JP2004524586A - 液晶デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶デバイスを利用する方法を提供し、ならびに装飾、化粧、診断および機密保護などの用途および光学情報記憶へ使用する。
【解決手段】2つの基板の間に付与された液晶材料を含む液晶デバイスを使用する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの基板の間に付与された液晶材料を含む液晶デバイスに関する。また、本発明は、このような液晶デバイスを提供する方法ならびにこの液晶デバイスを装飾、化粧、診断および機密保護などの用途および光学情報記憶に使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶材料の諸特性ならびに使用法、特に機密保護および装飾用デバイスおよび用途における使用法については従来の技術に記載されている。装飾用または機密保護用デバイスの分野において潜在的可能性を有する主たる特性としては、ネマチック液晶混合物の複屈折、キラル液晶、特にキラルネマチック(コレステリック)液晶の選択反射、およびサーモクロミック効果が挙げられる。
【0003】
US4,834,500は、2つの可撓性壁の間に短ピッチコレステリック液晶材料層を含むサーモクロミック液晶デバイスを開示している。可撓性壁の少なくとも一方は微細な格子、例えば一連の微細な溝と隆起を描いた表面を有しており、それによって高い色純度と低い反射率を得ている。
【0004】
GB2197109は、温度計または機密保護カードなどの積層品であって、接着剤で接着されていて、サーモクロミック液晶材料、好ましくはカプセル化サーモクロミック材料入りのインクを含有する二枚のシートを含む積層品を開示している。
【0005】
CN1138523は、ドローパターンを有する透明基板上に液晶材料を塗布し、塗布した基板をポリエステルフィルムで被覆し、熱硬化性樹脂または塗料でシールすることによって得られる装飾用サーモクロミック液晶膜を開示している。
【0006】
US5,678,863は、透過光で見たときと反射光で見たときでは違う光学的効果を生じるコレステリック液晶材料を塗布した、透かしを含む有価書類用の機密保護マーキングを開示している。コレステリック液晶材料は、例えばカプセル化液晶混合物または固体液晶ポリマーである。
【0007】
GB2345879は、例えば書類などの機密保護品であって、情報の一部は永久に見ることができる形で、また一部は、その品を例えば熱、圧力などの所定の条件下におくことによってのみ見ることができる液晶またはサーモクロミックインクで情報を担持している機密保護品を開示している。上記インクはマイクロカプセル化サーモクロミック材料またはマイクロカプセル化液晶材料である。
【0008】
従来の技術における機密保護デバイスとしての液晶材料の使用法は、デバイスとしての効果を得また耐久性のあるデバイスを得るために基板、材料またはその両方を準備する必要があったがために限界があった。したがって、従来の技術に記載のシステムは、GB2345879またはUS5,678,863に記載のようにカプセル化する必要があったり、US4,834,500に記載のように基板にエッチングを施して配向させる必要があったり、GB2197109に記載のように基板を接着剤で接着させる必要があったり、CN1138523に記載のように熱硬化性樹脂でシールする必要があったり、また、US5,678,863に記載のように固体の形状で適用する必要があった。さらに、上記従来技術に記載の機密保護デバイスの使用法は、液晶材料が液体または固体のいずれかの形状で適用されるために限界があり、デバイス製造後にその光学的効果を変更することができなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、耐久性のある液晶デバイスであって、特に装飾、化粧、診断および機密保護の用途に使用され、従来技術が有していた欠点がなく、製造が容易であってかつ多くの用途に使用し得る液晶デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者等は、上記目的は以下に記載の液晶デバイスを提供することによって達成できることを見出した。
【0011】
本発明の1つの目的は、2つの基板の間に積層した液晶材料を含む液晶デバイスであって、基板の各端部がシールされて1つのポケットを形成している液晶デバイスにある。
【0012】
本発明のさらなる目的は、上記および下記の液晶デバイスを作成する方法にある。
【0013】
本発明のさらなる目的は、上記および下記の液晶デバイスを装飾、化粧、診断または機密保護の用途に使用する方法または光学情報記憶用に使用する方法にある。
【0014】
本発明のさらなる目的は、上記および下記の液晶デバイスを含む機密保護マーキングまたはデバイスにある。
【0015】
用語の定義
本願で使用する「フィルム」とは、事実上明白な機械的安定性および可撓性を示す自己支持型、即ち自立型フィルムと、1つの支持基板上または2つの基板間の塗膜または層とを含む。
【0016】
「液晶またはメソジェニック材料」または「液晶またはメソジェニック化合物」とは、1種または複数の棒形、板形または円盤形メソジェニック群、すなわち液晶相の挙動を誘起する能力を備えた群を含む材料または化合物を意味する。メソジェニック群を含む化合物または材料は、それ自体が液晶相を示す必要があるとは限らない。それらは他の化合物との混合物の状態でのみ液晶相の挙動を示すこともあり得るし、メソジェニック化合物もしくは材料、またはそれらの混合物が重合した時にのみ液晶相の挙動を示すこともあり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の第1の好ましい実施形態は、液晶(LC)材料が1つの基板上に塗布され、第2基板と積層し、それら基板の端部をシールして、LC材料を含むポケットを少なくとも部分的に形成している液晶デバイスに関する。本創意に富んだ方法により形成される最終的なポケットは、特定の用途用に注文に応じて作成することができる。熱硬化、光硬化、カプセル化または配向のいずれも必要ないが、これらの方法の1つまたは複数追加で適用すれば、これら創意に富んだデバイスにさらなる利点を付与する可能性もある。
【0018】
本発明の第2の好ましい実施形態は、重合性LC材料が2つの基板の間に付与されている液晶デバイスに関する。このデバイスは、後日その効力をなくすような、またはその光学的効果もしくはそこに記された情報に変更を加えるような処理を、例えばデバイス全体もしくはその選択された部分を光重合させることによって行うことができるという点で、さらに利点がある。これについては、後に説明する。
【0019】
本発明によるデバイスは、極めて有価な書類(例えば紙幣)への適用に限らず、孤立したデバイスとして、例えば、特に商標保護分野に適用可能と考えられる製品ラベルとして使用することができる。
【0020】
