JP2004502653A - カンジダ症の治療のための組成物および方法 - Google Patents

カンジダ症の治療のための組成物および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規の経口組成物およびワクチンに関し、特に、カンジダ症の予防または治療のための経口ワクチンに関する。

Description

【0001】
発明の分野
本発明は、新規の経口ワクチンに関し、特にカンジダ症の予防または治療のための経口ワクチンに関する。
【0002】
発明の背景
カンジダアルビカンス(Candida albicans)は、酵母様の二形性真菌であり、正常な微生物相の一部として口、膣および消化管のヒト粘膜表面にコロニー形成(colonise)する。またカンジダアルビカンスは日和見病原体であり、口内炎や膣炎のような局所的な粘膜炎を引き起こし、また、広がって全身感染を起こす可能性もある。
宿主−寄生体関係の異なるバランスにより様々な結果がもたらされることは明白である。防御メカニズムは完全には解明されていないが、微生物の局所的蔓延および全身性蔓延の双方において細胞性メカニズム(特にTリンパ球−マクロファージ単位)が重要であると考えられる。
粘膜炎の臨床範囲として以下のものが挙げられる。
【0003】
再発性/持続性の口内炎
再発性/持続性の口内炎は、年配者、特に歯科補綴物(義歯)を有する年配者に共通の問題である。後者において、その約3分の2は、補綴物上に蓄積したプラーク中のカンジダアルビカンスコロニー形成により粘膜炎を発症させる。興味深いことに、この状態は、抗原量が低いことを意味し、特定の宿主の応答を伴う可能性がある。同様の真菌性の問題が、通常補綴物を装着しているより若い対象者でもみられる。細胞性免疫不全性を有する対象者(特にHIV疾患の対象者)において、持続的なカンジダアルビカンス関連口内炎(または口腔カンジダ症)は、共通で深刻な合併症である。吸引によるステロイド(通常は喘息用)を使用する対象者は、ステロイドによる粘膜の防御の下方制御に起因して、口腔カンジダ症をよく発症させる。
【0004】
再発性の外陰部膣カンジダ症
再発性の外陰部膣カンジダ症は女性の3〜5%に共通する問題であり、エストロゲンが停止する月経周期の時期(月経前)に、「粘膜ゲート(mucosal gate)」が閉鎖し、粘膜組織への特定のT細胞の移送が遮断されると発症する。この集団における「T細胞プール」は減少するので、この間に生殖管内のカンジダアルビカンス抑制への弱い支配力が攻撃され、その結果、臨床的粘膜炎になる。
【0005】
食道炎
食道炎は、免疫障害を有し最も通常はガンのような全身性疾患に罹っている対象者の、または免疫抑制療法を受けている対象者において、共通する厄介な合併症である。口腔カンジダ症に続く食道炎はしばしば無症状であり、生命を脅かす全身への蔓延を引き起こす病巣になり得る。従って、粘膜のT細胞の機能の効率を最大化し、それにより局所/全身性疾患の危険を減少させることができる経口ワクチンは、上部消化管のカンジダアルビカンス感染の予防(「危険性を有する」集団における)または治療(臨床的粘膜炎の治療)にとって相当に価値あるものであり、特に免疫抑制された対象者においては、このワクチンについての一次的指標となり得る。
【0006】
腸管コロニー形成
カンジダアルビカンスでの消化管のコロニー形成は、慢性疲労から「全身性アレルギー」に至る異常に広範囲の疾患や病状を発症させると考えられる。「カンジダをコントロールすること」を取り巻いて産業が出現している。消化管内のカンジダ量を数ログ減少させることができるワクチンを有することは好都合であるので、魅力的な治療案である。
【0007】
他の粘膜部位および状況
特に抗生物質の繰り返し投与の後や、粘膜の損傷によりダメージを受けた場合、気管支にカンジダアルビカンスでのコロニー形成が起こり得る。場合によって、対象者は、下部尿路のコロニー形成を起こす。より一般的な問題は、抗生物質の繰り返し使用の後の、1ヶ所または数ヶ所の再発性または持続性の「鵞口瘡」である。このような状況が、ワクチンについて特に予防式の臨床的機会を提供し、すなわち、一定の抗生物質を長期間用いるところで、ワクチンを与えることによってカンジダアルビカンスの過剰増殖の危険を減少させ得る。
それゆえに、カンジダ症の予防および/または治療のための改善されたワクチンおよび方法が必要である。
本発明の目的は、従来技術の治療の少なくともいくつかの不利益を克服または改善すること、または、有用な新しい手段を提供することである。
【0008】
発明の要旨
本発明は、カンジダアルビカンスの出芽球菌(blastococcoid)形態での経口免疫により、生物の感染を防ぐか、または定着した感染を治療する、という予想外の発見に一部基づいている。従来技術の教示に基づけば、侵襲性の菌糸形態が最適の免疫原となり得ることが予想される。また本発明は、カンジダの出芽球菌形態がT細胞−マクロファージユニットを発動させて、IFN−γのような特定のサイトカイン、そして酸化窒素(NO)をも唾液中に分泌する、という観察に基づく。それにより、それら真菌に有毒な環境を形成するだけでなく、それら真菌の菌糸(侵襲性)形態への転換を防ぐ。その効果は、全ての粘膜表面と分泌に関して同様であることが予想される。
【0009】
第一の観点により、カンジダアルビカンスコロニー形成により起こる口内、鼻咽頭、または呼吸器管の状態の予防または治療のための、カンジダアルビカンスを含む、経口投与に適した組成物を提供する。
第二の観点により、カンジダアルビカンスコロニー形成により起こる状態の予防または治療のための、カンジダアルビカンスの出芽球菌形態を含む組成物を提供する。
【0010】
当該組成物は、不活化されているか又は生きているが弱毒化されているかのいずれかであるその生物体全体、その生物体の超音波処理物、または、1又はそれを超える別個の抗原を含むそれらのあらゆる断片を含むワクチンであり得る。
カンジダアルビカンス全体の場合、生物の出芽球菌形態が好ましいが、菌糸形態も用いることができる。
【0011】
第三の観点により、カンジダアルビカンスコロニー形成により起こる状態の予防的または治療的処置が提供され、その処置は、このような治療を必要とする対象者への前記いずれかの側面による化合物の投与を含む。
好ましくは、前記状態は粘膜炎である。
さらにより好ましい状態は、再発性/持続性の口内炎、再発性の外陰部膣カンジダ症、食道炎、および下部尿路または腸管コロニー形成からなる群より選択される。
【0012】
本発明に係る治療法は、1以上のアジュバント(adjuvant)の投与をさらに含んでもよい。
上記アジュバントは、好ましくは、典型的なTh1応答(例えばBCG)を誘導するように選択され、または、必要に応じて、Th2応答(例えば、コレラ毒素等のBサブユニットなど)、または、ショートカットワクチン(shortcut vaccine)(例えば、百日咳)を誘導するように選択される。
アジュバントは、微生物のようなプロバイオティック(probiotic)(例えば乳酸桿菌)の投与と代替させてもよいし、それで補助されてもよい。さらにより好ましいものは、乳酸桿菌種の微生物、特にラクトバシラスアシドフィルスである。しかしながら、他の微生物、例えば発酵乳酸杆菌(Lactobacillus fermentum)やマイコバクテリウムバッカエ(Mycobacterium vaccae)もまた用いることができる。さらに、Th1応答を引き起こすことができる他のアジュバント、微生物、またはそれらの成分もまた適切であると理解されている。本明細書の関連において用いられる「プロバイオティック」という用語は、本明細書で説明されるように、必ずしも慣例的なプロバイオティックとして作用しないが、T細胞応答を誘導するかまたはサイトカインパターンを変化させることができる物質をその範囲内に含むことを意味する。
