JP2004511605A - ハロゲン化エラストマーの熱可塑性組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、構造、RN又はRP(式中、R、R及びRは、好ましくはより低い及びより高いアルキル基である)のヒンダードアミン又はヒンダードホスフィンとブレンドされたハロメチルスチレン単位を有するC−Cのイソオレフィンコポリマーの熱可塑性組成物を提供する。得られるイオン会合された、アミノ又はホスフィンで改質されたエラストマーは、改良された機械的性質を有する組成物をもたらす、より微細に分散されたエラストマーを含有する、動的加硫された組成物を包含する熱可塑性エラストマーブレンド組成物を製造するために用いられる。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、増大された粘度を有するハロゲン化エラストマー及びそれらのエラストマーを含有する熱可塑性エラストマー組成物に関する。それらの熱可塑性エラストマー組成物は、少なくとも1つのハロメチルスチレンから誘導された単位を有するイソオレフィンコポリマーと少なくとも1つのアミン又はホスフィンのブレンドを含有する。
【0002】
背景
熱可塑性エラストマーは、従来の熱可塑性物質と同じように処理され再循環され得るが、使用温度において硫化ゴムの性質及び性能と同様な性質及び性能を有する、ポリマー又はポリマーのブレンドとして一般的に定義される。プラスチック及びエラストマーゴムのブレンド又はアロイは、高性能の熱可塑性エラストマーの製造、特に種々の用途における熱硬化性ゴムの代わりのために益々重要になっている。
【0003】
熱可塑性及び弾性の両方の組み合わせを有するポリマーブレンドは、一般的に、熱可塑性ポリマーをエラストマー組成物と、そのエラストマーを熱可塑性ポリマーの連続相中に別個の粒子状相として均質に及び均一に分散されるように化合することにより得られる。加硫化組成物での初期の研究が、加硫性エラストマーを樹脂状熱可塑性樹脂ポリマー内に分散し、そのポリマーブレンドを連続的に混合し、剪断しながら、そのエラストマーを硬化する動的加硫の技術と同様に静的加硫を開示する米国特許第3,037,954号において見出される。得られた組成物は、ポリプロピレンのような熱可塑性ポリマーの非硬化マトリックス中のブチルゴム、塩素化ブチルゴム、ポリブタジエン又はポリイソプレンのような硬化されたエラストマーのミクロゲル分散体である。
【0004】
最終用途により、そのような熱可塑性エラストマー(TPE)組成物は、プロピレンホモポリマー及びプロピレンコポリマー、及びエチレン/プロピレンゴム、EPDMゴム、ジオレフィンゴム、ブチルゴム又は同様のエラストマーのような硬化された又は非硬化のエラストマーの1つ又はそれらの混合物と組み合わせて用いられる同様の熱可塑性物質の1つ又は混合物を含有し得る。用いられる熱可塑性物質が、硬化された又は非硬化のエラストマーと組み合わされて用いられるポリアミド又はポリエステルのような良好な高温度特性を有するエンジニアリングレジンである場合に、又、TPE組成物が、製造され得る。そのようなTPE組成物の例、及び動的加硫の方法を含むそのような組成物を処理する方法は、米国特許第4,130,534号、第4,130,535号、第4,594,390号、第5,021,500号、第5,177,147号及び第5,290,886号並びにPCT国際出願公開WO92/02582号に見出される。
【0005】
TPE組成物を製造するために有用な特に好ましいエラストマーポリマーは、少なくともハロメチルスチレンから誘導された単位を有するハロゲン化ランダムイソオレフィンコポリマーである。この種のハロゲン化エラストマーコポリマー(BIMSポリマーという)及びそれらの製造方法は、米国特許第5,162,445号に開示されている。それらのコポリマーを含有する硬化性TPE組成物は、特に米国特許第5,013,793号及び第5,051,477号に記載されている。
【0006】
TPE組成物は、通常、1つのポリマー系の、他のポリマー系のマトリックス中の微細分散を達成するために150℃より高い温度で高い剪断混合条件下で、熱可塑性成分及びエラストマー成分を溶融混合するか又は溶融処理することにより製造される。分散体が微細であれば微細なほど、TPE生成物の機械的性質は良好である。
【0007】
そのようなBIMSポリマーにおいて固有の流動活性及び剪断減粘特徴により、混合中に遭遇する増大された温度及び剪断速度におけるそれらのポリマーの粘度値における低減は、BIMSポリマーがブレンドされている熱可塑性成分の粘度における低減よりもずっと著しい。しかし、混合及び/又は処理中のBIMS成分と熱可塑性成分との間の粘度差の最小化は、ブレンドの良好な機械的性質にとって重要である均一な混合及び微細なブレンド形態の提供にとって本質的である。
【0008】
発明の概要
本発明は、組成物、好ましくは、ハロゲン化エラストマー及びヒンダードアミン又はヒンダードホスフィンのような粘度増大剤を含有する熱可塑性組成物を提供する。本発明の1つの態様において、ハロゲン化エラストマーは、ハロメチルスチレンから誘導された単位を有するC乃至Cイソモノオレフィンコポリマーである。そのコポリマーは、それぞれの構造、(R)N又は(R)P(式中、RはH又はC乃至Cのアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、さらにRはRよりも高級のアルキルである)を有する少なくとも1つのヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物と混合され、その混合は、ヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物の融点よりも高い温度において行われる。その混合は、好ましくは、均質なブレンドを生成するように行われる。
【0009】
本発明は、さらに、C乃至Cイソモノオレフィンコポリマーをヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物と混合することを含む、C乃至Cイソモノオレフィンコポリマーの粘度を増大するための方法を提供する。
【0010】
本発明は、熱高剪断混合中のBIMSコポリマーの粘度が、BIMSコポリマーがブレンドされる熱可塑性物質の粘度に、より接近して又は匹敵して、それにより、より均一の混合及び1つのポリマー系の他のマトリックスポリマー系中の、より微細な分散の発現を容易にするように、BIMSコポリマーの粘度増大に対する新しい試みを提供する。
【0011】
詳細な説明
