JP2004508296A - 真菌感染、細菌感染、ウイルス感染または寄生生物感染の膣内処置または経膣処置のためのデバイスおよび方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、治療的および/または待機的な抗真菌薬、抗細菌薬、抗ウイルス薬もしくは殺寄生生物薬の膣粘膜への膣内投与あるいは子宮および全身血液循環への経膣投与による、膣の真菌感染、細菌感染、ウイルス感染もしくは寄生生物感染の膣内処置または経膣処置のためのデバイス、方法、および組成物に関連する。特に、本発明は、真菌感染、ウイルス感染、細菌感染または寄生生物感染の処置のために薬用膣内デバイスを使用して膣への薬物の標的部位送達に関連する。薬用膣内デバイスは、膣への薬物の送達を可能にし、そして膣粘膜および膣上皮との連続的な接触を提供し、それによって膣粘膜での局所的な治療効果および/または子宮または全身循環への経膣的な治療効果を確立する。本発明の薬用膣内デバイスは、全身処置に必要な濃度よりも低い薬物濃度の投与を可能にし、薬物の膣からの漏出を防ぎ、膣粘膜との連続的な接触を維持することによって、薬物のより良好かつより長期のバイオアベイラビリティーを提供し、そして膣処置の衛生的な条件を改善する。
【0002】
(背景および関連する開示)
酵母、細菌、ウイルスまたは寄生生物によって引き起こされる、腟炎、腟の病気および他の状態は、女性共通の医療上の問題である。これらの問題は、特に刺激、かゆみ、臭いまたは膀胱の症状をしばしば伴なう大量の病原性分泌物に起因する、実質的な不快に関する。一般的に公知のいくつかの感染(例えば、酵母感染、細菌性膣炎、トリコモナス、クラミジア、または淋菌感染)は、膣性分泌物の共通の原因である。
【0003】
現在、利用可能な膣炎または他の膣状態の処置としては、全身性経口投与治療または局所的に膣内に導入される膣内クリーム、膣内坐剤、軟膏または錠剤(膣内で溶解または崩壊して、これらの処方物から薬物を放出させるためのもの)が挙げられる。このプロセスの間に放出される薬物成分および他の処方物成分は、膣から漏出し、不衛生な状態および不快感を生じ、そしてまたより重要なことには、予測不能な量の薬物の送達を引き起こす。
【0004】
最も最近の研究の1つ(J.Reprod.Med.、44:543(1999)に記載される)は、この時点で、膣内治療よりも経口治療がなお好ましいことを報告している。このことは、経膣送達される薬学的な薬剤に関連する問題に起因して、疑う余地はない。これらの問題としては、治療期間中に起こる膣からの排出および漏出、このような漏出に起因する薬物の損失、送達された薬物量の不確実性、ならびにこのような処置の間に生じる不衛生状態の一般的感覚が挙げられる。
【0005】
膣炎の全身的治療が、現在のところ好ましいようではあるが、全身的治療は、かなり高用量の薬物の使用をもたらし、このことは、潜在的に危険であり、そして代表的には重篤な二次的症状および合併症を引き起こす。例えば、膣カンジダ症(vaginal candiditis)(酵母感染)の局所的処置は、抗真菌薬(例えば、ナイスタチン、クロトリマゾール、ミコナゾール、およびこのような類似の薬物)の使用が必要であり、これらは、クリームとして(アプリケーターを用いて)、坐剤として、または錠剤として、就寝前に投与される。このような局所的処置に伴なう漏出に起因して、就寝前に1日1回の処置が、推奨される。
【0006】
1日1回の薬物の局所的投与は、膣の状態を処置するために子宮または全身血液循環に薬物を送達するための連続的な薬物レベルを提供せず、薬物耐性の発生を引き起こし得る。
【0007】
従って、連続的かつ推測可能な膣粘膜への薬物送達を提供し、そして/または高用量の薬物を投与する必要性を回避し、かつ消化管による薬物の不活化を回避するように、薬物を子宮または全身血液循環へ経膣で送達する、利用可能な処置を有することが、有利である。
【0008】
膣デバイスを介する薬物の経膣送達は、発明者らによって開示されており、そして特許出願番号09/079,897、および認可された米国特許第6,086,909号(両方が本明細書中で参考として援用される)に開示されている。
【0009】
従って、デバイス中に組み込まれた抗真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、殺トリコモナス剤(trichomonicidal)、または殺寄生生物剤を含む膣内デバイスを提供することによって、膣感染の局所的(topical)および局在的(local)処置のためのデバイス、組成物および方法を提供することが、本発明の主な目的である。本発明の方法は、膣カンジダ症、細菌性膣炎、陰部ヘルペス、クラミジア症、トリコモナス症、淋病、およびヒトパピローマウイルスの処置を提供し、この方法は、全身性処置の必要性を排除し、膣粘膜への薬物の局在的かつ局所的な連続的送達を可能にし、適切である場合、子宮および/または全身循環への薬物の経膣送達を可能にする。
【0010】
本明細書中で列挙される、全ての参考文献、特許、および特許出願は、その全体が本明細書中で参考として援用される。
【0011】
(発明の要旨)
本発明の1つの局面は、膣、子宮、または全身血液循環への薬学的な薬剤の有効用量の膣内送達または経膣送達のためのデバイス、方法および組成物である。
【0012】
本発明の別の局面は、陰門腟カンジダ症、細菌性膣炎、クラミジア症、陰部ヘルペス、淋病、ヒトパピローマウイルス、またはトリコモナス症の処置に適切な薬学的な薬剤を含む薬用デバイスである。
【0013】
本発明のなお別の局面は、膣内タンポン、タンポン様デバイス、膣内リング、膣内ペッサリー、膣内スポンジ、膣内錠剤または膣内坐剤からなる群より選択される、薬学的な薬剤の膣内送達のための膣内デバイスであり、これらは、上記デバイスに組み込まれたクリーム、ローション、泡(foam)、軟膏、溶液、またはゲルとして処方された薬学的な薬剤を含む。
【0014】
本発明のなおさらなる別の局面は、膣炎、膣の病気または他の感染症もしくは疾患に罹患するヒト女性を処置するために、有効量の薬学的な薬剤を膣粘膜に送達するための膣内デバイスであり、ここでこのデバイスは、吸収性の膣内タンポンまたはタンポン様デバイスであり、これらのデバイスは、薬学的な薬剤の膣上皮および/または膣粘膜を介する子宮への送達のための手段が、タンポンの遠位端にあり、そして膣から液体を輸送するための手段がタンポンの近位端付近にある、近位端および遠位端を含み、このことによって薬剤の流体との接触および薬剤の流体での希釈を防ぐ膣内デバイスである。
【0015】
本発明のなお別の局面は、膣もしくは子宮の感染状態または疾患に罹患するヒト女性患者を処置するための方法であり、この方法は、女性の膣上皮を抗真菌剤、抗菌剤、殺寄生生物剤、抗ウイルス剤、および/または殺トリコモナス剤からなる群より選択される薬学的な薬剤と接触させる工程を包含する。
【0016】
本発明のなお別の局面は、抗真菌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、殺寄生生物剤、もしくは殺トリコモナス剤を単独でか、または他の薬学的な薬剤との組み合わせで、この(これらの)薬剤を膣上皮に適用するためか、または膣粘膜を介する経膣送達のための生体適合性の薬学的に受容可能な賦形剤との混合物として含む組成物であり、この(これらの)薬剤は、デバイスに組み込まれた上記組成物を含む膣内デバイスの挿入の際に、膣または子宮において、この(これらの)薬剤の治療有効量を達成するのに十分な量で存在する。
【0017】
本発明のなおさらに別の局面は、本発明のデバイスを介してヒト女性に膣内送達または経膣送達するための、投薬単位形態の薬学的に受容可能な組成物である。この組成物は、薬学的な薬剤の有効量と膣粘膜へのこの組成物の接着を促進する成分との組合せを含むか、または膣粘膜を介する子宮への薬物送達の輸送を促進する成分との組合せを含む。
【0018】
(定義)
本明細書中で使用される場合、
「薬物」または「薬剤」は、本明細書中に記載される感染、状態または疾患の処置に適切な治療的に有効な化合物を意味する。
【0019】
(発明の詳細な説明)
本発明は、真菌性疾患、細菌性疾患、ウイルス性疾患または寄生生物性疾患のための膣内処置および経膣処置に関する。これらの膣感染および膣疾患は、代表的に、罹患した女性患者に非常な不快感を引き起こす膣からの病原性分泌物を生じる。
【0020】
種々の膣感染(例えば、膣炎、膣カンジダ症、細菌性膣炎)、または他の疾患および状態(例えば、ヒトパピローマウイルス、淋病、クラミジア症、陰部ヘルペス、またはトリコモナス症)の処置は、これらの処置に使用される薬学的な薬剤の全身性投与で観察される重篤な副作用のために制限される。さらに、これらの医学的状態は、全身的に処置される場合、必要な薬物レベルよりも高い薬物レベルの投与を必要とし得、そして局所的膣内処置される場合、これらの処置は、不確実な投薬量、膣からの漏出、不快感および不衛生な状態をもたらす。
【0021】
本発明は、これらの問題が、適切な治療剤を含む組成物を含む特別に処方された膣内デバイスを使用して膣粘膜および膣上皮に、薬物治療を直接送達することに焦点を当てることによって、克服され得るという発見に関する。この組成物は、膣内送達および膣表面の感染の処置のためにデバイスから膣上皮へ放出された薬物の接着性を促進するか、または子宮頚部または子宮の感染および状態を処置するための膣粘膜を介する薬物の子宮または全身の血液循環への経膣送達を促進する。膣粘膜と本発明に従ってデバイスに組み込まれた薬物とを接触させることによって、膣感染を処置するために適切な治療薬物の非常に増加した濃度が得られる。
