JP2004364090A - Ip電話システムにおける発信制御方法、発信制御装置、プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】管理コストを抑えつつ、より細かい制御が可能で、また、外部通話制御機能を持たないシステムに対しても既存のシステムを変更することなく、機能を付加することができる、IP電話システムにおける発信制御方法と装置を提供する。
【解決手段】発信制御装置4は、IP電話制御装置2からゲートウェイ3宛のパケットを全て受信する。IP電話制御装置2から受信したパケットの中で、電話番号情報をもつものを抽出する。電話番号情報を持たないパケットは、そのまま、ゲートウェイ3へ送信する。受信したパケットから電話番号情報を抽出する。発信可否テーブルと電話番号情報を比較し、発信可否を判定する。発信不可の場合、このパケットを破棄する。発信許可の場合は、このパケットをゲートウェイ3へ送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】発信制御装置4は、IP電話制御装置2からゲートウェイ3宛のパケットを全て受信する。IP電話制御装置2から受信したパケットの中で、電話番号情報をもつものを抽出する。電話番号情報を持たないパケットは、そのまま、ゲートウェイ3へ送信する。受信したパケットから電話番号情報を抽出する。発信可否テーブルと電話番号情報を比較し、発信可否を判定する。発信不可の場合、このパケットを破棄する。発信許可の場合は、このパケットをゲートウェイ3へ送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はインターネットプロトコルを利用する電話であるIP電話に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、企業内の内線電話として、パソコン向けのLANを利用した電話システムが注目を浴びている。図4に概要図を示す。IP電話1とIP電話制御装置2がLAN5に接続され、LAN5はゲートウェイ3を介して公衆網等の外部網6に接続される。通常、パソコン等は、インターネットプロトコル(以下IP)を利用して通信を行っているが、電話網のプロトコルとは異なる。そこで、このIPを利用したIP電話が登場した。IP電話では、発信側および着信側それぞれに固有のIPアドレスが割り振られており、このIPアドレスを利用して通信を行う。IP電話は、電話番号とIPアドレスを変換するための仕組み(IP電話制御装置2)が用意され、ユーザが電話番号をダイヤルすると、電話番号をIPアドレスに変換して、通話が可能となる。
【0003】
IP電話の通信手順を図5に示す。
1.“1004”電話機1で”1001“をダイヤルする。
2.”1001“をIP電話制御装置2へ送信する。
3.IP電話制御装置2から”1001“電話機1へ情報送信する。
4.”1001“電話機1からIP電話制御装置2へ状態通知する。
5.IP電話制御装置2から”1001“のIPアドレスを回答する。
6.通話を開始する。
【0004】
一方、IP電話から公衆網や接続形式が異なる電話網に接続する場合、その通信方式を変換する仕組み(ゲートウェイ3)が必要になる。この時の通信手順を図6に示す。
1.外線番号をダイヤルする。
2.外線番号をIPアドレス制御装置2へ送信する。
3.IP電話制御装置2からゲートウェイ3へ情報送信する。
4.ゲートウェイ3からIP電話制御装置2へ状態通知する。
5.IP電話制御装置2からゲートウェイ3のIPアドレスを回答する。
6.ゲートウェイ3との通信を開始する。
7.外部網6と接続し、通話を開始する。
【0005】
ここで、IP電話制御装置2に登録されていない番号である場合は、ゲートウェイ3のIPアドレスを回答する。IP電話機1はゲートウェイ3と通信をし、ゲートウェイ3は、外部の電話網6と接続して通話をする。このようにゲートウェイ3を介することで、公衆網や他の電話網への接続が可能となる。
【0006】
公衆網や他の電話網との通信は、内線通話と異なり、通話コストが高い場合が多い。公衆網はもちろんのこと、専用線で接続された拠点間通話でも、専用線の帯域を占有することになる。そこでIP電話システムによっては、必要な電話機からのみ、外部の電話網との通話を許可する仕組みを持つものがある。通常、IP電話システムでは、全てのIP電話機の内線番号とIPアドレスの変換テーブルをIP電話制御装置内に備えている。この変換テーブルに外部との通話可否情報を加えることで、外部との通話を制限することができる。
【0007】
【非特許文献1】
住友電工ハイテックス“Primanet”
URL:http://www.shs.co.jp/primanet/
