JP2001346208A - 画像信号復号化装置および方法 - Google Patents

画像信号復号化装置および方法

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JP2001346208A JP2000162002A JP2000162002A JP2001346208A JP 2001346208 A JP2001346208 A JP 2001346208A JP 2000162002 A JP2000162002 A JP 2000162002A JP 2000162002 A JP2000162002 A JP 2000162002A JP 2001346208 A JP2001346208 A JP 2001346208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮符号化によって生じる歪の種類とその程
度は、画像の絵柄内容と視覚的特性によって異なるた
め、視覚的に歪と観察されるような画像領域および歪の
種類を判別して歪除去する必要がある。 【解決手段】 圧縮符号化によって歪を生じた画像信号
を、復号化、逆量子化し、さらに逆直交変換された圧縮
データに対し、歪除去回路にて歪除去処理を行う。この
際、歪判別変数抽出回路で、各ブロック毎の直交変換係
数から歪を判別する変数を複数個作成し、歪判別分析回
路が前記作成された複数の変数に基づいて歪の有無、タ
イプ、レベルを判別し、前記歪除去回路は前記判別結果
にもとづいて、ブロック毎に適応的に歪除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮符号化デ
ータを復号再生したとき現れる圧縮歪を低減する画像信
号復号化装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、最も用いられている画像圧縮符号
化はDCT(離散コサイン変換)を用いたブロック符号
化である。これは、画像を複数の正方ブロック(例えば
8画素x8ライン)に分割し、このブロック内の信号強
度を2次元の直交変換であるDCTを用いて、64個の
基底ベクトルからなる空間周波数成分(DCT係数)に
変換表現し符号化したものである。
【0003】この8×8の基底ベクトルのパワー(スカ
ラー係数)を示すDCT係数のマトリクスは、原点位置
(0,0位置)に直流成分(DC)の係数、右上端
(0,7位置)に水平方向の交流成分(AC)の最大周
波数の係数、左下端(7,0位置)に垂直方向の交流成
分(AC)の最大周波数の係数、そして右下端(7,7
位置)に斜め方向の交流成分(AC)の最大周波数の係
数を示す。また、中間位置には、それぞれの水平、垂直
の座標位置に対応したACの周波数成分の係数が、原点
位置より、順次高い周波数成分が示されるようになって
いる。
【0004】画像を圧縮符号化するのにDCTなど直交
変換を用いる理由は、画像の空間的な相関の高さにあ
る。一般的に、画像では空間的に近接する画素間の相関
が高いため、直交変換すると少数の特定周波数成分(D
CT係数)にパワーが偏る。従って、これらの特定DC
T係数のみを符号化することで画像の冗長度(情報量)
を削減できる。例えば、晴天の空のような平坦な画像ブ
ロックではDCT係数は低周波数成分に集中し、この低
周波数成分の係数のみを符号化すればよい。
【0005】しかしながら、輪郭、エッジあるいは矩形
パターンなどを含む画像ブロックでは、DCT係数が低
域から高域の広い周波数成分にわたって分布し、多くの
DCT係数を必要するため符号化効率が低下する。すな
わち、DCT係数の分布やそれらのパワーが、画像の符
号化効率、すなわち伝送や記録に必要なデータ量の圧縮
率に直接影響する。
【0006】とりわけ、限られた狭い帯域内で画像を伝
送したり、限られた容量内に画像を記録するには、直交
変換符号化による画像の冗長度(情報量)削減だけでは
足りず、符号化効率をさらに高めるためDCT係数を粗
く量子化する。ここで量子化とは、DCT係数の値を所
定のステップ・サイズ(量子化幅の値)で割り算し、あ
る範囲のDCT係数の値を少数の小さな整数値へ丸める
ことである。特に、画像において高域のDCT係数は切
リ捨てても視覚的に差がわからないことから、高域のD
CT係数に対する量子化ステップ・サイズは大きく設定
し、粗く量子化する。
【0007】量子化によって少数の小さな整数値に丸め
られた量子化DCT係数は、さらに可変長符号化によっ
て発生確率の高い値に小さな符号化コードを割り当て、
逆に発生確率の低い値には大きな符号化コードを割り当
てることで情報量をさらに削減する。
【0008】符号化されたデータは復号側でデコードさ
れ、量子化DCT係数が復号される。復号された量子化
DCT係数は逆量子化によってDCT係数に復元され
る。このとき、逆量子化には量子化時のそれと同じ量子
化テーブル(量子化ステップ・サイズのマトリクス)
が、量子化DCT係数に乗算される。このため、量子化