【0022】
薬物は、局所的な膣状態の処置のために(例えば、カンジダ症、トリコモナス症、または陰部ヘルペスの処置のために)膣上皮へ、または子宮または子宮頚部の状態の処置のために(例えば、クラミジアまたは淋菌によって引き起こされる子宮頚部炎の処置のために)膣粘膜を介して経膣で子宮へ、または尿道、直腸または咽頭の淋菌感染の処置などの状態の処置のため、もしくは根底に有る全身性疾患(例えば、ヘルペスウイルスまたはヒト免疫不全ウイルス(HIV))の処置のために全身循環へ、のいずれかに、膣内送達される。
【0023】
2つの送達経路(すなわち、膣内経路および経膣経路)が、膣局所的送達および経膣送達の両方のための薬物を処方することによって組み合わされ得、従って、薬物は、膣上皮へ、そして同時に、経膣で子宮、子宮頚部、および/もしくは循環へ簡便に送達され得る。さらに、1つより多くの薬物が、この組成物中に存在し得、この組成物は、1つの薬物(例えば、ヘルペスの処置のためのアシクロビル)を用いた膣上皮の膣内処置を可能にし、同時に、原発性疾患の経膣処置(例えば、AIDS患者の処置のためのAZT)を可能にする。
【0024】
子宮への薬物の経膣送達は、出願番号09/079,897および09/249,963(米国特許第6,086,909号)(参考として本明細書中で援用される)に記載される発見に基づく。この発見は、膣と子宮との間に特別な循環が存在するという発見であり、これによって、薬物が本発明のデバイスを使用して膣内投与または経膣投与された場合に、子宮への薬物の好ましい取り込みを可能にする。このようなデバイスは、好ましくは、薬用タンポン、膣リング、薬用ペッサリー、薬用子宮頚部カップ、薬用錠剤、薬用坐剤、または以下に記載されるような任意の他のデバイスであり、膣内挿入に適している。
【0025】
(I.膣感染および子宮感染ならびに他の状態の処置)
膣炎、膣の病気、および他の細菌感染、ウイルス感染および寄生生物感染の本発明に従う処置は、膣上皮を治療剤と直接接触させることに基づく。このような直接的接触は、処置される感染または状態の迅速な処置、連続的な処置、および効果的な処置を可能にし、そしてGI管による薬剤の不活化または肝臓での代謝による不活化を排除する。このような直接的な処置はまた、酵母感染(カンジダ症)(これは、膣上皮のみの真菌感染)の場合のように、発症した組織の処置のために治療的に必要な薬物の投薬量のみの使用を可能にする。子宮感染について、経膣処置はまた、一般的な利点を提供する。経膣投与される薬物は、消化または処理される必要なしに、膣から子宮へ直接的に転移される。この薬物は、標的器官(名前を挙げると、子宮)へ、治療的用量で輸送される。この治療的用量は、しばしば経口投与での用量のほんのわずかである。投与のこの様式は、経口全身投与または膣内全身投与に関連する二次的症状を排除する。
【0026】
(A.生殖器カンジダ症の処置)
一般的に酵母感染として知られている生殖器のカンジダ症は、Candida albicans(グラム陽性生物)によって引き起こされる生殖管の感染である。酵母感染に罹患する女性は、通常外陰部刺激、痒み、および膣分泌物を発症し、膣壁は、白色チーズ様物質で覆われ、外陰部は、赤みを帯び、そして膨潤している。
【0027】
現在、利用可能な処置としては、経口投与されるフルコナゾールおよびケトコナゾール、または局所投与されるナイスタチン、クロトリマゾール、もしくはミコナゾールの錠剤(日常生活の間に膣から薬物が漏出するのを防ぐために、就寝前に7晩〜14晩の間、膣に高い位置で挿入される)が挙げられる。
【0028】
本発明による酵母感染の処置は、1日に1回、2回または必要とされる回数、薬用デバイス(好ましくは、タンポンまたはタンポン様デバイス)を挿入する工程を包含する。このデバイスは、抗真菌剤(例えば、ブトコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、チオコナゾール、テルコナゾール(terconazole)、ナイスタチン、クロトリマゾール、ミコナゾール、イトラコナゾール、および他のアゾール誘導体)ならびに真菌感染に対して広範な活性スペクトルを有する、現在公知である抗真菌剤、または将来的にその抗真菌活性について公知になる抗真菌剤を含む、膣内処方物と共に投薬される。
【0029】
抗真菌剤は、代表的に約0.1〜2000mg/1用量、好ましくは約1〜約100mg/1用量で存在し、そしてもっとも好ましくは、カンジダ症の処置についてPDRおよび/もしくは製薬会社によって推奨された用量で存在する。抗カンジダ症の処方物は、実質的に粘膜接着性の薬剤を含む膣内組成物として処方される。
【0030】
(B.トリコモナス症の処置)
トリコモナス症は、鞭毛を有する嫌気性原生動物Trichomonas vaginalisによって引き起こされる。トリコモナス症は、刺激、痒み、および外陰部および大腿部のひりひりする痛みに関連する、大量の黄緑色、泡状膣分泌物を伴う。膣壁および子宮頚部表面は、断続的な赤い斑を示す。
【0031】
トリコモナス症の現在の処置は、メトロニダゾールを、2g/日の用量で、経口投与する工程を包含する。場合によっては、この用量を、3〜5回繰り返さなければならない。あるいは、メトロニダゾールは、500mgの用量で、1日2回を7日間、経口投与される。しかし、メトロニダゾールは、非常に強力な薬物であるために、このような多用量は、白血球減少またはカンジダによる重感染を引き起こし得、そして白血球減少またはカンジダによる重感染を引き起こすことが示されている。さらに、メトロニダゾールは、就寝前に7日間投薬される、ゲル処方物として、トリコモナス症の局所的処置のために利用可能である。
【0032】
本発明によるトリコモナス症の処置は、1日に1回、2回または数回、デバイス(好ましくは、タンポンまたはタンポン様デバイス)を挿入する工程を包含する。このデバイスは、抗原生生物剤および/または抗真菌剤および/または抗菌剤単独、または例えば、メトロニダゾールおよび/またはクロトリマゾールおよび/またはクリンダマイシンと任意の他の抗原生生物剤、抗真菌剤および/または抗菌剤(これらは、これらの抗トリコモナス活性について現在公知であるか、または将来的に公知になる)との組み合わせのような、任意の組み合わせを含む局所的膣内処方物および局所的経膣処方物の組み合わせが添加されている。抗原生生物剤は、1日の用量当たり約10〜約750mg、好ましくは約50〜200mgの量で存在する。抗菌剤は、1日の用量当たり約5〜約500mgの量で存在する。抗真菌剤は、1日の用量当たり約10〜約500mgの量で存在する。PDRの推奨に従って、他の投薬量が代わりに用いられ得る。
【0033】
この組成物は、代表的には、膣内処置のための粘膜接着性の薬剤、さらに透過性増強剤(penetration enhancer)または吸収促進剤(sorption promoter)から本質的に成る。
【0034】
(C.細菌性腟炎の処置)
細菌性膣炎は、嫌気性Gardnerella vaginalisまたはMycoplasma hominusによって引き起こされる。細菌性膣炎はまた、Haemophilus vaginitusにも属し、非特異的な膣炎であるCorynebacterium vaginitisまたは嫌気性膣炎は、代表的に膣の魚臭および膣壁に接着する白色の水っぽい膣分泌物を引き起こす。
【0035】
現在、利用可能な細菌性膣炎のための処置は、メトロニダゾール500mgの数日間の経口投与またはクリンダマイシン600mg/日の経口投与を包含する。メトロニダゾールおよびクリンダマイシンの両方は、クリームまたはゲル(37.5mgのメトロニダゾールおよび100mgのクリンダマイシンを含む2%クリームまたは2%ゲル)として膣内投与されている。
【0036】
本発明による細菌性膣炎の処置は、1日に1回、2回または数回、デバイス(好ましくは、タンポンまたはタンポン様デバイス)を挿入する工程を包含する。このデバイスは、好ましくは、粘膜接着剤および抗菌剤であるメトロニダゾールおよび/またはクリンダマイシンからなる膣内処方物が添加されている。
【0037】
さらに、細菌感染がまた、深部組織を冒している場合、この処置は、粘膜接着剤および透過性増強剤ならびに抗菌剤(例えば、メトロニダゾールおよび/またはクリンダマイシン)ならびに抗菌活性が現在知られているか、または将来的に知られることになり、細菌性膣炎の処置に適切である任意の他の抗菌剤を含む経膣処方物の投与を包含する。この抗菌剤は、1日用量当たり約5〜約1000mgの量で存在するか、またはPDRによって推奨された量で存在する。
【0038】
(D.クラミジア感染の処置)
クラミジア感染は、Chlamydia trachomatisによって引き起こされる非淋菌性の性感染症である。これらの感染としては、非淋菌性尿道炎、粘液膿性子宮頚炎、および非特異的生殖器感染が挙げられる。代表的に罹患した個体は、膣分泌物、排尿障害および黄色粘液膿性分泌物を伴う子宮頚炎で苦しむ。
【0039】
クラミジア感染の現在の処置は、テトラサイクリン(2000mg/日)、ドキシサイクリン(100mg/日)、またはエリスロマイシン(2000mg/日)などの広範な抗菌スペクトルの抗菌剤を、少なくとも7日間、経口投与する工程を包含する。
【0040】
本発明によるクラミジア感染の処置のために、クラミジア感染に効果的に作用する任意の公知の抗菌剤が、膣内処方物および経膣処方物として本発明のデバイスに処方される。この膣内処方物および経膣処方物は、1日の用量当たり約10〜約2000mgの抗菌剤を含み、経膣的に子宮頚部(cervix)へ、そして全身循環を介して他の罹患した器官へ送達される。経膣処方物は、透過性増強剤および/または吸収促進剤および/または粘膜接着剤を含み、感染の型および程度に応じて局所的な膣内処方物を補充しても、しなくてもよい。
