JP2004527179A - ディジタルスイッチングアンプのための改良されたdcオフセットセルフキャリブレーションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】通常動作モード中の出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルする差動増幅器を提供する。
【解決手段】差動増幅器は、第1および第2出力および第1および第2電源ラインを有する。差動増幅器は、さらにオフセットキャンセル回路を含む。オフセットキャンセル回路は、キャリブレーションモード中に、第1および第2出力がともに第1電源ラインおよび第2電源ラインの間のキャリブレーション電圧に結合されるときに、オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能である。オフセットキャンセル信号は、差動増幅器の通常動作モード中の第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルすることを促進する。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、DCオフセットキャリブレーションに関する。より具体的には本発明は、増幅器に関連付けられたDCオフセット電圧を低減するメカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
増幅器はさまざまな応用例で用いられる。ある応用例では、オーディオアンプは、その電力段において、電力段に結合されたスピーカを駆動する差動増幅器を含む。そのような差動電力段は差動入力を受け取り、その入力に基づいてスピーカを駆動する。差動入力を差動電力段に供給するために、差動入力のペアおよび差動出力のペアをもつ比較器が用いられえる。
【0003】
例えば、比較器の入力Pにおける電圧が比較器の入力Nにおける電圧より高いとき、(ヒステリシスのない)比較器の出力PおよびNは、それぞれ高および低レベルにセットされる。逆に、入力Pにおける電圧が入力Nにおける電圧より低いとき、出力PおよびNは、それぞれ低および高レベルにセットされる。理想的な状態では、入力PおよびNが正確に同じ電圧にあるとき、出力PおよびNは、正確に高および低レベルの平均レベルにあるはずである。この理想的な状態においては、比較器および比較器に関連付けられた回路は、完全にバランスが取れており、2つの差動的に駆動される入力/出力について対称的である。
【0004】
しかし実際には、比較器および比較器に関連付けられた回路(例えば比較器に結合された高利得オペアンプ)は、いかに小さいとはいえ、固有の非対称性によって、出力PおよびNをそれぞれ高および低レベルにセットする、またはそれぞれ低および高レベルにセットする自然の傾向をもつ。例を挙げれば、上述の例では、入力P電圧が入力N電圧よりもわずかに高いとき、出力Pは、不平衡または非対称な回路パラメータによって引き起こされる傾向のために、低レベルにあるかもしれない。典型的には、オペアンプおよび抵抗のようなさまざまな回路要素のパラメータの誤差が、2つの差動入力/出力についてのこの不平衡を生じる。
【0005】
差動増幅器の不平衡な状態は、通常の動作モードにおいて入力信号を増幅するときに、DCオフセット電圧をその出力ポートにおいて発生しえる。換言すれば、入力が平衡(同一)であるときに、ある出力をハイに、もう一方をロウにセットする傾向は小さくても、通常動作モードの出力において残留DC成分を結果として生じえる。
【0006】
DCオフセット電圧は、不必要な電力消費を通常の動作モード中に発生する。さらにDCオフセット電圧は、増幅器の出力のミュートが解除されるときに、ポッピング音やクリック音を発生する。このポッピング音やクリック音は、負荷に何も強制する機能を与えない状態と、DCオフセット電圧を供給する状態との間を増幅器が急激に遷移するときに起こる電圧ステップから生じる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述を鑑みると、増幅器におけるDCオフセットを低減し、それにより増幅器のミュートが解除されるときにポッピング音を実質的に除去し、かつDCオフセットによる電力消費を低減する装置および方法を提供することが望ましい。本発明は、差動増幅器に関連付けられたDCオフセット電圧を低減または実質的にキャンセルことによって、これらの要求に応える。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、差動増幅器は、第1および第2出力および第1および第2電源ラインを有する。前記差動増幅器は、さらにオフセットキャンセル回路を含む。オフセットキャンセル回路は、キャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインの間のキャリブレーション電圧に結合されるときに、オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能である。前記差動増幅器は、前記オフセットキャンセル信号に基づいて、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルする。
【0009】
あるいは本発明によれば、差動増幅器は、第1および第2出力および第1および第2電源ラインを有する。前記差動増幅器は、さらにオフセットキャンセル回路を含む。オフセットキャンセル回路は、キャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力が前記第1電源ラインに結合されるときに、第1オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能であり、前記第1および第2出力が前記第2電源ラインに結合されるときに、第2オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能である。前記差動増幅器はまた、前記キャリブレーションモード中に、前記第1および第2オフセットキャンセル信号を平均することによって第3オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能である。前記差動増幅器は、前記第3オフセットキャンセル信号に基づいて、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルする。
【0010】
ある具体的な実施形態においては、前記第1および第2電源ラインは、電源電圧およびグラウンド電圧をそれぞれ供給し、前記キャリブレーション電圧は、実質的に前記電源電圧および前記グラウンド電圧の平均である。
【0011】
他の実施形態においては、前記差動増幅器は、さらにシグナルプロセッサブロック、比較器回路、およびスイッチング増幅器を含む。前記シグナルプロセッサブロックは、前記差動増幅器の入力および前記オフセットキャンセル信号を受け取り、出力信号を出力する。
前記比較器回路は、前記出力信号をバイナリ信号に変換するように動作可能である。前記スイッチング回路は、前記バイナリ信号を増幅し、前記第1および第2出力を生成する。
【0012】
さらに他の実施形態においては、前記差動増幅器は、複数のチャネルに対応する、前記シグナルプロセッサブロック、前記比較器回路、および前記スイッチング増幅器の複数のセットを含む。前記オフセットキャンセル回路は、前記複数のチャネルに対応する複数の前記オフセットキャンセル信号を生成するように動作可能であってもよい。
【0013】
さらに他の実施形態においては、前記差動増幅器は、逐次近似型アナログディジタル変換器、およびディジタルアナログ変換器を含む。前記逐次近似型アナログディジタル変換器は、前記オフセット電圧に基づいてオフセット補償データを生成するよう動作可能である。前記ディジタルアナログ変換器は、前記オフセット補償データを受け取り、前記オフセット補償データに基づいてオフセット補償電圧を生成し、前記オフセット補償電圧を前記差動増幅器の入力に印加するように動作可能である。
【0014】
本発明の他の態様によれば、差動増幅器のオフセット電圧を低減する方法が提供される。前記差動増幅器は第1および第2出力および第1および第2電源ラインを含む。この方法は、前記差動増幅器のキャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインの間の電圧に結合されるときに、オフセットキャンセル信号を発生する。この方法は、前記オフセットキャンセル信号を、前記差動増幅器の入力に印加し、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルする。
