JP2004364027A - 光アッドドロップ装置および方法 - Google Patents

光アッドドロップ装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波長多重伝送されている入力信号から任意の波長をアッドドロップし、光アッドドロップ装置の機能を容易に拡張できるようにすること。
【解決手段】波長可変フィルタ(111)は入力信号を通過信号と中間出力信号とに分離する。波長可変フィルタ(112)は中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する。インタリーバ(120)はドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。インタリーバ(220A)はアッドチャネルを合波しアッド信号とする。波長可変フィルタ(212)はアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。波長可変フィルタ(211)は通過信号と中間入力信号とを合波し出力信号とする。波長設定部(100)はオペレータの操作に従って各波長可変フィルタの波長を設定する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波長多重伝送システムにおいて使用される光アッドドロップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光アッドドロップ装置は、波長多重された信号光(入力信号)から特定の波長の信号光を取出すとともにそれと同一の波長の信号光を通過信号に付加して出力信号を出力する装置である。
【0003】
図17を参照して、従来の光アッドドロップ装置の一例について説明する。図17は特許文献1に示された光アッドドロップ装置の構成図である。
【0004】
図17において、波長グループ分離器310はN波の入力信号を所定数のグループに分離する。所定数に分離されたグループのうちの1グループは波長チャネル選択器330に入力されて個別のドロップチャネルに分離される。アッドチャネルは波長チャネル多重器340に入力され一つの波長グループとなる。波長グループ多重器320は波長グループ分離器310からのグループと波長チャネル多重器340からのグループとを多重して出力信号を得る。
【0005】
尚、本発明に関連する先行技術文献として、次のものが知られている。特許文献2には、音響光学効果を利用した波長選択フィルタを用いることにより、信号光波長の管理が容易で、任意の波長及び任意の多重数の信号光について分岐、挿入または透過が可能な光分岐・挿入装置が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、音響光学チューナブルフィルタ(AOTF)を使用した信頼性、及びコストパフォーマンスの良い光波長多重ネットワーク及びそのための装置が開示されている。
【0007】
図18に、特許文献2又は特許文献3に開示されている光アッドドロップ装置を示す。音響光学チューナブルフィルタ(AOTF)から成る可変波長選択フィルタ410には、波長多重光信号が入力信号として入力され、8波がアド・ドロップされる。この可変波長選択フィルタ410でドロップポートから出力されたドロップ信号は、光アンプ420によって増幅された後、8×1カプラ430に入力される。この8×1カプラ430で分岐された8本の光信号は、8個の波長選択フィルタ440に供給され、ここで所望の波長の光信号が取り出される。波長選択フィルタ440はAOTFで構成されている。一方、各波長の光信号は、8×1カプラ450で合波され、光アンプ460で増幅されて、可変波長選択フィルタ410に入力される。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6,452,703号明細書
【0009】
【特許文献2】
特開平11−218790号公報
【0010】
【特許文献3】
特開平11−289296号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示す従来の光アッドドロップ装置の構成では、あらかじめ用意されたチャネル数以上の拡張はできないという問題がある。何故なら、図17に示す従来の光アッドドロップ装置では、波長グループ分離器310に、波長グループ多重器320にスルー信号を送信するポートと、波長チャネル選択器330にドロップ信号を送信するポートしか設けられていないからである。また、波長チャネル選択器330においても、あらかじめ用意された最大チャネル数以上に拡張することは容易ではないからである。すなわち、波長チャネル選択器330に用意された最大チャネル数以上にチャネル数を増やしたい場合、チャネル数が多い波長チャネル選択器330と交換する必要がある。さらに、波長チャネル選択器330を交換する際に、一旦ドロップ信号の通信回線が切断されてしまうという問題がある。これを防ぐためにあらかじめ最大チャネル数が多い波長チャネル選択器330を用意しておいた場合には、初期投資がかかってしまうという問題がある。
【0012】
また、図18に示す従来の光アッドドロップ装置の構成でも、あらかじめ用意されたチャネル数以上の拡張はできないという問題がある。何故なら、分岐数が8×1カプラ430によって最大8チャネルに予め設定されているからである。
8×1カプラ430のチャネル数を増やしたい場合、チャネル数が多いN×1カプラ(Nは9以上の整数)に交換する必要がある。さらに、8×1カプラ430を交換する際に、一旦ドロップ信号の通信回線が切断されてしまうという問題がある。これを防ぐためにあらかじめ最大チャネル数が多いN×1カプラを用意しておいた場合には、初期投資がかかってしまうという問題がある。
【0013】
このように、図17及び図18に示す従来の光アッドドロップ装置に示す従来の光アッドドロップ装置の構成では、あらかじめ用意されたチャネル数以上の拡張はできない。
【0014】
さらに、図18に示す従来の光アッドドロップ装置の構成では、8×1カプラ430を使用して分岐するので、その前段に高価な光アンプ420が必要になるという問題もある。何故なら、8×1カプラ430では、1入力を8出力に分岐するので、各出力のパワーは入力のパワーの1/8になってしまい、その為、8×1カプラ430に光を入力する前に予め光アンプ420で増幅する必要があるからである。さらに、図18に示す従来の光アッドドロップ装置の構成では、可変波長フィルタ410や8個の波長選択フィルタ440が必要であり、これら高価なフィルタが9個も必要になるという問題もある。何故なら、8×1カプラ430を使用して分岐するので、その出力側に8個の波長選択フィルタ440が必ず必要になり、可変波長フィルタ410と合わせてフィルタが9個必要になるからである。このように、図18に示す従来技術では、ドロップするチャネル数の8よりも、多い9個のフィルタを必要としている。
