JP2004513091A - 異なる速度の複数の医薬活性成分の送達系 - Google Patents

異なる速度の複数の医薬活性成分の送達系 Download PDF

Info

Publication number
JP2004513091A
JP2004513091A JP2002532208A JP2002532208A JP2004513091A JP 2004513091 A JP2004513091 A JP 2004513091A JP 2002532208 A JP2002532208 A JP 2002532208A JP 2002532208 A JP2002532208 A JP 2002532208A JP 2004513091 A JP2004513091 A JP 2004513091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enantiomer
tramadol
pharmaceutical composition
pharmaceutically acceptable
acceptable salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002532208A
Other languages
English (en)
Inventor
リロン・リウ
アレックス・シュリャンケビッチ
アナンド・ベイチウォル
Original Assignee
ペンウェスト ファーマシューティカルズ カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ペンウェスト ファーマシューティカルズ カンパニー filed Critical ペンウェスト ファーマシューティカルズ カンパニー
Publication of JP2004513091A publication Critical patent/JP2004513091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/13Amines
    • A61K31/135Amines having aromatic rings, e.g. ketamine, nortriptyline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/13Amines
    • A61K31/135Amines having aromatic rings, e.g. ketamine, nortriptyline
    • A61K31/137Arylalkylamines, e.g. amphetamine, epinephrine, salbutamol, ephedrine or methadone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2072Pills, tablets, discs, rods characterised by shape, structure or size; Tablets with holes, special break lines or identification marks; Partially coated tablets; Disintegrating flat shaped forms
    • A61K9/2086Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat
    • A61K9/209Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat containing drug in at least two layers or in the core and in at least one outer layer
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids

Abstract

本発明は一つ以上の医薬活性化合物の送達に有用な新規医薬組成物を提供する。より具体的には、本発明は(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーの送達に有用な新規医薬組成物を提供する。

