JP2004507610A - 洗濯の際の灰化抑制剤としてのグラフト化ポリアルキレンオキシドの使用 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、A)グラフトモノマーA)に対して
a)少なくとも1つのビニルエステル1〜99質量%、
b)少なくとも1つのN−ビニルラクタム1〜99質量%、
c)モノマーa)およびb)と共重合可能な少なくとも1つの別のモノエチレン系不飽和モノマー0〜90質量%および
d)分子中に少なくとも2個のエチレン系不飽和非共役二重結合を有する少なくとも1つのモノマー0〜5質量%を含有するグラフトモノマーA)10〜95質量%を
B)C2〜C4−アルキレンオキシドの少なくとも3個の単位を含有するポリアルキレンオキシドおよび少なくとも3個のテトラメチレンオキシド単位を含有するポリテトラヒドロフランから選択された少なくとも1つのポリマーB)およびその混合物5〜90質量%の存在下に重合させることによって得ることができる、繊維製品を洗濯および後処理する際の灰化抑制剤としてのグラフトポリマーの使用に関する。
【0002】
更に、本発明は、洗剤中での灰化抑制添加剤としての記載されたグラフトポリマーの使用ならびにこのグラフトポリマーを含有する洗剤に関する。
【0003】
洗濯過程の間に溶解した汚染物粒子、脂肪粒子または着色剤粒子は、灰化をまねき、この場合これらの粒子は、再び洗濯物上に吸い上げられる。この過程は、多くの場合に不可逆的であり;次の洗濯は、この汚染物を再び除去する状態にはない。灰化は、なかんずく合成繊維を含有少なくとも1つの織物、殊にポリエステル繊維を含有する編織布の場合に起こる。本質的な洗剤成分としての燐酸塩は、水軟化作用を有し、さらに灰化抑制剤として作用する。法律による措置のために、多くの国では、洗剤中の燐酸塩の含有量を著しく減少させるかまたは燐酸塩不含の洗剤を提供することが必要とされている。燐酸塩の欠陥は、強力な灰化をまねくことにある。
【0004】
この欠陥には、洗剤中の特殊な燐酸塩不含の灰化抑制作用する添加剤が立ち向かっている。更に、多数の前記添加剤は、洗濯過程の間の汚染物の剥離を改善し、こうして選択の結果を改善する。
【0005】
WO−A−00/18375の記載から、グラフトポリマーを被覆剤または結合剤として製薬学的投与形、例えば錠剤、カプセル剤等で使用することは、公知である。グラフトポリマーは、C1〜C24−カルボン酸のビニルエステルおよび場合によってはN−ビニルラクタムをポリエーテルの存在下に重合させることによって得ることができる。洗剤中での灰化抑制剤としての使用は、記載されていない。
【0006】
欧州特許出願公開第87671号明細書の記載から、C1〜C4−カルボン酸のビニルエステル、N−ビニルラクタム、塩基性基を含有するモノマーおよび場合によってはコモノマーからなるグラフトされていないコポリマーを灰化抑制剤として合成繊維を含有する繊維製品の洗濯および後処理の際に使用することは、公知である。
【0007】
欧州特許出願公開第219048号明細書の記載から、合成繊維を含有する繊維製品の洗濯および後処理の際に灰化抑制剤としてのグラフトポリマーの使用は、公知である。グラフトポリマーは、ポリアルキレンオキシドをビニルアセテートとグラフトすることによって得ることができる。
【0008】
欧州特許出願公開第285037号明細書の記載から、同記載内容の使用は、公知であり、この場合グラフトポリマーは、片側で末端基が閉鎖されたポリアルキレンオキシドを飽和C1〜C6−モノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸およびメタクリル酸のメチルエステルおよびエチルエステルから選択されたエステルとグラフトすることによって得ることができる。
【0009】
欧州特許出願公開第285038号明細書の記載から、同記載内容の使用は、公知であり、この場合グラフトポリマーは、ポリアルキレンオキシドをN−ビニルピロリドンおよび飽和C1〜C6−モノカルボン酸のビニルエステル、アクリル酸およびメタクリル酸のメチルエステルおよびエチルエステルから選択されたエステルとグラフトすることによって得ることができる。
【0010】
公知技術水準の最後に記載された4つのポリマーの灰化抑制作用は、一般に満足なものである。しかし、これらのポリマーの汚染物剥離特性(防汚性)は、多くの場合に不十分であり、即ちこれらのポリマーは、汚染物の剥離を洗濯過程の間に必ずしも十分には軽減しない。
【0011】
前記欠点を排除するという課題が課された。殊に、汚染物の剥離作用が改善されているポリマーが提供されるべきであった。
【0012】
殊に、良好な灰化抑制の維持下に良好な防汚性を有するポリマーを提供する、即ち改善された防汚性の性質により灰化抑制の費用を安価にすべきであるという課題が課された。
【0013】
それに応じて、冒頭に定義された使用が見出された。更に、洗剤中の灰化抑制剤としての記載されたグラフトポリマーの使用ならびにこのグラフトポリマーを含有する洗剤が見出された。
【0014】
グラフトポリマーは、グラフトモノマーA)をポリマーB)の存在下に重合させることにより得ることができる。それに応じて、グラフトモノマーA)がポリマーB)上にグラフトされたグラフトポリマーが重要である。
【0015】
グラフトモノマーA)の含量は、モノマーA)およびポリマーB)の全体量に対して10〜95質量%、有利に20〜80質量%である。それに相応して、ポリマーB)の含量は、記載された全体量に対して5〜90質量%、有利に20〜80質量%である。
【0016】
グラフトモノマーA)は、A)に対して、
a)少なくとも1つのビニルエステル1〜99質量%、有利に10〜90質量%、殊に20〜80質量%、
b)少なくとも1つのN−ビニルラクタム1〜99質量%、有利に5〜90質量%、殊に10〜40質量%、
c)モノマーa)およびb)と共重合可能な少なくとも1つの別のモノエチレン系不飽和モノマー0〜90質量%および
d)分子中に少なくとも2個のエチレン系不飽和非共役二重結合を有する少なくとも1つのモノマー0〜5質量%を含有する。
【0017】
A)とB)の総和およびa)〜d)の総和は、それぞれ100質量%になるまで補充される。
【0018】
適当なビニルエステルa)は、例えば1〜20個、殊に1〜6個の炭素原子を有する飽和カルボン酸のビニルエステルである。例は、蟻酸ビニルエステル、酢酸ビニルエステル、プロピオン酸ビニルエステルおよび酪酸ビニルエステルである。好ましくは、酢酸ビニルエステルおよびプロピオン酸ビニルエステル、殊に酢酸ビニルエステルが使用される。ビニルエステルは、単独で使用されるかまたは多数のビニルエステルの混合物が使用される。