本発明の好ましい一実施形態によれば、液晶デバイスは、キラルネマチックまたはキラルスメクチックなどのキラルLC材料、好ましくはキラルネマチック(コレステリック)液晶(CLC)材料を含む。このデバイスは、特定の波長の円偏光を反射する。さらに、このデバイスは、右旋性または左旋性コレステリックLC材料のいずれかを使って作成することができる。これによって、円偏光の唯1つの方向のみを見分ける偏光選択型ビューワーを用いてデバイスが検査されるならば、極高度の機密保護が確保されることになる。
【0021】
別の好ましい実施形態によれば、デバイスはサーモクロミックLC材料を含む。このデバイスは温度変化とともに特定の色変化を示す。また、このデバイスは、後日様々な方法によって処理することで、その光学的効果および記された情報を変更したり、または製造後のデバイスを、使用中もしくは使用後に部分的にもしくは完全に無効にすることができるという利点も有している。これについては、後に説明する。
【0022】
別の好ましい実施形態によれば、デバイスはネマチックまたはスメクチックLC材料を含む。このデバイスは、直線偏光子を通して見ると干渉色を生じる。
【0023】
上記材料のいずれかを組み合わせて使用することにより、上記効果をそれに対応する組合せで発揮することも可能である。
【0024】
本発明の好ましい実施形態はそれぞれ液晶デバイスに関し、そのデバイスにおいては、
・LC材料は、1種または複数の重合性化合物、好ましくは1種または複数の重合性メソジェニックまたは液晶性化合物を含んでおり、
・LC材料は、ガラス化、重合または架橋LC材料を含んでおり、
・LC材料はポリマーゲルであり、
・LC材料はポリマー分散液晶(PDLC)であり、
・LC材料は、本質的に非重合LC材料から成り、
・LC材料は、ネマチック、スメクチックまたはコレステリックLC材料であり、
・LC材料は、サーモクロミックLC材料を含み、好ましくは本質的にサーモクロミックLC材料から成り、
・2つの基板ともに光透過性であり、
・基板のうち少なくとも一方、好ましくは一方が光反射性かつ/または液晶層と基板の間に反射層を含んでおり、
・基板のうち少なくとも一方、好ましくは一方が光吸収性かつ/または液晶層と基板の間に吸収層を含んでおり、
・反射性基板もしくは層は、金属性もしくは金属化した層、ホットスタンピングフォイル、ホログラフィー画像、パーレッセントもしくは干渉層、またはパーレッセントもしくは干渉顔料を含んでおり、
・反射性基板もしくは層は、1種または複数の干渉顔料、好ましくは光透過性バインダーに付与された1種または複数の干渉顔料を含んでおり、
・反射性基板もしくは層は、干渉顔料に加えてさらに1種または複数の顔料または染料を含んでおり、
・基板のうちの少なくとも一方は配向層を含んでおり、
・基板のうちの少なくとも一方は複屈折基板であってかつ/または複屈折、偏光もしくは光移相もしくはリターデーション層を含んでおり、
・光移相もしくはリターデーション層は、四分の一波長リターデーション層であり、
・光リターデーション層は、等方性ポリマーの延伸または圧縮フィルムであり、
・偏光層は直線偏光子であり、
・偏光層は円偏光子であり、
・直線偏光子および/または光移相もしくはリターデーション層は、均等配向したガラス化、重合または架橋LC材料を含んでいる。
【0025】
LCデバイスは、好ましくはLC材料を基板に塗布し、第2の基板をそのLC材料に積層することによって作成される。次いで、各基板の端部を少なくとも部分的にシールしてポケットを形成する。好ましくは、基板の端部は完全に密閉される。それら端部を部分的にシールし、後の段階で開けたままにしたりまたは随意シールしたり閉じたりすることができる、1つまたは複数の孔もしくは開口を残すことも可能である。
【0026】
LC材料は、当技術分野で知られている常法によって、例えばスピンコートもしくはバーコート、またはオフセット−リソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷もしくはその他好適な印刷法などの各種印刷法によって塗布することができる。
【0027】
LC材料を、例えばトルエンやキシレンなどの有機溶剤といった、好適な溶剤に溶解または分散することも可能である。
【0028】
LC材料を第2の基板で覆った後には、例えば熱線を用いてシールすることによってポケットを作成することができる。端部をシールするその他の方法には、レーザーを用いた切断とシール、または材料を熱重合させて積層と基板を接着させることなどが含まれる。
【0029】
端部のシールに加えて、各基板同士を接着剤によって接着させてもよい。
【0030】
基板としては、例えばプラスチックフィルムまたはシートを使用することができる。LC材料によってもたらされる光学的効果を見るために、基板の少なくとも一方は、LC材料によって変調された光に対して透過性であったほうがよい。両基板とも光透過性であることが好ましい。化学放射によって硬化する重合性LC材料を使用する場合、基板の少なくとも一方は、重合に使われる化学放射に対して透過性でなければならない。等方性または複屈折基板を使用することができ、等方性基板の方が好ましい。プラスチック基板、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルフィルム、またはポリビニルアルコール(PVA)、ポリカーボネト(PC)もしくはトリアセチルセルロース(TAC)フィルムは特に好ましく、中でもPETやTACフィルムは好ましい。複屈折基板としては、例えば一軸延伸プラスチックフィルムを使用することができる。例えばPETフィルムは、商品名MelinexでICI社から入手できる。
【0031】
LC材料については、当技術分野で知られているLC材料であればいかなる種類のLC材料あっても原則として使用可能である。高粘性のLC材料は特に好ましい。操作温度において結晶化傾向が弱いLC材料であればさらに好ましく、容易に結晶化しないLC材料であればいっそう好ましい。LC材料には、さらに別の成分を加えることも可能であって、例えば溶融シリカ、有機オリゴマーもしくはポリマーなどの粘度を高める成分、または結晶化を抑制する成分などを加えることができる。
【0032】
本発明の好ましい一実施形態においては、LC材料は、ポケット形成中または形成後に、少なくとも部分的に随意重合または架橋することが可能な重合性または架橋性材料を含んでいる。この場合、LC材料は、例えば熱重合開始剤または光重合開始剤などの重合開始剤を含んでいることが好ましい。重合性LC材料を使用すれば、重合したLC材料がシールされた端部の積層構造の接着を強化するため、結果として得られるLCデバイスの機械的強度が高められ耐久性もよくなる。
【0033】
別の好ましい実施形態においては、LCデバイスは反射性基板を含んでいる。反射性基板または反射性層用としては、原則としていずれの反射性材料も使用できる。反射性層は、例えば金属層もしくは金属化層、ホログラム、キネグラム、ホットスタンピングフォイル、パーレッセント顔料もしくは干渉顔料、または透明バインダー中に金属、金属化、パーレッセントもしくは干渉顔料を含む層である。
【0034】