【0013】
プロバイオティックおよび/またはアジュバントは、経口投与または非経口投与することができ、本発明の化合物での治療をやめる前、やめる際、またはやめた後に投与することができる。本発明の化合物での治療をやめる前、やめる際またはやめた後におけるプロバイオティックの投与は、サイトカインパターンを「歪める(skew)」ことで効果的な治療に最適なサイトカインバランスを達成するそれらの能力の故、特に好ましい。
【0014】
第四の観点により、ワクチン要求性またはワクチン有効性のモニタリング方法を提供し、当該方法は、IFN−γ、NO、および/またはIL−4の測定を含む。
第五の観点により、ワクチンまたはワクチン成分として効果的なカンジダ分離株および/またはカンジダ抗原を同定する方法を提供し、当該方法は、マウスモデルにおいてIFN−γ、NO、IL−12および/またはIL−4の測定を含む。
便宜上、それら測定は、唾液試料へなされるが、血液試料、同様に組織試料(例えばリンパ節及びそれに類したもの)も使用可能である。リンパ節または類似のリンパ組織(similar lymphoid tissue)を用いる場合、関連するサイトカインを発現する細胞の割合への評価を行うことができる。
以下本発明を、非限定的な実施例について、参考文献を用いてより詳細に説明する。
【0015】
【実施例】
実施例1:材料および一般的な方法
マウス
別途明言されない限り、6〜8週齢の雄BALB/c(H−2d)およびDBA/2マウス(H−2d)は、Animal Resource Centre(Perth, Western Australia)から購入した。これらマウスを3〜5匹のグループに分けて住まわせ、えさと水を自由に与えた。全てのマウスは1週間順応させてた後に用いた。真菌の培養物であるカンジダアルビカンス分離株3630を、National Reference Laboratory, Royal North Hospital(Sydney, Australia)から得た。酵母細胞を、サブローデキストロースブロス(Oxoid, Hampshire, UK)を用い、振盪水槽中で25℃で48時間培養した。出芽胞子を新しい培地に移し、25℃でさらに18時間培養した。遠心分離によってその出芽胞子を回収し、リン酸緩衝食塩水(PBS)で2回洗浄し、さらに、使用前に、1mLにつき10個の出芽胞子になるようにPBSで調節した。
【0016】
カンジダ抗原
新しく培養したカンジダアルビカンス分離株3630を、1×1010/mlになるようにPBSに再懸濁し、次に、MSE Soniprepセットにおいて振幅10で30サイクルの断続的な冷却と超音波処理で超音波処理した。その超音波処理物を2000gで10分間遠心分離し、その後、上清を回収し、PBSで透析した。タンパク質定量した後、その溶液をろ過滅菌し、アリコートにして使用まで−20℃で保存した。
【0017】
口腔感染
75mlのケタミン:キシラジル(Xylazil)(100mg/ml:20mg/mL)を腹膜内注射することによって、マウスを麻酔した。簡単に説明すると、PBS中、出芽胞子10/mlを14,000gで5分間遠心分離した。そのペレットを先端が微細な滅菌綿棒(Corsham, Wiltshire, UK)で回収し、次に、この綿棒を用いて口腔へ局所的に塗布し、口腔接種した。
【0018】
口腔感染の定量
別途明言されない限り、マウスのグループ(1グループにつき3〜5匹)を様々な時点で殺し、口腔粘膜におけるカンジダアルビカンス数を測定した。口腔(すなわち、頬、舌および軟口蓋)を、先端が微細なコットン綿棒を用いて完全に拭き取った。綿棒で拭き取った後、そのコットンの先端を切り取り、次に、1mlのPBSを含むエッペンドルフチューブ中に置いた。ボルテックスミキサーで混合することによって酵母細胞を再懸濁し、10倍の連続希釈液にした後、クロラムフェニコール(0.05g/L)を添加したサブローデキストロース寒天(Oxoid, UK)で37℃で48時間培養した。組織学的研究のために、口腔組織を10%のホルマリンで固定し、パラフィン中に埋め込んだ。厚さ5mmの組織切片を切断し、スライドガラス上にマウントし、次に、ヘマトキシリン・エオシン(H&E)または菌類用のPAS染料で染色した。出芽胞子および菌糸形態の数を光学顕微鏡で計測した。40倍の倍率で5領域を計数し、その平均値を結果をとして示した。
【0019】
細胞分離およびフローサイトメトリー
3〜5匹のカンジダアルビカンス感染マウスから、頚部リンパ節(CLN)を感染後の各時点で切除し、単一の細胞懸濁液を調製した(17)。Lysis2ソフトウェアとFASCanサイトメトリー(Bectin−Dickinson, Mountain View, Calif)とを用いた2カラーモードで、プールされたCLN集団を分析した。染色に用いられたモノクローナル抗体は、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)結合体(H129.19抗CD4およびH57−597抗a/bTCR)またはフィコエリトリン(PE)結合体(H53−6.7抗CD8a、ID3抗CD19およびGL3抗a/dTCR)であった。FITC結合体またはPE結合体アイソタイプに対応した抗体をネガティブコントロールとして用いた。全てのモノクローナル抗体をPharmingenから購入した。分析用の各標品から、少なくとも10,000個の生育可能な細胞を用いた。
【0020】
リンパ球増殖分析
10%のFCSを添加したRPMI1640培地中にプールされたCLN細胞を、96−ウェルの丸底マイクロタイタープレート(Nunc, Denmark)のウェル中で3連で培養した(1ウェルにつき0.2×10個の細胞数)。カンジダアルビカンス抗原を、最終濃度が2.5mg/mLになるように各ウェルに加えた。その培養物を、加湿したインキュベーター中で、5%のCO雰囲気下で72時間インキュベートした。インキュベーション終了前の6時間、細胞を1μCiのH−標識チミジン(Amersham, Aylesbury, UK)でパルスすることによって、チミジンの取り込みを測定し、その後、回収し、計測した。その結果を平均cpm±標準誤差として示す。
【0021】
抗体分析
マイクロプレートELISA分析を用いて、唾液および血清中の特異的な抗体を定量した。イムノポリソルブ(Immunopolysorb)マイクロタイター(Nunc, Denmark)のウェルを、0.1Mのホウ酸ナトリウム緩衝食塩水(pH8.4)中の50μg/mLのカンジダアルビカンス抗原でコーティングした。血清および唾液試料の適切な連続希釈液を各ウェルに加えた。ビオチン化ヤギ抗マウスIgGまたはIgA(Sigma−Aldrich)を加え、続いてアルカリホスファターゼ結合ストレプトアビジン(ANIRAD, Australia)を加えることによって、結合抗体を検出した。基質溶液を添加した後、ELISAプレートリーダー(BioRad, Richmond, VA)を用いて、二連試料の光学密度を450nmで読み取った。
【0022】
RT−PCR
