JP2004516709A - 主観的な低音を知覚させることができる呼出信号発生手段を有する電気音響装置 - Google Patents
主観的な低音を知覚させることができる呼出信号発生手段を有する電気音響装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004516709A JP2004516709A JP2002550631A JP2002550631A JP2004516709A JP 2004516709 A JP2004516709 A JP 2004516709A JP 2002550631 A JP2002550631 A JP 2002550631A JP 2002550631 A JP2002550631 A JP 2002550631A JP 2004516709 A JP2004516709 A JP 2004516709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- generating means
- sound signal
- signal generating
- basic sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R3/00—Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Telephone Function (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
- Electromechanical Clocks (AREA)
Abstract
電子音響装置(1)は、呼出信号(CS)を発生する呼出信号発生手段(20)を有し、呼出信号(CS)を再生する電子音響変換器(9)を有し、呼出信号発生手段(20)が、所定の周波数(f1,f2,...fn)の基本音信号(GS1,GS2,...GSn)を発生するようそれぞれ適合した少なくとも二つの基本音信号発生段(GT1,GT2,....GTn)を有し、前記呼出信号発生手段(20)が、前記基本音信号発生手段を制御自在に駆動するよう作用する制御手段(21)を有し、その制御手段によって、基本音信号発生段(GT1,GT2,....GTn)が、所定の時間間隔で駆動され、前記基本音信号発生手段(20)を、互いに有理比である周波数(f1,f2,...fn)の基本音信号を発生するよう適合し、前記制御手段を、所定の時間間隔内に少なくとも二つの基本音信号発生段(GT1,GT2,....GTn)を同時に駆動する。
Description
【0001】
技術の分野
本発明は、信号成分の組合せから構成される呼出信号を発生する呼出信号発生手段を有するとともに、前記呼出信号が供給されるとともに、前記信号成分から生じた呼出音の組合せとして前記呼出信号を発生する電子音響変換器を有する電子音響装置に関する。
【0002】
背景技術
ここで規定したタイプの電子音響装置は、種々の形態のいわゆる移動電話機として市販されており、したがって、既知である。既知の装置において、信号成分(constituent signal)、したがって、呼出音は常に連続的に発生し、その結果、呼出音の時間的なシーケンスは、呼出音の組合せを形成し、呼出音の組合せは、リンギングイベントを形成し、これによって、既知の装置のユーザには、到来する呼出の情報が提供される。時間的に連続的に発生した呼出音の周波数は、いわゆるピアノスケール(piano scale)に対応する。すなわち、これは、個々の呼出音を発生するために呼出信号発生手段によって発生するとともに呼出信号を連続的に形成する信号成分の周波数が互いに有理比を生じることを意味する。例えば、第1信号成分は周波数f1=440.00Hzを有し、第2信号成分は周波数f2≒554.37Hzを有し、第3信号成分は周波数f3≒659.26Hzを有し、第4信号成分は周波数f4≒659.26Hzを有する。既知の装置において、この周波数関係及び常に信号成分のみしたがって個々の呼出音のみが時間的に連続して再生される結果、再生される呼出音の組合せに対して最低周波数f1=440.00Hzとなる。その結果、呼出音すなわちリンギングイベントの組合せの音声再生中、既知の装置の多数のユーザによって特に興味を引き付けなく、かつ、心地よく感じない、強くなくて取るに足らない音声の印象が生じる。
【0003】
発明の開示
本発明の目的は、他の任意の手段をほとんど有することなく簡単な手段によって第1段落で規定したタイプの向上した装置を実現することである。
この目的を達成するために、本発明による電子音響装置は、信号成分の組合せから構成される呼出信号を発生する呼出信号発生手段を有し、
前記呼出信号が供給されるとともに、前記信号成分から生じた呼出音の組合せとして前記呼出信号を発生する電子音響変換器を有し、