金属フィルムもしくは金属化フィルムまたは金属層もしくは金属化層は、例えばAl、Cu、Ni、Ag、Crまたは例えばPt−RhもしくはNi−Crなどの合金の中から選択することができ、また光透過性バインダー中に分散させた一種またはそれ以上の金属片を含む層から選択することもできる。好ましい金属片は、例えばアルミニウム片、金片もしくはチタン片であり、または例えばFe23および/もしくはTiO2などの金属酸化物片である。好ましいパーレッセントまたは干渉顔料は、例えば雲母、SiO2、Al23、TiO2または例えば二酸化チタン、酸化鉄、酸化鉄チタン、酸化クロムもしくはそれらの組合せからなる1つまたは複数の層で被覆されたガラス片、金属と金属酸化物の組合せを含む片、例えば酸化鉄層および/もしくは二酸化シリシウム層で被覆されたアルミニウムなどの金属片である。重合もしくは架橋した液晶材料を含む液晶顔料または塗料、例えばUS5,364,557、US5,834,072、EP0601483、WO94/22976、WO97/27251、WO97/27252、WO97/30136またはWO9/02340に記載のコレステリック液晶顔料などを使用することも可能である。これら全ての開示は、そっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0035】
ホログラムまたはキネグラム、エンボス表面、パタン化した表面もしくは構造化した表面を有するホログラフィー層、または反射性ホログラフィー顔料層を含む反射性基板または反射性層を使用することも可能である。構造化した表面の比較的高い域で反射した光は、同表面の比較的低い域で反射した光と干渉を起こし、それによってホログラフィー画像が形成される。
【0036】
また別の好ましい実施形態においては、LCデバイスは、複屈折基板であって、好ましくは光移相もしくはリターデーションフィルムである基板、または光移相もしくはリターデーション層を含む基板を含む。複屈折基板はさらなる光移相を生じ、それによってさらなる光学的効果、例えば偏光子を通して見た時に色違い増すなどの効果が得られる。光移相リターデーションフィルムは、LC材料を透過する波長のほぼ0.25倍の正味リターデーションを生じる、四分の一波長フィルム(QWF)であることが好ましい。
【0037】
リターデーション層としては、例えばポリチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリカーボネト(PC)またはジもしくはトリアセチルセルロース(DAC、TAC)などの等方性ポリマーの、一軸もしくは二軸延伸もしくは圧縮フィルムを使用することが可能である。PVAおよびPETフィルムを使用することが特に好ましい。
【0038】
平面配向している、すなわち液晶材料のメソジェニック群が層平面に実質的に平行に好ましい方向に配向した状態の、ガラス化、重合または架橋液晶材料を含む移相層またはリターデーションフィルムを使用することも可能である。平面配向している重合LC材料を含むリターデーションフィルムについては、WO98/04651に記載されており、その開示をそっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。また、傾斜配向している、すなわち液晶材料のメソジェニック群が層平面に対して斜めの角度で好ましい方向に配向した状態の、重合LC材料の1つまたは複数の層を含む光学リターデーションフィルムを使用することも可能である。このようなQWFについてはWO98/12584に記載されており、その開示をそっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0039】
リターデーション層は、前述のように、光リターディング材料からなる血小板様の微小片を含むこともできる。したがって、例えば延伸ポリマーまたは重合LC材料のリターデーションフィルムを小さな片に粉砕し、それらを光透過性バインダーの系内に一体化して、リターデーション層を形成することができる。
【0040】
反射性基板が前述のようなホログラフィー層である場合には、移相層またはリターデーション層を追加して使用すると、それらを使用しない場合に特に明るい環境下では見分け難いことが多いホログラフィー画像の色作用および視度が向上する。
【0041】
別の好ましい実施形態においては、LCデバイスは、直線偏光子または円偏光子などの偏光基板または偏光層を含む基板を含んでいる。直線偏光子としては、原則として当技術分野で知られているいずれの材料も好適に使用できる。したがって、例えば、ポリビニルアルコールの一軸延伸ポリマーフィルムを含む、または二色性染料が一体になったポリマーフィルムを含む標準的な直線吸収偏光子を使用することができる。また、巨視的に均一な平面配向を示す、すなわち液晶(LC)材料のメソジェニック群が層の平面に実質的に平行に好ましい方向に配向している状態の、ガラス化、重合または架橋LC材料を含む直線偏光子を使用しうることも可能である。直線偏光子は、例えば基板上に染料を含む重合性LC材料を塗布し、塗布したLC材料を配列して面配向させ、すなわちメソジェニック群を層の平面に平行に配向させ、配向させたLC材料を熱または化学放射に曝すことによって重合または架橋させることによっても作成することができる。上記方法によって重合性材料から作成した直線偏光子については、EP0397263(フィリップス)に記載されているが、その開示をそっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0042】
LCデバイスにおけるLC材料は、好ましくはネマチック、スメクチックまたはコレステリックLC材料である。中でも、ネマチックLC材料は特に好ましい。
【0043】
また別の好ましい実施形態においては、この創意に富んだデバイスのLC材料は、コレステリックLC(CLC)材料である。平面配向を有するCLC材料は、円偏光を反射する。後述する方法によっても、このようなCLCデバイスに、円偏光子を通して見たときのみ視認できる隠し画像またはパタンを適用することも可能である。また、CLCデバイスは黒を背景にしてみると特定の反射色を呈する。CLC材料は暗色または黒色の基板とともに用いることが好ましいが、反射性基板も使用できる。また、広波長帯域を反射するCLC層を提供することも可能であって、好ましくは全可視スペクトルを反射する。この場合は、黒地に特定の反射色、または銀色もしくは金色も見られず、円偏光子を通して見ることによってのみパタンが視認できる。広波長帯域CLCフィルムまたは塗膜およびその調製については、例えばEP0606940、WO97/35219、EP0982605およびWO99/02340に記載されており、それらの開示をそっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0044】
本発明の好ましい一実施形態においては、光重合性LC材料が使用され、創意に富んだLCデバイスを化学放射に曝すことによって重合を起こす。例えば、UV光を照射すると同時に重合するようなLC材料を用いることができる。これは、特にサーモクロミックLC材料の場合、可視効果に影響する。例えばUV光重合開始剤などの光重合開始剤をLC材料に一体に組み込むことで、例えばフォトマスクを通した硬化などによって、図案またはパタンをデバイスに定着させることができる。
【0045】
光重合開始剤の量は制限することができ、かつ/または、例えば自然光によって開始されるような望まない自然発生的な重合を防ぐために、重合開始剤を添加することもできる。このことは、重合を開始させる化学放射吸収性フィルムまたは吸収性層を含む基板、例えばUV光照射によって重合するLC材料の場合は、UV吸収性層などを含む基板を用いることによっても達成できる。
