JP2004516372A - ジエピスルフィド系プレポリマーおよび光学分野におけるそれの使用 - Google Patents

ジエピスルフィド系プレポリマーおよび光学分野におけるそれの使用 Download PDF

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Abstract

少なくとも1のエピスルフィド官能価を有する少なくとも1種の重合性モノマー、および触媒量の少なくとも1種の(アルコキシフェニル)ホスフィン重合触媒を含む室温重合性組成物。

Description

【0001】
(1)発明の技術分野
本発明は、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマー、そのようなプレポリマーの調製方法、該プレポリマーを最終的ポリマー材料に重合硬化する方法および眼科用レンズなどの透明な光学物品製造へのそれらの利用に関する。
【0002】
(2)従来技術の説明
ジエピスルフィド系樹脂は、それがもつ1.7以上の高屈折率により、光学分野において大いに注目されている。
【0003】
米国特許明細書5.807.975は、特に眼鏡用レンズ材料などの光学材料製造のためのジエピスルフィドの熱重合および硬化を開示する。このジエピスルフィドの熱重合/硬化工程の継続時間は、数時間、通常約20時間である。
【0004】
欧州特許公報0.942.027は、少なくとも1つの分子内ジスルフィド結合を有する(チオ)エポキシ化合物を含む重合性組成物の硬化により得られる光学樹脂を開示する。使用することができる硬化触媒の代表例は、第3級アミン、ホスフィン、ルイス酸、ラジカル重合触媒およびカチオン重合触媒である。長い重合時間が報告されている。
【0005】
国際特許公開公報00/26272は、少なくとも1種のジエピスルフィド化合物とともに重合触媒として、pKaが0.5ないし14の酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム塩を含む組成物の重合からなるイオウ含有樹脂を開示する。
【0006】
このような重合方法によれば、組成物の重合/硬化は速いが、該方法はかなりの発熱重合反応であるため制御が非常に難しく、眼科用レンズなどの光学物品の製造には適さない炭化した(charred )樹脂がしばしば得られる。
【0007】
発明の開示
その状態で安定な液状ジエピスルフィド系プレポリマーであって、その後、該プレポリマーは確実に重合/硬化して、眼科用レンズなどの光学物品の製造に有用な透明樹脂となりうる液状ジエピスルフィド系プレポリマーを確実に調製することができることを見出した。
【0008】
すなわち本発明の目的は、透明な最終樹脂の製造に有用な、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーである。
【0009】
本発明の他の目的は、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーの製造方法を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーの高速重合/硬化による透明な光学物品の製造方法を提供することである。
【0011】
上記あるいはさらなる目的は、25℃における粘度が20ないし33000cP、好ましくは100ないし1000cPである、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーの提供により達成される。
【0012】
“安定化された”プレポリマーとは、その粘度が変化せず、特に20℃で7日間、好ましくは10日間、より好ましくは1ケ月間以上貯蔵時、20%を超えて上昇しないプレポリマーを意味する。
【0013】
“液状”プレポリマーとは、眼科用レンズ製作用鋳型などの鋳型内に、流入および注入することができるプレポリマーを意味する。
【0014】
発明の好ましい実施態様
本発明の安定化された、液状のプレポリマーは、少なくとも1種のジエピスルフィドモノマーを含むモノマー組成物を、アニオン開始剤およびハロゲン含有抑制剤の存在下、重合することによって調製される。
【0015】
好ましいジエピスルフィドモノマーは、下式で示されるジエピスルフィドである。
【化9】
Figure 2004516372
式中、R およびR は、互いに独立に、H、アルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、アルキルチオまたはアリールチオであり;R およびR は、互いに独立に、
【0016】
【化10】
Figure 2004516372
である。
ここで、R は、H、アルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、アルキルチオまたはアリールチオ酸を示し、nは0ないし4の整数であり、mは0ないし6の整数である。
【0017】
、R 、R 、R は、それぞれ水素原子または炭素原子数1ないし10の炭化水素基、好ましくはメチル基を示す。
好ましくは、R 、R 、R 、R は、それぞれ水素原子を示す。
【0018】
好ましいジエピスルフィドモノマーは、少なくとも1つの分子内ジスルフィド結合を有するそれである。
【0019】
好ましいジエピスルフィドモノマー類として、下式で示されるジエピスルフィドモノマーが挙げられる:
【化11】
Figure 2004516372
式中、R 、R 、R およびR は上記で定義されるとおりである。
【0020】
