JP4213669B2 - 二容量圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒などのような作動流体を所定の圧力で圧縮させる圧縮機に関し、特に回転方向により圧縮容量が変化する二容量圧縮機に関するものである。
二容量圧縮機は、モータおよびクランクシャフトの回転方向に応じて、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に連結された偏心スリーブにより、ピストンストロークおよび圧縮容量が変化する一種の往復動式圧縮機である。前記二容量圧縮機は、求められる負荷の大きさにより、圧縮容量を調節することができるために、作動流体の圧縮が必要な多様な装置、特に、冷蔵庫などのように、冷凍サイクルを用いる家電機器の作動効率を増加させるために広く適用されている。
米国特許第4,236,874号は、一般的な二容量圧縮機を開示しており、前記特許を参照して二容量圧縮機の主要構成および作動原理を概略的に説明すると次のとおりである。
図1は、米国特許第4,236,874号に係る二容量圧縮機の構造を示した断面図であり、図2は前記二容量圧縮機の作動を示した概略図である。
図1を参照すると、二容量圧縮機の主要部は、シリンダ8の内部のピストン7、クランクシャフト1と、中心3aがクランクシャフトの中心1aと偏心するように形成されるクランクピン3、前記クランクピン3に結合される偏心リング4、前記偏心リング4および前記ピストン7とそれぞれ連結されるコネクティングロッド6から構成されている。
前記偏心リング4とコネクティングロッド6は、隣接する部品に対して回転可能であり、前記クランクピン中心3aを回転中心とする。前記クランクピン3と偏心リング4の各接触面上には、所定の長さの解除領域9が形成され、前記解除領域9内では、前記クランクピン3と偏心リング4とを互いに結合させるキー5が提供される。
以下、前記二容量圧縮機の圧縮容量による作動を説明する。
図2に示したように、前記二容量圧縮機において、偏心リング4の配列状態により変化する偏心量に応じて、ピストン7のストロークが調節され、負荷が大きく求められる場合、クランクシャフト1が時計方向(正方向)に、負荷が小さく求められる場合、クランクシャフト1が反時計方向(逆方向)に回転する。
より詳細には、図2Aは、時計方向への回転中においてピストン7が上死点に、図2Bはピストン7が下死点に位置した状態を示し、この場合は偏心量が最大になるために、ストロークも最大(Lmax)になる。また、図2Cは、ピストン7が下死点に、図2Dはピストンが上死点に位置した状態を示し、最小化した偏心量によりストロークも最小(Lmin)になる。
しかしながら、このような作動中においてクランクシャフトの中心1aに対する回転により、前記クランクピン3と偏心リング4には個別的な遠心力が作用し、このような遠心力は、軸中心1aとピン中心3aとの間、及び軸中心1aとリングの質量中心4aとの間の延長線にそれぞれ作用する。したがって、図2AおよびBと異なり、図2CおよびDの場合、各作用線が互いに一致しないので、前記偏心リング4には前記ピン3に対して、垂直距離(d)と自分の遠心力との積で表される部分的な回転モーメントが発生し、この回転モーメントの作用方向は、前記クランクシャフト1の回転方向(反時計方向)と同一になる。
前記クランクピン3および偏心リング4は、互いに回転可能に分離された部材であるので、前記回転モーメントは、クランクシャフト1の回転方向に相対的な回転を発生させ、キー5を前記クランクピン3および偏心リング4から解除させる。したがって、前記偏心リング4とキー5は、図3に点線で示したように、回転方向に移動する。また、図3に示したように、例えば、時計方向への運転中において、圧縮過程後、シリンダ内の圧力P(作動流体の再膨張圧力)は、偏心リング4をクランクシャフト1の回転方向に押す力として作用し、このような圧力は前記偏心リング4を圧縮機の回転方向に前記クランクピン3に対して相対的に回転させる。結果的に、このような相対回転のため、前記圧縮機の作動が不安定になり、所望の圧縮性能が得られなくなる。
実質的に、前記相対回転は、前記キー5が前記クランクピン3と偏心リング4を完全に固定させることができないため発生する。また、前記キー5は、圧縮機の回転方向の変化時ごとに前記解除領域9内で転がり運動をし、これによって各接触部での磨耗が激しくなり、寿命が短縮する。
前記米国特許第4,236,874号以外にも、多数の特許公報が前記二容量圧縮機関連の技術を開示しており、これらを簡略に説明する。
まず、前記米国特許第4,479,419号も同様にクランクピン、偏心カムおよびキーを用いた二容量圧縮機を開示している。これによると、前記キーは偏心カムに固定され、圧縮機の回転方向の変換時に、前記クランクピンに形成された軌道部に沿って移動する。しかし、前記米国特許第4,479,419号においても、前記キーが前記クランクピンと偏心カムを完全に拘束することができないため、相対回転による圧縮機の不安定な作動が発生する。
また、米国特許第5,951,261号に係る圧縮機において、偏心部に一定の内径を有するボアが横切るように形成され、前記偏心部のボアと同一の内径を有するボアが偏心カムの一方に形成される。また、前記偏心部のボア内にはピンが備えられ、前記偏心スリーブのボアには圧縮スプリングが備えられる。したがって、圧縮機の回転中、前記それぞれのボアが整列される時、前記ピンが遠心力によって前記カムのボアに移動して、偏心部と偏心カムが拘束される。
しかし、米国特許第5,951,261号において、前記偏心カムが1つのボアのみを有するため、圧縮機の何れか一方向へのみ回転する時にだけ、偏心部と偏心カムが拘束される。
また、前記ピンが実際にそれぞれのボアを貫通して、前記偏心部からカムへ正確に移動することは難しいため、作動上の信頼性が低い。
上述した全ての二容量圧縮機は、基本的に偏心リングおよび偏心カムなどのような偏心部材を使用しており、前記偏心部材の偏心量の変化により、前記ピストンのストロークおよび圧縮容量を変化させる。このような偏心部材の相対的な配置が圧縮機の回転方向に応じて、その周辺部材の間で変化することにより、偏心量の変化を発生させる。したがって、適切な偏心量の変化のためには、前記偏心部材が前述した偏心部材の完全な拘束に先立ち、所定の位置に正確に配置されることが重要である。
本発明は上記のような問題点を解決するためのもので、その目的は、圧縮容量の変更のための任意方向の回転作動時にも、一定の偏心量を維持しながら安定的に作動する二容量圧縮機を提供することにある。
上述したように、二容量圧縮機の作動を不安定にする要因は、偏心スリーブの部分的な遠心力と、作動中コネクティングロッドなどによる外部荷重であると考えられる。このような要因は、偏心機構を用いる場合には避けられないものであるが、作動中に前記クランクピンと偏心スリーブとを互いに確実に拘束させることができれば解決でき、出願人はこのような拘束構造でキー部材に着眼して、前記キー部材およびこれと連動する関連部材を、クランクピンおよび偏心スリーブの間の相対回転を防止できるように改良した。
また、周知のように、前記偏心スリーブの直接的な回転、または他の隣接した部材に対する相対回転により、偏心量およびピストンストロークが変化する。したがって、出願人は圧縮機の作動上の信頼性の側面から、前記偏心スリーブを円滑に回転させ、かつ正確に配置されるようにさらに改良した。
上記目的を達成するために、本発明に係る二容量圧縮機は、一定の回転方向に対して逆回転可能なモータおよび前記モータに挿入されるクランクシャフトを含む動力発生部と、所定の大きさのシリンダ、前記シリンダ内に位置するピストン、および前記ピストンと連結されるコネクティングロッドを含む圧縮部と、前記クランクシャフトの上端部にその中心に偏心するように配置されるクランクピンと、前記クランクピンの外周面上に回転可能に取り付けられる内周面および前記コネクティングロッドの先端が回転可能に取り付けられる外周面を有する偏心スリーブと、前記モータの時計方向および反時計方向の回転において、前記偏心スリーブが前記クランクピンに完全に係止されるようにするキー部材と、前記偏心スリーブに設けられ、前記クランクピンを中心に前記偏心スリーブを自転させるように構成される偏心質量とから構成されている。