【非特許文献2】
Cisco System“IPテレフォニー”
URL:http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/product/iptel/index.html
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したIP電話システムでは、IP電話制御装置の変換テーブルで、登録されている全てのIP電話機の外部通話の可否情報を保持しなければならない。単純に外部通話の可否だけであれば、外部通話可否情報の管理やサイズは問題にならないが、より細かい制御を実施する場合は、その管理コストやサイズは、大きくなる。例えば、外線通話を禁止するものの、110や119などの特定の外線通話のみ許可する場合、全てのIP電話機の変換テーブルを変更しなければならない。
【0009】
さらに、当初からこのような機能を持たないシステムでは、システムの更改が必要となる。
【0010】
本発明の目的は、管理コストを抑えつつ、より細かい制御が可能で、また、外部通話制御機能を持たないシステムに対しても既存のシステムを変更することなく、機能を付加することができる、IP電話システムにおける発信制御方法と装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、IP電話制御装置とゲートウェイ間の通信を監視することで、外部の電話網との発信制御を行う。従来、IP電話制御装置とゲートウェイは、直接通信を行っていたが、中間に発信制御を行う仕組み(発信制御装置)を設ける。本発明の構成図を図3に示す。この発信制御を行う発信制御装置4は、発信番号と着信番号に基づく発信可否テーブルを有する。IP電話制御装置2からの情報より発信番号と着信番号を抽出し、抽出した番号をもとに発信可否テーブルにより外部電話網6への発信の可否を判断する。発信許可の場合は、IP電話制御装置2から受け取った情報をゲートウェイ3へ転送する。発信不可の場合は、発信不可の状況に合わせた処理を行う。
【0012】
この発信可否テーブルは、各電話機毎に設定する必要は無い。例えば、「特定発信番号からの全ての外部発信を許可」「全電話機からの特定番号への外部発信を許可」「上記以外の外部発信を拒否」といった設定も、各項目ごとの設定で済むため3行でよい。従来の方法では、電話機ごとに、外線発信可否情報、外線許可番号情報が必要となる。これらの情報は、各電話機個別に設定するため、その管理コストは膨大になる。例えば、1000台のIP電話機を有するIP電話システムでは、1000台分の外線通話可否情報の登録、1000台分の特定外線発信許可番号の登録といった設定・管理が必要となる。特に特定の外線番号数が増加した場合、1000項目ずつ設定数が増加する。これに対して本発明では、1行分の設定が増加するのみである。
【0013】
このようにして、本発明によれば、管理コストを抑えつつ、発信制御を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態のIP電話システムの構成図である。IP電話制御装置2とゲートウェイ3の間に発信制御装置4が設けられている。
【0016】
本実施形態では、本来、外部発信制御機能を持たないシステムに本発明を適用した場合を想定している。このため、IP電話制御装置2に設定するゲートウェイ3のIPアドレスおよびゲートウェイ3に設定するIP電話制御装置2のIPアドレスは、発信制御装置4のIPアドレスとする。なお、発信不可の場合、ビジートーンを流すなどの処理を行っておらず、IP電話制御装置2からのパケットを破棄している。
【0017】
まず、全体の処理の流れを図1により説明する。
【0018】
▲1▼“1001”電話機1から外線番号をダイアルする。▲2▼外線番号をIP電話制御装置2に送信する。▲3▼IP電話制御装置2から発信制御装置4へ情報を送信する。▲4▼発信制御装置4からゲートウェイ3へ情報を送信する。▲5▼ゲートウェイ3から発信制御装置4へ状態を通知する。▲6▼発信制御装置4からIP電話制御装置2へゲートウェイ3の状態を通知する。▲7▼IP電話制御装置2からIP電話1へゲートウェイ3の状態とIPアドレスを通知する。▲8▼IP電話機1とゲートウェイ3とが通信を開始する。▲9▼外部網6と接続し、通話を開始する。
【0019】
このように、本実施形態では、IP電話制御装置2とゲートウェイ3間の全ての通信を発信制御装置4で監視している。
【0020】
