび方法が求められている。
【0014】
さらに本分野においては、サービス品質を維持するため、光ネットワークの出口部において下り帯域幅を監視し管理できる下り光通信処理方法およびシステムが求められている。さらに本分野においては、光ネットワークの1人以上の加入者の要求または選択したサービスタイプに基づき、下り帯域幅を追加あるいは削減できるシステムおよび方法が求められている。さらに本分野においては、完全な光ネットワークにおいて、その加入者が受信する下り光通信の量または内容(または両方)を制御する方法およびシステムが求められている。
【0015】
発明の開示
本発明は、広く光ファイバネットワークを介してデータおよび放送信号を効率的に伝送するシステムおよび方法に関する。さらに詳しくは、光ネットワークのデータサービスハブから当該光ネットワークの加入者へ伝送する下り光通信を扱う方法およびシステムに関する。「下り」とは、データサービスハブが発信するデータ信号を光ネットワークの加入者へ向けて送る通信方向を示す用語である。逆に「上り」とは、加入者が発信するデータ信号を光ネットワークのデータサービスハブへ向けて送る通信方向を示す用語である。
【0016】
本発明は、ネットワークの入り口部においてデータを監視する従来方法とは異なり、光ネットワークの出口部において下り帯域幅をサービス品質に関連して監視および管理できる。すなわち本発明は、光ネットワークの外縁近く、すなわち光ネットワークの加入者に物理的に近い位置において、下り通信トラフィックを監視できる。ネットワークプロバイダは、光ネットワーク加入者が受信する下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。
【0017】
本発明は、下り通信の量または内容(または両方)を制御するため、下り通信トラフィックを複数レベルにおいて評価する。この複数レベル評価は、下りパケットを分類し、それら下りパケットが特定のサイズおよび速度パラメータに一致するか否かを評価する。特に複数の分類器によって下りパケットを分類あるいは区分けする。一般に各分類器は、特定のポリサ(監視器)に関連付ける。各ポリサは、他よりも高い優先度を持つ特定の出力バッファに関連付けることができる。
【0018】
各ポリサは、1つ以上の分類器から下りパケットを受け取ることができる。このポリサは、特定の下りパケットのサイズおよび速度パラメータを評価できる。例えばポリサは、下りパケットと、ネットワーク管理者がそのポリサに割り当てたピーク速度、持続速度、およびバーストサイズとを比較できる。ネットワーク管理者は、各ポリサが監視するピーク速度、持続速度、およびバーストサイズを設定し、異なるタイプの下りパケットを追跡できる。
【0019】
ポリサは、ポリサに割り当てたピーク速度を下りパケットが超えたら、その下りパケットを破棄できる。ポリサは、ポリサに割り当てた持続速度またはバーストサイズを下りパケットが超えたら、そのトラフィックを例えば「不適合トラフィック」として識別できる。一方ポリサは、下りパケットがポリサの持続速度またはバーストサイズに一致あるいは範囲内であれば、そのトラフィックを例えば「適合トラフィック」として識別できる。そしてポリサは、重み付けランダム早期破棄値(最大破棄確率、最大閾値、最小閾値等)を割り当てることができる。この値は、一意であり、適合下りトラフィックと不適合下りトラフィック間で異なる。各ポリサは、2段階トークンバケットアルゴリズムとして動作できる。第1段バケットは、下り通信トラフィックにピーク速度を強制する。第2段トークンバケットは、当該ポリサに割り当てたバーストサイズまたは持続速度を超えるパケットを特定できる。
【0020】
複数の出力バッファの1つは、各ポリサからパケットを受け取れる。各出力バッファは、重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムを個別に実行し、パケットをバッファに受け入れるか破棄するかを決定できる。各出力バッファは、重み付けランダム早期破棄アルゴリズムにおいて、下りパケットに割り当てた重み付けランダム早期破棄値を使用できる。
【0021】
WREDアルゴリズムとタイプ別にトラフィックを分類することにより、ある通信トラフィックには他タイプのトラフィックより高い優先度を与える。例えばT1通信用光ネットワークを使用する加入者は、ジッタを低減するために一定ビットレートと安定したパケット到着時間とを必要とする。T1通信は、通話、ビデオ会議等のトラフィックを含むことができる。本発明は、T1通信でのジッタ低減を助けるため、一定ビットレートを必要としない他タイプの通信トラフィックより高い優先度をT1通信に割り当てることができる。一定ビットレートを必要とせず低い優先度を割り当てる通信は、例えばインターネットサーフィン、コンピュータ間のファイル転送等である。
【0022】
本発明は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、それらの組合せ等のハードウエアで実施できる。しかしながら本発明は、ハードウエアに限らず、ソフトウエアでも良い。
【0023】
本発明は、光タップルーティング装置または1つ以上の光タップマルチプレクサを備えるトランシーバノードで構成することもできる。この光タップルーティング装置は、どの光タップマルチプレクサが下り電気信号を受信するかを判断でき、複数の光タップのどれが上り光信号を発信したかを特定できる。また光タップルーティング装置は、データをフォーマットし、各光タップに接続した各加入者に対してデータを送受するためのプロトコルを実行できる。光タップルーティング装置は、8ポートスイッチをさらに備えることができる。
【0024】
この8ポートスイッチは、1つ以上の光タップマルチプレクサに接続できる。各光タップマルチプレクサは、1つ以上のパケット分類器と、1つ以上のポリサと、1つ以上の出力バッファとを備えることができる。
【0025】
発明を実施するための最良の形態
本発明は、光ネットワークに配置したハードウエア、ソフトウエア、またはそれらの組合せによって実現する。本発明は、トランシーバノードを備えることができる。このトランシーバノードは、光タップルーティング装置と、当該光タップルーティング装置から下りパケットを受信する複数の光タップマルチプレクサとを備える。各光タップマルチプレクサは、複数の分類器と複数のポリサとを備える。本発明は、これら分類器とポリサとにより、少なくとも1ギガビットまたはそれより速いデータ速度を支援でき、データサービスハブに対する光形式のイーサネット通信を支援でき、当該光帯域幅を所定数の配信グループに配分できる。本発明は、予め指定した増分において加入者に光帯域幅を配分できる。本発明の柔軟性および多様性は、少しの構成要素によって実現できる。
【0026】
図面を参照しながら本発明の態様および動作環境を説明する。図面において同一番号は同一要素を示す。
【0027】
図1Aは、本発明に基づく光ネットワーク構成例100を示す機能ブロック図である。光ネットワーク構成例100はデータサービスハブ110を備え、このデータサービスハブは1つ以上の屋外トランシーバノード120に接続する。トランシーバノード120は、光タップ130に接続する。光タップ130は複数の加入者光インタフェース140に接続できる。光ネットワーク構成例100の各構成要素間には、光導波路150,160,170,180等がある。光導波路150〜180は矢印で示し、それら矢印の頭は光ネットワーク構成例100の構成要素間におけるデータの流れ方向例を示す。図1Aは、1つのトランシーバノード120と、1つの光タップ130と、1つの加入者光インタフェース140とのみを示すが、図2とその説明から明らかな通り、それぞれ複数のトランシーバノード120と光タップ130と加入者光インタフェース140とを使用しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。本発明の実施例の多くにおいて、一般に複数の加入者光インタフェース140を1つ以上の光タップ130に接続する。
【0028】
屋外トランシーバノード120は、加入者光インタフェース140を使用する1人以上の加入者からの要求に基づき、帯域幅を追加あるいは削減できる。屋外トランシーバノード120は、屋外環境条件に耐えるように設計でき、撚り線に吊り下げるか、台座や穴に取り付けるように設計できる。屋外トランシーバノードは、摂氏マイナス40度から摂氏プラス60度の温度範囲で動作できる。トランシーバノード120は、電力を消費しない受動冷却装置を用いることにより、前記温度範囲で動作できる。
【0029】
加入者光インタフェース140とデータサービスハブ110との間に配置する従来のルータとは異なり、屋外トランシーバノード120は、トランシーバノード120の周囲温度を制御するための能動冷却加熱装置を必要としない。本発明は、より多くの判断用電子機器を、トランシーバノード120にではなくデータサービスハブ110に配置しようとする。一般にこれら判断用電子機器は、本発明のトランシーバノードに配置する電子機器に比べ、サイズが大きく、より多くの熱を発生する。トランシーバノード120は、能動温度制御装置を必要としないため、小型の電子機器であり、従来ルータの環境容器よりも一般に小型である。
【0030】
本発明の一実施例において、3本の基幹光導波路160,170,180(光ファイバで構成できる)は、データサービスハブ110から屋外トランシーバノード120まで光信号を伝送できる。なお「光導波路」の用語は、本発明において、光ファイバ、平面光案内回路、光ファイバピグテール、およびその他光導波路に適用する。
【0031】
第1光導波路160は、放送映像およびその他信号を伝送できる。信号は従来のケーブルテレビフォーマットで伝送できる。このフォーマットは、放送信号を搬送波に変調し、それによってデータサービスハブ110内の光送信器(図示せず)を変調する。第2光導波路170は、目的サービスを下り方向に伝送できる。目的サービスとは、1つ以上の加入者光インタフェース140へ配信するデータおよび電話サービス等である。第2光導波路170は、加入者へ光信号を伝送することに加え、インターネットプロトコル放送パケットを伝送できる。これは当業者に明らかな通りである。
【0032】
一実施例において、第3光導波路180は、屋外トランシーバノード120からデータサービスハブ110への上りデータ信号を伝送できる。第3光導波路180が伝送する光信号は、1人以上の加入者から受け取るデータおよび電話サービスを含むこともできる。第2光導波路170と同様、第3光導波路180は、IP放送パケットも伝送できる。これは当業者に明らかな通りである。
【0033】
上り第3光導波路180は、点線で示す。これは、それが本発明の一実施例のオプションまたは一部に過ぎないからである。すなわち第3光導波路180は、省略しても構わない。他の実施例において、第2光導波路170は、光信号を上り方向および下り方向の両方向に伝送する。これは第2光導波路170を示す二重矢印で表現した通りである。かかる実施例において、第2光導波路170は双方向に光信号を伝送するため、2本の光導波路160,170があれば、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間で光信号を伝送できる。別の実施例(図示せず)において、単一の光導波路だけで、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間をリンクしても良い。この単一光導波路実施例は、3つの異なる波長を上り信号および下り信号に用いることができる。あるいは1つの波長で双方向データを変調しても良い。
【0034】
一実施例において、光タップ130は、8方向光スプリッタで構成できる。8方向光スプリッタからなる光タップ130は、下り光信号を8方向に分割し、8つの異なる加入者光インタフェース140にサービスを提供する。上り方向において、光タップ130は、8つの加入者光インタフェース140から受信する光信号を結合できる。
【0035】
他の実施例において、光タップ130は、4方向スプリッタで構成でき、4つの加入者光インタフェース140にサービスを提供できる。さらに他の実施例において、光タップ130は、4方向スプリッタをさらに備えることができる。このスプリッタは、通過タップであり、光タップ130で受信する光信号の一部を抽出して内蔵の4方向スプリッタに提供すると共に、残りの光エネルギをさらに下り方向に伝送し、他の光タップまたは他の加入者光インタフェース140に提供する。本発明は、4方向および8方向光スプリッタに限定するものではない。4方向あるいは8方向スプリッタよりも少ないあるいは多い数の方向スプリッタも本発明範囲である。
【0036】
図1Bは、本発明に基づくネットワーク103における機能例とその位置とを示す図である。ネットワーク103は、図1Aで説明した構成100の構成要素をいくつか備えることができる。
【0037】
本発明は、前記したように、ネットワークの入り口部105でデータを監視する従来例とは異なり、光ネットワーク103の出口部107においてサービス品質に関する下り帯域幅を監視あるいは管理できる。すなわち本発明は、光ネットワーク103の外縁107近辺において下り通信トラフィックを監視できる。この外縁は、光ネットワークの加入者(加入者光インタフェース140)に物理的に比較的近い。従ってネットワークプロバイダは、光ネットワーク103の加入者が受信する下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。
【0038】
図1Bに示す通り、第3者ウエブサーバ182は、トランシーバノード120を備える光ネットワーク103に接続できる。ネットワークプロバイダは、本発明のトランシーバノード120により、加入者に与える帯域幅量を制限または制御できる。すなわちネットワークプロバイダは、特定の加入者(例えばウエブブラウザを実行するコンピュータ142に接続した加入者光インタフェース140)に与えるサービス品質を制御できる。
【0039】
ネットワークプロバイダは、特に本発明のプロトコルを実行するトランシーバノード120により、加入者に提供するための異なるサービス層を作成できる。例えばトランシーバノード120は、その管理下において、特定の加入者または加入者グループに対し、1,2,5,10,20,50,100,200,および450メガビット/秒(Mb/s)の単位で下り帯域幅を提供できる。
【0040】
図2は、光ネットワーク構成例100を示す機能ブロック図である。この構成例は、加入者グループ200をさらに含む。各グループは、各屋外トランシーバノード120に対応する。図2は、光ネットワーク構成例100の多様性を示す。屋外トランシーバノード120と光タップ130との間に接続した光導波路150は、最小数である。図2は、加入者グループ200の多様性も示す。これは、光タップ130により実現する。
【0041】
各光タップ130は、光スプリッタを備えることができる。光タップ130は、複数の加入者光インタフェース140を単一の光導波路150に接続する。この光導波路は、屋外トランシーバノード120に接続する。一実施例において、6本の光ファイバ150を屋外トランシーバノード120に接続するように設計する。光タップ130を使用することにより、16の加入者を6本の光ファイバ150の各々に割り当てられる。これら光ファイバは、屋外トランシーバノード120に接続する。
【0042】
他の実施例において、12本の光ファイバ150を屋外トランシーバノード120に接続し、8個の加入者光インタフェース140を12本の光ファイバ150の各々に割り当てる。当業者には明らかな通り、屋外トランシーバノード120と1つの加入者光インタフェース140との間に(光タップ130を介して)接続した特定の導波路150に割り当てる加入者光インタフェース140の数は、本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、変更可能である。さらに当業者には明らかな通り、特定の光ファイバケーブルに割り当てる加入者光インタフェース140の実際の数は、特定の光ファイバ150の能力に依存する。
【0043】
加入者グループ200に示す通り、加入者に通信サービスを提供する場合、多くの構成が可能である。例えば、光タップ130Aは、加入者光インタフェース140A1から加入者光インタフェース140ANまでを屋外トランシーバノード120に接続できる。さらに光タップ130Aは、光タップ130AN等の他の光タップ130をトランシーバノード120に接続できる。光タップ130と他の光タップ130との組合せは、光タップ130と加入者光インタフェース140との組合せ同様、無限である。光タップ130により、トランシーバノード120における配信用光導波路150の接続を削減できる。さらに、加入者グループ200にサービスを提供するファイバの総数も削減できる。
【0044】
本発明の能動トランシーバノード120により、トランシーバノード120とデータサービスハブ110との間の距離は、0〜80キロメートルの範囲にできる。しかしながら本発明は、この範囲に限定されない。当業者には明らかな通り、この範囲は、本発明の装置のいくつかを構成する各種既製構成要素の選択次第で拡大できる。
【0045】
当業者には明らかな通り、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に配置する光導波路は、本発明範囲を逸脱することなく、他の構成も可能である。光導波路は双方向能力を有するため、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に配置する光導波路は、本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、その数および伝送方向を変更できる。
【0046】
当業者には明らかな通り、屋外トランシーバノード120における光導波トランシーバ430(図3)の選択、およびデータサービスハブ110における対応トランシーバ(図示せず)の選択は、データサービスハブ110と屋外トランシーバノード120との間に必要な光パスの長さに関して最適化する。さらに当業者には明らかな通り、ここに記載の波長は実際的であるものの、一例に過ぎない。場合によっては、通信ウインドウを1310および1550nmにおいて異なる方法で使用しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。さらに本発明は、1310および1550nmの波長領域に限定されない。当業者には明らかな通り、光信号用のさらに短いあるいは長い波長も本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0047】
図3は、本発明の屋外トランシーバノード120の一例を示す機能ブロック図である。この実施例において、トランシーバノード120は、単方向光信号入力ポート405を備えることができる。このポートは、データサービスハブ110からの光信号を受信できる。これら信号は、第1光導波路160を経由したものである。単方向光信号入力ポート405で受信した光信号は、放送映像データからなることができる。入力ポート405で受信した光信号は、増幅器410へ伝送する。この増幅器は、例えばエルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)であり、前記光信号を増幅する。増幅した光信号は、スプリッタ415へ送る。このスプリッタは、前記放送映像光信号をダイプレクサ420に分配する。これらダイプレクサは、光信号を所定加入者グループ200へ送る設計である。
【0048】
トランシーバノード120は、双方向光信号入出力ポート425をさらに備えることができる。このポートは、トランシーバノード120を第2光導波路170に接続する。この導波路は、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間において双方向データフローを支援する。下り光信号は、双方向光信号入力ポート425を経由し、光導波トランシーバ430へ流れる。このトランシーバは、下り光信号を電気信号に変換する。また光導波トランシーバは、上り電気信号を光信号に変換する。光導波トランシーバ430は、光/電気変換器および電気/光変換器を備えることができる。
【0049】
下りおよび上り電気信号は、光導波トランシーバ430と光タップルーティング装置435との間で送受される。光タップルーティング装置435は、データサービスハブ光信号とのインタフェースを管理し、各タップマルチプレクサ440に対しデータサービスハブ信号を転送、分割、または割り当てできる。マルチプレクサ440は、光信号を1つ以上の光タップ130と送受し、結果として1つ以上の加入者光インタフェース140と光信号を送受する。タップマルチプレクサ440は、電気領域で動作し、レーザ送信器を変調し、光信号を発生する。これら光信号は、1つ以上の光タップに結合した加入者グループに割り当てる。
【0050】
光タップルーティング装置435は、利用可能な上りデータパケットが到着すると、各タップマルチプレクサ440から通知を受ける。光タップルーティング装置は、各タップマルチプレクサ440に接続し、前記上りデータパケットを受け取る。光タップルーティング装置435は、そのパケットを光導波トランシーバ430を経由してデータサービスハブ110へ中継する。光タップルーティング装置435は、全タップマルチプレクサ440(またはポート)からやって来る上りデータパケットの各々からソースIPアドレスを読み、それを対応するタップマルチプレクサ440に関連付けることにより、参照テーブルを構築できる。この参照テーブルは、下り経路にパケットを転送する際、利用できる。各パケットが光導波トランシーバ430から来ると、光タップルーティング装置435は、宛先IPアドレス(上りパケット用ソースIPアドレスと同じである)を見る。光タップルーティング装置435は、前記参照テーブルから、どのポートが当該IPアドレスに接続しているかを決定し、そのポートへ当該パケットを送る。これは、当業者には明らかな通り、標準レイヤ3ルータ機能である。
【0051】
光タップルーティング装置435は、複数の加入者を1つのポートに割り当てることができる。すなわち光タップルーティング装置435は、1つのポートでそのポートに対応する加入者グループにサービスを提供できる。光タップ130は各タップマルチプレクサ440に結合し、割り当てられた加入者グループに下り光信号を供給できる。その加入者グループは、加入者光インタフェース140によって前記下り光信号を受信する。
【0052】
すなわち光タップルーティング装置435は、どのタップマルチプレクサ440が下り電気信号を受信するかを決定できる、あるいは複数の光タップ130のうちどれが上り光信号(電気信号に変換される)を伝送したかを決定できる。光タップルーティング装置435は、データをフォーマットし、各光タップ130に接続した各加入者からのデータの送受信に必要なプロトコルを実行できる。光タップルーティング装置435は、コンピュータまたはハードワイヤード装置で構成でき、各ポートに割り当てた加入者グループとの通信用プロトコルを定義するプログラムを実行する。
【0053】
光タップルーティング装置の各ポートは、各タップマルチプレクサ440に接続する。光タップルーティング装置435により、トランシーバノード120は、加入ベースで、あるいは必要に応じて、あるいは要求に基づき、加入者の帯域幅を調整できる。トランシーバノード120は、光タップルーティング装置435を介し、予め指定した増分においてデータ帯域幅を加入者に提供できる。例えばトランシーバノード120は、光タップルーティング装置435を介し、特定の加入者または加入者グループに対し、1,2,5,10,20,50,100,200,および450メガビット/秒(Mb/s)の単位で帯域幅を提供できる。当業者には明らかな通り、他の加入者帯域幅単位を適用することも本発明の範囲を逸脱しない。
【0054】