前記呼出信号発生手段が、所定の周波数の基本音信号を発生するようそれぞれ適合した少なくとも二つの基本音信号発生手段を有し、
前記呼出信号発生手段が、前記基本音信号発生手段を制御自在に駆動するよう作用する制御手段を有し、その制御手段によって、基本音信号発生手段が、所定の時間間隔で駆動され、
前記基本音信号発生手段を、互いに有理比である周波数の基本音信号を発生するよう適合し、
前記制御手段を、所定の時間間隔内に少なくとも二つの基本音信号発生手段を同時に駆動するよう実現したことを特徴とする。
【0004】
本発明の特徴を設けることによって、他の任意の手段をほとんど用いることなく簡単な方法により、呼出信号発生手段を用いることによって、少なくとも二つの信号成分が所定の時間間隔で同時に発生することができ、したがって、少なくとも二つの呼出音を本発明による電子音響装置によって同時に再生することができ、その結果、信号成分したがって同時に発生する呼出音の周波数が互いに有理比となるので、ユーザは、少なくとも二つの同時に発生する呼出音だけでなく、少なくとも二つの同時に発生する呼出音の周波数の差に対応する低周波数の少なくとも一つの音を知覚する。したがって、本発明による電子音響装置のユーザは、例えば440Hz〜6kHzの周波数範囲にある比較的高い周波数を有する、呼出信号発生手段及び電子音響変換器によって実際に生じた呼出音の組合せを聴くだけでなく、主観的な低音も知覚する。下限周波数の呼出音の主観的な知覚を考慮した結果、下限周波数に向かって広がる周波数スペクトルに広げたユーザによって呼出音の組合せを全体的に知覚し、これによって、リンギングイベントが向上する。
【0005】
本発明による電子音響装置において、非常に好適には、各基本音信号発生手段は、基本音信号に関連した少なくとも一つの同音信号を発生するよう適合し、かつ、少なくとも七つの同音信号が発生する場合には、更に有理である。同音信号、したがって、対応する呼出音を発生することによって、呼出音の組合せを発生することができ、その組合せは、注意を引くのに非常に影響があるという利点を有する。
【0006】
上記文脈において、更に発生した同音信号が少なくとも関連の基本音信号とほぼ同一振幅を有する場合、特に有理である。これによって、豊かな音色を考慮した非常にめいかくなに経験される呼出音の組合せを実現することができる。
【0007】
発明を実施するための最良の形態
図1は、本例において移動電話機の形態をとる電気音響装置1を示す。装置1は、信号処理回路2、マイクロコンピュータ3及び電源装置4を有し、電源装置4は、図示しない充電可能な電池を有し、電源電圧Vを発生し、その電源電圧Vは、給電入力部5及び6を通じて信号処理回路2及びマイクロコンピュータ3に供給される。装置1は、他の回路素子を有するが、本文と関連がないので、これら回路素子を図示しない。
【0008】
信号処理回路2は、複数の信号を処理する役割を果たす。信号処理回路2は、アンテナ7と、マイクロホン8と、電子音響変換器、すなわち、マイクロホンに接続された拡声器9とを有する。電話呼出中に話されたテキストは、マイクロホン8によってテキスト信号TS1に変換され、その信号は、信号処理回路2の第1信号処理段10に供給され、送信に適切な信号を形成するよう第1信号処理段10に供給される。第1信号処理段10から供給された信号は、アンテナ7を駆動する第1増幅段11に供給され、その結果、関連の信号が送信される。電話呼出中、アンテナ7によって受信した信号は、第2信号処理段12に供給され、第2信号処理段12は、受信した信号を処理し、次いで、処理した信号を第2増幅段13に供給し、次いで、第2テキスト信号TS2を発生し、その信号を、音声再生のために拡声器9に供給する。
【0009】
信号処理回路2は、加算段14と、加算段14の後段に配置されるとともに拡声器9に接続した出力部16を有する第3増幅器15とを更に有する。加算段14及び第3増幅段15の目的を、後に詳細に説明する。
マイクロコンピュータ3によって、一連の手段及び機能が実現されるが、本例に関連するこれら手段のみを詳細に説明する。
【0010】
マイクロコンピュータ3によって、信号成分ES1,ES2,.....ESnを組み合わせることによって形成した呼出信号CSを発生するのに適合した呼出信号発生手段20が実現される。呼出信号発生手段20によって発生した信号成分ES1,ES2,.....ESnは、加算段14に供給され、この加算段14は、供給される信号成分の和を形成し、加算した信号成分を呼出信号CSとして発生し、呼出信号は、第3増幅段15によって増幅され、最終的には拡声器9に供給される。図1において記号的に示すように、拡声器9は、信号成分ES1,ES2,.....ESnによって発生した呼出音CT1,CT2,....CTnの組合せとして供給される呼出信号CSを音声再生する。