【0019】
適当なN−ビニルラクタムb)は、ラクタム環中に5〜13個の炭素原子を有するN−ビニルラクタムである。例は、N−ビニルブチロラクタム、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルバレロラクタムおよびN−ビニルラウロラクタムである。好ましくは、N−ビニルカプロラクタムが使用される。N−ビニルラクタムは、単独で使用されることができるかまたは多数のN−ビニルラクタムの混合物が使用されることができる。
【0020】
更に、グラフトモノマーA)は、場合によってはモノマーc)および/またはd)を含有していてよい。
【0021】
共重合可能なモノマーc)を使用する場合には、有利に使用される量は、グラフトモノマーA)に対して5〜80質量%、殊に10〜60質量%である。
【0022】
適当な共重合可能なモノマーc)(以下、コモノマーと呼称される)は、例えばビニルカルボン酸アミド、例えばN−ビニルホルムアミド、N−ビニル−N−メチルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−メチルプロピオンアミドおよびN−ビニルプロピオンアミドである。特に、N−ビニルホルムアミドが使用される。重合導入されたモノマー単位は、部分的または完全に加水分解されていてよい。
【0023】
更に、適当なコモノマーc)は、モノエチレン系不飽和C3〜C6−カルボン酸のエステル、アミドおよびニトリルである。適当なアミドは、例えばアクリルアミド、メタクリルアミドならびに1〜6個のC原子のアルキル基を有するN−アルキルモノアミドおよびN−アルキルジアミド、例えばN−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミドおよび第三ブチルアクリルアミドならびに塩基性(メタ)アクリルアミド、例えばジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチル−アミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよびジエチルアミノプロピルメタクリルアミドである。
【0024】
別の適当なコモノマーc)は、モノエチレン系不飽和カルボン酸とC1〜C6−アルコールとのエステル、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレートおよびエチルメタクリレートであるかまたはモノエチレン系不飽和カルボン酸とグリコールまたはポリグリコールとのエステル、この場合それぞれグリコールおよびポリグリコールの1個のOH基のみはエチレン系不飽和カルボン酸でエステル化されているものとし、例えばヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレートならびに1500〜10000の分子量のポリアルキレングリコールのアクリル酸モノエステルである。更に、エチレン系不飽和カルボン酸とアミノアルコールとのエステル、例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルメタクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレート、ジエチルアミノブチルアクリレート、ジメチルアミノペンチルアクリレート、ジメチルアミノネオペンチルメタクリレートおよびジメチルアミノヘキシルアクリレートが適している。塩基性のアクリレートおよびアクリルアミドは、遊離塩基の形、鉱酸、例えば塩酸、硫酸および硝酸との塩の形または四級化された形で使用される。適当な四級化剤は、例えば硫酸ジメチル、塩化メチル、塩化エチル、塩化ベンジルまたは硫酸ジエチルである。
【0025】
また、適当なコモノマーc)は、3〜6個のC原子を有するモノエチレン系不飽和モノカルボン酸およびモノエチレン系不飽和ジカルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸(無水物)、フマル酸、イタコン酸(無水物)およびシトラコン酸(無水物)である。
【0026】
更に、コモノマーc)としては、N−ビニルピロリドン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、N−ビニルイミダゾールならびに置換N−ビニルイミダゾール、例えばN−ビニル−2−メチルイミダゾール、N−ビニル−4−メチルイミダゾール、N−ビニル−5−メチルイミダゾール、N−ビニル−2−エチルイミダゾール、ならびにN−ビニルイミダゾリン、例えばN−ビニルイミダゾリン、N−ビニル−2−メチルイミダゾリンおよびN−ビニル−2−エチルイミダゾリンが適している。また、N−ビニルイミダゾールおよびN−ビニルイミダゾリンは、遊離塩基の形以外に鉱酸で中和された形または四級化された形で使用され、この場合四級化は、有利に硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、塩化ベンジル、塩化メチルまたは塩化エチルを用いて行なわれる。
【0027】
最後に、コモノマーc)としては、スルホ基を含有するモノマー、例えばビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリル酸−3−スルホプロピルエステル、メタクリル酸−3−スルホプロピルエステルおよび2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が適している。酸基を有する化合物は、遊離酸、アンモニウム塩、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩の形でグラフト重合の際に使用されることができる。
【0028】
コモノマーc)の中で、アクリルニトリル、N−ビニルピロリドンおよびアクリル酸が好ましい。
【0029】
また、多数のコモノマーc)の混合物が使用されてもよい。
【0030】
グラフトコポリマーの変性は、モノマーa)およびb)および場合によってはc)を分子中に少なくとも2個のエチレン系不飽和非共役二重結合を有するモノマーd)とポリマーB)の存在下で共重合させることによって達成されうる。架橋性モノマーd)の共用は、一般にコポリマーのK値の上昇を生じさせる。
【0031】