電気信号は、光タップルーティング装置435と各タップマルチプレクサ440との間で通信する。タップマルチプレクサ440は、光信号を様々な加入者グループに対して送受する。各タップマルチプレクサ440は、各光送信器325に接続する。前記した通り、各光送信器325は、ファブリペロー(F−P)レーザ、分散フィードバックレーザ(DFB)、または面発光型レーザ(VCSEL)の1つから構成できる。しかしながら他のタイプの光送信器も、本発明の範囲を逸脱することなく可能である。光送信器は、下り光信号を発生する。その信号は、加入者光インタフェース140へ伝送する。
【0055】
当業者には明らかな通り、光タップルーティング装置435およびタップマルチプレクサ440に関連する機能は一例である。すなわち各機能は、説明とは異なった形で実行し得る。ルーティング装置435が実行する機能のいくつかは、タップマルチプレクサ440が実行することも可能であり、その逆も可能である。
【0056】
各タップマルチプレクサ440は、光受信器370にも接続する。各光受信器370は、双方向スプリッタ360からの上り光信号を電気信号に変換できる。各光受信器370は、1つ以上のフォトレセプタまたはフォトダイオードから構成し、光信号を電気信号に変換できる。光送信器325と光受信器370とは、既製ハードウエアで構成して光信号を発生し受信できるため、トランシーバノード120は、アップグレードおよび保守を効率的に行え、極めて高いデータ速度を提供する。
【0057】
各光送信器325と各光受信器370とは、双方向スプリッタ360に接続する。各双方向スプリッタ360は、ダイプレクサ420に接続する。このダイプレクサは、スプリッタ415から受信する単方向光信号を各光受信器370から受信する下り光信号に結合する。このように、放送映像サービスおよびデータサービスは、図2に示すような配信光導波路150等の単一光導波路によって供給できる。すなわち光信号は、各ダイプレクサ420から結合信号入出力ポート445へ結合できる。このポートは、各配信光導波路150に接続する。
【0058】
従来技術とは異なり、トランシーバノード120は、従来のルータを使用しない。トランシーバノード120の構成要素は、小型電子筐体内に配置できる。例えばトランシーバノード120は、撚り線に吊り下げたり、台座に取り付けることができる。これは、従来のケーブルテレビ装置を「ラストマイル」内に配置したり、ネットワークの加入者近接地点に配置したりするのと同じである。なお「ラストマイル」とは、光ネットワークの加入者に接続する最後の部分を示す用語である。
【0059】
光タップルーティング装置435も、従来のルータではないため、特定の温度に動作環境を維持する能動温度制御装置を必要としない。すなわちトランシーバノード120は、一実施例において摂氏マイナス40度から摂氏プラス60度の温度範囲で動作できる。
【0060】
トランシーバノード120は、能動温度制御装置を備えない。このような温度装置は、トランシーバノード120を一定温度に保つために電力を消費する。トランシーバノード120は、1つ以上の受動温度制御装置450を備えることができる。この装置は、電力を消費しない。受動温度制御装置450は、1つ以上のヒートシンクまたはヒートパイプを備え、トランシーバノード120から熱を除去する。当業者には明らかな通り、本発明は、これら例示した受動温度制御装置に限定されない。当業者には明らかな通り、本発明は、例示した動作温度範囲に限定されない。適切な受動温度制御装置450により、トランシーバノード120の動作温度範囲は、縮小または拡大できる。
【0061】
トランシーバノード120は、過酷な屋外環境条件に耐えうると共に、高速対称データ伝送を提供できる。すなわちトランシーバノード120は、ネットワーク加入者に対し、上りおよび下りとも同一ビットレートでの伝送を行える。これは従来ネットワークに比較すると、優れた点である。一般に従来ネットワークは、前記した通り、対称データ伝送を支援できない。さらにトランシーバノード120は、多数の加入者にサービスを提供できると共に、データサービスハブ110およびトランシーバノード120の両方において接続数を削減できる。
【0062】
またトランシーバノード120は、効率的なアップグレードをネットワーク側からまたはデータサービスハブ110側から全て行うことができる。すなわち、トランシーバノード120を構成するハードウエアのアップグレードは、データサービスハブ110とトランシーバノード120との間の位置でおよびそれら内の位置で実施できる。すなわちトランシーバノード120またはデータサービスハブ110または両方のアップグレード中、ネットワークの加入者側(配信光導波路150から加入者光インタフェース140まで)には全く手を触れる必要がない。
【0063】
図4は、本発明の一実施例に基づく、1本の光導波路150によって加入者光インタフェース140に接続した光タップ130を示す機能ブロック図である。光タップ130は、結合信号入出力ポート505から構成できる。このポートは、他の配信光導波路に接続し、この導波路はトランシーバノード120に接続する。前記した通り、光タップ130は、光スプリッタ510で構成できる。この光スプリッタは、4方向または8方向光スプリッタで良い。4方向または8方向分岐よりも少ないまたは多い光タップを使用しても、本発明の範囲を逸脱しない。前記光タップは、下り光信号を分岐し、各加入者光インタフェース140にサービスを提供できる。一実施例において、光タップ130は4方向光タップであり、通過タイプでも良い。この場合、下り光信号の一部を抽出あるいは分岐し、内蔵する4方向スプリッタに信号を提供し、残りの光エネルギをさらに下流の配信光導波路150へ転送する。
【0064】
光タップ130は、効率的カプラであり、トランシーバノード120と各加入者光インタフェース140との間で光信号を通信できる。光タップ130は、縦列接続できる。あるいはトランシーバノード120から星形接続しても良い。前記した通り、光タップ130は、各光タップ130よりも下流側の他の光タップに信号を転送することもできる。
【0065】
光タップ130を限定数あるいは少数の光導波路に接続することにより、どのトランシーバノード120においても光導波路が高密度で存在しないようにできる。すなわち一実施例において、光タップは、トランシーバノード120から離れた地点において、限定数の光導波路150に接続し、トランシーバノードにおける光導波路150の高密度化を避けることができる。
【0066】
加入者光インタフェース140は、光タップ130からの下り光信号を電気信号に変換する。この電気信号は、適切な通信装置によって処理可能である。加入者光インタフェース140は、上り電気信号を上り光信号に変換することもできる。この光信号は、配信光導波路150を経由し、光タップ130へ伝送できる。加入者光インタフェース140は、光ダイプレクサ515を備えることができる。この光ダイプレクサは、配信光導波路150からの下り光信号を、双方向光信号スプリッタ520とアナログ光受信器525とに分配する。光ダイプレクサ515は、デジタル光送信器530が発生する上り光信号を受信できる。デジタル光送信器530は、電気2値/デジタル信号を光形式に変換する。これら光信号は、データサービスハブ110へ伝送できる。逆にデジタル光受信器540は、光信号を電気2値/デジタル信号に変換する。この電気信号は、処理装置550によって扱える。
【0067】
本発明は、光信号を様々な波長で伝送できる。ただしここに記載の波長領域は、実際的なものであり、実施例に過ぎない。当業者には明らかな通り、1310〜1550nm波長領域内、それ以上、あるいはそれ以下の波長も本発明の範囲を逸脱しない。
【0068】
アナログ光受信器525は、下り放送光映像信号を変調無線周波テレビ信号に変換することができる。変換された信号は、変調無線周波単方向信号出力535から出力する。変調無線周波単方向信号出力535は、テレビセット(図示せず)やラジオ(図示せず)等の無線周波受信器へ供給することもできる。アナログ光受信器525は、アナログ変調無線周波送信およびデジタルテレビ用のデジタル変調無線周波送信も処理できる。
【0069】
双方向光信号スプリッタ520は、結合光信号をそれぞれの方向へ伝送できる。すなわち光ダイプレクサ515から双方向光スプリッタ520へ入る下り光信号は、デジタル光受信器540へ伝送する。デジタル光送信器530から双方向光スプリッタへ入る上り光信号は、光ダイプレクサ515へ送り、そこから光タップ130へ送る。双方向光信号スプリッタ520は、デジタル光受信器540へ接続する。この受信器は、下りデータ光信号を電気信号に変換する。また双方向光信号スプリッタ520は、デジタル光送信器530にも接続する。この送信器は、上り電気信号を光信号に変換する。
【0070】
デジタル光受信器540は、1つ以上のフォトレセプタまたはフォトダイオードで構成でき、光信号を電気信号に変換する。デジタル光送信器は、1つ以上のレーザで構成できる。このレーザは、例えばファブリペロー(F−P)レーザ、分散フィードバックレーザ、または面発光型レーザ(VCSEL)である。
【0071】
デジタル光受信器540とデジタル光送信器530とは、処理装置550に接続する。この処理装置は、埋め込んだアドレスに基づき当該加入者光インタフェース140向けのデータを選択する。処理装置550が扱うデータは、1つ以上の電話サービスおよびインターネットサービス等のデータサービスからなることができる。処理装置550は、電話入出力555に接続する。この入出力は、アナログインタフェースでよい。処理装置550は、データインタフェース560にも接続する。このデータインタフェースは、コンピュータ装置、セットトップボックス、ISDN電話、その他同様の装置へのリンクを提供できる。あるいはデータインタフェース560は、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)電話やイーサネット電話とのインタフェースでも良い。データインタフェース560は、イーサネット(10BaseT、100BaseT、ギガビット)インタフェース、HPNAインタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE1394インタフェース、ADSLインタフェース、その他同様のインタフェースでも良い。
【0072】
図5は、光タップルーティング装置435およびタップマルチプレクサ440の例を示す機能ブロック図である。さらにこの図は、各タップマルチプレクサ440内のハードウエア例を示す。しかしながら当業者には明らかな通り、本発明は、図示ハードウエアに限定されず、またハードウエア実施例にも限定されない。すなわちソフトウエア、またはハードウエア、あるいはそれらの組合せによって図5に示す要素を代替しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0073】
光タップルーティング装置435は、下り通信信号のデータサービスハブ信号を各タップマルチプレクサ440に基づき、転送、分割、または配分できる。このタップマルチプレクサは、光信号を1つ以上の光タップ130と通信し、ひいては1つ以上の加入者光インタフェース140(図5には図示せず)と通信する。下り方向において、タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435から電気信号を受信する。すなわちタップマルチプレクサ440は、電気領域において動作し、レーザ送信器を変調し、光信号を発生する。この光信号は、1つ以上の光タップに接続した加入者グループに割り当てる。前記した通り、光タップルーティング装置435は、コンピュータまたはハードワイヤード装置からなることができ、各ポートに割り当てた加入者グループと通信するためのプロトコルを定義するプログラムを実行する。光タップルーティング装置は、各対応する単一ポートを介して加入者グループにサービスを提供できる。光タップルーティング装置435の各ポートは、タップマルチプレクサ440を有する。
【0074】
タップマルチプレクサ440は、様々な加入者グループに対して、光信号を伝送できる。一実施例において、タップマルチプレクサ440は、分類器562と、ポリサ564と、複数の優先出力バッファ566,568,570,572とを備えることができる。タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435から下りデータパケットを受信する。分類器562は、これら下りパケット(光ネットワークのデータサービスハブ110に対して下り方向)を識別し、各パケットを適切なクラスに割り当てる。すなわち各分類器562は、予め定義した規則に基づきパケットヘッダの内容によってパケットを選択できる。
【0075】
クラスは、パケットヘッダ内の任意ビットの値によって定義できる。そして各分類器562は、各パケットの40バイト(または320ビット)までを検査できる。各分類器562は、各パケットの複数のフィールドを考慮できる。これらフィールドは、全イーサネットヘッダ、全IPヘッダ、および発信元および宛先TCPまたはUDPポートを含む。イーサネットヘッダは、宛先媒体アクセス制御(MAC)アドレスと発信元MACアドレスとを持つことができる。分類に利用可能な他のヘッダは表1に示すが、これらに限定するものではない。
【0076】
【表1】
一実施例において、タップマルチプレクサ440は、各論理チャネルあたり複数の分類器を備えることができる。この論理チャネルは、予め割り当てた加入者グループを支援する。すなわち一実施例において、各論理チャネルは、16の異なる加入者を支援できる。しかしながら本発明は、この特定の論理チャネルあたり加入者数に限定されない。それよりも少ないあるいは多い数の加入者を各論理チャネルに割り当てても本発明の範囲および要旨を逸脱しない。各分類器562は、次のような値で構成できる。すなわち40バイトビットマスク、40バイト検査値、およびポリサ割り当てである。
【0077】
各ポリサ564は、対応する分類器562に結合できる。しかしながら別実施例(図示せず)において、複数の分類器562を1つのポリサ564に割り当てることもできる。各ポリサ564は、2段トークンバケットとして動作できる。この場合、第1段バケットは、設定ピーク速度を下り通信トラフィックに強制できる。ピーク速度は、最大速度でよい。この最大速度は、加入者に許可された(加入者光インタフェース140経由)下りパケット送信最大速度である。特にこの速度は、ネットワークが加入者(加入者光インタフェース140経由)からのトラフィックバーストを受け入れる最大速度で良く、ビット/秒で表現する。この第1段において、ポリサ564で設定するピーク速度に合わない不適合パケットは破棄できる。
【0078】
各トラフィックポリサ564の第2段は、トークンバケットとして動作し、持続速度に適合するパケットを特定できる。持続速度は、ネットワークがユーザに提供する最小スループットで良く、ビット/秒(Bps)で表現する。各ポリサ564の第2段において、バーストサイズの評価もできる。一般にバーストサイズは、ネットワークがユーザのピーク速度において中断無しに受け入れるトラフィック量であり、ビットで表現する。
【0079】
分類器562とポリサ564とは、特定用途集積回路(ASIC)やフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等のハードウエアで構成できる。分類器562とポリサ564とは、ASICまたはFPGAで構成できるが、本発明はこれらハードウエア装置に限定されない。他の同様の処理装置でも本発明範囲を逸脱しない。また本発明は、前記した通り、図示ハードウエアに限定されず、ソフトウエアあるいはソフトウエアとの組合せによっても実施できる。それらも本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0080】
一実施例において、分類器562は、各パケットヘッダ内のディフサーブコードポイント(DSCP)に基づき、トラフィッククラスを分類する。DSCP値は、RFC2474に定義されている。これはインターネット技術標準化委員会(IETF)が発行したもので、ウエブサイトwww.ietf.orgで入手できる。DSCP値の6ビットは、RFC791が定義するいわゆる「優先度」ビットの後継である。優先度定義は、RFC2474において変更および拡張されている。DSCP値に関連するビットは、IPv4(本出願時点において最も広く使われているインターネットプロトコルのバージョン)において、ToS(サービスタイプ)ビットと呼ぶこともあり、IPv6(インターネットプロトコルの新バージョンであり本出願時点において公共のインターネットでは広まっていない)においては、トラフィッククラスオクテットと呼ぶ。
【0081】
分類器562は、所望DSCP値(または後述する他のパラメータ)によってトラフィックを特定すると、そのトラフィックを適切なポリサ564へ送ることができる。ポリサ564は、下り通信トラフィックの最大送信速度(ピーク速度とも呼ぶ)と、最小送信速度(持続速度とも呼ぶ)と、最大バーストサイズとを強制する。下りトラフィックが最大送信速度を超えていれば、その最大送信速度を超えるパケットを破棄する。下りトラフィックが最小送信速度を超えていれば、その最小送信速度を超えるトラフィックを「プロフィール外」としてマークする。
【0082】
分類器562は、DSCP値(あるいは後述する他のパラメータ)を用い、ポリサを割り当て、ひいてはどの優先度バッファが特定パケットを扱うかを決定できる。前記した通り各ポリサ564は、特定の出力バッファに関連付ける。この出力バッファは、他の出力バッファに対し、予め設定した優先度を有する。バッファの優先度が高いほど、加入者への送信準備ができているパケットが1つ以上ある場合、それを先に送信する。優先度の高い出力バッファにあるパケットは、優先度の低い出力バッファにあるパケットよりも先に送信する。優先度の高いパケットを先に送信することにより、これらパケットは保証帯域幅に先にアクセスする。すなわち、適切な帯域幅が利用可能な場合、優先パケットを即座に処理する。
【0083】
各優先出力バッファ566,568,570,572は、先入れ先出し(FIFO)レジスタで構成できる。しかしながら本発明のバッファは、FIFOレジスタに限定されない。FIFOと同様機能の他の記憶装置でも、本発明の範囲を逸脱しない。さらに本発明は、図示のバッファ数に限定されない。それより多いあるいは少ない数でも本発明の範囲を逸脱しない。
【0084】
図5を参照すると、各パケットは光タップルーティング装置435からやってくる。そのパケットのパラメータに基づき、分類器562の1つがそのパケットを特定する。このパラメータの数は、オペレータが設定できる。これらパラメータは、DSCPコード値を構成できる。これについては後述する。適切な分類器562があると、その分類器は当該パケットを選択する。各分類器には特定のポリサが割り当てられており、そのポリサをパケットに与える。ポリサマッピング機能631は、分類器562のポリサ割り当てに基づき、前記パケットを適切なポリサ564に転送またはマップする。1つ以上の分類器562が同一ポリサ564にパケットを割り当てることができる。しかしながら一般には、1つの分類器562は、1つ以上のポリサにパケットを割り当てることはしない。ポリサ564の第1段(すなわち第1トークンバケットアルゴリズム)は、パケットがその分類において定められた許容ピークデータ速度内にあるか否かを決定する。許容速度内になければ、そのパケットを破棄する。そのパケットが許容ピークデータ速度内にあれば、ポリサの第2段(すなわち第2トークンバケットアルゴリズム)は、そのパケットが保証速度あるいは持続速度内にあってバーストサイズ内にあるかを決定する。全パケットは、それらが保証速度あるいはバーストサイズ内にあるなしに関わらず、出力バッファマッピング機能665により、出力バッファ566,568,570,572の1つへ送る。各ポリサ564は、パケットを1つの出力バッファへ送る。いずれのポリサ564もいずれかの出力バッファへパケットを送れるが、通常は1つのポリサはある1つの出力バッファへパケットを送る。特定のポリサがパケットを送る先の出力バッファは、一般にネットワークサービスプロバイダがデータトラフィック計画を設定する時、決定する。
【0085】
前記した通り、本発明のポリサ564の優れた特徴は、光ネットワーク内の相対的物理位置と、各ポリサ564が扱うデータトラフィックのタイプとである。当業者には明らかな通り、一般にポリサは、ネットワーク境界(進入点)で機能し、ホストが約束したトラフィック特性を確実に守るようにする。一般に従来のポリサは、ネットワークへ流れ込むトラフィック量を制限し、所定ポリシ目標を達成する。一般に従来のポリサは、トラフィックがネットワークに入る時にトラフィックを監視し制御する。しかしながら本発明によれば、ポリサ564はタップマルチプレクサ440内で使用する。これらタップマルチプレクサは、加入者に近接している。
【0086】
本発明のポリサ564は、ネットワーク境界で機能するが、進入点ではなく出口点において機能するところが従来と異なる。このようにポリサ564は、下り通信の量または内容(または両方)を制御できる。この下り通信は、光ネットワークから出てその光ネットワークの加入者が受信する。量または内容(または両方)の制御は、ポリサ564がパケットのピーク速度と持続速度とバーストサイズとを評価する結果である。この制御は、ポリサ564がパケットに特定の重み付けランダム早期破棄値を割り当てることにより行う。当業者には明らかな通り、インターネットトラフィックはパケットを破棄することによって遅くできるため、特定宛先のパケットを破棄すれば、本発明の光ネットワークから宛先(例えば加入者)へ向かうパケット速度は減速する。
【0087】
前記した通り各ポリサ564は、例えば次のような値で構成できる。すなわちピーク速度、プロフィール速度、バーストサイズ、プロフィール内トラフィック用重み付けランダム早期破棄(WRED)パラメータ、プロフィール外トラフィック用WREDパラメータ、および次段出力バッファ割り当てである。バーストサイズは、加入者がピーク速度において中断や遅延無しに受信できるデータ量であってビットで表現できる。しかしながらバーストサイズは、加入者がバーストサイズの限度を持たないことを示す特別な値でも良い。WREDパラメータの詳細は、図6〜10を参照して後述する。
【0088】
各出力バッファ566,568,570,572は、重み付けランダム早期破棄アルゴリズムを各パケットに対して実行した後、パケットを取り込む。そして各出力バッファは、格納するパケットに対する放出要求があると、パケットを下り方向に送り出す。第1優先出力バッファ566は、下り処理において、最も高い優先度を持つパケットであって最初に加入者へ送信すべきパケットを全て評価できる。それに続く出力バッファは、より低い優先度を持ち、最も低い優先度を持つ第4出力バッファ572に至る。
【0089】
前記した通り各優先出力バッファは、別々に重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムを実行し、パケットをバッファに受け入れるかあるいは破棄するかを決定する。各優先出力バッファは、ポリサに割り当てた値に適合するトラフィックと、ポリサに割り当てた値に適合しない下りトラフィックとに対し、異なる動作を行う。
【0090】
ネットワークサービスプロバイダがポリサに割り当てた所定パラメータ(ピーク速度、持続速度、バーストサイズ等)の範囲内と見なされた下りトラフィックは、3つのパラメータに基づき重み付けランダム早期破棄アルゴリズムで処理する。すなわち最小閾値、最大閾値、およびプロフィール内トラフィックに特有の最大破棄確率である。最小閾値、最大閾値、および最大破棄確率は、ネットワークサービスプロバイダが各ポリサ564に割り当てる。
【0091】
ポリサの所定パラメータの範囲外である下りトラフィックは、やはり3つのパラメータに基づき重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムで処理する。すなわち最小閾値、最大閾値、およびプロフィール外トラフィックに特有であって各ポリサ564が割り当てる最大破棄確率である。前記した通り、最小閾値、最大閾値、および最大破棄確率は、ネットワークサービスプロバイダが各ポリサ564に割り当てる。