【0046】
一方、LC材料中の光重合開始剤の量を増やすことによって、または可視光を吸収する光重合開始剤を選択することによって、デバイスを自然光に曝すことによって生じる自然発生的な重合を利用してデバイスの寿命を制限することもできる。
【0047】
この好ましい実施形態によるLCデバイスに、目に見えるパタンもしくは画像を付与こともでき、または非偏光下で見ても視認できず偏光子を通して見た時のみ視認できるようになるパタンを付与することもできる。このようなパタンは、例えば下記の方法で作成できる。
【0048】
UV光重合開始剤を含有する重合性サーモクロミックLC材料を用い、前記の通りにポケットの形状をしたLCデバイスを作成する。黒の図案またはフォトマスクを、ポケットを被うようにして置き、ポケットにUV光を照射する。黒の図案の代わりに、UV吸収性図案またはフォトマスクを使用することもできる。ポケットの被われていない部分にあるLC材料は、UV光照射によって硬化され、図案またはフォトマスクの形状に特定の色で固定される。例えば、サーモクロミックLC材料がコレステリック相を生じるスメクチック相において硬化されると、無色のスメクチック状態で固定され、非被覆部分において、図案またはフォトマスクの形状の黒地が見られる。同様の効果は、UVまたは赤外域において反射性であるコレステリック混合物でも発揮される。図案またはフォトマスクで被覆されたポケット部分においては、LC材料はそのサーモクロミック特性を保持しており、加熱および/または加圧されると色の変化を呈する。
【0049】
温度を上げLC材料を選択的に硬化することによって、例えば、レーザー照射またはフォトマスク技術の使用によって、図案を色で描画し、次いで定着することができる。温度を変化させ部分的硬化を行うことによって、第2の図案を定着することができる。この工程を多数回繰り返すことで、未硬化域でのサーモクロミックな挙動を随意残しながら、ある範囲の定着色を出すことができる。この代表的な例を図1a〜1cに示す。すなわち、室温における本発明のデバイス11(図1a)、室温より高い第2の温度におけるデバイス11(図1b)およびの室温より高い第3の温度におけるデバイス11(図1c)である。デバイスは、室温において、第1のパタン(赤)を有する硬化した地の領域(緑)12とパタン13で画定される領域とを含み、12の領域において赤、緑両部分は異なる温度において硬化し異なる定着色を呈しており、13の領域は黒色の未硬化であってサーモクロミックなLC材料を含んでいる。デバイスを室温より高い温度に加熱すると、未硬化の図案部分13は変色し、橙(図1b)および青(図1c)になる。
【0050】
強いUV光または別の好適な波長を照射すると、デバイスの未硬化領域におけるサーモクロミック効果は無効となり、デバイスの効力も失われる。
【0051】
代表的な例を図2a〜2cに示す。すなわち、図1のデバイス11において、前の未硬化領域13の色が室温における重合によって定着し(図2a)、加熱しても色変化を示さない(図2b、2c)。
【0052】
別の好ましい実施形態においては、LCデバイスは、複屈折特性を有し、したがって直線偏光子を通して見た時に色を生じる重合性ネマチックLC材料を用いて作成される。例えば、重合性ネマチックLC材料の塗膜を反射性基板の上に作り、もう一方の基板と積層する。次いで、好適な温度において光重合を行うことにより、定着した図案をネマチック相または等方性相のいずれかに導入する。複屈折特性によって、直線偏光子を通して見た時に色効果が見られるようになり、その色効果は偏光子を回転させると現れたり消えたりする。
【0053】
代表的な例を図3a〜3cに示す。すなわち、重合性ネマチックLC材料から上記の通りに作成されたデバイス31において、領域32は、図案33を有するフォトマスクを用いてLC材料の等方性相で硬化されたものである。したがってパタン33によって画定される領域は、未硬化のネマチックLC材料を含んでいる。図3aは、偏光子を使わずに見たデバイスを示しており、パタンを見ることはできない。図3bは、LC材料のネマチック相において、ある温度で偏光子を使って見たデバイスを示しており、等方性の地32にネマチック領域33を見ることができる。図3cは、LC材料の等方性相において、ある温度で偏光子を使って見たデバイスを示しており、領域32、33とも等方性であって、パタンを見ることはできない。
【0054】
ネマチック−等方性相転移温度が十分低ければ、例えば30℃以下であれば、パタン33は、例えば温かい指で加熱しただけで消してしまうことができる。
【0055】
基板は複屈折であってもなくてもよい。複屈折基板を使用する場合には、偏光子を通して見ると多色効果が生まれる。代表的な例を図4a〜4cに示す。すなわち、図3a−3cに関して記載したと同様のLC材料から、同様の条件下で作成した、領域32、33を有するデバイス31において、唯一の相違点はビューワー側の基板が複屈折であることである。これによって、偏光子を使ってデバイスを見た時に、いっそうの色効果が得られる(図4b、4c)。
【0056】
LCネマチック材料を含むデバイスにおいても、強いUV光または好適な波長で未硬化の領域を照射すると熱効果を無効にすることができ、その結果、異なる温度で見た時でもデバイスは同じように見える(図3b、3cおよび図4b、4cをそれぞれ参照)。
【0057】
このように、創意に富んだLCデバイスに、第1の図案とは異なる第2の図案を付与することが可能である。したがって、例えば第2の図案に「空所」またはそれに類似の語を含めることによって、後日デバイスを無効にすることができる。これによって、製造の時点では保護図案を付して作成され、販売の時点では無効にできるような機密保護デバイスが得られる。この方法によれば、例えば紙幣の通し番号、クレジットカードやパスポートの画像など、書類上に保護情報を描画できる。
【0058】
非常に薄い基板を用いれば、デバイスは容易に破られる。これらのデバイスは不正にいじることのできないもの、または不正に開封すればすぐにわかるようにできているものとして好適である。
【0059】
下記の種類のデバイスは特に好ましい。
【0060】
1)LC材料: キラルネマチック(コレステリック)LC(CLC)
ベース基板: 黒
トップ積層板:透明
効果: サーモクロミック効果、角度色依存性
可能な用途: 単純で視覚的に分かり易い機密保護、情報記憶、
または公共用の装飾機能、色作用を目的に合わせることができる。
【0061】
2)LC材料: CLC
ベース基板: 黒
トップ積層板:透明、非複屈折
効果: サーモクロミック効果、単一種(旋回方向)の円偏光を反射
可能な用途: 単純で視覚的に分かり易い機密保護、情報記憶、
または隠し機密保護機能を併せ持つ公共用の装飾機能、
色作用を目的に合わせることができる。
【0062】
3)LC材料: CLC
ベース基板: 黒
トップ積層板:印刷積層板
効果: 可視図案を伴うサーモクロミック効果
可能な用途: 単純で視覚的に分かり易い機密保護、情報記憶、
または隠し機密保護機能を併せ持つ公共用の装飾機能、
