JP2004501942A - 亜塩素酸塩含有口腔ケア組成物および方法 - Google Patents

亜塩素酸塩含有口腔ケア組成物および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、治療用洗浄剤、特に口内リンス剤、ならびに歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉、チューインガム、口腔スプレー、口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)、歯科用器具(デンタルフロス、デンタルテープなど)、およびペットケア製品を含めて、局所的口腔組成物であって、少なくとも必要最低限の有効量の亜塩素酸イオンを含み、本質的に二酸化塩素または亜塩素酸は含まず、その最終組成物のpHが7より大きい組成物に関する。本発明はさらに、安全かつ有効な量の亜塩素酸イオン組成物を口腔に適用することによって、ヒトまたは他の動物における、歯肉炎、歯垢、歯周病、ヘルペス疾患、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬などの歯科的処置後に罹り得る感染症など、口腔の疾患または状態を治療または予防するための方法に関する。

Description

【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、全て1998年2月27日に出願された、米国特許第09/032,237号、同第09/032,234号、および同第09/032,238号の一部継続出願である。
【0002】
(技術分野)
本発明は、口腔状態の治療または予防に有効な量の亜塩素酸イオンを含有する、治療用洗浄剤、特に口内リンス剤、ならびに、歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉、歯肉縁下ゲル、チューインガム、口腔スプレー、口内錠剤(口臭予防用ミント(breath mint)を含む)、歯科用器具、およびペットケア製品を含む局所口腔ケア組成物に関する。さらに本発明は、ヒトまたは他の動物の、歯周病、ヘルペス疾患、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去と歯根掻爬などの歯科的処置後に罹り得る感染症を含めて、口腔の状態の治療または予防のための方法に関する。
【0003】
(従来技術)
歯周病(「歯肉疾患」)は、歯肉、ならびにその下で歯を支える歯槽骨を侵食する疾患を述べるために使用される広義の用語である。その疾患は、ヒトやイヌなどの温血動物の多数の種に存在し、疾患の段階または状態、あるいは患者の年齢に応じてそれぞれ異なる様々な症候群を示す一連の疾患を含む。その用語は、初めは周辺の歯肉の部位で発生し、歯槽骨に影響を及ぼし得る、炎症性の疾患に対して使用される。歯周病は、歯の周りの組織を、取り巻き、支える歯周組織(すなわち、歯周靭帯、歯肉、および歯槽骨)に影響を及ぼす。2つの主な歯周病とは、歯肉炎(歯肉の炎症)、ならびに歯周炎(歯槽骨の進行性吸収、歯の移動性の増加、および進行段階における歯の喪失を示す歯周靭帯の炎症)である。炎症と変性状態の併発は、複雑性歯周炎と呼ばれる。歯周病の様々な側面に対して使用される他の用語は、「若年性歯周炎」、「急性壊死性潰瘍性歯肉炎」、および「歯槽膿漏」である。
【0004】
歯周病は、歯肉の炎症、歯周ポケットの形成、歯周ポケットからの出血および/または排膿、歯槽骨の吸収、歯のぐらつき、および歯の喪失のうちの1つまたは複数の状態を伴う。一般に歯周病は、通常歯の表面上ならびに歯周ポケット内に形成される歯垢中に存在する細菌によって、あるいは細菌に関連して、引き起こされると考えられている。したがって、歯周病を治療するための既知の方法は、しばしば、抗菌剤および/または抗炎症薬の使用を含む。
歯槽骨吸収は、歯を支える特殊化した骨性構造からの骨組織の喪失である。このような吸収には多くの原因があり、これらに限られるものではないが、それには、抜歯後の自然な再形成、骨手術、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬、ならびに歯周病の進行が挙げられる。
【0005】
歯周病は、成人のヒトの歯の喪失の主な原因である。歯周病による歯の喪失は、35歳以上の深刻な問題であるが、15歳以上でも5人中4人が既に歯肉炎であり、10人中4人が歯周炎であると推測されている。洗浄用歯磨きで歯を磨くことによって実現される、良い口腔衛生状態は、歯周病の発生を減少させるのに役立つ可能性があるが、必ずしもその発生を妨げ、または発生しないようにするものではない。これは、微生物が、歯周病の発生と進行の両方に寄与するためである。したがって、歯周病を予防または治療するためには、これらの微生物を、単純な機械的こすり洗い以外の何らかの手段によって抑制しなければならない。この目的のために、これらの微生物を抑制するのに有効な、治療用歯磨き、うがい薬、ならびに歯周病の治療方法の開発を目標とする多くの研究がなされてきた。この研究には、二酸化塩素または二酸化塩素発生化合物を含有する、口腔ケア組成物および方法を対象としてきたものもある。二酸化塩素は、非常に強い酸化剤であり、広範囲の抗菌剤として知られている。
従来技術には、ニ酸化塩素を使用した、さまざまな口腔ケア状態を治療するための組成物および方法が開示されている。これらの従来技術の参照のほとんどが、効果を示すにはニ酸化塩素の送給が不可欠であると記載している。
【0006】
従来技術には、口腔ケア組成物中の二酸化塩素を口腔に送給するための様々な方法が記載されている。例えば、全てペリー・A・ラトクリフ(Perry A.Ratcliff)に発行された、米国特許第4,689,215号(1987年8月25日発行)、同第4,837,009号(1989年6月6日発行)、同第4,696,811号(1987年9月29日発行)、同第4,808,389号(1989年2月28日発行)、同第4,786,492号(1988年11月22日発行)、同第4,788,053号(1988年11月29日発行)、同第4,792,442号(1988年12月20日発行)、同第4,818,519号(1989年4月4日発行)、同第4,851,21号(1989年7月25日発行)、同第4,855,135号(1989年8月8日発行)、同第4,793,989号(1988年12月27日発行)、同第4,886,657号(1989年12月12日発行)、同第4,889,714号(1989年12月26日発行)、同第4,925,656号(1990年5月15日発行)、同第4,975,285号(1990年12月4日発行)、同第4,978,535号(1990年12月18日発行)、同第5,200,171号(1993年4月6日発行)、同第5,348,734号(1994年9月20日発行)、同第5,618,550号(1997年4月8日発行)、および同第5,489,435号(1996年2月6日発行)は、安定化二酸化塩素を使用する、口腔ケア組成物および治療方法について教示している。
【0007】
プロトン酸、還元糖活性化剤などの活性化化合物による、二酸化塩素の生成および送給について教示している他の従来技術の参照としては、米国特許第5,281,412号(ルカコヴィック(Lukacovic)ら、1994年1月25日発行、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Co.))、同第5,110,652号(クロス(Kross)ら、1992年3月31日発行、アルシド・コーポレーション(Alcide Corporation))、同第5,019,402号(クロス(Kross)ら、1991年5月28日発行、アルシド(Alcide))、同第4,986,990号(デヴィッドソン(Davidson)ら、1991年1月22日発行、アルシド(Alcide))、同第4,891,216号(クロス(Kross)ら、1990年1月2日発行、アルシド(Alcide))、同第4,330,531号(アリゲール(Alliger)、1982年5月18日発行)、DE2,329,753(1973年12月13日公開、ナショナル・パテント・デベロップメント・コーポレーション(National Patent Development Corp.))、EP287,074(クロス(Kross)ら、1988年10月19日公開、アルシド(Alcide))、EP565,134(クロス(Kross)ら、1993年10月13日公開、アルシド(Alcide))、およびWO/95/27472(リヒター(Richter)、1995年10月19日公開)が挙げられる。
【0008】
二酸化塩素組成物に関する他の従来技術の参照としては、GB2,289,841(メーメット(Mehmet)、1995年6月12日公開、ジャニナ・インターナショナル(Janina International))、GB2,290,233(ドレイソン(Drayson)ら、1995年12月20日公開、メディカル・エクスプレス・リミテッド(Medical Express Limited))、WO96/25916(ヴァン・デン・ボッシュ(Van Den Bosch)ら、1996年8月29日公開、ダイアモンド・ホワイト(Diamond White))、JP054,311(ツチクラ(Tsuchikura)、1985年3月28日公開)、JP105,610(ツチクラ(Tsuchikura)、1985年6月11日公開)、およびWO/89/03179(パートロー(Partlow)ら、1989年4月20日公開、ニュー・ジェネレーション・プロダクツ(New Generation Products))が挙げられる。
【0009】
前述の従来技術の参照では、亜塩素酸イオン自体の口腔への送給が様々な口腔ケア状態に効果を示すことは認識されていない。従来技術の参照は有効な二酸化塩素の送給に焦点を当ててきたので、従来技術の組成物および治療方法が様々な欠点を有する可能性がある。例えば、ニ酸化塩素含有組成物は、「塩素」(例えばスイミングプール)の味や匂いなど審美的に不都合な点を示し得る。それに加えて、二酸化塩素の強い酸化能力により、ニ酸化塩素含有組成物は、特に口腔ケア製剤において、安定性に、ある種の不都合を有することがある。
したがって、前述した従来技術の組成物は、歯肉炎、歯垢、歯周病、および他の口腔の状態の、治療および/または予防のために完全に十分なものではなかった。そのため、これらの目的のための、さらなる有効な組成物および治療方法が望まれる。
【0010】
本発明の目的は、使用時には二酸化塩素または亜塩素酸が口腔ケア組成物中に発生せずまたは存在せず(あるいはわずかな量だけ発生または存在する)、ヒトまたは他の動物において、歯垢、歯肉炎、歯周病、ヘルペス疾患、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬など歯科的処置の後に罹り得る感染症を含めて、口腔の疾患および状態を有効量の二酸化塩素の使用によって治療または予防するための、組成物および方法を提供することである。
【0011】
(発明の概要)
本発明は、治療用洗浄剤、特に口内リンス剤、ならびに歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉、非磨耗性ゲル、チューインガム、口腔スプレー、口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)、歯科用器具(デンタルフロス、デンタルテープなど)、およびペットケア製品(食品、ペット咀嚼用製品、玩具など)を含めて、ヒトおよび他の動物で使用するための局所口腔ケア組成物であって、
