JP2004525164A - 4−シアノ−トリフルオロ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオノ−m−トルイジドとPVPを含む固体医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、PVPを含んだ固体分散体中に薬物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む医薬製剤に関する。ある実施態様においては、薬物の>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。本発明はさらに、このような製剤によってもたらされる薬物の医薬日用量に関する。本発明はさらに、薬物のバイオアベイラビリティを増大させるために、薬物の血漿濃度の患者間変動性を少なくするために、薬物の貯蔵安定性を増大させるために、あるいは患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するために、薬物(ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される)を含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、PVPを含んだ固体分散体中にビカルタミド〔化学名:4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〕を含む医薬製剤に関する。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。本発明はさらに、このような製剤によって供給される4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量(a daily pharmaceutical dose)に関する。本発明はさらに、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティを増大させるために、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を少なくするために、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの貯蔵安定性を高めるために、あるいは患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するために、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する(ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される)。
【0002】
(発明の背景)
ビカルタミドは非ステロイド系の抗アンドロゲンであり、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのラセミ化合物である。ビカルタミドは、カソデックス(CASODEX、商品名) (アストラゼネカ社から市販)の商品名で知られている。EP-100172は、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〔EP-100172では、4-シアノ-3-トリフルオロメチル-N-(3-p-フルオロフェニルスルホニル-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオニル)アニリンと命名されている〕を、実施例6の表の8番目に記載の化合物として開示している。対応する構造が式Iにて示されている。
【0003】
【化1】
Figure 2004525164
【0004】
ビカルタミドは、前立腺ガンと戦うのに使用することができる。ビカルタミドの抗アンドロゲンとしての特性や有用性が、B J A Furrらによる「Urology, 1996, 47(Suppl. 1A), 13-25」及びG J C Kolvenbagらによる「Urology, 1996, 47(Suppl. 1A), 70-79」に概説されている。4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドは、別個のR-エナンチオマー形とS-エナンチオマー形にて存在することができる。R-エナンチオマーは(−)異性体であり、インビボにて薬理学的に活性な化合物である。これらのエナンチオマーのさらなる詳細に関しては、TuckerとChestertonによる「J. Med. Chem. 31, pp885-887(1988)」を参照のこと。
【0005】
ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの化学合成が米国特許第4,636,505号に開示されており、該特許の開示内容を参照により本明細書に含める。R-エナンチオマーは、ラセミ化合物からエナンチオマーを分割することによって得ることもできるし、あるいはキラル酸のジアステレオマーエステルの分別結晶又はクロマトグラフィー分離を使用してエナンチオマーの前駆体を分割することによって得ることもできる。しかしながら、エナンチオマーを得るための通常の手法を使用する他の方法は当業者には周知である。例えば、R-エナンチオマーは、単純な結晶化やクロマトグラフィー分割によって得ることができる〔例えば、WilenとLochmullerによる「“Tables of Resolving Agents”, J. Chromatography, 113, 283-302(1975)」及びE L Elielによる「Stereochemistry of Carbon Compounds, McGraw Hill(1962)」を参照〕。他の方法によれば、カルボン酸前駆体である3-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン酸とキラルアミンとのジアステレオマー塩を分別結晶することで、前記カルボン酸前駆体を分割する。上記のTuckerとChestertonによる文献は、ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドからR-エナンチオマーとS-エナンチオマーをクロマトグラフィー分離することを開示している。この方法によれば、ラセミ化合物のR-カンファノイルエステルをクロマトグラフィー分離し、エステルを加水分解し、そしてR-エナンチオマーとS-エナンチオマーに酸化する。本発明にて使用するエナンチオマーを得る方法の例証がもたらされるよう、該文献の開示内容を参照により本明細書に含める。
【0006】
