JP2001295696A - 内燃機関用ピストンの構造 - Google Patents

内燃機関用ピストンの構造

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JP2001295696A
JP2001295696A JP2000113112A JP2000113112A JP2001295696A JP 2001295696 A JP2001295696 A JP 2001295696A JP 2000113112 A JP2000113112 A JP 2000113112A JP 2000113112 A JP2000113112 A JP 2000113112A JP 2001295696 A JP2001295696 A JP 2001295696A
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JP
Japan
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piston
oil
boss
ring groove
rib
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JP2000113112A
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English (en)
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Hideyuki Ko
秀行 康
Takami Yamazaki
貴巳 山▼崎▲
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面に左右一対のボス部4を、外周面にオイ
ルリング溝3を各々備え、内面のうち天板7と前記ボス
部4との間に、これらを一体的に連結するリブ部8を設
ける一方、前記オイルリング溝3から内向きに貫通する
オイル孔9を穿設して成るピストンにおいて、前記オイ
ル孔からの潤滑油を、ボス部4間のコンロッド5に対し
て供給することを、強度の低下を招来することなく、確
実に達成する。 【解決手段】 前記リブ部8における内側面8aと左右
両側面8bとのコーナー部8cを、前記ボス部4の内側
面4aと外周面4bとの丸角コーナー部4cにおける半
径R1よりも大きい半径R2を有する丸角コーナー部に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関におい
て、そのシリンダ内を往復動するピストンの構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関においてシリンダ内を
往復動するピストンは、その内部の左右両側にボス部を
一体的に設け、この両ボス部に穿設したピン孔内に、コ
ンロッドの先端部に対してピストンを連結するためのピ
ストンピンを挿入するという構成にする一方、その外周
に、ピストンリングが嵌まるピストンリング溝を設ける
ことに加えて、オイルリングが嵌まるオイルリング溝を
設けて、前記シリンダの内面における潤滑油を、前記オ
イルリングにて掻き落とすように構成していることは周
知の通りである。
【0003】また、従来のピストンにおいて、例えば、
実開平3−61142号公報等に記載されているよう
に、前記オイルリングにてシリンダの内面から掻き落と
した潤滑油は、前記オイルリング溝の箇所にピストンの
内部に向かって貫通するように穿設したオイル孔を介し
てピストンの内部に導入することにより、前記ピストン
ピンがコンロッドを貫通する部分に対する潤滑に供する
という構成にしている。
【0004】更にまた、従来におけるピストンにおいて
は、当該ピストンにおける強度をアップすることのため
に、その内面のうち前記ピストンピンが嵌まるピン孔を
有する両ボス部の上面と、ピストンの天板との間に、こ
れらを互いに一体的に連結するリブ部を設けるという構
成にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記オイル
リング溝における潤滑油を、このオイルリング溝から内
向きに貫通して穿設したオイル孔を介して前記両ボス部
の間に位置するコンロッドに対する潤滑に供するには、
前記オイル孔を介して潤滑油をピストン内に導入する方
向、つまり、前記オイル孔を穿設する方向を、前記コン
ロッドのうち前記ボス部の一端面に接する部分にできる
だけ近づけることが必要である。
【0006】しかし、前記オイルリング溝における潤滑
油をピストン内に導入する前記オイル孔は、前記ボス部
とピストンにおける天板との間に一体的に設けられてい
る前記リブ部の部分に位置していることにより、このリ
ブ部を設けることによる強度のアップを最大にするため
に、当該リブ部におけるピン孔の軸線方向の厚さを前記
ボス部におけるピストンの内面からの突出寸法と略同じ
にし、且つ、当該リブ部における前記ピン孔の軸線方向
から見た場合の横幅寸法を前記ボス部の直径と略等しい
がこれよりも大きくした場合に、このリブ部が、前記オ
イル孔を介して潤滑油を導入する方向を前記コンロッド
のうちボス部の一端面に接する部分に近づけることの妨
げになるから、前記オイルリング溝における潤滑油をコ
ンロッドの潤滑に利用することを効果的に達成すること
ができない。
【0007】この場合において、前記リブ部による前記
の妨げを回避するには、前記リブ部における横幅寸法及
び厚さ寸法のうちいずれか一方又は両方を前記よりも小
さくすればよいが、これでは、このボス部を設けること
によるピストンの強度アップを効果的に達成することが
できないのである。
【0008】本発明は、ピストンの内面に補強のための
一体的に設けるリブ部が、オイルリング溝からピストン
内に潤滑油を導入する方向をコンロッドのうちボス部の
一端面に接する部分に近づけることの妨げになるのを、
当該リブ体の強度の低下を招来することなく、回避する
ことを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「内面に左右一対のボス部を、外周面
にオイルリング溝を各々備え、前記両ボス部に、その間
