JP2004500314A - 3(2h)−ピリダジノン−4−置換アミノ−5−クロロ−誘導体の製法 - Google Patents

3(2h)−ピリダジノン−4−置換アミノ−5−クロロ−誘導体の製法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004500314A
JP2004500314A JP2000553411A JP2000553411A JP2004500314A JP 2004500314 A JP2004500314 A JP 2004500314A JP 2000553411 A JP2000553411 A JP 2000553411A JP 2000553411 A JP2000553411 A JP 2000553411A JP 2004500314 A JP2004500314 A JP 2004500314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
general formula
group
reacting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000553411A
Other languages
English (en)
Inventor
コータイ ナヂィ, ペーテル
シュイミグ, ヂュラ
バルコーツイ, ヨージェフ
ストゥルハール, イローナ
バラージュ, ラースロ−
ドマーン, イムレ
グレフ, ゾルターン
ラートゥカイ, ゾルターン
シェレス, ペーテル
カランチィ, タマーシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Egis Pharmaceuticals PLC
Original Assignee
Egis Pharmaceuticals PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Egis Pharmaceuticals PLC filed Critical Egis Pharmaceuticals PLC
Publication of JP2004500314A publication Critical patent/JP2004500314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/06Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D237/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D237/20Nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/06Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D237/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D237/12Halogen atoms or nitro radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D237/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings
    • C07D237/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D237/06Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D237/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazine or hydrogenated 1,2-diazine rings not condensed with other rings having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D237/22Nitrogen and oxygen atoms

Abstract

式(I)
Figure 2004500314

本発明は、5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチルアミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)−ピリダジノン及びその製薬上許容される酸付加塩の新規な製法に関する。本発明の重要は特徴は、3,4,5−トリクロロピリダジンを、合成のための出発物質として用いることである。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、式(I)
Figure 2004500314
の5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチル−アミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)−ピリダジノンの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
英国特許明細書第2 262 526号は、価値ある抗−不整脈特性を有し、且つ、心室の及び心房の痙攣を防止する、新規な3(2H)−ピリダジノン−4−置換のアミノ−5−ハロ 誘導体を提供する。式(I)の、5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチル−アミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)−ピリダジノンは、上記の英国特許明細書に記載されている。
【0003】
英国特許明細書第2 262 526号によると、式(I)の化合物が、
式(XI)
Figure 2004500314
の4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリダジノンを、式(X)
Figure 2004500314
のアミンと反応せしめることにより製造される。
【0004】
処理方法の欠点は、主成分は、副産物としてのみ、数%の量存在している、式(I)の所望の化合物と式(IA)
Figure 2004500314
の領域異性体(レジオアイソマー)の混合物が得られる事実にある。高価で、面倒なカラムクロマトグラフィでのみ、式(I)の化合物が分離され、そして、このようにして得られた混合物から純粋な形状で単離される。この方法の更なる欠点は、多重工程反応で得られた、式(X)の高価なアミノ成分を相当にモル過剰に(2.5〜3倍)が適用され、それにより、その方法が、非経済的になることである。
【0005】
本発明は、従来知られる処理法の欠点がない、式(I)の、5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチルアミノ]−N−メチルアミノ]−プロピル−アミノ}−3(2H)−ピリダジノンの、より領域選択性のある製造方法を提供することを目的である。
【0006】
上記の目的は、以下により達成することができることが見いだされた。即ち、式(I)の5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチルアミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)ピリダジノン及び、本発明の方法による、その製薬上容認される酸付加塩を製造することが達成される。
