JP2004523701A - 迅速脱着可能な密閉容器支持装置 - Google Patents
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Abstract
Description
発明の分野
この発明は、シリンダ型の酸素密閉容器を、素早く配備し、使用できるように、脱着可能に取り付けるための装置に関する。
【0002】
発明の背景
車両の中に酸素缶或いは消火器のようなシリンダ型ガス密閉容器を邪魔にならないように、且つ、素早く配備し使用できるように取付けることが望ましい多数の例が存在するが、その内の一つは緊急車両である。他の例として、医療用の救急室、或いは医療用と医療用以外の固定/移動型の施設も挙げることができる。
【0003】
緊急車両の場合、空気、酸素、或いは消火材料などの加圧ガス状の物質を収容する密閉容器を運送することがしばしば要求される。通常、このような密閉容器は一方の端部にエンドフィティングとして弁、圧力調節器類の壊れやすいものを有する。この種類の密閉容器は、一般的にシリンダ状であり、支持なしで立つ状態では比較的転倒しやすい特徴がある。このような密閉容器が緊急車両で運送される時に、密閉容器を車内に固定し、且つ密閉容器を素早く取り外して使用できるような適切な拘束手段が必要とされる。また、目的地で緊急車両の作業者が運び易く、安定して配備できることも望ましい。
【0004】
先行技術として、本件特許出願人は、緊急車両内に取り付けられるフレームを開示する米国特許第5,354,029号を認知している。このフレームは、レバーで操作できる2組の離間した「クラムシェル」のようなクランプを有し、通常車内の中で座る消防士が着装する背負式のエアタンクにかみ合うように設計されている。しかしながら、この装置の中にシリンダを配置しにくい。また、この装置は緊急車両の作業車がシリンダを目的地へ容易に運ぶ手段と、目的地の地面に安定して配備する手段をどちらとも提供できない。
【0005】
救急車のような緊急車両では、担架の上に寝ている患者の両足の間に酸素ビンを置くケースもあるのが現状である。救急車を巻き込んだ交通事故が起きた場合、この酸素ビンが当然飛び出すことになる。そこで、交通事故による救急車への衝撃力に耐え得るように酸素ビンを取り付けることが有効である。例えば、ビンに加わる重力の25倍の衝撃力に耐え得るように、救急車の中にクレードル或いはブラケットを取り付ける。従って、本発明は、挿入の容易性、交通事故の衝撃力に耐え得る自動ロック及び、片手操作で迅速に取り外しできる機構とを実現するシリンダ型密閉容器を脱着可能に取り付けるラッチング手段を提供することを目的とする。更に、これに限らず、本発明は、密閉容器に容易に固定され、迅速な取り外し機構と密閉容器との迅速な結合を容易にし、密閉容器の運搬と支持の両方が可能な装置を提供できるような固定アセンブリを提供する。本明細書において、密閉容器とはタンク、ビン、シリンダ或いは加圧されたガスコンテナー類を含めたものである。
【0006】
発明の概要
本発明における迅速に取り外し可能な支持装置の迅速な取り外しは、ブラケットとラッチとの両方を含む。ラッチはスピンドルの中間で取付られたラッチ爪を有するため、ブラケットのラッチ受けアームに回転可能となるように取り付けられる。ラッチ爪を開位置に回転するための手動操作可能なレバーアームが提供される。アームに取り付けられたボタンを押す、或いはアームに取り付けられたハンドルを引く、或いはレバーアームを回転するため或いはラッチ爪を操作するための他の付勢装置によって、このレバーアームを操作することができる。ブラケットとラッチ機構の上にカバーが取り付けられている。支持アームとラッチ受けアームがカバーの離間した開口から突出することができる。
【0007】
密閉容器の固定フレームは、ガス密閉容器を収納するための上部環状カラー或いはクランプと下部環状カラー或いはクランプを有する。固定フレームが取り付けられた場合、縦の管状ハンドルを支持するために、各カラーは、例えばラッチの反対側に凸部を有する。カラーから延びるアームは、凸部の反対側に配置され、一対のフォーク或いはヨークを形成する。各フォーク或いはヨークの間でピンが一つ取り付けられている。カラーが密閉容器を締め付けるために用いられる一つの実施形態において、各ヨークにあるピンがヨークの一つのアームに固定され、もう一つのアームで回転できるように枢支されている。オーバセンター(over−center)カムレバーがピンの外端部に取り付けられている。ヨークのアームはカムレバーの締める動作により密閉容器を囲むカラーを引き締めさせることができる。密閉容器をよく支持できるように、又、対応する上部のピンと下部のピンを、ブラケットの両反対側の端部に形成されるラッチ受けアームと支持アームにかみ合わせる或いは結合させるように、上部と下部の環状カラーは密閉容器に沿って離間されている。