ステップ・サイズが大きいほど量子化による丸めの誤差
(量子化誤差)が大きくなり、元の画像を正しく復元で
きない。量子化/逆量子化によってDCT係数が元の画
像のDCT係数と異なるほど画像はゆがみ、視覚的に顕
著な圧縮歪(雑音、ノイズ)となって現れる。
【0009】量子化誤差の増大によって復号再生された
画像に現れる視覚的な歪としては、次の2つの歪がよく
知られている。一つは、画像がブロック(タイル)状に分
割されて見えるブロック歪、もう一つは、画像のオブジ
ェクトの周囲に霧状あるいはリンギング状の波形が現れ
て見える(動画では”蚊”が飛ぶように見える)モスキ
ート歪である。
【0010】ブロック歪は、ブロック単位でDCT係数
を量子化することに起因するもので、隣接するブロック
間との連続性が失われ、ブロックの境界部分が不連続に
見えてしまう歪である。例えば、原画像のDCT係数と
比べ、極端な場合、量子化によってブロック内のDCT
係数がDC成分のみになってしまう。この場合、隣接ブ
ロック間とのDC係数の差が信号波形上では階段状の段
差になってしまう。これがブロック境界で不連続性に見
える。
【0011】また、モスキート歪は、画素間のレベル
(電圧)差が大きな矩形パターンや文字など、広い周波
数領域のDCT係数を有する画像のオブジェクトの周囲
で発生しやすく、これらのDCT係数の一部が量子化に
よって符号化されなかったことから生じる。特に、高次
のDCT係数が切り捨てられる(係数がゼロになる)こ
とによって、信号波形が変化しそれが周辺の平坦なブロ
ック内領域にもれ、波形すなわち歪となって知覚され
る。
【0012】従来、このような、DCTを用いたブロッ
ク符号化によって発生した歪を低減する技術として、ブ
ロック歪に対して低域通過型瀘波器(ローパスフィル
タ)を用いたもの(特開平5−308623)がある。
これは、固定のローパスフィルタを画像全体に一様にか
けるのではなく、ブロック内DCTの水平および垂直方
向の係数のうち、所定の閾値以上の係数の最高周波数成
分をもとに水平および垂直方向のローパスフィルタの平
滑化の程度を可変にする技術である。これによって、フ
ィルタによる過度の画像ボケあるいは歪除去不足を防ぐ
ことができるというものである。
【0013】また、特開平6−311499では、ブロ
ック内DCT係数の所定領域(水平および垂直方向の中
域周波数成分)の絶対値和を求め、この値が大きいとき
には、歪のパワーも大であるとして、モスキート歪除去
用フィルタの閾値を大きくし除去効果を高め、この値が
小さいときにはフィルタの閾値を小さくする技術が公開
されている。
【0014】これらに共通する構成は、図10に示すよ
うに、符号化データ(ビデオストリーム)を再生する復
号器側の構成において、逆量子化回路によって出力され
たDCT係数に対して、判別回路と歪除去処理回路を設
けたことである。このときの判別回路は、逆量子化回路
によって出力されたDCT係数から歪の程度を推定し、
歪除去処理回路でこの判定結果に基づき除去フィルタの
程度を適応的にかえるというものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来法では、ブロック歪とモスキート歪の両方を適応的に
除去することができない。上記2つの従来法を組み合わ
せても、単なる組み合わせでは、ブロック歪用のローパ
スフィルタとモスキート歪用のフィルタが共にかけら
れ、画像に過度のボケが生じるという問題がある。
【0016】本発明は、この問題を解決するために、ブ
ロック歪とモスキート歪をDCT係数の分布から判別
し、またその歪の程度を推定することによって、これら
2つの視覚的に異なる歪を適応的に低減することを可能
とする画像復号化装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の画像信号復号化
装置は、ブロック毎の直交変換と量子化と可変長符号化
を用いて圧縮された画像の符号化データを復号化する画
像信号復号化装置であって、前記可変長符号化された符
号化データを復号化する可変長符号復号化手段と、前記
可変長符号復号化手段で復号化された復号化データを逆
量子化し、逆量子化直交変換係数を得る逆量子化手段
と、前記逆量子化手段で得られた逆量子化直交変換係数
を逆直交変換する逆直交変換手段と、逆量子化手段の出
力の各ブロック毎に前記量子化直交変換係数から第1の
演算式により第1の歪判別変数を抽出する第1の歪判別
変数抽出手段と、逆量子化手段の出力の各ブロック毎に
前記量子化直交変換係数から第2の演算式により第2の
歪判別変数を抽出する第2の歪判別変数抽出手段と、各
ブロック毎に求めた少なくとも2つの歪判別変数の値を
変数として所定の歪判別分析関数から各ブロックの歪の
種類とその歪のレベルを出力する歪判別分析手段と、前
記逆直交変換手段の出力に対して、前記歪判別分析手段
で得られた各ブロック毎の歪の種類とその歪の程度に基
づき、ブロック毎に適応的歪除去処理を行う適応的歪除
去手段とを有することを特徴とする。
【0018】また、本発明の画像信号復号化方法は、ブ