(a)亜塩素酸イオンの、安全かつ有効な量、好ましくは必要最低限の有効量と、
(b)製薬上許容可能な局所口腔キャリアとを含有し、
本質的に二酸化塩素または亜塩素酸を含まず、最終組成物のpHが7より大きい組成物に関する。その組成物のpHが、約7.5より大きいことがより好ましく、約8〜約12であることがさらに好ましい。
【0012】
さらに本発明は、口腔および/または歯に前述の組成物を適用することによって、ヒトまたは他の動物において、歯肉炎、歯垢、歯周病、ヘルペス疾患、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬などの歯科的処置後に罹り得る感染症など、口腔の疾患を治療または予防するための方法に関する。
【0013】
(発明の詳細な説明)
本発明は、口腔に安全かつ有効な量の亜塩素酸イオンを局所的に適用することによって、ヒトまたは他の動物において、口腔の疾患(例えば、歯垢、歯肉炎、歯周病、ヘルペス疾患、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬などの歯科的処置後に罹り得る感染症)を治療または予防する組成物および方法に関する。
【0014】
本発明は、口腔への効果的な亜塩素酸イオンの送給に関し、特に、組成物中の二酸化塩素または亜塩素酸の生成を避けるまたは最小限に抑えるように設計される。したがって本発明は、使用時に口腔ケア組成物中に二酸化塩素または亜塩素酸が発生または存在しない(あるいはわずかな量だけ発生または存在する)、亜塩素酸イオン含有口腔ケア組成物に関する。さらに、本発明が、使用時に二酸化塩素または亜塩素酸が口腔ケア組成物中に発生または存在せず(あるいはわずかな量だけ発生または存在する)、比較的アルカリ性のpHである、例えばpHが7より大きい、亜塩素酸イオン含有口腔ケア組成物に関することが好ましい。これらの(本発明の)組成物および方法は、これらの組成物中に二酸化塩素または亜塩素酸が発生または存在しなくても(あるいはわずかな量だけ発生または存在しても)有効である。
【0015】
さらに本発明は、治療用洗浄剤、特に口内リンス剤、ならびに、歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉、非磨耗性ゲル(歯肉縁下ゲルを含む)、チューインガム、口腔スプレー、口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)、歯科用器具(デンタルフロス、デンタルテープなど)、およびペットケア製品(ペット咀嚼用製品、玩具など)を含む、ヒトおよび他の動物用の局所口腔ケア組成物に関する。これらの組成物は、亜塩素酸イオンの必要最低限の有効量を含有する。他の動物としては、例えば、イヌ、ネコ、ウマなどが挙げられる。
【0016】
これらの組成物は、局所的な治療が可能な口腔の感染症および疾患を引き起こす微生物を殺し、かつ/または、その微生物の細菌代謝を変化させ、かつ/または一定期間その成長を抑えるのに有効である。理論に拘泥するものではないが、本発明者らは、亜塩素酸イオンが、歯周病に関与することで知られている、P.ギンギバリス(P.gingivalis)、B.フォルシサス(B.forsythus)、A.アクチノミセテムコミタンス(A.actinomycetemcomitans)、T.デンティコラ(T.denticola)、T.ソクランスキー(T.socranskii)、F.ヌクレアタム(F.nucleatum)、P.インテルメディア(P.intermedia)などのグラム陰性嫌気性菌に特に選択性のある抗菌活性剤を提供すると考えている。本組成物はまた、L.アシドフィラス(L.acidophilus)、L.カセイ(L.casei)、A.ビスコサス(A.viscosus)、S.ソブリナス(S.sobrinus)、S.サンギス(S sanguis)、S.ビリダンス(S.viridans)、S.ミュータンス(S.mutans)など、他の口腔内菌株にも有効である。
【0017】
本発明の一態様は、治療用洗浄剤、特に口内リンス剤、ならびに、歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉、非磨耗性ゲル(歯肉縁下ゲルを含む)、チューインガム、口腔スプレー、口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)、歯科用器具(デンタルフロス、デンタルテープなど)、およびペットケア製品(栄養補給剤、食品、飲用水添加剤、咀嚼用製品、または玩具を含む)を含めて、ヒトおよび他の動物用の局所口腔ケア組成物であって、
(a)最終組成物の重量で、約0.02%〜約6.0%の亜塩素酸イオンと、
(b)製薬上許容可能な局所口腔キャリア
とを含み、最終組成物が二酸化塩素または亜塩素酸を本質的に含まず、また組成物が本質的に次亜塩素酸イオンまたは次亜塩素酸塩を含まず、その最終のpHが好ましくは最終のpHが7.5より大きく、さらに好ましくは約8〜12である組成物に関する。
【0018】
本組成物が、抗菌/歯垢防止剤、抗炎症剤(シクロ・オキシゲナーゼ阻害物質およびリポキシゲナーゼ阻害物質を含む)、H2−拮抗物質、メタロプロテイナーゼ阻害物質、サイトカイン受容体拮抗物質、リポ多糖体錯化剤、組織成長因子、免疫活性化剤、細胞内酸化還元変性剤(酸化防止剤)、バイオフィルム阻害剤、鎮痛剤、ホルモン類、ビタミン類、およびミネラル類から成る群から選択される、1つまたは複数の治療用添加剤をさらに含有することが好ましい。
【0019】
本明細書で使用するとき、「口腔の疾患または状態」とは、歯周病、歯肉炎、歯周炎、歯周症、成人性および若年性歯周炎、および他の口腔内組織の炎症性状態、さらに、虫歯、壊死性潰瘍性歯肉炎、およびヘルペス疾患などの他の状態、ならびに、骨手術、抜歯、歯周剥離掻爬手術、歯の移植、歯石除去および歯根掻爬などの歯科的処置後に罹り得る感染症を含めて、口腔の疾患を意味する。また特に、歯槽感染症、歯の膿瘍(例えば、顎蜂巣炎、顎骨髄炎)、急性壊死性潰瘍性歯肉炎(すなわち、バンサン口峡炎(Vincent’s infection))、口内炎感染(すなわち、口内粘膜の急性炎症)、および水癌(すなわち、壊疽性口内炎、または口腔壊疽(cancrum oris))も挙げられる。口腔および歯の感染症については、ファインゴールド(Finegold)の、「ヒトの病気における嫌気性細菌(Anaerobic Bacteria in Human Diseases)」、第4章78〜104頁、および第6章115〜154頁(1977年、アカデミックプレス社(Academic Press,Inc.)、米国ニューヨーク)に、より詳細に開示されており、その開示の全体を参照として本明細書に組み込む。本発明の組成物および治療方法は、歯周病(歯肉炎および/または歯周炎)、ならびにそれに起因する口臭に特に有効である。
【0020】
本明細書で使用するとき、「安全かつ有効な量」とは、健全な医学/歯学的判断の範囲内で、治療すべき状態を大幅に(明確に)改善するが、深刻な副作用は回避できる(適当な利益/危険比である)亜塩素酸イオンの量を意味する。安全かつ有効な量の亜塩素酸イオンは、治療する特定の状態、治療する患者の年齢および身体状態、状態の重症度、治療期間、併用療法の性質、使用する亜塩素酸塩源の固有形態(すなわち、塩)、亜塩素酸イオンをそれによって適用する特定のビヒクルによって異なる。
本明細書で使用するとき、用語「含む(comprising)」とは、列記された物質がその意図する機能を実行する限り、本発明の組成物中に種々の追加の成分を共同して用いることができることを意味する。
【0021】
本明細書で使用するとき、用語「キャリア」とは、製薬上許容可能で、口腔中に本組成物を適用するために使用できる、好適なビヒクル(賦形剤および希釈液を含む)を意味する。
本明細書で使用するとき、「歯磨き」とは、特に指定しない限り、歯磨きペースト、歯磨き粉、および歯磨きゲルを意味する。
本明細書で使用するとき、「局所口腔ケア組成物」または「口腔組成物」とは、治療用薬剤を全身投与するために意図的に飲み込むのではなく、口腔の機能のために、歯の表面および/または口腔粘膜組織の全てに実質的に接触するのに十分な時間、口腔内で保持される製品を意味する。
【0022】
本明細書で使用するとき、「本質的に亜塩素酸または二酸化塩素を含まない」とは、二酸化塩素または亜塩素酸をほとんど含まない組成物であって、きわめて特異的な電子スピン共鳴(ESR)分光法を含めて、二酸化塩素または亜塩素酸の既知の分析的測定法を用いた場合に、例えば、二酸化塩素または亜塩素酸を約2ppm未満、好ましくは約1ppm未満含有する組成物を意味する。
本明細書で使用するとき、「バイオフィルム阻害剤」とは、口内における、細菌の付着、コロニー形成、あるいは、細菌群の互いの、及び/又は表面あるいは中間面への付着として定義されるバイオフィルムへの成熟を妨げる薬剤を意味する。
【0023】
亜塩素酸イオン源
本発明は、本発明の組成物および方法中に、必須成分として亜塩素酸イオンを含有する。亜塩素酸イオンは、どのようなタイプの亜塩素酸塩を由来とすることもできる。その例としては、アルカリ金属の亜塩素酸塩、アルカリ土類金属の亜塩素酸塩、およびあらゆる他の遷移金属類、内部遷移金属の亜塩素酸塩、および/またはポリマー塩が挙げられる。水溶性の亜塩素酸塩が好ましい。好適な金属亜塩素酸塩の例としては、亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸バリウム、亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸リチウム、亜塩素酸ナトリウム、および亜塩素酸カリウムが挙げられる。亜塩素酸ナトリウムおよび亜塩素酸カリウムが好ましい。特に、亜塩素酸ナトリウムが好ましい。2つまたはそれ以上の亜塩素酸塩源の混合物を使用してもよい。
【0024】
本発明の歯磨き組成物では、亜塩素酸イオン濃度は、組成物の重量で、約0.02%より多く、好ましくは約0.4%より多く、より好ましくは約0.6%より多く、さらに好ましくは約0.75%より多く、最も好ましくは約1%〜約2%である。
本発明の口内リンス剤組成物では、亜塩素酸イオン濃度は、組成物の重量で、約0.02%より多く、好ましくは約0.075%より多く、より好ましくは約0.15%より多い。
本発明の口内錠剤または口臭予防用ミントでは、亜塩素酸イオンの量は、単位当たり約0.1mg〜約12mg、好ましくは約1mg〜約6mgである。
【0025】
本発明のガム組成物では、亜塩素酸イオンの量は、単位当たり約0.1mg〜約12mg、好ましくは約1mg〜約6mgである。
歯肉炎の治療または予防では、本組成物が、その重量で、約0.1%〜約6%の亜塩素酸イオンを含むことが好ましい。
口臭をなくす、または低減させる状況では、本発明の組成物および方法は、長時間、例えば約3時間より長い効果で口臭を防止する。
口臭の治療または予防方法、ならびに効果が約3時間より長く続く口臭防止では、本組成物が、その重量で、約0.04%〜約6%の亜塩素酸イオンを含むことが好ましい。
【0026】