本明細書で用いられているように、用語「動的加硫」は、ゴムが、熱可塑性成分の融点よりも高い温度及び高い剪断条件下でゴムが加硫される、熱可塑性エラストマー組成物中に含有されるゴムのための加硫又は硬化法を意味する。従って、ゴムは、上記のように、他の形態も存在し得るが、同時に架橋され、熱可塑性マトリックス中の微細な粒子として分散される。
【0012】
本明細書で用いられているように、「加硫された」という用語は、熱可塑性エラストマー組成物とは別に、架橋されたゴムのエラストマー性が、ゴムのエラストマー性とその従来の加硫された状態において同様である状態に、加硫されるゴム成分が硬化されていることを意味する。硬化の程度は、ゲル含量又は反対に抽出可能な成分について記載され得る。その替わりとして、硬化の程度は、架橋結合密度で表わされ得る。それらの記載のすべては、本技術分野において、例えば、米国特許第5,100,947号及び第5,157,081号において良く知られている。
【0013】
本明細書にいて用いられているように、「組成物」という用語には、イソブチレンのようなC乃至Cイソモノオレフィンとアルキルスチレンコモノマーのランダムコポリマーのハロゲン化生成物、及びアミン又はホスフィンのような、粘度に影響を与えるために用いられると作用物質のブレンドを含む。その組成物は、他の成分も含み得る。
【0014】
本明細書に用いられるように、周期表「族」に関しては、周期表の族についての新しいナンバリング機構は、HAWLEY‘S CONDENSED CHEMICAL DICTIONARY 852(13版、1997年)におけるように用いられる。
【0015】
「エラストマー」という用語は、本明細書で用いられているように、ASTM D1566定義に一致したいずれかのポリマー又はポリマーの組成物をいう。「エラストマー」という用語は、本明細書において用いられているように「ゴム」という用語と互換的に用いられ得る。
【0016】
ハロメチルスチレンから誘導された単位を有するイソオレフィンコポリマー
本発明の組成物は、少なくとも1つのハロゲン化エラストマーを含有する。本発明の1つの態様におけるハロゲン化エラストマーは、イソブチレンから誘導された単位のようなC乃至Cイソオレフィンから誘導された単位及びハロメチルスチレンから誘導された単位を有するランダムコポリマーである。ハロメチルスチレン単位は、o−、m−又はp−アルキル置換スチレン単位であり得る。1つの態様において、ハロメチルスチレンから誘導された単位は、少なくとも80重量%の、より好ましくは少なくとも90重量%のp−異性体を含有するp−ハロメチルスチレンである。「ハロ」基は、いずれかのハロゲン、望ましくは塩素又は臭素であり得る。ハロゲン化エラストマーは又、スチレンモノマー単位中に存在するアルキル置換基の少なくともいくらかがベンジル性ハロゲン又は後に記載する他の官能基を有する官能化インターポリマーを含み得る。それらのインターポリマーを本明細書では「ハロメチルスチレンから誘導された単位を含有するイソオレフィンコポリマー」又は単純に「イソオレフィンコポリマー」という。
【0017】
イソオレフィンコポリマーは又、他のモノマーから誘導された単位を含有し得る。イソオレフィンコポリマーのイソオレフィンは、C乃至C12化合物であり得て、その非限定例は、イソブチレン、イソブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、1−ブテン、2−ブテン、メチルビニルエーテル、インデン、ビニルトリメチルシラン、ヘキセン及び4―メチル―1−ペンテンのような化合物である。イソオレフィンコポリマーはさらに又、マルチオレフィンから誘導された単位を含有し得る。マルチオレフィンは、イソプレン、ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ミルセン、6,6−ジメチルフルベン、ヘキサジエン、シクロペンタジエン及びピペリレン並びに欧州特許第0 279 456号並びに米国特許第5,506,316号及び5,162,425号に開示されているような他のモノマーである。イソオレフィンコポリマーを構成し得る、望ましいスチレン系モノマーから誘導された単位には、スチレン、メチルスチレン、クロロスチレン、メトキシスチレン、インデン及びインデン誘導体並びにそれらの組み合わせが含まれる。
【0018】
本発明の他の態様において、前記インターポリマーは、エチレンから誘導された単位又はC乃至Cα−オレフィンから誘導された単位及びハロメチルスチレンから誘導された単位、好ましくは少なくとも80重量%の、より好ましくは少なくとも90重量%のp−異性体を含有するp−ハロメチルスチレンの、ランダムエラストマーコポリマーであり、又、スチレンモノマー単位中に存在するアルキル置換基の少なくともいくらかがベンジル性ハロゲン又は他の官能基を有する官能化インターポリマーも含む。
【0019】
好ましいイソオレフィンコポリマーは、ポリマー鎖に沿ってランダムに間隔をおいた下記のモノマー単位を有するインターポリマーとして特徴付けられ得る:
【0020】
【式1】
Figure 2004511605
【0021】
【式2】
Figure 2004511605
【0022】
(式中、R及びRは個々に水素、低級アルキル、好ましくはC乃至Cアルキル及び第一又は第二ハロゲン化アルキルであり、Xはハロゲンのような官能基である)。望ましいハロゲンは、塩素、臭素又はそれらの組み合わせである。好ましくは、R及びRは各々水素である。スチレン環上のCRRH及びCRRX基が、o−、m−又はp−位、好ましくはp−位において置換され得る。1つの態様において、インターポリマー構造において存在するp−置換されたスチレンの60モル%以下が、他の態様では0.1乃至5モル%が、上記の官能化された構造(1)であり得る。さらに他の態様において、官能化構造(2)は0.4乃至1モル%である。
【0023】
官能基Xは、ハロゲン、又はベンジル性ハロゲンの、カルボン酸;カルボキシ塩;カルボキシエステル、カルボキシアミド及びカルボキシイミド;ヒドロキシ;アルコキシド;フェノキシド;チオレート;チオエーテル;キサントゲン酸塩;シアン化物;シアン酸塩;アミノ並びにそれらの混合物のような他の基での求核性置換により組み入れられ得る他の官能基であることができる。それらの官能化されたイソモノオレフィンコポリマー、それらの製造方法、官能化方法及び硬化は、米国特許第5,162,445号に、より詳細に開示されている。
【0024】
