JPH11294210A - 可変圧縮比エンジン - Google Patents
可変圧縮比エンジンInfo
- Publication number
- JPH11294210A JPH11294210A JP10501198A JP10501198A JPH11294210A JP H11294210 A JPH11294210 A JP H11294210A JP 10501198 A JP10501198 A JP 10501198A JP 10501198 A JP10501198 A JP 10501198A JP H11294210 A JPH11294210 A JP H11294210A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pin
- piston
- compression ratio
- crankshaft
- lock pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コネクティングロッドとクランク軸ピンジャ
ーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタルを設
け、クランク軸ピンジャーナルと偏心メタルの係合の仕
方を変える可変圧縮比エンジンにおいて係合を変えるた
めにクランク軸ピンジャーナル内のシリンダ穴内に配設
されて偏心メタルのピン受け穴と選択的に端部が係合さ
れるロックピンの折損を防止する。 【解決手段】 クランク軸ピンジャーナル(1)内部の
シリンダ穴(6)にロックピン(7)が配設されてい
る。ロックピンのピストン部(8)と第1ピン棒部
(9)、第2ピン棒部(10)はそれぞれ結合部材(1
1、12)を介してリンク結合されている。
ーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタルを設
け、クランク軸ピンジャーナルと偏心メタルの係合の仕
方を変える可変圧縮比エンジンにおいて係合を変えるた
めにクランク軸ピンジャーナル内のシリンダ穴内に配設
されて偏心メタルのピン受け穴と選択的に端部が係合さ
れるロックピンの折損を防止する。 【解決手段】 クランク軸ピンジャーナル(1)内部の
シリンダ穴(6)にロックピン(7)が配設されてい
る。ロックピンのピストン部(8)と第1ピン棒部
(9)、第2ピン棒部(10)はそれぞれ結合部材(1
1、12)を介してリンク結合されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変圧縮比エンジン
に関する、特にコネクティングロッドとクランク軸のピ
ンジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタル
を配設した可変圧縮比エンジンに関する。
に関する、特にコネクティングロッドとクランク軸のピ
ンジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタル
を配設した可変圧縮比エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】コネクティングロッドの大端部とクラン
ク軸のピンジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏
心メタルを配設し、ピンジャーナルのクランク軸中心か
ら遠い側に偏心メタルの厚肉部が位置するようにしたと
きに高圧縮比を得て、薄肉部が位置するようにしたとき
に低圧縮比を得る可変圧縮比エンジンが公知である(特
開平3−13438号公報参照)。
ク軸のピンジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏
心メタルを配設し、ピンジャーナルのクランク軸中心か
ら遠い側に偏心メタルの厚肉部が位置するようにしたと
きに高圧縮比を得て、薄肉部が位置するようにしたとき
に低圧縮比を得る可変圧縮比エンジンが公知である(特
開平3−13438号公報参照)。
【0003】このタイプの可変圧縮比エンジンでは、ク
ランク軸の径方向に形成されたシリンダ穴内にロックピ
ンが配設されていて、ロックピンの端部を偏心メタルの
厚肉部と薄肉部との間に形成されたピン受け穴に係合せ
しめるようにされている。ここで、ロックピンはピスト
ン部を有し、このピストン部は一方の側でスプリング力
を受けロックピンを一方向に付勢することを可能にする
とともに、油圧供給手段により油圧が供給されたときに
はその油圧を受けてスプリング力に抗してロックピンを
反対側に押圧することを可能にするものである。
ランク軸の径方向に形成されたシリンダ穴内にロックピ
ンが配設されていて、ロックピンの端部を偏心メタルの
厚肉部と薄肉部との間に形成されたピン受け穴に係合せ
しめるようにされている。ここで、ロックピンはピスト
ン部を有し、このピストン部は一方の側でスプリング力
を受けロックピンを一方向に付勢することを可能にする
とともに、油圧供給手段により油圧が供給されたときに
はその油圧を受けてスプリング力に抗してロックピンを
反対側に押圧することを可能にするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ピストン
部はピン棒部に対して径が大きくされ、ピストン部とピ
ン棒部の間には段差が形成されている。ここで、ピン棒
の端部側はシリンダ穴内に形成されているガイド部材に
よりガイドされるが、このガイド部材との隙間はピン棒
が滑らかに摺動できるように比較的大きくされているた
めに、前記ピストン部とピン棒部の間の段差に応力集中
が発生し、最悪の場合この部分が折損するという問題が
