JP2004501033A - 固定部材を有するディスペンサ、及び、こうしたディスペンサに用いられる固定部材 - Google Patents
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Abstract
流体を投与するためのディスペンサであって、投与部材、ネック(10)を備えた容器(1)、そして、容器のネックに流体投与部材を固定するための固定部材(2)を有し、前記固定部材は、内壁を形作るスカート(20)を有し、前記流体ディスペンサの特徴は、前記内壁には少なくとも2つ、スカートの高さに渡って延びる長手方向リブ(23)が設けられており、前記リブは塑性変形によってネック(10)の外側部分(11)と協動する、という点である、という流体ディスペンサ。
Description
【0001】
本発明は、流体を投与するためのディスペンサに関し、当該ディスペンサは、ポンプや弁などの投与部材、ネックが形成された容器、そして、投与部材を容器のネックに固定するための固定部材を有する。本発明はさらに、こうした固定部材に関する。当該固定部材は、容器のネックと協動する形で働く内壁が形作られたスカートを有する。
【0002】
こうした固定部材を用いたこの種のディスペンサは、香水あるいは化粧品、または薬剤の分野において、流体の投与のために広く使われている。
従来技術においても、通常「固定リング」という用語で言及される固定部材が何種類か知られている。一般に、こうしたリングには、下向きに延びるスカートが形作られ、当該スカートは容器のネックに形成された補強部分と協動する形で働く。補強又は厚み付けされた部分は「リムリップ」と言われることもあり、外向きに突出し、下向きに肩が形成されている。リングのスカートは、切れ目のないスナップ留めビード、又は、いくつかに分かれたスナップ留めヘッドを備えており、これはリムリップに形成された肩の下にはまる形で働く。スカートは切れ目のない形でもよいし、分割されてタブを形成し、当該タブの端部にスナップ留めヘッドが形成されている、という形でもよい。スカートが分割されてタブ及びスナップ留めヘッドが形成されている場合は、一般にトリムバンドが設けられる。トリムバンドは、スカートに被せられてこれを覆い、それによって、スナップ留めヘッドをリムリップの肩の下に固定する。スカートが切れ目のない形で、内側に切れ目のないスナップ留めビードが形成されている場合は、トリムバンドに必要性はなくなり、純粋に装飾的なものとなる。
【0003】
いずれの場合も、スカートが切れ目のない形であるか分割された形であるかに関わりなく、スナップ留めビード又はスナップ留めヘッドが、リムリップの肩と協動することになる。スカートは、いかなる形でも、固定の目的でリムリップの円筒形の外側ベアリング面と相互作用することはない。
【0004】
しかし、残念ながら、スカートが分割された形であるか否かに関わらず、ビード又はヘッドをリムリップに肩の下にはめ込むために力を加えると、その影響でスカートが簡単に変形してしまう。ヘッドを備えたスナップ留めタブを有するスカートの場合は、トリムバンドの取付け中に、当該バンドの影響で、スカートにこうした塑性変形が発じる。スカートが切れ目のない形で、内側に切れ目のないスナップ留めビードを備えている場合、スカートの変形は、外から見ても分かるほどになることもある。
【0005】
本発明の目的は、従来技術に関する上記の問題点の解消であり、そのために、以下のような固定部材を規定する。すなわち、スカートを有する固定部材であって、当該スカートの外側は何の変形も受けず、しかも、当該固定部材を容器のネックに固定するためのトリムバンドを用いなくとも効果的に固定を実現できる、という固定部材である。
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、内壁に少なくとも2つ、スカートの高さに渡って延びる長手方向リブが設けられており、前記リブは塑性変形によってネックの外側部分と協動する、という構成とすることを提案する。
【0007】
リムリップの肩の下にくるよう配置され、それによって前記肩とのみ協動する、というスナップ留め用のヘッド又はビードとは異なり、本発明のリブはリムリップの高さに渡って延びており、また、効果的な形として、リムリップの下にも延びることで、スカートとネックとがスカートの高さの大部分に渡って接触するようにしてある。
【0008】
また、1つの実施の形態として、固定部材がネックに取り付けられる前の段階では、リブは、ネックの外径よりも狭い内径を形成しており、それによって、前記固定部材が前記ネックに取り付けられた後の段階では、リブがネックの外側ベアリング面にわたって塑性変形すること、とする。リブは長手方向に(longitudinally)延びており、しかも互いに隔てられているので、比較的容易にネックのリムリップに被さって塑性変形することができ、スカートの外壁を損傷させたり変形させたりすることがない。
【0009】
また、別の実施の形態として、補強部分又はリムリップが少なくとも1つの保持ノッチを備え、リブは塑性変形によって当該ノッチ内に進入すること、とする。
【0010】
また、前記少なくとも1つのノッチが、補強部分の周囲を囲んで延びていること、とするのが効果的である。
【0011】
