JP2004521286A - クラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、液体で満たされるか、または液体で満たされ得るハウジング装置、ハウジング装置と共に回動可能である少なくとも1つの第1の摩擦要素、および出力要素と共に回動可能であり、摩擦相互作用を生成させるために少なくとも1つの第1の摩擦要素に接することができる少なくとも1つの第2の摩擦要素を具備する、特に自動車用の、クラッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に湿式クラッチとしても公知である、このタイプのクラッチ装置は、例えば、(特許文献1)に開示されている。このクラッチ装置は、互いに摩擦相互作用をもたらすことができる一般にディスクと称される複数の摩擦要素を具備する。クラッチピストンは、これらのディスクを互いに押し付けるために使用でき、その結果、クーロン摩擦によって生成されたトルク伝達がハウジング装置と出力軸との間に得られる。滑りモードでは、特に、例えば始動時、互いに摩擦しながら滑る摩擦要素は、駆動アセンブリの少なくとも一部の駆動トルクが熱に変換されるようにする。特に、例えば丘を登り始めるときなど、長時間続く滑り状態の間、これは摩擦要素の領域内の過熱に、恐らく摩擦ライニングの損傷に至る。冷却を確実にするために、例えば、ハウジング装置に液体を導入し、ハウジング装置から液体を除去するために、伝動装置内に提供される送液ポンプを使用して、使用できる液流装置が提供される。この場合、液体は摩擦要素に沿って流れ、熱を吸収し、この熱をクラッチ装置の領域から運び出す。クラッチ装置を通って流れるときに加熱される液体は、次に、例えば伝動装置の冷却器内で再び冷却される。このように集まる液体の流れは、比較的緩やかであり、例えば、ほぼ10 リットル/分の流量で様々な摩擦要素の周囲に流れることとなる。非常に高負荷では、この大きさの循環流でも、たいてい所定量の熱放散を達成することはできない。
【0003】
【特許文献1】DE 199 17 893 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高負荷でも、少なくとも局所過熱の危険性が大いに解消される、特に自動車用、湿式クラッチ装置を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明により、この目的は、液体で満たされるか、または満たされ得るハウジング装置、ハウジング要素と共に回転可能である少なくとも1つの第1の摩擦要素、および出力要素と共に回転可能であり、摩擦相互作用を生成させるために少なくとも1つの第1の摩擦要素に接することができる少なくとも1つの第2の摩擦要素を具備する、特に自動車用、クラッチ装置によって達成される。
【0006】
この場合、少なくとも1つの摩擦要素が液体を摩擦要素の少なくとも一部に行き渡らせるように設計されるさらなる対策が行われる。
【0007】
本発明によるクラッチ装置の場合、それは、故に、液体を循環させることに寄与する他の要素を妨げることもなく、それら自体が、それらの周りに流れる液体の循環を促す摩擦要素であるので、達成される効果は、ハウジング装置内に存在する液体が、通常存在する液体の流れの状況の中で変換される前に、摩擦要素に沿って何回も流れるので、液体の既存蓄熱量のおかげで、前記液体を利用して、液体が摩擦要素に沿って一回しか流れなかった場合に予想されたよりもかなり多くの熱を除去することができることである。このクラッチ装置は、液体の温度上昇に繋がる一時的重負荷の場合に特に有利となる。但し、一般に存在する液体の交換の状況では、極めて高温度にされたこの液体は、ハウジング装置から排出され、伝動装置冷却器内または他の冷却器内で通常温度に戻される。摩擦要素それら自体によって誘発される、本発明による液体の循環は、摩擦要素またはそれらの一部の周辺の流れが3,000 l/minの流量となる流れを誘発できる。
【0008】
非常に高い送液効率を提供するために採用できる1つの方法は、少なくとも1つの第1の摩擦要素および少なくとも1つの第2の摩擦要素が液体を循環させるように設計されることである。好ましくは、少なくとも1つの第1の摩擦要素が少なくとも1つの送液表面を有するように、および少なくとも1つの第2の摩擦要素が少なくとも1つの送液表面を有するように提供されてもよい。本発明の状況において、送液表面は、前記液体を流動させるために、すなわち、例えば、液体に円周方向の流速を与え、従って、遠心力が確実にこの液体を半径方向外方に移動させるために、循環するように誘発される液体に作用する表面であることがここでは強調されるべきである。但し、送液表面は、例えばタービンホイールのように、流れるように誘発された液体のトルクが確実に支持されるようにし、その結果最終的に特に2つの送液表面間に存在する回転速度差に基づいてもまた、液体が運ばれることに寄与し、従って液体を循環させることに寄与し、本発明により冷却効果を誘発する表面でもある。本発明のさらなる重要な形態は、集中する液体の循環が熱的に作用を受けるこれらの表面の領域から熱をより良く除去できるだけでなく、トルクを支持することで、液体のこの循環も、ポンプ/タービン装置のようにトルク伝達に寄与することである。これは、このタイプの湿式クラッチの場合、このトルク伝達能力を増すことができることを意味する。さらに、液体循環によって生成されるこのトルク伝達は、摩擦的に互いに相互作用状態にされる表面エリア領域が未だ接触していない状況でもうすでに有効となる。
【0009】
本発明により、可能な限り良好な送液効率を提供できるようにするために、少なくとも1つの送液表面に半径方向範囲の構成要素と軸方向範囲の構成要素とを持たせても良い。
【0010】
例えば、少なくとも1つの送液表面が少なくとも一部の領域内に実質的に接線指向の鉛直表面で設計されるように対策がとられても良い。
【0011】
特に簡単な方法で構成される本発明による一実施形態では、少なくとも1つの送液表面は、少なくとも1つの送液表面を提供する摩擦ライニング装置を少なくとも一方の軸方向側に有する少なくとも1つの第1の摩擦要素および/または少なくとも1つの第2の摩擦要素によって提供される。これは、例えば、円周方向に摩擦ライニング装置内の溝状チャネルに境界を付ける少なくとも1つの壁を具備する少なくとも1つの送液表面によって実現されることができる。
【0012】
送液効率をさらに増加できるようにするために、少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素は、両軸方向側に、それぞれが送液表面を提供する摩擦ライニング装置を有することが提案される。
【0013】
様々な摩擦要素に摩擦負荷を特に十分に分配する一実施形態では、少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素が、一方の軸方向側だけに、少なくとも1つの送液表面を提供する摩擦ライニング装置を有し、さらなる摩擦要素の摩擦ライニング装置が他方の軸方向側と反対に位置するように提供される。
【0014】
高送液効率を提供できる一実施形態では、少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素が、好ましくは少なくとも一方の軸方向側に、摩擦ライニング装置を支える摩擦ラインニングキャリヤを有し、少なくとも1つの送液表面が摩擦ライニングキャリヤによって提供されるような対策がとられる。これは、たとえば、円周方向に互いに続くライニング支持部分を有し、互いに対し軸方向にずらされ、連結部分によって互いに連結される摩擦ライニングキャリヤによって達成され、少なくとも1つの送液表面が連結部分によって提供される。
【0015】
可能な限り簡単な方法で構成できるようにするために、摩擦ライニングキャリヤが実質的にリング状の板金素材の変形によって形成されることが提案される。
【0016】
互いに対してずらされるライニング支持部分に、それぞれの摩擦ライニング装置のライニングセグメントが、それぞれの場合において互いに離れる方向に向けられる前記ライニング支持部分の軸方向側に備えられることがさらに提供されても良い。
【0017】
円周方向に互いに続く複数の送液表面が、少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素上に提供される場合、非常に高い送液効率を得ることができる。
【0018】
本発明によるクラッチ装置では、それによって第1および第2の摩擦要素が互いに摩擦相互作用状態にできるプレス要素が提供され、プレス要素は、ハウジング装置の内部領域を、摩擦要素を収容する第1の空間領域と第2の空間領域とに分割する。
【0019】
先に述べたように、ハウジング装置内に蓄積された熱を除去できるようにするためにハウジング装置内に存在する液体の事実上持続的な交換を確実に行うのに有利である。従って実質的に液体の循環に関係なく液体を第1の空間領域内に送り、第1の空間領域から液体を除去するための液流装置を提供することが提案される。
