JP2004525250A - 高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法 - Google Patents

高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004525250A
JP2004525250A JP2002589523A JP2002589523A JP2004525250A JP 2004525250 A JP2004525250 A JP 2004525250A JP 2002589523 A JP2002589523 A JP 2002589523A JP 2002589523 A JP2002589523 A JP 2002589523A JP 2004525250 A JP2004525250 A JP 2004525250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl butyral
group
crosslinking
formula
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002589523A
Other languages
English (en)
Inventor
ベルント パーペンヒューズ
Original Assignee
クラレイ スペシャリティーズ ヨーロッパ ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クラレイ スペシャリティーズ ヨーロッパ ゲーエムベーハー filed Critical クラレイ スペシャリティーズ ヨーロッパ ゲーエムベーハー
Publication of JP2004525250A publication Critical patent/JP2004525250A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/28Condensation with aldehydes or ketones
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10761Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing vinyl acetal
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/15Heterocyclic compounds having oxygen in the ring
    • C08K5/151Heterocyclic compounds having oxygen in the ring having one oxygen atom in the ring
    • C08K5/1535Five-membered rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

本発明は、ポリビニルブチラールを、架橋剤としてのベンゾフラノンおよび/または少なくとも1つのベンゾフラノン誘導体で架橋させて得られる、高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリビニルブチラール類を可塑剤と共に押出し加工してフィルムを得ることは知られており、このようなフィルムは、特に、積層安全ガラスの製造に用いられる。
【0003】
これらのポリビニルブチラール類の分子量を増大させるために、欧州公開特許第2111818号(特許文献1)には、ポリビニルブチラール類を安定な分子間ジアセタール結合を介して架橋させることが提案されている。この架橋は、少なくとも2つのアルデヒド基を持つアルデヒド類により起こさせる。この場合、架橋剤は、ポリビニルアルコールをブチルアルデヒドでアセチル化する前か、アセチル化の間に添加される。
【0004】
しかしながら、アルデヒド類の反応性が高いため、ポリビニルブチラールをジアルデヒドで架橋させる場合、得られるポリビニルブチラール類は分子量が非常に高くなり、幾分不溶性のものとなる。また、選択性が低いため、架橋反応の制御が難しく、そのため、再現性のある品質の製品を製造することは非常に困難である。
【0005】
【特許文献1】
欧州公開特許第2111818号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、非架橋品と比べて機械強度が高く、しかも再現性良く製造し得るポリビニルブチラール類を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
驚くべきことに、ベンゾフラノンまたはその誘導体を用いて架橋を行うことにより、高分子量ポリビニルブチラール類が再現性良く製造し得ることが見出された。
【0008】
これらの化合物は、通常、種々のポリマーの安定剤として用いられるもので、熱的もしくは機械的応力による分子量の減成を効果的に抑えるものである。したがって、これらの化合物が分子量を減成させるのとは反対にそれを増大させるものであり、したがって架橋剤添加物として適しているという事実は、全く新規で、またそれ以上に、全く予期し得ぬものである。
【0009】
本発明によれば、ポリビニルブチラールを、架橋剤としてのベンゾフラノンおよび/または少なくとも1つのベンゾフラノン誘導体で架橋させて得られる、高分子量架橋ポリビニルブチラールが提供される。
【0010】
好適な架橋剤は、式(I)の化合物である:
【化3】
Figure 2004525250
式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、互いに独立して、水素、水酸基、C〜C18アルキル基、無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたフェニル基、C〜Cフェニルアルキル基、無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたC〜C12シクロアルキル基、またはC〜C18アルコキシ基を表し、Rは上記でR、R、R、R、R、RおよびRに関して規定したと同じ基を表すか、または式(II)の基を表す:
【化4】
Figure 2004525250
式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、上記で規定したと同じ基を表し、RおよびRは互いに独立して、水素またはC〜Cアルキル基を表し、R、R、R、RおよびRの少なくとも2つは水素である。
【0011】
特に好ましい架橋剤は、式(I)の化合物であり、かつ、式中、
が水素であり、および/または
〜Rが水素であり、および/または
とRがC〜C18アルキル基、特にt−ブチル基、または無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたフェニル基である化合物である。
が式(II)の基である場合、RおよびRは好ましくはいずれもメチル基である。
【0012】
ベンゾフラノン誘導体による架橋のメカニズムは判っておらず、そのため、ポリビニルブチラール分子同士を連結する構造単位を示すことはできない。
【0013】
本発明のポリビニルブチラール類は、従来のものと比べ著しく高い機械強度を有する。
【0014】
出発原料として用いるポリビニルブチラールとしては、従来から当業者に公知のいかなるものでも使用可能であり、原料ポリビニルブチラールの分子量には制限は全く無い。しかし、少なくとも50000g/molのモル質量を持つポリビニルブチラールを用いることが好ましい。出発原料として用いるポリビニルブチラール中のポリビニルアルコールの含量は好ましくは10〜25重量%であり、特に好ましくは16〜23重量%である。出発原料として用いるポリビニルブチラール中のポリ酢酸ビニルの含量は好ましくは0〜20重量%である。
【0015】
好ましい態様においては、本発明で製造される高分子量架橋ポリビニルブチラール類は、可塑剤または可塑剤の混合物を含む。この場合、用いる可塑剤は当業者に公知のいかなる可塑剤が使用でき、特に、多塩基酸のエステル、多価アルコールのエステルまたはオリゴエーテルグリコールのエステルが使用できる。好ましい可塑剤としては、例えば、脂肪族ジオール、脂肪族ポリエーテルジオールまたはポリエーテルポリオールの脂肪族カルボン酸ジエステルが挙げられ、特に、ジ、トリもしくはテトラエチレングリコールの脂肪族もしくは芳香族(C〜C12)カルボン酸のジエステル、その他脂肪族もしくは芳香族(C〜C18)ジカルボン酸と脂肪族(C〜C12)アルコールとのジエステル(好ましくはアジピン酸ジヘキシル)、その他上記のエステルの混合物が挙げられる。用いる可塑剤の量は当業者により知られている量でよく、好ましい可塑剤の含有量は、PVB100重量部につき25〜80重量部である。
【0016】
本願は、また、本発明のポリビニルブチラールの製造方法を提供するが、該方法は、ポリビニルブチラールに架橋剤および、適切な場合には、可塑剤を加え、適切な場合には均質化し、80℃から280℃の範囲の温度で熱架橋させることからなる。
【0017】
好ましい態様においては、架橋を触媒するアルカリ性または酸性の添加剤を用いる。
【0018】
このようなアルカリ性または酸性の添加剤としては、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の水酸化物、アルカノエート、カルボン酸塩、硫酸塩、塩化物、硝酸塩もしくはリン酸塩、遊離の有機および/または無機酸、およびアミン類が挙げられる。
【0019】
本発明の高分子量架橋ポリビニルブチラール類の製造を、1つの態様に関して、更に詳細に説明するが、本発明の製造方法、はこの態様に限定するものではない。
【0020】
例えば、架橋剤を可塑剤に溶解した後、ポリビニルブチラールに加え、得られた混合物を均質化することができる。
【0021】
この場合、架橋剤の濃度は、ポリビニルブチラールに基づき、好ましくは0.001から2.0重量%の範囲、特に好ましくは0.005から1.0重量%の範囲、殊に0.01から0.5重量%の範囲である。
【0022】
熱架橋は、当業者に知られているいかなる加熱可能な装置、例えばニーダーまたはオートクレーブ中で行うことができるが、好ましくは押出し機で、好ましくは80℃から280℃の範囲の溶融温度で行うのが良い。
【0023】
架橋反応はポリマーの塩基性により促進されるが、これは通常ポリビニルブチラールを安定化するために行われる。
【0024】
本願は、また、本発明の高分子量架橋ポリビニルブチラールからなる成型用組成物を提供する。
【0025】
記載の押出し方法は、スリットダイを用いることにより、本発明のポリビニルブチラールを直接フィルムに加工することができる。ポリビニルブチラールフィルムの製造方法は当業者が熟知するするものである。本発明の高分子量架橋ポリビニルブチラールからなるフィルムは、例えば酸化防止剤、紫外線安定剤、染料、顔料、離型剤等、他の従来慣用の添加剤を含むことができる。
【0026】