この1つ又は複数のノッチについては、例えば、リムリップの実質的に円筒形をした外側ベアリング面に形成された1つ又は複数の環状グルーブ、とすることができる。当然のことながら、塑性変形によってリブの留めを改善することを可能とするように、リムリップのベアリング面の外側について何らかの形状を考えることも可能である。このように、ここでの「ノッチ」という用語は、固定部材の保持力の向上を可能とするような、リムリップの外側ベアリング面の何らかの状態を示すのに用いられている。
【0012】
また、変形例として、少なくとも1つのノッチが補強部分の高さにわたって延び、前記ノッチの幅はリブの幅よりも狭く、その結果、リブは塑性変形によって前記ノッチ内に保持されること、とする。この場合、ノッチは周囲を囲むのでなく縦になっており、ネックのリムリップを通じて延びている。また、効果的な形として、ノッチの幅が、ネックの上側端部から先細りの形になっていること、とする。ノッチについては、ネックの上側端部ではリブよりも広くなっているのが好ましいが、その底面側端部ではリブより狭くなっている必要がある。これによって、第1に、リブをノッチ内へ挿入するのが容易となり、そして第2に、かかり効果(barb effect)によってノッチ内にリブを保持することができる。
【0013】
本発明の別の側面によれば、スカートが、径方向で見てリブの背後に位置しスカートの厚みの中に設けられている、という長手方向内部リセスを有し、その結果、リブはそれぞれ対応するリセスの中で径方向内向きに変形して、スカートの外壁を変形させないこと、となる。これらリセスのおかげで、内部リブが変形しても、それがスカートの外壁に影響を及ぼすことはない。また、それによって、トリムバンドのスカートへの事前取付けが可能となる。トリムバンドについては、全周囲においてスカートの外壁と接触し、それによって内部リセスのレベルでも接触することになる、とすれば効果的である。もちろん、「内部リセス」という表現は、当該リセスがスカートの外壁にまでは出てこず、その結果、スカートの形状が円筒形を保つ、という意味である。また、好ましい形として、リセスは、スカートの下側端部のレベルにおいて開放するか外に出るかしており、そのため、スカート壁の厚みの中をその下側端部から軸方向に延びるブラインドホールの形とされていること、とする。そして、リブの良好な弾性変形を拡張するためには、リセスをリブよりも大きくするのが効果的である。
【0014】
また、タブが形成された分割スカートであって、内部にリブが形成されたものを考えることもできる。その場合は、固定部材が更に、スカートの少なくとも一部を覆うトリムバンドを有すること、となる。リブが変形してもスカートの外壁が変形することはないので、トリムバンドの固定部材への取付けは、それが容器のネックに取付けられる前に行うことができる。すなわち、固定部材とバンドとを、単一ユニットの形で容器のネックに取り付けることができる。
【0015】
本発明のもう一つの目的は固定部材であって、スカートの内壁が、塑性変形によってネックの外側部分にはまるように調整された長手方向リブを有する、という固定部材である。
【0016】
以下、非制限的な例としての本発明の実施の形態を示す添付図面を参照しながら、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0017】
先ず、図1(a)及び図1(b)を参照しながら、第1の実施の形態について説明する。固定部材は、例えば成形プラスチック素材で製造されたリング2を有し、リング2には、弁やポンプなどの投与部材(図示せず)を保持する働きをするリセス21が形成されている。投与部材は力を受けてリセス21にスナップ留めされる。一般に、弁又はポンプの本体には、リセス21にスナップ留めされるのに適した補強カラーが形成されている。弁又はポンプを駆動するための駆動ロッドが、リングに設けられた開口部24を通る。リセス21は、その外周を介してウェブ22につながっており、ウェブ22は、容器のネックの上側端部とウェブ22との間に挟まれたガスケット4上にベアリング接触する形で働く。ウェブ22は、その外周を介して、外部形状が実質的に円筒形であるようなスカート20につながっている。スカート20はウェブ22からは下向きに延びるが、図1(b)に示すように上向きにも延びることとしてよい。その下向きに延びる部分において、スカート20は容器1のネック10と協動する。効果的な形として、ネックには、外向きに突き出る形で、厚み付け又は補強された部分11(「リムリップ」とも言われる)が形成されている。リムリップはネック10の上側端部に延び、当該ネックの上側端部には密閉ビード14が設けられ、フレキシブルなガスケット4は当該ビードにかぶさって変形する。リムリップは下向きに、いくらかの距離に渡って延び、その先には肩が形成されていて、そこからネックのうち径がより小さい円筒形の部分につながる。
【0018】
本発明において、スカート20の内壁には複数のリブ23が設けられており、リブ23はスカート20の高さの一部に渡って縦方向に延びている。図1(a)及び図1(b)に示す実施の形態では、こうしたリブ23が8つ、スカート20の内壁の内周部の周りに一定間隔で分散配置されている。リブ23は、効果的な形として高さ方向に渡って延びており、その高さはリムリップ11の高さよりも大きくなっている。ただし、リムリップ11の高さとほぼ等しい高さ、あるいは少し小さい高さにわたって延びるリブを有する実施の形態を考えることもできる。