【0015】
したがって、本発明は、あらかじめ用意されたチャネル数以上の拡張はできないという課題を解決することができる装置及び方法を提供することにある。また、本発明は、チャネル数を拡張する際に、それまで使用していた回線を切断してしまうという課題や、拡張を見越して最大チャネル数を大きくしておくために初期投資がかかってしまうという課題についても解決することができる装置及び方法を提供することにある。さらに、高価な光アンプが必要になる、高価なフィルタがドロップするチャネル数よりも多く必要になるという課題について解決することができる装置についても提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明では、波長多重伝送された入力信号から特定の波長の信号をドロップ信号として取り出し、アッド信号を通過信号に付加して出力信号を出力する光アッドドロップ装置において、入力信号が入力される入力ポートと、通過信号を出力するスルー出力ポートと、ドロップ信号を出力するドロップポートと、拡張出力信号を出力する拡張出力ポートとを持つ第1の分波手段であって、入力信号を通過信号と中間出力信号とに分離する分波用主波長フィルタ部と、中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する分波用副波長フィルタ部とから成る第1の分波手段と、ドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する第2の分波手段と、通過信号を入力するスルー入力ポートと、アッド信号を入力するアッドポートと、出力信号を出力する出力ポートとを持つ第1の合波手段であって、通過信号とアッド信号とを合波して、出力信号を出力する第1の合波手段と、アッドチャネルを合波してアッド信号を出力する第2の合波手段とを有する構成とする。そのため、第1の分波手段が、出力ポートとして、スルー出力ポートとドロップポートのみばかりでなく、拡張出力ポートをも持っているので、光アッドドロップ機能を容易に拡張することができ、あらかじめ用意されたチャネル数以上に拡張することができる。また、チャネル数を拡張する際にも、それまでに使用されていた回線を切断させることなく、拡張することができる。
【0017】
また、本発明では、第2の分波手段として、インタリーバや、多段接続されたインタリーバ、複数のフィルタと複数のインタリーバとの組み合わせ、或いはカラーレスAWGを使用する構成としてもよい。これにより、図18に示す従来の光アッドドロップ装置において必要であった高価な光アンプを不要とすることも可能となる。
【0018】
また、本発明では、分波用主波長フィルタ部が入力信号を通過信号と中間出力信号とに分離する第1の分波用波長フィルタから成り、分波用副波長フィルタ部が中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する第2の分波用波長フィルタから成り、第2の分波手段がインタリーバから成る構成としてもよい。この場合、上記拡張出力ポートに、3個の波長フィルタと3個のインタリーバとを縦続に接続すれば、8チャネルに分岐できる。すなわち、合計5個のフィルタを使用して8チャネルのドロップチャネルに分岐できる。これにより、図18に示す従来の光アッドドロップ装置においては高価なフィルタが9個も必要であったのを、5個に削減することも可能となる。このように、高価なフィルタの数を、ドロップしたいチャネルの数よりも大幅に削減することも可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る光アッドドロップ装置について説明する。図示の光アッドドロップ装置は、波長多重伝送された入力信号から特定の波長の信号をドロップ信号として取り出し、アッド信号を通過信号に付加して出力信号を出力する装置である。光アッドドロップ装置は、第1の分波手段110と、第2の分波手段120と、第1の合波手段210と、第2の合波手段220とから構成されている。
【0021】
第1の分波手段110は、入力信号が入力される入力ポート110aと、通過信号を出力するスルー出力ポート110bと、ドロップ信号を出力するドロップポート110cと、拡張出力信号を出力する拡張出力ポート110dとを持つ。
第1の分波手段110は、入力信号を通過信号と中間出力信号とに分離する分波用主波長フィルタ部111と、中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する分波用副波長フィルタ部112とから成る。分波用主波長フィルタ部111は、例えば、第1の波長可変フィルタから構成され、分波用副波長フィルタ112は第2の波長可変フィルタから構成される。尚、波長可変フィルタの代わりに、波長フィルタを用いても良い。
【0022】
第2の分波手段120は、ドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0023】
第1の合波手段210は、通過信号を入力するスルー入力ポート210aと、アッド信号を入力するアッドポート210bと、出力信号を出力する出力ポート210cとを持つ。第1の合波手段210は、通過信号とアッド信号とを合波して、出力信号を出力する。
【0024】
第2の合波手段220は、アッドチャネルを合波してアッド信号を出力する。
【0025】
このように、第1の分波手段110が拡張出力ポート110dを持つので、図示の光アッドドロップ装置は拡張性を備えている。また、分波用主波長フィルタ部111および分波用副波長フィルタ部112として波長可変フィルタを使用することにより、図示の光アッドドロップ装置は柔軟性を備える。
【0026】
図2に図1に示した光アッドドロップ装置の応用例を示す。図示の光アッドドロップ装置では、第2の分波手段120として第1のインタリーバを使用し、第1の合波手段210として第1のカプラを使用し、第2の合波手段220として第2のカプラを使用している。
【0027】