【0020】
他の実施形態では、第1の空間領域が液体の交換に対して実質的に完全に密閉されるように提供される。
【0021】
トルク伝達状態を設定するために、プレス要素に作用させて摩擦要素の摩擦相互作用を生成できるようにするために液体が第2の空間領域に導入されるように提供される。
【0022】
他の実施形態では、トルク伝達状態は、摩擦相互作用を生成するために、実質的にハウジング装置の外部に提供される作動装置によってプレス要素が作動されることで得られる。
【0023】
互いに摩擦的に相互作用する表面エリアの領域から可能な限り容易に熱を除去するために、可能な限り強い液体を循環させることが有利である。従って、本発明の他の有利な態様によれば、少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素が、液体を循環させるのに寄与するタブ状湾曲セクションを備えた摩擦ライニングキャリヤを有するような対策がとられる。
【0024】
さらに、本発明によるクラッチ装置内の液体の効率的循環を得るために、少なくとも1つの第1の摩擦要素上に提供される送液表面の数または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素上に提供される送液表面の数は、6〜48の範囲、好ましくは約24であるか、または/および少なくとも1つの第1の摩擦要素内または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素内に、
送液表面の外部寸法に対する送液表面の内部寸法が、0.35〜0.85の範囲、好ましくは約0.6の比であるか、または/および、
送液表面の外部寸法に対する外部液体偏向空間の外部寸法が、1.03〜1.2の範囲、好ましくは約1.1の比であるか、または/および、
送液表面の内部寸法に対する内部液体偏向空間の内部寸法が、0.4〜0.9、好ましくは約0.7の比であると有利である。
【0025】
さらなる好ましい実施形態では、液体の循環に寄与する第2の摩擦要素によって占められる軸方向範囲の領域の軸方向寸法に対する液体の循環に寄与する第1の摩擦要素によって占められる軸方向範囲の領域の軸方向寸法が、0.5〜1.2の範囲、好ましくは約1の比となるような対策がとられる。液体を循環させることに関して、摩擦ライニングが少なくとも1つの第1の摩擦要素または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素に提供される場合、その内部寸法がその外部寸法に対して0.6〜0.9の範囲、好ましくは0.75の比であると有利であることが判明した。
【0026】
さらなる態様によれば、本発明は、特に自動車用の、クラッチ装置に関し、液体で満たされるか、または満たされ得るハウジング装置、ハウジング装置と共に回転可能な少なくとも1つの第1の摩擦要素、出力要素と共に回転可能であり、摩擦相互作用を生成するために少なくとも1つの第1の摩擦要素に接することができる少なくとも1つの第2の摩擦要素、およびハウジング装置内に変位可能に配置され、それによって第1および第2の摩擦要素が相互に摩擦相互作用状態にされるプレス要素を具備する。
【0027】
本発明によれば、摩擦相互作用を生成させるために、実質的にハウジングの外部に提供される作動装置によってプレス要素が作動されるような対策がさらにとられる。
【0028】
このタイプの装置では、作動は、ゆえにハウジングの外側から、例えば従来式係合または係合解除機構、ダイアフラムスプリング状エネルギーアキュムレータ等によって行われる。クラッチを作動させるために液体をハウジング装置内にそれを介して導かなければならない送液ラインが不要である。このタイプの構造は、特に本発明のさらなる原理に関連して、ゆえに、ここでは熱的に作用を受ける領域を冷却するために液体の外部供給が不要であるため、特に互いに摩擦的に作用する表面エリアの領域内に液体の循環を生じさせることに有利である。
【0029】
例えば、ハウジング装置が液体の交換に対して実質的に完全に密閉されるような対策がとられても良い。
【0030】
さらに、ねじり振動ダンパ装置は、本発明によるクラッチ装置内に提供されるのが好ましく、このダンパ装置は、ハウジング装置に連結される駆動要素と、少なくとも1つの第1の摩擦要素の間のトルク伝達経路内に提供されるか、または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素と出力軸との間のトルク伝達経路内に提供される。
【0031】
さらに、始動発電装置は、本発明によるクラッチ装置内に提供され、始動発電装置の、好ましくは永久磁石を支えるロータ装置が共に回転するようにハウジング装置に連結されている。
【0032】
本発明はさらにクラッチ装置用の摩擦要素に関し、少なくとも一方の軸方向側に、摩擦ライニングを支持する摩擦ライニングキャリヤを具備し、少なくとも1つの送液表面は摩擦ライニングキャリヤによって提供される。
【0033】
この場合、摩擦ライニングキャリヤが、互いに対して軸方向にずらされ、部分同士を連結することによって互いに連結される、円周方向に互いに続くライニング支持部分を有し、少なくとも1つの送液表面が連結セクションによって提供されるような対策が再びとられても良い。
【0034】
摩擦ライニングキャリヤは、例えば、実質的に環状の板金素材の変形によって形成されても良い。
【0035】
互いに対して軸方向にずらされるライニング支持部分上に、摩擦要素のそれぞれの摩擦ライニング装置のライニングセグメントが、前記ライニング支持部分の軸方向側がそれぞれの場合で互いに離れる方向に向けられるそれらの軸方向側に提供される場合にはさらに有利となる。
【0036】
本発明を添付の図を参考に好ましい実施形態を用いて以下で詳述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
図1において、本発明によるクラッチ装置を10で概略的に示す。この湿式クラッチ装置10は、複数の締結要素と、例えば、平板形たわみ軸継手のような、結合要素(図示せず)とを介して、駆動シャフト、例えば内燃機関のクランク軸に、共に回転するように連結されるハウジング要素12を具備する。結合要素から駆動シャフトまでの距離に位置する軸方向側に、ハウジング装置12は、例えば、伝動装置(図示せず)に係合するハウジングハブ16を有し、そこで回転できるように送液ポンプを駆動する。ハウジング装置12の内部20にその自由端が突入している出力軸18は、ハウジングハブ16と同軸に配置される。この出力軸18は、例えば、伝動装置の入力軸であっても良い。
【0038】
共に回転するようにハウジング装置12に連結される複数の第1の摩擦要素22は、ハウジング装置12内に提供される。さらに、複数の第2の摩擦要素24が提供され、前記摩擦要素は、共に回転するように結合要素26および出力ハブ28を介して出力軸18に連結される。隣接要素30は、結合要素26に回転して固定連結するように、および固定リング31によって少なくとも軸方向に固定されるように提供される。第1の摩擦要素22および第2の摩擦要素24はこの隣接要素30とクラッチピストン32の間に位置する。クラッチピストン32は、ハウジング装置12の内部20を、摩擦要素22、24を収容する第1の空間領域34と、第2の空間領域36とに分割する。液体は、出力軸18内に提供される中央開口部38を経て第2の空間領域36に導入される。第1の空間領域34に対してこの第2の空間領域36を密閉するために、実質的にリング状構造のものであるクラッチピストン32は、シール要素の挿入で液密であるが、それぞれの取付要素40、42の半径方向外側および半径方向内側で軸方向に変位可能に保持される。空間領域36内への液体の供給を可能にする複数の液流ダクト44は、半径方向内部取付要素42内に提供される。
【0039】
液体はまた、第1の空間領域34に導入されるか、または液体は第1の空間領域34から導出される。このために、中空円筒状分離要素46が、例えば、出力軸18とハウジングハブ16との間に形成された空間領域内に提供され、前記分離要素は、ハウジングハブ16とそれ自体との間に流れの空間48を形成し、さらに出力軸18とそれ自体との間に流れの空間領域50を形成する。作動液は、例えば伝動装置内に提供される送液ポンプによって、流れの空間領域48を経て空間領域34に導入されるので、前記作動液はハウジング装置12の右手端部において半径方向外側に流れる。作動液は次に摩擦要素22、24の周囲に流れ、半径方向内側を通過し、再び流れの空間領域50を経て抜かれる。これによって、ハウジング装置12内で加熱された作動液の、以下で説明するような、継続的な交換、および冷却作動液との交換が可能となる。
【0040】