【0011】
呼出信号発生手段20は、n個の基本音信号発生手段GT1,GT2,....GTnを有する。例えば、6個の基本音信号発生手段を設ける。しかしながら、6個を超える基本信号発生手段又は6個未満の基本信号発生手段を設けてもよく、例えば、2,3,5,7,8,9,10又はそれを超える個数の基本音信号発生手段を設けてもよい。基本信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々を、所定の周波数f1,f2,....fnの基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生させるのに適合させる。
【0012】
呼出信号発生手段20は、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを制御自在に駆動する役割を果たす制御手段21も有し、これによって、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々を、所定の時間間隔Tで駆動することができる。本例において、各基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを、同一時間間隔Tで駆動することができる。しかしながら、これは必須でない。その理由は、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々に対して駆動時間間隔が互いに相違するよう実現することもできるからである。
【0013】
好適には、装置1において、呼出信号発生手段20を、周波数f1,f2,...fnを有する基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生するよう適合させ、周波数f1,f2,...fnは、例えば4:5,4:6,4:75:6,5:7,6:7,6:9,7:8,7:9又は8:9の有理比(rational ratio)を互いに与える。さらに、装置1の制御手段21を、制御手段21が所定の時間間隔T内に少なくとも二つの基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを同時に駆動するように実現することができる。既に説明したように、駆動時間間隔を互いに等しくする必要がないが、駆動時間隔が所定の最小時間間隔の間重なり合うよう注意する必要がある。その理由は、制御手段21によって決定された複数の基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnが同時に駆動されることが保証されるだけだからである。制御手段21によって、少なくとも2個の基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを、連続的な間隔TXで起動することができる。
【0014】
この場合、基本音信号発生手段GT1,GT2,....GTnの各々は、基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生するだけでなく基本音信号GS1,GS2,...GSnに関連した複数例えば7個の基本音信号OS1’,OS1’’,...OS1’’’’’’’,OS2’,OS2’’,...OS2’’’’’’’,OSn’,OSn’’,...OSn’’’’’’’を発生するよう適合する。したがって、本例では、信号成分ES1,ES2,...ESnは、基本音信号GS1,GS2,...GSnと、統合した(integral)関連の基本音信号の複数の周波数に関連した基本音信号によって形成される。さらに、本例では、基本音信号OS1’,OS1’’,...OS1’’’’’’’,OS2’,OS2’’,...OS2’’’’’’’,OSn’,OSn’’,...OSn’’’’’’’はそれぞれ、少なくとも関連の基本音信号GS1,GS2,...GSnの振幅にほぼ対応する振幅を有する。
【0015】
基本音信号及び基本音信号に重ね合わされた倍音信号(harmonic tone)によって形成される信号成分ES1,ES2,...ESnを拡声器9に供給することによって、少なくとも二つであるが好適には二つより多い基本信号が重畳倍音信号とともに発生する度に連続した時間間隔TXが発生し、その結果、そのような合成信号の音声再生の各々の間に、少なくとも二つであるが好適には二つより多い同時に発生する呼出信号CT1,CT2,....CTnによってリンギングイベント(ringing event)が生じ、リンギングイベント中、ユーザは、人間の耳及び人間の脳の錯覚による知覚機能に起因する主観的な低音にも気付く。
【0016】