【0041】
抗菌剤の用量は、抗菌剤の抗クラミジア活性に依存し、他に記載しない限り、代表的には、少なくとも7日間にわたり投与される、100〜2000mg/日以内の用量である。
【0042】
(E.淋病の処置)
淋病は、Neisseria gonorrhoeaeによって引き起こされる、性感染する急性の淋菌感染である。この感染は、尿道上皮、子宮頚部、直腸、咽頭および眼を冒す。代表的に、罹患した女性は、膣分泌物、排尿障害、および化膿性の分泌物または粘液膿性分泌物を伴う子宮頚炎に苦しむ。
【0043】
現在の淋病の処置は、麻酔薬(例えば、プロカイン)およびアジュバント(例えば、プロベニシド)と共に抗菌剤を経口投与する工程を包含する。淋病のための局所的処置は、知られていない。
【0044】
本発明による淋病の経膣処置のために、公知の抗菌剤が、本発明のデバイス内に、経膣処方物として処方される。この経膣処方物は、透過性増強剤、吸収促進剤、粘膜接着剤および抗生物質を含む。抗生物質は、ルメフロキサシン(400mg)、ノルフロキサシン(800mg)、アフロキサン(400mg)、シプロフラキシン(500mg)、アジトロマイシン(1000mg)、セフロトキシム(400mg)およびドキシサイクリン(100mg)であり、1日2回を7日間、症状を緩和しかつ個々の生物から淋菌を効果的に排除するために必要な用量であり、1日の用量は、約400mg〜3000mgである。この処方物は、さらに約500〜1000mgのプロベニシドを含み得る。
【0045】
(F.ヒトパピローマウイルスの処置)
ヒトパピローマウイルスは、生殖器のいぼ、有痛性状態および不快な状態を引き起こす。いぼは、膣壁、外陰部、子宮頚部、および会陰にも形成される。症状としては、ひりひりする痛み、しぶり、血液コーティングもしくは膿コーティング、炎症もしくは潰瘍形成、または粘液膿性分泌物を伴う粘膜の損傷が挙げられる。
【0046】
現在の処置は、電気焼灼、冷凍プローブ(cryprobe)を用いる凍結を含む。これらの処置は、しばしば局所的薬物および全身的薬物での処置を必要とする炎症、外傷治癒、潰瘍化および疼痛を引き起こす。
【0047】
本発明による処置は、本発明の処方物で浸漬した発泡体などの軟性膣内デバイスの膣内挿入を含む。この処方物は、ヒトパピローマウイルスの処置のために公知であるか、公知になる、任意の薬剤を含む。
【0048】
(G.陰部ヘルペスの処置)
陰部ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス2型および1型による、生殖器領域の皮膚および粘膜の感染である。症状としては、主に、外傷、痒み、ひりひりする痛み、紅斑、有痛性小胞、潰瘍化および赤暈が挙げられる。
【0049】
現在の処置は、経口アシクロビル(400mg、1日3回、7〜10日間)およびアシクロビルの投与、ファミシクロビルまたはバルアシクロビルの局所投与からなる。
【0050】
本発明による陰部ヘルペスの局所処置は、好ましくは、膣内デバイスに組み込まれた軟膏、ゲル、流体または散剤の膣内および経膣調製物の投与を包含する。膣内処方物および経膣処方物は、膣壁との接触を提供し、ここで膣内処方物および経膣処方物は、例えば、止痒性薬剤、皮膚軟化薬、および他の鎮静薬物と組み合わせた抗ウイルス剤を用いて上皮および粘膜のヘルペスによる外傷を処置する。単純ヘルペスの根絶のために、アシクロビル(200〜1200mg/日)、ファムシクロビル(100〜1200mg/日)またはファミシクロビル(100〜1200mg/日)のような抗ウイルス薬物が、経膣処方物および膣内処方物との組み合わせで、少なくとも7日間投与される。
【0051】
(II.感染の局所処置のための方法)
本発明の方法は、真菌、細菌、ウイルス、および寄生生物の感染および状態の処置に適切であり、この方法は、これらの状態の処置のために処方された薬物を含む膣内薬用デバイスを膣に挿入する工程を包含する。この薬物は、膣上皮もしくは膣粘膜に直接作用することによって、局所的に治療的活性であり得るか、または経膣的に子宮、子宮頚部、およびさらに全身循環へ輸送され得る。
【0052】
これら3つの処置のそれぞれについて、以下に記載されるように、薬物は別々に処方される。簡単には、膣内で活性な薬物は、膣上皮および膣粘膜に直接接着し、膣壁を介する薬物の輸送または移送を促進する成分を伴わずに直接作用するように処方される。子宮および/または全身循環への経膣送達のためには、膣粘膜を介する薬物の輸送および透過性を促進する添加剤が加えられる。
【0053】
膣内処置のための方法は、代表的に局所的な処置であり、この方法は、少なくとも粘膜接着剤(1つの薬物の膣壁への接着を促進するため)との組み合わせで薬物処方物を含むデバイスを提供することによって、膣上皮とこの薬物とを長期間、直接的に接触させる工程を包含する。
【0054】
経膣処置のための方法は、膣上部および子宮が、門脈型の循環または静脈性チャネルおよびリンパ性チャネルのいずれかによる、特異的な血流特徴を有し、このことが、膣から子宮および血液への薬理学的な薬剤の輸送および送達を可能にするという概念に基づいている。このことは、子宮へ直接送達され、そして子宮に蓄積される薬理学的な薬剤の、経口投与によって達せられ得るよりもより高い濃度を可能にする。この概念は、米国特許第6,086,909号(参考として本明細書に援用される)に記載されるように、いくつかの薬物を使用してウサギモデルで確認されている。このウサギは、薬物の経膣送達を研究するための古典的なモデルであり、ヒトへの推定が一般的に受け入れられている。
【0055】
最も特異的な経膣概念の実証は、米国特許第6,086,909号に記載のように、薬物ケトロラク(非ステロイド性非炎症性薬物)で達成されているが、適切に処方された場合、他の薬物も同様に、膣壁を介して輸送される。
【0056】
一般的に、本発明の方法は、膣の、真菌感染、ウイルス感染、細菌感染、または寄生生物感染の処置のための治療剤を、膣粘膜との接触を確実にする適切なデバイスに組み込まれた薬学的に受容可能な無毒のキャリア中に含む、薬用デバイスの膣内挿入を包含する。
【0057】
薬用デバイスは、必要に応じてかまたは処置レジメンによって、1日に1回、2回、または数回膣内に適用(すなわち、挿入)される。このデバイスは、代表的には、乾燥した形態または濡れた形態で提供されるか、または濡らした後に挿入され得る。
【0058】
本発明の方法は、薬物の経口投与または現在利用可能な膣内クリームまたは錠剤に対して、いくつかの利点を提供する。
【0059】
第一に、連続的な濃度の薬物が、膣上皮および粘膜へ、そして子宮または血液へ送達される。このことは、薬物のより高いバイオアベイラビリティーを提供する。第二に、消化器系を回避することによって、肝臓での薬物の初回通過代謝を減少させる。第三に、本発明のデバイスは、長期にわたる膣上皮よび膣粘膜への薬物の連続的かつ途切れない送達を可能にする薬物の連続的な補給場所(depot)を提供する。第四に、そして非常に重要なことには、高濃度の薬物の回避に起因して副作用が減少することである。
【0060】
(III.薬物送達デバイスおよび/またはシステム)
膣の薬物送達デバイスおよび/またはシステムは、膣感染または膣疾患の処置のために、膣上皮および膣粘膜への薬物の徐放性送達を提供する。送達系は、長期にわたる膣上皮および膣粘膜との接触を維持するのに十分な濃さのパスタ剤、クリーム、軟膏、マイクロカプセル、溶液、散剤、またはゲルの形態で薬物を含む、タンポン、タンポン様デバイス、膣リング、ペッサリー、カップ、膣リング、子宮頚部カップまたは膣スポンジなどのデバイスを含む。
【0061】
あるいは、薬物は、液体、薬物含有溶液、ローション、または生体接着性粒子(bioadhesive particle)の懸濁液に浸漬され、タンポンに適合するデバイスに成形されたタンポンもしくはタンポン様デバイス、スポンジ、坐剤、または他の吸着性物質のコーティングに組み込まれ得る。本発明のデバイスは、以下の第III.C.節により詳細に記載される。膣上皮および膣粘膜へ、または膣粘膜を介して経膣的に、薬物を効率的に送達する薬物送達系の任意の形態が、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0062】
本発明の説明を簡略化する目的であって、限定ではない、薬物送達のためのタンポンまたはタンポン様デバイス(例えば、坐剤)が本明細書中で以下に記載される。全ての効果的な送達系が、本発明の範囲内に含まれることが意図されることが理解される。
【0063】
(A.薬学的な薬剤)
膣内送達および経膣送達に適切な薬学的な薬剤は、本発明によるデバイスに処方され得る任意の薬物であり、この薬物は、真菌感染、ウイルス感染、細菌感染および寄生生物感染を処置するために適切である。
【0064】
本発明で使用するための薬学的な薬剤は、膣上皮、膣粘膜、または子宮上皮もしくは子宮頚部で活性である。薬学的な薬剤は、好ましくは、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、または抗寄生生物剤からなる群より選択される。本発明の組成物で使用するために適切な抗真菌性薬物の非限定的な例としては、ミコナゾール、テルコナゾール、イソコナゾール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール、エコナゾール、メトロニダゾール、クリンダマイシン、および5−フルオラシルが挙げられる。抗ウイルス薬物は、アシクロビル、AZT、ファムシクロビルおよびバルアシクロビルを含む。細菌性膣炎の処置のために適切な抗菌剤は、メトロニダゾール、クリンダマイシン、アンピシリン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリンおよび他の抗生物質である。Trichomonas vaginalisによって引き起こされるトリコモナス症の処置に適する抗トリコモナス剤は、メトリニダゾールである。