、R 、R 、R およびR におけるアルキルおよびアルコキシ基は、好ましくはC −C 、より好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよびブトキシなどのC −C アルキルおよびアルコキシ基である。
【0021】
ジエピスルフィドモノマーの具体例は、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)メタン、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)エタン、ビス(6,7−エピチオ−3,4− ジチオヘプタン)スルフィド、1,4−ジチアン−2,5− ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)ベンゼン、1,6−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)−2− (2,3−エピチオプロピルジチオエチルチオ)−4− チアヘキサンおよび1,2,3−トリス(2,3−エピチオプロピルジチオ)プロパンである。
【0022】
好ましいジエピスルフィドモノマーはビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドである。
【化12】
Figure 2004516372
【0023】
本発明のモノマー組成物は、重合性モノマーとして、式(I)で示されるジエピスルフィドモノマーを単種で、あるいはそのようなジエピスルフィドモノマーの混合物を含んでいてもよく、また他の重合性モノマーを含んでいてもよい。
【0024】
上記の付加的なモノマーは、エピスルフィド基と反応しうる官能基を2以上有する化合物、あるいは1以上のそのような官能基と、1以上の他の単独重合可能な基とを有する化合物である。
【0025】
これら付加的モノマーとしては、エポキシ化合物、ポリチオール、ビニルエーテルまたは(メタ)アクリラート化合物などの不飽和エチレン性化合物、多価カルボン酸および無水物、チオカルボン酸、チオアルコール、チオフェノール、ポリフェノール、アミンおよびアミドなどが挙げられる。
【0026】
好ましい付加的モノマーは、ポリチオール、エポキシ化合物、アクリラートおよび(メタ)アクリラート化合物、特にはポリチオール化合物である。
上記好ましいエポキシ化合物として、下式で示される化合物を挙げることができる。
【0027】
【化13】
Figure 2004516372
ここで、XはOまたはSであり、R はH、アルキルまたはアリール、好ましくはアルキルまたはアリールであり、R 、R 、R 、R 、mおよびnは上記に定義したとおりである。
【0028】
上記不飽和エチレン性化合物の代表例としては、エチレングリコールジメタクリラート、プロピレングリコールジメタクリラート、テトラメチレングリコールジメタクリラート、ポリエチレングリコールジメタクリラート、トリメチロールプロパントリアクリラート、ペンタエリスリトールプロパントリメタクリラート、エトキシル化ビスフェノールAジアクリラート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリラート、ウレタンジアクリラート、エポキシジアクリラート、フタル酸ジアリルおよびジビニルベンゼンが挙げられる。
【0029】
上記ポリチオールモノマーは、チオール基を2以上、好ましくは2ないし4有するポリチオールであれば、どのようなポリチオールでも好ましい。
【0030】
上記ポリチオールモノマーは、式(V)で示すことができる:
R’(SH) n’ (V)
式中、n’は2ないし6、好ましくは2ないし4の整数であり、R’はn’と等価の有機基である。
【0031】
有用なポリチオールモノマーは、欧州特許公開394.495および米国特許第4.775.733に開示されたもの、および下記式で示されるポリチオールである:
【化14】
Figure 2004516372
およびC C(CH COOCH CH SH)
【0032】
好ましいポリチオールモノマーとしては、たとえばペンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロピオナート、1−(1’− メルカプトエチルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1−(2’− メルカプトプロピルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1−(−3’−メルカプトプロピルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1−(−4’−メルカプトブチルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1−(5’− メルカプトペンチルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1−(6’− メルカプヘキシルチオ)−2,3− ジメルカプトプロパン、1,2 ビス(−4’−メルカプトブチルチオ)−3− メルカプトプロパン、1,2−ビス(−5’ メルカプトペンチルチオ)−3− メルカプトプロパン、1,2 ビス(−6’−メルカプトヘキシル)−3− メルカプトプロパン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(−3’−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(−2’−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(−4’−メルカプトブチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(−6’−メルカプトヘキシルチオ)プロパン、メタンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,6−ヘキサンチオール−1,2,3− プロパントリチオール、および1,2−ビス(−2’−メルカプトエチルチオ)−3− メルカプトプロパンなどの脂肪族ポリチオールを例示することができる。