これまで、本発明を、移動電話機について説明した。本発明を、他の電子音響装置、例えば、デスクトップ電話機、ページャ、及び複数の呼出音からなるリンギングイベントを必要とする他の任意の電子音響装置に用いることもできる。基本音信号発生手段について説明すると、基本音信号発生手段は、基本音信号に関連した7個の基本音信号のみを発生するよう適合する必要はなく、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12又は13個の基本音信号を追加してもよく、必要な場合には、更に多くの信号を発生することもできる。さらに、同音信号の振幅は、基本音信号の振幅にほぼ一致する必要なく、同音信号の振幅は、関連の基本音信号の振幅より大きくても小さくてもよい。さらに、基本音信号に関連した同音信号が全て同一振幅を有する必要なく、基本音信号に関連した同音信号が互いに相違する振幅を有してもよい。さらに、仕様が幾分厳格でない装置の変形の場合において、基本音信号発生手段を、一つの基本音信号を発生するたびに適合させることもでき、この場合、信号成分の各々が一つの基本音信号から構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電気音響装置を線形的に示すブロック図である。
技術の分野
本発明は、信号成分の組合せから構成される呼出信号を発生する呼出信号発生手段を有するとともに、前記呼出信号が供給されるとともに、前記信号成分から生じた呼出音の組合せとして前記呼出信号を発生する電子音響変換器を有する電子音響装置に関する。
【0002】
背景技術
ここで規定したタイプの電子音響装置は、種々の形態のいわゆる移動電話機として市販されており、したがって、既知である。既知の装置において、信号成分(constituent signal)、したがって、呼出音は常に連続的に発生し、その結果、呼出音の時間的なシーケンスは、呼出音の組合せを形成し、呼出音の組合せは、リンギングイベントを形成し、これによって、既知の装置のユーザには、到来する呼出の情報が提供される。時間的に連続的に発生した呼出音の周波数は、いわゆるピアノスケール(piano scale)に対応する。すなわち、これは、個々の呼出音を発生するために呼出信号発生手段によって発生するとともに呼出信号を連続的に形成する信号成分の周波数が互いに有理比を生じることを意味する。例えば、第1信号成分は周波数f1=440.00Hzを有し、第2信号成分は周波数f2≒554.37Hzを有し、第3信号成分は周波数f3≒659.26Hzを有し、第4信号成分は周波数f4≒659.26Hzを有する。既知の装置において、この周波数関係及び常に信号成分のみしたがって個々の呼出音のみが時間的に連続して再生される結果、再生される呼出音の組合せに対して最低周波数f1=440.00Hzとなる。その結果、呼出音すなわちリンギングイベントの組合せの音声再生中、既知の装置の多数のユーザによって特に興味を引き付けなく、かつ、心地よく感じない、強くなくて取るに足らない音声の印象が生じる。
【0003】
発明の開示
本発明の目的は、他の任意の手段をほとんど有することなく簡単な手段によって第1段落で規定したタイプの向上した装置を実現することである。
この目的を達成するために、本発明による電子音響装置は、信号成分の組合せから構成される呼出信号を発生する呼出信号発生手段を有し、
前記呼出信号が供給されるとともに、前記信号成分から生じた呼出音の組合せとして前記呼出信号を発生する電子音響変換器を有し、
前記呼出信号発生手段が、所定の周波数の基本音信号を発生するようそれぞれ適合した少なくとも二つの基本音信号発生手段を有し、
前記呼出信号発生手段が、前記基本音信号発生手段を制御自在に駆動するよう作用する制御手段を有し、その制御手段によって、基本音信号発生手段が、所定の時間間隔で駆動され、
前記基本音信号発生手段を、互いに有理比である周波数の基本音信号を発生するよう適合し、
前記制御手段を、所定の時間間隔内に少なくとも二つの基本音信号発生手段を同時に駆動するよう実現したことを特徴とする。
【0004】
本発明の特徴を設けることによって、他の任意の手段をほとんど用いることなく簡単な方法により、呼出信号発生手段を用いることによって、少なくとも二つの信号成分が所定の時間間隔で同時に発生することができ、したがって、少なくとも二つの呼出音を本発明による電子音響装置によって同時に再生することができ、その結果、信号成分したがって同時に発生する呼出音の周波数が互いに有理比となるので、ユーザは、少なくとも二つの同時に発生する呼出音だけでなく、少なくとも二つの同時に発生する呼出音の周波数の差に対応する低周波数の少なくとも一つの音を知覚する。したがって、本発明による電子音響装置のユーザは、例えば440Hz〜6kHzの周波数範囲にある比較的高い周波数を有する、呼出信号発生手段及び電子音響変換器によって実際に生じた呼出音の組合せを聴くだけでなく、主観的な低音も知覚する。下限周波数の呼出音の主観的な知覚を考慮した結果、下限周波数に向かって広がる周波数スペクトルに広げたユーザによって呼出音の組合せを全体的に知覚し、これによって、リンギングイベントが向上する。