次に、発信制御装置4の処理の流れについて図2により説明する。IP電話制御装置2からゲートウェイ3宛のパケットを全て受信する(ステップ101)。IP電話制御装置2から受信したパケットの中で、電話番号情報をもつものを抽出する(ステップ102)。電話番号情報を持たないパケットは、そのまま、ゲートウェイ3へ送信する(ステップ106)。受信したパケットから電話番号情報を抽出する(ステップ103)。発信可否テーブルと電話番号情報を比較し、発信可否を判定する(ステップ104、105)。発信不可の場合、このパケットを破棄する(ステップ107)。発信許可の場合は、このパケットをゲートウェイ3へ送信する(ステップ106)。
【0021】
また、本実施形態では、発信可否テーブルは、以下のように記述する。
<permit or deny> <Src No.> <Dist No.>
Permit:通信許可
deny :通信不可
Src No. :発信側番号,*,all
Dist No.:着信側番号,*,all
なお、“*”は、「全ての電話番号に対して」という意味である。また、“all”については、発信可否テーブルに記述されていない電話番号の発信可否を設定する。
【0022】
以下に発信可否テーブルの例を示す。
Permit 1001 *
Permit * 0110
Permit * 0119
deny * 0
Permit all all
この設定では、
・外線発信(0発信)を拒否
・特定番号(1001)からのみ外線発信を許可
・特定番号(0110,0119)へのみ外線発信を許可
としている。
【0023】
このような方法により、外線発信制御機能を持たないシステムにも、外線発信制御機能を付加できる。また、設定は、電話機個別ではなく、まとめて記述が可能となる。本実施形態の設定数は、全電話機の台数と無関係である。特に、パソコンのソフトウェアベースで動作している場合、本発明のソフトウェアをゲートウェイ3上で動作させることで、別途、発信制御装置4を準備することなく、機能を付加できる。
【0024】
また、予め、システムに組み込む場合、ゲートウェイ3やIP電話制御装置2に組み込むことで、本発明の設定方法を利用できる。
【0025】
なお、発信制御装置は専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、管理コストを抑えつつ、より細かい制御が可能であり、さらに、外部通話制御機能を持たないシステムに対しても既存のシステムを変更することなく、機能を付加することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のIP電話システムの構成図である。
【図2】発信制御装置4の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明のIP電話システムの構成図である。
【図4】従来のIP電話システムの構成図である。
【図5】従来のIP電話システムにおける内線通話の接続手順を示す図である。
【図6】従来のIP電話システムにおける外線通話の接続手順を示す図である。
【符号の説明】
1 IP電話
2 IP電話制御装置
3 ゲートウェイ
4 発信制御装置
5 LAN
6 外部網
101〜107 ステップ
【発明が属する技術分野】
本発明はインターネットプロトコルを利用する電話であるIP電話に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、企業内の内線電話として、パソコン向けのLANを利用した電話システムが注目を浴びている。図4に概要図を示す。IP電話1とIP電話制御装置2がLAN5に接続され、LAN5はゲートウェイ3を介して公衆網等の外部網6に接続される。通常、パソコン等は、インターネットプロトコル(以下IP)を利用して通信を行っているが、電話網のプロトコルとは異なる。そこで、このIPを利用したIP電話が登場した。IP電話では、発信側および着信側それぞれに固有のIPアドレスが割り振られており、このIPアドレスを利用して通信を行う。IP電話は、電話番号とIPアドレスを変換するための仕組み(IP電話制御装置2)が用意され、ユーザが電話番号をダイヤルすると、電話番号をIPアドレスに変換して、通話が可能となる。
【0003】
IP電話の通信手順を図5に示す。
1.“1004”電話機1で”1001“をダイヤルする。
2.”1001“をIP電話制御装置2へ送信する。
3.IP電話制御装置2から”1001“電話機1へ情報送信する。
4.”1001“電話機1からIP電話制御装置2へ状態通知する。
5.IP電話制御装置2から”1001“のIPアドレスを回答する。
6.通話を開始する。
【0004】
一方、IP電話から公衆網や接続形式が異なる電話網に接続する場合、その通信方式を変換する仕組み(ゲートウェイ3)が必要になる。この時の通信手順を図6に示す。