【0007】
即ち、それは、
)一般式(II)
Figure 2004500314
(但し、Xは、離れる基である)の化合物を、式(VI)
Figure 2004500314
のN−メチル−ホモヴエラトリル アミンと反応せしめること、或いは
【0008】
)一般式(III)
Figure 2004500314
(但し、Rは、低級アルカノイル、アロイル或いはアリール−(低級アルカノイル)である)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せし、そして、得られた一般式(II)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
【0009】
)式(IV)
Figure 2004500314
の4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3,5−ジクロロ−ピリダジンを、式Rの基を導入するために適する薬剤と反応せしめ、このように得られた、一般式(III)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
【0010】
)一般式(V)
Figure 2004500314
の3,4,5−トリクロロピリダジンを、3−アミノ−1−プロパノールと、反応せしめ、このように得られた、一般式(IV)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(II)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
【0011】
)一般式(IX)
Figure 2004500314
(但し、Rは、上記の通りである)の化合物から、式R(Rは上記の通りである)の基を除去すること、或いは、
【0012】
)一般式(VIII)
Figure 2004500314
の化合物を、式R基を導入するために適する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(IX)の化合物から、式Rの基を除去すること、或いは
【0013】
)一般式(VII)
Figure 2004500314
(但し、Xは、上記の通りである)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VIII)の化合物を、式Rの基を導 入するに適する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(IX)の化合物から、式Rの遊を除去すること;或いは
【0014】
)一般式(IV)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VII)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VIII)の化合物を、式R基を導入するに適する薬剤と反応せしめ、一般式(IX)の化合物から、式Rの基を除去せしめること;そして、所望により、式(I)の得られた化合物を、その酸付加塩に変換すること、よりなる方法である。
【0015】
本発明は、反応の領域選択性が、出発物質として、式(V)の3,4,5−トリクロロピリダジンを用いると、相当に改良できることを見出した点に基づくものである。式(V)の化合物と3−アミノ−1−プロパノールと反応させたときに、式(IV)の所望化合物と式(IVA)
Figure 2004500314
の領域異性体との約1:1の混合物が得られる。
【0016】
出発物質として式(V)の化合物を利用する更なる利点は、式(IV)と)IVA)の式の異性体が、結晶化により容易に分離できることにあり、従って、工業的規模では、厄介で、高価なカラムクロマトグラフィを解消できる点にある。本発明の処理方法の更なる利点は、領域異性体が、第1の中間体が形成されたときに、合成の初期段で分離されることであり、そのために、次の処理工程及び最終工程が、1つのみの領域異性体の適用で行われる。
【0017】
従って、所望の生成物が、反応混合物から、低い損失で、且つ、従来既知の処理法と比較して、より高い純度で、分離できる。式(IV)と(IVA)の領域異性体が、結晶化により、そんなに簡単に分離でき、そのように高い収率で、一般式(II)及び(III)の化合物に変換できることは、予想されなかっったことである。
【0018】
本発明の変法a)による第1工程では、式(V)の3,4,5−トリクロロピリダジンを、3−アミノ−1−プロパノールと反応せしめる。反応は、有機溶媒中で行われる。反応媒体としては、好適には、低級アルカノール類(メタノール、エタノール、n−プロパノール、好適には、エタノールのような)或いは双極子非プロトン性溶媒(アセトニトリル或いはジメチルフォルムアミドのような)が使用される。反応は、酸結合剤の存在下で行われる。この目的のために、無機酸結合剤(例えば、炭酸ナトリウム或いは炭酸カリウムのような、アルカリ炭酸塩、炭酸水素ナトリウム或いは炭酸水素カリウムのような、アルカリ水素炭酸塩)、或いは、有機酸結合剤(例えば、トリエチルアミン或いはジエチルイソプロピルアミンのようなアミン類)が使用できる。
【0019】
本発明による、好適な具体例によると、反応剤として用いる、3−アミノ−1−プロパノールの過剰量が、溶媒としても機能する。反応は、50℃〜100℃の温度で、好適には、反応混合物の沸点で、行うことができる。
【0020】
反応を行われる場合、反応混合物は、好適には、溶媒を除去し、そして、分留された水で残渣を処理し、或いは、5〜15%塩化ナトリウム溶液で処理することにより、刺激される。従って、2つの異性体が、式(IVA)の望ましくない異性体が豊富な沈殿物として、水溶液から、濾過により、容易に分離でき、そして、水溶液は、式(IV)の所望の異性体が豊富である。
【0021】
所望により、両方の異性体は、更なる精製工程にかけることができる。式(IVA)の異性体は、アルコールからの再結晶化により精製でき、一方、式(IV)の化合物は、有機溶媒(例えば、酢酸エチル或いはジクロロエタン或いはクロロフォルムのようなハロゲン化炭化水素)で精製でき、そして、その後、乾燥し、抽出物を蒸発せしめ、そして、ジエチルエーテルからの残渣を再結晶化する。
【0022】
変法b)の第2反応工程において、式(IV)の、このようにして得られた化合物は、Rが低級アルカノイル(例えば、アセチル、プロピオニル或いはブチリル)、アロイル(例えば、ハロゲン、アルコキシ及びトリフルオロメチルからなる群から選択された置換基を任意に有するベンゾイル)、或いはアリール−(低級アルカノイル)(例えば、フェニルアセチル)である、式Rの基を導入するために適する薬剤と反応せしられる。Rの位置にアセチル基を含有する、一般式(III)の化合物が、製造でき、そして、合成において、有利に使用できる。
【0023】
合成の第2工程のために適用された式(IV)の出発物質が、精製でき、或いは精製されできない。驚くべきことに、式(IV)の化合物を精製しない場合、一般式(III)の化合物は、式(IV)の精製された化合物から出発した場合よりも、少なくとも、高い純度と高い収率で、得られることが見出された。Rの位置にアセチルを含有する一般式(III)の化合物を製造する場合、式(IV)の化合物が、過剰の酢酸ナトリウムの存在下に、酢酸と反応される。反応媒体としては、好適には、氷酢酸を用い、そして、酢酸ナトリウムを、2.5〜3倍のモル過剰で適用する。反応は、80℃〜120℃の温度で行うことができ、より好適には、約100℃の温度で行うことができる。反応混合物は、有機溶媒(好適には、ジクロロメタン)により行われた抽出により発展でき、そして、その後に、乾燥され、そして、有機相を蒸発せしめる。生成物は、アルカノール(好適には、メタノール)からの再結晶化により生成される。