また、第1の分波手段110の拡張出力ポート110dには、第3乃至第5の波長可変フィルタ113,114,115および第2乃至第4のインタリーバ122,123,124が縦続に接続されている。
【0028】
図2において、入力信号として第1乃至第10チャネルの信号が多重化された信号が入力されたとする。第1の波長可変フィルタ111は、第5、第6チャネルの信号を通過信号として出力し、残りのチャネルの信号を中間出力信号として出力する。第2の波長可変フィルタ112は、中間出力信号を第1、第2のチャネルの信号からなるドロップ信号と、第3、第4、第7、第8、第9、第10チャネルの信号からなる拡張出力信号とに分離する。第1のインタリーバ120は、第1、第2のチャネルからなるドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0029】
第3の波長可変フィルタ113は、第3、第4、第7、第8、第9、第10チャネルの拡張出力信号を、第3、第4チャネルのドロップ信号と、第7、第8、第9、第10チャネルの拡張出力信号とに分離する。第2のインタリーバ122は、第3、第4チャネルのドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0030】
第4の波長可変フィルタ114は、第7、第8、第9、第10チャネルの拡張出力信号を、第7、第8チャネルのドロップ信号と、第9、第10チャネルの拡張出力信号とに分離する。第3のインタリーバ123は、第7、第8チャネルのドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0031】
第5の波長可変フィルタ115は、第9、第10チャネルの拡張出力信号を、第9、第10チャネルのドロップ信号と、チャネル無しの拡張出力信号とに分離する。第4のインタリーバ124は、第9、第10チャネルのドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0032】
第2のカプラ220は、第1、第2、第3、第4、第7、第8、第9、第10チャネルから成るアッドチャネルを合波してアッド信号を出力する。第1のカプラ210は、第5、第6チャネルから成る通過信号とこのアッド信号とを合波して、出力信号を出力する。尚、図2に図示する第2のカプラ220の他の変形として、スターカプラを使用したものに置き換えても良い。
【0033】
この例に示すように、第1の分波手段110の拡張出力ポート110dに、波長可変フィルタ113〜115およびインタリーバ122〜124を縦続に接続することにより、容易に拡張が可能で、柔軟に対処できることが分かる。さらに波長可変フィルタ115の拡張出力ポートに別の波長の波長可変フィルタとインタリーバの組を接続していくことで、ドロップするチャネル数を増していくこともできる。
【0034】
図3を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光アッドドロップ装置は、第1の合波手段が拡張入力信号を入力するための拡張入力ポート210dを更に持っている点を除いて、図1に図示した光アッドドロップ装置と同様の構成を有し、動作をする。したがって、第1の合波手段に210Aの参照符号を付してある。
【0035】
第1の合波手段210Aは、合波用主波長フィルタ部211と合波用副波長フィルタ部212とから構成されている。合波用副波長フィルタ部212は、アッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。合波用主波長フィルタ部211は、通過信号と中間入力信号とを合波して、出力信号を出力する。合波用主波長フィルタ部211は、例えば、第3の波長可変フィルタから構成され、合波用副波長フィルタ212は第4の波長可変フィルタから構成される。
尚、波長可変フィルタの代わりに、波長フィルタを用いても良い。
【0036】
このように、第1の分波手段110が拡張出力ポート110dを、第1の合波手段210Aが拡張入力ポート210dを持つので、図示の光アッドドロップ装置は拡張性を備えている。また、分波用主波長フィルタ部111、分波用副波長フィルタ部112、合波用主波長フィルタ部211、および合波用副波長フィルタ部212として波長可変フィルタを使用することにより、図示の光アッドドロップ装置は柔軟性を備える。
【0037】
図4に図3に示した光アッドドロップ装置の第1の具体例を示す。図示の光アッドドロップ装置は、第1の分波手段120として第1のインタリーバを備え、第2の合波手段220Aとして第2のインタリーバを備えている。波長設定部100は、第1乃至第4の波長可変フィルタ111、112、211、212に波長を設定するためのものである。
【0038】
図4において、第1の波長可変フィルタ111は入力信号を波長設定部100の設定に従って通過信号と中間出力信号とに分離する。第2の波長可変フィルタ112は中間出力信号を波長設定部100の設定に従ってドロップ信号と拡張出力信号とに分離する。第1のインタリーバ120はドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0039】
第2のインタリーバ220Aはアッドチャネルを合波しアッド信号とする。第4の波長可変フィルタ212は波長設定部100の設定に従ってアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。第3の波長可変フィルタ211は波長設定部100の設定に従って通過信号と中間入力信号とを合波し出力信号とする。
【0040】
波長設定部100はオペレータの操作に従って各波長可変フィルタの波長を設定する。
【0041】
第2の波長可変フィルタ112から出力される拡張出力信号には上記の通過信号にならず、かつ、ドロップ信号にもならないチャネルが現れる。このため、この部分に更なる波長可変フィルタとインタリーバの組を接続することにより、光アッドドロップ装置の機能を拡張することができる。アッド側を拡張する場合にも、第4の波長可変フィルタ212に入力する拡張入力信号を使用することができる。
【0042】
図5と図6を参照して、図4に示す波長可変フィルタの動作について説明する。
【0043】
図5において、入力信号は異なる波長(第1乃至第10チャネル)を持つ10チャネルの信号が多重化されていることを示している。波長可変フィルタは、制御信号の指示に従い、指定された第6、第7、第8チャネルを出力1に出力し、残りのチャネルを出力2に出力する。一般に単一の波長可変フィルタでは、連続した複数の波長チャネルを選択することが可能であるが、連続しない任意の波長チャネルを選択することは不可能である。このため、一方の出力には連続した複数のチャネルが現れ、他方の出力には残りのチャネルが現れるという動作になる。
