JP2004526904A - 二容量圧縮器 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は冷媒などのような作動流体を所定の圧力で圧縮する圧縮器に関し、より詳細には、回転方向にしたがって圧縮容量が変化する圧縮器に関する。
【背景技術】
【0002】
二容量圧縮器は、モータ及びクランクシャフトの回転方向にしたがってクランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結された偏心スリーブによってピストン工程、及び圧縮容量が変わる一種の往復動式圧縮器である。前記二容量圧縮器は、要求される負荷の大きさにしたがい圧縮容量を調節できるので、作動流体の圧縮が必要な様々な装置、特に、冷蔵庫などのように冷凍サイクルを用いる家電機器で作動効率を高めるために広く適用されている。
【0003】
アメリカ特許第4,236,874号は、一般的な二容量圧縮器を開示しており、前記特許を参照して二容量圧縮器の主要構成、及び作動原理を概略的に説明すると次の通りである。
【0004】
図1はアメリカ特許第4,236,874号による二容量圧縮器の構造を示す断面図で、図2は前記二容量圧縮器の作動を示す概略図である。
【0005】
図1を参照すると、二容量圧縮器の主要部は、シリンダー8の内部のピストン7、クランクシャフト1と、中心3aがクランクシャフトの中心1aと偏心して形成されるクランクピン3と、前記クランクピン3に結合される偏心リング4と、前記偏心リンク4及びピストン7にそれぞれ連結されるコネクティングロッド6とに大別される。そして、前記偏心リング4とコネクティングロッド6は、隣接した部品に対して回転可能であり、前記クランクピンの中心3aを回転の中心とする。前記クランクピン3と偏心リング4の各接触面上には所定の長さの解除領域9が形成され、前記解除領域9内では前記クランクピン3と、偏心リング4とを互いに結合させるキー5が提供される。
【0006】
以下、前記二容量圧縮器の圧縮容量に従う作動を説明する。
【0007】
図2に示すように、前記二容量圧縮器において、偏心リング4の配列状態に従って変化する偏心量によってピストン7の行程距離が調節され、負荷が大きく要求される場合、クランクシャフト1は時計方向(正方向)に、負荷が小さく要求される場合、クランクシャフト1は反時計方向(逆方向)に回転する。
【0008】
より詳細には、図2のAは、時計方向への回転中にピストン7が上死点に位置した状態を、Bはピストン7が下死点に位置した状態を示し、この場合には偏心量が最大であるので、行程距離(Lmax)も最大となる。
【0009】
また、図2のCはピストン7が下死点に位置した状態を、Dはピストンが上死点に位置した状態を示し、最小化した偏心量によって行程距離(Lmin)も最小となる。
【0010】
しかし、このような作動中にクランクシャフトの中心1aに対する回転によって前記クランクピン3と偏心リング4には個別的な遠心力が作用し、このような遠心力は軸中心1aと、ピン中心3aの間、及び軸中心1aと、リングの質量中心4aの間の延長線にそれぞれ作用する。したがって、図2のA,Bと異なり、C,Dの場合、各作用線が互いに一致しないので、前記偏心リング4には前記ピン3に対して垂直距離dと、自分の遠心力とを掛けて示す局部的な回転モーメントが発生し、この回転モーメントの作用方向は、前記クランクシャフト1の回転方向(反時計方向)と同一である。前記クランクピン3、及び偏心リング4は、互いに回転可能に分離された部材であるので、前記回転モーメントは、クランクシャフト1の回転方向に相対的な回転を起こさせ、キー5を前記クランクピン3、及び偏心リング4から解除する。したがって、前記偏心リング4とキー5は、図3に点線で示すように、回転方向に移動する。
【0011】
また、図3に示すように、例えば、時計方向への運転中において圧縮過程の後シリンダー内の圧力P(作動流体の再膨張圧力)は、偏心リング4をクランクシャフト1の回転方向に押す力として作用し、このような圧力は前記偏心リング4を圧縮器の回転方向に前記クランクピン3に対して相対的に回転させる。
【0012】
結果的にこのような相対回転によって前記圧縮器の作動が不安定となり、所望する圧縮性能を得られない。
【0013】
実質的に前記相対回転は、前記キー5が前記クランクピン3と偏心リング4を完全に固定できないため発生する。また、前記キー5は、圧縮器の回転方向が変化するごとに前記解除領域9内で転がり運動し、このため各接触部で磨耗が進行して、寿命が短縮する。
【0014】
一方、前記アメリカ特許第4,236,874号以外にも多数の特許公報が前記二容量圧縮器関連の技術を開示しており、これらの幾つかの例を簡略に挙げると次の通りである。
【0015】
まず、アメリカ特許第4,479,419号において類似したクランクピン、偏心カム、及びキーを用いた二容量圧縮器が開示されている。ここで、前記キーは偏心カムに固定され、圧縮器回転方向の変換時に前記クランクピンに形成された軌道部に沿って移動する。しかし、前記アメリカ特許第4,479,419号においても、前記キーが前記クランクピンと偏心カムを完全に拘束できず、相対回転による圧縮器の不安定な作動が発生する。
【0016】
また、アメリカ特許第5,951,261号による圧縮器において、偏心部に一定の内径を有するボアが横切り形成され、前記偏心部のボアと同一の内径を有するボアが偏心カムの一方に形成される。そして、前記偏心部のボア内にはピンが提供され、前記偏心スリーブのボアには圧縮スプリングが提供される。したがって、回転中に前記それぞれのボアが整列される時、前記ピンが遠心力によって前記カムのボアに移動し、偏心部と偏心カムが拘束される。
【0017】
しかし、前記アメリカ特許第5,951,261号において、前記偏心カムはただ一つのボアを有しているので、圧縮器がある一方のみに回転する時にのみ偏心部と偏心カムが拘束されえる。また、前記ピンが実際にそれぞれのボアを貫通して、前記偏心部からカムに正確に移動し難いので、作動上の信頼性が低下する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
そこで、本発明の目的は、圧縮容量変更のための任意方向の回転作動時にも一定の偏心量を維持しながら安定的に作動する二容量圧縮器を提供することにある。
【0019】
上述したように、出願人が把握したことによれば、二容量圧縮器の作動を不安定にする要因として、偏心スリーブの局部的な遠心力や、作動中のコネクティングロッドなどによる外部荷重が挙げられる。出願人は、このような要因が偏心器具を使用する場合に必ず発生するものの、前記クランクピンと偏心スリーブとを作動中に確実に拘束させれば解決可能なものであることを見出した。出願人はこのような拘束構造として、キー部材に着眼し、前記キー部材及びこれと連動する関連部材をクランクピン、及び偏心スリーブの間の相対回転を防止できるように次のように改良した。
【課題を解決するための手段】
【0020】
