JP2004512457A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 電磁弁（２）を備えた噴射装置であって、電磁石（３４）と、運動可能なプランジャ（２９）と、前記噴射装置の制御圧室（１４）の燃料流出通路（１７）を開閉するための、プランジャ（２９）と共に運動させられかつ弁座（２４）と協働する制御弁部材（２５，２６）と、プランジャ（２９）を案内する滑り片（４０）とが設けられており、該滑り片（４０）が、プランジャ（２９）および制御弁部材（２５，２６）と共にプランジャ室（５１，５２）内に配置されており、滑り片（４０）が、プランジャ室を、燃料低圧接続部（１０）に接続された放圧室（５２）と、燃料流出通路（１７）が開口した液圧的な減衰室（５１）とに分割している形式のものにおいて、該減衰室（５１）が、絞り（４３，４８）を備えた少なくとも１つの接続通路（４４，４７）を介して放圧室（５２）に向かって放圧可能であり、電磁弁（２）の開放時にほぼ一定の燃料圧が減衰室（５１）内に形成されるように、該減衰室（５１）の容積と少なくとも１つの絞り（４３）開口の大きさとが互いに調整されており、当該電磁弁（２）の閉鎖時の制御弁部材（２５，２６）の速度が、弁座（２４）への当接前に、減衰室（５１）内で制御弁部材（２５，２６）に作用する燃料圧力クッションによって減少させられるようになっていることを特徴とする、電磁弁を備えた噴射装置。
【請求項２】 滑り片（４０）が、プランジャ（２９）を案内する滑りスリーブ（４１）と、減衰室（５１）と放圧室（５２）との間の分離壁を形成するフランジ領域（４２）とを有しており、該フランジ領域（４２）で滑り片（４０）が、プランジャ室（５１，５２）内に定置に締め込まれている、請求項１記載の噴射装置。
【請求項３】 少なくとも１つの接続通路が、滑り片（４０）のフランジ領域（４２）に設けられた、絞り（４３）を備えた貫通開口（４４）によって形成されている、請求項２記載の噴射装置。
【請求項４】 少なくとも１つの貫通開口（４４）が、プランジャプレート（２８）をプランジャ（２９）の運動方向で投影した投影図の内部に配置されている、請求項３記載の噴射装置。
【請求項５】 プランジャ（２９）を案内する滑りスリーブ（４１）が、フランジ領域（４２）から弁座（２４）に向かって張り出している、請求項２記載の噴射装置。
【請求項６】 少なくとも１つの接続通路の絞り区分が、前記噴射装置のハウジング（４）内に挿入された弁片（１２）の、弁座（２４）を備えた、減衰室（５１）に面した側の端面（２０）に設けられたスリット（４８）によって形成されるようになっており、該スリット（４８）が、減衰室（５１）を部分的に仕切る載置部分（２３）によってカバーされるようになっている、請求項１または２記載の噴射装置。
【請求項７】 載置部分（２３）が、弁片（１２）をハウジング（４）内に締め込む螺合部材である、請求項６記載の噴射装置。
【請求項８】 スリット（４８）が、弁片（１２）の端面（２０）の、弁座（２４）を備えた座ぐられた区分（２１）を、弁片（１２）を取り囲む環状室（５６）に接続しており、該環状室（５６）が、接続通路の別の区分（４７，４９，５５）を介して放圧室（５２）に接続されている、請求項６または７記載の噴射装置。
【請求項９】 接続通路の１つの区分が、前記噴射装置のハウジング（４）内に形成された漏れ通路（４９）によって形成されるようになっている、請求項８記載の噴射装置。

電磁弁の開放後の緩和時間後にほぼ一定の燃料圧が減衰室内に生ぜしめられるように、該減衰室の容積と少なくとも１つの絞り開口の大きさとが互いに調整されていると有利である。

電磁弁２の開放時には、プランジャプレート２８が電磁石３４によって引き寄せられ、この場合、燃料流出通路１７がプランジャ室５１，５２に向かって開放される。絞り１８を備えた燃料流出通路１７から流出した燃料はまず減衰室５１内に到達し、そこから、絞り４３を備えた貫通開口４４を介して放圧室５２内に到達する。この放圧室５２は燃料低圧接続部１０に接続されている。さらに、この燃料低圧接続部１０は、図示しない形式で噴射弁１の燃料戻し通路に接続されている。減衰室５１の容積と絞り４３の開口の大きさとは、電磁弁２の開放時にほぼ一定の燃料圧が減衰室５１内に形成されるように互いに調整されている。