JP2004505684A - 注射器の針の保護装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、注射器(2)の針(7)の保護装置に関するものであって、柔軟な材質製の針保護キャップ(8)と、針保護キャップ(8)に被さるように適合し、かつ前記針保護キャップの内部捕捉手段(12)を有する剛性の材質製保護用止め栓(5)とを備えている。本発明によれば、保護用止め栓(5)に設けられた内部捕捉手段は、縦方向の爪部(12)を少なくとも一つ有しており、該爪部を保護用止め栓(5)の側壁に連結しているのは、柔軟な横方向の中間接合部(13)を介してであり、該接合部は、一方で、針保護キャップ(8)に差し込むのに適した先端の形状をした自由端と、そのシーソー運動を限定するように適合している正面とを有する下流側の縦方向のセグメントと、他方で、保護用止め栓の引き出しの際に、各爪部(12)が逆方向のシーソー運動を限定するように適合した正面を備えた上流側の縦方向のセグメントとを、縦方向に画定する節点を形成している。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注射器の針の保護装置に関するものであって、柔軟な材質製の針保護キャップと、針保護キャップに被さるように適合し、かつ前記針保護キャップの内部捕捉手段を備えた、剛性の材質製の保護用止め栓とを備えたタイプのもので、該内部捕捉手段は該保護用止め栓の引き出しの際に、該針保護キャップを引っ張ることができるようにするのに適している。
【0002】
そのような保護装置は、広く用いられているものであり、その主な目的とするところは、安全の概念の他に、保護用止め栓の引き出しの際に、保護用止め栓の中に締めつけられた針保護キャップを引き出すことを容易にするように導くことである。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
針保護キャップを締めつけるために、また通常は、保護用止め栓には捕捉手段が備えられ、該捕捉手段は、従来的には前記針保護キャップの開かれた端部を縁取るフランジの後ろに位置するように適合しており、それにより前記フランジに当たり、かつ保護用止め栓の引き出しの際に、これらキャップが引っ張られるようにする。
【0004】
そのような保護用止め栓の実現において、所期の目的は達せられるのであるが、それでも該保護用止め栓は、キャップに力一杯嵌合しなければならないという大きな不都合を呈し、それにより捕捉手段はフランジを乗り越え、そして、この嵌合の際には、前記キャップを押し戻す傾向がある。
【0005】
ところで、そのようにキャップを押し戻すという事実は、二つの不都合な結果をもたらし得る。実際、第一に、従来的にキャップに刺さった針の端部は損傷することになり得る。さらに、針保護キャップと注射器のノーズとの間の気密性の喪失が、この注射器の気密性の頸部の部位で、引き起こされ得る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような欠点を回避することを目指すものであり、またその主な目的は、針保護キャップの容易な引き出し、および針を傷めたり気密性を損なわないようにできる、針保護キャップを保護する安全な保護用止め栓を備えた注射装置を提供することである。
【0007】
そのために、本発明が目指す保護装置の内部捕捉手段は、保護用止め栓内に設けられ、縦方向の爪部を少なくとも一つ有するが、該爪部を保護用止め栓の側壁に連結しているのは、以下のものを縦方向に画定する節点を形成する、柔軟な横方向の中間接合部を介してである:
・下流側の縦方向のセグメントは、針保護キャップに差し込まれるのに適した先端の形状の自由端を有し、針保護キャップを保護用止め栓に挿入する際には、針保護キャップと接触するように、かつ、爪部をシーソー運動させるように配置されており、前記下流側の縦方向のセグメントは、前記シーソー運動を限定するように適合している、保護用止め栓の側壁に当接する正面、いわゆる裏面を有する。
・上流側の縦方向のセグメントには、保護用止め栓の側壁に当接する正面、いわゆる裏面が付与されており、該面は、前記保護用止め栓の引き出しの際に、各爪部の逆方向のシーソー運動を限定するように適合している。
【0008】
(特許の本文全体にわたり留意すべきは、上流、下流、後方、前方という用語は、注射針を基準として使用しており、「下流」と「前方」という用語が指すのは、この注射針に最も近い部材の各部分であり、「上流」と「後方」という用語が指すのは、この注射針から最も遠い部材の各部分である)。