【0019】
本発明では、リブ23は、リブ自身の端部も含めて仮想の円筒形を規定している。この仮想円筒の径は、リムリップ11の外径よりも小さいため、スカート20が容器1のネック10上に取り付けられたリブ23は、実質的に円筒形をしたリムリップ11の外側ベアリング面に押し付けられて塑性変形する。リブが更にしっかりとリムリップに保持されることを確実にするためには、リブがリムリップの肩の下にまで延びて前記肩の上に楽に被さるようにし、それによってスカートをネックに留めるのに役立つ、とすれば効果的である。また、リムリップ11の外側ベアリング面を、リブがさらにしっかりと留められるような形状とすることも可能である。図1(b)に示すように、リムリップ11の外側ベアリング面には、リムリップの周囲の全て又は一部を囲む形で延びる環状ノッチ12が設けられている。この種のノッチは複数設けることも可能である。このようにすると、リブは塑性クリープによってノッチの中に入りこみ、よって、ネック10へのスカート20の留め具合は改善される。リムリップ11がこのようなノッチを備えている場合、リブはリムリップの肩の下にまで延びている必要はない。言いかえれば、前述の従来技術における留め方とは異なり、スカートをリムリップの肩と協動させることなしに、リングをネックに留めることができる。リムリップの外側ベアリング面に形を付けるだけで充分に、スカートのリブをネック上に効果的に保持することができる。リブは分割配置され、リングがネックに挿入される方向において局所的な補強を実現するのみであるため、前記リブが変形しても、スカート20の外壁が変形させられることはない。
【0020】
留意すべきは、スカート20をネックに留める際に、トリムバンド3(図1(b)に示すバンドのようなもので、従来技術においてはリムリップの肩の下にスナップ留めヘッドを固定する固定部材の働きをしていたもの)が不要となる点である。本実施の形態では、トリムバンド3は純粋に装飾的なものであって、リング2を容器のネックに取りつける前に、前記リングに予め取り付けておくことができる。これを可能にしているのは、リブの塑性変形によってスカート20の外壁の変形が生じることはない、という事実である。したがって、使い道によっては、トリムバンド3を省くこともできる。
【0021】
以下、図2、図3(a)そして図3(b)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、リング20は、スカートの高さの一部にわたって縦方向に伸びるリブ23を備えている。先に述べた実施の形態におけるのと同様、これらのリブ23は、容器のネック10のリムリップ11と協動する。本発明では、複数の縦方向ノッチがリムリップ11に形成されている。こうしたノッチについては、リムリップの頂上から底面まで延びているものとし、それによって、前記リムリップがノッチの所で遮断されるようにしてもよい。しかし、ノッチがリムリップの上側端部から始まってリムリップの高さの一部にのみわたって延び、リムリップの下側端部は遮断されないままにしておく、としてもよい。本発明の説明に用いる実施の形態では、ノッチ15はリムリップ全体に延びている。図1(a)は、リムリップ11がこの種のノッチを2つ備えていることを示す。当然のことながら、この種のノッチを2つよりも多く設けることも可能である(例えば、ネックの周囲を囲む形で一定間隔に分散配置する)。本発明では、スカート20に形成されたリブ23(やはり2つ)は、リムリップのノッチ15にはまり込むのに適したものとなっている。効果的な形として、リムリップのノッチ15の幅はリブ23の幅より狭くなっており、その結果、リブ23はノッチ15のエッジに当たって塑性変形する。また、ノッチ15の幅については、ネックの上側端部から先細りとなるようにするのが好ましい。そうすることで、ネックの上側端部ではノッチの幅がリブの幅より広くなると共に、ノッチの底面側端部では幅がリブ23の幅より狭くなる。これにより、リブ23に力を加えてノッチ15内に挿入することができる。図3(b)に見られるように、ノッチ15の傾きエッジにバーブ形状(barb−profile)16が形成されているのが効果的である(例えば、ノッチ15の底面側端部において)。また、1以上のバーブ形状がノッチの各エッジ上、底面側端部以外の位置に形成されている、というようなノッチ形状を考えることも可能である。図1(a)及び図1(b)に示す実施の形態においては、リブが径方向に変形するのに対し、本実施の形態では、リブはノッチ15のエッジによって、接線的(tangentially)に変形させられる。こうした縦方向ノッチ15を備えることで、スカート30の留めは、縦方向にも回転方向にも固定される。リムリップ11に形成されたバーブ形状16の存在により、固定部材をネックから取り外すことは不可能となる。こうして、リングがネックに固く、しかも元に戻らない形で留められることが保証される。
【0022】
留意すべきは、トリムバンド3もまた、リングのネックへの取付けの前に、事前取付けが可能となる、という点である。これは、リブの変形が、スカート20の外壁に何ら変形を生じさせないことによる。
【0023】