最も有用なそのような官能化物質は、イソブチレンと、ベンジル環上に存在するメチル置換基の60モル%以下が臭素又は塩素原子、好ましくは臭素原子(p−ブロモメチルスチレン)を有する0.5乃至20モル%のp−メチルスチレンを含有するp−メチルスチレンのエラストマーランダムインターポリマー、並びに、ハロゲン原子が無水マレイン酸により又はアクリル酸もしくはメタクリル酸官能基により置換されているそれらの酸又はエステル官能化種である。それらのインターポリマーは、「ハロゲン化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)」又は「臭素化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)」と名づけられ、EXXPROTM Elastomers[ExxonMobil Chemical Company(テキサス州ヒューストン)]という名称で市販されている。「ハロゲン化」又は「臭素化」という用語の使用は、前記コポリマーのハロゲン化法に限定されず、イソブチレンから誘導された単位、メチルスチレンから誘導された単位及びp−ハロメチルスチレンから誘導された単位を有するコポリマーの単なる説明にすぎない。
【0025】
それらの官能化ポリマーは、好ましくは、そのポリマーの少なくとも95重量%がそのポリマーの平均p−アルキルスチレン含量の10%以内のp−アルキルスチレン含量を有するような実質的に均質な組成分布を有する。より好ましいポリマーは、5未満の、より好ましくは2.5未満の、狭い分子量分布(Mw/Mn)、200,000から2,000,000までの粘度平均分子量、及びゲル透過クロマトグラフィーにより決定される25,000乃至750,000の範囲の好ましい数平均分子量によっても特徴付けられる。
【0026】
イソオレフィンコポリマーは、ルイス酸触媒を用いてモノマー混合物のスラリー重合、その後の、ハロゲン及び熱及び/又は光及び/又は化学的開始剤のようなラジカル開始剤の存在下で溶液におけるハロゲン化、好ましくは臭素化、その後の臭素の、異なる官能基誘導化単位での求電子置換により製造され得る。
【0027】
好ましいハロゲン化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)は、一般的に0.1乃至5重量%のブロモメチル基を有する臭素化ポリマーである。さらに他の態様において、ブロモメチル基の量は、0.2乃至2.5重量%である。他の方法で表わせば、好ましいコポリマーは、そのポリマーの重量に基いて0.05乃至2.5モル%の臭素、より好ましくは0.1乃至1.25モル%の臭素を含有し、環ハロゲン又はポリマー主鎖におけるハロゲンが実質的に存在しない。本発明の1つの態様において、本インターポリマーは、p−ハロメチルスチレン単位がそのインターポリマー中にそのインターポリマーに基いて0.4乃至1モル%存在する、C乃至Cイソモノオレフィンから誘導された単位、p−メチルスチレンから誘導された単位及びp−ハロメチルスチレンから誘導された単位のコポリマーである。他の態様において、p−ハロメチルスチレンはp−ブロモメチルスチレンである。ムーニー粘度(1+8、125℃、ASTM D1646、修正された)は30乃至60MUである。
【0028】
アミン/ホスフィン成分
BIMSコポリマーの粘度増大は、剪断条件下及びヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物の融点より高い温度で、ヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物をBIMS物質内に均一に分散させるのに十分な時間、通常、1乃至10分間、100乃至180℃の範囲の好ましい温度において、BIMSコポリマーを、適するヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物(又は粘度増大剤)と混合させることにより達成される。
【0029】
用いられ得る適する好ましい粘度増大剤には、式、(R)Q(式中、Qは15族原子、好ましくは窒素又は燐であり、RはC10乃至C20アルキルであり、R及びRは同じか又は異なる低級アルキル、より好ましくはC至Cアルキルである)により記載される化合物が含まれる。用いられ得る好ましいヒンダードアミン/ホスフィン化合物には、先に記載した式、(R)Nの第三アミン類が含まれる。特に好ましいアミンは、デシルジメチルアミン、ヘキサデシルジメチルアミン、水素化タローアルキルジメチルアミン(hydrogenated tallowalkyl dimethylamine)、二水素化タローアルキルメチルアミン(dihydrogenated tallowalkylmethyl amine)及び類似の化合物である。
【0030】
式、(R)Pの好ましいヒンダードホスフィン化合物は又、RがC10乃至C20アルキルであり、R及びRは同じか又は異なる低級アルキル、より好ましくはC乃至Cアルキルである化合物である。
【0031】
BIMSコポリマー中に組み入れられるアミン又はホスフィンの量は、その組成物の粘度が増大される(所定の剪断速度及び温度において増大される)のに十分でなくてはならない。得られる組成物は様々に「アミン又はホスフィン/コポリマー」組成物又は「粘度増大剤/コポリマー」組成物又は「アミン又はホスフィン/BIMS」組成物と呼ばれ得る。1つの態様において、粘度増大剤/BIMS組成物の粘度値は、220℃及び100l/秒の剪断速度において1,300Pa・秒より大きく、他の態様では、粘度値は、220℃及び100l/秒の剪断速度において1,300乃至6,000Pa・秒であり、他の態様では、220℃及び100l/秒の剪断速度において1,400乃至5,000Pa・秒である。他の態様において、、粘度増大剤/BIMBIMS組成物の粘度値は、220℃及び1,000l/秒の剪断速度において200Pa・秒より大きく、他の態様では、220℃及び1,000l/秒の剪断速度において200乃至600Pa・秒であり、他の態様では、220℃及び1,000l/秒の剪断速度において220乃至550Pa・秒である。一般的に、BIMSのハロゲン当り、0.05乃至2モル当量の、より好ましくは0.1乃至1モル%当量の、アミン又はホスフィンで十分である。
【0032】
1つの態様において、本発明の粘度増大剤/BIMS組成物、アミン/BIMSは、実質的に溶媒の不存在下で製造される。より詳しくは、アミン成分及びBIMS成分は、有機溶媒の添加をせずに、当業者に公知の技術によりブレンドされる。溶媒、特に有機溶媒は、組成物中に、又は前記成分のブレンド中に実質的に存在しない。「実質的に存在しない」ということは、存在する全組成物の5重量%未満の溶媒しか、他の態様では2重量%未満しか存在しないことを意味する。
【0033】