におけるコンロッドを貫通するピストンピンが嵌まるピ
ン孔を穿設し、更に、内面のうち天板と前記ボス部との
間に、これらを一体的に連結するリブ部を設ける一方、
前記オイルリング溝から内向きに貫通するオイル孔を穿
設して成るピストンにおいて、前記リブ部における内側
面とピン孔の軸線方向から見て左右両側面とのコーナー
部を、前記ボス部の内側面と外周面との丸角コーナー部
における半径よりも大きい半径を有する丸角コーナー部
に形成する。」という構成にした。
【0010】
【発明の作用・効果】このように、リブ部における内側
面とピン孔の軸線方向から見て左右両側面とのコーナー
部を、ボス部の内側面と外周面との丸角コーナー部にお
ける半径よりも大きい半径を有する丸角コーナー部に形
成することにより、前記オイル孔を穿設する方向、つま
り、このオイル孔を介して潤滑油をピストン内に導入す
る方向を、前記丸角コーナー部における半径を大きくし
た分だけ、リブ部における厚さ寸法及び横幅寸法のうち
いずれか一方又は両方を小さくすることなく、コンロッ
ドのうち前記ボス部の内側面に接する部分に近づけるこ
とができる一方、前記リブ部の丸角コーナー部に発生す
る内部応力を、その半径を大きくしたことで広く分散で
きる。
【0011】従って、本発明によると、ピストンにおけ
る強度の低下を招来することなく、その外周のオイルリ
ング溝における潤滑油を利用して、内部におけるコンロ
ッドに対する潤滑を確実に達成することができる効果を
有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図4の図面について説明する。
【0013】この図において、符号1は、内燃機関にお
いてシリンダ(図示せず)内を往復動するピストンを示
す。
【0014】このピストン1の外周面には、ピストンリ
ング(図示せず)が嵌まる二本のピストンリング溝2
と、オイルリング(図示せず)が嵌まるオイルリング溝
3とが設けられ、また、前記ピストン1の内面における
左右両側には、内向きに突出するボス部4が一体的に設
けられ、この両ボス部4には、その間に挿入したコンロ
ッド5を貫通するピストンピン(図示せず)の両端が嵌
まるピン孔6が穿設されている。
【0015】更にまた、ピストン1の内部には、その天
板7と前記両ボス部4との間の部位に、これらを互いに
一体的に連結するリブ部8が設けられている。
【0016】この場合、前記両リブ部8における前記ピ
ン孔6の軸線6a方向に沿った厚さ寸法は、前記ボス部
4のピストン内面からの突出寸法と略等しいか、或いは
これより少し小さい寸法に構成され、また、前記両リブ
部8における前記ピン孔6の軸線6a方向より見た横幅
寸法は、ボス部4の直径から天板7に向かってこれより
次第に大きくなるように構成されている。
【0017】前記ピストン1のうち前記オイルリング溝
3の部分には、当該オイルリング溝3における潤滑油を
ピストン1の内部に導くためのオイル孔9が、ピストン
1における軸線1aの方向から見て、前記リブ部8の左
右両側の部分からピストン1における中心Oに向かって
貫通するように穿設されている。
【0018】そして、前記リブ部8において、その内側
面8aとその左右両側面8bとのコーナー部8cを、前
記ボス部4の内側面4aと外周面4bとの丸角コーナー
部4cにおける半径R1よりも大きい半径R2を有する
丸角コーナー部に形成する。
【0019】なお、前記リブ部8の丸角コーナー部8c
における半径R2は、例えば、ボス部4の丸角コーナー
部4cにおける半径R1が1.5mmであると、約6m
mにするというように、R2=R1×(3〜6)にする
ことが好ましい。
【0020】このように構成することにより、前記オイ
ル孔9を、オイルリング溝3からピストン1の中心Oに
向かう方向に穿設するに際して、このオイル孔9の中心
線9aを、前記リブ部8の厚さ寸法をボス部4の突出寸
法と略等しく横幅寸法をボス部4の直径と略等しくか大
きくした状態のもとで、このリブ部8における丸角コー
ナー部8cの半径R2を大きくした分だけ、前記リブ部
8に接近することができる。
【0021】換言すると、前記オイル孔9を穿設する方
向、つまり、このオイル孔9を介して潤滑油をピストン
1内に導入する方向を、前記丸角コーナー部8cにおけ
る半径R2を大きくした分だけ、リブ部8における厚さ
寸法及び横幅寸法のうちいずれか一方又は両方を小さく
することなく、コンロッド5のうち前記ボス部4の内側
面4aに接する部分5aに近づけることができる。
【0022】また、前記リブ部8の丸角コーナー部8c
における半径R2を大きくしたことより、この部分にお
ける内部応力を広く分散できるから、丸角コーナー部8
cにおける半径R2を大きくしたことによる強度の低下
を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】図1のIII −III 視断面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン 2 ピストンリング溝 3 オイルリング溝 4 ボス部 5 コンロッド 6 ピン孔 7 天板 8 リブ部 8a リブ部の内側面 8b リブ部の側面 8c リブ部の丸角コーナー部 9 オイル孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面に左右一対のボス部を、外周面にオイ
    ルリング溝を各々備え、前記両ボス部に、その間におけ
    るコンロッドを貫通するピストンピンが嵌まるピン孔を
    穿設し、更に、内面のうち天板と前記ボス部との間に、
    これらを一体的に連結するリブ部を設ける一方、前記オ
    イルリング溝から内向きに貫通するオイル孔を穿設して
    成るピストンにおいて、 前記リブ部における内側面とピン孔の軸線方向から見て
    左右両側面とのコーナー部を、前記ボス部の内側面と外
    周面との丸角コーナー部における半径よりも大きい半径
    を有する丸角コーナー部に形成することを特徴とする内
    燃機関用ピストンの構造。
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