架橋性モノマーd)を使用する場合には、有利に使用される量は、グラフトモノマーA)に対して0.05〜2質量%である。
【0032】
適当な架橋性モノマーd)は、例えばメチレンビスアクリルアミド、アクリル酸およびメタクリル酸と多価アルコールとのエステル、例えばグリコールジアクリレート、グリセリントリアクリレート、グリコールジメタクリレート、グリセリントリメタクリレート、ならびに少なくとも2回アクリル酸またはメタクリル酸とエステル化されたポリオール、例えばペンタエリトリットおよびグルコースである。更に、適当な架橋剤は、ジビニルベンゾール、ジビニルジオキサン、ペンタエリトリットトリアルキルエーテルおよびペンタアリルスクロースである。好ましい架橋性モノマーd)は、水溶性モノマー、例えばグリコールジアクリレートまたは300〜10000の分子量(数平均)のポリエチレングリコールのグリコールジアクリレートである。
【0033】
また、多数の架橋性モノマーd)の混合物が使用されてもよい。
【0034】
グラフトモノマーA)の重合は、本発明によれば、
i)C2〜C4−アルキレンオキシドの少なくとも3個の単位を含有するポリアルキレンオキシドおよび
ii)少なくとも3個のテトラメチレンオキシド単位を含有するポリテトラヒドロフランならびに
ポリアルキレンオキシドi)とポリテトラヒドロフランii)との混合物から選択された、少なくとも1つのポリマーB)の存在下で行なわれる。
【0035】
このようなポリアルキレンオキシドi)およびポリテトラヒドロフランii)は、公知である。
【0036】
C2〜C4−アルキレンオキシドのホモポリマーおよびコポリマーは、特に重要である。これらホモポリマーおよびコポリマーは、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、n−ブチレンオキシドおよび/または酸化イソブチレンを単独重合または共重合させることによって得られる。コポリマーは、少なくとも2個のアルキレンオキシドからの混合物を重合させる場合のランダムコポリマーであるかまたは最初にアルキレンオキシド、例えば酸化エチレンを重合させ、次に別のアルキレンオキシド、例えば酸化プロピレンを重合させる場合のブロックコポリマーである。ブロックコポリマーは、例えば型AB、ABAまたはBABに分類させることができ、この場合Aは、例えばポリエチレンオキシドブロックを意味し、Bは、ポリプロピレンオキシドブロックを意味する。更に、このコポリマーは、場合によってはなおn−ブチレンオキシドおよび/またはイソブチレンオキシドを重合導入して含有することができる。
【0037】
ポリアルキレンオキシドi)は、分子中に少なくとも3個のアルキレンオキシド単位を含有する。ポリアルキレンオキシドは、例えば分子中に50000個までのアルキレンオキシド単位を含有することができる。好ましくは、分子中に3〜1000個のアルキレンオキシド単位を含有するポリアルキレンオキシドがこれに該当する。
【0038】
好ましいのは、200〜50000、殊に200〜15000の数平均分子量のポリアルキレンオキシドである。
【0039】
ポリテトラヒドロフランii)は、分子中に少なくとも3個のテトラメチレンオキシド単位、例えば3〜200個、有利に3〜100個のテトラメチレンオキシド単位を含有する。
【0040】
有利に使用されるポリマーB)は、酸化エチレンと酸化プロピレンとのホモポリマーまたはブロックコポリマーならびに酸化エチレンと酸化プロピレンとからの混合ガスを共重合させることによって得ることができる、酸化エチレンと酸化プロピレンとからなるランダムに構成されたコポリマーである。
【0041】
特に有利には、酸化エチレンのホモポリマー(=ポリエチレングリコール)、殊に200〜15000の数平均分子量を有する酸化エチレンのホモポリマーが使用される。
【0042】
また、ポリアルキレンオキシドは、本発明の範囲内でアルコール、カルボン酸、フェノールおよびアミンへのC2〜C4−アルキレンオキシドの付加生成物である。この付加生成物は、C2〜C4−アルキレンオキシドを相応するアルコール、カルボン酸、フェノールまたはアミンと反応させることによって得ることができる。
【0043】
アルキレンオキシドとの反応に適したアルコールは、例えば1〜30個の炭素原子を有し、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、デカノール、ドデカノール、パルミチルアルコール、セチルアルコールおよびステアリルアルコールである。工業的に重要であるのは、殊にオキソ法により得ることができるアルコール、例えばC10−アルコール、C13−オキソアルコールまたは天然のアルコール、例えばC10/C18−獣脂アルコールである。勿論、記載された1価アルコール以外に、2価アルコールおよび多価アルコール、例えばグリコール、グリセリン、エリトリット、ペンタエリトリットおよびソルビットが使用されうる。アルコールは、通常、モル比1:3〜1:200で少なくとも1つのC2〜C4−アルキレンオキシドと反応される。
【0044】
アルキレンオキシドとの反応に適したカルボン酸は、殊に脂肪酸、有利に分子中に8〜10個のC原子を有する脂肪酸である。例は、ラウリン酸、ミリスチレン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、椰子油脂肪酸、獣脂酸およびオレイン酸である。
【0045】
アルキレンオキシドとの反応に適したフェノールは、例えばC1〜C12−アルキルフェノール、例えばn−デシルフェノール、n−オクチルフェノール、イソブチルフェノールおよびメチルフェノールである。
【0046】
アルキレンオキシドとの反応に適したアミンは、例えば第2級C2〜C30−アミン、例えばジ−n−ブチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジメチルアミンおよびジステアリルアミンである。アミンと少なくとも1つのアルキレンオキシドとのモル比は、一般に1:3〜1:200であり、有利に1:3〜1:100の範囲内にある。
【0047】
アルコール、フェノール、酸またはアミンへのアルキレンオキシドの付加生成物の場合、アルキレンオキシドは、混合ガスの形で前記化合物に付加することができるかまたは最初に酸化エチレンとの反応および引続き酸化プロピレンとの反応が実施される。同様に、最初に酸化プロピレンおよび引続き酸化エチレンを記載された化合物に付加することが可能である。酸化エチレンおよび酸化プロピレン以外に、それぞれ場合によってはなお酸化イソブチレンおよび/またはn−ブチレンオキシドを付加することもできる。続いて行なわれるアルキレンオキシドの付加の場合には、ブロックコポリマーが生成される。