【0015】
本発明のさらに他の態様によれば、この方法は、前記差動増幅器のキャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインに結合されるときに、第1オフセットキャンセル信号を発生し、前記第1および第2出力がともに前記第2電源ラインに結合されるときに、第2オフセットキャンセル信号を発生する。この方法は、前記第1および第2オフセットキャンセル信号を数学的に統合することによって第3オフセットキャンセル信号を生成する。この方法は、前記第3オフセットキャンセル信号を、前記差動増幅器の入力に印加し、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルする。
【0016】
本発明の性質および優位性のさらなる理解は、本明細書および図面の残りの部分を参照して達成されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、そのさらなる目的および優位性とともに、添付の図面と合わせて以下の説明を参照することによって最もよく理解されよう。
【0018】
本発明のさまざまな実施形態が図面を参照して詳細にこれから説明され、ここで同様の要素は、同様の参照符号で全体にわたって参照される。
【0019】
図1は、本発明の実施形態による差動増幅器100のブロック図である。差動増幅器100は、シグナルプロセッサ110、電力段170、およびオフセットキャンセル回路150を含む。シグナルプロセッサ110は、入力信号Vinをその入力ポートで受け取り、入力信号に基づいて、電力段170を差動的に駆動するディジタル信号YおよびYBのペアを生成する。電力段170は信号YおよびYBを受け取り、負荷180を出力信号OUTPおよびOUTNによって駆動する。
【0020】
差動増幅器100は、2つの動作モードを持つ。すなわちキャリブレーションモードおよび通常動作モードである。キャリブレーションモードのあいだ、オフセットキャンセル回路150は、少なくとも一つの信号をシグナルプロセッサ110から受け取り、信号OUTPおよびOUTNに関連付けられたオフセット電圧の少なくとも部分的なキャンセルを促進するオフセットキャンセル信号の値を決定する。通常動作モードのあいだ、オフセットキャンセル回路150は、キャリブレーションモードのあいだに決定された値に基づいてオフセットキャンセル信号をシグナルプロセッサ110に印加する。よって差動増幅器100は、キャリブレーションモードのあいだに決定されたオフセットキャンセル信号に基づいて、信号OUTPおよびOUTNに関連付けられたオフセット電圧を通常動作モードのあいだ最小化できる。
【0021】
シグナルプロセッサ110は、オペアンプ112および114、および信号処理ユニット(SPU)116、比較器118、スイッチ120、および抵抗R1〜R10を含む。オペアンプ112、114およびSPU116のそれぞれは、非反転入力および反転入力を有する。オペアンプ112および114のそれぞれは単一の出力を有し、SPU116は、差動的に駆動される正および負出力を有する。オペアンプ112、114およびSPU116のそれぞれは、シグナルプロセッサ110の入力ポートで受け取られた入力信号Vinを増幅し、比較器118の差動入力ポートを駆動するのに適切な利得をもつ。例えば具体的な実施形態においては、SPU116は、60〜80dBのような非常に高い実効開ループ利得をもつ。抵抗R1〜R10は、利得の考慮や、シグナルプロセッサ110のそれぞれの能動要素の適切なバイアス要件を含むさまざまなファクタによって決定される。
【0022】
キャパシタC1は、入力信号Vinが受け取られる入力ポートを、抵抗R1およびスイッチ120を介して入力122に結合する。スイッチ120は、キャリブレーションモードのあいだは開き、通常動作モードのあいだは閉じる。キャパシタC2は、入力124をグラウンド電圧GNDと結合する。本発明のさまざまな実施形態において、入力信号Vinは、約10Hzから約25kHzの範囲の周波数成分をもつアナログオーディオ信号である。しかし本発明の他の実施形態は、RF(高周波)成分のような、オーディオ周波数の範囲以外の周波数成分をもつアナログおよび/またはディジタル信号を増幅しえる。別の言い方をすれば、本発明の実施形態は、オーディオ周波数からGHz周波数帯にわたる任意の周波数成分をもつ信号を増幅しえる。
【0023】
SPU116は、非反転入力126および反転入力128をもつ。オペアンプ112は、信号S1を非反転入力126に抵抗R5を介して出力する。オペアンプ114は、信号S2を反転入力128に抵抗R6を介して出力する。SPU116の非反転入力126は、信号S1、R7を介したオフセットキャンセル回路150からのオフセットキャンセル信号DACP、および抵抗R9およびR13を介した電力段170からのフィードバック信号FBPを受け取る。SPU116の反転入力128は、信号S2、R8を介したオフセットキャンセル回路150からのオフセットキャンセル信号DACN、および抵抗R10およびR14を介した電力段170からのフィードバック信号FBNを受け取る。SPU116は、入力126および128において受け取られた差動信号を処理し、2つの差動信号を出力130および132において出力する。出力130および132は、差動的に比較器118を駆動する。
【0024】
比較器118は、SPU116の出力130および132から受け取られた2つの差動信号を比較し、信号YおよびYBを出力する。理想的には、入力126の電圧が入力128の電圧よりも高いときには、信号YおよびYBは、平均してそれぞれ高レベルおよび低レベルである。逆に、入力126の電圧が入力128の電圧よりも低いときには、信号YおよびYBは、平均してそれぞれ低レベルおよび高レベルである。具体的な実施形態においては、グラウンド電圧GNDに対して高レベルは5.0Vであり、低レベルはグラウンド電圧GNDと同じである。しかし、高および低レベルは任意の適切な電圧に設定しえる。
【0025】
電力段170は、信号YおよびYBを受け取り、フィルタ190を介して負荷180を駆動する。電力段170は、スイッチ172および174を含む。スイッチ172は、(i)入力信号Yがスレッショルドと等しいか、それより高いときに、出力176を電源電圧VDDに結合し、(ii)入力信号Yがスレッショルドより低いときに、出力176をグラウンド電圧GNDに結合し、(iii)入力信号Yに関係なく、信号CALがアクティブにされているときは出力176をトライステート状態にする。「トライステート」状態にされた出力は、電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの両方から絶縁され、高インピーダンス状態を維持される。同様に、スイッチ174は、(i)入力信号YBがスレッショルドと等しいか、それより高いときに、出力178を電源電圧VDDに結合し、(ii)入力信号YBがスレッショルドより低いときに、出力178をグラウンド電圧GNDに結合し、(iii)入力信号YBに関係なく、信号CALがアクティブにされているときは出力178をトライステート状態にする。スイッチ172および174のそれぞれは、トーテムポール接続されたトランジスタおよびインバータを含む。この具体的な実施形態においては、スイッチ172および174中のトーテムポール接続されたトランジスタは、n型MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)およびp型MOSFETのペアである。しかしスイッチ172および174は、任意の適切なFETを使用しえる。さらにスイッチ172および174は、任意の適切なスイッチング回路アーキテクチャを使用しえる。電力段170は、信号CALがアクティブにされるときに出力176および178をトライステート状態にする回路を含む。
【0026】
この具体的な実施形態においては、スピーカ110はアナログオーディオ信号を増幅するので、負荷180はスピーカを含む。しかし差動増幅器100は、モータ制御、ソレノイド制御、電子機械的ポジショナ、ディジタル信号、およびRF信号のようなアナログオーディオ信号以外のさまざまな信号を増幅しえる。負荷180は、誘導的、容量的、抵抗的、またはそれらの組み合わせでありえる。具体的には負荷180は、以下に限定されないが、モータ、LCD(液晶ディスプレイ)パネル、圧電アクチュエータ(例えばインクジェットプリンタ用ヘッド)、無線通信用のアンテナ、および変圧器を含みえる。
