JP2004521554A - 埋め込まれたコントラスト向上機能を有するmpeg−2復号器及びその方法 - Google Patents
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Abstract
MPEG−2復号器は、離散コサイン変換(DCT)ブロックを含むMPEG−2ビデオストリームを受信し且つ、そこに含まれる逆DCTプロセッサへ与えられる線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する。好ましくは、MPEG−2復号器は、DCTブロックを受信しそして線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する線形コントラスト向上プロセッサと、線形コントラスト向上プロセッサに接続された逆DCTプロセッサを有する。更に、MPEG−2復号器は、線形コントラスト向上プロセッサと逆DCTプロセッサを制御するマイクロプロセッサを有することが可能である。マイクロプロセッサがMPEG−2復号器を制御する、コンピュータ読み出し可能な命令を含む方法とメモリも開示される。
Description
【0001】
本発明は、一般的にはMPEG−2復号器に関連する。特に、本発明は、埋め込まれたコントラスト向上機能を有するMPEG−2復号器に関連する。優位に、対応する方法及びメモリに記憶されたソフトウェア命令も開示される。
【0002】
コントラスト向上は、画像品質を改善する技術である。線形コントラスト向上は、MPEG−2復号を含む多くの画像処理システム及び方法に適用されている、コントラスト向上の1つの形式である。
【0003】
線形コントラスト向上は、コントラスト伸張とも呼ばれ、輝度データの元のディジタル値を新たな分布へ線形に伸張する。画像の元の入力値を伸張することにより、表示装置の感度の全体の範囲が使用されることが可能であることは、理解されよう。線形なコントラスト向上は、例えば、画像の、データ内の微妙な変化を更に明らかにもする。短く言えば、コントラスト伸張は、線形動作であり、これは狭い範囲の画像画素値を広い範囲に伸ばし、これにより、画像のコントラストが改善されうる。式(1)は、空間領域での動作を示す。
出力=(入力−β)x∀ (1)
ここで、βは、シフトパラメータであり、∀は伸張ファクタである。入力と出力は、それぞれ、入力及び出力画像の輝度値であることは理解されよう。
【0004】
種々の形式の線形向上アルゴリズムは、ガウス又は近ガウスヒストグラムを有する画像、即ち、全ての輝度値がヒストグラムの狭い範囲内にありそして、1つのモードのみが明らかである画像、に最も良く適用される。画像のコントラストを向上させるのに一般的に使用されている線形コントラスト向上の3つの方法は、次のようである。
【0005】
最小−最大線形コントラスト伸張−ここでは、輝度データの元の最小及び最大値が、有効な輝度値の全範囲を使用する、新たに規定された値の組に割り当てられる。例えば、最小の輝度値45と最大値205を有する画像では、8ビット範囲0−255とすると、値0から44と206から255は、向上無しに画像が表示されるときには、表示されない。画像内の追加の詳細は、最小値45を0に、そして最大値205を255に伸張することにより検出されることが可能である。古い最小値を新しい最小値に一致させそして、古い最大値を新しい最大値に一致させアルゴリズムを、使用できる。全ての古い中間値は、新たな最小値と最大値の間で比例して拡大される。多くのディジタル画像処理システムは、有効な輝度値の全範囲を最適化するために最小値と最大値を自動的に伸張する組み込まれた能力を有する。
【0006】
割合線形コントラスト伸張−これは、この方法が、ヒストグラムの平均の画素のある特定の割合内にある規定された最小値と最大値を使用することを除いては、最小−最大線形コントラスト伸張に似ている。線形コントラスト改善のこの特定の変形では、平均からの標準偏差が、元の最小と最大値を超えてヒストグラムの末尾を押すのにしばしば使用される。
【0007】
区分的線形コントラスト伸張−画像のヒストグラムの分布が、2又は3形態のときには、選択された領域での増加された向上のために、ヒストグラムのある特定の値を伸張することが望ましい。区分的線形コントラスト伸張は、ヒストグラムのモードの輝度範囲を伸張する線形向上ステップの数の識別を含む。短く言えば、区分的伸張では、一連の小さな最小−最大伸張が、選択された画像データを向上するために、単一のヒストグラム内で設定される。
【0008】
MPEG−2圧縮に関連する現在あるコントラスト向上アルゴリズムは、MPEG2ビデオストリームを復号した後に、ごく普通に実行されることに、注意する。線形コントラスト向上アルゴリズムの計算的な複雑さは、同じコントラスト向上アルゴリズムが圧縮領域で実行される場合よりも、空間領域、即ち離散コサイン変換(DCT)又は周波数領域、では非常に高いことに、注意する。
【0009】
画像処理システムの分野で研究する研究者は、低い計算的な複雑さを有するコントラスト向上方法について連続的に捜している。例えば、Chen他による、論文”DCT領域でのリモートセンシング画像データのエッジ向上(Edge Enhancement of Remote Sensing Image Data in the DCT Domain)”(画像及びビジョンコンピューティング論文誌17(Transaction of Image and Vision Computing 17)、ページ913−921(1999年))は、DCT領域でのコントラスト向上アルゴリズムを提案している。しかしながら、Chen他により提案されたアルゴリズムは、MPEG−2画像処理でアルゴリズムを使用しようとするときに、以下を含む、幾つかの問題を示す。
1.Chen他により使用されたアルゴリズムは、例えば、復号されたビデオストリームから、各々の単一フレームについての最小及び最大輝度値のような、ある情報を必要とする。復号後のデータについての要求は、空間領域データ無しで動作するアルゴリズムよりも、このアルゴリズムを、非常に低効率で非常に高い計算の複雑さを有するようにすることは、理解されよう。