【0092】
ポリサに予め設定した値の範囲内および範囲外のトラフィックについて異なる最大破棄確率値を用いることにより、異なるトラフィッククラスに異なる重み付けができる。実際には、サービスプロバイダは、WREDアルゴリズムに基づいてトラフィック優先度を割り当てることができる。
【0093】
特定の優先出力バッファにパケットを格納すると、これらパケットは、各優先出力バッファから所定ポリシまたは待ち行列規則に基づき出力する。一般に、ある出力バッファからパケットを出力するのは、そのバッファの全ての高位の優先出力バッファが空の時だけである。例えば各優先出力バッファ566,568,570,572にパケットが存在する場合、第2優先出力バッファ568内のパケットの出力は、第1優先出力バッファ566内の全パケットを出力してから開始する。同様に第3優先出力バッファ570内のパケットの出力は、第2優先出力バッファ568の全パケットを出力してから開始する。このような待ち行列規則あるいは出力バッファポリシは、高い優先度の下りトラフィックの遅延を押さえる。
【0094】
図6は、光ネットワークのデータサービスハブ110から当該光ネットワークの加入者へ送信する下りパケットの処理方法の一例を示す。基本的に図6は、トランシーバノード120に配置した光タップルーティング装置435とタップマルチプレクサ440との処理全体を示す。
【0095】
以下のフローチャート説明は、おおむね従来のコンピュータ要素による処理および動作の記号表現で行う。コンピュータ要素とは、処理装置(プロセッサ)、記憶装置、接続した表示装置、および入力装置等である。これら処理および動作は、混成分散コンピューティング環境における従来のコンピュータ要素を使用しても良い。例えば遠隔ファイルサーバ、コンピュータサーバ、記憶装置等を使用できる。これら従来の分散コンピューティング要素の各々は、処理装置から通信ネットワークを介してアクセス可能である。
【0096】
以下の処理および動作は、処理装置による信号処理と、1つ以上の記憶装置に格納したデータ構造内での信号維持とを含む。本説明において、処理とは、一般に所望結果に導くための一連のコンピュータ実行ステップである。一般にこれらステップは、物理量の物理的処理を必要とする。通常、これら量は、電気信号、磁気信号、または光信号の形態を取るが、必ずしもそうとは限らない。これら信号は、記憶、転送、結合、比較、処理等が可能である。当業者には明らかな通り、これら信号の表現として、ビット、バイト、ワード、情報、要素、記号、文字、数字、点、データ、入力、オブジェクト、画像、ファイル等の用語を用いる。これらおよび同様の用語は、コンピュータ動作に関する適切な物理量に関連付けられる。またこれら用語は、コンピュータ動作内および動作中において存在する物理量に従来から適用している単なるラベルに過ぎない。
【0097】
コンピュータ内での処理は、生成、追加、計算、比較、移動、受け取り、決定、識別、格納、ロード、実行等の用語を用いて参照することが多い。これら処理は、人間のオペレータが手動で行う動作に関連することが多い。本明細書に記載の動作は、コンピュータと対話する人間のオペレータまたはユーザが与える様々な入力に関連した機械動作であっても良い。
【0098】
ここに記載のプログラム、処理、方法等は、特定のコンピュータまたは装置に関係あるいは限定するものではない。本開示に基づくことにより、様々な汎用機械を以下に説明する処理に使用できる。
【0099】
図6に示す論理流れ図は、中心論理または最高位レベルの処理であり、繰り返し実行できる。図6に示す論理流れ図は、図1〜5に示したソフトウエア、ハードウエア、または両方の初期化後に開始できる。
【0100】
例えばオブジェクト指向プログラミング環境において、図6に示す各ステップの実行に使用可能なソフトウエア要素、ソフトウエアオブジェクト、またはハードウエアは、図4および5で説明した処理に先立ち、初期化または作成する。従って当業者には明らかな通り、図1〜5で説明したソフトウエアオブジェクトまたはハードウエアの初期化に関するいくつかのステップは、示さない。
【0101】
本発明は、コンピュータプログラム、またはハードウエア、または両者の組合せで構成し、以下に説明し添付フローチャートに示す各機能を実施する。しかしながら本発明をコンピュータプログラミングまたはハードウエア設計において実施する場合、多くの様々な方法が可能である。従って本発明は、特定セットのコンピュータプログラム命令に限定されない。熟練したプログラマであれば、例えば本明細書のフローチャートおよび関連説明に基づき、コンピュータプログラムを書き、あるいは適切なハードウエア回路を見つけ、開示した本発明を容易に実施できるであろう。従って特定セットのプログラムコード命令や詳細ハードウエア装置の開示は、本発明の作成方法や使用方法を適切に理解するために、必要ではなかろう。処理の流れを示す図面を参照しながら、請求の範囲に記載したコンピュータ実行処理による本発明機能を詳細に説明する。
【0102】
以下に説明する処理および処理の流れにおいて、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0103】
ステップ610は、下り通信を処理する方法の一例600における第1ステップである。ステップ610において、タップマルチプレクサ440は、光タップルーティング装置435からパケットを受け取る。
【0104】
決定ステップ615は、パケットが特定タップマルチプレクサ440の1つ以上の分類器562に一致するか否かを決定できる。決定ステップ615が肯定であれば、Yesに分岐してステップ620へ進み、一致する分類器562の1つに当該パケットを割り当てる。これは順位に基づいて行う。この順位は、サービスプロバイダが設定できる。決定ステップ615が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ625へ進む。
【0105】
決定ステップ625は、パケットが特定タップマルチプレクサ440の分類器562のいずれかに一致するか否かを決定する。決定ステップ625が否定であれば、Noに分岐してステップ630へ進み、当該パケットを破棄する。決定ステップ625が肯定であれば、Yesに分岐してステップ631へ進む。
【0106】
ステップ631は、前記パケットを適切なポリサ564にマップする。このポリサは、当該パケットを処理した分類器562に関連付けられたものである。前記した通り、各分類器562は、1つのポリサ564に関連付けられる。一般に各ポリサ564は、1つの分類器562と1つの優先出力バッファとに関連付ける。
【0107】
決定ステップ635において、各ポリサ564は、パケットが宛先加入者のピーク速度を超えるか否かを決定できる。前記した通りピーク速度は、加入者に許可された下りパケット受信最大速度で良い。特にピーク速度は、ネットワークがユーザ宛のトラフィックバーストを受け取る最大速度であり、ビット/秒で表現できる。決定ステップ635は、点線のルーチン記号でハイライト表示してあり、加入者用ピーク速度を評価する第1段トークンバケットアルゴリズムからなることを示す。トークンバケットアルゴリズムは、当業者に公知である。かかるバケットアルゴリズムを説明した資料の1つは、シスコシステムズ社が発行した「監視および整形の概要」QC87〜QC98ページである。バケットアルゴリズムを説明した他の刊行物は、次の白書である。「サービスソリューションのシスコIOS(商標)ソフトウエア品質」、シスコシステムズ社発行、著作権1998年。これら両資料の全内容は、参照によりここに組み込む。
【0108】
決定ステップ635が肯定であれば、Yesに分岐してステップ637へ進み、前記パケットを破棄する。決定ステップ635が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ640へ進む。
【0109】
決定ステップ640においてポリサ564は、パケットが持続速度およびバーストサイズに一致するか否かを決定できる。決定ステップ640も、点線のルーチン記号でハイライト表示し、加入者用ピーク速度を評価する第2段トークンバケットアルゴリズムからなることを示す。前記した通りトークンバケットアルゴリズムは当業者に公知であるため、これらアルゴリズムの詳細は省略する。参照によりその全てをここに組み込んだ前記トークンバケットアルゴリズムに関する刊行物を参照できる。決定ステップ640が否定であれば、Noに分岐してステップ645へ進み、前記パケットをネットワーク管理者がポリサ564に割り当てたバーストサイズまたは持続速度に不適合であると決定する。次にステップ650において、ポリサ564は、「不適合」最大破棄確率と、最大閾値と、最小閾値とを「プロフィール外」と決定したトラフィックに属するパケットに割り当てる。プロフィール外とは、当該パケットがポリサのバーストサイズまたは持続速度の範囲外(より大)であることを意味する。
【0110】
決定ステップ640が肯定であれば、Yesに分岐してステップ655へ進み、ポリサ564は特定分類器562のトラフィックプロフィールに適合するパケットとして決定する。次にステップ660において、ポリサ564は、適合最大破棄確率と、最大閾値と、最小閾値とを「プロフィール内」と決定したトラフィックに属するパケットに割り当てる。プロフィール内とは、当該パケットがポリサのバーストサイズおよび持続速度内であることを意味する。
【0111】
ステップ665は、前記パケットを適切な出力バッファにマップする。一般に各ポリサ564は、特定の出力バッファ566,568,570,572の1つに関連付ける。決定ステップ670において、各優先出力バッファは、パケットがプロフィール内トラフィックと識別されたかまたはプロフィール外トラフィックと識別されたかを決定できる。決定ステップ670が肯定であれば、すなわち当該パケットがポリサに割り当てたバーストサイズまたは持続速度に一致していれば、Yesに分岐してルーチン675へ進み、前記適合パケットを特定の出力バッファに受け入れるか否かを決定する。ルーチン675の詳細は、図7を参照して後述する。
【0112】
決定ステップ670が否定であれば、すなわち前記パケットがポリサ564に割り当てた持続速度またはバーストサイズに適合していなければ、Noに分岐してルーチン680へ進み、特定出力バッファに当該不適合パケットを受け入れるか否かを決定する。ルーチン680の詳細は、図8を参照して後述する。
【0113】
ステップ685は、前記した通り、バッファに受け入れたパケットを所定順序において出力する。一般にこの所定順序は、優先度の高いバッファから最初にパケットを出力し、その後、優先度の低いバッファからパケットを出力する。ステップ690は、前記パケットを加入者へ送る。
【0114】
図7は、サブ処理675の一例を示し、プロフィール内パケットを特定の優先出力バッファに受け入れるか否かを決定する。この図は、各優先出力バッファが実行する処理の全体を示す。
【0115】
以下に説明する処理において、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0116】
ステップ705は、プロフィール内パケットを特定の優先出力バッファへ受け入れる方法例675の第1ステップである。ステップ705は、当該出力バッファが満杯であるか否かを決定する。決定ステップ705が肯定であれば、Yesに分岐してステップ710へ進み、パケットまたはパケット列を破棄する。次にステップ720において、処理は図6のステップ600へ戻る。
【0117】
決定ステップ705が否定であれば、Noに分岐してステップ725へ進み、受け入れ出力バッファの平均使用率または現在量を適合パケットだけを計数することにより計算する。すなわち出力バッファの平均現在量は、特定通信トラフィックプロフィールに適合するパケットだけに基づいて計算する。
【0118】
決定ステップ730は、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「適合」最小閾値以下であるか否かを決定する。決定ステップ730が肯定であれば、Yesに分岐してステップ735へ進み、当該パケットを出力バッファに格納する。次にステップ740において、処理は図6のステップ685へ戻る。
【0119】
決定ステップ730が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ745へ進み、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「適合」最大閾値より大きいか否かを決定する。決定ステップ745が肯定であれば、Yesに分岐してステップ750へ進み、当該パケットを破棄する。次に処理は図6のステップ615へ戻る。
【0120】
決定ステップ745が否定であれば、Noに分岐してステップ760へ進み、重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムに基づき前記パケットを破棄できる。一般にWREDアルゴリズムは、指数重み付け移動平均推定量を用い、平均出力バッファ(待ち行列)使用量または現在量を計算する。一般にこの量は、突発的パケット流れを平均化する。一般にパケット破棄確率は、平均待ち行列またはバッファ使用量または現在量が上がるにつれ、増加する。一般にパケットを破棄する確率は、ゼロ(平均バッファ量が最小閾値にある時)から始まり、設定した最大破棄確率(平均バッファ量が最大閾値にある時)へと直線的に変化する。図10は、プロフィール内すなわち適合下りトラフィックに関するWREDアルゴリズムを図の形で示す。
【0121】
WREDアルゴリズムは、前記した通り、指数重み付け移動平均を使用して平均バッファサイズを計算する。平均バッファサイズの測定は、パケットが特定優先出力バッファまたは待ち行列に受け入れられる毎に更新する。このアルゴリズムは、平均バッファサイズの以前の値と瞬時値とを用い、次の式のように平均バッファサイズを更新する。
【0122】
ここでQavgは平均バッファサイズ、Qinstは瞬時平均バッファサイズである。
【0123】
図10に示す通り、平均バッファサイズまたは待ち行列深さが最小閾値(Thmin)より上であれば、WREDアルゴリズムはパケット破棄を開始する。一般にパケット破棄率は、平均バッファまたは待ち行列使用率/現在量の増加と共に直線的に増加し、平均待ち行列サイズの最大閾値(Thmax)に至る。図10のPmaxは、ポリサ564が現在パケットに割り当てた最大破棄確率を示す。
【0124】
図8は、プロフィール外パケットを特定バッファに受け入れるサブ処理例680を示す。この図は、プロフィール外パケットについて優先出力バッファが行う処理の全体を示す。
【0125】
以下に説明する処理において、記述通りに本発明を機能させるには、あるステップを他のステップに先行させねばならない。しかしながら本発明は、本発明機能に変更を生じない限り、記述のステップ順序に限定されない。すなわちあるステップを他のステップの前あるいは後に実行しても、本発明の範囲および要旨を逸脱しない。
【0126】
ステップ805は、プロフィール外パケットを特定の優先出力バッファへ受け入れる方法例680の第1ステップである。ステップ805は、当該出力バッファが満杯であるか否かを決定する。決定ステップ805が肯定であれば、Yesに分岐してステップ810へ進み、パケットまたはパケット列を破棄する。次にステップ815において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0127】
決定ステップ805が否定であれば、Noに分岐してステップ820へ進み、受け入れ出力バッファの平均使用率または平均現在量を計算する。ステップ820は、適合パケットおよび不適合パケットの両方を計数することにより、出力バッファの平均量を計算する。
【0128】
決定ステップ825は、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「不適合」最小閾値以下であるか否かを決定する。決定ステップ825が肯定であれば、Yesに分岐してステップ830へ進み、当該パケットを出力バッファに格納する。次にステップ835において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0129】
決定ステップ825が否定であれば、Noに分岐して決定ステップ840へ進み、計算した出力バッファ平均使用率または現在量が「不適合」最大閾値より大きいか否かを決定する。決定ステップ840が肯定であれば、Yesに分岐してステップ845へ進み、当該パケットまたはパケット列を破棄する。ステップ850において、処理は図6のステップ605へ戻る。
【0130】
決定ステップ840が否定であれば、Noに分岐してステップ855へ進み、前記したように重み付けランダム早期破棄(WRED)アルゴリズムに基づき1つ以上のパケットを破棄できる。しかしながらステップ855のWREDアルゴリズムは、図7のステップ760のWREDアルゴリズムとは異なるパラメータを使用する。両者の差異は、最大確率破棄値(Pmax)と最大および最小閾値ThmaxおよびThminである。用語の定義については図10に示す。サブ処理680のステップ820に関して説明したように、出力バッファの平均使用率または現在量は、適合パケットと不適合パケットの両方を計数することによって計算する。
【0131】
一方、図7のステップ725は、出力バッファの平均使用率または量を計算する際、特定加入者の通信トラフィックプロフィールに一致するパケットだけを計数する。別の差異は、プロフィール内トラフィックおよびプロフィール外トラフィックに割り当てる閾値である。プロフィール内トラフィック用閾値は、プロフィール外トラフィック用閾値とは異なる。
【0132】
最大破棄確率に複数の値を用いることにより、およびプロフィール内トラフィックおよびプロフィール外トラフィックの閾値を調整することにより、特定トラフィッククラスを異なって重み付けできる。実際において、かかる特徴により、サービスプロバイダは、トラフィックのタイプ別にトラフィック優先度を付与できる。出力バッファサイズが設定閾値内にある限り、パケット破棄確率は、サービスプロバイダが割り当てる最大破棄確率に直接比例する。図9に示す通り(図10と比較して)、プロフィール外トラフィックに関するThminおよびThmax閾値は、プロフィール内トラフィックに関するものより一般に低く、プロフィール外トラフィックに関する最大破棄確率は高い。
【0133】
下りQoSポリシの実行
本発明は、サービスプロバイダがサービス品質管理規則を強力で柔軟に定義することを可能にする。これら規則の実際的使用方法を以下に説明する。QoSポリシのいくつかの形態は、優先度付与、バックボーン優先度のマッピング、加入者帯域幅制限を含み(ただしこれらに限定するものではない)、本発明に基づいて実施できる。
【0134】
音声トラフィック
多くの環境において、あるトラフィックには他よりも高い優先度を付与できる。例えばボイスオーバIPおよびTDMオーバIPパケットは、通常のデータトラフィックよりも高い優先度を付与すると、好都合である。これら両トラフィックタイプは、加入者光インタフェース(SOI)140宛であり、加入者光インタフェースに取り付けた加入者機器宛ではない。
【0135】
このトラフィックが確実に適切な優先度を受けるため、1つ以上の分類器を割り当てることができる。一般にかかるパケットは、全てIPおよびMAC宛先が加入者光インタフェース140自体であるため、好都合な分類の1つは、宛先MACアドレス内のIEEE管理組織識別子(OUI)を利用する。一実施例において、これら3バイトは00060D16の値を持つことができる。
【0136】
この値の添字16は、その数の基数を示す。同様に基数2および基数10によって他の数を表現し、それら数を識別し、混乱を避けることができる。これら基数は、当業者には容易に理解できよう。以下に示すマスクおよび値の全ては、基数16で表現する。分類器のマスクおよび値は、次のように設定できる。
【0137】
マスク1:FFFFFF0000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000
000000000000
値1:00060D0000000000000000000000
0000000000000000000000000000000000000000
000000000000
当業者には明らかな通り、これらマスクと値とは、本明細書の表1の一部に対応する。各文字は、表1の対応する値の4ビットを表し、基数16で表現する。従って前記マスクと値の各文字は、表1の各行を左から右へ占める4バイト(32ビット)の各4ビットを表す。マスクの第1行は、イーサネットヘッダ(14バイト、従ってマスクおよび値における28文字)を表す。次行は、表1のIPヘッダの20バイトを表し、最終行は部分UDP/TCPヘッダ(6バイト)を表す。
【0138】
前記マスクの基数16の文字を2進数に変換した場合、2進数1は前記値によって検査するビット位置を表す。そして2進数0は、検査しないビット位置を表す。「値」の文字を2進数に変換した場合、前記マスクにおいて2進数1に対応する全ての「値」ビット位置の値は、通常、パケットヘッダにおける対応ビットと同一でなければならない。これは、分類器が当該パケットを受け入れるためである。1つ以上のビットが同一でない場合、当該パケットはその分類に一致せず、次の分類器へ行く。いずれの分類器にも一致しなければ、破棄する。これは当業者に明らかな通りである。
【0139】
1つのポリサ564は、マスク1および値1によって表されるトラフィックの帯域幅を管理できる。このことは、複数の加入者がこの種のトラフィックを受信する場合にもあてはまる。
【0140】
代表的な住宅用構成は、通話を支援するがTDMオーバIPを支援しない。一般に各通話は、約156.8kbit/秒の帯域幅を必要とする。(この帯域幅は、G.711コーデックと5msサンプリングインターバルに基づく。帯域幅は、RTP、UDP,IP,およびMACヘッダおよびトレーラを含むが、プリアンブルまたはフレーム間ギャップは含まない。)
本例における仮定として、ポリサ564は、16加入者の各々について2つまでの同時通話を考慮する必要があり、さらに加入者光インタフェース140への別のトラフィック(例えばネットワーク管理)を許容するものとする。合計必要帯域幅は、約6Mbit/秒である。
【0141】
一般に音声トラフィックは、一定ビット速度であるため、バースト性能は低くて良い。最悪の場合として各通話について2つのサンプルが連続して到着すると仮定する。これは、784ビット/パケットの場合、25kbitをちょうど越えるバーストを表す。この値を2倍することにより、ネットワーク管理および他のオーバヘッドの許容値として、50kbitのバースト限度を作る。
【0142】
従ってこのトラフィック用ポリサ564は、次のように構成できる。
【0143】
ピーク速度1:9Mbit/s
プロフィール速度1:6Mbit/s
バースト限度1:50kbit
音声トラフィックは特に遅延に敏感であるため、最高位出力バッファまたは第1優先出力バッファ566に割り当てる。
【0144】
前記ピーク速度1は、ポリサ564における第1段トークンバケットに関連する。図6のステップ635における第1段トークンバケットは、前記速度においてトークンを追加することにより9Mbit/sに設定する。前記プロフィール速度1は、第2段トークンバケット(ステップ640)を表す。このトークンバケットは、6Mbit/sに対応する速度で満たす。前記バースト限度は、1度に通過できるデータ量を決定し、第2段トークンバケットにおけるトークン数である。本例において、第2段トークンバケットは、50kbitのデータを表す最大トークン数を保持できる。
【0145】
バックボーン優先度のマッピング
サービスプロバイダが例えばディフサーブコードポイントを使用してそのバックボーン上の高位優先度トラフィックをマークする場合、同様の方法で光ネットワークのトラフィックに優先度を設定できる。例えばエクスペダイテッドフォワーディング(EF)パーホップビヘイビア(PHB)は、1011102のディフサーブコードポイントを使用する。このトラフィックを識別するための分類器は、容易に定義できる。