亜塩素酸塩は、様々な供給元から亜塩素酸ナトリウムとして入手可能である。亜塩素酸ナトリウムは、粉またはフレーク状の工業銘柄として、また、ある濃度範囲の水性液体濃縮物として市販されている。亜塩素酸ナトリウム源の例としては、アラゴネサス(Aragonesas)およびバルカン(Vulcan)から入手可能な亜塩素酸ナトリウムが挙げられる。なお、これらは一般に、塩素酸ナトリウムを4%より多くは含まない。
亜塩素酸イオン源が、例えば70%以上の高純度であることが好ましい。さらに、本発明の組成物が、次亜塩素酸金属塩または次亜塩素酸イオン、ジクロロイソシアヌレート、あるいはそれらの塩を本質的に含まないことが好ましい。
亜塩素酸イオン濃度は、ダイオネクス・コーポレーション(Dionex Corporation)(米国カリフォルニア州サニーベール)から入手可能なIon Pac ASII交換カラムを使用して、無機および有機酸のアニオンを勾配分離させることによって測定することが好ましい。
【0027】
本発明の最終組成物が、二酸化塩素または亜塩素酸を少量含有するか、または本質的に二酸化塩素または亜塩素酸を含まない(二酸化塩素または亜塩素酸を、約2ppm未満、好ましくは約1ppm未満含む)ことが好ましい。
2相組成物では、二酸化塩素または亜塩素酸の濃度は、その2相を共に混合した後、約2〜3分以内に測定する。
【0028】
本発明の組成物中の二酸化塩素または亜塩素酸濃度の分析的測定方法は、当該技術分野において既知である。例えば、L.S.クレセリ(L.S.Clesceri)、A.E.グリーンバーグ(A.E.Greenberg)、R.R.トラッセル(R.R.Trussel)の、水および排水の標準試験法(Standard Methods for the Examination of Water and Wastewater)、第17版、アメリカ公衆保健協会(American Public Health Association)(米国ワシントンD.C.)(1989年)4−75〜4−83頁;E.M.アイータ(E.M.Aieta)、P.V.ロバーツ(P.V.Roberts)、M.ヘルナンデス(M.Hernandez)の、アメリカ水道協会誌(J.Am.Water Works Assoc.)、76(1)、64〜70頁(1984年);J.D.プファフ(J.D.Pfaff)、C.A.ブルックホフ(C.A.Brockhoff)の、アメリカ水道協会誌(J.Am.Water Works Assoc.)、82(4)、192〜195頁(1990年);G.ゴードン(G.Gordon)、W.J.クーパー(W.J.Cooper)、R.G.ライス(R.G.Rice)、G.E.パセイ(G.E.Pacey)のアメリカ水道協会誌(J.Am.Water Works Assoc.)、80(9)、94〜108頁(1988年);D.L.ハープ(D.L.Harp)、R.L.クライン(R.L.Klein)、D.J.スクーノバー(D.J.Schoonover)の、アメリカ水道協会誌(J.Am.Water Works Assoc.)、73(7)、387〜389頁(1981年);G.ゴードン(G.Gordon)、W.J.クーパー(W.J.Cooper)、R.G.ライス(R.G.Rice)、G.E.パセイ(G.E.Pacey)の、アメリカ水道協会研究財団法人(Am.Water Works Assoc.Res.Foundation)(米国コロラド州デンバー)、815頁(1987年);E.リンチ(E,Lynch)らの、フリーラジカル研究(Free Radical Research)、26(3)、209〜234頁(1997年)、R.S.キース(R.S.Keyes)、A.M.ボブスト(A.M.Bobst)の、「生体磁気共鳴(Biological Magnetic Resonance)」、14、283〜338頁(1998年)を参照のこと。なお、これらの全ての参照の全体を、引用し、参考として本明細書に組み込む。
【0029】
本発明の最終組成物(単相または2相組成物)のpHは、7より大きく、好ましくは7.5より大きく、より好ましくは8〜12で、さらに好ましくはpHが9〜10である。
うがい薬組成物では、最終組成物のpHが7.5より大きく、好ましくは約8〜12、より好ましくは9〜10であることが好ましい。
歯磨き組成物では、最終組成物のpHが7.5より大きく、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜10であることが好ましい。
2相組成物では、pHはその2相を共に混合した後で測定し、混合前の単相のpHをベースにするものではない。
最終歯磨き組成物のpHは、例えば歯磨きペースト1に対して水が3である、歯磨きペーストの3:1水性スラリーから測定する。
【0030】
製薬上許容可能な賦形剤
本明細書で使用するとき、「製薬上許容可能な賦形剤」または「製薬上許容可能な口腔キャリア」とは、局所的な口腔投与に好適な、1つまたは複数の適合性のある固体または液体の充填希釈溶剤希釈液、あるいはカプセル薬を意味する。本明細書で使用するとき、「適合性のある」とは、本発明の組成物および方法による組成物中の成分が、組成物の安定性、および/または、口臭、歯垢、歯肉炎、歯周病の治療または予防、ならびに歯を白くする効果を、相互作用して実質的に減少させることなく混合できることを意味する。
本発明のキャリアまたは賦形剤は、歯磨き(ゲルおよび歯肉縁下適用のためのゲルを含む)、口内リンス剤、口腔スプレー、チューインガム、および口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)の通常および従来の組成物を含むことができ、それについては以下により詳細に説明する。
【0031】
本発明の組成物は、2相または単相組成物とすることができる。2相組成物は、第1の相および第2の相、すなわち、
(a)亜塩素酸イオンを含有する第1の相、および、
(b)製薬上許容可能な、局所的口腔キャリアを含有し、亜塩素酸塩を含有しない第2の相
を含む。
【0032】
これらの2相組成物は2相を有し、亜塩素酸イオンは第1の相中にあり、第1の相は第2の相とは分離しておく。亜塩素酸イオンを含有する第1の相は、さらに、亜塩素酸イオンと適合性のある、製薬上許容可能な局所的口腔キャリアを含有することができる。第1の相が、亜塩素酸塩に加えて、1つ(または複数の)適合性のある結合剤、湿潤剤、緩衝液、および/または防腐剤を含有することが好ましい。亜塩素酸塩を含有しない第2の相が、着香剤、界面活性剤、フッ化物イオン、および/または研磨剤を含有することが好ましい。
通常、これら2相組成物中の各相は、別個の容器、または2つのチャンバーを備える単独容器中に入れる。消費者が2相組成物を使用する前に、2つの分離相を好ましくは体積比1:1で同時に押し出して混合し、調製後すぐ、すなわち約5分以内にその組成物を使用することが好ましい。
【0033】
ただし、組成物を使用する約1分〜約1時間前、あるいは使用中に、その2相を混合することもできる。
2相の容器については、米国特許第5,052,590号(ラクトクリフ(Ratcliffe)、1991年10月1日発行)、同第4,330,531号(アリゲール(Alliger)、1982年5月18日発行)に開示されている。
他の好ましい実施形態では、亜塩素酸塩は使用直前まで実質的に無水である。例えば、口内リンス剤溶液は、実質的に無水濃縮物の亜塩素酸塩を、使用直前に本発明の治療方法で使用するのに必要な濃度まで水に溶解させることによって調製する。
【0034】
使用すべきキャリアの選択は、基本的に、組成物を口腔内に入れる方法に応じて決定される。歯磨きペースト(歯磨きゲルなどを含む)を使用する場合、例えば米国特許第3,988,433号(ベネディクト(Benedict))に開示されている「歯磨きペーストキャリア」(例えば、研磨剤物質、発泡剤、結合剤、湿潤剤、着香剤、甘味剤など)を選択する。なお、その開示を参考として本明細書に組み込む。口内リンス剤を使用する場合、例えば米国特許第3,988,433号(ベネディクト(Benedict))に開示されている「うがい薬キャリア」(例えば、水、着香剤、甘味剤など)を選択する。同様に、口腔スプレーを使用する場合には「口腔スプレーキャリア」を選択し、口内錠剤を使用する場合には「口内錠剤キャリア」(例えばキャンディベース)を選択する。このキャンディベースについては、米国特許第4,083,955号(グレーベンステッター(Grabenstetter)ら)に開示されており、これを参考として本明細書に組み込む。チューインガムを使用する場合には、例えば米国特許第4,083,955号(グレーベンステッター(Grabenstetter)ら)に開示されている「チューインガムキャリア」(例えば、ガムベース、着香剤、甘味剤など)を選択する。なお、これを参考として本明細書に組み込む。小袋(sachet)を使用する場合、「小袋キャリア」(例えば、小袋用バッグ、着香剤、甘味剤など)を選択する。歯肉縁下ゲルを使用する場合(歯周ポケットまたは歯周ポケット周りに活性物質を送給させるため)には、例えば米国特許第5,198,220号(ダマーニ(Damani)、1993年3月30日発行、P&G)、同第5,242,910号(ダマーニ(Damani)、1993年9月7日発行、P&G)に開示されている「歯肉縁下ゲルキャリア」を選択する。なおこれら全てを参考として本明細書に組み込む。本発明の組成物の調製に好適なキャリアは、当該技術分野で既知である。それは、味、コスト、貯蔵性などのような副次的事項に依存して選択される。
【0035】
本発明の組成物は、歯肉縁下ゲルを含めて、非磨耗性ゲルの形にすることができ、水性または非水性のいずれでもよい。水性ゲルは、一般に、増粘剤(約0.1%〜約20%)、湿潤剤(約10%〜約55%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、着色剤(約0.01%〜約0.5%)、および残部に水を含む。その組成物は、虫歯予防剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗歯石剤(約0.1%〜約13%)を含むこともできる。
【0036】
本発明による歯肉縁下ゲルは、ヒトまたは他の動物の口腔内での使用および傷に対して安全なポリマー物質を含めて、様々なタイプのポリマーを含有する、ポリマーのキャリア系を用いて調製することができる。このようなポリマーは既知であり、それには例えば、ポリ乳酸(「PLA」)、ポリグリコール酸(「PLG」)、乳酸/グリコール酸コポリマー(「PLGA」)などのポリマーおよびコポリマー、ポリアスパルテーム、キトサン、コラーゲン、ポリアルブミン(polyalburrin)、ゼラチン、および加水分解動物蛋白などのポリアミノ酸、ポリビニルピロリドンキサンタンガムおよび他の水溶性ゴム、ポリ無水物、およびポリオルトエステルが挙げられる。ポリ乳酸(「PLA」)、ポリグリコール酸(「PLG」)、および乳酸とグリコール酸のコポリマー(「PLGA」)の、ポリマーおよびコポリマーが好ましい。本発明に有用な特に好ましいポリマーは、ラクチドおよびグリコリドのモノマーの混合物を含有するコポリマーである。ラクチドモノマー種は、モルベースで、ポリマーを好ましくは約15%〜約85%、最も好ましくは約35%〜約65%含有し、グリコリドモノマー種は、モルベースで、ポリマーを約15%〜約85%、好ましくは約35%〜約65%含有する。コポリマーの分子量は、典型的には、約1000〜約120,000(数平均)の範囲にある。これらのポリマーについては、米国特許第4,443,430号(マテイ(Mattei)、1984年4月17日)に詳細に記載されており、その全体を参考として本明細書に組み込む。