ある。本発明は上記問題に鑑み、上記タイプの可変圧縮
比エンジンにおいて、ロックピンの折損を防止すること
を目的とする。
部はピン棒部に対して径が大きくされ、ピストン部とピ
ン棒部の間には段差が形成されている。ここで、ピン棒
の端部側はシリンダ穴内に形成されているガイド部材に
よりガイドされるが、このガイド部材との隙間はピン棒
が滑らかに摺動できるように比較的大きくされているた
めに、前記ピストン部とピン棒部の間の段差に応力集中
が発生し、最悪の場合この部分が折損するという問題が
ある。本発明は上記問題に鑑み、上記タイプの可変圧縮
比エンジンにおいて、ロックピンの折損を防止すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、コネクティングロッドの大端部とクランク軸のピン
ジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタルを
配設し、ピンジャーナルのクランク軸中心から遠い側に
偏心メタルの厚肉部が位置するようにしたときに高圧縮
比を得て、薄肉部が位置するようにしたときに低圧縮比
を得る可変圧縮比エンジンであって、クランク軸のピン
ジャーナルの径方向に形成されたシリンダ穴と、シリン
ダ穴内に配置されるロックピンであって、油圧を受ける
ピストン部とピストンの両側に配置されたピン棒部を有
するロックピンと、ロックピンを一方向に付勢するスプ
リングと、ロックピンをスプリング力に抗して反対側に
押圧する油圧供給手段と、偏心メタルの厚肉部と薄肉部
との間に形成され、ピン棒端部を受容するピン受け穴
と、を具備していて、ロックピンがピストン部とピン棒
部の結合部分の応力集中を回避する手段を有しているこ
とを特徴とする可変圧縮比エンジンが提供される。この
様に構成された可変圧縮比エンジンではロックピンのピ
ストン部とピン棒部の結合部の応力集中が回避される。
ば、コネクティングロッドの大端部とクランク軸のピン
ジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏心メタルを
配設し、ピンジャーナルのクランク軸中心から遠い側に
偏心メタルの厚肉部が位置するようにしたときに高圧縮
比を得て、薄肉部が位置するようにしたときに低圧縮比
を得る可変圧縮比エンジンであって、クランク軸のピン
ジャーナルの径方向に形成されたシリンダ穴と、シリン
ダ穴内に配置されるロックピンであって、油圧を受ける
ピストン部とピストンの両側に配置されたピン棒部を有
するロックピンと、ロックピンを一方向に付勢するスプ
リングと、ロックピンをスプリング力に抗して反対側に
押圧する油圧供給手段と、偏心メタルの厚肉部と薄肉部
との間に形成され、ピン棒端部を受容するピン受け穴
と、を具備していて、ロックピンがピストン部とピン棒
部の結合部分の応力集中を回避する手段を有しているこ
とを特徴とする可変圧縮比エンジンが提供される。この
様に構成された可変圧縮比エンジンではロックピンのピ
ストン部とピン棒部の結合部の応力集中が回避される。
【0006】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、ロックピンのピストン部とピン棒部を分割し
てリンク結合することによって応力集中を回避する手段
とした可変圧縮比エンジンが提供される。この様に構成
された可変圧縮比エンジンではロックピンのピストン部
とピン棒部を分割してリンク結合することによりピン棒
部はピストン部から独立して傾くことができるのでロッ
クピンのピストン部とピン棒部の結合部分の応力集中が
回避される。
において、ロックピンのピストン部とピン棒部を分割し
てリンク結合することによって応力集中を回避する手段
とした可変圧縮比エンジンが提供される。この様に構成
された可変圧縮比エンジンではロックピンのピストン部
とピン棒部を分割してリンク結合することによりピン棒
部はピストン部から独立して傾くことができるのでロッ
クピンのピストン部とピン棒部の結合部分の応力集中が
回避される。
【0007】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、ピストン部にOリングを配設して応力集中を
回避する手段とした可変圧縮比エンジンが提供される。
この様に構成された可変圧縮比エンジンではピストン部
にOリングを配設することによりロックピンはOリング
を支点に傾くことができるのでロックピンのピストン部
とピン棒部の結合部分の応力集中が回避される。
において、ピストン部にOリングを配設して応力集中を
回避する手段とした可変圧縮比エンジンが提供される。
この様に構成された可変圧縮比エンジンではピストン部
にOリングを配設することによりロックピンはOリング
を支点に傾くことができるのでロックピンのピストン部
とピン棒部の結合部分の応力集中が回避される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明による可変圧縮比
エンジンの第1の実施の形態のクランク軸とコネクティ
ングロッドの結合部を軸方向から見た図であり、図2は
軸に直角な方向から見た図である。クランク軸ピンジャ
ーナル1周りに偏心メタル2が配設され、偏心メタル2
をコネクティングロッド3の大端部4と大端部キャップ
5が挟持している。クランク軸ピンジャーナル1にはシ
リンダ穴6が形成されていて、シリンダ穴6内にはロッ
クピン7が配設されている。
実施の形態を説明する。図1は本発明による可変圧縮比
エンジンの第1の実施の形態のクランク軸とコネクティ
ングロッドの結合部を軸方向から見た図であり、図2は
軸に直角な方向から見た図である。クランク軸ピンジャ
ーナル1周りに偏心メタル2が配設され、偏心メタル2