【0009】
本発明によれば、保護用止め栓を構成しているのは、したがって少なくとも一つの爪部を組み込んでいる単一部品であり、以下のことを行うように適合している:
・針保護キャップの挿入の際に、その下流側のセグメントを当接面により決定される僅かな角度だけ旋回させ、それにより各爪部の先端が、爪痕を形成し、かつ前記針保護キャップに打ち込まれるようにすること。
・保護用止め栓の引き出しの際には、その上流側のセグメントを当接面により決定される僅かな角度だけ旋回させ、それにより各爪部の先端の入り込みを深めるように、かつ前記保護用止め栓に対して針保護キャップが完全に固定されるようにすること。
【0010】
したがって本発明の基礎となる原理は、保護用止め栓を想到することにあり、その各爪部が旋回できるのは、前記爪部の上流側および下流側の当接面で決定される当接する両端位置の間の、横方向の中間接合部に対してであり、該面が可能にするのは以下である:
・前記キャップを押し戻すことのできる顕著な応力を発生させる必要のない、針保護キャップを保護用止め栓の内部へ挿入することで、しかも該挿入の間に、各爪部の先端が、このキャップの内壁と密着し、かつこの内壁に打ち込まれるようにすること。
・保護用止め栓を引き出すことで、該引き出しの間に、各爪部の先端の入り込みが深くなり、針保護キャップの引っ張りを確実にすること。
【0011】
さらに、注意すべきは、この原理によると、上流側の当接面と下流側の当接面が存在するということが極めて重要であるが、それは該面が各爪部が旋回する角度を限定することになり、針保護キャップの材質が柔軟であっても、針保護キャップにおいて爪部の各先端の完全な留め、および維持が確実に行われるからである。
【0012】
好適な実施態様においては、各爪部が有する一つの正面、いわゆる前面は、針保護キャップと接触し、前記爪部が下流側の縦方向のセグメントと当接する位置において、前記針保護キャップと密着するように適合した、正面の縦方向のエッジを画定する二面体の形状を呈している。
【0013】
実際、この配置にすることで、針保護キャップを各爪部が締めつける力の増大になるが、それは各爪部間の接触区域を構成するのが、前記針保護キャップの内壁に刻み込まれるエッジであるためである。
【0014】
さらに、好適には、各爪部の下流側のセグメントが有する正面、いわゆる裏面は、前記爪部の先端を形成する縦方向のエッジと、該先端の前方正面の縦方向のエッジとを画定する二面体の形状を呈している。
【0015】
また通常は、針保護キャップは、円錐台形の形状である。このような場合、また好適には、各爪部の前方の縦方向のエッジを、前記爪部が下流側のセグメントと当接する位置において、前記針保護キャップの周縁壁と平行となるように配置する。
【0016】
もう一つの好適な実施態様において、針保護キャップは、一つの爪部の前方の縦方向のエッジをそれぞれ収納するのに適した、複数の縦方向の溝を有する。
【0017】
保護用止め栓引き出しの自然な動きは、該保護用止め栓に牽引の応力と釣り合った回転運動をさせることであるが、そのような溝の中には爪部の正面のエッジが納まるようになっており、このような溝により、前記保護用止め栓の内部で針保護キャップの回転ロックを確保する一つの噛み合わせシステムを提供するにいたる。
【0018】
さらに、好適には、各溝は、針保護キャップの一部の長さにおいて延長し、それにより、各爪部の先端の軸当接する肩部が設けられる。このような肩部は、その中に爪部の先端が差し込まれるようになっており、それにより、保護用止め栓の内部における、針保護キャップの並進ロックを確実にする更なる確保を構成する。
【0019】
さらに、この肩部分の高さを増すために、また好適には、針保護キャップには、溝の端部と肩部を形成する、外側の環状の膨らみがある。
【0020】
また、好適な実施態様の例としては、
・保護用止め栓が、前記保護用止め栓の軸の周りに配分された内側の六つの爪部を有する、
・針保護キャップが、前記針保護キャップの軸の周りに配分された十二本の溝を有する、
・各爪部の接合部を、その二つの当接端の位置の間をこの爪部が旋回する際に、前記爪部の先端が2mm程度の横方向のストロークを受けるように適合させる。
【0021】