Description

【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は薬理学および医薬の分野に関する。より具体的には、本発明は、1以上の医薬活性成分、特にキラル薬物のエナンチオマー、を使用するための医薬的送達系に関する。
【0002】
関連分野の記載
放出制御物製剤の利点は医薬分野ではよく知られており、同じ効果を得るのに必要な投与回数を減少させて患者の服薬率を上げながら、比較的長期にわたって医薬の所望の血中濃度を維持し得る点が含まれる。これらの利点はきわめて多様な方法によって達成される。例えば、放出制御医薬における使用のための種々のヒドロゲルが開示されており、そのいくつかは合成品であるが、多くは半合成かまたは天然由来のものである。少数のものは合成および非−合成材料の両方を含んでいる。しかし、この系のあるものは、特別な方法および製造装置が必要であり、さらに、この系のあるものは変化する薬物放出に影響され易い。
【0003】
治療作用、薬物動態学および毒性に関して互いに異なるかもしれない少なくとも2種類の医薬活性剤を1つの治療法に含むのが好ましいとき、信頼できる放出制御医薬系は特に重要である。例えば、キラル薬物の異なるエナンチオマーが、人体によって異なる速度で、吸収、代謝、分配または分泌される場合、投与形態からの放出速度は、理想的には投与期間中最初の比率(それが50:50、または非−ラセミ体比であろうとなかろうと)が維持されるように調整される。このようにして、異なるエナンチオマーの投与を操作することによって、目的臓器に対する所望のエナンチオマーの提示が最適化され、それによって、投与期間中の臨床効果を増大させることができる。
【0004】
両方のエナンチオマーが区別可能で有効な薬理学的価値があり、それらのエナンチオマーの放出を制御することによって臨床的利点が実現されるキラル薬物の例には、ワルファリン、トラマドール、ミアンセリン、カルベジロール、シタロプラム、ドブタミン、アミノグルテチミド、アルフゾシン、セリプロロール、シサプリド、ディソピラミド、フェノルドパム、フレカイニド、ヒドロキシクロロキン、イフォスファミド、ラベトロール、メキシレチン、プロパフェノン、テガフール、テラゾシン、チオクチン酸、チオペンタールおよびザコプリドを挙げることができる。
【0005】
例として、疼痛の処置のために、一般的な薬物であるトラマドールがオピオイド様作用をもった強力な鎮痛薬として用いるためにラセミ体として製剤化されている。トラマドール、ラセミ体は、等量の(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーからなっている。個々のトラマドール・エナンチオマーが別のトラマドール・ラセミ体とは異なる医薬特性をもっていることが知られている。(+)エナンチオマーは、アヘン様鎮痛作用が特徴であり、これはトラマドールの作用と比較してかなり増強されているが、(−)エナンチオマーには、ノルアドレナリン再同化作用の顕著な阻害作用が見られる。
【0006】
トラマドール・ラセミ体および個々のトラマドール・エナンチオマーの鎮痛作用および安全性は、静脈内患者−対照鎮痛を用いて産婦人科患者による無作為二重盲検法によって検討されている(Grond, S. et al., Pain (1995) 62(3): 313−320参照)。しかし、(+)トラマドールは鎮痛効果ではより強力であるようにみられるが、また、吐き気および嘔吐もより強い。ラセミ体は(−)トラマドール・エナンチオマーより強い作用があり、また(+)トラマドール・エナンチオマーより副作用ははないから、ラセミ体はより臨床利用性があると結論づけている。別の研究では、個々のトラマドール・エナンチオマー間に相補的かつ相乗的相関作用があると報告している(Raffa, R. B. et al., J Pharmacol. Exp. Ther. (1993)267 (1): 331−340参照)。トラマドール・エナンチオマーは、オピオイド受容体において、およびセロトニン再取込みおよびノルアドレナリン再取込みにおいて異なる強度を示す。従って、両方のトラマドールのエナンチオマーは鎮痛作用を示すものとみられる。すなわち、異なる速度の個々のトラマドール・エナンチオマー制御投与は、新たな副作用がなくより有効な鎮痛作用をもたらすことができる。
【0007】
キラル薬物は既に放出制御薬物送達系を用いて投与されている。しかし、いくつかの例では、制御方式で区別可能なエナンチオマーを送達する必要性または利点は認識されていない。例えば、ミラーらによる米国特許No. 5,591,452は、トラマドールのための放出制御薬物送達系を開示している。この系は薬理学的作用および生理的特性が異なるトラマドール・エナンチオマーの個別の送達計画ではない。
【0008】
他の放出制御薬物送達系は、エナンチオマーの薬理学的重要性を認識しているが、2つのエナンチオマーの別々の送達を計画した系を開示していない。エドグレンら(U. S. Patent Nos. 5,338,550および5,204,116)は、第1層と第2層を含む投与を開示している。第1層は即時療法を提供し、エナンチオマー薬物を含み第2層は遅延療法を提供し、ラセミ体薬物を含む。すなわち、エドグレンらの系では、たった1つのエナンチオマーが分離形式で投与され、従って、この系の放出制御層はラセミ体の送達を目的とするものである。
【0009】
ギルバートらの米国特許No. 6,056,968は(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーの送達のための放出制御製剤を開示している。しかし、薬物送達の他の方式および速度を提供する他の放出制御製剤の開発の必要性がなおこの分野には存在する。
【0010】
本発明は1つ以上の医薬作用剤の投与に有用な新規な放出制御系を提供する。より具体的には、本発明はトラマドール・エナンチオマーの送達に有用な新規な医薬組成物を提供する。
【0011】
発明の要約
このたび、TIMERxTMの新規な製剤が、1つ以上の医薬作用剤の経口投与、具体的には医薬品として有用なキラル化合物のエナンチオマーの投与を目的とする薬物送達系で有用であることが判明した。
【0012】
これらの知見によって、本発明が提供され、医薬組成物、より具体的にはトラマドールの(+)エナンチオマーおよび(−)エナンチオマーを含む医薬組成物を含む。
【0013】
第1の態様として、本発明は、TIMERxTM−NまたはTIMERxTM−Oのパーセントが最終生成物において約15%−60%である医薬組成物を提供する。
【0014】
第2の態様として、本発明は、経口投与送達のための医薬組成物であって、医薬的に有効なキラル(鏡像異性)化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 1に示すように、USP溶出試験第II法で測定したとき、CR製剤およびIR製剤に含まれたキラル化合物エナンチオマーのインビトロ溶出速度は下記である:
【0015】
Table 1:インビトロCRおよびIR溶出速度
時間     CR放出%     IR放出%
0       0 %        0 %
0.3      0−60 %     20−100 %
0.5      0−65 %     20−100 %
1.0      5−70 %     25−100 %
2.0      5−75 %     25−100 %
4.0      10−80 %    30−100 %
6.0      10−100 %   30−100 %
8.0      20−100 %   40−100 %
10.0     25−100 %   45−100 %
12.0     25−100 %   45−100 %
18.0     35−100 %   50−100 %
24.0     35−100 %   50−100 %
【0016】
第3の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、 即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 2に示すように、USP溶出試験第II法で測定したとき、CR製剤およびIR製剤インビトロ溶出速度は下記である:
【0017】
Table 2:インビトロCRおよびIR溶出速度
時間     CR放出%      IR放出%
0       0 %        0 %
0.3      0−30 %      0−60 %
0.5      0−30 %     0−60 %
1.0      5−70 %     25−70 %
2.0      5−75 %     25−70 %
4.0      10−80 %    30−80 %
6.0      10−100 %   30−80 %
8.0      20−100 %   40−100 %
10.0     25−100 %   45−100 %
12.0     25−100 %   45−100 %
18.0     35−100 %   50−100 %
24.0     35−100 %   50−100 %
【0018】
第4の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む、経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして、別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 3に示すように、患者に投与されたとき、上記医薬組成物は下記の(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーの最大血漿濃度を示す:
【0019】
Table 3: 化合物の最大血漿濃度%
時間    エナンチオマー   エナンチオマー
0       0 %         0 %
0.3      0−60 %      0−100 %
0.5      0−65 %      0−100 %
1.0      5−70 %      25−100 %
2.0      5−75 %      25−100 %
4.0      10−80 %     30−100 %
6.0      20−100 %    30−100 %
8.0      20−100 %    20−100 %
10.0     20−100 %    20−100 %
12.0     10−100 %    0−90 %
18.0     0−80 %      0−80 %
24.0     0−80 %      0−80 %