【0033】
好ましいポリチオールとしては、下式で示されるポリチオールが挙げられる:
【化15】
Figure 2004516372
およびこれらの混合物。
【0034】
ポリチオール化合物としては、たとえば1,2,3−トリメチロールプロパントリ(チオグリコラート)、ペンタエリスリトールテトラ(チオグリコラート)、ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオナート)、1,2,3−トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオナート)、チオグリセロール、ジチオグリセロール、トリチオグリセロール、ジペンタエリスリトールヘキサ(2−メルカプトアセタート)、および3,4,5,6−テトラクロロ−1,2− ジメルカプトベンゼンなどが例示される。
【0035】
上記(メタ)アクリラート化合物としては、メチル(メタ)アクリラート、エチル(メタ)アクリラート、プロピル(メタ)アクリラートおよびブチル(メタ)アクリラートなどのアルキル(C 〜C )(メタ)アクリラートなどが挙げられる。
【0036】
上記付加的モノマーは、通常、組成物中に存在する重合性モノマーの全重量の0ないし80重量%、好ましくは0ないし50重量%の量で存在する。
【0037】
本発明の組成物は、重合性組成物の組成中に一般的に使用される離型剤、酸化防止剤、染料および紫外線吸収剤などの他の付加的成分を含んでいてもよい。これらおよびさらに他の成分は、その通常の使用目的のために通常使用される量で用いることができる。
【0038】
本発明の重合性モノマー組成物は、少なくとも1種のアニオン重合性開始剤を含有する。
【0039】
このようなアニオン重合開始剤は、下式で示される塩である:
P+ (VI)
ここで、MP+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびRがアルキル基である式NR で示されるアンモニウム基からなる群より選ばれるカチオンであり、
は、pKa 値が0.5≦pKa ≦14の条件を満たす酸YHに対応するようなアニオンであり、
pはカチオンの価数であり、および
n=m×pである。
【0040】
上記塩を構成する好ましい金属カチオンは、Li 、Na 、K 、Rb 、Mg2+、Ca2+、Ba2+およびAl3+である。特に好ましい金属カチオンは、その非着色性かつ組成物への溶解性により、Li 、Na およびK である。遷移金属は、それらの塩が組成物を着色しやすく、そのため重合後の樹脂が着色されやすいため、あまり好ましいとはいえない。
【0041】
上記NR 基は、好ましくは該式中のRがC −C アルキル基であり、より好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはヘキシル基である。
【0042】
上記塩は、組成物中に有効量、すなわち上記組成物の熱重合または室温重合を遂行しうる量で使用する必要がある。
【0043】
上記塩は、通常、重合性モノマーの全重量に対し、百万部あたり5ないし10000部(ppm)、好ましくは10ないし5000ppmの量で存在する。
【0044】
は、好ましくは0.5≦pKa≦10、より好ましくは0.5≦pKa≦8条件を満たす酸YHに対応するようなアニオンである。
上記アニオンY は、好ましくはチオシアナト、カルボキシラート、チオカルボキシラート、アセチルアセトナト、ジケトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル、シアノ酢酸エステル、ケトニトリルおよびRが置換または非置換アルキル基またはフェニル基である式RS で示されるアニオンからなる群より選ばれる。
【0045】
アルキル基は、好ましくはメチル、エチルおよびプロピルなどのC −C アルキル基である。
好ましいアニオンY は、SCN 、アセチルアセトナト、アセタート、チオアセタート、ホルマートおよびベンゾエートである。
【0046】
重合開始剤に対応するpKa (酸/塩基)の例を下記表に示す。
【表1】
Figure 2004516372
【0047】
好ましいアニオン重合開始剤は、KSCNおよびMeCOOKである。
【0048】
また重合開始剤は、少なくとも1種の電子供与性化合物をさらに含むことが好ましい。
電子供与性化合物は、好ましくはクラウンエーテルである。
【0049】
好ましいクラウンエーテルは、下式で示すことができる:
【化16】
Figure 2004516372
ここで、R およびR10は、ポリメチレン基、好ましくはメチレンまたはエチレン基であり、xは3ないし6の整数である。
好ましいクラウンエーテルは、1,4,7,10,13,16− ヘキサオクサシクロクタデカン(18− クラウン−6)である。
【0050】
上記電子供与性化合物は、通常、組成物中に存在する重合性モノマーの全重量に対し、0ないし6重量%、好ましくは0.03ないし3重量%の量で存在する。
通常、[電子供与体]/[開始剤]のモル比は1ないし10である。
【0051】
上記重合開始剤は、溶媒中の溶液として重合性組成物中に導入されることが好ましい。