本願は、従って、本発明の高分子量架橋ポリビニルブチラールからなるフィルムを提供する。
【0027】
本発明のフィルムは、高められた破断引張応力を有し、このことは、フィルムの主な用途分野である積層安全ガラスの製造のために特に有利である。
【0028】
また、本願によれば、積層安全ガラスの製造を目的とする、本発明のフィルムの使用が提供される。
【0029】
次に本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例に減縮されるものではない。
【0030】
試験方法
PVBのポリビニルアルコール含量
本試験のために、PVBをピリジン中で過剰の無水酢酸によりアセチル化する。反応の後、過剰の無水酢酸を水により加水分解し、得られた酢酸を水酸化ナトリウム溶液をもちいて電位差滴定を行う。PVOH含量は水酸化ナトリウム溶液の消費量から計算する。
【0031】
PVBのポリ酢酸ビニル含量
本試験のために、PVBをベンジルアルコール/エタノール混合液に溶解する。過剰のアルコール性水酸化カリウム溶液を用いて、アセチル基をケン化する。次いで、過剰の水酸化カリウム溶液を塩酸で逆滴定する。ポリ酢酸ビニル含量は塩酸の消費量から計算する。
【0032】
PVBのアルカリ滴定濃度
本試験のために、PVBをエタノールに溶解し、これを0.01モル塩酸で緑から紫へ変色するまで滴定する。指示薬はメチレンブルーとニュートラルレッドとの混合物である。アルカリ滴定濃度は塩酸の消費量から計算する。
【0033】
MwおよびMn
成型用組成物中のポリビニルブチラールの分子量は、RI検出器を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により決定する。検出器は、静的光散乱により絶対値が予め決定された、PVB較正曲線を用いて較正する。測定値はg/モルで表す。
【0034】
破断引張応力
破断引張応力の測定に先立ち、フィルムを23℃、相対湿度50%の条件下24時間放置する。破断引張応力は、引張および圧縮強度試験機(キャディス社製、モデルBRP201)を用いDIN53455により測定する。測定値はN/mmで表す。
【0035】
メルトインデックス
メルトインデックスの測定に先立ち、フィルムを23℃、相対湿度50%の条件下24時間放置する。フィルムを、メルトインデックス試験機(ゲートフェルト社製、モデルMP−D)を用い、190℃、荷重2.16kgの条件下、2mmのダイをもちいてISO1133により測定する。測定値はg/10分で表す。
【実施例】
【0036】
混合および押出し
押出しに先立ち、積層安全ガラスの製造に典型的なポリビニルブチラール(PVB)類(分析パラメータは下記に示す)を、トリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエート(セラニーズ社製)可塑剤と混合する。混合は、ブラーベンデル実験室混合機(モデル826801)を用いて行う。
【0037】
本発明の実施例の場合には、上記混合の前に、本発明の架橋剤を所定量可塑剤に溶解させておく。PVB/架橋剤混合物を、厚さ0.8mmの平坦フィルムに押出す。実施例および比較例の全てにおいて、押出しは、溶融温度190℃で、溶融ポンプおよびスリットダイを備えた、二つの反対方向回転スクリューを持つスクリュー押出し機を用いて行う。
【0038】
実施例1〜3および比較例4
各例において、370gのPVB(ポリビニルアルコール含量:20.9重量%、ポリ酢酸ビニル含量:1.1重量%、アルカリ滴定濃度:PVB100gあたり0.01M塩酸13ml、Mw:104,200g/mol、Mn:53,600g/mol)と130gのトリエチレングリコールジ−n−ヘプタノエートを用いた。用いた架橋剤(下記参照)、その濃度(単位はPVBに基づくppm)および得られたフィルムの測定値を表1に示す。
【0039】
実施例5〜7および比較例8
実施例1〜3および比較例4と同様な方法(各例において、PVB/可塑剤混合比は同一)を用いた。用いたポリビニルブチラールの分析パラメータは次の通りである。ポリビニルアルコール含量:20.4重量%、ポリ酢酸ビニル含量:0.9重量%、アルカリ滴定濃度:PVB100gあたり0.01M塩酸24ml、Mw:103,400g/mol、Mn:53,200g/mol
【0040】
試験にもちいた架橋剤は式(I)で示され、CはRとRがt−ブチル基でその他が水素、AはCと同じであるがRとRがメチル基、BはCと同じであるがRがメチル基である。即ち、
A=5,7−ジ−t−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン
−2−オン
B=5,7−ジ−t−ブチル−3−(4−メチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−
オン
C=5,7−ジ−t−ブチル−3−フェニル−3H−ベンゾフラン−2−オン
【0041】
【表1】
Figure 2004525250
【0042】
以上の実施例は、ベンゾフェノン誘導体がPVB熱架橋することを示している。架橋剤の作用により分子量が増大することは、重量平均Mwの増加から、およびメルトインデックス値の減少からわかる。架橋反応は架橋剤の濃度の増大(実施例3a〜cおよび7a〜c参照)により促進され、また、アルカリ滴定濃度の増大によっても促進されるように見受けられる(実施例1〜3と5〜7の差を参照)。破断引張応力の増大から判るように、架橋反応は、成型用組成物から製造されたフィルムの機械的性質の向上をもたらす。

