JP2004501661A - D−パントテン酸および/またはその塩を含む注入可能な飼料添加物、およびその製法 - Google Patents

D−パントテン酸および/またはその塩を含む注入可能な飼料添加物、およびその製法 Download PDF

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Abstract

本発明は、発酵液をベースとし、かつD−パントテン酸および/またはその塩を含有する動物飼料添加物に関し、これは
a)これが発酵中に形成されるバイオマスを≧0〜100%までの量で含有し;
b)これが発酵液の別の主要成分を僅かでも含有し;
c)これが固体形で、特に20〜2000μm、好ましくは50〜800μm、より好ましくは150〜600μmの粒度分布を示し、
d)これが、固体形で塩化物−含有成分を、添加物1gあたり<3mgの濃度で含有する
ことを特徴とする。本発明はさらに、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する動物飼料添加物の製法を提供する。

Description

【0001】
本発明は、発酵液をベースとし、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する注入可能な動物飼料添加物、およびそのような添加物の製法に関する。
【0002】
従来技術
パントテン酸は年に数千トンの規模で世界中で製造されている。製造されたパントテン酸の大部分は家禽および養豚等の営利目的の家畜の餌に使用される。需要は増加している。
【0003】
パントテン酸は、化学合成または好適な栄養溶液中での適当な微生物の発酵によるバイオテクノロジー法で製造できる。化学合成の場合、DL−パントテン酸が重要な前駆体である。多段階工程法を用いて、ホルムアルデヒド、イソブチルアルデヒドおよびシアニドから製造され;更なる処理工程において、ラセミ混合物を分割し、D−パントラクトンをβ−アラニンで凝縮し、これによりD−パントテン酸を取得する。
【0004】
市販される典型的な形態は、D−パントテン酸のカルシウム塩である。D,L−パントテン酸のラセミ混合物のカルシウム塩も一般的である。
【0005】
微生物発酵による製造の利点は、所望の立体異性形、すなわちL−パントテン酸を含まないD形を直接製造できることである。
【0006】
様々な細菌種、例えばEscherichia coli、Arthrobacter ureafaciens、Corynebacterium erytorogenes、Brevibacterium ammoniagenes、および酵母、例えばDebaromyces castelliiが、好適な発酵条件下にD−パントテン酸を製造でき、例えばEP−A−0493060、EP−A−0590857およびWO97/10340に記載される。特に好適な微生物はそこに記載されるEscherichia coli IFO3547誘導体であり、例えば株FV5069/pFV31またはFV5069/pFV202である。
【0007】
EP−A−0493060、EP−A−0590857およびWO97/10340に記載されるように、発酵によりD−パントテン酸を製造する場合、D−パントテン酸を製造できる微生物を好適な栄養培地中で培養し、次に複雑な方法で、形成されるD−パントテン酸を単離し、精製し、カルシウム塩の形に製造する。
【0008】
好適な栄養培地は、炭素源、例えばグルコースまたはスターチの加水分解物またはスクロースまたは糖蜜、前駆体、例えばβ−アラニン、D,L−パントイン酸またはD,L−パントラクトン、窒素源、例えば硫酸アンモニウム、リン酸源、例えばリン酸カリウムおよび他の塩、微量元素およびビタミンならびに場合により自然培地添加物、例えばイーストエキストラクトを含有する。微生物を次いで好適なpH値で適当なエアレーションを行いながら培地中でインキュベートし、攪拌し、その結果D−パントテン酸が分泌される。
【0009】
WO96/33283およびEP−A−0590857に記載される、近年の従来技術において、D−パントテン酸のカルシウム塩がパントテン酸−含有発酵液から複雑な単離精製操作を経て取得されている。最初に濾過または遠心分離によりバイオマスを分離し、濾液をさらに活性炭またはカラムクロマトグラフィーで精製処理する。得られた溶液を水酸化カルシウムと反応させた後、所望のCa塩が晶出する。
【0010】
WO96/33283によれば、濾液を最初のカラムにおいて活性炭により脱色する。濃塩酸でpH値を3.0に調節し、次いで液体を、活性炭を充填した2種類のカラムで連続して精製する。D−パントテン酸の溶出をメチルアルコールを用いて実施する。その後、Ca(OH)粉末による中和で溶液を得、5℃で結晶化することによりこの溶液からD−パントテン酸カルシウムを得る。
【0011】