リンパ細胞からのRNA抽出と合成cDNAの増幅が、参考文献31、42に述べられている。リンパ細胞からのRNA抽出と合成cDNAの増幅が、参考文献31、42に述べられている。簡単に説明すると、4×10/mLのCLN細胞から抽出された10mLのトータルRNAを、20mLのRTミックスに加えた[ここで上記RTミックスは、6mLの5×RT反応緩衝液(250mMのトリス−HCl、375mMのKClおよび15mMのMgCl)、3mLの100mMのジチオスレイトール、1.5mLのデオキシリボヌクレオチド(10mM)、1mLのRNアーゼ阻害剤(40U/mL)、0.5mLのMMLV−RT(200U/mL)、3mLのオリゴ(dT)15、3mLのアセチル化BSA(1mg/mL)および2mLのDEPC処理水を含む]。そのcDNA合成を42℃で1時間行い、続いて72℃で10分間加熱した。5mLのファーストストランドcDNAをPCRミックスに加えて、PCR増幅を行った[ここで上記PCRミックスは、1mMの各プライマー(20mM)、1mLのdNTPミックス(4mM)、5mLの10×PCR緩衝液、1.2mLのMgCl(1.5mM)、0.2mLのTaqDNAポリメラーゼ(50U/mL)、および31mLのDEPC処理水を含む]。この混合物の増幅は、サーマルサイクラー(Hybaid, Middlesex, LJK)セットを用いて、94℃で1分間(IL−4およびG3DPH)または30秒(IFN−g)、60℃で2分間(IL−4およびG3DPH)または62℃で1分間(IFN−g)、および、72℃で3分間(IL−4およびG3DPH)または90秒(IFN−γ)で、さらに最後の伸長工程が72℃で10分間で行われた。PCR増幅を35〜40サイクル行った。PCR断片を2%アガロースゲル電気泳動で分離し、臭化エチジウムで染料し、次に、UVトランスイルミネーター下で可視化した。そのプライマー配列は、IL−4、センスGAA TGT ACC AGG AGC CAT ATC;アンチセンスCTC AGT ACT ACG AGT ATT CCA;IFN−g、センスTCT CTC CTG CCT GAA GGA C;アンチセンスACA CAG TGA TCC TGT GGA Aであった。IL−4およびIFN−γに関する増幅DNA産物は、それぞれ399bpおよび460bpであった。
【0023】
サイトカイン分析
10%のFCSを添加したRPMI1640培地中のCLN細胞を、24ウェルプレートを用いて(1ウェルにつき4×10個の細胞)、2.5mg/mLのカンジダアルビカンス抗原存在下で3日間培養した(上述した通り)。その培養上清を回収し、次に、対応抗体ペアと、標準として組換えサイトカイン(Pharmingen, San Diego, CA)とを用いたELISAにより、IL−4、IL−12およびIFN−γに関して分析した。簡単に説明すると、イムノポリソルブマイクロタイタープレート(Nunc, Deninark)を、1μg/mLの捕捉用(capture)ラットモノクローナル抗IL−4(IgG1)、IL−12(IgG2a)またはIFN−γ(IgG1)抗体を含む炭酸水素ナトリウム緩衝液(pH8.4)で4℃で一晩コーティングした。ウェルを洗浄し、次に、1%のBSAでブロッキングし、その後、培養上清と適切な標準とを各ウェルに加えた。第二の抗体として、ビオチン化ラットモノクローナル抗IL−4、IL−12またはIFN−γ抗体を2mg/mL加えた。ストレプトアビジンペルオキシダーゼ(AMRAD, Melbourne, Australia)およびTMB(Sigma−Aldrich)を用いて検出した。サイトカインELISAの感度は、31pg/mLであった。計数からバックグラウンドを差し引き、正味のカンジダ誘導性を結果として示した。
【0024】
感染および抗IL−4モノクローナル抗体を用いた治療
マウス口腔へ10個の酵母細胞(カンジダアルビカンス)を感染させ、その後の1日目、3日目および5日目に、マウス1匹につき30μgのラット抗rIL−4(31)(クローン11B11, Pharmingen, San Diego, CA)、または、マウス1匹につき200mLのPBS中の精製ラットIgG1に対応した同位体を腹腔内注射した。口腔内の酵母の数を上述したように測定した。
【0025】
統計的分析
ノンパラメトリックのマン−ホイットニーのU試験を用いてデータを比較した。P値<0.05で有意差ありとした。全ての計算は統計ソフトウェアプログラム(StatView; Abacus Concepts, CA)を用いて行われた。
【0026】
実施例2:BALB/cおよびDBA/2マウスにおけるカンジダアルビカンス口腔感染の動態
0日目に、BALB/cおよびDBA/2マウスの口腔粘膜に10個のカンジダアルビカンスの出芽胞子(出芽球菌形態)を感染させ、その後、コロニー形成の程度を28日間試験した。図1(左のパネル)に示すように、感染後6時間のコロニー形成の程度は、BALB/cおよびDBA/2マウスの双方において類似していた。しかしながら、DBA/2マウスにおいて酵母数が1ログ増加したのに比べて、BALB/cマウスにおける感染への耐性は、接種後1日目のコロニー形成における最初の減少後から2日目において顕著であった(p<0.05)。4日目にBALB/cおよびDBA/2マウスにおけるコロニー形成は減少したが、6日目にDBA/2マウスにおける酵母数はBALB/cマウスと比べて2ログ増加した(p<0.001)。8日目までに、BALB/cマウス口腔内に酵母がなくなっていたのに対して、DBA/2マウスにおける酵母数は3ログを超過し、15日目までに次第にバックグラウンドレベルにまで減少した。カンジダアルビカンス接種後のマウスから得た糞粒の培養物は増殖せず、また糞粒あたり<3CFUであることが示され、従って、DBA/2マウスにおける感染の反復サイクルが糞食によるという可能性は除かれた。
【0027】
カンジダアルビカンスの形態学的に異なる形態によって感染パターンが特徴付けられるかどうかを決定するために、口腔組織における出芽胞子のおよび菌糸形態の割合を算出した。図1(右のパネル)は、BALB/cおよびDBA/2マウスの口腔粘膜の組織切片における、カンジダの出芽胞子の菌糸形態に対する配分を示す。接種の後、DBA/2およびBALB/cマウスの出芽胞子の菌糸形態に対する配分は、ほとんど類似していた。2日目までには、BALB/cマウスよりもDBA/2において、出芽胞子より菌糸形態のほうが多くなっていた。4日目における両マウス系において検出された出芽胞子と菌糸形態との配分はほとんど同等であった。BALB/cマウスにおいて、出芽胞子の菌糸に対する配分は時間経過につれ増え続け、その際、6日目の口腔粘膜に存在する酵母の100%が出芽胞子であり、その後8日目に上記酵母はなくなった。著しく異なる点として、6日目にDBA/2マウスにおいては出芽胞子の菌糸に対する割合の低下が検出され、続いて10日目まで増え、その後、酵母(優勢的に出芽胞子からなる)は15日目になくなった。
【0028】
実施例3:CLNにおける細胞性応答