適切な溶媒は、アルカノール、メルカプトアルカノールなどのアルコール、アセトンなどのケトン、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシドおよびテトラヒドロフランである。好ましい溶媒は、2−メルカプトエタノールである。
【0052】
重合性組成物は、少なくとも1種のハロゲン含有(halogenated )重合抑制剤をさらに含む。
重合抑制剤とは、該重合抑制剤を含まない同様の重合性組成物に比べ、それを含ませた重合性組成物の重合速度を低下させる化合物を意味する。
【0053】
ハロゲン含有抑制剤としては、塩素含有、臭素含有、ヨウ素含有または混合ハロゲン含有化合物が挙げられる。
【0054】
ハロゲン含有抑制剤は、下記式で示すことができる。
R(A) (VIII)
式中、Rは、炭素原子、アルキル基または芳香族基などの炭化水素基であり、Aは、ハロゲンまたはハロゲン化アルキル基であり、yは1ないし4好ましくは1ないし2の整数である。
【0055】
好ましいハロゲン含有抑制剤は、下記式で示すことができる。
−(CH X) (IX)
ここで、A は、フェニル、ナフチル、アントリルまたはビフェニル基などの置換されていてもよいアリール基であり、XはI,BrまたはClなどのハロゲン原子であり、zは1ないし4好ましくは1ないし2の整数である。
好ましいハロゲン含有抑制剤として下記が挙げられる。
【0056】
【化17】
Figure 2004516372
およびCCl
【0057】
特に好ましいハロゲン含有抑制剤は、下記である。
【化18】
Figure 2004516372
【0058】
ハロゲン含有抑制剤の使用量は、所望の重合速度だけでなく、重合性組成物の形成に使用されたモノマーおよび開始剤によっても異なる。しかしながらハロゲン含有抑制剤の使用量は、重合性組成物の炭化を避けうる量とする必要がある。
一般的に、重合開始剤(電子供与性化合物は除外して)に対するハロゲン含有抑制剤のモル比で表される重合性組成物中の抑制剤の存在量は、0.1ないし350、好ましくは1ないし50、より好ましくは1ないし10とする。
【0059】
本発明のモノマー組成物は、さらに、光安定化剤、UV吸収剤、酸化防止剤、着色防止剤、染料、充填剤および離型剤などの種々の添加剤を通常の使用量で含むことができる。
【0060】
プレポリマーの合成、すなわちモノマー組成物の重合は、バルク重合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合で実施することができる。
【0061】
モノマー組成物の重合は、撹拌下に単に組成物の各構成成分を一緒に添加した後、重合を、撹拌しながらまたは撹拌せずに進行させることによる、室温でのバルク重合で実施することが好ましい。重合開始剤の添加に先立って、モノマーにハロゲン含有抑制剤を添加することが好ましい。
【0062】
上述のように、本発明のプレポリマーは、25℃における粘度が20ないし33000センチポアズ、好ましくは100ないし1000のセンチポアズである。
【0063】
粘度は、すべて同じ粘度計(ブルックフィールド(Brookfield) LVDVI)を使用し、モノマーおよび低粘度(20〜1000cP)のプレポリマーにはS18スピンドルを、高めの粘度(≧5000かつ50000cPまで)のプレポリマーにはS31スピンドルを使用する以外は同じ以下のプロトコルで測定した。
【0064】
スピンドルの回転速度は以下のように設定した。
適用したスピンドル/回転速度のすべての組み合わせについて、最大レンジをスピンドルファクターに100を乗じた値とし、最小レンジを該ファクターに10を乗じた値とした。
S−18スピンドルについては、試料量を8.0mlとし、Nをスピンドルの回転速度(rpm)とするときのスピンドルファクターを30/Nとし、S−31スピンドルについては、試料量を10.0mlとし、スピンドルファクターを300/Nとする。
【0065】
すなわち、S−18スピンドルを2.5rpmで使用したとき、スピンドルファクターは30/2.5=12となり、粘度は120cPないし1200cPとなる。
有効レンジ率(%)は、その試料について測定された粘度を最大レンジで徐した比率に100を乗じた値に相当する。有効レンジ率が高いほど、粘度測定はより正確となる。許容しうる有効レンジ率は10%ないし99.9%である。
【0066】
スピンドル回転速度は以下のように最適化した。
スピンドル回転速度1.5rpmでの有効レンジ率が単純に33.8%であるとすれば、スピンドル回転速度を倍の3.0rpmとすれば有効レンジ率は67.6%となるであろう。さらにスピンドル回転速度を3.0rpmから4.0rpmに速めれば、有効レンジ率は25%増加して84.5%となるであろう。しかし、スピンドル回転速度の4.0rpmから5.0rpmへの増加では、有効レンジ率が20%増加して101.4%のエラー(読み取りは100%限界を超過)となるであろう。それ故、粘度測定は、有効レンジ率がほぼ84.5%である4rpmで実施される。
【0067】
粘度は、常に25℃で測定される。
ナトリウムD線589nmを用いる屈折率の測定は常に25℃で行われる。
【0068】
本発明のプレポリマーは、バルク重合において、確実に透明樹脂に硬化することができる。
硬化は、プレポリマーまたはプレポリマー混合物を、80℃まで、好ましくは40ないし80℃の温度で、単に加熱することによって達成される。
硬化は、プレポリマーまたはプレポリマー混合物に、追加量の重合開始剤または他の開始剤を含ませることにより、室温で誘導することができる。追加のまたは他の重合開始剤の量は、所望する硬化速度によって変えることができるが、ただし炭化を避ける量とすべきである。この量は、通常100ないし2000ppmである。