【0005】
本発明による電子音響装置において、非常に好適には、各基本音信号発生手段は、基本音信号に関連した少なくとも一つの同音信号を発生するよう適合し、かつ、少なくとも七つの同音信号が発生する場合には、更に有理である。同音信号、したがって、対応する呼出音を発生することによって、呼出音の組合せを発生することができ、その組合せは、注意を引くのに非常に影響があるという利点を有する。
【0006】
上記文脈において、更に発生した同音信号が少なくとも関連の基本音信号とほぼ同一振幅を有する場合、特に有理である。これによって、豊かな音色を考慮した非常にめいかくなに経験される呼出音の組合せを実現することができる。
【0007】
発明を実施するための最良の形態
図1は、本例において移動電話機の形態をとる電気音響装置1を示す。装置1は、信号処理回路2、マイクロコンピュータ3及び電源装置4を有し、電源装置4は、図示しない充電可能な電池を有し、電源電圧Vを発生し、その電源電圧Vは、給電入力部5及び6を通じて信号処理回路2及びマイクロコンピュータ3に供給される。装置1は、他の回路素子を有するが、本文と関連がないので、これら回路素子を図示しない。
【0008】
信号処理回路2は、複数の信号を処理する役割を果たす。信号処理回路2は、アンテナ7と、マイクロホン8と、電子音響変換器、すなわち、マイクロホンに接続された拡声器9とを有する。電話呼出中に話されたテキストは、マイクロホン8によってテキスト信号TS1に変換され、その信号は、信号処理回路2の第1信号処理段10に供給され、送信に適切な信号を形成するよう第1信号処理段10に供給される。第1信号処理段10から供給された信号は、アンテナ7を駆動する第1増幅段11に供給され、その結果、関連の信号が送信される。電話呼出中、アンテナ7によって受信した信号は、第2信号処理段12に供給され、第2信号処理段12は、受信した信号を処理し、次いで、処理した信号を第2増幅段13に供給し、次いで、第2テキスト信号TS2を発生し、その信号を、音声再生のために拡声器9に供給する。
【0009】
信号処理回路2は、加算段14と、加算段14の後段に配置されるとともに拡声器9に接続した出力部16を有する第3増幅器15とを更に有する。加算段14及び第3増幅段15の目的を、後に詳細に説明する。
マイクロコンピュータ3によって、一連の手段及び機能が実現されるが、本例に関連するこれら手段のみを詳細に説明する。
【0010】
マイクロコンピュータ3によって、信号成分ES1,ES2,.....ESnを組み合わせることによって形成した呼出信号CSを発生するのに適合した呼出信号発生手段20が実現される。呼出信号発生手段20によって発生した信号成分ES1,ES2,.....ESnは、加算段14に供給され、この加算段14は、供給される信号成分の和を形成し、加算した信号成分を呼出信号CSとして発生し、呼出信号は、第3増幅段15によって増幅され、最終的には拡声器9に供給される。図1において記号的に示すように、拡声器9は、信号成分ES1,ES2,.....ESnによって発生した呼出音CT1,CT2,....CTnの組合せとして供給される呼出信号CSを音声再生する。
【0011】
呼出信号発生手段20は、n個の基本音信号発生手段GT1,GT2,....GTnを有する。例えば、6個の基本音信号発生手段を設ける。しかしながら、6個を超える基本信号発生手段又は6個未満の基本信号発生手段を設けてもよく、例えば、2,3,5,7,8,9,10又はそれを超える個数の基本音信号発生手段を設けてもよい。基本信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々を、所定の周波数f1,f2,....fnの基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生させるのに適合させる。
【0012】
呼出信号発生手段20は、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを制御自在に駆動する役割を果たす制御手段21も有し、これによって、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々を、所定の時間間隔Tで駆動することができる。本例において、各基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを、同一時間間隔Tで駆動することができる。しかしながら、これは必須でない。その理由は、基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnの各々に対して駆動時間間隔が互いに相違するよう実現することもできるからである。