EP−A−0590857に記載される方法の場合、濾液を最初に、陽イオン−および陰イオン−交換カラムで精製する。溶出を塩酸を用いて実施する。溶出フラクションを次にCa(OH)で中和する;活性炭を添加し、全体を濾過する。得られた濾液を次に低分子量アルコール(メタノール、エタノール、イソプロパノール)で抽出し、結晶化することにより、D−パントテン酸カルシウムを得る。
【0012】
記載の方法で製造したD−パントテン酸カルシウムを動物に与える飼料用の添加物として使用する。
【0013】
本発明の課題
従来技術では、D−パントテン酸またはD,L−パントテン酸の塩を、化学合成または発酵液から得、これを純物質の形で飼料に添加していた。
【0014】
本発明の課題は、D−パントテン酸およびその塩をより処理の実施し易い形で提供し、それを飼料用製品に製造する方法を提供することである。
【0015】
本発明の詳細な説明
本発明は、発酵液をベースとし、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する注入可能な動物飼料添加物を提供し、この飼料添加物は以下の特徴を有する:
a)発酵中に形成されるバイオマスを≧0〜100%の量で含有する;
b)発酵液の別の成分の主要部を僅かでも含有する;
c)20〜2000μm、特に50〜800μm、さらに特に150〜600μmの粒度分布を有する固体形で、注入可能である。
【0016】
本発明の好ましい形態において、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する注入可能な動物飼料添加物は、付加的に、固体形で、添加物1gに対して<3mgで、有利に添加物1gに対して<2mgで、および特に添加物1gに対して1.5mgの濃度で塩化物−含有成分を含有する。
【0017】
添加物は一般的に、圧縮され、造粒され、微細造粒されるが、時には注入形のものが必要とされ、これらは様々な量のバイオマスを含有する。みかけの密度は、200〜800kg/m、特に約400〜700kg/mである。添加物は容易に注入でき、貯蔵に安定である。
【0018】
バイオマスを分離除去する場合、さらに、例えば発酵中に添加された無機固体も通常除去される。加えて本発明の添加物は、好適な方法で分離されない限り、形成または添加されかつ発酵液中に溶解している別の物質、特に有機物の主要部を僅かでも含有する。
【0019】
このような物質には、発酵に使用する微生物がD−パントテン酸に加えて生成および分泌する有機副生成物が含まれる。これにはL−メチオニン、L−リシン、L−バリン、L−スレオニン、L−アラニンまたはL−トリプトファンから成る群より選択されるL−アミノ酸が含まれ、特にL−バリンである。これらはまた、1〜3個のカルボキシル基を有する有機酸を含み、例えば酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸またはフマル酸である。最後に、これらはまた、糖、例えばトレハロースを含む。このような化合物が添加物の栄養価を高めるのに必要である。
【0020】
有利な形態において、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する発酵液が製造され、その際、
a)発酵は実質的に塩化物不含の培地で実施され、
b)場合によりバイオマスの分離および濃縮後に、得られた発酵液を乾燥し、圧縮し、噴霧乾燥し、噴霧造粒または造粒するかあるいは安定なマトリクスに含有させるか包埋する。
【0021】
本発明の方法に適した発酵液は、D−パントテン酸の製造に好適な微生物を使用することにより得られ、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する。塩は一般的にナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムまたはカルシウム塩である。
【0022】
微生物は菌類または酵母であってよく、例えばDebaromyces castelliiまたはグラム陽性細菌、例えばCorynebacterium属、またはグラム陰性細菌、例えばEnterobacteriaceaeのファミリーの細菌である。Enterobacteriaceaeのファミリーである場合、特にEscheichia属およびEscherichia coli種が挙げられる。Escheichia coli種の中でも、いわゆるK−12株、例えばMG1655またはW3110(Neidhard et al. :Escherichia coli and Salmonella. Cellular and Molecular Biology (ASM Press, Washington D. C.))またはEscherichia coli野生株IFO3547(Institut fuer Fermentation, Osaka, Fapan)およびそれらの変異体が挙げられる。IFO3547、FV5069/pFV31(EP−A−0590857)およびFV5069/pFV202(WO97/10340)から製造される株が有利である。Corynebacterium属の場合、特にCorynebacterium glutamicumが挙げられる。