をコネクティングロッド3の大端部4と大端部キャップ
5が挟持している。クランク軸ピンジャーナル1にはシ
リンダ穴6が形成されていて、シリンダ穴6内にはロッ
クピン7が配設されている。
【0009】ロックピン7は中央配置されているピスト
ン部8とその両側に配設されている第1ピン棒部9と第
2ピン棒部10を有し、ピストン部8と第1ピン棒部
9、第2ピン棒部10は、それぞれ結合材11、12を
介してリンク結合されている。この実施の形態の場合
は、結合材11、12はスプリングとされているが、結
合材は互いに結合部を中心に回転でき、第1ピン棒部9
と第2ピン棒部10がピストン部8にスムーズに追従で
きればスプリングである必要はなく剛体とすることもで
きる。
ン部8とその両側に配設されている第1ピン棒部9と第
2ピン棒部10を有し、ピストン部8と第1ピン棒部
9、第2ピン棒部10は、それぞれ結合材11、12を
介してリンク結合されている。この実施の形態の場合
は、結合材11、12はスプリングとされているが、結
合材は互いに結合部を中心に回転でき、第1ピン棒部9
と第2ピン棒部10がピストン部8にスムーズに追従で
きればスプリングである必要はなく剛体とすることもで
きる。
【0010】第1ピン棒部9と第2ピン棒部10はそれ
ぞれクランク軸ピンジャーナル1に固定配置された第1
ガイド13、第2ガイド14にそって移動可能である。
第1ピン棒部9と第2ピン棒部10が第1ガイド13、
第2ガイド14内をスムーズに動けるように第1ピン棒
部9と第1ガイド13の隙間、第2ガイド14と第2ピ
ン棒部10の隙間は大きくとってあり、図においては強
調して示してある。その結果、第1ピン棒部9と第2ピ
ン棒部10は傾くが、第1ピン棒部9と第2ピン棒部1
0は結合部材11、12によりピストン部8にリンク結
合されているので折れることがない。
ぞれクランク軸ピンジャーナル1に固定配置された第1
ガイド13、第2ガイド14にそって移動可能である。
第1ピン棒部9と第2ピン棒部10が第1ガイド13、
第2ガイド14内をスムーズに動けるように第1ピン棒
部9と第1ガイド13の隙間、第2ガイド14と第2ピ
ン棒部10の隙間は大きくとってあり、図においては強
調して示してある。その結果、第1ピン棒部9と第2ピ
ン棒部10は傾くが、第1ピン棒部9と第2ピン棒部1
0は結合部材11、12によりピストン部8にリンク結
合されているので折れることがない。
【0011】ピストン部8の第1ピン棒部9の側の第1
ピストン室15にはスプリング16が配設されていて、
ピストン部8を介してロックピン7全体を常時図中右側
の第2ピン棒部10の側に付勢している。一方、クラン
ク軸ピンジャーナル1内に油圧供給穴17が形成されて
いてピストン部8の第2ピン棒部側の第2ピストン室1
8に油圧が供給されるようになっている。なお19は第
1ピストン室15に作動油が溜まらないようにするため
の排出穴である。
ピストン室15にはスプリング16が配設されていて、
ピストン部8を介してロックピン7全体を常時図中右側
の第2ピン棒部10の側に付勢している。一方、クラン
ク軸ピンジャーナル1内に油圧供給穴17が形成されて
いてピストン部8の第2ピン棒部側の第2ピストン室1
8に油圧が供給されるようになっている。なお19は第
1ピストン室15に作動油が溜まらないようにするため
の排出穴である。
【0012】図1は第2ピストン室18に油圧が供給さ
れていない状態を示していて、ロックピン7はスプリン
グ16によって図に押圧され第2ピン棒部10は偏心メ
タル2に形成されているピン受け穴2a内に進入してい
る。そして偏心メタル2の薄肉部20がクランク軸中心
から遠い側に、厚肉部21が図の下方のクランク軸中心
から近い側に位置していて、ピストンとクランク軸ピン
ジャーナル1の間の距離が相対的に短くされていて圧縮
比は低い状態である。
れていない状態を示していて、ロックピン7はスプリン
グ16によって図に押圧され第2ピン棒部10は偏心メ
タル2に形成されているピン受け穴2a内に進入してい
る。そして偏心メタル2の薄肉部20がクランク軸中心
から遠い側に、厚肉部21が図の下方のクランク軸中心
から近い側に位置していて、ピストンとクランク軸ピン
ジャーナル1の間の距離が相対的に短くされていて圧縮
比は低い状態である。
【0013】図1の状態から油圧が高められるとロック
ピン7は全体に図中左方向に移動せしめられ、第2ピン
棒部10は偏心メタル2に形成されているピン受け穴2
aから脱出し、クランク軸ピンジャーナル1が回転する
間に図2に示す様に、第1ピン棒部9が偏心メタル2に
形成されているピン受け穴2aに進入した状態になり、
偏心メタル2の厚肉部21が図の上方のクランク軸中心
から遠い側に位置していて、薄肉部20が図の下方のク
ランク軸中心から近い側に位置していて、ピストンとク
ランク軸ピンジャーナル1の間の距離が相対的に短くさ
れていて圧縮比が高い状態となる。
ピン7は全体に図中左方向に移動せしめられ、第2ピン
棒部10は偏心メタル2に形成されているピン受け穴2
aから脱出し、クランク軸ピンジャーナル1が回転する
間に図2に示す様に、第1ピン棒部9が偏心メタル2に
形成されているピン受け穴2aに進入した状態になり、
偏心メタル2の厚肉部21が図の上方のクランク軸中心
から遠い側に位置していて、薄肉部20が図の下方のク
ランク軸中心から近い側に位置していて、ピストンとク
ランク軸ピンジャーナル1の間の距離が相対的に短くさ
れていて圧縮比が高い状態となる。
【0014】図3は図1のIII-III 線に沿って見た図で
あって、油圧供給油路17および排出穴19を良く示し
ていて、油圧供給油路17はクランクアーム22の内部
を通って隣接するクランク軸メインジャーナル23に設
