JP2004523623A - 増加した粘度を有するポリアニリンの水性導電性分散液 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、増加した粘度を有する水性導電性ポリアニリン分散液に関する。本発明は、このようなポリアニリン分散液から形成される層を有する電子デバイスにも関する。
【背景技術】
【0002】
導電性ポリマーは、発光ダイオード(LED)、光検出器、および光起電力セルなどの電子デバイスに有用であることが分かっている。無機アノードと発光層または感光層との間にポリアニリン(PANI)などの導電性ポリマーの層を使用することはよく知られている。導電性ポリマー層は、二重層アノードの一部として、正孔注入層またはバッファ層と様々に呼ばれる。このような系は例えば、ヤング(Yang)が開示している(特許文献1)。
【0003】
ポリアニリンの調製のための有用な合成方法は公知である。例えば、過剰の塩酸水溶液中でアニリンモノマーを過硫酸アンモニウムで処理することができる。他の化学的方法も詳細に開示されている(非特許文献1、ならびに特許文献2、特許文献3、および特許文献4)。得られるポリアニリンは種々の化学的形態を有しうる。未置換ポリアニリンの場合、これらはロイコエメラルジン(leucoemeraldine)型、プロトエメラルジン(protoemeraldine)型、エメラルジン型、ニグラニリン(nigraniline)型、およびトル−プロトエメラルジン(tolu−protoemeraldine)と呼ばれる。水中に過剰の酸が存在する場合、ポリアニリンの窒素がプロトン化されて塩を形成しうる。ポリアニリンの調製のための酸化重合に基づく別の有用な合成方法は酵素テンプレート重合である(特許文献5)。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,723,873号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,442,187号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,321,114号明細書
【特許文献4】
米国特許第5,160,457号明細書
【特許文献5】
米国特許第6,018,018号明細書
【特許文献6】
米国特許第4,356,429号明細書
【特許文献7】
米国特許第4,539,507号明細書
【特許文献8】
米国特許第5,247,190号明細書
【特許文献9】
米国特許第5,408,109号明細書
【特許文献10】
米国特許第5,317,169号明細書
【非特許文献1】
グリーン(Green),A.G.,およびウッドヘッド(Woodhead),A.E.,「アニリンブラックおよび同種の化合物、パート1(Aniline−black and Allied Compound,Part 1)」,J.Chem.Soc.,101,1117ページ(1912)
【非特許文献2】
CRC Handbook of Chemistry and Physics、第81版、2000年
【非特許文献3】
マーカス(Markus),ジョン(John),電子工学および核工学辞典(Electronics and Nucleonics Dictionary),470および476ページ(マグローヒル(McGraw−Hill,Inc.)1966)
【非特許文献4】
MEH−PPV(「半導体ポリマーから作製した光結合器(Optocoupler made from semiconducting polymers)」,G.Yu,K.パクバズ(Pakbaz),およびA.J.ヒーガー(Heeger),Journal of Electronic Materials,Vol.23,925〜928ページ(1994)
【非特許文献5】
「相互侵入ポリマー網目構造による効率的なフォトダイオード(Efficient Photodiodes from Interpenetrating Polymer Networks)」,J.J.M.ホールズ(Halls)ら(ケンブリッジ・グループ(Cambridge group))Nature Vol.376,498〜500ページ,1995
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
必要となるPANI層の厚さは、金属導電層の表面粗さにある程度依存する。この表面粗さが増加すると、より厚い層が必要になる。より厚くなった層を作製するためには、高粘度のPANI分散液が得られることが望ましい。さらに、コストを削減するために、低固形分濃度で高粘度となることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の式IIで表される少なくとも1つのスルホン酸基を有するポリマー単位を有する高分子量の第2のポリマーの存在下で、水溶液中で酸化させることにより、アニリン(各アニリンは下記の式Iを有する)を重合させることによって製造されるポリアニリン/第2のポリマー複合体に関し、
【0007】
【化1】
【0008】
式Iにおいて、
nは0〜4の整数であり、
mは1〜5の整数であり、但しn+m=5であり、
R1は、各場合で同一または異なるように独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルカノイル、アルキルチオ、アリールオキシ、アルキルチオアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アルキルスルフィニル、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、カルボン酸、ハロゲン、シアノ、あるいは1つ以上のスルホン酸部分、カルボン酸部分、ハロ部分、ニトロ部分、シアノ部分、またはエポキシ部分で置換されたアルキルから選択されるか、あるいは任意の2つのR1基が一緒になって、3、4、5、6、または7員の芳香環または脂環式を完成させるアルキレン鎖またはアルケニレン鎖を形成してもよく、この環は1つ以上の、2価の窒素原子、硫黄原子、または酸素原子を任意選択で含んでいてもよく、