すなわち、本発明は、一定の回転方向に対して逆回転可能なモータ及び前記モータに挿入されるクランクシャフトを有する動力発生部と、所定の大きさのシリンダー、前記シリンダー内に位置するピストン、及び前記ピストンに連結されるコネクティングロッドを有する圧縮部と、前記クランクシャフトの上端部にその中心に対して偏心して形成されるクランクピンと、前記クランクピンの外周面上に回転可能に結合される内周面及び前記コネクティングロッドの先端が回転可能に結合される外周面を有する偏心スリーブと、前記モータの時計方向及び反時計方向の回転時に、前記偏心スリーブを前記クランクピンに完全に拘束させるキー部材からなる二容量圧縮器を提供する。
【0021】
前記キー部材は、前記偏心スリーブと多箇所で接触することが好ましく、より好ましくは、任意方向の中心線を基準に設定された前記偏心スリーブの両先端と作動中に同時に接触する。
【0022】
また、前記キー部材は作動停止時にも前記クランクピンの外部に所定の長さで突出する第1突出部、及び作動中に前記クランクピンの外部に所定の長さで突出する第2突出部を有することが好ましく、このために、前記第1及び第2突出部間の距離は前記ピンの直径より所定の大きさ以上に長いことがさらに好ましい。
【0023】
各構成要素をより詳細に説明すると、まず、前記クランクピンは、互いに対向して形成される一対のキー部材装着部を有し、前記キー部材装着部が水平面に対して傾斜した延長線に沿って配列されることもある。ここで、前記キー部材装着部は、前記クランクピンの壁体に形成される貫通孔、又は少なくとも一つの前記クランクピンの壁体の所定の位置から上部の先端まで延長される溝となる。
【0024】
一方、前記クランクピンは前記偏心スリーブより高く延長されることが好ましい。前記偏心スリーブは、ボディの延長方向に沿って形成され、前記キー部材突出部の回転運動を可能にする軌道部、及び前記軌道部に相対的に形成され、前記キー部材突出部の回転運動を制限する制限部を有する。
【0025】
前記偏心スリーブの軌道部は、上部の先端から所定の深さで円周方向に沿って一定の長さで延長される貫通孔、又は上部の先端から所定の深さで円周方向に沿って延長される切開部となる。
【0026】
前記軌道部と制限部の間に形成される境界端は、前記クランク軸の回転中心と、クランクピンの中心とを連結する延長線に平行なことが好ましく、より好ましくは、前記キー部材の厚さの半分に当たる長さだけ離隔する。また、前記境界端は、前記クランク軸の回転中心と、クランクピンの中心とを連結する延長線に対して所定の角度で傾斜して形成されて良い。一方、前記偏心スリーブは、所定の高さに互いに対向して形成されるオイル供給孔をさらに有していることが好ましい。
【0027】
前記キー部材は、前記クランクピンの外部に所定の長さで突出し、前記偏心スリーブの境界端に係合する第1突出部と、前記第1突出部の長さを限定する第1ストッパーと、回転時に第1突出部と逆方向に突出して、前記偏心スリーブの他方の境界端と係合する第2突出部とを有する。
【0028】
好ましくは、前記キー部材の第1及び第2突出部の厚さは同一であり、前記キー部材の第1及び第2突出部の端面は円形、四角形、六角形のうち何れも可能である。また好ましくは、前記クランクピンの外周面から作動中に突出した前記第1突出部の長さは、前記境界端の幅の半分以上の大きさを有し、前記第2突出部は、作動停止時にその先端が前記クランクピンの外周面に突出しない長さを有する。
【0029】
前記第1ストッパーは、前記クランクピンの内周面に一致する形状を有するクランクピンの接触面を有し、また、分離型構造を有する。かかる分離型構造の場合、前記第1ストッパーは、前記キー部材の所定の位置に形成される円周方向の溝に挿入され、前記キー部材の所定の位置に固定部材によって固定されて良い。
【0030】
一方、前記キー部材は、前記第2突出部に挿入され、前記第1突出部が圧縮器の作動状態に関らず、継続的に突出するように支持される弾性部材をさらに有することが好ましく、このために、前記第1ストッパーは、前記弾性部材の収容部をさらに有する。
【0031】
尚、前記キー部材は、遠心力の作用方向に従う前記第2突出部のクランクピンの外部への突出した長さを制限する第2ストッパーをさらに有することが好ましい。ここで、前記第2ストッパーは前記キー部材の長手方向に移動可能に設置される中空管状部材、前記第2突出部の直径より大きい直径を有する第1ストッパーの長手方向の延長部、及び所定の厚さを有する前記第2突出部の半径方向の延長部となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0033】
まず、本発明による二容量圧縮器の全体構造を図4に基づいて説明する。
【0034】
本発明の二容量圧縮器は、図示したように、前記圧縮器の下部に位置して、要求される動力を発生、及び伝達する動力発生部20と、前記動力発生部20の上部に位置し、供給された動力を用いて作動流体の圧縮を行う圧縮部30とからなる。
【0035】
かかる一般的な構成と共に、前記二容量圧縮器は、前記動力発生部20と、圧縮部30とを連結し、作動中に圧縮部30の圧縮容量を変化させる行程可変部40を有する。
【0036】
一方、容器11は、冷媒の漏洩を防止するために、前記動力発生部20及び圧縮部30などが密閉されるように収容し、前記容器11の内部にはフレーム12が前記容器に取り付けられた多数個の支持部材(つまり、スプリング)14によって弾性的に支持される。また、冷媒吸入管13及び排出管15は、それぞれ前記容器11の所定の位置に設置され、その内部と連通する。
【0037】
前記動力発生部20は、前記フレーム12の下部に設置され、外部の電源によって回転力を発生させる固定子21及び回転子22を有するモータと、クランクシャフト23とからなる。ここで、前記モータは、一定の回転方向に対する逆回転、つまり、時計方向及び反時計方向に回転可能である。そして、前記クランクシャフト23の下部は、動力を伝達できるよう前記回転子22の内部に挿入され、オイル孔やオイル溝などのような圧縮器の下部に収容される潤滑油を圧縮機の各駆動部に供給するための構造を有する。
【0038】
前記圧縮部30は、前記動力発生部20の上部に位置するように前記フレーム12に設置され、冷媒圧縮のために機械的に運動する駆動器具と、前記駆動器具を補助する吸入及び排出バルブ構造からなる。ここで、実質的な圧縮空間を形成するシリンダー32と共に、前記駆動器具は、冷媒の吸入/圧縮のために前記シリンダー32の内部で往復運動するピストン31、及び前記ピストン31に往復運動のための動力を伝達するコネクティングロッド33を有する。
【0039】
前記バルブ構造は、シリンダーヘッド34、及びヘッドカバー35などのような関連部品の組合せによって前記シリンダー32への冷媒の供給、及び圧縮された冷媒の排出を行う。
【0040】
このような本発明の二容量圧縮器の構成のうち、前記動力発生部と圧縮部などは一般的な圧縮器と同一であるので、その付加的な説明は省略し、前記行程可変部40について説明すると次の通りである。
【0041】