前記キー部材は、前記偏心スリーブと多数の箇所で接触することが好ましく、より好ましくは、キー部材は、作動中において、任意方向の中心線を基準に設定された二点で偏心スリーブに接触する。
各構成要素をより詳細に説明すると、まず前記クランクピンは、互いに対向するように形成される一対のキー部材装着部を含む。
また、クランクピンは、前記偏心スリーブと前記クランクピンとの間にオイルを供給するように構成された少なくとも一つの第1オイル供給孔をさらに含み、前記第1オイル供給孔は、前記クランクシャフトに形成され、圧縮機の各駆動部にオイルを供給するオイル通路と連通する。好ましくは、前記クランクピンは互いに対向するように形成される一対の第1オイル供給孔を有する。
前記偏心スリーブは、その周囲に沿って形成され、前記キー部材の突出に対して自身の回転運動を可能にする軌道部と、前記軌道部に相対的に形成され、前記キー部材の突出に対して回転運動を制限する制限部とを含む。また、前記偏心スリーブの軌道部は、偏心スリーブの上端から所定の深さにおいて周囲方向に沿って切除された切除部、または、偏心スリーブの上端から所定の深さにおいて周囲方向に延在する貫通孔となる。
前記軌道部と制限部との間に形成される境界端は、前記クランク軸の回転中心とクランクピンの中心を連結する延長線と平行であることが好ましく、また、前記キー部材の厚さの半分に該当する長さだけ前記クランク軸の回転中心とクランクピンの中心を連結する延長から離隔させることがさらに好ましい。
前記偏心スリーブは、前記クランクピンの第1オイル供給孔と連通するように構成される少なくとも一つの第2オイル供給孔をさらに含む。また、前記偏心スリーブは、前記第2オイル供給孔の周辺にその外周面上に形成されるオイルキャビティと、その外周面上で前記第2オイル供給孔から上下方向に延長するオイル溝とをさらに含む。
前記キー部材は、前記クランクピンの外部へ所定の長さで突出し、前記偏心スリーブの境界端と係合する第1突出部と、前記第1突出部の突出長さを限定する第1ストッパと、回転時において、第1突出部と反対方向に突出して前記偏心スリーブの他方の境界端と係合する第2突出部とを含む。
また、前記キー部材は、前記第2突出部に挿入され、前記第1突出部が圧縮機の作動状態に関係なく突出状態を維持するように支持する弾性部材をさらに含むことが好ましい。
また、前記キー部材は、遠心力の作用方向による前記第2突出部のクランクピンの外部への突出長さを制限する第2ストッパを含むことがさらに好ましい。
前記偏心質量は、前記偏心スリーブを、前記キー部材の一部に保持されるように自転させ、前記偏心スリーブを自転させるために遠心力による回転モーメントを発生させる。
前記偏心質量は、好ましくは、前記偏心スリーブに発生する相対摩擦力と同方向、および前記クランクシャフトの回転方向と反対方向に前記偏心スリーブを自転させる。
前記偏心質量は、偏心スリーブの比較的軽い部分に提供され、好ましくは、前記偏心スリーブの軌道部に隣接するように設けられる。
前記偏心質量は、実質的に前記偏心スリーブの外周面上に備えられる板状部材から構成され、前記偏心スリーブの上部に提供される。このような偏心質量は、前記偏心スリーブと一体に形成されるか、あるいは前記偏心スリーブと別途に形成されて前記偏心スリーブに固定される。
上述した本発明により、前記クランクピンと偏心スリーブとの間の相対回転が防止され、これによって前記圧縮機の安定的な作動および効率の上昇を図れる。同時に、前記偏心スリーブが所望の偏心量を発生させるように正確に配置され、これによって圧縮機の作動信頼性が確保される。
以下、本発明に係る二容量圧縮機の好適な実施形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ここで、同一の構成に対しては同一名称および同一符号を付し、その付加的な説明は下記では省略する。まず、本発明に係る二容量圧縮機の全体構造を図4を参照にして説明する。
本発明の二容量圧縮機は、図示したように、大別して前記圧縮機の下部に位置して、必要な動力を発生させかつ伝達する動力発生部20と、前記動力発生部20の上部に位置し、供給された動力を用いて作動流体の圧縮を行う圧縮部30とで構成されている。また、このような一般的な構成と共に、前記二容量圧縮機は、前記動力発生部20と圧縮部30とを連結し、作動中に圧縮部30の圧縮容量を変化させるストローク可変部40を含む。
一方、容器11は、冷媒漏洩を防止するために、前記動力発生部20および圧縮部30などを密閉状態に収容し、前記容器11の内部にはフレーム12が前記容器に取り付けられた複数個の支持部材(即ち、スプリング)14によって弾性的に支持される。また、冷媒吸入管13および吐出管15は、それぞれ前記容器11の所定の位置に設置され、その内部と連通する。
前記動力発生部20は、前記フレーム12の下部に設置され、外部の電源によって回転力を発生させる固定子21および回転子22を含むモータと、クランクシャフト23とから構成される。ここで、前記モータは、一定の回転方向に対する逆回転、すなわち時計方向および反時計方向に回転可能である。また前記クランクシャフト23の下部は動力を伝達できるように前記回転子22の内部に挿入され、オイル孔やオイル溝などのような圧縮機の下部に収容される潤滑油を圧縮機の各駆動部へ供給するための構造を有する。
前記圧縮部30は、前記動力発生部20の上部に位置するように前記フレーム12に設置され、冷媒圧縮のために機械的に運動する駆動機構と、前記駆動機構を補助する吸入および排出バルブの構造から構成される。ここで、実質的な圧縮空間を形成するシリンダ32と共に前記駆動機構は、冷媒の吸入・圧縮のために前記シリンダ32の内部で往復運動するピストン31、および前記ピストン31に往復運動のための動力を伝達するコネクティングロッド33を有する。また、前記バルブ構造は、シリンダヘッド34およびヘッドカバー35などのような関連部品の組合せにより、前記シリンダ32への冷媒の供給、および圧縮された冷媒の排出を行う。
このような本発明の二容量圧縮機の構成のうち、前記動力発生部と圧縮部などは、一般的な圧縮機と同一であるので、これに対する付加的な説明は省略し、前記ストローク可変部40を説明する。
前記ストローク可変部40は、図5Aに示したように、全体的に前記クランクシャフト23の上端部に偏心するように形成されるクランクピン110と、前記クランクピン110の外周面とコネクティングロッド33との間に回転可能に装着される偏心スリーブ120および前記クランクピン110内に設置されるキー部材130を含む。ここで、前記キー部材130は、前記クランクピン110と偏心スリーブ120を圧縮機の作動中に相互固定させる役割を担う。
このようなストローク可変部40において、前記モータの回転方向(正方向又は逆方向)によって前記偏心スリーブ120は、その有効偏心量が変化するようにコネクティングロッド33とクランクピン110との間に回転および配列される。また、このように変化した有効偏心量が維持されるように、前記キー部材130は、前記偏心スリーブ120に保持される。したがって、前記ストローク可変部40により、前記モータの回転方向が変化すると、基本的に有効偏心量の変化によって前記コネクティングロッドのストローク長、およびピストン変異が変化し、これによって圧縮容量も変化する。上記概略的に説明した本発明のストローク可変部40を関連した図面を参照にしてより詳しく説明する。
図5Aおよび図5Bは、本発明に係る二容量圧縮機を示した側面図および断面図である。ここでは、それぞれの構成要素の説明を容易かつ明確にするために、一部の断面を含み互いに組合せた状態で示されている。また、図6A乃至図12は、各構成要素をそれぞれ個別に示す。