BALB/cおよびDBA12マウスをカンジダアルビカンスに感染させた後4日目のCLNから回収された細胞の平均数は、それぞれ、マウス1匹あたり9.8×10〜22×10個の細胞、および、9.5×10〜18×10個の細胞に増加した(表1)。BALB/cおよびDBA/2マウス双方とも、6日目に細胞数が低下し、その後、カンジダアルビカンスはなくなったが、DBA/2マウスにおいては、再感染後に細胞数が上昇し、その後15日目で減少した。CD19+B細胞と様々なT細胞との部分集合の相対的な割合は一定を保ったが、γ/δT細胞の割合は、感染している間、バックグラウンドレベルを超過する顕著な増加がみられた。BALB/cマウスにおいて、γ/δT細胞の数は、6日目に5〜6倍に増加し、その後減少し、感染が解消された。これに比べて、DBA/2マウスにおけるγ/δT細胞の数の増加は周期的であり、最大レベルは4日目と8日目に生じ、その後28日目に、バックグラウンドレベルに低下し、感染が解消された。
【0029】
CLN細胞のインビトロ刺激
カンジダアルビカンス抗原で刺激したCLN細胞の培養物における、カンジダアルビカンスコロニー形成のT細胞増殖への効果を測定した。図2で示すように、刺激されていないコントロールと比べてDBA/2マウスでは、抗原で刺激されたT細胞の血管増殖応答が顕著に高く、そのピークは、4日目(p<0.05)と10日目(p<0.05)であった。これに対して、BALB/cマウスにおいては、血管増殖応答の低い(しかし顕著な)増加が4日目にみられ(p<0.05)、6日目のピーク応答後(p<0.01)、同じようなレベルをそれ以降保った。しかしながら、DBA/2マウスにおける血管増殖応答は、28日目までにコントロールレベルまで減少し続けた。
【0030】
実施例4:血清のIgGおよびIgA抗体応答、および、局所的なIgGおよびIgA抗体応答
図3で示すように、感染後10日後にBALB/cおよびDBA/2マウス双方において血清IgG抗体レベルの増加が検出され、15日目にその最大レベルが検出された。BALB/cマウスにおけるIgG抗体のレベルは、DBA/2マウスに比べると、10日目と15日目(p<0.05)および28日目(p<0.01)において顕著に高かった。同様に、BALB/cマウスの唾液中で、DBA/2マウスに比べて顕著に高いレベルのIgA抗体が8日目以降全ての時点において検出され、最大レベルは15日目であり(p<0.05)、その後、28日目で減少した(p<0.05)。
【0031】
実施例5:IL−4およびIFN−γのmRNA遺伝子発現に関する感染の効果
CLN細胞のIL−4およびIFN−γのmRNA発現へのコロニー形成の効果をRT−PCRにより試験した。図4で示すように、2日目にBALB/cマウスにおいてIL−4遺伝子発現が検出されたが、DBA/2マウスにおいては6日目まで発現がみられなかった。BALB/cマウスにおいては10日目でIL−4遺伝子発現がみられなくなったが、DBA/2マウスにおいては15日目も発現し続けた。比較すると、BALB/cマウスにおいてはIFN−γのmRNA遺伝子発現が感染後6時間で初めて検出され、続いて、次第に減少したが、DBA/2マウスにおいては28日を超過しても強く発現し続けた。カンジダアルビカンス抗原で刺激されたCLN細胞は、IL−4、IL−12およびIFN−γを生産した。感染後のサイトカイン生産のパターンと動態を決定するために、CLN細胞をカンジダアルビカンス抗原で72時間刺激し、その後、培養上清中のIL−4とIFN−γとのレベルを測定した。
【0032】
【表1】
Figure 2004502653
細胞数はマウス1匹あたりの計数として表され、γ/δT細胞の割合は、バックグラウンドを超えて有意差があった。*p<0.05、**p<0.01(バックグラウンドレベルと比較)。
図5で示すように、2日目に、BALB/cマウスにおいて、DBA/2マウスより顕著に高いレベルのIL−4が生産され、最大レベルは4日目と6日目であった(それぞれ、p<0.01およびp<0.05)。比較すると、BALB/cおよびDBA/2マウスにおいて、IFN−γレベルの増加が観察されたが、DBA/2マウスにおいては、感染後6時間および2日目に、BALB/cマウスより顕著に高いレベルの生産が観察された(それぞれ、p<0.01およびp<0.05)。BALB/cマウスにおいては、4日目および6日目までにIFN−γ生産が最高になり、それに比べて、DBA/2マウスにおいては、6日目までにIFN−γ生産がバックグラウンドレベルになっていた。IFN−γの生産について、BALB/cマウスにおいては減少したが(ただし15日目にわずかに増加したことを除く)、DBA/2マウスにおいては、8日目(p<0.05)と10日目(p<0.01)に著しい生産の増加が検出された。両マウス系において、28日目までに、IFN−γのレベルはバックグラウンドレベルに戻った。
【0033】
IL−4生産量およびIFN−γ生産量が異なることと、IL−12生産とが関連しているかどうかを決定するために、様々な時間で感染したBALB/cおよびDBA/2マウスからCLN細胞を単離し、次に、カンジダアルビカンス抗原で3日間刺激し、その後、培養物上清中のIL−12を測定した。図5で示すように、DBA/2マウスにおいて、感染後2日目もの早い時間で顕著に高いIL−12生産が検出された(p<0.05)。BALB/cマウスにおいては、6日目および8日目にIL−12生産の増加が検出された(p<0.05)。その後DBA/2マウスにおいてはIL−12レベルがさらに増加したが、28日目には、両マウス系におけるIL−12レベルは同様であった。
【0034】
実施例6:BALB/cマウスにおけるカンジダ感染への感受性に対する、抗IL−4モノクローナル抗体の複数回の注射の効果
BALB/cマウスにおいて、IL−4の高レベル生産と酵母の迅速な排除とが関連するかどうかを決定するために、抗IL−4投与の効果を評価した。図6によれば、BALB/cマウスに酵母を口腔感染させ、感染後1、3および5日目に30μgの抗IL−4を投与した後、未処理コントロールに比べて高い保菌率(carriage rate)を有しており、酵母の排除遅延がみられた。しかしながら、CLN細胞の培養上清中のIFN−γ量に関しては、抗IL−4モノクローナル抗体処理マウスとコントロールのカンジダアルビカンス感染マウスとの間で検出可能な差はみられなかった。
【0035】
実施例7:カンジダ排除に対する、カンジダアルビカンスの出芽球菌および菌糸形態による免疫の効果
DBA/2マウス(n=3〜5)に、0.2mLのPBS中1×10個の加熱・不活化カンジダアルビカンス出芽胞子または菌糸形態を、18日間中2日毎に胃内挿管することにより免疫した。最後の免疫から1日目に、マウス口腔粘膜に10個の酵母細胞を局所的に塗布することにより感染させた。全身性免疫と比較するため、マウスのグループに、PBS中1×10個の酵母細胞を皮下感染させた。様々な時点で口腔全体を綿棒で拭き取ることによって、口腔粘膜の酵母排除率を測定した。その綿棒をPBSに再懸濁し、次に、その細胞懸濁液の連続希釈液をサブローデキストロース寒天上にプローブレーティングした。その結果(平均±標準誤差)をマウス1匹あたりのlog10CFUとして示した。図7で示すように、出芽胞子または菌糸のいずれかで経口免疫したマウスは、非免疫コントロールマウスに比べて迅速に酵母を排除した。出芽胞子で免疫したマウスの様々な時点の排除率は、菌糸形態で免疫したマウスの排除率に比べてより迅速であった。比較すると、皮下で免疫したマウスにおいては、排除率は低かったものの15日目までには酵母は排除され、一方で非免疫コントロールにおいては排除されなかったことから、迅速な酵母の排除が起こる経口免疫による細胞媒介性免疫に対して、耐性メカニズムは抗体生産と関連することがわかった。
【0036】
実施例8:カンジダアルビカンスでの感染後、および、経口免疫後のIFN−γおよびNO生産