【0008】
ここで調整器ガードと総称する横ハンドルと調節器ガードフレームの組み合わせは酸素ガス密閉容器固定フレームの上端部に取り付けられている。ガードは堅いフレームで、調整器を保護すると共に、固定フレームに入っている密閉容器の端部の把持と操作を容易にすることができる。実施形態として、ガードフレームは管状材料で、密閉容器の環状円形輪郭を囲むような矩形或いはカーブ状のものである。
【0009】
密閉容器固定フレームの端面が堅い表面に接触するように置かれたときに、自動的に展開する支持脚は、例えば密閉容器の固定フレームの上部カラーと下部カラーとの間で回転できるように取り付けられている。固定フレームを堅い表面に置くと、連鎖アームは上向きになる。連鎖アームが固定フレームに対して上向きに転換されると、支持脚は固定フレームの外方へ向けて回転されるように、連鎖アームを支持脚に回転できるように取り付けている。
【0010】
まめとして、本発明の迅速に取り外しできる支持装置は、堅い支持体へ取り付けられる取付ブラケットと、取付ブラケットとかみ合って脱着可能に取り付けられる堅い密閉容器固定フレームと、取付ブラケットに固定フレームをかみ合わせて脱着可能に取り付けるために、取付ブラケットと固定フレームとの間で協働するラッチとを備える。ラッチを取付ブラケット或いは固定フレームへ取り付けることができる。ラッチの取付ブラケットから固定フレームを解除する動作を選択可能にする手動操作可能な解除作動装置は、ラッチと協働する。固定フレームは、ガス密閉容器を実質的に完全に収納できる開口を有する堅い穴部を区画し、密閉容器がその縦軸に対して回転することを制止するための少なくとも一つの選択的に脱着可能な密閉容器回転制止手段を具備する。密閉容器が穴部から滑脱することを制止するための少なくとも1つの選択的に取り外しできる密閉容器滑脱拘束手段が提供される。
【0011】
固定フレームが取付ブラケットに取り付けられているときに、通常取付ブラケットの反対側にある固定フレームの一部分は、密閉容器が穴部に取り付けられ、且つ固定フレームが取付ブラケットから取り外されている時に、固定フレームがユーザに運ばれるための運搬ハンドルを提供する。密閉容器に取り付けられたガスフロー調節器を保護するために、堅いガードは穴部の開口に対応する固定フレームの先端において固定フレームに取り付けられ、穴部の開口の上に延びるようになっている。
【0012】
一つの実施形態において、ラッチは単一の上部ラッチであり、ブラケットから延びる支持アームの上方に実質的に垂直に配置され、取付ブラケットに取り付けられている。その支持アームはフレームの下端部に脱着可能にかみ合い支持するために使われ、フレームの上端部がラッチに脱着可能にかみ合うために使われる。
【0013】
フレームは、固定フレームに取り付けられ、或いはその一部分として形成される第1と第2のカラーを含む。対応する第1と第2の開口は、平行に離間して取り付けられた第1と第2のカラーによって区画され、カラーに枢支されるように取り付けられる時に密閉容器の縦軸に沿って同軸とされている。堅く平行な第1と第2のクロス部材がそれぞれ第1と第2のカラーに取り付けられている。第1と第2のクロス部材は、ラッチと支持アームとそれぞれ取り外しできるように結合するために用いられる。
【0014】
ラッチが片持ちされるところから突出するように取付ブラケットに取付られている。従って、取付ブラケットが壁或いは取付プレートのような堅い支持の背面に取り付けられ、ラッチを対応する壁にある開口を貫通して反対側の壁の正面から突出するように、堅い支持が開口され、壁の正面は堅いフレームと脱着可能にラッチして結合するために用いられる。
【0015】
取付プレートは、壁に取り付けるために角のある壁取付であるべく。固定フレームが取付ブラケットへ取り付けられる時に、固定フレームを壁に向けて壁に沿って傾けるように、壁に対して傾いた壁マウントの表面に沿って、取付ブラケットが壁取付に取り付けられている。