式IIにおいて、
R2は、スチレン、置換スチレン、ビニル類、ビニル芳香族、アクリレート類、メタクリレート類、およびそれらの組合わせから選択されるポリマー単位であり、
aは約1〜約10の整数であり、
bは、分子量が100,000を超えるのに十分な数である。
【0009】
本発明は、高分子量の第2のポリマーと複合化したポリアニリンを含む組成物に関し、ポリアニリンはアニリンモノマー単位を含み、各アニリンモノマー単位は、下記の式IIIおよび下記の式IVから選択される式を有し、第2のポリマーは上記式IIを有し、
【0010】
【化2】
【0011】
式IIIおよび式IVにおいて
nは0〜4の整数であり、
mは1〜5の整数であり、但しn+m=5であり、さらに
R1は、各場合で同一または異なるように独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルカノイル、アルキルチオ、アリールオキシ、アルキルチオアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アルキルスルフィニル、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、カルボン酸、ハロゲン、シアノ、あるいは1つ以上のスルホン酸部分、カルボン酸部分、ハロ部分、ニトロ部分、シアノ部分、またはエポキシ部分で置換されたアルキルから選択されるか、あるいは任意の2つのR1基が一緒になって、3、4、5、6、または7員の芳香環または脂環式を完成させるアルキレン鎖またはアルケニレン鎖を形成してもよく、この環は1つ以上の、2価の窒素原子、硫黄原子、または酸素原子を任意選択で有することができる。
【0012】
本発明は、少なくとも1つのスルホン酸基を有するポリマー単位を有する高分子量の第2のポリマーの存在下で、水溶液中で酸化させることによって、アニリンモノマーの重合が行われる、ポリアニリンの分散水溶液の調製方法にも関する。第2のポリマーは、スチレンおよび置換スチレンスルホン酸ポリマー、スルホン化ビニル芳香族ポリマー、ビニルスルホン酸ポリマー、スルホン化アクリレートポリマー、スルホン化メタクリレートポリマー、ならびにそれらのコポリマーから選択される。少なくとも1つのスルホン酸基を有するポリマー単位を有する高分子量の第2のポリマーは、酵素重合のテンプレートとして使用することができる。別の実施態様では、本発明は、上記のポリアニリン/第2のポリマー複合体を含む少なくとも1つの層を有する有機電子デバイスに関する。
【0013】
本明細書で使用される場合、用語「ポリアニリン」は、特定の未置換形態を意図していることが明らかな場合を除けば、置換および未置換アニリンモノマーから調製されるポリマーを含むことを意図している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の導電性ポリアニリンは、アルキル基、アリール基、ヘテロアルキル基、またはヘテロアリール基で置換されてもよいアニリンモノマーの酸化重合によって調製される。複数種のモノマーを組み合わせて使用することもできる。
【0015】
ポリアニリンは任意の物理形態であってよい。酸化の程度によって異なる形態のポリアニリンポリマーを生成可能であることが知られている。ポリアニリンポリマーは、上記式IIIの場合はアミン窒素を有するモノマー単位で構成され、および/または上記式IVの場合はイミン窒素を有するモノマー単位で構成されると一般に説明することができる。これらの式ではプロトン化されていないモノマー単位が示されているが、酸の存在下では、塩基性窒素がプロトン化されて塩を形成することが知られている。酸化の程度が大きくなると、イミン窒素のアミン窒素に対する相対的比率が増加する。好ましいポリアニリンは、式IIIを有するモノマー単位と式IVを有するモノマー単位の比が2:1であるエメラルジン塩基形態である。この好ましいポリマーでは、アミン窒素とイミン窒素の比は1:1である。
【0016】
本発明では、少なくとも1つのスルホン酸基を有するポリマー単位を有する高分子量の第2のポリマーの存在下、水溶液中で対応するアニリンモノマーの酸化重合を行うことによって、所望のポリアニリンが生成する。第1の実施態様では、アニリンの酸化重合は、過硫酸アンモニウムなどの酸化剤と第2のポリマーとを使用して実施される。第2の実施態様では、アニリンの酸化重合は、ペルオキシダーゼ(例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼ、大豆ペルオキシダーゼ)などの酵素と第2のポリマーとを使用して実施され、この反応は過酸化水素などの開始剤で開始され、これは「酵素テンプレート重合」と呼ばれ、米国特許公報(特許文献5)(この記載内容を本明細書に援用する)に開示されている。第2のポリマーの分散水溶液または水溶液がモノマー溶液に加えられた後に、重合が開始される。
【0017】
ポリアニリンの塩基性窒素は、第2のポリマーのスルホン酸基によってプロトン化され、本明細書ではPANI/第2のポリマー複合体とよぶ酸−塩基イオン対複合体が形成される。ポリアニリンがエメラルジン塩基形態である場合、2つのイミン窒素がプロトン化されて複合体を形成する。このPANI/第2のポリマー複合体を使用すると、粘度が増加した分散水溶液を調製することができる。本明細書で使用される場合、用語「分散液」は、微小な粒子の懸濁液を含む液体を意味することを意図しており、液体に粒子が溶解すると真の溶液に近づきうる。