防御の免疫パラメーターを決定するために、カンジダアルビカンス感染後の様々な時間でIFN−γレベルを測定した。図8に、経口免疫による唾液のIFN−γレベルへの効果を示す。感染前(0日目)は高レベルで存在し、口腔感染後2日目でコントロールマウスが同様のレベルに到達する。これは、口の免疫により唾液中に高レベルのIFN−γが誘導され、感染から防御することを示す。
酸化窒素(NO)生産は寄生虫感染における宿主の防御と関連するので、同じH2dのMHCハプロタイプを共有する2種のマウス系に感染させた後にNOの定量を行った。この実験において、マウスをカンジダアルビカンスに感染させ、次に、NOシンターゼ阻害剤としてNG−モノメチル−L−アルギニンモノアセタート(MNLA)を3日間毎日腹腔内注射し、その後、酵母排除率を測定した。図9で示すように、2種のマウス系において、MNLAで処理したマウスは、未処理マウスに比べて、様々な時点で酵母排除が遅く、従って、NO生産の減少が耐性と関連することがわかる。
【0037】
実施例9:口腔粘膜への生カンジダアルビカンス感染( live challenge )に対する、カンジダワクチンを経口投与した場合の効果
DBA/2雄マウス(6〜8週齢)を、1×10個の加熱・不活化出芽胞子(Candivax)で5回(10日間中、2日毎)経口免疫するか、または、1×10個の出芽胞子を2日毎に4回皮下注射して免疫し、次に、14日目に追加免疫し、その後、生カンジダアルビカンスに感染させた。経口免疫したマウスの防御は、皮下注射により免疫したマウスより優れていた(図10)。このデータは、粘膜経路による免疫は、全身的な経路による免疫に比べて、粘膜部位での感染に対してより効果的であるという一般的な粘膜免疫系の概念に一致する。しかしながら、カンジダアルビカンスの超音波処理物で経口免疫したマウスの防御はより低かった(図11)。
【0038】
実施例10:局所リンパ節におけるT細胞の血管増殖応答に対する、カンジダワクチンの効果
PBS中の1×10個の出芽胞子を含むCandivaxを用いて、DBA/2マウスを継続的に10回(2日毎に20日間)経口免疫した。8週間後、マウスの1グループの口に追加免疫を1週間与え、その後、口腔をカンジダアルビカンスに感染させた。コントロールマウスにはPBSが与えられた。感染後、2、6および8日目に、マウスのグループを殺した。カンジダ抗原で刺激した培養物中の頚部リンパ節の細胞におけるT細胞の血管増殖応答を測定した。3日後、培養物中のチミジン取り込みを測定(tritriated)することによって血管増殖応答を測定した。図12で示すように、コントロールマウスと比べて、Candivaxで免疫したマウス、または、Candivaxに加えて追加免疫したマウスにおいて、高いT細胞の増殖がみられた。さらに、Candivaxを単独で与えたマウスは、ワクチンの付与に加えて口を追加免疫したマウスより優れた応答をみせた。しかしながら、双方の場合において、マウスは生細胞感染を防御した。
【0039】
実施例11:口腔カンジダ症および消化管カンジダ症に対する Candivax の治療効果
DBA/2雄マウス(6〜8週齢)の2つのグループの口腔を、1×10個のカンジダアルビカンスに感染させた。2日目、1つのグループを、200μlのPBS中1×10個のオートクレーブで加熱・不活化したカンジダアルビカンス出芽胞子で、5日間連続して毎日免疫し、コントロールグループには200μlのPBSのみを与えた。
口腔感染後、マウス(4つのグループ)を4、6、8、12、15日目に殺し、口腔および消化管のカンジダアルビカンス感染パターンを決定した。簡単に説明すると、マウスのグループを様々な時点で上述したように殺した。口腔内を完全に綿棒で塗布した。その酵母細胞をボルテックスミキサーで混合することによって再懸濁し、その後、サブローデキストロース寒天プレート上でその10倍連続希釈液を培養した。
【0040】
加えて、各マウスの腸の内容物全てを採取し、10mLのPBSに懸濁し、400gで遠心分離して管腔の内容物を分離した後、l0μlの10倍連続希釈液をクロラムフェニコールを添加したサブローデキストロース寒天プレート上で培養した。37℃で24時間培養した後、コロニー数を計測し、口腔および腸のカンジダアルビカンス数を測定し、CFU/mLとして示した。
口腔から回収されたカンジダアルビカンス数を図13に示し、腸におけるカンジダアルビカンス数を図14に示す。
その結果によれば、カンジダアルビカンスで免疫したグループの口腔において、6および8日目で感染レベルが減少し(コントロールグループに比べて)、カンジダアルビカンスグループの腸において、8、12および15日目に感染レベルが減少した(コントロールグループに比べて)ことが示された。
このデータによれば、本発明のカンジダアルビカンスワクチンは慢性のカンジダアルビカンス感染に対して治療効果を有することを示す。また当該データによれば、本発明のワクチン組成物は、口腔だけでなく消化管においても、カンジダアルビカンスの感染に対して治療効果を有することを示す。
【0041】
実施例12:口腔カンジダ症におけるカンジダワクチンの効率に対する、ラクトバシラスアシドフィルス投与の効果
1×10個の加熱・不活化カンジダワクチンまたはPBSを含む1×10個のラクトバシラスアシドフィルス(VRI011)を、DBA/2マウス(6〜8週齢)に20日間1日おきに経口投与した。最終投与後の1日目に、上記マウス口腔にカンジダアルビカンスを感染させた。0、2、6および10日目に、マウスのグループを殺し、口腔におけるコロニー形成のレベルを測定した。ラクトバシラスアシドフィルス(VRI011)は、University of New South Wales、School of Microbiology and Immunology Culture Collection(Sydney, Australia)から入手できる。しかしながら、乳酸桿菌や他の生物に関する多くの一般的に用いられる他の源が当業者周知である。
図15によれば、コントロールと比較して、ラクトバシラスアシドフィルスおよびカンジダワクチンを投与されたマウスにおいては、カンジダアルビカンスの口腔感染に対する防御がカンジダワクチン単独を投与されたマウスより顕著に優れていることが示される(p<0.05)。
【0042】
実施例13: Candivax の組成物
組成物A
組成物Aは、1×10個の不活化カンジダアルビカンス出芽胞子からなる一価の口腔用不活化カンジダワクチンである。カンジダアルビカンス(分離株3630、National Reference Laboratory, Royal North Shore Hospital, Sydney, Australia)を、サブローデキストロースブロス(Oxoid, UK)を用いて、振盪水槽中で25℃で48時間培養した。次に、この生物体を新しい培地にトランスファーし、25℃でさらに18時間培養した。600gで40℃で10分間遠心分離することによってその出芽胞子を回収し、PBSで3回洗浄し、PBSで再懸濁し、次に、121℃で30分間オートクレーブすることによって不活化した。オートクレーブ後、その出芽胞子を滅菌PBSで遠心分離により3回洗浄し、1mlにつき1×10個の細胞になるようにクレブスリンゲルリン酸デキストロース緩衝液(KRPB)で再懸濁し、次に、使用まで4℃で保存した。上記ワクチンは6ヶ月間安定である。
【0043】
組成物B