【0069】
別態様では、追加量の重合開始剤または他の開始剤だけでなく、ジエピスルフィドおよび/またはポリチオールなどの初期原料モノマーを、プレポリマーまたはプレポリマー混合物に加えることもでき、得られた組成物を室温で硬化することができる。
原料モノマーの添加量は、通常5ないし95%である。
上述したような重合開始剤の追加量は、広い範囲で変化させることができるが、通常100ないし2000ppmである。
【0070】
ゲル形成までに要する硬化時間は、通常5ないし30分である。
硬化は、眼科用レンズなどの光学物品を得るための2部材からなる無機ガラス製鋳型などの鋳型中で実施される。
【0071】
必要ならばいつでも、本発明のプレポリマーをもたらすモノマー組成物のモノマー構成成分の混合工程、あるいは本発明のプレポリマーと原料モノマーまたは添加剤との混合工程に、撹拌装置を使用することができる。
静的撹拌器、マグネチック撹拌子、機械的撹拌器、スクリュー撹拌器または超音波混合システムを備えた小容量反応器を使用することができる。
スクリュー撹拌器が好ましく使用される。
好ましい態様では、混合する上記各成分を小容量反応器内に装入した後、スクリュー撹拌器で混合する。
【0072】
実施例
次に本発明を実施例により具体的に説明する。以下の実施例では、特にことわりのない限り、部および%はすべて重量に基づくものである。
実施例1〜13および比較例C1
これら実施例は、本発明のプレポリマーの調製を例示する。
重合開始剤としてMeCOOKおよび 18.クラウン.6の混合物を使用し、抑制剤としての各種量のベンジルクロライド、および場合によっては各種量のポリチオールの存在下、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドのバルク重合により、いくつかのプレポリマーを調製した。
【0073】
重合開始剤は、2−メルカプトエタノール溶液の形態で加えた。
各種成分の添加および重合は、室温で行った。添加の間、マグネチック撹拌を使用したが、最後の成分を添加した後停止した。
【0074】
重合はすべて、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド試料10gを用いて行った。
【化19】
Figure 2004516372
各組成物および結果を表Iに示す。
【0075】
【表2】
Figure 2004516372
【0076】
実施例1〜8では、0.05−0.09重量%の2−メルカプトエタノール(溶媒として)を使用し、 18−クラウン−6のMeCOOKに対するモル比は2.256であった。
実施例9〜13およびC1では、0.5−0.6重量%の2−メルカプトエタノールを使用し、 18−クラウン−6のMeCOOKに対するモル比は2.4であった。
全実施例において、0.4−0.5ppmの青色染料を添加した。
【0077】
ポリチオールAは、下記の3種のポリチオールの各重量パーセント量(モル濃度量)からなる混合物である。
【化20】
Figure 2004516372
【0078】
このようなポリチオールAは、米国特許第5.837.797(実施例1)に記載されている。
青色染料:1,4−[(2,6− ジブロモ−4− メチルフェニル)アミノ]−1,4− アンスラセンジオン(モープラスバイオレット(Morplas Violet)3Bとしても知られている)
BzCl:ベンジルクロライド
液状プレポリマーは、初期原料モノマーと完全に混和する。
【0079】
実施例14および15および比較例C’1
開始剤としてのMeCOOKおよび 18−クラウン−6の混合物と、抑制剤としてのCCl を使用し、2−エチルヘキサン酸の存在下、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドとポリチオールとのバルク重合により、プレポリマーを調製した。
開始剤は、2−メルカプトエタノール溶液の形態で加えた。
各組成物、重合条件および結果を表IIに示す。
重合は、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド試料10gを用いて行った。
【0080】
【表3】
Figure 2004516372
【0081】
MeCOOK量は295−325ppmであり、 18−クラウン−6/MeCOOKのモル比は2.4であり、2−メルカプトエタノール量は0.5−0.6%であった。
RT=室温(20℃)。
【0082】
実施例16〜26
開始剤としてMeCOOKおよび 18−クラウン−6の混合物を使用し、抑制剤としての各種量のベンジルクロライドの存在下、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドの重合により、11種のプレポリマーを調製した。
重合開始剤は、2−メルカプトエタノール溶液の形態で加えた。
各種成分の添加および重合は、撹拌下、室温で行った。重合は、室温で撹拌せずに行った。
重合はすべて、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド試料100gを用いて行った。
得られたプレポリマーの粘度を上述したとおり測定した。
各組成物および結果を表III に示す。
【0083】
【表4】
Figure 2004516372
【0084】
実施例16〜24では、0.5重量%の2−メルカプトエタノールおよび0.5ppmの青色染料を使用した。 18−クラウン−6のMeCOOKに対するモル比は2.4であった。重合中は撹拌しなかった。