ロック毎の直交変換と量子化と可変長符号化を用いて圧
縮された画像の符号化データを復号化する画像信号復号
化方法であって、前記可変長符号化された符号化データ
を復号化する可変長符号復号化ステップと、前記可変長
符号復号化ステップで復号化された復号化データを逆量
子化し、逆量子化直交変換係数を得る逆量子化ステップ
と、前記逆量子化ステップで得られた逆量子化直交変換
係数を逆直交変換する逆直交変換ステップと、逆量子化
ステップの出力の各ブロック毎に前記量子化直交変換係
数から第1の演算式により第1の歪判別変数を抽出する
第1の歪判別変数抽出ステップと、逆量子化ステップの
出力の各ブロック毎に前記量子化直交変換係数から第2
の演算式により第2の歪判別変数を抽出する第2の歪判
別変数抽出ステップと、各ブロック毎に求めた少なくと
も2つの歪判別変数の値を変数として所定の歪判別分析
関数から各ブロックの歪の種類とその歪のレベルを出力
する歪判別分析ステップと、前記逆直交変換ステップの
出力に対して、前記歪判別分析ステップで得られた各ブ
ロック毎の歪の種類とその歪の程度に基づき、ブロック
毎に適応的歪除去処理を行う適応的歪除去ステップとを
有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の第1の
実施形態における画像信号復号化装置について図1を参
照しながら説明する。図1は第1の実施形態における画
像信号復号化装置の一例を示す構成図である。
【0020】図1の構成図において、11は可変長符号
復号化回路、12は逆量子化回路、13は逆直交変換回
路、14A、14Bはそれぞれ、第1、第2の歪判別変
数抽出回路、15は歪判別分析回路、16は歪除去回
路、17は出力装置である。これら構成の各部分の機能
と動作について説明する。
【0021】先ず、可変長符号復号化回路11は、伝送
又は記録された圧縮画像の符号化データを受け、その符
号化データをデコードする。ここでは、量子化情報およ
び量子化DCT係数が分離されて、逆量子化回路12へ
供給される。
【0022】逆量子化回路12では、ブロック毎に復号
化された8x8の量子化DCT係数を逆量子化し、DC
T係数に復元する。復元されたDCT係数は、逆直交変
換回路13と第1、第2の歪判別変数抽出回路14A,
14Bへ供給される。このとき、逆量子化によって得ら
れるDCT係数は、通常、粗い量子化による丸めや切り
捨てのため量子化誤差を含んだものである。
【0023】逆直交変換回路13では、復号されたDC
T係数を逆直交変換し画素空間データに変換する。この
画素空間データは歪除去回路16へ供給される。
【0024】第1、第2の歪判別変数抽出回路14A,
14Bでは、逆量子化回路12によって復元されたDC
T係数から、ブロック毎に、モスキート歪やブロック歪
を判別する歪判別変数を抽出する。
【0025】第1の歪判別変数は、主にブロック歪の有
無を判定するために用いるものであり、判別の対象とす
るブロック内におけるAC係数のうち、ゼロであるもの
の個数を計数したものである。第2の歪判別変数は、主
にモスキート歪の有無を判定するために用いるものであ
り同じブロック内のAC係数の絶対値の和である。これ
らの歪判別変数は、次の歪判別分析回路15へ供給され
る。
【0026】歪判別分析回路15では、第1および第2
の歪判別変数抽出回路14A,14Bで抽出された前記
歪判別変数をもとにブロック歪、モスキート歪を判別し
歪の程度(以下、歪レベルと称する)を出力する。
【0027】前記で求められた第1、第2の歪判別変
数、ブロック内AC係数のゼロの個数とAC係数絶対値
和の2つを変数とし、この2変数によって参照データの
ブロック歪、モスキート歪あるいは歪なしブロックの3
つの分布を最適に(誤判別最小に)分ける判別関数式が
判別分析回路15に導入されている。
【0028】以下に判別関数式の導出法を説明する。
【0029】先ず、標準画像として異なる絵柄の異なる
圧縮率の画像を複数用意し、それらを人が実際に観察
し、図2のように、ブロック毎にブロック歪あるいはモ
スキート歪(これら以外は歪なし)が知覚されたかどう
かの判定結果を原画像と比較しながら作成しておく。こ
の作成された歪判定結果は以下の判別関数を導出するた
めの参照データとする。歪の発生は画像の絵柄によって
大きく変化する共に人間の視覚的特性が関係するため、
最終的に人による歪判定データが現在もっとも確実な方
法と言える。判別関数は、前記第1および第2の歪判別
変数回路14A、14Bで抽出された変数からなる関数
式であって、人によって判定された前記参照データ内の
歪ブロックの分布(ブロック歪、モスキート歪あるいは
歪なしの3タイプのブロック分布)を、誤判別が最小に
なるように分ける関数である。
【0030】判別関数式の導出は判別分析法による。図
3は、前記標準画像について、第1の変数X2,第2の
変数X1をすべてのブロックについてプロットしたもの
でる。歪の性質が異なる3つのタイプのブロックに相当
する二つの変数の分布が同図のようになったとき、これ
