JP2004362037A - 情報処理装置及びその電源制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリー駆動による使用時間の低下を防止すると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために該情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を安全に完了する。
【解決手段】バッテリー3の駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段5に記憶された情報を不揮発性記憶手段6に保存する機能を備え、バッテリー容量を検知する容量検知手段12と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段9とを設け、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】バッテリー3の駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段5に記憶された情報を不揮発性記憶手段6に保存する機能を備え、バッテリー容量を検知する容量検知手段12と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段9とを設け、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置及びその電源制御方法に関する。詳しくは、バッテリー駆動による使用時間の低下を防止すると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために該情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を安全に完了する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッテリーによる駆動が可能な情報処理装置、例えば、パーソナルコンピューターやPDA(Personal Digital Assistant)等には、バッテリー残容量が少なくなった場合に講じられる対策として、メモリー等の主記憶装置である揮発性記憶手段に記憶されたデーターや演算処理装置等の情報(レジスターの設定等のステイタス情報)をハードディスク等の補助記憶装置である不揮発性記憶手段に保存する所謂ハイバネーション(Hibernation)処理を行い得るものがある。
【0003】
ハイバネーション処理が実行されると、各情報が不揮発性記憶手段に一時退避され、その後の動作再開時において、元の状態への復帰が可能となる。従って、バッテリー残容量の低下により意図しない電源供給の停止状態が生じても、ユーザーが情報の消失等の不利益を被らない。ハイバネーション機能は、特に、携帯用の情報処理装置において商用電源を使用できない場合に有用である。
【0004】
ところで、ハイバネーション処理はバッテリー残容量が少なくなった場合に講じられる処理であるため、放電末期において実行されるが、図10に示すように、バッテリーの電池電圧は放電末期において急激に低下することが知られており、安全にハイバネーション処理を実行するためには十分な大きさの電池電圧が確保された状態で開始されることが望ましい。特に、近年、情報処理装置の高機能化に伴い、メモリー等の揮発性記憶手段に記憶される情報量が増加しており、ハイバネーション処理を実行するための時間が増加している。従って、ハイバネーション処理の安全な実行の観点から、ハイバネーション処理の開始段階が早まる傾向にあり、実際にユーザーが使用できるバッテリー容量、即ち、実バッテリーライフが減少し、ユーザーの利便性に悪影響を及ぼすという問題が生じている。
【0005】
そこで、ハイバネーション処理の実行時間の短縮化を目的として、従来、ハイバネーション処理実行前の段階において、揮発性記憶手段に記憶されている情報を逐次的に不揮発性記憶手段に書き込む方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この方法は、ユーザーの未使用状態(アイドル状態)を検出し、アイドル状態において、逐次、揮発性記憶手段に記憶されている情報を不揮発性記憶手段に書き込み、その後に行われるハイバネーション処理の実行時間の短縮化を図っている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001―318744号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の方法にあっては、ハイバネーション処理の短縮化は図られるが、逐次、揮発性記憶手段に記憶されている情報を不揮発性記憶手段に書き込む必要があるため、その書込動作モードへの遷移時の起動のためにバッテリー容量が起動の都度消費され、実バッテリーライフが減少してしまうと言う不都合がある。
【0009】
また、不揮発性記憶手段への情報の書込動作時には、ユーザーによる使用ができないと言う使い勝手上の問題が生じ得る。
【0010】
さらに、ユーザーが情報処理装置を継続的に使用した場合には、アイドル状態が検出されない可能性もあり、結局、不揮発性記憶手段への情報の書込動作が行われず、ハイバネーション処理が行われなくなるおそれがある。
【0011】
そこで、本発明情報処理装置は、上記した問題点を克服し、バッテリー駆動による使用時間の低下を防止すると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために該情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を安全に完了することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明情報処理装置は、上記した課題を解決するために、バッテリー容量を検知する容量検知手段と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段とを設け、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたものである。