いずれの実施の形態においても、スカートの内側に形成されたリブが使用されている。これらリブは塑性変形するものであり、これは例えば、必ずしもリムリップを備えるとは限らないネックに形成された留め形状に渡って発生するクリープによる。リブの変形は径方向となる場合も、接線的となる場合もある。
【0024】
図4及び図5に示す第3の実施の形態は、図1(a)及び図1(b)が示す第1の実施の形態の別形態である。スカート20は、ここでは、スカートの高さ全体にわたって延びる長手方向の内部リセス26を備える形で形成されている。これらリセス26が内部的なものであるというのは、これらが内壁201上にも外壁202上にも出てこないからである。それらはスカート20の下側端部203から上向きに延び、ブラインドホールとして形作られている。当該ブラインドホールは、スカートの下側端部203上に出てきて、軸方向上向きにスカートの壁の厚みを通じて延びており、スカートの内壁にも外壁にも触れることがない。これらリセスについては、例えば、スカートの下側端部からモールドに進入するピンを備える形で実現してもよい。
【0025】
図5に見られるように、リセス26は壁セクション28によって外壁201から、別の壁セクション27によって内壁202からそれぞれ隔てられており、この壁セクション27には、長手方向内部リブ23が形成されている。そのため、リセス26は常にリブ23とつながっており、リブは径方向で見てリセスの前に位置する。言いかえると、リセス26は、固定装置の中心から見た時にリブ23のすぐ後ろに位置し、それによって、リブは、特に容器ネックへのそれらの取付けの間に、それぞれのリセスにおいて径方向外向きに変形することになる。リブ23がそのように変形している間、壁セクション27のみは変形するが、逆に壁セクション28は全体的に変形しないままである。スカート20の外壁201は、容器ネックへのリング取付けの間も変形しない。そのため、容器ネックにリングを取り付ける前に、トリム用又は装飾用のバンド3をリングに取り付けることが可能となる。トリムバンド3は、内壁32及び外壁33を備えた実質的に円筒形の本体30を有するが、図5で見られるように、スカートの外壁201とその周囲全部において接触することができる。固定装置は、図4に示すようにリング2に取り付けられたトリムバンド3と共にネックに取り付けることができる。
【0026】
リセス26はリブ23よりも大きくするのが効果的である。
【0027】
リブ23は、例えば、ネック10の壁13のレベルにおいて、リセス26内で径方向内向きに変形する。リブ23は、リムリップの低い方の肩の形状に合わせた形となっている。留意すべきは、スカートの高さ全体にわたって延びるのが効果的であるようなこれら長手方向リブ23を備えることで、高さの変わるリムリップ11を備えたネック上への固定が可能となる、という点である。そうしたことは、肩の下に保持されるよう調節されたスナップ用の歯又はビードを使用する従来技術の装置には当てはまらない。
【0028】
ここまでに述べた実施の形態では、スカートの内壁上に形成された長手方向、又は縦方向のリブが使用されている。これらリブは、実質的に円筒形をしたネック外壁の上で、例えば、クリープ又はフローによって塑性変形するものであり、留め形状が設けられているのが効果的である。ネックは必ずしもリムリップを備えていなくてよい。リップの変形は、径方向でもよいし、接線的でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態による固定部材の底面の半分を示す図である。
(b)は(a)に示す固定部材を容器のネックに取り付けられた状態で示す縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態における固定部材と容器のネックとを示す縦断面図である。
【図3】(a)は、図2に示す固定部材と容器のネックとを示す水平断面図である。
(b)は、図2の線C−Cにおける縦断面図である。
【図4】第3の実施の形態による固定装置を示す縦断面図である。
【図5】図4に示す固定装置を示す水平断面図である。
本発明は、流体を投与するためのディスペンサに関し、当該ディスペンサは、ポンプや弁などの投与部材、ネックが形成された容器、そして、投与部材を容器のネックに固定するための固定部材を有する。本発明はさらに、こうした固定部材に関する。当該固定部材は、容器のネックと協動する形で働く内壁が形作られたスカートを有する。
【0002】
こうした固定部材を用いたこの種のディスペンサは、香水あるいは化粧品、または薬剤の分野において、流体の投与のために広く使われている。
従来技術においても、通常「固定リング」という用語で言及される固定部材が何種類か知られている。一般に、こうしたリングには、下向きに延びるスカートが形作られ、当該スカートは容器のネックに形成された補強部分と協動する形で働く。補強又は厚み付けされた部分は「リムリップ」と言われることもあり、外向きに突出し、下向きに肩が形成されている。リングのスカートは、切れ目のないスナップ留めビード、又は、いくつかに分かれたスナップ留めヘッドを備えており、これはリムリップに形成された肩の下にはまる形で働く。スカートは切れ目のない形でもよいし、分割されてタブを形成し、当該タブの端部にスナップ留めヘッドが形成されている、という形でもよい。スカートが分割されてタブ及びスナップ留めヘッドが形成されている場合は、一般にトリムバンドが設けられる。トリムバンドは、スカートに被せられてこれを覆い、それによって、スナップ留めヘッドをリムリップの肩の下に固定する。スカートが切れ目のない形で、内側に切れ目のないスナップ留めビードが形成されている場合は、トリムバンドに必要性はなくなり、純粋に装飾的なものとなる。