Claims (11)

  1. ポリビニルブチラールを、架橋剤としてのベンゾフラノンおよび/または少なくとも1つのベンゾフラノン誘導体で架橋させて得られる、高分子量架橋ポリビニルブチラール。
  2. 用いる架橋剤が式(I)の化合物からなる、請求項1に記載のポリビニルブチラール:
    Figure 2004525250
    式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、互いに独立して、水素、水酸基、C〜C18アルキル基、無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたフェニル基、C〜Cフェニルアルキル基、無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたC〜C12シクロアルキル基、またはC〜C18アルコキシ基を表し、Rは上記でR、R、R、R、R、RおよびRに関して規定したと同じ基を表すか、または式(II)の基を表す:
    Figure 2004525250
    式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、上記で規定したと同じ基を表し、RおよびRは互いに独立して、水素またはC〜Cアルキル基を表し、R、R、R、RおよびRの少なくとも2つは水素である。
  3. 用いる架橋剤が式(I)の化合物からなり、式中、
    は水素であり、および/または
    〜Rは水素であり、および/または
    とRはC〜C18アルキル基、特にt−ブチル基、または無置換または1つ、2つもしくは3つのC〜Cアルキル基で置換されたフェニル基である、請求項1または2に記載のポリビニルブチラール。
  4. 用いる架橋剤が式(I)の化合物からなり、式中、Rは式(II)の基であり、RおよびRはメチル基である、請求項1、2または3に記載のポリビニルブチラール。
  5. 可塑剤を含む請求項1〜4の少なくとも1つに記載のポリビニルブチラール。
  6. ポリビニルブチラールに架橋剤および、適切な場合には、可塑剤を加え、適切な場合には均質化し、80℃から280℃の範囲の温度で熱架橋させることからなる、請求項1〜5の少なくとも1つに記載のポリビニルブチラールの製造方法。
  7. アルカリ性または酸性の添加剤により架橋を触媒する請求項6に記載の製造方法。
  8. 熱架橋を押出し機で行う請求項6または7に記載の製造方法。
  9. 請求項1〜5の少なくとも1つに記載のポリビニルブチラールからなる成型用組成物。
  10. 請求項1〜5の少なくとも1つに記載のポリビニルブチラールからなるフィルム。
  11. 積層安全ガラスの製造を目的とする請求項10に記載のフィルムの使用。
JP2002589523A 2001-03-28 2002-03-22 高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法 Pending JP2004525250A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10115222A DE10115222A1 (de) 2001-03-28 2001-03-28 Hochmolekulare, vernetzte Polyvinylbutyrale, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung
PCT/EP2002/003218 WO2002092644A1 (de) 2001-03-28 2002-03-22 Hochmolekulare, vernetzte polyvinylbutyrale, verfahren zu deren herstellung sowie deren verwendung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004525250A true JP2004525250A (ja) 2004-08-19