1.外線番号をダイヤルする。
2.外線番号をIPアドレス制御装置2へ送信する。
3.IP電話制御装置2からゲートウェイ3へ情報送信する。
4.ゲートウェイ3からIP電話制御装置2へ状態通知する。
5.IP電話制御装置2からゲートウェイ3のIPアドレスを回答する。
6.ゲートウェイ3との通信を開始する。
7.外部網6と接続し、通話を開始する。
【0005】
ここで、IP電話制御装置2に登録されていない番号である場合は、ゲートウェイ3のIPアドレスを回答する。IP電話機1はゲートウェイ3と通信をし、ゲートウェイ3は、外部の電話網6と接続して通話をする。このようにゲートウェイ3を介することで、公衆網や他の電話網への接続が可能となる。
【0006】
公衆網や他の電話網との通信は、内線通話と異なり、通話コストが高い場合が多い。公衆網はもちろんのこと、専用線で接続された拠点間通話でも、専用線の帯域を占有することになる。そこでIP電話システムによっては、必要な電話機からのみ、外部の電話網との通話を許可する仕組みを持つものがある。通常、IP電話システムでは、全てのIP電話機の内線番号とIPアドレスの変換テーブルをIP電話制御装置内に備えている。この変換テーブルに外部との通話可否情報を加えることで、外部との通話を制限することができる。
【0007】
【非特許文献1】
住友電工ハイテックス“Primanet”
URL:http://www.shs.co.jp/primanet/
【非特許文献2】
Cisco System“IPテレフォニー”
URL:http://www.cisco.com/japanese/warp/public/3/jp/product/product/iptel/index.html
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したIP電話システムでは、IP電話制御装置の変換テーブルで、登録されている全てのIP電話機の外部通話の可否情報を保持しなければならない。単純に外部通話の可否だけであれば、外部通話可否情報の管理やサイズは問題にならないが、より細かい制御を実施する場合は、その管理コストやサイズは、大きくなる。例えば、外線通話を禁止するものの、110や119などの特定の外線通話のみ許可する場合、全てのIP電話機の変換テーブルを変更しなければならない。
【0009】
さらに、当初からこのような機能を持たないシステムでは、システムの更改が必要となる。
【0010】
本発明の目的は、管理コストを抑えつつ、より細かい制御が可能で、また、外部通話制御機能を持たないシステムに対しても既存のシステムを変更することなく、機能を付加することができる、IP電話システムにおける発信制御方法と装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では、IP電話制御装置とゲートウェイ間の通信を監視することで、外部の電話網との発信制御を行う。従来、IP電話制御装置とゲートウェイは、直接通信を行っていたが、中間に発信制御を行う仕組み(発信制御装置)を設ける。本発明の構成図を図3に示す。この発信制御を行う発信制御装置4は、発信番号と着信番号に基づく発信可否テーブルを有する。IP電話制御装置2からの情報より発信番号と着信番号を抽出し、抽出した番号をもとに発信可否テーブルにより外部電話網6への発信の可否を判断する。発信許可の場合は、IP電話制御装置2から受け取った情報をゲートウェイ3へ転送する。発信不可の場合は、発信不可の状況に合わせた処理を行う。
【0012】
この発信可否テーブルは、各電話機毎に設定する必要は無い。例えば、「特定発信番号からの全ての外部発信を許可」「全電話機からの特定番号への外部発信を許可」「上記以外の外部発信を拒否」といった設定も、各項目ごとの設定で済むため3行でよい。従来の方法では、電話機ごとに、外線発信可否情報、外線許可番号情報が必要となる。これらの情報は、各電話機個別に設定するため、その管理コストは膨大になる。例えば、1000台のIP電話機を有するIP電話システムでは、1000台分の外線通話可否情報の登録、1000台分の特定外線発信許可番号の登録といった設定・管理が必要となる。特に特定の外線番号数が増加した場合、1000項目ずつ設定数が増加する。これに対して本発明では、1行分の設定が増加するのみである。
【0013】
このようにして、本発明によれば、管理コストを抑えつつ、発信制御を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態のIP電話システムの構成図である。IP電話制御装置2とゲートウェイ3の間に発信制御装置4が設けられている。
【0016】