【0013】
本発明情報処理装置の電源制御方法は、上記した課題を解決するために、容量検知手段によってバッテリー容量を検知し、容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに電源制御手段によって揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止し、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたものである。
【0014】
従って、本発明情報処理装置及びその電源制御方法にあっては、バッテリー容量の回復に伴う電圧上昇時において、揮発性記憶手段に記憶された情報が不揮発性記憶手段に保存される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した実施の形態は本発明情報処理装置をパーソナルコンピューターに適用した例である。尚、本発明は、例えば、パーソナルコンピューター以外の各種のコンピューター機器、PDA、各種の映像機器や撮像機器等にも適用が可能である。
【0016】
情報処理装置(パーソナルコンピューター)1は装置本体2と該装置本体2に着脱可能とされたバッテリー3とを備えている(図1参照)。
【0017】
装置本体2はバッテリー3から電力を供給される電力供給対象となる部分であり、バッテリー3には、例えば、一次電池、二次電池(リチウムイオン電池やリチウムイオンポリマー電池等)の他、燃料電池のような発電装置も含まれる。
【0018】
装置本体2は演算処理手段4、主記憶装置として機能する揮発性記憶手段5、補助記憶装置として機能する不揮発性記憶手段6、入力手段7、出力手段8及び電源制御手段9を備え、こられの各手段が電源ライン10によって接続されている。
【0019】
演算処理手段4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、揮発性記憶手段5に記憶された情報を読み出して各種の演算処理を行い、処理結果を揮発性記憶手段5に書き込む機能を有している。
【0020】
揮発性記憶手段5は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、電源遮断により記憶情報が消失する読み書き可能なメモリーである。
【0021】
不揮発性記憶手段6は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、電源遮断によっても記憶情報が消失しない。不揮発性記憶手段6は、ハードディスクドライブ装置の他、光学式ディスクのドライブ装置やフレキシブルディスク等を含み、読み書き可能な記憶装置である。
【0022】
入力手段7は、例えば、各種の操作キーによって構成されるキーボード装置やマウス等であり、外部からの情報の入力を行う機能を有している。
【0023】
出力手段8は、例えば、ディスプレイやプリンター等であり、情報の出力を行う機能を有している。
【0024】
電源制御手段9は、例えば、EC(Embedded Controller:組み込みコントローラー)であり、バッテリー3の装置本体2に対する接続状態を検出して把握する等の機能と、情報処理装置1の各手段の電源制御や付加機能等についての制御を行う機能を有している。従って、電源制御手段9によって演算処理手段4、揮発性記憶手段5、不揮発性記憶手段6、入力手段7及び出力手段8に対する電力の供給及びその遮断が行われる。
【0025】
バッテリー3は、電池11と電池制御手段12とを備えている。
【0026】
電池11は、例えば、満充電電圧が4.2V、放電停止電圧が3.0V、公称容量が1800mAhのリチウムイオン二次電池である。
【0027】
電池制御手段12は、例えば、マイクロコンピューターである。電池制御手段12は、電池11の温度や湿度等の環境条件、給電状態(バッテリー残容量や負荷状態等)やその変化について検出する各種センサーや、劣化状態、例えば、二次電池における充放電回数等を把握して、電池11の出力制御、例えば、放電の許可又は停止、放電電流の増減等を行う。従って、電池制御手段12は、電池11のバッテリー容量を検知するときには、容量検知手段として機能する。
【0028】
バッテリー3の電池11、電池制御手段12及び装置本体2の上記各手段は、互いにシステムバス13を介して接続されている。
【0029】
演算処理手段4と電源制御手段9との間には第1の制御部14と第2の制御部15とが介在されている(図2参照)。
【0030】
第1の制御部14は、例えば、MCH(Memory Control Hub)であり、揮発性記憶手段5の制御やシステムバス13とのリンク等の機能を有し、揮発性記憶手段5に接続されている。
【0031】
第2の制御部15は、例えば、ICH(I/O Control Hub)であり、各手段間のバスリンクや電力制御等の機能を有し、不揮発性記憶手段6に接続されている。第2の制御部15は時間検知手段16を有し、該時間検知手段16は、例えば、リアルタイムクロックであり、時間検知手段16によって時間情報が検知される。
【0032】
図3は、情報処理装置1のハードウェア構成とソフトウェア構成との関係を示す図である。図中に示す破線よりも上方に示す部分がソフトウェア階層であり、下方に示す部分がハードウェア階層である。
【0033】
ソフトウェア階層には、ACPI17、API18及びOS電源制御部19が設けられている。
【0034】
ACPI仕様(Advanced Configuration and Power Interface Specification)は、コンピューターのパワーマネージメントをOS(オペレーティングシステム)で一元管理するための仕様であり、ACPI17はACPI機構を構成するインターフェース部である。