【0037】
そのような特定のコポリマーを含有する液体ゲル組成物の特徴は、水、水性緩衝液、血清、歯肉溝滲出液、他の体液などの水性流体の存在下での、近接する固体に近い相への転換である。これは、水中の乳酸/グリコール酸コポリマーなどのポリマーの不溶性、ならびに、傷または歯肉溝滲出液の中に存在し得るような関連する水性溶媒のためと考えられている。したがって、そのような流体組成物は、注射器状の器具から投与できるので都合良く、かつ固体に近く硬化した後は治療部位で容易に保持される。さらに、そのようなポリマー物質が加水分解によって緩やかに分解されるので、亜塩素酸塩および含まれる他の治療剤が組成物から持続して放出されつづけ、かつその組成物を後で外科的に除去する必要がない。
【0038】
ポリマーキャリア系は、一般に、前記ポリマー物質を約1%〜約90%含有し、好ましくは本発明の方法に有用な組成物を約10%〜約70%含有する。一般に、ラクチドおよびグリコリドを含有する最も好ましいコポリマーに関しては、ラクチドの量が増加するにつれてポリマーを少なくする必要がある。ポリマーキャリア系はまた、プロピレンカーボネートなどの溶媒も含む。この材料は販売されており、本組成物をゲルまたは液体の形態に形成するために、約25%〜約90%の濃度で本組成物中で使用する。
【0039】
本発明の好ましい組成物は、歯磨きペースト、歯磨きゲル、歯磨き粉など、歯磨き用の形にしてもよい。このような歯磨きペーストおよび歯磨きゲルの成分は、一般に、1つまたは複数の、歯の研磨剤(約10%〜約50%)、界面活性剤(約0.5%〜約10%)、増粘剤(約0.1%〜約5%)、湿潤剤(約10%〜約55%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、着色剤(約0.01%〜約0.5%)、および水(約2%〜約45%)を含む。このような歯磨きペーストまたは歯磨きゲルはまた、1つまたは複数の、虫歯防止剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗歯石剤(約0.1%〜約13%)も含むことができる。歯磨き粉はもちろん、実質的に、全て非液体成分を含有する。
【0040】
本発明の他の好ましい組成物は、口腔スプレーを含めて、うがい薬である。このようなうがい薬および口腔スプレーの成分は、典型的には、1つまたは複数の、水(約45%〜約95%)、エタノール(約0%〜約25%)、湿潤剤(約0%〜約50%)、界面活性剤(約0.01%〜約7%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、および着色剤(約0.001%〜約0.5%)を含む。このようなうがい薬および口腔スプレーはまた、1つまたは複数の、虫歯予防剤(フッ化物イオンとして約0.05%〜約0.3%)、および抗歯石剤(約0.1%〜約3%)も含むことができる。
【0041】
本発明の他の好ましい組成物は、洗浄流体を含む歯科用溶液である。このような歯科用溶液の成分は、一般に、1つまたは複数の、水(約90%〜約99%)、防腐剤(約0.01%〜約0.5%)、増粘剤(0%〜約5%)、着香剤(約0.04%〜約2%)、甘味剤(約0.1%〜約3%)、および界面活性剤(0%〜約5%)を含む。
チューインガム組成物は、典型的には、1つまたは複数の、ガムベース(約50%〜約99%)、着香剤(約0.4%〜約2%)、および甘味剤(約0.01%〜約20%)を含む。
【0042】
用語「口内錠剤」は、本明細書で使用するとき、口臭予防のミントキャンデー、トローチ、香錠、マイクロカプセル、凍結乾燥形態を含む即溶性の固形形態(ケーキ、ウエファース、薄膜、錠剤)及び圧密錠剤を含む即溶性の固形形態を包含する。本明細書で使用するとき、「即溶性の固形形態」とは、口腔内に配置した後、約60秒未満、好ましくは約15秒未満、より好ましくは約5秒未満で溶解する固体剤形を意味する。即溶性の固体形態については、同時係属の米国特許出願第08/253,890号(ブリドー(Brideau)、1994年6月3日出願)、米国特許第4,642,903号、米国特許第4,946,684号、米国特許第4,305,502号、米国特許第4,371,516号、米国特許第5,188,825号、米国特許第5,215,756号、米国特許第5,298,261号、米国特許第3,882,228号、米国特許第4,687,662号、米国特許第4,642,903号に開示されている。これらの全ての特許の全体を、参考として本明細書に組み込む。
【0043】
口内錠剤には、着香剤基剤中に治療用薬剤を含む円板形状の固体が包含される。その基剤は、硬質のシュガーキャンディー、グリセリンゼラチン、または糖と成形するための十分な粘液との組合せであってもよい。これらの剤形については、概ね、レミントン(Remington)の、製薬学の科学と実際(The Science and Practice of Pharmacy)、第19版(1995年)、第II巻、第92章に記載されている。口内錠剤組成物(圧縮タブレットタイプ)は、典型的には、1つまたは複数の、充填剤(圧縮可能な糖)、着香剤、および滑沢剤を含む。本明細書で考えられるタイプのマイクロカプセルについては、米国特許第5,370,864号(ピーターソン(Peterson)ら、1994年12月6日発行)に開示されており、その全体を参考として本明細書に組み込む。
【0044】
さらに他の態様では、本発明は、亜塩素酸イオン組成物で含浸させた歯科用器具を含む。歯科用器具は、安全かつ治療的に有効な量の亜塩素酸イオンが含浸された、口腔内の歯および他の組織に接触させるための器具を含む。歯科用器具は、デンタルフロスまたはデンタルテープ、チップまたはストリップ、およびポリマー繊維を含めて、含浸させた繊維とすることができる。デンタルフロスまたはデンタルテープは、材料1cmにつき、典型的には、0.01mg〜0.1mgの亜塩素酸イオンを含有する。歯科用器具はまた、爪楊枝やゴムチップなど、歯周組織を刺激するために使用される歯科用具とすることもできる。
本発明の組成物が、本質的に有機溶媒を含まないことが好ましい。また本発明の組成物が、本質的にペルオキシ化合物を含まないことが好ましい。
本発明の組成物中に包含されうるタイプのキャリアまたは口腔ケア賦形剤の、特定の非限定的な例を以下に挙げる。
【0045】
研磨剤
本発明の組成物の局所的な口腔キャリアで有用な歯科用研磨剤には、多くの様々な物質が含まれる。選択する物質は、関心組成物の中で適合性があり、象牙質を過度に削らないものにすべきである。好適な研磨剤としては、例えば、ゲルおよび沈殿物を含むシリカ、不溶性のポリメタリン酸ナトリウム、水和アルミナ、炭酸カルシウム、オルトリン酸ニカルシウムニ水和物、ピロリン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ポリメタリン酸カルシウム、ならびに尿素およびホルムアルデヒドの微粒子縮合生成物などの樹脂性研磨剤物質が挙げられる。
【0046】
本組成物で使用するための、他の部類の研磨剤は、米国特許第3,070,510号(クーレー(Cooley)およびグレーベンシュテッター(Grabenstetter)、1962年12月25日発行)に記載されている微粒子熱硬化性重合樹脂である。好適な樹脂としては、例えば、メラミン類、フェノール類、尿素類、メラミンー尿素類、メラミンーホルムアルデヒド類、尿素―ホルムアルデヒド類、メラミンー尿素―ホルムアルデヒド類、架橋エポキシド類、および架橋ポリエステル類が挙げられる。また、研磨剤の混合物を使用してもよい。
【0047】
様々なタイプのシリカ歯科用研磨剤は、歯のエナメル質又は象牙質を過度に磨耗させない、優れた歯科洗浄及び研磨性能という独特の利益があるので好ましい。本明細書のシリカ研磨剤、ならびに他の研磨剤は、一般に、平均粒子サイズが、約0.1〜約30ミクロン、好ましくは約5〜約15ミクロンの範囲である。研磨剤は、沈殿シリカ、あるいは米国特許3,538,230号(パダー(Pader)ら、1970年3月2日発行)、および米国特許第3,862,307号(ディジューリオ(DiGiulio)、1975年1月21日発行)に記載されているシリカキセロゲルなどのシリカゲルとすることができる。なお、この両方を参考として本明細書に組み込む。W.R.グレース・アンド・カンパニー(W.R.Grace & Company)のダビソン化学部門(Davison Chemical Division)から、商標名「シロイド(Syloid)」として販売されているシリカキセロゲルが好ましい。また、J.M.ヒューバー・コーポレーション(J.M.Huber Corporation)から商標名ゼオデント(Zeodent)(登録商標)として販売されているような沈殿シリカ材、特に名称ゼオデント(Zeodent)119(登録商標)と表記されるシリカが好ましい。本発明の歯磨きペーストに有用なタイプのシリカ歯科用研磨剤については、米国特許4,340,583号(ウェイソン(Wason)、1982年7月29日発行)に、より詳細に記載されている。本明細書で述べた歯磨きペースト組成物中の研磨剤は、一般に、組成物の重量で約6%〜約70%の濃度で存在する。歯磨きペーストが、組成物の重量で約10%〜約50%の研磨剤を含むことが好ましい。
【0048】
特に好ましい沈殿シリカは、全てプロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Co.)に譲渡された、米国特許第5,603,920号(1997年2月18日発行)、同第5,589,160号(1996年12月31日発行)、同第5,658,553号(1997年8月19日発行)、同第5,651,958号(1997年7月29日発行)に開示されているシリカである。これらの全ての特許の全体を、参考として本明細書に組み込む。
研磨剤の混合物を使用することができる。歯科用研磨剤に関する前述の特許の全てを、参考として本明細書に組み込む。本発明の歯磨き組成物中の研磨剤の合計量が、重量で約6%〜約70%の範囲であることが好ましく、歯磨きペーストが組成物の重量で約10%〜約50%の研磨剤を含有することが好ましい。本発明の、溶液、口腔スプレー、うがい薬、および非磨耗性ゲル組成物は、典型的には研磨剤を含有しない。
【0049】
発泡剤(界面活性剤)
好適な発泡剤とは、適度に安定した、広いpH範囲にわたって泡を形成するものである。発泡剤としては、非イオン性、アニオン性、両性、陽イオン性、双極性、合成洗剤、およびそれらの混合物が挙げられる。好適な非イオン性および両性界面活性剤については、米国特許第3,988,433号(ベネディクト(Benedict))、米国特許第4,051,234号(1977年9月27日発行)に数多く開示されており、好適な非イオン性界面活性剤については、米国特許第3,959,458号(アグリコラ(Agricola)ら、1976年5月25日発行)に数多く開示されており、共にその全体を参考として本明細書に組み込む。
【0050】
a)非イオン性および両性界面活性剤