まず、前記クランクピン110は、図5Aに示したように、部分的に中空管型の形状を有し、このような中空管状による内部空間には、前記キー部材130が移動可能に設置される。前記クランクピン110は、また互いに対向するように形成される一対のキー部材装着部111を有し、下部に形成されるオイル通路112、および少なくとも一つの第1オイル供給孔113を含む。
前記装着部111a、111bは、図5Aおよび図5Bに示したように、前記クランクシャフトの中心23aおよびクランクピンの中心110aを含む垂直面内に配列されるように、その中空管部にそれぞれ形成される。したがって、前記装着部111a、111b内に位置するキー部材130は、自体の長さ方向に沿って前記中心23aおよび110aの間の延長線上に作用する遠心力Fの影響を受ける。また、前記キー部材130は、このような遠心力Fにより、前記装着部111a、111bによって導かれながら移動が可能になる。
このような装着部111a、111bは、図6Aに示したように、実際に貫通孔に形成される。したがって、このような貫通孔の装着部111によって作動中に前記キー部材130の離脱が防止される。
好ましくは、前記装着部111a、111bのうち、少なくとも一つは、図6Bに示したように、前記クランクピン110の壁体の上部先端から所定の位置まで延長する溝となる。このような溝状の装着部を含むことによって前記キー部材130は、前記クランクピン110に容易に装着することができる。また、より安定的なキー部材130の装着のために、前記溝状の装着部の先端にシート部111cが形成されることがさらに好ましい。
図5Aを参照すると、前記オイル通路112は、クランクシャフト23の外部に形成されたオイル溝と連通し、同時に前記第1オイル供給孔113と連通する。前記第1オイル供給孔113は、前記クランクピン110の任意の位置に貫通孔として形成される。しかし、前記第1オイル供給孔113が、前記装着部111a、111bと並んで、すなわち前記装着部111a、111bを連結する延長線に沿って形成される場合、前記クランクピン110の強度を大きく低下させる。
したがって、前記第1オイル供給孔113は、図7Cおよび図7Dにも示したように、前記装着部111a、111bを連結する延長線(すなわち、図5Bの前記中心23aおよび110aの間の延長線)に対して垂直な方向に形成される。また、前記クランクピン110と偏心スリーブ120との間に潤滑油を均一に供給できるように、一対の第1オイル供給孔113が互いに対向して前記クランクピン110に形成されることが好ましい。
作動中において、圧縮機の底面に溜まった潤滑油は、一次的に前記オイル溝およびオイル通路112を経て各部品の磨耗防止および円滑な作動のために、各部品間の接触面に供給されるように前記オイル通路112の上部の先端から飛散される。また、前記潤滑油は、前記オイル通路112から前記オイル供給孔113を介して前記クランクピン110および偏心スリーブ120の間に直接供給される。ここで、好ましくは、前記クランクピン110は、前記偏心スリーブ120より高い位置に形成され、これによって前記潤滑油が高い位置から飛散されて各駆動部に均等に供給される。
前記偏心スリーブ120は、基本的に前記クランクピン110の外周面上に回転可能に結合される内周面、および前記コネクティングロッド33の先端が回転可能に結合される外周面を有する。より詳しくは、前記偏心スリーブ120は、図7Aに示したように、ボディー自体の延長方向に沿って形成される軌道部121、および前記軌道部121に相対的に形成される制限部122を含む。また、前記連続的な軌道部121および制限部122の間には2つの境界端123a、123bがそれぞれ形成される。
前記キー部材130の少なくとも一部は、図5Aに示したように、前記偏心スリーブ120にかかるように突出されるので、前記軌道部121は、このようなキー部材130に対して偏心スリーブ120自身の相対的な回転運動を可能にする。すなわち、前記軌道部120の形成範囲だけ前記偏心スリーブ120は、前記クランクピン110の周囲を自転する。
前記制限部122は、前記軌道部121とは反対に停止および作動中に前記キー部材130と共にスリーブ自身の自転を制限する。実質的に前記キー部材130は、前記境界端123a、123bにかかるようになる。
このような偏心スリーブ120において、前記軌道部121は、実際的に偏心スリーブ120の上部の先端から所定の深さで円周方向に沿って延長される切除部となる。また、前記境界端123a、123bは、一次的に図5Bおよび図7Bに示したように、クランク軸の中心23aと、クランクピンの中心110aとの間の延長線に平行して形成される。
すなわち、前記境界端123a、123bは、実質的に前記偏心スリーブ120の最大厚さと最小厚さの間の延長線に互いに異なる幅を有して平行に形成され、このような延長線は、圧縮機の作動中、前記中心23aと110aとの間の延長線と一致するようになる。
言い換えれば、前記境界端123a、123bは、前記中心23aと110aとの延長線と平行な任意の延長線上に共に位置する。したがって、同一の延長線上に配列される前記キー部材130は、前記境界端123a、123bに共にかかり、実質的に前記境界端123a、123bは、前記キー部材130に対して共通接触面を形成する。
前記境界端123a、123bは、好ましくは、キー部材130の厚さtの半分だけ前記中心23a、110aの間の延長線から離隔する。これにより、前記キー部材130は、前記境界端123a、123bに、より安定的にかつ正確にかかる。
一方、前記境界端123a、123bは、前記中心23aと110aとの間の延長線に対して同一の所定の角度で傾斜するようにそれぞれ形成される。より詳しくは、前記境界端123c、123dは、前記中心23aと110aとの間の延長線に対して所定の角度θで傾斜した前記クランクピンの中心110aの半径方向の延長線に沿って形成される。
また、前記境界端123e、123fは、前記クランクピン110の内周面との交点を中心に前記制限部122に向かって所定の角度でさらに傾斜して形成されることもある。
このようなそれぞれの場合においても、前記境界端123c、123d、123e、123fは、少なくとも前記キー部材130との共通接触点を有し、互いに係合することができる。
また、前記軌道部121は、図7Aの切除部だけでなく、図7Eに示したように、上部の先端から所定深さにおいて円周方向に沿って所定の長さで延長する貫通孔としても良い。このような貫通孔の軌道部121は、前記キー部材130を拘束して垂直方向に離脱しないようにする。
これ以外にも偏心スリーブ120は、図7Cおよび図7Dに示したように、所定の高さに形成される第2オイル供給孔124をさらに含むことができる。このような第2オイル供給孔124は、圧縮機の作動中において、前記クランクピン110の第1オイル供給孔113と連通するように形成される。
より詳細には、本発明に係る圧縮機の作動中において、前記キー部材130は、持続的に前記偏心スリーブ120に係合するようになる。したがって、前記第2オイル供給孔124は、図示したように、前記キー部材130が偏心スリーブ110に係合する時に、前記第1オイル供給孔113と連通することが基本的に好ましい。
また、上述したように、前記第1オイル供給孔113が前記装着部111、すなわちキー部材130に垂直に形成されるので、前記第2オイル供給孔124も前記第1オイル供給孔113と連通するためには、前記キー部材130と接する境界端123a、123bと垂直に形成されなければならない。
さらに、前記偏心スリーブ120は、自体の偏心量を変化させるために、クランクシャフトの回転方向が変わるごとに図7Cでキー部材130を中心に対向するように配置される。したがって、前記偏心スリーブ120は、前記第1供給孔113と連通する一つの第2オイル供給孔124に対向する他方の第2オイル供給孔124を有することが有用である。すなわち、前記偏心スリーブ120は、互いに対向するように形成された前記一対の第2オイル供給孔124を有する。