実施例25および26では、0.1重量%の2−メルカプトエタノールおよび0.5ppmの青色染料を使用した。BzClのMeCOOKに対するモル比は2.3であり、重合中、混合物を撹拌した。
上記結果は、プレポリマーの粘度上昇が4日間で安定化することを示している。最終粘度は、抑制剤量が多いほど低い。
【0085】
実施例27〜29
これら実施例は、得られるプレポリマーに与える撹拌および重合温度の影響を例示する。
開始剤としてMeCOOKおよび 18−クラウン−6の混合物を使用し、抑制剤としての各種量のベンジルクロライドの存在下、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドの重合により、3種のプレポリマーを調製した。
【0086】
重合開始剤は、2−メルカプトエタノール溶液の形態で加えた。
重合は、室温または上記のように、撹拌しながらまたは撹拌せずに実施した。
重合は、すべてビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド試料100gを用いて行った。
得られたプレポリマーの粘度を上述したとおり測定した。
各組成物および結果を表(IV)に示す。
【0087】
【表5】
Figure 2004516372
【0088】
これら実施例は、撹拌により安定なプレポリマーの形成速度が速まることを示している。温度を上昇させると、粘度が、安定値に達することなく経時的に上昇し続け増加する。
【0089】
実施例30〜34
これら実施例は、各種反応物の添加順序の違いによる効果を例示する。
ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド100gのバッチで、反応物の添加順序を変えていくつかの実施例を実施した。
各組成物、反応物の添加順序および結果を表Vに示す。
【0090】
結果は、最初にベンジルクロライドをモノマーに加え、次いで開始剤を加える場合にもっとも反応が制御されることを示している(実施例34)。添加に加え、撹拌も重要である。開始剤溶液を、モノマーに添加するに先立って、最初にベンジルクロライドと混合した反応系の反応性が低いことは注目に値する(実施例33)。実施例32、31および33の最終粘度の違いは、おそらく、反応物の添加順序の相違よりもむしろベンジルクロライドの使用量の相違によるものであろう。
【0091】
【表6】
Figure 2004516372
BDS:青色染料0.0037g+ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド22.9947gから調製された溶液
開始剤:MeCOOK0.3914g+(18,6)クラウン2.3557g+2−メルカプトエタノール6.0181gから調製された溶液
S:撹拌あり
M:ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド
【0092】
実施例35〜38
ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドモノマー100gのバッチおよび各種量のベンジルクロライドを用いて、室温で4種のプレポリマーを合成した。これらの粘度および屈折率を分析した。
各組成物および結果を表VIに示す。
【0093】
【表7】
Figure 2004516372
a)全実施例で含有:[MeCOOK]≒305ppm、[(18,6 )]≒1832ppm、[2−メルカプトエタノール]≒0.47%
b)5日目
c)18日目
【0094】
BzCl/MeCOOKの使用量比が増加すると、プレポリマーの25℃における屈折率は低下する。4日目と19日目との屈折率値が、ほぼ同じであることは、得られたプレポリマーが安定であることを示している。
BzCl/MeCOOKの使用量比が増加すると、プレポリマーの25℃における粘度は低下する。4日目と19日目との粘度値が、ほぼ同じであることは、得られたプレポリマーが安定であることを示している。
【0095】
実施例39〜47
ベンジルクロライドなどの9種のハロゲン含有芳香族系化合物の抑制剤としての効果を評価した。炭化を起こしたα,αジクロロトルエン以外は、これらすべてが、安定で透明なプレポリマーをもたらした。
【0096】
すべての実施例において、300ppmMeCOOK、1800ppmの 18−クラウン−6および0.45%の2−メルカプトエタノールを使用した。
抑制剤の各使用量は、抑制剤/MeCOOKのモル比で表VII に示した。結果を併せて表VII に示す。
【0097】
【表8】
Figure 2004516372
【0098】
粘度計算値は、Ln(粘度)を屈折率の関数としてグラフで示す図1のグラフを用いて算出した値である。
【0099】
実施例48〜51
これら実施例は、本発明のプレポリマーを透明な硬化樹脂を製造するための使用例を例示する。
本発明のプレポリマーに、各種量のポリチオールAおよびMeCOOKを添加することにより、試料10gを調製し、ガラス瓶中に静置した。使用したプレポリマーは、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドを99.24重量%、MeCOOKを308ppm、 18−クラウン−6を1827ppm、2−メルカプトエタノールを0.47重量%、ベンジルクロライドを820ppmおよび青色染料を0.5ppm含む。
混合物は、磁気的に約10秒間撹拌した後、室温で撹拌せずに静置した。
反応物の量および結果を表VIIIに示す。
【0100】
【表9】
Figure 2004516372
【0101】
実施例52〜54
実施例47〜50と同様のプレポリマーを使用し、このポリマーに、ポリチオールAおよびMeCOOKを添加して、混合物を調製した。反応物の量を表IXに示す。