そのような保護装置はまた、前記注射器の回転および並進ロックの手段を備えた、注射器本体に収納される注射器を具備していてもよい。そのような場合には、また好適には、注射器本体には、縁取りできるような区域で画定された切り離すことのできるセグメントを有し、それが保護用止め栓を構成する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の他の特徴、目的及び利点は、望ましい実施例を非制限的に示す、添付図面を参照しつつ、以下の詳細な説明から明らかになる。これらの図において:
・図1は、本発明に合致した保護装置を組み込んだ使い切りの注射装置の斜視図である。
・図2は、本発明に合致した保護用止め栓を組み込んだこの注射装置の部材を縦軸の平面で切った縦断図の一部である。
・図3は、この装置の針保護キャップの軸方向の平面Aによる、拡大した縦の断面図である。
・図4は、この針保護キャップの平面Bによる横の断面図である。
・図5は、保護用止め栓の爪部の一つを拡大した、斜視図である。
・図6は、この保護用止め栓の平面Cによる横の断面図である。
・図7は、予め充填した注射器に取り付けた本発明の保護装置の縦軸の断面図である。
・そして図8は、保護用止め栓の引き出しの際の、この注射装置の縦軸断面図である。
【0023】
本発明にかなった保護装置は、図において、使い切り注射装置に組み込まれた一部をなすものとして示されており、該注射装置が有する注射器本体1は、予め充填された注射器2を収納し、かつ該注射器の回転および並進ロックの手段を備えている。
【0024】
この注射装置は、特許出願FR−99.125000およびFR−99.12501に記載されているタイプのものであり、さらなる詳細については、それらを参照されたい。
【0025】
これら特許出願に記載されているように、この注射装置が有する注射器本体は、図1に示された保護鞘1からなり、該保護鞘は前方管状体3および後方管状体4の二つの本体からなっていて、該管状体は、互いの延長部分に嵌め込み、また予め充填されている従来の注射器2がこの保護鞘1に納まる前に前もって組み合わせるよう適合している。
【0026】
また、これらの特許出願に記載されているように、この注射装置に組み込まれている機構には、弾性手段があり、該弾性手段は、注射終了時に、保護鞘1の内部への注射器2の自動的な後退を引き起こすのに適している。
【0027】
特に図1および2に示されているように、また前記引用した特許出願にも記載されているように、保護鞘1の前方管状体3は、縁取る環状部分6によって画定される、切り離し可能な前方セグメント5を有し、また後に詳細を述べる本発明による保護用止め栓となるものである。
【0028】
既に述べたように、この注射装置の予め充填した注射器2は、従来タイプの注射器であり、それは例えばガラス製で、従来の方法では前方ノーズ2aからなり、そこに針保護キャップ8によって保護された注射針7が取り付けられている。
【0029】
さらに、図7に示されているように、および前記引用した特許出願に記載されているように、注射器本体1は、注射器2を前記注射器本体内部に納める際に、この注射器2の前方ノーズ2aおよび針保護するキャップ8とが、切り離し可能な保護用止め栓5において延長するように適合されている。
【0030】
本発明によると、第一に、針保護するキャップ8は、外側の縦方向の溝が複数有し、それは例えば9のようなもので、後方フランジ10の前方基礎部分からしつらえられていて、そこに前記キャップが従来的には備え付けられており、また該溝は、前記フランジから、この針保護キャップ8の長さのほぼ三分の一まで延長している。
【0031】
図4に示されているように、これらの外溝9は、例としては十二本あり、針保護キャップ8の縦軸の周りに均一に配置されている。
【0032】
さらに、この針保護キャップ8には、環状の外側の膨らみ11があって、溝9の前方端部と共に肩部を形成している。
【0033】
この針保護キャップ8の保護用止め栓5は、管状体3から切り離し可能な前方セグメントからなり、それにより針保護キャップ8の引き出しを容易にするようにし、それ自体は12のような内側の爪部が六つ有するが、それは前記保護用止め栓との一体成形からなり、また特に図2、5および6に示されている。
【0034】
これら六つの内側の爪部12は、保護用止め栓5の縦軸の周りに均一に配分されており、第一に、前記保護用止め栓の側壁の内面に連結させるが、それは、横方向の中間接合部13によってであり、該接合部は前記爪部のある角度のストロークを可能にする伸縮性のある横方向の足からなる。
【0035】
これら爪部12のそれぞれには、第一に、前の部分に、二面体の形を呈する前方正面があり、その表面のそれぞれ14aと14bは三角形を呈し、それらの底辺が前記二面体の縦方向のエッジ15を形成している。