【0048】
更に、多くの場合になおアルコキシル化生成物の遊離OH基が末端基で閉鎖されるという利点を有することができる。末端基の閉鎖は、例えばアルキル基でエーテル基の形成下に行なうことができる。例えば、アルコキシル化生成物は、アルキル化剤、例えばジメチルスルフェートと反応することができる。末位のOH基は、場合によってはカルボン酸、例えば酢酸またはステアリン酸との反応によってエステル化されていてもよい。
【0049】
また、多数のポリマーB)の混合物が使用されてもよい。
【0050】
ポリマーB)上へのグラフトモノマーA)の重合は、不活性溶剤または不活性希釈剤の存在下で実施されることができ、また、不活性溶剤または不活性希釈剤の不在下で実施されてもよい。不活性溶剤または不活性希釈剤の不在下での重合は、不均質なポリマーを生じるので、不活性溶剤または不活性希釈剤中での重合が好ましい。成分A)およびB)の濃度は、不活性溶剤または不活性希釈剤の存在下でのグラフト重合の際に10〜80質量%、有利に20〜70質量%である。
【0051】
例えば、ポリマーB)を懸濁させることができかつグラフトモノマーA)を溶解させる不活性溶剤または不活性希釈剤が適している。この場合、グラフトポリマーは、重合後に懸濁された形で存在し、簡単に濾過によって固体の形で単離されることができる。
【0052】
適当な不活性希釈剤は、例えばトルエン、キシレン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンおよび異性体混合物、エチルベンゾール、脂肪族炭化水素、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、ドデカン、シクロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサン、ならびに重合可能なモノマーを含有しない、記載された炭化水素とベンゾイン留分との混合物である。更に、塩素化炭化水素、例えばクロロホルム、テトラ塩素化炭化水素、ヘキサクロロエタン、ジクロロエタンおよびテトラクロロエタンが適している。
【0053】
ポリマーB)が不活性希釈剤中に懸濁されている場合の記載された作業法の場合には、有利にポリマーB)が無水形で使用される。
【0054】
グラフトポリマーの1つの好ましい種類の製造は、溶液重合および懸濁重合であり、この場合ポリマーB)、グラフトモノマーA)および形成されたグラフトポリマーは、少なくとも分散され、有利には、溶解された形で存在する。溶液重合には、例えば不活性溶剤、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、第二ブタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水ならびに記載された不活性溶剤の混合物が適している。
【0055】
成分A)およびB)のグラフト重合は、通常、不活性ガス雰囲気中で空気酸素の遮断下に行なわれる。重合の間一般に反応成分の良好な混合には、細心の注意が払われる。重合熱の確実な導出が保証されている少量のバッチ量の場合には、特に不活性希釈剤中に存在する反応成分は、反応混合物を重合温度に加熱し、次に反応を進行させることにより、非連続的に共重合されることができる。この場合、この温度は、通常、40〜180℃の範囲内にある。
【0056】
モノマーa)〜d)の添加順序は、任意である。例えば、モノマーの全部または一部分は、同時に添加されてもよいし、順次に添加されてもよい。即ち、例えばビニルエステルa)およびN−ビニルラクタムb)は、一緒に添加されることができるかまたは最初にビニルエステルa)、その後にN−ビニルラクタムb)または反対に最初にN−ビニルラクタムb)、次にビニルエステルa)が添加されることができる。
【0057】
添加は、非連続的(例えば、1回の配分量としてかまたは重合の経過中に多数の分量で回分的に)であってもよいし、連続的であってもよい。連続的な流入は、流入時間について考えてみると、例えば時間的に一定(線形)であってもよいし、上昇してもよいし、減少してもよく、この場合上昇または減少は、例えば線形でで指数的に、階段関数に従っていてもよいし、別の数学的な関数に従っていてもよい。
【0058】
添加方法についての前記記載は、意味に応じて、記載された開始剤、開始剤−活性剤、調節剤および重合に必要とされる他の常用の添加剤および助剤についても云えることである。
【0059】
1つの好ましい実施態様において、重合反応の経過をよりいっそう良好に制御するために、モノマーa)〜d)は、望ましい重合温度の際に重合混合物に連続的または回分的に、重合が望ましい温度範囲内で良好に制御可能である程度に添加される。重合反応器中で最初にポリマーB)またはポリマーB)の少なくとも一部分を反応器中に装入し、その中で撹拌下に望ましい重合温度に加熱するというモノマーa)〜d)の添加方法は、好ましい。この温度の到達すると直ちに、例えば約1〜10時間、有利に2〜8時間に亘って、モノマーa)およびb)ならびに場合によってはc)および/またはd)、ならびに開始剤および場合によっては調製剤が添加される。この種の方法は、例えば成分B)が懸濁されている不活性希釈剤中での成分A)およびB)の重合の場合ならびに溶液中で実施される重合の場合に使用される。
【0060】
水性媒体中での溶液重合または懸濁重合の場合には、例えばポリマーB)の少なくとも一部分を水性媒体中に装入し、モノマーa)〜d)を連続的または回分的に重合反応混合物に添加するようにして行なわれる。
【0061】
重合反応は、連続的または非連続的に実施されることができる。
【0062】
重合反応の場合、温度は、通常、40〜180℃、有利に50〜150℃の範囲内、殊に60〜110℃である。温度が重合反応の際に不活性希釈剤もしくは不活性溶剤またはモノマーの沸点を上廻ると直ちに、重合は、有利に圧力下で実施される。
【0063】
グラフトポリマーの製造は、通常の重合装置中で行なうことができる。このために、例えば馬蹄形攪拌機、櫂形攪拌機、羽根形攪拌機または多段インパルス向流攪拌機を装備した攪拌釜が使用される。殊に、希釈剤の不在下での重合の場合には、重合を混練機中で実施するのが好ましい。同様に、高い濃度で作業する場合には、混練機中で重合することが必要とされる。