第1の摩擦要素22の少なくとも一部および第2の摩擦要素24の少なくとも一部は、それらの2つの軸方向側にそれぞれの摩擦ライニング装置52、54を支持する。さらなる他の摩擦要素は、それで摩擦相互作用のためにそれぞれの場合で前記摩擦ライニング装置52および54と軸方向に向き合って位置する。様々な摩擦要素22、24は、軸方向噛み合い係合によって回転できないように、およびそれらが回転軸Aの方向に軸方向変位可能となるようにハウジング装置12、および結合要素26で支持される。摩擦ライニング要素52、54を備えたこのタイプの摩擦要素の構成については、図2および図3を参照して第1の摩擦要素22に対して以下で説明する。基本的な構成は、摩擦ライニング装置52、54を備えた第2の摩擦要素24にも同等に適用可能であることは指摘されるべきである。
【0041】
この第1の摩擦要素22は、実質的にリング状輪郭を有する摩擦ライニングキャリヤ56を有することが図2から分かる。外側から半径方向に見ると、摩擦ライニングキャリヤ56が波状構造で設計され、回転軸Aの方向に互いに対してずらされるライニング支持部分58、60を有することが分かる。軸方向に互いに離れる方向に向けられたそれらの面に、ライニング支持セクション58、60は摩擦ライニング装置52、54のそれぞれのライニングセグメント62および64を支持する。ライニング支持部分58、60のそれぞれの領域内に、結合突起66および68がそれぞれ、半径方向外側に提供され、ハウジング装置12の対応する結合突起70に回転して固定連結するように結合させるために使用される。
【0042】
互いに軸方向にずらされるライニング支持部分58、60は、連結部分72によって互いに連結されることが図3でさらに分かる。これらの連結部分72は、図2で分かるように、ほぼ半径方向内側から半径方向外側まで延在し、実質的に回転軸Aを含む面内に存在する。例えば、それぞれの連結部分は、円周の円形線に対して接線方向に立つ垂直表面で形成される。円周方向を指すそれらの表面エリア領域では、これらの連結部分72は送液表面74、76を形成する。この場合、共に回転するようにハウジング装置12に結合される第1の摩擦要素22の送液表面73、76は、例えば第1の摩擦要素22が第2の摩擦要素24よりもかなり高速度の回転を有する結合プロセスで、ポンプブレード表面として作用し、半径方向外方に案内される液体の流れがそれらの近くに確実に生成されるようにする。同様に、第2の摩擦要素24にも同様に提供される送液表面は、第1の摩擦要素22と第2の摩擦要素24との間の回転速度の差のおかげで、トルクを支持する目的で、第1の摩擦要素22の送液表面74、76によって動かされる液体に、およびこの液体を半径方向内方に導くプロセスで使用されるか、または液体を半径方向内方に運ぶために使用されるタービンブレード表面として作用する。従って、第2の摩擦要素24の送液表面によって半径方向内方に導かれるかまたは運ばれるこの液体は、第1の摩擦要素22の送液表面74、76によって半径方向内部から半径方向外部に運ばれる液体を交換する。従って液体の循環は、図1の破線矢印で示されるように、高められ、これは最終的に、流体式トルクコンバータまたは流体クラッチの羽根車やタービンホイールによって生成されるような液体の循環に相当する。本発明によるクラッチ装置10内で生成された液体の循環は、ハウジング装置12内に存在する液体についての議論した交換に関係なく摩擦要素22、24の周りに継続的液体の循環および流れを誘発させる効果を有し、液体のこの交換は、例えば、10リットル/分の流量で行われ、液体の前記循環によって、例えば、3,000リットル/分の液量の流れを摩擦要素22、24の周りに生成させることができる。これにより、摩擦または滑りモードにおいて、特に様々な摩擦要素22、24に大いにストレスを加える始動プロセスにおいて、これらの摩擦要素内に生成される摩擦熱が液体内にかなり良く吸収されるようにできる。本発明により高められる液体の循環は、液体の比較的緩やかな交換と組み合わされ、その結果、循環によって比較的高温度にされた液体の一部が継続的に抜かれ、より冷えた液体と交換される。
【0043】
液体を循環させる図1で例示される原理は、当然、第1の摩擦要素または第2の摩擦要素の数に関係なく提供されても良いことはここで強調されるべきである。図1で例示される位置決めによって、およびその中で、液体を運ぶように設計される第1の摩擦要素22が最初に順次配置され、その場合、実質的に板状構造のものであるそれぞれの第2の摩擦要素24がそれらの間に配置され、次に、いかなる摩擦ライニングも支持しない移行摩擦要素22の後に、液体を運ぶように設計される第2の摩擦要素24が続き、それらの間に、実質的に板状構造のものであり、摩擦ライニングを備えていない第1の摩擦要素が配置され、液体を摩擦要素22、24の周りまでことごとく循環させる。液流の生成に寄与する第1の摩擦要素22および液流の生成に寄与する第2の摩擦要素24の千鳥配置によって、液体循環の複数の局所領域を摩擦要素22、24の領域内に生成させることが可能となる。
【0044】
液体を生成するように設計される同数の第1の摩擦要素22および第2の摩擦要素24を提供することは決して不可欠ではない。例えば、羽根車またはポンプブレードとしてさらに機能的な第1の摩擦要素22が提供されても良い。
【0045】
軸方向中央領域には2つの第1の摩擦要素22が互いに続き、従って効果の無い摩擦表面の対形成となることがさらに分かる。これは、例えば、第1の摩擦要素22の摩擦ライニングキャリヤ上に提供される最終的無摩擦ライニングによって回避できるが、全ての第2の摩擦要素24上には、図1の右手に見られる、特に板状の第2の摩擦要素22上にも、摩擦ライニングが両面に提供される。本発明との関連で、いかなる摩擦ライニングも支持しないこのタイプの摩擦表面キャリヤでも、液体の運搬に関わる特に構造に対して摩擦ライニングキャリヤとしてみられる。
【0046】
図4は、第1の摩擦要素22の修正実施形態を例示する。回転結合のために使用され、互いにずらされる突起66、68が半径方向にさらに外側に移動され、流路開口部78が摩擦ライニング装置の個々の摩擦ライニングセグメント間に、それぞれの場合でライニング支持セクション58、60の間の円周方向に位置する移行領域に提供されることが図2による実施形態と比較して分かる。これらの流路開口部78は、液体を実質的に妨害されずに循環させることができる。図5による実施形態では、これらの流路開口部78は、半径方向外側に向いて開いているので、比較的長く延在した突起66、68が、ここではそれぞれの場合で、ハウジング装置12の対応構造体70への結合のために半径方向に提供される。様々な連結セクション72がここではそれぞれの場合で提供され、図3に見られる、送液表面を提供する。
【0047】
図4および図5による実施形態は、出力軸18に結合される第2の摩擦要素24と共に使用されても良く、その場合には様々な開口部や結合突起が、ゆえに摩擦ライニングセグメントを支持する領域に対して半径方向内側に延在することは強調されるべきである。
【0048】
図12〜15は、出力軸18に結合されることになる第2の摩擦要素24と、ハウジング装置12に結合されることになる第1の摩擦要素22との両方の摩擦ライニングキャリヤ56の様々な構造の変形を例示する。出力軸18に結合されることになる摩擦要素24の摩擦ライニングキャリヤ56は、図12に示される。前記摩擦ライニングキャリヤは、もうすでに先に説明したように、互いに対して軸方向にずらされ、接続セクション72によって互いに結合される様々なライニング支持セクション58、60を有する。連結セクション72は再び、円周方向に向けられる表面エリア上に送液表面74、76を形成する。ウエブセクション100、102は、ライニング支持セクション58、60のそれぞれから半径方向内部に向かって延在する。前記ウエブセクションは、その内周側に、結合要素26に回転して固定連結するように結合させるための噛み合い歯(図示せず)を有する半径方向内部リング状セクション104に至る。ライニング支持セクション58、60は互いに対して軸方向にずらされるので、それらからそれぞれの場合で延在するウエブセクション100、102は、回転軸Aまたはそれと直交する面に対して傾いて、図12で例示されるパターンで走る。流路開口部106は、個々のウエブセクション100、102間にそれぞれの場合で形成され、循環するように導入された液体はそれらを通って軸方向に流れることができる。
【0049】
図13で例示される設計の変形において、ウエブセクション100は、まさに一組のライニング支持セクション58、60から、すなわちライニング支持セクション60から延在する。ライニング支持セクション58は、それらの半径方向内部領域内のリングセクション104に直に取り付けられない。これは、ウエブセクション10がライニング支持セクション60と同面にあり、さらに、若干より幅が広くなる半数のウエブセクションのおかげで、個々のウエブセクション100間に形成される開口部106は基本的により大きくなる構成となる。
【0050】