【0035】
OSで提供されるAPI(Application Programming Interface)18は、ACPI17の上層(レイヤー)に位置し、ACPI17と、OS電源制御部19を仲介する。
【0036】
OS電源制御部19は、電源管理や電力制御を行うための仕様(ACPI仕様等)をもつOSが搭載されている場合に、標準で提供される機能を実現するプログラム等で構成される。
【0037】
情報処理装置1においては、電池11のバッテリー残容量が所定量に達したときに、スタンバイ状態に遷移されるよう設定されている。バッテリー残容量は、OS電源制御部19がAPI18、ACPI17を介して電源制御手段9からバッテリー3の電池制御手段12にバッテリー残容量を問い合わせることにより取得し監視される。
【0038】
即ち、順に、
(1)OS電源制御部19からACPI17へのバッテリー残容量取得要求、
(2)ACPI17のバッテリー残容量取得要求の受信、
(3)ACPI17から電源制御手段9へのバッテリー残容量取得要求、
(4)電源制御手段9のバッテリー残容量取得要求の受信、
(5)電源制御手段9から電池制御手段12へのバッテリー残容量取得要求、
(6)電池制御手段12のバッテリー残容量取得要求の受信、
(7)電池制御手段12から電源制御手段9へのバッテリー残容量返信、
(8)電源制御手段9のバッテリー残容量受信、
(9)電源制御手段9からACPI17へのバッテリー残容量返信、
(10)ACPI17のバッテリー残容量取得、
(11)ACPI17からOS電源制御部19へのバッテリー残容量返信、
(12)OS電源制御部19のバッテリー残容量取得
という流れで取得・監視が行われる。
【0039】
以下に、情報処理装置1において実行される処理例を、図4に示すフローチャート図を参照して説明する。
【0040】
(S1)処理が開始され、OS電源制御部19によるバッテリー残容量の取得・監視が行われる。
【0041】
(S2)OS電源制御部19によるバッテリー残容量の取得結果に基づき、ハイバネーション処理を実行するか否かの決定が行われる。ハイバネーション処理の実行についての決定は、バッテリー残容量が予め設定された閾値に達したときに行われる。閾値は、例えば、100mAhとされている。閾値に達しハイバネーション処理が実行される旨が決定されたときには(S3)へ移行し、閾値に達せずハイバネーション処理が実行される旨が決定されないときには(S1)へ移行する。
【0042】
(S3)ハイバネーション処理が実行される旨が決定されると、先ず、演算処理手段4等の情報(レジスターの設定等のステイタス情報)が不揮発性記憶手段6に保存される。次いで、電源制御手段9によって演算処理手段4、不揮発性記憶手段6、入力手段7及び出力手段8への電力の供給が遮断され、スタンバイモードに遷移する。従って、スタンバイモードにおいては、揮発性記憶手段5及び電源制御手段9のみへの電力が供給されており、揮発性記憶手段5に記憶されている情報は消失しない。
【0043】
(S4)スタンバイモードが終了したか否かの検出が行われる。スタンバイモードについての検出の詳細については後述する。スタンバイモードが終了した旨が検出されたときには(S5)へ移行し、スタンバイモードが終了した旨が検出されないときには(S3)へ移行する。
【0044】
(S5)スタンバイモードが終了した旨が検出されると、演算処理手段4、不揮発性記憶手段6及び入力手段7への電力の供給が再開され、ハイバネーション処理が実行されて揮発性記憶手段5に記憶されている情報が不揮発性記憶手段6に保存される。ハイバネーション処理の実行時には、ハイバネーション処理の実行に不必要な電力は供給されず、例えば、出力手段8への電力の供給は遮断されたままである。揮発性記憶手段5に記憶されている情報の不揮発性記憶手段6への保存が終了すると、装置本体2への全ての電力の供給が停止され、処理が完了する。
【0045】
以下に、上記した(S4)における、スタンバイモードについての検出の詳細について説明する。
【0046】
スタンバイモードが終了した旨の検出は、例えば、
(1)スタンバイモードに遷移されてから所定時間の経過が検知されたとき、
(2)電池11の所定の電圧値が検知されたとき、
(3)電圧値の不変状態が所定時間継続されたことが検知されたとき
の何れかに基づいて行われる。
【0047】
(1)のスタンバイモードに遷移されてからの所定時間の経過の検知は、時間検知手段16によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、所定時間、例えば、少なくとも30秒が経過された旨が検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0048】
(2)の電池11の所定の電圧値の検知は、電池制御手段12によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。従って、電池制御手段12は電圧値を検知する電圧検知手段としても機能する。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、所定の電圧値、例えば、少なくとも3.5Vが検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0049】
(3)の電圧値の不変状態の所定時間の継続の検知は、電池制御手段12によって行われた電圧値の検知結果と時間検知手段13による時間情報の検知によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、電圧値の不変状態が所定時間、例えば、少なくとも30秒継続されたことが検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0050】