【0016】
固定フレームを取付ブラケットとの取付から制御下に解除するための安全なバックアップを提供するために、ラッチと協働する弾性圧縮可能な支持ラッチは提供される。
【0017】
発明の実施形態の詳細な説明
図1〜図4に示すように、各図で同じ参照符合が対応する部分を意味する図を参照すれば、一つの実施形態において、例えば緊急車両のような内面14に取り付けるための、取付ブラケット12(図4により良く示す)が、密閉容器支持体10の脱着可能な取付を実現する。取付ブラケット12は、第1端部16で形成される或いは取り付けられる細長い本体12aと、方持ち支持アーム12bを有する。方持ちラッチ受けアーム12cは、本体12aの反対側の第2端部18に形成され、或いは取り付けられる。本体12aが面14に取り付けられる時に、取付表面14から略直角に延びるように、アーム12bとアーム12cとが細長い本体12aに対して片持ち支持される。或いは、アーム12bとアーム12cとを別々な部品として面14に独立に取付るようにすることもできる。この場合、各アームには独自の取付ブラケット、プレート或いは他の付属手段(取付ブラケットと総称する)が必要である。
【0018】
ラッチ機構20はラッチ爪22を有し、そのラッチ爪22は例えばスピンドル24の中間で堅固に取り付けられる。爪22がラッチ受けアーム12cの穴部或いは凹部内で回転可能となるように、スピンドル24は本体12aに回転可能となるように取り付けられる。スピンドル24は、ラッチ爪22を閉位置に回転させるバネ28の戻り方向の付勢力に抗して回転可能である。図4aと図4bによく示すように、前記閉位置で爪フランジ22aがアーム12cの穴部或いは凹部12d内に押し下げられる。爪22が自由に回転できるように、スピンドル24はラッチ爪22から離れた端部24aにおいて、エンドブロック26内に回転可能となるように支持される。解除レバー30がスピンドル24に(例えば端部24aに隣接して)堅固に取り付けられる。解除ボタン32のような解除アクチュエータが、エンドブロック26によって堅固に摺動可能に回転支持されるシャフト32aに取り付けられる。シャフト32aは解除レバーアーム30に回転可能に取り付けられる。解除ボタンをA方向に押し、解除レバーアーム30が回転すると、螺旋状の付勢バネ28の戻り方向の付勢力に抗して、シャフトとラッチがB方向に回転し、ラッチ爪22を開位置に回転する。前記開位置において、爪フランジ22aがアーム12cの穴部12dから引き上げられる或いは別な方法で引き出される。
【0019】
弾性チューブ12eはアーム12cの下部フォークの間のピン12fに取り付けられる。図4aによく示すように、固定フレーム40上のピン56aが、爪フランジ22aの後側にあるアーム12cの凹部12d内に適合するように着座している。爪フランジ22aが上昇してラッチを解除すると、ピン56aがアーム12cから引き出され、ピン56aはチューブ12eを軽く押圧して凹部12dから外方へ出ることになる。従って、チューブ12eは安全装置を提供することになる。もし爪フランジ22aが引き上がるように、ラッチ爪22を不注意に動作させても、ピン56aが凹部12dの中から外へ落ちて、そして装置10がその壁取付部のようなところから落ちることはない。ユーザは必ずピン56aをしっかり引っ張って、ピン56aの直径よりも小さい凹部12d内での締め付けを通さなければならない。この締め付けは、弾性チューブ12eとアーム12cの上部フォークの下縁との間で形成される。
【0020】
表面プレート36aと周辺リップ36bとを有するカバー36が、取付ブラケット12とラッチング機構20に対向して取り付けられる。周辺リップ36bは、例えば本体12aに近い厚さで表面プレート36aを面14から離間させる。アーム12bと12cは表面プレート36aの開口38を通って延びる。従って、表面プレート36aは、取付ブラケット12とエンドブロック26に近接的に配置され、且つネジ或いはその同類のようなもので取り付けられる。
【0021】