ビカルタミド〔ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〕は、男性の前立腺ガンと戦うために、従来の経口錠剤の形態で(例えば、150mgの単独療法日用量にて)使用されている。患者に対するビカルタミドのバイオアベイラビリティは、ある程度は、胃腸管における薬物の溶解速度と溶解性(胃腸管における粘膜を通しての吸収に影響を及ぼす)によって決まる。一連の製剤に対するビカルタミドの相対バイオアベイラビリティは、ビカルタミドの血漿濃度vs.ビカルタミド投与後経過時間のグラフの曲線下面積(the area under the curve; AUC)を求めることによって評価することができる。従来の錠剤形態で投与されるビカルタミドのバイオアベイラビリティに対しては、薬物の溶解速度と溶解度が最適以下である(sub-optimal)ことから、相当程度の患者間変動性が観察される。この結果、ある割合の患者において治療効果が最適以下となることがある。さらに、従来の錠剤を投与した後に達成可能な最大全身性曝露(the maximum systemic exposure)が限定され、したがって、150mgを超える従来の錠剤用量においては、ビカルタミドのバイオアベイラビリティが大幅に低下する。300mgを超える従来の錠剤用量においては、全身性曝露のさらなる大幅な増大は達成されない。
【0007】
薬物のバイオアベイラビリティを増大させることによって、及び/又は薬物の血漿濃度の患者間変動性を少なくすることによって(この結果、薬物の吸収において患者間変動性が少なくなる)、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの治療ポテンシャル(therapeutic potential)を高めることが望ましいと考えられる。
【0008】
このようにバイオアベイラビリティを増大させれば、従来の製剤を使用した場合に見られるのと同じレベルのバイオアベイラビリティを達成するのに必要とされる4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの日用量を減らすことができるという点で有用となる。
【0009】
相対的により高いバイオアベイラビリティを達成することの利点としてはさらに、従来の製剤を使用して現在処置されているより進んだ段階の前立腺ガンにまで処置を広げることができる、ということが考えられる。このことは、例えば4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを単独療法(すなわち、LHRHアナログ療法又は去勢手術とは組み合わせない)として使用して、例えば転移性前立腺ガンに罹患した患者を処置するのに有用となりうる。
【0010】
さらに他の利点として、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性が少なくなる(この結果、薬物吸収の患者間変動性が少なくなる)ことも望ましい点である。これにより、処置の予測可能性が高まり、患者個体群における処置の均一性が高まる。
【0011】
さらに、貯蔵安定性の良い4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド製剤が得られることが望ましい。
【0012】
EP-0988863は、溶解性の低い薬物一般のバイオアベイラビリティを増大させるという問題を取り扱っている。4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドについては具体的に述べられていない。開示されている解決策は、薬物の水不溶性錯体と水不溶性のイオン性ポリマーとを含む製剤を提供することである。特定の種類のポリマーは必要とされず、ポリマーはカチオン性であってもアニオン性であってもよいが、約80,000Dより大きい分子量と約50℃以上のガラス転移温度を有していなければならない。
【0013】
EP-1027886も、溶解性の低い薬物一般のバイオアベイラビリティを増大させるという問題を取り扱っている。この場合も、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドについては具体的に述べられていない。開示されている解決策は、溶解度の低い薬物とポリマーとを含む固体分散製剤を提供することである。後者は、50%相対湿度での測定にて少なくとも100℃のガラス転移温度を有する限り、使用可能な多くのポリマーのいずれであってもよい。
【0014】
本発明は、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの治療ポテンシャルを前述のように増大させることによって、ビカルタミド(ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド)の従来の製剤を改良することを目的としている。
【0015】
本発明は、貯蔵安定性を高めた4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド製剤を提供することを目的としている。
【0016】
(発明の概要)
本発明は、PVPを含んだ固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む、患者に粘膜投与するための医薬製剤を提供することによって、上記目的の少なくとも1つを果たす。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。
【0017】
本発明はさらに、PVPを含んだ固体分散体中に10〜1500mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む、患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するための、患者に対して粘膜投与可能な、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量を提供する。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。さらなる実施態様においては、医薬日用量は、25〜600mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む。
【0018】
本発明のさらなる態様は、(a)患者における4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティ増大させるために; あるいは(b)患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するために、患者に粘膜投与可能な医薬の製造において、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〔ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される〕を含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する。後述するように、前立腺ガンの危険性を少なくすることは、前立腺ガンの再発の危険性を少なくすることを含む。
【0019】
本発明はさらに、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を少なくするために、患者に粘膜投与可能な医薬の製造において、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。