【0064】
グラフトポリマーを製造するために、グラフトモノマーA)は、ポリマーB)の存在下で有利にラジカル重合される。そのために、ラジカル形成開始剤が共用される。
【0065】
ラジカル形成開始剤としては、有利に重合温度をそのつど選択する際に3時間未満の半減期を有する全ての化合物が適している。重合を最初に低い温度で開始させ、より高い温度で終結させる場合には、異なる温度で崩壊する少なくとも2つの開始剤を用いて作業する、即ち最初に既に低い温度で崩壊する開始剤を重合の開始に使用し、次により高い温度で崩壊する開始剤を用いて主要な重合を終結させることは、好ましい。水溶性開始剤ならびに水不溶性開始剤または水溶性開始剤と水不溶性開始剤との混合物を使用することができる。更に、水中で不溶性の開始剤は、有機相中で可溶性である。
【0066】
次に記載された温度範囲に対して、例えばそのために記載された開始剤を使用することができる。
【0067】
温度40〜60℃:
アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ジアセチルペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシルペルオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、第三ブチルペルネオデカノネート、2,2′−アゾビス−(4−メトキシ−2,4′−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス−(2−メチル−N−フェニルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2′−アゾビス−(2−メトキシプロピオン−アミジン)二塩酸塩。
【0068】
温度60〜80℃:
第三ブチルペルピバレート、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)。
【0069】
温度80〜100℃:
ジベンゾイルペルオキシド、第三ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、第三ブチルペルマレイネート、2,2′−アゾビス−(イソブチロニトリル)、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム。
【0070】
温度100〜120℃:
ビス−(第三ブチルペルオキシ)−シクロヘキサン、第三ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、過酢酸第三ブチル、過酸化水素。
【0071】
温度120〜140℃:
2,2−ビス−(第三ブチルペルオキシ)−ブタン、ジクミルペルオキシド、ジ−第三アミルペルオキシド、ジ−第三ブチルペルオキシド。
【0072】
温度140℃を上廻る:
p−メンタンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、クモールヒドロペルオキシドおよび第三ブチルヒドロペルオキシド。
【0073】
記載された開始剤以外になお重金属の塩または錯体、例えば銅塩、コバルト塩、萬岩塩、鉄塩、バナジウム塩、ニッケル塩およびクロム塩、または有機化合物、例えばベンゾイン、ジメチルアニリンまたはアスコルビン酸を使用する場合には、記載されたラジカル形成開始剤の半減期を減少させることができる。即ち、例えば第三ブチルヒドロペルオキシドは、例えば銅−II−アセチルアセトネート約5ppmの添加下に既に100℃で重合させることができるように活性化することができる。また、レドックス触媒の還元成分は、例えば化合物、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートおよびヒドラジンによって形成されてもよい。
【0074】
重合の際に使用されるモノマーa)〜d)に対して、一般に重合開始剤または多数の重合開始剤の混合物0.01〜20質量%、有利に0.05〜10質量%が使用される。
【0075】
レドックス成分として、モノマーA)とポリマーB)の全体量に対して還元作用する化合物0.01〜15質量%が添加される。記載された重金属は、記載された全体量に対して0.1〜100ppm、有利に0.5〜10ppmの範囲内で使用される。
【0076】
開始剤と還元剤と重金属とからなる組合せ物をレドックス触媒として使用することは、有利である。
【0077】
また、グラフトモノマーA)のグラフト重合は、紫外線の作用によって、場合によってはUV開始剤の存在下に実施されてもよい。UV線の作用下での重合のためには、そのために常用の該当する光開始剤または増感剤が使用される。この場合には、例えば化合物、例えばベンゾインおよびベンゾインエーテル、α−メチルベンゾインまたはα−フェニルベンゾインが重要である。また、所謂トルプレット増感剤が使用されてもよい。UV線源としては、例えばエネルギーに富んだUV灯、例えば炭素アーク灯、水銀蒸気灯またはキセノン灯、またUVに乏しい光源、例えば高い青色分を有する蛍光管が使用される。
【0078】
低いK値を有するポリマーを製造するために、重合は、有利に調節剤の存在下に実施される。適当な調節剤は、例えば硫黄を結合した形で含有する有機化合物である。これには、例えばメルカプト化合物、例えばメルカプトエタノール、メルカプトプロパノール、メルカプトブタノール、メルカプト酢酸、メルカプトプロピオン酸、ブチルメルカプタンおよびドデシルメルカプタンが属する。更に、調節剤としては、アリル化合物、例えばアリルアルコール、アルデヒド、例えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒドおよびイソブチルアルデヒド、蟻酸、アンモニウムホルメート、プロピオン酸、ヒドラジンスルフェートおよびブテノールが適している。重合を調節剤の存在下で実施する場合には、重合に使用されるモノマーa)〜d)に対して0.05〜20質量%の調節剤が必要とされる。
【0079】
グラフトポリマーは、水中で可溶性である限り、有利に5〜150、有利に10〜150、殊に10〜50のK値を有するグラフトポリマーを得ることができる(H. Fikentscher, Cellulosechemie, 第13巻、第58〜64頁および第71〜74頁 (1932)の記載により20℃でアセトン中の1質量%の溶液について測定した)。
【0080】