【0020】
第5の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 4に示すように、患者に投与されたとき、上記医薬組成物は下記の(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーの最大血漿濃度を示す:
【0021】
Table 4: 化合物の最大血漿濃度%
Figure 2004513091
【0022】
第6の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。
【0023】
第7の態様として、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩の2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 5に示すように、USP溶出試験第II法により測定した場合、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度は下記である:
【0024】
Table 5:インビトロ トラマドールエナンチオマー溶出速度#1
Figure 2004513091
【0025】
第8の態様において、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 6に示すように、USP溶出試験第II法により測定した場合、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度は下記である:
【0026】
Table 6:インビトロ トラマドールエナンチオマー溶出速度#2
Figure 2004513091
【0027】
第9の態様として、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および 即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 7に示すように、患者に投与されたとき、上記医薬組成物は(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーにつき、下記の最大血漿濃度%を示す:
【0028】
Table 7:トラマドールエナンチオマー最大血漿濃度%
時間    エナンチオマー    エナンチオマー
0      0 %          0 %
0.3    0−60 %       0−100 %
0.5    0−65 %       0−100 %
1.0    5−70 %       25−100 %
2.0    5−75 %       25−100 %
4.0    10−80 %      30−100 %
6.0    20−100 %     30−100 %
8.0    20−100 %     20−100 %
10.0   20−100 %     20−100 %
12.0   10−100 %     0−90 %
18.0   0−80 %       0−80 %
24.0   0−80 %       0−80 %
【0029】
第10の態様として、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。Table 8に示すように、患者に投与したとき、上記医薬組成物は、(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーにつき、下記の最大血漿濃度%を示す:
【0030】
Table 8: 化合物の最大血漿濃度%
時間     エナンチオマー     エナンチオマー
0       0 %          0 %
0.3      0−40 %       0−100 %
0.5      0−45 %       0−100 %
1.0      5−50 %       25−100 %
2.0      5−55 %       25−100 %
4.0      10−80 %      30−100 %
6.0      20−100 %     30−100 %
8.0      20−100 %     20−100 %
10.0     10−100 %     20−100 %
12.0     0−80 %       10−90 %
18.0     0−80 %       0−80 %
24.0     0−80 %       0−80 %
【0031】
第11の態様として、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩, が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。特により好ましい具体例において、経口投与のための医薬組成物は、2層錠の形態である。
【0032】
第12の態様として、本発明のトラマドール含有製剤は2層錠を含む。Table 9に示すように、錠剤は、下記の成分からなる放出制御製剤:
【0033】
Table 9:放出制御製剤
Figure 2004513091
および
【0034】
下記の成分からなる即時放出製剤:
Table 10:即時放出製剤
Figure 2004513091
からなる。
【0035】
本発明の前記および他の目的、種々の特徴、および本発明自体は添付の図面を見ながら、下記の記載からより十分に理解し得るであろう。
【0036】
好ましい具体例の詳細な記載
この明細書に引用されている特許および科学文献は当業者が入手し得る知識として確立されている。この明細書で引用された発行された米国特許、特許査定された出願、公開された外国出願、および参考文献はここに引用して明細書の記載とする。
【0037】
本発明は、TIMERxTM−NおよびTIMERxTM−Оと称される、TIMERxTMの新規な製剤を、新規な医薬組成物の製造に用いる。TIMERxTMは、既に、例えば、米国特許第6,048,548号;第5,962,009号;第5,958,456号;および第5,846,563号に記載されている。
【0038】
本発明によって提供される医薬製剤は、ミリリットル当り10−6グラムより小(比較的不溶性)〜ミリリットル当り100グラムより大(きわめて可溶性)の範囲の水溶性の化合物の投与に有用である。本発明の医薬製剤は特に水に可溶な化合物の投与に適している。
【0039】
第1の態様としては、本発明は、最終製剤中のTIMERxTM−NまたはTIMERxTM−Oのパーセントが約15%−60%の間にある医薬組成物を提供する。好ましい具体例において、最終製剤中のTIMERxTM−NまたはTIMERxTM−Oのパーセントは約25−50%の間である。より好ましい具体例において、最終産物中のTIMERxTM−NまたはTIMERxTM−Oのパーセントは約35%−45%の間である。最も好ましい具体例において、最終産物中のTIMERxTM−NまたはTIMERxTM−Oのパーセントは38%である。
【0040】
用語「薬物のキラリティ」は、この明細書では、薬物が用語「立体異性体」または「エナンチオマー」と称される二者択一の分子形態で存在することをいう。エナンチオマーは、ある意味では、偏光面を回転させる能力によって区別される。エナンチオマーの1つは偏光面を右に回転させる(右旋性または+という)が、他方のエナンチオマーは偏光面を左に回転させる(左旋性または−という)。ラセミ混合物は同数の(+)および(−)立体異性体分子を含む。ラセミ混合物は本質的に光学活性はない。
【0041】
「実質的に単一のエナンチオマー」とは、一般的には、1つのエナンチオマーが他のエナンチオマーに対して少なくとも70重量%より多い、より好ましくは少なくとも80 %、さらに好ましくは90 %またそれ以上であることをいう。さらに、「エナンチオマーの非−ラセミ比」とは、一般的には、両方のエナンチオマーが存在するが、(−)エナンチオマーが量的に(+)エナンチオマーより多いか、その逆のいずれかをいう。
【0042】
「放出制御」とは、本発明の目的から、治療上活性な医薬が、医薬の治療上有益な血中濃度(毒性濃度より低い)を長期間にわたって維持するような制御速度で製剤から放出されることをいい、例えば、約1〜約24時間またはそれ以上の期間インビボで医薬の有効濃度をもたらす剤形を提供する。
【0043】
キラル薬物の異なるエナンチオマーの多数の放出像が、本発明の剤形によって実現される。例えば、エナンチオマーの1つは即時放出が可能であり、他方のエナンチオマーは放出遅延、または放出制御を可能にするよう投与形態を設計することができる。この場合、「即時放出」とは、一般的には当該エナンチオマーの放出が、実質的に剤形の投与後、直ぐにまたは少しだけ遅れて、通常5〜10分後以内に起こり、通常1〜2時間以上の期間継続することをいう。「遅延放出」または「放出制御」とは、一般的には、当該エナンチオマーの放出が、剤形の投与後、通常少なくとも1時間か、多くの場合それより長く、例えば、 2時間またはそれ以上遅れることをいう。遅延放出または放出制御は治療期間中、一定であっても変化してもよい。
【0044】
本発明の剤形は、処置すべき症状または患者の類型によって、エナンチオマーのいずれかを他方より早く、または他方より先に放出するよう設計することができる。標的の組織において別々のエナンチオマーの一定比率を特定の期間にわたって、例えば、1日少なくとも8時間、好ましくは少なくとも12時間、最も好ましくは24時間維持するのが望ましい。維持される割合は50:50、または(+)エナンチオマーの量が(−)エナンチオマーより多いか、またはその逆のいずれかである非−ラセミの割合である。
【0045】
別の選択肢は、処置期間中を通して、または処置期間の少なくとも一部で2つのエナンチオマーの割合を変えるものである。例えば、いずれかまたは両方のエナンチオマーを、(+)エナンチオマーまたは(−)エナンチオマーの相対比が時間とともに増加または減少のいずれかで変化するように調整することができる。後者は例えば、それぞれのエナンチオマーについて多数の異なる放出コーティングを用いて実現することができる。
【0046】
放出制御固形剤形は、治療的に活性な医薬の有効投与量を提供する顆粒の十分量を含む顆粒形態または錠剤を含むゼラチンカプセルで投与される顆粒形態として従来の経口投与剤形で製造できる。錠剤の剤形、錠剤の表面の少なくとも一部が所望により疎水性材料で被覆され、約1〜約20重量%の重量増加になり得る。さらに、顆粒剤形は所望により、疎水性被覆材料で被覆され、約1〜約20重量%の重量増加になり得る。疎水性材料は、例えば、セルロースエーテル、セルロースエステルおよびアルキルセルロースから選ぶことができる。疎水性材料は所望により、錠剤の製造工程の前、製造中または製造後に適用することができる。さらに、もし、活性医薬の初期の放出が必要な場合は、所望により、被覆は、早期放出外側層中に活性医薬の総量約10〜約40%を含むように製剤化することができる。