【0013】
好適には、装置1において、呼出信号発生手段20を、周波数f1,f2,...fnを有する基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生するよう適合させ、周波数f1,f2,...fnは、例えば4:5,4:6,4:75:6,5:7,6:7,6:9,7:8,7:9又は8:9の有理比(rational ratio)を互いに与える。さらに、装置1の制御手段21を、制御手段21が所定の時間間隔T内に少なくとも二つの基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを同時に駆動するように実現することができる。既に説明したように、駆動時間間隔を互いに等しくする必要がないが、駆動時間隔が所定の最小時間間隔の間重なり合うよう注意する必要がある。その理由は、制御手段21によって決定された複数の基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnが同時に駆動されることが保証されるだけだからである。制御手段21によって、少なくとも2個の基本音信号発生手段GT1,GT2,...GTnを、連続的な間隔TXで起動することができる。
【0014】
この場合、基本音信号発生手段GT1,GT2,....GTnの各々は、基本音信号GS1,GS2,...GSnを発生するだけでなく基本音信号GS1,GS2,...GSnに関連した複数例えば7個の基本音信号OS1’,OS1’’,...OS1’’’’’’’,OS2’,OS2’’,...OS2’’’’’’’,OSn’,OSn’’,...OSn’’’’’’’を発生するよう適合する。したがって、本例では、信号成分ES1,ES2,...ESnは、基本音信号GS1,GS2,...GSnと、統合した(integral)関連の基本音信号の複数の周波数に関連した基本音信号によって形成される。さらに、本例では、基本音信号OS1’,OS1’’,...OS1’’’’’’’,OS2’,OS2’’,...OS2’’’’’’’,OSn’,OSn’’,...OSn’’’’’’’はそれぞれ、少なくとも関連の基本音信号GS1,GS2,...GSnの振幅にほぼ対応する振幅を有する。
【0015】
基本音信号及び基本音信号に重ね合わされた倍音信号(harmonic tone)によって形成される信号成分ES1,ES2,...ESnを拡声器9に供給することによって、少なくとも二つであるが好適には二つより多い基本信号が重畳倍音信号とともに発生する度に連続した時間間隔TXが発生し、その結果、そのような合成信号の音声再生の各々の間に、少なくとも二つであるが好適には二つより多い同時に発生する呼出信号CT1,CT2,....CTnによってリンギングイベント(ringing event)が生じ、リンギングイベント中、ユーザは、人間の耳及び人間の脳の錯覚による知覚機能に起因する主観的な低音にも気付く。
【0016】
これまで、本発明を、移動電話機について説明した。本発明を、他の電子音響装置、例えば、デスクトップ電話機、ページャ、及び複数の呼出音からなるリンギングイベントを必要とする他の任意の電子音響装置に用いることもできる。基本音信号発生手段について説明すると、基本音信号発生手段は、基本音信号に関連した7個の基本音信号のみを発生するよう適合する必要はなく、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12又は13個の基本音信号を追加してもよく、必要な場合には、更に多くの信号を発生することもできる。さらに、同音信号の振幅は、基本音信号の振幅にほぼ一致する必要なく、同音信号の振幅は、関連の基本音信号の振幅より大きくても小さくてもよい。さらに、基本音信号に関連した同音信号が全て同一振幅を有する必要なく、基本音信号に関連した同音信号が互いに相違する振幅を有してもよい。さらに、仕様が幾分厳格でない装置の変形の場合において、基本音信号発生手段を、一つの基本音信号を発生するたびに適合させることもでき、この場合、信号成分の各々が一つの基本音信号から構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電気音響装置を線形的に示すブロック図である。
Claims (5)
- 信号成分の組合せから構成される呼出信号を発生する呼出信号発生手段を有し、
前記呼出信号が供給されるとともに、前記信号成分から生じた呼出音の組合せとして前記呼出信号を発生する電子音響変換器を有し、
前記呼出信号発生手段が、所定の周波数の基本音信号を発生するようそれぞれ適合した少なくとも二つの基本音信号発生手段を有し、
前記呼出信号発生手段が、前記基本音信号発生手段を制御自在に駆動するよう作用する制御手段を有し、その制御手段によって、基本音信号発生手段が、所定の時間間隔で駆動され、