【0044】
同一の波長可変フィルタに対して、第4,第5,第6,第7チャネルを抜き出すように設定すると、図6に示すように出力1には指定された第4,第5,第6,第7チャネルが現れ、他方の出力には残りのチャネルが現れるという動作になる。
【0045】
尚、図5および図6では、波長可変フィルタが1入力2出力の動作をする場合の例について述べているが、波長可変フィルタは双方向に動作が可能であるので、図5および図6における入力と出力とを逆転させた、2入力1出力の動作をも行える。すなわち、波長可変フィルタは、波長分離器(光分波器)としても、また波長多重器(光合波器)としても動作が可能である。
【0046】
図7を参照すると、図4に示すインタリーバの動作が示されている。図7において、入力信号は異なる波長(第1乃至第10チャネル)を持つ10チャネルの信号が多重化されていることを示している。インタリーバは、入力された信号の偶数チャネルと奇数チャネルを識別し、偶数チャネルを出力1に出力し、奇数チャネルを出力2に出力する。
【0047】
尚、図7では、インタリーバが1入力2出力の動作をする場合の例について述べているが、インタリーバも波長可変フィルタと同様に双方向に動作が可能であり、図7における入力と出力とを逆転させた、2入力1出力の動作をも行える。
すなわち、インタリーバは、波長分離器(光分波器)としても、また波長多重器(光合波器)としても動作が可能である。
【0048】
以上詳細に本発明の第2の実施の形態の構成について述べたが、波長設定部100はオペレータあるいは管理システムからの指定された波長を各波長可変フィルタに伝達する動作を行うのみであり、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。また、波長可変フィルタ、インタリーバの内部構成は、種々の方法が知られているが、本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は省略する。波長可変フィルタとしては、AOフィルタ、誘電体多層膜フィルタ、可変波長FBGなどを使用することができる。
【0049】
なお、上記第2の実施の形態では、インタリーバとして2ポートの例を示したが、2ポート以上の出力を持つインタリーバを使用することもできる。例えば、4ポートのインタリーバを使用する場合には、第2の波長可変フィルタ112では、最大で連続する4波をドロップ信号として選択することができる。
【0050】
次に図8と図9を参照して、図4の光アッドドロップ装置の動作について説明する。なお、図8と図9ではアッドドロップ動作に直接には関与しない波長設定部100を省略している。
【0051】
図8においては、第1および第3の波長可変フィルタ111および211の通過信号として第6,第7,第8チャネルの3チャネルが設定されており、第2および第4の波長可変フィルタ112および212のアッドドロップ信号として第4,第5チャネルの2チャネルが設定されている例を示している。入力信号として、第1から第10チャネルまでの10チャネルを仮定する。
【0052】
第1の波長可変フィルタ111では、通過信号として第6,第7,第8チャネルの3チャネルが出力される。
【0053】
第1の波長可変フィルタ111から出力される中間出力信号には、残りの第1,第2,第3,第4,第5,第9,第10チャネルの7チャネルが現れる。この7チャネルはさらに第2の波長可変フィルタ112に入力され、設定された第4,第5チャネルがドロップ信号となる。
【0054】
ドロップ信号は、第1のインタリーバ120により、個別のチャネルに分離され、第4チャネルと第5チャネルとがドロップされる。
【0055】
拡張出力信号には、通過信号とドロップ信号のどちらにも現れない、第1,第2,第3,第9,第10チャネルの信号が出力される。
【0056】
第2のインタリーバ220Aでは第4、第5チャネルのアッドチャネルを合波しアッド信号とする。第4の波長可変フィルタ212は第2のインタリーバ220Aからの第4、第5チャネルのアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。本例では、拡張入力信号はないので、第4の波長可変フィルタ212から出力される中間入力信号には、第4、第5チャネルの2チャネルが現れる。
【0057】
第3の波長可変フィルタ211は第1の波長可変フィルタ111からの第6、第7、第8チャネルの3チャネルの通過信号と第4の波長可変フィルタ212からの第4、第5チャネルの2チャネルの中間入力信号とを合波し、出力信号として第4、第5、第6、第7、第8チャネルの信号が出力される。
【0058】
ここで、図9に示すように、第1および第3の波長可変フィルタ111および211の通過信号として第4,第5,第6,第7チャネルの4チャネルを設定し、第2および第4の波長可変フィルタ112および212のアッドドロップ信号として第8,第9チャネルの2チャネルを設定する。入力信号は、図8と同じく、第1から第10チャネルまでの10チャネルを仮定する。
【0059】
第1の波長可変フィルタ111では、通過信号として第4,第5,第6,第7チャネルの4チャネルが出力される。
【0060】
中間出力信号には、残りの第1,第2,第3,第8,第9,第10チャネルの6チャネルが現れる。この6チャネルはさらに第2の波長可変フィルタ112に入力され、設定された第8,第9チャネルがドロップ信号となる。
【0061】
ドロップ信号は、第1のインタリーバ120により、個別のチャネルに分離され、第8チャネルと第9チャネルがドロップされる。
【0062】
拡張出力信号には、通過信号とドロップ信号のどちらにも現れない、第1,第2,第3,第10チャネルの信号が出力される。
【0063】
第2のインタリーバ220Aでは第8、第9チャネルのアッドチャネルを合波しアッド信号とする。第4の波長可変フィルタ212は第2のインタリーバ220Aからの第8、第9チャネルのアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。本例では、拡張入力信号はないので、第4の波長可変フィルタ212から出力される中間入力信号には、第8、第9チャネルの2チャネルが現れる。
【0064】