【0047】
第2の態様として、本発明は、経口投与送達のための医薬組成物であって、医薬的に有効なキラル(鏡像異性)化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。USP溶出試験第II法で測定したとき、CR製剤およびIR製剤に含まれたキラル化合物エナンチオマーのインビトロ溶出速度は下記である:
【0048】
Table 1:インビトロCRおよびIR溶出速度
時間     CR放出%     IR放出%
0       0 %        0 %
0.3      0−60 %     20−100 %
0.5      0−65 %     20−100 %
1.0      5−70 %     25−100 %
2.0      5−75 %     25−100 %
4.0      10−80 %    30−100 %
6.0      10−100 %   30−100 %
8.0      20−100 %   40−100 %
10.0     25−100 %   45−100 %
12.0     25−100 %   45−100 %
18.0     35−100 %   50−100 %
24.0     35−100 %   50−100 %
【0049】
第3の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、 即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。USP溶出試験第II法で測定したとき、CR製剤およびIR製剤インビトロ溶出速度は下記である:
【0050】
Table 2:インビトロCRおよびIR溶出速度
Figure 2004513091
【0051】
特に好ましい具体例において、経口投与のための医薬組成物は2層錠の形態である。とりわけ好ましい具体例では、トラマドール(+)および(−)エナンチオマーを含む医薬組成物であって、一方または他方のエナンチオマーによる望ましくない副作用なしに患者に適当な投与ができるように設計された製剤を含む。
【0052】
この明細書で用いられる「約」は、「およそ」または「おおよそ」または「ぐらい」または「ほぼ」を意味する。用語「約」が数値範囲に関連して用いられる場合は、それは記載されている数値の上下に境界を広げるように修正するものである。一般に、用語「約」はこの明細書では、記載の数値の上下に20 %変動させるように修正するために用いる。すなわち、医薬活性化合物、例えばエナンチオマーの約20 %が投与1時間後に放出されると記載されているならば、化合物のおよそ18%−22%が投与1時間後に放出されることを意味する。
【0053】
この明細書で用いられる用語「パーセント」は、特に断らない場合は、重量/重量値をいう。
【0054】
他の具体例において、(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーを含む本発明の医薬組成物は、ガム対薬物比が約1:3〜3:1の間にそれぞれ設定されているようなTIMERxTM−Nおよびキラル化合物エナンチオマーの1つを含む放出制御(CR)製剤を含む。代わりになるべきものとして、本発明の医薬組成物の他の具体例は、ガム対薬物比が約1:3〜3:1の間にそれぞれ設定されているようなTIMERxTM−Oおよびキラル化合物エナンチオマーの1つを含むCR製剤を含む。
【0055】
本発明の種々の具体例は(+)キラル化合物エナンチオマーおよび(−)キラル化合物エナンチオマーが組成物中に異なる量で存在する製剤に及ぶ。本発明は、所望の治療に臨床的に有効であることが判明している一方のエナンチオマー対他方のエナンチオマーの比が変化しているいずれかのおよびすべての製剤を含む。好ましい具体例において、製剤中に存在する各エナンチオマーのパーセントは、2:1、または3:1、または4:1、または5:1、または10:1、または1:2、または1:3、または1:4、または1:5、または1:10の比から選ばれる(+)キラル化合物エナンチオマーおよび(−)キラル化合物エナンチオマーの比で互いにそれぞれ変化する。
【0056】
好ましい具体例において、医薬組成物は(+)キラル化合物エナンチオマーの約80 %、または約90 %、または約95%、または約100 %および(−)キラル化合物エナンチオマーの約80 %、または約90 %、または約95%、または約100 %が、投与後12時間以内に放出されるように設計されている。
【0057】
第4の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む、経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして、別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。患者に投与されたとき、上記医薬組成物は下記の(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーの最大血漿濃度を示す:
【0058】
Table 3:最大化合物血漿濃度
時間    エナンチオマー   エナンチオマー
0       0 %         0 %
0.3      0−60 %      0−100 %
0.5      0−65 %      0−100 %
1.0      5−70 %      25−100 %
2.0      5−75 %      25−100 %
4.0      10−80 %     30−100 %
6.0      20−100 %    30−100 %
8.0      20−100 %    20−100 %
10.0     20−100 %    20−100 %
12.0     10−100 %    0−90 %
18.0     0−80 %      0−80 %
24.0     0−80 %      0−80 %
【0059】
第5の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。患者に投与されたとき、上記医薬組成物は下記の(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーの最大血漿濃度を示す:
【0060】
Table 4: 最大化合物血漿濃度%
Figure 2004513091
【0061】
第6の態様として、本発明は、医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、各キラル化合物エナンチオマーが、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして別々に製剤化されていることを特徴とする医薬組成物を提供する。
【0062】
両方のエナンチオマーが分離可能であり有効な医薬価値を持っており、臨床的利点がそれらのエナンチオマーの放出速度を調節することによって実現されるキラル薬物の例には、ワルファリン、トラマドール、ミアンセリン、カルベディロール、シタロプラム、ドブタミン、アミノグルテチミド、アルフゾシン、セリプロロール、シサプリド、ディソピラミド、フェノルドパム、フレカイニド、ヒドロキシクロロキン、イフォスファミド、ラベトロール、メキシレチン、プロパフェノン、テガフール、テラゾシン、チオクチン酸、チオペンタールおよびザコプリドが含まれる。
【0063】
本発明の特に好ましい態様において、この明細書に記載された製剤は、トラマドール、特に、それらの(+)エナンチオマーおよび(−)エナンチオマーの投与に有用である。トラマドールのエナンチオマーは、当分野で公知の方法を用いて比較的純粋な形態で好適に分離することができ、例えば、米国特許第5,723,668号に記載されており、トラマドールのラセミ体を分離する方法を開示している。
【0064】
すなわち、本発明の第7の態様は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩の2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。USP溶出試験第II法により測定した場合、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度は下記である:
【0065】
Table 5:インビトロ トラマドールエナンチオマー溶出速度#1
Figure 2004513091
【0066】
第8の態様において、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。USP溶出試験第II法により測定した場合、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度は下記である:
【0067】
Table 6:インビトロ トラマドールエナンチオマー溶出速度#1
Figure 2004513091
【0068】
特に好ましい具体例において、経口投与のための医薬組成物は2層錠の形態である。とりわけ好ましい具体例では、トラマドール (+)および(−)エナンチオマーを含む医薬組成物であって、一方または他方のエナンチオマーによる望ましくない公知の副作用なしに患者に適当な投与ができるように設計された製剤を含む。
【0069】
他の具体例において、(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーを含む本発明の医薬組成物は、ガム対薬物比が約1:3〜3:1の間にそれぞれ設定されているようなTIMERxTM−Nおよびトラマドール・エナンチオマーの1つを含む放出制御(CR)製剤を含む。代わりになるべきものとして、本発明の医薬組成物の他の具体例は、ガム対薬物比が約1:3〜3:1の間にそれぞれ設定されているようなTIMERxTM−Oおよびトラマドール・エナンチオマーの1つを含むCR製剤を含む。
【0070】