【0065】
(B.薬学的組成物および処方物)
所望の薬物放出を達成するために、すなわち、膣上皮および膣粘膜で直接的に作用させるか、または膣壁を介して子宮および全身循環に輸送するかのいずれかのために、活性成分は、薬学的に受容可能な賦形剤に組み込まれる。本発明の処方物中で使用される任意の賦形剤は、ヒトでの使用のために承認され、かつ膣での使用について容認可能である必要がある。経口での使用について承認された賦形剤は、膣での使用について非承認および/または不適であり得る。
【0066】
主な賦形剤は、ビヒクルまたはキャリアであり、薬物は、これらに対して低い親和性を有する。この観点において、親水性の薬物は、親油性のキャリアに組み込まれ、そして親油性の薬物は、親水性のキャリアに組み込まれる。
【0067】
親水性薬物と共に使用するための好ましい親油性キャリアとして、固形脂肪および/または半合成飽和脂肪酸グリセリド(特に、8〜18Cの炭素鎖を有するもの)が挙げられる。親油性キャリアの例は、SUPPOCIRE(登録商標)AS2および例えば、Gattefosse,Westwood,NJから購入可能な関連化合物である。
【0068】
相乗的に薬物送達を促進するための好ましい親水性キャリアとしては、例えば、Sigma/Aldrich,St.Louis,MOから購入可能なポリエチレングリコールまたはその混合物(例えば、PEG6000/PEG1500、もしくはPEG6000/PEG1500/PEG400、もしくはPEG6000/PEG400)が挙げられる。
【0069】
膣内送達のために、本発明の処方物は、好ましくは、放出された薬物を粘膜表面と緊密に長期間接触させるための粘膜接着性の薬剤を含む。粘膜接着性の薬剤は、好ましくは、アルギン酸、ペクチン、またはセルロース誘導体などのポリマーである。ヒドロキシプロピルメチルセルロース(METHOCEL(登録商標))は、本発明での使用に特に好ましい。
【0070】
経膣送達のために、本発明の処方物は、薬学的な薬剤、粘膜接着剤(5〜25重量%)に依存して、親油性キャリアまたは親水性キャリア(60〜90重量%)のいずれかを含み、そして薬物の子宮粘膜バリアを横切る輸送および/または透過性を増強するために、約5〜30重量%の透過性増強剤または吸収促進剤をさらに含む。好ましい吸収促進剤および透過性増強剤としては、非イオン性界面活性剤、胆汁酸塩、有機溶媒(特に、GattefosseからTRANSCUTOL(登録商標)として購入可能なエトキシジグリコール(10〜30重量%))、またはエステル交換した石油(例えば、Gattefosseから購入可能なLABRAFIL(登録商標)M 1944CS)が挙げられる。
【0071】
親水性薬物のための好ましい処方物は、約0.1〜10重量%の間の薬物、約60〜90重量%の親油性キャリア、約5〜25重量%の間の粘膜接着剤、および約5〜20重量%の間の吸収促進剤を含む。
【0072】
親水性の薬物を含む処方物を調製するための一般的な方法において、親油性キャリアは、加熱した容器中45〜50℃で融解される。粘膜接着性の薬物は、攪拌しながら、キャリアへ添加される。好ましい親水性薬物は、吸収促進剤に溶解され、薬物/吸収促進剤溶液は、キャリア/粘膜接着性の薬剤溶液へ添加される。最終的な処方物が、所望の大きさおよび形態の型へ注がれるか、または本発明のデバイスに組み込まれる。次にこれらは、4〜6℃の冷蔵庫に置かれる。
【0073】
親油性薬物のための好ましい処方物は、0.1〜10重量%の間の薬物、約50〜90重量%の親水性キャリア、約5〜20重量%の間の粘膜吸着性の薬剤、および約5〜25重量%の間の吸収促進剤を含む。後者は、経膣処方物にのみ添加される。
【0074】
親油性薬物を含む処方物を調製するための一般的な方法において、親水性キャリアは、使用される特定のPEGについて製造者によって推奨される適切な温度で加熱した容器中で融解される。粘膜接着性の薬剤は、攪拌しながらキャリアに添加される。好ましい親油性薬物は、吸収促進剤中に溶解され、そして薬物/吸収促進剤溶液は、キャリア/粘膜接着剤溶液へ添加される。最終処方物は、所望の大きさおよび型に注がれるか、または本発明のデバイスに組み込まれ得る、これらは次に、4〜6℃の冷蔵庫に置かれる。
【0075】
薬物は、徐放性に処方され得る。徐放性薬物送達系は、数時間以上にわたる薬物の膣への制御された放出が可能でなければならない。このことは、当該分野で公知のマイクロカプセル、マトリクスなどのような時限放出添加物の添加によって達成される。
【0076】
月経周期の間、膣のpHは変化する。従って、薬物放出系はさらに、吸収を高めるためにpHを安定化させる緩衝液を含有し得る。本発明のデバイスであるこの送達系は、月経血の存在下で、機能し得なければならないので、例えば、タンポン、タンポン様デバイス、発泡体デバイスなどの多孔性材料への吸収によって簡単に除去されるべきである。
【0077】
溶解されるか、または希釈され得る固相薬物キャリアは、月経血によって取り除かれ得る。結果として、本発明は、好ましくは、溶解されないかもしくは希釈されないデバイスまたはシステムを提供する。本発明のデバイスは、代表的には、タンポン、タンポン様デバイスリング、ペッサリー、カップ、または固体構造を有する発泡体であり、これらのデバイスへ、膣内処方物または経膣処方物が組み込まれ、そしてこれらから適時様式で長期にわたって放出される。この期間は、代表的には2〜24時間、好ましくは4〜8時間に限定され、この時間は、デバイスが所定の位置に置かれるのに、衛生的に受容可能な時間である。
【0078】
薬用膣内デバイスの利点として以下が挙げられる:1)汚物が増加しないこと;2)デバイスが月経血の存在に伴なう微生物の繁殖を促進しないこと;3)デバイスは洗浄可能または再使用可能であり得ること(例えば、膣リングまたはペッサリー);4)予測可能な量の連続的な送達。
【0079】
好ましい実施形態において、送達系は、徐放性薬物送達系であり得る。
【0080】
本発明の別の好ましい実施形態において、賦形剤は、約60〜90重量%の親油性キャリア、約5〜25重量%の粘膜接着剤、および約5〜20重量%の透過性増強剤を含む。
【0081】
本発明の別の好ましい実施形態において、賦形剤は、約60〜90重量%の親水性キャリア、約5〜25重量%の粘膜接着剤、および約5〜20重量%の透過性増強剤を含む。
【0082】
本発明のなお別の好ましい実施形態において、薬物送達系は、登録商標JERGENS(登録商標)ローションとして販売されている無芳香の標準的なローション処方物を含む。
【0083】
本発明のなお別の好ましい実施形態において、生体適合性の賦形剤としては、グリセリン、鉱油、ポリカーボフィル(polycarbophil)、カーボマー(carbomer)934Pまたは940、水素化パーム油、グリセリド、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、および精製水が挙げられる。
【0084】
本発明の別の好ましい実施形態において、薬物送達系は、1〜10%の親水性薬物、親油性キャリア、75%SUPPOCIRE(登録商標)AS2、10%のヒドロキシプロピルメチルセルロース、および15%TRANSCUTOL(登録商標)を含む膣坐剤である。坐剤は、独立したデバイスであっても、タンポンまたはタンポン様デバイスに組み込まれてもよい。
【0085】
本発明の別の好ましい実施形態において、薬物送達系は、1〜10%の親水性薬物、親油性キャリア、75%PEG6000/PEG1500/PEG400、10%のハイドロキシプロピルメチルセルロース、および15%のTRANSCUTOL(登録商標)を含む膣坐剤である。坐剤は、独立したデバイスであっても、タンポンまたはタンポン様デバイスに組み込まれてもよい。
【0086】
(C.膣内薬物送達のためのデバイス)
徐放性薬物送達系は、例えば、タンポン、タンポン様デバイス、膣リング、膣カップ、子宮頚部カップ、ペッサリー、膣スポンジ、生体接着性デバイスまたは微粒子形態の生体接着性デバイスの形態であり得る。薬物は、クリーム、ローション、泡、溶液、パスタ剤、軟膏、またはゲルとして、これらのデバイスへ組み込まれる。
【0087】
1つの実施形態において、本発明は、薬学的な薬剤を子宮へ送達するためのタンポンデバイスを提供し、これは、近位端および遠位端を有する吸着性膣タンポンを含む。遠位端のカップ型の多孔性発泡体部分は、子宮の頚部周りに適合し、そして頚部へ送達するための薬学的な薬剤を含有している。デバイスはまた、遠位に開口を有する軸方向の非吸着性チューブを備え得、このチューブは、血流を吸着性材料へ導入するために多孔性発泡体カップを介してタンポンへ伸びている。必要に応じて、タンポンデバイスに接続された回収用の紐またはテープも含まれる。吸着性膣タンポンは、上記薬物のいずれかを含むか、または薬物でコーティングされ、そして薬用タンポンとして個々の薬物または薬物の組み合わせを送達するために使用される。
【0088】