【0023】
前記微生物は、バッチまたは供給バッチあるいは反復バッチ法で、連続的または非連続的なD−パントテン酸の製造を目的として培養されてよい。公知の培養法の要約はChmielのテキスト(Bioprozesstechnik 1. Einfuehrung in die Bioverfahrenstechnik (Gustav Fischer Verlag, Stuttgart, 1991))またはStorhasのテキスト(Bioreaktoren und periphere Einrichtungen (Vieweg Verlag, Brauschweig/Wiesbaden, 1994))に記載される。
【0024】
使用する培地は、好適な方法における当該微生物の要求に合致するものでなければならない。発酵培地は、実質的に塩化物含有成分を含まない。本発明によれば、製造用発酵槽の塩化物イオン濃度は<300mg/l、好ましくは<200mg/lおよび非常に好ましくは<150mg/lである。炭素源として、糖および炭水化物、例えばグルコース、サッカロース、ラクトース、フルクトース、マルトース、糖蜜、デンプンおよびセルロース、油脂および脂肪として、例えばダイズ油、ひまわり油、ラッカセイ油およびココナッツ油、脂肪酸、例えばパルミチン酸、ステアリン酸およびリノール酸、アルコール、例えばグリセロールおよびエタノール、有機酸、例えば酢酸を使用する。これらの物質を単独であるいは混合物の形で使用してよい。窒素源として、有機窒素−含有化合物、例えばペプトン、イーストエキストラクト、ミートエキストラクト、麦芽エキス、コーンスチープリカー、ダイズ粉および尿素、または無機化合物、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムおよび硝酸アンモニウムを使用する。窒素源を単独でまたは混合物の形で使用してよい。リン源として、リン酸ニ水素カリウムまたはリン酸水素二カリウムまたは相当のナトリウム−含有塩を使用してよい。培地はまた、増殖に必要な金属塩を含有しなければならず、例えば硫酸マグネシウムまたは硫酸鉄である。最後に、増殖必須成分、例えばアミノ酸およびビタミンを前記物質に加えて使用してよい。D−パントテン酸の前駆体、例えばアスパルテート、β−アラニン、ケトイソバレレート、ケトパントイン酸またはパントイン酸、および場合によりその塩を培地に添加してもよい。前記物質を単独バッチの形で培地へ添加してもよく、あるいは培養中に好適な手段で供給してもよい。
【0025】
pH値を制御するために、アンモニアまたはアンモニア水または他の塩基性化合物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウムを使用する。酸化合物がpH値の制御に必要な場合、リン酸または硫酸を便宜的に使用する。パントテン酸のカルシウム塩を直接製造するために、水酸化カルシウムを水性懸濁液の形で発酵中に使用する。発泡を制御するために、脱泡剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステルを使用してもよい。プラスミドの安定性を維持するために、選択的作用を有する好適な物質、例えば抗生物質を場合により培地へ添加してよい。好気条件を維持するために、酸素または酸素含有気体混合物、例えば空気を培地へ導入する。培地の温度は通常20℃〜45℃であり、好ましくは25℃〜40℃である。D−パントテン酸が最大量で形成されるまで培養する。この目的は10時間〜100時間の期間で達成されるのが一般的である。
【0026】
このようにして得られた発酵液は、7.5〜25質量%の乾燥質量を有し、2〜20質量%のD−パントテン酸を含有するのが一般的である。D−パントテン酸が発酵終了時に乾燥状態で少なくとも20質量%存在する発酵法が特に有利である。発酵中の糖の量が少なくとも発酵終了時には制限されているのが有利であるが、発酵中の少なくとも30%であるのが好ましい。このことは、発酵培地中の使用可能な糖の濃度が、期間中≧0〜3g/lに維持されるかまたは≧0〜3g/lに低下されることを意味している。
【0027】
本発明の添加物の製造において、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する発酵液は、公知の分離法、例えば遠心分離、濾過、デカンテーションまたはそれらを組み合わせることにより、バイオマスの全体または一部を最初に除くのが有利である。しかし、本発明では、発酵液中にバイオマス全部が残留していてもよい。このようにして得られる懸濁液を次に60質量%を上回る乾燥質量に濃縮し、噴霧乾燥または凍結乾燥装置を用いて粉末へと加工するのが好ましい。粉末を次に、好適な圧縮法または造粒法により、粗い粒状の、容易に注入でき、貯蔵可能でありかつほとんどダストを含まない生成物へと変換する。造粒または圧縮操作中に、慣用の有機または無機助剤、またはキャリアー、例えばスターチ、ゼラチン、セルロース誘導体または類似の物質、食料または飼料の加工で常用される結合剤、ゲル化剤または増粘剤または別の物質、例えばシリカ、シリケートまてたはステアレートを使用するのが有利である。