けられた貫通穴24に達している。貫通穴24にはメイ
ンギャラリ(図示せず)からメインベアリング25に設
けられた穴26を通って潤滑油が導入されているので、
この潤滑油をピストン部8を動かすために用いるのであ
る。
あって、油圧供給油路17および排出穴19を良く示し
ていて、油圧供給油路17はクランクアーム22の内部
を通って隣接するクランク軸メインジャーナル23に設
けられた貫通穴24に達している。貫通穴24にはメイ
ンギャラリ(図示せず)からメインベアリング25に設
けられた穴26を通って潤滑油が導入されているので、
この潤滑油をピストン部8を動かすために用いるのであ
る。
【0015】図4は第2の実施の形態の可変圧縮比エン
ジンのクランク軸ピンジャーナルとコネクティングロッ
ドの結合部を図1と軸方向から見た図である。なお、図
1と同様に低圧縮比の状態である。この第2の実施の形
態においては、ロックピン27はピストン部28と第1
ピン棒部29、第2ピン棒部30が一体に形成されてい
て、ピストン部28のシリンダ穴6との間の隙間が大き
くされ、ピストン部28とシリンダ穴6の間にははオイ
ルリング31が配設されている。その結果、ロックピン
27は傾くことが可能でピストン部28と第1ピン棒部
29、第2ピン棒部30の付け根に応力が集中すること
を防いでいる。なお、油圧供給路17、排出路19は第
1の実施の形態と同様であり、高圧縮比と低圧縮比の切
り換えも第1の実施の形態と同じである。
ジンのクランク軸ピンジャーナルとコネクティングロッ
ドの結合部を図1と軸方向から見た図である。なお、図
1と同様に低圧縮比の状態である。この第2の実施の形
態においては、ロックピン27はピストン部28と第1
ピン棒部29、第2ピン棒部30が一体に形成されてい
て、ピストン部28のシリンダ穴6との間の隙間が大き
くされ、ピストン部28とシリンダ穴6の間にははオイ
ルリング31が配設されている。その結果、ロックピン
27は傾くことが可能でピストン部28と第1ピン棒部
29、第2ピン棒部30の付け根に応力が集中すること
を防いでいる。なお、油圧供給路17、排出路19は第
1の実施の形態と同様であり、高圧縮比と低圧縮比の切
り換えも第1の実施の形態と同じである。
【0016】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、ロック
ピンのピストン部とピン棒部の結合部の応力集中が抑制
され折損が防止される。
ピンのピストン部とピン棒部の結合部の応力集中が抑制
され折損が防止される。
【図1】本発明による可変圧縮比エンジンの第1の実施
の形態の構造を、軸方向から示す図であって、低圧縮比
状態の場合である。
の形態の構造を、軸方向から示す図であって、低圧縮比
状態の場合である。
【図2】図1の第1の実施の形態の構造を、高圧縮比状
態で示した図である。
態で示した図である。
【図3】図1のIII-III 線に沿って見た図である。
【図4】本発明による可変圧縮比エンジンの第2 の実施
の形態の構造を、軸方向から示す図であって、低圧縮比
状態の場合である。
の形態の構造を、軸方向から示す図であって、低圧縮比
状態の場合である。
1…クランク軸ピンジャーナル 2…偏心メタル 2a…ピン受け穴 3…コネクティングロッド 6…シリンダ穴 7…ロックピン 8…ピストン部 9…第1ピン棒部 10…第2ピン棒部 11、12…結合部材 13、14…第1、第2ガイド 20…薄肉部 21…厚肉部 27…ロックピン 28…ピストン部 29…第1ピン棒部 30…第2ピン棒部 31…オイルリング
Claims (3)
- 【請求項1】 コネクティングロッドの大端部とクラン
ク軸のピンジャーナルの間に厚肉部と薄肉部を有する偏
心メタルを配設し、ピンジャーナルのクランク軸中心か
ら遠い側に偏心メタルの厚肉部が位置するようにしたと
きに高圧縮比を得て、薄肉部が位置するようにしたとき
に低圧縮比を得る可変圧縮比エンジンであって、 クランク軸のピンジャーナルの径方向に形成されたシリ
ンダ穴と、 シリンダ穴内に配置されるロックピンであって、油圧を
受けるピストン部とピストンの両側に配置されたピン棒
部を有するロックピンと、 ロックピンを一方向に付勢するスプリングと、 ロックピンをスプリング力に抗して反対側に押圧する油
圧供給手段と、 偏心メタルの厚肉部と薄肉部との間に形成され、ピン棒
端部を受容するピン受け穴と、を具備していて、 ロックピンがピストン部とピン棒の結合部分の応力集中
を回避する手段を有していることを特徴とする可変圧縮
比エンジン。 - 【請求項2】 ロックピンのピストン部とピン棒部を分
割してリンク結合することによって応力集中を回避する
手段としたことを特徴とする請求項1 に記載の可変圧縮
比エンジン。 - 【請求項3】 ピストン部にOリングを配設して応力集
中を回避する手段としたことを特徴とする請求項1に記