Family

ID=7679345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002589523A Pending JP2004525250A (ja) 2001-03-28 2002-03-22 高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6984690B2 (ja)
EP (1) EP1390415B1 (ja)
JP (1) JP2004525250A (ja)
KR (1) KR20030085580A (ja)
AT (1) ATE366263T1 (ja)
BR (1) BR0208454A (ja)
DE (2) DE10115222A1 (ja)
WO (1) WO2002092644A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023100589A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 ダイキン工業株式会社 フッ素ゴム架橋用組成物および成形品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008582A1 (ja) * 2010-07-16 2012-01-19 積水化学工業株式会社 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2448260A (en) * 1944-10-16 1948-08-31 Du Pont Polyvinyl ethers
US5179171A (en) * 1985-05-24 1993-01-12 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Random copolymer, and process for production thereof
CA1276744C (en) * 1985-07-02 1990-11-20 George Etienne Cartier Cross-linked polyvinyl butyral
US4654179A (en) * 1985-07-02 1987-03-31 Monsanto Company Polyvinyl butyral sheet roughness control
EP0535842B1 (en) * 1991-10-01 1996-01-10 Zeneca Limited Benzofuranones
US5334739A (en) * 1992-11-30 1994-08-02 Ciba-Geigy Corporation Process an alpha monoclinic crystalline modification of 2,2',2"-nitrilo[triethyl-tris-(3,3',5,5'-tetra-tert-butyl-1,1'-biphenyl-2,2'-diyl)phosphite]
DE4330354A1 (de) * 1993-09-08 1995-03-09 Henkel Kgaa Durch Luftzutritt aktivierbare polymerisierbare Zusammensetzung mit olefinisch ungesättigten Verbindungen
CH686306A5 (de) * 1993-09-17 1996-02-29 Ciba Geigy Ag 3-Aryl-benzofuranone als Stabilisatoren.
GB2309694B (en) * 1996-02-01 2000-02-16 Ciba Sc Holding Ag Norbornene-substituted bisphenol antioxidants
DE19730629C2 (de) * 1997-07-17 2001-06-13 Borealis Gmbh Schwechat Mannsw Modifizierte, Methylensequenzen enthaltende Polymere, Verfahren zur Herstellung und Verwendung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023100589A1 (ja) * 2021-11-30 2023-06-08 ダイキン工業株式会社 フッ素ゴム架橋用組成物および成形品

Also Published As

Publication number Publication date
DE10115222A1 (de) 2002-10-10
KR20030085580A (ko) 2003-11-05
BR0208454A (pt) 2004-03-30
EP1390415B1 (de) 2007-07-04
US6984690B2 (en) 2006-01-10
US20050101729A1 (en) 2005-05-12
DE50210417D1 (de) 2007-08-16
WO2002092644A1 (de) 2002-11-21
ATE366263T1 (de) 2007-07-15
EP1390415A1 (de) 2004-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6835784B2 (en) High-molecular, cross-linked polyvinyl butyrals, method for the production thereof and their use
RU2301234C2 (ru) Высокомолекулярные сшитые поливинилбутирали, способ их получения, а также их применение
RU2277107C2 (ru) Поливинилбутирали, содержащие пластификатор, способ их получения и их применение для получения пленок для применения в ламинированных защитных очках
KR100554212B1 (ko) 부분 아세틸화된 폴리비닐알코올로 이루어진 가소성시이트
US5434207A (en) Plasticizer-containing polyvinylbutyrals with improved adhesion-reducing properties with respect to silicate glass, processes for their preparation and their use
RU2105016C1 (ru) Полимерная композиция на основе поливинилбутираля и многослойное стекло из силикатных стеклянных пластин с промежуточным слоем
EP2336199B1 (de) Polyvinylacetal mit hoher fliessfähigkeit und hiermit hergestellte weichmacherhaltige folie
JPS5913542B2 (ja) 合せガラス用の中間シ−トを製造するためのポリビニルブチラ−ル混合部およびその製造方法
JPS6155102A (ja) 低下した接着力および改善された抗張力を有するポリビニルブチラールの製造方法
US5466751A (en) Plasticized polymer moldings made from modified polyvinyl butyrals
US4533601A (en) Polyvinylbutyral films which contain plasticizer and have a reduced adhesive power on glass
JP2004525250A (ja) 高分子量架橋ポリビニルブチラール類、それらの使用、およびそれらの製造方法
JP2009520856A (ja) ポリビニルブチラールの変性方法
JPS60245660A (ja) 可塑剤含有の熱可塑性ポリビニルブチラール成形材料の対ガラス接着力を低下させる方法
JPH01252556A (ja) 安全合せガラス用中間膜組成物
US2388802A (en) Polyvinyl ketal acetal resin
JPH0128775B2 (ja)
JPH0551505A (ja) ポリビニルアセタール組成物
US2213752A (en) Polyvinyl acetal resin sheets containing a tetrahydrofurfuryl ester of phthalic acid
JPH11287797A (ja) ポリビニルアセタール樹脂の相溶性評価方法及び合わせガラス用中間膜組成物
JPH06191904A (ja) 遮音性合わせガラス用中間膜及びそれを用いた遮音性合わせガラス
JPH08190014A (ja) 偏光膜
JP2010042982A (ja) 合わせガラス用中間膜、及び、合わせガラス
MXPA00005277A (en) Intermediate film for laminated glass and laminated glass

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050322

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20050927