上記方法により製造可能なグラフトポリマーは、通常無色ないし褐色に呈色された生成物である。このグラフトポリマーは、重合の際に水性媒体中で分散液または重合溶液として存在する。この場合には、グラフトポリマーのそれぞれの組成に依存して、一般に低粘稠ないしペースト状の水溶液または水性分散液が重要である。
【0081】
本発明の1つの可能な実施態様において、ポリマーB)の存在下でのグラフトモノマーA)のグラフト重合が行なわれた後に、グラフトポリマーのグラフトされたビニルエステルa)は、少なくとも部分的に加水分解することができる。それに応じて、グラフトポリマーは、場合によっては少なくとも部分的に加水分解される。この加水分解の場合、グラフトされたビニルエステルa)のエステル基は、加水分解される。加水分解を行なう場合、好ましくは、エステル基1〜100モル%、殊に1〜50モル%、特に有利に5〜20モル%が加水分解される。加水分解は、ビニルアルコール単位を含有するグラフトポリマーを生じる。
【0082】
加水分解は、例えば塩基、例えば苛性ソーダ液または苛性カリ液の添加または酸、例えば鉱酸(例えば、塩酸、硫酸または燐酸)、メタンスルホン酸、蟻酸または乳酸の添加および場合によっては混合物の加熱によって行なうことができる。記載された塩基または酸は、通常の量で使用され、したがって詳細な記載は、割愛することにする。
【0083】
グラフトポリマーは、本発明によれば、繊維製品、殊に合成繊維を含有する繊維製品の洗濯および後処理のために使用される。合成繊維の例は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維および別の通常の合成繊維である。
【0084】
グラフトポリマーは、灰化抑制添加剤として洗剤中で使用される。このグラフトポリマーは、殊に粉末洗剤または液体洗剤への添加剤として洗剤配合物に対して通常0.05〜15質量%、有利に0.1〜5質量%の量で使用される。
【0085】
このグラフトポリマーは、洗剤処理液中で灰化抑制剤および汚染物の剥離(防汚)を促進する添加剤として作用する。本発明によるポリマーは、燐酸塩不含の粉末洗剤および燐酸塩が減少された粉末洗剤中、および液体洗剤中ならびに洗濯物の後処理剤、例えば柔軟すすぎ洗い剤中での添加剤として特に重要である。燐酸塩が減少された洗剤は、燐酸塩を25質量%未満含有する。
【0086】
この場合、グラフトポリマーは、顆粒、ペースト、高粘稠な物質の形で分散液または溶液として洗剤配合物の溶剤中に添加されていてもよい。また、グラフトポリマーは、硬化剤、例えば硫酸ナトリウムまたはビルダー(例えば、ゼオライト)ならびに洗剤配合物の別の固体の助剤の表面で吸着されてもよい。
【0087】
燐酸塩含量が25質量%未満である市販の粉末洗剤または主に燐酸塩不含である洗剤は、本質的成分として界面活性剤、例えばC8〜C12−アルキルフェノールエトキシレート、C12〜C20−アルカノールエトキシレート、ならびに酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロックコポリマーを含有する。ポリアルキレンオキシドは、室温から50〜60℃の温度までで固体の物質であり、良好に水中で可溶性であるかまたは分散可能である。この場合には、ブロック構造を有するかまたはランダムに構成されていてもよい、酸化エチレンと酸化プロピレンおよび/または酸化イソブチレンとの直鎖状または分枝鎖状の反応生成物が重要である。ポリアルキレンオキシドの末端基は、場合によっては閉鎖されていてもよい。このことにより、ポリアルキレンオキシドの遊離OH基は、エーテル化されていてもよいし、および/またはエステル化されていてもよいし、および/またはアミン化されていてもよいし、および/またはイソシアネートと反応されていてもよいものと理解されるはずである。
【0088】
また、粉末状の洗剤の成分としては、陰イオン界面活性剤、例えばC8〜C12−アルキルベンゼンスルホネート、C12〜C16−アルカンスルホネート、C12〜C16−アルキルスルフェート、C12〜C16−アルキルスルホスクシネートおよびスルフェート化されエトキシル化されたC12〜C16−アルカノールが適している。粉末状の洗剤は、通常、界面活性剤または界面活性剤の混合物を5〜20質量%含有する。
【0089】
更に、粉末状の洗剤は、場合によってはポリカルボン酸またはその塩、例えば酒石酸またはクエン酸を含有することができる。
【0090】
洗剤配合物中のもう1つの重要な成分は、結垢抑制剤である。この物質は、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびマレイン酸のホモポリマーであるか、マレイン酸とアクリル酸とのコポリマー、マレイン酸とメタクリル酸とのコポリマーであるか、またはI)アクリル酸および/またはメタクリル酸とII)アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルエステル、アリルエステル、イタコン酸エステル、イタコン酸、メチレンマロン酸、メチレンマロン酸エステル、クロトン酸およびクロトン酸エステルとのコポリマーである。更に、オレフィン酸とC1〜C4−アルキルビニルエーテルとのコポリマーがこれに該当する。ホモポリマーおよびコポリマーの分子量は、1000〜100000である。結垢抑制剤は、0.5〜10質量%の量で洗剤中に使用される。
【0091】
また、洗剤の他の混合成分は、腐食防止剤、モノマーのホスホネート、オリゴマーのホスホネートおよびポリマーのホスホネート、不飽和の脂肪アルコールを基礎とするエーテルスルホネート、例えばオレイルアルコールエトキシレートブチルエーテルおよびそのアルカリ金属塩であってもよい。粉末洗剤は、場合によってはゼオライトを、例えば5〜30質量%の量で含有することができる。洗剤配合物は、場合によっては漂白剤を含有していてもよい。漂白剤使用する場合には、通常使用される量は、3〜25質量%である。公知の漂白剤は、例えば過ホウ酸ナトリウムである。更に、洗剤配合物は、場合によってはなお漂白活性剤、柔軟剤、消泡剤、芳香剤、蛍光増白剤および酵素を含有することができる。硬化剤、例えば硫酸ナトリウムは、場合によっては10〜30質量%の量で洗剤中に含有されていてもよい。
【0092】