【0020】
本発明はさらに、医薬製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの貯蔵安定性を高めるために、医薬製剤の製造において、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。
【0021】
本発明の他の態様は、医薬製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの貯蔵安定性を高めるためだけでなく、患者における4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティ増大させるために、及び/又は4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を少なくするために、患者に粘膜投与可能な医薬製剤の製造において、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〔ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される〕を含んだ固体分散体中にPVPを使用することに関する。
【0022】
後述しているように、薬物の配合割合が比較的高い固体分散体に対する本発明のさらなる利点は、薬物のより高い割合がS-形態で供給されている場合の類似の固体分散体と比較して、薬物の溶解性が向上していることにある。
【0023】
(発明の詳細な説明)
本発明者らは、前記した目的の少なくとも1つを果たす可能性のある手段として固体分散体製剤を研究することを選んだ。4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの治療ポテンシャルを増大させるという目的に対し、本発明者らは、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティを増大させること、及び4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を減少させることの一方もしくは両方を達成することによって治療ポテンシャルを増大させようとした。
【0024】
従来技術によれば、一般的な薬物のバイオアベイラビリティを増大させるために、固体分散体用に使用できそうなポリマーが広範囲に開示されている。本発明者らは、驚くべきことに、固体分散体における4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドに特にPVPを配合することによって、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの治療ポテンシャルを増大させることができる、ということを見出した。ある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。後述の実施例部分(これに限定されない)にて示しているように、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの治療ポテンシャルのこのような増大は、他のポリマーを使用した場合には達成されない。
【0025】
PVPは他の種々の名称でも知られている〔例えば、ポリビニルピロリドン、ポリ[1-(2-オキソ-1-ピロリジニル)エチレン]、ポリビドン、及び1-ビニル-2-ピロリドンポリマー〕。PVPは、下記の表に示すように種々のグレードにて入手可能である。
【0026】
【表1】
Figure 2004525164
【0027】
ある実施態様においては、本発明は、≦90のK値を有するPVPを使用する。例えば、PVPは、≦60又は≦30であるが、しかし≧15、≧17、又は≧25というK値範囲を有する。1つの例では、K値は25、17、15、及び12から選択される。
【0028】
ある実施態様においては、少なくとも1種のPVPポリマーを含んだ固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドが存在する。したがって、K値が異なる2種以上のPVPポリマーの混合物を使用することができる、と考えられる。
【0029】
4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド対PVPの好ましい重量比は1:0.25〜1:10である。この範囲の下限は、1:1、1:2、1:3、又は1:>3であるのがさらに好ましい。この範囲の上限は、1:≦3、1:5、又は1:7であるのが好ましい。特に好ましい比は、1:5、1:4、及び1:3である。ある実施態様においては、範囲は1:>3〜1:10である。他の実施態様においては、範囲が1:0.25〜1:≦3であり、固体分散体が湿潤剤を含む。湿潤剤については後述する。
【0030】
本発明のある態様は、患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するための、患者に対して粘膜投与可能な、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量を提供し、このとき前記医薬日用量は、PVPを含んだ固体分散体中に10〜1500mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む。ある実施態様においては、医薬日用量は25〜600mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む。
【0031】
本発明の他の態様は、患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するための、患者に対して粘膜投与可能な、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量を提供し、このとき前記医薬日用量は、PVPを含んだ固体分散体中に10〜1500mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含み、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される。ある実施態様においては、医薬日用量は、25〜600mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む。
【0032】
医薬日用量は、1500mg、1250mg、1000mg、800mg、700mg、600mg、500mg、450mg、400mg、300mg、200mg、150mg、125mg、100mg、75mg、50mg、25mg、15mg、又は10mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含むのが好ましい。ある実施態様においては、医薬日用量は150mg又は450mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む。
【0033】