【0024】
変法a)の第3反応工程で得られた式(III)の化合物は、Xが好適には、ハロゲン原子(例えば、塩素或いは臭素)或いはアルキルスルフォニロキシ(ベンゼンスルフォニロキシ、p−トリルスルフォニロキシ或いはp−ブロモフェニルスルフォニロキシのような)基である、式Xの遊離基を含有する薬剤により、反応される。
【0025】
反応室を、一般式(II)(但し、Xは臭素である)の中間体を介して行うことが好適である。この場合、一般式(III)の化合物を、臭化水素水溶液で反応せしめる。48%臭化水素水溶液を使用することが好適である。従って、式Rの基は、単一反応工程で高い収率で、アミノ基及びヒドロキシ基から除去でき、そして、式(II)の4−(3−ブロモプロピルアミノ)−5−クロロ−3(2H)−ピリダジノンが得られる。反応は、80℃〜110℃の間の温度で、好適には、約98℃で行われる。反応混合物は、容易に発展できる。分離された生成物は、濾過或いは遠心分離法により単離され、そして、任意に、アルコールから結晶化される。Xの位置に臭素原子を含有する、一般式(II)の化合物は、非常に好適な中間体である。それは、臭素原子が、容易にスプリットオフ(離れる)遊離機であるからである。
【0026】
変法a)の次の反応工程において、一般式(II)の化合物が、N=メチル−N−[2−(3,4−ジメチルフェニル)−エチル]−アミン(N−メチル−ホモヴエラトリルアミン)と反応せしめられる。反応は、溶媒中で、酸結合剤の存在下に行われる。反応媒体として、好適には、双極子非プロトン性溶媒(例えば、アセトン、アセトニトリル或いはジメチルフォルムアミドのような)を使用できる。酸結合剤として、無機化合物(例えば、炭酸ナトリウム或いは炭酸カリウムのような、アルカリ炭酸塩、炭酸水素ナトリウム或いは炭酸水素カリウムのようなアルカリ炭酸水素塩)或いは有機化合物(例えば、トリエチルアミン或いはジプロピルエチルアミンのような)が使用できる。反応は、40℃と反応混合物の沸点の間の温度で行われる。酸結合剤として、機能する、式(VI)の過剰アミンを適用することにより、行われる。
【0027】
反応混合物は、既知の方法で発展され、例えば、蒸発せしめ、そして、残渣を 中の注入し、有機溶媒(例えば、ジクロロメタン或いは酢酸エチルのような)で抽出し、有機抽出物は、濾過され、乾燥され、そして、結晶化により精製される。
【0028】
本発明の処理法の変法b)の第1工程において、式(IV)の化合物が、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せしめられる。Xの位置に臭素或いは塩素を含有する、一般式(VII)の化合物を製造する場合、式(IV)の化合物が、臭化チオニル、オキシ臭化燐或いは塩化チオニル或いはオキシ塩化燐と各々反応せしめられる。反応は、−10℃〜100℃の温度で、不活性有機溶媒中で行われる。溶媒として、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、ジクロロエチレン、クロロベンゼン或いは4塩化炭素のような)、双極子非プロトン性溶媒(例えば、アセトニトリルのような)或いは、芳香族溶媒(例えば、ベンゼン或いはトルエンのような)を用いることができる。一般式(VII)(但し、式中Xは臭素である)の化合物は、式(IV)の化合物から、水性臭化水素と、有機酸(例えば、酢酸或いはギ酸)の中で、20℃〜150℃の温度で、製造できる。
【0029】
一般式(VII)(但し、式中、Xはアルキルスルフォニロキシ或いはアリールスルフォニロキシである)の化合物が、式(IV)の化合物を、不活性溶媒中で、酸結合剤の存在下で、−20℃〜60℃の温度で、適当な塩化スルフォニックと反応させることにより、製造される。反応媒体としては、ハロゲン化炭化水素(例えば、トリクロロメタン、ジクロロエタン、クロロフォルム、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、4塩化炭素のような)、或いは芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン或いはトルエンのような)を適用できる。酸結合剤としては、有機塩基(例えば、トリエチルアミン或いはピリジンのような)が使用できる。
【0030】
変法b)の次の工程において、このように得られた式(VII)の化合物が、式(VI)のアミンと反応せしめられる。反応は、好適には、酸結合剤の存在下に、双極子非プロトン性溶媒(アセトン、アセトニトリル、ジメチルフォルムアミドのような)中で、行われる。酸結合剤としては、無機化合物(炭酸カリウム或いは炭酸水素カリウムのような)或いは有機化合物(トリエチルアミンのような)を用いることができる。式(VI)のアミン類の過剰量は、酸結合剤としても機能できる。反応は、10℃〜反応混合物の沸点の間の温度で行われる。反応混合物は、既知の方法により仕上げられ、例えば、溶媒を除去すること、残渣を水中に注入すること、有機溶媒(ジクロロメタン或いは酢酸ジエチルのような)で抽出すること、そして、抽出物は濾過され、そして、乾燥される。
【0031】
一般式(VIII)の、このようにして得られた化合物を、式Rの基を導入するに適する薬剤と反応させる。反応は、上記のように、式(IV)の化合物を、一般式(III)に変換することに関連して、行われる。好適には、Rの位置にアセチル基を含有する、一般式(IX)の化合物が製造される。この目的のために、氷酢酸中で、1〜5倍モル過剰で適用された無水酢酸ナトリウムの存在下で、40℃〜140℃の温度で、好適には、80℃〜120℃の温度で、式(VIII)の化合物の反応を行うことが好適である。
【0032】
変法b)の最後の反応工程において、式Rの基は、一般式(IX)の化合物から除去される。反応は、臭化水素で、好適には、48%水性臭化水素で行われる。
【0033】
一般式(I)のこのようにして得られた化合物は、任意に製薬上許容される酸付加塩に変換される。塩形成は、自体で既知の方法により、一般的に製薬学工業で用いられている酸で行われる。無機塩(塩化水素酸、臭化水素酸、燐酸、硫酸など)及び有機酸(マレイン酸、フマール酸、リンゴ酸、乳酸、コハク酸など)の両方とも適用できる。式(I)の化合物と塩化水素酸やフマール酸と形成された酸付加塩を製造することが好適である。
【0034】
式(V)の化合物は、4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリダジノンとオキシ塩化燐との反応により製造できる[T.Kuraishi:Pharm.Bull.(Tokyo),497(1956)。
従来の既知の処理法と比較しての、本発明による処理法の利点は、次のようなものである。
【0035】
−反応が、既知の製法よりも著しく領域選択性が高いこと、
−所望の異性体は、得られた領域異性体から、単一結晶化により分離でき、従って、工業的規模での、複雑なカラムクロマトグラフィの面倒な点は解消できること、
−領域異性体は、合成の初期段階で分離され、従って、1つのみの領域異性体が、更なる処理工程に使用されこと、
−反応工程は、高い収率で行うことができること(例えば、式(II)及び(III)の化合物の製造).