2.更に、Chen他は、MPEG−2符号化されたビデオストリーム内で発生する、2つの異なる形式のDCTブロック、即ちイントラブロック(動き補償されていないブロックのDCT変換)とインターブロック(現在のブロックと参照ブロックの間の差のDCT変換)の間を区別することができない。これは、最終的に復号された画像内の不快なブロック歪みを生成する、即ち、同じように2つの異なる形式のDCT圧縮されたブロックを処理することは、出力画像に誤差を生じることに、注意すべきである。このように、Cen他のアルゴリズムはMPEG−2ビデオストリームの処理に最適ではない。
3.最後に、Chen他のアルゴリズムは、画像の輝度範囲を8ビットデータストリームの全ての256の可能なレベルを満たすように拡大しようとする。これは、例えば暗いシーンの画像のコントラストを向上するときのような、ある状況下で、追加の視覚的歪みを生じることは、理解されよう。Chen他のアルゴリズムは、画像が意図的に暗いということに関わらず、暗い画像から明るい画像を生じる。
【0010】
必要とされるものは、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器である。好ましくは、改善されたMPEG−2復号器は、このコントラスト向上機能を全体的に、DCT領域で実行する。必要とされるものは、全てDCT領域で動作する新しい線形コントラスト向上アルゴリズムである。埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器が、比較的低い計算的な複雑さで動作する場合には、望ましい。また、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器が、ソフトウェアで実行できるほど単純である及び/又は、ハードウェアで実行できるほど安価であるならば望ましい。
【0011】
上述に基づいて、上述の欠点を解決する、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器についての技術的な要求が存在することは、理解されよう。本発明は、現在利用できる技術の欠点を解決する要求により動機付けされ、そして、それにより、技術的なこの要求を達成する。
【0012】
1つの面に従って、本発明は、逆離散コサイン変換(IDCT)機能を実行する前に、MPEG−2復号器が、輝度データに対応する各DCT係数ブロックに、DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を実行することを可能とするコンピュータ読み出し可能な命令を記憶するメモリを提供する。好ましくは、MPEG−2復号器は、DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を、
式
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀
に従って、イントラブロック形式のDCTブロックを処理し、
式
DCT[出力]=DCT[入力]x∀
に従って、インターブロック形式のDCTブロックを処理し、
DCT[出力]は、8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[入力] は、8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、
βはシフティングパラメータであり、
∀は、伸張ファクタである、
ことにより、例示する。
【0013】
例示的な実施例では、メモリは、MPEG−2復号器に埋め込まれたマイクロプロセッサに電気的に結合された、不揮発性ランダムアクセスメモリである。
【0014】
他の面に従って、
MPEG−2ビデオ信号ストリームの埋め込まれたDCT−領域線形コントラスト向上処理を実行する方法であって、MPEG−2ビデオ信号ストリーム内に含まれているDCTブロックを、イントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックに分類するステップ、第1の式に従って、イントラブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたイントラブロックを発生するステップ、第2の式に従って、インターブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたインターブロックを発生するステップ、対応するイントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックがMPEG−2ビデオ信号ストリーム内で発生される順序に対応する順序で、線形コントラスト向上のされたイントラブロック、線形コントラスト向上のされたインターブロック及び、非輝度ブロックを、逆離散コサイン変換するステップを有する、方法を提供する。
【0015】
更に他の面に従って、本発明は、逆DCTプロセッサに与えられる線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する離散コサイン変換(DCT)ブロックを含む、MPEG−2ビデオストリームを受信する、MPEG−2復号器を提供する。好ましくは、MPEG−2復号器は、DCTブロックを受信し、そして、線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する、線形コントラスト向上プロセッサと、線形コントラスト向上プロセッサに機能的に接続された逆DCTプロセッサと、を有する。更に、MPEG−2復号器は、線形コントラスト向上プロセッサと逆DCTプロセッサを制御する、マイクロプロセッサを有する。例示的な場合には、線形コントラスト向上プロセッサは、マイクロプロセッサに接続されたメモリに記憶された命令に応答して、マイクロプロセッサにより発生された命令に基づいて、制御される。代わりの場合には、線形コントラスト向上プロセッサは、マイクロプロセッサにより発生されたタイミング信号に基づいて、制御される。
【0016】
本発明これらの及び種々の他の特徴と面は、添付の図面とともに、以下の説明を参照して、容易く理解され、図面を通して同様な又は同じ番号が使用される。
【0017】