【0027】
フィルタ190は、出力信号OUTPおよびOUTNを平滑化し、それにより負荷180に不要な周波数成分を除去する。よってフィルタ190は、コイル192および193、およびキャパシタ194および195を含み、それらのパラメータは、差動増幅器100をオーディオアンプとして用いるのに不要な成分を除去するように選択される。フィルタ190は、負荷180およびステップ100のユーザのために所望のフィルタリング特性を達成するために、任意の適切なフィルタアーキテクチャ/パラメータを採用しえる。ある実施形態においては、フィルタ190は、負荷180および出力信号OUTPおよびOUTNの性質、および/またはステップ100の目的によっては省略されえる。
【0028】
具体的な実施形態においては、電源電圧VDDは、グラウンド電圧GNDに対して約14Vである。しかし電源電圧VDDは、グラウンド電圧GNDに対して任意の適切な電圧でありえる。
【0029】
具体的な実施形態において、電力段170に関連付けられたGND端子は、ゼロボルトである。しかし電力段170に関連付けられたこのGND端子は、負の電圧を含む任意の適切な電圧でありえる。
【0030】
オフセットキャンセル回路150は、信号Ycalを比較器118の出力から受け取る。キャリブレーションモードのあいだ、オフセットキャンセル回路150は、信号OUTPおよびOUTNに関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルするためのオフセットキャンセル信号に対応する値を決定する。この実施形態においては、ユーザが差動増幅器100の電源スイッチをオンにするとき、つまりディセーブルされた、バイパスされた、または非動作の「スリープ」モードから増幅器が通常動作に入るようにするとき、キャリブレーションモードはアクティブにされる。換言すれば、キャリブレーションモードは連続的ではなく、リアルタイムのものでもない。いったんオフセットキャンセル回路150がオフセットキャンセル信号に対応する値を決定すると、オフセットキャンセル回路150は、その値を通常動作モードのあいだ記憶つまり保持し、オフセットキャンセルのために記憶された、つまり保持されたその値に基づいてオフセットキャンセル信号を印加する。
【0031】
具体的な実施形態によれば、オフセットキャンセル回路150は、SAR(逐次近似レジスタ)エンジン152、10ビットラッチ154〜157、10ビットDAC(ディジタルアナログコンバータ)158〜161、およびバス162を含む。nチャネルをもつシステムを提供するためには、差動増幅器100は、シグナルプロセッサ110、10ビットラッチ154、10ビットDAC158、電力段170、負荷180、フィルタ190、および関連する回路(例えばR11〜R14を含む抵抗網)のn個のセットを含む。図1は、簡単のため、そのようなチャネル一つ分に関連付けられた回路だけを示す。
【0032】
この実施形態においては、一つのSARエンジンだけ(すなわちエンジン152)がオフセットキャンセル回路150に存在する。しかしキャリブレーションモードのあいだ、SARエンジン152は、n個のオフセットキャンセル信号をn個のチャネルについて順次、決定していく。SARエンジン152は、それからn個のオフセットキャンセル信号を通常動作モードのあいだ、n個のチャネルの増幅に適用される別個のオフセットキャンセル信号を利用する。具体的な実施形態において、nは4である。しかしnは、1を含む他の数でありえる。他の実施形態においては、複数のSARエンジンがあってもよく、例えば増幅チャネル当たりに1個あってもよい。
【0033】
図2は、図1に示される実施形態のブロック図における信号を示すタイミング図である。簡潔さのために図2は、以下に述べる10ビット処理のうちの10ビット全てを示してはいない。さて図1および2を参照して、差動増幅器のオフセット電圧を低減する方法が詳細に説明される。t0において、差動増幅器100の電源スイッチがオンにされる。期間t0〜t1のあいだ、SARエンジンは、高レベルである信号CALを電力段170およびコントローラ198に出力する。高レベルである信号CALを受け取ると、電力段170は、出力176および178をトライステート状態にし、コントローラ198は出力176および178を電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの間の電圧に結合する。この実施形態においては、出力176および178は、電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの実質的に平均である電圧、すなわちVDD/2に設定される。しかしある実施形態においては、出力176および178は、任意の適切な電圧に設定されえる。
【0034】
期間t0〜t1のあいだ、SARエンジン152は、信号Ycalを比較器118の出力から受け取る。SARエンジン152は、信号DACPおよびDACNに対応する10ビットの値を決定する。ここで信号DACPおよびDACNは、DACref(この具体的な実施形態においては2.4V)について差動的に駆動される。この10ビット値は、信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)の符号を表す1ビット(b9)、および信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)の絶対値を表す9ビット(b8〜b0)を含む。9ビットのうちのi番目のビット(i=0,1,2, ... ,8)は、2^iの重みをもつ。ビットb8〜b0は、−512から+512の範囲に対応する。したがって、信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)のそれぞれは、−512から+512の範囲の整数に対応する解像度を有する。信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)がカバーする実際の電圧レンジは、SPU116、または信号OUTPおよびOUTNにおいて生じるオフセット電圧のありえるレンジに依存して変更されえることに注意されたい。中心電圧DACrefは、他の電圧ポテンシャルレベルへとシフトされえる。
【0035】
入力126および128は、差動的に駆動される。オフセットキャンセル回路150は、信号DACPおよびDACNを、非反転入力126および反転入力128にそれぞれ印加する。信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)は、同じ絶対値をもつが、反対の符号をもつ。換言すれば図2に示されるように、信号DACPおよびDACNは、電圧DACref(例えばこの実施形態では2.4V)について対称的である。
【0036】
まず期間p1の始まりにおいて、オフセットキャンセル回路150は、10ビットバス162を全てゼロにセットし、DAC158はDACP-DACref=DACN-DACref = 0ボルトとなるよう応答する。(DAC出力がこの状態ではゼロであるので全ての他のビットb8〜b0がロウであるとき、符号ビットは重要ではない。)期間p1のいちばん最後において、比較器118はストローブされ、その出力状態が信号線Ycalに現れるようにされる。(このストローブイベントの前には、Ycalは比較器の以前にストローブされた状態で単に保持されていた。)オフセットキャンセル回路150は、符号ビットb9を「0」にセットするが、これは信号Ycalが「L」(すなわち低レベル)だからである。期間p1の最後においてLである信号Ycalは、システムが出力YをLにセットする自然の傾向をもつことを意味する。よってオフセットキャンセル信号DACPは、DACref(例えば2.4V)よりも高くなければならない。換言すれば、信号(DACP−DACref)は、正の電圧でなければならない。逆にもし期間p1の最後において信号Ycalが「H」(すなわち高レベル)であるなら、オフセットキャンセル信号DACPは、DACref(例えば2.4V)よりも低くなければならない。換言すれば、信号(DACP−DACref)は、負の電圧でなければならない。もし期間p1の最後において信号Ycalが「H」であったなら、オフセットキャンセル回路150は符号ビットb9を「1」にセットするだろう。
【0037】