【0003】
いずれの場合も、スカートが切れ目のない形であるか分割された形であるかに関わりなく、スナップ留めビード又はスナップ留めヘッドが、リムリップの肩と協動することになる。スカートは、いかなる形でも、固定の目的でリムリップの円筒形の外側ベアリング面と相互作用することはない。
【0004】
しかし、残念ながら、スカートが分割された形であるか否かに関わらず、ビード又はヘッドをリムリップに肩の下にはめ込むために力を加えると、その影響でスカートが簡単に変形してしまう。ヘッドを備えたスナップ留めタブを有するスカートの場合は、トリムバンドの取付け中に、当該バンドの影響で、スカートにこうした塑性変形が発じる。スカートが切れ目のない形で、内側に切れ目のないスナップ留めビードを備えている場合、スカートの変形は、外から見ても分かるほどになることもある。
【0005】
本発明の目的は、従来技術に関する上記の問題点の解消であり、そのために、以下のような固定部材を規定する。すなわち、スカートを有する固定部材であって、当該スカートの外側は何の変形も受けず、しかも、当該固定部材を容器のネックに固定するためのトリムバンドを用いなくとも効果的に固定を実現できる、という固定部材である。
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、内壁に少なくとも2つ、スカートの高さに渡って延びる長手方向リブが設けられており、前記リブは塑性変形によってネックの外側部分と協動する、という構成とすることを提案する。
【0007】
リムリップの肩の下にくるよう配置され、それによって前記肩とのみ協動する、というスナップ留め用のヘッド又はビードとは異なり、本発明のリブはリムリップの高さに渡って延びており、また、効果的な形として、リムリップの下にも延びることで、スカートとネックとがスカートの高さの大部分に渡って接触するようにしてある。
【0008】
また、1つの実施の形態として、固定部材がネックに取り付けられる前の段階では、リブは、ネックの外径よりも狭い内径を形成しており、それによって、前記固定部材が前記ネックに取り付けられた後の段階では、リブがネックの外側ベアリング面にわたって塑性変形すること、とする。リブは長手方向に(longitudinally)延びており、しかも互いに隔てられているので、比較的容易にネックのリムリップに被さって塑性変形することができ、スカートの外壁を損傷させたり変形させたりすることがない。
【0009】
また、別の実施の形態として、補強部分又はリムリップが少なくとも1つの保持ノッチを備え、リブは塑性変形によって当該ノッチ内に進入すること、とする。
【0010】
また、前記少なくとも1つのノッチが、補強部分の周囲を囲んで延びていること、とするのが効果的である。
【0011】
この1つ又は複数のノッチについては、例えば、リムリップの実質的に円筒形をした外側ベアリング面に形成された1つ又は複数の環状グルーブ、とすることができる。当然のことながら、塑性変形によってリブの留めを改善することを可能とするように、リムリップのベアリング面の外側について何らかの形状を考えることも可能である。このように、ここでの「ノッチ」という用語は、固定部材の保持力の向上を可能とするような、リムリップの外側ベアリング面の何らかの状態を示すのに用いられている。
【0012】
また、変形例として、少なくとも1つのノッチが補強部分の高さにわたって延び、前記ノッチの幅はリブの幅よりも狭く、その結果、リブは塑性変形によって前記ノッチ内に保持されること、とする。この場合、ノッチは周囲を囲むのでなく縦になっており、ネックのリムリップを通じて延びている。また、効果的な形として、ノッチの幅が、ネックの上側端部から先細りの形になっていること、とする。ノッチについては、ネックの上側端部ではリブよりも広くなっているのが好ましいが、その底面側端部ではリブより狭くなっている必要がある。これによって、第1に、リブをノッチ内へ挿入するのが容易となり、そして第2に、かかり効果(barb effect)によってノッチ内にリブを保持することができる。
【0013】
本発明の別の側面によれば、スカートが、径方向で見てリブの背後に位置しスカートの厚みの中に設けられている、という長手方向内部リセスを有し、その結果、リブはそれぞれ対応するリセスの中で径方向内向きに変形して、スカートの外壁を変形させないこと、となる。これらリセスのおかげで、内部リブが変形しても、それがスカートの外壁に影響を及ぼすことはない。また、それによって、トリムバンドのスカートへの事前取付けが可能となる。トリムバンドについては、全周囲においてスカートの外壁と接触し、それによって内部リセスのレベルでも接触することになる、とすれば効果的である。もちろん、「内部リセス」という表現は、当該リセスがスカートの外壁にまでは出てこず、その結果、スカートの形状が円筒形を保つ、という意味である。また、好ましい形として、リセスは、スカートの下側端部のレベルにおいて開放するか外に出るかしており、そのため、スカート壁の厚みの中をその下側端部から軸方向に延びるブラインドホールの形とされていること、とする。そして、リブの良好な弾性変形を拡張するためには、リセスをリブよりも大きくするのが効果的である。