本発明の改変されたBIMSポリマーは、米国特許第5,162,445号又はPCT出願公開WO94/10214に開示されているイオノマーとは区別されるべきである。それらの文献において製造された物質は、BIMSポリマー中に存在するベンジル性ハロゲンが置換され、それによってそのポリマーがイオン性アミン又はホスフィン官能基を有するイオノマーに変換される、有機溶媒中で行われる求核性置換反応に関する。本発明により製造される物質は、ポリマー鎖においてハロゲン置換がないイオン会合されたポリマー鎖であると考えられる。このイオン会合により、BIMS出発ポリマーと比べて増大した粘度を有する改質されたポリマーが提供される。
【0034】
熱可塑性ポリマー
本発明の粘度が増大したイソオレフィンコポリマーは、熱可塑性ポリマーとブレンドするのに有用である。本発明における使用のために適する熱可塑性ポリマーには、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリラクトン、ポリアセタール、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー樹脂、ポリフェニレンオキシド、エチレン−一酸化炭素コポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリルコポリマー樹脂、スチレン/無水マレイン酸コポリマー樹脂、芳香族ポリケトン及びそれらの混合物から選ばれる、非晶質の、部分的に結晶質の又は本質的に全体的に結晶質のポリマーが含まれる。それらの及び他の熱可塑性ポリマーは例えば、米国特許第6,013,727号に開示されている。
【0035】
本発明の組成物における使用のために適するポリオレフィンには、熱可塑性ポリマー、チーグラー/ナッタ型触媒、又はメタロセン触媒のような単一部位触媒を用いて製造されるポリマーを含む、少なくとも部分的に結晶質のポリオレフィンホモポリマー及びコポリマーが含まれる。それらは、望ましくは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、のような2乃至6の炭素原子を有するモノオレフィンモノマー、それらのモノマーを含有するコポリマーから製造され、プロピレンが好ましいモノマーである。本明細書及び特許請求の範囲で用いられているように、ポリプロピレンという用語には、プロピレンのホモポリマー、及び1乃至20重量%のエチレン又は4乃至16の炭素原子のα−オレフィンコモノマー又はそれらの混合物を含有し得るポリプロピレンの反応器コポリマーが含まれる。前記ポリプロピレンは、通常、狭い範囲のガラス転移温度(Tg)を有する高度に結晶質のアイソタクチック又はシンジオタクチックポリプロピレンであり得る。市販のポリオレフィン類は、本発明の実施において用いられ得る。
【0036】
「ポリプロピレン」という用語には、プロピレンのホモポリマー及び1乃至20重量%のエチレンから誘導された単位又は4乃至6の炭素原子のα−オレフィンコモノマーから誘導された単位を含有し得るポリプロピレンの反応器コポリマーが含まれる。前記ポリプロピレンは、高度に結晶質のアイソタクチック又はシンジオタクチックポリプロピレンであり得る。反応器コポリマーはランダム又はブロックコポリマーであり得る。他の適する熱可塑性ポリオレフィン樹脂には、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、エチレンコポリマー樹脂、エチレンと1−アルケンのプラストマーコポリマー、ポリブテン及びそれらの混合物が含まれる。
【0037】
適する熱可塑性ポリアミド(ナイロン)には、ポリマー鎖内反復アミド単位を有するコポリマー及びターポリマーを含む結晶質又は樹脂状高分子固体ポリマーが含まれる。ポリアミドは、カプロラクタム、ピロリジノン、ラウリルラクタム及びアミノウンデカン酸ラクタム(aminoundecanoic lactam)又はアミノ酸のような1つ以上のエプシロンラクタムの重合により、又は二塩基酸とジアミンの縮合により製造され得る。繊維形成級ナイロン及び成形級ナイロンの両方が適する。そのようなポリアミドの例は、ポリカプロラクタム(ナイロン−6)、ポリラウリルラクタム(ナイロン−12)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン−6,6)、ポリヘキサメチレンアゼラミド(ナイロン−6,9)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン−6,10)、ポリヘキサメチレンイソフタラミド(ナイロン−6,IP)、及び11−アミノウンデカン酸の収縮生成物(ナイロン−11)である。市販の熱可塑性ポリアミドが本発明の実施において有利に用いられ得て、160℃乃至230℃の軟化点又は融点を有する線状結晶質ポリアミドが好ましい。
【0038】
用いられ得る適する熱可塑性ポリエステルには、無水物の脂肪族又は芳香族ポリカルボン酸エステルの1つ又は混合物とジオールの1つ又は混合物のポリマー反応生成物が含まれる。満足なポリエステルの例には、ポリ(trans−1,4−シクロヘキシレンスクシネート)及びポリ(trans−1,4−シクロヘキシレンアジペート)のようなポリ(trans−1,4−シクロヘキシレン)、ポリ(C乃至Cアルカンビスカルボキシレート);ポリ(cis−1,4−シクロヘキサン−ジメチレン)オキシレート及びポリ(cis−1,4−シクロヘキサン−ジメチレン)スクシネートのようなポリ(cis−又はtrans−1,4−シクロヘキサンジメチレン)アルカンジカルボキシレート、ポリエチレンテレフタレート及びポリテトラメチレンテレフタレートのようなポリ(C乃至Cアルキレンテレフタレート)、ポリエチレンイソフタレート及びポリテトラメチレンイソフタレートのようなポリ(C乃至Cアルキレンイソフタレート)及び同様の物質が含まれる。ポリエチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートのような好ましいポリエステルはナフタレン酸又はオフタルミン酸(ophthalmic acid)のような芳香族ジカルボン酸とC乃至Cジオールから誘導される。好ましいポリエステルは、160℃乃至260℃の範囲の融点を有する。
【0039】
本発明により用いられ得るポリ(フェニレンエーテル)(PPE)熱可塑性エンジニアリングレジンはアルキル置換フェノールの酸化的カップリング重合により製造されるよく知られた市販の物質である。それらは、一般的に、190℃乃至235℃の範囲のガラス転移温度を有する線状ポリマーである。好ましいPPEポリマーの例には、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニレンエーテル)及びポリ(2−エチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)のようなポリ(2,6−ジアルキル−1,4−フェニレンエーテル)が含まれる。それらのポリマー、それらの製造方法及びポリスチレンとのブレンドは米国特許第3,383,435号にさらに記載される。