【0028】
また、生成物を飼料の加工において公知かつ常用の有機または無機キャリアーへ担持してもよく、例えばシリカ、シリケート、食餌、ブラン、小麦粉、スターチ、糖または類似物へ担持し、かつ/または常用の増粘剤および結合剤で安定化されていてよい。関連の例および方法は、文献に記載されている(Die Muehle+Mischfuttertechnik 132(1005)49, p. 817)。
【0029】
本発明の、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する新規固体生成物は、前記方法で製造でき、D−パントテン酸を20〜80質量%、有利には30〜75質量%含有する。一般的に、2.5〜25質量%の量の無機成分および場合により>0〜30質量%の量の有機副生成物を含有する。乾燥バイオマスの含有量は≧0〜35質量%である。水含量は有利に<5質量%である。
【0030】
本発明の新規生成物はD−パントテン酸および/またはその塩を含有し、前記方法で製造され、20μm〜2000μm、有利には50μm〜800μmおよび特に150μm〜600μmの粒度分布により識別される。微細ダスト(<10μm)の含有量は約0質量%〜10質量%、有利には約0質量%〜5質量%である。生成物を飼料添加物として使用する。
【0031】
D−パントテン酸の濃度は、公知の方法で測定できる(Velisek; Chromatographic Science 60, 515〜560(1992))。
【0032】
粒度分布は、レーザー回折分光測定法により測定できる。相当の方法がテキスト“Teilchengroessenmessung in der Laborpraxis”(R. H. Mueller and R. Schuhmann, Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft Stuttgart (1996))またはテキスト“Introduction to Particle Technology”(M. Rhodes, Verlag Wiley & Sons(1998))に記載される。
【0033】
実施例
本発明を以下の実施例により詳細に説明する。この目的のために、試験はD−パントテン酸−産出株Escherichia coli 5069/pFV31を用いて実施され、これはFermentation Research Instituteへ、ブダペスト条約に基づいてFETM−BP4395として寄託されている(Agency of Industrial Scienc and Technology, 1−1−3, Higashi, Tsukuba−shi, Ibaraki(Japan)(EP−A−0590857))。
【0034】
測定を、Quanto Chrome(Odelzhausen, Germany)社製のCilas920レーザー回折分光器を用いて実施した。測定結果の評価を、粒度分布の表示に関するドイツ工業標準DIN66141の規定により実施した。
【0035】
例1
発酵液中でのD−パントテン酸のカルシウム塩の製造
1. 接種物の製造(マスターセルバンク)
Escherichia coli FV5069/pFV31のサンプルを1mlあたり50μgのアンピシリンを添加したLBGアガーへ播種した。アガープレート培地を37℃で17時間インキュベートし、次いで冷蔵庫で+4℃で貯蔵した。選択した各コロニーを次にLBGブイヨン中で更に増殖させた。LBGブイヨンは以下の組成を有する:10g/l ペプトン、5g/l イーストエキストラクト、5g/l NaClおよび1g/l グルコース。LBGアガーは、付加的に12g/lアガーを含有する。レディーメイド製品をGibco/BRL(Paisley, Scotland, Great Britain)からLBブロスまたはLBアガーとして入手できる。1g/lのグルコースを添加した後、インキュベートし、培地を得る。100mlのエルレンマイヤーフラスコに入った培養物10mlを37℃で16時間、KurhnerAG(Birsfelden, Swetzerland)社製のESRインキュベーターを用いて180rpmでインキュベートした。細胞懸濁液をBeckman(Hanover, Germany)社製のJ−6B遠心機を用いて、400rpmで15分遠心することにより分離した。細胞ペレットを、20%グリセロールを添加したLBG培地10mlへ再懸濁した;1mlを滅菌条件下にそれぞれ10個のアリコットへ分配し、−70℃で凍結した。これらの培養物をマスターセルバンクとして使用した。