本発明の種々の具体例は(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーが組成物中に異なる量で存在する製剤に及ぶ。本発明は、所望の治療に臨床的に有効であることが判明している一方のエナンチオマー対他方のエナンチオマーの比が変化しているいずれかのおよびすべての製剤を含む。好ましい具体例において、製剤中に存在する各エナンチオマーのパーセントは、2:1、または3:1、または4:1、または5:1、または10:1、または1:2、または1:3、または1:4、または1:5、または1:10の比から選ばれる(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーの比で互いにそれぞれ変化する。
【0071】
好ましい具体例において、医薬組成物は(+)トラマドール・エナンチオマーの約80 %、または約90 %、または約95%、または約100 %、および(−)トラマドール・エナンチオマーの約80 %、または約90 %、または約95%、または約100 %が、投与後12時間以内に放出されるように設計されている。
【0072】
第9の態様として、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。患者に投与されたとき、上記医薬組成物は(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーにつき、下記の最大血漿濃度%を示す:
【0073】
Table 7:最大トラマドールエナンチオマー血漿濃度%
時間   エナンチオマー    エナンチオマー
0      0 %          0 %
0.3    0−60 %       0−100 %
0.5    0−65 %       0−100 %
1.0    5−70 %       25−100 %
2.0    5−75 %       25−100 %
4.0    10−80 %      30−100 %
6.0    20−100 %     30−100 %
8.0    20−100 %     20−100 %
10.0   20−100 %     20−100 %
12.0   10−100 %     0−90 %
18.0   0−80 %       0−80 %
24.0   0−80 %       0−80 %
【0074】
第10の態様として、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む、2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。患者に投与したとき、上記医薬組成物は、(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーにつき、下記の最大血漿濃度%を示す:
【0075】
Table 8:最大化合物血漿濃度%
時間     エナンチオマー     エナンチオマー
0       0 %          0 %
0.3      0−40 %       0−100 %
0.5      0−45 %       0−100 %
1.0      5−50 %       25−100 %
2.0      5−55 %       25−100 %
4.0      10−80 %      30−100 %
6.0      20−100 %     30−100 %
8.0      20−100 %     20−100 %
10.0     10−100 %     20−100 %
12.0     0−80 %       10−90 %
18.0     0−80 %       0−80 %
24.0     0−80 %       0−80 %
【0076】
第11の態様として、本発明は、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩, が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および即時放出(IR)製剤の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであることを特徴とする医薬組成物を提供する。特により好ましい具体例において、経口投与のための医薬組成物は2層錠の形態である。
【0077】
第12の態様としては、本発明のトラマドール含有製剤は2層錠を含む。錠剤は、下記の成分からなる放出制御製剤:
【0078】
Table 9:放出制御製剤
Figure 2004513091
【0079】
および下記の成分からなる即時放出製剤:
Table 10:即時放出製剤
Figure 2004513091
からなる。
【0080】
下記の実施例は本発明を製造および実施する好ましい方法を具体的に説明するものであるが、本発明の範囲を制限することを意味するものではない。他の方法を用いて同様の結果を得ることができるからである。
【0081】
【実施例】
実施例1: 2層錠を用いる種々の放出−速度における複数−医薬活性剤のための送達システムの開発
A)放出制御(CR)製剤中のTIMERxTM−Nの量の変化
放出制御方式で送達される(+)トラマドール・エナンチオマーのための最適製剤を決定するために、所望の放出制御を得るのに効果的な種々の製剤を試験した。Table 11に示すように、種々の製剤を予備的研究で試験した。
【0082】
Table 11: (+)トラマドール・HClの放出制御製剤試験(層当りmg)
Figure 2004513091
【0083】
下記の即時放出(IR)層(Table 12)の製剤を、2層錠中に含まれるポリマーの総量パーセントを計算する目的で予備的研究で用いた。
【0084】
Table 12:即時放出層の製剤(錠当りmg)
Figure 2004513091
【0085】
製剤は各試験製剤に含まれるTIMERxTM−Nの量に基づいて変えた。TIMERxTM−Nは、親水性多糖類、親水コロイドまたはタンパク質材料などの親水性の水和可能な高分子ポリマーのマトリックスに分散させた不溶性または可溶性の希釈剤からなる放出制御ポリマー系である。本研究では、TIMERxTM−Nは、25%イナゴマメ樹脂、25%キサン、35%ブドウ糖、10 %硫酸カルシウムおよび5%エチルセルロースからなる。TIMERxTM−Nは、湿式顆粒法によって流動可能なポリマー系に調製される。
【0086】
放出制御層あたりのポリマーのパーセントは、8.3%〜22.15%にわたり、TIMERxTM−N中の全組成物中50%を占める用いられるポリマー(イナゴマメ樹脂およびキサン)の合計パーセントに基づくものである。
【0087】
IRおよびCR層を含む錠剤あたりのポリマーのパーセントは、3.45%〜11.45%である。これらの結果は、全製剤中のポリマーのパーセントを変えることによって、異なる薬物放出速度を得るのが可能であることを示す。
【0088】
試験すべき種々の製剤の製造には標準的な装置を用いることができる。装置には、天秤、高速せん断ミキサー、流動床ドライヤー、(空磁気STREA−1)、フィッツ−パトリックミル、パターソンケリーブレンダーおよびロータリープレス、コルシュPH106が含まれる。
【0089】
要約すれば、放出制御製剤製造のために、すべての成分を混合前に正確に重量を測る。Table 11の成分1−3を高速せん断ミキサーに移し、1分間混合する。その後、混合物を容器内に水を添加して所望の顆粒が形成されるまで顆粒にする。ついで、顆粒を流動床ドライヤー中で乾燥減量(loss on drying:LOD)が5%以下になるまで乾燥させる。
【0090】
種々の製剤を製造する次の段階で、Table 11の成分4を製粉機にかけた顆粒と混和した。ついで、混合物を錠剤に打錠した。
【0091】
試験放出制御製剤をインビトロ溶解試験で評価した。溶解試験は第2法である。要約すれば、インビトロ溶解試験分析条件は、USP溶出試験第II法の条件と同じである。分析は、バンケル8000溶解試料採取装置を用いて、50RPMの速度で、容量900 ml、35μmフローフィルターおよび浴温度37.0℃±0.5℃にて行った。試料採取装置の条件は次のようなものである:試料量1 ml、プライムタイム90秒、パージタイム90秒、Q.C.時点1、6および12時間および放出プロフィルの評価時点1/4、1/2、1、2、4、6、8、10、12および18時間であった。35μmのフローフィルターを用いた。
【0092】
溶解試験の試料を高速液体クロマトグラフィー分析によって分析した。要約すれば、ガードカラムはPhenomenexC18、4 mm L×3.0 mm ID、または同等のものである。分析カラムはAstec Cyclobond I 2000 β−シクロデキストリン・キラルHPLCカラム、Cat. No.20724、250 mm x 4.6 mmであった。移動相は、0.1%TEA,pH5.0:アセトニトリル:THF(85:15:0.1)v/v/vで行った。カラム温度は30℃、注入容量20 μL、流速1.0 ml/分であった。試料を波長275 nmで分析した。総実行時間は20 minであった。
【0093】
インビトロ溶解試験結果を図1に示し、Table 13にまとめた。
Table 13: インビトロ トラマドール放出%
時間(時)   製剤A    製剤B    製剤C    製剤D
0     0.0    0.0     0.0     0.0
05    356    49.2    23.7    17.2
1     71.1   67.0    32.2    25.5
2     87.9   81.3    43.6    36.6
4     96.1   92.1    59.6    51.7
6     98.2   96.0    71.7    62.6
8     98.8   97.5    79.5    70.4
10    99.3   98.4    84.9    76.4
12    99.6   98.6    88.6    80.8
【0094】
結論として、即時放出および放出制御層を含む1錠あたりのポリマーのパーセントは3.45%〜11.45%であった。放出制御製剤中のTIMERxTM−Nの量が増加するにつれて、インビトロ放出速度は減少した。これらの結果は製剤中のTIMERxTM−Nの量を変えることによって、所望の放出制御プロフィルが得られたことを示している。
【0095】
B)放出制御に対するTIMERxTM−NおよびTIMERxTM−Oの効果
放出制御製剤中のTIMERxTMの等級、例えば、TIMERxTM−NとTIMERxTM−Оを変えることによる効果を試験するために、予備試験を行った。被験医薬製剤をTable 14に示す。
【0096】
Table 14: TIMERxTMの品質を変えた製剤(層当りmg)
Figure 2004513091
【0097】