【0018】
有用なアニリンモノマーは、前出の式Iを有する未置換または置換アニリンモノマーを挙げることができる。
【0019】
複数種のモノマーを組み合わせて使用することもできる。好ましいポリアニリンは未置換ポリアニリンである。一般に、ポリマー中のポリマー単位数は少なくとも約50である。
【0020】
本発明に有用なポリアニリンを得るために、アニリンモノマーの重合は、少なくとも1つのスルホン酸基を有するポリマー単位を有する第2の高分子量ポリマーの存在下、水溶液中で実施される。高分子量の第2のポリマーは、少なくとも1つのスルホン酸基を有するモノマー単位の重合によって得られるホモポリマーであってもよい。このポリマーは、少なくとも1つのスルホン酸基を有するモノマー単位が少なくとも1組存在するコポリマーであってもよく、スルホン酸基を含有しない他のモノマー単位を有してもよい。「高分子量」は、重量平均分子量が100,000を超える物質を意味する。好ましくは、分子量は300,000〜900,000の範囲である。第2のポリマーは前出の式IIを有する。
【0021】
第2のポリマーとして好適なホモポリマーの例としては、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(2−メチルスチレンスルホン酸)、ポリ(4−フェニルスチレンスルホン酸)、およびスルホン化ポリ(α−ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルスルホン酸)、スルホン化ポリ(安息香酸ビニル)、スルホン化ポリ(アクリル酸ベンジル)、およびスルホン化ポリ(メタクリル酸ベンジル)が挙げられる。好ましい第2のポリマーはポリ(スチレンスルホン酸)である。モノマー単位は完全にスルホン化される必要はないことを理解されたい。第2のポリマーとして好適なコポリマーの例としては、ポリ(スチレン/2−メチルスチレンスルホン酸)、ポリ(スチレン/ビニルスルホン酸)、およびポリ(スチレン/ビニル/2−メチルスチレンスルホン酸)が挙げられる。モノマー単位は完全にスルホン化される必要はないことを理解されたい。
【0022】
得られる組成物は、ポリアニリン/第2のポリマー複合体であり、ポリアニリンはアニリンモノマー単位を有し、それぞれが前出の式IIIおよび前出の式IVから選択される式を有し、高分子量の第2のポリマーと複合化し、第2のポリマーは前出の式IIを有する。前述したように、ポリアニリンポリマー中の塩基性窒素は、第2のポリマーのスルホン酸基によってプロトン化されてイオン対複合体が形成される。
【0023】
好ましくは、PANI/第2のポリマー複合体は反応混合物から単離される。続いて、単離された複合体を所望の濃度で水に加えて、コーティングに好適な分散液を調製することができる。PANI/第2のポリマー複合体の水中の1重量%分散液(分散液の総重量を基準とする)は、剪断速度10s-1における粘度が少なくとも50センチポアズ(cp)となる。
【0024】
本発明は、2つの電気的接触層に挟まれた有機活性層を含む電子デバイスにも関し、本発明のANI/第2のポリマー複合体を含有する層は、活性層とアノードとして機能する電気的接触層との間に配置される。代表的構造を図1に示す。デバイス100は、無機アノード層110とカソード層150とを有する。アノードと隣接して、本発明の方法により調製されたPANI/第2のポリマー複合体を含む層120が存在する。カソードと隣接して、電子輸送材料を含む任意の層140が存在する。PANI層120とカソード(または任意の電子輸送層)の間には有機活性層130が存在する。
【0025】
一般にデバイスは、アノードまたはカソードと隣接することができる支持体も有する。ほとんどの場合、支持体は無機アノードに隣接する。支持体は可撓性でも剛性でもよく、有機でも無機でもよい。一般に、ガラスまたは可撓性有機フィルムが支持体として使用される。
【0026】
無機アノード110は、正電荷の担体を注入または収集するのに特に効率的な電極であるアノードは、金属、金属混合物、合金、金属酸化物、または混合金属酸化物を含有する材料から作製することができる。好適な金属としては、11族の金属、4族、5族、および6族の金属、ならびに8〜10族の遷移金属が挙げられる。アノードが光透過性である場合、12族、13族、および14族の金属の混合金属酸化物(例えば酸化インジウムスズ)が一般に使用される。全体的にIUPAC番号方式を使用しており、族の番号は左から右に1〜18となる(非特許文献2)。
【0027】
無機アノード層は一般に、物理蒸着法によって適応される。用語「物理蒸着法」は、減圧下で実施される種々の付着方法を意味する。したがって、例えば、物理蒸着法は、ビームスパッタリングなどのすべての形態のスパッタリング、ならびにeビーム蒸着などのすべての形態の蒸着を含む。特に有用な物理蒸着法の形態は、rfマグネトロンスパッタリングである。
【0028】
PANI/第2のポリマー層は、スピンコーティング、キャスティング、およびグラビア印刷などの印刷を含むあらゆる従来の手段を使用して適用することができる。PANIはインクジェット印刷または熱転写パターン形成によって適用することもできる。適用前に、PANI/第2のポリマー複合体を水に加えて本発明の分散水溶液を調製することができる。あるいは、PANI/第2のポリマー複合体を有機極性溶媒または非極性溶媒に分散または溶解させることができる。一般に、分散水溶液の濃度は、分散液の総重量を基準にしてPANI/第2のポリマー複合体が0.1〜5.0重量%の範囲であり、好ましくは0.5〜2.0重量%である。本発明のPANI/第2のポリマー複合体の分散液の濃度が増加したため、少ないポリマー添加量で1回のコーティングによってより厚い層を適用することができる。一般にこの層の導電性は10-8〜10S/cmの範囲である。