第3の波長可変フィルタ211は第1の波長可変フィルタ111からの第4、第5、第6、第7チャネルの4チャネルの通過信号と第4の波長可変フィルタ212からの第8、第9チャネルの2チャネルの中間入力信号とを合波し、出力信号として第4、第5、第6、第7、第8、第9チャネルの信号が出力される。
【0065】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態においては、以下に記載するような効果を奏する。第1の波長可変フィルタ111と第3の波長可変フィルタ211にて通過信号を選択し、第2の波長可変フィルタ112と第4の波長可変フィルタ212にてアッドドロップ波長を選択するため、波長多重伝送されている入力信号から、アッドドロップする波長を任意に選択できる。また、波長可変フィルタは拡張出力信号を出力したり拡張入力信号を入力するため、光アッドドロップ装置の機能を容易に拡張できる。
【0066】
図10に図3に示した光アッドドロップ装置の第2の具体例を示す。図示の光アッドドロップ装置は、第2の分波手段120Aとして多段接続されたインタリーバから構成されたものを使用し、第2の合波手段220Bとしても多段接続されたインタリーバから構成されたものを使用し、第1の合波手段210Bでは、合波用主波長フィルタ部として第1のカプラ211Aを、合波用副波長フィルタ部として第2のカプラ212Aを使用している。
【0067】
第2の分波手段120Aは、第1乃至第7の分波用インタリーバ121〜127から構成されている。同様に、第2の合波手段220Bは、第1乃至第7の合波用インタリーバ221〜227から構成されている。
【0068】
図示の例では、ドロップ信号として連続した8チャネルの信号が第2の分波手段120Aに入力信号として供給される。第2の分波手段120Aは、この連続した8チャネルのドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0069】
同様に、連続した8チャネルの信号がアッドチャネルとして第2の合波手段220Bに入力信号として供給される。第2の合波手段220Bは、この連続する8チャネルからなるアッドチャネルを合波してアッド信号を出力する。
【0070】
一方、第1の合波手段210Bでは、第2のカプラ212Aがアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力し、第1のカプラ211Aが通過信号と中間入力信号とを合波して、出力信号を出力する。
【0071】
次に、図11および図12を参照して、図10に図示した第2の分波手段120Aの動作について説明する。
【0072】
図12の第1行目に示されるように、ドロップ信号として50GHzの周波数間隔で連続する第1〜第8チャネルの信号が第2の分波手段120Aに入力されたと仮定する。
【0073】
尚、第1の分波用インタリーバ121としては100GHz間隔であるインタリーバを使用し、第2および第3の分波用インタリーバ122,123としては200GHz間隔であるインタリーバを使用し、第4乃至第7のインタリーバ124〜127としては400GHz間隔であるインタリーバを使用している。
【0074】
この場合、第1の分波用インタリーバ121は、100GHzの周波数間隔の第1、第3、第5、第7チャネルを“0”出力端子に出力し(図12の第2行目参照)、100GHzの周波数間隔の第2、第4、第6、第8チャネルを“1”出力端子に出力する(図12の第3行目参照)。
【0075】
第1、第3、第5、第7チャネルの信号は第2の分波用インタリーバ122に供給され、第2、第4、第6、第8チャネルの信号は第3の分波用インタリーバ123に供給される。第2の分波用インタリーバ122は、200GHzの周波数間隔の第1、第5チャネルを“00”出力端子に出力し(図12の第4行目参照)、200GHzの周波数間隔の第3、第7チャネルを“01”出力端子に出力する(図12の第5行目参照)。第3の分波用インタリーバ123は、200GHzの周波数間隔の第2、第6チャネルを“10”出力端子に出力し(図12の第6行目参照)、200GHzの周波数間隔の第4、第8チャネルを“11”出力端子に出力する(図12の第7行目参照)。
【0076】
第1、第5チャネルの信号は第4の分波用インタリーバ124に供給され、第3、第7チャネルの信号は第5の分波用インタリーバ125に供給され、第2、第6チャネルの信号は第6の分波用インタリーバ126に供給され、第4、第8チャネルの信号は第7の分波用インタリーバ127に供給される。
【0077】
第4の分波用インタリーバ124は、第1チャネルを“000”出力端子に出力し(図12の第8行目参照)、第5チャネルを“001”出力端子に出力する(図12の第9行目参照)。第5の分波用インタリーバ125は、第3チャネルを“010”出力端子に出力し(図12の第10行目参照)、第7チャネルを“011”出力端子に出力する(図12の第11行目参照)。第6の分波用インタリーバ126は、第2チャネルを“100”出力端子に出力し(図12の第12行目参照)、第6チャネルを“101”出力端子に出力する(図12の第13行目参照)。第7の分波用インタリーバ127は、第4チャネルを“110”出力端子に出力し(図12の第14行目参照)、第8チャネルを“111”出力端子に出力する(図12の第15行目参照)。
【0078】
第2の合波手段220Bは、上述した第2の分波手段120Aの動作と逆の動作をする。
【0079】
図13に、第2の分波手段の他の具体例を示す。図示の第2の分波手段120Bは、複数の波長可変フィルタ113A、114A、115A、116Aと、複数のインタリーバ121A、122A、123A、124Aとの組み合わせから構成されている。
【0080】
図14に、第2の分波手段の更に他の具体例を示す。図示の第2の分波手段120Cは、カラーレスAWG121Bで構成されている。
【0081】
図15に図4に図示した光アッドドロップ装置の応用例を示す。図示の光アッドドロップ装置では、第2の波長可変フィルタ112の拡張出力ポート110dに、第5の波長可変フィルタ113と第3のインタリーバ122が縦続に接続され、第4の波長可変フィルタ212の拡張入力ポート210dに、第6の波長可変フィルタ213と第4のインタリーバ222が縦続に接続されている。
【0082】