結果的に、圧縮機の作動中において、前記二つの第2オイル供給孔124のうち何れか一方は、回転方向に関係なく、前記オイル供給孔113と連通する。すなわち、前記第2オイル供給孔124は、圧縮機の回転方向によって前記第1オイル供給孔113と選択的かつ持続的に連通する。したがって、潤滑油が前記偏心スリーブ120およびコネクティングロッド33の間に作動中継続的に供給される。さらに前記第2オイル供給孔124の周辺には所定の深さのオイルキャビティ124aが形成される。
このようなオイルキャビティ124aは、供給された潤滑油を第2オイル供給孔124の周辺に拡散させるための予備空間を形成することで、前記偏心スリーブ120とコネクティングロッド33の間の潤滑油の供給が容易に行われる。また、オイル溝124bが前記偏心スリーブ120の外周面上に前記第2オイル供給孔124と連通するように形成される。
前記オイル溝124bは、前記第2オイル供給孔124から上下方向に延長し、潤滑油は前記第2オイル供給孔124から前記オイル溝124bに沿って前記偏心スリーブ120の外周面の上下端まで至る。したがって、潤滑油が前記偏心スリーブ120と前記コネクティングロッド33の間に均一に供給される。
図7Aを参照すると、前記軌道部121と制限部122との間の境界端123a、123bは、好ましくは丸みを持たせて形成される。より詳細には、前記境界端123a、123bと前記軌道部122との間には、図示したように、ラウンド部(round point)125が形成される。前記キー部材130は、前記偏心スリーブ120に係合する時に、前記ラウンド部125により支持される。このようなラウンド部125の曲率は、前記キー部材130と可能な限り広い範囲で接触するように形成される。したがって、このようなラウンド部125によって前記キー部材130は、前記偏心スリーブ120に安定的に係合する。
前記キー部材130は、前記ラウンド部125によって前記偏心スリーブ120と点接触ではなく、面接触をする。また、前記ラウンド部125は、実質的に前記境界端123a、123bの強度を補強する役割も果す。したがって、圧縮機の作動中、前記キー部材130と偏心スリーブ120とが継続的で反復的に接触しても、応力集中およびこれによる疲労によってキー部材130および偏心スリーブ120が破損されない。
図5A、図5Bおよび図8では、前記キー部材130が詳細に示される。前記キー部材130は、図示したように、基本的に圧縮機の作動停止時にも前記クランクピン110の外部へ所定の長さで突出する第1突出部131、および圧縮機の作動中に前記クランクピン110の外部へ所定の長さで突出する第2突出部132から構成される。
前記キー部材130は、前記第1突出部131の突出した長さを限定する第1ストッパ133をさらに含む。これと共に、前記圧縮機の停止および作動中に前記キー部材130の位置を調節するために、弾性部材140が前記キー部材130に設置される。
本発明において、前記キー部材130は、遠心力によって移動しながら前記偏心スリーブ120を拘束する。特に、記述したように、前記第2突出部132が作動中に突出しながら前記偏心スリーブ120を拘束する役割を担う。このような第2突出部132は、作動中に発生する遠心力により突出するためには、遠心力の作用方向と同一の方向に向かわなければならない。
したがって、前記第2突出部132は、図示したように、相対的に前記クランクシャフト23およびクランクピン110の半径方向の外側に位置する反面、前記第1突出部131は半径方向の内側に位置する。すなわち、実際的に前記第2突出部132は、遠心力の影響を強く受けるために、前記クランクシャフトの中心22aから遠くなるように前記クランクピン110内に配置され、相対的に前記第1突出部131は、前記中心22aと隣接するように配置される。また、前記第1および第2突出部131、132が圧縮機の作動中に前記偏心スリーブ120を同時に保持するために、前記キー部材130が前記クランクピン110の外径より長いことが好ましい。
より詳細には、前記第1突出部131は、図5Aに示したように、前記弾性部材140の弾性力によって圧縮機の作動状態(停止または作動)に関係なく、前記クランクピン110の外部に突出して前記境界端123a、123bのうち、何れか一方と係合する。このように係合している状態は、圧縮機の作動中にも継続的に維持される。このため、前記弾性部材140は、前記第2突出部132上に装着されて前記クランクピン110の内壁と共に前記第1ストッパ133を弾性支持する。
前記第1突出部の突出長さは、キー部材130上に位置する第1ストッパ133が前記クランクピン110の内壁と干渉することにより制限される。ここで、より安定的に作動するために、前記第1突出部131の突出長さは、少なくとも前記境界端123a、123bの最小幅の半分以上の大きさを有することが好ましい。
また、上述したように、第1突出部131は、相対的に前記クランクシャフト23およびクランクピン110の半径方向の内側に位置されるので、前記第1突出部131は、半径方向の内側、すなわち前記クランクシャフトの中心23aに向かって継続的に突出する。
したがって、前記キー部材130は相対的に前記クランクシャフト23の半径方向の内側に位置した前記偏心スリーブ120の少なくとも一部に常に保持される。
前記第2突出部132は、前記第1突出部130の反対方向に突出し、作動中において、他方の境界端と係合する。これにより、作動中において、前記キー部材130の第1および第2突出部131、132は、前記偏心スリーブ120と同時に係合するようになる。作動中において、前記キー部材130に沿って発生する遠心力Fは、クランクシャフト23の回転数が増加するに伴い次第に増加し、前記弾性部材140の弾性力より大きくなる。
これにより、前記第2突出部130が、遠心力の方向(すなわち、前記中心23a、110aの間の延長線の方向)へ移動し、かつ突出する。ここで、前記圧縮機の回転方向を変換した時、前記偏心スリーブ120は、偏心量の変化のために前記クランクピン110の周囲を自転する。したがって、このような偏心スリーブ120の回転運動を妨げないように、前記第2突出部132は、作動停止時にその先端が前記クランクピン110の外周面に突出しない長さでなければならない。
前記第1および第2突出部131、132は、クランクシャフトの回転方向によって前記境界端123a、123bと交互に係合する。前記キー部材130は、前記中心23a、110aの間の延長線上に、或いは少なくともこのような延長線と平行に配列されるので、もし前記第1および第2突出部131、132の厚さt1、t2が互いに異なると、前記境界端123a、123bとの接触位置が一定しなくなる。
したがって、前記第1および第2突出部131、132の厚さt1、t2は、前記境界端123a、123bと正確に係合するために同一の厚さでなければならない。また、前記キー部材130の断面は、本発明において円形を基準に説明および図示されているが、四角形および六角形などのように前記境界端123a、123bと係合することができる如何なる形状も可能である。
図9に示したように、前記第1ストッパ133の接触面133aは、前記クランクピン100の内周面と一致する形状を有することができる。これにより、前記キー部材130は、前記クランクピン110と正確に係合することができ、増加した自体の重量により、より円滑な作動(すなわち、遠心力の増加による前記第2突出部132の容易な突出)が行われる。好ましくは、前記第1ストッパ133は、前記弾性部材140を安定的に受け入れるためのリセス133bをさらに含むことができる。このような接触面133aおよびリセス133bは、前記キー部材230の安定的な作動を実質的に補助する。