【0029】
一般に、無機アノードおよびPANI/第2のポリマー層はパターンが形成される。希望に応じてパターンが変化しうることは理解できるであろう。第1の電気的接触層の材料を適用する前に、例えば、第1の可撓性複合体バリア構造上にパターン形成されたマスクまたはフォトレジストを配置することによって、層をあるパターンで適用することができる。あるいは、全体の層として層を適用した後で、例えば、フォトレジストと湿式化学エッチングを使用してパターンを形成することもできる。前述したように、PANI/第2のポリマー層は、インクジェット印刷または熱転写パターン形成にうよるパターンで適用することができる。当技術分野で公知のその他のパターン形成方法も使用することができる
【0030】
デバイス100の用途に依存するが、活性層130は、電圧の印加によって活性化する発光層(発光ダイオードに使用する場合など)や、放射エネルギーに反応しバイアス電圧を印加するまたは印加せずに信号を発生する材料の層(光検出器に使用する場合など)であってよい。光検出器の例としては、光伝導セル、フォトレジスター、光スイッチ、フォトトランジスタ、および光電管、ならびに光起電力セルが挙げられ、これらの用語は、(非特許文献3)に記載されている。
【0031】
活性層が発光性である場合、その層は、電気的接触層に十分なバイアス電圧が印加された場合に発光する。発光活性層は、任意の有機エレクトロルミネセンス材料またはその他の有機発光材料を含むことができる。このような材料は、例えば、タン(Tang)の米国特許公報(特許文献6)、バン・スライク(Van Slyke)らの米国特許公報(特許文献7)(これらの関連部分本明細書に援用する)に記載されるような小分子材料であってもよい。あるいは、このような材料は、フレンド(Friend)ら(米国特許公報(特許文献8))、ヒーガー(Heeger)ら(米国特許公報(特許文献9))、ナカノ(Nakano)ら(米国特許公報(特許文献10))(これらの関連部分本明細書に援用する)に記載されるようなポリマー材料であってもよい。好ましいエレクトロルミネセンス材料は、半導体共役ポリマーである。このようなポリマーの一例は、ポリ(p−フェニレンビニレン)であり、PPVと呼ばれている。発光材料は、添加剤を使用してまたは使用せずに別の材料のマトリックス中に分散させることができるが、単独で層が形成されることが好ましい。一般に活性有機層の厚さは50〜500nmの範囲である。
【0032】
活性層が光検出器に組み込まれる場合、この層は放射エネルギーに反応しバイアス電圧を印加するまたは印加せずに信号を発生する。放射エネルギーに反応しバイアス電流の印加によって信号を発生可能な材料(光伝導セル、フォトレジスター、光スイッチ、フォトトランジスタ、および光電管の場合など)としては、例えば、多くの共役ポリマー、およびエレクトロルミネセンス材料が挙げられる。放射エネルギーに反応しバイアス電流を印加しなくても信号を発生可能な材料(光伝導セルまたは光起電力セルの場合など)としては、光と化学的に反応することによって信号を発生する材料が挙げられる。このような感光性化学反応性材料としては、例えば、多くの共役ポリマー、ならびにエレクトロルミネセンス材料およびフォトルミネセンス材料が挙げられる。具体例としては、(非特許文献4)、およびCN−PPVを有するMEH−PPV複合材料(非特許文献5)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0033】
活性有機材料を含有する活性層130は、スピンコーティング、キャスティング、および印刷を含むあらゆる従来手段によって溶液から適用することができる。材料の性質に依存するが、活性有機材料は蒸着によって直接適用することも可能である。活性ポリマー前駆物質を適用した後、通常は加熱によってポリマーに変化させることも可能である。
【0034】
カソード150は、電子または負電荷の担体の注入または収集に特に効率的な電極である。カソードは、第1の電気的接触層(この場合はアノード)よりも仕事関数が小さい任意の金属または非金属であってよい。第2の電気的接触層の材料は、1族のアルカリ金属(例えば、Li、Cs)、2族(アルカリ土類)の金属、12族の金属、希土類、ランタニド、およびアクチニドから選択することができる。アルミニウム、インジウム、カルシウム、バリウム、およびマグネシウム、ならびにこれらの組合わせなどの材料を使用することができる。
【0035】
通常、カソード層は物理蒸着法によって適用される。一般に、アノード層110およびPANI層120に関して前述したように、カソード層にパターン形成が行われる。カソード層のパターン形成には同様の加工方法を使用することができる。
【0036】
任意の層140は、電子輸送を促進し、さらにバッファ層または層界面における消光反応を防止するための閉じ込め層としても機能しうる。好ましくはこの層は電子の移動を促進し、消光反応を減少させる。任意の層140の電子輸送材料の例としては、トリス(8−ヒドロキシキノラト)アルミニウム(Alq3)などの金属キレートオキシノイド、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(DDPA)や4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(DPA)などのフェナントロリン系化合物、ならびに2−(4−ビフェニルイル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)、および3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(TAZ)などのアゾール化合物が挙げられる。