載の可変圧縮比エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10501198A JPH11294210A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 可変圧縮比エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10501198A JPH11294210A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 可変圧縮比エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294210A true JPH11294210A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14396139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10501198A Pending JPH11294210A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 可変圧縮比エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11294210A (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1243773A1 (de) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Ford Global Technologies, Inc., A subsidiary of Ford Motor Company | Laengenverstellbare Pleuelstange |
WO2002097271A1 (en) * | 2001-06-01 | 2002-12-05 | Lg Electronics Inc. | Dual capacity compressor |
DE10218744A1 (de) * | 2002-04-26 | 2003-11-13 | Bayerische Motoren Werke Ag | Vorrichtung zur Veränderung eines Verdichtungsverhältnisses einer Hubkolben-Brennkraftmaschine |
DE10218740A1 (de) * | 2002-04-26 | 2003-11-13 | Bayerische Motoren Werke Ag | Vorrichtung zur Veränderung eines Verdichtungsverhältnisses einer Hubkolben-Brennkraftmaschine |
DE10309651A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-23 | Daimlerchrysler Ag | Hubkolbenmaschine |
DE10309652A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-23 | Daimlerchrysler Ag | Hubkolbenmaschine |
KR100747566B1 (ko) | 2003-12-20 | 2007-08-08 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
KR100763375B1 (ko) * | 2001-07-27 | 2007-10-04 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
KR100763376B1 (ko) * | 2001-07-27 | 2007-10-05 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
CN100344877C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-10-24 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 二重容量的压缩机锁机械部 |
CN100348864C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-11-14 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 二重容量的压缩机的锁机械部 |
CN100354521C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-12-12 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 双重容量压缩机的闩锁装置 |
KR100793773B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2008-01-10 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
CN102168667A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | Lg电子株式会社 | 运转速度可变的压缩机 |
JP2014177977A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Honda Motor Co Ltd | 無段変速機 |
CN104533636A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-04-22 | 张素英 | 发动机可变压缩比系统及其控制方法 |
WO2017097936A1 (de) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Brennkraftmaschine |
WO2017097935A1 (de) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Kupplungsvorrichtung und schaltvorrichtung |