本発明の組成物で使用できる非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシド基類(本質的に親水性)と、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族とすることができる有機疎水性化合物との縮合によって生成される化合物として広く定義することができる。好適な非イオン性界面活性剤の例としては、ポロキサマー類(商標名プルロニック(Pluronic)として販売)、ポリオキシエチレンソルビタンエステル類(商標名トゥイーンズ(Tweens)として販売)、エトキシル化脂肪族アルコール類、アルキルフェノール類のポリエチレンオキシド縮合物、エチレンオキシドと、プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応生成物との縮合物から得られる生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合物、長鎖第三級アミンオキシド類、長鎖第三級ホスフィンオキシド類、長鎖ジアルキルスルホキシド類、およびそれらの物質の混合物が挙げられる。
【0051】
本発明に有用な両性界面活性剤は、脂肪族の二級及び三級アミン類の誘導体として広く定義することができ、その脂肪族基は直鎖状又は分岐鎖状でよく、脂肪族置換基の1つが約8〜約18個の炭素原子を含有し、かつ1つがアニオン性水溶性基、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩を含有する。他の好適な両性界面活性剤は、ベタイン類、特にコカミドプロピルベタインである。また、両性界面活性剤の混合物を使用してもよい。
本組成物は、典型的には、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、あるいは非イオン性界面活性剤と両性界面活性剤の混合物を、それぞれ約0.025%〜約5%、好ましくは約0.05%〜約4%、最も好ましくは約0.1%〜約3%のレベルで含有することができる。
【0052】
b)アニオン系界面活性剤
本明細書で有用なアニオン系界面活性剤としては、アルキル基に8〜20個の炭素原子を有するアルキル硫酸塩の水溶性塩(たとえば、アルキル硫酸ナトリウム)、および8〜20個の炭素原子を有する脂肪酸のスルホン化モノグリセリドの水溶性塩が挙げられる。ラウリル硫酸ナトリウム及びココナツモノグリセリドスルホン酸ナトリウムは、このタイプのアニオン系界面活性剤の例である。他の好適なアニオン系界面活性剤は、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムなどのサルコシネート類、タウレート類、ラウリルスルホアセテートナトリウム、ラウロイルイセチオネートナトリウム、ラウレスカルボン酸ナトリウム、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムである。アニオン系界面活性剤の混合物を使用してもよい。本組成物は、典型的には、約0.025%〜約9%、好ましくは約0.05%〜約7%、最も好ましくは約0.1%〜約5%のレベルでアニオン系界面活性剤を含有する。
【0053】
フッ化物イオン
本発明には、遊離フッ化物イオンも組み込むことができる。好ましい遊離フッ化物イオンは、フッ化ナトリウム、フッ化スズ、フッ化インジウム、およびモノフルオロリン酸ナトリウムから得ることができる。最も好ましい遊離フッ化物イオンは、フッ化ナトリウムである。米国特許第2,946,725号(ノリス(Norris)ら、1960年7月26日発行)、および米国特許第3,678,154号(ウィダー(Widder)ら、1972年7月18日発行)は、このような塩、ならびにその他の物質を開示している。これらの特許の全体を参考として本明細書に組み込む。
本組成物は、約50ppm〜約3500ppm、好ましくは約500ppm〜約3000ppmの遊離フッ化物イオンを含有することができる。
【0054】
増粘剤
歯磨きペーストまたは歯磨きゲルの調製では、組成物の望ましい粘度を与えるため、使用時の亜塩素酸塩の望ましい放出特性を与えるため、貯蔵安定性を与えるため、組成物の安定性を与えるためなどの理由で、いくらかの増粘剤を加える必要がある。好ましい増粘剤は、カルボキシビニルポリマー類、カラゲナン、ヒドロキシエチルセルロース、ラポナイト(laponite)、ならびにカルボキシメチルセルロースナトリウムやカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロースエーテル類の水溶性塩である。インドゴム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカントゴムなどの天然ゴムも使用することができる。コロイド状ケイ酸マグネシウムアルミニウムまたは超微粒子シリカを増粘剤の一部として使用して、さらに材質を改良することができる。
【0055】
しかし、高分子ポリエーテル化合物、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンオキシド(分子量300〜1,000,000)を除き、1〜約18個の炭素原子を含有するアルキル基またはアシル基でキャップした増粘剤には、亜塩素酸塩と反応し得るものもある。亜塩素酸塩が2相組成物中で別個に配合されるときには、好ましい増粘剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ならびにカルボキシメチルセルロースナトリウムやカルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウムなどのセルロースエーテル類の水溶性塩である。
増粘剤またはゲル化剤の好ましい部類としては、ペンタエリスリトールのアルキルエーテルあるいはスクロースまたはカルボマー類のアルキルエーテルで架橋した、アクリル酸のホモポリマー類の部類が挙げられる。カルボマー類は、B.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)からカルボポール(Carbopol)(登録商標)シリーズとして市販されている。特に好ましいカルボポールとしては、カルボポール934、940、941、956、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0056】
分子量が約1,000〜約120,000(数平均)の範囲の、ラクチドおよびグリコリドモノマーのコポリマーは、歯周ポケットまたは「歯肉縁化ゲルキャリア」として歯周ポケット周りに活性物質を送給するのに有用である。これらのポリマーについては、米国特許第5,198,220号(ダマーニ(Damani)、1993年3月30日発行、P&G)、同第5,242,910号(ダマーニ(Damani)、1993年9月7日発行、P&G)、および同第4,443,430号(マテイ(Mattei)、1984年4月17日発行)に記載されており、これらの全てを参考として本明細書に組み込む。
歯磨きペーストまたは歯磨きゲル組成物の合計重量で、約0.1%〜約15%、好ましくは約2%〜約10%、より好ましくは約4%〜約8%の量の増粘剤を使用することができる。チューインガム、口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)、小袋、非磨耗性ゲル、および歯肉縁化ゲルには、より高濃度で使用することができる。
【0057】
湿潤剤
本発明の組成物の局所的口腔キャリアの他の任意成分は、湿潤剤である。湿潤剤は、口に対する潤い感を組成物に与えるため、また特定の湿潤剤については歯磨きペースト組成物に望ましい甘い香りを付与するため、歯磨きペースト組成物が空気にさらされて硬化しないようにする働きをする。湿潤剤は、純湿潤剤を基準にすると、一般に、本明細書の組成物の重量で約0%〜約70%、好ましくは約5%〜約25%を含有する。本発明の組成物での使用に好適な湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、およびプロピレングリコールなどの食用多価アルコール類、特にソルビトールおよびグリセリンが挙げられる。
【0058】
着香剤および甘味剤
本組成物には着香剤も加えることができる。好適な着香剤としては、冬緑油油、ペパーミント油、スペアミント油、クローブ芽油、メンソール、アネトール、メチルサリチラート、ユーカリプトール、カッシア、1−メンチルアセテート、セージ、オイゲノール、オランダセリ油、オキサノン(oxanone)、α−イリソン、マジョラム、レモン、オレンジ、プロペニルグエトール、桂皮、バニリン、チモール、リナロール、CGAとして知られるシンナムアルデヒドグリセロールアセタール、およびそれらの混合物が挙げられる。着香剤は、一般に組成物の重量で約0.001%〜約5%の量を、組成物中で使用する。
使用可能な甘味剤としては、スクロース、グルコース、サッカリン、ブドウ糖、果糖、ラクトース、マンニトール、ソルビトール、フルクトース、マルト−ス、キシリトール、サッカリン塩、タウマチン、アスパルテーム、D−トリプトファン、ジヒドロカルコン、アセスルファムおよびシクラメート塩、特にシクラメートナトリウムおよびサッカリンナトリウム、ならびにこれらの混合物が挙げられる。組成物が、その重量で、約0.1%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約1%のこれらの剤を含有することが好ましい。
【0059】
本発明の組成物では、任意成分として、着香剤および甘味剤に加え、冷却剤、唾液分泌剤、加温剤、局部麻酔剤を使用することができる。これらの薬剤は、組成物の重量で約0.001%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約1%の量で本組成物中に存在する。
【0060】
冷却剤は、多種多様な物質のいずれにすることもできる。このような物質には、カルボキシアミド類、メンソール、ケタール類、ジオール類、およびそれらの混合物が含まれる。本組成物で好ましい冷却剤は、「WS−3」として知られ市販されているN−エチル−p−メンタン−3−カルボキシアミド、「WS−23」として知られ市販されているN,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド、及びそれらの混合物などのパラメンタンカルボキシアミド剤である。その他の好ましい冷却剤は、メンソール、高砂(Takasago)製のTK−10として知られる3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、ハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)製のMGAとして知られるメントングリセロールアセタール、およびハーマン・アンド・ライマー(Haarmann and Reimer)製のフレスコラト(Frescolat)(登録商標)として知られるメンチルラクテートから成る群から選択される。本明細書で使用するとき、メンソール及びメンチルという用語には、これらの化合物の右旋性異性体及び左旋性異性体、ならびにそれらのラセミ混合物が含まれる。TK−10については、米国特許第4,459,425号(アマノ(Amano)ら、1984年7月10日発行)に記載されている。WS−3及びその他の薬剤については、米国特許第4,136,163号(ワトソン(Watson)ら、1979年1月23日発行)に記載されており、両方の開示の全体を参考として本明細書に組み込む。