上述のように、線形コントラスト向上は、画像の品質を改善するのに非常に効果的な技術である。MPEG−2ビデオストリームについては、画像のコントラストを、優位に、ビットストリームを復号後に、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを単純に使用することにより、改善することが可能である。しかしながら、周波数領域でのコントラスト伸張は、実際的でなかった。
【0018】
コントラスト伸張は、線形動作のために、優位に、離散コサイン変換(DCT)、即ち周波数領域で、実行されることが可能である。以下に詳細に示される、本発明に従った新しい線形コントラスト向上アルゴリズムは、MPEG−2圧縮された(DCT又は周波数)領域に、コントラスト伸張動作を埋め込む。以下に詳細に説明するように、本発明に従った埋め込まれた線形コントラスト向上プロセッサと逆DCT(IDCT)プロセッサは、同じMPEG−2符号化された画像を再生する際に、標準PMEG−2復号器段階、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを実行する、線形コントラスト向上プロセッサ段階により要求されるよりも、MPEG−2符号化された画像を向上し且つ再生するために実質的に少ない計算量ですむ。更に、復号された画像の品質は、埋め込まれた線形コントラスト向上機能無しの標準MPEG−2復号器を超える、測定可能な改善を示す。
【0019】
本発明に従った好ましい実施例を説明する前に、DCT領域での線形コントラスト向上アルゴリズムの簡単な説明を示す。
【0020】
上述のように、コントラスト伸張は、線形動作であり、これは、画像のコントラストが改善されるように、狭い範囲の画像画素値を広い範囲をわたって伸張する。式(1)は、空間領域での動作を示し:
出力=(入力−β)x∀ (1)
ここで、βは、シフティングパラメータであり、∀は伸張ファクタである。入力と出力は、それぞれ、入力及び出力画像の輝度値であることは、理解されよう。
【0021】
この線形コントラスト伸張は、式(2)を使用して、DCT領域で直接的に計算されることが可能である:
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀ (2)
ここで、DCT[出力]は、出力8x8ブロックのDCT変換であり、DCT[入力] は、入力8x8ブロックのDCT変換であり、DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、∀は、伸張ファクタである。
【0022】
更に、上述のように、入力MPEG−2ビデオストリームは、2つの異なる形式のDCTブロック、即ち、それぞれ輝度係数を表す、イントラブロックとインターブロック、を有する。イントラDCTブロックは、動き補償されていないブロックのDCT変換であり、;インターDCTブロックは、現在のブロックと参照ブロックの間の差のDCT変換である。このように、式(2)は優位に、それぞれ式(3)と(4)に示されたように、これらの2つの異なる及び別個のDCTブロック形式、即ちイントラブロックとインターブロック、に順応するように最適化されることが可能である。
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀ (3)
DCT[出力]=DCT[入力]x∀ (4)
DCT[β]は、1つのみの非ゼロ値、即ち8xβに等しい、DC係数、を有することに注意する。このように、式(3)で定義される減算動作は、DCT[入力]のDC係数から8xβを減算するように単純に表現されることができる。イントラブロックは、式(3)を使用して処理され、インターブロックは式(4)を使用して処理されることにも注意すべきである。
【0023】
図1は、本発明に従った好ましい実施例の高レベルブロック図であり、これは、中央処理ユニット(CPU)200により制御されるMPEG−2復号器100を有する。好ましくは、MPEG−2復号器100は、圧縮されたMPEG−2ビデオストリームを受信する線形コントラスト向上プロセッサ110と、MPEG−2ビデオストリームに対応する画像を発生するIDCTプロセッサ120を有し、プロセッサ110と120は互いに直列に接続されている。
【0024】
好ましくは、CPU200は、入力/出力(I/O)装置210に電気的に接続されたマイクロプロセッサ220、ランダムアクセスメモリ(RAM)230、読み出し専用メモリ(ROM)240及び、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)250を有する。ROM240又はNVRAM250のいずれか(又は両方)は、その命令によって、DCT領域での線形コントラスト向上アルゴリズムと後続のIDCT処理を実行する際にCPU200がMPEG−2復号器100を制御する、マイクロプロセッサが読み出し可能な命令を記憶できる。
【0025】
プロセッサ110、120は優位に、例えば、CPU200により制御される、プログラマブルディジタル信号プロセッサ(DSP)のような、単一の装置と交換されることが可能であことは、理解されよう。代わりに、線形コントラスト向上アルゴリズムは、MPEG−2復号器100内に配線で構成されることができ;その場合には、CPU200は、一般的には、MPEG−2復号器を制御するタイミング信号を供給する。いずれの場合でも、改善されたMPEG−2復号器は、優位に、式(3)と(4)に関して上述したDCT領域コントラスト向上アルゴリズムが埋め込まれる。標準MPEG−2復号器を超える、新たなMPEG−2復号器の唯一の変化は、逆DCT(IDCT)機能ブロック(IDCTプロセッサ120)のフロントエンド内である。
【0026】
DCT−領域の埋め込まれた線形コントラスト向上アルゴリズムの動作を、従来のIDCTプロセッサに分け与えられた新しい機能を示す、図2のフローチャートを参照しながら説明する。図2に含まれる数値表現は、式(3)と(4)を使用するよりも、”C”コードでのDCT領域線形コントラスト向上アルゴリズムの動作を記述することは、理解されよう。更に、図2では、用語“ブロック”が、形式に関わらず、8x8DCTブロックを示し、そして”ptr”は特定のDCTブロックへのポインタを示すのに使用される。
【0027】