この混合物から、一般的な2部材からなる無機ガラス鋳型を使用して、直径85mmの2mm厚平板レンズを作製した。
レンズは80℃で1時間硬化した。得られたレンズは完全に透明である。
【0102】
【表10】
Figure 2004516372

Claims (42)

  1. 25℃における粘度が20ないし33000センチポアズである、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマー。
  2. 前記25℃における粘度が100ないし1000センチポアズである請求項1に記載のプレポリマー。
  3. アニオン重合開始剤およびハロゲン含有重合抑制剤の存在下、下式で示されるジエピスルフィドの少なくとも1種を含むモノマー組成物の重合により得られる請求項1に記載のプレポリマー:
    Figure 2004516372
    式中、R およびR は、互いに独立に、H、アルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、アルキルチオまたはアリールチオであり;R およびR は、互いに独立に、下式で示される:
    Figure 2004516372
    ここで、R はH、アルキル、アリール、アルコキシ、アリーロキシ、アルキルチオまたはアリールチオ酸を示し、nは0ないし4の整数であり、mは0ないし6の整数であり、R 、R 、R 、およびR は、それぞれ水素原子または炭素原子数1ないし10の炭化水素基を示す。
  4. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが下式で示されるジエピスルフィドである請求項3に記載のプレポリマー:
    Figure 2004516372
    式中、R 、R 、R は請求項3中の規定と同様である。
  5. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)メタン、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)エタン、ビス(6,7−エピチオ−3,4− ジチオヘプタン)スルフィド、1,4−ジチアン(dithan )−2,5− ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)ベンゼン、1,6−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)−2− (2,3−エピチオプロピルジチオエチルチオ)−4− チアヘキサンおよび1,2,3−トリス(2,3−エピチオプロピルジチオ)プロパンより選ばれる請求項3に記載のプレポリマー。
  6. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドである請求項3に記載のプレポリマー。
  7. 前記モノマー組成物が、少なくとも1種のポリチールをさらに含む請求項3に記載のプレポリマー。
  8. 前記少なくとも1種のポリチールが、下式で示される請求項7に記載のプレポリマー:
    R’(SH)n’ (V)
    式中、n’は2ないし6好ましくは2ないし4の整数であり、R’はn’と等価の有機基である。
  9. 前記少なくとも1種のポリチールが、下式で示されるポリチオールより選ばれる請求項8に記載のプレポリマー:
    Figure 2004516372
    およびこれらの混合物。
  10. 前記アニオン重合開始剤が下式で示される塩を含む請求項3に記載のプレポリマー:
    P+ (VI)
    ここで、MP+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属およびRがアルキル基である式NR で示されるアンモニウム基からなる群より選ばれるカチオンであり、
    は、0.5≦pKa ≦14の条件を満たすpKa 値を有する酸YHに対応するようなアニオンであり、
    pはカチオンの価数であり、かつ
    n=m×pである。
  11. 前記アニオン重合開始剤が、MeCOOKまたはKSCNである請求項10に記載のプレポリマー。
  12. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、下式で示される化合物を含む請求項3に記載のプレポリマー:
    −(CH X) (IX)
    ここで、A は置換されていてもよいアリール基、Xはハロゲン原子およびzは1ないし4の整数である。
  13. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、下記より選ばれる請求項3に記載のプレポリマー:
    Figure 2004516372
    およびCCl
  14. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、ベンジルクロライドである請求項13に記載のプレポリマー。
  15. 少なくとも1種のジエピスルフィドモノマーを含むモノマー組成物を、少なくとも1種のアニオン重合開始剤および少なくとも1種のハロゲン含有重合抑制剤の存在下、室温で重合することを含む、25℃における粘度が20ないし33000センチポアズである、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーの製造方法。
  16. 前記ハロゲン含有重合抑制剤を、前記アニオン重合開始剤の添加に先だって前記モノマー組成物に添加する請求項15に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが、下式で示されるジエピスルフィドである請求項15に記載の方法:
    Figure 2004516372
    式中、R 、R 、R は請求項3中の規定と同様である。
  18. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)メタン、ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)エタン、ビス(6,7−エピチオ−3,4− ジチオヘプタン)スルフィド、1,4−ジチアン(dithan)−2,5− ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオメチル)ベンゼン、1,6−ビス(2,3−エピチオプロピルジチオ)−2− (2,3−エピチオプロピルジチオエチルチオ)−4− チアヘキサンおよび1,2,3−トリス(2,3−エピチオプロピルジチオ)プロパンより選ばれる請求項15に記載の方法。
  19. 前記少なくとも1種のジエピスルフィドが、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドである請求項15に記載の方法。
  20. 前記モノマー組成物が、少なくとも1種のポリチールをさらに含む請求項15に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1種のポリチールが、下式で示される請求項15に記載の方法:
    R’(SH)n’ (V)
    式中、n’は2ないし6好ましくは2ないし4の整数であり、R’はn’と等価の有機基である。
  22. 前記少なくとも1種のポリチールが、下式で示されるポリチオールより選ばれる請求項15に記載の方法:
    Figure 2004516372
    およびこれらの混合物。
  23. 前記アニオン重合開始剤が下式で示される塩を含む請求項15に記載の方法:
    P+ (VI)
    ここで、MP+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属およびRがアルキル基である式NR で示されるアンモニウム基からなる群より選ばれるカチオンであり、
    は、pKa 値が0.5≦pKa ≦14の条件を満たす酸YHに対応するようなアニオンであり、
    pはカチオンの価数であり、かつ
    n=m×pである。
  24. 前記アニオン重合開始剤が、MeCOOKまたはKSCNである請求項15に記載の方法。
  25. 前記アニオン重合開始剤が、クラウンエーテルをさらに含む請求項23に記載の方法。
  26. 前記クラウンエーテルが、18− クラウン−6である請求項25に記載の方法。
  27. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、下式で示される化合物を含む請求項15に記載の方法:
    −(CH X) (IX)
    ここで、A は置換されていてもよいアリール基、Xはハロゲン原子およびzは1ないし4の整数である。
  28. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、下記より選ばれる請求項15に記載の方法:
    Figure 2004516372
    およびCCl
  29. 前記ハロゲン含有重合抑制剤が、ベンジルクロライドである請求項15に記載の方法。
  30. アニオン重合開始剤が、重合性モノマーの全重量に対し、5ないし10000ppmの量で存在する請求項15に記載の方法。
  31. 前記ハロゲン含有抑制剤の前記重合開始剤に対するモル比が0.1ないし350である請求項15に記載の方法。
  32. 以下の工程を含む、透明なジエピスルフィド系樹脂硬化物の製造方法:
    −25℃における粘度が20ないし33000センチポアズである、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーを得る工程;
    −有効量のアニオン重合開始剤を、前記プレポリマーに添加する工程;および
    −前記プレポリマーを、少なくともゲル化するまでバルク重合する工程。
  33. バルク重合が室温で実施される請求項32に記載の方法。
  34. 前記ゲル化するまでのバルク重合継続時間が5ないし30分間である請求項33に記載の方法。
  35. 前記バルク重合に先立って、ジエピスルフィドモノマーおよび/またはポリチオールモノマーを添加する工程をさらに含む請求項32に記載の方法。
  36. バルク重合が室温で実施される請求項35に記載の方法。
  37. 前記ゲル化するまでのバルク重合継続時間が5ないし30分間である請求項36に記載の方法。
  38. バルク重合を、レンズ鋳型内で実施する請求項32に記載の方法。
  39. バルク重合を、レンズ鋳型内で実施する請求項35に記載の方法。
  40. 請求項38の方法で得られる眼科用レンズ。
  41. 請求項39の方法で得られる眼科用レンズ。
  42. 以下の工程を含む、透明なジエピスルフィド系樹脂硬化物の製造方法:
    −25℃における粘度が20ないし33000センチポアズである、安定化された液状のジエピスルフィド系プレポリマーを得る工程;
    −有効量のアニオン重合開始剤を、前記プレポリマーに添加する工程;および
    −前記プレポリマーを、少なくともゲル化するまで、加熱下、バルク重合する工程。
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