【0061】
本発明の好ましい唾液分泌剤としては、高砂(Takasago)製のジャンブ(Jambu)(登録商標)が挙げられる。好ましい加温剤としては、トウガラシ、および、ベンジルニコチネートなどのニコチネートエステルが挙げられる。好ましい局部麻酔剤としては、ベンゾカイン、リドカイン、クローブ芽油、およびエタノールが挙げられる。
【0062】
抗歯石剤
本発明はまた、抗歯石剤、好ましくはピロリン酸塩由来のピロリン酸イオン源も包含する。本発明の組成物に有用なピロリン酸塩としては、ピロリン酸ニアルカリ金属塩、ピロリン酸四アルカリ金属塩、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい種は、無水和ならびに水和の形の、ニ水素ピロリン酸ニナトリウム(Na)、ピロリン酸四ナトリウム(Na)、およびピロリン酸四カリウム(K)である。本発明の組成物では、ピロリン酸塩は、優位に溶解された、優位に溶解されていない、あるいは溶解されたピロリン酸塩と溶解していないピロリン酸塩の混合物の3つの状態のうちの1つとして存在してもよい。
優位に溶解したピロホスフェートを含む組成物とは、少なくとも1つのピロリン酸イオン源の量が、少なくとも約1.0%の遊離ピロリン酸イオンを提供するのに十分な量である組成物を指す。遊離ピロリン酸イオンの量は、約1%〜約15%、好ましくは約1.5%〜約10%、最も好ましくは約2%〜約6%とすることができる。遊離ピロリン酸イオンは、組成物のpHに応じて様々なプロトン化状態で存在してもよい。
【0063】
優位に溶解していないピロホスフェートを含む組成物とは、組成物中に溶解たピロリン酸塩の合計が、約20%未満、好ましくは組成物に溶解した全ピロホスフェートが約10%未満である組成物を指す。ピロリン酸四ナトリウム塩は、これらの組成物中の好ましいピロリン酸塩である。ピロリン酸四ナトリウムは、歯磨き組成物中で、無水塩または十水和物の形態、あるいは固体形態の安定した任意のその他の種であってよい。塩は固体粒子状の形態であり、好ましくは、その粒子径が審美的に許容可能かつ使用時に容易に溶解するように十分小さい、結晶性及び/又は非晶性状態とすることができる。これらの組成物の生成に有用なピロリン酸塩の量は、歯石のコントロールに有効な任意の量であり、一般に、歯磨き組成物の重量で、約1.5%〜約15%、好ましくは約2%〜約10%、最も好ましくは約3%〜約8%である。
【0064】
組成物はまた、溶解したピロリン酸塩と溶解していないピロリン酸塩の混合物も含んでもよい。前述のいかなるピロリン酸塩を使用してもよい。
ピロリン酸塩については、カーク・アンド・オスマー(Kirk & Othmer)の、化学技術百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第17巻、ワイリー・インターサイエンス出版(Wiley−Interscience Publishers)(1982年)に、より詳細に記載されており、カーク・アンド・オスマー(Kirk & Othmer)に組み込まれた全ての参照を含めて、その全体を参考として本明細書に組み込む。
【0065】
ピロリン酸塩のかわりにあるいはピロリン酸塩と組み合わせて使用する任意の薬剤としては、ポリアクリレート類、および無水マレイン酸またはマレイン酸とメチルビニルエーテル(例えばガントレ(Gantrez))のコポリマーを含む、例えば米国特許第4,627,977号(ガファル(Gaffar)ら)に記載の合成アニオン性ポリマーとして知られる物質;ならびに、例えばポリアミノプロパンスルホン酸(polyamino propoane sulfonic acid)(AMPS)、クエン酸亜鉛三水和物、ポリホスフェート類(例えば、トリポリホスフェート、ヘキサメタホスフェート)、ジホスホネート類(例えば、EHDP、AHP)、ポリペプチド類(ポリアスパラギン、ポリグルタミン酸など)、およびこれらの混合物が挙げられる。なお、前記開示の全体を参考として本明細書に組み込む。
【0066】
アルカリ金属重炭酸塩
本発明はまた、アルカリ金属重炭酸塩を含むこともできる。アルカリ金属炭酸塩は、水溶性であり、安定化されない限り、水和系で二酸化炭素を放出する傾向にある。重曹としても知られる重炭酸ナトリウムは、好ましいアルカリ金属重炭酸塩である。本組成物は、約0.5%〜約30%、好ましくは約0.5%〜約15%、最も好ましくは約0.5%〜約5%のアルカリ金属重炭酸塩を含むことができる。
【0067】
その他のキャリア
市販に好適な口腔組成物の調製に用いる水は、好ましくはイオン含量が少なく有機不純物を含まない。水は、一般に、本明細書の組成物の重量で約5%〜約70%、好ましくは約20%〜約50%含まれる。これらの水の量には、ソルビトールなど他の物質と共に導入される添加成分である、遊離水が含まれる。
本組成物には、二酸化チタンも加えることができる。二酸化チタンは、組成物に不透明度を与える白色粉末である。二酸化チタンは、一般に、歯磨き組成物の重量で約0.25%〜約5%含まれる。
【0068】
他の任意の薬剤としては、その遊離酸の形で使用される合成アニオン性ポリマーのポリカルボキシレート、あるいは、部分的にまたは好ましくは完全に中和された水溶性アルカリ金属(例えば、カリウム、好ましくはナトリウム)、またはアンモニウム塩が挙げられ、これらについては、米国特許第4,152,420号(ガファル(Gaffar))、米国特許第3,956,480号(ディヒター(Dichter)ら)、米国特許第4,138,477号(ガファル(Gaffar)ら)、米国特許第4,183,914号(ガファル(Gaffar)ら)、および米国特許第4,906,456号(ガファル(Gaffar)ら)に開示されている。無水マレイン酸またはマレイン酸と、他のエチレン重合可能な不飽和モノマー、好ましくは分子量(M.W.)が約30,000〜約1,000,000のメチルビニルエーテル(メトキシエチレン)との、1:4〜4:1のコポリマーが好ましい。これらのコポリマーは、例えば、GAFコーポレーション(GAF Corporation)の、ガントレ(Gantrez)AN139(分子量500,000)、A.N.119(分子量250,000)、好ましくはS−97医薬品等級(分子量70,000)として入手可能である。
【0069】
他の治療用薬剤
ある形の療法では、同じデリバリーシステム中で治療用薬剤を組合せることが、最適な効果を得るのに有用な可能性があることが認識されている。したがって、例えば、本組成物は、抗菌剤/歯垢防止剤、抗炎症剤(シクロオキシゲナーゼ阻害剤およびリポキシゲナーゼ阻害剤を含む)、H2−拮抗物質、メタロプロテイナーゼ阻害剤、サイトカイン受容体拮抗物質、リポ多糖体錯化剤、組織成長因子、免疫活性化剤、細胞酸化還元変性剤(酸化防止剤)、バイオフィルム阻害剤、鎮痛剤、ホルモン類、ビタミン類、ミネラル類などの追加薬剤を含んでもよい。組合せ効果を得るために、単独デリバリーシステム中で、亜塩素酸イオンをこれらの薬剤の1つまたは複数と組み合わせることができる。
【0070】
抗菌歯垢防止剤としては、トリクロサン、5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール(メルク・インデックス(The Merck Index)、第11版(1989年)、1529頁(エントリ番号9573)、米国特許第3,506,720号、ならびに欧州特許出願0,251,591号(ビーカム・グループ(Beecham Group)、PLC、1988年1月7日公開)に記載);クロルヘキシジン(メルク・インデックス(Merck Index)、番号2090)、アレキシジン(alexidine)(メルク・インデックス(Merck Index)、番号222);ヘキセチジン(メルク・インデックス(Merck Index)、番号4624);サンギナリン(メルク・インデックス(Merck Index)、番号8320);塩化ベンザルコニウム(メルク・インデックス(Merck Index)、番号1066);サリチルアニリド(メルク・インデックス(Merck Index)、番号8299);臭化ドミフェン(メルク・インデックス(Merck Index)、番号3411);塩化セチルピリジニウム(CPC)(メルク・インデックス(Merck Index)、番号2024);テトラデシルピリジニウムクロリド(TPC);N−テトラデシル−4−エチルピリジニウムクロリド(TDEPC);オクテニジン(octenidine);デルモピノール、オクタピノール、および他のピペリジノ誘導体;ナイシン調製物;亜鉛イオン剤;スズイオン剤;精油(チモール、メチルサリチラート、ユーカリプトール、メンソールを含む)、および前述の抗菌歯垢防止剤の類似体および塩が挙げられるが、これらに限るものではない。抗菌歯垢防止剤が存在する場合、一般に、本発明の組成物の重量で、少なくとも約0.01%の抗菌歯垢防止剤を含む。
【0071】
本発明の口腔組成物は、抗炎症剤も含むことができる。かかる薬剤としては、アスピリン、ケトロラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、アスピリン、ケトプロフェン、ピロキシカムおよびメクロフェナム酸、ロフェコキシブ、セレコキシブ、およびそれらの混合物などの、非ステロイド系抗炎症剤が挙げられるが、これらに限るものではない。存在する場合、一般に、本発明の組成物の重量で、約0.001%〜約5%の抗炎症剤を含む。ケトロラクについては、USRE036,419(1999年11月30日発行)、US5,785,951(1998年7月28日発行)およびUS5,464,609(1995年11月7日発行)に記載されている。これらの全ての参照の全体を、参考として本明細書に組み込む。
【0072】
本発明はまた、任意で、シメチジン、エチンチジン(etintidine)、ラニチジン、ICIA−5165、チオチジン、ORF−17578、ルピチジン(lupitidine)、ドネチジン(donetidine)、ファモチジン、ロキサチジン、ピファチジン(pifatidine)、ラムチジン(lamtidine)、BL−6548、BMY−25271、ザルチジン(zaltidine)、ニザチジン、ミフェンチジン(mifentidine)、BMY−25368(SKF−94482)、BL−6341A、ICI−162846、ラミキソチジン(ramixotidine)、Wy−45727、SR−58042、BMY−25405、ロクスチジン(loxtidine)、DA−4634、ビスフェンチジン(bisfentidine)、スホチジン(sufotidine)、エブロチジン(ebrotidine)、HE−30−256、D−16637、FRG−8813、FRG−8701、インプロミジン、L−643728、およびHB−408から成る群から選択される選択的H−2拮抗物質を含むこともできる。本明細書で使用するとき、選択的H−2拮抗物質とは、H−2受容体を阻害するが、ヒスタミン−1(H−1またはH1)受容体の阻害には重要な働きをしない化合物である。これらの選択的H−2拮抗物質化合物を含む局所的口腔組成物については、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Co.)に譲渡されたシンガー(Singer)らの米国特許第5,294,433号(1994年3月15日発行)および同第5,364,616号(1994年11月15日発行)に開示されており、その全体を参考として本明細書に組み込む。