前記行程可変部40は、前記クランクシャフトの上端部に偏心して形成されるクランクピンと、前記クランクピンの外周面とコネクティングロッドとの間に回転可能に装着される偏心スリーブと、前記クランクピンと偏心スリーブとを相互固定させるキー部材とを有する。このような構成によって前記モータの回転方向(正方向または逆方向)に従い前記偏心スリーブが再配列され、有効偏心量及びピストン変位変化によって圧縮容量が変化する。
【0042】
本発明において、前記キー部材は、基本的に前記クランクピン内に移動可能に装着され、少なくとも前記ピンの直径より大きい長さを有し、作動停止時にも少なくとも一部がクランクピンの外部に突出し、作動中に遠心力によって他方の先端が突出する。したがって、前記キー部材は、前記偏心スリーブと実際に多箇所で接触し、より詳細には、作動時に任意方向の中心線を基準に設定された前記偏心スリーブの両先端と同時に接触する。結果的に、前記モータの任意の回転方向に対しても前記キー部材は前記偏心スリーブを回転させるクランクピンにきちんと係合するようにすることで、相互間に発生する回転モーメントによる相対回転を防止する。
【0043】
以上で概略的に述べた本発明の二容量圧縮器について、次の第1及び第2実施形態で関連した図面と共により詳細に説明する。
【0044】
(第1実施形態)
図5A及び図5Bは本発明による二容量圧縮器の第1実施形態を示す側面図及び平面図であり、ここで、各々の構成要素は説明の容易性及び明確性を図るため、一部断面を含めて互いに組み立てられた状態で示す。図6Aから図11Cは、各構成要素を個別的に示す。前記図面を参照にして本発明の第1実施形態を説明すると次の通りである。
【0045】
第1実施形態による二容量圧縮器100は、互いに対向し、所定の角度で傾斜して配向する一対のキー部材装着部111を有するクランクピン110、キー部材突出部の回転運動を部分的に制限及び許容する偏心スリーブ120、及び少なくとも一部が前記クランクピン110の外部に突出するよう前記装着部を介して設置されるキー部材130を有し、他の部分は図4の圧縮器のものと同一である。ここで、前記キー部材130には傾斜配向によって自重(W)分力が発生し、このような分力が前記キー部材の移動及び位置を調整する。
【0046】
即ち、停止時に少なくとも前記キー部材の一部分が自重(W)によって前記クランクピン110の外部に突出する。
【0047】
このような第1実施形態の構成のうち、前記クランクピン110は、図5Aに示すように、部分的に中空管形の形状を有し、前記キー部材装着部111と共に下部に形成されるオイル通路112、及びオイル供給孔113を有する。
【0048】
前記装着部111a,111bは、前記クランクシャフトの中心23a、及びクランクピンの中心110aを有する垂直面内に配列されるように前記中空管部にそれぞれ形成される。また、前記装着部111a,111bは、既述したように、水平面に対して所定の角度で傾斜した延長線に沿って配列される。これにより、前記装着部111a,111b内に位置するキー部材130は、自重及び自分の長手方向に沿って前記中心23aと110aと間の延長線上に作用する遠心力Fの分力の影響を同時に受ける。
【0049】
一方、前記第1実施形態において、このような装着部111a,111bは、図6Aに示すように、実際に貫通孔からなる。したがって、このような貫通孔の装着部により作動中において前記キー部材130の離脱が防止される。好ましくは、前記装着部111a,111bのうち少なくとも一方は、図6Bに示すように、前記クランクピン110壁体の上部の先端から所定の位置まで延長される溝となる。このような溝状の装着部を有することで、前記キー部材130は、前記クランクピン110に容易に装着されえる。キー部材130をさらに安定的に装着するために前記溝状の装着部の先端にシート部111cが形成されることが好ましい。
【0050】
前記オイル通路112は、クランクシャフト23の外部に形成されたオイル溝と連通し、前記オイル供給孔113と連通する。前記オイル供給孔113は、前記装着部111a,111bを連結する延長線(つまり、前記中心(23a,110a)の間の延長線)に対して垂直方向に沿って形成される。
【0051】
作動中において圧縮器の底面に収容された潤滑油は、先ず、前記オイル溝及びオイル通路112を通過し、各部品の磨耗防止及び円滑な作動のために各部品間の接触面に供給されるように飛散し、また、前記オイル供給孔113を介して前記クランクピン110及び偏心スリーブ120の間に直接供給されえる。
【0052】
ここで、好ましくは前記クランクピン110は、前記偏心スリーブ120より高く形成され、これによって前記潤滑油が高い位置で飛散して、各駆動部に均等に供給されえる。
【0053】
第1実施形態による偏心スリーブ120は、基本的に前記クランクピンの外周面上に回転可能に結合される内周面、及び前記コネクティングロッド33の先端が回転可能に結合される外周面を有する。より詳細には、前記偏心スリーブ120は、図7Aに示すように、ボディの延長方向に沿って形成される軌道部121、及び前記軌道部121に相対的に形成される制限部122を有する。
【0054】
また、前記連続的な軌道部121及び制限部122の間には、2つの境界端123a,123bがそれぞれ形成される。
【0055】
前記軌道部121は、前記キー部材130の停止時に突出部に対して偏心スリーブ120の相対的な回転運動を可能とする。即ち、停止時に前記キー部材130の少なくとも一部が突出しているので、前記偏心スリーブ120は停止時において前記軌道部121の形成範囲だけ前記クランクピン110の周囲に回転運動可能である。そして、前記制限部122は、前記軌道部121に関して停止及び作動する間において、前記キー部材130の突出部によってスリーブの回転運動を制限し、前記キー部材130の突出部は、実質的に前記境界端123に引っ掛かる。
【0056】
このような偏心スリーブ120において、前記軌道部121は、実際的に偏心スリーブ120の上部の先端に所定の深さで円周方向に沿って延長される切開部となる。そして、前記境界端123a,123bは、一次的に図5B及び図7Bに示すように、クランク軸の中心23aと、クランクピンの中心110aの間の延長線に平行に形成される。すなわち、前記境界端123a,123bは、実質的に前記偏心スリーブ110の最大の厚さと、最小の厚さの間の延長線に平行に形成され、互いに異なる幅を有し、この延長線は前記中心23a,110aの間の延長線と一致する。
【0057】
また、前記境界端123a,123bは、前記中心23a,110aの延長線に平行な任意の延長線上に共に位置する。これにより、同一の延長線上に配列される前記キー部材130は、前記境界端123に引っ掛かり、実際に前記境界端123は、前記キー部材130に対して共通の接触面を形成する。前記境界端123a,123bは、好ましくはキー部材130の厚さ(t)の半分ほど前記中心23a,110a間の延長線から離隔する。これにより、前記キー部材130は、前記境界端123a,123bへより安定的かつ正確に引っ掛かる。