【0037】
有機電子デバイスは他の層も有することが知られている。例えば、層の正電荷輸送および/またはバンドキャップの一致の促進、または保護層としての機能のために、PANI層と活性層130の間に層(図示していない)が存在してもよい。同様に、層の負電荷輸送および/またはバンドキャップの一致の促進、または保護層としての機能のために、活性層130とカソード層150の間に層(図示していない)が存在してもよい。当技術分野で公知の層を使用することができる。さらに、任意の前述の層は、2つ以上の層で構成されてもよい。あるいは、無機アノード層110、PANI層120、活性層130、およびカソード層150の一部またはすべては、荷電担体の輸送効率を向上させるために表面処理することができる。各成分の層の材料の選択は、高いデバイス効率を有するデバイスを得るための目標のバランスをとることによって決定されることが好ましい。
【0038】
デバイスは、好適な基板上にそれぞれの層を順次付着させることによって作製することができる。ガラスやポリマーフィルムなどの基板を使用することができる。ほとんどの場合、アノードが基板に適用され、そこから複数の層が形成される。しかし、最初にカソードを基板に適用してから、逆の順番で層を加えていくことも可能である。一般に、種々の層は以下の範囲の厚さを有する。無機アノード110は500〜5000Å、好ましくは1000〜2000Åであり、PANI層120は50〜2500Å、好ましくは200〜2000Åであり、発光層130は10〜1000Å、好ましくは100〜800Åであり、任意の電子輸送層140は50〜1000Å、好ましくは200〜800Åであり、カソード150は200〜10000Å、好ましくは300〜5000Åである。
【実施例】
【0039】
以下の実施例により、本発明の一部の特徴および利点を説明する。これらは本発明の説明を意図しており、限定を意味するものではない。他に明記しない限り、すべてのパーセント値は重量を基準にしている。
【0040】
(粘度測定)
TAインストルメンツ(TA Instruments)のAR1000−Nレオメーターを使用して、分散水溶液の粘度測定を行った。液体試料が入れられる2つの平行プレートの間の間隙は50μmに設定した。上部プレートの速度を変化させることによって種々の剪断速度を実現した。
【0041】
(実施例1)
この実施例は、高分子量ポリ(スチレンスルホン酸)(HMW−PSSA)の調製を示す。
【0042】
ポリ(スチレンスルホン酸)(PSSA)は市販されているが、入手可能な最高分子量は約70,000である。高分子量PSSAをナトリウム塩から生成させた。
【0043】
分子量が約500,000のポリ(スチレンスルホン酸)ナトリウム塩(ペンシルバニア州ウォリントンのポリサイエンシズ(Polysciences,Warrington,PA)より入手可能)を約2.5重量%で水に溶解した。得られた溶液のスルホン酸ナトリウム塩を酸の形態に変えるために、ガラスカラムに充填したアンバーリスト(Amberlyst)(登録商標)15酸性樹脂(スペルコ(Supelco)製)から溶出させた。溶出前に、カラムの中のアンバーリスト(Amberlyst)樹脂を、溶出する水が無色になるまでナノピュア(nano−pure)水で洗浄した。溶出したポリマー溶液を乾燥させ、IRでナトリウム塩が酸に完全に転化したことを確認してから、ロトバップ(Rotovap)(登録商標)で17.86重量%(試料1−1)または24.95重量%(試料1−2)まで濃縮した。ナトリウムで補正した後のHMW−PSSAの分子量は約450,000であった。
【0044】
(実施例2)
この実施例は、不飽和アニリンと高分子量ポリ(スチレンスルホン酸)を使用した本発明の方法を示す。
【0045】
最初に、6.9gのHMW−PSSA(試料1−1)を含有する水溶液144mlに3.9gの蒸留アニリンを溶解した。この溶液を500mlの4つ口丸底フラスコに入れ、氷/水混合物を使用してまず約4℃まで冷却した。空気式オーバーヘッド攪拌機で溶液を絶えず撹拌した。アニリンとHMW−PSSAのこの冷却水溶液に、4.6gのHMW−PSSAと2.22gの過硫酸アンモニウムを含有する96mlの水溶液を、一定速度で1時間かけてゆっくりと加えた。発熱反応中に温度が3.6℃まで上昇したが、重合中は3℃未満を保った。
【0046】
続いて、反応混合物を2つの遠心管に移した。目視観察により、かなり高粘度であることが分かった。反応混合物の残留物を蒸留水で洗浄し、洗浄水を一方の遠心管に入れた。最終的に0.34gの蒸留水を加えて、両方の遠心管を釣り合わせた。これを15℃において8000RPMで30分間遠心分離した。非常に少量のタール状生成物が一方の遠心管から回収され、これは廃棄した。遠心管の内容物を分液漏斗に集め、空気式オーバーヘッド攪拌機で撹拌しながら、3リットルのアセトンを入れた4リットルビーカーに上澄み液を移した。沈殿が生じ、2成分に分かれた。沈殿によって、タール状、羽状、粘質の固体が得られた。母液は不透明で緑がかっていた。母液をデカンテーションして、タール状、羽状、粘質の固体を残した。粘質固体を噴射ビンのアセトンで洗浄し、続いてアセトン約500mlを入れた三角フラスコに移した。次に、これをマグネチックスターラーで撹拌した。アセトンによって水が除去されていくにつれ、固体はより硬質になり、粒径は減少した。各沈殿物を同様に処理した。これらを併せて、500mlの新しいアセトンを加え、3時間撹拌し続けてさらなる精製を行った。固体が底に沈むまで静置した。母液は緑がかっており、これをデカンテーションした。500mlの新しいアセトンを加え、約12時間撹拌した。再び固体が底に沈むまで静置した。母液はなお緑がかっていたが、より薄くなった。これをデカンテーションして、500mlの新しいアセトンを再度加え、さらに約12時間撹拌した。得られたスラリーを、ワットマン(Whatman)(登録商標)ナンバー4フィルター・ペーパー(Number 4 Filter Paper)をつけたブフナー漏斗(Buchner Funnel)でろ過した。ろ液は無色透明であった。回収した固体をアセトンで2回洗浄した。ろ過ケーキがなお残留する漏斗を終夜減圧オーブン(約18インチHg、N2供給、周囲温度)に入れた。乾燥固体のPANI/HMW−PSSAは8.52gであった。