ら3つの分布を判別する境界は、互いに隣接する2つの
分布がそれらの中心からマハラノビス距離の二乗値
1 2、D2 2、D3 2
【0031】
【数1】
【0032】において、D1 2とD2 2、D1 2とD3 2、D2 2
とD3 2が等距離になる位置に相当する。同図に線分a、
b、cでこの境界を示す。すなわち、判別境界はD1 2−D
2 2=0、D1 2-D3 2 =0、D2 2−D3 2=0の式で表さ
れ、これが判別関数式となる。
【0033】これらの式の左辺の正負によってどちらか
の分布に判別される。マハラノビス距離は分布の分散を
考慮した距離を表す。すなわち、それぞれの分布を山と
するとその勾配をも考慮した距離に相当する。
【0034】但し、前記3つのブロックのタイプを実際
に判別するのに用いる関数式としては、D1 2、D2 2、D
3 2を算出する3つの関数式があればよい。判別は、各ブ
ロックについて前記歪判別変数の2つの変数を、D1 2
2 2、D3 2を算出するそれぞれの関数式に代入し、結果
として最も小さい値を出力したものがD1 2であれば歪な
し、D2 2であればモスキート歪、D3 2であればブロック
歪と判別される。すなわち、判定されたブロックは、こ
れら3つのタイプの分布のいずれかの中心に最も近く、
他の2つのタイプよりもその生起確率が高いことを意味
する。
【0035】また、歪判別分析回路15では、前記3つ
のマハラノビス距離の二乗値D1 2、、D2 2、D3 2を用い
て歪の程度(レベル)を推定する。これは、各ブロック
について、3つのマハラノビス距離の二乗値(D1 2、、
2 2、D3 2)がそれぞれ算出されるが、このとき、モス
キート歪では|D2 2−D1 2|、ブロック歪では|D3 2−D1
2|をその値とする。すなわち、歪ブロックD2 2、D3 2
対して、歪なしとの判別したときのD1 2の値(距離)との
差の絶対値で表す。歪判別分析回路15は、これらの値
をそれぞれ第2の歪レベル、第1の歪レベルとして出力
する。この値が大であればあるほど、そのブロックはモ
スキート歪あるいはブロック歪の分布の中心に近く、し
たがって歪ブロックとしての生起確率がより高く、歪も
より大と見なせる。
【0036】但し、実際の判定では、図3で示されたよ
うに、歪なしと判定されたブロック(D1 2)について
も、境界周辺(D1 2−D2 2=0、D1 2-D3 2 =0の周
辺)では確率的に歪ブロックとみなせるものを含む。こ
のため、歪除去もれを防ぐには、判定された(最小の)歪
なしのD1 2の次に小さな値を示したD2 2あるいはD3 2
の差、すなわち|D1 2−D2 2|あるいは|D1 2−D3 2|を算
出し、この差が所定の値まではそのブロックを歪ブロッ
ク(モスキート歪あるいはブロック歪)として扱う。
【0037】なお、この場合、差が大きくなるほど歪な
しの確率が高くなることから、歪のレベル値は歪除去の
レベルを弱くする値にする必要がある。例えば、前記差
の所定の値を歪除去レベルゼロとし、D1 2=D2 2、D1 2
=D3 2で所定のレベル値となるよう歪除去レベル値を次
第に増大させる。
【0038】モスキート歪(D2 2)あるいはブロック歪
(D3 2)間の誤判定については、実際の分析結果から確
率的に低く無視できる範囲である。
【0039】前記のように、歪判別分析回路15で判別
されたブロックのタイプ(モスキート歪、ブロック歪あ
るいは歪なし)と歪除去のレベル値は、次の歪除去回路
16に供給される。
【0040】歪除去回路16は、逆直交変換回路13で
逆直交変換された各ブロック内の実空間の各画像信号に
対して、歪除去を行う。歪の除去は、歪判別分析回路1
5でブロック毎に判定された歪のタイプ(モスキート
歪、ブロック歪、歪なし)毎に歪除去処理を変える。ま
たそのときの歪の除去 レベルについては、同じく歪判
別分析回路15から出力されたレベルに基づいて可変に
する。すなわち、歪判別分析回路15から出力された第
1の歪レベル、第2の歪レベルが大きければ大きいほど
歪除去の程度(レベル)を強くする。逆に、この値が小さ
いほどそのブロックが確率的に歪か否か判定できない曖
昧なブロックであることを示し、歪除去の程度(レベル)
を弱くする。
【0041】第2の歪レベルが大きい場合、すなわちモ
スキート歪と判定されたブロックについては、例えば図
4に示すような、ブロック内の各画素(対象画素)に対
して、対象画素とその周辺画素との差分(輝度信号の差
分)の絶対値を算出し、数2のように、この差分の絶対
値が所定の値以下の周辺画素との差分を累積和し、この
累積和に判別分析回路15から出力されたレベル値に所
定係数αを掛け、それを対象画素に加算してモスキート
歪を除去する。
【0042】
【数2】
【0043】すなわち、このモスキート除去処理では、
所定の差分の絶対値より大きな画素、例えば、輝度変化
の大きな輪郭やエッジ部分の画素は、歪除去の平滑化対
象画素から外し、それ以外の周辺画素との閾値以下の差
分(モスキート歪発生領域の画素濃淡値の変化)の平均