図14は、半径方向外部に結合されることとなる摩擦要素の、すなわち、例えば、ハウジング装置12に結合されることになる摩擦要素22の摩擦ライニングキャリヤ56を例示する。互いに対し半径方向にずらされるライニング支持セクション58、60、およびそれらを連結し、それらの上に提供された送液表面74、76を備えた連結セクション72も再度ここで示される。外部リングセクション110に至るウエブセクション108は、軸方向外部のライニング支持セクション60に隣接する。前記リングセクションは、例えば、結合突起70に回転して固定結合するように結合させるための外部噛み合い歯112を有する。開口部114は再び、個々のウエブセクション108間の円周方向に提供され、液体がそれらを通って軸方向に流れることができる。ウエブセクションは、当然、ライニング支持セクション58から半径方向外側にも、または追加的に現れても良い、ゆえに再び、図12の例で見られる向きが傾斜した様々なウエブセクションの提供となることはここでは強調されるべきである。
【0051】
図15で例示される構造の変形例では、半径方向外側に突出する突起116は、ライニング支持セクション60、58間の移行領域に形成される。これらの突起116は、ライニング支持セクション60から連結セクション72およびライニング支持セクション58を越えて延在するので、それらは、ほぼS状輪郭または二重角度付き輪郭を有し、従って非常に堅くなり、大きなトルクを伝達するのに適している。
【0052】
例示した原理のさらなる修正が図16〜18に見られる。この実施形態では、様々な摩擦要素は、少なくとも1つの環状ディスク状板金要素からそれぞれの場合で構成される。液体の循環に寄与する第1および第2の摩擦要素22、24は、それぞれ従来形のディスクのように形成された2つのこのような板金要素118、120、122、124を具備する。板金要素118、120は、再び軸方向の流路ための開口部114を半径方向外部に有するが、板金要素122、124は流路のための開口部106を半径方向内部に有する。送液表面を提供する装置は、それぞれの場合でこれらの板金要素118、120、122、124のうちの2つの間に挿入される。前記装置は、例えば、図17に見られる送液表面要素126を具備しても良い。前記要素は再び、互いに対して軸方向にずらされ、先に記述した変形例におけるライニング支持セクションに相当し、連結セクション72によって互いに連結されるセクション58、60を有する。これらの連結セクション72のそれぞれは再び、送液表面74、76をその円周側の両方に提供する。送液表面要素126は、例えば、打ち抜きによって製造される関連板金要素118、120および122、124に、例えば、ハンダ付け、接着などによって連結固定される。他の方法で、例えば、複数の部品から構成された送液表面装置がここで提供されても良いことは当然強調されるべきである。液体の循環に直接寄与しない摩擦要素22’、24’は、従来形のディスクのように設計される、すなわち摩擦ライニングをそれらの軸側の両方に支持する環状ディスク状板金要素などを同様に具備する。摩擦ライニングは当然、液体の循環を生成する摩擦要素22、24にも提供されることは強調されるべきである。摩擦ライニングの表面エリア上に提供されたダクト状中空体を備えた摩擦ライニングが特にここで使用され、その結果、液体もこの表面エリア領域内に流れて熱の除去を改良する。本発明によるクラッチ装置において、適切な幾何学形状のおかげで、液体を循環させることに寄与するこれらの摩擦要素は、摩擦ライニングを必ずしも支持する必要がないことも強調されるべきである。例えば、図17で例示される送液表面要素は、その上に提供された摩擦ライニングも無しにクラッチ装置内に一体化され、例えば、環状ディスク状構造のものであり、円周方向に連続的である摩擦ライニングを支える合わせ摩擦要素は前記送液表面要素の両側に提供される。図6〜11を参照して以下で説明するような装置において、例えば、板金から構成される摩擦要素内に表面エリアダクトを提供し、次に対応する合わせ摩擦要素に、例えば、同じように表面エリアダクトを有する連続摩擦ライニングまたは摩擦ライニングのいずれかを、円周方向に提供することも当然可能である。
【0053】
図16および図17に見られる構造は、標準構成要素の使用のおかげで簡単な方法で製造されるので、費用効果がある。本発明によるクラッチ装置において、液体の循環をさらに強力にするために、板金から形成された様々な構成要素、例えば上述のライニングキャリヤ56に、流路または摩擦ライニングの半径方向外部または半径方向内部に凹所を提供可能にする開口部が提供されるだけでなく、追加的運搬またはブレード表面が提供されても良い。図18の例で見られるように、これは、例えば、半径方向外部に位置する開口部114が形成される場合、板金部品は完全に打ち抜かれるのではなく、U状打ち抜きセクションが形成されることで行われ、このようにして、横方向または斜めに曲げられるタブ127がそれで生成される。円周方向に互いに続く複数のこのようなタブは、送液ブレードように作用し、上述された本発明による手法によって、いずれにしてもすでに提供された循環をさらに強める。これらのタブ127が回転軸Aと実質的に直交する面に対して曲げられる角度は、好ましくは約90゜の範囲であるが、15〜165゜の角度範囲にあっても良い。
【0054】
本発明によるクラッチ装置の修正実施形態が図6で例示される。先に説明した構成要素に対応する構成要素には、同参照番号に「a」を加えて示すものとする。実質的な構造や機能の差異についてのみ以下で説明する。
【0055】
図6による実施形態では、例えば、リング状に設計された摩擦ライニングの形態の摩擦ライニング装置52a、54aが再び、液体を循環させる第1および第2の摩擦要素22a、24aの両側に提供される。例えば、図7に見られるように、第1の摩擦要素22aと、その上に提供された摩擦ライニング52aとに関して、摩擦ライニング52aは、好ましくは実質的に半径方向に延在する複数の液流ダクト80aを、例えば打ち抜きまたはエンボスによって、摩擦要素22aの上に形成する。これらの液流ダクト80aのそれぞれは、今や送液表面74a、76aとなる壁によって円周方向に境界が付けられる。この場合、滑りモードで、再びハウジング装置22aと共に回転されるこれらの送液表面74a、76aは、ポンプブレード表面の機能を果たすが、第2の摩擦要素24a上の対応送液表面は再びタービンブレード表面の機能となる。この実施形態では、摩擦ライニングキャリヤ56aは、実質的に平面構造のものである板金部分として提供される。摩擦ライニングが提供されない第2の摩擦要素または第1の摩擦要素は、それぞれの場合で再び、液体を循環させる2つの第1の摩擦要素22aまたは第2の摩擦要素24aとの間に位置することがここでも見られる。
【0056】
2つの直ぐ近くの第1の摩擦要素22a間の、図6でも見られるブラインド摩擦表面を回避するために、図8で示されるような装置が提供される。摩擦ライニング52a(第1の摩擦要素22aの場合)および54a(第2の摩擦要素24aの場合)は、第1の摩擦要素22aおよび第2の摩擦要素24aの一方の軸方向側だけにそれぞれの場合で提供されることがここでも見られる。再びこれらの摩擦ライニング52a、54aのそれぞれは、議論したダクト80aを有する。隣接要素30aも、ダクト80aを有するこのタイプの摩擦ライニング54aを支持できる。この実施形態では、先に説明した局所循環がそれで生成される。図8で例示される実施形態は、効果の無いブラインド摩擦表面の回避のおかげで同数の摩擦要素で改良されたトルク伝達能力を有するが、複数の局所循環は、図6の全体的循環流と比べて僅かに低い流量を達成する効果を有する。さらに、軸方向寸法を非常に短縮した実施形態が得られる。図6で例示された実施形態および図8で例示された実施形態の両方ともに、製造するのが極めて簡単な構造的設計を有する利点がある。図1による実施形態の連結セクションの省略のおかげで軸方向に著しく短い全体的なサイズが達成されるが、摩擦ライニング装置の領域に提供される送液表面の全体もより小さい全体表面エリアを提供するので、送液効率の減少となることが特に見られる。これに対処するために、有効である軸方向構造的空間が様々な摩擦ライニングの厚さやそれらに作られる溝の深さを可能な限り大きくなるようにするために利用されるべきである。
【0057】