密閉容器固定フレーム40に関して、上部環状クランプ42と下部環状クランプ44とが、管状ハンドル46と一対の縦スペーシング管48によって、密閉容器或いはシリンダ60の長手方向に沿って間隔を隔して平行に支持されている。環状クランプ42と44は、それぞれ管状ハンドル46の端部に取り付けられ、ハンドルをクランプの環状クランプ表面から径方向に外方へ離間させ、ハンドルを密閉容器に対して平行に配置させる放射状凸部50を有する。スプリット52は、各クランプにおいて、凸部50の反対側に形成される。ヨーク54はアーム54aと54bとを有し、それらはスプリット52の両側部において、クランプから外方へ延びる。ピン56がその第1端部でアーム54bにで堅固に取り付けられ、反対側の第2端部で反対側のアーム54aに貫通し、摺動可能に回転支持される。オーバセンタ(over−center)カムレバー58がピン56の第2端部に取り付けられる。そして、アームレバー58を回転することによって、アーム54aと54bとがお互いに引き寄せられて、アーム54aに対してレバーのカムがかみ合う。アーム54aと54bとをお互いに引き寄せることによって、クランプの環状クランプ表面がガスシリンダ60の周囲を堅固に締めつける。
【0022】
ピン56をラッチ受けアーム12cと支持アーム12bに同時に或いは順次に取り付けるために十分なスペースを確保するべく、ハンドル46と中空のスペーシング管48或いは他のスペーサーによって上部の環状クランプ42と下部の環状クランプ44とがそれぞれ離間されている。
【0023】
最下部のピン56bが先ず下部支持アーム12bに形成される受け溝62に置かれる。そして、上部ピン56aがラッチ爪22の爪フランジ22aの後部傾斜主面にかみ合うまで、密閉容器固定フレーム40が下部ピン56b上で方向Cへ回転する。更に、密閉容器固定フレーム40の回転によりピン56aが爪フランジ22aの下方に押圧されて、螺旋状の付勢バネ28の戻り方向の付勢力に抗してラッチ爪22を方向Bへ向けてその開位置に回転させる。図4aに示すように、上部ピン56aが穴部12dに沿って爪フランジ22aを通り摺動すると、爪22の穴部12dと位置が合い、これにかみ合う。これによって、ラッチ爪22がその閉位置に回転する。即ち、ラッチ爪22が方向Bの反対方向へ、付勢バネ28の付勢力下、その閉位置へ回転する。これによって、固定フレームと関連する密閉容器とはブラケットに対して堅固にラッチされる。
【0024】
ガスフロー調節器のガード64は中空管で形成され、中空スペーシング管48の端部に取り付けられる。任意の弁、調節器、計器或いは通常密閉容器に取り付けられる類似のものを保護するように、ハンドルとガードフレーム64が周囲へ延びている。
【0025】
脚部66は脚部支持プレート68に接する中空スペーシング管48に支持されている。支持プレート68は最上部の環状クランプ42の近くに配置され、中空スペーシング管48に対して摺動可能に取り付けられている。管状ハンドル46の反対側にある密閉容器固定フレーム40から外方へ揺動できるように、支持脚66は支持プレート68にヒンジされている。中空スペーシング管48aに接する下部環状クランプ44の近くに配置される案内プレート70は、案内スロット70aを有し、アクチュエーションプランジャー72がそこを貫通している。アクチュエーションプランジャー72は通常「V」字形状とされ、ドライブロッド72aが取り付けられている。ロッド72aは支持脚66に回転可能に取り付けられている。密閉容器固定フレーム40のベースが地面のような固い表面に置かれたとき、アクチュエーションプランジャー72は固い表面に接触し、上部環状クランプ42へ向かう方向に案内プレート70の案内スロート70aを通じて部分的に押される。これによって、ロッド72aは脚部66を押圧し、その結果、支持脚66は密閉容器固定フレーム40から外方へ回転して、通常直立の安定した三脚位置でフレーム40を支持することになる。
【0026】
中空スペーシング管48に接する上部環状クランプ42に向かう方向へ支持脚66を元の位置に戻すことによって、支持脚66の自動展開が解除される。このような支持プレート68の位置変動によって、アクチュエーションプランジャー72は上昇し、密閉容器固定フレーム40が置かれる表面に接触することを回避する。
【0027】
爪22とのかみ合いから上部ピン52aを解除するための装置は、限定されるものではなく、他のいくつかの実施形態を図5、図5a、図5b、と図13〜図19に示す。例えば図5において、解除レバー76が、カバープレート36の外方に延びるようにスピンドル24の端部に取り付けられる。解除レバー76の方向Cへの回転が、相応にスピンドル24と爪22を方向Bへ回して、爪フランジ22aの後面の穴部22bとのかみ合いからピン56aを解除する。他の実施形態については、以下に説明する。