次に、期間p2の始まりにおいて、オフセットキャンセル回路150は、近似のために一時的にビットb8を「1」にセットし、ビットb8の「1」に対応するオフセットキャンセル信号を入力126および128に信号DACPおよびDACNとして印加する。信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)の絶対値は、「1」をもつビットb8に対応するv8である。ここで符号ビットは、信号(DACP−DACref)が正(すなわち0Vより大きい)であり、信号(DACN−DACref)が負(すなわち0Vより小さい)であることを示す「0」であると決定されている。よってそのような場合、信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)は、「+v8」および「−v8」の値をそれぞれもつ。信号(DACP−DACref)が負であり、信号(DACN−DACref)が正であることを示す符号ビットが「1」であるとする。そのような場合、信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)は、「−v8」および「+v8」の値をそれぞれもつ。
【0038】
期間p2の最後において、比較器118はストローブされ、その出力状態が信号線Ycalに現れるようにされ、オフセットキャンセル回路150は信号Ycalのレベルをチェックする。もし信号YcalがHにあるなら、オフセットキャンセル回路150は近似の結果、ビットb8を「0」にセットするが、これはHである信号Ycalは、オフセットキャンセル信号がオフセット電圧をキャンセルするには大きすぎることを意味するからである。もし信号Ycalが依然としてLにあるなら、オフセットキャンセル回路150はビットb8を「1」にラッチするが、これは不変のYcalは、オフセットキャンセル信号がオフセット電圧をキャンセルするには小さすぎることを意味するからである。ここで図2に示されるように、信号Ycalは期間p2の最後においてHである。よってオフセットキャンセル回路150は、ビットb8を「0」にセットする。
【0039】
それからオフセットキャンセル回路150は、期間p3のあいだビットb7を「1」に一時的に近似のためにセットする。オフセットキャンセル回路150は、10ビットデータを発生し、ここでビットb9〜b0は、「+010000000」である。別の言い方をすれば、(DACP−DACref)は2^i(i=0,1,... ,8)の和に対応し、これらのそれぞれはそれぞれのビットbi(i=0,1,... ,8)によって重み付けされ、ビットb9に対応する符号(もしb9=「1」なら「+」で、もしb9=「0」なら「−」である)をもつ。信号(DACN−DACref)は、信号(DACP−DACref)の反転されたものである。
【0040】
したがって10ビットデータおよび信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)の間には以下の関係(式1)が存在する。
【0041】
(DACP-DACref) = C・sign(b9)・(b8・2^8 + b7・2^7 + ... + b0・2^0)
【0042】
(DACN-DACref) = - C・sign(b9)・(b8・2^8 + b7・2^7 + ... + b0・2^0)
【0043】
ここで、C=一定の係数、そして、bitが1のとき、sign(bit)=「+」、bitが0のとき、sign(bit)=「−」 …(1)
【0044】
SARエンジン152は、10ビット値を信号Ycalに基づいて発生し、データを10ビットラッチ154に出力する。10ビットラッチ154は、この10ビット値を記憶する。制御信号164に基づいて、10ビットDAC158は、10ビット値を取り出し、入力126および128に印加するオフセットキャンセル信号DACPおよびDACNを発生する。
【0045】
期間p3の残りのあいだ、信号(DACPーDACref)および(DACNーDACref)は、電圧v7をもつ。期間p2のあいだ、信号(DACPーDACref)および(DACNーDACref)は電圧v8をもつ。電圧v7は、電圧v8の半分であるが、これはビットb7は、上述の式1において表現されたようにビットb8の重み付け値の半分だからであり、この具体例ではb8は、SARがb7をテストするあいだに「0」にリセットされる。
【0046】
次に期間p3の最後において、比較器118はストローブされ、その出力状態が信号線Ycalに現れるようにされ、オフセットキャンセル回路150は信号Ycalのレベルをチェックする。期間p2の最後においてなされた近似と同様に、もし信号YcalがHにあるなら、オフセットキャンセル回路150は、近似の結果、ビットb7を「0」にセットするが、これはHである信号Ycalは、オフセットキャンセル信号がオフセット電圧をキャンセルするには大きすぎることを意味するからである。もし信号YcalがLであるなら、オフセットキャンセル回路150は、ビットb7を「1」にセットするが、これは変化しない信号Ycalは、オフセットキャンセル信号がオフセット電圧をキャンセルするにはまだ小さすぎることを意味するからである。ここでは信号Ycalが期間p3の最後においてLにある。よってオフセットキャンセル回路150は、ビットb7の近似の結果としてビットb7を「1」にセットする。
【0047】
期間p4のあいだ、オフセットキャンセル回路150は、「+011000000」のビットb9〜b0に対応するオフセットキャンセル信号を印加する。上述の近似スキームを繰り返すことによって最終的には全てのビットb9〜b0が決定され、この値は時刻t1における信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)に対応する符号および絶対値を表現する。
【0048】
SARエンジン152はそれから、決定されたビットb9〜b0をバス162を介して10ビットラッチ154に出力する。バス162は、オフセットキャンセル信号を表現する10ビットデータを転送する少なくとも10ビット幅をもつ。10ビットラッチ154は、ビットb9〜b0を含む10ビットデータを受け取り、その10ビットデータを記憶する。10ビットDAC158は、記憶された10ビットデータを受け取り、信号DACPおよびDACNを発生する。上に詳述されたように、信号(DACP−DACref)および(DACN−DACref)は、ビットb9〜b0を含む10ビットデータに対応する。
【0049】
10ビットDAC158は、時刻t2以降の通常動作モード中には、SARエンジン152によって生成された制御信号164に基づいて信号DACPおよびDACNを入力126および128にそれぞれ印加する。制御信号164は、信号DACPおよびDACNの印加を制御する。簡潔さのために図1で省略されている、制御信号164に類似の制御信号がSARエンジン152から10ビットDAC159〜161に印加される。スイッチ120は、図2の信号「増幅イネーブル」がHであるときに閉じ、図2の信号「増幅イネーブル」がLであるときに開く。
【0050】
オフセットキャンセル信号の正確な値(例えばこの実施形態では電圧)を決定するために、オフセットキャンセル信号は、充分に実際の条件に近い回路条件において決定されなければならず、この実際の条件においては、出力176および178が交互にVDDおよびGNDに相補的に結合される。例えばある期間において、出力176および178は、それぞれHおよびLにあり、次の期間において、出力176および178は、それぞれLおよびHにある。この実際の動作条件をシミュレートするために、図1および2に示される実施形態は、電力段170の出力176および178を、電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの平均点(つまり中間点)に結合する。その結果、負荷180においてフィルタリングされた出力は、増幅の開始時(すなわち時刻t2)においてほとんど少ししかグリッチを生じないか、まったくグリッチを生じない。よって本発明のさまざまな実施形態は、増幅器においてDCオフセットを低減可能でありえて、それによって増幅器のミュートが解除されたときにポッピング音を実質的に除去でき、DCオフセットによる電力損失を低減できる。
【0051】