色作用を目的に合わせることができる。
【0063】
4)LC材料: 重合性CLC
ベース基板: 黒
トップ積層板:透明、図案が描かれている。
【0064】
効果: 硬化し図案を定着
可能な用途: 特に情報記憶または機密保護マーキングを目的とする
描画可能デバイス。
【0065】
5)LC材料:ネマチックLC
ベース基板: 金属化基板
トップ積層板:透明、非複屈折
効果: 偏光子を使って見ると干渉色が見られる。
【0066】
可能な用途: 隠し装飾または機密保護機能、色の塗膜厚さ依存。
【0067】
この創意に富んだLCデバイスは、直接的な用途、または装飾もしくは機密保護用のホログラムもしくはホットスタンピングフォイルとして使用することができ、有価書類が真正の物であることを証明するためにまた偽造を防止するために、隠し画像、情報もしくはパタンの鑑定用または光学情報記憶用として使用することができる。これらLCデバイスは、消費者製品もしくは家庭用品、車体、フォイル、パッキング材、衣類もしくは織物などに適用でき、プラスチックと一体化でき、また紙幣、クレジットカードもしくはIDカード、国民ID書類、免許証、または切手、チケット、株券、小切手などの通貨と等価のあらゆる製品などの有価書類に施す機密保護マーキングもしくは細線として使用できる。
【0068】
本発明のデバイスは、自立したデバイスとして、または他の書類や品目に適用することによって使用することができる。例えば、基板としての粘着ラベル上に作成することもできる。
【0069】
装飾または機密保護用に、本発明のLCデバイスを対象物に直接適用することもできる。また、多種多様な品目への適用を容易にするために粘着ラベルに適用することもできる。さらなる定着手段または方法を必要とせずに対象物に粘着する粘着性の基板を用いて、創意に富んだLCデバイス製造することも可能である。
【0070】
本発明のLCデバイスは、機密保護マーキングもしくは細線作成用のホットスタンピングフォイルおよびホログラフィーフォイルに特に好適に使用される。ホログラフィー層については、例えばUS4,588,664に、液晶材料を含むホットスタンピングフォイルおよびそれらの作成についてはGB2357061に記載されており、これら全ての開示は、そっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0071】
本発明のLCデバイスは、機密保護分野への応用を特にもくろむものである。具体的な用途としては、パスポート、IDカードおよび運転免許証などの重要書類分野が挙げられる。この創意に富んだデバイスは、書類の積層構造に含めることも、または書類に接着剤で接着することも可能である。
【0072】
さらなる用途としては、紙幣、株券、小切手およびイベントのチケットなどの紙書類が挙げられる。この創意に富んだデバイスは紙の中に織り込むことも、接着剤で紙に接着することも、または紙に透明な「透かし」域として含めることもできる。
【0073】
別の応用分野としては、クレジットカードなどの積層プラスチックデバイスに1つの層として適用することが挙げられる。
【0074】
また別の応用分野としては、商標保護デバイスとしての粘着ラベルまたはタグとして適用することが挙げられる。
【0075】
これまで列挙した例は、すべての用途を網羅したものでなく、広範にわたる可能な用途を説明することを意図して例示したものである。
【0076】
好適なコレステリックまたはサーモクロミックLC混合物は、当業者ならば知っていることである。本発明のデバイスに特に好適で好ましい混合物は、例えば下記の文献に開示されている。非重合性CLC混合物はGB2279659に、非重合性サーモクロミックCLC混合物は、GB2280681およびGB2355987に、重合性CLC混合物は、US5,560,864、EP0794991、US5,746,940、GB2298202、WO97/30136、WO97/35219、EP0982605およびGB2357291に、重合性サーモクロミックCLC混合物は、GB2315760、GB2330360およびGB2329900に、ならびに重合性または非重合性CLC混合物はWO98/00428、GB2328207およびEP0992485にそれぞれ開示されている。
【0077】
LCデバイスが非重合性LC材料を含有している場合、その混合物は、2〜25、好ましくは3〜15の化合物から成る液晶混合物であって、非常に好ましくは、ネマチックまたはネマトジェニック物質から選択される低分子量液晶化合物、例えばアゾキシベンゼン;ベンジリデンアニリン;ビフェニル;テルフェニル;安息香酸フェニルまたはシクロヘキシル;シクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル;シクロヘキシル安息香酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル;シクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル;安息香酸、シクロヘキサンカルボン酸およびシクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のシクロヘキシルフェニルエステル;フェニルシクロヘキサン;シクロヘキシルビフェニル;フェニルシクロヘキシルシクロヘキサン;シクロヘキシルシクロヘキサン;シクロヘキシルシクロヘキセン;シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン;1,4−ビス−シクロヘキシルベンゼン;4,4−ビス−シクロヘキシルビフェニル;フェニル−またはシクロヘキシルピリミジン;フェニル−またはシクロヘキシルピリジン;フェニル−またはシクロヘキシルピリダジン;フェニル−またはシクロヘキシルジオキサン;フェニル−またはシクロヘキシル−1,3−ジチアン;1,2−ジフェニル−エタン;1,2−ジシクロヘキシルエタン;1−フェニル−2−シクロヘキシルエタン;1−シクロヘキシル−2−(4−フェニルシクロヘキシル)−エタン;1−シクロヘキシル−2−ビフェニル−エタン;1−フェニル−2−シクロヘキシル−フェニルエタンなどの知られている種類から選択される化合物、また随意ハロゲン化されたスチルベン、ベンジルフェニルエーテル、トラン、置換ケイ皮酸およびその他の種類のネマチックまたはネマトジェニック物質から選択される化合物である。これら化合物中の1,4−フェニレン基は、その側鎖が1個または2個のフッ素でフッ素化していてもよい。
【0078】
この好ましい実施形態の液晶混合物は、この種のアキラル化合物が基になっている。
【0079】
これら液晶混合物の成分となり得る最も重要な化合物は、下記の式によって特徴づけることができる。
【0080】
R’−L’−G’−E−R”