【0028】
図6〜図10に示すように、密閉容器固定フレームと、シリンダ60上の調節器のようなものを保護するガスフロー調整器ガード64(それに限らず)とが、前述した説明及び図1から変更されている。従って、図示のように、図1〜図3の矩形のガスフロー調整器ガード64が、図6〜図10の実施形態においては、単弓形ループのガスフロー調節器ガード64’に変更されている。ガード64’は最初にハンドル46に平行に延び、調整器60aを越えるように、ハンドル46の上端部から凸部50の上方へ延び、調節器とその関連部品の上方及び周囲と、タンク、シリンダ或いは密閉容器60の断面輪郭の周りを上から囲むように下方に曲がり、カラー42’の一方の端部に取り付けられる。カラー42’はシリンダ60の調節器の端部を環状にぴったり囲むように取り付けられている。シリンダ60の下端部或いは反対側の端部がカラー44’の中にぴったりに取り付けられている。カラー44’は凸部50’において、ガスフロー調節器ガード64’に対向するハンドル46の端部を支えている。
【0029】
本実施形態において、カラー42’と44’は、カラーの中にシリンダ60をぴったり取り付けることによって、ハンドルとガスフロー調節器ガードに対するシリンダ60の回転防止に役立っている。しかしながら、例えば、DとEサイズのスチール或いはアルミニウムタンク間のような直径非均一のシリンダ60があることを考えると、例示した装置100のような補助回転制止装置が必要である。図示のように、このような装置の一つは、摩擦パッド102を依存している。摩擦パッド102は、カラー44’と交差する凸部50’のベースに固く取付けられ、そこから上向きに片持ちされる棒或いはシャフト104によって加えられる曲げモーメントにより、シリンダ60の側面に対して弾力的に押し付けされる。図示した実施形態において、シャフト104は凸部50’のベースの孔で枢支され、カラー44’に平行に且つその下に取り付けられるベースプレート106に接触するように延び、堅く取り付けられている。シリンダ60の側面にかみ合わされたときに、摩擦バッド102の厚さにより、シャフト104はわずかに歪む或いは曲がり、摩擦パッド102はシリンダ60の側面に対して、縦軸D周りのシリンダ60の回転を阻止するのに十分な両表面間の摩擦力に相当する力を与える。これによって、例えば、ガスフロー調節器64’によって与えられた保護域の下で保護された調節器60aの方向を維持することができる。ハンドル108は摩擦パッド102、或いは例えば、シャフト104の端部に取り付けられて、操作員がハンドル108を引くことによってハンドル108と摩擦パッド102とをハンドル46へ向けて動かし、シリンダに対する摩擦パッドの摩擦的な係合を解除する。これによって、必要に応じてシリンダを交換する或いは再配置することができる。市場においてはシリンダの直径には様々のものがあるため、カラーを密閉容器にぴったり合うようにするために、図10に示すスペーシングスリーブ109がカラーと密閉容器との間に提供される。このスリーブはカラーが蜜閉容器にぴったり合うように充分の厚さを有する。
【0030】
カラーを堅固に支持するように、一対のスペーシング管48’がカラー42’と44’の間に、平行に離間した状態で堅く取り付けられる。このようにして、カラーはハンドル46と管48’によって、互いに離間した状態で支持されている。ハンドル46と管48’の長さは、例えばDとEサイズのように異なる長さのシリンダを収納できるようにされている。又、例えばニューヨークのExim Golf of New Yorkによって製造されているような市販のゴルフバッグの三脚の脚部を短くして変更した自動展開バイ・ポッド脚部アセンブリを使うことができる。従って、前述のように、カラー42’に対して調節され、且つ例えばボルト112で脱着可能に取り付けられたアセンブリによって、カラー42’の後ろにあるボルト孔(図示せず)列の中の一列をかみ合わせ、ベースプレート106を地面に置くことにより、結合ロッド構造72’はベースプレートに対して上方に動き、固定フレームの三脚の脚部66’を固定フレームの外方に向けて図2に示すような展開位置に展開する。例えばボルト112による脱着可能な取付を使うことによって、バイ・ポッドアセンブリ110をカラー42’の後ろに沿って更に高く取り付け直すことができ、これによりベースプレート106が地面に置かれた時に、ロッド72’の底部が地面と接触しないようにすることができる。この方法では脚部66’の展開は不可能である。