【0040】
用いられ得る他の熱可塑性樹脂には、セグメントから成るポリ(エーテル コ−フタレート)のような先に記載されるポリエステルのポリカーボネート類似物;ポリカプロラクトンポリマー;スチレンの50モル%未満のアクリロニトリルとのコポリマー(SAN)、及びスチレン、アクリロニトリルとブタジエンの樹脂状コポリマー(ABS)のようなスチレン樹脂;ポリフェニルスルホン及び本技術分野において知られている同様のエンジニアリングレジンが含まれる。
【0041】
添加剤
本発明の組成物には、可塑剤、硬化剤を含み得て、並びに、又、強化もしくは非強化充填剤、抗酸化剤、安定剤、ゴム加工油、エキステンダー油、潤滑剤、粘着防止剤、帯電防止剤、ワックス、発泡剤、顔料、難燃剤及びゴム配合技術において知られている加工助剤を含み得る。そのような添加剤は、総組成物の50重量%以下を構成し得る。用いられ得る充填剤及びエキステンダーには、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二酸化チタン、カーボンブラック等のような従来の無機物質が含まれる。ゴム加工油は一般的に、石油留分から誘導されるパラフィン系油、ナフテン系油又は芳香族油であるが、好ましくはパラフイン系である。その種類は、組成物中に存在する特定の一つの又は複数のゴムと組み合わせて通常用いられるものであり、総ゴム含量に基く量は100のゴム当り0から1乃至200重量部(phr)までの範囲であり得る。トリメリテートエステルのような可塑剤も組成物中に存在し得る。
【0042】
さらに、本技術分野及び文献で公知の種々のフェノール樹脂並びにMartin Van Duin及びAniko Souphanthongによる“The Chemistry of Phenol−Formaldehyde Resin Vulcanization of EPDM:Part I. Evidence for Methylene Crosslinks”、68 RUBBER CHEMISTRY AND TECHNOLOGY 717−727(1995年)に記載される種々のフェノール−ホルムアルデヒド樹脂が用いられ得る。
【0043】
本発明の硬化剤には、金属又は金属配位子錯体、促進剤、又は本技術分野で公知の、エラストマーの硬化に影響を与えるための他の成分のようなかなり多数の成分が含まれる。その最も広範な態様において、硬化剤は、少なくとも2乃至14族の金属酸化物又は金属配位子錯体であり、少なくとも1つの配位子は誘導剤化合物との置換反応を受けることができる。1つの態様において、少なくとも1つの硬化剤は、酸化亜鉛、水和石灰、酸化マグネシウム、炭酸アルカリ及び水酸化物を含む金属酸化物である。特に、下記の金属系硬化剤が、本発明において機能する通常の硬化剤である:ZnO、CaO、MgO、Al、CrO、FeO、Fe及びNiO並びに/又はそれらの金属のカルボキシレート。それらの金属酸化物が相当する金属カルボキシレート錯体と又はカルボキシレート配位子、及び硫黄化合物又はアルキルペルオキシド化合物と共に用いられ得る[又、Formulation Design and Curing Characteristics of NBR Mixes for Seals、RUBBER WORLD 25−30(1993年)も参照]。
【0044】
それらの金属酸化物は、脂肪酸のような他の化合物と組み合わせて用いられ得て、硬化剤は、本発明において、金属酸化物又は金属配位子錯体のみに限定されない。本発明において用いられ得る有機酸又は脂肪酸の例は、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、及びそれらの混合物、並びにパーム油、ヒマシ油、魚油及び亜麻仁油からの水素化油である。それらの硬化剤の使用は、RUBBER TECHNOLOGY 20−58(Maurice Mortin編、Chapman & Hall 1995)及びRubber World Magazine’s BLUE BOOK 2001 109−137(Don R.Smith編、Lippincott & Peto,Inc.2001)及び米国特許第5,332,787号に記載されている。
【0045】
硬化剤の量は、一般的に、用いられる種類により、特に硬化の望ましい程度により変わり、本技術分野でよく認識されている。例えば、硫黄の量は、一般的に組成物の100重量部当り1乃至5重量部、好ましくは2乃至3重量部である。すべて組成物の100重量部に基いて、過酸化物硬化剤の量は一般的に0.1乃至2.0重量部、フェノール硬化樹脂の量は一般的に2乃至10重量部、及びヒンダードアミンの量は0.1乃至2重量部である。
【0046】
本発明の1つの態様において、硬化剤は、組成物の0.5乃至20phr、他の態様では、1乃至10phr存在し得る。他の態様では、硬化剤は、組成物中に実質的に存在しない。「実質的に存在しない」ことにより、フェノール樹脂、硫黄、過酸化物、金属及び金属酸化物並びに金属配位子錯体のような伝統的な硬化剤は組成物中に存在しないことを意味する。
【0047】
処理
熱可塑性エラストマーのBIMS成分は、プラスチックに対するゴムの量及びゴムの硬化系又は硬化程度によって、共連続性形態又は転相も可能であるが、一般的に、連続的プラスチックマトリックス内に小さな、すなわち、マイクロサイズの、粒子として存在する。ゴムは、望ましくは少なくとも部分的に架橋されており、好ましくは、最終的な加硫された熱可塑性組成物において完全に又は十分に架橋されている。部分的な又は完全な架橋は、熱可塑性ポリマーとゴムのブレンドに、適するゴム硬化剤を添加し、従来の加硫条件下で望ましい程度にゴムを加硫することにより達成され得る。しかし、ゴムは、動的加硫の方法により架橋されるのが好ましい。
【0048】
動的加硫は、練りロール機、バンバリー(BanburyTM)ミキサー、ブラベンダー(BrabenderTM)ミキサー、連続的ミキサー、混合押出機等のような従来の混合装置において高温において熱可塑性エラストマー成分を混合することにより達成される。動的硬化された組成物の独特な特徴は、ゴム成分が部分的に又は完全に硬化されているにもかかわらず、その組成物は、押出し、射出成形、吹込成形及び圧縮成形のような従来のプラスチック加工技術により加工され得て再加工され得ることである。スクラップ又はフラッシングは回収され得て再加工され得る。
【0049】