前記基本音信号発生手段を、互いに有理比である周波数の基本音信号を発生するよう適合し、
前記制御手段を、所定の時間間隔内に少なくとも二つの基本音信号発生手段を同時に駆動するよう実現したことを特徴とする電子音響装置。 - 前記基本音信号発生手段の各々を、基本音信号を発生するだけでなく、その基本音に関連した少なくとも一つの同音信号を発生するよう適合させたことを特徴とする請求項1記載の電子音響装置。
- 前記基本音信号発生手段の各々を、前記基本音信号に関連した少なくとも7個の同音信号を発生するよう適合したことを特徴とする請求項2記載の電子音響装置。
- 前記基本信号発生手段の各々を、前記基本音信号に関連するとともに前記基本音信号の振幅にほぼ一致する振幅を有する少なくとも一つの同音信号を発生するよう適合したことを特徴とする請求項2記載の電子音響装置。
- 前記基本信号発生手段の各々を、前記基本音信号に関連するとともに前記基本音信号の振幅にほぼ一致する振幅を有する少なくとも7個の同音信号を発生するよう適合したことを特徴とする請求項3記載の電子音響装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP00890371 | 2000-12-13 | ||
PCT/EP2001/013823 WO2002048997A2 (en) | 2000-12-13 | 2001-11-26 | Electroacoustic apparatus having ringing signal generation means capable of producing a subjective bass perception |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004516709A true JP2004516709A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=8175991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002550631A Pending JP2004516709A (ja) | 2000-12-13 | 2001-11-26 | 主観的な低音を知覚させることができる呼出信号発生手段を有する電気音響装置 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6751323B2 (ja) |
EP (1) | EP1285523A2 (ja) |
JP (1) | JP2004516709A (ja) |
CN (1) | CN1404679A (ja) |
WO (1) | WO2002048997A2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4273344B2 (ja) * | 2005-04-20 | 2009-06-03 | ソニー株式会社 | テストトーン信号の形成方法およびその形成回路と、音場補正方法および音場補正装置 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2936507C2 (de) * | 1978-09-11 | 1983-09-01 | Pioneer Electronic Corp., Tokyo | Graphischer Entzerrer |
US4386239A (en) * | 1980-06-17 | 1983-05-31 | Bell Telephone Laboratories, Incorporated | Multifrequency tone detector |
FR2494525B1 (fr) * | 1980-11-14 | 1986-07-18 | Thomson Csf | Circuit de commande de tonalite |
NL8303701A (nl) * | 1983-10-27 | 1985-05-17 | Philips Nv | Dtmf-telefoontoestel met meervoudig gebruik van de logica van de digitale toongenerator. |
DE3426915A1 (de) * | 1984-07-21 | 1986-01-30 | Telefonbau Und Normalzeit Gmbh, 6000 Frankfurt | Verfahren zur erzeugung eines akustischen rufsignals |
CA1287417C (en) * | 1988-03-04 | 1991-08-06 | Guy Charles Quesnel | Digital composite tone alerting |