で、歪を平滑化し除去する。このとき、その周辺画素と
の差分の累積和に判別分析回路15から供給されたレベ
ル値を考慮して値をかけることで平滑化の程度を可変す
ることができる。
【0044】また、第1の歪レベルが大きい場合、すな
わちブロック歪と判定されたブロックについては、例え
ば、図5に示すように、ブロック間の水平方向、垂直方
向の境界画素についてそれぞれ3タップの平滑化フィル
タ[1−β、2β、1−β]をかける。このとき、平滑化
のフィルタの係数を判別分析回路15から出力されたレ
ベル値の大きさを考慮してβを可変にする。すなわち、
判別分析回路15から出力されたレベル値の大きほどβ
の値を小さくする。
【0045】なお、前記で述べたように歪なしと判定さ
れたブロックのうち、歪ブロックとの境界周辺のブロッ
クについては、モスキート歪あるいはブロック歪として
歪除去処理の対象とされる。この対象から外れた歪なし
ブロックについては歪除去処理を行わないか非常に弱い
除去フィルタをかける。以上、第1の実施形態の手順を
図6にフローチャートとしてまとめる。
【0046】出力装置17は、歪除去された符号化再生
画像データをDA変換して画像表示装置へ出力する装置
である。
【0047】前記実施例では、第1および第2の歪判別
変数抽出回路14A、14Bで2つの係数、すなわち、
ブロック内AC係数のゼロの個数とAC係数絶対値和を
歪判別分析回路15での判別関数導出の2つの変数とし
たが、これ以外にも他の歪判別変数抽出回路を追加し、
歪判別変数を増やせばさらに判別関数の精度を上げるこ
とができる。例えば、ブロック歪を判別する係数として
隣接ブロック間のDC係数や低域AC係数の差、あるい
は、AC係数のゼロの個数を、DCT係数の低域、中
域、高域といった周波数領域毎に分けて変数としたり、
DC係数にγ特性を考慮した値を変数とすることで非常
に暗いあるいは非常に明るいブロックでの視覚的な歪の
マスキング効果を考慮することもできる。
【0048】なお、歪判別変数として、可変長符号復号
化回路11でデコードされた量子化情報を得る構成を設
けてもよい。このとき、例えば、量子化テーブル(量子
化ステップ・サイズの値)の総和値を歪判別変数抽出回
路14で歪係数として抽出し、歪判別分析回路15の判
別関数の変数として用いることで、量子化テーブルの変
化による圧縮率の変化を推定し歪ブロック判定の精度を
上げることができる。
【0049】また、前記実施例では輝度信号を対象に述
べたが、色差信号についても同様に扱うことができる。
色差信号ではマクロブロック単位で処理し、色差信号に
対する歪ブロックの参照データを作成し、色差信号の判
別関数を導出することができる。
【0050】(実施の形態2)本発明の第2の実施形態
における画像信号復号化装置について図7を参照しなが
ら説明する。図7は第2の実施形態における画像信号復
号化装置の一例を示す構成図である。なお、同図におい
て第1実施形態と同一の機能を有するブロックについて
は、同実施形態と同一の番号を付与しており、これらに
ついては詳細な説明を省略する。
【0051】ここでは動画像として、特にMPEG符号
化データを復号する場合を説明する。動画像の場合の符
号化・復号化についてその流れを先ず簡単に説明する。
【0052】MPEGの符号化は、基本的に、動き補償
予測+DCT方式からなっており、連続する画像フレー
ムの画面を、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャから
構成している。
【0053】Iピクチャは入力画像そのものを符号化し
た画面、Pピクチャは今から符号化しようとしている画
像と、時間的に前に位置し既に符号化されたIピクチャ
またはPピクチャの画像との差分をとった画面。Bピク
チャは、時間的に前方、後方、若しくは前方と後方のI
ピクチャまたはPピクチャから作成された補間画像の画
面である。
【0054】MPEG符号化では、動画像の時間方向の
相関を用いた冗長度削減方法として動き補償予測を用い
ることができる。このとき、Pピクチャ、Bピクチャで
は、符号化で先行するフレーム(Bピクチャでは実時間
で未来のフレームも利用する)との間で、例えば、入力
マクロブロック画像が最小差分となるような参照画像ブ
ロックを探索し、その空間的なずれ(移動量)を動きベ
クトルとして求める。
【0055】各画面の符号化は、マクロブロック単位
(例えば、輝度信号で16画素x16ライン、色差信号
で8画素x8ラインの画像ブロック)に画面の左から右
へ、また上から下へ順番に符号化される。このとき、各
マクロブロックでは、符号化モード(予測モード)とし
て動き補償予測モードかイントラ符号化モード(Iピク
チャはすべてイントラ符号化モード)かが決定される。
【0056】動き補償予測モードの場合は、入力された
マクロブロック画像データと、参照画面(Iピクチャま
たはPピクチャ)から予測によって得られたマクロブロ
ック画像データとの差分をとり予測誤差信号が得られ
る。この予測誤差信号は、8画素x8ラインのブロック