【0058】
尚、前記境界端123a,123b は、前記中心23a,110aの間の延長線に対して同一の所定角度で傾斜してそれぞれ形成されて良い。より詳細には、境界端123c,123dは、前記中心23a,110aの間の延長線に対して所定の角度で傾斜した前記クランクピン中心110aの半径方向の延長線に沿って形成されて良い。
【0059】
また、境界端123e,123fは、内周面との交差点を中心に前記制限部に向かって所定の角度で傾斜して形成されることもある。このような各々の場合においても境界端123c,123d,123e,123fは、前記キー部材130と少なくとも共通の接触点を有して互いに係合する。
【0060】
その他にも、偏心スリーブ120は、図7Cに示すように、所定の高さに互いに対向して形成されるオイル供給孔124をさらに有する。前記オイル供給孔124は、前記中心23a,110aの間の延長線に対して対称に位置する貫通孔で形成され、キー部材130が偏心スリーブ110に引っ掛かる時に前記クランクピンのオイル供給孔113と連通する。したがって、圧縮器の作動中において、前記2つのオイル供給孔125のうち何れか一方は、回転方向に関らず前記オイル供給孔113と連通し、潤滑油が前記偏心スリーブ120とコネクティングロッド33との間にも供給されえる。付加的に前記オイル供給孔124の周辺には所定の深さのオイル溝124aが形成される。このようなオイル溝124aは、供給された潤滑油をオイル供給孔124の周辺に拡散させるための予備空間を形成することで、前記偏心スリーブ120とコネクティングロッド33との間への潤滑油の供給が容易に行われる。
【0061】
前記第1実施形態によるキー部材130は、図8に示すように、基本的に作動停止時にも前記クランクピン110の外部に所定の長さで突出する第1突出部131と作動中に前記クランクピン110の外部に所定の長さで突出する第2突出部132とを具備する。そして、前記キー部材130は、前記第1突出部の長さを限定する第1ストッパー133をさらに有する。ここで、実際に前記第2突出部132は、遠心力の影響を大きく受けるために、前記クランクシャフトの中心22aから遠ざかるよう前記クランクピン110内に配置され、相対的に前記第1突出部131は、前記中心22aと隣接して配置される。
【0062】
第1実施形態において、図5Aに示すように、前記第1突出部131は、自重によって停止時に突出し、前記境界端123a,123bのうち何れか一方と係合し、作動中にも前記境界端との係合状態は維持される。このような突出部の長さはキー部材130上に位置する第1ストッパー133が前記クランクピン110の内壁に引っ掛かることで制限される。ここで、より安定的に作動するために、前記第1突出部の長さは、少なくとも前記境界端123a,123bが有する最小幅の半分以上の大きさを有することが好ましい。
【0063】
前記第2突出部132は、前記第1突出部の逆方向に突出し、作動中に他方の境界端と係合する。これにより、作動中において、前記キー部材130の第1及び第2突出部131,132は、前記偏心スリーブ120と同時に引っ掛かる。このような前記第2突出部の移動及び突出は、前記キー部材130に沿って発生する遠心力の分力が作動中の自重の分力より大きくなることで、遠心力の方向(すなわち、前記中心(23a,110a)の間の延長線)にもたらされる。ここで、前記圧縮器の回転方向の変換時に前記偏心スリーブ120は、偏心量を変化させるため前記クランクピン110の周囲を回転する。したがって、このような偏心スリーブ120の回転運動を妨害しないように前記第2突出部は、作動停止時にその先端が前記クランクピンの外周面に突出しない長さを有する。
【0064】
前記第1及び第2突出部131,132は、作動中に前記境界端123a,123bと交互に係合し、特に第2突出部132は、作動中に境界端123a,123bと係合する。前記キー部材130は、前記中心23a,110aの間の延長線上に配列されるか、または少なくとも平行に配列されるので、もし、前記第1及び第2突出部131,132の厚さt1,t2が異なると、前記境界端123a,123bとの接触位置が一定しない。したがって、前記第1及び第2突出部131,132の厚さt1,t2は、前記境界端123a,123bときちんと係合するように同一の厚さを有する。また、前記キー部材130の断面は、本発明において円形を基準に説明及び図示されたが、四角形や六角形などのように前記境界端123a,123bと係合するどんな形状をも有しえる。
【0065】
図9に示すように、前記第1ストッパー133の接触面133aは、前記クランクピン100の内周面と一致する形状を有して良い。これにより、前記キー部材130は、前記クランクピン110ときちんと係合し、増加した自身の重量によって、より円滑に作動する(つまり遠心力の増加によって前記第2突出部132の突出が容易となる)。
【0066】
前記第1ストッパー133は、前記キー部材130と一体に形成されるか、或いは別部材で形成されて前記キー部材130に装着されえる。このような分離形式の第1ストッパー133の例が図10A及び図10Bに示される。
【0067】
まず、前記第1ストッパー133は、図10Aに示すように、半径方向の内側に延長される突出部133aを有する。したがって、前記第1ストッパー133は、このような突出部133aが所定の位置に形成される円周方向の溝に挿入されることで、前記キー部材130に結合される。
【0068】
また、図11Aに示すように、単純なリング部材の第1ストッパー133が、前記キー部材130の所定の位置に固定部材によって固定されて良い。かかる分離形式のストッパー133は、前記キー部材装着部111a,111bが共に貫通孔の場合にも前記キー部材130がクランクピン110内に装着されえるようにする。より詳細には、まず、ストッパー133を前記クランクピン110内に位置させ、残りのキー部材130が前記貫通孔を介して挿入され、前記ストッパー133と結合される。
【0069】
一方、前記キー部材130において、前記第2突出部132の長さは、既述したように、遠心力の分力に対して逆方向に作用するキー部材130自身の自重分力によってある程度調節可能である。しかし、前記圧縮器の作動開始時に急激な加速がクランクシャフト23及びクランクピン110に発生し、これによって相当な瞬間遠心力が前記キー部材130に与えられる。このような円心力によって第2突出部132が突出しすぎ、前記第1突出部131が前記装着部111から離脱する可能性がある。したがって、前記キー部材130は、遠心力の作用方向に従う前記第2突出部133のクランクピン110の外部への突出した長さを制限する第2ストッパー134をさらに有することが好ましい。
【0070】
前記第2ストッパー134は、図11Aに示すように、前記第2突出部132に長手方向に移動可能に設置される中空管状の部材134aとして良い。かかる第2ストッパー134aは、前記キー部材130が遠心力の方向に移動する時に前記第1ストッパー133とクランクピン110の内壁とにそれぞれ接触し、第2突出部133が一定の長さ以上突出しないようにする。