式(I)の最終製品は、高い収率と高い純度で得られる。
【0036】
本発明の化合物及びその製造方法が、以下の実施例に例示されるが、制限する実施例ではない。
【0037】
【実施例1】
(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3,5−ジクロロピリダジン(IV) 及び5−(3−ヒドロキシプロピルアミノ−3,4−ジクロロピリダジン(I VA)
47.83g(0.261モル)の3,4,5−トリクロロピリダジンを、エタノール中に溶解し、そして、49.7ml(r=0.982g/cm,0.6 5モル)の3−アミノ−1−プロパノールを撹拌しながら添加する。溶液を沸点まで加熱し、30分間沸騰させて、そして、試料を、TLC(溶離液:酢酸エチル;アセトン;トリエチルアミンの10:10:5の混合物,Rf値:(XI) =0.90,(IV)=0.48,(IVA)=0.32,未知構造の汚染=0.75)のために、採取する。反応を、一般的に30分〜1時間行うと、全量の出発物質が消費される。反応混合物を次に蒸発せしめ、13gの塩化ナトリウムを蒸留水に溶解し、そして、得られた溶液を撹拌しながら蒸発された混合物に添加する。反応混合物を冷蔵庫中に5℃に一昼夜放置する。分離された結晶を、10〜12mlの冷蒸留水で洗浄し、そして、沈殿物を乾燥する。次に、27.7g(47.7%)の粗生成物が得られ、融点:150〜153℃。メタノールから再結晶化した後に、融点は、157〜158℃に上昇する。物理的特性は、以下のようである。
【0038】
水性母液を、5回、各200cmの酢酸エチルで抽出し、熱硫酸マグネシウム上で乾燥し、活性炭素上で濾過し、蒸発乾固する。得られた粗生成物のバルクは、式(IV)の化合物である。
【0039】
粗生成物の収量:28.02g(48.32%).HPLC分析によると、それは、7〜8%の(IVA)及び1〜2%の未知の汚染物を含有する。粗生成物は、次のような方法により、冷ジエチルエーテルから再結晶化することにより精製する:
300mlのジエチルエーテルを、5つに分けて、それに添加し、油状生成物を室温で撹拌する。エーテル溶液を各々でデカントし、そして、新鮮なエーテルを用いる。エーテル溶液を合わせて、100mlの容量に蒸発せしめ、そして、分離した結晶を濾別する。従って、15.6g(26%)の式(IV)の化合物が得られる。融点:65〜66℃。
【0040】
精製後に行ったHPLC分析により、(IVA)<3.0%及び(IV)>97%である。HPLC法を精密に行うために、少量の標準物が、カラムクロマトグラフィにより製造された。
PHLC法:
カラム:ウルトラスペェエアSI3mm.75cm×4.6mm
溶離液:シクロヘキサン:酢酸エチル(1:1)
流量:1.0ml/分
検出:UV254nm.
インジェクション容量:20ml(0.8%希釈)
停滞時間:化合物(IV)について5.13分及び化合物(IVA)について13.46分である。
【0041】
4−(3−ヒドロキシプロピル−アミノ)−3,5−ジクロロピリダジン(I
V)の生理学−化学的特性
融点:65〜66℃.
TLC:酢酸エチル:トリエチルアミン=20:0.5
Rf=0.36
ClNO(分子量:222.08)の分析値(%)
計算値%:C37.86:H4.09;Cl31.93;N18.92
測定値%:C37.62:H4.12;Cl31.71;N18.67
【0042】
IR(KBr)νcm−1:3249,2947,1591,1454,1390,1353,1212,1177,1124,1075,1037,908,683,522.460.
HMR(DMSO):δ8.70[s,(1H)ピリダジンC−6],6.8[t,(1H)4−NH],4.7[t,(1H)OH],3.74[qa,(2H)N−CH],3.5[qa,(2H)CH−O−] 1.73[m,(2H)C−CH−C]
【0043】
13CNMR(DMSO):δ ppm:150.8,116.0,140.1,114.7(ピリダジン炭素原子),(60 C−OH),(43.6 NH−C),(31.9 C−CH−C)
【0044】
5−(3−ヒドロキシプロピル−アミノ)−3,4−ジクロロピリダジン(I VA)の生理学的−化学的特性
融点:157〜158℃.