単位でDCTによって空間周波数成分に変換される。
【0057】動き補償予測を行わないイントラ符号化の
場合は、入力画像データがそのままDCT符号化され
る。なお、Iピクチャ、Pピクチャについては、後の動
き補償予測の参照画面として用いる必要があるため量子
化された情報は逆量子化され、逆DCTおよび動き予測
により局部復号化が行われる。
【0058】直交変換後の8x8のDCT係数はターゲ
ットビットや視覚特性に応じて量子化され、低周波数成
分から順に走査して1次元情報に変換される。量子化D
CT係数および符号化モード、動きベクトルなどのマク
ロブロック符号化情報はそれぞれ可変長符号により符号
化される。
【0059】一方、復号化器側では、図7に示すよう
に、先ず、符号化データが可変長符号復号化回路11で
マクロブロック符号化情報が復号化され、符号化モー
ド、動きベクトル、量子化情報および量子化DCT係数
が分離される。マクロブロック情報の予測モード、動き
ベクトルなどは動き補償予測回路24、画像メモリ25
へ、量子化情報および量子化DCT係数は逆量子化回路
12へ供給される。復号された8x8の量子化DCT係
数は逆量子化回路12でDCT係数に復元され、逆直交
変換回路13で画素空間データに変換される。
【0060】イントラ符号化モードの場合はそのまま出
力されるが、動き補償予測モードの場合は、予測モード
によって先に符号化された画像を格納した画像メモリ2
5から予測に使用する画像(Iピクチャ、Pピクチャあ
るいは両方の平均)を得、動きベクトルや予測モードか
ら動き補償予測回路24で予測されたブロックデータが
加算回路23で加算されて出力される。
【0061】以上が通常の復号器側の構成であるが、本
実施の形態では、さらに、歪判別変数抽出回路14A,
14B、歪判別分析回路15、歪除去回路16が付け加
えられている。第1、第2の歪判別変数抽出回路14
A、14B、歪判別分析回路15、歪除去回路16は前
記第1実施形態と基本的に同じようなはたらきである
が、信号の入出力が幾分異なる。
【0062】歪判別変数抽出回路14A,14Bは、逆
量子化回路12から量子化DCT係数を得、第1実施形
態と同様に量子化DCT係数から歪判別変数を抽出し、
歪判別分析回路15へ供給する。
【0063】歪判別分析回路15では、予測モードを可
変長符号復号化回路11から得、マクロブロックの予測
モードがイントラ符号化モードの場合のみ、第1実施形
態と同様に歪判別変数抽出回路14A,14Bから供給
された歪判別変数を予め導出された所定の歪判別関数に
代入し、ブロックの判別情報と歪除去のレベル値を歪除
去回路16へ供給する。また、マクロブロックの予測モ
ードが動き補償予測モードの場合、そのブロックは歪な
しとして判定され、その判定結果の信号を歪除去回路1
6へ供給する。
【0064】歪除去回路16では、ブロックが歪ありと
判定された場合は第1実施形態と同様に判定した対応ブ
ロックに対して歪除去処理を行い、歪なしと判定された
ブロックは歪除去処理を行わない。歪除去回路16の出
力は、出力装置17へ供給されると共に、可変長符号復
号化回路11からピクチャ符号化タイプ(I,P,Bピ
クチャ)の情報を得、動き補償予測の参照画面として用
いられるIピクチャとPピクチャのときのみ画像メモリ
25へも供給される。
【0065】本実施例ではイントラ符号化モードのマク
ロブロック画像について歪除去されたIピクチャPピク
チャを、動き補償予測の参照画面に使用することを特徴
としている。Iピクチャはすべてイントラ符号化モード
であるので、Iピクチャを参照画面とするPピクチャお
よびBピクチャでは歪除去された参照画面のブロックを
そのまま出力することができる。しかも、Pピクチャお
よびBピクチャで大きく画像が変化しIピクチャやPピ
クチャから参照できないイントラ符号化モードのマクロ
ブロックは、歪除去処理が行われるので歪除去もれを低
減することができる。
【0066】なお、Pピクチャ、Bピクチャの動き補償
予測モードのマクロブロックは、本来、画像にさほど変
化がないため予測誤差信号による歪の伝播も少ないこと
から歪除去処理を行わない。また、これは、参照画面と
してのPピクチャが符号化時のPピクチャと大きく異な
らないようにするためでもある。
【0067】(実施の形態3)本発明の第3の実施形態
における画像信号復号化装置について図8を参照しなが
ら説明する。同図は第3の実施形態における画像信号復
号化装置の一例を示す構成図である。なお、前記第1実
施形態および第2実施形態と同一の機能を有するブロッ
クについては、前記の実施形態と同一の番号を付与して
いる。これらについては詳細な説明を省略する。
【0068】ここでは第2実施形態と同じく動画像、特
にMPEG符号化データを復号する場合を説明する。第
2実施形態と異なるのは、逆直交変換回路13で画素空
間データに変換されたものを再び直交変換回路26でD
CT係数に変換し、そのDCT係数をもとに第1、第2
の判別変数抽出回路14A、14B、歪判別分析回路1
5で判別分析し、歪除去回路16で歪除去処理しようと