【0047】
上記のように合成したPANI/HWM−PSSA複合体の適当な量を撹拌しながら蒸留水に加え、1.0重量%分散水溶液(実施例2−1)と2.0重量%分散水溶液(実施例2−2)を調製した。10、100、1000、および10000S-1の剪断速度で測定した分散水溶液の粘度を表1に示す。
【0048】
(比較例A)
この実施例は、従来の低分子量ポリ(スチレンスルホン酸)を使用した未置換ポリアニリン溶液の粘度を示す。
【0049】
最初に、7.26gの低分子量PSSA(L−PSSA)を含有する水溶液60mlに4.1gの蒸留アニリンを溶解した。L−PSSAは30重量%水溶液の形態でポリサイエンシズ(PolySciences)より入手した。L−PSSAの記載の分子量は70,000である。250mlの三角フラスコに入れたこのアニリン/L−PSSA溶液を、氷/水混合物でまず約4℃まで冷却した。溶液はマグネチックスターラーで絶えず撹拌した。この冷却したアニリン/L−PSSA水溶液に、4.84gのPSSAと2.31gの過硫酸アンモニウムを含有する水溶液40mlを、一定速度で1時間かけてゆっくり加えた。発熱反応中に温度が3.6℃まで上昇したが、重合中は3℃未満を保った。
【0050】
続いて、反応混合物を遠心管に移した。次にこれを15℃において8000RPMで30分間遠心分離した。遠心分離した混合物の上澄みを250mlの分液漏斗に移し、空気式オーバーヘッド攪拌機で撹拌しながら、3リットルのアセトンを入れた4リットルビーカーに上澄み液を移した。沈殿によって、タール状、羽状、粘質の固体が得られた。母液は不透明で緑がかっていた。上澄みをすべて沈殿させてから、得られたスラリーを約1時間静置した。母液をデカンテーションして、タール状、粘質の固体を残した。粘質固体をアセトンで洗浄し、続いてアセトン約250mlを入れた三角フラスコに移し、約12時間連続してマグネチックスターラーで撹拌してさらに精製した。アセトンによって水が除去されていくにつれ、固体はより硬質になり、粒径は減少した。得られたスラリーを、ワットマン(Whatman)(登録商標)ナンバー4フィルター・ペーパー(Number 4 Filter Paper)をつけたブフナー漏斗(Buchner Funnel)でろ過した。ろ液は無色透明であった。一部の大きな固体塊状物をスパチュラで取り出し、アセトンを加えながら乳鉢と乳棒で粉砕した。続いてこれらをフィルターに移し、さらにアセトンを加えて再度洗浄した。次に、これを新しいアセトン約150ml中に再分散させ、4時間撹拌した。固体が底に沈むまで静置した。母液は緑がかっており、これをデカンテーションした。新しいアセトン250mlを加え、12時間撹拌した。得られたスラリーを、ワットマン(Whatman)(登録商標)ナンバー4フィルター・ペーパー(Number 4 Filter Paper)をつけたブフナー漏斗(Buchner Funnel)でろ過した。得られた固体をアセトンで2回洗浄した。ろ過ケーキがなお残留する漏斗は、ホースを逆さにした漏斗に取り付けて窒素ブランケット下に置いた。その場所に漏斗を2時間置いてから、漏斗を終夜減圧オーブン(約18インチHg、N2供給、周囲温度)に入れた。
【0051】
上記のように合成したPANI/L−PSSA複合体の適当な量を撹拌しながら蒸留水に加え、5.0重量%分散水溶液(比較例A−1)を調製した。比較例A−1の一部を手貴重な量の蒸留水で希釈して1.0重量%分散水溶液(比較例A−2)を調製した。10、100、1000、および10000S-1の剪断速度で測定した分散水溶液の粘度を表1に示す。
【0052】
(比較例B)
この実施例は、低分子量PSSAを使用して合成したポリアニリン分散液に高分子量PSSAを加えることによる効果を示す。
【0053】
適当な量の5重量%PANI/L−PSSA水溶液A−1、および高分子量PSSAの24.95重量%溶液試料1−1を混合して、以下の比較例B−1およびB−2の分散液を調製した。
【0054】
これらの分散水溶液の粘度を表1に示す。
【0055】
(比較例C)
この実施例は、市販のポリアニリン溶液の粘度を示す。
【0056】
最初に、水性ポリアニリンのD1002 W(オルメコン・カンパニー(Ormecon Company)(ドイツ)より購入)について、IRと固形分の分析を行った。IR分析によるとPSSAに独特のピーク(1718、1600、2828、および3407cm-1)が見られた。乾燥窒素気流による乾燥の前後の差から、固形分含有率は3.0重量%と求められた。
【0057】
比較例C−1は、入手した3.0重量%の溶液であった。比較例C−2は、水で希釈して1.0重量%にした。これらの試料の粘度を表1に示す。
【0058】
(比較例D)
この実施例は、市販のポリアニリン溶液に高分子量PSSAを加えた場合の粘度を示す。
【0059】
適当な量の市販の3.0重量%オルメコン(Ormecon)D1002 Wポリアニリンと、17.86重量%のHMW−PSSA溶液(試料1−1)を混合して、以下の分散液を調製した。
【0060】