この試験において、TIMERxTM−Nは、25%イナゴマメ樹脂、25%キサン、35%ブドウ糖、10%硫酸カルシウムおよび5%エチルセルロースからなり、湿式顆粒法によって流動可能なポリマー系に調製された。TIMERxTM−Оは、15%イナゴマメ樹脂、15%キサン、60%ブドウ糖、10%硫酸カルシウムおよび5%エチルセルロースからなり、やはり湿式顆粒法によって流動可能なポリマー系に調製された。
【0098】
試験すべき種々の製剤の製造には標準的な装置を用いることができる。装置には、天秤、高速せん断ミキサー、流動床ドライヤー、(空磁気STREA−1)、フィッツ−パトリックミル、パターソンケリーブレンダーおよびロータリープレス、コルシュPH106が含まれた。
【0099】
要約すれば、(+)トラマドール・HCl、プロソルブ、TIMERxTM−N(製剤A)またはTIMERxTM−О(製剤B)を高速せん断ミキサーに移し、1分間混合した。ついで、試料を容器内に水を添加して所望の顆粒が形成されるまで顆粒にした。顆粒を流動床ドライヤー中で乾燥減量(loss on drying:LOD)が5%以下になるまで乾燥させた。つぎに、ステアリン酸マグネシウムを製粉機にかけた顆粒と混和した。その後、材料を5/16”型押し機を用いて錠剤に打錠した。
【0100】
ついで、これらの製剤を既述のインビトロ溶解試験によって評価した。結果を図2にグラフで示し、Table 15に定量的に示した。
【0101】
Table 15:TIMERxTMの品質を変えた製剤からの
トラマドールの放出%
時間(hr)    製剤A     製剤B
0        0.0     0.0
0.5      17.2    23.8
1       25.5    32.9
2       36.6    46.7
4       51.7    65.3
6       62.6    77
8       70.4    84.9
10      76.4    89.3
12      80.8    92.6
【0102】
この試験において、TIMERxTM−Nは樹脂50%および他の成分からなるが、TIMERxTM−Оは樹脂30 %および他の成分からなる。他の成分は同じ相対的パーセントで維持されているが、これらの2つの異なるTIMERxTMが放出制御製剤に組込まれたとき、この組成の違いが2つの異なる放出速度を生じさせる。
【0103】
実施例 2:薬物送達を試験する臨床的試験
A)2層錠製剤および製造
この明細書に記載された臨床的検討のために、2層錠のCRおよびIR層について下記の製剤が用いられた。
【0104】
Table 16はこの試験に用いられたCR層製剤を示す。
Table 16:CR製剤(層当りmg)
Figure 2004513091
【0105】
試験すべき製剤の製造には標準的な装置が用いられた。装置には、天秤、高速せん断ミキサー(Niro−Fielder PMA25)、流動床ドライヤー、(空磁気MP−1)、フィッツ−パトリックミル、パターソンケリーブレンダーおよびロータリープレス、ナトリ型BBが含まれた。
【0106】
すべての成分を混合前に注意深く重量を測った後に、Table 16の成分1−3を高速せん断ミキサーに移し、3分間混合した。容器内に水を添加して所望の顆粒が形成されるまで顆粒化を行った。顆粒を流動床ドライヤー中で乾燥減量(loss on drying:LOD)が5%以下になるまで乾燥させた。次に、0.005”のふるいのフィッツ−パトリックミルを通して粉砕した。最後に、混合物をステアリン酸マグネシウムと粉砕した顆粒とともに3分間混和した。
【0107】
CR顆粒を、その後、2層錠に打錠するときに下層として用いた。
【0108】
Table 17はこの試験に用いたIR層製剤を示す。
Table 17:IR層製剤(層当りmg)
Figure 2004513091
【0109】
装置の下記の機器が製剤の製造に用いられた:高速せん断ミキサー(Niro−Fielder PMA25)、流動床ドライヤー、(空磁気MP−1)、フィッツ−パトリックミル、パターソンケリーブレンダーおよびロータリープレス(ナトリ型BB)。
【0110】
錠剤は下記の方法で製造された。要約すれば、すべての成分を混合前に正確に重量を測った後に、Table 7の成分1−3を高速せん断ミキサーに移し、3分間混合した。つぎに、試料を容器内に水を添加して所望の顆粒が形成されるまで顆粒化した。顆粒を流動床ドライヤー中で乾燥減量(loss on drying:LOD)が5%以下になるまで乾燥させた。その後、顆粒をフィッツ−パトリックミルを通して粉砕し、粉砕された顆粒をその後、成分4および5と混和した。
【0111】
IR顆粒を材料を2層錠に打錠する際の上層として用いた。
【0112】
最終の2層錠は下記の製剤であった。CR層の製剤をTable 18に示す。
Table 18:CR層製剤(mg/%錠当り)
Figure 2004513091
【0113】
IR層の製剤を下記のTable 19に示す。
Table 19:IR層製剤:
Figure 2004513091
【0114】
この試験のために、TIMERxTM−Nは、25%イナゴマメ樹脂、25%キサン、35%ブドウ糖、10 %硫酸カルシウムおよび5%エチルセルロースから構成された。TIMERxTM−Nは湿式顆粒法によって流動可能なポリマー系に調製された。
【0115】
所望の放出プロフィルを示し、IRおよびCR総の両方を含む錠剤あたりのポリマーのパーセントは18.9%であった。
【0116】
ついで、2層錠製剤を既述のインビトロ溶解試験によって評価した。結果を図3にグラフで示し、下記のTable 20に定量的に示した。
【0117】
Table 20:2層錠からのトラマドール溶出速度
時間   トラマドールIR層  トラマドールCR層
0.0    0           0
0.25    64          4.7
0.5    81.6         10
1.0    87.5         16.9
2.0    93          29.1
4.0    95.5         47
6.0    97.4         61.1
8.0    98.2         71.8
10.0   98.7         80.3
12.0   99.4         85.8
18.0   99.9         95.9
【0118】
結論として、2層錠設計に基づく送達系は、2つの医薬活性原料の各々につき別個の放出速度をもたらした。(+)トラマドール・HClおよび(−)トラマドール・HClがこの試験のモデル薬物として用いられた。(+)トラマドールは長期の放出制御プロフィルのために製剤化され、(−)トラマドール・エナンチオマーは迅速または即時放出プロフィルのために製剤化された。グラフに示すように、インビトロ放出プロフィルは、(+)トラマドールおよび(−)トラマドールの各々がその設計されたプロフィルを示し、それらのプロフィルが互いに明確に異なることを示した。
【0119】
B)2層錠設計のインビボ効果
この送達系に基づく2層錠を製造し、8人の患者に経口投与した。
【0120】
トラマドール・エナンチオマー送達について平均血漿プロフィルを測定した。血漿中の(+)および(−)トラマドール・HCl エナンチオマーの濃度をLC−MS/MS法によって測定した。
【0121】
LC−MS/MS条件を要約して下記に示す。流速は2.0 ml/分であった。流動相および勾配を下記に示す:
Figure 2004513091
【0122】
自動試料採取器洗滌液は95:5 n−ヘキサン: エタノール、全体では0.2% DEAである。注入量は40マイクロリットルであり、シーズガス(sheath gas)は13窒素であった。質量遷移(mass transitions)を下記に示す:
Figure 2004513091
コリジョンガス(collision gas)は3(窒素)であった。
【0123】
この試験の患者のトラマドール・エナンチオマー送達の平均血漿プロフィルを図4およびTable 21に示す。Table 22は別の試験の48時間時点での最大血漿濃度(Cmax)および曲線下領域(AUC)を示す。
【0124】
Table 21: エナンチオマー中トラマドールの血中血漿濃度
時間    トラマドールCR層    トラマドールIR層
0.00    0.0            0.0
0.25    33.9           5.2
0.50    181.3          10.1
0.75    276.1          16.9
1.00    299.4          22.0
1.50    329.5          34.1
2.00    320.4          43.5
2.50    358.3          62.0
3.00    307.1          72.0
4.00    303.5          87.3
5.00    250.8          84.4
6.00    264.8          94.6
7.00    206.0          84.3
8.00    200.5          83.8
10.00   137.5          68.5
12.00   111.3          67.0
24.00   22.7           20.1
36.00   7.0            6.5
48.00   4.2            3.1
【0125】
Table 22:最大濃度および曲線下領域
Figure 2004513091
【0126】
これらのデータに基づいて、2層錠設計に基づくここに記載の送達系は2つまたはそれ以上の医薬活性物質を送達することができ、活性医薬の各1つが人において経口投与後異なる速度で放出された。
【図面の簡単な説明】
【図1】TIMERxTM−Nのパーセントを変化させた製剤からの(+)トラマドール・エナンチオマーの溶出速度を示すグラフである。
【図2】(+)トラマドール・エナンチオマーの溶出速度に対する異なる等級のTIMERxTM(TIMERxTM−N対TIMERxTM−О)の効果を示すグラフである。
【図3】2層錠の放出制御および即時放出層に含まれる(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーのインビトロ溶出プロフィルをそれぞれ示すグラフである。
【図4】2層錠の放出制御および即時放出製剤に含まれる(+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーの平均血漿プロフィルをそれぞれ示すグラフである。