当業者は、BIMSゴムの加硫を行うために必要な硬化系の適する量、種類及び加硫条件を評価するであろう。望ましい最適な架橋を得るために、硬化剤の量を変えること、硬化の温度を変えること及び硬化の時間を変えることを用いてゴムを加硫することができる。用いられる特定のBIMSゴム及び熱可塑性成分での加硫条件下で適する限り、ゴム用のいずれの公知の硬化系も用いられ得る。それらの硬化系には、促進剤及び共同作用剤を用いて又は用いずに、プラチナ又はペルオキシド触媒を含有する、硫黄、硫黄供与体、金属酸化物、樹脂系、ペルオキシド系、ヒドロシレーション硬化剤等が含まれる。そのような硬化系は、エラストマーの加硫の技術分野で及び文献でよく知られている。
【0050】
望ましい用途によって、組成物中に存在するゴムの量は、組成物の総ポリマー含量の10乃至90重量%の範囲である。ほとんどの用途において、そして特にゴム成分が動的加硫される場合、そのゴム成分は、組成物の総ポリマー含量の70重量%未満、より好ましくは50重量%未満、最も好ましくは10乃至40重量%を構成する。
【0051】
TPE組成物の溶融加工温度は、一般的に、TPE組成物中に存在する最も高い融点のポリマーの融点より高い温度から300℃までの範囲である。好ましい加工温度は、140乃至260℃の範囲であり、他の態様では、150乃至240℃の範囲であり、さらに他の態様では170乃至220℃の範囲である。
【0052】
ヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物は、いずれかの混合段階で、すなわち、BIMSと熱可塑性ポリマーが最初に混合されるときか又は、硬化剤又は他の添加剤が混合され、動的加硫された組成物が製造されるときにBIMSゴム成分と化合され得る。しかし、好ましい態様では、ヒンダードアミン物質又はヒンダードホスフィン物質は、300℃以下の温度で最初にBIMSポリマーに配合され、増大した粘度の改質されたBIMSポリマーが提供され、その改質されたポリマーは次に熱可塑性樹脂、及びTPE組成物中に存在する他の添加剤とブレンドされる。
【0053】
本発明の熱可塑性組成物は、アミン又はホスフィン、イソオレフィンコポリマー、及び熱可塑性ポリマーの、いずれかの順序における混合から生成される。1つの態様において、イソオレフィンコポリマーは、最初にアミン又はホスフィンと混合され、アミン又はホスフィン/コポリマー組成物を生成し、その後に熱可塑性ポリマーと混合される。他の態様において、その3成分が同時に混合される。さらに、本発明の1つの態様において、熱可塑性組成物は、実質的に溶媒の不存在下で製造される。より詳細には、アミン成分及びBIMS成分は、有機溶媒の添加をせずに、当業者に公知の技術によりブレンドされる。さらに、このように形成されるアミン又はホスフィン/コポリマー組成物は、溶媒の不存在下で熱可塑性ポリマーと混合され得る。溶媒、ヘキサン、塩化メチレン、及びポリオレフィン、ナイロン及びハロゲン化エラストマーを溶解するために公知の他の溶媒のような有機溶媒は、組成物中に又は成分のブレンド中に実質的に存在しない。「実質的に存在しない」ということにより、存在する全組成物の重量の5重量%未満の溶媒しか存在しないことを意味する。
【0054】
本発明の熱可塑性組成物は、10乃至90重量%の熱可塑性ポリマー及び90乃至10重量%のイソオレフィンコポリマーを構成し得る。他の態様において、本発明の熱可塑性組成物は、20乃至80重量%の熱可塑性ポリマー及び80乃至20重量%のイソオレフィンコポリマーを構成し得る。他の態様において、本発明の熱可塑性組成物は、40乃至60重量%の熱可塑性ポリマー及び60乃至40重量%のイソオレフィンコポリマーを構成し得る。加硫された熱可塑性組成物は、1つの態様において1,000psiより大きい、他の態様において2,000psiより大きい引張靭性を有する(本明細書において下記のようにASTM D1708)。加硫された熱可塑性組成物は、1つの態様では、200%より大きい破断時歪み値、他の態様では300%より大きい破断時歪み値を有する(本明細書において下記のようにASTM D1708)。
【0055】
実施例
下記の実施例は、本発明の例示的なものである。その実施例において用いられる物質を表1に示す。
【0056】
実施例1
本実施例は、臭素化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)(表1においてBIMS 1、2及び3と示されている)の粘度における分析を示す。各ゴムの試料を細管レオメーターを用いて220℃の温度において50乃至5,000秒−1の剪断に付した。次に、粘度データーを入口圧力及び非ニュートン流れ分布のために修正した。100、500、1,000及び1,500秒−1における粘度値のみを比較のために示している。表2は、それらのゴムの各々についての剪断の増大された速度の関数としての粘度の降下を示す。
【0057】
実施例2
すべて第三アミン、DM16D、DMHTD、及びM2HTを150℃において60rpmにおいて運転するBrabenderTMミキサーによりBIMS2中にブレンドした。アミン量をBIMSにおける臭素含量に対するモル当量で添加した。表3に示されているように、DM16Dを添加することにより、220℃におけるBIMSのすべての剪断速度における粘度値を上昇することができた。
【0058】
表4に示されているように、DM16Dの第三アミンの存在は、BIMSにおける熱分解をもたらさない。100乃至250℃の熱サイクルの間に各温度における、DM16Dを添加したBIMSの粘度値は比較的変わらないままである。
【0059】
第三アミンで改質されたBIMSにおける粘度値における増大は、そのアミン構造による。表5におけるデーターを表3と比較することにより、DM16Dのヘキサデシルジメチルアミンは、ジメチルであるが、DM16DでのC16基と比べて圧倒的にC18基を有するDMHTDの粘度に比べて粘度におけるより大きな増大を与える。二水素化タローアルキルメチルアミンであり、圧倒的にC18を有するアルキル基としてR基及びR基の両方を有するM2HTが用いられる場合(表6を参照)、粘度の増大は、DM16Dを添加することにより与えられる粘度の増大に比べてあまり大きくない。
【0060】
実施例3
MFRが1.5のポリプロピレン(ExxonMobil PP4292)を60重量%と0.5モル当量のDM16Dで改質されたBIMS 2を40重量%、含有するブレンドを、BrabenderTMミキサーを用いて80rpm及び220℃において5分間その組成物を混合することにより調製した。
【0061】