【0014】
また、タブが形成された分割スカートであって、内部にリブが形成されたものを考えることもできる。その場合は、固定部材が更に、スカートの少なくとも一部を覆うトリムバンドを有すること、となる。リブが変形してもスカートの外壁が変形することはないので、トリムバンドの固定部材への取付けは、それが容器のネックに取付けられる前に行うことができる。すなわち、固定部材とバンドとを、単一ユニットの形で容器のネックに取り付けることができる。
【0015】
本発明のもう一つの目的は固定部材であって、スカートの内壁が、塑性変形によってネックの外側部分にはまるように調整された長手方向リブを有する、という固定部材である。
【0016】
以下、非制限的な例としての本発明の実施の形態を示す添付図面を参照しながら、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0017】
先ず、図1(a)及び図1(b)を参照しながら、第1の実施の形態について説明する。固定部材は、例えば成形プラスチック素材で製造されたリング2を有し、リング2には、弁やポンプなどの投与部材(図示せず)を保持する働きをするリセス21が形成されている。投与部材は力を受けてリセス21にスナップ留めされる。一般に、弁又はポンプの本体には、リセス21にスナップ留めされるのに適した補強カラーが形成されている。弁又はポンプを駆動するための駆動ロッドが、リングに設けられた開口部24を通る。リセス21は、その外周を介してウェブ22につながっており、ウェブ22は、容器のネックの上側端部とウェブ22との間に挟まれたガスケット4上にベアリング接触する形で働く。ウェブ22は、その外周を介して、外部形状が実質的に円筒形であるようなスカート20につながっている。スカート20はウェブ22からは下向きに延びるが、図1(b)に示すように上向きにも延びることとしてよい。その下向きに延びる部分において、スカート20は容器1のネック10と協動する。効果的な形として、ネックには、外向きに突き出る形で、厚み付け又は補強された部分11(「リムリップ」とも言われる)が形成されている。リムリップはネック10の上側端部に延び、当該ネックの上側端部には密閉ビード14が設けられ、フレキシブルなガスケット4は当該ビードにかぶさって変形する。リムリップは下向きに、いくらかの距離に渡って延び、その先には肩が形成されていて、そこからネックのうち径がより小さい円筒形の部分につながる。
【0018】
本発明において、スカート20の内壁には複数のリブ23が設けられており、リブ23はスカート20の高さの一部に渡って縦方向に延びている。図1(a)及び図1(b)に示す実施の形態では、こうしたリブ23が8つ、スカート20の内壁の内周部の周りに一定間隔で分散配置されている。リブ23は、効果的な形として高さ方向に渡って延びており、その高さはリムリップ11の高さよりも大きくなっている。ただし、リムリップ11の高さとほぼ等しい高さ、あるいは少し小さい高さにわたって延びるリブを有する実施の形態を考えることもできる。
【0019】
本発明では、リブ23は、リブ自身の端部も含めて仮想の円筒形を規定している。この仮想円筒の径は、リムリップ11の外径よりも小さいため、スカート20が容器1のネック10上に取り付けられたリブ23は、実質的に円筒形をしたリムリップ11の外側ベアリング面に押し付けられて塑性変形する。リブが更にしっかりとリムリップに保持されることを確実にするためには、リブがリムリップの肩の下にまで延びて前記肩の上に楽に被さるようにし、それによってスカートをネックに留めるのに役立つ、とすれば効果的である。また、リムリップ11の外側ベアリング面を、リブがさらにしっかりと留められるような形状とすることも可能である。図1(b)に示すように、リムリップ11の外側ベアリング面には、リムリップの周囲の全て又は一部を囲む形で延びる環状ノッチ12が設けられている。この種のノッチは複数設けることも可能である。このようにすると、リブは塑性クリープによってノッチの中に入りこみ、よって、ネック10へのスカート20の留め具合は改善される。リムリップ11がこのようなノッチを備えている場合、リブはリムリップの肩の下にまで延びている必要はない。言いかえれば、前述の従来技術における留め方とは異なり、スカートをリムリップの肩と協動させることなしに、リングをネックに留めることができる。リムリップの外側ベアリング面に形を付けるだけで充分に、スカートのリブをネック上に効果的に保持することができる。リブは分割配置され、リングがネックに挿入される方向において局所的な補強を実現するのみであるため、前記リブが変形しても、スカート20の外壁が変形させられることはない。
【0020】
留意すべきは、スカート20をネックに留める際に、トリムバンド3(図1(b)に示すバンドのようなもので、従来技術においてはリムリップの肩の下にスナップ留めヘッドを固定する固定部材の働きをしていたもの)が不要となる点である。本実施の形態では、トリムバンド3は純粋に装飾的なものであって、リング2を容器のネックに取りつける前に、前記リングに予め取り付けておくことができる。これを可能にしているのは、リブの塑性変形によってスカート20の外壁の変形が生じることはない、という事実である。したがって、使い道によっては、トリムバンド3を省くこともできる。