Claims (23)

  1. 医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして、別々に製剤化された各々のキラル化合物エナンチオマーが、USP溶出試験第II法による測定により、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度が:
    時間     CR放出%     IR放出%
    0       0 %        0 %
    0.3      0−60 %     20−100 %
    0.5      0−65 %     20−100 %
    1.0      5−70 %     25−100 %
    2.0      5−75 %     25−100 %
    4.0      10−80 %    30−100 %
    6.0      10−100 %   30−100 %
    8.0      20−100 %   40−100 %
    10.0     25−100 %   45−100 %
    12.0     25−100 %   45−100 %
    18.0     35−100 %   50−100 %
    24.0     35−100 %   50−100 %
    であることを特徴とする医薬組成物。
  2. 上記組成物が2層錠である、請求項1記載の医薬組成物。
  3. 上記組成物が、製剤化されて、一方または他方のエナンチオマーによる望ましくない公知の副作用なしに患者に適当に投与される、請求項1記載の医薬組成物。
  4. 上記CR製剤がさらに、TIMERxTM−Nおよびキラル化合物エナンチオマー1種を含み、ガム/薬物の比がそれぞれ、約1:3〜3:1の範囲に設定されている、請求項1記載の医薬組成物。
  5. 上記CR製剤がさらに、TIMERxTM−Оおよびキラル化合物エナンチオマー1種を含み、ガム/薬物の比がそれぞれ約1:3〜3:1の範囲に設定されている、請求項1記載の医薬組成物。
  6. 上記(+)キラル化合物エナンチオマーおよび上記(−)キラル化合物エナンチオマーが組成物中に異なる量で存在する、請求項1記載の医薬組成物。
  7. 上記(+)キラル化合物エナンチオマーおよび上記(−)キラル化合物エナンチオマーが上記組成物中に、下記の表から選ばれる%割合で存在する、請求項1記載の医薬組成物。
    エナンチオマー    エナンチオマー
    2            1
    3            1
    4            1
    5            1
    10           1
    1            2
    1            3
    1            4
    1            3
    1            4
    1            5
    1            10
  8. 上記(+)キラル化合物エナンチオマーの約90%および上記(−)キラル化合物エナンチオマーの約90%が、投与後約12時間以内に放出される、請求項1記載の医薬組成物。
  9. 医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして、別々に製剤化された各々のキラル化合物エナンチオマーが、患者に投与されたとき、上記医薬組成物が(+)および(−)キラル化合物エナンチオマーの最大血漿濃度が下記のパーセントを示すことを特徴とする医薬組成物。
    時間    エナンチオマー   エナンチオマー
    0       0 %         0 %
    0.3      0−60 %      0−100 %
    0.5      0−65 %      0−100 %
    1.0      5−70 %      25−100 %
    2.0      5−75 %      25−100 %
    4.0      10−80 %     30−100 %
    6.0      20−100 %    30−100 %
    8.0      20−100 %    20−100 %
    10.0     20−100 %    20−100 %
    12.0     10−100 %    0−90 %
    18.0     0−80 %      0−80 %
    24.0     0−80 %      0−80 %
  10. 医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、上記医薬的に有効なキラル化合物またはその医薬的に許容され得る塩が、(+)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩、および(−)キラル化合物エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含み、即時放出(IR)製剤または放出制御(CR)製剤のいずれかとして、別々に製剤化された各々のキラル化合物エナンチオマーが、患者に投与されたとき、上記医薬組成物が(+)および(−)キラル薬物エナンチオマーの最大血漿濃度が下記のパーセントを示すことを特徴とする医薬組成物。
    時間    エナンチオマー    エナンチオマー
    0        0 %         0 %
    0.3      0−40 %      0−100 %
    0.5      0−45 %      0−100 %
    1.0      5−50 %      25−100 %
    2.0      5−55 %      25−100 %
    4.0      10−80 %     30−100 %
    6.0      20−100 %    30−100 %
    8.0      20−100 %    20−100 %
    10.0     10−100 %    20−100 %
    12.0     0−80 %      10−90 %
    18.0     0−80 %      0−80 %
    24.0     0−80 %      0−80 %
  11. トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであり、USP溶出試験第II法によって測定したとき、CR製剤およびIR製剤のインビトロ溶出速度が下記であることを特徴とする医薬組成物。
    Figure 2004513091
  12. 上記組成物が、経口送達のための2層錠である、請求項11記載の医薬組成物。
  13. 上記組成物が、製剤化されて、望ましくない公知の副作用なしに疼痛の処置のために患者に適当に投与される、請求項11記載の医薬組成物。
  14. 上記CR製剤がさらに、TIMERxTM−Nおよびキラル化合物エナンチオマー1種を含み、ガム/薬物の比がそれぞれ約1:3〜3:1の範囲に設定されている、請求項11記載の医薬組成物。
  15. 上記CR製剤がさらに、TIMERxTM−Оおよびキラル化合物エナンチオマー1種を含み、ガム/薬物の比がそれぞれ約1:3〜3:1の範囲に設定されている、請求項11記載の医薬組成物。
  16. (+)トラマドール・エナンチオマーの約90%および(−)トラマドール・エナンチオマーの約90%が、投与後約12時間以内に放出される、請求項11記載の医薬組成物。
  17. (+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーが、組成物中に、それぞれ、パーセント割合3:1で存在する、請求項11記載の医薬組成物。
  18. (+)トラマドール・エナンチオマーおよび(−)トラマドール・エナンチオマーが、組成物中に、それぞれ、パーセント割合2:1で存在する、請求項11記載の医薬組成物。
  19. トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであり、患者に投与されたとき、上記医薬組成物が(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの最大血漿濃度が下記のパーセントを示すことを特徴とする医薬組成物。
    時間    エナンチオマー    エナンチオマー
    0      0 %          0 %
    0.3    0−60 %       0−100 %
    0.5    0−65 %       0−100 %
    1.0    5−70 %       25−100 %
    2.0    5−75 %       25−100 %
    4.0    10−80 %      30−100 %
    6.0    20−100 %     30−100 %
    8.0    20−100 %     20−100 %
    10.0   20−100 %     20−100 %
    12.0   10−100 %     0−90 %
    18.0   0−80 %       0−80 %
    24.0   0−80 %       0−80 %
  20. トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩を含む経口投与送達のための医薬組成物であって、トラマドールまたはその医薬的に許容され得る塩が、経口投与送達のための放出制御(CR)製剤中の(+)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩および即時放出(IR)製剤中の(−)トラマドール・エナンチオマーまたはその医薬的に許容され得る塩を含む2つの(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの組合せであり、患者に投与されたとき、上記医薬組成物が(+)および(−)トラマドール・エナンチオマーの最大血漿濃度が下記のパーセントを示すことを特徴とする医薬組成物。
    時間(時)    エナンチオマー     エナンチオマー
    0       0 %          0 %
    0.3      0−40 %       0−100 %
    0.5      0−45 %       0−100 %
    1.0      5−50 %       25−100 %
    2.0      5−55 %       25−100 %
    4.0      10−80 %      30−100 %
    6.0      20−100 %     30−100 %
    8.0      20−100 %     20−100 %
    10.0     10−100 %     20−100 %
    12.0     0−80 %       10−90 %
    18.0     0−80 %       0−80 %
    24.0     0−80 %       0−80 %
  21. 2層錠が、下記:
    (a)およそ下記:
    Figure 2004513091
    からなる放出制御製剤、および
    (b)およそ下記:
    Figure 2004513091
    からなる即時放出製剤からなる、請求項12記載の医薬組成物。
  22. 製剤中TIMERxTM−Nの重量/重量パーセントが、38%である、請求項1、請求項9、請求項10、請求項11、請求項19または請求項20記載の医薬組成物。
  23. 製剤中TIMERxTM−Оの重量/重量パーセントが、38%である、請求項1、請求項9、請求項10、請求項11、請求項19または請求項20記載の医薬組成物。
JP2002532208A 2000-10-03 2001-10-03 異なる速度の複数の医薬活性成分の送達系 Pending JP2004513091A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US23745100P 2000-10-03 2000-10-03
US23936200P 2000-10-11 2000-10-11
PCT/US2001/031006 WO2002028383A1 (en) 2000-10-03 2001-10-03 Delivery system for multi-pharmaceutical active materials at various release rates

