JP2004516031A - ずらし要素を備えた切断装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、屠殺した動物の腹部を切り開くための装置に関し、上記装置は、切断方向における切断機能を提供する第1の手段と、ずらし要素とを備え、上記ずらし要素は、切断プロセスの際に動物の腹部の外部表面上の予め定められた区域に対し、第1の手段から或る距離をおいて力を生じさせ、上記装置はさらに、ずらし要素が回転軸についてピボット式に取付けられている懸架システムを備える。この発明はまた、屠殺した動物の腹部を第1の手段で切断するための装置の使用における方法と、このような装置および方法の使用とに関する。
【0002】
【従来の技術】
動物、特に豚の屠殺と関連して、切断および解体は可能な限り大きな程度で自動化した態様で行われることが望ましい。現在のところ、公知の施設および処理手段においては、頭部および直腸のまわりの区域に対する最初の処理などさまざまな準備作業の後、動物腹部の切り開きが行なわれる。この切断はこれまで半自動化した態様で行なわれ得るにすぎなかったが、その原因は、切断が不適切に行なわれると肉を汚染するおそれのある区域が腹部に含まれているからである。たとえば雄豚を切り開く際、陰茎を切り裂くことは行なってはならず、それは陰茎の高い細菌学的含有量のため肉の汚染が生じるおそれがあるからである。したがって現在のところ、腹部区域の切り開きは主に手動の態様で行なって陰茎の区域に損傷を与えないようにし、このように汚染を避けている。このようなプロセスは当然ながら時間がかかり、したがって多くの工数を費やす原因となっている。
【0003】
WO93/01725号、US−5160295号およびUS−637490号により、屠殺した動物の腹部を切り開くための処理方法が公知である。これらの方法では、どうすれば陰茎のまわりを切り開くことができるのかが開示されておらず、上述の問題は解決されていない。
【0004】
EP−A−743006号では、たとえば陰茎をずらすための装置であって、豚の腹部の或る区域に真空を確立することで動作し、この態様によりずらすことを達成する装置が公知である。第1に、このずらし要素は切断装置の一体化した部分を構成しておらず、第2にこのずらし要素は切断プロセスに中断を生じさせてしまうが、その原因は、吸着カップが上記の効果を有する場合、これが機能するには或る期間が必要となり、こうして切断は急で不連続的な態様で行なわれるからである。さらにこのずらし要素は切断機構の一体化した部分を構成していないため、ずらすことを正しい場所で行なうには、各々個別の豚についての設定が必要となる。
【0005】
DK−B−164383号により、切断プロセス中に機能する、陰茎をずらすための装置もまた公知である。このずらしは回転コーンを含み、これは最初に切断方向に対して直角の回転方向を有し、次にコーンによるわずかな接触を引き起こし、皮膚を引き離すコーンの回転によって陰茎をずらすことを達成する。コーンの頂部もまた切断方向に向けられているため、これが切断プロセス中に豚の腹部を押えつける危険がある。さらに、所望である陰茎のずらしが達成されないおそれもある。最後に、ずらすことは切断とともに滑るような動きで達成されるのではなく、切断機構が陰茎区域を通過すべき瞬間に急な動きとして実行され、その帰結として切断プロセスに或る不連続性が生じることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
豚などの屠殺と関連して、切断および解体は可能な限り自動化され、かつ汚染のないように行われることが望ましい。豚の腹部区域の切断に関すると、切断の際に陰茎を切り裂かないことが重要である。このような機能がたとえばWO00/18244号で提供されている。
【0007】
しかしこの装置の機能は、ずらし要素の回転軸を変化させることによって最適化されることがわかった。これにより、陰茎区域内で豚を実際に切断する際にずらし要素を腹部に対してもってくると、このずらし要素は皮膚がずらされることを引き起こし、皮膚はこのずらす力を周囲の皮膚に伝達し、これが次にずらす力を陰茎区域に伝達し、こうして陰茎区域はナイフの係合区域から引き離される。ナイフはカンチレバーナイフであっても、丸鋸として構成してもよい。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に従うと、切断方向に対する鈍角または鋭角の角度をもたらす回転軸、およびずらし要素の回転のための支点を形成する回転軸によって、陰茎区域の所望のずらしを達成する。
【0009】