図2に示されるように、信号FBPおよびFBNは、時刻t0以前の状態に比較して、キャリブレーションモードのあいだ(すなわち期間t0〜t1)は0ボルトからのより大きい偏位を示す。この偏位は、2つの差動的に駆動される信号パスについての、差動増幅器100中の平衡が取れていないパラメータによる。したがって図1および2に示される実施形態は、例えば、オフセットキャンセル信号のキャリブレーションがシミュレートされた条件において行われる必要がある場合に望ましい。そのようなシミュレートされた条件は、オフセットキャンセル信号をより正確に発生しえる。
【0052】
SARエンジン152は、複数のチャネルのそれぞれについて順次、上述の逐次近似を行う。よって10ビットラッチ154〜147のそれぞれは、最終的にはそれぞれのチャネルの出力に関連付けられたオフセット電圧をキャンセルする信号DACPおよびDACNに対応する10ビットワードを記憶する。図2は、期間t0〜t1のあいだの単一の逐次近似プロセスしか示していない。しかし差動増幅器100は、時刻t2において増幅が開始される前に、複数の逐次近似プロセスを複数のチャネルについて実行しえることに注意されたい。
【0053】
この具体的な実施形態においては、信号DACPおよびDACNの電圧を表現するデータは、10ビットの長さをもつ。しかしある実施形態においては、オフセットキャンセル信号は、nビットワードに対応してもよく、ここでnは、最大に可能な増幅システムの出力オフセット要件によってだけ決まるある特定の最小値、または実際の設計上の制限によって決まる特定の最大値によって制限される。
【0054】
図1に示される具体的な実施形態において、オフセットキャンセル回路150は、シグナルプロセッサ110に印加されるオフセットキャンセル信号の電圧値に対応する10ビットデータによって表現されるディジタル値を決定する。しかし他の実施形態においては、オフセットキャンセル回路150は、シグナルプロセッサ110に印加されるオフセットキャンセル信号の電流値に対応するディジタル値を決定してもよい。
【0055】
シグナルプロセッサ110およびオフセットキャンセル回路150を含む本発明の実施形態におけるさまざまな機能ブロックは、別個の回路部品または要素によって、または単一の集積された要素によって実現できる。例として、オフセットキャンセル回路150は、例えばASIC(特定用途向け集積回路)によって単一のユニットとして実現されえる。そのような場合には、オフセットキャンセル回路150は、SARエンジン152、10ビットラッチ154〜157、および10ビットDAC158〜161のような、図1に示されるような機能ブロックにはっきりとカテゴライズされえないかもしれない。ある実施形態においては、差動増幅器100の機能ブロックの全てまたは一部が単一の機能ユニットとして実現されえる。
【0056】
図1に示される実施形態においては、オフセットキャンセル回路150は、逐次近似技術を利用する。しかし増幅器の入力ポートに印加される適切な補償信号を決定するためには任意の適した近似技術が用いられえることに注意されたい。例えば、逐次近似技術の代わりにランプ技術が使用されえる。ランプ比較技術によれば、信号発生器はランプ波形を発生し、比較器118の入力126および128に印加する。ランプ波形は、例えばビットb9〜b0を最下位ビットから最上位ビットまでカウントアップすることによって発生されえる。
【0057】
例えば、信号発生器は、例えば、-111111111, -111111110, ... , 0, +000000001, +000000010, ... , +111111111の順で10ビットワードをビット毎にインクリメントし、10ビットワードに対応する信号DACPおよびDACNを入力126および128に印加する。オフセットキャンセル回路150は、オフセットキャンセル信号値が、信号YcalがLからHに変化する理想的な点に最も近いことを決定する。この方法は、オフセットキャンセル信号電圧を近似するのにより長い時間がかかるが、このランプ近似に必要なコントローラは、SARエンジン152のそれよりもより簡単でありえる。さらにオフセットキャンセル回路150は、シグナルプロセッサ110の入力に印加される最も良いオフセットキャンセル信号を決定するために、任意の適切な近似技術を利用しえる。
【0058】
図3は、本発明の他の実施形態による差動増幅器200のブロック図である。図4は、図3に示される実施形態のブロック図における信号を示すタイミング図である。図1および2に示される実施形態において、キャリブレーションは、通常動作モードの前に一回だけ実行された。よって図1および2の実施形態は、「シングルパスキャリブレーション」タイプと呼ばれえる。シングルパスキャリブレーションに対して、以下に図3および4を参照して説明される実施形態は、「2パスキャリブレーション」を実行する。
【0059】
差動増幅器200の電源スイッチが時刻t0でオンにされると、SARエンジン252は、信号CALをHにセットする。シグナルプロセッサ210は、スイッチ240を含む。スイッチ240は、信号CALがLのとき(すなわち通常動作モードのあいだ)スイッチ172および174の入力を比較器118の出力に結合する。スイッチ240は、信号CALがHのとき(すなわちキャリブレーションモードのあいだ)スイッチ172および174の入力をSARエンジン252に結合する。よってキャリブレーションモードのあいだ、SARエンジン252は、信号YおよびYBを駆動し、これらがさらにスイッチ172および174を駆動する。
【0060】
期間t0〜t1(「第1パスキャリブレーション)のあいだ、オフセットキャンセル回路250は、第1パスキャリブレーションを行い、期間t0〜t1の最後において、信号(DACP1−DACref)および(DACN1−DACref)に対応する第1の10ビット値(「v1」)を決定する。期間t1〜t2(「第2パスキャリブレーション)のあいだ、オフセットキャンセル回路250は、第2パスキャリブレーションを行い、期間t1〜t2の最後において、信号(DACP2−DACref)および(DACN2−DACref)に対応する第2の10ビット値(「v2」)を決定する。オフセットキャンセル回路252は、図1および2を参照して上述したように、第1および第2パスキャリブレーションを実行する。
【0061】
図1および2に示される実施形態と、図3および4に示される実施形態との間の主な違いは、SARエンジン252による信号YおよびYBの駆動である。具体的には、第1パスキャリブレーションのあいだ、SARエンジン252は信号YおよびYBをLにセットし、第2パスキャリブレーションのあいだ、SARエンジン252は信号YおよびYBをHにセットする。その結果、第1パスキャリブレーションのあいだ、信号OUTPおよびOUTNはLにあり、第2パスキャリブレーションのあいだ、信号OUTPおよびOUTNはHにある。
【0062】
それから期間t2〜t3のあいだ、SARエンジン252は、第1および第2パスキャリブレーションで得られた第1および第2の10ビット値を平均することによって、信号(DACP3−DACref)および(DACN3−DACref)に対応する第3の10ビット値(「v3」)を得る。それから通常動作モードのあいだ、オフセットキャンセル回路250は、第3の10ビット値に対応する信号DACP3およびDACN3を入力126および128にそれぞれ印加する。この実施形態において、以下の関係が満たされる。
【0063】
v3=(v1+v2)/2
【0064】
ここで10ビット値v1、v2、およびv3は、中心電圧DACrefについて測定され、中心電圧DACrefに対する符号も含む。
【0065】
図3および4に示される実施形態は、出力176および178がLのときの値v1に基づいてオフセット電圧をキャンセルし、出力176および178がHのときの値v2に基づいてオフセット電圧をキャンセルするための、10ビット値v3を決定する。図3に示される実施形態は、出力OUTPおよびOUTNを電圧ディバイダ(または抵抗網)を介して中間電圧点に結合するコントローラ198を必要としない。この結果、図1に示される電圧ディバイダ198の省略が可能となる。その結果、この実施形態は、回路の複雑さとコストとがより低減されえる。図4に示されるように、負荷180におけるフィルタリングされた出力は、増幅の始まり(すなわち時刻t3)においてほとんどグリッチを生じないか、または全くグリッチを生じない。出力176および178における電圧ポテンシャルおよびオフセット電圧は直線的な関係をもつので、値v1およびv2を平均化することによって値v3を計算することはよい近似を得る。
【0066】