【0036】
これら爪部12のそれぞれには、さらに、下流側のセグメント16と上流側のセグメント17とを有し、それらを画定しているのが中間接合部13である。
【0037】
下流側のセグメント16の後ろの正面18は、二面体の形を呈しているが、該二面体は、前方表面14a、14bと共に、前記下流側のセグメントを全体としてピラミッド形にするよう適合しており、その頂点が、針保護キャップ8に差し込まれるのに適した先端19を形成する。
【0038】
さらに、この後方正面18は、保護用止め栓5の側壁に当接する面を構成し、爪部12の下流側のセグメント16の旋回を限定するのに適している。
【0039】
上流側のセグメント17の後方正面20は、それ自体が保護用止め栓5の側壁の湾曲と共役した湾曲をなす凸面であり、前記上流側のセグメントの旋回を限定するのに適した当接面を形成するように適合されている。
【0040】
図7に示されているように、爪部12は、注射器2が一旦、注射器本体1に組み込まれると、前記爪部の先端19が針保護キャップの肩部11のほぼ上流側に配置されるように、位置づけられる。
【0041】
さらに、爪部12は、前記爪部の先端19に外接する円の当初の直径が針保護キャップ8の直径よりも小さくなるように、また該針保護キャップを、保護用止め栓5に挿入する際に、これら爪部12を旋回させように形作られる。
【0042】
結局のところ、図7に示されているように、下流側のセグメント16の当接面18と各爪部12の正面のエッジ15とは、注射器2を一旦注射器本体に挿入すると、前記正面のエッジが、針保護キャップ8の周縁壁に平行に延長するように形作られている。
【0043】
本発明の概念によれば、注射器2を注射器本体1に挿入する際には、針保護キャップ8は爪部12の先端19に接触するようになり、それにより前記爪部の旋回が引き起こされ、該爪部の下流側のセグメント16の当接面18が、保護用止め栓5の側壁面に当接するようになる。
【0044】
この旋回の際には、爪部12の先端19は、針保護キャップの肩部11のほぼ上流側で、針保護キャップ8に差し込まれるようになる。くわえて、これらの爪部12の縦方向のエッジ15は、この針保護キャップ8の溝9に納まるようになる。
【0045】
ついで、注射のために保護用止め栓5を引き出す際には、各爪部12が逆方向に旋回するようにし、それにより先端19の入り込みを増大させ、また針保護キャップ8の引き出しを確保するようにする。
【0046】
さらに、この引き出しの際には、針保護キャップ8と保護用止め栓5の相対的な回転ロックは、溝9によって形成される噛み合わせによって確保されるが、該溝には爪部12の正面のエッジ15が収納されている。保護用止め栓5の肩部11は、それ自身について、保護用止め栓5と針保護キャップ8の並進の相対的なロックを確実に行う。
【0047】
結局、各爪部12の上流側のセグメント17の当接面20は、この爪部12の旋回を限定しながら、前記爪部の万一の反転を防止し、また針保護キャップ8における該爪部のロックを確実に行う。
【0048】
例えば、爪部12の先端19が外接する円の最初の直径は4mmである。該直径は爪部12の下流側のセグメント16の当接位置では5mmに等しくなり、ついで前記爪部の上流側のセグメント17の当接位置では3mmに等しくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に合致した保護装置を組み込んだ使い切りの注射装置の斜視図
【図2】本発明に合致した保護用止め栓を組み込んだこの注射装置の部材を縦軸の平面で切った縦断図の一部
【図3】この装置の針保護キャップの軸方向の平面Aによる、拡大した縦の断面図
【図4】この針保護キャップの平面Bによる横の断面図
【図5】保護用止め栓の爪部の一つを拡大した、斜視図
【図6】この保護用止め栓の平面Cによる横の断面図
【図7】予め充填した注射器に取り付けた本発明の保護装置の縦軸の断面図
【図8】保護用止め栓の引き出しの際の、この注射装置の縦軸断面図
【符号の説明】
1 保護鞘 (注射器本体)
2 注射器
3 前方管状体
4 後方管状体
5 保護用止め栓
6 環状部分
7 針、注射針
8 針保護キャップ
9 溝
10 フランジ
11 肩部、環状の膨らみ
12 爪部、内部捕捉手段
13 接合部
14 正面
15 エッジ
16 セグメント
17 セグメント
18 当接面、正面
19 先端
20 当接面、正面

Claims (11)