【0071】
そして、図11Bに示すように、前記第2ストッパー134は、少なくとも前記第2突出部133の厚さより大きい厚さを有する延長部134bとして良い。
【0072】
即ち、図11Bの第2ストッパー134bは、実質的に前記第1ストッパー133の長手方向の延長部に形成される。また、前記第2ストッパー134は、図11Cに示すように、所定の厚さを有する前記第2突出部の半径方向の延長部134cとして良く、実際に前記第1ストッパー133と相似した形状を有する。
【0073】
前記それぞれの第2ストッパー134b,134cは、図10A及び図10Bに説明された第1ストッパー133の変形例と同じように、別部材として前記キー部材130に固定されて良い。
【0074】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、全体的に上述した第1実施形態とは異なるキー部材の設置構造を有する。
【0075】
このような第2実施形態において、図12A及び図12Bは、本発明による二容量圧縮器の第2実施形態を示す側面図及び平面図であり、図13から図15Cは主構成要素を個別的に示す。ここで、それぞれの構成要素は、前記第1実施形態と同様に、説明の容易性及び明確化のため一部の断面を含めて互いに組み立てられた状態で示す。これらの図面に基づいて本発明の第2実施形態を詳細に説明する。
【0076】
第2実施形態による二容量圧縮器200は、互いに対向して平行な一対のキー部材装着部211を有するクランクピン210と、キー部材突出部の回転運動を部分的に制限する偏心スリーブ220と、少なくとも一部が前記クランクピン210の外部に突出するよう前記装着部211を介して設置されるキー部材230とを有している。これに加えて、前記第2実施形態は、前記圧縮器の停止、及び作動中に前記キー部材230の位置を調節する弾性部材240を有する。図示したように、上記の第1実施形態とは異なり、第2実施形態の前記キー部材は水平に装着されるので、弾性部材240のように別途の補助部材が要求される。
【0077】
このような第2実施形態において、各構成要素は、実質的に、前記第1実施形態と同一であるので、異なる特徴を中心に以下で説明する。
【0078】
まず、前記クランクピン210は、前記キー部材装着部211a,211bと共に下部に形成されるオイル通路212及びオイル供給孔213を有する。
【0079】
前記装着部211a,211bは、図12Bに示すように、前記中心23a,210a間の延長線上に位置するか、少なくとも平行に位置し、図12Aに示すように、同一の水平面内に配列される。これにより、前記装着部211内に位置するキー部材230は、自分の長さ方向に沿って前記中心23a,210aの間の延長線上に作用する遠心力の影響を受ける。このような装着部211a,211bは、実際に貫通孔で形成されて良く、好ましくは、前記クランクピン210の壁体の上部の先端から所定の位置まで延長される溝を少なくとも一つ備える。
【0080】
前記偏心スリーブ220は、第1実施形態と同様に、軌道部221、制限部222、及びこれらの間に形成される2つの境界端223を有する。第2実施形態において、前記軌道部221は、図7Aの切開部ばかりでなく、図13に示すように、上端から所定の深さで円周方向に沿って一定の長さで延長される貫通孔としても良い。このような貫通孔の軌道部221は、前記キー部材230が水平に配列されるため適用可能であり、前記キー部材230の停止時に突出部を拘束して垂直方向に離脱しないようにする。前記境界端223a,223bは前記中心23a,210aの間の延長線に平行に形成され、また、所定の角度で傾斜して形成されることもある。
【0081】
前記キー部材230は、第1突出部131、第2突出部132、及び第1ストッパー233を有する。ここで、前記第1突出部231は、前記弾性部材240の弾性力によって圧縮器の作動状態(停止または作動)に関らず前記クランクピン210の外部に突出し、前記境界端223a,223bのうち何れか一方と係合する。このために、前記弾性部材240は、前記第2突出部上に装着され、前記クランクピン210の内壁と共に前記第1ストッパー233を弾性支持する。また、作動中に前記キー部材230に沿って発生する遠心力が弾性力より大きくなり、これによって前記第2突出部130が遠心力の方向(つまり、前記中心23a,110aの間の延長線の方向)に移動及び突出する。
【0082】
一方、図14に示すように、前記第1ストッパー233は、前記クランクピン210の内周面と一致する形状を有する接触面233aを有し、好ましくは、前記弾性部材240の収容部233bをさらに有する。このような接触面233a及び収容部233bは、第2実施形態によるキー部材230の安定的な作動を実質的に補助する。また、前記第1ストッパー233は、前記キー部材130と一体に形成されるか、或いは別部材で形成されえる。
【0083】
前記第2突出部材の長さは、正常な作動中には前記弾性部材240の弾性力によって調節可能である。しかし、上述した瞬間遠心力による第2突出部材の離脱を防止するために、好ましくは前記キー部材230は、第2ストッパー234をさらに有する。
【0084】
図15A〜図15Cに示すように、前記第2ストッパー234は、第1実施形態と同様に形成される。即ち、第2実施形態の第2ストッパー234は、それぞれ前記第2ストッパー234に長手方向に移動可能に設置される中空管状部材234a,前記第1ストッパー233の長手方向の延長部234b、または所定の厚さを有する前記第2突出部の半径方向の延長部234cとなる。第2実施形態において、前記弾性部材240の存在によってその相対的な位置のみが第1実施形態と異なる。より詳細には、前記中空管状部材234aの場合、前記弾性部材240は、前記第2ストッパー234aと、第2突出部232の間に介在する。前記長手方向の延長部234bの場合、前記弾性部材240は、前記第2ストッパー234bの外周面に設置され、半径方向の延長部234cの場合、前記第2ストッパー234bと、クランクピン210の内周面との間に設置される。
【0085】
上述した第1及び第2実施形態による本発明の作動を関連図面に基づいて説明する。本発明において、前記第1実施形態及び第2実施形態は、傾斜配向による自重、または弾性力のような前記キー部材130,230の移動調節方式で区別され、実質的な作動は殆ど同一である。したがって、本発明の作動は重複を避けるため第2実施形態を基準に説明する。
【0086】
図16A及び図16Bは正方向回転時の第2実施形態の作動を示し、図17A及び図17Bは逆方向回転時の第2実施形態の作動を示す。
【0087】