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004513091A true JP2004513091A (ja) 2004-04-30

Family

ID=26930688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002532208A Pending JP2004513091A (ja) 2000-10-03 2001-10-03 異なる速度の複数の医薬活性成分の送達系

Country Status (9)

Country Link
US (2) US20020143065A1 (ja)
EP (1) EP1322303A1 (ja)
JP (1) JP2004513091A (ja)
KR (1) KR20030059803A (ja)
AU (2) AU9497901A (ja)
BR (1) BR0114395A (ja)
CA (1) CA2423558A1 (ja)
IL (1) IL155102A0 (ja)
WO (1) WO2002028383A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500607A (ja) * 2007-10-16 2011-01-06 ラボファーム インコーポレイテッド アセトアミノフェンおよびトラマドールを持続的に放出するための二層組成物

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10108122A1 (de) * 2001-02-21 2002-10-02 Gruenenthal Gmbh Arzneimittel auf Basis von Tramadol
CA2452874A1 (en) 2001-07-06 2003-01-16 Endo Pharmaceuticals, Inc. Oral administration of 6-hydroxy-oxymorphone for use as an analgesic
KR20050009983A (ko) * 2002-03-22 2005-01-26 시락 아게 트라마돌의 서방성 제제
JP4865330B2 (ja) * 2002-12-13 2012-02-01 デュレクト コーポレーション 経口ドラッグデリバリーシステム
AU2003301121A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-14 Pain Therapeutics, Inc. Oral dosage forms with therapeutically active agents in controlled release cores and immediate release gelatin capsule coats
US20060228413A1 (en) * 2005-02-28 2006-10-12 Penwest Pharmaceuticals Co. Controlled release venlafaxine formulations
NZ565108A (en) * 2005-07-07 2011-10-28 Farnam Co Inc Sustained release pharmaceutical compositions for highly water soluble drugs
JP2011506319A (ja) 2007-12-06 2011-03-03 デュレクト コーポレーション 疼痛、関節炎症状、または慢性疾患に伴う炎症の治療に有用な方法
US20100260844A1 (en) 2008-11-03 2010-10-14 Scicinski Jan J Oral pharmaceutical dosage forms
CA2905131A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Durect Corporation Compositions with a rheological modifier to reduce dissolution variability

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04501713A (ja) * 1988-09-19 1992-03-26 エドワード メンデル カンパニー,インコーポレイティド 直接圧縮できる持効性賦形剤
JPH07165615A (ja) * 1993-09-09 1995-06-27 Edward Mendell Co Inc 不溶性薬剤の持効性ヘテロ分散ヒドロゲル系
WO1998040053A1 (en) * 1997-03-11 1998-09-17 Darwin Discovery Limited Dosage forms comprising separate portions of r- and s-enantiomers
JPH11501937A (ja) * 1995-04-07 1999-02-16 エドワード メンデル カンパニー,インコーポレーテッド 薬剤用放出制御吹入剤担体
WO2000032558A1 (en) * 1998-12-02 2000-06-08 Darwin Discovery Limited Therapeutic product and its use

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5204116A (en) * 1991-05-01 1993-04-20 Alza Corporation Dosage form providing immediate therapy followed by prolonged therapy
NZ260408A (en) * 1993-05-10 1996-05-28 Euro Celtique Sa Controlled release preparation comprising tramadol
US5773025A (en) * 1993-09-09 1998-06-30 Edward Mendell Co., Inc. Sustained release heterodisperse hydrogel systems--amorphous drugs
US5675529A (en) * 1995-07-07 1997-10-07 Sun Microsystems, Inc. Fast access memory array
DE19601745C1 (de) * 1996-01-19 1997-10-09 Gruenenthal Gmbh Verfahren zur Racematspaltung von Tramadol
FR2784219B1 (fr) * 1998-09-16 2001-11-02 St Microelectronics Sa Architecture de circuit memoire
US6262914B1 (en) * 1999-08-11 2001-07-17 Texas Instruments Incorporated Flash memory segmentation
US6310809B1 (en) * 2000-08-25 2001-10-30 Micron Technology, Inc. Adjustable pre-charge in a memory
US6426905B1 (en) * 2001-02-07 2002-07-30 International Business Machines Corporation High speed DRAM local bit line sense amplifier
WO2002082460A1 (fr) * 2001-04-02 2002-10-17 Hitachi, Ltd. Dispositif de stockage non volatile a semi-conducteurs

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04501713A (ja) * 1988-09-19 1992-03-26 エドワード メンデル カンパニー,インコーポレイティド 直接圧縮できる持効性賦形剤
JPH07165615A (ja) * 1993-09-09 1995-06-27 Edward Mendell Co Inc 不溶性薬剤の持効性ヘテロ分散ヒドロゲル系
JPH11501937A (ja) * 1995-04-07 1999-02-16 エドワード メンデル カンパニー,インコーポレーテッド 薬剤用放出制御吹入剤担体
WO1998040053A1 (en) * 1997-03-11 1998-09-17 Darwin Discovery Limited Dosage forms comprising separate portions of r- and s-enantiomers
WO2000032558A1 (en) * 1998-12-02 2000-06-08 Darwin Discovery Limited Therapeutic product and its use

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500607A (ja) * 2007-10-16 2011-01-06 ラボファーム インコーポレイテッド アセトアミノフェンおよびトラマドールを持続的に放出するための二層組成物

Also Published As

Publication number Publication date
IL155102A0 (en) 2003-10-31
EP1322303A1 (en) 2003-07-02
KR20030059803A (ko) 2003-07-10
US20050238715A1 (en) 2005-10-27
WO2002028383A1 (en) 2002-04-11
US20020143065A1 (en) 2002-10-03
AU2001294979B2 (en) 2007-03-29
BR0114395A (pt) 2005-08-16
CA2423558A1 (en) 2002-04-11
AU9497901A (en) 2002-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101094657B (zh) 用于糖尿病药物的口服给药的控释复合制剂及其制备方法
US20050238715A1 (en) Developing a delivery system for multi-pharmaceutical active materials at various release rates
FI113336B (fi) Menetelmä tramadolisuolaa sisältävän lääkeaineen valmistamiseksi, jolla on viivästynyt vaikuttavan aineen vapautuminen
CA2304110C (en) Theophylline sustained release tablet
TWI282286B (en) Pharmaceutical composition a bilayer tablet having an immediate release phase of paracetamol and a sustained release phase of paracetamol
JP2001514651A (ja) R−およびs−エナンチオマーの別の部分を含む製剤
BG97973A (bg) Лекарствена форма с контролирано освобождаване на база оксикодон
EP0212747A2 (en) Drug particles having constant release and immediate release
JP2003513882A (ja) ジバルプロエックスナトリウムの制御放出製剤
NO341321B1 (no) Preparat for oral administrering av tamsulosin-hydroklorid og granul med kontrollert frigivelsesformulering omfattende det samme
TWI449542B (zh) 固形醫藥製劑
WO2006115770A2 (en) Orally disintegrating pharmaceutical tablet formulations of olanzapine
AU3730099A (en) Controlled-release formulations
JP2004143175A (ja) 薬物の経口投与用徐放性組成物
AU2001294979A1 (en) Delivery system for multi-pharmaceutical active materials at various release rates
JPS6287513A (ja) 持効性水溶性シネパジド塩錠剤及びその製造法
AU2005290829A1 (en) Solid pharmaceutical preparation
RU2411035C2 (ru) Лекарственная форма с модифицированным высвобождением 6-метил-2-этил-3-гидроксипиридина сукцината
JPH03123730A (ja) ニルバジピン含有持続性錠剤
AU2003227039B9 (en) Pharmaceutical compositions
UA151342U (uk) Спосіб виготовлення таблеток амлодипіну з еналаприлом
HUE029193T2 (en) Delayed release drug formulations of thiocolchicoside
WO2008038106A1 (en) Venlafaxine extended release formulations
KR19980046591A (ko) 경구투여용 서방성 제제
KR20000076107A (ko) 알- 및 에스-에난티오머의 분리 부분으로 이루어진 제형

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317