組成物Bは、1×10個の熱で不活化カンジダアルビカンス出芽胞子および1×10個のラクトバシラスアシドフィルス(VRI011)からなる混合口腔用不活化カンジダワクチンである。上記混合ワクチンでの経口免疫は、出芽胞子またはラクトバシラスアシドフィルスいずれか単独での免疫より効果的であった(図15)。
【0044】
上記研究の結果によれば、マウスモデルにおける口腔粘膜のカンジダアルビカンス感染に対する宿主の耐性は、特定のパターンのサイトカイン応答と局所リンパ節におけるγ/δT細胞の蓄積に関連することが示される。感染後の「感染耐性の」BALB/cおよび「感染しやすい」DBA/2マウスにおけるカンジダアルビカンスのコロニー形成パターンの差は、T細胞増殖と、サイトカインIL−4、IL−12およびIFN−γの分泌パターンの双方と相関していた。カンジダアルビカンスの出芽胞子および菌糸形態双方についてのコロニー形成パターンは、周期的であり、DBA/2においては高いレベルのコロニー形成がみられた。より「感染耐性の」BALB/c系は、より低いレベルのコロニー形成での単一のピーク、およびより迅速な口腔からのカンジダアルビカンス排除を示した。局所リンパ節において、γ/δT細胞の選択的な広がりがみられ、これはやがては両マウス系における感染の排除と相関する。持続的で抗原特異的なT細胞増殖は、感染耐性のBALB/cマウス系においてのみ起こった。BALB/cマウスにおいては、感染が解消された後、血清IgGおよび唾液IgA抗体が高レベルになったが、DBA/2マウスにおいては、より低いか又はその程度であった。DBA/2マウスにおいて、大量の菌類での周期的なコロニー形成、および、感染排除の遅延は、感染後のIFN−γおよびIL−12の高い初期レベルと相関するが、鈍いIL−4応答の遅延とは相関しない。これに対して、感染耐性のBALB/c系は、単一のピークを示し、低いレベルのコロニー形成がみられ、その後、カンジダアルビカンスの迅速な排除が起こり、これはまた、IL−4およびIFN−γの初期生産にも相関する。抗IL−4モノクローナル抗体(11B11)を複数回注射することによるこれらマウスにおけるIL−4の中和は、保菌率の増加と、その口腔からのカンジダアルビカンスの排除の遅延とを生じさせた。それら結果を総合すると、IFN−γとIL−4生産およびγ/δT細胞の増殖により特徴づけられるバランスの取れたTh1およびTh2ヘルパー細胞応答の誘導が、口腔カンジダ症においてカンジダアルビカンス感染に対する宿主の耐性と関連するファクターであることが示唆されるる。
【0045】
カンジダアルビカンス感染に対する宿主保護のメカニズムが、カンジダ症のマウスモデルにおいて、様々な免疫性のエフェクターメカニズムを介したT細胞サイトカイン操作の影響に関して広範囲に研究されてきた(10)。侵襲性カンジダ症においては、好中球とマクロファージが宿主の防御に関与する(2)。耐性と感受性との関連、および、T細胞サイトカインプロファイルは、死亡率または生存率に関するこれらモデルにおいて実証されている(2で述べられている)。例えば、耐性マウスおよび感受性マウスの双方において、IFN−γが感染後迅速に生産され(28,44)、中和IFN−γは耐性マウスの感染に対する感受性を増し(40)、これは、IL−12が仲介するIFN−γの過剰生産と同様である(28)。IFN−γ欠損マウスの研究において、IFN−γにより誘導されたマクロファージの活性化は、生存に必須である(24)。しかし、他の研究が示すところによれば、全身性カンジダ症に対する宿主の防御において、IFN−γは必須ではない(37)。このような研究において、粘膜のコロニー形成を制限するメカニズムと、全身への侵入を防ぐメカニズムや生存に必須なメカニズムとを区別することが重要である。宿主応答期間の単一の成分を操作することに関する重要な研究は、慎重に解釈しなければならない。現在の研究では、自己限定性の口腔カンジダ症の天然モデルを用いて、宿主耐性および感受性のメカニズムが試験されている。コロニー形成と、1UN−yおよびIL−4生産との異なるパターンを、「感染耐性の」BALB/cマウスと「感染しやすい」DBA/2系とを用いて比較した。BALB/cおよびDBA/2マウスの双方において、最初のカンジダアルビカンス感染の後、初期に(6時間で)IFN−γ転写物が検出された一方で、DBA/2マウスにおいては、IFN−γの生産だけではより長引くコロニー形成を防げなかった。DBA/2における補体第五成分の欠乏が、口腔カンジダ症における長引くコロニー形成に寄与するかどうかは不明である。コンジェニックマウス(異なる遺伝的バックグラウンドのDBA/2系から繁殖させたコンジェニックマウスを含む)を用いた数々の研究によれば、C5欠損DBA/2マウスにおいて、感染の病巣における炎症性の病変の減少が認められていないため、C5欠損は、侵入性カンジダ症の病因論に寄与する必須のファクターではないことが報告されている(1、2)。
【0046】
現在の研究が示すところによれば、DBA/2マウスにおいて、高レベルのIL−12、IFN−γおよびメッセージ発現の遅延と、低いレベルのIL−4とは、カンジダアルビカンスのより高いレベルのコロニー形成と、排除遅延とに相関する。これは、感受性DBA/2マウスにおける胃粘膜のカンジダアルビカンス感染は、パイアー斑におけるIL−4の減少した発現に関係することを示す観察に一致する(10)。比較すれば、BALB/cマウスにおけるより低いレベルのIL−12、IFN−γ、および、初期のより高いIL−4生産は、カンジダアルビカンスの低いコロニー形成および迅速な排除に関係し、これは、その程度、それら動態、およびサイトカインの混在が、感染後の防御を決定づけることにおいて決定的なファクターとなり得ることを示す。Th1およびTh2サイトカインの双方とも、胃のカンジダ症においてみられたように、異なる動態での異なる産生量で、口腔カンジダ症から回復したDBA/2およびBALB/cマウスに存在した(10)。従って、口腔粘膜におけるカンジダアルビカンスでの一次感染に対する耐性は、Th1およびTh2応答と関連する。その上、抗IL−4抗体で処理したBALB/cマウスの保菌率の増加およびその口腔粘膜からのカンジダアルビカンス排除の遅延で示されるように、IL−4は、このプロセスにおいて重要な役割を果たすようである。
【0047】
口腔粘膜におけるIL−4で増強されたカンジダアルビカンス感染に対する耐性メカニズムは不明である。一次の全身性カンジダ症において、IL−4は、免疫のエフェクター媒介体を増進させること(エフェクターTh1細胞の分化を含む)を介してカンジダアルビカンス感染を制限する可能性がある(31)。特に、IL−4は、全身性カンジダ症および胃のカンジダ症において、防御的なTh1応答の発達を促進する(10)。他の研究によれば、IL−4欠損マウスは、正常コントロールより急性の全身性感染に対して高い感受性を有することが示されているが(32)、感染後の口・胃(orogastric)のカンジダ症に対する感受性においては差はみられなかった(49)。これらの逆説的な発見は、異なるマウス系、異なる感染経路、および、全身性または粘膜性カンジダ症を誘導するようなカンジダアルビカンス用量を用いた異なる実験モデルによって説明することができる。例えば、BALB/cマウスにおける胃内のカンジダアルビカンスの感染は、DBA/2マウスよりもひどい胃のカンジダ症を誘導したが、全身性カンジダ症に関してはその逆であった(10)。現在のモデルにおいては、急性口腔カンジダ症は、カンジダアルビカンスの局所的塗布によって誘導され、これは、口・胃のカンジダ症を誘導するようなカンジダアルビカンスの塊(bolus)での胃内の感染と対照的であった(32)。その上、カンジダアルビカンスの口腔粘膜への局所的塗布は、その一般的粘膜免疫系の活性化を経る感染の経路を改変し得る消化管関連リンパ組織(GALT)区域への抗原の供給を制限する(14)。実際に我々は、DBA/2マウスにおいて、死滅化カンジダアルビカンスで口を免疫することにより、酵母のより低いコロニー形成および口腔粘膜からの迅速な排除が起こることを示した。