TLC:酢酸エチル:トリエチルアミン=20:0.5
Rf=0.16
ClO(分子量:222.08)の分析値(%)
計算値%:C37.86:H4.09;Cl31.93;N18.92
測定値%:C37.68:H4.11;Cl31.77;N18.73
【0045】
IR(KBr)νcm−1:3269,2935,1568,1334,1283,1224,1139,1070,1043,861.830,795.661.540,514.
HMR(DMSO):δppm:8.73[s,(1H)ピリダジンC−6],7.59[t,(1H)5−NH],4.66[t,(1H)OH],3.4〜3.6[m,(4H)CH−X X=ヘテロ原子],1.73[m,(2H)C −CHC]
【0046】
5−位のNH−プロトン及び6−位のピリダジン プロトンの立体的な近隣性が、DNOE実験により証明された。
13CNMR(DMSO):δ ppm:152.1,143.7,137.2,114.4(ピリダジン炭素原子),(58.4 C−OH),(39.9 C−NH),(31.4 C−CH−C)
【0047】
【実施例2】
4−N−アセチル−4−N−(3−アセトン−プロピル)−5−クロロ−3( 2H)−ピリダジノン(III)の製造
方法A
3g(13.5ミリモル)の4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3,5−ジクロロピリダジン(IV)及び3g(36.5ミリモル)の無水酢酸ナトリウムの混合物を、30cmの氷酢酸中に懸濁させ、そして、その混合物を3時間 沸騰させる(TLC酢酸エチル:アセトン:トリエチルアミン=10:10:05)。出発物質(Rf=0.48)を使い切る。反応混合物を次に冷却し、10 0cmの蒸留水を添加し、そして、混合物を3回各50cmのジクロロメタンで抽出する。有機相を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥し、活性化炭素で濾過し、蒸発せしめる。粗油性残渣を、5cmの熱メタノール中に溶解する。4−N−ア セチル−4−N−(3−アセトキシプロピル)−5−クロロ−3(2H)−ピリダジノン(III)を冷却し、分離する。分離された結晶を濾過し、そして、冷メタノールとエタノールで連続的に洗浄する。収率:2.0g(51.6%)
【0048】
方法B
28g(0.12モル)の式(IV)の粗化合物及び28g(0.34モル)の酢酸ナトリウム無水塩の混合物を、280cmの氷酢酸中に懸濁させる。その 混合物を沸点まで沸騰させ、そして、反応混合物を上記のように処理する。次に、混合物を冷却し、酢酸ナトリウムを濾過し、そして、氷酢酸で洗浄する。母液を真空中で蒸発せしめる。酢酸を完全に除去するために、2×50cmのトルエ ンを、混合物中に添加し、そして、再び蒸発せしめる。残渣を、100cmの蒸 留水に添加し、再び蒸留する。残渣を次に100cmの蒸留水中に溶解し、水性 母液を、3回、各、100cmのジクロロエタンで抽出し、硫酸マグネシウム上 で乾燥し、活性炭素上で濾過し、そして、蒸留せしめる。残渣粗生成物(29〜30g)を、15〜20cmの熱メタノール中に溶解し、活性炭素により清浄化し、そして、熱いままに濾過する。冷却した後に、生成物を分離する。濾過し、冷メタノールと冷エーテルで連続的に洗浄する。収率:16〜20g(45〜50%)
【0049】
方法A及びBにより製造された、式(III)の化合物の物理的及び化学的特性は、同じと確認された。
【0050】
4−N−アセチル−4N−(3−アセトプロピル)−5−クロロ−3(2H) −ピリダジノン(III)の物理的及び化学的特性
融点:108〜110℃.
TLC:アセトニトリル:メタノール=9:1  Rf=0.75
1114ClNの分析値(%)
計算値%:C45.92:H4.91;Cl12.32;N14.61
測定値%:C45.63:H5.01;Cl12.36;N14.40
IR(KBr)νcm−1:3400〜2800[ピリダジノン環(NH−CO)],1729,1676(アミド),1593,1445,1406,1362,1321,1256,1205,1172,1128,1099,1083,1032,971,945.888.845,831,777,741,637,610,569,448,427.
【0051】
HMR(400MHz,CDCl):δppm:12.8[s,(1H)ピリダジノン−NH],7.97[s,(1H)ピリダジノンC−6H],4.12[t,(2H) J=6.5Hz,−CHO],{3.8[m,(1H)及び3 .7[m,(1H),−N−CH},2.03[s,(3H),CH],1.97[s,(3H)CH],1.89[m,(2H),C−CH−Cl].13CNMR(400MHz CDCl):δ ppm:171.07,169.6 8,(アセチル−カルボニル炭素原子),159.87(CO−ピリダジノン),138.2,138.4,139.9(ピリダジノン環の炭素原子),62.0 CH−O),44.2(CH−N),27.4(CH),21.7及び20.9(CH炭素原子 )
【0052】
方法Bの利点は、ジエチルエーテルからの再結晶化の間の、物質損失を解消することにある。
【0053】
【実施例3】
4−(3−ブロモプロピルアミノ)−5−クロロ−3(2H)−ピリダジノン (II)
30.5g(0.106モル)の4−N−アセチル−4−N−(3−アセトキシプロピル)−5−クロロ−3(2H)ピリダジノン(III)を、ヂュポン
スクリュウキャップにより閉鎖できる、フラスコ中の、136cmの48%臭化水素水溶液中に、懸濁する。その反応混合物を、撹拌しながら、96〜98℃の間の温度に、24時間、保持する[TLC:酢酸エチル:アセトン:トリエチルアミン=10:10:0.5(III) Rf=0.73].その時間に、出発 物質は使い切る。次に、反応混合物を冷却し、分離した結晶を濾過し、そして、冷ジクロロメタンで洗浄する。収率:27.3g(95%);粗生成物を、100〜110cmのイソプロパノールから再結晶化する。収量:20.2g(73 %).