【0036】
ワーキングセルバンクを製造するために、50μg/mlのアンピシリンを添加したLBG培地を100mlのエルレンマイヤーフラスコへ10mlづつ分配し、次いで前記マスターセルバンク100μlと一緒にインキュベートした。インキュベートは、Kuehner AG(Birsfelden, Switzerland)製のESRインキュベーターを用いて、37℃で16時間、180rpmで実施された。
【0037】
インキュベーション後、Dr.Lange(Berlin, Germany)のLP2W光度計を用いて、660nmの測定波長で培養物懸濁液の光学密度(OD)を測定した。これは3.5であった。細胞懸濁液を滅菌条件下にGreiner(Frickenhausen, Germany)社製の滅菌した30mlのポリエチレンチューブへ導入し、Beckmann(Hanover, Germany)社製のJ−6B遠心機を用いて、2500rpmで15分分離した。分離されたバイオマスを、グリセロール20%を添加したLBG培地10mlへ再懸濁した。細胞懸濁液を次に500μlずつ、滅菌条件下に、Nalgene(New York, U.S.A.)社製の1mlの滅菌チューブへ導入し、−70℃で凍結した。このように製造された保存バッチをワーキングセルバンクとして使用した。
【0038】
2. D−パントテン酸カルシウムを含有する発酵液の製造
D−パントテン酸カルシウムを含有する発酵液を製造するために、ワーキングセルバンクを最初に振とうフラスコ培養により増殖させ、前−発酵槽へ接種するために使用した。前−発酵槽培養物を、生成−発酵槽へ接種するのに使用した。
【0039】
SKA培地(表1)を使用して、振とうフラスコ培養を行った。SKA培地は以下のようにして製造された:
(NHSO 7.0g、KHPO 0.5g、KHPO 1.0g、MgSO・7HO 0.5g、MnSO・HO 0.01g、ZnSO・7HO 0.001g、Fe(SO 0.005gおよび予め25%アンモニア溶液でpH6.8に調節したコーンスチープリカー20gを、1リットルのガラスビーカーに測り入れ、次いで脱塩水で825gとした。コーンスチープリカーを含む塩溶液をオートクレーブ中で121℃で20分滅菌した。さらに、グルコース 25gおよびチアミン・HCl 0.002gを含む溶液を脱塩水で125gとし、濾過滅菌した。CaCO 10gを100mlのフラスコに測り入れ、オートクレーブで123℃で20分滅菌した。前記のコーンスチープリカーを含む塩溶液を有する2つの成分を組合せることにより、SKA培地を得た。
【0040】
SKA培地を100mlのエルレンマイヤーフラスコへ12.5mlづつ分配し、細胞懸濁液0.5mlと一緒にインキュベートした。使用した細胞懸濁液は、滅菌生理食塩水で1:100に希釈したワーキングセル培養物の保存バッチであった。インキュベートを、InforsAG(Bottmingen, Switzerland)社製のRC−1−TKインキュベーターを用いて、150rpmで、32℃で20時間実施した。その後、660nmの波長で測定した光学密度(OD660)は、12.5であった。
【0041】
Bioengineering社製の42リットル攪拌反応発酵槽(wald, Switzerland, model LP−42)に入っているA1−102−前培養培地20kgをインキュベートするために、SKA培地0.5mlを1:100に希釈し、その懸濁液の50mlを発酵槽へ添加した。前培養培地A1−102は、表2に列挙した成分を含有した。培地を、0.5体積/体積/分(vvm)の体積特異的な通気で、空気飽和の20%の酸素分圧で、およびpH6.5で、OD660が11.3に達するまで、37℃で15.5時間培養した。
【0042】
B.Braun社製の14リットル攪拌反応発酵槽(BBI, Germany, Melsungen, model Biostat E/ED)中のM1−380本培地5830gをインキュベートするために、A1−102培地中の第2前−培養物423mlを添加した、M1−380本培地は、表3に列挙された成分を含有した。培地を最初に0.75vvmの体積特異的通気により、400rpmの最低攪拌速度で、pH6.5で、18.6のOD660および空気飽和の2%の酸素分圧に達するまで、37℃で6.5時間培養した。培地を次いで、空気飽和の2%の酸素分圧および6.0のpH値で、OD660が66.8に達するまで、37℃でさらに41時間培養した。13時間の発酵後、β−アラニンを、HO570ml中152.7gの濃度で、34.5時間かけて供給した。21.5時間の発酵時間後、10%のCa(OH)溶液を26時間かけて測り入れ、pHを調節した。650.8g/lのグルコース濃度および35.7g/lのチアミン・HCl濃度を有するM2−257培地3.43kgを41時間かけて供給した。