ずらし要素の回転の軸がアンギュラ(angular)態様で動くことができ、かつ回転軸が切断方向、および/または切断プロセスの際にもたらされるナイフの切断方向に対し、鈍角または鋭角の角度を形成する瞬間、ずらし要素は切断方向から皮膚を横方向に引き離し、同時に軸についての回転の結果として、ずらし要素は転がる動きで、同時に力を皮膚に加えながら上方向へ切断要素の動きに従い、かつ係合線(line of engagement)/接触線が切断方向と軸方向に平行であるため、切断プロセスが妨げられず、こうして皮膚のより最適なずらしが行なわれる。
【0010】
プロセス全体は連続的に行なわれるため、ずらし要素は切断が継続するのと同時に前方へ進み、さらに、ずらし要素は回るので切断の動きに対する反作用が生じない。ずらし要素には、皮膚に対する良好な掴み、およびしたがって陰茎区域の効果的なずらしを提供する、摩擦探索(friction−seeking)手段が設けられる。切断プロセスは、動きを妨げる腹部への力なしに上方向へ連続的な動きで行われることが好ましい。
【0011】
ナイフが陰茎区域を通過した後、ずらし要素はその開始位置に戻るため、もはや皮膚自体にかかる力はなく、したがって皮膚はその通常の位置に戻る。ナイフはそのさらなる前方向の動きを続ける。このように、完全に自動化された、連続的で汚染がない腹部の切り開きが達成される。
【0012】
この発明に従い、さらに請求項2で開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、皮膚およびしたがって陰茎をナイフの切断方向から引き離し、同時に切断を連続的な態様で行なうことが達成される。ずらし要素の回転軸とナイフの切断方向との間の角度の結果、皮膚およびしたがって陰茎の極めて効果的な横方向の動きがもたらされる。
【0013】
この発明に従い、さらに請求項3に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、横方向へずらすことにおける最適化が達成される。
【0014】
この発明に従い、さらに請求項4に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、ずらし要素が屠殺した動物の皮膚に対する良好な掴みを得ること、および、圧力が増加する際にずらし要素が滑らないことが達成される。さらに、異なった長さのずらし要素を製造して、異なった種類の屠殺場設備および異なった屠殺動物に対してずらし要素を調整できることが達成される。
【0015】
この発明に従い、さらに請求項5に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することにより、さまざまな圧力を陰茎に対して集中できることが達成され、上記さまざまな圧力は、ずらし要素の半径に対して、スパイクの先端の最外点にわたる湾曲の半径をより小さくすることによってもたらされる。
【0016】
この発明に従い、さらに請求項6に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、システムであって、ずらし要素を前方向および後方向に動かすことができるため、切り開く所望の場所でずらし要素が屠殺動物に圧力を加えることができ、さらにこの後で圧力をなくすことができる、システムが実現される。
【0017】
この発明に従い、さらに請求項7に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、下部ナイフが2つの機能を有することが達成される。第1の機能は上部ナイフと協働した切断機能に関するものであり、第2の機能は、ずらし要素からの圧力の影響に対する止め(counter−stop)に関するものである。こうして屠殺した動物を引っくり返すことなく、皮膚および陰茎をずらすことができる。これによりずらし要素は、2つの機能が同じ部分で協働する、第1の手段/切断機構の一体的な部分となる。
【0018】
この発明に従い、さらに請求項8および請求項9に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、この発明の2つの異なる構成が達成され得る。極めて複雑な装置構成を避けるためには部分輪(part−wheel)セグメントが好ましい。さらに、やはりこの発明に包含されるさらなる構成が提供され得る。
【0019】
この発明に従い、さらに請求項10に開示される、屠殺した動物を切り開くための装置を提供することによって、この発明に従ってこの装置を使用する際の方法であって、屠殺動物の腹部の最適な切り開きを達成する方法が提供される。
【0020】
請求項11は、請求項10に開示した方法との関連で、さらなる好適なプロセスステップを開示する。このさらなるプロセスステップを用いることで、胸骨の効果的な切断が達成される。
【0021】
この発明はさらに、請求項12に開示されるものなどの方法および装置の使用に関する。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明をより詳細に説明する。
【0023】