DCT−領域の線形コントラスト向上アルゴリズムは、ステップS1で、ブロックが輝度係数に対応するかどうかを決定するために、MPEG−2ビデオストリーム内の現在のブロックを検査することにより、開始する。ステップS1で答えがYESであるときには、アルゴリズムは、ステップS2へ進み、そして、ブロックがイントラブロックであるかどうかを決定する。答えがYESであるときには、ステップS3が実行される。図3に示されたグラフに従って、DCT(入力)はDCT(出力)にマップされていることは、理解されよう。特に、図3は、イントラブロック形式のDCTブロックのDC係数についての線形コントラスト向上機能の効果を示す。出力は、(以下で説明する)ステップS5に従って、8x8IDCT処理により課される12−ビット要求に合わせるために、0と2047の間でクリップされることは、理解されよう。線形コントラスト向上アルゴリズムは、そして、以下で説明するように、ステップS4へジャンプする。ステップS2で、答えがNOの場合には、アルゴリズムはステップS4へジャンプする。いずれの場合にも、線形コントラスト向上アルゴリズムは、そして、式(4)に規定されている動作を実行する。この場合には、DCT(入力)は、DCT(出力)へ、図4に示されたグラフに従って、マップされる。特に、図4は、イントラのAC係数と、DCTブロックがインターブロック形式のときのDC/AC係数についての、修正を示す。ステップS4中に、出力は、再び、8x8IDCT処理ステップ、即ちステップS5により課される12−ビット要求を満たすように、−2048と2047の間でクリップされる。
【0028】
ステップS1での答えが、DCTブロックが色差係数を含むことを示す、否定であるときには、又は、ステップS3又はステップS4の何れかが完了した後には、アルゴリズムはステップS5にジャンプし、ここで、逆DCT処理は、DCTブロックを、ブロック形式に関わらず、復号されたブロックへ、変換する。
【0029】
図2に示されたフローチャートを使用して実行される方法は、多くの他の方法で実行されることが可能であることは、理解されよう。例えば、ステップS3とS4は式(3)と(4)が、共通でよりは、別々に実行されるときに、並列して実行されることが可能である。
【0030】
画質は、そこに埋め込まれたDCT−領域線形コントラスト向上アルゴリズムを有するこの新しいMPEG−2復号器を使用することにより、大きく改善されることは、述べられるべきである。更に、本発明に従った線形コントラスト向上アルゴリズムのすばらしさに関係なく、アルゴリズムにより課される計算的な複雑さは、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを使用する従来のMPEG−2復号器の計算的な複雑さよりも非常に小さい。言いかえれば、線形コントラスト向上アルゴリズムと対応するMPEG−2復号器は、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを使用する匹敵するMPEG−2復号器の計算的な複雑さよりも、明白に低い計算的な複雑さを提供する。イントラブロックについては、線形コントラスト向上アルゴリズムは、処理されるブロック当り63の減算を節約する。インターブロックについては、この新しいアルゴリズムは、ブロック当り64の減算を節約する。典型的には多くのDCTブロックで見つかるゼロの数を考えると、本発明に従った線形コントラスト向上アルゴリズムは、複数の意味のない乗算ステップも除去できることは、理解されよう。
【0031】
本発明の現在好ましい実施例をここで詳細に説明したが、関連する当業者に明らかな、ここで教示した基本発明概念の多くの変形及び/又は修正は、添付の請求項に記載のように、本発明の精神と範囲内にあることは、明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に従った、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器の高レベルブロック図である。
【図2】図1に示されたMPEG−2復号器により例示される線形コントラスト向上機能を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに従った、DCTブロックのイントラブロック処理のDC係数の修正を理解するのに使用する図である。
【図4】図2のフローチャートに従った、DCTブロックのインターブロックの全ての係数とイントラブロック処理のAC係数の修正を理解するのに使用する図である。
本発明は、一般的にはMPEG−2復号器に関連する。特に、本発明は、埋め込まれたコントラスト向上機能を有するMPEG−2復号器に関連する。優位に、対応する方法及びメモリに記憶されたソフトウェア命令も開示される。
【0002】
コントラスト向上は、画像品質を改善する技術である。線形コントラスト向上は、MPEG−2復号を含む多くの画像処理システム及び方法に適用されている、コントラスト向上の1つの形式である。
【0003】
線形コントラスト向上は、コントラスト伸張とも呼ばれ、輝度データの元のディジタル値を新たな分布へ線形に伸張する。画像の元の入力値を伸張することにより、表示装置の感度の全体の範囲が使用されることが可能であることは、理解されよう。線形なコントラスト向上は、例えば、画像の、データ内の微妙な変化を更に明らかにもする。短く言えば、コントラスト伸張は、線形動作であり、これは狭い範囲の画像画素値を広い範囲に伸ばし、これにより、画像のコントラストが改善されうる。式(1)は、空間領域での動作を示す。
出力=(入力−β)x∀ (1)
ここで、βは、シフトパラメータであり、∀は伸張ファクタである。入力と出力は、それぞれ、入力及び出力画像の輝度値であることは理解されよう。
【0004】
種々の形式の線形向上アルゴリズムは、ガウス又は近ガウスヒストグラムを有する画像、即ち、全ての輝度値がヒストグラムの狭い範囲内にありそして、1つのモードのみが明らかである画像、に最も良く適用される。画像のコントラストを向上させるのに一般的に使用されている線形コントラスト向上の3つの方法は、次のようである。
【0005】