【0021】
以下、図2、図3(a)そして図3(b)を参照しながら、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、リング20は、スカートの高さの一部にわたって縦方向に伸びるリブ23を備えている。先に述べた実施の形態におけるのと同様、これらのリブ23は、容器のネック10のリムリップ11と協動する。本発明では、複数の縦方向ノッチがリムリップ11に形成されている。こうしたノッチについては、リムリップの頂上から底面まで延びているものとし、それによって、前記リムリップがノッチの所で遮断されるようにしてもよい。しかし、ノッチがリムリップの上側端部から始まってリムリップの高さの一部にのみわたって延び、リムリップの下側端部は遮断されないままにしておく、としてもよい。本発明の説明に用いる実施の形態では、ノッチ15はリムリップ全体に延びている。図1(a)は、リムリップ11がこの種のノッチを2つ備えていることを示す。当然のことながら、この種のノッチを2つよりも多く設けることも可能である(例えば、ネックの周囲を囲む形で一定間隔に分散配置する)。本発明では、スカート20に形成されたリブ23(やはり2つ)は、リムリップのノッチ15にはまり込むのに適したものとなっている。効果的な形として、リムリップのノッチ15の幅はリブ23の幅より狭くなっており、その結果、リブ23はノッチ15のエッジに当たって塑性変形する。また、ノッチ15の幅については、ネックの上側端部から先細りとなるようにするのが好ましい。そうすることで、ネックの上側端部ではノッチの幅がリブの幅より広くなると共に、ノッチの底面側端部では幅がリブ23の幅より狭くなる。これにより、リブ23に力を加えてノッチ15内に挿入することができる。図3(b)に見られるように、ノッチ15の傾きエッジにバーブ形状(barb−profile)16が形成されているのが効果的である(例えば、ノッチ15の底面側端部において)。また、1以上のバーブ形状がノッチの各エッジ上、底面側端部以外の位置に形成されている、というようなノッチ形状を考えることも可能である。図1(a)及び図1(b)に示す実施の形態においては、リブが径方向に変形するのに対し、本実施の形態では、リブはノッチ15のエッジによって、接線的(tangentially)に変形させられる。こうした縦方向ノッチ15を備えることで、スカート30の留めは、縦方向にも回転方向にも固定される。リムリップ11に形成されたバーブ形状16の存在により、固定部材をネックから取り外すことは不可能となる。こうして、リングがネックに固く、しかも元に戻らない形で留められることが保証される。
【0022】
留意すべきは、トリムバンド3もまた、リングのネックへの取付けの前に、事前取付けが可能となる、という点である。これは、リブの変形が、スカート20の外壁に何ら変形を生じさせないことによる。
【0023】
いずれの実施の形態においても、スカートの内側に形成されたリブが使用されている。これらリブは塑性変形するものであり、これは例えば、必ずしもリムリップを備えるとは限らないネックに形成された留め形状に渡って発生するクリープによる。リブの変形は径方向となる場合も、接線的となる場合もある。
【0024】
図4及び図5に示す第3の実施の形態は、図1(a)及び図1(b)が示す第1の実施の形態の別形態である。スカート20は、ここでは、スカートの高さ全体にわたって延びる長手方向の内部リセス26を備える形で形成されている。これらリセス26が内部的なものであるというのは、これらが内壁201上にも外壁202上にも出てこないからである。それらはスカート20の下側端部203から上向きに延び、ブラインドホールとして形作られている。当該ブラインドホールは、スカートの下側端部203上に出てきて、軸方向上向きにスカートの壁の厚みを通じて延びており、スカートの内壁にも外壁にも触れることがない。これらリセスについては、例えば、スカートの下側端部からモールドに進入するピンを備える形で実現してもよい。
【0025】
図5に見られるように、リセス26は壁セクション28によって外壁201から、別の壁セクション27によって内壁202からそれぞれ隔てられており、この壁セクション27には、長手方向内部リブ23が形成されている。そのため、リセス26は常にリブ23とつながっており、リブは径方向で見てリセスの前に位置する。言いかえると、リセス26は、固定装置の中心から見た時にリブ23のすぐ後ろに位置し、それによって、リブは、特に容器ネックへのそれらの取付けの間に、それぞれのリセスにおいて径方向外向きに変形することになる。リブ23がそのように変形している間、壁セクション27のみは変形するが、逆に壁セクション28は全体的に変形しないままである。スカート20の外壁201は、容器ネックへのリング取付けの間も変形しない。そのため、容器ネックにリングを取り付ける前に、トリム用又は装飾用のバンド3をリングに取り付けることが可能となる。トリムバンド3は、内壁32及び外壁33を備えた実質的に円筒形の本体30を有するが、図5で見られるように、スカートの外壁201とその周囲全部において接触することができる。固定装置は、図4に示すようにリング2に取り付けられたトリムバンド3と共にネックに取り付けることができる。