図5は、バッテリーからの放電が停止されたときの放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。図5に示すように、放電を停止すると、時間の経過とともに残容量が回復し電圧が上昇することが知られている。これは、放電中には電池に含まれる電荷を運ぶための化学物質の所謂濃度分極が発生し電圧が下降されるが、放電を停止することにより濃度分極が緩和されることによる。また、図6は、情報処理装置において電力消費量が相違する場合の放電容量と電池電圧との関係を示すグラフ図である。図6に示すように、電力消費量が少ない低負荷の場合には、電力消費量が多い高負荷の場合に比し、同一の放電容量に対して電池電圧が高い。
【0051】
従って、上記したように、(S3)において一旦スタンバイモードに遷移させ、バッテリー3の電池11からの放電を急減させ一定時間経過させることにより、電池11の電圧値が上昇し、情報処理装置1にあっては、電池11の電圧値が上昇した状態でハイバネーション処理が行われることになる。
【0052】
図7及び図8は、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーを示すグラフ図である。
【0053】
図7は放電時間と電池電圧との関係を示し、図8は放電時間と放電電流との関係を示し、何れも(a)がスタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合の実験データーであり、(b)がスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーである。各グラフ図中、区間Sがスタンバイモードの状態を示し、区間Tがハイバネーション処理に要する時間(ハイバネーション処理開始から完了まで)を示している。
【0054】
図7及び図8に示すように、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合には、放電停止電圧3.0Vを下回りバッテリー容量の不足によりハイバネーション処理が完了しなかったが、スタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合には、ハイバネーション処理が完了した。
【0055】
図9は、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合について、実バッテリーライフを比較したグラフ図である。
【0056】
点Pで示す時間がスタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合の実バッテリーライフの終了時間であり、約40分であった。点Qで示す時間がスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実バッテリーライフの終了時間であり、約55分であった。従って、バッテリー3の実バッテリーライフを30%以上増加させることができた。
【0057】
以上に記載した通り、情報処理装置1にあっては、一旦スタンバイモードに遷移させ、電圧の回復を待ってハイバネーション処理を行うようにしたので、実バッテリーライフの低下を防止することができると共にハイバネーション処理を安全に完了することができる。
【0058】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0059】
さらに、情報処理装置1にあっては、スタンバイモードの終了の検出を、所定時間の経過、電池11の所定の電圧値の検知又は電池11の電圧値の不変状態の所定時間の継続により行っており、何れの検出方法によってもハイバネーション処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0060】
加えて、情報処理装置1にあっては、上記したように、ハイバネーション処理の実行時には、ハイバネーション処理の実行に不必要な電力、例えば、出力手段8への電力の供給が遮断されているため、ハイバネーション処理を確実かつ安全に完了することができる。
【0061】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0062】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明情報処理装置は、バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置であって、バッテリー容量を検知する容量検知手段と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段とを備え、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたことを特徴とする。
【0063】
従って、バッテリーの実バッテリーライフの低下を防止することができると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全に完了することができる。
【0064】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0065】
請求項2に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0066】
請求項3に記載した発明にあっては、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0067】
請求項4に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段と、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0068】