図1は懸架要素40を含む装置1を示す。上記懸架要素40は装着板27を含み、装着板27にはフレーム31が固定される。フレーム31は第1のプロファイル(profile)36および第2のプロファイル37からなり、これらはピボット接続33で板27に装着される。2つのプロファイル36,37は実質的に90°の角度を形成し、この相互関係は装置1の動きの際にも維持される。
【0024】
ずらし要素5が第2のプロファイル37の端部に装着される。ずらし要素5は、第2のプロファイル37の自由端にある回転軸28に対して直角に装着され、上記回転軸28は切断方向SRに対して65〜85°で角度付けられる。ずらし要素5はたとえば、図8に示すように摩擦探索手段29を周辺に有するホイールとして構成しても、または図1〜7で示すように部分輪セグメント34として構成してもよい。部分輪セグメント34はさらにスパイク35の形をとる摩擦探索手段29を含む。この例では、部分輪セグメント34はディスタンスピース30を介して、回転軸28でフレーム31とピボット式に接続される。
【0025】
ずらし要素5が、上記ディスタンスピース30を装着した部分輪セグメント34からなる場合には、摩擦探索手段29の先端の最外点を結んだ線でもたらされる部分円の湾曲半径KRは典型的に、回転軸28から、摩擦探索手段29において中心に位置するスパイク35′へと測定した半径よりも小さい。ずらし要素5を作動させるためには第1のシリンダ7および第2のシリンダ9が用いられ、上記第2のシリンダ9はたとえばつる巻ばねとして形成され得る。ここで第2のシリンダ9はずらし要素5に対して直接または間接に取付けられ、これが圧縮または伸張されると軸28についての回転が生じる。第1のシリンダ7は2つの異なる仕方で結合され得る。第1の仕方では、第1のシリンダ7がフレーム31の第1のプロファイル36と、ずらし要素5/ディスタンスピース30との間で結合されるため、ずらし要素5が作動させられる際、ずらし要素5の回転が生じるのと同時に屠殺動物と装置1との間で相対的な動きが生じる。第2の仕方では、第1のシリンダ7はフレーム31の第1のプロファイル36と、フレーム31の第2のプロファイル37との間に結合され、第1のプロファイル36は固定の態様で装着され、第2のプロファイル37はピボット接続33について回転し、こうして、第1のシリンダ7からの力を利用してフレーム31およびしたがってずらし要素5を屠殺動物の腹部と接触するように押圧し、そして装置1全体による切断方向SRでの動きの結果、ずらし要素5は屠殺動物とともに動かされ、こうして屠殺動物と装置1との間で相対的な動きが生じ、第2のシリンダ9が伸張される。
【0026】
図8a〜8cで示すようにずらし要素5がホイールからなり、ホイールの中心が回転軸28に装着され、その結果として、ホイールのアンギュラ位置付けがもたらされる例では、ホイールの周辺は摩擦探索手段29の先端の最外点を結んだ線に対応し、この結果湾曲半径KRがもたらされる。ずらし要素5を作動させるためには第1のシリンダ7が用いられ、第1のシリンダ7はフレーム31の第1のプロファイル36と第2のプロファイル37との間に結合され、第1のプロファイル36は固定の態様で装着され、第2のプロファイル37はピボット接続33でピボット式に装着され、こうして、第1のシリンダ7からの力を利用して第2のプロファイル37およびしたがってずらし要素5を屠殺動物の腹部に接触するように押圧し、この後、ホイールを皮膚に対してより押圧するにつれてより大きな圧力を皮膚に加え、ホイールは、屠殺動物と装置1との相対的な動きに対して調整された速度で回転する。陰茎区域を通過すると圧力は解放され、ホイールは開始位置に戻される。
【0027】
図8cはスパイク29を配向付ける仕方を示し、その係合線は切断方向、および/または屠殺動物の対称面と平行にある。
【0028】
装置1に対する屠殺動物の相対的な動きと、ずらし要素5の作動との組合せは、或る角度をつけた回転軸28の正しい使用を達成して陰茎を適切にずらすことを達成するのに重要である。
【0029】
装置1を第1の手段/切断機構2に取付ける態様を図3に示す。この例では第1の手段/切断機構2は下部ナイフ3および上部ナイフ4からなっている。しかしナイフが丸鋸であってもよい。
【0030】
図2は前から見た図1の装置1を示し、ずらし要素5を取付ける実際の回転軸28は縦方向LRに対しておよそ65〜85°の鋭角の角度を形成するが、上記角度は95〜115°の鈍角の角度としても表現され得る。図4はやはり第1の手段2に対する装置1の実際の取付けを示し、第1の手段2はやはり下部ナイフ3および上部ナイフ4からなる。しかしナイフが丸鋸であってもよい。
【0031】
図4もやはり前から見た図3の装置1を示し、ずらし要素5とナイフの刃との関係は、係合に先立って互いに平行なものとして示される。
【0032】