【0146】
マスク2:000000000000000000000000FFFF
00FC000000000000000000000000000000000000
000000000000
値2:0000000000000000000000000800
00B8000000000000000000000000000000000000
000000000000
一例として、優先転送トラフィックを1000Mbit/s、通常速度を100Mbit/s、およびバースト期間を1秒までと仮定する。
【0147】
ピーク速度2:1000Mbit/s
プロフィール速度2:100Mbit/s
バースト限度2:100Mbit
優先転送は高い優先度を必要とするため、最優先出力バッファまたは第1優先出力バッファ566にこのトラフィックを割り当てる。(この出力バッファは、前記した音声およびTDMトラフィックに使用するものと同一で良い。)
アプリケーション阻止
サービスプロバイダは、特定アプリケーションをネットワークから完全に阻止したい時がある。これを行う1つの方法は、これらアプリケーションにゼロの帯域幅を割り当てることである。一例として、プロバイダがナップスター(デジタル音楽ファイル共有または他の大容量ファイル転送)トラフィックをネットワークにおいて禁止したい場合を考える。一般にナップスターサーバは、ポート777710、887510,および888810を使用する。そこでナップスターサーバからの全トラフィックを特定するには、3つの分類器が必要である。これら分類器は、TCPポート番号を監視することに加え、1つの長いデータグラム(パケットが含むデータ)が2パケットに渡って断片化している場合の第1パケット以外において、断片化していないことを保証する。これは当業者に明らかな通りである。
【0148】
マスク3:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値3:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
1E6100000000
マスク4:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値4:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
22AB00000000
マスク5:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値5:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
22B800000000
これら3つのクラスは、全て1つのポリサに割り当てできる。すなわち3つの分類器562から1つのポリサ564へパケットを供給する一例である。帯域幅割り当ては、簡単である。
【0149】
ピーク速度3:0Mbit/s
プロフィール速度3:0Mbit/s
バースト限度3:0Mbit
このトラフィックに関する優先待ち行列割り当ては、どうでも構わない。便宜上、最低優先待ち行列または第4優先出力バッファ572を割り当てても良い。
【0150】
速度制限トラフィックタイプ
本発明は、特定トラフィックタイプの帯域幅を制限することもできる。例えばサービスプロバイダは、ある論理チャネル上の全加入者に対してマルチキャストストリーミングを200Mbit/sに制限したいと希望することがあろう。マルチキャストトラフィックは、最初の4ビットが11102であるIP宛先アドレスを有する。そしてリアルタイムストリーミングプロトコル(アップルクイックタイムとリアルネットワークリアルビデオの基準として使用する)は、一般に宛先ポート554を使用する。マルチキャストRTSPパケットを識別するため、例えば次のような分類器構成を使用できる。
【0151】
マスク6:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
0000FFFF0000
値6:0000000000000000000000000800
05000000000000000011000000000000E0000000
0000022A0000
このトラフィック用の調速器は、1.5秒のバースト限度において200Mbit/sに構成できる。
【0152】
ピーク速度4:250Mbit/s(このピーク速度例は任意である。200Mbit/sを超える速度は許可されないからである。)
プロフィール速度4:200Mbit/s
バースト限度4:300Mbit
ストリーミングアプリケーションは、遅延に対してやや敏感である。従ってこのトラフィックは、第2位優先度または第2優先出力バッファ568を割り当てることが好ましい。
【0153】
サービス不能攻撃に対する防御
通常タイプのサービス不能攻撃は、ICMPインターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)要求によって攻撃対象をあふれさせる。このプロトコルは、インターネットの内部ハウスキーピングに使用する。ICMP診断の正当な使用には少量の帯域幅で十分なため、ICMPトラフィックの速度を制限すれば、ICMPに基づくサービス不能攻撃を防御できる。一般にICMPメッセージは、IPヘッダにおいてプロトコル値1を有する。
【0154】
マスク7:000000000000000000000000FFFF
000000000000000000FF00000000000000000000
000000000000
値7:0000000000000000000000000800
0000000000000000000100000000000000000000
000000000000
ピーク速度5:256Kbit/s
プロフィール速度5:256Kbit/s
バースト限度5:0bit
ICMPトラフィックは、最下位優先待ち行列または第4出力バッファ592へ安全に向けることができる。
【0155】
プレミアムサービスの優先化
業務向けサービスプロバイダは、仮想専用ネットワーク(VPN)等の基幹業務サービスに優先度を与えようとする場合がある。本発明は、これを容易に行うため、そのトラフィックを特定し優先度を与える。従来からの一般的なVPNプロトコルは、例えばマイクロソフトのPPTPと標準L2TPの2つである。両方とも簡単に分類可能である。一般にPPTPトラフィックは、TCPポート1723あるいは汎用ルーティングカプセル化(IPプロトコル47)を使用する。一般にL2TPトラフィックは、キー交換用にUDPポート500を使用し、ユーザトラフィック用にUDPポート1701を使用する。このトラフィックを識別できる4つの分類器は、例えば次のようなマスクおよび検査値を有する。
【0156】
マスク8:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
FFFF00000000
値8:0000000000000000000000000800
0500000000000000000600000000000000000000
06BB00000000
マスク9:000000000000000000000000FFFF
000000000000000000FF00000000000000000000
000000000000
値9:0000000000000000000000000800
0000000000000000002F00000000000000000000
000000000000
マスク10:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF000000000000F0000000
FFFF00000000
値10:0000000000000000000000000800
0500000000000000001100000000000000000000
01F400000000
マスク11:000000000000000000000000FFFF
0F00000000001FFF00FF00000000000000000000
FFFF00000000
値11:0000000000000000000000000800
0500000000000000001100000000000000000000
06A500000000
各加入者のピーク速度およびプロフィール速度は、サービス品質保証に基づいて割り当てればよい。
【0157】
加入者帯域幅割り当て
本発明の主要特徴は、各加入者に割り当てる帯域幅の詳細な管理である。これに関して本発明のシステムは、ほとんど無限の柔軟性を提供する。以下の説明は、代表例を示すに過ぎない。
【0158】
この実施例において、サービスプロバイダは、インターネットアクセスに関する3レベルのサービスを定義できる。すなわちプレミアム、標準、および初歩である。初歩レベルサービスは、既存のケーブルモデムおよびデジタル加入者線(DSL)サービスにほぼ匹敵する。このサービスは、1Mbit/sの帯域幅とベストエフォート配信を提供できる。標準サービスは、イーサネットと同等性能を提供できる。すなわち10Mbit/sの帯域幅とベストエフォート配信である。プレミアムサービスは、帯域幅を2倍の20Mbit/sとし優先配信を提供できる。プレミアムトラフィックは、標準および初歩レベルトラフィックよりも優先できる。
【0159】
このようなサービス定義において、QoS構成は比較的簡単にできる。トラフィック分類器は、各加入者の宛先IPサブネットワークに一致させれば良い。例えば16の加入者の各々に10.0.0.0からの28ビットサブネットワークを割り当てることが考えられる。(加入者1は10.0.0.0/28、加入者2は10.0.16/28のようにして10.0.0.240/28までを割り当てる。/28は、アドレスの最初の28ビットだけを表現することを意味する。)16の加入者全てを識別するために、合計16の分類器が必要である。
【0160】
マスク12:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値12:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A000000
000000000000
マスク13:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値13:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A000010
000000000000
マスク26:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値26:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A0000E0
000000000000
マスク27:000000000000000000000000FFFF
00000000000000000000000000000000FFFFFFF0
000000000000
値27:0000000000000000000000000800
000000000000000000000000000000000A0000F0
000000000000
各加入者について、それが受けるサービスに基づき、調速器を定義できる。本例において、プレミアム加入者は標準速度の150%にバーストできるが、他の加入者は標準速度に制限する。
【0161】
ピーク速度「プレミアム」:30Mbit/s
プロフィール速度「プレミアム」:20Mbit/s
バースト限度「プレミアム」:30Mbit
ピーク速度「標準」:10Mbit/s
プロフィール速度「標準」:10Mbit/s
バースト限度「標準」:15Mbit
ピーク速度「初歩」:1Mbit/s
プロフィール速度「初歩」:1Mbit/s
バースト限度「初歩」:1.5Mbit
プレミアム加入者は、第3位優先待ち行列または第3優先出力バッファ570に割り当てたトラフィックを持つことができる。標準加入者および初歩加入者は、最下位または第4優先出力バッファ572に割り当てできる。
【0162】
バックボーンネットワーク統合
サービス品質(QoS)は、全ネットワークに渡り包括的に管理する時、最も強力である。本発明は、全バックボーンネットワークに渡り、並ぶもののない包括的QoS管理の機会を提供する。このような統合の基本は、IPの優先制御サービス(ディフサーブ)構成である。
【0163】
ディフサーブ用アプリケーション支援
加入者光インタフェース140は、2つのアプリケーションを支援できる。これらアプリケーションは、サービス品質支援から大きな利益を得られるものであり、ボイスオーバIPとT1/E1オーバIPとである。いずれの場合も、サービスプロバイダは、パケットに特定のディフサーブコードポイントをマークするよう、アプリケーションを構成できる。本発明に基づきこのように設定することにより、各アプリケーションは、優先転送、保証転送、あるいはクラスセレクタ優先化をIPネットワークを通して利用できる。さらに加入者光インタフェースのVoIP実行は、メディアゲートウエイコントローラの命令において、呼毎にDSCP値を設定することを支援する。この特徴は、特定の呼(例えばE911サービス)に特別優先権を与えることができる。
【0164】
サービス品質保証の作成
トランシーバノード(TN)120は、加入者とのサービス品質保証(SLA)を広く支援する。トランシーバノード120は、保証全体において1構成要素に過ぎないが、アクセスネットワークとして重要である。以下においては、サービス品質保証におけるトランシーバノードの役割と、本開示がどのようにしてサービス品質保証を支援できるかについて、いわゆるサービス品質(QoS)と管理機能とを通して検討する。
【0165】
サービス品質保証の要素
一般にサービス品質保証は、ATMやフレームリレー等の専用ネットワーク技術に関連して知られている。しかしながらトランシーバノード120のQoS管理の威力と柔軟性とは、同じ概念をIPアクセスネットワークに拡大することを可能にする。従来のATMまたはフレームリレーサービス品質保証の一部である要素を、トランシーバノード管理によるサービス品質保証の一部として使用できる。
【0166】
用語の定義は次の通りである。
【0167】
・ピーク速度。ネットワークがユーザからのトラフィックバーストを受け入れる最大速度であり、ビット/秒で表現する。ネットワークは、ピーク速度を超えるトラフィックを破棄する。
【0168】
・持続速度。ネットワークがユーザに提供する最小スループットであり、ビット/秒で表現する。
【0169】
・バーストサイズ。ネットワークがユーザのピーク速度において中断無しに受け入れるトラフィック量であり、ビットで表現する。
【0170】
・最大待ち時間。ユーザのトラフィックがネットワークを横断する際に経験する最悪遅延である。
【0171】
・損失率。ネットワークが破棄するであろうピーク速度、持続速度、およびバーストサイズに適合するトラフィックのパーセントである。
【0172】
当然ながらサービスプロバイダは、他の要素をサービス品質保証に含めることもできる。トランシーバノード120は、サービスプロバイダが付加価値サービスにできる多くの特徴を提供する。トランシーバノード120は、例えば次のようなサービスを支援する。
【0173】
・アプリケーション優先化。基幹ネットワークアプリケーション(例えば仮想専用ネットワークトラフィック)に優先権を与える。
【0174】
・統計の強化。詳細なトラフィックプロフィールと統計を提供し、ユーザのネットワーク発展計画を支援する。
【0175】
・能動監視。ユーザトラフィックを連続的に監視し、ネットワークアプリケーション障害(例えばウエブサーバ障害)を早期検出する。
【0176】
・ネットワークセキュリティ。トラフィックの暗号化を加入者に提供する。
【0177】
以下においては、従来のサービス品質保証動作パラメータに焦点を当てる。レーザトランシーバノード120がいかにネットワーク性能に貢献するかを検証し、サービス品質保証要件を満たすためにどのように下りQoS管理を行うかを検証する。下記表は、以下において式で使用する主要パラメータと値とを示す。
【0178】
【表2】
厳密なサービス品質保証および加入過剰
業務に対する要件は、サービスプロバイダ間でおよび加入者間で異なる。そのためトランシーバノード120は、サービス品質保証動作パラメータを実施するにあたり、プロバイダに極めて大きな柔軟性を与える。業務によっては、強固なサービス品質保証を要求する。このような環境は、保守的な規定を必要とする。保守的な規定は、極めて厳密な動作保証を提供できるが、ネットワーク全体の利用を低下させ、結果的に大きな投資支出を伴う。
【0179】
他の分野(例えば住宅インターネットアクセス)の場合、サービス品質保証は一般的でなく、望ましくもない。このような環境では、より積極的な規定が効果的であろう。ネットワークが積極的に規定されている場合、意味のあるサービス品質保証を実行することは難しいが、より高い利用率で運用できよう。
【0180】
ここでは、厳密なサービス品質保証とやや緩和したサービス品質保証とを検討する。緩和したサービス品質保証は、ネットワーク資源に対して、ある程度の加入過剰を許容する。その代わり、サービスプロバイダは、ネットワーク動作の全局面について厳密な保証を提供できない。一般に加入過剰は、サービスプロバイダが、技術的配信能力以上に帯域幅を約束することである。一般にほとんどのユーザは、約束帯域幅あるいは保証帯域幅の全てを連続的に使用することはないので、保証帯域幅の使用していない部分は、他のユーザに臨時に割り当てることができる。
【0181】
下り性能
トランシーバノード120の柔軟性は、下り性能の制御において大きな柔軟性を提供する。下りリンクを準備するには、多くの様々な方法がある。ここでは、サービス品質保証がより一般的である環境、すなわち業務用インターネットアクセスに関する代表的構成を検討する。ここでは、主要パラメータに焦点を当てるため、いくつかの簡略化(ただし非現実的ではない)の仮定を行う。
【0182】
・インターネットデータトラフィックは、他のアプリケーションとは別に分類する。別個の分類器を使用し、ボイスオーバIPまたはT1/E1オーバIP等の特定アプリケーションに使用する。
【0183】
・各加入者のデータトラフィックは、個別に分類し監視する。これには、1チャネル上の16の加入者それぞれに1つの分類器と1つのポリサとを必要とする。
【0184】
・全ての一定ビットレート(CBR)トラフィック(例えばボイスオーバIPおよびT1/E1)は、持続速度およびバーストサイズだけによって監視する。ピーク速度は、このトラフィックに使用しない。(非データトラフィック用ポリサは、プロフィール外トラフィック用WREDパラメータを有し、全てのプロフィール外トラフィックを破棄する。この動作は、最小閾値および最大閾値を共にゼロに設定することで行える。)
・時間クリティカルでないデータトラフィック(ウエブサーフィン、ファイルダウンロード等)は、最下位優先出力バッファに割り当てる。
【0185】
・全16加入者のデータトラフィックポリサは、プロフィール内トラフィックについて同一WREDパラメータを有し、プロフィール外トラフィックについては、最大破棄確率においてのみ異なるパラメータを有する。
【0186】
WREDパラメータの推奨値は、次を含む(定義については図9および10参照)
・プロフィール内最小閾値、Thmin、50000バイト
・プロフィール内最大閾値、Thmax、150000バイト
・プロフィール内最大破棄確率、Pmax、26(確率25/256に対応)
・プロフィール外最小閾値、Thmin|out、10000バイト
・プロフィール外最大閾値、Thmax|out、30000バイト
これら仮定に基づき、以下のパラメータによって下り性能の特性を表す。
【0187】
下りチャネル特性
【表3】
厳密サービス品質保証および緩和サービス品質保証共に可能である。厳密サービス品質保証は、次の制限を満たす構成が必要である。
【0188】
・全加入者のピーク速度の合計は、リンク容量より低くなければならない。[ΣPD<CD]
この制限下で、サービス品質保証パラメータは、構成値から直接得ることができる。
【0189】
【表4】
緩和サービス品質保証の構成制限は、それほど厳密でなくて良い。すなわち次の通りである。
【0190】
・全加入者の持続時間の合計は、リンク容量以下でなければならない。[ΣRD<CD]
緩和の場合、サービス品質保証パラメータ用の閉じた形式の式は使えない。次の規則は、それらパラメータについておおよその制限を提供する。
【0191】
【表5】
前記説明は、本発明の実施例を示すだけであり、請求の範囲に定義した本発明の範囲および要旨を逸脱することなく、多くの変更が前記実施例には可能であると解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aは本発明に基づく光ネットワーク構成例において、主要構成要素のいくつかを示す機能ブロック図である。
図1Bは本発明に基づくネットワークにおいて、機能例とその位置とを示す機能ブロック図である。
【図2】
本発明の光ネットワーク構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】
本発明に基づく屋外トランシーバノード例を示す機能ブロック図である。
【図4】
本発明の一実施例に基づく、単一光導波路によって加入者インタフェースに接続した光タップを示す機能ブロック図である。
【図5】
本発明に基づく、光タップの一例に接続した光タップルーティング装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】
本発明の一実施例に基づく、ネットワークから送出される下りパケット処理方法の一例を示す論理流れ図である。
【図7】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール内パケットを評価するサブ処理の一例を示す論理流れ図である。
【図8】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール外パケットを評価するサブ処理の一例を示す論理流れ図である。
【図9】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール外パケットの重み付けランダム早期破棄を示すグラフである。
【図10】
本発明の一実施例に基づく、プロフィール内パケットの重み付けランダム早期破棄を示すグラフである。
Claims (33)
- 光タップルーティング装置と、
前記光タップルーティング装置から下りパケットを受け取る複数の光タップマルチプレクサとを備え、前記光タップルーティング装置はどの下りパケットを各マルチプレクサへ送るかを決定し、前記光タップマルチプレクサの各々は、
下りパケットが含む情報のタイプを決定して下りパケットを特定のポリサに割り当てる複数の分類器と、
ネットワークプロバイダが各ポリサに割り当てるパラメータと下りパケットとの比較に基づき帯域幅を制御する複数のポリサとを備える、光ネットワークシステム。 - 各ポリサに割り当てる前記パラメータは、ピーク速度とバーストサイズと持続速度とのうち少なくとも1つからなる、請求項1の光ネットワークシステム。
- 各ポリサは、前記パケットに重み付け早期ランダム破棄値を割り当てることにより帯域幅を制御する、請求項1の光ネットワークシステム。
- 各光タップマルチプレクサは、各ポリサから受け取る少なくとも1つの下りパケットを格納する複数の出力バッファをさらに備える、請求項1の光ネットワークシステム。
- 複数の出力バッファをさらに備え、各出力バッファは、当該出力バッファを空にする順序に関連した優先度値を割り当てられている、請求項1の光ネットワークシステム。
- 各出力バッファは、前記重み付け早期ランダム破棄値を使用するランダム早期破棄機能によってパケットを評価する、請求項3の光ネットワーク。
- 前記重み付け早期ランダム破棄値は、最大破棄確率値からなる、請求項6の光ネットワークシステム。