【0043】
光学密度(OD)を次にDr.Bruno Lange GmbH(Berlin, Germany)社製LP1Wタイプデジタル光度計を用いて、660nmの測定波長で測定し、形成されたD−パントテン酸濃度をHPLCにより測定した(Hypersil APS 25μm、250×5mm、RI検出)。
【0044】
70時間後の最終発酵サンプル中で、D−パントテン酸として測定して49.7g/lのD−パントテン酸カルシウム濃度が測定された。
【0045】
D−パントテン酸の含量を、Knauer(Berlin, Germany)社製のM321タイプのHPLC装置(高速液体クロマトグラフィー)を用いて、粒度5μmのHypersilAPS2アミノフェーズを使用したRI(屈折率)検出により測定した。
【0046】
【表1】
Figure 2004501661
【0047】
【表2】
Figure 2004501661
【0048】
【表3】
Figure 2004501661
【0049】
例2
発酵液からの微粉砕されたD−パントテン酸カルシウムの製造
本発明の例1で製造されかつ約4.9質量%のD−パントテン酸を含有するD−パントテン酸カルシウム含有発酵液から、最初に、バイオマスを分離した。この目的のために、前記発酵液90リットルを、Millipore(Bad Homburg, Germany)社製のCERAFLO MSP005756濾過装置中の0.22μmのマイクロフィルトレーションメンブレンを用いた十字流濾過により、濾過した。
【0050】
このように処理した液を次に約30%の乾燥含量を示す液体含量にまで、Buechi(Switzerland)社製のRotavapor R152 ロータリー蒸発装置中で、真空で、40〜80℃で濃縮した。こうして濃縮した液を次に噴霧乾燥して、D−パントテン酸カルシウム塩を製造した。この目的のために、霧化プレート(120mm直径;回転速度135m/秒)を有するNIRO MinorタイプのNiro(Copenhagen, Denmark)社製Technikum噴霧乾燥機を、注入口温度175℃および排出口温度80℃で、525m/時間の乾燥気体排気量で使用した。生成物のより好ましい流出の目的のために、Degussa−HuelsAG(Frankfurt am Main, Germany)製のSipernat22を乾燥気体流へ、濃縮物の乾燥質量に対して5質量%の割合で、粉末助剤として、添加した。
【0051】
このように製造されたD−パントテン酸カルシウム含有生成物は、48.5質量%のD−パントテン酸含量を示し、注入可能であり、460kg/mの見かけ密度を有し、平均粒度が34μmであった。
【0052】
【表4】
Figure 2004501661
【0053】
例3
ロール圧縮機および篩い分けによる、>100μmの粒度を有するD−パントテン酸カルシウムの製造
本発明の例2の方法で製造されかつ約48.5質量%のD−パントテン酸を含有し34μmの平均粒度を有するD−パントテン酸カルシウム含有ダスト様生成物を、シガー様ロールを有するロール圧縮機(BEPEX社製Pharmapaktor、タイプL200/50P)により、40〜90ニュートンの圧縮力で圧縮した。ロールの回転速度は1分あたり10回転であった。このように製造された圧縮生成物を次に微粉砕篩いで200〜400μmの粒度分布にまで破壊した。各粒子フラクションの収量を表5に示す。
【0054】
圧縮生成物は、微細ダストの非常に低い含量を特徴とし、粉末状の出発物質と比べて流れ挙動が改善されていた。
【0055】
【表5】
Figure 2004501661
【0056】
“平均粒度”の欄は、篩い分けにより単離され、生成物を表す。このように製造された生成物は、D−パントテン酸として測定して、約40.7質量%の含量を示し、みかけの密度は630kg/mであった。
【0057】
例4
流動床造粒機を用いた形成造粒による、平均粒度200〜400μmのD−パントテン酸カルシウムの製造
4.1 顆粒化結合剤としての水の使用
D−パントテン酸カルシウム含有発酵液から本発明の例2の噴霧乾燥により製造されたD−パントテン酸カルシウム含有粉末状生成物を、その後、特殊な量の水を噴霧することにより、さらに流動床造粒機中でさらに処理した。
【0058】
この目的のために、本発明の例2で製造されたダスト様のD−パントテン酸カルシウム含有生成物300gを、実験室用のAeromatics Niro(Copenhagen, Denmark)社製流動床装置へ導入した。50℃の流動床温度および30℃の排気気体温度で、1分あたり3gの水を測量装置を介して噴霧した。流動気体温度は70〜80℃であった。こうして得られた生成物の粒度分布を表6に記載する。
【0059】
【表6】
Figure 2004501661
【0060】