具体的な実施形態において、SARエンジン252が信号(DACP3−DACref)および(DACN3−DACref)に対応する10ビット値v3を計算するとき、SARエンジン252は、以下のビット計算を利用する。まずエンジン252は、逐次近似の第1および第2パスキャリブレーションで生成された2つの10ビットワードv1およびv2のそれぞれのビットを加算する。それぞれのビットについてのこの加算は2つの値を加算することに対応する。
【0067】
第2に、エンジン252は、結果として生じる10ビットワードのそれぞれのビットをより高いビットからより低いビットへと1ビットだけシフトさせる。この1ビットのシフトは、2で除することに対応する。最後にSARエンジン252は結果を10ビットラッチ154に出力する。よってビット演算を用いる値v3の計算は、簡単な回路または高速計算が望ましい場合には優位性をもちえる。
【0068】
図3に示される実施形態においては、シグナルプロセッサ210は、スイッチ240を含む。しかしスイッチ240は、差動増幅器200の任意の機能ブロックの中に含まれえる。ある実施形態においては、スイッチ240は、スイッチ172および174をアクティブにする/ノンアクティブにすることで、出力176および178がH/Lに固定されることを可能にする適切な回路によって置き換えうる。
【0069】
図1の実施形態と同様に、nチャネルをもつシステムを提供するために、差動増幅器200は、シグナルプロセッサ210、10ビットラッチ154、10ビットDAC158、電力段170、負荷180、フィルタ190、および関連する回路(例えばR11〜R14を含む抵抗網、およびスイッチ240)のn個のセットを含む。よってnチャネルについてのキャリブレーションは、時刻t3において始まる通常動作モードの前に、図4の期間t0〜t3のあいだのプロセスを、複数のチャネルのうちのそれぞれについて繰り返すことによって行われる。
【0070】
図5は、本発明のさらに他の実施形態による差動増幅器600のブロック図である。差動増幅器600は、スイッチ620、オフセットキャンセル回路650、増幅器670、ボリュームコントローラ672、および負荷680を含む。増幅器670は、シグナルプロセッサ210および電力段170の組み合わせか、またはシグナルプロセッサ110および電力段170の組み合わせかのいずれかでありえる。したがって図5示される実施形態は、図1および2に示される実施形態と、図3および4に示される実施形態との両方に利用されえる。
【0071】
スイッチ620、オフセットキャンセル回路650、および負荷680は、図3に示されるそれぞれの対応するものに相当し、図3および4を参照して説明したのと同様に機能するが、オフセットキャンセル回路650が適切なオフセットキャンセル信号を、ボリュームコントローラ672によって設定される複数の入力レベルに基づいて決定する点が異なる。
【0072】
オフセットキャンセル回路650は、SARエンジン652、11×10ビットメモリ654、10ビットDAC658、およびタイミングコントローラ660を含む。SARエンジン652、メモリ654、およびDAC658は、図3に示されるそれぞれの対応するものに相当し、図3および4を参照して説明したのと同様に機能する。タイミングコントローラ660は、SARエンジン652およびボリュームコントローラ672を制御するのに必要な信号を発生する。
【0073】
差動増幅器600の電源スイッチがオンにされると、図4に示される期間t0〜t3と同様のキャリブレーションモードがオフセットキャンセル回路650によって実行される。まず、オフセットキャンセル回路650は、ボリュームコントローラ672のボリュームレベルをレベル1に設定する。それからオフセットキャンセル回路650は、ボリュームコントローラ672のレベル1に対応するオフセットキャンセル信号DACPおよびDACNに対応する10ビット値v3を決定する。次にオフセットキャンセル回路650は、順次、ボリュームコントローラ672のレベル2〜11に対応する10ビット値を決定していく。11×10ビットメモリ654は、ボリュームコントローラ672のレベル1〜11に対応するオフセットキャンセル信号DACPおよびDACNの11個の10ビット値を記憶する。
【0074】
ボリュームコントローラ672においてボリュームレベルを設定するために、タイミングコントローラ660は、ボリューム制御信号を制御バス662を介して送る。ボリュームコントローラ672の現在のボリュームレベルをフィードバックするために、ボリュームコントローラ672は、ボリュームレベル信号をメモリ654にデータバス664を介して送る。メモリ654は、11個のボリュームレベルに対応する11セットの値DACP3およびDACN3を11個のアドレスに記憶する。
【0075】
通常動作モードのあいだ、オフセットキャンセル回路650は、ボリュームコントローラ672の現在のボリュームレベルを示すボリュームレベル信号を受け取る。メモリ654は、ボリュームコントローラ672からのボリュームレベル信号に基づいて、ボリュームレベルに対応するオフセットキャンセル信号を表す10ビット値を取り出す。それからDAC658は、取り出された10ビット値に基づいて、信号DACPおよびDACNを発生する。
【0076】
上述のように図5に示される実施形態は、通常動作モードのあいだにユーザが変更するボリュームレベルに基づいて、異なるオフセットキャンセル信号を使用しえる。そのようなボリュームレベルの変化は、差動増幅器600の2つの信号パスのバランスに影響を与えることがあるので、この実施形態は、ボリューム変化によるアンバランスによって引き起こされるオフセット電圧を効果的に最小にすることができる。
【0077】
値DACP3およびDACN3が対応するボリュームレベルの数は、1より大きい任意の整数に変更できることに注意されたい。
【0078】
図6は、コントローラ198の構成を示す回路図である。ある実施形態において、コントローラ198は、電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの間の中間電圧を供給するように動作可能な電圧分割網を含む。出力OUTPおよびOUTNが電源電圧VDDおよびグラウンド電圧GNDの平均に設定されるとき、抵抗702および704の抵抗値は、同じ値に設定される必要がある。
【0079】
実施形態の上述の説明において、電力段170は、スイッチングアンプ、すなわちスイッチ172および174を含み、さらにこれらは特定のスイッチング回路アーキテクチャを用いる。しかし電力段170は、リニアアンプとして機能するアクティブデバイスを含みえる。例えば、直線領域で動作するFETのペアが電力段170のために用いられえる。同様に図1および3の比較器118は、アナログバッファリング段によって置換することができ、あるいはリニアアンプの実施形態においては省略してしまうこともできる。
【0080】
この明細書において、「オフセットキャンセル」とは、オフセット電圧を完全に除去することを必ずしも意味しない。言い方を変えれば、「オフセットキャンセル」は、オフセットの実質的なキャンセルと、オフセットの部分的なキャンセルとの両方を含む。
【0081】
本明細書におけるさまざまなシステム要素は、ここに述べたものと実質的に同じ機能をもつ限り、ここで示されるものとは異なる名称またはラベルをもちえる。例えばオフセットキャンセル回路150は、一般に「コントローラ」または「信号発生器」と呼ばれる任意の適切な回路によって実現されえる。
【0082】
差動増幅器110中のさまざまな信号の特定の極性(例えば反転および非反転)は、その実施形態で利用される特定の回路アーキテクチャに依存して変更されえる。また図1のそれぞれの機能ブロックの詳細は、例えばさまざまなシステム要件によって変更されえる。そのような詳細には、例えば回路要素(例えばオペアンプ112、114、SPU116、スイッチ172および174、およびDAC158〜161)の個数が含まれる。
【0083】
ここで説明された実施形態においては、オフセットキャンセル回路150および250中に記憶される10ビット値のうちの9ビットb8〜b0が、中心電圧(例えば2.4V)についての信号DACPおよびDACNの絶対値に対応する。しかしある実施形態においては、9ビットb8〜b0は、信号DACPおよびDACN間のピーク・トゥー・ピーク値に対応してもよい。
【0084】
上述の実施形態においては、オフセットキャンセル回路150および250は、キャリブレーションモードのあいだにオフセットキャンセル信号に対応するディジタル値を決定し、あとで通常動作モードのあいだに使用するためにそのディジタル値を記憶する。しかしオフセットキャンセル回路150および250は、それがオフセット電圧のキャンセルのためのオフセットキャンセル信号を表現するか、オフセットキャンセル信号に対応する限り、任意のタイプの信号(例えばディジタル信号またはアナログ信号)を使用しえる。