請求項5に記載した発明にあっては、情報の出力を行うための出力手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断したので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0069】
本発明情報処理装置の電源制御方法は、バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置の電源制御方法であって、容量検知手段によってバッテリー容量を検知し、容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに電源制御手段によって揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止し、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたことを特徴とする。
【0070】
従って、バッテリーの実バッテリーライフの低下を防止することができると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全に完了することができる。
【0071】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0072】
請求項7に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0073】
請求項8に記載した発明にあっては、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0074】
請求項9に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段と、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0075】
請求項10に記載した発明にあっては、情報を出力するための出力手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断したので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は情報処理装置の基本構成を示す概念図である。
【図2】ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】ハードウェア構成とソフトウェア構成の関係を示すブロック図である。
【図4】処理例を示すフローチャート図である。
【図5】バッテリーからの放電が停止されたときの放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図6】電力消費量が相違する場合の放電容量と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図7】図8と共に、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーを示すものであり、本図は放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図8】放電時間と放電電流との関係を示すグラフ図である。
【図9】スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合について、実バッテリーライフを比較したグラフ図である。
【図10】問題点を説明するためのグラフ図である。
【符号の説明】
1…情報処理装置、3…バッテリー、5…揮発性記憶手段、6…不揮発性記憶手段、8…出力手段、9…電源制御手段、12…電池制御手段(容量検知手段)(電圧検知手段)、16…時間検知手段
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置及びその電源制御方法に関する。詳しくは、バッテリー駆動による使用時間の低下を防止すると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために該情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を安全に完了する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッテリーによる駆動が可能な情報処理装置、例えば、パーソナルコンピューターやPDA(Personal Digital Assistant)等には、バッテリー残容量が少なくなった場合に講じられる対策として、メモリー等の主記憶装置である揮発性記憶手段に記憶されたデーターや演算処理装置等の情報(レジスターの設定等のステイタス情報)をハードディスク等の補助記憶装置である不揮発性記憶手段に保存する所謂ハイバネーション(Hibernation)処理を行い得るものがある。
【0003】
ハイバネーション処理が実行されると、各情報が不揮発性記憶手段に一時退避され、その後の動作再開時において、元の状態への復帰が可能となる。従って、バッテリー残容量の低下により意図しない電源供給の停止状態が生じても、ユーザーが情報の消失等の不利益を被らない。ハイバネーション機能は、特に、携帯用の情報処理装置において商用電源を使用できない場合に有用である。
【0004】
ところで、ハイバネーション処理はバッテリー残容量が少なくなった場合に講じられる処理であるため、放電末期において実行されるが、図10に示すように、バッテリーの電池電圧は放電末期において急激に低下することが知られており、安全にハイバネーション処理を実行するためには十分な大きさの電池電圧が確保された状態で開始されることが望ましい。特に、近年、情報処理装置の高機能化に伴い、メモリー等の揮発性記憶手段に記憶される情報量が増加しており、ハイバネーション処理を実行するための時間が増加している。従って、ハイバネーション処理の安全な実行の観点から、ハイバネーション処理の開始段階が早まる傾向にあり、実際にユーザーが使用できるバッテリー容量、即ち、実バッテリーライフが減少し、ユーザーの利便性に悪影響を及ぼすという問題が生じている。