【0054】
4−(3−ブロモ−プロピルアミノ)−5−クロロ−3(2H)−ピリダジノ ンの物理的及び化学的特性
融点:116〜118℃.
TLC:酢酸エチル−アセトン−トリエチルアミン=10:10:0.5
Rf=0.73
BrClN(266.53)の分析値(%):
計算値%:C31.55:H3.40;Cl13.30;N15.77
測定値%:C31.74:H3.45;Cl13.15;N15.70
【0055】
IR(KBr)νcm−1:3183,2800,2400,1545,1423,1374,1324,1269,1239,1214,1163,1107,1037,936,819,750,572.
HMR(DMSO):δppm: 12.45[s,(1H)NH−ピリダジン],7.65[s,(1H)−ピリダジン],6.4[s,(1H)4NH],3.78[t,(2H),N−CH],3.58[t,(2H),Br−CH],2.13[qa,(2H),CH].
13CNMR(DMSO):δppm:156.93[コ−ピリダジノン−NH],139.8,105.9(ピリダジノン環炭素原子),34.16(C−NH),41.88(C−Br),31.95(CH).
【0056】
【実施例4】
5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチ ル]−N−メチル−アミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)−ピリダジノン (I)
10.66g(0.04モル)の4−(3−ブロモプロピルアミノ)−5−クロロ−3(2H)ピリダジノン(II)及び10.0g(0.05モル)のN−メチル−ホモヴエラトリルアミン(VI)及び8gの炭酸水素カリウムの混合物を、80cmのアセトン中に懸濁させる。その混合物を8〜12時間環流させる 。反応は、TLC(溶離液:酢酸エチル:アセトン:トリエチルアミン=10:10:0.5(II Rf=0.76),(VI Rf=0.14),(I Rf =0.47))により行われる。混合物を、熱いままで、濾過し、アセトンで洗浄し、そして、母液を真空中で蒸発せしめる。残渣に対して、50cmの酢酸エ チルを添加する。分離できる無機物質を再び蒸発せしめる。残渣の粘性の、油状生成物(14〜15g)を、50cmの熱い水で2度、トリチュレイト(滴下) して、未反応の、式(VI)の、出発物質を除去する。暖かい水溶液をデカントする。油状残渣を、メタノール中に溶解し、そして、硫酸マグネシウム上で乾燥する。少量のジイソプロピルエーテルを含有し、そして、混合物を冷却すると、白色の、多孔質の物質が分離する。そして、9g(59.0%)の粗生成物が得られる。融点:89〜90℃.ジイソプロピルエーテルから再結晶化すると、7.0g(46.0%)の題名化合物が得られる。
【0057】
5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチ ル]−N−メチルアミノ]−プロピル−アミノ}−3(2H)−ピリダジノン の物理的及び化学的特性
融点:90〜92℃.
TLC:酢酸エチル−アセトン−トリエチルアミン=10:10:0.5
Rf=0.45
1825ClN(380.88)の分析値(%):
計算値%:C56.76:H6.62;Cl9.31;N14.71
測定値%:C56.46:H6.68;Cl9.26;N14.85
IR(KBr)νcm−1:3290,3111,2940,2860,2830,2780,2700,1640,1610,1570,1520,1445,1350,1260,1240,1140,1100,950,900,800,600.
【0058】
H−NMR(200MHz CDCl):δppm:1.7[s,(1H)ピリダジノン−NH],7.52[s,(1H)ピリダジノン−CH],6.75[m,(3H)Ar−H],6.62[t.(1H),NH],3.84及び3.86[s,(6H),CHO],3.85[m,(2H),プロピル−CH],2.72及び2.65[m,(4H)エチル−CH],2.56[m,( 2H),プロピル−CH],2.33[s,(3H),N−CH].1.80[m,(2H),プロピル−CH].
13CNMR(200MHz CDCl):δppm:157.69[ピリダジノン C3],148.46,146.94,132.64,120.20,111.73,110.93(CHO−フェニル−芳香族炭素原子),140.41 (ピリダジノン C6),139.85(ピリダジノン C5),106.8(ピリダジノン C4),59.43(Cl−プロピル),55.54及び55.49(O−CH).54.83(C2−エチル),42.82(N−CH),41.67(C3−プロピル),32.87(CH−Ar),27.66(C 2−プロピル).
【0059】
【実施例5】
出発物質の製造
200gの市販の、4,5−ジクロロ−3(2H)−ピリダジノンを、1500cmのオキシ塩化燐中で、5時間にわたり環流せしめる。次に、過剰のオキシ 塩化燐を真空中で分留する。残渣を氷水中に注ぐ、結晶質生成物を濾過し、そして、乾燥する。収量:200g(89%)の3,4,5−トリクロロピリダジン.融点:58〜60℃.