本実施形態では、本来、外部発信制御機能を持たないシステムに本発明を適用した場合を想定している。このため、IP電話制御装置2に設定するゲートウェイ3のIPアドレスおよびゲートウェイ3に設定するIP電話制御装置2のIPアドレスは、発信制御装置4のIPアドレスとする。なお、発信不可の場合、ビジートーンを流すなどの処理を行っておらず、IP電話制御装置2からのパケットを破棄している。
【0017】
まず、全体の処理の流れを図1により説明する。
【0018】
▲1▼“1001”電話機1から外線番号をダイアルする。▲2▼外線番号をIP電話制御装置2に送信する。▲3▼IP電話制御装置2から発信制御装置4へ情報を送信する。▲4▼発信制御装置4からゲートウェイ3へ情報を送信する。▲5▼ゲートウェイ3から発信制御装置4へ状態を通知する。▲6▼発信制御装置4からIP電話制御装置2へゲートウェイ3の状態を通知する。▲7▼IP電話制御装置2からIP電話1へゲートウェイ3の状態とIPアドレスを通知する。▲8▼IP電話機1とゲートウェイ3とが通信を開始する。▲9▼外部網6と接続し、通話を開始する。
【0019】
このように、本実施形態では、IP電話制御装置2とゲートウェイ3間の全ての通信を発信制御装置4で監視している。
【0020】
次に、発信制御装置4の処理の流れについて図2により説明する。IP電話制御装置2からゲートウェイ3宛のパケットを全て受信する(ステップ101)。IP電話制御装置2から受信したパケットの中で、電話番号情報をもつものを抽出する(ステップ102)。電話番号情報を持たないパケットは、そのまま、ゲートウェイ3へ送信する(ステップ106)。受信したパケットから電話番号情報を抽出する(ステップ103)。発信可否テーブルと電話番号情報を比較し、発信可否を判定する(ステップ104、105)。発信不可の場合、このパケットを破棄する(ステップ107)。発信許可の場合は、このパケットをゲートウェイ3へ送信する(ステップ106)。
【0021】
また、本実施形態では、発信可否テーブルは、以下のように記述する。
<permit or deny> <Src No.> <Dist No.>
Permit:通信許可
deny :通信不可
Src No. :発信側番号,*,all
Dist No.:着信側番号,*,all
なお、“*”は、「全ての電話番号に対して」という意味である。また、“all”については、発信可否テーブルに記述されていない電話番号の発信可否を設定する。
【0022】
以下に発信可否テーブルの例を示す。
Permit 1001 *
Permit * 0110
Permit * 0119
deny * 0
Permit all all
この設定では、
・外線発信(0発信)を拒否
・特定番号(1001)からのみ外線発信を許可
・特定番号(0110,0119)へのみ外線発信を許可
としている。
【0023】
このような方法により、外線発信制御機能を持たないシステムにも、外線発信制御機能を付加できる。また、設定は、電話機個別ではなく、まとめて記述が可能となる。本実施形態の設定数は、全電話機の台数と無関係である。特に、パソコンのソフトウェアベースで動作している場合、本発明のソフトウェアをゲートウェイ3上で動作させることで、別途、発信制御装置4を準備することなく、機能を付加できる。
【0024】
また、予め、システムに組み込む場合、ゲートウェイ3やIP電話制御装置2に組み込むことで、本発明の設定方法を利用できる。
【0025】
なお、発信制御装置は専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、管理コストを抑えつつ、より細かい制御が可能であり、さらに、外部通話制御機能を持たないシステムに対しても既存のシステムを変更することなく、機能を付加することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のIP電話システムの構成図である。
【図2】発信制御装置4の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明のIP電話システムの構成図である。
【図4】従来のIP電話システムの構成図である。
【図5】従来のIP電話システムにおける内線通話の接続手順を示す図である。
【図6】従来のIP電話システムにおける外線通話の接続手順を示す図である。
【符号の説明】
1 IP電話
2 IP電話制御装置
3 ゲートウェイ
4 発信制御装置
5 LAN
6 外部網
101〜107 ステップ
Claims (5)
- インターネットプロトコルを利用する電話であるIP電話について、電話番号とIPアドレスを互いに変換する手段と、公衆網または異なる接続方式の電話網と接続する手段を有するIP電話システムにおいて、