第1および第3の波長可変フィルタ111および211の通過信号として第6,第7,第8チャネルの3チャネルが設定されており、第2および第4の波長可変フィルタ112および212のアッドドロップ信号として第4,第5チャネルの2チャネルが設定されている例を示している。また、第5および第6の波長可変フィルタ113および213のアッドドロップ信号として第1、第2チャネルの2チャネルが設定されている。入力信号として、第1から第10チャネルまでの10チャネルを仮定する。
【0083】
第1の波長可変フィルタ111では、通過信号として第6,第7,第8チャネルの3チャネルが出力される。
【0084】
第1の波長可変フィルタ111から出力される中間出力信号には、残りの第1,第2,第3,第4,第5,第9,第10チャネルの7チャネルが現れる。この7チャネルはさらに第2の波長可変フィルタ112に入力され、設定された第4,第5チャネルがドロップ信号となる。ドロップ信号は、第1のインタリーバ120により、個別のチャネルに分離され、第4チャネルと第5チャネルとがドロップされる。
【0085】
拡張出力信号には、通過信号とドロップ信号のどちらにも現れない、第1,第2,第3,第9,第10チャネルの信号が出力される。この5チャネルは第5の波長可変フィルタ113に入力され、設定された第1、第2チャネルがドロップ信号となる。このドロップ信号は、第3のインタリーバ122により、個別のチャネルに分離され、第1チャネルと第2チャネルとがドロップされる。
【0086】
第4のインタリーバ222では第1、第2チャネルのアッドチャネルを合波し付加アッド信号とする。第6の波長可変フィルタ213は第4のインタリーバ222からの第1、第2チャネルの付加アッド信号と付加拡張入力信号とを合波して、拡張入力信号を出力する。本例では、付加拡張入力信号はないので、第6の波長可変フィルタ213から出力される拡張入力信号には、第1、第2チャネルの2チャネルが現れる。
【0087】
第2のインタリーバ220Aでは第4、第5チャネルのアッドチャネルを合波しアッド信号とする。第4の波長可変フィルタ212は第2のインタリーバ220Aからの第4、第5チャネルのアッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する。本例では、拡張入力信号は第1、第2チャネルの2チャネルからなるので、第4の波長可変フィルタ212から出力される中間入力信号には、第1、第2、第4、第5チャネルの4チャネルが現れる。
【0088】
第3の波長可変フィルタ211は第1の波長可変フィルタ111からの第6、第7、第8チャネルの3チャネルの通過信号と第4の波長可変フィルタ212からの第1、第2、第4、第5チャネルの4チャネルの中間入力信号とを合波し、出力信号として第1、第2、第4、第5、第6、第7、第8チャネルの信号が出力される。
【0089】
図16を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る光アッドドロップ装置について説明する。図示の光アッドドロップ装置は、第1の分波手段および第1の合波手段の構成が下記の如く変更され、波長設定部が変更されている点を除いて、図4に図示したものと同様の構成を有する。したがって、第1の分波手段、第1の合波手段、および波長設定部に、それぞれ、110A、210C、200の参照符号を付してある。図4に示すものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付してある。
【0090】
図示の光アッドドロップ装置は、複数の波長帯を通過信号とできるように工夫した例を示す。
【0091】
第1の分波手段110Aは、第1および第2の通過信号を出力するための第1および第2のスルー出力ポート110b1、110b2を持つ。分波用主波長フィルタ部は、入力信号を第1の通過信号と第1の中間出力信号とに分離する第1の波長可変フィルタ111−1と、第1の中間出力信号を第2の通過信号と第2の中間出力信号とに分離する第2の波長可変フィルタ111−2とから成る。そして、分波用副波長フィルタ部は、第2の中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する第3の波長可変フィルタ112から成る。
【0092】
第1の合波手段210Cは、第1および第2の通過信号を入力するための第1および第2のスルー入力ポート210a1、210a2を持つ。合波用主波長フィルタ部は、第4および第5の波長可変フィルタ211−1、211−2から構成され、合波用副波長フィルタ部は第6の波長可変フィルタ212から構成されている。第6の波長可変フィルタ212は、アッド信号と拡張入力信号とを合波して、第2の中間入力信号を出力する。第5の波長可変フィルタ211−2は、第2の通過信号と第2の中間入力信号とを合波して、第1の中間入力信号を出力する。第4の波長可変フィルタ211−1は、第1の通過信号と第1の中間入力信号とを合波して、出力信号を出力する。
【0093】
第1の波長可変フィルタ111−1は入力信号を波長設定部200の設定に従って第1の通過信号と第1の中間出力信号とに分離する。第2の波長可変フィルタ111−2は第1の波長可変フィルタ111−1からの第1の中間出力信号を波長設定部200の設定に従って第2の通過信号と第2の中間出力信号とに分離する。第3の波長可変フィルタ112は第2の波長可変フィルタ111−2からの第2の中間出力信号をドロップ信号と拡張出力信号とに分離する。第1のインタリーバ120は第3の波長可変フィルタ112からのドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する。
【0094】
第2のインタリーバ220Aはアッドチャネルを合波しアッド信号とする。第6の波長可変フィルタ212は波長設定部200の設定に従って第2のインタリーバ220Aからのアッド信号と拡張入力信号とを合波して、第2の中間入力信号を出力する。第5の波長可変フィルタ211−2は波長設定部200の設定に従って第2の波長可変フィルタ111−2からの第2の通過信号と第6の波長可変フィルタ212からの第2の中間入力信号とを合波して、第1の中間入力信号を出力する。第4の波長可変フィルタ211−1は波長設定部200の設定に従って第1の波長可変フィルタ111−1からの第1の通過信号と第5の波長可変フィルタ211−2からの第1の中間入力信号とを合波し出力信号とする。
【0095】
波長設定部200はオペレータの操作に従って各波長可変フィルタの波長を設定する。
【0096】