最小−最大線形コントラスト伸張−ここでは、輝度データの元の最小及び最大値が、有効な輝度値の全範囲を使用する、新たに規定された値の組に割り当てられる。例えば、最小の輝度値45と最大値205を有する画像では、8ビット範囲0−255とすると、値0から44と206から255は、向上無しに画像が表示されるときには、表示されない。画像内の追加の詳細は、最小値45を0に、そして最大値205を255に伸張することにより検出されることが可能である。古い最小値を新しい最小値に一致させそして、古い最大値を新しい最大値に一致させアルゴリズムを、使用できる。全ての古い中間値は、新たな最小値と最大値の間で比例して拡大される。多くのディジタル画像処理システムは、有効な輝度値の全範囲を最適化するために最小値と最大値を自動的に伸張する組み込まれた能力を有する。
【0006】
割合線形コントラスト伸張−これは、この方法が、ヒストグラムの平均の画素のある特定の割合内にある規定された最小値と最大値を使用することを除いては、最小−最大線形コントラスト伸張に似ている。線形コントラスト改善のこの特定の変形では、平均からの標準偏差が、元の最小と最大値を超えてヒストグラムの末尾を押すのにしばしば使用される。
【0007】
区分的線形コントラスト伸張−画像のヒストグラムの分布が、2又は3形態のときには、選択された領域での増加された向上のために、ヒストグラムのある特定の値を伸張することが望ましい。区分的線形コントラスト伸張は、ヒストグラムのモードの輝度範囲を伸張する線形向上ステップの数の識別を含む。短く言えば、区分的伸張では、一連の小さな最小−最大伸張が、選択された画像データを向上するために、単一のヒストグラム内で設定される。
【0008】
MPEG−2圧縮に関連する現在あるコントラスト向上アルゴリズムは、MPEG2ビデオストリームを復号した後に、ごく普通に実行されることに、注意する。線形コントラスト向上アルゴリズムの計算的な複雑さは、同じコントラスト向上アルゴリズムが圧縮領域で実行される場合よりも、空間領域、即ち離散コサイン変換(DCT)又は周波数領域、では非常に高いことに、注意する。
【0009】
画像処理システムの分野で研究する研究者は、低い計算的な複雑さを有するコントラスト向上方法について連続的に捜している。例えば、Chen他による、論文”DCT領域でのリモートセンシング画像データのエッジ向上(Edge Enhancement of Remote Sensing Image Data in the DCT Domain)”(画像及びビジョンコンピューティング論文誌17(Transaction of Image and Vision Computing 17)、ページ913−921(1999年))は、DCT領域でのコントラスト向上アルゴリズムを提案している。しかしながら、Chen他により提案されたアルゴリズムは、MPEG−2画像処理でアルゴリズムを使用しようとするときに、以下を含む、幾つかの問題を示す。
1.Chen他により使用されたアルゴリズムは、例えば、復号されたビデオストリームから、各々の単一フレームについての最小及び最大輝度値のような、ある情報を必要とする。復号後のデータについての要求は、空間領域データ無しで動作するアルゴリズムよりも、このアルゴリズムを、非常に低効率で非常に高い計算の複雑さを有するようにすることは、理解されよう。
2.更に、Chen他は、MPEG−2符号化されたビデオストリーム内で発生する、2つの異なる形式のDCTブロック、即ちイントラブロック(動き補償されていないブロックのDCT変換)とインターブロック(現在のブロックと参照ブロックの間の差のDCT変換)の間を区別することができない。これは、最終的に復号された画像内の不快なブロック歪みを生成する、即ち、同じように2つの異なる形式のDCT圧縮されたブロックを処理することは、出力画像に誤差を生じることに、注意すべきである。このように、Cen他のアルゴリズムはMPEG−2ビデオストリームの処理に最適ではない。
3.最後に、Chen他のアルゴリズムは、画像の輝度範囲を8ビットデータストリームの全ての256の可能なレベルを満たすように拡大しようとする。これは、例えば暗いシーンの画像のコントラストを向上するときのような、ある状況下で、追加の視覚的歪みを生じることは、理解されよう。Chen他のアルゴリズムは、画像が意図的に暗いということに関わらず、暗い画像から明るい画像を生じる。
【0010】
必要とされるものは、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器である。好ましくは、改善されたMPEG−2復号器は、このコントラスト向上機能を全体的に、DCT領域で実行する。必要とされるものは、全てDCT領域で動作する新しい線形コントラスト向上アルゴリズムである。埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器が、比較的低い計算的な複雑さで動作する場合には、望ましい。また、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器が、ソフトウェアで実行できるほど単純である及び/又は、ハードウェアで実行できるほど安価であるならば望ましい。
【0011】
上述に基づいて、上述の欠点を解決する、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器についての技術的な要求が存在することは、理解されよう。本発明は、現在利用できる技術の欠点を解決する要求により動機付けされ、そして、それにより、技術的なこの要求を達成する。
【0012】
1つの面に従って、本発明は、逆離散コサイン変換(IDCT)機能を実行する前に、MPEG−2復号器が、輝度データに対応する各DCT係数ブロックに、DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を実行することを可能とするコンピュータ読み出し可能な命令を記憶するメモリを提供する。好ましくは、MPEG−2復号器は、DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を、
式
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀
に従って、イントラブロック形式のDCTブロックを処理し、
式
DCT[出力]=DCT[入力]x∀
に従って、インターブロック形式のDCTブロックを処理し、
DCT[出力]は、8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[入力] は、8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、
βはシフティングパラメータであり、
∀は、伸張ファクタである、
ことにより、例示する。
【0013】
例示的な実施例では、メモリは、MPEG−2復号器に埋め込まれたマイクロプロセッサに電気的に結合された、不揮発性ランダムアクセスメモリである。
【0014】
他の面に従って、
MPEG−2ビデオ信号ストリームの埋め込まれたDCT−領域線形コントラスト向上処理を実行する方法であって、MPEG−2ビデオ信号ストリーム内に含まれているDCTブロックを、イントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックに分類するステップ、第1の式に従って、イントラブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたイントラブロックを発生するステップ、第2の式に従って、インターブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたインターブロックを発生するステップ、対応するイントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックがMPEG−2ビデオ信号ストリーム内で発生される順序に対応する順序で、線形コントラスト向上のされたイントラブロック、線形コントラスト向上のされたインターブロック及び、非輝度ブロックを、逆離散コサイン変換するステップを有する、方法を提供する。
【0015】
更に他の面に従って、本発明は、逆DCTプロセッサに与えられる線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する離散コサイン変換(DCT)ブロックを含む、MPEG−2ビデオストリームを受信する、MPEG−2復号器を提供する。好ましくは、MPEG−2復号器は、DCTブロックを受信し、そして、線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する、線形コントラスト向上プロセッサと、線形コントラスト向上プロセッサに機能的に接続された逆DCTプロセッサと、を有する。更に、MPEG−2復号器は、線形コントラスト向上プロセッサと逆DCTプロセッサを制御する、マイクロプロセッサを有する。例示的な場合には、線形コントラスト向上プロセッサは、マイクロプロセッサに接続されたメモリに記憶された命令に応答して、マイクロプロセッサにより発生された命令に基づいて、制御される。代わりの場合には、線形コントラスト向上プロセッサは、マイクロプロセッサにより発生されたタイミング信号に基づいて、制御される。
【0016】
本発明これらの及び種々の他の特徴と面は、添付の図面とともに、以下の説明を参照して、容易く理解され、図面を通して同様な又は同じ番号が使用される。
【0017】
上述のように、線形コントラスト向上は、画像の品質を改善するのに非常に効果的な技術である。MPEG−2ビデオストリームについては、画像のコントラストを、優位に、ビットストリームを復号後に、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを単純に使用することにより、改善することが可能である。しかしながら、周波数領域でのコントラスト伸張は、実際的でなかった。
【0018】
コントラスト伸張は、線形動作のために、優位に、離散コサイン変換(DCT)、即ち周波数領域で、実行されることが可能である。以下に詳細に示される、本発明に従った新しい線形コントラスト向上アルゴリズムは、MPEG−2圧縮された(DCT又は周波数)領域に、コントラスト伸張動作を埋め込む。以下に詳細に説明するように、本発明に従った埋め込まれた線形コントラスト向上プロセッサと逆DCT(IDCT)プロセッサは、同じMPEG−2符号化された画像を再生する際に、標準PMEG−2復号器段階、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを実行する、線形コントラスト向上プロセッサ段階により要求されるよりも、MPEG−2符号化された画像を向上し且つ再生するために実質的に少ない計算量ですむ。更に、復号された画像の品質は、埋め込まれた線形コントラスト向上機能無しの標準MPEG−2復号器を超える、測定可能な改善を示す。
【0019】
本発明に従った好ましい実施例を説明する前に、DCT領域での線形コントラスト向上アルゴリズムの簡単な説明を示す。
【0020】
上述のように、コントラスト伸張は、線形動作であり、これは、画像のコントラストが改善されるように、狭い範囲の画像画素値を広い範囲をわたって伸張する。式(1)は、空間領域での動作を示し:
出力=(入力−β)x∀ (1)
ここで、βは、シフティングパラメータであり、∀は伸張ファクタである。入力と出力は、それぞれ、入力及び出力画像の輝度値であることは、理解されよう。
【0021】
この線形コントラスト伸張は、式(2)を使用して、DCT領域で直接的に計算されることが可能である:
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀ (2)
ここで、DCT[出力]は、出力8x8ブロックのDCT変換であり、DCT[入力] は、入力8x8ブロックのDCT変換であり、DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、∀は、伸張ファクタである。
【0022】
更に、上述のように、入力MPEG−2ビデオストリームは、2つの異なる形式のDCTブロック、即ち、それぞれ輝度係数を表す、イントラブロックとインターブロック、を有する。イントラDCTブロックは、動き補償されていないブロックのDCT変換であり、;インターDCTブロックは、現在のブロックと参照ブロックの間の差のDCT変換である。このように、式(2)は優位に、それぞれ式(3)と(4)に示されたように、これらの2つの異なる及び別個のDCTブロック形式、即ちイントラブロックとインターブロック、に順応するように最適化されることが可能である。