BIMS 2がアミンにより改質されていないことを除いてすべて同じである対照ブレンドを調製した。得られたブレンドの形態をAFM(原子間力鏡検法)、その後、画像処理によって検査し、数平均名目直径で分散サイズを決定した。すべての試験体を試験体緩和を防ぐために寒冷直面(cryofacing)後、8時間以内にすべての試験体を分析した。寒冷直面の間に、試験体を−150℃に冷却し、Reichert極低温ミクロトームにおけるダイアモンドナイフで切断した。次にそれらを流動乾燥窒素ガス下で解像機構中に保存し、縮合が形成されることなく周囲温度に温めた。最後に、向かい合った試験体をAFM分析のために小型のスチールバイスにおける検鏡板に固定した。AFM測定を空気中で、長方形のSi片持ちばりを用いるNano−Scope Dimension 3000走査プローブ顕微鏡(Digital Instrument)で行った。すべての試験体のAFM相像をTIFFフォーマットに変換し、PHOTOSHOPTM(Adobe Systems,Inc.)を用いて処理した。画像測定のために画像処理ツールキット(Reindeer Games,Inc.)を用いた。画像測定の結果を、EXCELTMを用いて次のデーター処理のためにテキストファイルへ記載する。結果は、表7に示す。それらの結果は、対照に比べて分散されたBIMSゴムのサイズにおける約30%の低減を示す。
【0062】
下記の実施例において、種々の量の第三アミンの量を含有する他の熱可塑性ブレンド又はイオン結合されたアロイ(ILA)組成物を製造し、それらの機械的性質を、第三アミン添加剤を含有しない対照試料と比較して評価した。それらのブレンドにおいて用いられる熱可塑性ポリマーはポリプロピレン(PP)PP4722、ExxonMobil Chemical Co.から入手可能な2.8MFRのポリプロピレンである。
【0063】
実施例4
第三アミンを、熱可塑性ポリマーとエラストマーのブレンドに添加するときにパラフイン系油で稀釈した。PP/BIMSのブレンドを、190℃の温度において60rpmのローター速度でブラベンダーミキサーにおいてそれらを混合することにより調製した。PPペレットを、最初に、Irganox 1076のような適する安定剤の存在下で溶融させた。次にエラストマー、続いて油で稀釈したArmeen DM16Dを添加した。終わりに、金属酸化物、例えば、MnOもそのブレンド中に添加し、酸受容体として作用させた。40/60の熱可塑性ポリマー/エラストマーブレンドを含有するいくつかのILA組成物を表8に示す(数は、重量部で表わされている)。本発明の組成物(b)では、臭素基及びアミン基における正確な理論的釣り合いを採用し、一方、本発明の組成物(a)及び(c)では、それぞれ臭素基より多い及び少ないアミン基が存在する。
【0064】
表8の各ILA組成物を190℃で15分間圧縮成形して、約0.08インチの厚さのパッドを作製した(試験の前に、周囲条件下で48時間保存した)。マイクロダンベル試験体(ASTM D1708)を用いた(試験温度25℃、Instronクロスヘッド速度2インチ/分)。表8において示されているように、PP/BIMS/油ブレンド[10phrの油を含有する本発明の実施例(a)乃至(c)]におけるイオン会合の組み込みは、対照例と比べて破断時歪み、破断点付近最大応力及び引張靭性(応力−歪み曲線の下の面積として定義される)を有意に増大させる。
【0065】
実施例5
30/70の熱可塑性ポリマー/エラストマーブレンド比を有する他のILA組成物を表9に示す(数は重量部で表わされている)。それぞれ10phr及び20phrの油を含有する本発明の組成物(d)及び(e)では、臭素基及びアミン基における正確な理論的釣り合いを採用した。ここでも、再び、PP/BIMS/油ブレンド(10phr又は20phrの油)におけるイオン会合の組み込みは、対照と比較して、破断時歪み、破断点付近最大応力及び引張靭性を有意に増大することに注目し得る。
【0066】
表10において、より高いムーニーBIMSを用いて、30/70の熱可塑性ポリマー/エラストマーブレンドを有するILA組成物を示す。このシリーズでは、油の量も変える。本発明の組成物(f)、(g)及び(h)では、臭素基及びアミン基における正確な理論的釣り合いを採用した。その結果は、PP/BIMS/油ブレンド(10、20又は30phrの油)におけるイオン会合の組み込みは、対照例よりも、破断点付近最大応力及び引張靭性を有意に増大することを示している。より高い油の量において、イオン会合なしのブレンドの破断時歪みは、恐らく、BIMS 2のより高い分子量のために、イオン会合を有する相当するブレンドの破断時歪みよりも高い。
【0067】
本発明を特定の態様について記載し示してきたが、当業者は、本発明は、本明細書に示されていない多くの異なる変形に役立つことを評価する。その理由で、本発明の真の範囲を決定する目的のための特許請求の範囲にのみに言及がなされなくてはならない。
【0068】
すべての優先権の明細書は、そのような組み入れが許されるすべての国では、引用により本明細書に完全に組み入れられる。さらに、試験操作を含む本明細書に引用されたすべての文献は、そのような組み入れが許されるすべての国では、引用により本明細書に完全に組み入れられる。
【0069】
【表1】
Figure 2004511605
【0070】
【表2】
Figure 2004511605
【0071】
【表3】
Figure 2004511605
【0072】
【表4】
Figure 2004511605
【0073】
【表5】
Figure 2004511605
【0074】
【表6】
Figure 2004511605
【0075】
【表7】
Figure 2004511605
【0076】
【表8】
Figure 2004511605
【0077】
【表9】
Figure 2004511605
【0078】
【表10】
Figure 2004511605

Claims (33)

  1. それぞれの構造、RN又はRP(式中、RはH又はC乃至Cのアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、さらにRはRよりも高級のアルキルである)を有する少なくとも1つのヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物と混合されたハロメチルスチレンから誘導された単位を有する少なくとも1つのイソオレフィンコポリマー;並びに熱可塑性ポリマーを含有する、熱可塑性組成物。