上式において、L’およびEは同じであっても異なっていてもよく、いずれも−Phe−、−Cyc−、−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−Pyr−、−Dio−、−B−Phe−、B−Cyc−およびそれらの鏡像から成る群から選択される互いに独立した二価のラジカルであって、Pheは未置換またはフッ素置換1,4−フェニレンであり、Cycはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−シクロヘキシニレンであり、Pyrはピリミジン−2,5−ジイルまたはピリジン−2,5−ジイルであり、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジイルであり、およびBは2−(トランス−1,4−シクロヘキシル)エチル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイルまたは1,3−ジオキサン−2,5−ジイルである。
【0081】
これら化合物中のG’は、下記の二価の基、−CH=CH−、−N(O)N−、−CH=CY−、−CH=N(O)−、−C≡C−、−CH2−CH2−、−CO−C−、−CH2−O−、−CO−S−、−CH2−S−、−CH=N−、−COO−Phe−COO−から選択されるかまたは単結合であって、Yはハロゲン好ましくは塩素、または−CNである。
【0082】
R’およびR”は、いずれも互いに独立した炭素原子数1〜18、好ましくは炭素原子数3〜12のアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルケニロキシ、アルカノイロキシ、アルコキシカルボニルまたはアルコキシカルボニロキシであるか、またはR’およびR”のいずれか一方がF、CF3、OCF3、Cl、NCSまたはCNである。
【0083】
これら化合物の多くにおいて、R’およびR”はいずれも互いに独立した、鎖長の異なるアルキル、アルケニルまたはアルコキシであって、ネマチック媒体における炭素原子の総数は通常2〜9の間であり、好ましくは2〜7の間である。
【0084】
これらの化合物またはそれらの混合物の多くは市販されている。これら化合物はいずれも知られているか、または文献(例えば定評のある著作、Houben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie(有機化学の方法)、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgart)に記載されているように、それ自体知られている方法によって生成することができる。正確にいうと、公知のまた上記反応に好適な反応条件下で生成することができる。それ自体知られている別の例も利用されるが、本願では言及しない。
【0085】
本発明の別の好ましい実施形態においては、LC材料は重合性または架橋性材料であるか、またはLCポリマーを含む材料である。LC側鎖ポリマーまたはLC主鎖ポリマーいずれを使用してもよい。LC側鎖ポリマーは特に好ましい。例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリシロキサン、ポリスチレン、またはメソジェニック側鎖が結合したエポキシド主鎖を含むLC側鎖ポリマーを使用することができる。ポリマーは、溶剤蒸発後または蒸発中に架橋し得るような反応性基を有する側鎖を含んでいてもよい。周囲温度より高いガラス温度を有するポリマーを使用すれば、溶剤が蒸発した後には固体LCポリマーフィルムが残る。LCポリマーを基板に適用した後、熱処理を施してもよい。
【0086】
好ましくは、重合性官能基を1個有する重合性メソジェニック化合物を少なくとも1つ含み、かつ重合性官能基を2個以上有する重合性メソジェニック化合物を少なくとも1つ含む重合性LC材料が使用される。
【0087】
別の好ましい実施形態においては、重合性LC材料は、重合性官能基を2個以上有する重合性メソジェニック化合物(二反応性もしくは多反応性または二官能価もしくは多官能価化合物)を含んでいる。このような混合物が重合すると、ただちに3次元ポリマーネットワークが形成され、形成されたポリマーは自立性であって、機械的にも熱的にも高い安定性を示しかつその物理的、光学的特性の温度依存性は低い。多官能価メソジェニックまたは非メソジェニック化合物の濃度を変えることによって、ポリマーフィルムの架橋密度を容易に変えることができ、それによって、重合フィルムの光学的特性の温度依存性にとって重要なガラス転移温度、熱的および機械的安定性、または耐溶剤性などのポリマーフィルムの物理的、化学的特性を容易に変えることができる。
【0088】
重合性一、二または多反応性メソジェニック化合物は、それ自体公知の方法、また、例えばHouben−Weyl、Methoden der Organischen Chemie、Thieme−Verlag、Stuttgartなどの定評のある有機化学の著作に記載されている方法によって生成することができる。その代表例が、例えばWO93/22397、EP0261712、DE19504224、DE4408171およびDE4405316に記載されている。これら全ての開示は、そっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。これらの文献に開示されている化合物は、単に例示のために引用したものであり、本発明の範囲を制限するものではない。
【0089】
特に有用な一反応性重合性メソジェニック化合物の例を下記の化合物の一覧に示す。これら化合物は単に例示のために挙げたものであって、決して本発明を制限するものではなく、本発明を説明するためのものである。
【0090】
【化1a】
Figure 2004524586
【0091】
【化1b】
Figure 2004524586
【0092】
有用な二反応性重合性メソジェニック化合物の例を下記の化合物の一覧に示す。これら化合物は単に例示のために挙げたものであって、決して本発明を制限するものではなく、本発明を説明するためのものである。
【0093】
【化2】
Figure 2004524586
【0094】
上式において、Pは重合性基であって好ましくはアクリル基、メタクリル基、ビニル基、ビニロキシ基、プロペニルエーテエル基、エポキシ基またはスチリル基であり、xおよびyはそれぞれ独立して1〜12の数であり、AはL1または1,4−シクロヘキシレンによって随意一、二または三置換される1,4−フェニレンであり、vは0または1であり、Z0は−COO−、−OCO−、−CH2CH2−または単結合であり、Yは極性基であり、Terは例えばメンチルなどのテルペノイドラジカルであり、Cholはコレステリル基であり、R0は非極性アルキルまたはアルコキシ基であり、L1およびL2はそれぞれ独立してH、F、Cl、CNまたは随意ハロゲン化した炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基またはアルコキシカルボニロキシ基である。
【0095】
ここで「極性基」とは、F、Cl、CN、NO2、OH、OCH3、OCN、SCN、随意フッ素化した炭素原子数4までのカルボニル基もしくはカルボキシル基、または炭素原子数1〜4のモノ−、オリゴ−もしくはポリフッ素化アルキル基もしくはアルコキシ基の中から選択される基を意味する。「非極性基」とは、炭素原子数1またはそれ以上の、好ましくは炭素原子数1〜12のアルキル基、または炭素原子数2以上の、好ましくは炭素原子数2〜12のアルコキシ基を意味する。
【0096】