摩擦ライニングを使用する本発明の原理の範囲内での送液表面のさらなる修正が図9で例示される。軸方向に千鳥配置した複数の第1の摩擦要素22aおよび少なくとも1つの第2の摩擦要素24aがここでも提供される。第1の摩擦要素22aおよび第2の摩擦要素24aは再び摩擦ライニングまたは摩擦ライニング装置52a、54aを軸方向側に支持する。先に例示した実施形態の修正では、結合要素26aを介して出力軸に結合される第2の摩擦要素24aは、今や「外部ディスク」として設計される、すなわち、それらの回転係止突起が半径方向外部に達する。第1の摩擦要素22aは「内部ディスク」として設計され、ハウジング装置12a上の対応構造体70aと係合する回転結合突起を有する。デュアルライン原理のシステムがここでも例示され、係合状態を生成するために、第1の空間領域34aの液圧が第2の空間領域36a内の液圧よりも増加した液供給分だけ増加される。従って、クラッチピストン32aは、摩擦要素22aおよび24aに対して軸方向に押圧される。クラッチ装置10aが係合される場合でも液体の交換を可能にする少なくとも1つの流路開口部90aがクラッチピストン32a内に提供される。クラッチピストン32aは、回転結合装置91aを介してハウジング装置12aに回転して固定連結するように結合されるが、ハウジング装置12aに対して軸方向に移動可能である。従って、この場合、クラッチピストン32aは、ハウジング装置12aと共に回転され、最終的に摩擦ライニング52aをも支持する第1の摩擦要素と見なされる。
【0058】
図10では、第2の摩擦要素24aの部分軸方向図が示される。その上に提供された摩擦ライニング54aは、半径方向内部に向かって密閉される溝またはダクト80aを有することが分かる。半径方向内部リング状セクション82aはそのままである。ダクト80aの半径方向内部端領域では、流路開口部84aが摩擦ライニングキャリヤ56a内に提供される。図11に見られる第1の摩擦要素22aの摩擦ライニング52aも同様に、半径方向内部に限定され、それらの半径方向内部端領域においてリング状ダクト領域86aに至る複数のダクト80aを有する。このリング状ダクト領域86aは、流路開口部84aの反対側に位置する。先に説明した実施形態と同じように、ダクト80aに境界を付ける側壁は、それぞれの送液表面74a、76aを形成する。ハウジング装置12aと共に回転される第1の摩擦要素22aの場合、これらの送液表面74a、76aは再び、半径方向外部に液体を運ぶブレード表面として作用するが、第2の摩擦要素24上に提供される送液表面74a、76aは、液流を半径方向内部に向かわせ、トルクを支持するために使用される。図9で例示される構造の変形例では、局所循環が再び生成され、前記循環は、それぞれの場合で、第2の摩擦要素24aのライニングキャリヤ、第2の摩擦要素24aの摩擦ライニング54a、および第1の摩擦要素22aの摩擦ライニング52aを越えて広がる。この実施形態では、様々な摩擦ライニング52a、54aの半径方向外側にある結合要素26aが、半径方向外部領域内の液体の循環の偏向を助ける機能を果たすが、先に説明した実施形態では、この結合要素は半径方向内部領域内の液体の循環の対応する偏向を提供したことは強調されるべきである。半径方向外部領域内の偏向は、半径方向外部に位置するハウジング装置のこれらのセクションによってそこで行われる。特に図6〜11で例示された実施形態に関し、このタイプの摩擦要素は、当然、個別のキャリヤ要素や、例えば接着によってそれに取り付けられた個別の摩擦ライニングを必ずしも具備する必要はないことは強調されるべきである。逆に、例えばファイバ複合材料、例えば炭素繊維複合材からの単一部品として構成される摩擦要素がここで提供されても良く、それで前記摩擦要素を望むような幾何学的形状に構成することも可能となるが、それらを、例えば、図8に見られるような摩擦要素と同じような構造にすることも可能である。本発明の状況において、これらの摩擦要素は、それでそれらの軸方向側に、ハウジング装置または出力軸に取り付けるために設計される本体領域と共に単一部品として設計される摩擦ライニングまたは摩擦ライニングセクションを有する。
【0059】
当然、摩擦ライニングまたは摩擦ライニングセクションが、他の構成要素に取り付けるために設計された本体領域と同材料から一体に形成されるこのタイプの摩擦要素では、例えば、図17に見られるような、蛇行状構造にすることもできる。
【0060】
先に説明した実施形態や、以下で説明する他の実施形態も、特に図9で例示された実施形態はまた、流体式トルクコンバータまたは流体クラッチ内のクラッチ装置として、すなわち、「トルクコンバータロックアップクラッチ装置」として適している。この場合も、トルク変換状態がもたらされると、導入されるトルクの大部分が、摩擦熱に変換され、次に本発明に従って誘発された循環によって速やかに除去される。液体の循環中に運ばれる液量が、互いに対する摩擦に耐え、ポンプまたはタービンとして効果的である様々な摩擦要素間の回転速度差が増加すると共に増加することは、本発明による実施形態の全てにおいてかなり有利なものとなる。つまり、特に重摩擦負荷がある場合、すなわち、大きな滑りがある場合、大量の液体が循環によって循環されるので、摩擦により生成された熱の除去をかなり改良する効果をもつ。摩擦的に効果的となる様々な表面エリア領域それら自体の領域に生成される液体の循環は、確実に、最終的に液体が熱的に作用を受ける表面エリア領域の全てに非常に速やかに運ばれ、熱がそこから除去されるようにする。
【0061】
以下の文章では、本発明の液体の循環と組み合わされるかまたは組み合わせられ得る液流の様々な可能性が例示される。従って図19は、液体の供給および除去が、トリプルラインシステムのように行われる、本発明によるクラッチ装置10を概略的に示す。液体はクラッチピストン32を軸方向に変位させる目的で出力軸18内の中央開口部38を経て空間領域36内に導入されるか、またはそこから再び離れるように導かれるが、液体は、流れの空間領域50を実質的に包囲するさらなるラインを経て空間領域34に導入される。液体は、流れの空間領域48を包囲するさらなるラインを経て再び空間領域34から抜き出される。図19の例示において、個別の要素46は、迷路状シールのように効果的であり、原則的に互いに対し回転可能である2つの密閉要素を具備できることは強調されるべきである。この装置の利点は、係合および係合解除プロセスを空間領域34内の圧力状態に全く関係なく行うことができることである。従って伝達装置によって調整できる優れた熱除去が得られる。クラッチピストン32の非常に精密な変位も達成できる。
【0062】
図20による実施形態は、「デュアルライン原理」に従って動作する。液体は、出力軸18内の中央開口部38を経てハウジング装置12内に、特に空間領域36内に送られる。液体は、提供された収縮作用で、クラッチピストン32内の1つまたはそれ以上の開口部130を経て空間領域内に入り、ハブ16と出力軸18の間に提供された空間領域51を経て再び流出できる。このクラッチ装置10を係合するために、液体は従って空間領域36内に強力に送られる。この空間領域36内の液圧の増加のおかげで、クラッチピストン32が摩擦要素に押し付けられる。より早い係合解除プロセスを得るために液流の方向を逆転させることもここでは可能となる。少なくとも1つの開口部130を提供することによって、液体の交換およびそれに対応する熱の除去もここでは係合状態で連続的に可能である。好ましい液体の漏出(開口部または複数の開口部130に起因する)は、オイルが連続的にフィードバックされなければならないので、効率が低下する結果となるが、低製造費で液体の連続的交換が可能である。
【0063】
図21で例示された構造の変形例は、液体が出力軸18内の中央開口部38を経て空間領域36内に送られる図20で例示される構造の変形例と実質的に対応する。
【0064】
但し、流路開口部は、クラッチピストン32内に提供されない。ゆえに、2つの空間領域34、36間に液交換用の直接連結路がない。この変形例では、空間領域34は前もって液体で満たされる。摩擦がその上に作用する領域からの熱の除去は、様々な摩擦要素の領域内に本発明により高められた液体の循環によって行われるに過ぎない。それによって液体が空間領域34から除去されることによる液体の交換はない。クラッチピストン32の変位によって誘発される空間領域34の容積の変化をここで補償できるようにするために、前記空間領域34は、作動液体、すなわち、オイル状液体などで完全に満たされない、その結果、圧縮可能な体積のガスが残る。
【0065】
図22は、液体の効率的な循環を得るために一定の範囲内にあるべき様々な寸法を例示する。従って、例えば、最終的に液体を循環させる送液表面の外部寸法に対する内部寸法の比、すなわち、比d/Dが0.35〜0.85の範囲内に、好ましくは約0.6であれば有利となる。効果的な送液表面の数は6〜48の範囲内に、好ましくは約24であるべきである。摩擦ライニングには、それらの直径比dB/DBが0.6〜0.9の範囲内に、好ましくは約0.75であれば有利と分かっている。
【0066】