- 複数の出力バッファをさらに備え、各出力バッファは、出力バッファ平均容量が最小および最大閾値の間にある時、前記最大破棄確率値を使用してパケットのランダム早期破棄機能を実行する、請求項7の光ネットワークシステム。
- ポリサに割り当てるパラメータは、加入者の帯域幅契約に対応する、請求項1の光ネットワークシステム。
- 前記帯域幅契約は、加入者が受信する所定データ量をビット/秒で測定する、請求項9の光ネットワークシステム。
- 前記分類器の1つは、各下りパケットのディフサーブコードポイント(DSCP)値を評価する、請求項1の光ネットワークシステム。
- 各分類器および各ポリサは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および特定用途集積回路(ASIC)のうち1つからなる、請求項1の光ネットワークシステム。
- 下りパケットを当該パケットのヘッダを評価することによって分類し、
前記下りパケットが速度およびサイズパラメータの少なくとも1つに一致するか否かを決定し、
前記下りパケットが速度およびサイズパラメータの1つに一致するか否かの前記決定に基づき、前記下りパケットに2つの優先度値のうち1つを割り当て、
前記優先度値の1つを使用する重み付けランダム早期破棄機能に基づき、複数のバッファの1つに下りパケットを格納するか否かを決定する各段階を備えた、光ネットワークの下りパケットを処理する方法。 - 下りパケットが速度およびサイズパラメータの少なくとも1つに一致するか否かを決定する前記段階は、
下りパケットが持続速度を超えるか否かを決定し、
下りパケットがバーストサイズを超えるか否かを決定する各段階をさらに備える、請求項13の方法。 - 下りパケットが持続速度を超えるか否かを決定する前記段階は、トークンバケットアルゴリズムを実行して前記持続速度を測定する段階をさらに備える、請求項14の方法。
- 下りパケットがピーク速度を超えるか否かを決定し、
下りパケットが前記ピーク速度を越える場合に当該下りパケットを破棄する各段階をさらに備える、請求項13の方法。 - 下りパケットがピーク速度を超えるか否かを決定する前記段階は、トークンバケットアルゴリズムを実行してピーク速度を測定する段階をさらに備える、請求項16の方法。
- 下りパケットに2つの優先度値のうち1つを割り当てる前記段階は、前記下りパケットに最大破棄確率値を割り当てる段階を備える、請求項13の方法。
- 最大破棄確率値を割り当てる前記段階は、パケットが持続速度に一致するか否かの決定に基づき前記最大破棄確率値を割り当てる段階をさらに備える、請求項18の方法。
- 通信トラフィックプロフィールは、加入者クラスまたは加入者クラスのグループに対して受信を保証した最小帯域幅と、加入者がある期間に渡って使用できる最大帯域幅とのうち1つからなる、請求項19の方法。
- 他バッファとの相対的な関係として各バッファに割り当てた優先度に対応する所定順序において、複数の出力バッファから1つ以上のパケットを出力する段階をさらに備える、請求項13の方法。
- 出力バッファ平均容量が最小および最大閾値の間にある時、下りパケットのパラメータを評価するランダム早期破棄機能を実行する段階をさらに備え、前記ランダム早期破棄機能は前記下りパケットの破棄確率値を定義する、請求項13の方法。
- 前記分類する段階は、前記パケットのディフサーブコードポイント(DSCP)を評価する段階をさらに備える、請求項13の方法。
- 下りパケットを分類器で分類し、
前記分類器に関連したポリサに下りパケットをマップする各段階をさらに備える、請求項13の方法。 - 光ネットワークと、
光タップと、
前記光タップに接続した加入者光インタフェースとを備え、
前記光ネットワークは、
下りデータパケットを発生するデータサービスハブと、
前記データサービスハブの出口パスにおいてデータサービスノードに接続し、前記下りデータパケットを受信して処理するトランシーバノードとを備え、
前記トランシーバノードは、
下りパケットが含む情報のタイプを決定する複数の分類器と、
パケットを破棄するか下りパケットに2つの優先度値の1つを割り当てるかによって帯域幅を制御する複数のポリサとを備える、ネットワーク監視システム。 - 優先度割り当てに対応すると共に重み付けランダム早期破棄機能を実行する複数のバッファをさらに備える、請求項25のネットワーク監視システム。
- 前記トランシーバノードは、下りパケットを前記分類器へ送る光タップルーティング装置をさらに備える、請求項25のネットワーク監視システム。
- 前記優先度値は、重み付け早期ランダム破棄値からなる、請求項25のネットワーク監視システム。
- 前記重み付け早期ランダム破棄値は、最大破棄確率値からなる、請求項28のネットワーク監視システム。
- ネットワークの出口経路に複数の分類器とポリサとを配置し、
下りパケットがピーク速度を超える場合に下りパケットを前記ポリサにおいて破棄し、
前記ポリサにおいて各下りパケットに少なくとも2つの優先度値のうち1つを割り当て、
前記出口経路において前記優先度値を評価することにより前記ネットワークから出る下りデータパケットを制御する各段階を備える、ネットワークから出る下りデータパケットを監視する方法。 - 少なくとも2つの優先度値のうち1つを割り当てる前記段階は、
下りパケットが持続速度に一致するか否かを決定し、
下りパケットがバーストサイズに一致するか否かを決定する段階をさらに備える、請求項30の方法。 - ネットワークから出る下りデータパケットを制御する前記段階は、前記優先度値の1つを使用する重み付けランダム早期破棄機能に基づき、下りパケットを複数のバッファの1つに受け入れるか否かを決定する段階を備える、請求項30の方法。
- 少なくとも2つの優先度値のうち1つを割り当てる前記段階は、各下りパケットに最大破棄確率値を割り当てる段階を備える、請求項30の方法。
Applications Claiming Priority (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US24405200P | 2000-10-26 | 2000-10-26 | |
US24397800P | 2000-10-27 | 2000-10-27 | |
US25883700P | 2000-12-28 | 2000-12-28 | |
US28911201P | 2001-05-08 | 2001-05-08 | |
US09/899,410 US6973271B2 (en) | 2000-10-04 | 2001-07-05 | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
PCT/US2001/050361 WO2002060123A2 (en) | 2000-10-26 | 2001-10-26 | Method and system for processing downstream packets of an optical network |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004529528A true JP2004529528A (ja) | 2004-09-24 |
JP2004529528A5 JP2004529528A5 (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=27540189
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002560337A Withdrawn JP2004529528A (ja) | 2000-10-26 | 2001-10-26 | 光ネットワークの下りパケットを処理する方法およびシステム |
JP2003508012A Withdrawn JP2004535717A (ja) | 2000-10-26 | 2001-10-26 | 光ネットワークの上りパケットを処理する方法およびシステム |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003508012A Withdrawn JP2004535717A (ja) | 2000-10-26 | 2001-10-26 | 光ネットワークの上りパケットを処理する方法およびシステム |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US7085281B2 (ja) |
EP (2) | EP1354437A2 (ja) |
JP (2) | JP2004529528A (ja) |
KR (2) | KR20030060925A (ja) |
CN (2) | CN1547814A (ja) |
BR (2) | BR0114981A (ja) |
CA (2) | CA2426831A1 (ja) |
MX (2) | MXPA03003656A (ja) |
WO (2) | WO2002060123A2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005136966A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Lucent Technol Inc | QoSアップリンクおよびダウンリンクの最大ビットレート属性の最適値を判別するための決定木論理 |
JP2011083028A (ja) * | 2010-12-16 | 2011-04-21 | Kddi Corp | トラフィック制御装置、トラフィック制御方法及びコンピュータプログラム |
JP2011151601A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Alaxala Networks Corp | パケット中継装置及びパケットを中継する方法 |
KR101636198B1 (ko) * | 2015-03-09 | 2016-07-05 | 강원대학교산학협력단 | 무선 통신 환경에서 비디오 스트리밍의 트래픽 제어 방법 및 이를 구현하는 수신기 장치 |
Families Citing this family (147)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1327335B1 (en) * | 2000-10-03 | 2007-09-05 | U4EA Technologies Limited | Prioritising data with flow control |
US7130541B2 (en) | 2000-10-04 | 2006-10-31 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals upstream and downstream between a data service provider and subscriber |
US6973271B2 (en) | 2000-10-04 | 2005-12-06 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
US7606492B2 (en) * | 2000-10-04 | 2009-10-20 | Enablence Usa Fttx Networks Inc. | System and method for communicating optical signals upstream and downstream between a data service provider and subscribers |
BR0114981A (pt) | 2000-10-26 | 2005-10-25 | Wave7 Optics Inc | Método e sistema para o processamento de pacotes de fluxo descendente de uma rede óptica |
US20020118420A1 (en) * | 2000-12-22 | 2002-08-29 | Liu Heyun H. | Method and apparatus for transmitting over a slotted OBS network in in-band mode |
US20020149820A1 (en) * | 2000-12-22 | 2002-10-17 | Liu Heyun H. | Method and apparatus for transmitting over a slotted OBS network in in-band mode |
US7613823B1 (en) | 2001-02-20 | 2009-11-03 | At&T Intellectual Property Ii, L.P. | Enhanced channel access mechanisms for an HPNA network |
US7664028B1 (en) * | 2001-03-05 | 2010-02-16 | Pmc-Sierra Ltd. | Apparatus and method for metering and marking data in a communication system |
US6831891B2 (en) * | 2001-03-06 | 2004-12-14 | Pluris, Inc. | System for fabric packet control |
US7413562B2 (en) | 2001-03-15 | 2008-08-19 | Specialized Health Products, Inc. | Safety shield for medical needles |
US7286756B1 (en) * | 2001-05-15 | 2007-10-23 | Cisco Technology, Inc. | DWDM system with IP telephony provisioning at remote locations |
US7016376B1 (en) * | 2001-06-26 | 2006-03-21 | Conexant Systems, Inc. | Method and apparatus for scheduling upsteam data packets in a broadband communication system |
US7266606B2 (en) * | 2001-06-29 | 2007-09-04 | Tropic Networks Inc. | Cascaded policing systems and methods |
US7218855B2 (en) * | 2001-07-05 | 2007-05-15 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals to multiple subscribers having various bandwidth demands connected to the same optical waveguide |
US7184664B2 (en) | 2001-07-05 | 2007-02-27 | Wave7 Optics, Inc. | Method and system for providing a return path for signals generated by legacy terminals in an optical network |
US7146104B2 (en) | 2001-07-05 | 2006-12-05 | Wave7 Optics, Inc. | Method and system for providing a return data path for legacy terminals by using existing electrical waveguides of a structure |
US20030072059A1 (en) * | 2001-07-05 | 2003-04-17 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for securing a communication channel over an optical network |
US6654565B2 (en) | 2001-07-05 | 2003-11-25 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for increasing upstream communication efficiency in an optical network |
US7269350B2 (en) | 2001-07-05 | 2007-09-11 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
US7333726B2 (en) | 2001-07-05 | 2008-02-19 | Wave7 Optics, Inc. | Method and system for supporting multiple service providers within a single optical network |
US7190901B2 (en) | 2001-07-05 | 2007-03-13 | Wave7 Optices, Inc. | Method and system for providing a return path for signals generated by legacy terminals in an optical network |
US20060020975A1 (en) * | 2001-07-05 | 2006-01-26 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for propagating satellite TV-band, cable TV-band, and data signals over an optical network |
US7877014B2 (en) * | 2001-07-05 | 2011-01-25 | Enablence Technologies Inc. | Method and system for providing a return path for signals generated by legacy video service terminals in an optical network |
US7593639B2 (en) * | 2001-08-03 | 2009-09-22 | Enablence Usa Fttx Networks Inc. | Method and system for providing a return path for signals generated by legacy terminals in an optical network |
US6751371B1 (en) * | 2001-12-06 | 2004-06-15 | Xtera Communications, Inc. | Method and apparatus for optical element management |
WO2003052556A2 (en) * | 2001-12-14 | 2003-06-26 | Chip Engines | Single cycle weighted random early detection circuit and method |
US7602716B1 (en) * | 2001-12-20 | 2009-10-13 | Cisco Technology, Inc. | Load sharing on DOCSIS |
US7583897B2 (en) * | 2002-01-08 | 2009-09-01 | Enablence Usa Fttx Networks Inc. | Optical network system and method for supporting upstream signals propagated according to a cable modem protocol |
US20030145108A1 (en) * | 2002-01-31 | 2003-07-31 | 3Com Corporation | System and method for network using redundancy scheme |
US7580344B1 (en) * | 2002-05-17 | 2009-08-25 | Broadcom Corporation | Home phone line networking enhancements for multiple dwelling unit environments |
US7623786B2 (en) * | 2002-05-20 | 2009-11-24 | Enablence Usa Fttx Networks, Inc. | System and method for communicating optical signals to multiple subscribers having various bandwidth demands connected to the same optical waveguide |
EP1510042A2 (en) * | 2002-05-31 | 2005-03-02 | Optical Solutions, Inc. | Maintaining routing information in a passive optical network |
US7174386B2 (en) * | 2002-06-27 | 2007-02-06 | International Business Machines Corporation | System and method for improved performance using tunable TCP/IP acknowledgement |
EP1520387A1 (en) * | 2002-06-27 | 2005-04-06 | Nokia Corporation | Self-adaptive scheduling method and network element |
US7889761B2 (en) * | 2002-09-17 | 2011-02-15 | Broadcom Corporation | Method and system for providing bandwidth allocation and sharing in a hybrid wired/wireless network |
US7058260B2 (en) * | 2002-10-15 | 2006-06-06 | Wave7 Optics, Inc. | Reflection suppression for an optical fiber |
US20040081095A1 (en) * | 2002-10-29 | 2004-04-29 | Yonghe Liu | Policing mechanism for resource limited wireless MAC processors |
WO2004040854A1 (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-13 | Fujitsu Limited | L2スイッチ |
US8191136B2 (en) * | 2002-11-04 | 2012-05-29 | Riverbed Technology, Inc. | Connection based denial of service detection |
US7385995B2 (en) * | 2003-01-13 | 2008-06-10 | Brooktree Broadband Holding, Inc. | System and method for dynamic bandwidth allocation on PONs |