また、記載されたグラフトポリマーは、液体洗剤への添加剤として使用されてもよい。液体洗剤は、混合成分として、洗剤配合物中で可溶性であるかまたは少なくとも分散可能性である液状の界面活性剤または固体の界面活性剤を含有する。液体洗剤の界面活性剤含量は、通常、15〜50質量%の範囲内にある。このために、界面活性剤としては、粉末状の洗剤の使用される生成物、ならびに液状のポリアルキレンオキシドまたはポリアルコキシル化された化合物がこれに該当する。グラフトポリマーが液体洗剤の残りの成分と直接には混合不可能である場合には、微少量の溶解助剤、例えば水または水と混合可能な有機溶剤、例えばイソプロパノール、メタノール、エタノール、グリコール、ジエチレングリコールまたはトリエチレングリコールを用いて均質な混合物を得ることができる。
【0093】
更に、グラフトポリマーは、殊に合成繊維を含有する繊維製品の後処理の際に添加剤として適している。このグラフトポリマーは、この目的のために洗濯機の作業周期の最後のすすぎ洗い浴に添加され、この場合この添加は、この位置で通常使用される洗濯物柔軟すすぎ洗い剤と一緒に行なうことができ、または柔軟すすぎ洗い剤を望まない場合には、専ら柔軟すすぎ洗い剤の代わりに添加される。使用量は、洗濯処理液1 l当たり0.01〜0.3gである。洗濯機の作業周期の最後のすすぎ洗い浴中でのグラフトポリマーの使用は、直ぐ次の選択作業周期の際の洗濯の方が、先行された洗濯の際に灰化抑制剤を添加しない場合よりも洗濯処理液中に存在する剥離された汚染物粒子がはるかに少ないという利点をもたらす。
【0094】
本発明により使用されるグラフトポリマーは、灰化が効果的に減少され、ならびに汚染物が良好に剥離されること(良好な防汚)を示す。公知技術水準の化合物は、この性質の組合せを有していない。
【0095】
実施例:
実施例中で記載される%は、質量%である。
【0096】
グラフトポリマーのK値は、H. Fikentscher, Cellulosechemie, 第13巻、第58〜64頁および第71〜74頁 (1932)の記載により25℃の温度および1質量%のポリマー濃度でアセトン中で測定された。
【0097】
1.グラフトポリマーの製造
使用されたポリエチレングリコールは、6000の数平均分子量を有していた。BASF社のPluriol(登録商標)E 6000が使用された。
【0098】
グラフトポリマー1:
重合容器中にポリエチレングリコール40gを装入し、攪拌しながら弱い窒素流下に100℃に加熱した。攪拌しながら100℃でビニルアセテート45gおよびN−ビニルカプロラクタム15gからなる流入量を6時間で滴加し、同時に酢酸エチルエステル2.35g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.75gの他の流入量を7時間で滴加した。2つの流入量を完全に添加した後に、なお2時間100℃でさらに重合させた。引続き、なお3回それぞれ酢酸エチルエステル0.9g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.3gを添加し、それぞれ2時間さらに重合させた。重合の間、水で希釈した。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留によって除去した。生成物は、75.6%の固体含量および24.4のK値を有する帯金黄色の混濁した溶液であった。
【0099】
グラフトポリマー2:
重合容器中にポリエチレングリコール40gを装入し、攪拌しながら弱い窒素流下に100℃に加熱した。攪拌しながら100℃でビニルアセテート40gおよびN−ビニルカプロラクタム20gからなる流入量を6時間で滴加し、同時に酢酸エチルエステル2.25g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.75gの他の流入量を7時間で滴加した。2つの流入量を完全に添加した後に、なお2時間100℃でさらに重合させた。引続き、なお3回それぞれ酢酸エチルエステル0.9g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.3gを添加し、それぞれ2時間さらに重合させた。重合の間、水で希釈した。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留によって除去した。生成物は、76.6%の固体含量および20.3のK値を有する帯橙赤色の澄明な溶液であった。
【0100】
グラフトポリマー3:
重合容器中にポリエチレングリコール40gを装入し、攪拌しながら弱い窒素流下に100℃に加熱した。攪拌しながら100℃でビニルアセテート40gからなる流入量を4時間で滴加し、引続きN−ビニルカプロラクタム20gの流入量を2時間で滴加し、同時に酢酸エチルエステル2.25g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.75gの他の流入量を7時間で滴加した。全ての流入量を完全に添加した後に、2時間100℃でさらに重合させた。引続き、なお3回それぞれ酢酸エチルエステル0.9g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.3gを添加し、それぞれ2時間さらに重合させた。重合の後、水で希釈した。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留によって除去した。生成物は、38.5%の固体含量および24.2のK値を有する橙色の混濁した溶液であった。
【0101】
グラフトポリマー4:
重合容器中にポリエチレングリコール40gを装入し、攪拌しながら弱い窒素流下に100℃に加熱した。攪拌しながら100℃でN−ビニルカプロラクタム5gの流入量を30分間で滴加し、引続きビニルアセテート55gの流入量を5.5時間で滴加し、同時に酢酸エチルエステル2.25g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.75gの他の流入量を7時間で滴加した。全ての流入量を完全に添加した後に、2時間100℃でさらに重合させた。引続き、なお3回それぞれ酢酸エチルエステル0.9g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.3gを添加し、それぞれ2時間さらに重合させた。重合の後、水で希釈した。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留によって除去した。生成物は、76.2%の固体含量および24.4のK値を有する黄色の澄明な溶液であった。
【0102】
グラフトポリマー5:
重合容器中にポリエチレングリコール40gを装入し、攪拌しながら弱い窒素流下に100℃に加熱した。攪拌しながら100℃でN−ビニルカプロラクタム15gの流入量を1.5時間で滴加し、引続きビニルアセテート45gの流入量を4.5時間で滴加し、同時に酢酸エチルエステル2.25g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.75gの他の流入量を7時間で滴加した。全ての流入量を完全に添加した後に、2時間100℃でさらに重合させた。引続き、なお3回それぞれ酢酸エチルエステル0.9g中に溶解された第三ブチルペルオクトエート0.3gを添加し、それぞれ2時間さらに重合させた。重合の後、水で希釈した。引続き、酢酸エチルエステルを蒸留によって除去した。生成物は、76.9%の固体含量および23.5のK値を有する黄色の混濁した溶液であった。
【0103】
2.灰化抑制作用の試験
グラフトポリマーの灰化抑制作用を次のように試験した:ポリエステル試験用織物に標準の汚染された織物と一緒に一連の3回の洗濯を行なった。汚染された織物をそれぞれの洗濯後に新しくし、この場合試験用織物は、それぞれの洗濯後に強く汚染されていた。灰化に対する基準は、洗濯の前および後の白色の試験用織物の白色度であった。3回目の洗濯の後の試験用織物の白色度は、汚染度の評価に使用された。白色度は、規約反射率の測光法による測定によって光度計Elrepho 2000 (色データ)につき460nmの波長で測定した(DIN 5033によるバリウム−一次白色標準)。値を数回の繰返しおよび測定値の形成によって検出した。
【0104】
試験で使用される試験用洗剤は、粉末洗剤であり、次の組成を有していた。
【0105】
洗濯条件は、次の通りであった:
第1表には、この結果が記載されている。比較例2においては、第1表中の欧州特許出願公開第219048号明細書A、第5欄、実施例8に記載のグラフトポリマーを使用した。
【0106】
【表1】
【0107】
3.汚染物の剥離作用(防汚)の試験
本発明によるグラフトポリマーを汚染物剥離作用について試験した。そのために、ポリエステル試験用織物を、本発明によるグラフトポリマー1.0質量%が添加された試験用洗剤を用いて3回洗濯した。こうして前処理された織物を乾燥させ、使用済みのエンジンオイル0.2g(廃棄油)を滴下することによって汚染した。24時間の作用時間後に、試験織物をグラフトポリマーの添加なしおよびグラフトポリマーの添加ありで洗濯した。白色度を先のNo.2の記載と同様に光度計Elrepho 2000につき規約反射率を測光法により測定することによって測定した。値を数回の繰返しおよび測定値の形成によって検出した。
【0108】
試験で使用される試験用洗剤は、No.2で記載された洗剤と同一であった。
【0109】
洗濯条件は、No.2の場合の条件と同一であったが、しかし、この場合には、汚染織物を使用せず、試験用織物としてポリエステル854 5g(洗濯研究機関(Waeschereiforschungsanstalt)、Krefeld在、の標準試験用織物)を使用した。
【0110】
第2表には、この結果が記載されている。比較例2においては、第1表中の欧州特許出願公開第219048号明細書A、第5欄、実施例8に記載のグラフトポリマーを再び使用した。
【0111】
【表2】
【0112】
この表は、灰化抑制作用する添加剤がない場合には、強い灰化が生じ(例1V)、ならびに汚染物が劣悪に剥離する(例3V)ことを示す。
【0113】
公知技術水準の灰化抑制剤は、実際に灰化を有効に減少させるが、しかし、不十分な汚染物剥離作用を有するにすぎない(例4V)。
【0114】
これとは異なり、本発明により使用されるグラフトポリマーは、灰化を効果的に減少させ、ならびに汚染物を良好に剥離させることを示す。それに応じて、防汚の改善は、良好な灰化抑制を維持しながら達成させることができた。
Claims (10)
- A)グラフトモノマーA)に対して
a)少なくとも1つのビニルエステル1〜99質量%、
b)少なくとも1つのN−ビニルラクタム1〜99質量%、
c)モノマーa)およびb)と共重合可能な少なくとも1つの別のモノエチレン系不飽和モノマー0〜90質量%および
d)分子中に少なくとも2個のエチレン系不飽和非共役二重結合を有する少なくとも1つのモノマー0〜5質量%を含有するグラフトモノマーA)10〜95質量%を
B)C2〜C4−アルキレンオキシドの少なくとも3個の単位を含有するポリアルキレンオキシドおよび少なくとも3個のテトラメチレンオキシド単位を含有するポリテトラヒドロフランから選択された少なくとも1つのポリマーB)およびその混合物5〜90質量%の存在下に重合させることによって得ることができる、繊維製品を洗濯および後処理する際の灰化抑制剤としてのグラフトポリマーの使用。 - ビニルエステルa)としてビニルアセテートもしくはビニルプロピオネートまたはこれらの混合物を使用する、請求項1記載のグラフトポリマーの使用。
- N−ビニルラクタムb)としてN−ビニルカプロラクタムを使用する、請求項1または2に記載のグラフトポリマーの使用。
- ポリマーB)の存在下でのグラフトモノマーA)の重合を行なった後に、グラフトポリマーのグラフトされたビニルエステルa)を少なくとも部分的に加水分解する、請求項1から3までのいずれか1項に記載のグラフトポリマーの使用。
- ポリマーB)として200〜50000の数平均分子量のポリアルキレンオキシドを使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載のグラフトポリマーの使用。
- ポリマーB)としてポリエチレングリコールを使用する、請求項1から5までのいずれか1項に記載のグラフトポリマーの使用。
- グラフトポリマーが5〜150のK値(25℃でアセトン中で1質量%の溶液についてH. Fikentscherにより測定した)を有する、請求項1から6までのいずれか1項に記載のグラフトポリマーの使用。
- 繊維製品が合成繊維を含む、請求項1から7までのいずれか1項に記載の使用。
- 洗剤中での灰化抑制添加剤としての請求項1から7までのいずれか1項に記載のグラフトポリマーの使用。
- 界面活性剤、ビルダーおよび場合によっては別の常用の添加剤を基礎とする洗剤において、灰化抑制添加剤として請求項1から7までのいずれか1項に記載のグラフトコポリマー0.1〜5質量%を含有することを特徴とする、界面活性剤、ビルダーおよび場合によっては別の常用の添加剤を基礎とする洗剤。
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