ほとんどの国では、カソデックスの1日1回用量(once a day dose)は、転移性前立腺ガンを処置するためにLHRHaと組み合わせて使用する場合には50mg(カソデックス50)であり、また局所進行前立腺ガンの処置における単独療法として使用する場合には150mg(カソデックス150)である。約7日の平均半減期にて、患者が、血液/血漿中における薬物の最適定常状態濃度(初回量後における濃度より平均で約10倍高い)に達するまでに一般には1〜2ヶ月かかる。カソデックスの活性の全て又はほぼ全ては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのR-エナンチオマーによるものと考えられている。したがって、R-形だけを含む製剤を使用すると、カソデックスの従来の50mg用量に対する薬物動態学的な生物学的等価用量を達成するには25mg用量しか必要とされず、そしてさらに、PVPを含む新規製剤によってバイオアベイラビリティが増大すると、用量はわずか10mgで済むようになる。前述したように、従来の1日1回50mg又は1日1回150mgのカソデックス処置を適用すると、薬物の最適定常状態レベルに達するのに1ヶ月以上かかる。本発明の新規製剤を使用すると、カソデックスを配合した1種以上の用量を患者に投与することによって、血液中における定常状態薬物レベルに達する時間を減少させることが可能であり有益であることが明らかになる。平均定常状態用量濃度は単回用量後の濃度の約10倍であるので、このような負荷用量(a loading dose)は、組み合わせ療法に対しては最大500mg(10×50mg)にもなることがあり、また単独療法に対しては最大1500mg(10×150mg)にもなることがある。最適定常状態用量濃度に達するのにかかる時間が短縮されると、臨床的恩恵がもたらされると思われる。
【0034】
例えば、カソデックス150と同等の血液中薬物の定常状態濃度を達成するのに必要とされる負荷用量は、カソデックス150と生物学的に等価(BE)である用量における新規製剤のバイオアベイラビリティに対する、150mgを超える用量における新規製剤の相対バイオアに依存する。かなり広い範囲にわたって用量が直線性を示すと仮定すれば、BE用量の倍数としての負荷用量は以下のようになると推定される:
負荷用量 3×BE用量:約5用量後に定常状態が達成される。
【0035】
負荷用量 4×BE用量:約3用量後に定常状態が達成される。
負荷用量 6×BE用量:約2用量後に定常状態が達成される。
負荷用量 10×BE用量:約1用量後に定常状態が達成される。
【0036】
本発明のさらなる態様によれば、1以上の負荷用量の、PVPを含む固体分散体中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを投与し、次いで維持日用量(daily maintenance doses)の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド(これもPVPを含んだ固体分散体中に含まれていてもよい)を患者に投与することを含む、前立腺ガンに罹患した患者を処置する方法が提供される。
【0037】
維持用量(maintenance dose)とは、従来のカソデックスと生物学的にほぼ(±約25%)等価であるような用量(すなわち、カソデックス50、カソデックス150、又はこれらの間の用量)を意味している。負荷用量(loading dose)とは、維持用量より少なくとも2倍多い用量を意味している。別の例では、負荷用量は、維持用量の3倍、4倍、5倍、6倍、8倍、又は10倍である。維持用量に切り換える前に投与する必要のある負荷日用量数は、負荷用量によって達成される濃度に依存する。この数は、当業者であれば容易に決定することができる。
【0038】
従来のカソデックス50を使用する一例として、用量が直線性を有すると仮定して、従来のカソデックスの約500mg又は600mgと生物学的に等価であるような、本発明の新規配合薬物の負荷用量を患者に単回投与し、次いで従来のカソデックス50の日用量の連続投与又はPVPを含んだ固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む新規製剤のBE用量の投与をすることができる。他の例においては、従来のカソデックスの300mg用量と生物学的に等価であるような、本発明の新規配合薬物の負荷日用量を患者に2回連続的投与し、次いで従来のカソデックス50の日用量の連続投与又はPVPを含んだ固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む新規製剤のBE用量の投与をすることができる。
【0039】
製剤又は用量中にさらに賦形剤を組み込むことができる。例えば、製剤又は用量は、1種以上の充填剤、結合剤、崩壊剤、及び/又は滑剤を含んでよい。
適切な充填剤としては、例えば、ラクトース、砂糖、スターチ、変性スターチ、マンニトール、ソルビトール、無機塩、セルロース誘導体(例えば、微晶質セルロースやセルロース)、硫酸カルシウム、キシリトール、及びラクチトールなどがある。
【0040】
適切な結合剤としては、例えば、ラクトース、スターチ、変性スターチ、砂糖、アラビアゴム、トラガカントゴム、グアーガム、ペクチン、ワックス結合剤、微晶質セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コポリビドン、ゼラチン、及びアルギン酸ナトリウムなどがある。
【0041】
適切な崩壊剤としては、例えば、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、グリコール酸ナトリウムスターチ、コーンスターチ、微晶質セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースなどがある。
【0042】
適切な滑剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸カルシウム、タルク、カルナバワックス、水素化植物油、鉱油、ポリエチレングリコール、及びステアリルフマル酸ナトリウムなどがある。
【0043】
加えることのできるさらなる従来の賦形剤としては、保存剤、安定剤、酸化防止剤、シリカ・フローコンディショナー(silica flow conditioners)、粘着防止剤、又はグライダント(glidants)などがある。
【0044】
他の適切な充填剤、結合剤、崩壊剤、滑剤、及び使用することのできるさらなる賦形剤が、「Handbook of Pharmaceutical Excipients, 第3版」、「The Theory and Practice of Industrial Pharmacy, 第3版, 1986」、「Pharmaceutical Dosage Forms 1998」、「Modern Pharmaceutics, 第3版, 1995」、及び「Remington’s Pharmaceutical Science 第20版, 2000」に記載されている。
【0045】