一方、前記第1ストッパ133は、前記キー部材130と一体に形成されるか、或いは別部材で形成され、前記キー部材130に装着される。このような分離型の第1ストッパ133の例を図10Aおよび図10Bに示す。
まず、前記第1ストッパ133は、図10Aに示したように、半径方向の内側に延長する突出部133aを含むことができる。したがって、前記第1ストッパ133はこのような突出部133aが所定の位置に形成される円周方向の溝に挿入されることにより、前記キー部材130に結合される。また、図10Bに示したように、単純なリング部材の第1ストッパ133は、前記キー部材130の所定の位置に固定部材により固定されることもできる。
このような分離型のストッパ133は、前記キー部材装着部111a、111bが共に貫通孔である場合にも、前記キー部材130がクランクピン130内に装着されることを可能とする。より詳細には、まず、ストッパ133が前記クランクピン110内に位置され、前記キー部材130が前記貫通孔を介して挿入されて前記ストッパ133と結合される。
一方、前記キー部材130において、前記第2突出部132の突出の長さは、上述したように、正常的な作動途中には前記弾性部材140の弾性力によって調節可能である。しかし、前記圧縮機の作動開始時、クランクシャフト23およびクランクピン110が非正常的に急激に加速し、非常に大きな瞬間遠心力が前記キー部材130に伝われる。このような遠心力によって第2突出部132が突出し過ぎて、前記第1突出部131が前記装着部111から離脱する可能性がある。したがって、前記キー部材130は、遠心力の作用方向による前記第2突出部133のクランクピン110の外部への突出の長さを制限する第2ストッパ134をさらに含むことが好ましい。
前記第2ストッパ134は、まず、図11Aに示したように、前記第2突出部132の長さ方向に移動可能なように設置される中空管型部材134aとすることができる。
この場合、前記弾性部材140は、前記第2ストッパ134aと第2突出部132との間に介在される。このような第2ストッパ134aは、前記キー部材130が遠心力方向に移動する時、前記第1ストッパ133とクランクピン110の内壁とそれぞれ接触して、第2突出部133が所定の長さ以上に突出しないようにする。
また、図11Bに示したように、前記第2ストッパ134は、少なくとも前記第2突出部132より厚い延長部134bとすることができる。すなわち、図11Bの第2ストッパ134bは、実質的に前記第1ストッパ133の長さ方向の延長部に形成される。この場合、前記弾性部材140は、前記第2ストッパ134bの外周面に設置される。また、前記第2ストッパ134は、図11Cに示したように、所定の厚さを有する前記第2突出部の半径方向の延長部134cとすることができ、実際に前記第1ストッパ133と類似した形状を有する。
前記弾性部材140は、前記第2ストッパ134bとクランクピン110の内周面との間に設置される。それぞれの第2ストッパ134b、134cは、図10Aおよび図10Bで説明した第1ストッパ133の変形例と同様に、別部材で前記キー部材130に固定することができる。
要約すると、前記キー部材130は、基本的に前記クランクピン110内に移動可能に装着され、少なくとも前記ピン110の直径より所定の長さ以上に長い。このようなキー部材130は、作動の停止時にも少なくとも一部(すなわち、第1突出部)がクランクピン110の外部に突出し、作動中に遠心力によって他方の一部(第2突出部)が突出する。
すなわち、前記キー部材130は少なくとも前記偏心スリーブ120の一部に継続的に保持され、作動時、前記偏心スリーブ120の他の一部に保持されるように構成される。
したがって、前記キー部材130は、前記偏心スリーブ120と実際的に多数の箇所で接触し、より詳細には、水平面上で任意の中心線を基準に設定された前記偏心スリーブ120の両先端と圧縮機の作動中に同時に接触する。結果的に、前記モータの任意の回転方向に対しても前記キー部材130は、前記偏心スリーブ110を回転するクランクピン120に完全に係合するようにすることで、相互間に発生する回転モーメントによる相対回転を防止する。
一方、上述したように、クランクシャフト23の回転方向が変わると、前記偏心スリーブ120が前記クランクピン110の周囲を自転しながら前記ピストンのストロークおよび圧縮容量の変化のために偏心量を変化させる。図12Bに示したように、クランクシャフト23が回転し始めると、前記クランクシャフト23と共に回転するクランクピン110と、相対的に停止したコネクティングロッド33との間に、すなわち前記偏心スリーブ120に摩擦力fが発生し、前記摩擦力fは、前記クランクシャフト23の回転方向(図面上、反時計方向)と反対方向(図面上、時計方向)に作用する。
前記偏心スリーブ120の自転は、一般的にこのような相対摩擦力fにより行われ、前記偏心スリーブの境界端123a、123bのうち、何れか1つが前記キー部材の第1突出部131と接触するまで続けられる。しかし、このような相対摩擦力fは、前記偏心スリーブ120とコネクティングロッド33との間、および前記偏心スリーブ120とクランクピン110との間の摩擦力をそれぞれ克服しながら前記偏心スリーブ120に作用し、これにより、作動条件の変化によって偏心スリーブ120の円滑な自転が十分に行われないことがある。
例えば、前記クランクピン110、偏心スリーブ120およびコネクティングロッド33の間に潤滑油が十分に供給されない場合、これらの部材110、120、33の間で摩擦力が増加して、前記偏心スリーブ120は、前記摩擦力fのために自転しないことがある。
また、非正常的な外力が前記コネクティングロッド33から前記偏心スリーブ120に作用する場合、前記摩擦力fは、このような外力を克服しながら前記偏心スリーブ120を自転させることができない。
このような場合において、前記偏心スリーブ120は、適切な偏心量の変化が生じるように前記所定の正確な位置に配置することができず、所望の互いに異なる2つの圧縮容量が得られない。すなわち、前記偏心スリーブ120は、その境界端123a、123bのうち、何れか一方が前記第1突出部131を保持するように十分に自転せず、このため、作動中に突出する第2突出部132が前記偏心スリーブ120を完全に拘束するように、他方の境界端に保持されない。したがって、本発明において、前記偏心スリーブ120を円滑に自転させるように構成された偏心質量200が前記偏心スリーブ120に提供される。
図12Aに示したように、前記偏心質量200は、前記偏心スリーブ120に偏心するように設置され、これによって偏心した自体の質量中心Gを有する。前記クランクシャフト23が回転し始めると、前記クランクシャフトの中心23aと前記質量中心Gとの間の延長線に沿って遠心力Cが前記質量中心Gに作用する。前記質量中心Gが前記偏心スリーブ120の自転中心のクランクピンの中心23aとかなり離隔しているので、アーム長dが前記クランクピンの中心23aから前記延長線に垂直に形成される。
したがって、前記遠心力Cは、前記アーム長dによって部分的な回転モーメントMを発生させ、前記回転モーメントMが前記偏心スリーブ120を時計方向に自転させる。
前記偏心質量200により、前記回転モーメントMはかなり大きく発生するので、前記偏心スリーブ120は、如何なる外乱(external disturbance)下でも安定的に前記クランクピン110を中心に自転する。したがって、前記偏心スリーブ120は、自転し続けながら前記キー部材130の一部、正確には第1突出部131に係合し、圧縮容量を変化させるための正確な偏心量を発生させる。
一方、前記偏心質量200は、点線で示したように、対称的に前記偏心スリーブ120に設置されることができる。このような場合にも、クランクシャフト23が回転し始めると、遠心力C’が質量中心G’に作用し、アームの長さd’によって回転モーメントM’が発生する。このような回転モーメントM’は、同様に前記偏心スリーブ120を安定的に自転させ、前記キー部材の第1突出部131と係合するようにする。したがって、前記偏心質量200は、前記偏心スリーブ120のどの部位に設置されるとしても、回転モーメントを発生させ、偏心スリーブ120を自転させることができる。