【0085】
本発明の実施形態の機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの任意の組み合わせによって実現できることに注意されたい。本発明の実施形態の機能ブロックはさまざまな形態を取りえる。機能ブロックは、ここで説明した機能を実現するように選択的に構成される、または再構成される一つ以上の汎用マイクロプロセッサを含みえる。あるいは機能ブロックは、ここで説明した機能を実現する論理および/または回路を含む一つ以上の特別に設計されたプロセッサまたはマイクロコントローラを含みえる。機能ブロックの一つとして働くデバイスの任意のものは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ(「コントローラ」と単に呼ばれることもある)、ASIC(特定用途向け集積回路)、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)、PLD(プログラマブルロジックデバイス)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、などとして設計されえる。これらは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、再構成可能なハードウェア、これらの組み合わせなどの制御のもとで命令を実行できる。
【0086】
上述のハードウェア要素は、本発明の実施形態の一部または全部の機能を実行する一つ以上のソフトウェアモジュールとして働くように構成(通常は一時的に)されえる。例えば、別々のモジュールが、上述の本発明による実施形態の機能を実行するプログラム命令から作られえる。適切な場合には、実施形態中のハードウェア要素の一部は省略されえる。
【0087】
シグナルプロセッサ110、電力段170などの具体的な詳細が説明されてきたが、これらの詳細な回路構成は、本発明には特には関連しない。むしろ他のさまざまな構成がこれら機能ブロックのために利用されえる。
【0088】
添付の特許請求の範囲を含む本明細書において、「または」という語は、その通常の意味、すなわち排他的意味ではなく、包含的意味にしたがって解釈されなければならない。よって「または」という語は、代替物のリストを既述し、そのリストにおいては、選択肢の数に関わらず、代替の選択肢のうちの一つの選択肢または任意の組み合わせを選びえる。例えば、「ブロックXは、P、Q、またはRでありえる」という表現は、「ブロックXは、P、Q、R、P+Q、P+R、Q+R、およびP+Q+Rのうちの一つでありえる」と解釈されなければならない。この「または」という語の通常の意味は、本明細書において「〜または〜のいずれか」という表現にもあてはまる。
【0089】
本発明は、その具体的な実施形態を参照して特に示され説明されてきたが、開示された実施形態の形態および詳細の変更は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく行えることが当業者には理解されるだろう。さらに、さまざまな本発明の優位性、態様、および目的がさまざまな実施形態を参照して議論されてきたが、本発明の範囲は、そのような優位性、態様、および目的を参照して制限されてはならないことが理解されよう。むしろ本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して決定されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態による差動増幅器のブロック図である。
【図2】図1に示される実施形態のブロック図における信号を示すタイミング図である。
【図3】本発明の他の実施形態による差動増幅器のブロック図である。
【図4】図3に示される実施形態のブロック図における信号を示すタイミング図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態による差動増幅器のブロック図である。
【図6】ある実施形態に用いられるコントローラの構成を示す回路図である。

Claims (41)

  1. 第1および第2出力および第1および第2電源ラインを備える差動増幅器であって、前記差動増幅器は、キャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインの間のキャリブレーション電圧に結合されるときに、オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能であり、前記オフセットキャンセル信号は、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルすることを促進する差動増幅器。
  2. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2電源ラインは、電源電圧およびグラウンド電圧をそれぞれ供給し、前記キャリブレーション電圧は、実質的に前記電源電圧および前記グラウンド電圧の平均である差動増幅器。
  3. 請求項2に記載の差動増幅器であって、前記キャリブレーションモード中に前記キャリブレーション電圧を前記第1および第2出力に供給するように動作可能である電圧分割網をさらに備える差動増幅器。
  4. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力にそれぞれ結合された第1および第2能動デバイスをさらに備え、前記第1および第2能動デバイスのそれぞれはスイッチとして動作する差動増幅器。
  5. 請求項4に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2能動デバイスは、電界効果トランジスタを備える差動増幅器。
  6. 請求項4に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2能動デバイスは、バイポーラトランジスタを備える差動増幅器。
  7. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力にそれぞれ結合された第1および第2能動デバイスをさらに備え、前記第1および第2能動デバイスのそれぞれはリニア増幅器として動作する差動増幅器。
  8. 請求項1に記載の差動増幅器であって、
    前記差動増幅器の入力および前記オフセットキャンセル信号を受け取り、出力信号を出力するシグナルプロセッサブロック、
    前記出力信号をバイナリ信号に変換する比較器回路、および
    前記バイナリ信号を増幅し、前記第1および第2出力を生成するスイッチング増幅器
    をさらに備える差動増幅器。
  9. 請求項8に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力は、スピーカを駆動するように構成される差動増幅器。
  10. 請求項8に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力は、モータを駆動するように構成される差動増幅器。
  11. 請求項8に記載の差動増幅器であって、前記差動増幅器は、複数のチャネルに対応する、前記シグナルプロセッサブロック、前記比較器回路、および前記スイッチング増幅器の複数のセットを含む差動増幅器。
  12. 請求項11に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、前記複数のチャネルに対応する複数の前記オフセットキャンセル信号を生成するように動作可能である差動増幅器。
  13. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、
    前記オフセット電圧に基づいてオフセット補償データを生成する逐次近似型アナログディジタル変換器、および
    前記オフセット補償データを受け取り、前記オフセット補償データに基づいてオフセット補償電圧を生成し、前記オフセット補償電圧を前記差動増幅器の入力に印加するディジタルアナログ変換器
    を含む差動増幅器。
  14. 請求項13に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は、nビットワードに対応し、ここでnは少なくとも2である差動増幅器。