CN107489523A (zh) * | 2016-11-10 | 2017-12-19 | 宝沃汽车(中国)有限公司 | 活塞组件及具有其的车辆 |
WO2019039451A1 (ja) * | 2017-08-22 | 2019-02-28 | 株式会社Ihi | 可変圧縮装置及びエンジンシステム |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10501198A patent/JPH11294210A/ja active Pending
Cited By (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6604496B2 (en) | 2001-03-19 | 2003-08-12 | Ford Global Technologies, Llc | Longitudinally adjustable connecting rod |
EP1243773A1 (de) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Ford Global Technologies, Inc., A subsidiary of Ford Motor Company | Laengenverstellbare Pleuelstange |
WO2002097271A1 (en) * | 2001-06-01 | 2002-12-05 | Lg Electronics Inc. | Dual capacity compressor |
US6755624B2 (en) | 2001-06-01 | 2004-06-29 | Lg Electronics Inc. | Dual capacity compressor |
AU2001264343B2 (en) * | 2001-06-01 | 2005-01-06 | Lg Electronics Inc. | Dual capacity compressor |
CN1300460C (zh) * | 2001-06-01 | 2007-02-14 | Lg电子株式会社 | 双容量压缩机 |
US7249936B2 (en) | 2001-06-01 | 2007-07-31 | Lg Electronics Inc. | Dual capacity compressor |
KR100763375B1 (ko) * | 2001-07-27 | 2007-10-04 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
KR100763376B1 (ko) * | 2001-07-27 | 2007-10-05 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
KR100793773B1 (ko) * | 2001-10-17 | 2008-01-10 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
DE10218744A1 (de) * | 2002-04-26 | 2003-11-13 | Bayerische Motoren Werke Ag | Vorrichtung zur Veränderung eines Verdichtungsverhältnisses einer Hubkolben-Brennkraftmaschine |
DE10218740A1 (de) * | 2002-04-26 | 2003-11-13 | Bayerische Motoren Werke Ag | Vorrichtung zur Veränderung eines Verdichtungsverhältnisses einer Hubkolben-Brennkraftmaschine |
DE10309652A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-23 | Daimlerchrysler Ag | Hubkolbenmaschine |
DE10309652B4 (de) * | 2003-03-06 | 2005-06-23 | Daimlerchrysler Ag | Hubkolbenmaschine |
DE10309651A1 (de) * | 2003-03-06 | 2004-09-23 | Daimlerchrysler Ag | Hubkolbenmaschine |
CN100344877C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-10-24 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 二重容量的压缩机锁机械部 |
CN100348864C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-11-14 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 二重容量的压缩机的锁机械部 |
CN100354521C (zh) * | 2003-06-25 | 2007-12-12 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 双重容量压缩机的闩锁装置 |
KR100747566B1 (ko) | 2003-12-20 | 2007-08-08 | 엘지전자 주식회사 | 이중용량 압축기 |
CN102168667A (zh) * | 2010-02-26 | 2011-08-31 | Lg电子株式会社 | 运转速度可变的压缩机 |