【0048】
本研究において、BALB/cおよびDBA/2マウスの双方は、抗体生産の開始前に感染を排除するので、血清IgGおよび分泌IgA抗体の生産が粘膜における排除に重要な役割を果たさなかったことを示す。これは、排除時点でのTh1およびTh2サイトカイン双方の生産を示したマウスの胃カンジダ症の研究に一致する(10)。その上、分泌IgA抗体の生産を強化しても、感染の解消は促進されなかった(10)。
【0049】
感染後、CLNにおいて細胞数が増加したにもかかわらず、CD4+、CD8+、α/βT細胞およびB細胞の割合は一定を維持したが、これは、抗原で誘導された細胞増殖というよりむしろ、細胞が補充されたことを示す。しかしながら、γ/δT細胞の選択的な増殖がみられ、これは、カンジダアルビカンス排除と相関した。その数は少ないが、末梢リンパ組織におけるγ/δT細胞の不足を考慮するとその増加は有意であった(20)。微生物の感染、ウイルス性感染および寄生虫感染の後、γ/δT細胞数が増加することが報告されており、これは、宿主防御の第一線におけるγ/δT細胞に関する役割を示す。カンジダアルビカンスに感染したBALB/cおよびDBA/2マウスにおいて、口腔粘膜におけるγ/δT細胞数の増加がコロニー形成のパターンに関係することは、以前に報告されている(12)。しかしながら、γ/δT細胞がIL−4の供給源であるかどうかは不明である。γ/δT細胞クローンおよびγ/δT細胞系がこのサイトカインを分泌できることが報告されているにも関わらず(4)、我々は、これらのマウスにおいて、γ/δT細胞中の有意な量のIL−4を実証することができなかった(データは示さず)。腹腔内にカンジダアルビカンスを注射したマウスにおいて、γ/δT細胞は、マクロファージにより酸化窒素(NO)生産を増強し得ること(23)、さらに、γ/δT細胞は耐性メカニズムに関連することが近年報告されている。その上、NOはT細胞におけるIL−4発現を増強することができ(15)、さらに、サイトカイン分泌のバランスに影響を及ぼす。従って、粘膜におけるカンジダアルビカンスの保持は、NOおよびIL−4の放出を介したマクロファージとT細胞との間の相互作用に依存し得るものであり、それは、IL−4の表面受容体を有するマクロファージによる酵母細胞の死滅を促進すると報告されている(19)。γ/δT細胞はIFN−γおよびIL−4を分泌し、これらはいずれもマクロファージを活性化し、カンジダアルビカンスに直接作用する(38)。現在のモデルにおける唾液のNOレベルを試験した予備的な研究は、この仮説を支持している。
【0050】
要約すると、局所リンパ節細胞集団の分析は、感染の実験モデルにおけるサイトカイン機能についての現在の構想に一致するデータを提供する。いかなる特定の作用メカニズムによっても縛られることを望まないが、この口腔カンジダ症モデルの研究における発見は、IL−4およびIFN−γの生産は、その無傷(intact)動物における粘膜感染の解消に重要であろうことを示す。IL−4生産の初期的出現は、口腔粘膜におけるカンジダアルビカンス感染に対する免疫を増強することにおけるこのサイトカインの重要性を示す。高レベルのIL−12およびIFN−γの同時的存在は、口腔粘膜の感染を一掃することにおいて効率的な宿主防御メカニズムであるものとして、バランスの取れたTh1およびTh2応答という概念を支持する。
特定の実施例および好ましい実施形態に関して本発明を説明したが、本明細書で説明された本発明の広い構想および本質を逸脱しない改変も考慮されることは明白である。
【0051】
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【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、BALB/cおよびDBA/2マウスにおける、カンジダアルビカンスのコロニー形成パターンを示す。A(左のパネル)において、綿棒でカンジダアルビカンス(1×10CFU/mL)を口腔粘膜に塗布することによってマウスに感染させた。様々な指示時間に綿棒で口腔を拭き取ることによりコロニー形成レベルを評価した。示されたデータは、3〜5匹のマウスの平均±標準誤差である。*p<0.05、***p<0.001は、BALB/cとDBA/2マウスとから得られた値の間の有意差を意味する。B(右のパネル)において、H&EおよびPAS染料での染色後、光学顕微鏡(40倍の倍率)で、口腔組織における出芽胞子および菌糸の数を計測した。示されたデータは、3〜5匹のマウスの平均±標準誤差を意味する。
【図2】
図2は、リンパ球の増殖を示す。頚部リンパ節(CLN)細胞は、4日間、カンジダ抗原で刺激するか、または、カンジダ抗原で刺激せず、その後、チミジンを取り込み、の評価を示す。示された結果は、3匹のマウスの平均cpm±標準誤差である。*p<0.05、**p<0.01(刺激されなかった細胞から得られた値と比較)。
【図3】
図3は、カンジダアルビカンスに特異的な血清IgGおよびIgA抗体を示す。感染マウスの血清および唾液中のカンジダアルビカンス特異的IgGおよびIgA抗体レベルをELISAにより測定した。時間0は、非感染マウスを表す。示された結果は3匹のマウスの平均±標準誤差である。*p<0.05、**p<0.01(BALB/cまたはDBA/2マウスから得られた値と比較)。
【図4】
図4は、CLN細胞におけるIL−4およびIFN−γのmRNA遺伝子発現を示す。カンジダアルビカンスに感染したマウスのCLN細胞からトータルRNAを抽出し、サイトカインに特異的なプライマーを用いたRT−PCRで分析した。各試料の等量のローディング(Equivalent loading)はG3DPHメッセージにより測定された。
【図5】
図5は、インビトロで刺激されたCLN細胞による、IL−4、IL−12およびIFN−γの生産を示す。感染マウスからのCLN細胞をカンジダアルビカンス抗原で3日間刺激し、その後、その培養上清をELISAによりサイトカインに関して分析した。時間0は、非感染マウスを表す。示された結果は、3〜5匹のマウスの平均±標準誤差である。*p<0.05、**p<0.01(BALB/cまたはDBA/2マウスから得られた値と比較)。
【図6】
図6は、急性カンジダアルビカンス感染に対する耐性に対する、抗IL−4抗体の治療効果を示す。BALB/cマウスに酵母細胞を感染させた後、1、3および5日目に、30μgのラット抗IL−4、または、精製ラットIgG1に対応したアイソタイプを腹腔内注射した。様々な日に、口腔の酵母数を測定し、その結果を3〜5匹のマウスの平均コロニー形成単位(CFU)±標準誤差として示した。*p<0.05。
【図7】
図7は、出芽胞子(B)または菌糸(H)のいずれかで経口免疫したマウスにおける、カンジダアルビカンス排除を示す。
【図8】
図8は、唾液のIFN−γレベルに対する経口免疫の効果を示す。