D−パントテン酸として測定された含量は、38.1質量%であった。生成物はほぼダスト不含であった。みかけの密度は310kg/mであった。生成物はかなり容易に注入できる。
【0061】
4.2 顆粒化結合剤としてのパントテン酸カルシウム濃縮物の使用
本発明の例2の噴霧乾燥により、D−パントテン酸カルシウム含有発酵液から製造された、D−パントテン酸カルシウム含有粉末状生成物を、別の試験において、流動床造粒機を用い、乾燥質量約50質量%の含量を有する濃縮D−パントテン酸カルシウム溶液を特殊な量で噴霧することにより、さらに処理した。
【0062】
この目的のために、本発明の例2の方法で製造されたダスト様D−パントテン酸カルシウム含有生成物1000gを、Glatt(Binzen, Germany)社製のバッチワイズで操作される実験室流動床装置中に導入した。約40〜45℃の流動床温度および約80℃の注入口空気温度で、前記濃縮物を1分あたり約5gで、実験室用流動床装置へ噴霧した。こうして製造された生成物の粒度分布を表7に示す。
【0063】
【表7】
Figure 2004501661
【0064】
D−パントテン酸として測定された含量は38.9質量%であった。生成物はほぼダスト不含であった。みかけの密度は400kg/mであった。
【0065】
ここに記載の方法により、または異なる噴霧、流動床、攪拌または混合法により、D−パントテン酸カルシウムまたはD−パントテン酸を含有する濃縮物を別の常用の有機または無機キャリアーあるいは補助物質、例えばシリカ、シリケート、食餌、ブラン、小麦粉、スターチ、糖または類似物へ噴霧し、場合により結合剤、ゲル化剤または他の配合助剤を用いて造粒する。
【0066】
例5
真空乾燥機中での混合および造粒による、平均粒度100〜400μmのD−パントテン酸カルシウムの製造
バイオマスを最初に、本発明の例1の方法で製造されかつ約4.9質量%のD−パントテン酸を含有するD−パントテン酸カルシウム含有発酵液から分離した。この目的のために、前記発酵液90リットルを、Millipore(Bad Homburg, Germany)社製のCERAFLO MSP005756濾過装置中で0.22μmのマイクロフィルトレーションメンブレンを用いて、十字流濾過により濾過した。
【0067】
このように処理された液を次に約50%の乾燥含量を示す液体含量にまで、Buechi(Switzerland)社製のRotavapor R152 ロータリー蒸発装置中で、真空中に40〜80℃で濃縮した。こうして製造されたD−パントテン酸含有濃縮物は、28.8質量%のD−パントテン酸含量を示し、次に、乾燥機(タイプVT130、Gebrueder Loedige Maschinenbau GmbH, Paderborn, Germany)を用いて、シリカ(Sipernat 22, Degussa−Huels AG, Frankfurt, Germany)と混合し、容易に流れ落ちる顆粒を形成した。シリカ(Sipernat 22, Degussa−Huels AG, Germanu)15kgを最初に真空乾燥機(タイプVT 130、Gebrueder Loedige Maschinenbau GmbH, Germany)中に導入し、次いで前記のように製造したD−パントテン酸カルシウム含有濃縮物39.0kgを、200mbarの真空下に、45℃の温度で材料を混合しかつ120rpm(1分あたりの回転数)で攪拌しながら、1分あたり2.0kgの速度で添加した。混合操作をさらに15分継続し、その間50mbarの真空へ上昇させた。このように製造されたD−パントテン酸カルシウム含有顆粒を乾燥し、0.3mの流動床表面積を有し、床温度が65℃であり、乾燥気体注入速度が270Nm/時間である、振動性の流動床乾燥機(Escher−Wyss, Linden, Germany)中で2質量%を下回る残留湿含量まで乾燥させた。表8は、生成物の平均粒度を示すものである。
【0068】
【表8】
Figure 2004501661
【0069】
D−パントテン酸として測定した含量は、32.6質量%であった。生成物はほぼダスト不含であった。乾燥後のみかけの密度は650kg/mであった。
【0070】
ここに記載の方法、または別の噴霧、流動床、攪拌または混合法により、D−パントテン酸カルシウムまたはD−パントテン酸含有濃縮物を、別の常用の有機または無機キャリアーあるいは補助物質、例えばシリカ、シリケート、食餌、ブラン、小麦粉、スターチ、糖へ噴霧でき、場合により結合剤、ゲル化剤または他の配合助剤を用いて造粒できる。

Claims (11)

  1. 発酵液をベースとし、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する、注入可能な飼料添加物において、
    a)これが発酵中に形成されるバイオマスを≧0〜100%までの量で含有し;
    b)これが発酵液の別の主要成分を僅かでも含有し;