上述したように、図12Bを参照すると、前記摩擦力fが前記クランクシャフト23の回転中、前記偏心スリーブ120に作用する。前記摩擦力fの作用方向が前記回転モーメントMの作用方向と反対である場合、これは前記回転モーメントMを相殺させ、前記偏心スリーブ120の自転を妨げる結果をもたらす。したがって、前記偏心質量200は、前記相対摩擦力fと同一の方向に回転モーメントMを発生させるように前記偏心スリーブ120に設置されることが好ましい。
すなわち、好ましい実施例において、前記偏心質量200は、前記摩擦力fの作用方向と同一の方向に前記偏心スリーブ120を自転させるように構成される。また、前記摩擦力fは、前記クランクシャフト23の回転方向と反対方向に作用するので、前記偏心質量200は、好ましくは前記偏心スリーブ120を前記クランクシャフト23の回転方向と反対方向に回転させる。
また、図示したように、前記偏心スリーブ120は、自体の不均一な厚さだけでなく、切除により形成された軌道部121のために、偏向した質量中心Gsを有する。すなわち、前記質量中心Gsは、さらに重い制限部122側に位置する。したがって、前記クランクシャフト23の回転中、偏心スリーブ120の質量中心Gsにも前記質量中心Gsとクランクシャフトの中心23aとの間の延長線上に遠心力Csが作用する。
前記質量中心Gsが偏向しているため、前記遠心力Cは、前記延長線と前記クランクピンの中心110aとの間の垂直距離、すなわちアーム長dsによって回転モーメントMsを発生させる。このような回転モーメントMsは、常にクランクシャフト23の回転方向と同方向に作用する。すなわち、図12Bに示したように、前記クランクシャフト23の反時計方向の回転中に前記質量中心Gsによって反時計方向への回転モーメントMsが前記偏心スリーブ120に発生する。また、図示してはいないが、前記クランクシャフト23の時計方向の回転中には、時計方向への回転モーメントMsが発生する。
上述したように、前記摩擦力fは、圧縮機の回転方向と反対方向に前記偏心スリーブ120を自転させ、前記第1突出部131に係合するようにする。しかし、このような回転モーメントMsは、前記偏心スリーブ120を圧縮機の回転方向に自転させようとする傾向がある。
さらに、前記偏心質量200によるモーメントMが偏心スリーブ120に作用する場合にも、前記モーメントMsは前記偏心スリーブ120を偏心質量200による自転方向と反対に微細に間欠的に自転させたりもする。したがって、前記偏心スリーブ120の微細な自転のため前記偏心スリーブ120を完全に拘束するための前記第2突出部132の突出及び係止が妨げられる。
このような不安定な作動は、前記偏心スリーブ120の質量不均衡によるものであるために、このような重さの不均衡を最小化するために、前記偏心質量200が前記偏心スリーブ120の軽い部分に設けられることが好ましい。すなわち、前記偏心質量200は、図12Bに示したように、前記軌道部121に隣接して設けられる。このような偏心質量200は、前記偏心スリーブ120の質量中心Gsを前記クランクピンの中心110aに隣接するように移動させ、前記アーム長dsを最小化させ、これによって前記回転モーメントMsの影響を偏心スリーブ120から実質的に除去する。したがって、偏心スリーブ120の微細な回転が防止され、前記第2突出部132が自体の遠心力Fによって前記偏心スリーブ120に安定的に保持される。
また、前記制限部121に設けられた偏心質量200は、図示したように、前記摩擦力fと同一の作用方向、すなわちクランクシャフト23の回転方向の反対方向に回転モーメントを発生させ、偏心スリーブ120を自転させる。したがって、このような制限部121に設けられた偏心質量200が前記偏心スリーブ120の正確な位置への自転、およびこのような正確な位置の維持において最も好ましい。
前記偏心質量200は、遠心力による回転モーメントを発生させることができるならば、前記偏心スリーブ120のどの位置にも設置可能である。例えば、前記偏心スリーブ120内に孔を形成し、このような孔内に比重の大きい偏心質量を設置することができる。
しかし、このような偏心質量の設置のためには、偏心スリーブ120の大きさが拡張しなければならず、結果的に前記偏心スリーブ120と結合する他の部材の大きさも拡張しなければならない。
したがって、好ましくは、図5Aに示したように、前記偏心質量200は、前記偏心スリーブ120の外周面に設けられ、他の隣接した部材との干渉を避けるために薄い板状部材から構成される。このような偏心質量200は、前記偏心スリーブ120と一体に形成することができ、このような場合、実質的に前記偏心スリーブ120の外周面から突出する延長部になる。また、前記偏心質量200は、前記偏心スリーブ120と別途に形成され、その外周面に固定されることもある。
前記偏心質量200は、コネクティングロッド33と干渉しないようにしつつ、前記偏心スリーブ120の上及び下部のうち、何れか一方に設けられる。しかし、上部に設けられた偏心質量200は、図5Aに示したように、前記コネクティングロッド33が上方に前記偏心スリーブ120から離脱することを防止することができる。
上述した本発明に係る二容量圧縮機の作動について図面を参照にして説明する。図13Aおよび図13Bは、時計方向の回転時の作動を示し、図14Aおよび図14Bは、逆方向の回転時の作動を示す。
まず、図13Aにはクランクシャフト23が正方向、すなわち時計方向に回転し始める時のキー部材130と偏心スリーブ120との間の相対位置が示されている。上述したように、前記第1突出部131は、弾性力によってクランクピン110の外部へ半径方向の内側に常に突出する。
前記第1突出部131が突出した状態で前記クランクシャフト23が時計方向に回転し始めると、クランクピン110、偏心スリーブ120およびキー部材130は、前記クランクシャフトの中心23aの周囲に時計方向に回転し始める。このような回転中、前記クランクピン110とコネクティングロッド33との間には回転方向と逆方向に相対摩擦力fが発生する。前記偏心スリーブ120は、このような摩擦力fによってクランクピンの中心110aの周囲に反時計方向に自転する。同時に回転モーメントMが前記偏心質量200の質量中心Gに発生する遠心力Cにより発生し、前記摩擦力fと共に前記偏心スリーブ120を反時計方向により円滑に自転させる。
したがって、前記偏心スリーブの薄い方の境界端123bが、前記突出した第1突出部131に確実に係合する。前記クランクシャフト23が回転すると、前記摩擦力fおよび回転モーメントMはクランクシャフト23の回転中に持続的に発生するので、前記第1突出部131と境界端123bとの間は、係止状態を維持し続ける。この時、回転速度が一定の水準に至ると、前記キー部材130は、図13Bに示したように、遠心力Fによってその作用方向、すなわち中心23aおよび110aの間の延長線に沿って移動する。このため前記第2突出部132は、厚い方の境界端123aと係合し、前記第1突出部131も同時に前記境界端123bと接触状態を維持する。
このように同時的な多点接触が行われることで、前記キー部材130は、前記偏心スリーブ120と完全に係合するようになる。したがって、正方向の回転において、圧縮過程後、作動流体の再膨張によって外力Pおよび他力が前記コネクティングロッド33を介して伝達されても、前記クランクピン210と偏心スリーブ220との間の相対回転が防止される。また、偏心スリーブ120に局部的な回転モーメントが発生する場合にも前記クランクピン110に対する相対回転が防止される。