4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドは、固体分散体の1〜80重量%の量にて存在するのが好ましく、1〜50重量%の量にて存在するのがさらに好ましく、2〜20重量%又は2〜15重量%の量にて存在するのがさらに好ましい。
【0046】
1種以上の充填剤が、製剤又は用量の1〜70重量%の量にて存在するのが好ましい。
1種以上の結合剤が、製剤又は用量の2〜40重量%の量にて存在するのが好ましい。
1種以上の崩壊剤が、製剤又は用量の1〜10重量%の量にて存在するのが好ましく、4〜6重量%の量にて存在するのが特に好ましい。
【0047】
周知のように、ある特定の賦形剤は、結合剤かつ充填剤として、あるいは結合剤、充填剤、及び崩壊剤として作用することがある。一般には、充填剤と結合剤と崩壊剤が組み合わさった量が、例えば、製剤又は用量の1〜90重量%を構成する。
【0048】
1種以上の滑剤が、製剤又は用量の0.5〜3重量%の量にて存在するのが好ましく、1〜2重量%の量にて存在するのが特に好ましい。
1種以上の湿潤剤が、固体分散体中に0.1〜5重量%(例えば1〜2重量%)の量にて存在するのが好ましい。湿潤剤が存在すると、本発明を使用して達成される治療ポテンシャルのさらなる増大がもたらされる。適切な湿潤剤の例としては、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)、ドキュセート・ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリソルベート20、40、60、及び80)、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体(例えば、Cremophor RH40(商標))、及びポロキサマーなどがある。
【0049】
固体分散体を製造する方法は当業界に公知であり、一般には、薬物とポリマーを通常の溶媒中に溶解する工程、及びこの溶媒を蒸発させる工程を含む。溶媒は通常、使用するポリマーに応じて選択することができる。溶媒の例としては、アセトン、アセトン/ジクロロメタン、メタノール/ジクロロメタン、アセトン/水、アセトン/エタノール、ジクロロメタン/エタノール、又はエタノール/水などがある。溶媒を蒸発させる方法としては、ロータリー・エバポレーション、噴霧乾燥、凍結乾燥、及び薄膜エバポレーションなどがある。溶融押出、溶媒制御沈殿(solvent controlled precipitation)、pH制御沈殿、及び超臨界流体技術等の他の方法も使用することができる。
【0050】
固体分散体について、ある割合の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドをPVP中に溶解させることができる〔正確な割合(存在する場合)は、選択するPVPポリマーの種類に依存する〕という可能性を我々は排除しない。
【0051】
本発明の製剤において、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの少なくとも一部が、PVPを含んだ固体分散体中に非晶形で存在してよい。4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを非晶形で供給するとさらに有利となる、なぜなら4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの溶解性と溶解速度がさらに増大し、これにより本発明によって達成される治療ポテンシャルが増大するからである。薬物が非晶形で存在しているかどうかは、従来の熱分析又はX線回折によって明らかにすることができる。ある実施態様においては、製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの少なくとも25%が非晶形で存在する。この量は、少なくとも20%、30%、40%、50%、75%、90%、95%、又は99%であるのがさらに好ましい。最も好ましい実施態様は、製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの100%が非晶形で存在する場合の実施態様である。
【0052】
本発明の製剤と用量は粘膜投与可能である(すなわち、粘膜を通して吸収させるために粘膜に対して投与できる)。この目的を達する上で適切な投与経路としては、吸入による投与のほかに、経口投与、経鼻投与、及び直腸投与などがある。特に好ましいのは経口投与である。製剤の形態を錠剤にするか又は他の形態にするかは、投与経路に従って当業者により選択される。
【0053】
4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドは、患者におけるアンドロゲン活性を阻害するという点で、抗アンドロゲン効果をもたらすのに有用である。抗アンドロゲン効果は、ガン(例えば前立腺ガン)を処置するのに有用である。特定の例は、進行前立腺ガンと初期前立腺ガンである。抗アンドロゲン効果は、患者における前立腺ガンの発症又は再発(例えば、患者の治療を目的とした前立腺摘除術又は放射線療法の後における)の危険性を少なくするために予防の観点から有用である。この点は、遺伝学的に前立腺ガンにかかりやすい男性に対して特に有用である。従来の方法を利用して、前立腺ガンに罹る危険性に従って患者を分類できる〔例えば、家系の評価や、特定の血液タンパク質(例えば前立腺特異抗原(PSA))の長期にわたる測定によって〕。抗アンドロゲン効果の他の用途は、前立腺の非悪性疾患(例えば、良性の前立腺肥厚化や前立腺肥大)及び座瘡の処置である。
【0054】
患者は人間の男性(例えば成人)であるが、他の哺乳類に対する処置にも適用できると考えられる。
本発明の製剤又は用量のある実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの≧50%、≧60%、≧65%、≧70%、≧80%、≧85%、≧90%、≧95%、≧98%、≧99%、又はそのあたりがR-エナンチオマーの形で供給される。好ましい実施態様においては、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの100%又は実質的に100%がR-エナンチオマーの形で供給される。“実質的に100%”とは、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドが純粋のR-エナンチオマーとして供給されるか、又は微量(<1%)のS-エナンチオマーしか存在しないことを意味している。下記の実験セクションからわかるように、本発明においてはR-エナンチオマーがほとんどなので、良好な貯蔵安定性と増大した治療ポテンシャルを有する4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド製剤が得られる。
【0055】
(実験)
A :比較例
下記の例は本発明によるものではないが、本発明による実施例(セクションBを参照)を説明する上での適切な背景が得られるよう記載されている。
【0056】
種々の固体分散体製剤のインビトロ評価