する点である。
【0069】第2実施形態では、逆量子化されたDCT
係数をもとに歪判別分析し歪除去処理を行った。しかし
ながら、そのときの歪除去処理は、基本的にイントラ符
号化モードのブロックのみに限られた。これは動き補償
予測モードでは、DCT係数は予測誤差(差分)のDC
T係数のみからなりブロック内の周波数成分を完全に抽
出することができず、以降の歪判別分析に用いる係数が
不完全となるからである。但し、第2実施形態では、参
照画面として歪除去処理したIピクチャとPピクチャを
使用することで、PピクチャおよびBピクチャの動き補
償予測モードのブロックへ歪除去処理結果を波及させ
た。
【0070】本第3実施形態では、画素空間データに変
換されたものを再びDCT変換することで、すべての符
号化モードのブロックについてDCT係数を用いた歪判
別分析を行い、歪除去処理を行うものである。但し、こ
こでは、第1実施形態と異なり歪判別分析回路15にお
いて、可変長符号復号化回路11からピクチャ符号化タ
イプ(Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャ)の情報を
得、そのピクチャに対応して判別分析回路の判別関数を
変更する。
【0071】これは、すべてイントラ符号化されたIピ
クチャのDCT係数とこのIピクチャを参照画面として
予測符号化したPピクチャやBピクチャのDCT係数と
では、同じような画素空間データでもDCT係数が異な
るからである。このことは、有限なブロック空間でDC
T変換することによるものである。
【0072】例えば、動き補償によってIピクチャのブ
ロック境界を含む画像がPピクチャやBピクチャのブロ
ック内にシフトされた場合、その境界によってDCTの
基底ベクトル(周波数成分の波形)が不連続となる場合
があり、その境界を含むブロック画像を再DCTすると
周波数成分が変化しDCT係数もかわる。図9に、その
一例を示す。ここでは、ほとんど平坦なIピクチャの画
像を水平2画素、垂直2ラインシフトしたときのシフト
前とシフト後の所定ブロック位置における画素濃淡値と
DCT係数を示す。シフト前とシフト後のブロック内画
素濃淡値の変化に比べ、DCT係数の相違が多く見られ
る。特に、シフト後では、不連続となったL字型の境界
の周波数成分と思われる中域と高域の周波数成分に小さ
なDCT係数が出現している。
【0073】前記の理由から、判別分析回路15の判別
関数としてIピクチャ用と、PピクチャおよびBピクチ
ャ用を用意しておく。なお、PピクチャおよびBピクチ
ャ用の判別関数を作成するための参照画像としては、例
えば、Iピクチャをわずかにシフトさせた画像を参照画
像として、この参照画像を人が評価観察して作成したも
のを用意すればよい。そのあとの判別関数の導出や歪除
去処理のプロセスは第1実施形態と同様である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直交変換、可変長符号化によって画像符号化されたデー
タを復号、再生したときに現れる種類の異なる歪を、直
交変換係数をもとに歪判別分析し、歪の種類とその歪の
程度に応じて歪除去することができるため、前記画像符
号化データを高画質の復号画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す構成図
【図2】本発明の第1実施形態の参照データ作成を示す
説明図
【図3】本発明の第1実施形態の判定するブロックの分
布を説明する説明図
【図4】本発明の第1実施形態の歪除去に関する内容を
示す説明図
【図5】本発明の第1実施形態の歪除去に関する内容を
示す説明図
【図6】本発明の第1実施形態の歪判別除去方法のフロ
ーチャート
【図7】本発明の第2実施形態の構成を示す構成図
【図8】本発明の第3実施形態の構成を示す構成図
【図9】本発明の第3実施形態に関係するシフト圧縮画
像のDCTの変化を説明する説明図
【図10】歪除去の従来例を示す構成図
【符号の説明】
11 可変長符号復号化回路 12 逆量子化回路 13 逆直交変換回路 14A 第1歪判別変数抽出回路 14B 第2歪判別変数抽出回路 15 歪判別分析回路 16 歪除去回路 17 出力回路 23 加算器 24 動き補償予測回路 25 画像メモリ 26 直交変換回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック毎の直交変換と量子化と可変長
    符号化を用いて圧縮された画像の符号化データを復号化
    する画像信号復号化装置であって、前記可変長符号化さ
    れた符号化データを復号化する可変長符号復号化手段
    と、前記可変長符号復号化手段で復号化された復号化デ
    ータを逆量子化し、逆量子化直交変換係数を得る逆量子
    化手段と、前記逆量子化手段で得られた逆量子化直交変
    換係数を逆直交変換する逆直交変換手段と、逆量子化手
    段の出力の各ブロック毎に前記量子化直交変換係数から
    第1の演算式により第1の歪判別変数を抽出する第1の