【0031】
脱着可能な摺動抑制アーム114をカラー42’の上端部に取り付けてもよい。シリンダ60がカラー42’と44’に枢支された取付部から取り出し可能な開位置と、カラー42’と44’に対するその縦軸に沿うシリンダ60の移動を制止するように、曲がったアームの端部がシリンダ60の端部の上に回転される閉位置との間で回転可能となるように、アーム114は支柱118の間のピン116上で回転可能とされている。アーム114は閉位置に脱着可能にロックされることが可能で、例えば、支柱118と118’の間にバネ付勢ピン或いはボルト120を配置することによって、シリンダを固定し、カラー内の長手方向の摺動を防止する。これにより、孔114aからピン120を枢支することによってピン116に対するラッチアーム114のピボット回転を制止して、支柱118’の対応する孔118aによって脱着可能な係合の中へロックする。
【0032】
タンク弁レンチ124に把持位置と便利な収納を提供するべく、タンク弁レンチホルダー122をガスフロー調節器ガード64’の片側に取り付けてもよい。
【0033】
前述したように、上部ピン56a’と下部ピン56b’はそれぞれカラー42’と44’にある支持ヨーク54’の中に取り付けられる。ヨークは横置きになった時にフレーム40を支持するためのゴムフィー55を有する。前述したように、ピン56b’は、図示のようにかぎ付きのフランジの平行な対である支持アーム12bに結合し、ピン56a’はフランジの平行な対である取付ブラケット12のラッチ受けアーム12cに結合して、固定フレーム40と密閉容器60を脱着可能に取り付けて、便利な収納、運送及び使用を提供する。
【0034】
図4,図5及び図5aに示す取付ブラケットの更なる実施形態(それに限られるものではない)において、図5bに示す取付ブラケット12が、角のある支持ブラケット128の正面支持フレーム128aと裏プレート128bとによって、区画されたくさび形の穴部にあるプレート126の後ろに取り付けられる。従って、図11と図12に示すように、取付ブラケット12が角のある支持ブラケット128の中に取り付けられたときに、図6〜図10を参照して説明したような固定フレーム40と密閉容器60とが、取付ブラケット12に取り付けられ、密閉容器と固定フレームとの組み合わせが、内面14に向けてこれに沿って角を成す、或いは傾斜する。従って、固定フレーム40と密閉容器60が、例えば緊急車両の後部内の作業域の中へ押しやられることが少なく、又、例えば緊急車両の開きドアから密閉容器を取り出すことが容易になる。固定フレーム40を取付ブラケット12上の取付部から解除する機構は、図5bの解除機構に似ている。ただし、内面14に向けて傾斜した固定フレーム40と密閉容器60の取付は取付ブラケット12の片側へのアクセスを遮断するため、解除ハンドル76が一つしかないところが異なる。曲がったハンドル64’を用いることにより、密閉容器と固定フレームを密閉容器の縦軸に対する任意の角度から把持することを容易にしている。又、このようにして、ブラケット128を用いて密閉容器を傾斜させることは、必ずしも逆に固定フレームの車両内での操作の容易性に影響を及ぼすことにはならない。
【0035】
図14〜図16に示すように、角のある支持ブラケット128がわずかに変更されて、例えば支持ブラケット128と変更された支持ブラケット128’との背合せ式で対をなす取付のように、モジュールで使用され、ハンドル76が対応する取付ブラケット12の側面から突出できるように変更されている。また、ブラケット128は両面使用可能で、ブラケット128を反転し、その面プレートを裏返すことによって、左手と右手のアクセスに適応することができる。
【0036】