本発明者らは、ビカルタミド(ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド)と代表的なPVPポリマー(この場合にはPVP K-25)とを含む固体分散体製剤を製造し、この固体分散体製剤と、数種の異なったポリマーとビカルタミドとを使用して得られる固体分散体とを比較した。従来のビカルタミド錠剤も比較のために組み込んだ。これらの製剤を、インビトロ溶解試験により治療ポテンシャルの改良に関して評価した。
【0057】
各製剤におけるビカルタミド:ポリマーの重量比は1:5であった。固体分散体を製造するのに以下のポリマーを使用した: ポリエチレングリコール(PEG)4000、PLA:PEG[2kDa, 2kDa](ポリ(ラクチド):ポリエチレングリコールのジブロックコポリマー)、及びPVP K-25。
【0058】
固体分散体製剤の製造
ビカルタミド:ポリマーの重量比が1:5である固体分散体を下記のように製造した。0.5gのビカルタミドと2.5gのポリマーを250mlの丸底フラスコ中に直接計量し、80mlのアセトン:ジクロロメタン(3:1)中に溶解した。ロータリーエバポレーター又は噴霧乾燥によって溶媒を除去した。この配合物を減圧オーブン中に置き、高真空にて40℃で24時間乾燥した。
【0059】
配合物をフラスコから取り出し、フリッチェ・ミル(Fritsch mill)を使用して粉砕乾燥した。次いで配合物を、高真空にて40℃でさらに24時間乾燥した。
1:5以外の重量比の配合物を得るためには、上記配合物の重量比と比例するように、プロセスにおける重量と体積を調節しなければならない。
【0060】
インビトロ溶解試験
(a) PVP 固体分散体 vs. 他のポリマーを含んだ固体分散体
配合物を硬質ゼラチンカプセル中に計量し(薬物50mgに相当)、900mlの媒体(0.25%ドデシル硫酸ナトリウム溶液)中に37℃で1時間(パドル速度75rpm)溶解した。プラスチック製シリンジを使用して、5分、10分、20分、30分、45分、及び60分にて5mlのサンプルを取り出した。各サンプルを周囲温度で15分遠心分離し(14,000rpm)、下記の条件を使用してHPLCにより分析した:
溶離液: 58%ACN/42%水/0.2%ギ酸
カラム: 15cmルナ(Luna) 5um, 内径3mmのカラム(ガード付き)
検出波長: 270nm
流量: 1ml/分
温度: 周囲温度
注入量: 10ul
保持時間: 約2分
図1は、種々の固体分散体に対して行われたインビトロ溶解試験の結果を示している。図1からわかるように、PVP固体分散体を使用すると100%ビカルタミド溶液が達成され、60分間の試験にわたって過飽和が保持された(すなわち、薬物の沈殿は観察されなかった)。この結果をPLA:PEG固体分散体に対する結果(従来の錠剤配合物を凌ぐような改良は認められなかった)と比較のこと。PEG4000固体分散体もPVP配合物よりかなり劣り、1:5の重量比に対して約50%ビカルタミド溶液しか達成されなかった。
【0061】
湿潤剤の使用による治療ポテンシャルの増大
5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を湿潤剤として使用する場合と使用しない場合について、溶媒の除去に対し噴霧乾燥法を使用して固体分散体を製造した。固体分散体のビカルタミド:ポリマーの重量比は1:3であった。
【0062】
固体分散体の製造
(a) SDS なし
400mlの混合溶媒(アセトン/ジクロロメタン(3:1))に3.0gの薬物(ビカルタミド)と9.0gのPVP K-25ポリマーを加えた。攪拌して完全に溶解させた。本溶液を噴霧乾燥器に入れ、溶媒を除去した。生成物はさらさらした白色粉末であった。
【0063】
(b) 5%SDS あり
400mlの混合溶媒(アセトン/ジクロロメタン(3:1))に0.6gのSDSを加えた。加熱しながら攪拌して完全に溶解させた。溶液を冷却してから3.0gの薬物(ビカルタミド)と9.0gのPVP K-25ポリマーを加え、攪拌して完全に溶解させた。本溶液を噴霧乾燥器に入れ、溶媒を除去した。生成物はさらさらした白色粉末であった。
【0064】
インビトロ溶解試験
この試験は上記のプロトコルに従って行った。図2は、放出されたビカルタミドの累加%vs.2種の配合物に対する時間の関係を比較している。図1からわかるように、ビカルタミド:ポリマーの重量比が1:3である固体分散体の場合、SDSを含む配合物は、SDSを含まない配合物と比較してビカルタミド放出量の増大を示した。
【0065】
B :本発明による実施例
R- エナンチオマーによってもたらされる治療ポテンシャルの増大
(i) 1:3 の重量比にて
R-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド(R-エナンチオマーが100%):PVP K-25の重量比が1:3である固体分散体を製造した。5%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を湿潤剤として使用して、噴霧乾燥法で溶媒を除去して製造した。5%SDSを使用して噴霧乾燥法によって別の固体分散体を製造したが、この分散体におけるビカルタミド〔すなわち、ラセミ化合物であるR-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド〕:PVP K-25ポリマーの重量比は1:3であった。
【0066】
インビトロ溶解試験
この試験は上記のプロトコルに従って行った。図3は、2種の配合物及び従来の50mgビカルタミド錠剤配合物についての、放出された4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの累加%vs.時間の関係を比較している。図3からわかるように、本発明による固体分散体(100%のR-エナンチオマーを含む)は、従来の配合物と比較して薬物放出量の増大を示した。この増大は、ビカルタミド固体分散体によって達成される増大と同等であった。
【0067】
(ii) 1:1 の重量比にて
2種の配合物に対する薬物:PVPの重量比を1:1に変えたこと以外は、パート(i)におけるプロトコルに従った。
【0068】
インビトロ溶解試験
この試験は上記のプロトコルに従って行った。図4は、1:1の重量比の2種の配合物に対する、放出された4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの累加%vs.時間の関係を比較している。この場合も、2種の固体分散体配合物は、従来の配合物と比較して薬物放出量の増大を示した。しかしながら留意しなければならないのは、1:1の重量比においては、本発明の配合物が、ビカルタミド固体分散体と比較して増大した放出プロフィールを示した、という点である。実際、本発明の配合物は薬物の100%溶解を達成し、60分の試験にわたって過飽和が保持された(すなわち、薬物の沈殿は観察されなかった)。
【0069】