分散水溶液の粘度を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
上記比較より、アニリンの重合前にHMW−PSSAを添加すると、PANI/PSSA分散液の粘度が顕著に増加することが明らかである。より低い剪断速度では、本発明のANI/HMW−PSSAの全1.0重量%固形分(実施例2−1)の粘度は、重合後により多くのHMW−PSSAを加えたPANI分散液(比較例B−2)よりもはるかに高い。これらの実施例より、導電性PANI/PSSAの合成における高分子量PSSAの使用は、密度増加の非常に有効な方法であるということが示された。
【0063】
(実施例3)
この実施例は、発光ダイオードにおける本発明のPANI/HMW−PSSAの使用を示す。薄膜デバイスは、以下の成分で構成された。無機アノード、本発明の方法により作製したPANI層、エレクトロルミネセンス層(EL層)、およびカソード。すべてのフィルムの厚さは、テンカー(TENCOR)500サーフェス・プロファイラー(Surface Profiler)で測定した。
【0064】
酸化インジウムスズ(ITO)をガラスにコーティングした基板を使用し、ITOの厚さは約1000〜1500Åであった。ITOはプラズマ処理によって清浄にした。実施例2−1に記載の方法で合成した2.0重量%PANI/HMW−PSSA分散水溶液を、ITO/ガラス基板上に回転速度1400rpmでスピンコーティングした。PANI/HMW−PSSA層の平均厚さは約140nmであった。PANI/HMW−PSSAをコーティングしたITO/ガラス基板を窒素中90℃で30分間乾燥させた。EL層に関しては、PANI/HMW−PSSA層に、スーパー・イエロー・エミッタ(super−yellow emitter)(PDY 131)(これは、ドイツ、フランクフルトのコビオン・カンパニー(Covion Company)のポリ(置換フェニレンビニレン)である)をトップコーティングした。EL層の厚さは約700Åであった。
【0065】
カソードに関しては、Ba層およびAl層を、EL層の上部に1×10-6torrの減圧下で蒸着した。Ba層の最終厚さは30Åであり、Al層の厚さは3000Åであった。デバイスの性能はドライボックス内部で試験した。各デバイスについて、電流対電圧の曲線、発光強度対電圧の曲線、および効率を、オハイオ州クリーブランドのケイスリー・インストルメント(Keithley Instrument Inc.(Cleveland,OH))のケイスリー(Keithley)236ソース・メジャー・ユニット(source−measure unit)と、カリフォルニア州ホーソーンのUDTセンサー(UDT Sensor,Inc.(Hawthorne,CA))の較正シリコンフォトダイオード付きS370オプトメーターとを使用して測定した。
【0066】
デバイスの平均電圧は5.0Vであり、平均郊率は6.8cd/Aであり、印加電流8.3mA/cm2における平均発光効率は4.2Lm/Wであった。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】有機電子デバイスの概略図である。
Claims (17)
- 高分子量の第2のポリマーと複合化したポリアニリンを含む組成物であって、前記ポリアニリンはアニリンモノマー単位を含み、前記アニリンモノマー単位のそれぞれは、下記の式IIIおよび下記の式IVから選択される式を有し、前記第2のポリマーは下記の式IIを有することを特徴とする組成物
nは0〜4の整数であり、
mは1〜5の整数であり、但しn+m=5であり、
R1は、各場合で同一または異なるように独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルカノイル、アルキルチオ、アリールオキシ、アルキルチオアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アルキルスルフィニル、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、カルボン酸、ハロゲン、シアノ、あるいは1つ以上のスルホン酸部分、カルボン酸部分、ハロ部分、ニトロ部分、シアノ部分、またはエポキシ部分で置換されたアルキルから選択されるか、あるいは任意の2つのR1基が一緒になって、3、4、5、6、または7員の芳香環または脂環式を完成させるアルキレン鎖またはアルケニレン鎖を形成してもよく、環は1つ以上の、2価の窒素原子、硫黄原子、または酸素原子を任意選択で含んでいてもよく、
式IIにおいて、
R2は、スチレン、置換スチレン、ビニル類、ビニル芳香族、アクリレート類、メタクリレート類、およびそれらの組合わせから選択されるポリマー単位であり、
aは約1〜約10の整数であり、
bは、分子量が100,000を超えるのに十分な数である)。 - ポリアニリン/第2のポリマー複合体の製造方法であって、
(a)前記アニリンモノマーのそれぞれが下記の式Iを有する複数のアニリンモノマーと、下記の式IIを有する高分子量の第2のポリマーとを混合する水溶液を調製する工程と、
nは0〜4の整数であり、
mは1〜5の整数であり、但しn+m=5であり、
R1は、各場合で同一または異なるように独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルカノイル、アルキルチオ、アリールオキシ、アルキルチオアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリール、アルキルスルフィニル、アルコキシアルキル、アルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アルコキシカルボニル、アリールスルホニル、カルボン酸、ハロゲン、シアノ、あるいは1つ以上のスルホン酸部分、カルボン酸部分、ハロ部分、ニトロ部分、シアノ部分、またはエポキシ部分で置換されたアルキルから選択されるか、あるいは任意の2つのR1基が一緒になって、3、4、5、6、または7員の芳香環または脂環式を完成させるアルキレン鎖またはアルケニレン鎖を形成してもよく、環は1つ以上の、2価の窒素原子、硫黄原子、または酸素原子を任意選択で含んでいてもよく、式IIにおいて、