図17〜図19に示すように、取付ブラケット12’は、平面の支持面に取り付けるためではなく、担架のフレーム部材のような管状部材に取り付けるために使われる。例えば、管状部材は図20に示すような、従来型の担架の管フレーム132の一端部に取り付けられた「U」字形の担架フレーム延伸部130である。図18によく示すように、取付ブラケット12’が再び爪22に可動的に接続されたハンドル76を支持し、固定フレーム40を取付ブラケット12’との結合から解除できるようにしている。取付ブラケット12’の裏側は、例えば取付ブラケット12’の後ろに取付可能な一対の「U」字形結合器134を使うことによって、延伸部130のような部材上に取り付けられ、結合器と取付ブラケットとの間で延伸部130の長さを固定できるようにしている。従って、一例として、現存する担架フレームの先端へ取り付けられる延伸部130と、担架の先端に平行になるように延伸部130に沿って取り付けられる取付ブラケット12’とによって、固定フレーム40と密閉容器60は延伸部130に迅速に脱着可能に取り付けられ、担架上の患者への継続的なガス供給を容易にすることができる。図17〜図19の例において、取付ブラケット12’がその長手方向に沿って、ハウジング136の中に囲繞される。
【0037】
以上の開示から当業者にとって明白であるように、その主旨と範囲から外れないような様々な変更および改良が本発明の実施形態において可能である。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって定義された内容に基づいて解釈される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の固定、運搬及び支持装置の等角図である。
【図2】図2は展開した状態の支持脚部を備えた本発明の等角図である。
【図3】図3は取付ブラケットとラッチング機構(これらの一部がカバープレートを貫通して突き出している)に接近して配置された本発明の等角図である。
【図4】図4は取付ブラケット、ラッチング機構及びカーバープレートの分解等角図である。
【図4a】図4aは本発明のラッチ爪の断面図である。
【図4b】図4bは図4aに示すラッチ爪の斜視図である。
【図5】図5は他のラッチ解除機構を図示する分解等角図である。
【図5a】図5aは図5に示す取付ブラケットの他の実施形態の斜視図である。
【図5b】図5bは図5aに示す取付ブラケットの分解図である。
【図6】図6は図1に示す密閉容器固定フレームの他の実施形態の斜視図である。
【図7】図7は図6に示す密閉容器固定フレームの側面図である。
【図8】図8は図6に示す密閉容器固定フレームの正面図である。
【図9】図9は図6に示す密閉容器固定フレームの平面図である。
【図10】図10は図6に示す密閉容器固定フレームの分解図である。
【図11】図11は図5aに示す取付ブラケットの他の実施形態を使って、角のある支持ブラケットに取り付けられる図6に示す密閉容器固定フレームである。
【図12】図12は図11に示す角のある支持ブラケットに取り付けられる密閉容器固定フレームの斜視図である。
【図13】図13は図11に示す角のある支持ブラケットと取付ブラケットの分解図である。
【図14】図14は一対の背中合わせ形(BTOB)の角のある支持ブラケットと、これらに対応する密閉容器固定フレーム取付ブラケットの斜視図である。
【図15】図15は図14に示す背中合わせ形(BTOB)の角のある支持ブラケットの正面図である。
【図16】図16は図15に示す角のある支持ブラケットの平面図である。
【図17】図17はストレッチャーフレーム部材へ取り付ける場合に適用される図13に示す取付ブラケットの他の実施形態の斜視図である。
【図18】図18は図17に示す取付ブラケットの分解図である。
【図19】図19は図17に示す取付ブラケットの側面図である。
【図20】図20はストレッチャーフレームの一端に取り付けられるストレッチャーフレームの延伸部材である。
Claims (12)
- 堅い支持体へ取り付けられる取付ブラケットと、
前記取付ブラケットとかみ合って脱着可能に取り付けられる堅い密閉容器固定フレームと、
前記取付ブラケットに前記固定フレームをかみ合わせて脱着可能に取り付けるために、前記取付ブラケットと前記固定フレームとの間で協働する少なくとも一つのラッチと、
前記少なくとも1つのラッチと協働して、前記少なくとも1つのラッチの前記取付ブラケットから前記固定フレームを解除する動作を選択可能にする手動操作可能な解除作動装置とを備え、