JP2014177977A (ja) * | 2013-03-14 | 2014-09-25 | Honda Motor Co Ltd | 無段変速機 |
CN104533636A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-04-22 | 张素英 | 发动机可变压缩比系统及其控制方法 |
WO2017097936A1 (de) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Brennkraftmaschine |
WO2017097935A1 (de) * | 2015-12-10 | 2017-06-15 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Kupplungsvorrichtung und schaltvorrichtung |
US10774885B2 (en) | 2015-12-10 | 2020-09-15 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Clutch device and switching device |
CN107489523A (zh) * | 2016-11-10 | 2017-12-19 | 宝沃汽车(中国)有限公司 | 活塞组件及具有其的车辆 |
WO2019039451A1 (ja) * | 2017-08-22 | 2019-02-28 | 株式会社Ihi | 可変圧縮装置及びエンジンシステム |
JP2019039309A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 株式会社Ihi | 可変圧縮装置及びエンジンシステム |
KR20200020959A (ko) * | 2017-08-22 | 2020-02-26 | 가부시키가이샤 아이에이치아이 | 가변 압축 장치 및 엔진 시스템 |
CN110945224A (zh) * | 2017-08-22 | 2020-03-31 | 株式会社 Ihi | 可变压缩装置和发动机系统 |
CN110945224B (zh) * | 2017-08-22 | 2022-03-15 | 株式会社 Ihi | 可变压缩装置和发动机系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11294210A (ja) | 可変圧縮比エンジン | |
US7207303B2 (en) | Switching element | |
JPH1061766A (ja) | ピストン組立体保持装置 | |
US6029561A (en) | Fluid pressure cylinder | |
EP2985442B1 (en) | Internal combustion engine | |
US4785720A (en) | Lubrication mechanism for piston pin and snap ring | |
US6510822B2 (en) | Crankshaft for a reciprocating internal combustion engine | |
JPS6371501A (ja) | アキシヤル式エアモ−タ | |
US4544299A (en) | Traction- and pressure-transmitting link joint between two structural components executing joint movements | |
JP2004124776A (ja) | 内燃機関の可変圧縮比機構及びリンク部品 | |
JPH09209702A (ja) | 空気モータのピストンとクランクのリンク機構 | |
JP6961514B2 (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 | |
KR20110100220A (ko) | 피스톤 베어링 장치 | |
US2205953A (en) | Mechanism for the interconversion of reciprocation and rotation | |
JP2002506172A (ja) | ローラガイドを有するラジアルピストンモータ | |
CN107100755A (zh) | 内燃机的活塞 | |
JPH06147219A (ja) | コネクティングロッド用軸受 | |
JP7099169B2 (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 | |
US4969433A (en) | Piston for internal combustion engine | |
US4184463A (en) | Internal-combustion engine | |
JP2001295696A (ja) | 内燃機関用ピストンの構造 | |
JP2019148169A (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 | |
JP7127380B2 (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構 | |
RU2176743C2 (ru) | Пара трения внутренней поверхности цилиндра поршневой машины и колец | |
JPH10339316A (ja) | コンロッド |