CLC材料またはサーモクロミックLC材料を含む創意に富んだデバイスの場合、そのLC材料は、上記したようなネマチックまたはスメクチックホスト材料と、ホスト材料にらせん状のよりを誘発するような1種または複数のキラルなドープ剤とを含んでいることが好ましい。キラルなドープ剤は重合性であってもなくてもよい。それらはメソジェニックまたは液晶化合物であり得るが、必ずしも液晶である必要はない。
【0097】
高度にらせんによれる能力(HTP)を持ったキラルなドープ剤、詳細にはWO98/00428に開示のドープ剤は特に好ましい。一般的に使用されているキラルなドープ剤としてはさらに、市販のS1011、R811またはCB15(Merck KGaA、Darmstadt、ドイツ)が挙げられる。
【0098】
下記式で表されるキラルなドープ剤、ならびに図示しないそれらの(R,S)、(S,R)、(R,R)および(S,S)鏡像異性体から選択されるキラルなドープ剤は非常に好ましい。
【0099】
【化3】
Figure 2004524586
【0100】
上式において、EおよびFはそれぞれ独立して上記Aに与えられた意味のうちの1つを表し、vは0または1であり、Z0は−COO−、−OCO−、−CH2CH2−または単結合であり、Rは炭素原子数1〜12のアルキル基、アルコキシ基、カルボニル基、またはカルボニロキシ基である。
【0101】
式IIの化合物についてはWO98/00428に記載されており、式IIIの化合物および合成についてはGB2,328,207に記載されている。これら全ての開示は、そっくりそのまま引用することにより本願に組み込むものとする。
【0102】
式IIおよび式IIIで表される上記キラルな化合物は、非常に高度にらせん状によれる能力(HTP)を示し、そのため本発明の目的には特に有用である。
【0103】
重合性でキラルな化合物は、上記式Ik〜IpおよびIIc〜IIeで表される化合物の中から選択することが好ましい。R0またはYがキラルな炭素原子を含む式Ia〜Iiで表される化合物を使用することも可能である。
【0104】
LC材料中のキラルなドープ剤の量は、LC材料の総量(溶剤を含まず)に対して重量で15%未満であることが好ましく、詳細には0.01〜10%であり、0.1〜5%であれば非常に好ましい。
【0105】
重合性LC材料の重合は、その材料を熱または化学放射に曝すことによって起こる。化学放射とは、UV光、IR光または可視光の照射、X線もしくはガンマ線の照射、またはイオンや電子などの高エネルギー粒子の照射を意味する。好ましくは、重合はUV照射によって行われる。化学放射源としては、単一のUVランプまたは一組のUVランプを使用することができる。高出力ランプを使用すれば、硬化時間を短縮できる。別の可能な化学放射源としては、例えばUVレーザー、IRレーザーまたは可視レーザーなどのレーザーが挙げられる。
【0106】
重合は、化学放射の波長で吸収性を示す重合開始剤の存在下で行われる。例えば、UV光によって重合する場合には、UV照射下で分解し、フリーラジカルまたはイオンを生じて重合を開始させる光重合開始剤を使用することができる。アクリレート基またはメタクリレート基を有する重合性メソジーンを硬化する場合は、ラジカル光重合開始剤を使用することが好ましく、ビニル基およびエポキシド基を有する重合性メソジーンを硬化する場合は、カチオン光重合開始剤を使用することが好ましい。加熱すると分解して、フリーラジカルまたはイオンを生じ、重合を開始させる重合開始剤を使用することも可能である。ラジカル重合用の光重合開始剤としては、例えば市販のイルガキュア(Irgacure)651、イルガキュア184、ダロキュア(Darocure)1173またはダロキュア4205(すべてCiba Geigy AG社製)を使用することができる。一方、カチオン光重合の場合には、市販のUVI6974(Union Carbide社)を使用することができる。重合性LC材料は、好ましくは0.01〜10%の重合開始剤を含み、非常に好ましくは0.05〜5%、特に好ましくは0.1〜3%の重合開始剤を含む。UV光重合開始剤が好ましく、特にラジカルUV光重合開始剤が好ましい。
【0107】
硬化時間は、とりわけ重合性メソジェニック材料の反応性、被覆層の厚さ、重合開始剤の種類およびUVランプの出力によって決まる。本発明の硬化時間は、10分以下が好ましく、5分以下であれば特に好ましく、2分より短ければ非常に好ましい。大量生産向けには、3分以下の短硬化時間が好ましく、1分以下であればさらに好ましく、30秒以下であれば特に好ましい。
【0108】
創意に富んだ液晶混合物は、例えば触媒、増感剤、安定剤、抑制剤、共反応性モノマー、界面活性化合物、潤滑剤、湿潤剤、分散剤、疎水性付与剤、接着剤、流動性向上剤、脱泡剤、脱気剤、希釈剤、反応性希釈剤、助剤、着色剤、染料または顔料の1種または複数の好適な成分をさらに含むことができる。
【0109】
例えば貯蔵している間に重合性材料が望ましくない自然発生的重合を起こすことを防ぐために、特に安定剤を添加することが好ましい。安定剤としては、当業者にこの目的での使用が知られている化合物であれば、原則としていずれの化合物も使用することができる。このような化合物は多くの種類が市販されている。安定剤の代表例としては、4−エトキシフェノールまたはブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)が挙げられる。
【0110】
結果として得られるポリマーフィルムの物理的特性を変えるために、例えば連鎖移動剤などのその他の添加剤を重合性LC材料に添加することもできる。例えばドデカンチオールのような一官能価チオール化合物または例えばトリメチルプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような多官能価チオール化合物など、連鎖移動剤を重合性材料に添加すると、創意に富んだポリマーフィルムにおける2つの架橋結合間の遊離ポリマーの鎖長および/またはポリマーの鎖長を調整することができる。連鎖移動剤の量を増すと、得られるポリマーフィルムのポリマーの鎖長は短くなる。
【0111】
ポリマーの架橋結合を多くするために、二官能価もしくは多官能価重合性メソジェニック化合物の代わりにまたはそれに加えて、重合性官能基を2つ以上有する非メソジェニック化合物を最大20%まで、重合性LC材料に添加することも可能である。二官能価非メソジェニックモノマーの代表的な例としては、炭素原子数1〜20のアルキルジアクリレートまたはアルキルジメタクリレートが挙げられる。重合性基を2つより多く有する非メソジェニックモノマーの代表的な例としては、トリメチルプロパントリメタクリレートまたはペンタエリトリトールテトラアクリレートが挙げられる。
【0112】
別の好ましい実施形態においては、重合性材料の混合物は、重合性官能基を1つ有する非メソジェニック化合物を最大70%まで含み、好ましくは3〜50%含む。一官能価非メソジェニックモノマーの代表的な例としては、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートが挙げられる。
【0113】
結果として得られるポリマーフィルムの光学的特性を適応させるために、例えば非重合性液晶化合物を重量で最大20%まで添加することも可能である。
【0114】