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀ (3)
DCT[出力]=DCT[入力]x∀ (4)
DCT[β]は、1つのみの非ゼロ値、即ち8xβに等しい、DC係数、を有することに注意する。このように、式(3)で定義される減算動作は、DCT[入力]のDC係数から8xβを減算するように単純に表現されることができる。イントラブロックは、式(3)を使用して処理され、インターブロックは式(4)を使用して処理されることにも注意すべきである。
【0023】
図1は、本発明に従った好ましい実施例の高レベルブロック図であり、これは、中央処理ユニット(CPU)200により制御されるMPEG−2復号器100を有する。好ましくは、MPEG−2復号器100は、圧縮されたMPEG−2ビデオストリームを受信する線形コントラスト向上プロセッサ110と、MPEG−2ビデオストリームに対応する画像を発生するIDCTプロセッサ120を有し、プロセッサ110と120は互いに直列に接続されている。
【0024】
好ましくは、CPU200は、入力/出力(I/O)装置210に電気的に接続されたマイクロプロセッサ220、ランダムアクセスメモリ(RAM)230、読み出し専用メモリ(ROM)240及び、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)250を有する。ROM240又はNVRAM250のいずれか(又は両方)は、その命令によって、DCT領域での線形コントラスト向上アルゴリズムと後続のIDCT処理を実行する際にCPU200がMPEG−2復号器100を制御する、マイクロプロセッサが読み出し可能な命令を記憶できる。
【0025】
プロセッサ110、120は優位に、例えば、CPU200により制御される、プログラマブルディジタル信号プロセッサ(DSP)のような、単一の装置と交換されることが可能であことは、理解されよう。代わりに、線形コントラスト向上アルゴリズムは、MPEG−2復号器100内に配線で構成されることができ;その場合には、CPU200は、一般的には、MPEG−2復号器を制御するタイミング信号を供給する。いずれの場合でも、改善されたMPEG−2復号器は、優位に、式(3)と(4)に関して上述したDCT領域コントラスト向上アルゴリズムが埋め込まれる。標準MPEG−2復号器を超える、新たなMPEG−2復号器の唯一の変化は、逆DCT(IDCT)機能ブロック(IDCTプロセッサ120)のフロントエンド内である。
【0026】
DCT−領域の埋め込まれた線形コントラスト向上アルゴリズムの動作を、従来のIDCTプロセッサに分け与えられた新しい機能を示す、図2のフローチャートを参照しながら説明する。図2に含まれる数値表現は、式(3)と(4)を使用するよりも、”C”コードでのDCT領域線形コントラスト向上アルゴリズムの動作を記述することは、理解されよう。更に、図2では、用語“ブロック”が、形式に関わらず、8x8DCTブロックを示し、そして”ptr”は特定のDCTブロックへのポインタを示すのに使用される。
【0027】
DCT−領域の線形コントラスト向上アルゴリズムは、ステップS1で、ブロックが輝度係数に対応するかどうかを決定するために、MPEG−2ビデオストリーム内の現在のブロックを検査することにより、開始する。ステップS1で答えがYESであるときには、アルゴリズムは、ステップS2へ進み、そして、ブロックがイントラブロックであるかどうかを決定する。答えがYESであるときには、ステップS3が実行される。図3に示されたグラフに従って、DCT(入力)はDCT(出力)にマップされていることは、理解されよう。特に、図3は、イントラブロック形式のDCTブロックのDC係数についての線形コントラスト向上機能の効果を示す。出力は、(以下で説明する)ステップS5に従って、8x8IDCT処理により課される12−ビット要求に合わせるために、0と2047の間でクリップされることは、理解されよう。線形コントラスト向上アルゴリズムは、そして、以下で説明するように、ステップS4へジャンプする。ステップS2で、答えがNOの場合には、アルゴリズムはステップS4へジャンプする。いずれの場合にも、線形コントラスト向上アルゴリズムは、そして、式(4)に規定されている動作を実行する。この場合には、DCT(入力)は、DCT(出力)へ、図4に示されたグラフに従って、マップされる。特に、図4は、イントラのAC係数と、DCTブロックがインターブロック形式のときのDC/AC係数についての、修正を示す。ステップS4中に、出力は、再び、8x8IDCT処理ステップ、即ちステップS5により課される12−ビット要求を満たすように、−2048と2047の間でクリップされる。
【0028】
ステップS1での答えが、DCTブロックが色差係数を含むことを示す、否定であるときには、又は、ステップS3又はステップS4の何れかが完了した後には、アルゴリズムはステップS5にジャンプし、ここで、逆DCT処理は、DCTブロックを、ブロック形式に関わらず、復号されたブロックへ、変換する。
【0029】
図2に示されたフローチャートを使用して実行される方法は、多くの他の方法で実行されることが可能であることは、理解されよう。例えば、ステップS3とS4は式(3)と(4)が、共通でよりは、別々に実行されるときに、並列して実行されることが可能である。
【0030】
画質は、そこに埋め込まれたDCT−領域線形コントラスト向上アルゴリズムを有するこの新しいMPEG−2復号器を使用することにより、大きく改善されることは、述べられるべきである。更に、本発明に従った線形コントラスト向上アルゴリズムのすばらしさに関係なく、アルゴリズムにより課される計算的な複雑さは、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを使用する従来のMPEG−2復号器の計算的な複雑さよりも非常に小さい。言いかえれば、線形コントラスト向上アルゴリズムと対応するMPEG−2復号器は、空間領域コントラスト伸張アルゴリズムを使用する匹敵するMPEG−2復号器の計算的な複雑さよりも、明白に低い計算的な複雑さを提供する。イントラブロックについては、線形コントラスト向上アルゴリズムは、処理されるブロック当り63の減算を節約する。インターブロックについては、この新しいアルゴリズムは、ブロック当り64の減算を節約する。典型的には多くのDCTブロックで見つかるゼロの数を考えると、本発明に従った線形コントラスト向上アルゴリズムは、複数の意味のない乗算ステップも除去できることは、理解されよう。