前記変換手段からパケットを受信するステップと、
該パケットの中から電話番号情報を有するものを抽出するステップと、
受信したパケットから電話番号情報を抽出するステップと、
該電話番号情報を、受信者番号と着信者番号の通信可否を記述した、電話機ごとの設定情報とは独立した発信可否テーブルと比較し、発信可否を判定するステップと、
発信不可の場合、通信を遮断し、発信許可の場合、当該パケットを前記接続手段に送信するステップを有する、IP電話システムにおける発信制御方法。 - 前記発信可否テーブルとして、複数の電話機の設定をまとめて設定可能な発信可否テーブルを有する、請求項1に記載の発信制御方法。
- インターネットプロトコルを利用する電話であるIP電話について、電話番号とIPアドレスを互いに変換する手段と、公衆網または異なる接続方式の電話網と接続する手段を有するIP電話システムにおいて、
前記変換手段からパケットを受信する手段と、
該パケットの中から電話番号情報を有するものを抽出する手段と、
受信者番号と着信者番号の通信可否と記述した、電話機ごとの設定情報とは独立した発信可否テーブルと、
該電話番号情報を前記発信可否テーブルと比較し、発信可否を判定する手段と、
発信不可の場合、通信を遮断し、発信許可の場合、当該パケットを前記接続手段に送信する手段を有する発信制御装置。 - 請求項1または2に記載の発信制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項4に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161819A JP2004364090A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | Ip電話システムにおける発信制御方法、発信制御装置、プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003161819A JP2004364090A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | Ip電話システムにおける発信制御方法、発信制御装置、プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004364090A true JP2004364090A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34054137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003161819A Pending JP2004364090A (ja) | 2003-06-06 | 2003-06-06 | Ip電話システムにおける発信制御方法、発信制御装置、プログラム、該プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004364090A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007006137A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | Ip電話交換機及び接続先規制方法 |
WO2014208998A1 (ko) * | 2013-06-24 | 2014-12-31 | (주)어가람닷컴 | 인터넷전화를 활용한 컨텍트센터 구축에 필요한 전화정보의 추출시스템과 그 방법 |
-
2003
- 2003-06-06 JP JP2003161819A patent/JP2004364090A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007006137A (ja) * | 2005-06-23 | 2007-01-11 | Oki Electric Ind Co Ltd | Ip電話交換機及び接続先規制方法 |
JP4600177B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2010-12-15 | 沖電気工業株式会社 | Ip電話交換機及び接続先規制方法 |
WO2014208998A1 (ko) * | 2013-06-24 | 2014-12-31 | (주)어가람닷컴 | 인터넷전화를 활용한 컨텍트센터 구축에 필요한 전화정보의 추출시스템과 그 방법 |
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