Claims (18)

  1. )一般式(II)
    Figure 2004500314
    (但し、Xは、遊離基である)の化合物を、式(VI)
    Figure 2004500314
    のN−メチル−ホモヴエラトリル アミンと反応せしめること、或いは
    )一般式(III)
    Figure 2004500314
    (但し、Rは、低級アルカノイル、アロイル或いはアリール−(低級アルカノイル)である)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せし、そして、得られた一般式(II)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
    )一般式(IV)
    Figure 2004500314
    の4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3,5−ジクロロ−ピリダジンを、式Rの基を導入するために適する薬剤と反応せしめ、このように得られた、一般式(III)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
    )一般式(V)
    Figure 2004500314
    の3,4,5−トリクロロピリダジンを、3−アミノ−1−プロパノールと、反応せしめ、このように得られた、一般式(IV)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(II)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめること、或いは
    )一般式(IX)
    Figure 2004500314
    (但し、Rは、上記の通りである)の化合物から、式R(Rは上記の通りである)の基を除去すること、或いは、
    )一般式(VIII)
    Figure 2004500314
    の化合物を、式R基を導入するために適する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(IX)の化合物から、式Rの基を除去すること、或いはb)一般式(VII)
    Figure 2004500314
    (但し、Xは、上記の通りである)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VIII)の化合物を、式Rの基を導 入するに適する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(IX)の化合物から、式Rの遊を除去すること;或いは
    )一般式(IV)の化合物を、式Xの遊離基を含有する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VII)の化合物を、式(VI)の化合物と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(VIII)の化合物を、式R基を導入するに適する薬剤と反応せしめ、そして、このように得られた、一般式(IX)の化合物から、式Rの基を除去せしめること、
    そして、所望により、式(I)の得られた化合物を、その酸付加塩に変換することを特徴とする式(I)
    Figure 2004500314
    の5−クロロ−4−{3−[N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)−エチル]−N−メチルアミノ]−プロピルアミノ}−3(2H)−ピリダジノン及びその製薬上許容される酸付加塩の製法。
  2. 式(IV)の化合物を、アシル基の導入に適する薬剤と反応せしめることを特徴とする請求項1に記載の変法a)或いはa)による製法。
  3. 酢酸と酢酸ナトリウムの混合物の反応を行わせることを特徴とする請求項2に記載の製法。
  4. 該反応を、80℃〜110℃の温度範囲で行わせることを特徴とする請求項3に記載の製法。
  5. 一般式(III)の化合物を、ハロゲン原子、アルキルするフォニロキシ或いはアリールするフォニロキシ基を含有し、好適には、塩素或いは臭素原子或いはメタンスルフォニロキシ、ベンジルスルフォニロキシ、p−トルエンスルフォニロキシ或いはp−ブロモフェニルスルフォニロキシ基を含有する薬剤と反応せしめることを特徴とする、変法a)〜a)のいずれかによる製法。
  6. 一般式(III)の化合物と臭化水素とを反応せしめることを特徴とする請求項5に記載の製法。
  7. 80℃〜110℃の温度で、反応を行わせることを特徴とする請求項6に記載の製法。
  8. 式(IV)の化合物を、精製工程なしで、式R基の導入に適する薬剤と反応せしめることを特徴とする、変法a)或いはa)のいずれかによる製法。
  9. 一般式(II)と(VI)の化合物と反応を、双極子非プロトン性溶媒中で、酸結合剤の存在下で行うことを特徴とする、変法a)〜a)のいずれかによる製法。
  10. 溶媒として、アセトン、アセトニトリル或いはジメチルフォルムアミドを、そして、酸結合剤として、アルカリ炭酸塩、アルカリ水素炭酸塩或いはアミンを、好適には、トリエチルアミンを、或いは、式(VI)の試薬を過剰に用いることを特徴とする請求項9に記載の製法。
  11. 一般式(V)の化合物と、3−アミノ−1−プロパノールとの反応を、低級アルコール或いは、双極子非プロトン性溶媒中で、酸結合剤の存在下で行うことを特徴とする、請求項1に記載の変法a)による製法。
  12. 溶媒として、エタノール、アセトニトリル或いはジメチルフォルムアミドを、そして、酸結合剤として、アルカリ炭酸塩、アルカリ水素炭酸塩、有機アミンを、好適には、トリエチルアミンを、或いは、3−アミノ−1−プロパノールを過剰に用いることを特徴とする請求項11に記載の製法。
  13. 50℃〜100℃の温度で反応を行わせることを特徴とする請求項12に記載の製法。
  14. 式(IV)の化合物。
  15. 一般式(III)(但し、Rは、低級アルカノイル、アロイル或いはアリール−(低級アルカノイル)基である)の化合物。
  16. Xは、遊離基であることを特徴とする、請求項15に記載の、一般式(II1)に記載の化合物。
  17. Xは、遊離基であることを特徴とする、一般式(II)の化合物。
  18. Xは臭素であることを特徴とする、請求項17の記載による一般式(II)の化合物。
JP2000553411A 1998-06-05 1998-06-05 3(2h)−ピリダジノン−4−置換アミノ−5−クロロ−誘導体の製法 Pending JP2004500314A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/HU1998/000054 WO1999064402A1 (en) 1998-06-05 1998-06-05 Process for the preparation of a 3(2h)-pyridazinone- 4-substituted amino- 5-chloro- derivative

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004500314A true JP2004500314A (ja) 2004-01-08

Family

ID=10990122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000553411A Pending JP2004500314A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 3(2h)−ピリダジノン−4−置換アミノ−5−クロロ−誘導体の製法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US6800758B1 (ja)
EP (1) EP1082309B1 (ja)
JP (1) JP2004500314A (ja)
KR (1) KR20010052598A (ja)
CN (1) CN1205190C (ja)
AT (1) ATE304535T1 (ja)
AU (1) AU752967B2 (ja)
BR (1) BR9815967A (ja)
CA (1) CA2334220A1 (ja)
DE (1) DE69831612D1 (ja)
HK (1) HK1046529A1 (ja)
MX (1) MXPA00012044A (ja)
NO (1) NO318781B1 (ja)
SK (1) SK18492000A3 (ja)
WO (1) WO1999064402A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
HUP0103064A3 (en) * 2001-07-26 2005-06-28 Egis Gyogyszergyar Nyilvanosan Polymorphic form of 5-chloro-4-(3-{[2-(3,4-dimethoxy-phenyl)-ethyl]-methyl-amino]-propylamino)-3-(2h)-piridazinone fumarate, its use, process for its preparation and pharmaceutical compositions containing it
HU227237B1 (en) * 2001-09-27 2010-12-28 Egis Gyogyszergyar Nyilvanosan Muekoedoe Reszvenytarsasag Substituted alkylpyridazinone derivatives, process for their preparation, pharmaceutical compositions containing them
AU2015295287B2 (en) 2014-07-31 2019-07-04 Basf Se Process for preparing pyrazoles
MX2017014287A (es) 2015-05-11 2018-03-07 Basf Se Proceso para preparar 4-amino-piridazinas.