前記固定フレームは、ガス密閉容器を実質的に完全に収納できる開口を有する堅い穴部を区画し、密閉容器がその縦軸に対して回転することを制止するための少なくとも一つの選択的に脱着可能な密閉容器回転制止手段を具備しており、前記固定フレームが前記取付ブラケットに取り付けられているときに、通常前記取付ブラケットの反対側にある前記固定フレームの一部分は、密閉容器が前記穴部に取り付けられ、且つ前記固定フレームが前記取付ブラケットから取り外されている時に、前記固定フレームがユーザに運ばれるための運搬ハンドルを提供し、密閉容器に取り付けられたガスフロー調節器を保護するために、前記穴部の前記開口に対応する前記固定フレームの先端において固定フレームに取り付けられ、前記開口の上に延びる堅いガードを更に備えることを特徴とする迅速脱着できる密閉容器支持装置。 - 前記少なくとも1つのラッチは前記取付ブラケットに取り付けられたラッチを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記ラッチは単一の上部ラッチであり、前記ブラケットから延びる支持アームの上方に実質的に垂直に配置され、前記支持アームは前記フレームの下端部に脱着可能にかみ合い支持するために使われ、前記フレームの上端部がラッチに脱着可能にかみ合うために使われることを特徴とする請求項2に記載の装置。
- 前記フレームは、第1と第2の開口に対応する平行に離間して取り付けられた第1と第2のカラーを備え、前記開口は前記カラーによって区画され、前記カラーに枢支されるように取り付けられる時に密閉容器の縦軸に沿って同軸とされていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 堅く平行な第1と第2のクロス部材がそれぞれ第1と第2のカラーに取り付けられ、
前記少なくとも1つのラッチは、前記取付ブラケットにその第1端部で取り付けられるラッチを含み、前記取付ブラケットは、第1端の反対側の第2端部においてホックされた支持アームを具備し、前記第1と第2のクロス部材は前記ラッチと前記支持アームとをそれぞれ脱着可能にかみ合わせることを特徴とする請求項4に記載の装置。 - 前記ラッチは単一の上部ラッチで、前記ブラケットから延びる支持アームの上方に実質的に垂直に配置され、前記支持アームは前記フレームの下端部を脱着可能にかみ合い支持するために使われ、前記フレームの上端部はラッチを脱着可能にかみ合うために使われることを特徴とする請求項5に記載の装置。
- 前記少なくとも1つのラッチが片持ちされるところから突出するように前記取付ブラケットに取付られ、
前記堅いフレームと脱着可能にラッチして結合するために、堅い支持が開口された壁である場合、前記少なくとも1つのラッチが対応する壁にある開口を貫通して、反対側の壁の正面から突出するように、前記取付ブラケットが堅い支持の背面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 片持ちされる支持アームを更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の装置。
- 前記穴部から抜け出すために、密閉容器の滑脱を制止するための少なくとも1つの選択的に解除できる密閉容器滑脱拘束手段を備えた請求項1に記載の装置。
- 堅い支持が壁である場合、この堅い支持に取り付けるために用いられる角のある壁マウントを備え、
前記固定フレームが前記取付ブラケットへ取り付けられる時に、前記固定フレームを壁に向けて壁に沿って傾けるように、壁に対して傾いた前記壁マウントの表面に沿って、前記取付ブラケットが前記壁取付に取り付けられること特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記固定フレームを前記取付ブラケットとの取付から制御下に解除するための安全なバックアップを提供するために、前記少なくとも1つのラッチと協働する弾性圧縮可能な補助ラッチを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記固定フレームを前記取付ブラケットとの取付から制御下に解除するための安全なバックアップを提供するために、前記少なくとも1つのラッチと協働する弾性圧縮可能な支持ラッチを備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
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