【0026】
リセス26はリブ23よりも大きくするのが効果的である。
【0027】
リブ23は、例えば、ネック10の壁13のレベルにおいて、リセス26内で径方向内向きに変形する。リブ23は、リムリップの低い方の肩の形状に合わせた形となっている。留意すべきは、スカートの高さ全体にわたって延びるのが効果的であるようなこれら長手方向リブ23を備えることで、高さの変わるリムリップ11を備えたネック上への固定が可能となる、という点である。そうしたことは、肩の下に保持されるよう調節されたスナップ用の歯又はビードを使用する従来技術の装置には当てはまらない。
【0028】
ここまでに述べた実施の形態では、スカートの内壁上に形成された長手方向、又は縦方向のリブが使用されている。これらリブは、実質的に円筒形をしたネック外壁の上で、例えば、クリープ又はフローによって塑性変形するものであり、留め形状が設けられているのが効果的である。ネックは必ずしもリムリップを備えていなくてよい。リップの変形は、径方向でもよいし、接線的でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態による固定部材の底面の半分を示す図である。
(b)は(a)に示す固定部材を容器のネックに取り付けられた状態で示す縦断面図である。
【図2】第2の実施の形態における固定部材と容器のネックとを示す縦断面図である。
【図3】(a)は、図2に示す固定部材と容器のネックとを示す水平断面図である。
(b)は、図2の線C−Cにおける縦断面図である。
【図4】第3の実施の形態による固定装置を示す縦断面図である。
【図5】図4に示す固定装置を示す水平断面図である。
Claims (14)
- 流体を投与するためのディスペンサであって、投与部材、ネック(10)を備えた容器(1)、そして、容器のネックに流体投与部材を固定するための固定部材(2)を有し、
前記固定部材は、内壁を形作るスカート(20)を有し、
前記流体ディスペンサの特徴は、
前記内壁には少なくとも2つ、スカートの高さに渡って延びる長手方向リブ(23)が設けられており、前記リブは塑性変形によってネック(10)の外側部分(11)と協動する、という点である
という流体ディスペンサ。 - 固定部材がネックに取り付けられる前の段階では、リブ(23)は、ネックの外径よりも狭い内径を形成しており、それによって、前記固定部材が前記ネックに取り付けられた後の段階では、リブがネックの外側ベアリング面にわたって塑性変形すること、
を特徴とする請求項1に記載の流体ディスペンサ。 - ネック(10)には、径がより大きく外向きに突き出た補強部分(11)が形成されており、リブは前記補強部分と協動すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の流体ディスペンサ。 - リブは前記補強部分の下にまで延びること、
を特徴とする請求項3に記載の流体ディスペンサ。 - 補強部分は少なくとも1つの保持ノッチ(12,15)を備え、リブは塑性変形によって当該ノッチ内に進入すること、
を特徴とする請求項3又は4に記載の流体ディスペンサ。 - 前記少なくとも1つのノッチ(12)が、補強部分の周囲を囲んで延びていること、
を特徴とする請求項5に記載の流体ディスペンサ。 - 少なくとも1つのノッチ(15)が補強部分の高さにわたって延び、
前記ノッチの幅はリブの幅よりも狭く、その結果、リブは塑性変形によって前記ノッチ内に保持されること、
を特徴とする請求項5に記載の流体ディスペンサ。 - ノッチの幅が、ネックの上側端部から先細りの形になっていること、
を特徴とする請求項7に記載の流体ディスペンサ。 - スカート(20)が、径方向で見てリブ(23)の背後に位置しスカートの厚みの中に形成されている、という長手方向内部リセス(26)を有し、
その結果、リブはそれぞれ対応するリセスの中で径方向外向きに変形して、スカートの外壁(201)を変形させないこと、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の流体ディスペンサ。 - 縦方向リセス(26)が、スカート(20)の外壁(201)上に出ないこと、
を特徴とする請求項9に記載の固定装置。 - リセス(26)がリブ(23)よりも大きいこと、
を特徴とする請求項9又は10に記載の固定装置。 - リセス(26)は、スカート(20)の下側端部(203)において開放しており、スカートの壁の厚みの中をその下側端部(203)から軸方向に延びるブラインドホールとして形成されていること、
を特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の固定装置。 - 固定部材が更に、スカートの少なくとも一部を覆うトリムバンド(3)を有すること、
を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の流体ディスペンサ。 - 請求項1乃至13のいずれかに記載の固定部材。
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