【0005】
そこで、ハイバネーション処理の実行時間の短縮化を目的として、従来、ハイバネーション処理実行前の段階において、揮発性記憶手段に記憶されている情報を逐次的に不揮発性記憶手段に書き込む方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この方法は、ユーザーの未使用状態(アイドル状態)を検出し、アイドル状態において、逐次、揮発性記憶手段に記憶されている情報を不揮発性記憶手段に書き込み、その後に行われるハイバネーション処理の実行時間の短縮化を図っている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001―318744号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の方法にあっては、ハイバネーション処理の短縮化は図られるが、逐次、揮発性記憶手段に記憶されている情報を不揮発性記憶手段に書き込む必要があるため、その書込動作モードへの遷移時の起動のためにバッテリー容量が起動の都度消費され、実バッテリーライフが減少してしまうと言う不都合がある。
【0009】
また、不揮発性記憶手段への情報の書込動作時には、ユーザーによる使用ができないと言う使い勝手上の問題が生じ得る。
【0010】
さらに、ユーザーが情報処理装置を継続的に使用した場合には、アイドル状態が検出されない可能性もあり、結局、不揮発性記憶手段への情報の書込動作が行われず、ハイバネーション処理が行われなくなるおそれがある。
【0011】
そこで、本発明情報処理装置は、上記した問題点を克服し、バッテリー駆動による使用時間の低下を防止すると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために該情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を安全に完了することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明情報処理装置は、上記した課題を解決するために、バッテリー容量を検知する容量検知手段と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段とを設け、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたものである。
【0013】
本発明情報処理装置の電源制御方法は、上記した課題を解決するために、容量検知手段によってバッテリー容量を検知し、容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに電源制御手段によって揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止し、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたものである。
【0014】
従って、本発明情報処理装置及びその電源制御方法にあっては、バッテリー容量の回復に伴う電圧上昇時において、揮発性記憶手段に記憶された情報が不揮発性記憶手段に保存される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。尚、以下に示した実施の形態は本発明情報処理装置をパーソナルコンピューターに適用した例である。尚、本発明は、例えば、パーソナルコンピューター以外の各種のコンピューター機器、PDA、各種の映像機器や撮像機器等にも適用が可能である。
【0016】
情報処理装置(パーソナルコンピューター)1は装置本体2と該装置本体2に着脱可能とされたバッテリー3とを備えている(図1参照)。
【0017】
装置本体2はバッテリー3から電力を供給される電力供給対象となる部分であり、バッテリー3には、例えば、一次電池、二次電池(リチウムイオン電池やリチウムイオンポリマー電池等)の他、燃料電池のような発電装置も含まれる。
【0018】
装置本体2は演算処理手段4、主記憶装置として機能する揮発性記憶手段5、補助記憶装置として機能する不揮発性記憶手段6、入力手段7、出力手段8及び電源制御手段9を備え、こられの各手段が電源ライン10によって接続されている。
【0019】
演算処理手段4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、揮発性記憶手段5に記憶された情報を読み出して各種の演算処理を行い、処理結果を揮発性記憶手段5に書き込む機能を有している。
【0020】
揮発性記憶手段5は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、電源遮断により記憶情報が消失する読み書き可能なメモリーである。
【0021】
不揮発性記憶手段6は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、電源遮断によっても記憶情報が消失しない。不揮発性記憶手段6は、ハードディスクドライブ装置の他、光学式ディスクのドライブ装置やフレキシブルディスク等を含み、読み書き可能な記憶装置である。
【0022】
入力手段7は、例えば、各種の操作キーによって構成されるキーボード装置やマウス等であり、外部からの情報の入力を行う機能を有している。
【0023】
出力手段8は、例えば、ディスプレイやプリンター等であり、情報の出力を行う機能を有している。
【0024】
電源制御手段9は、例えば、EC(Embedded Controller:組み込みコントローラー)であり、バッテリー3の装置本体2に対する接続状態を検出して把握する等の機能と、情報処理装置1の各手段の電源制御や付加機能等についての制御を行う機能を有している。従って、電源制御手段9によって演算処理手段4、揮発性記憶手段5、不揮発性記憶手段6、入力手段7及び出力手段8に対する電力の供給及びその遮断が行われる。