半径方向の外部および内部に提供される先に議論した様々な開口部114、106、またはそれぞれの結合突起間の流路カットアウトの提供は、先に議論した半径方向外部および半径方向内部液流空間134、136を形成させる。これらは、摩擦ライニングキャリヤ56の、先に説明した、様々なリングセクションによって半径方向外部に、または半径方向内部に形成されるが、例えば、図1でも見られるように、ハウジング装置12によって、または結合要素26によって直接境界が付けられても良い。液体がほぼ軸方向に流れるこれらの半径方向外部および半径方向内部の液流空間には、送液表面の外部寸法に対する比、すなわち、比Da/Dとして、1.03〜1.2の範囲、好ましくは約1.1の値を提供すること、または送液表面の内径に対する比として、すなわち、比di/dとして0.4〜0.9の範囲、好ましくは約0.7の値を提供することが有利であると分かっている。さらに、図22内の範囲Bpでおおよそ表された、タービンのように効率的である摩擦要素の軸方向範囲に対する、図22内の寸法Bpでおおよそ表された、ポンプのように作用する摩擦要素の軸方向範囲の比が0.5〜1.2の範囲内、好ましくは約1であれば有利である。図22において、結合要素26に回転して固定連結するように半径方向内部に結合されるが、液体を循環させることに寄与しない摩擦要素24がポンプのように効果的な2つの摩擦要素22の間に位置する限りではちょっとした不正確さがあることもここでは強調されるべきである。同じことは、タービンのように効果的である領域にも当てはまる。
【0067】
図22で例示されたように、摩擦ライニングが、様々なライニングキャリヤ上の送液表面と同じ領域内の半径方向外部で終わる場合、有利であることがさらに分かったが、強制的ではない。
【0068】
図19〜22を参照して上述した細部は、液体を循環させる送液表面が形成される方法に無関係、すなわち前記送液表面がライニングキャリヤ、またはライニングそれら自体の端面または側面に形成されるかどうかに無関係であることは強調されるべきである。これに関して、図19〜22に関して提示された記述は、同様に図6〜11による実施形態にも当てはまる。
【0069】
さらなる有利な変形が図23で例示される。図19〜21に関して先に説明したように、多様な流れまたは事前充填によって、液体の流れまたは/および液体の循環によって熱を除去するために、互いの摩擦に耐えるか、または相互作用状態にされる表面エリア領域の領域内に作動液があることが確実にされる。但し、クラッチ10が係合していない状態では、熱を除去するこの機能は不要である。尚も存在する作動液は、ドラッグトルク増加させる効果を有するので、それは、例えば、本発明によるクラッチがダブルクラッチの一部として効果的である場合に不利益となる。この場合、トルクは、それぞれの場合でクラッチの1つだけを介して伝達されることになる。図26で例示された変形によれば、トルクが伝達される場合に限り、摩擦が作用する表面エリア領域を含む容積領域が確実に作動液で満たされるようになる。これは、例えば、ハウジング装置12に回転して固定連結するように結合される、摩擦要素のために提供される、ハウジング装置12とは別に形成される結合要素140によって達成され、前記結合要素は、例えば、ハウジング装置140に回転して固定連結するように連結される。この結合要素140は、複数の流路開口部142を有し、それを通して液体が半径方向内部から半径方向外部に流れる。動作中、クラッチが係合状態になった場合、液体を空間領域34内に、特に、例えば、約20リットル/分の送り量で確実に送り込むようにする。この液体は、遠心力によって半径方向外部に流され、開口部142の収縮作用のおかげで、結合要素140によって包囲された容積領域内により集中的に蓄積する。この時点で、作動液が、互いに摩擦に耐える構成要素から熱を吸収し、次いで開口部142を通過後および排出口後に空間領域34から熱を除去する。クラッチが再び係合解除状態にされた場合、液体の供給が停止され、最初に尚も存在していた液体は開口部142を経て通過し、次いで除去される。それで、作動液に起因するいかなるドラッグ効果ももはや存在しない。このタイプの構造は、当然、出力軸に取り付けられる摩擦要素24aが、様々な摩擦要素24a、22aの半径方向外部を包囲する結合要素26aに取り付けられる図9で例示される変形の場合にも可能である。
【0070】
送液表面が提供される方法も再びここでは重要ではない、それで、本発明のこの態様は基本的に、先に説明した構造の変形の全てに使用されても良い。
【0071】
本発明によるさらなるクラッチ装置が図24で例示される。これは、先に説明した原理に、特に液体を循環させることに対して、対応し、摩擦要素に関する限り、様々な構造変形に対して先に説明したような方法で設計できる。
【0072】
クラッチピストン32bと反対の位置にあり、半径方向内部に延在するハウジングセクション150bは、好ましくは回転軸Aと同心である開口部を半径方向内部に有することが、図24で例示された構造変形例に見られる。クラッチピストン32の軸方向構造体152bは、実質的に円筒状に延在し、変形によって形成されており、シール効果を提供するシール要素154bで前記開口部を介して案内される。空間領域34b、36bを包囲するハウジング12bの内部全体は、従って液密状態で密閉され、前もって作動液で充填される。2つの空間領域34b、36bは、クラッチピストン32bも、摩擦要素22bと同じ方法で、前記クラッチピストンに提供された噛み合い装置156bによってハウジング装置12bに回転して固定連結するようにそこに取り付けられるので、半径方向外部に直接連結される。158bで概略的に示された作動機構がクラッチピストン32bに提供される。前記作動機構は、例えば、摩擦クラッチを作動させる従来形ピストン/シリンダ作動機構のように、エネルギーアキュムレータ、例えばダイアフラムスプリングまたは他のアクチュエータのように設計される。機構158bは、ハウジング装置12bから突出するクラッチピストン32bの領域152bに作用する、ゆえに係合状態を生成するために前記クラッチピストンを様々な摩擦要素22b、24bを押し付ける。係合状態を生成する働きをする液管はゆえに不要となるので、特に液体を導くことに関して構造が簡単になる。係合解除状態への移行中にクラッチピストンを所定の方法で摩擦要素から離れるように移動させるために、前記ハウジング装置に圧縮応力を与え、唯一比較的小さなバネ力がなければならないスプリング要素をハウジング装置12b内または同外部に提供することが考えられる。
【0073】
図24で例示された構造変形例は、湿式クラッチ、すなわち、その周りに流れる液体によって冷却されるクラッチの原理を従来形乾式摩擦クラッチの作動と組み合わせる。従ってこのタイプのクラッチ構造は、例えば、従来形の作動、すなわち、従来形乾式摩擦クラッチの作動が提供されるが、意図した使用目的が、特に滑りモードで生じる負荷が乾式摩擦クラッチには大きくなり過ぎとなったであろうところに、使用される。当然、図24による実施形態において、先に説明した手段の全てが摩擦要素の構造および効果に対して提供可能であることも強調されるべきである。
【0074】
本発明によるクラッチ装置の発展形態が図25で例示される。クラッチ装置10のハウジング装置12は、200で概略的に示されたねじり振動ダンパを介して、共に回転させる駆動軸または他の駆動要素に結合されることがここで分かる。この目的で、ハウジング装置12は、フランジ状のように半径方向外部に延ばされ、にじり振動ダンパ200の二次側を形成する領域202を有する。一次側を実質的に形成するカバー要素204、206は、フランジ状のように延ばされる領域200の2つの軸方向側に提供される。実質的に公知の方法では、複数のダンパスプリング208は、カバー要素204、206、および半径方向外方に延ばされるフランジ状領域の間で作用し、その結果、ハウジング装置12が、実質的に一次側を形成するカバー要素204、206に向かって回転範囲の限定角度内で回転できる。この一次側は、平板たわみ軸継手等を介して駆動軸に取り付けることができる。
【0075】
図26で例示された構造変形例では、ねじり振動ダンパ200が、出力側に提供され、結合要素26と出力軸18(概略的に例示)の間のトルク伝達経路内に在る。この場合、ハウジング装置12は、例えば、平板形たわみ軸継手を介して、駆動軸に直に取り付けられる。ねじり振動ダンパ200は、再び、従来タイプの構成に従って構成され、例えば、図25に示される、領域202のようにフランジ状中央ディスク要素、および軸方向の両側に位置する2つのカバーディスク要素204、206を結合要素26に連結し、当然、互いに一体に形成されても良い。
【0076】
図27で例示された実施形態では、ねじり振動ダンパ200は、ハウジング装置12の内部領域内、すなわち、作動液で満たされる空間領域内に提供される。210を概略的に示されるキャリヤ要素は、摩擦要素22およびクラッチピストン32の両方を回転して固定連結するように支持する。その半径方向外部領域内に、このキャリヤ要素210は中央要素200を形成し、その両側に、ハウジング装置12と一体的に形成されるカバー要素204、206がダンパスプリング208との相互作用のために提供される。ねじり振動ダンパ200はここでも、駆動側、すなわち駆動軸と摩擦要素22の間のトルク伝達経路内に提供される。図28で例示された構造変形例では、ねじり振動ダンパ200は再び、ハウジング装置12内に配置されるが、次いで出力軸に回転して固定連結するように結合される、結合要素26とさらなる結合要素212との間の出力側に配置される。