第3の波長可変フィルタ112の拡張出力信号には上記の第1および第2の通過信号にならず、かつ、ドロップ信号にもならないチャネルが現れる。このため、この部分に更なる波長可変フィルタとインタリーバの組を接続することにより、光アッドドロップ装置の機能を拡張することができる。アッド側を拡張する場合にも、第6の波長可変フィルタ212の拡張入力信号を使用することができる。
【0097】
本第3の実施の形態における、アッドドロップチャネルの選択は、図8と図9を使用して説明した図4に示す第2の実施の形態と同様に行うことができる。
【0098】
また、本第3の実施の形態では、通過信号を生成する波長可変フィルタが2組あり、通過信号を伝達する経路が2本あるため、2つの波長帯を通過信号とできるという効果が得られる。
【0099】
例として、入力信号として第1〜第10チャネルを入力したとする。この場合、第1の通過信号として第3、第4チャネル、第2の通過信号として第7、第8チャネル(すなわち、第1の通過信号と連続していないチャネル)、ドロップ信号として第1、第2チャネル、拡張出力信号として第5、第6、第9、第10チャネルとすることができる。このように、通過信号として連続していないチャネルが選択できる。
【0100】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能なのはいうまでもない。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、拡張出力信号を出力するポートや、拡張入力信号を入力するポートが、光アッドドロップ装置にあらかじめ設けられているために、光アッドドロップ機能を容易に拡張することができる。この拡張性により、スルーポートに影響なく拡張でき、また初期投資を少なくできる。また、一組の波長可変フィルタにて通過信号を選択し、別の一組の波長可変フィルタにてアッドドロップ波長を選択するため、波長多重伝送されている入力信号から、アッドドロップする波長を任意に選択することができる。この波長変更の柔軟性により、システム変更に柔軟に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光アッドドロップ装置を示すブロック図である。
【図2】図1に示した光アッドドロップ装置の応用例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による光アッドドロップ装置を示すブロック図である。
【図4】図3に示す光アッドドロップの第1の具体例を示すブロック図である。
【図5】図4に示す光アッドドロップ装置に使用される波長可変フィルタの動作を説明するための図である。
【図6】図4に示す光アッドドロップ装置に使用される波長可変フィルタの動作を説明するための図である。
【図7】図4に示す光アッドドロップ装置に使用されるインタリーバの動作を説明するための図である。
【図8】図4に示す光アッドドロップ装置の動作の一例を説明するためのブロック図である。
【図9】図4に示す光アッドドロップ装置の動作の他の例を説明するためのブロック図である。
【図10】図3に示す光アッドドロップ装置の第2の具体例を示すブロック図である。
【図11】図10に示す光アッドドロップ装置に使用される第2の分波手段の動作を説明するためのブロック図である。
【図12】図10に示す光アッドドロップ装置に使用される第2の分波手段の動作を説明するための図である。
【図13】図1に示す光アッドドロップ装置に使用される第2の分波手段の他の具体例を示すブロック図である。
【図14】図1に示す光アッドドロップ装置に使用される第2の分波手段の更に他の具体例を示すブロック図である。
【図15】図4に示す光アッドドロップ装置の応用例の動作を説明するためのブロック図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態による光アッドドロップ装置を示すブロック図である。
【図17】第1の従来の光アッドドロップ装置を示すブロック図である。
【図18】第2の従来の光アッドドロップ装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 波長設定部
110、110A 第1の分波手段
111 分波用主波長フィルタ部(波長可変フィルタ)
111−1,111−2 波長可変フィルタ
112 分波用副波長フィルタ部(波長可変フィルタ)
113〜115 波長可変フィルタ
113A〜116A 波長可変フィルタ
120 第2の分波手段(インタリーバ)
120A 第2の分波手段
120B 第2の分波手段
120C 第2の分波手段
121〜127 インタリーバ
121A〜124A インタリーバ
121B カラーレスAWG
210,210A 第1の合波手段
211 合波用主波長フィルタ(波長可変フィルタ)
211−1,211−2 波長可変フィルタ
211A カプラ
212 合波用副波長フィルタ(波長可変フィルタ)
212A カプラ
220 第2の合波手段(カプラ)
220A インタリーバ
220B 第2の合波手段
221〜227 インタリーバ

Claims (21)

  1. 波長多重伝送された入力信号から特定の波長の信号をドロップ信号として取り出し、アッド信号を通過信号に付加して出力信号を出力する光アッドドロップ装置において、
    前記入力信号が入力される入力ポートと、前記通過信号を出力するスルー出力ポートと、前記ドロップ信号を出力するドロップポートと、拡張出力信号を出力する拡張出力ポートとを持つ第1の分波手段であって、前記入力信号を前記通過信号と中間出力信号とに分離する分波用主波長フィルタ部と、前記中間出力信号を前記ドロップ信号と前記拡張出力信号とに分離する分波用副波長フィルタ部とから成る前記第1の分波手段と、
    前記ドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離する第2の分波手段と、
    前記通過信号を入力するスルー入力ポートと、前記アッド信号を入力するアッドポートと、前記出力信号を出力する出力ポートとを持つ第1の合波手段であって、前記通過信号と前記アッド信号とを合波して、前記出力信号を出力する前記第1の合波手段と、
    アッドチャネルを合波して前記アッド信号を出力する第2の合波手段とを有する光アッドドロップ装置。
  2. 前記分波用主波長フィルタ部が、前記入力信号を前記通過信号と前記中間出力信号とに分離する第1の分波用波長フィルタから成り、