  15. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は電圧信号である差動増幅器。
  16. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は電流信号である差動増幅器。
  17. 請求項1に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、複数の前記オフセットキャンセル信号を前記差動増幅器の入力の複数のレベルに基づいて生成するように動作可能である差動増幅器。
  18. 第1および第2出力および第1および第2電源ラインを備える差動増幅器であって、前記差動増幅器は、キャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力が前記第1電源ラインに結合されるときに、第1オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能であり、前記第1および第2出力が前記第2電源ラインに結合されるときに、第2オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能であり、前記差動増幅器はまた、前記キャリブレーションモード中に、前記第1および第2オフセットキャンセル信号を平均することによって第3オフセットキャンセル信号を発生するように動作可能であり、前記第3オフセットキャンセル信号は、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルすることを促進する差動増幅器。
  19. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2電源ラインは、電源電圧およびグラウンド電圧をそれぞれ供給する差動増幅器。
  20. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記キャリブレーションモード中に前記第1および第2出力を前記第1および第2電源ラインのうちの一つに結合するように動作可能であるコントローラをさらに備える差動増幅器。
  21. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力にそれぞれ結合された第1および第2能動デバイスをさらに備え、前記第1および第2能動デバイスのそれぞれはスイッチとして動作する差動増幅器。
  22. 請求項21に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2能動デバイスは、電界効果トランジスタを備える差動増幅器。
  23. 請求項21に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2能動デバイスは、バイポーラトランジスタを備える差動増幅器。
  24. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力にそれぞれ結合された第1および第2能動デバイスをさらに備え、前記第1および第2能動デバイスのそれぞれはリニア増幅器として動作する差動増幅器。
  25. 請求項18に記載の差動増幅器であって、
    前記差動増幅器の入力および前記オフセットキャンセル信号を受け取り、出力信号を出力するシグナルプロセッサブロック、
    前記出力信号をバイナリ信号に変換する比較器回路、および
    前記バイナリ信号を増幅し、前記第1および第2出力を生成するスイッチング増幅器
    をさらに備える差動増幅器。
  26. 請求項25に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力は、スピーカを駆動するように構成される差動増幅器。
  27. 請求項25に記載の差動増幅器であって、前記第1および第2出力は、モータを駆動するように構成される差動増幅器。
  28. 請求項25に記載の差動増幅器であって、前記差動増幅器は、複数のチャネルに対応する、前記シグナルプロセッサブロック、前記比較器回路、および前記スイッチング増幅器の複数のセットを含む差動増幅器。
  29. 請求項28に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、前記複数のチャネルに対応する複数の前記オフセットキャンセル信号を生成するように動作可能である差動増幅器。
  30. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、
    前記第1および第2出力が前記第1電源ラインに結合された状態に対応する前記オフセット電圧に基づいて第1オフセット補償データを生成し、前記第1および第2出力が前記第2電源ラインに結合された状態に対応する前記オフセット電圧に基づいて第2オフセット補償データを生成する逐次近似型アナログディジタル変換器、および
    前記第1および第2オフセット補償データを受け取り、前記第1および第2オフセット補償データの平均値に対応する平均オフセット補償データを生成し、前記平均オフセット補償データに基づいて平均オフセット補償電圧を生成し、前記平均オフセット補償電圧を前記差動増幅器の入力に印加するディジタルアナログ変換器
    を含む差動増幅器。
  31. 請求項30に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は、nビットワードに対応し、ここでnは少なくとも2である差動増幅器。
  32. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は電圧信号である差動増幅器。
  33. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル信号は電流信号である差動増幅器。
  34. 請求項18に記載の差動増幅器であって、前記オフセットキャンセル回路は、複数の前記オフセットキャンセル信号を前記差動増幅器の入力の複数のレベルに基づいて生成するように動作可能である差動増幅器。
  35. 差動増幅器のオフセット電圧を低減する方法であって、前記差動増幅器は第1および第2出力および第1および第2電源ラインを含み、
    前記差動増幅器のキャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインおよび前記第2電源ラインの間の電圧に結合されるときに、オフセットキャンセル信号を発生すること、および
    前記オフセットキャンセル信号を、前記差動増幅器の入力に印加し、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルすること
    を含む方法。
  36. 請求項35に記載の方法であって、前記第1および第2電源ラインは、電源電圧およびグラウンド電圧をそれぞれ供給し、前記電圧は、実質的に前記電源電圧および前記グラウンド電圧の平均である方法。
  37. 差動増幅器のオフセット電圧を低減する方法であって、前記差動増幅器は第1および第2出力および第1および第2電源ラインを含み、
    前記差動増幅器のキャリブレーションモード中に、前記第1および第2出力がともに前記第1電源ラインに結合されるときに、第1オフセットキャンセル信号を発生し、前記第1および第2出力がともに前記第2電源ラインに結合されるときに、第2オフセットキャンセル信号を発生すること、
    前記第1および第2オフセットキャンセル信号を数学的に統合することによって第3オフセットキャンセル信号を生成すること、および
    前記第3オフセットキャンセル信号を、前記差動増幅器の入力に印加し、前記差動増幅器の通常動作モード中の前記第1および第2出力に関連付けられたオフセット電圧の少なくとも一部をキャンセルすること
    を含む方法。
  38. 請求項37に記載の方法であって、前記第1および第2電源ラインは、電源電圧およびグラウンド電圧をそれぞれ供給する方法。
  39. 請求項37に記載の方法であって、前記第1および第2オフセットキャンセル信号を数学的に統合することは、前記第1および第2オフセットキャンセル信号の平均を計算することを含む方法。
  40. 請求項1に記載の差動増幅器を備える電子装置。
  41. 請求項18に記載の差動増幅器を備える電子装置。
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