  2. イソオレフィンコポリマーと前記ヒンダードアミン化合物又は前記ヒンダードホスフィン化合物を、前記熱可塑性ポリマーの添加の前に混合し、その混合が前記ヒンダードアミン又は前記ヒンダードホスフィンの融点より高い温度で行なわれる、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  3. 熱可塑性ポリマーが熱可塑性組成物の10乃至90重量%を構成する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  4. 熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリラクトン、ポリアセタール、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー樹脂、ポリフェニレンオキシド、エチレン−一酸化炭素コポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリルコポリマー樹脂、スチレン/無水マレイン酸コポリマー樹脂、芳香族ポリケトン及びそれらの混合物から選ばれる、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  5. 硬化剤が実質的に存在しない、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  6. がC10乃至C20のアルキルである、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  7. 前記のヒンダード化合物が第三アミンであり、RがC10乃至C20のアルキルである、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  8. 及びRが各々メチルである、請求項3に記載の熱可塑性組成物。
  9. ハロゲン当り0.05乃至2モルのアミン又はホスフィンを含有する、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  10. イソオレフィンコポリマーがハロゲン化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)である、請求項1に記載の熱可塑性組成物。
  11. 加硫された熱可塑性組成物が、200%より大きい破断時歪み値を有する、請求項7に記載の熱可塑性組成物。
  12. 加硫された熱可塑性組成物が、1000psiより大きい引張靭性を有する、請求項7に記載の熱可塑性組成物。
  13. ハロメチルスチレンから誘導された単位を有する少なくとも1つのイソオレフィンコポリマー;それぞれの構造、RN又はRP(式中、RはH又はC乃至Cのアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、さらにRはRよりも高級のアルキルである)を有する少なくとも1つのヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物;及び熱可塑性ポリマーを混合すること、並びに熱可塑性組成物を回収することを含む、熱可塑性組成物を製造する方法。
  14. 前記混合を、150℃乃至240℃の温度で行なう、請求項13に記載の方法。
  15. 熱可塑性ポリマーが熱可塑性組成物の10乃至90重量%を構成する、請求項13に記載の方法。
  16. 熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリラクトン、ポリアセタール、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー樹脂、ポリフェニレンオキシド、エチレン−一酸化炭素コポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリルコポリマー樹脂、スチレン/無水マレイン酸コポリマー樹脂、芳香族ポリケトン及びそれらの混合物から選ばれる、請求項13に記載の方法。
  17. 前記熱可塑性ポリマーがポリプロピレン又はナイロンである、請求項13に記載の方法。
  18. がC10乃至C20のアルキルである、請求項13に記載の方法。
  19. 硬化剤が実質的に存在しない、請求項13に記載の方法。
  20. 及びRが各々メチルである、請求項13に記載の方法。
  21. 前記コポリマーがハロゲン当り0.05乃至2モルのアミン又はホスフィンを含有する、請求項13に記載の方法。
  22. 溶媒が混合中に実質的に存在しない、請求項13に記載の方法。
  23. イソオレフィンコポリマーがハロゲン化(イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー)である、請求項13に記載の方法。
  24. 請求項13に記載の方法により製造された組成物。
  25. ハロメチルスチレンから誘導された単位を有する少なくとも1つのイソオレフィンコポリマー;それぞれの構造、RN又はRP(式中、RはH又はC乃至Cのアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、RはC乃至C30のアルキルであり、さらにRはRよりも高級のアルキルである)を有する少なくとも1つのヒンダードアミン化合物又はヒンダードホスフィン化合物を最初に混合すること、アミン又はホスフィン/コポリマー組成物を回収すること、そのアミン又はホスフィン/コポリマー組成物と熱可塑性ポリマーを混合すること、並びに熱可塑性組成物を回収することを含む、熱可塑性組成物を製造する方法。
  26. 前記混合が前記ヒンダードアミン又は前記ヒンダードホスフィンの融点より高い温度で行なわれる、請求項25に記載の方法。
  27. 熱可塑性ポリマーが熱可塑性組成物の10乃至90重量%を構成する、請求項25に記載の方法。
  28. 熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリラクトン、ポリアセタール、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー樹脂、ポリフェニレンオキシド、エチレン−一酸化炭素コポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、スチレン/アクリロニトリルコポリマー樹脂、スチレン/無水マレイン酸コポリマー樹脂、芳香族ポリケトン及びそれらの混合物から選ばれる、請求項25に記載の方法。
  29. 前記熱可塑性ポリマーがポリプロピレン又はナイロンである、請求項25に記載の方法。
  30. アミン又はホスフィン/コポリマー組成物の粘度値が、220℃及び100l/秒の剪断速度において1,300乃至6,000Pa・秒である、請求項25に記載の組成物。
  31. アミン又はホスフィン/コポリマー組成物の粘度値が、220℃及び1,000l/秒の剪断速度において200より大きい、請求項25に記載の組成物。
  32. 溶媒が混合中に実質的に存在しない、請求項25に記載の方法。
  33. 硬化剤が実質的に存在しない、請求項25に記載の方法。
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