図5はフレーム31、すなわち第2のプロファイル37に装着されたヨーク32を示し、ヨーク32はずらし要素5を取付ける回転軸28を有し、水平面とおよそ5〜25°の角度を形成し、水平面は切断方向および/または屠殺動物の対称面に対して直角にある。
【0033】
図6はずらし要素5の好ましい実施例の拡大図を示し、ずらし要素5は、スパイクが凸状の表面上で均一な間隔で装着された部分輪セグメント34を含み、これらスパイク35の先端を結ぶと形成される湾曲半径KRは、中心に位置するスパイク35′から回転軸28の中心への距離よりも小さい。
【0034】
上述のように、ずらし要素はまた、その中心が回転軸28にあるホイールとしても構成され得る。ここでは、装置1および第1の手段2に或る変更を加えて、動きを制御するシリンダ、装着板27およびフレーム31自体にホイールが衝突しないようにする必要がある。
【0035】
摩擦探索手段の係合点を結んで係合線―すなわちこの手段がスパイクとして形成される場合にはKRと同一―にすると、この線が切断方向および/または屠殺動物の対称面と平行にあることが重要である。
【0036】
図7a〜7dでは、陰茎の切断が所望である場合に、第1の手段2が陰茎区域に達した際、ずらし要素5をどのように作動させて腹部に接触させるかが示される。ずらし要素5が回転する傾斜軸の結果として、ずらし要素の係合線はなお切断方向SRと平行にあるが、その転がる接触の動きの際に第1の手段2に対して次第に大きな距離をとり、こうして皮膚を横方向にずらす。この動きの際、ずらし要素5は切断方向SRに対して回る。第1の手段2が陰茎を通過した後、皮膚における係合が解放され、ずらし要素5は開始位置へと戻り、次の屠殺動物を受入れることができる。
【0037】
さらに、カンチレバー機能を有するナイフを利用する場合、下部ナイフ3は上部ナイフ4に対して可動であるため、これら2つのナイフは一緒になって1つのはさみとして動作し、下部ナイフ3は上部ナイフ4へパチンと動いて大きな力をもたらすことで、通過の困難な区域たとえば胸骨などを切断できることに注目されたい。
【0038】
下部ナイフ3は窪みを備え、ここに上部ナイフ4が降りてくる。断面図では下部ナイフ3はU字形である。上述のようにこの構成のために鋸のブレードを用いることもでき、その場合には別の形態の止めが用いられる。
【0039】
どの形態のナイフを用いるかにかかわらず、好ましくは装置1はナイフに直接装着され、ナイフの切断方向とずらしとの相互関係はより高い程度で制御され得る。しかしながら、ずらし要素5自体をわずかに異なる態様で装着し、ずらし要素がナイフの或る部分に対し可動部を直接に構成しないようにすることもできることが企図され得る。
【0040】
さらに、切断プロセスの際、切断方向SRは好ましくは実質的に対称の態様で延びるのではなく、わずかに傾斜しているため、一番下では屠殺動物の対称面の左で開始し、一番上では横方向に屠殺動物の対称面の右で終わることに注目されたい。このシステムはあらゆる種類の屠殺動物に対して使用可能であるが、特に屠殺した豚に好適である。
【0041】
胸部および腹部は下部ナイフ3により開かれる。下部ナイフ3は豚の首の刺し傷を通じて水平方向および垂直方向の動きで送り込まれ、それから胸郭の内部で上方向に送られる。同時に下部ナイフ3は固定された上部ナイフ4へ向って動かされる。下部ナイフ3が完全に胸の中に来ると、水平方向および垂直方向の動きが止められ、一方で下部ナイフ3は固定された上部ナイフ4へ向って動き続け、こうして胸骨が切断される。この後、下部ナイフ3がわずかに開けられ、動きが継続する。
【0042】
次に下部ナイフ3が腹膜と腹部の脂肪との間で押付けられ、これは上部ナイフ4によって、これが下部ナイフ3の上へ滑り降りる際に切り裂かれる。
【0043】
下部ナイフ3の先端が包皮袋の直下にあるとき、シリンダ7が作動させられ、第1のプロファイル36によってずらし要素5が豚の腹部へと送られ、これが下部ナイフ3の上に滑り降りてくる際に包皮袋で腹部に対する掴みを得る。上方向の動きに対して或る角度をつけたずらし要素5のピボット点によって、ずらし要素5は第1の手段2から包皮袋を引き離してこれが切り裂かれないようにする。
【0044】
包皮袋が第1の手段2を通過した後、シリンダ7はその元の場所に戻り、第1のプロファイル36が戻って動き、ばね9はずらし要素5をその開始位置に引き戻す。
【0045】
この発明で開示された装置1の変更および変形は説明で開示したものを回避できず、この発明はこれに限定されると考えられるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う装置であって、側部から見た、これがナイフに装着される前のものを示す図である。
【図2】図1と同じ装置であって、前から見たものを示す図である。
【図3】側部から見た、ナイフに装着された装置を示す図である。
【図4】ナイフの切断面と、ずらし要素についての係合との間の関係を示す図である。