    歪判別変数抽出手段と、逆量子化手段の出力の各ブロッ
    ク毎に前記量子化直交変換係数から第2の演算式により
    第2の歪判別変数を抽出する第2の歪判別変数抽出手段
    と、各ブロック毎に求めた少なくとも2つの歪判別変数
    の値を変数として所定の歪判別分析関数から各ブロック
    の歪の種類とその歪のレベルを出力する歪判別分析手段
    と、前記逆直交変換手段の出力に対して、前記歪判別分
    析手段で得られた各ブロック毎の歪の種類とその歪の程
    度に基づき、ブロック毎に適応的歪除去処理を行う適応
    的歪除去手段とを具備することを特徴とする画像信号復
    号化装置。
  2. 【請求項2】 歪判別分析手段が出力するブロックの歪
    の種類は、すくなくともブロック歪とモスキート歪を含
    むことを特徴とする請求項1記載の画像信号復号化装
    置。
  3. 【請求項3】 歪判別分析手段が出力するブロックの歪
    の種類は、さらに歪なしのブロックを含むことを特徴と
    する請求項2記載の画像信号復号化装置。
  4. 【請求項4】 適応的歪除去手段は、歪の種類によって
    歪除去対象の画素に対する演算を異ならせ、歪のレベル
    によって歪除去の程度を変化させることを特徴とする請
    求項1記載の画像信号復号化装置。
  5. 【請求項5】 可変長復号化手段は、復号化されたブロ
    ックの符号化モードのタイプを出力し、歪除去手段は、
    前記ブロックの前記符号化モードのタイプにしたがっ
    て、適応的歪除去処理を行うことを特徴とする請求項1
    記載の画像信号復号化装置。
  6. 【請求項6】 逆直交変換手段の出力をブロック毎に再
    度直交変換する再直交変換手段をさらに具備し、前記再
    直交変換手段の出力が、前記逆量子化手段の出力に替え
    て前記第1および第2の歪判別変数抽出手段に入力され
    ることを特徴とする請求項5記載の画像信号復号化装
    置。
  7. 【請求項7】 ブロック毎の直交変換と量子化と可変長
    符号化を用いて圧縮された画像の符号化データを復号化
    する画像信号復号化方法であって、前記可変長符号化さ
    れた符号化データを復号化する可変長符号復号化ステッ
    プと、前記可変長符号復号化ステップで復号化された復
    号化データを逆量子化し、逆量子化直交変換係数を得る
    逆量子化ステップと、前記逆量子化ステップで得られた
    逆量子化直交変換係数を逆直交変換する逆直交変換ステ
    ップと、逆量子化ステップの出力の各ブロック毎に前記
    量子化直交変換係数から第1の演算式により第1の歪判
    別変数を抽出する第1の歪判別変数抽出ステップと、逆
    量子化ステップの出力の各ブロック毎に前記量子化直交
    変換係数から第2の演算式により第2の歪判別変数を抽
    出する第2の歪判別変数抽出ステップと、各ブロック毎
    に求めた少なくとも2つの歪判別変数の値を変数として
    所定の歪判別分析関数から各ブロックの歪の種類とその
    歪のレベルを出力する歪判別分析ステップと、前記逆直
    交変換ステップの出力に対して、前記歪判別分析ステッ
    プで得られた各ブロック毎の歪の種類とその歪の程度に
    基づき、ブロック毎に適応的歪除去処理を行う適応的歪
    除去ステップとを具備することを特徴とする画像信号復
    号化方法。
  8. 【請求項8】 歪判別分析ステップが出力するブロック
    の歪の種類は、すくなくともブロック歪とモスキート歪
    を含むことを特徴とする請求項7記載の画像信号復号化
    方法。
  9. 【請求項9】 歪判別分析ステップが出力するブロック
    の歪の種類は、さらに歪なしのブロックを含むことを特
    徴とする請求項8記載の画像信号復号化方法。
  10. 【請求項10】 適応的歪除去ステップは、歪の種類に
    よって歪除去対象の画素に対する演算を異ならせ、歪の
    レベルによって歪除去の程度を変化させることを特徴と
    する請求項7記載の画像信号復号化方法。
  11. 【請求項11】 可変長復号化ステップは、復号化され
    たブロックの符号化モードのタイプを出力し、歪除去ス
    テップは、前記ブロックの前記符号化モードのタイプに
    したがって、適応的歪除去処理を行うことを特徴とする
    請求項7記載の画像信号復号化方法。
  12. 【請求項12】 逆直交変換ステップの出力をブロック
    毎に再度直交変換する再直交変換ステップをさらに具備
    し、前記再直交変換ステップの出力が、前記逆量子化ス
    テップの出力に替えて前記第1および第2の歪判別変数
    抽出ステップに入力されることを特徴とする請求項11
    記載の画像信号復号化方法。
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