【0031】
本発明の現在好ましい実施例をここで詳細に説明したが、関連する当業者に明らかな、ここで教示した基本発明概念の多くの変形及び/又は修正は、添付の請求項に記載のように、本発明の精神と範囲内にあることは、明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に従った、埋め込まれたコントラスト向上機能を有する改善されたMPEG−2復号器の高レベルブロック図である。
【図2】図1に示されたMPEG−2復号器により例示される線形コントラスト向上機能を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに従った、DCTブロックのイントラブロック処理のDC係数の修正を理解するのに使用する図である。
【図4】図2のフローチャートに従った、DCTブロックのインターブロックの全ての係数とイントラブロック処理のAC係数の修正を理解するのに使用する図である。
Claims (13)
- 逆離散コサイン変換(IDCT)機能を実行する前に、MPEG−2復号器が、輝度データに対応する各DCT係数ブロックに、DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を実行することを可能とするコンピュータ読み出し可能な命令を記憶するメモリ。
- 前記MPEG−2復号器は、前記DCT−領域線形コントラスト向上伸張機能を:
式
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀
に従って、イントラブロック形式の前記DCTブロックを処理し、
式
DCT[出力]=DCT[入力]x∀
に従って、インターブロック形式の前記DCTブロックを処理し、
DCT[出力]は、出力8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[入力] は、入力8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、
βはシフティングパラメータであり、
∀は、伸張ファクタである、
ことにより、実行する、請求項1に記載のメモリ。 - 項DCT[β]は、1つのみの非ゼロ値を有する、請求項2に記載のメモリ。
- DCT[β]のDC係数は、8xβに等しい、請求項2に記載のメモリ。
- 前記メモリは、前記MPEG−2復号器と関連するマイクロプロセッサに電気的に結合された、不揮発性ランダムアクセスメモリを含む、請求項1に記載のメモリ。
- MPEG−2ビデオ信号ストリームの埋め込まれたDCT−領域線形コントラスト向上処理を実行する方法であって、
前記MPEG−2ビデオ信号ストリーム内に含まれているDCTブロックを、イントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックに分類し、
第1の式に従って、前記イントラブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたイントラブロックを発生し、
第2の式に従って、前記インターブロックを処理し、それにより、線形コントラスト向上のされたインターブロックを発生し、
対応するイントラブロック、インターブロック及び、非輝度ブロックが前記MPEG−2ビデオ信号ストリーム内で発生される順序に対応する順序で、前記線形コントラスト向上のされたイントラブロック、前記線形コントラスト向上のされたインターブロック及び、前記非輝度ブロックを、逆離散コサイン変換する、方法。 - 前記第1の式は、
DCT[出力]={DCT[入力]−DCT[β]}x∀
を有し、
DCT[出力]は、出力8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[入力] は、入力8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[β]は、その各エントリー値がβに等しい8x8ブロックのDCT変換であり、
βはシフティングパラメータであり、
∀は、伸張ファクタである、
請求項6に記載の方法。 - 前記第2の式は、
DCT[出力]=DCT[入力]x∀
を有し、
DCT[出力]は、出力8x8ブロックのDCT変換であり、
DCT[入力] は、入力8x8ブロックのDCT変換であり、
∀は、伸張ファクタである、
請求項6に記載の方法。 - 逆DCTプロセッサに与えられる線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する離散コサイン変換(DCT)ブロックを含む、MPEG−2ビデオストリームを受信する、MPEG−2復号器。
- 更に、
前記DCTブロックを受信し、そして、前記線形コントラスト向上のされたDCTブロックを発生する、線形コントラスト向上プロセッサと、
前記線形コントラスト向上プロセッサに機能的に接続された逆DCTプロセッサと、
を有する、請求項9に記載のMPEG−2復号器。 - 更に、
前記線形コントラスト向上プロセッサと前記逆DCTプロセッサを制御する、マイクロプロセッサを有する、請求項10に記載のMPEG−2復号器。 - 前記線形コントラスト向上プロセッサは、前記マイクロプロセッサに接続されたメモリに記憶された命令に応答して、前記マイクロプロセッサにより発生された命令に基づいて、制御される、請求項11に記載のMPEG−2復号器。
- 前記線形コントラスト向上プロセッサは、前記マイクロプロセッサにより発生されたタイミング信号に基づいて、制御される、請求項11に記載のMPEG−2復号器。
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