まず、図16Aはクランクシャフト23が正方向、つまり、時計方向に回転し始める時のキー部材230と偏心スリーブ220と間の相対位置を示す。前記第1突出部231は、弾性力によってクランクピン210の外部に突出し、偏心スリーブ220の薄い側の境界端223bと係合する。これと同時に、ピストンに連結されたコネクティングロッド33を除いた部品210,220,230は、時計方向に回転し始める。この際、各回転速度が一定の水準に至ると、前記キー部材230は、図16Bに示すように、遠心力Fによってその作用方向、つまり、中心23a,210aの間の延長線に沿って移動する。これにより、前記第2突出部232は、厚い側の境界端223aと係合し、前記第1突出部231も同時に前記境界端223bと接触状態を維持する。
【0088】
このような同時的な多点接触によって前記キー部材230は、前記偏心スリーブ220と完全に係合する。したがって、正方向回転において、圧縮過程の後、作動流体の再膨張によって外力P及び他のどんな力が前記コネクティングロッド33を介して伝達されても前記クランクピン210と、偏心スリーブ220との間の相対回転が防止される。そして、偏心スリーブ220に局部的な回転モーメントが発生する場合にも、前記クランクピン110に対する相対回転がまた防止されえる。図7Bに示すように、図面の実線部分が上死点の状態、点線部分が下死点の状態をそれぞれ示し、正方向回転の場合、偏心スリーブ220が最大の偏心量を有するように配列される。したがって、ピストンが最大の行程長さ(Lamx)で往復運動し、本発明による圧縮器は最大の圧縮容量を有する。
【0089】
一方、前記クランクシャフト23及びこれと一体のクランクピン210が逆方向、つまり、反時計方向に回転し始めると、前記偏心スリーブ220は、クランクピン210とコネクティングロッド33との間で逆方向、つまり、正方向に相対回転する。したがって、図17Aに示すように、厚い側の境界端223aが前記第1突出部231と係合する。前記正回転時と同様に、各回転速度が一定の水準に至ると、図17Bに示すように、遠心力Fによって前記第2突出部232は薄い側の境界端223bと係合し、前記偏心スリーブ220とキー部材230とは多箇所で接触状態となる。したがって、逆方向回転において、圧縮過程中に作動流体がピストンに加える圧力による外力P及び他のどんな力が伝達されても、前記クランクピン210と偏心スリーブ220との間の相対回転が防止されえる。
【0090】
一方、図7Bに示すように、逆方向回転の場合、偏心スリーブ220が最小の偏心量を有するように配列されるので、圧縮器が最小の圧縮容量を有することは理解可能であろう。
【0091】
結果的に、本発明による圧縮器は、偏心量を維持する構成要素、つまり、クランクピンと偏心スリーブとの間の相対回転を完全に排除することで、任意の作動状態、つまり、正方向または逆方向回転時にも安定的に作動可能である。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明において、偏心スリーブと、キー部材とが作動中に多箇所で接触することによって、前記キー部材が位置したクランクピンが、前記偏心スリーブを完全に拘束する。したがって、どんな外的または内的要因下でも前記偏心スリーブとクランクピンとの間には相対回転が防止されるので、前記圧縮器は出力の変動なしに安定的に作動する。より詳細には、一定の偏心量が維持されるので、設計された圧縮量を一定して得られる。また、相対回転による前記クランクピン及び偏心スリーブの間の摩擦損失が防止される。
【0093】
結果的に、このような安定的な作動は二容量圧縮器の効率向上をもたらす。
【0094】
さらに、相対回転時に発生する騒音が防止され、各構成品の寿命も増加できる。一方、本発明の構造が実質的に単純であり、かつその組立が容易となるので、生産性を向上させえる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】従来技術による二容量圧縮器の構成を示す断面図である。
【図2】図1の二容量圧縮器の作動を示す概略図である。
【図3】従来の二容量圧縮器の作動中に発生するクランクピンと偏心スリーブとの間の相対回転を示す概略図である。
【図4】本発明による二容量圧縮器の全体的な構成を示す断面図である。
【図5A】本発明による二容量圧縮器の第1実施形態を一部断面を含めて示す側面図である。
【図5B】本発明による二容量圧縮器の第1実施形態を一部断面を含めて示す平面図である。
【図6A】本発明の第1実施形態によるクランクピンを示す斜視図である。
【図6B】図6Aのクランクピンの変形例を示す斜視図である。
【図7A】本発明の第1実施形態による偏心スリーブを示す斜視図である。
【図7B】本発明の第1実施形態による偏心スリーブの変形例を示す平面図である。
【図7C】本発明の第1実施形態による偏心スリーブの変形例を示す側面図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるキー部材を示す斜視図である。
【図9】クランクピン内に装着された図8のキー部材の変形例を示す平面図である。
【図10A】分離可能な第1ストッパーを有するキー部材の変形例を示す斜視図である。
【図10B】分離可能な第1ストッパーを有するキー部材の変形例を示す斜視図である。
【図11A】第2ストッパーを有するキー部材の変形例を示す平面図である。
【図11B】第2ストッパーを有するキー部材の変形例を示す平面図である。
【図11C】第2ストッパーを有するキー部材の変形例を示す平面図である。
【図12A】本発明による二容量圧縮器の第2実施形態を一部断面を含めて示す側面図である。
【図12B】本発明による二容量圧縮器の第2実施形態を一部断面を含めて示す平面図である。
【図13】第2実施形態による偏心スリーブの変形例を示す斜視図である。
【図14】クランクピン内に装着された第2実施形態によるキー部材の変形例を示す平面図である。
【図15A】第2ストッパーを有する第2実施形態によるキー部材の変形例を示す平面図である。
【図15B】第2ストッパーを有する第2実施形態によるキー部材の変形例を示す平面図である。
【図15C】第2ストッパーを有する第2実施形態によるキー部材の変形例を示す平面図である。
【図16A】正方向回転時において本発明の第2実施形態の作動を示す平面図である。
【図16B】正方向回転時において本発明の第2実施形態の作動を示す平面図である。
【図17A】逆方向回転時において本発明の第2実施形態の作動を示す平面図である。
【図17B】逆方向回転時において本発明の第2実施形態の作動を示す平面図である。
Claims (57)
- 逆回転可能なモータ及び前記モータに挿入されるクランクシャフトを有する動力発生部と、
シリンダー、前記シリンダー内に位置するピストン、及び前記ピストンに連結されるコネクティングロッドを有する圧縮部と、
前記クランクシャフトの中心から偏心する前記クランクシャフトの上部のクランクピンと、
前記クランクピンの外周面上に回転可能に結合される内周面及び前記コネクティングロッドの端部の回転可能な結合のための外周面を有する偏心スリーブと、
前記モータの時計方向及び反時計方向の回転時に、前記偏心スリーブを前記クランクピンに完全に拘束させるキー部材とを具備し、