JPH0712133B2 (ja) * | 1988-10-21 | 1995-02-08 | 三菱電機株式会社 | 音質調整装置 |
US6381330B1 (en) * | 1998-12-22 | 2002-04-30 | Agere Systems Guardian Corp. | False tone detect suppression using multiple frame sweeping harmonic analysis |
-
2001
- 2001-11-26 JP JP2002550631A patent/JP2004516709A/ja active Pending
- 2001-11-26 EP EP01995669A patent/EP1285523A2/en not_active Withdrawn
- 2001-11-26 CN CN01804894.3A patent/CN1404679A/zh active Pending
- 2001-11-26 WO PCT/EP2001/013823 patent/WO2002048997A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-12-10 US US10/015,842 patent/US6751323B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1404679A (zh) | 2003-03-19 |
US20020071548A1 (en) | 2002-06-13 |
EP1285523A2 (en) | 2003-02-26 |
WO2002048997A2 (en) | 2002-06-20 |
US6751323B2 (en) | 2004-06-15 |
WO2002048997A3 (en) | 2002-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2352724T3 (es) | Dispositivo para excitar una fuente de vibraciones. | |
US8131321B2 (en) | Vibration motor as a transducer of audio | |
EP3800900A1 (en) | A wearable electronic device for emitting a masking signal | |
JP2004032686A (ja) | 携帯電話スピーカの実装システム及び着信鳴動方法 | |
US7236573B2 (en) | Method and apparatus for testing telephone sound quality | |
JP2004516709A (ja) | 主観的な低音を知覚させることができる呼出信号発生手段を有する電気音響装置 | |
JPH10276250A (ja) | 携帯端末装置 | |
JP2004289280A (ja) | 超音波出力音響装置 | |
JP2004015681A (ja) | 通信機器及び通信機器の着信報知方法 | |
JP2001306085A (ja) | 再生音発生装置及び方法 | |
US4514596A (en) | Telephone handsets | |
JP2002051108A (ja) | 電話装置および着信音制御方法 | |
KR200280044Y1 (ko) | 인터넷 또는 핸드폰을 이용한 금연 음향주파수 사용방법 | |
JP2004151225A (ja) | 携帯端末装置、及びその出力音量増大方法 | |
EP1357733A1 (en) | Audio bandwidth extending system and method | |
JPH11163971A (ja) | 無線電話端末の着信通知方式 | |
JPS6180997A (ja) | 音量調節器付き拡声装置 | |
KR200279841Y1 (ko) | 헨드폰 또는 무선인터넷통신을 이용한 뇌파조절음향주파수 다운로드시스템 | |
JP2001127841A (ja) | 携帯端末装置およびその着信信号制御方法 | |
JPS61195058A (ja) | 電話装置 | |
JPH09171391A (ja) | 騒音低減機能を備えた家庭用カラオケ装置 | |
JPH0723098A (ja) | 電話機 | |
JPS63124659A (ja) | 呼出音自動調節電話機 | |
KR970055879A (ko) | 고출력 스피커가 제공된 무선 통신기기 | |
JP2000224655A (ja) | 着信通知装置 |