【図5】ずらし要素の回転軸が装着されたヨークを示す図である。
【図6】ずらし要素自体の拡大図を示す図である。
【図7】a〜dは、ナイフとずらし要素との両方の作動中における切断プロセスのさまざまな状態を示す図である。
【図8】a〜cは、ずらし要素がホイールとして構成されている実施例を示す図である。
Claims (12)
- 屠殺した動物の腹部を切り開くための装置(1)であって、切断方向(SR)での切断機能をもたらす第1の手段(2)と、ずらし要素(5)とを備え、切断プロセスの際、前記ずらし要素(5)は、動物の腹部の外部表面における予め定められた区域に対して、第1の手段(2)から或る距離をおいて力を加え、前記装置(1)はさらに、ずらし要素(5)が回転軸(28)についてピボット式に取付けられている懸架要素(40)を備え、前記装置(1)は、回転軸(28)が、切断方向(SR)および/または屠殺した動物の対称面に対し、鈍角または鋭角の角度を形成し、かつ回転軸(28)がずらし要素(5)の回転のための支点を形成することを特徴とする、装置(1)。
- 回転軸(28)が、切断方向(SR)および/または屠殺した動物の対称面に対して、好ましくは65〜85°で角度付けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
- ずらし要素の係合線が、切断方向および/または屠殺した動物の対称面に対して平行に延びることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の装置(1)。
- ずらし要素(5)が、回転軸(28)、ディスタンスピース(30)および摩擦探索手段(29)を含み、前記摩擦手段(29)が少なくとも1つのスパイク(35)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の装置(1)。
- スパイク(35)の先端を通る接続線が或る湾曲半径(KR)を示し、前記湾曲半径(KR)が、中心に位置するスパイク(35′)の先端と回転軸(28)との間の距離よりも小さいことを特徴とする、請求項4に記載の装置(1)。
- 懸架要素(40)が装着板(27)を含み、前記装着板(27)がフレーム(31)を固定し、前記フレーム(31)が、ピボット接続(33)で装着された第1のプロファイル(36)および第2のプロファイル(37)を含み、前記第2のプロファイルの自由端が回転軸(28)を含むことを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の装置(1)。
- 第1の手段(2)が上部ナイフ(4)および下部ナイフ(3)を含み、前記下部ナイフ(3)が、上部ナイフ(4)の入ってくる窪みを伴って形成されることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の装置(1)。
- ずらし要素(5)が、回転軸(28)から、中心に位置するスパイク(35′)の先端への距離と等しい寸法の半径を有するホイールとして構成されることを特徴とする、請求項5から請求項7のいずれかに記載の装置(1)。
- ずらし要素(5)が、回転軸(28)から、中心に位置するスパイク(35′)の先端への距離と等しい寸法の半径を有する部分輪セグメント(34)として構成されることを特徴とする、請求項5から請求項7のいずれかに記載の装置(1)。
- 請求項1から請求項9のいずれかに記載の装置(1)の使用における方法であって、前記方法は、
第1の手段(2)が、屠殺した動物の腹部に対する接触位置に向って、腹部表面下で第1の角度で前方へ動かされる下部ナイフ(3)と、切断機能を提供する上部ナイフ(4)とを含むことを特徴とし、前記方法はさらに、
前記第1の手段(2)が、装置(1)とともに、腹部を切り開くために垂直方向の切断の動きで動かされることを特徴とし、前記方法はさらに、
ずらし要素(5)が切断の際に作動させられ、切断が行なわれる区域の前にある区域で、屠殺した動物の腹部の外部表面に力を伝達し、前記ずらし要素(5)が垂直方向の切断方向(SR)に対して一方の側に配置され、ずらし要素の回転軸(28)が、切断方向(SR)および/または動物の対称面に対して鈍角または鋭角の角度を形成し、回転軸(28)がずらし要素(5)の回転のための支点を形成することを特徴とする、方法。 - 下部ナイフ(3)が、屠殺した動物の胸骨のまわりの区域で、静止した上部ナイフ(4)に向って少なくとも1つのはさみ式の動きで動かされることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
- 屠殺した豚を切り開くための、請求項1から請求項9のいずれかに記載の装置の使用、および請求項10または請求項11に記載の方法。
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