【0025】
バッテリー3は、電池11と電池制御手段12とを備えている。
【0026】
電池11は、例えば、満充電電圧が4.2V、放電停止電圧が3.0V、公称容量が1800mAhのリチウムイオン二次電池である。
【0027】
電池制御手段12は、例えば、マイクロコンピューターである。電池制御手段12は、電池11の温度や湿度等の環境条件、給電状態(バッテリー残容量や負荷状態等)やその変化について検出する各種センサーや、劣化状態、例えば、二次電池における充放電回数等を把握して、電池11の出力制御、例えば、放電の許可又は停止、放電電流の増減等を行う。従って、電池制御手段12は、電池11のバッテリー容量を検知するときには、容量検知手段として機能する。
【0028】
バッテリー3の電池11、電池制御手段12及び装置本体2の上記各手段は、互いにシステムバス13を介して接続されている。
【0029】
演算処理手段4と電源制御手段9との間には第1の制御部14と第2の制御部15とが介在されている(図2参照)。
【0030】
第1の制御部14は、例えば、MCH(Memory Control Hub)であり、揮発性記憶手段5の制御やシステムバス13とのリンク等の機能を有し、揮発性記憶手段5に接続されている。
【0031】
第2の制御部15は、例えば、ICH(I/O Control Hub)であり、各手段間のバスリンクや電力制御等の機能を有し、不揮発性記憶手段6に接続されている。第2の制御部15は時間検知手段16を有し、該時間検知手段16は、例えば、リアルタイムクロックであり、時間検知手段16によって時間情報が検知される。
【0032】
図3は、情報処理装置1のハードウェア構成とソフトウェア構成との関係を示す図である。図中に示す破線よりも上方に示す部分がソフトウェア階層であり、下方に示す部分がハードウェア階層である。
【0033】
ソフトウェア階層には、ACPI17、API18及びOS電源制御部19が設けられている。
【0034】
ACPI仕様(Advanced Configuration and Power Interface Specification)は、コンピューターのパワーマネージメントをOS(オペレーティングシステム)で一元管理するための仕様であり、ACPI17はACPI機構を構成するインターフェース部である。
【0035】
OSで提供されるAPI(Application Programming Interface)18は、ACPI17の上層(レイヤー)に位置し、ACPI17と、OS電源制御部19を仲介する。
【0036】
OS電源制御部19は、電源管理や電力制御を行うための仕様(ACPI仕様等)をもつOSが搭載されている場合に、標準で提供される機能を実現するプログラム等で構成される。
【0037】
情報処理装置1においては、電池11のバッテリー残容量が所定量に達したときに、スタンバイ状態に遷移されるよう設定されている。バッテリー残容量は、OS電源制御部19がAPI18、ACPI17を介して電源制御手段9からバッテリー3の電池制御手段12にバッテリー残容量を問い合わせることにより取得し監視される。
【0038】
即ち、順に、
(1)OS電源制御部19からACPI17へのバッテリー残容量取得要求、
(2)ACPI17のバッテリー残容量取得要求の受信、
(3)ACPI17から電源制御手段9へのバッテリー残容量取得要求、
(4)電源制御手段9のバッテリー残容量取得要求の受信、
(5)電源制御手段9から電池制御手段12へのバッテリー残容量取得要求、
(6)電池制御手段12のバッテリー残容量取得要求の受信、
(7)電池制御手段12から電源制御手段9へのバッテリー残容量返信、
(8)電源制御手段9のバッテリー残容量受信、
(9)電源制御手段9からACPI17へのバッテリー残容量返信、
(10)ACPI17のバッテリー残容量取得、
(11)ACPI17からOS電源制御部19へのバッテリー残容量返信、
(12)OS電源制御部19のバッテリー残容量取得
という流れで取得・監視が行われる。
【0039】
以下に、情報処理装置1において実行される処理例を、図4に示すフローチャート図を参照して説明する。
【0040】
(S1)処理が開始され、OS電源制御部19によるバッテリー残容量の取得・監視が行われる。
【0041】
(S2)OS電源制御部19によるバッテリー残容量の取得結果に基づき、ハイバネーション処理を実行するか否かの決定が行われる。ハイバネーション処理の実行についての決定は、バッテリー残容量が予め設定された閾値に達したときに行われる。閾値は、例えば、100mAhとされている。閾値に達しハイバネーション処理が実行される旨が決定されたときには(S3)へ移行し、閾値に達せずハイバネーション処理が実行される旨が決定されないときには(S1)へ移行する。
【0042】
(S3)ハイバネーション処理が実行される旨が決定されると、先ず、演算処理手段4等の情報(レジスターの設定等のステイタス情報)が不揮発性記憶手段6に保存される。次いで、電源制御手段9によって演算処理手段4、不揮発性記憶手段6、入力手段7及び出力手段8への電力の供給が遮断され、スタンバイモードに遷移する。従って、スタンバイモードにおいては、揮発性記憶手段5及び電源制御手段9のみへの電力が供給されており、揮発性記憶手段5に記憶されている情報は消失しない。
【0043】
(S4)スタンバイモードが終了したか否かの検出が行われる。スタンバイモードについての検出の詳細については後述する。スタンバイモードが終了した旨が検出されたときには(S5)へ移行し、スタンバイモードが終了した旨が検出されないときには(S3)へ移行する。
【0044】