【0077】
図29は、220で概略的に示される始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置10を例示する。エンジンブロック222に対面する側に、ハウジング装置は、例えば、にじり振動ダンパ200を介して、共に回転するハウジング装置12にも結合される始動発電装置のロータ装置224を支持する。始動発電装置220の導電コイルを有するステータ装置226は、ロータ装置24の半径方向内部、または、例示された例におけるように、半径方向外部にある。ステータ装置226は、例えば、エンジンブロック222に回転して固定連結するように保持される。
【0078】
図30で例示された構造変形例では、ロータ装置224は、ハウジング装置12の出力側に配置される。ステータ装置226は、例えば、伝動装置ベル状部228の内側で支持される。
【0079】
図25〜30を参照して説明した実施形態では、クラッチ装置の内部構造は、図1〜24を参照して先に説明したように、特に様々な摩擦要素に関する限り、設計できることは強調されるべきである。この場合もまた、循環円で示されるように、摩擦要素の周りに流れる液体の循環が提供される。本発明によるクラッチ装置10内にねじり振動ダンパ200および始動発電装置220の両方を提供することは自明である。例えば、平板形たわみ軸継手などを介して駆動軸を、始動発電装置のロータ装置に結合すること、そのロータ装置をねじり振動ダンパの入力側または一次側に結合すること、次いでねじり振動ダンパの出力側を本発明によるクラッチ装置のハウジング装置に結合することも可能である。
【0080】
互いの摩擦作用状態をもたらす摩擦要素の領域に液体を循環させる本発明の原理は当然、2組の摩擦要素が使用され、2つの湿式クラッチのうちの一方の交互係合によって2つの異なる出力軸を駆動軸とトルク伝達接続させる、二重湿式クラッチ装置内で使用されても良いことはさらに強調されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図2】図1のクラッチ装置内に使用された摩擦要素の部分軸方向図を示す。
【図3】図2で例示した摩擦要素を外部から半径方向に見た図を示す。
【図4】代替的に設計された摩擦要素の部分軸方向図を示す。
【図5】図4で例示した摩擦要素の変形例をを示す。
【図6】本発明によるクラッチ装置の代替実施形態を示す。
【図7】図6のクラッチ装置内に使用された摩擦要素の部分軸方向図を示す。
【図8】本発明によるクラッチ装置の他の代替実施形態の図6に相当する図を示す。
【図9】本発明によるクラッチ装置の代替実施形態の他の図を示す。
【図10】図9による実施形態で使用された摩擦要素の部分軸方向図を示す。
【図11】図9による実施形態で使用された他の摩擦要素の部分軸方向図を示す。
【図12】外部および内部ディスク用の摩擦ライニングキャリヤの多様な実施形態を示す。
【図13】外部および内部ディスク用の摩擦ライニングキャリヤの多様な実施形態を示す。
【図14】外部および内部ディスク用の摩擦ライニングキャリヤの多様な実施形態を示す。
【図15】外部および内部ディスク用の摩擦ライニングキャリヤの多様な実施形態を示す。
【図16】本発明によるクラッチ装置の代替タイプの実施形態の部分断面図を示す。
【図17】図16による実施形態内で使用される送液表面要素の斜視図を示す。
【図18】摩擦要素の断面図を示す。
【図19】液体の流れの多様な可能性を例示する本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図20】液体の流れの多様な可能性を例示する本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図21】液体の流れの多様な可能性を例示する本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図22】多様な寸法を例示するために使用された本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図23】外部ディスクキャリヤの部分縦断面図を示す。
【図24】代替実施形態による本発明によるクラッチ装置の部分縦断面図を示す。
【図25】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
【図26】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
【図27】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
【図28】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
【図29】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
【図30】ねじり振動ダンパまたは始動発電装置と共に本発明によるクラッチ装置のさらなる実施形態を示す。
Claims (32)
- 液体で満たされるかまたは満たされ得るハウジング装置(12;12a)、
ハウジング装置(12;12a)と共に回転可能な少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)、
出力要素(18)と共に回転可能で、摩擦相互作用を生成するために少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)に接することができる少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)を具備する、特に自動車用のクラッチ装置であって、
少なくとも1つの摩擦要素(22、24;22a、24a)が、摩擦要素(22、24;22a、24a)の少なくとも一部のエリアの周りに液体を循環させるように設計されることを特徴とする、クラッチ装置。 - 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)が、液体を循環させるように設計されることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)が、少なくとも1つの送液表面(74、76;74a、76a)を有し、少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)が、少なくとも1つの送液表面を有することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの送液表面(74、76;74a、76a)が、半径方向範囲の構成要素と軸方向範囲の構成要素とを有することを特徴とする請求項3に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの送液表面(74、76;74a、76a)が、実質的に接線指向の垂直表面で少なくとも一部の領域内に設計されることを特徴とする請求項3または4に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22a)または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24a)が、少なくとも一方の軸方向側に、少なくとも1つの送液表面(74a、76a)を提供する摩擦ライニング装置(52a、54a)を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの送液表面(74a、76a)が、円周方向に摩擦ライニング装置(52a、54a)内の溝状チャネル(80a)に境界を付ける少なくとも1つの壁を具備することを特徴とする請求項6に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22a)または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24a)が、両軸方向側に、それぞれが送液表面(74a、76a)を提供する摩擦ライニング装置(52a、54a)を有することを特徴とする請求項6または7に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22a)または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24a)が、一方の軸方向側だけに、少なくとも1つの送液表面(74a、76a)を提供する摩擦ライニング装置(52a、54a)を有し、さらなる摩擦要素(22a、24a)の摩擦ライニング装置(52a、54a)が他方の軸方向側の反対位置することを特徴とする請求項6または7に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22)または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24)が、好ましくは少なくとも一方の軸方向側で、摩擦ライニング装置(52、54)を支持する摩擦ライニングキャリヤ(56)を有し、少なくとも1つの送液表面(74、76)が摩擦ライニングキャリヤ(56)によって提供されることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 摩擦ライニングキャリヤ(56)が、円周方向に互いに続き、互いに対して軸方向にずらされ、連結セクション(72)によって互いに連結されるライニング支持セクション(58、60)を有し、少なくとも1つの送液表面(74、76)が連結セクション(72)によって提供されることを特徴とする請求項10に記載のクラッチ装置。