タンポンデバイスの別の実施形態において、遠位多孔性発泡体カップは、子宮頚部を囲むリムを有する。このリムは、高濃度の薬剤を含み、そして月経の間に頚部から滲出する直接的な血流から離れて配置される。
【0089】
タンポンデバイスの別の実施形態において、遠位多孔性発泡体カップは、子宮頚部を囲むリムを有する。このリムは、子宮頚部周りの膣円蓋領域へ伸びる指(finger)を有し、そして指の先端(tip)は、高濃度の薬剤を含み、そして直接的な月経血流からは、離れて配置される。
【0090】
タンポンデバイスの別の実施形態において、遠位多孔性発泡体部分は、匙(scoop)形状であり、これは子宮頚部を部分的に囲むのみである。この多孔性発泡体の匙は、ペン先様(nib−like)形状を有し、これは、ペン先様形態自体が、膣円蓋後部に埋め込まれるように設計されている。多孔性発泡体状の匙は、多孔性発泡体状の匙全長に沿って膣壁へ薬物を送達するように設計されている。
【0091】
別の実施形態において、タンポンデバイスは、薄くて軟らかい非多孔性の材料(例えばプラスチックフィルムまたはコーティングされたガーゼ)中に包皮される。非多孔性の材料は、吸着性のタンポン材料をスカートのように囲み、そして膣環境に接触すると、傘のように開く。理想的には、体温で融解するワックス様キャリア中に懸濁された薬物群は、包皮されたタンポンを囲む。膣液または月経流との接触が、タンポンを膨潤させ、スカートを傘のように開かせ、そして膣壁を強く圧迫し、薬物がタンポンへ吸着されるのを効率的に防ぎながら、薬物を膣粘膜と接触させる。
【0092】
タンポンデバイスの別の実施形態において、子宮頚部に接触するタンポンの遠位繊維は子宮頚部組織への薬剤の送達のために高濃度の薬学的な薬剤を含む。
【0093】
タンポンデバイスの別の実施形態において、タンポンデバイスは、穿孔を有する外部チューブを有し、この外部チューブは、軸チューブと同心である。このデバイスは、遠位多孔性発泡体部分を有し、ここでその脱水状態は、外部チューブの周りにぴったりである。袋(bladder)は、多孔性発泡体の近位に配置され、液体の薬学的な薬剤で満たされている。袋は、外部チューブに接続されている。外側の包皮(sheath)はタンポンを覆う。この包皮は、袋から遠位の環状構造を有し、その結果、包皮遠位端を通るタンポンの配置によって、袋内の液体が、孔のある外部チューブを通って遠位に押し出され、多孔性発泡体へ入れられる。。
【0094】
タンポンデバイスの別の実施形態において、タンポンデバイスは、遠位端の周りの環状送達組成物を有する。この組成物は、薬物の送達のために膣上皮と接触する。軸方向の非吸着性チューブは、遠位で開口し、血流を多孔性発泡体に対して近位の吸着性材料へ導入するためにタンポンへ伸びている。環状組成物は、坐剤、発泡体、微粒子、パスタ剤、またはゲルであり得る。
【0095】
本発明の実施形態は、標準的な長さのタンポンデバイスを含んでもよいし、膣壁もしくは子宮頚部へ近接または接触するタンポンデバイスの位置付けを容易にするために標準的なタンポンよりも長くても、短くてもよい。
【0096】
本発明の特定のデバイス実施形態は、図1〜19により詳細に記載されている。図1および2は、膣、子宮および他の器官の解剖学的配置を示す。図3〜19は、膣へ挿入される種々のデバイスを示す。
【0097】
図1は、子宮2および膣8を含む女性生殖器官の一部の直立方向での断面図である。
【0098】
図2は、その側面の断面図である。子宮2は、子宮4を囲み、そして子宮頚管または子宮口6を介して子宮頚部5で開いている筋肉器官である。膣8は、小陰唇12および大陰唇14から子宮頚部5へ導く筋肉管10によって規定される。
【0099】
図3は、薬物が、膣血管系およびリンパ系によって膣壁10へ膣内導入されるか、または子宮2経膣導入される、膣8中の薬物送達系16の配置を示す図1の断面図である。
【0100】
今から言及する図4〜12は、本発明に従って膣感染を処置するための薬物を送達するのに使用され得るタンポン様デバイスの種々の実施形態を示す。タンポン様デバイスが使用される場合、このデバイスに薬物を組み込み得る多数の方法が存在する。例えば、薬物は、デバイス先端中のゲル様生体接着性リザーバへ組み込まれ得る。あるいは、薬物は、タンポン先端に位置付けられた粉末材料の形態であり得る。例えば、この薬物を薬学的に受容可能なキャリア中に溶解し、そしてタンポン繊維へ薬物溶液を吸着させることによって、この薬物はまた、タンポンの先端において線維に吸着され得る。薬物はまた、タンポン先端へ付与されるコーティング材料中に溶解され得る。この配置は、デバイスの上部からの連続的な薬物送達、およびタンポンまたはタンポン様デバイスの下部多孔性部分において分泌物または月経血の吸収を可能にする。あるいは、この薬物は、タンポン先端に連結して配置される挿入可能な坐剤へ組み込み得る。
【0101】
タンポン様デバイスは、薬物送達を改善するように構築され得る。例えば、タンポンは、後部膣円蓋および恥骨結合の領域に適合するように形成され、そして薬物送達のための最大表面積の接触を有するまで開くように構築され得る。薬物が、デバイス表面のリザーバ中に存在する場合、デバイスの形状は、最も推測可能な薬物放出特性のための膣粘膜方向へリザーバを維持できるようであるはずである。
【0102】
タンポンデバイスはまた、種々の吸収プロフィールを有するように構築され得る。例えば、タンポンデバイスの先端の薬物領域は、タンポンの吸収部分へ下がるのとは反対に、薬物を組織へ拡散させるために、より近位領域の薬物領域とは異なり得る。あるいは、薬物組成物が洗い流す月経流を最小にするために、子宮頚部周りの最初の数センチ程度に非吸着性のチャネルが存在し得る。
【0103】
タンポンデバイスからの薬物の放出は、タンポンデバイスの代表的な使用期間(通常、1〜8時間)にわたって、薬物の適切な子宮濃度をタイミングよく提供すべきである。
【0104】
図4は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第一の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。タンポンデバイス22は、繊維状材料(例えば、コットン)から構成される吸着性円筒状タンポン24を備え、その遠位端26の周りに環状の送達組成物28を有する。タンポンデバイス22は、環状送達組成物28を備え、環状送達組成物は、環状送達組成物28が接触している膣表面を介する送達のために膣8および後部膣円蓋20の上部上皮18に対して、タンポンデバイス22の遠位端26の周りで支持されている。環状組成物28は、適切な送達成分から構成される、環状の坐剤、発泡体、パスタ剤、またはゲルであり得る。子宮分泌物は、タンポン24によって吸収され、処置組成物を持ち去るのを防ぐ。
【0105】
図5は、子宮頚部5に隣接する膣領域の本発明に従うタンポン薬物送達系の第二の実施形態を伴なう断面図である。本実施形態において、タンポンデバイス32は、子宮口から分泌物を吸収するための吸収性円筒状タンポン36(繊維(例えば、コットン)から構成される)へ月経分泌物を送達するための、子宮口6と連絡する非多孔性のチューブ34を備える。チューブ34は、分泌物と環状薬物送達組成物38との接触を防ぐ。
【0106】
図6は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第三の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。図6において、タンポンデバイス42は、遠位多孔性発泡体部分43を備え、この部分は、膨張状態にあるカップ型である。多孔性発泡部分43の中心は、非多孔性チューブ44であり、これは血流を、多孔性発泡体部分43に隣接する吸収性タンポン45へ導く。多孔性発泡体は、好ましくは軟らかく軽量で、生理学的に不活性な、例えば、米国特許第4,309,997号に記載のようなポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルの発泡体材料、または米国特許第5,201,326号(両方とも参考として本明細書中で援用される)に記載のようなコラーゲンなどの他の材料である。軸チューブは、好ましくはゴムまたはプラスチックなどの吸収性の生理学的に不活性な材料であり、その内面に抗凝固剤をコーティングし得る。チューブ44の近位端46は、タンポンデバイス42の除去のための紐48が結ばれ得るプラスチックループ47を有する。カップ型多孔性発泡体部分43は、子宮2の頚部5の周りに適合し、そして子宮頚部組織へ送達され得る薬剤を含む。
【0107】
図7は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第四の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。図7において、タンポンデバイス52は、遠位多孔性カップ54および近位吸収タンポン56を備える。多孔性発泡体カップ54は、子宮頚部5を囲みかつ高濃度の薬物を含むリム58を有する。多孔性発泡体カップ54のリム58領域は、直接的な血流からは離れている。タンポンデバイス52は、タンポンデバイス52を除去するための紐59を備える。図7Aは、図7において7Aで標識された矢印によって示された方向で取った図7に示された実施形態の断面図である。図7Aに示されるように、リム58領域は、高濃度の薬物を含有するリングを形成する。あるいは、図8に示されるように、子宮頚部5付近の環状先端領域59のみでなく、多孔性発泡体カップ55全体が、薬物を含有し得る。
【0108】