【0073】
存在する場合、一般に、本発明の組成物の重量で、約0.001%〜約20%、より好ましくは約0.01%〜約15%、さらに好ましくは約0.1%〜約10%、いっそう好ましくは約1%〜約5%のH−2拮抗物質を含む。H−2拮抗物質が、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、ロキサチジン、ニザチジン、およびミフェンチジン(mifentidine)を含むことが特に好ましい。
【0074】
本発明の口腔組成物中は、メタロプロテイナーゼ阻害物質も含むことができる。メタロプロテイナーゼ(MP)類は、しばしば細胞間マトリックスに作用する酵素であり、したがって組織の破壊および再形成に関与し、歯周病を含めて多数の疾患の症候学的媒介に重要と考えられている。MP阻害物質の潜在的な治療上の指標については、リウマチ様関節炎(ミューリン・D・E(Mullins,D.E.)ら、「生物化学・生物物理学公報(Biochim.Biophys.Acta.)」(1983年)695:117−214);変形性関節症(ヘンダーソン・B(Henderson,B.)ら、「これからの薬(Drugs of the Future)」(1990年)15:495−508);癌細胞の転移(the metastasis of tumor cells)(同書、ブロードハースト・M・J(Broadhurst,M.J.)ら、欧州特許出願276,436(1987年公開)(ライヒ・R(Reich,R.)ら)、48「癌研究(Cancer Res.)」3307−3312(1988年);ならびに様々な組織の潰瘍形成または潰瘍状態を含めた文献に記載されている。例えば、アルカリ火傷、あるいはシュードモナス菌(Pseudomonas aeruginosa)、アカントアメーバ、単純ヘルペス、及びワクシニアウィルスによる感染の結果として、角膜に潰瘍状態が起こり得る。望ましくないメタロプロテアーゼ活性を特徴とする状態の他の例としては、歯周病、表皮水疱症、発熱、炎症、および強膜炎が挙げられる(デチッコ(DeCicco)他のWO95 29892(1995年11月9日公開)を参照)。
【0075】
本組成物に有用なメタロプロテイナーゼ阻害物質としては、これらに限られるものではないが、ヒドロキサム酸誘導体、ホスフィン酸アミド類、ならびにヘテロ原子含有の環式および非環式構造が挙げられ、全てプロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)に譲渡されたUS6,015,912(2000年1月18日発行)、米国特許第5,830,915号(1998年11月3日発行)、US5,672,598号(1997年9月30日発行)、US5,639,746号(1997年6月17日発行)、WO99/52868、WO99/06340、WO98/08827、WO98/08825、WO98/08823、WO98/08822、WO98/08815、およびWO98/08814に開示されており、これらの全体を参考として本明細書に組み込む。存在する場合、一般に、本発明の組成物の重量で約0.01%〜約5%のメタロプロテイナーゼ阻害物質を含む。
【0076】
他の任意の治療用薬剤としては、オーグメンチン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノシクリン、メトロニダゾール、ネオマイシン、カナマイシン、クリンダマイシンなどの抗生物質;メトトレキサートやレバマソール(levamasole)などの免疫抑制または促進剤;塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化スズ、フッ化ナトリウムなどの象牙質除痛剤;ペパーミント油やクロロフィルなどの臭気マスキング剤;免疫グロブリンや抗原などの免疫活性化剤;リドカインやベンゾカインなどの局所麻酔剤;アミノ酸、必須脂肪、ビタミンC、ミネラルなどの栄養剤;αトコフェロール(ビタミンE)、補酵素Q10、ピロロキノリンキノン(PQQ)、ビタミンC、ビタミンA、葉酸、N−アセチルシステイン、没食子酸、ブチル化ヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤;ポリミキシンなどのリポ多糖体錯化剤;過酸化尿素などの過酸化物;フラノン、リゾチームなどの細胞壁溶解酵素、デキストラナーゼやムタナーゼ(mutanase)などの歯垢マトリックス阻害物質、およびバクテリオシン、ヒスタチン(histatin)、デフェンシン、セクロピンなどのペプチドを含むバイオフィルム阻害剤が挙げられる。
【0077】
組成物の使用
前述の疾患または口腔の状態を治療あるいは予防するために、従来の様々な方法で本発明の組成物および/または亜塩素酸イオンの安全かつ有効な量を、口腔の粘膜組織、口腔の歯肉縁下組織、および/または歯の表面に局所的に適用することができる。例えば、歯肉または粘膜組織は、亜塩素酸イオン含有溶液(例えば、口内リンス剤、口腔スプレー)で洗浄してもよく、あるいは歯磨き(例えば、歯磨きペースト、歯磨きゲル、または歯磨き粉)に亜塩素酸イオンが含まれる場合には、液体及び/又は歯をブラッシングすることによって生じた泡の中で歯肉/粘膜組織又は歯が洗浄される他の非限定的な例としては、以下に述べる口腔ケア器具を使用してまたは使用せずに、歯肉/粘膜組織または歯に直接適用する、亜塩素酸イオン含有非磨耗性ゲルまたはペースト、亜塩素酸塩含有チューインガム、亜塩素酸イオン含有の噛むまたは舐める口臭予防タブレットまたは口内錠剤の適用が挙げられる。歯肉/粘膜組織および/または歯への亜塩素酸イオンの適用の好ましい方法は、口内リンス剤溶液による洗浄、および歯磨きによるブラッシングを介する方法である。歯肉/粘膜組織ならびに歯の表面への亜塩素酸イオンの局所適用の他の方法は、当該分野の技術者には明らかであろう。
【0078】
本発明の組成物中の亜塩素酸イオン濃度は、歯肉/粘膜組織および/または歯に亜塩素酸イオンを適用するために使用される組成物のタイプ(例えば、歯磨きペースト、口内リンス剤、口内錠剤、ガムなど)によって異なる。これは、組織および歯に接触する組成物の効率の違いと、さらにその組成物が一般に使用される量のためである。その濃度は、治療する疾患または状態にも依存する。
【0079】
口腔に入れる口内リンス剤の亜塩素酸イオンの濃度が、組成物の重量で、約0.02%〜約0.4%の範囲、より好ましくは約0.075%〜約0.2%、さらに好ましくは約0.075%〜約0.15%であることが好ましい。約15mlの洗浄量を使用するときに、本発明の口内リンス剤組成物が3.75〜22.5mgの亜塩素酸イオンを口腔に送給することが好ましい。
口腔スプレーが、組成物の重量で、約0.15%〜約5%、より好ましくは約0.2%〜約4%、さらに好ましくは約0.75%〜約3.5%の濃度の亜塩素酸イオンを含むことが好ましい。
歯磨き(歯磨きペーストおよび歯磨きゲル)ならびに非磨耗性ゲルについては、亜塩素酸イオンの濃度が、組成物の重量で、約0.2%〜約3.0%、好ましくは約0.75%〜約2.5%、さらに好ましくは約1.5%〜約2%であることが好ましい。
【0080】
チューインガムおよび口内錠剤(口臭予防用ミントを含む)は、一般に、個々の単位サイズの組成物に配合され、口腔内で使用する単位当たり(すなわち、ガム、口内錠剤、口臭予防用ミントなどのスティック当たり)、約0.1mg〜約12mg、好ましくは約1mg〜約6mgの亜塩素酸イオンを含むことが好ましい。
【0081】
食品、咀嚼用製品、玩具などのペットケア製品は、一般に、動物に投与する単位製品当たり、0.2mg〜200mgの亜塩素酸塩を含むように配合される。例えば、亜塩素酸塩を、生皮、天然繊維または合成繊維性のロープ、ナイロン製のポリマー製品、ポリエステルまたは熱可塑性ポリウレタンなど、比較的柔軟性があり、強く丈夫な物質に組み込むことができる。動物が製品を噛み、舐め、またはかじると、亜塩素酸塩または組み込まれた他の活性成分が、動物の口腔内の唾液培地中に、放出される。これはブラッシングや洗浄に匹敵する効果である。ペットフードの実施形態は、給餌または治療ごとに、0.2mg〜200mgの亜塩素酸塩を提供するように配合することができる。亜塩素酸塩は、例えば、粗引きや半分湿った、または缶入りの食品などの、ペットフード中の成分または混合物として組み込むことができる。きわめて好ましい食品の実施形態は、食品の口腔内滞在時間を増加させる傾向にあるキャリアを含む。例えば、製品のある量が口の中に残り、かつすぐに取り込まれてしまわないように、亜塩素酸塩を歯にくっつくまたは付着するキャリア中に組み込むことができる。本亜塩素酸塩組成物は、栄養サプリメントおよび飲用水添加剤を含めて、他のペットケア製品に組み込むこともできる。
【0082】
本発明は、亜塩素酸塩を含有する本組成物を人の口腔に送給させる方法だけでなく、他の動物、例えば家庭のペット、他の家畜、動物園で飼われている動物などの口腔にこれらの組成物を送給させる方法にも関することを理解されたい。他の動物としては、例えば、イヌ、ネコ、ウマなどが挙げられる。
2相または多相組成物については、亜塩素酸イオンの前述の濃度は、普通、消費者が使用する直前に相を混合した後の亜塩素酸イオンの濃度を指す。したがって、亜塩素酸塩含有相の中の亜塩素酸イオン濃度は、使用する最終製品を得るために、亜塩素酸塩含有相に混合する第2の相または追加の相の量によって変わる。
【0083】
口臭を含めて口腔の疾患または状態を治療する(ならびに長時間持続する口臭予防の)ための本発明の方法では、亜塩素酸イオンの安全かつ有効な量を歯肉/粘膜組織および/または歯に、好ましくは少なくとも約10秒、より好ましくは約20秒〜約10分、さらに好ましくは約30秒〜約60秒間(例えば、口内リンス剤による洗浄、器具を使用するまたは使用しない非磨耗性ゲルの直接適用、歯ブラシによる歯磨きまたは歯磨きゲルの適用、口内錠剤や口臭予防ミントの舐めるまたは噛むことによって)適用することが好ましい。この方法では、このような接触後に組成物のほとんどを吐き出すこともある。その使用頻度は、好ましくは週に1度程度〜1日に4度程度、より好ましくは週に3度程度〜1日に3度程度、さらに好ましくは1日に1度程度〜1日に2度程度である。このような治療の期間は、典型的には、1日程度から一生涯である。特定の口腔ケアの疾患または状態では、その治療期間は、治療する口腔の疾患または状態の重症度、使用する特定の送給形態、ならびに患者の治療に対する感度によって異なる。歯周病の治療など、歯周ポケットへの放出が望ましい場合には、注射器または水噴射器を使用して、口内リンス剤を歯周ポケットに送給させることができる。これらの器具は、当概分野の技術者には既知である。このタイプの器具としては、テレダイン社(Teledyne Corporation)の「ウォーター・ピック(Water Pik)」が挙げられる。洗浄後、舌の裏側および他の歯肉、ならびに粘膜組織にも適用するために、被験者は口内に洗浄液を及ばせることができる。それに加えて、歯磨きペースト、非磨耗性ゲル、歯磨きゲルなどを、舌の表面、口腔の他の歯肉、および粘膜組織上でこすることができる。
【0084】
本組成物は、計量装置、目標適用用装置、および洗浄または総合的な口内衛生システムなどの電気機器具を使用して、口腔内の組織および/または空間に送給させることもできる。