US7454141B2 (en) | 2003-03-14 | 2008-11-18 | Enablence Usa Fttx Networks Inc. | Method and system for providing a return path for signals generated by legacy terminals in an optical network |
EP1478138A2 (en) * | 2003-05-13 | 2004-11-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Security method for broadcasting service in a mobile communication system |
KR100566257B1 (ko) * | 2003-05-16 | 2006-03-29 | 삼성전자주식회사 | 방송 통신 융합 서비스에 적용되는 가입자 광 분배기 |
US20040264961A1 (en) * | 2003-06-12 | 2004-12-30 | Nam Hong Soon | Ethernet passive optical network system, and optical network terminal and optical line terminal provided in the same |
AU2003237572A1 (en) * | 2003-06-29 | 2005-01-21 | Main.Net Communications Ltd. | Dynamic power line bandwidth limit |
KR100547752B1 (ko) * | 2003-07-23 | 2006-01-31 | 삼성전자주식회사 | 이더넷 기반 수동형 광 가입자망의 하향 트래픽 제어 방법및 그 장치 |
FI20031104A0 (fi) * | 2003-07-25 | 2003-07-25 | Nokia Corp | Yksikuituinen suojaus tietoliikenneverkoissa |
US7065144B2 (en) * | 2003-08-27 | 2006-06-20 | Qualcomm Incorporated | Frequency-independent spatial processing for wideband MISO and MIMO systems |
KR100590758B1 (ko) * | 2003-10-02 | 2006-06-15 | 한국전자통신연구원 | 이더넷 기반 수동형 광가입자망을 위한 서비스 품질 지원장치 및 방법 |
US8462817B2 (en) | 2003-10-15 | 2013-06-11 | Qualcomm Incorporated | Method, apparatus, and system for multiplexing protocol data units |
US9226308B2 (en) | 2003-10-15 | 2015-12-29 | Qualcomm Incorporated | Method, apparatus, and system for medium access control |
US8284752B2 (en) | 2003-10-15 | 2012-10-09 | Qualcomm Incorporated | Method, apparatus, and system for medium access control |
US8842657B2 (en) | 2003-10-15 | 2014-09-23 | Qualcomm Incorporated | High speed media access control with legacy system interoperability |
US8472473B2 (en) | 2003-10-15 | 2013-06-25 | Qualcomm Incorporated | Wireless LAN protocol stack |
US8483105B2 (en) | 2003-10-15 | 2013-07-09 | Qualcomm Incorporated | High speed media access control |
US8233462B2 (en) * | 2003-10-15 | 2012-07-31 | Qualcomm Incorporated | High speed media access control and direct link protocol |
US7289447B2 (en) * | 2003-10-21 | 2007-10-30 | Comcast Cable Holdings, Llc | Method and packet-level device for traffic regulation in a data network |
DE10357522A1 (de) * | 2003-12-08 | 2005-07-07 | Marconi Communications Gmbh | Datenübertragungsverfahren und -netzwerk |
US20050149563A1 (en) * | 2004-01-06 | 2005-07-07 | Yong Yean K. | Random early detect and differential packet aging flow control in switch queues |
US7818018B2 (en) | 2004-01-29 | 2010-10-19 | Qualcomm Incorporated | Distributed hierarchical scheduling in an AD hoc network |
US8903440B2 (en) | 2004-01-29 | 2014-12-02 | Qualcomm Incorporated | Distributed hierarchical scheduling in an ad hoc network |
US8315271B2 (en) | 2004-03-26 | 2012-11-20 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for an ad-hoc wireless communications system |
FR2869487B1 (fr) * | 2004-04-21 | 2006-07-21 | Alcatel Sa | Reseau de transmission optique en arbre |
US7564814B2 (en) | 2004-05-07 | 2009-07-21 | Qualcomm, Incorporated | Transmission mode and rate selection for a wireless communication system |
US8401018B2 (en) | 2004-06-02 | 2013-03-19 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for scheduling in a wireless network |
US7548548B2 (en) * | 2004-06-04 | 2009-06-16 | Shlomo Selim Rakib | System for low noise aggregation in DOCSIS contention slots in a shared upstream receiver environment |
WO2006019505A1 (en) * | 2004-07-15 | 2006-02-23 | Optical Solutions, Inc. | Traffic management for a passive optical network terminal |
KR100641159B1 (ko) | 2004-07-23 | 2006-11-02 | 엘지전자 주식회사 | Rtcp패킷 기반의 적응적 멀티미디어 데이터 전송률추정방법 |
US7340180B2 (en) * | 2004-08-10 | 2008-03-04 | Wave7 Optics, Inc. | Countermeasures for idle pattern SRS interference in ethernet optical network systems |
US7599622B2 (en) * | 2004-08-19 | 2009-10-06 | Enablence Usa Fttx Networks Inc. | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
EP2400797B1 (en) * | 2004-08-31 | 2012-11-14 | Panasonic Corporation | Radio communication method and radio communication apparatus |
WO2006041784A2 (en) * | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Wave7 Optics, Inc. | Minimizing channel change time for ip video |
US7882412B2 (en) * | 2004-10-05 | 2011-02-01 | Sanjiv Nanda | Enhanced block acknowledgement |
US7684710B2 (en) * | 2004-10-29 | 2010-03-23 | Finisar Corporation | Dynamically adaptive optical transceiver |
US7492736B2 (en) * | 2004-10-29 | 2009-02-17 | Texas Instruments Incorporated | System and method for access and management of beacon periods in distributed wireless networks |
WO2006069172A2 (en) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for operating a wideband return channel in a bi-directional optical communication system |
US20060159122A1 (en) * | 2005-01-18 | 2006-07-20 | Texas Instruments Incorporated | Providing TDM channels to locations connected by networks implemented on broadcast medium |
DE102005010918B4 (de) * | 2005-03-09 | 2011-03-03 | Nokia Siemens Networks Gmbh & Co.Kg | Verfahren zur Übertragung von Datenpaketen |
JP2006262417A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Fujitsu Ltd | 通信速度制御方法及びその装置 |
US20060257149A1 (en) * | 2005-05-16 | 2006-11-16 | Hirth Ryan E | Method and apparatus for accommodating multiple optical segments in an Ethernet passive optical network |
US7551624B2 (en) * | 2005-06-09 | 2009-06-23 | Sbc Knowledge Ventures, L.P. | System to enforce service level agreements for voice-over internet protocol |
US7564852B2 (en) * | 2005-07-20 | 2009-07-21 | Cortina Systems, Inc. | Intelligent bandwidth allocation for ethernet passive optical networks |
KR100645538B1 (ko) * | 2005-08-09 | 2006-11-14 | 삼성전자주식회사 | 홈 게이트웨이 시스템의 환경 설정 장치 및 그 방법 |
US20070036547A1 (en) * | 2005-08-10 | 2007-02-15 | Tellabs Operations, Inc. | FTTP IP video overlay |
US20070047959A1 (en) * | 2005-08-12 | 2007-03-01 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for supporting communications between subcriber optical interfaces coupled to the same laser transceiver node in an optical network |
US8600336B2 (en) | 2005-09-12 | 2013-12-03 | Qualcomm Incorporated | Scheduling with reverse direction grant in wireless communication systems |
US20070121624A1 (en) * | 2005-11-30 | 2007-05-31 | Kimbrough Mahlon D | Method and system of network clock generation with multiple phase locked loops |
US7990853B2 (en) * | 2005-12-13 | 2011-08-02 | Fujitsu Limited | Link aggregation with internal load balancing |
CN101005445B (zh) * | 2006-01-18 | 2012-08-15 | 华为技术有限公司 | 一种将业务流映射到业务传输通道的方法及光网络终端 |
US7633956B1 (en) * | 2006-01-19 | 2009-12-15 | Cisco Technology, Inc. | System and method for providing support for multipoint L2VPN services in devices without local bridging |
CN101453672B (zh) * | 2006-04-26 | 2013-08-07 | 华为技术有限公司 | 光网络终端、其端口限速属性配置方法及报文处理方法 |
CN101060523B (zh) | 2006-04-26 | 2010-09-08 | 华为技术有限公司 | 光网络终端、其端口限速属性配置方法及报文处理方法 |
US8077611B2 (en) * | 2006-07-27 | 2011-12-13 | Cisco Technology, Inc. | Multilevel coupled policer |
JP4705542B2 (ja) * | 2006-09-28 | 2011-06-22 | 富士通株式会社 | ベストエフォート帯域の割り当て方法及び装置 |
CN101159505B (zh) * | 2006-10-08 | 2011-07-27 | 华为技术有限公司 | 一种在无源光网络中实现业务流稳定传输的方法及装置 |
US7710876B2 (en) * | 2007-02-06 | 2010-05-04 | Viasat, Inc. | Successive scheduled requests for transmission |
CN101296112B (zh) * | 2007-04-26 | 2011-11-09 | 华为技术有限公司 | 一种光网络单元中实现以太网服务质量的方法、装置及系统 |
US8520535B2 (en) | 2007-05-31 | 2013-08-27 | International Business Machines Corporation | Optimization process and system for a heterogeneous ad hoc Network |
US8320414B2 (en) | 2007-05-31 | 2012-11-27 | International Business Machines Corporation | Formation and rearrangement of lender devices that perform multiplexing functions |
US10419360B2 (en) | 2007-05-31 | 2019-09-17 | International Business Machines Corporation | Market-driven variable price offerings for bandwidth-sharing ad hoc networks |
US8249984B2 (en) | 2007-05-31 | 2012-08-21 | International Business Machines Corporation | System and method for fair-sharing in bandwidth sharing ad-hoc networks |
US7944878B2 (en) * | 2007-05-31 | 2011-05-17 | International Business Machines Corporation | Filtering in bandwidth sharing ad hoc networks |
US8040863B2 (en) | 2007-05-31 | 2011-10-18 | International Business Machines Corporation | Demand pull and supply push communication methodologies |
US7979311B2 (en) * | 2007-05-31 | 2011-07-12 | International Business Machines Corporation | Payment transfer strategies for bandwidth sharing in ad hoc networks |
US10623998B2 (en) | 2007-05-31 | 2020-04-14 | International Business Machines Corporation | Price offerings for bandwidth-sharing ad hoc networks |
US8620784B2 (en) | 2007-05-31 | 2013-12-31 | International Business Machines Corporation | Formation and rearrangement of ad hoc networks |
US7940790B2 (en) * | 2007-06-11 | 2011-05-10 | Viasat, Inc. | Multiple request intervals |
US7953060B2 (en) * | 2007-06-11 | 2011-05-31 | Viasat, Inc. | Quasisynchronous reservation requests |
US20090046171A1 (en) * | 2007-08-16 | 2009-02-19 | C2Cure, Inc. | Non-linear color correction |
US8433195B2 (en) * | 2007-08-30 | 2013-04-30 | Calix, Inc. | Optical network interface devices and methods |
US8203953B2 (en) * | 2007-10-30 | 2012-06-19 | Cisco Technology, Inc. | Bi-directional policer for data rate enforcement over half-duplex mediums |
US20090141680A1 (en) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Viasat, Inc. | Flexible assignment of scheduled and request transmissions |
US8144680B2 (en) * | 2007-11-30 | 2012-03-27 | Viasat, Inc. | Contention-based communications |
TWI389518B (zh) * | 2008-02-25 | 2013-03-11 | Nat Univ Tsing Hua | 網路閘道器及其重置方法 |
US9870541B2 (en) * | 2008-11-26 | 2018-01-16 | Red Hat, Inc. | Service level backup using re-cloud network |
CN101478551B (zh) * | 2009-01-19 | 2011-12-28 | 清华大学 | 基于多核处理器的多域网包分类方法 |
US8249452B2 (en) * | 2009-03-19 | 2012-08-21 | Calix, Inc. | ONT-based micronode management |
US8443444B2 (en) * | 2009-11-18 | 2013-05-14 | At&T Intellectual Property I, L.P. | Mitigating low-rate denial-of-service attacks in packet-switched networks |
CN101778263A (zh) * | 2010-02-10 | 2010-07-14 | 扬州电力设备修造厂 | 智能式电网无线监控系统 |
US8842529B2 (en) | 2010-04-02 | 2014-09-23 | Cortina Systems, Inc. | Network transport system with hybrid dynamic bandwidth allocation mechanism and method of operation thereof |
US8923164B2 (en) * | 2010-07-26 | 2014-12-30 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Node and method for computing forwarding trees to distribute traffic in a network |