また、図13Bに示したように、図面の実線部分が上死点の状態、点線部分が下死点の状態をそれぞれ示しており、正方向回転の場合、偏心スリーブ120が前記コネクティングロッド33に連結されたピストン(図示せず)とクランクピン110との間で最大偏心量を生成するように配列される。したがって、ピストンが最大ストローク長Lmaxで往復運動し、本発明に係る圧縮機は最大圧縮容量を有する。
一方、前記クランクシャフト23が逆方向、すなわち反時計方向に回転し始めると、前記クランクピン110とコネクティングロッド33との間には相対摩擦力fが回転方向の反対方向、すなわち時計方向に発生する。また、回転モーメントMが前記偏心質量200に同一方向に発生する。前記偏心スリーブ120は、図13Aに示した位置からクランクピンの中心110aの周囲に前記摩擦力f、およびモーメントMによって時計方向に自転し、図14Aに示したように、厚さが厚い方の境界端123aが前記第1突出部131と係合する。
同様に、前記クランクシャフト23の回転中において、前記摩擦力fおよびモーメントMによって前記第1突出部131と境界端123aとの間は係止状態を維持し続ける。
上記正回転時と同様に、各回転速度が一定の水準に至ると、図14Bに示したように、遠心力Fによって前記第2突出部132は、薄い方の境界端123bと係合し、前記偏心スリーブ120とキー部材130との間は多点接触の状態となる。したがって、逆方向回転において、圧縮過程中に、作動流体がピストンに加える圧力による外力P、および他力が伝達されても、前記クランクピン110と偏心スリーブ120との間の相対回転が防止される。
また、図14Bに示したように、逆方向回転の場合、偏心スリーブ120が最小の偏心量を有するように配列されるので、ピストンが最小のストローク長Lminで往復運動し、本発明に係る圧縮機は最小の圧縮容量を有する。
結果的に、本発明に係る圧縮機は、前記キー部材130によって偏心量を維持する構成要素、すなわちクランクピン110と偏心スリーブ120との間の相対回転を完全に排除することにより、任意の作動状態、すなわち正方向または逆方向回転時にも安定的に作動することができる。
また、前記偏心質量200によって前記偏心スリーブ120は、前記キー部材130と係るように円滑に自転する。すなわち、前記偏心質量200は、偏心量を適切に変化させるように前記偏心スリーブ120を所定の位置に正確に配置させる役割を果す。
本発明の精神又は範囲から逸脱しないで、本発明には、様々な変更及び変形が可能であることは当業者に明らかである。従って、上述した実施例は制限的なものでなく、例示的なものであることが意図され、これによって本発明は上述した詳細な説明に限定されず、添付した請求項の範囲およびその同等範囲内で変更が可能である。
本発明において、基本的に偏心スリーブとキー部材が作動中に互いに複数の箇所で接触することにより、前記キー部材を介してクランクピンと偏心スリーブとの完全な係合を可能とする。完全に拘束する。したがって、如何なる外的或いは内的要因が発生するとしても、前記偏心スリーブとクランクピンとの間には、相対運動が防止されるので、前記圧縮機は出力の変動無しに安定的に作動する。すなわち、一定の偏心量が維持されるので、設計された圧縮量が一定に得られる。
また、相対回転による前記クランクピンおよび偏心スリーブの間の摩擦損失が防止される。結果的に、このような安定的な作動は二容量圧縮機の効率増加をもたらす。さらに、相対回転時に発生する騒音が防止され、各構成品の寿命もまた増加する。
また、偏心質量が偏心スリーブに設けられ、回転モーメントを発生させるので、前記偏心スリーブは偏心量を変化させるように円滑に自転することができる。したがって、前記偏心スリーブは、キー部材によって完全に拘束される前に偏心量および圧縮容量を変化させるよう所定の位置に正確に配置され、これにより本発明に係る圧縮機の作動信頼性が増加する。
従来技術に係る二容量圧縮機の構成を示した断面図である。 図1の二容量圧縮機の作動を示した概略図である。 従来の二容量圧縮機の作動中に発生するクランクピンと偏心スリーブとの間の相対回転を示した概略図である。 本発明に係る二容量圧縮機の全体的な構成を示した断面図である。 本発明に係る二容量圧縮機を一部の断面を含んで示した側面図である。 本発明に係る二容量圧縮機を一部の断面を含んで示した平面図である。 本発明のクランクピンを示した斜視図である。 図6Aのクランクピンの変形例を示した斜視図である。 本発明の偏心スリーブを示した斜視図である。 本発明に係る偏心スリーブの変形例を示した図面である。 本発明に係る偏心スリーブの変形例を示した図面である。 本発明に係る偏心スリーブの変形例を示した図面である。 本発明に係る偏心スリーブの変形例を示した図面である。 本発明のキー部材を示した斜視図である。 クランクピン内に装着された図8のキー部材の変形例を示した平面図である。 分離可能な第1ストッパを有するキー部材の第1実施例の変形例を示した斜視図である。 分離可能な第1ストッパを有するキー部材の第1実施例の変形例を示した斜視図である。 第2ストッパを有するキー部材の変形例を示した平面図である。 第2ストッパを有するキー部材の変形例を示した平面図である。 第2ストッパを有するキー部材の変形例を示した平面図である。 本発明に係る偏心質量および前記偏心質量に発生する力の間の関係を示した平面図である。 本発明に係る偏心質量および前記偏心質量に発生する力の間の関係を示した平面図である。 時計方向回転時における本発明に係る二容量圧縮機の作動を示した平面図である。 時計方向回転時における本発明に係る二容量圧縮機の作動を示した平面図である。 反時計方向回転時における本発明に係る二容量圧縮機の作動を示した平面図である。 反時計方向回転時における本発明に係る二容量圧縮機の作動を示した平面図である。

Claims (36)

  1. 一定の回転方向に対して逆回転可能なモータおよび前記モータに挿入されるクランクシャフトを含む動力発生部と、
    所定の大きさのシリンダ、前記シリンダ内に設けられるピストンおよび前記ピストンと連結されるコネクティングロッドを含む圧縮部と、
    前記クランクシャフトの上端部に前記クランクシャフトの中心に偏心するように配置されるクランクピンと、
    前記クランクピンの外周面上に回転可能に取り付けられる内周面および前記コネクティングロッドの先端に回転可能に取り付けられる外周面を有する偏心スリーブと、
    前記モータの全ての回転方向において、前記クランクシャフトの回転による遠心力によって移動することで、前記クランクシャフトの回転方向に従う前記偏心スリーブの再配列の後、前記偏心スリーブを前記クランクピンに完全に拘束させるキー部材と、
    前記偏心スリーブに設けられ、前記クランクピンを中心に前記偏心スリーブを自転させるように構成される偏心質量とから構成され、
    前記モータの回転方向の変化に従って有効偏心量およびピストン変位を変化させる偏心スリーブの再配列によって異なる圧縮容量を提供し、前記モータの回転方向に係わらずに前記キー部材によって前記クランクピンおよび偏心スリーブの間の作動中の相対運動が実質的に防止され
    前記キー部材は、前記偏心スリーブの少なくとも一部に継続的に保持され、前記クランクシャフトによる回転時に発生する遠心力によって移動することで、前記偏心スリーブの他の一部にさらに保持されるように構成されることを特徴とする二容量圧縮機。
  2. 前記キー部材が、前記偏心スリーブを多数の位置で拘束することを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  3. 前記キー部材が、作動中において、前記クランクシャフトの中心と前記クランクピンの中心とを連結する中心線を基準に設定された二箇所で前記偏心スリーブを保持することを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  4. 前記キー部材は、前記クランクピンの外径より長いことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  5. 前記クランクピンは、互いに対向するように形成される一対のキー部材の装着部を含むことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  6. 前記クランクピンのキー部材の装着部は前記クランクピンの壁部に形成される貫通孔であることを特徴とする請求項5に記載の二容量圧縮機。
