JP2021172403A - 注出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
縦リブに、多条ねじの外形が転写されて第1係合部が形成されているので、縦リブに、多条ねじを構成する各ねじ山が交差して、各ねじ山の一部が転写されることとなり、例えば、口部の外周面、および装着筒の内周面のうちのいずれか他方に、多条ねじを構成する各ねじ山を周方向の全長にわたって転写する場合と比べて、縦リブと多条ねじとの間に生ずる面圧を高めることが可能になり、多条ねじの外形を縦リブに良好に転写させることができる。
口部の外周面、および装着筒の内周面のうちのいずれか一方に、一条ねじではなく多条ねじが形成されているので、打栓によって装着筒を口部に引っ掛かり少なく容易に装着することができる。
装着筒内への口部の嵌合により、多条ねじの外形を縦リブに転写することができるので、縦リブに予め第1係合部を成形する必要がなく、装着筒および口部の相対的な周方向の位置を合わせる必要がない。また、打栓等によって装着筒内に口部を嵌合するだけで、キャップ本体を口部に取り付けることができる。そのため、製造効率の向上および製造コストの削減を図ることができる。
これにより、装着筒の下端開口縁に破断可能な弱化部を介して連結され、かつ口部に上方への移動が規制された状態で外装されたタンパーエビデンス部が設けられていなくても、キャップ本体を口部に対して上方に引っ張ったときに、キャップ本体が口部から上方に離脱されるのを抑制することができる。
本実施形態に係る注出容器1は、図1および図2に示されるように、内容物が収容される容器本体11と、容器本体11の口部12に外装された装着筒13、および容器本体11内に連通する連通孔14を有するキャップ本体15と、を備えている。
容器本体11は有底筒状に形成され、キャップ本体15は有頂筒状に形成されている。容器本体11およびキャップ本体15は、共通軸Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。
キャップ本体15の頂壁部22は、環板部23、シール筒部24、および被覆板25を備えている。
シール筒部24は、環板部23の内周縁部から下方に向けて突出している。シール筒部24は、口部12内に密に嵌合されている。
被覆板25は、シール筒部24の下端開口を閉塞している。被覆板25に、連通孔14が形成されている。被覆板25の上面に、連通孔14を径方向の外側から囲い、上方に向けて延びる注出筒25dが形成されている。連通孔14の内周面に、破断可能な薄肉部25aを介して閉塞板25bが連結されている。閉塞板25bに、上方に向けて突出するプルリング25cが形成されている。
なお、キャップ本体15として、例えば、頂壁部22を有さず、装着筒13の内側が連通孔14とされた構成等を採用してもよい。
タンパーエビデンス部21は、筒状に形成され、口部12に外装されている。タンパーエビデンス部21の下端部に、径方向の内側に向かうに従い、上方に向けて突出する抜け止め突起21aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。抜け止め突起21aの上端部は、口部12の外周面に形成された係止突部12aに、係止突部12aの下方から当接している。これにより、タンパーエビデンス部21は、口部12に上方への移動が規制された状態で外装されている。係止突部12aは、周方向の全長にわたって連続して延びている。
図示の例では、装着筒13は、口部12より軟らかい材質で形成されている。例えば、装着筒13はポリプロピレン若しくはポリエチレン等により形成され、口部12はポリエチレンテフタレート等により形成されている。
装着筒13内への口部12の嵌合により、多条ねじ16の外形を縦リブ17に転写することができるので、縦リブ17に予め第1係合部18を成形する必要がなく、装着筒13および口部12の相対的な周方向の位置を合わせる必要がない。また、打栓等によって装着筒13内に口部12を嵌合するだけで、キャップ本体15を口部12に取り付けることができる。そのため、製造効率の向上および製造コストの削減を図ることができる。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図示の例では、横リブ31は、口部12の外周面に形成されている。なお、横リブ31は、装着筒13の内周面に形成されてもよい。横リブ31は、多条ねじ16のねじ山16aに接続されている。横リブ31は、ねじ山16aの上端部から、周方向に沿う緩み側に向けて突出している。横リブ31は、周方向で互いに隣り合うねじ山16aのうち、周方向に沿う緩み側に位置するねじ山16aの下端部と上下方向で対向している。複数の縦リブ17のうちの一部に、第1係合部18および第2係合部32の双方が形成されている。
これにより、タンパーエビデンス部21が設けられていなくても、キャップ本体15を口部12に対して上方に引っ張ったときに、キャップ本体15が口部12から上方に離脱されるのを抑制することができる。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
なお、横リブ31は、ねじ山16aのうち、上下方向の中間部のみに接続されてもよい。
横リブ31は、ねじ山16aから周方向に離れていてもよい。
横リブ31は、ねじ山16aから周方向に沿う締め込み側に延びてもよく、ねじ山16aの下端部に接続されてもよい。
11 容器本体
12 口部
13 装着筒
14 連通孔
15 キャップ本体
16 多条ねじ
16a ねじ山
17 縦リブ
18 第1係合部
19 弱化部
21 タンパーエビデンス部
31 横リブ
32 第2係合部
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体と、
前記容器本体の口部に外装された装着筒、および前記容器本体内に連通する連通孔を有するキャップ本体と、を備え、
前記口部の外周面、および前記装着筒の内周面のうちのいずれか一方に、多条ねじが形成され、いずれか他方に、上下方向に延びる縦リブが形成され、
前記縦リブに、前記多条ねじの外形が転写された状態で、前記多条ねじに係合する第1係合部が形成されている、注出容器。 - 前記口部の外周面、および前記装着筒の内周面のうちのいずれか一方に、周方向に延びる横リブが形成され、
前記縦リブに、前記横リブの外形が転写された状態で、前記横リブに係合する第2係合部が形成されている、請求項1に記載の注出容器。 - 前記装着筒の下端開口縁に、破断可能な弱化部を介してタンパーエビデンス部が連結され、
前記タンパーエビデンス部は、前記口部に上方への移動が規制された状態で外装されている、請求項1または2に記載の注出容器。 - 前記口部、および前記装着筒のうちのいずれか他方は、いずれか一方より軟らかい材質で形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の注出容器。
- 前記多条ねじを構成し、かつ周方向で互いに隣り合うねじ山は、周方向に離れている、請求項1から4のいずれか1項に記載の注出容器。
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