図9は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第五の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。図9において、タンポンデバイス62は、近位吸収性タンポン64および溶解性坐剤または液剤で満たされたゲルカプセル67を備える遠位部分66を備える。溶解または液体の放出の前に、薬剤は「ドーナツ」形状を有し、血液がタンポン64の中心を通るのを可能にする。タンポンデバイス62は、タンポンデバイス62を取り除くためにタンポン64に取りつけられている紐68を備える。図9Aは、図9において、9Aで標識された矢印によって示される方向で取られた、図9に示される実施形態の断面図であり、坐剤またはゲルカプセル67で満たされた薬剤のドーナツ形状を例示している。
【0109】
図10は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第六の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。図10において、タンポンデバイス72は、子宮頚部5の周りの膣円蓋領域20へ伸びる「指(finger)」76を有するカップ形状の多孔性発泡体遠位部分74を備える。指76の先端は、高濃度の薬物を含み、直接的な血流もしくは血液のような分泌物から離れた領域へ薬物を送達し得るか、または分泌物は、カップ形状の多孔性発泡体の遠位部分74に隣接する吸収タンポン78へ移動する。タンポンデバイス72は、タンポンデバイス72の除去のための紐79を備える。図10Aは、多孔性発泡体カップ74の側面図であり、そして子宮頚部5の周りの膣円蓋領域20へ伸びる指76を示す(図10)。
【0110】
環状形態を有する薬物送達デバイスの特徴は、円筒の周りに位置付けられ、そして膣壁上皮と接触する液体または半固体の薬物の送達デバイスによって形成される形態のおよその記載のみであり、膣上皮および子宮頚部外面に一致する全ての形態が、用語「環状」内に含まれ、かつ用語「環状」によって示されることが意図されることが、当業者には容易に明らかである。さらに、用語「環状」の使用によって、本発明は、全子宮頚部(すなわち、360度)を囲むようなデバイスの使用に限定されない。360度よりも小さな角度ではあるが、十分な量の薬物を送達するのに膣上皮と十分に接触しているデバイスは、本発明の範囲内である。
【0111】
環状薬物送達組成物(図4または5)は、液体または体温の存在下で膨張し、タンポン22、32と膣上皮18との間隙を完全に満たすような吸着性の材料であり得る。
【0112】
図11は、全子宮頚部を完全に囲まない環状形状を有するような薬物送達デバイスを例示する。図11は、匙形状の多孔性発泡体部分85を組み込んだタンポンデバイス80の第七の実施形態の配置を示す図2を例示する。図12は、タンポンデバイス80の側面図であり、図13は、タンポンデバイス80の正面図である。匙形状の多孔性発泡体部分85は、環状の形状であるが、子宮頚部5を完全に囲んでいない。代わりに、匙形状の多孔性発泡体部分は、ペン先形状の先端部81を有し、ペン先形状の先端は、後部膣円蓋20へ埋め込まれるように設計されている。匙形状の多孔性発泡体部分85は、匙形状の多孔性発泡体部分85の全長に沿って膣壁へ薬物を送達するように設計されている。
【0113】
図14は、本発明に従うタンポン薬物送達系の第八の実施形態による子宮頚部5に隣接する膣領域の断面図である。図14において、タンポンデバイス82は、吸収タンポン84を備える。タンポン84の部分86(子宮頚部5に存在する)は、高濃度の薬剤を含有する。繊維が液体を吸収するので、タンポン84は、子宮頚部5の周りに膨張し、そして薬剤を組織へ送達する。この領域で繊維がより吸収性になるのにともなって、タンポン84の近位部分へ血液が、吸い上げられる。タンポンデバイス82は、タンポンデバイス82を取り除くための紐88を備える。
【0114】
本発明のタンポン系の挿入および保存を補助する適切な円筒状カートリッジ容器または挿入用チューブは、タンポン構築の当業者には明らかである。例は、米国特許第4,3178,447号、同第3,884,233号、および同第3,902,493号(参考として本明細書中で援用される)に記載される。
【0115】
一般的な実施では、本明細書中で記載されるような薬物送達タンポンデバイスは、膣へ配置され、そして挿入用チューブが取り除かれる。タンポンデバイスは、膣内壁に接触し、ここで粘膜接着剤は、デバイスから膣壁へ放出された薬剤の接着を容易にし、ここでこの薬物が治療的に有効である。経膣送達のために、透過性増強剤および粘膜接着剤は、薬物の膣粘膜への接着性および/または薬物の局所的血管系への吸収を容易にするように作用する。このことは、より高濃度の薬物が子宮筋へ送達されることをもたらし、子宮筋において、薬物は、膣感染もしくは子宮感染または子宮の状態を処置するように作用する。
【0116】
図15は、子宮頚部5に隣接する膣領域の本発明に従うタンポン薬物送達系の別の実施形態を伴なう断面図である。図15において、タンポンデバイス92は、遠位多孔性発泡体部分93を備え、この遠位多孔性発泡体部分は、その脱水され包皮された状態(図16)において、穿孔した外部チューブ94でぴったり取り囲まれている。穿孔した外部チューブ94は、近位に配置された袋96へ接続され、例えば、これは液体の薬剤で満たされる。穿孔した外部チューブ94内には、同心の内部チューブ95があり、これは多孔性発泡体部分93に隣接する吸収体タンポン94へと血液が流れるための経路を提供する。挿入前には、タンポンデバイス92が配置され、包皮98が袋96を超えて移動するときに、薬物が穿孔した外部チューブ96を通って多孔性発泡体部分93へ、(101に見られるように)押し出されるように、多孔性発泡体部分93と袋96との間の部位99でくびれを付けた包皮98の中にタンポンデバイス92は、包まれている(図17)。タンポンデバイス92は、タンポンデバイス92を取り除くための紐102を備えている。
【0117】
図18Aおよび18Bは、スカートおよび傘のような設計の代替的なタンポン様デバイスを示す。ここで、使用のためにパッケージングされたタンポンは、スカート様様式(110)でタンポンの近位端に取り付けられた、非多孔性ガーゼ様材料中に包皮され、バンドがこのデバイスを囲んでおり、このバンドは、SUPPOCIRE(登録商標)、PEGまたは別のキャリア構成中に処方された薬物を含み、そして意図される薬物送達が、膣内であるかまたは経膣であるかによって、さらに粘膜接着および/または吸収促進剤を含む。スカートおよび薬剤を含むタンポンは、膣挿入のために使用される標準的なボール紙デバイス(112)へ適合する。タンポンが膣へ挿入される場合に、スカート110は、傘のような様式で広がる。広がった傘は、薬物添加表面バンドを膣粘膜に対して押し、タンポンが膣の水分、分泌物および月経流を吸収するにつれて、タンポンは膨潤してタンポンの外表面が粘膜表面に対してぴったりと保持される。スカートは、代表的には、食物の貯蔵に使用される粘着性のラップまたはバッグに類似のプラスチック製フィルムで作製されるが、任意の薄い柔軟な非多孔性材料(例えば、布もしくはガーゼ、プラスチック、または軟らかいオーガンザ、チュール地もしくはコットンなどの布製もしくはプラスチック製の網状材料(コーティングによって非多孔性であるものを含む)であり得る。任意の他の適切な材料が、スカート材料として使用され得る。
【0118】
図19は、先細の先端を有する代表的なプラスチックの挿入器の設計(左)を示す。これは、包皮されたタンポンデバイスに容易に使用可能である。右のボール紙の挿入器は、包皮および薬物を取り外すようではない広く開口した先端を有する。ボール紙のアプリケーターは、種々のサイズが利用可能であり、現在のタンポンの構成に適合させることを容易に達成させる。
【0119】
本発明に適切な徐放性薬物送達系の別の例は、膣リングである。膣リングは、通常、送達される薬物を含有するエラストマーの別の層によってコーティングされた不活性なエラストマーのリングから構成される。リングは、容易に挿入され、最高で7日間までの所望の期間所定の場所に置かれ得、次いで使用者によって除かれ得る。リングは、薬物を含む固体もしくは中空体であっても、リングから薬物を放出する多孔性材料であってもよい。リングは、薬物を含まない第三の外部速度制御エラストマー層を必要に応じて含み得る。第三のリングは、二重放出リングのための第二の薬物を必要に応じて含み得る。薬物は、シリコンエラストマーリング全体で、ポリエチレングリコールへ組み込まれて、送達される薬物のリザーバとして作用し得る。
【0120】
ペッサリー、子宮頚部カップ、錠剤および坐剤は、本発明に使用され得る薬物送達系の他の例である。これらの系は、膣避妊薬の送達のために使用され、そして文献に頻繁に記載されている。
【0121】
送達系の別の例は、膣スポンジである。所望の薬学的な薬剤は、文献に記載されるような、薬物を含まない円筒状のポリウレタン膣スポンジにコーティングされる、シリコンマトリクスに組み込まれ得る。
【0122】
生体接着性錠剤は、別の薬物送達系である。これらの生体接着性の系は、ヒドロキシプロピルセルロースおよびポリアクリル酸を使用する。これらは、一旦適切な処方で配置されると、最大5日間薬物を放出する。本発明の錠剤は、膣壁と錠剤表面との間で最大の接触が達せられるように、坐剤またはタンポンの形態を有する。
【0123】