  7. 前記クランクピンは、前記偏心スリーブと前記クランクピンとの間にオイルを供給するように構成された少なくとも一つの第1オイル供給孔をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  8. 前記第1オイル供給孔は、前記クランクシャフトに形成され、圧縮機の各可動部にオイルを供給するオイル通路と連通することを特徴とする請求項7に記載の二容量圧縮機。
  9. 一対の前記第1オイル供給孔が互いに対向するように前記クランクピンに形成されることを特徴とする請求項7に記載の二容量圧縮機。
  10. 前記偏心スリーブは、その周囲に沿って形成され、前記キー部材の突出部に対する回転運動を可能にする軌道部と、前記軌道部に相対的に形成され、前記キー部材の突出部の回転運動を制限する制限部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  11. 前記偏心スリーブの軌道部は、その上端から所定の深さで円周方向に沿って切除された切除部であることを特徴とする請求項10に記載の二容量圧縮機。
  12. 前記偏心スリーブの軌道部は、その上先端から所定の深さで円周方向に沿って一定の長さで延在する貫通孔であることを特徴とする請求項10に記載の二容量圧縮機。
  13. 前記軌道部と前記制限部との間に形成される境界端は、前記クランクシ ャフトの中心とクランクピンの中心とを連結する延長線に平行することを特徴とする請求項10に記載の二容量圧縮機。
  14. 前記境界端は、前記クランクシャフトの中心とクランクピンの中心とを連結する延長線から前記キー部材の厚さの半分に該当する長さだけ離隔することを特徴とする請求項13に記載の二容量圧縮機。
  15. 前記偏心スリーブは、前記クランクピンの第1オイル供給孔と連通するように構成される少なくとも一つの第2オイル供給孔をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の二容量圧縮機。
  16. 前記第2オイル供給孔は、前記第1オイル供給孔と選択的に連通することを特徴とする請求項15に記載の二容量圧縮機。
  17. 前記制限部と軌道部との間の境界端は丸みを帯びるように形成されることを特徴とする請求項10に記載の二容量圧縮機。
  18. 前記偏心スリーブは、前記第2オイル供給孔の周辺にその外周面上に形成されるオイルキャビティをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の二容量圧縮機。
  19. 前記偏心スリーブは、その外周面上を前記第2オイル供給孔から上下方向に延長するオイル溝をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の二容量圧縮機。
  20. 前記キー部材は、前記クランクシャフトの回転停止時にも前記クランクピンの外部に所定の長さで突出する第1突出部と、前記クランクシャフトの回転時に発生する遠心力によって前記クランクピンの外部に所定の長さで突出する第2突出部とを有することを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  21. 前記第2突出部は、前記クランクシャフトの回転停止時にその先端が前記クランクピンの外周面から突出しない長さであることを特徴とする請求項20に記載の二容量圧縮機。
  22. 前記キー部材は、キー部材装着部内で前記キー部材の移動を制限するストッパを含むことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  23. 前記キー部材は、前記キー部材の少なくとも一部分が前記クランクシャフトの回転状態に関係なく前記クランクピンの外部に突出し続けるように前記キー部材を支持する弾性部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  24. 前記ストッパのクランクピンの接触面は、前記クランクピンの内周面に一致する形状であることを特徴とする請求項22に記載の二容量圧縮機。
  25. 前記ストッパは、前記キー部材の一方向の移動を制限する第1ストッパであることを特徴とする請求項22に記載の二容量圧縮機。
  26. 前記ストッパは、前記キー部材の他方向の移動を制限する第2ストッパをさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の二容量圧縮機。
  27. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブを前記キー部材の一部に保持させるように自転させることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  28. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブを自転させるために、遠心力による回転モーメントを発生させることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  29. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブに発生する相対摩擦力と同じ方向に前記偏心スリーブを自転させることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  30. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブを前記クランクシャフトの回転方向と反対方向に自転させることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  31. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブの比較的軽い部分に設けられることを特徴とする請求項1または請求項10に記載の二容量圧縮機。
  32. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブの軌道部に隣接して設けられることを特徴とする請求項31に記載の二容量圧縮機。
  33. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブの外周面上に設けられる板状部材から構成されることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  34. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブと一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  35. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブと別途に形成され、前記偏心スリーブに固定されることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
  36. 前記偏心質量は、前記偏心スリーブの上部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の二容量圧縮機。
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