重合は、重合性LC材料の液晶相において行うことが好ましい。したがって、融点が低くかつ液晶相の範囲が広い重合性メソジェニック化合物または混合物を使用することが好ましい。このような材料を使用することで重合温度を低くすることができ、それによって重合プロセスがより容易になり、大量生産には非常に有利になる。好適な重合温度の選択は、主として重合性材料の透明点によって決まり、とりわけ基板の軟化点によって決まる。重合温度は、重合性メソジェニック混合物の透明点より少なくとも30度低いことが好ましい。120℃より低い重合温度が好ましい。90℃より低い重合温度は特に好ましく、60℃以下であればさらに好ましい。
【実施例】
【0115】
これ以上詳述しなくとも、当業者ならば、これまでの説明を使って、本発明を最大限利用することができよう。したがって、以下に述べる実施例は単に実例として示すものであって、いかなる意味においても本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【0116】
前述の例および以下に述べる例において、特に指示のない限り、温度はすべてセ氏で割合および百分率はすべて重量で説明するものとする。
【0117】
(実施例1)
下記の重合性サーモクロミックLC混合物を調製する。
【0118】
化合物(A) 11.21%
化合物(B) 16.08%
化合物(C) 4.99%
化合物(D) 12.24%
化合物(E) 55.47%
【0119】
【化4】
Figure 2004524586
【0120】
化合物(A)および化合物(B)ならびにそれらの生成についてはGB2,280,445に記載されている。化合物(C)は、D.J.Broer et al.、Makromol.Chem.190、3201−3215(1989)に記載の方法に従ってまたはそれに類似の方法で、生成することができる。化合物(D)および化合物(E)ならびにそれらの生成についてはDE19504224に記載されている。
【0121】
混合物を加熱して等方性相にし、組成物の均一性を確保してから、黄色のKbarを用いて黒色の金属化PET基板(12μm)に塗布し、6μm厚さのフィルムを得る。さらに均一な塗布膜は、混合物を例えばキシレンなどの溶剤に溶かしてから塗布することによって得られる。
【0122】
塗布したフィルムを透明なPETフィルム(12μm)と積層する。積層構造に熱線を押しつけて端部をシールすることによって、シールされたポケットを形成する。ポケットまたはポケットの選択した領域を押圧し加熱すると、透明から赤色および緑色を経て緑がかった青色に変色する。色応答速度は、ポケットの熱容量が低いために速い。
【0123】
フィルムが厚すぎると、配向が悪いために乳白色を呈するようになる。フィルムが薄すぎると、生じる色質が悪くなる。最良の結果は、フィルム厚さが5〜7μmの場合に得られる。
【0124】
ネマチック液晶材料から調製される混合物も同様にして調製することができ、ポケットも上述のように作成される。
【0125】
(実施例2)
下記の重合性サーモクロミックLC混合物を調製する。
【0126】
化合物(A) 10.46%
化合物(B) 16.71%
化合物(C) 5.30%
化合物(D) 16.09%
化合物(E) 51.11%
イルガキュア 0.33%
イルガキュアは、Ciba AG(バーゼル、スイス)から市販されている光重合開始剤である。
【0127】
混合物をキシレンに溶かし、黒色の基板に塗布し、透明なPETフィルムと積層する。熱線を使ってシールしポケットを形成する。黒色の図案またはフォトマスクをシールされたポケットを覆うようにして置き、5秒間UV放射線を照射する。これによって、ポケットの非被覆部分が硬化する。黒色の図案の代わりにUV吸収性図案またはフォトマスクを使用することもできる。
【0128】
結果として、ポケットの非被覆部分に、図案またはフォトマスクの形状をした黒色の定着画像が見られる(黒色の基板が、透明な硬化されたLC混合物を通して見られる)。一方、ポケットの被覆部分はサーモクロミック性を保持しており、加熱および/または加圧すると色変化を生じる。
【0129】
先の実施例で用いた反応体および/または操作条件を、包括的にまたは限定的に述べてきた本発明の反応体および/または操作条件に代えて実施例を繰り返しても、同様な結果を得ることができる。当業者ならば、本発明のきわめて重要な諸特徴を前述の説明から容易に確認することができ、また本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本発明に様々な変更および修正を加えて種々の用途および条件に適応させることができよう。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1a】デバイスを説明するための模式図である。
【図1b】デバイスを説明するための模式図である。
【図1c】デバイスを説明するための模式図である。
【図2a】デバイスを説明するための模式図である。
【図2b】デバイスを説明するための模式図である。
【図2c】デバイスを説明するための模式図である。
【図3a】デバイスを説明するための模式図である。
【図3b】デバイスを説明するための模式図である。
【図3c】デバイスを説明するための模式図である。
【図4a】デバイスを説明するための模式図である。
【図4b】デバイスを説明するための模式図である。
【図4c】デバイスを説明するための模式図である。

Claims (12)

  1. 端部の少なくとも一部がシールされてポケットを形成している2つの基板の間に付与された液晶材料を含む液晶デバイス。
  2. 前記液晶材料は1種または複数の重合性化合物を含んでいる請求項1記載の液晶デバイス。
  3. 前記液晶材料はガラス化、重合または架橋液晶材料を含んでいる請求項1又は2記載の液晶デバイス。
  4. 前記液晶材料は本質的に未重合液晶材料から成る請求項1乃至3何れか記載の液晶デバイス。
  5. 前記液晶材料はネマチック、スメクチック又はコレステリック液晶材料である請求項1乃至4何れか記載の液晶デバイス。
  6. 前記液晶材料はサーモクロミック材料である請求項1乃至5何れか記載の液晶デバイス。
  7. 前記基板の一方は光反射性または光吸収性である請求項1乃至6何れか記載の液晶デバイス。
  8. 前記基板の一方は光反射性であり
    金属製層または金属化層、ホットスタンピングフォイル、ホログラフィー画像、パーレッセント層または干渉層またはパーレッセント顔料または干渉顔料を含んでいる請求項7記載の液晶デバイス。
  9. 少なくとも前記基板の一方は配向層を具備する請求項1乃至8何れか記載の液晶デバイス。
  10. 少なくとも前記基板の一方は複屈折基板であり
    および/または複屈折層、偏光または光移相層またはリターデーション層を具備する請求項1乃至9何れか記載の液晶デバイス。
  11. 請求項1乃至10何れか記載の液晶デバイスを装飾、化粧、診断または機密保護の用途または光学情報記憶用に使用する方法。
  12. 請求項1乃至10何れか記載の液晶デバイスを具備する機密保護マーキングまたは機密保護デバイス。
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