    c)これが固体形で、特に20〜2000μm、好ましくは50〜800μm、より好ましくは150〜600μmの粒度分布を示し、注入が可能である
    ことを特徴とする、発酵液をベースとし、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する、注入可能な動物飼料添加物。
  2. 付加的に、固体形で、塩化物−含有成分を、添加物1gに対して<3mg、好ましくは添加物1gに対して<2mg、特に添加物1gに対して1.5mgの濃度で含有することを特徴とする、請求項1に記載の動物飼料添加物。
  3. D−パントテン酸のナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムまたはカルシウム塩の群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の動物飼料添加物。
  4. D−パントテン酸および/またはその塩を20〜80質量%(乾燥質量)で含有し、塩化物含量が添加物1gに対して<3.0mg、好ましくは添加物1gに対して<2.0mg、特に添加物1gに対して<1.5mgであることを特徴とする、請求項1、2または3のいずれか1項に記載の動物飼料添加物。
  5. 取り扱い易く配合された微粒子の形をしていることを特徴とする、請求項1または2に記載の動物飼料添加物。
  6. 付加的に、L−メチオニン、L−リシン、L−バリン、L−アラニン、L−スレオニンまたはL−トリプトファンから成る群より選択される1種以上のL−アミノ酸を含有することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の動物飼料添加物。
  7. D−パントテン酸および/またはその塩を含有する飼料添加物の製法において、
    a)バイオマスおよび/または別の成分部を、D−パントテン酸を含有しかつ発酵により製造された発酵液から、場合により完全にまたは部分的に除き、
    b)得られた溶液、または液へ、アルカリ土類金属あるいはアルカリ金属の水酸化物または酸化物を添加し、
    c)a)またはb)で得られた混合物を場合により濃縮し、および
    d)20〜2000μmの粒度分布を有する注入可能な動物飼料添加物を好適な手段で取得する
    ことを特徴とする、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する飼料添加物の製法。
  8. 酸化物または水酸化物をD−パントテン酸に対して0.8〜1.2、有利には0.95〜1.1の化学量論的割合で添加することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 請求項1に記載の、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する飼料添加物の製法において、
    a)バイオマスおよび/または別の成分部を、D−パントテン酸を含有しかつ発酵により製造された発酵液から、場合により完全にまたは部分的に除き、
    b)このようにして得られた混合物を場合により濃縮し、
    c)パントテン酸アンモニウムを含有する飼料添加物を、好適な方法で、注入可能な形に変換し、および
    d)20〜2000μmの粒度分布を有する注入可能な動物飼料添加物を好適な手段で取得する
    ことを特徴とする、D−パントテン酸および/またはその塩を含有する飼料添加物の製法。
  10. D−パントテン酸および/またはそのナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムまたはカルシウム塩から成る群より選択される塩を、発酵液に対して約20〜80質量%(乾燥質量)の範囲で含有する請求項7に記載の動物飼料添加物の製法において、
    a)場合により発酵液から水を除き(濃縮)、
    b)発酵中に形成された≧0〜100%の量のバイオマスを除き、
    c)場合により前記化合物の1種以上をa)およびb)で得られる発酵液へ添加し、この際、添加する化合物の量は、動物飼料添加物中での総濃度として、約20〜80質量%の量であり、
    d)所望の粉末、または有利には顆粒の形で動物飼料添加物を取得する
    ことを特徴とする、請求項7に記載の動物飼料添加物の製法。
  11. 動物飼料添加物が、発酵液から、場合によりD−パントテン酸および/またはその塩の添加後に、ならびに場合により有機または無機助剤の添加後に、
    a)乾燥および圧縮、または
    b)噴霧乾燥、または
    c)噴霧乾燥および造粒、または
    d)噴霧乾燥および成形造粒
    により取得されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
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