R2は、スチレン、置換スチレン、ビニル類、ビニル芳香族、アクリレート類、メタクリレート類、およびそれらの組合わせから選択されるポリマー単位であり、
aは約1〜約10の整数であり、
bは、分子量が100,000を超えるのに十分な数である)
(b)酸化剤を前記水溶液に加えて反応混合物を調製する工程と
を含むことを特徴とする方法。 - 前記分散水溶液の総重量を基準にして0.1〜5.0重量%の前記ポリアニリン/第2のポリマー複合体の濃度を有する分散水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記分散水溶液の総重量を基準にして0.5〜2.0重量%の前記ポリアニリン/第2のポリマー複合体の濃度を有する分散水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記ポリアニリンが少なくとも50個の前記モノマー単位を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記第2のポリマーが、スチレンおよび置換スチレンスルホン酸ポリマー、スルホン化ビニル芳香族ポリマー、ビニルスルホン酸ポリマー、スルホン化アクリレートポリマー、スルホン化メタクリレートポリマー、ならびに1種類以上の、スチレンおよび置換スチレンスルホン酸ポリマー、スルホン化ビニル芳香族ポリマー、ビニルスルホン酸ポリマー、スルホン化アクリレートポリマー、スルホン化メタクリレートポリマーのコポリマーから選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記第2のポリマーが、ポリ(スチレンスルホン酸)、ポリ(2−メチルスチレンスルホン酸)、ポリ(4−フェニルスチレンスルホン酸)、およびスルホン化ポリ(α−ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルスルホン酸)、スルホン化ポリ(安息香酸ビニル)、スルホン化ポリ(アクリル酸ベンジル)、およびスルホン化ポリ(メタクリル酸ベンジル)から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記第2のポリマーがポリ(スチレンスルホン酸)であり、好ましくは前記第2のポリマーは、ポリ(スチレン/2−メチルスチレンスルホン酸)、ポリ(スチレン/ビニルスルホン酸)、およびポリ(スチレン/ビニル/2−メチルスチレンスルホン酸)から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記酸化剤が過硫酸アンモニウムであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記水溶液が酵素をさらに含み、好ましくは前記酵素は、西洋ワサビペルオキシダーゼ、および大豆ペルオキシダーゼから選択されるペルオキシダーゼであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- (c)前記反応混合物から得られるポリアニリン/第2のポリマー複合体を単離する工程をさらに含み、好ましくは、
(d)工程(c)で得られる前記ポリアニリン/第2のポリマー複合体に水を加えて所望の濃度の分散液を調製する工程をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 請求項1、3〜8のいずれか一項に記載の組成物を含む少なくとも1つの層を有することを特徴とする有機電子デバイス。
- アノード層(110)、導電層(120)、有機活性層(130)、およびカソード層(150)を含み、前記導電層(120)が請求項1、3〜8のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする有機電子デバイス。
- 前記有機活性層が発光層であることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
- 前記導電層の導電率が10-8S/cm〜10S/cmであることを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
- 前記有機活性層と前記カソードの間に、電子輸送を促進するための層(140)をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のデバイス。
- 前記層(140)が、トリス(8−ヒドロキシキノラト)アルミニウム、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリンや4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(DPA)などのフェナントロリン系化合物、2−(4−ビフェニルイル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、および3−(4−ビフェニルイル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾールから選択されることを特徴とする請求項16に記載のデバイス。
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