したがって、薬物(4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド)を本発明によるR-エナンチオマー形で供給すると(特に、薬物の100%がR-形である場合)、薬物の溶解の点でさらなる利点が得られる。R-エナンチオマー形で供給すると一般に、S-形の薬物がかなり高い割合で供給されていること以外は同一である他の固体分散体(但し、[薬物の合計割合:PVP]は同じままである)より高いパーセントの薬物溶解がもたらされる(例えば、上記のインビトロ溶解試験において60分後に溶解した薬物%として測定)。この利点は、配合物中の[薬物の合計割合:PVP]を増大させる場合に(例えば、1:0.25〜1:<3の割合に対して)最も明らかとなる。したがって薬物:PVPの比が1:1である場合、100%のR-エナンチオマーを含む固体分散体を使用すると、インビトロ溶解試験において60分後に、ラセミ化合物を含有する固体分散体より高いパーセントの薬物が溶解することがわかる。この利点はさらに、薬物の>50%がR-形で供給されるという本発明の他の配合物についても達成されると思われる。
【0070】
R- エナンチオマーによってもたらされる貯蔵安定性の増大
固体分散体配合物を上記のパートB(i)に記載のように調製した(すなわち、薬物:PVPの比が1:3)。
【0071】
配合物の貯蔵安定性を、下記のようにX線回折(XRD)を使用して評価した。密閉された琥珀色ガラス製バイアル中に配合物を入れ、4℃、25℃/60%RH、50℃、及び40℃/75%RH(RH;相対湿度)にて3ヶ月という条件で貯蔵した。3ヶ月後、サンプルを取り出し、XRD(X線回折)によって分析して結晶性が存在しているかどうかを調べた。得られた結果を下記の表に示す。
【0072】
【表2】
Figure 2004525164
【0073】
これらの結果からわかるように、本発明の配合物を上記の条件下で貯蔵した場合に3ヶ月後に結晶性は検出されず、このことは、本発明の配合物の貯蔵安定性が優れていることを示している。しかしながらビカルタミド(R/S-)配合物は、結晶性が存在することからわかるように、全ての実験条件下において貯蔵安定性が劣った。結晶性が存在するR/Sサンプルは、全ての条件下にて3ヶ月貯蔵後に試験したときに、配合物の溶解性能の低下を示した。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】種々の固体分散体配合物からのビカルタミド(すなわち、ラセミ化合物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド)の溶解(900mlの媒体中50mgのビカルタミド)。
【0075】
識別符号:
ひし形 - 従来のビカルタミド錠剤配合物
三角形 - PEG4000
矩形 - PVP
X形 - PLA:PEG[2kDa:2kDa]
【図2】SDSを含む場合と含まない場合の固体分散体配合物からのビカルタミドの溶解(900mlの媒体中50mgのビカルタミド)。
【0076】
識別符号:
円形 - 5%のSDSを含む
正方形 - SDSを含まない
【図3】固体分散体配合物からのビカルタミドと光学的に純粋なR-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの溶解(900mlの媒体中50mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド、薬物:PVPの比が1:3)。
【0077】
識別符号:
ひし形 - ビカルタミド
正方形 - R-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド
三角形 - 従来のビカルタミド錠剤配合物
【図4】固体分散体配合物からのビカルタミドと純粋なR-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの溶解(900mlの媒体中50mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド、薬物:PVPの比が1:1)。
【0078】
識別符号:
ひし形 - ビカルタミド
正方形 − R-4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド
三角形 - 従来のビカルタミド錠剤配合物

Claims (36)

  1. PVPを含んだ固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む、患者に粘膜投与するための医薬製剤。
  2. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項1記載の医薬製剤。
  3. PVPを含んだ固体分散体中に10〜1500mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む、患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するための、患者に対して粘膜投与可能な、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量。
  4. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項3記載の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの医薬日用量。
  5. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:0.25〜1:10である、請求項1もしくは2に記載の製剤、又は請求項3もしくは4に記載の用量。
  6. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:>3〜1:10である、請求項5記載の製剤又は用量。
  7. 固体分散体が湿潤剤を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の製剤又は用量。
  8. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:0.25〜1:≦3であり、固体分散体が湿潤剤を含む、請求項5記載の製剤又は用量。
  9. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの約≧50%、≧60%、≧65%、≧70%、≧80%、≧85%、≧90%、≧95%、≧98%、又は≧99%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製剤又は用量。
  10. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの実質的に100%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項9記載の製剤又は用量。
  11. PVPが≦90のK値を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の製剤又は用量。
  12. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドが、PVP K-25を含んだ固体分散体中に存在する、請求項11記載の製剤又は用量。