WO2018082964A1 (en) 2016-11-04 2018-05-11 Basf Se Process for the production of pyridazinyl-amides in a one-pot synthesis

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3048487A1 (de) 1980-12-22 1982-07-29 Cassella Ag, 6000 Frankfurt Basisch substituierte pyridazine, ihre herstellung und ihre verwendung
HU214320B (hu) 1991-12-20 1998-03-02 EGIS Gyógyszergyár Rt. Eljárás új 3(2H)-piridazinon-származékok és ezeket tartalmazó gyógyszerkészítmények előállítására

Also Published As

Publication number Publication date
EP1082309A1 (en) 2001-03-14
CN1205190C (zh) 2005-06-08
CN1347407A (zh) 2002-05-01
NO20006183L (no) 2001-01-30
HK1046529A1 (zh) 2003-01-17
WO1999064402A1 (en) 1999-12-16
NO318781B1 (no) 2005-05-09
US6800758B1 (en) 2004-10-05
KR20010052598A (ko) 2001-06-25
EP1082309B1 (en) 2005-09-14
ATE304535T1 (de) 2005-09-15
SK18492000A3 (sk) 2001-06-11
BR9815967A (pt) 2004-06-22
AU7783498A (en) 1999-12-30
CA2334220A1 (en) 1999-12-16
NO20006183D0 (no) 2000-12-05
DE69831612D1 (de) 2005-10-20
MXPA00012044A (es) 2002-04-24
AU752967B2 (en) 2002-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102063532B1 (ko) 특정 2-(피리딘-3-일)티아졸의 제조 방법
JP6181168B2 (ja) ある種の2−(ピリジン−3−イル)チアゾール類の製造方法
CA2687283A1 (en) Quinazolin-oxime derivatives as hsp90 inhibitors
CN108779106B (zh) 用于制备哒嗪酮除草剂的中间体和用于制备它们的方法
CZ290917B6 (cs) Způsob přípravy aromatických nitrilů
HU178593B (en) Process for producing 3-hydroxy-6-phenyl-1,2,3,4-tetrahydro-1,5-benzodiazocine derivatives
NO178396B (no) Forbedret fremgangsmåte for fremstilling av substituerte indolonderivater og mellomprodukter i fremstillingen derav
JP2004500314A (ja) 3(2h)−ピリダジノン−4−置換アミノ−5−クロロ−誘導体の製法
JP2019507156A (ja) 4−アルコキシ−3−ヒドロキシピコリン酸を製造する方法
US20030212275A1 (en) Process for the preparation of chemical compounds
US9663490B2 (en) Process for making reverse transcriptase inhibitors
US6891041B2 (en) Method for producing 4-(heteroaryl-methyl)-halogen-1(2H)-phthalazinones
FI93543C (fi) Menetelmä pyrimidiinijohdannaisten valmistamiseksi
JP2524491B2 (ja) 新規なアミノカルボン酸エステル及びその製法
US11485712B2 (en) Intermediates for preparing herbicidal pyridazinones
US20090264648A1 (en) Synthesis of pyrazoles
HU208320B (en) Process for producing 0-carboxypyridyl and 0-carboxyquinolyl imidazolinones
JP4238978B2 (ja) ベンゾアゼピン化合物及びその製造法
KR890001241B1 (ko) 4-아세틸 이소퀴놀리논 화합물의 제조방법
CZ20004466A3 (cs) Způsob přípravy 3(2H)-pyridazinon-4- substituovaných amino-5-chlorderivátů
EP3870568B1 (en) Process for the preparation of rilpivirine
HRP980297A2 (en) Process for the preparation of a 3(2h)-pyridazinone-4-substituted amino-5-chloro derivative
JPH06340658A (ja) ベンゾイミダゾール誘導体
JPH0316352B2 (ja)
KR100377578B1 (ko) 온단세트론 및 그의 염의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090203