生体接着性微粒子は、本発明での使用に適するなお別の薬物送達系を構成する。この系は、多相の液体または半液体の調製物であり、大部分の現行の坐剤処方物は漏出するが、これは、膣からの漏出がない。この物質は、膣壁へ固着し、そして数時間の間にわたって薬物を放出する。これらの系の多くは、米国特許第4,756,907号(参考として本明細書中に援用される)のように、鼻での使用のために設計されたが、膣粘膜においても有利に使用され得る。この系は、活性な薬物および薬物の取り込みを高めるための界面活性剤を含むミクロスフェアを含み得る。この微粒子は、10〜100pmの直径を有し、そしてデンプン、ゼラチン、アルブミン、コラーゲン、またはデキストランから、当該分野で公知の方法によって調製され得る。
【0124】
薬物はまた、クリーム、ローション、泡、パスタ剤、軟膏、およびゲルに組み込まれ得、アプリケーターを使用して膣へ適用され得る。薬剤を、クリーム形態、ローション形態、泡形態、パスタ剤形態、軟膏形態およびゲル形態に調製するためのプロセスは、上記に議論されており、そして文献全体にわたって見出され得る。適切な系の例は、グリセロール、セラミド、鉱油、ワセリン、パラベン、芳香剤および商標JERGENS(登録商標)(Andrew Jergens Co.、Cincinnati、OH)下で市販されている製品のような水を含む、標準的な無香性のローション処方物である。この処方物の使用は、エストラジオールおよびプロゲステロンの経皮送達について、Abstract No.97.051、North American Menopause Society、Boston,MA,Sept.(1997)(参考として本明細書中に援用される)に記載された。
【0125】
本発明の組成物での使用のために適切な無毒性の薬学的に受容可能な賦形剤は、薬学的処方物の当業者には明らかであり、REMINGTON’S Pharmaceutical Sciences、第19版、A.R.Gennaro編(1995)に例が記載されている。適切なキャリアの選択は、所望される特定の膣投薬形態の正確な性質(例えば、活性成分が、クリームに処方されたか、ローションに処方されたか、泡に処方されたか、軟膏に処方されたか、パスタ剤に処方されたか、溶液に処方されたか、またはゲルに処方されたかどうか)および活性成分の同一性に依存する。
【0126】
上記組成物は、代表的には、真菌感染、ウイルス感染、細菌感染または寄生生物感染の処置のための1つのみの薬学的に活性な薬剤を含むが、このような組成物は、さらに他の薬学的な薬剤またはその組み合わせ(例えば、鎮痛剤、かゆみ止め、コルチコステロイドおよび主薬の治療効果を高め得る他の薬剤)を含み得る。
【0127】
実際に、本発明の薬物送達系は、膣感染または子宮感染の症状が発症したら適用される。代表的には、処置は、数時間から最大14日間まで続けられるか、または必要である場合、膣および子宮の痛みのある感染を緩和および予防するために続けられる。
【0128】
本発明の他の特徴は、本発明の例示のために提供され、かつ本発明を限定することを意図しない以下の例示的な実施形態の説明の間に明らかになる。
【0129】
(実施例1)
(経膣送達のための薬物含有膣タンポン様デバイスの調製)
本実施例は、アモキシシリンの経膣送達のためのタンポンの調製プロセスを記載する。
【0130】
アモキシシリン(250mg)をSigma/Aldrich、St.Louis、MOから入手し、放射標識した3Hアモキシシリン(4〜7μCi)と混合した。膣坐剤を、それぞれの使用の24時間前に処方し、そして調製した。
【0131】
アモキシシリン処方物のための3つの基本成分は、Gattefosse、Westwood、NJから入手した親油性キャリアSUPPOCIRE(登録商標)AS2(75重量%);粘膜接着性ヒドロキシプロピルメチルセルロース(例えば、METHOCEL(登録商標)K、HPMC K15M)(Dow Chemical、Midland、MIから入手)(10重量%);およびGattefosseから入手した透過性増強剤TRANSCUTOL(登録商標)(15重量%)であった。これらの成分を、示された量の割合で混合した。8個の坐剤を作製するために、4.5gのSUPPOCIRE、600mgのHPMC、900mgのTRANSCUTOL、計算した用量の薬物(250mg/坐剤)、その標識された対応物を秤量した。SUPPOCIREを、50℃の水中に吊り下げ、使い捨て可能な100mLのポリプロピレンビーカー中で融解した。この溶体を、完全に融解するまで攪拌した。次にHPMCとTRANSCUTOLとを加えて、混合した。最後に、非標識の薬物および放射標識した薬物を、温かい溶液に添加した。温かい混合物を、迅速にTYGON(登録商標)チュービング(Fisher Scientific、Pittsburgh、PAから入手可能)型(2×0.5cm寸法)に注ぎ、このチュービングを氷冷したガラスの厚板に直立状態で保った。坐剤を、使用まで冷蔵庫で保存した。坐剤を、各実験前に秤量し、実際の薬物用量を決定した。
【0132】
次いで、調製された坐剤を、本発明に従って、薬物が徐放性様式で坐剤の先端から放出されるように膣タンポンへ組み込んだ。
【0133】
代替的な配置において、タンポンを、250mgのアンピシリンを含む処方物中に浸し、乾燥させ、使用までカートン製挿入器により保護した。
【0134】
(実施例2)
(膣内適用のためのメトロニダゾール含有ゲルの調製)
本実施例は、トリコモナス症の処置のための膣内処方物の調製を記載する。
【0135】
250mLの等張な生理食塩水を、80℃まで加熱し、1.5gのMETHOCEL(登録商標)を攪拌しながら添加した。生じた混合物を、室温で2時間、静置させた。次に、150mgのメトロニダゾールを、250mgのクリンダマイシンと一緒に混合し、10mgのTween80を添加した。混合物を攪拌し、そして500mLの総容量になるのに十分な量の等張生理食塩水をゲルに添加した。全ての成分を、完全に混合し、ゲルが形成されるまで静置させた。
【0136】
膣壁と接触した際に孔を介して放出する、多孔性膣スポンジにゲルを組み込んだ。
【0137】
(実施例3)
(膣内適用のためのアシクロビル含有ローションの調製)
アシクロビル(50mg/1ml)を、Sigma/Aldrich、St.Louis、MO.から入手し、1mlのJERGENS(登録商標)の標準的な無香性ローションへ添加した。このローションを、膣内送達のためのタンポンに組み込んだ。
【0138】
(実施例4)
(膣内適用のためのメトロニダゾール含有ゲルの調製)
メトロニダゾール(7.5mg/ゲル1g)を、Sigma/Aldrich、St.Louis、MO.から入手し、以下の成分を含むゲル1gへ添加した:グリセリン、メチルパラベンおよびプロピルパラベン、鉱油、ポリカーボフィル、カーボマー940 934P、プロピレングリコール、水素化パーム油、グリセリド、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、エデト酸二ナトリウム(edelate disodium)、および精製水。このゲルを、膣タンポンへ組み込んだ。
【0139】
(実施例5)
(膣坐剤の調製)
膣坐剤を、以下の薬物各1つを示された用量で膣内投与するために、調製する:ミコナゾール(100mg)、テルコナゾール(80mg)、イソコナゾール(80mg)、フェンチコナゾール(100mg)、フルコナゾール(150mg)、ケトコナゾール(200mg)、クロトリマゾール(100〜500mg)、ブトコナゾール(2%)、エコナゾール、メトロニダゾール(150μg)、クリンダマイシン(100mg)、5−フルオラシル(5−fluoracil)(50mg)、アシクロビル(400mg)、AZTまたはファモヴィル(famovir)(250mg)。
【0140】
薬物坐剤の調製の全ての工程は、放射標識した化合物を使用せず、そしてアンピシリンの代わりに示された量の薬物を使用する以外は、実施例1の工程と同じである。
【0141】
所望の用量を送達するために必要な膣投薬形態の量は、もちろん、組成物中の活性成分の濃度に依存する。本発明の組成物の膣投与のための治療的投薬量の範囲は、患者の大きさ、症状の重篤度、および医者によって指示されたレジメンによって変化する。
【0142】
(実施例6)
(カンジダ症の処置のための膣薬物添加タンポンの調製)
タンポンまたは他の膣デバイスを、ヒドロキシメチルセルロース、親油性キャリア、所望である場合には、吸収促進剤をも含む膣内処方物を組み込むことによって、調製する。この処方物は、ブトコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、チオコナゾール、テルコナゾール、ナイスタチン、イトラコナゾール、クロトリマゾールまたはミコナゾールから選択され、クリーム、軟膏、散剤、溶液、懸濁液、ゲル、泡またはエマルジョンとして処方され、そしてタンポンを組み立てる前か、または予め組み立てたタンポンを、溶液、懸濁液、エマルジョン、もしくは他の流体調製物中に浸漬する前のいずれかで、材料に添加される抗真菌剤を含む。
【0143】
膣タンポンによって投与される用量が、Monistat(ミコナゾール)についてPDRで示された用量と少なくとも同じ多さ(600mg)であり、かつ用量が直線的な様式で膣粘膜に送達されることを確実にするように、薬物の量は、0.1mgと2000mgとの間である。
【0144】
本発明を種々の好ましい実施形態に関して記載してきたが、種々の改変、置換、省略、および付加が、本発明の精神から逸脱することなしになされ得ることが、当業者に明らかである。従って、本発明の範囲が、上記特許請求の範囲の範囲によってのみ制限されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、垂直方向の子宮および膣を含む女性生殖器部分の断面図である。