  13. 医薬として使用するための4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドとPVPとを含む固体分散体。
  14. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項13記載の固体分散体。
  15. 固体分散体が湿潤剤を含む、請求項13又は14に記載の固体分散体。
  16. 患者における4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティを高めるための、患者に対して粘膜投与可能な医薬の製造における、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中へのPVPの使用。
  17. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を少なくするための、患者に対して粘膜投与可能な医薬の製造における、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中へのPVPの使用。
  18. 患者における4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティを高めるための、及び/又は4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を少なくするための、患者に対して粘膜投与可能な医薬製剤の製造における、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中へのPVPの使用。
  19. 患者における前立腺ガンの危険性を処置及び/又は軽減するための、患者に対して粘膜投与可能な医薬の製造における、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中へのPVPの使用。
  20. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項16〜19のいずれか一項に記載の使用。
  21. 医薬製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの貯蔵安定性を高めるための、医薬製剤の製造における、4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される場合の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ固体分散体中へのPVPの使用。
  22. 医薬が4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの日用量として供給され、10〜1500mgの4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む、請求項19記載の使用。
  23. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項22記載の使用。
  24. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:0.25〜1:10である、請求項16〜23のいずれか一項に記載の使用。
  25. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:>3〜1:10である、請求項24記載の使用。
  26. 固体分散体が湿潤剤を含む、請求項16〜25のいずれか一項に記載の使用。
  27. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジド:PVPの重量比が1:0.25〜1:≦3であり、固体分散体が湿潤剤を含む、請求項24記載の使用。
  28. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの約≧50%、≧60%、≧65%、≧70%、≧80%、≧85%、≧90%、≧95%、≧98%、又は≧99%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項16〜27のいずれか一項に記載の使用。
  29. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの実質的に100%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項28記載の使用。
  30. PVPが≦90のK値を有する、請求項16〜29のいずれか一項に記載の使用。
  31. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドが、PVP K-25を含んだ固体分散体中に存在する、請求項30記載の使用。
  32. PVPを含む固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含む製剤中の4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの貯蔵安定性を高める方法であって、>50%がR-エナンチオマーの形で供給される4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの使用を含む、前記方法。
  33. 薬物である4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドのバイオアベイラビリティを、前記薬物を必要とする患者において増大させる方法であって、PVPを含む固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ製剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
  34. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの血漿濃度の患者間変動性を、前記薬物を必要とする患者において減少させる方法であって、PVPを含む固体分散体中に4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドを含んだ製剤を前記患者に投与することを含む、前記方法。
  35. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの>50%がR-エナンチオマーの形で供給される、請求項33又は34に記載の方法。
  36. 4’-シアノ-α’, α’, α’-トリフルオロ-3-(4-フルオロフェニルスルホニル)-2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオノ-m-トルイジドの少なくとも20%が非晶形にて存在する、請求項1〜35のいずれか一項に記載の製剤、用量、固体分散体、使用、又は方法。
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