    前記分波用副波長フィルタ部が、前記中間出力信号を前記ドロップ信号と前記拡張出力信号とに分離する第2の分波用波長フィルタから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  3. 前記第1および前記第2の分波用波長フィルタの各々が波長可変フィルタで構成されている請求項2に記載の光アッドドロップ装置。
  4. 前記第1の分波手段は、前記スルー出力ポートとして、前記通過信号をそれぞれ第1および第2の通過信号として出力するための、第1および第2のスルー出力ポートを持ち、
    前記分波用主波長フィルタ部が、前記入力信号を前記第1の通過信号と第1の中間出力信号とに分離する第1の分波用波長フィルタと、前記第1の中間出力信号を前記第2の通過信号と第2の中間出力信号とに分離する第2の分波用波長フィルタとから成り、
    前記分波用副波長フィルタ部が、前記第2の中間出力信号を前記ドロップ信号と前記拡張出力信号とに分離する第3の分波用波長フィルタから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  5. 前記第1乃至前記第3の分波用波長フィルタの各々が波長可変フィルタで構成されている請求項4に記載の光アッドドロップ装置。
  6. 前記第2の分波手段がインタリーバから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  7. 前記第2の分波手段が多段接続されたインタリーバから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  8. 前記第2の分波手段が複数の波長フィルタと複数のインタリーバとの組み合わせから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  9. 前記第2の分波手段がカラーレスAWGから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  10. 前記第1の合波手段は、拡張入力信号を入力するための拡張入力ポートを更に持ち、
    前記第1の合波手段は、前記アッド信号と前記拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力する合波用副波長フィルタ部と、前記通過信号と前記中間入力信号とを合波して、前記出力信号を出力する合波用主波長フィルタ部とから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  11. 前記合波用主波長フィルタ部が、前記通過信号と前記中間入力信号とを合波して前記出力信号を出力する第1の合波用波長フィルタから成り、
    前記合波用副波長フィルタ部が、前記アッド信号と前記拡張入力信号とを合波して、前記中間入力信号を出力する第2の合波用波長フィルタから成る請求項10に記載の光アッドドロップ装置。
  12. 前記第1および前記第2の合波用波長フィルタの各々が波長可変フィルタで構成されている請求項11に記載の光アッドドロップ装置。
  13. 前記第1の合波手段は、前記スルー入力ポートとして、第1および第2の通過信号を入力するための第1および第2のスルー入力ポート
    持ち、
    前記合波用主波長フィルタ部が、前記第1の通過信号と第1の中間入力信号とを合波して前記出力信号を出力する第1の合波用波長フィルタと、前記第2の通過信号と第2の中間入力信号とを合波して前記第1の中間入力信号を出力する第2の合波用波長フィルタとからなり、
    前記合波用副波長フィルタ部が、前記アッド信号と前記拡張入力信号とを合波して、前記第2の中間入力信号を出力する第3の合波用波長フィルタから成る請求項10に記載の光アッドドロップ装置。
  14. 前記第1乃至前記第3の合波用波長フィルタの各々が波長可変フィルタで構成されている請求項13に記載の光アッドドロップ装置。
  15. 前記第1の合波手段がカプラから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  16. 前記第2の合波手段がカプラから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  17. 前記第2の合波手段がインタリーバから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  18. 前記第2の合波手段が多段接続されたインタリーバから成る請求項1に記載の光アッドドロップ装置。
  19. 前記合波用主波長フィルタ部が、前記通過信号と前記中間入力信号とを合波して前記出力信号を出力する第1のカプラから成り、
    前記合波用副波長フィルタ部が、前記アッド信号と前記拡張入力信号とを合波して、前記中間入力信号を出力する第2のカプラから成る請求項10に記載の光アッドドロップ装置。
  20. 波長多重伝送された入力信号から特定の波長の信号をドロップ信号として取り出し、アッド信号を通過信号に付加して出力信号を出力する光アッドドロップ方法において、
    前記入力信号を前記通過信号と中間出力信号とに分離するステップと、
    前記中間出力信号を前記ドロップ信号と拡張出力信号とに分離するステップと、
    前記ドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離するステップと、
    アッドチャネルを合波して前記アッド信号を出力するステップと、
    前記通過信号と前記アッド信号とを合波して、前記出力信号を出力するステップと、を含む光アッドドロップ方法。
  21. 波長多重伝送された入力信号から特定の波長の信号をドロップ信号として取り出し、アッド信号を通過信号に付加して出力信号を出力する光アッドドロップ方法において、
    前記入力信号を前記通過信号と中間出力信号とに分離するステップと、
    前記中間出力信号を前記ドロップ信号と拡張出力信号とに分離するステップと、
    前記ドロップ信号を個別のドロップチャネルに分離するステップと、
    アッドチャネルを合波して前記アッド信号を出力するステップと、
    前記アッド信号と拡張入力信号とを合波して、中間入力信号を出力するステップと、
    前記通過信号と前記中間入力信号とを合波して、前記出力信号を出力するステップと、を含む光アッドドロップ方法。
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