- 摩擦ライニングキャリヤ(56)が、実質的にリング状板金素材の変形によって形成されることを特徴とする請求項11に記載のクラッチ装置。
- 互いに対して軸方向にずらされるライニング支持セクション(58、60)上には、それぞれの摩擦ライニング装置(52、54)のライニングセグメント(62、64)が前記ライニング支持セクションの軸方向側に提供され、それらの軸方向側がそれぞれの場合において互いに離れる方向に向いていることを特徴とする請求項11または12に記載のクラッチ装置。
- 円周方向に互いに続く複数の送液表面(74、76;74a、76a)が、少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)上または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)上にあることを特徴とする請求項3〜13のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 第1および第2の摩擦要素(22、24;22a、24a)を互いに摩擦相互作用状態にできるプレス要素(32;32a)が、ハウジング装置(12;12a)の内部領域を、摩擦要素(22、24;22a、24a)を収容する第1の空間領域(34;34a)と第2の空間領域(36;36a)とに分割することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 液流装置が、実質的に液体の循環に関係なく第1の空間領域(34;34a)に液体を送り、第1の空間領域(34;34a)から液体を除去するために提供されることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 第1の空間領域(34;34a)が、液体の交換に対して実質的に密閉されることを特徴とする請求項15に記載のクラッチ装置。
- 摩擦要素(22、24;22a、24a)の摩擦相互作用を生成できるようにプレス要素(32;32a)に作用させるために液体が第2の空間領域(36;36a)に導入されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- プレス要素(32b)が、摩擦相互作用を生成するために、実質的にハウジング装置(12b)の外側に提供される、作動装置(158b)によって作動されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22)または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24)が、液体を循環させることに寄与するタブ状湾曲部分(127)を備えた摩擦ライニングキャリヤを有することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)に提供された送液表面数、または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)に提供された送液表面数が、6〜48の範囲、好ましくは約24であることを特徴とする、請求項3または請求項3に関連していれば請求項4〜20のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)内または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)内の、
送液表面の外部寸法(D)に対する送液表面の内部寸法(d)は、0.35〜0.85の範囲、好ましくは約0.6の比(d/D)である、または/および
送液表面の外部寸法(D)に対する外部液体偏向空間の外部寸法(Da)は、1.03〜1.2の範囲、好ましくは約1.1の比(Da/D)である、または/および
送液表面の内部寸法(d)に対する内部液体偏向空間の内部寸法(di)は、0.4〜0.9の範囲、好ましくは約0.7の比(di/d)であることを特徴とする、請求項3または請求項3に関連していれば請求項4〜21のいずれか一項に記載のクラッチ装置。 - 液体の循環に寄与する第2の摩擦要素(24;24a)によって占められた軸方向範囲の領域の軸方向寸法に対する液体の循環に寄与する第1の摩擦要素(22;22a)によって占められた軸方向範囲の領域の軸方向寸法が、0.5〜1.2の範囲、好ましくは約1の比であることを特徴とする、請求項2または請求項2に関連していれば請求項3〜22のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 摩擦ライニングが少なくとも1つの第1の摩擦要素(22;22a)上または/および少なくとも1つの第2の摩擦要素(24;24a)上に提供され、その内部寸法(dB)が、その外部寸法(DB)に対して0.6〜0.9の範囲、好ましくは0.75の比であることを特徴とする請求項1〜23のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 液体で満たされるかまたは満たされ得るハウジング装置(12b)、
ハウジング装置(12b)と共に回転可能な少なくとも1つの第1の摩擦要素(22b)、
出力要素と共に回転可能で、摩擦相互作用を生成するために少なくとも1つの第1の摩擦要素(22b)に接することができる少なくとも1つの第2の摩擦要素(24b)、
ハウジング装置(12b)内で変位可能に配置され、それによって第1および第2の摩擦要素(22b、24b)を相互摩擦相互作用状態にできるプレス要素(32b)を、オプションとして先の請求項の1つまたはそれ以上の特徴と併せて、具備する、特に自動車用のクラッチ装置であって、
プレス要素(32b)が、摩擦相互作用を生成するために、実質的にハウジング装置(12b)の外部に提供される作動装置(158b)によって作動されることを特徴とする、クラッチ装置。 - ハウジング装置(12b)が、液体の交換に対して実質的に完全に密閉されることを特徴とする請求項25に記載のクラッチ装置。
- ねじり振動ダンパ装置(200)が、ハウジング装置(12)に結合される駆動要素と、少なくとも1つの第1の摩擦要素(22)との間のトルク伝達経路内、または/および、少なくとも1つの第2の摩擦要素(24)と出力要素(18)との間のトルク伝達経路内にあることを特徴とする請求項1〜26のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 始動発電装置(220)が、前記始動発電装置の、好ましくは永久磁石を支持するロータ装置(224)が共に回転するようにハウジング装置(12)に結合されることを特徴とする請求項1〜27のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
- 少なくとも一方の軸方向側で、摩擦ライニング装置(52、54)を支持する摩擦ライニングキャリヤ(56)を具備し、少なくとも1つの送液表面(74、76)が摩擦ライニングキャリヤ(56)によって提供されることを特徴とする特に請求項1〜28のいずれか一項に記載のクラッチ装置用の摩擦要素。
- 摩擦ライニングキャリヤ(56)が、円周方向に互いに続き、互いに対し軸方向にずらされ、連結部分(72)によって互いに連結されるライニング支持セクション(58、60)を有し、少なくとも1つの送液表面(74、76)が連結セクション(72)によって提供されることを特徴とする請求項29に記載のクラッチ装置用の摩擦要素。
- 摩擦ライニングキャリヤ(56)が、実質的にリング状板金素材の変形によって形成されることを特徴とする請求項30に記載のクラッチ装置用の摩擦要素。
- 互いに対して軸方向にずらされるライニング支持セクション(58、60)上に、それぞれの摩擦ライニング装置(52、54)のライニングセグメント(62、64)が、それぞれの場合において互いに離れる方向に向けられる前記ライニング支持部分の軸方向側に提供されることを特徴とする請求項30または31に記載のクラッチ装置用の摩擦要素。
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