口内組織の傷の治療や組織再生の補助には、歯周の空洞などの治療が必要な領域に注射器あるいは針やカテーテルを介して直接挿入できる流体歯肉縁下用ゲル組成物が、非常に有用で都合がよい。好ましいゲル状流体組成物は、水や歯肉溝滲出液など水性流体の存在下で、固体に近い相に変換されるものであり、そのようなゲルは典型的には、乳酸/グリコール酸コポリマーならびにプロピレンカーボネートなどの溶媒を含むキャリア系に、0.02%〜6%の亜塩素酸塩を含む。したがって、硬化した組成物が適用部位で保持され、ポリマー性キャリアが加水分解を介して緩やかに分解されるので、そのような組成物から亜塩素酸塩および他の活性剤が持続して放出される。
【0085】
以下の非限定的な例により、本発明の範囲内の好ましい実施形態についてさらに説明する。本発明の範囲から逸脱することなく、これらの例の多くの変形形態が可能である。
特に指定しない限り、本明細書で使用される割合は全て組成物の重量である。
【0086】
(実施例)
以下の例は、従来の方法によって、以下を混合して作製する。
【0087】
実施例1−2相歯磨き剤
【0088】
【表1】
Figure 2004501942
【0089】
実施例2−2相歯磨き剤
【0090】
【表2】
Figure 2004501942
【0091】
実施例3−単相歯磨き剤
【0092】
【表3】
Figure 2004501942
【0093】
実施例4−2相うがい薬
【0094】
【表4】
Figure 2004501942
【0095】
実施例5−単相うがい薬
【0096】
【表5】
Figure 2004501942
【0097】
実施例6−亜塩素酸塩口内錠剤
【0098】
【表6】
Figure 2004501942
【0099】
実施例7
【0100】
【表7】
Figure 2004501942
【0101】
実施例8
【0102】
【表8】
Figure 2004501942
【0103】
前記の乾燥粉末を任意の順序で添加し、均一な混合物になるまで混合する。乾燥混合物に水を添加後に色を付ける着色剤は、任意成分である。
【0104】
うがい薬の仕上げ方法
実施例7:蓋付き少量カップ中のHO、15mlに、1.874グラムの乾燥粉末を混ぜる。固体が溶解するまで激しく振り、洗浄し、吐き出す。
実施例8:蓋付き少量カップ中のHO、15mlに、1.874グラムの乾燥粉末を混ぜる。固体が溶解するまで激しく振り、洗浄し、吐き出す。
【0105】
実施例9
【0106】
【表9】
Figure 2004501942
【0107】
実施例10
【0108】
【表10】
Figure 2004501942
【0109】
実施例9および10では、カルボポールを水に分散させる。その後、水酸化ナトリウムを加え、混合する。次に、重炭酸ナトリウムを加え、混合する。pHを調べ、必要ならば水酸化ナトリウムでpHを約9に調製する。最後に、亜塩素酸ナトリウムを加え、混合する。
【0110】
実施例11
【0111】
【表11】
Figure 2004501942
【0112】
前述の組成物は、プロペラミキサーを使用し、コポリマーを最初にプロピレンカーボネートに溶解させることによって調製することができる。粉末状亜塩素酸ナトリウムをポリマー溶液にゆっくり加え混合して、均一な粘度にする。得られたゲル状流体は、注射器を介して歯周ポケットの中または周り、あるいは歯肉部分に入れることができる。
【0113】
実施例12
【0114】
【表12】
Figure 2004501942
【0115】
前述のスプレー配合のpHは、約10である。ビーグル犬で実施した動物臨床試験では、実施例12による30mlのスプレー溶液を、1日に2回、イヌの口内全体に均等に適用する(n=10)。9か月後、プラセボ(n=30)(すなわち、亜塩素酸ナトリウムを含まない実施例12と同じ成分を含有するスプレー溶液で処置)に比べ、処置した動物では付着物の喪失が顕著に減少した。
【0116】
実施例13
実施例12の口内スプレーでスプレーすることによって、亜塩素酸塩含有ペット用生皮片および玩具ロープを調製する(アイテム当たり10〜20ml)。含浸アイテムを、すぐにイヌに与えるか、または湿ったままにするために密封プラスチックバッグ中で保管する。
本発明について詳細に述べたが、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、本発明は本明細書に記載した事項に制限されるものではないことが、当業者には明らかであろう。

Claims (17)

  1. ヒトおよび動物の被験体における口腔の疾患を治療かつ予防するための組成物であって、
    (a)最終組成物の重量で、約0.02%〜6.0%の亜塩素酸イオンと、
    (b)製薬上許容可能な局所用口腔キャリア
    とを含み、最終組成物が二酸化塩素または亜塩素酸を本質的に含まず、また組成物が本質的に次亜塩素酸イオンまたは次亜塩素酸塩を含まず、その最終のpHが7より高い当該組成物。
  2. 抗菌/歯垢防止剤、抗炎症剤、H2−拮抗物質、メタロプロテイナーゼ阻害物質、サイトカイン受容体拮抗物質、リポ多糖体錯化剤、組織成長因子、免疫活性化剤、細胞酸化還元変性剤、バイオフィルム阻害剤、鎮痛剤、ホルモン類、ビタミン類、ミネラル類、およびこれらの混合物から成る群から選択される治療用活性物質をさらに含む、請求項1に記載の口腔の疾患を治療かつ予防するための組成物。
  3. トリクロサン、クロルヘキシジン、アレキシジン(alexidine);ヘキセチジン、サンギナリン、塩化ベンザルコニウム、サリチルアニリド、臭化ドミフェン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、テトラデシルピリジニウムクロリド(TPC)、N−テトラデシル−4−エチルピリジニウムクロリド(TDEPC)、オクテニジン(octenidine)、デルモピノール、オクタピノール(octapinol)、ナイシン調製物、亜鉛イオン剤類、スズイオン剤類、精油、オーグメンチン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノシクリン、メトロニダゾール;アスピリン、ケトロラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカム、メクロフェナム酸、シメチジン、ラニチジン、ファモチジン、ロクサチジン、ニザチジン、ミフェンチジン(mifentidine)、ヨウ素、スルホンアミド類、水銀剤類、ビスビグアニド類、フェノール酸類、ネオマイシン、カナマイシン、クリンダマイシン、オイゲノール、ヒドロコルチゾン、メトトレキサート、レバマゾール(levamasole)、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、フッ化ナトリウム、ペパーミント油、クロロフィル、免疫グロブリン、抗原類、リドカイン、ベンゾカイン、アミノ酸類、必須脂肪類、ビタミンC、α−トコフェロール、補酵素QI0、PQQ、ビタミンA、葉酸、N−アセチルシステイン、没食子酸、ブチル化ヒドロキシトルエン、ポリミキシン、過酸化尿素、ヒドロキサム酸誘導体類、ホスフィン酸アミド類、フラノン類、リゾチーム、デキストラナーゼ類、ムタナーゼ類(mutanases)、バクテリオシン類、およびこれらの混合物から成る群から選択される治療用活性物質をさらに含む、請求項2に記載の口腔の疾患を治療かつ予防するための組成物。
  4. ヒトおよび動物の被験体における口腔の疾患を治療かつ予防する薬品を製造するための、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  5. 歯肉の炎症、歯周靭帯の炎症、歯周ポケットの形成、歯周ポケットからの出血および/または排膿、歯槽骨の吸収、歯のぐらつき、ならびに歯の喪失のうちの1つまたはそれ以上を伴うヒトおよび動物の被験体における歯周病を治療する薬品を製造するための、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物の使用。
  6. 前記組成物が、注射器、アプリケータ、または電気機械器具を使用して歯周ポケットに送給される口内リンス剤である、請求項5に記載の使用。
  7. 前記口内リンス剤組成物が、口内に出て、舌、歯肉、および粘膜表面を含めて他の口腔組織にも及ぶことに適している請求項6に記載の使用。
  8. 前記組成物が、歯および舌、歯肉、ならびに粘膜表面をブラッシングすることによって送給される、歯磨きペースト、非磨耗性ゲル、または歯磨きゲルである、請求項5に記載の使用。
  9. 歯周組織の治癒および再生を助ける薬品を製造するための請求項1のいずれかに記載の組成物の使用であって、前記組成物が、歯周組織の治癒または再生を必要とする部位に配置されることに適しており、また、組織中に保持され、治療的に有効な量の亜塩素酸イオンを組織にゆっくり放出する組成物である当該使用。
  10. 歯周組織の治癒および再生を助ける薬品を製造するための、請求項2または3に記載の組成物の使用であって、前記組成物が、歯周組織の治癒または再生を必要とする部位に配置されることに適しており、また、組織中に保持され、治療的に有効な量の亜塩素酸イオンおよび他の治療用活性物質を組織にゆっくり放出する組成物である当該使用。
  11. 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物を口腔へ投与することを含む、ヒトおよび動物の被験体の口腔の疾患を治療および予防する方法。
  12. 歯肉の炎症、歯周靭帯の炎症、歯周ポケットの形成、歯周ポケットからの出血及び/又は排膿、歯槽骨の吸収、歯のぐらつき、ならびに歯の喪失のうちの1つまたはそれ以上を伴うヒトおよび動物の被験体の歯周病を治療する方法であって、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物を前記被験体の口腔へ投与することを含む当該方法。
  13. 前記組成物が、注射器、アプリケータ、または電気機械器具を使用して歯周ポケットに送給される口内リンス剤である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記口内リンス剤組成物を口内に出して、舌、歯肉、および粘膜表面を含めて他の口腔組織にも及ばせるステップを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記組成物が、歯および舌、歯肉、ならびに粘膜表面をブラッシングすることによって送給される、歯磨きペースト、非磨耗性ゲル、または歯磨きゲルである、請求項12に記載の方法。
  16. 歯周組織の治癒および再生を助ける方法であって、請求項1に記載の組成物を、歯周組織の治癒または再生を必要とする部位に配置するステップを含み、ここで、該組成物が組織中に保持され、治療的に有効な量の亜塩素酸イオンを組織にゆっくり放出する当該方法。
  17. 歯周組織の治癒および再生を助ける方法であって、請求項2または3に記載の組成物を、歯周組織の治癒または再生を必要とする部位に配置するステップを含み、ここで、該組成物が組織中に保持され、治療的に有効な量の亜塩素酸イオンおよび他の治療用活性物質を組織にゆっくり放出する当該方法。
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