  1. 注射器(2)の針(7)の保護装置であって、該装置が、柔軟な材質製の針保護キャップ(8)と、針保護キャップ(8)に被さるように適合し、かつ前記針保護キャップの内部捕捉手段(12)を備えた、剛性の材質製の保護用止め栓(5)とを有し、該内部捕捉手段は、前記保護用止め栓の引き出しの際に、針保護キャップを引っ張ることができるようにするのに適しており、該保護装置の特徴は、保護用止め栓(5)に設けられた内部捕捉手段が、縦方向の爪部(12)を少なくとも一つ有することだが、該爪部を保護用止め栓(5)の側壁に連結しているのは、柔軟な横方向の中間接合部(13)を介してであり、該接合部が以下:
    ・下流側の縦方向のセグメント(16)であって、針保護キャップ(8)に差し込まれるのに適した先端(19)の形状をした自由端を有し、針保護キャップを前記保護用止め栓(5)に挿入する際には、前記針保護キャップと接触するように、かつ、爪部(12)をシーソー運動させるように配置されており、前記シーソー運動を限定するように適合している、前記保護用止め栓の側壁を当接する正面(18)、いわゆる裏面を有する、前記下流側の縦方向のセグメント、と
    ・保護用止め栓(5)の側壁を当接する正面(20)、いわゆる裏面を備え、該面が、前記保護用止め栓の引き出しの際に、各爪部(12)が逆方向のシーソー運動を限定するように適合している、上流側の縦方向のセグメント(17)、
    とを縦方向に画定する節点を形成することを特徴とする、注射器の針の保護装置。
  2. 各爪部(12)が有する正面(14a、14b)、いわゆる前面は、針保護キャップ(8)と接触し、前記爪部が下流側の縦方向のセグメント(16)と当接する位置において、前記針保護キャップと密着するように適合した、正面の縦方向のエッジ(15)を画定する二面体の形状を呈することを特徴とする、請求項1に記載の保護装置。
  3. 各爪部(12)の下流側のセグメント(16)が有する正面(18)、いわゆる裏面は、前記爪部の先端(19)を形成する縦方向のエッジと、該先端の前方正面(14a、14b)の縦方向のエッジ(15)とを画定する二面体の形状を呈することを特徴とする、請求項2に記載の保護装置。
  4. 装置における円錐台形の針保護キャップ(8)であり、各爪部(12)の前方の縦方向のエッジ(15)を、前記爪部が下流側のセグメント(16)と当接する位置において、前記針保護キャップの周縁壁と平行となるように配置することを特徴とする、請求項2または3のいずれか一つに記載の保護装置。
  5. 針保護キャップ(8)が、一つの爪部(12)の前方の縦方向のエッジ(15)を収納するのに適した複数の縦方向の溝を有することを特徴とする、請求項2から4のいずれか一つに記載の保護装置。
  6. 各溝(9)は、針保護キャップ(8)の一部の長さにおいて延長し、それにより各爪部(12)の先端(19)と軸当接する肩部が設けられることを特徴とする、請求項5に記載の保護装置。
  7. 針保護キャップ(8)は、溝(9)の端部とで肩部を形成する、外側の環状の膨らみ(11)を有することを特徴とする、請求項6に記載の保護装置。
  8. 保護用止め栓(5)が、前記保護用止め栓の軸の周りに配分された内側の爪部(12)を六つ有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一つに記載の保護装置。
  9. 針保護キャップ(8)が、前記針保護キャップの軸の周りに配分された溝(9)を十二本有することを特徴とする、請求項5および8に記載のことを同時に取り入れた保護装置。
  10. 各爪部(12)の接合部(13)を、その二つの当接端の位置の間をこの爪部が旋回する際に、前記爪部の先端(19)が2mm程度の横方向のストロークを受けるように適合させたことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一つに記載の保護装置。
  11. 注射器の回転および並進ロックの手段を備えた注射器本体(1)に収納される注射器(2)のための保護装置であり、その特徴は、注射器本体(1)が、縁取りできるような区域(6)で画定された切り離すことのできるセグメント(5)を有し、それが保護用止め栓を構成することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一つに記載の保護装置。
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