MD4132C1 (ro) * | 2010-12-13 | 2012-05-31 | Государственный Университет Молд0 | Di(µ-S)-bis{cloro-[fenil(piridin-2-il)metanon-tiosemicarbazonato(1-)]cupru} care manifestă proprietatea de inhibare a proliferării celulelor T-47D ale cancerului mamar |
KR101574193B1 (ko) * | 2010-12-13 | 2015-12-11 | 한국전자통신연구원 | 분산 서비스 거부 공격 탐지 및 방어 장치 및 방법 |
US8358590B2 (en) * | 2010-12-29 | 2013-01-22 | General Electric Company | System and method for dynamic data management in a wireless network |
EP2487833B1 (en) * | 2011-02-09 | 2018-07-04 | Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. | Optimized dynamic bandwidth scheduler |
JP5669613B2 (ja) * | 2011-02-18 | 2015-02-12 | 沖電気工業株式会社 | 動的帯域割当方法、光通信ネットワーク及び局側装置 |
US10425336B2 (en) | 2011-06-24 | 2019-09-24 | Centurylink Intellectual Property Llc | System and method of adaptive congestion management |
US9191114B2 (en) * | 2012-12-14 | 2015-11-17 | Infinera Corporation | Quality of service application for different data flow types |
US9160447B1 (en) | 2013-03-14 | 2015-10-13 | CSC Holdings, LLC | Detection of impairments in a network system |
US9363188B2 (en) | 2013-03-15 | 2016-06-07 | Arris Enterprises, Inc. | Cable modem termination system control of cable modem queue length |
EP2784951B1 (en) * | 2013-03-28 | 2017-05-17 | Alcatel Lucent | Method of Optical Data Transmission |
CN104584492B (zh) * | 2013-08-28 | 2018-03-13 | 华为技术有限公司 | 报文处理方法、设备及系统 |
US20150324721A1 (en) * | 2014-05-09 | 2015-11-12 | Wipro Limited | Cloud based selectively scalable business process management architecture (cbssa) |
JP6405692B2 (ja) * | 2014-05-12 | 2018-10-17 | 沖電気工業株式会社 | 送信装置、送信装置の制御方法、送信プログラム及び通信システム |
US9736719B2 (en) * | 2015-01-30 | 2017-08-15 | Aruba Networks, Inc. | Adaptive resource allocation in congested wireless local area network deployment |
US10809471B2 (en) * | 2016-02-05 | 2020-10-20 | Accedian Networks Inc. | Integrated passive optical tap and optical signal termination |
CN105743571A (zh) * | 2016-03-31 | 2016-07-06 | 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 | 光模块均衡参数调节方法、装置及光模块 |
US9820275B2 (en) * | 2016-04-15 | 2017-11-14 | Cisco Technology, Inc. | Proactive upstream scheduling for flows in a point-to-multipoint communications network |
US11418450B2 (en) * | 2016-05-27 | 2022-08-16 | Vecima Networks Inc. | Upstream channels for distributed CMTS |
CN106961397B (zh) * | 2017-03-24 | 2019-08-06 | 广东电网有限责任公司中山供电局 | 配电通信网的光路建立方法和系统 |
CN109190217B (zh) * | 2018-08-21 | 2023-02-14 | 东方电子股份有限公司 | 一种弹性调控平台的消息掩码仿真测试系统 |
US11728893B1 (en) * | 2020-01-28 | 2023-08-15 | Acacia Communications, Inc. | Method, system, and apparatus for packet transmission |
US11184103B1 (en) | 2020-05-22 | 2021-11-23 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Dynamic bandwidth sharing on a fiber loop using silicon photonics |
US11263164B1 (en) * | 2020-08-28 | 2022-03-01 | Tata Consultancy Services Lmited | Multiple field programmable gate array (FPGA) based multi-legged order transaction processing system and method thereof |
US11552722B2 (en) * | 2020-12-10 | 2023-01-10 | Ciena Corporation | Precision time protocol using a coherent optical DSP frame |
CN113794639B (zh) * | 2021-08-25 | 2023-04-25 | 新华三信息安全技术有限公司 | 一种通信方法及装置 |
Family Cites Families (97)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US37125A (en) * | 1862-12-09 | Improvement in grain thrashers and separators | ||
US35774A (en) * | 1862-07-01 | Improvement in windmills | ||
US4253035A (en) | 1979-03-02 | 1981-02-24 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | High-speed, low-power, ITL compatible driver for a diode switch |
US4500990A (en) * | 1982-04-14 | 1985-02-19 | Nec Corporation | Data communication device including circuitry responsive to an overflow of an input packet buffer for causing a collision |
US4665517A (en) | 1983-12-30 | 1987-05-12 | International Business Machines Corporation | Method of coding to minimize delay at a communication node |
US4655517A (en) * | 1985-02-15 | 1987-04-07 | Crane Electronics, Inc. | Electrical connector |
US4654891A (en) | 1985-09-12 | 1987-03-31 | Clyde Smith | Optical communication of video information with distortion correction |
DE3684079D1 (de) | 1985-09-30 | 1992-04-09 | Toshiba Kawasaki Kk | Einrichtung zur stabilisierung der optischen ausgangsleistung eines halbleiterlasers. |
US4763317A (en) | 1985-12-13 | 1988-08-09 | American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories | Digital communication network architecture for providing universal information services |
CA1314935C (en) | 1987-01-05 | 1993-03-23 | British Telecommunications Public Limited Company | Optical communications network |
US5105336A (en) | 1987-07-29 | 1992-04-14 | Lutron Electronics Co., Inc. | Modular multilevel electronic cabinet |
US5345504A (en) | 1988-03-10 | 1994-09-06 | Scientific-Atlanta, Inc. | Differential compensation control for off-premises CATV system |
JPH0273682A (ja) | 1988-09-08 | 1990-03-13 | Nippon Digital Equip Kk | レーザダイオード駆動方法及び装置 |
WO1990008165A1 (en) | 1989-01-23 | 1990-07-26 | George Wilbur Grogan | Polymeric aqueous composition for protective coatings |
US4956863A (en) | 1989-04-17 | 1990-09-11 | Trw Inc. | Cryptographic method and apparatus for public key exchange with authentication |
JP3308525B2 (ja) * | 1990-11-30 | 2002-07-29 | 株式会社日立製作所 | ネットワーク |
US5253275A (en) | 1991-01-07 | 1993-10-12 | H. Lee Browne | Audio and video transmission and receiving system |
US6002720A (en) | 1991-01-07 | 1999-12-14 | H. Lee Browne, D/B/A Greenwich Information Technologies Llc | Audio and video transmission and receiving system |
US5132992A (en) * | 1991-01-07 | 1992-07-21 | Paul Yurt | Audio and video transmission and receiving system |
JP3183408B2 (ja) * | 1991-03-14 | 2001-07-09 | 住友電気工業株式会社 | 光送信装置用レーザーダイオード保護回路 |
US5412498A (en) | 1991-03-29 | 1995-05-02 | Raynet Corporation | Multi-RC time constant receiver |
US5572347A (en) | 1991-07-30 | 1996-11-05 | Alcatel Network Systems, Inc. | Switched video architecture for an optical fiber-to-the-curb telecommunications system |
JP2002504271A (ja) | 1991-09-10 | 2002-02-05 | ハイブリッド・ネットワークス・インコーポレイテッド | Tv放送データ伝送システム用遠隔リンクアダプタ |
US5247347A (en) | 1991-09-27 | 1993-09-21 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Pstn architecture for video-on-demand services |
US5179591A (en) * | 1991-10-16 | 1993-01-12 | Motorola, Inc. | Method for algorithm independent cryptographic key management |
US5325223A (en) * | 1991-12-19 | 1994-06-28 | Northern Telecom Limited | Fiber optic telephone loop network |
DE69217505T2 (de) * | 1991-12-19 | 1997-05-28 | Northern Telecom Ltd | Lichtwellenleiter teilnehmerleitungs-netzwerk |
US5253250A (en) | 1991-12-31 | 1993-10-12 | Gte Laboratories Incorporated | Routing and switching of high-speed optical data with the header transmitted on a subcarrier frequency |
US5365588A (en) | 1993-03-12 | 1994-11-15 | Hughes Aircraft Company | High speed encryption system and method |
JP3184359B2 (ja) | 1993-03-19 | 2001-07-09 | 富士通株式会社 | 半導体レーザ制御方法および半導体レーザ制御装置 |
RO111887B1 (ro) * | 1993-05-28 | 1997-02-28 | Us West Technologies Inc | Metoda si retea pentru separarea serviciilor telefonice de serviciile speciale |
US5579143A (en) | 1993-06-04 | 1996-11-26 | Ciena Corporation | Optical system with tunable in-fiber gratings |
US5790523A (en) * | 1993-09-17 | 1998-08-04 | Scientific-Atlanta, Inc. | Testing facility for a broadband communications system |
GB9325697D0 (en) * | 1993-12-15 | 1994-02-16 | British Telecomm | Communications system |
US5469507A (en) * | 1994-03-01 | 1995-11-21 | International Business Machines Corporation | Secure communication and computation in an insecure environment |
US5534912A (en) | 1994-04-26 | 1996-07-09 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Extended range video on demand distribution system |
JP2601189B2 (ja) | 1994-05-20 | 1997-04-16 | 日本電気株式会社 | ビデオ・オン・デマンドシステム |
US5528582A (en) * | 1994-07-29 | 1996-06-18 | At&T Corp. | Network apparatus and method for providing two way broadband communications |
US5541917A (en) * | 1994-09-12 | 1996-07-30 | Bell Atlantic | Video and TELCO network control functionality |
US6334219B1 (en) * | 1994-09-26 | 2001-12-25 | Adc Telecommunications Inc. | Channel selection for a hybrid fiber coax network |
US5570355A (en) | 1994-11-17 | 1996-10-29 | Lucent Technologies Inc. | Method and apparatus enabling synchronous transfer mode and packet mode access for multiple services on a broadband communication network |
ES2109148B1 (es) | 1994-12-30 | 1998-07-01 | Alcatel Standard Electrica | Red optica de comunicaciones. |
KR19980702155A (ko) | 1995-02-09 | 1998-07-15 | 그레이스 스티븐 에스. | 저온에서 경화 가능한 에폭시 수지 조성물 |
US5572348A (en) | 1995-02-09 | 1996-11-05 | Carlson; Jeffrey A. | Universal demarcation point |
US5684799A (en) * | 1995-03-28 | 1997-11-04 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Full service network having distributed architecture |
US5793413A (en) | 1995-05-01 | 1998-08-11 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Wireless video distribution |
US5666487A (en) | 1995-06-28 | 1997-09-09 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Network providing signals of different formats to a user by multplexing compressed broadband data with data of a different format into MPEG encoded data stream |
DE19532648A1 (de) * | 1995-09-05 | 1997-03-06 | Hell Ag Linotype | Verfahren und Vorrichtung zur Ansteuerung von diodengepumpten Festkörperlasern |
US6002502A (en) * | 1995-12-07 | 1999-12-14 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Switchable optical network unit |
US5861966A (en) | 1995-12-27 | 1999-01-19 | Nynex Science & Technology, Inc. | Broad band optical fiber telecommunications network |
US5706303A (en) | 1996-04-09 | 1998-01-06 | Lawrence; Zachary Andrew | Laser diode coupling and bias circuit and method |
US5875430A (en) * | 1996-05-02 | 1999-02-23 | Technology Licensing Corporation | Smart commercial kitchen network |
US5880864A (en) | 1996-05-30 | 1999-03-09 | Bell Atlantic Network Services, Inc. | Advanced optical fiber communications network |
US5802089A (en) * | 1996-10-22 | 1998-09-01 | Maxim Integrated Products, Inc. | Laser diode driver having automatic power control with smooth enable function |
JP2856247B2 (ja) | 1996-11-12 | 1999-02-10 | 日本電気株式会社 | 消光比劣化を防止するapc方式 |
IL119972A (en) | 1997-01-07 | 2001-01-28 | Foxcom Ltd | Satellite distributed television |
JP3988172B2 (ja) | 1997-04-23 | 2007-10-10 | ソニー株式会社 | 情報処理装置および方法、並びに記録媒体 |
US5892865A (en) | 1997-06-17 | 1999-04-06 | Cable Television Laboratories, Inc. | Peak limiter for suppressing undesirable energy in a return path of a bidirectional cable network |
US6097533A (en) * | 1997-10-21 | 2000-08-01 | Antec Corporation | Optical amplifier for CATV system with forward and reverse paths |