【図9】
図9は、マウスにおけるカンジダアルビカンスの排除に対する、L−MLNAの治療効果を示す。
【図10】
図10は、カンジダワクチン(Candivax)の経口投与または皮下投与の、免疫効率に関する比較を示す。
【図11】
図11は、カンジダ可溶性抗原での経口免疫を示す。
【図12】
図12は、カンジダ抗原での刺激に対する応答におけるT細胞増殖に対するCandivaxの効果を示す。
【図13】
図13は、免疫の前後における、感染後のカンジダアルビカンスの口のコロニー形成を示す。
【図14】
図14は、免疫の前後における、口腔感染後のカンジダアルビカンスの消化管のコロニー形成を示す。
【図15】
図15は、口腔カンジダ症に対する防御に対する、ラクトバシラスおよびCandivaxの共投与の効果を示す。

Claims (36)

  1. 経口投与に適した組成物であって、カンジダ アルビカンスコロニー形成により引き起こされる口内、鼻咽頭または呼吸器管の状態を予防または治療するためのカンジダアルビカンスを含む組成物。
  2. カンジダアルビカンスコロニー形成により引き起こされる状態を予防または治療するための、カンジダアルビカンスの出芽球菌形態を含む組成物。
  3. ワクチン形態である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. カンジダアルビカンス全体を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 不活化カンジダアルビカンスを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  6. カンジダアルビカンスの超音波処理物を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  7. カンジダアルビカンスの1つ又はそれを超える断片または個々の抗原を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記カンジダアルビカンスは球状分芽形態である、請求項1に記載の組成物。
  9. カンジダアルビカンスコロニー形成により引き起こされる状態は感染である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 製薬上許容できる溶剤、添加剤、または担体をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. アジュバントをさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のに記載の組成物。
  12. 前記アジュバントは、Th1応答を誘導するように選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記アジュバントはプロバイオティックである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記プロバイオティックはプロバイオティック細菌である、請求項13に記載の組成物。
  15. 前記プロバイオティック細菌はラクトバシラス アシドフィルスである、請求項14に記載の組成物。
  16. カンジダアルビカンスコロニー形成により引き起こされる状態の予防法または治療法であって、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物を、そのような治療を必要とする対象者に投与することを含む、前記予防法または治療法。
  17. カンジダアルビカンスコロニー形成により引き起こされる状態の予防法または治療法であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物を、そのような治療を必要とする対象者に投与することを含む方法。
  18. 前記状態は粘膜炎である、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記状態は、再発性/持続性の口内炎、再発性の外陰部膣カンジダ症、食道炎、および、下部尿路または腸管コロニー形成からなる群より選択される、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. アジュバントの投与をさらに含む、請求項18〜20のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記アジュバントは、Th1応答を誘導するように選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記アジュバントはプロバイオティックである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記アジュバントはプロバイオティック細菌である、請求項22に記載の方法。
  24. 前記プロバイオティック細菌はラクトバシラス アシドフィルスである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記アジュバントおよび/または前記プロバイオティックは経口投与される、請求項20〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記アジュバントおよび/または前記プロバイオティックが非経口投与される、請求項20〜24のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記アジュバントおよび/または前記プロバイオティックが、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物での治療の停止前、その停止の際間、またはその停止後に投与される、請求項20〜24のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記アジュバントおよび/または前記プロバイオティックが、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物での治療前に投与される、請求項27に記載の方法。
  29. カンジダアルビカンスワクチン要求性またはカンジダアルビカンスワクチン有効性をモニタリングする方法であって、IFN−γ、NO、および/またはIL−4の測定を含む方法。
  30. ワクチンまたはワクチン成分として効果的なカンジダ分離株および/またはカンジダ抗原を同定する方法であって、マウスモデルにおいてIFN−γ、NO、IL−12および/またはIL−4を測定することを含む方法。。
  31. 前記測定が唾液試料へなされる、請求項29または30に記載の方法。
  32. 前記測定が血液試料へなされる、請求項29または30に記載の方法。
  33. 前記測定が組織試料へなされる、請求項29または30に記載の方法。
  34. 前記組織試料はリンパ組織から得られる、請求項33に記載の方法。
  35. 前記試料はリンパ節から得られる、請求項33に記載の方法。
  36. IFN−γ、NO、IL−12および/またはIL−4の測定は、IFN−γ、NO、IL−12および/またはIL−4を発現する細胞の割合を測定することからなる、請求項29〜35のいずれか一項に記載の方法。
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