前記モータの回転方向が変化する時に前記偏心スリーブの再配列によって異なる圧縮容量を提供し、前記モータの回転方向に関らず前記キー部材によって前記クランクピン及び前記偏心スリーブの間の作動中の相対運動が実質的に防止される二容量圧縮器。 - 前記キー部材が前記偏心スリーブを多数箇所で拘束することを特徴とする請求項1記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材が任意方向の中心線を基準に設定された前記偏心スリーブの二つの位置を作動中に拘束することを特徴とする請求項2記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材が前記クランクピンの外径より大きい長さを有することを特徴とする請求項2記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材が作動停止時にも前記クランクピンから所定の長さ突出する第1突出部と、作動中に前記クランクピンから所定の長さ突出する第2突出部とを有することを特徴とする請求項1記載の二容量圧縮器。
- 前記第1及び第2突出部の先端間の距離が前記クランクピンの外径より大きい長さを有することを特徴とする請求項5記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンが互いに対向して形成された一対のキー部材装着部を有することを特徴とする請求項3または請求項5記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンが前記偏心スリーブより高く延長された高さを有することを特徴とする請求項3又は5記載の二容量圧縮器。
- 前記偏心スリーブが、その周囲に沿って形成されて前記キー部材の突出部に対して前記偏心スリーブ自身の回転を可能にする軌道部と、前記軌道部と相対的に形成されて前記キー部材の突出部の回転を制限する制限部とを有することを特徴とする請求項3又は5記載の二容量圧縮器。
- 前記偏心スリーブの軌道部は、上端から所定の深さで円周方向に沿って延在する切開部であることを特徴とする請求項9記載の二容量圧縮器。
- 前記偏心スリーブの軌道部は、上端から所定の深さで所定の長さ円周方向に沿って延在する貫通孔であることを特徴とする請求項9記載の二容量圧縮器。
- 前記軌道部と前記制限部との間に形成される境界端は、前記クランクシャフトの中心と前記クランクピンの中心とを連結する延長線と平行することを特徴とする請求項9記載の二容量圧縮器。
- 前記境界端は、前記クランクシャフトの中心と前記クランクピンの中心とを連結する延長線から前記キー部材の厚さの半分ぐらいの長さ程度離隔することを特徴とする請求項9記載の二容量圧縮器。
- 前記境界端が、前記クランクシャフトの中心と前記クランクピンの中心とを連結する延長線に対して所定の角度で傾斜することを特徴とする請求項9記載の二容量圧縮器。
- 前記境界端が、前記クランクシャフトの中心と前記クランクピンの中心とを連結する延長線に対して所定の角度で傾斜して前記クランクピンの中心から半径方向の延長線上に形成されることを特徴とする請求項14記載の二容量圧縮器。
- 前記境界端がその内周面との交点を中心に前記制限部に向かって所定の角度で傾斜することを特徴とする請求項14記載の二容量圧縮器。
- 前記偏心スリーブが所定の高さで互いに対向して形成されるオイル供給孔をさらに有していることを特徴とする請求項3又は5記載の二容量圧縮器。
- 前記オイル供給孔が潤滑油を前記オイル供給孔の周辺に拡散させるオイル溝をさらに有することを特徴とする請求項17記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材の第1及び第2突出部の端面が、円形、四角形、又は、六角形であることを特徴とする請求項3又は5記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材の第1及び第2突出部の厚さが同一であることを特徴とする請求項5記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンの外周面から突出した前記第1突出部の長さが前記境界端の幅の半分より大きいことを特徴とする請求項5記載の二容量圧縮器。
- 前記第2突出部は、作動停止時に、その先端が前記クランクピンの外周面から突出しない長さを有することを特徴とする請求項5記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部は、前記クランクピンの壁体に形成された貫通孔であることを特徴とする請求項7記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が、少なくとも一つの前記クランクピン壁体の所定の位置から上端まで延長される溝を有することを特徴とする請求項7記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材が前記キー部材装着部内での自身の移動を制限するストッパーを有することを特徴とする請求項23又は24記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材装着部が水平面に対して傾斜した延長線に沿って配列されることを特徴とする請求項25記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材は、前記キー部材の一部分が圧縮器の作動状態に関らず前記クランクピンの外部へ継続的に突出するように前記キー部材を支持する弾性部材をさらに有することを特徴とする請求項14記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーが前記弾性部材の収容部をさらに有することを特徴とする請求項27記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは、前記クランクピンの内周面に一致するクランクピンの接触面を有することを特徴とする請求項25記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーが、前記キー部材の一方向への移動を制限する第1ストッパーであることを特徴とする請求項25記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーが、前記キー部材の他方向への移動を制限する第2ストッパーをさらに有することを特徴とする請求項25記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは前記キー部材の長手方向に移動可能に設置される中空管状部材であることを特徴とする請求項31記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは少なくとも前記キー部材の直径より大きい直径を有する長手方向の延長部であることを特徴とする請求項31記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは所定の厚さを有するキー部材の半径方向の延長部であることを特徴とする請求項31記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が前記クランクピンの壁体に形成された貫通孔であり、前記キー部材が前記キー部材装着部内での自身の移動を制限する分離可能な形式のストッパーを有することを特徴とする請求項7記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは前記キー部材の所定の位置に形成された円周方向の溝に挿入されることを特徴とする請求項35記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは前記キー部材の所定の位置に固定部材によって固定されることを特徴とする請求項35記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が、少なくとも一つの前記クランクピンの壁体から上端まで延長される溝を有し、前記キー部材が前記キー部材装着部内での自分の移動を制限する一体ストッパーを有することを特徴とする請求項7記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材は、前記キー部材の一部分が圧縮器の作動状態に関らず継続的にクランクピンの外部へ突出するように前記キー部材を支持する弾性部材をさらに有することを特徴とする請求項35又は38記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは前記弾性部材の収容部をさらに有することを特徴とする請求項39記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは、前記クランクピンの内周面に一致するクランクピンの接触面を有することを特徴とする請求項35又は38記載の二容量圧縮器。
- 前記キー部材装着部は、水平面に対して傾斜した延長線に沿って配列されることを特徴とする請求項35又は38記載の二容量圧縮器。
- 互いに対向して形成されて所定の角度で傾斜した延長線に沿って配列される一対のキー部材装着部を有する中空円筒状のクランクピンと、
自身本体の延長方向に沿って形成され、キー部材の突出部の回転を可能にする軌道部及び前記軌道部に相対的に形成されて前記キー部材の突出部の回転を制限する制限部を有する偏心スリーブと、
前記クランクピンから所定の長さで突出し、前記軌道部及び前記制限部の間に形成された境界端と係合する第1突出部、前記第1突出部の突出長さを制限するストッパー、及び回転時に前記第1突出部と逆方向に突出して前記偏心スリーブの他方の境界端と係合する第2突出部を有し、前記キー部材装着部を介して傾斜して設置されるキー部材とを具備する二容量圧縮器。 - 前記第1及び第2突出部の間の距離が前記クランクピンの外径より大きい長さを有することを特徴とする請求項43記載の二容量圧縮器。
- 互いに対向して形成される一対のキー部材装着部を有する中空円筒状のクランクピンと、
自身本体の延長方向に沿って形成され、キー部材の突出部の回転を可能にする軌道部及び前記軌道部に相対的に形成されて前記キー部材の突出部の回転を制限する制限部を有する偏心スリーブと、
前記クランクピンから所定の長さで突出し、前記軌道部及び前記制限部の間に形成された境界端に係合する第1突出部、前記第1突出部の突出長さを制限するストッパー、及び回転時に前記第1突出部と逆方向に突出して前記偏心スリーブの他方の境界端に係合する第2突出部を有するキー部材と、
前記第2突出部に挿入されて前記第1突出部が圧縮器の作動状態に関らず突出するように弾性支持する弾性部材、とを具備する二容量圧縮器。 - 前記第1及び第2突出部の間の距離が前記クランクピンの外径より大きい長さを有することを特徴とする請求項45記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が前記クランクピンの壁体に形成される貫通孔であり、前記キー部材が前記キー部材装着部内での自分の移動を制限する分離可能な形式のストッパーを有することを特徴とする請求項45記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が少なくとも一つの前記クランクピンの壁体から上端まで延長される溝を有し、前記キー部材が前記キー部材装着部内での自分の移動を制限する一体ストッパーを有することを特徴とする請求項45記載の二容量圧縮器。
- 互いに対向して形成された一対のキー部材装着部を有する中空円筒状のクランクピンと、
自身本体の延長方向に沿って形成され、キー部材の突出部の回転を可能にする軌道部及び前記軌道部に相対的に連続して形成されて前記キー部材の突出部の回転を制限する制限部を有する偏心スリーブと、
前記モータの時計方向及び反時計方向の回転時に前記偏心スリーブを前記クランクピンに完全に拘束させるための前記クランクピンの外径より大きい長さを有するキー部材と、
前記キー部材に装着され、前記キー部材の少なくとも一部分が圧縮器の作動状態に関らず前記クランクピンから継続的に突出するようにする弾性部材、とを具備する二容量圧縮器。 - 前記キー部材は前記キー部材装着部内での自分の移動を制限するストッパーを有することを特徴とする請求項49記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは前記キー部材の一方向への移動を制限する第1ストッパーであることを特徴とする請求項50記載の二容量圧縮器。
- 前記ストッパーは前記キー部材の他方向への移動を制限する第2ストッパーをさらに有することを特徴とする請求項50記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは前記キー部材に長手方向に移動可能に設置される中空管状部材であることを特徴とする請求項52記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは前記キー部材の直径より大きい直径を有する長手方向の延長部であることを特徴とする請求項52記載の二容量圧縮器。
- 前記第2ストッパーは所定の厚さを有する前記キー部材の半径方向の延長部であることを特徴とする請求項52記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が前記クランクピンの壁体に形成される貫通孔であり、前記キー部材が前記キー部材装着部内での自身の移動を制限する分離可能な形式のストッパーを有することを特徴とする請求項49記載の二容量圧縮器。
- 前記クランクピンのキー部材装着部が少なくとも一つの前記クランクピンの壁体から上部端まで延長された溝を有し、前記キー部材が前記クランク装着部内での自身の移動を制限する一体ストッパーを有することを特徴とする請求項49記載の二容量圧縮器。
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