US5969836A (en) * | 1997-12-12 | 1999-10-19 | Alcatel Usa Sourcing, L.P. | Method and apparatus for simultaneous transmission of digital telephony and analog video over a single optic fiber using wave division multiplexing |
US6463068B1 (en) * | 1997-12-31 | 2002-10-08 | Cisco Technologies, Inc. | Router with class of service mapping |
US6304658B1 (en) | 1998-01-02 | 2001-10-16 | Cryptography Research, Inc. | Leak-resistant cryptographic method and apparatus |
JP4200535B2 (ja) | 1998-02-27 | 2008-12-24 | ソニー株式会社 | 発光素子の駆動回路 |
US6198558B1 (en) * | 1998-04-07 | 2001-03-06 | Nortel Networks Limited | Architecture repartitioning to simplify outside-plant component of fiber-based access system |
JP3134842B2 (ja) | 1998-05-08 | 2001-02-13 | 日本電気株式会社 | マルチアクセス通信方式 |
DE69839334T2 (de) * | 1998-05-15 | 2009-06-25 | Alcatel Lucent | Verfahren zur Zuweisung von Aufwartszeitschlitzen zu einer Netzwerkendeinrichtung , sowie Netzwerkendeinrichtung und Zugriffssteuerung zur Durchführung eines solchen Verfahrens |
CN1166247C (zh) * | 1998-06-19 | 2004-09-08 | 杜松网络公司 | 通讯节点、通讯互联网络和在其中传输信号的方法 |
US6215797B1 (en) | 1998-08-19 | 2001-04-10 | Path 1 Technologies, Inc. | Methods and apparatus for providing quality of service guarantees in computer networks |
US6246702B1 (en) * | 1998-08-19 | 2001-06-12 | Path 1 Network Technologies, Inc. | Methods and apparatus for providing quality-of-service guarantees in computer networks |
US6680948B1 (en) * | 1999-02-02 | 2004-01-20 | Tyco Telecommunications (Us) Inc. | System and method for transmitting packets over a long-haul optical network |
GB9903124D0 (en) * | 1999-02-11 | 1999-04-07 | Nokia Telecommunications Oy | An authentication method |
US6356369B1 (en) | 1999-02-22 | 2002-03-12 | Scientific-Atlanta, Inc. | Digital optical transmitter for processing externally generated information in the reverse path |
US20030128983A1 (en) | 1999-05-11 | 2003-07-10 | Buabbud George H. | Digital RF return over fiber |
US6460182B1 (en) * | 1999-05-11 | 2002-10-01 | Marconi Communications, Inc. | Optical communication system for transmitting RF signals downstream and bidirectional telephony signals which also include RF control signals upstream |
US6807188B1 (en) * | 1999-07-19 | 2004-10-19 | Lucent Technologies Inc. | Ranging arrangement and method for TDMA communications |
US6427035B1 (en) * | 1999-08-12 | 2002-07-30 | Bellsouth Intellectual Property Corporation | Method and apparatus for deploying fiber optic cable to subscriber |
AU3261501A (en) | 1999-09-21 | 2001-04-23 | Optical Solutions, Inc. | System and method for transmitting a plurality of voice, data and video signals over a passive optical network |
JP3565121B2 (ja) * | 1999-12-15 | 2004-09-15 | 日本電気株式会社 | パケットスイッチ及びパケットスイッチング方法 |
US7035270B2 (en) | 1999-12-30 | 2006-04-25 | General Instrument Corporation | Home networking gateway |
US20010030785A1 (en) * | 2000-02-23 | 2001-10-18 | Pangrac David M. | System and method for distributing information via a communication network |
US20020063924A1 (en) * | 2000-03-02 | 2002-05-30 | Kimbrough Mahlon D. | Fiber to the home (FTTH) multimedia access system with reflection PON |
US6483635B1 (en) | 2000-06-07 | 2002-11-19 | Cirrex Corp. | Apparatus for light amplification |
US6889007B1 (en) * | 2000-06-29 | 2005-05-03 | Nortel Networks Limited | Wavelength access server (WAS) architecture |
US6507494B1 (en) | 2000-07-27 | 2003-01-14 | Adc Telecommunications, Inc. | Electronic equipment enclosure |
AU2001286691A1 (en) * | 2000-08-24 | 2002-03-04 | Ocular Networks | Apparatus and method for facilitating data packet transportation |
US6385366B1 (en) * | 2000-08-31 | 2002-05-07 | Jedai Broadband Networks Inc. | Fiber to the home office (FTTHO) architecture employing multiple wavelength bands as an overlay in an existing hybrid fiber coax (HFC) transmission system |
US20020105965A1 (en) | 2000-09-22 | 2002-08-08 | Narad Networks, Inc. | Broadband system having routing identification based switching |
US6973271B2 (en) | 2000-10-04 | 2005-12-06 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
US7130541B2 (en) | 2000-10-04 | 2006-10-31 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals upstream and downstream between a data service provider and subscriber |
WO2002030019A2 (en) | 2000-10-04 | 2002-04-11 | Wave7 Optics, Inc. | System and method for communicating optical signals between a data service provider and subscribers |
BR0114981A (pt) | 2000-10-26 | 2005-10-25 | Wave7 Optics Inc | Método e sistema para o processamento de pacotes de fluxo descendente de uma rede óptica |
US6546014B1 (en) * | 2001-01-12 | 2003-04-08 | Alloptic, Inc. | Method and system for dynamic bandwidth allocation in an optical access network |
US20020135843A1 (en) * | 2001-03-20 | 2002-09-26 | Dumitru Gruia | Point-to-multipoint optical access network distributed with central office interface capacity |
US20020141159A1 (en) | 2001-03-29 | 2002-10-03 | Bloemen James Andrew | Sealed and passively cooled telecommunications customer service terminal |
JP3995142B2 (ja) | 2001-11-12 | 2007-10-24 | 沖電気工業株式会社 | 半導体集積回路 |
US6674967B2 (en) | 2001-11-14 | 2004-01-06 | Scientific-Atlanta, Inc. | Fiber-to-the-home (FTTH) optical receiver having gain control and a remote enable |
US20050123001A1 (en) | 2003-11-05 | 2005-06-09 | Jeff Craven | Method and system for providing video and data traffic packets from the same device |
-
2001
- 2001-10-26 BR BR0114981-4A patent/BR0114981A/pt not_active IP Right Cessation
- 2001-10-26 KR KR10-2003-7005856A patent/KR20030060925A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-10-26 BR BR0114976-8A patent/BR0114976A/pt not_active IP Right Cessation
- 2001-10-26 WO PCT/US2001/050361 patent/WO2002060123A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-10-26 US US10/045,584 patent/US7085281B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-10-26 WO PCT/US2001/051350 patent/WO2003001737A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-10-26 KR KR10-2003-7005857A patent/KR20030064775A/ko not_active Application Discontinuation
- 2001-10-26 MX MXPA03003656A patent/MXPA03003656A/es unknown
- 2001-10-26 CN CNA018195849A patent/CN1547814A/zh active Pending
- 2001-10-26 JP JP2002560337A patent/JP2004529528A/ja not_active Withdrawn
- 2001-10-26 CA CA002426831A patent/CA2426831A1/en not_active Abandoned
- 2001-10-26 MX MXPA03003655A patent/MXPA03003655A/es unknown
- 2001-10-26 JP JP2003508012A patent/JP2004535717A/ja not_active Withdrawn
- 2001-10-26 CA CA002426813A patent/CA2426813A1/en not_active Abandoned
- 2001-10-26 EP EP01274181A patent/EP1354437A2/en not_active Withdrawn
- 2001-10-26 EP EP01997131A patent/EP1366583A2/en not_active Withdrawn
- 2001-10-26 CN CNA018198287A patent/CN1568589A/zh active Pending
- 2001-10-26 US US10/045,652 patent/US7197244B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005136966A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Lucent Technol Inc | QoSアップリンクおよびダウンリンクの最大ビットレート属性の最適値を判別するための決定木論理 |
JP4495562B2 (ja) * | 2003-10-28 | 2010-07-07 | アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド | QoSアップリンクおよびダウンリンクの最大ビットレート属性の最適値を判別するための決定木論理 |
JP2011151601A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Alaxala Networks Corp | パケット中継装置及びパケットを中継する方法 |
US8761012B2 (en) | 2010-01-21 | 2014-06-24 | Alaxala Networks Corporation | Packet relay apparatus and method of relaying packet |
JP2011083028A (ja) * | 2010-12-16 | 2011-04-21 | Kddi Corp | トラフィック制御装置、トラフィック制御方法及びコンピュータプログラム |
KR101636198B1 (ko) * | 2015-03-09 | 2016-07-05 | 강원대학교산학협력단 | 무선 통신 환경에서 비디오 스트리밍의 트래픽 제어 방법 및 이를 구현하는 수신기 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BR0114981A (pt) | 2005-10-25 |
US7085281B2 (en) | 2006-08-01 |
KR20030064775A (ko) | 2003-08-02 |
US7197244B2 (en) | 2007-03-27 |
US20030086140A1 (en) | 2003-05-08 |
EP1354437A2 (en) | 2003-10-22 |
CN1568589A (zh) | 2005-01-19 |
US20030016692A1 (en) | 2003-01-23 |
EP1366583A2 (en) | 2003-12-03 |
MXPA03003655A (es) | 2005-01-25 |
WO2002060123A3 (en) | 2003-07-10 |
WO2003001737A9 (en) | 2004-04-15 |
MXPA03003656A (es) | 2005-01-25 |
WO2002060123A2 (en) | 2002-08-01 |
CA2426831A1 (en) | 2002-08-01 |
WO2003001737A3 (en) | 2003-08-28 |
CN1547814A (zh) | 2004-11-17 |
WO2003001737A2 (en) | 2003-01-03 |
KR20030060925A (ko) | 2003-07-16 |
BR0114976A (pt) | 2005-11-29 |
CA2426813A1 (en) | 2003-01-03 |
JP2004535717A (ja) | 2004-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7197244B2 (en) | Method and system for processing downstream packets of an optical network | |
US7848231B2 (en) | Packet communication network and packet communication method | |
US7953885B1 (en) | Method and apparatus to apply aggregate access control list/quality of service features using a redirect cause | |
US7948883B1 (en) | Applying router quality of service on a cable modem interface on a per-service-flow basis | |
US7756026B2 (en) | Providing a quality of service for various classes of service for transfer of electronic data packets | |
US8665892B2 (en) | Method and system for adaptive queue and buffer control based on monitoring in a packet network switch | |
US6598034B1 (en) | Rule based IP data processing | |
US7257120B2 (en) | Quality of service (QoS) based supervisory network for optical transport systems | |
US8908522B2 (en) | Transmission rate control | |
US20100135158A1 (en) | Flow State Aware QoS Management Without User Signalling | |
US8284789B2 (en) | Methods and apparatus for providing dynamic data flow queues | |
JP4484721B2 (ja) | データ転送装置 | |
US20100195492A1 (en) | Controlling Traffic in a Packet Switched Communications Network | |
KR20050086537A (ko) | 루터에서 패킷에 대한 논리 링크를 선택하는 방법 | |
JP2011004053A (ja) | 帯域管理制御システム及び帯域管理制御方法 | |
Egilmez et al. | Openqos: Openflow controller design and test network for multimedia delivery with quality of service | |
Joung et al. | Flow‐Based QoS Management Architectures for the Next Generation Network | |
Nakayama et al. | Fairness with n rate n+ 1 color marking on cascade aggregation for access network | |
KR100503419B1 (ko) | 차등서비스 제공을 위한 경로색에 기반한 자원 할당 장치및 방법 | |
US20100142374A1 (en) | FLOW QoS ETHERNET SWITCH AND FLOW QoS PROCESSING METHOD USING THE SAME | |
AU2002248250A1 (en) | Method and system for processing downstream packets of an optical network | |
Chen | A study of IPv6 labeling forwarding model supporting Diffserv | |
KR101231741B1 (ko) | 플로우 QoS 이더넷 스위치 및 이에 의한 플로우 QoS 처리 방법 | |
Dutra et al. | End To End QoS Mapping Between Metroethernet and WiMAX | |
Radivojević et al. | SUCCESSFUL MIGRATION OF EPON TO WDM EPON. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20051114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060112 |