【図2】
図2は、子宮および膣を含む女性生殖器部分の断面の側面図である。
【図3】
図3は、本発明による薬物送達システムの膣デバイスの配置を示している図1を示す。
【図4】
図4は、環状の送達組成物を組み込んだタンポンデバイスの配置を示す子宮頚部に近接する膣領域の断面の側面図である。
【図5】
図5は、本発明に従うタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。
【図6】
図6は、遠位多孔性発泡体切片を組み込んだタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。
【図7】
図7は、遠位多孔性発泡体カップを組み込んだタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。図7Aは、図7中で7Aを付した矢印によって示される方向で取った、図7に示される実施形態の断面図である。
【図8】
図8は、図7に示された配置に対する代替的な配置である。ここで、薬剤は、多孔性発泡体カップ全体に含まれる。
【図9】
図9は、遠位坐剤またはゲル状カプセルを組み込んだタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。図9Aは、図9中で9Aを付した矢印によって示される方向で取った、図9に示される実施形態の断面図である。
【図10】
図10は、「指(finger)」を有する遠位発泡体カップを組み込んだタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。図10Aは、遠位多孔性発泡体カップの側面図である。
【図11】
図11は、匙形態の遠位多孔性発泡体切片を組み込んだタンポンデバイスの配置を示している図2を示す。
【図12】
図12は、図11に示される実施形態の側面図である。
【図13】
図13は、図11に示される実施形態の正面図である。
【図14】
図14は、濃縮された薬剤を含有する遠位線維を組み込んだタンポン様デバイスの配置を示している図2を示す。
【図15】
図15は、遠位開口を有する非吸着性の管を組み込んだタンポン様デバイスの配置を示している図2を示す。
【図16】
図16は、脱水され、鞘に収められた状態の図15のタンポン薬物送達システムである。
【図17】
図17は、タンポンの配置を示している図16のタンポン薬物送達システムである。
【図18】
図18Aおよび図18Bは、スカート状の設計および傘状の設計の鞘に収められたタンポンのいくつかの構成を、ボール紙のアプリケーターの中および外の両方について、薬剤ありおよびなしで、使用後のデバイス外観をシュミレートするように広がった形態で示す。
【図19】
図19は、現在販売されている、異なるサイズおよびスタイルのタンポン挿入器を示す。右側のボール紙の管状挿入器が図18の設計に最も適している。
Claims (20)
- 膣または子宮の真菌感染、細菌感染、ウイルス感染、または寄生生物感染に罹患しているヒト女性を処置するための方法であって、該方法は、該女性の膣上皮と、薬学的な薬剤および薬学的に受容可能な無毒の賦形剤を含む、膣内組成物または経膣組成物を添加した膣内デバイスとを接触させる工程を包含し、
ここで、該薬学的な薬剤は、抗真菌剤、殺寄生生物剤、抗菌剤、抗ウイルス剤および殺トリコモナス剤からなる群より選択され;
ここで、該賦形剤は、親油性キャリアまたは親水性キャリア、および膣内組成物のための粘膜接着剤を含み、ここで該賦形剤は親油性キャリアまたは親水性キャリア、粘膜接着剤および透過性増強剤または吸収促進剤を含み;そして
ここで膣上皮へ適用される該組成物の量は、治療有効用量の薬学的な薬剤が、該女性の膣粘膜もしくは膣上皮へ膣内送達されるか、または該女性の子宮、子宮頚部または子宮筋へ経膣送達されるのに十分な量である、方法。 - 請求項1に記載の方法であって、ここで、前記抗真菌剤が、ブトコナゾール、フルコナゾール、ケトコナゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、チオコナゾール、テルコナゾール、ナイスタチン、クロトリマゾール、ミコナゾール、およびイトラコナゾールからなる群より選択され;
ここで、前記抗菌剤が、メトロニダゾール、クリンダマイシン、テトラマイシン、エリスロマイシン、ドキシサイクリン、ルメフロキサシン、ノルフロキサシン、アフロキサム、シプロフラキシン、アジトロマイシン、セフロトキシム、およびドキシサイクリンからなる群より選択され;
ここで、前記選択された殺寄生生物剤が、メトロニダゾールおよびクロトリマゾールであり;そして
ここで前記抗ウイルス剤が、アシクロビルまたはAZTである、方法。 - 請求項1に記載の方法であって、ここで前記薬剤の送達のための前記デバイスが、薬用タンポンデバイス、薬用膣リング、薬用膣タンポン様デバイス、薬用膣ペッサリー、薬用膣スポンジ、および薬用膣カップからなる群より選択され、ここで該薬剤は、該デバイスに、クリーム、ローション、泡、パスタ剤、軟膏、溶液、またはゲルとして組み込まれる、方法。
- 請求項4に記載の方法であって、ここで前記薬物送達系が、徐放性薬物送達系である、方法。
- 請求項1に記載の方法であって、ここで前記賦形剤が、親油性キャリアまたは疎水性キャリアを含む、方法。
- 請求項3に記載の方法であって、ここで前記デバイスが、請求項2に記載の薬学的な薬剤、またはその組み合わせのいずれかを含む、薬用膣タンポンまたはタンポン様デバイスである、方法。
- 前記薬学的な薬剤が、ケトコナゾールである、請求項6に記載の方法。
- 前記薬学的な薬剤が、ナイスタチンである、請求項6に記載の方法。
- 前記薬学的な薬剤が、メトロニダゾールである、請求項6に記載の方法。
- 前記薬学的な薬剤が、クリンダマイシンである、請求項6に記載の方法。
- 前記薬学的な薬剤が、アシクロビルである、請求項6に記載の方法。
- 真菌感染、ウイルス感染、細菌感染または寄生生物感染の処置のためにヒト女性に膣内送達または経膣送達するための単位投薬形態の、薬学的に受容可能な組成物であって:
該組成物は、ミコナゾール、テルコナゾール、イソコナゾール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、ナイスタチン、ケトコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール、エコナゾール、メトロニダゾール、クリンダマイシン、5−フルオラシル、アシクロビル、AZT、ファモビル、ペニシリン、テトラサイクリン、エリスロマイシンからなる群より選択される、有効量の薬学的な薬剤と該薬剤のための薬学的に受容可能な無毒なキャリアとの組み合わせから実質的になり、
該組成物は、膣デバイスへ組み込まれる膣坐剤、生体接着性錠剤、生体接着性微粒子、クリーム、ローション、泡、軟膏、パスタ剤、溶液、およびゲルとして処方される、薬学的に受容可能な組成物。 - 請求項12に記載の組成物であって、ここで該組成物は、膣内送達のための親油性キャリアまたは疎水性キャリアおよび粘膜接着剤を含み、経膣送達のための親油性キャリアまたは疎水性キャリア、粘膜接着剤および透過性増強剤または吸収促進剤を含む、組成物。
- 請求項13に記載の組成物であって、前記親油性キャリアが、8〜18の炭素原子を有する飽和脂肪酸の半合成グリセリドであり、ここで、前記疎水性キャリアが、400〜6000の分子量のポリエチレングリコールであり、ここで前記粘膜接着剤が、アルギン酸、ペクチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースであり;そして
ここで前記透過性増強剤または吸収促進剤が、非イオン性界面活性剤、胆汁酸塩またはエトキシグリコールである、組成物。 - 請求項14に記載の組成物であって、該組成物が、約0.1〜約10重量%の抗真菌剤、約60〜90重量%のポリエチレングリコール、および約5〜約20%のヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、組成物。
- 抗真菌性、抗ウイルス性、抗菌性または抗寄生生物性の薬学的な薬剤を女性の膣または子宮へ、膣内送達もしくは経膣送達するためのデバイスであって、ここで該デバイスは、クリーム、ローション、泡、軟膏、溶液、またはゲルとして処方された該薬学的な薬剤を含む、タンポン、タンポン様デバイス、膣リング、膣ペッサリー、膣カップ、膣錠剤、膣坐剤、膣スポンジ、膣生体接着性錠剤、膣生体接着性微粒子である、デバイス。
- 請求項16に記載のデバイスであって、ここで該デバイスは、ミコナゾール、テルコナゾール、イソコナゾール、フェンチコナゾール、フルコナゾール、ナイスタチン、ケトコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール、エコナゾールおよびメトロニダゾールからなる群より選択される、抗真菌剤を組み込むタンポンまたはタンポン様デバイスである、デバイス。
- 請求項17に記載のデバイスであって、ここで前記抗真菌剤が、クリーム、軟膏またはゲルとして処方される、デバイス。
- 請求項18に記載のデバイスであって、ここで前記抗真菌剤が、ナイスタチン、ケトコナゾール、またはメトロニダゾールである、デバイス。
- 請求項19に記載のデバイスであって、ここで前記薬用タンポンが、抗真菌剤の膣上皮および膣粘膜への膣内送達のために構成される、デバイス。
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