(S5)スタンバイモードが終了した旨が検出されると、演算処理手段4、不揮発性記憶手段6及び入力手段7への電力の供給が再開され、ハイバネーション処理が実行されて揮発性記憶手段5に記憶されている情報が不揮発性記憶手段6に保存される。ハイバネーション処理の実行時には、ハイバネーション処理の実行に不必要な電力は供給されず、例えば、出力手段8への電力の供給は遮断されたままである。揮発性記憶手段5に記憶されている情報の不揮発性記憶手段6への保存が終了すると、装置本体2への全ての電力の供給が停止され、処理が完了する。
【0045】
以下に、上記した(S4)における、スタンバイモードについての検出の詳細について説明する。
【0046】
スタンバイモードが終了した旨の検出は、例えば、
(1)スタンバイモードに遷移されてから所定時間の経過が検知されたとき、
(2)電池11の所定の電圧値が検知されたとき、
(3)電圧値の不変状態が所定時間継続されたことが検知されたとき
の何れかに基づいて行われる。
【0047】
(1)のスタンバイモードに遷移されてからの所定時間の経過の検知は、時間検知手段16によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、所定時間、例えば、少なくとも30秒が経過された旨が検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0048】
(2)の電池11の所定の電圧値の検知は、電池制御手段12によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。従って、電池制御手段12は電圧値を検知する電圧検知手段としても機能する。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、所定の電圧値、例えば、少なくとも3.5Vが検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0049】
(3)の電圧値の不変状態の所定時間の継続の検知は、電池制御手段12によって行われた電圧値の検知結果と時間検知手段13による時間情報の検知によって行われ、検知結果に関する信号が電源制御手段9に入力される。電源制御手段9に入力された信号に基づいて、電圧値の不変状態が所定時間、例えば、少なくとも30秒継続されたことが検知されると、スタンバイモードの終了が検出される。
【0050】
図5は、バッテリーからの放電が停止されたときの放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。図5に示すように、放電を停止すると、時間の経過とともに残容量が回復し電圧が上昇することが知られている。これは、放電中には電池に含まれる電荷を運ぶための化学物質の所謂濃度分極が発生し電圧が下降されるが、放電を停止することにより濃度分極が緩和されることによる。また、図6は、情報処理装置において電力消費量が相違する場合の放電容量と電池電圧との関係を示すグラフ図である。図6に示すように、電力消費量が少ない低負荷の場合には、電力消費量が多い高負荷の場合に比し、同一の放電容量に対して電池電圧が高い。
【0051】
従って、上記したように、(S3)において一旦スタンバイモードに遷移させ、バッテリー3の電池11からの放電を急減させ一定時間経過させることにより、電池11の電圧値が上昇し、情報処理装置1にあっては、電池11の電圧値が上昇した状態でハイバネーション処理が行われることになる。
【0052】
図7及び図8は、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーを示すグラフ図である。
【0053】
図7は放電時間と電池電圧との関係を示し、図8は放電時間と放電電流との関係を示し、何れも(a)がスタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合の実験データーであり、(b)がスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーである。各グラフ図中、区間Sがスタンバイモードの状態を示し、区間Tがハイバネーション処理に要する時間(ハイバネーション処理開始から完了まで)を示している。
【0054】
図7及び図8に示すように、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合には、放電停止電圧3.0Vを下回りバッテリー容量の不足によりハイバネーション処理が完了しなかったが、スタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合には、ハイバネーション処理が完了した。
【0055】
図9は、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合について、実バッテリーライフを比較したグラフ図である。
【0056】
点Pで示す時間がスタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合の実バッテリーライフの終了時間であり、約40分であった。点Qで示す時間がスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実バッテリーライフの終了時間であり、約55分であった。従って、バッテリー3の実バッテリーライフを30%以上増加させることができた。
【0057】
以上に記載した通り、情報処理装置1にあっては、一旦スタンバイモードに遷移させ、電圧の回復を待ってハイバネーション処理を行うようにしたので、実バッテリーライフの低下を防止することができると共にハイバネーション処理を安全に完了することができる。
【0058】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0059】
さらに、情報処理装置1にあっては、スタンバイモードの終了の検出を、所定時間の経過、電池11の所定の電圧値の検知又は電池11の電圧値の不変状態の所定時間の継続により行っており、何れの検出方法によってもハイバネーション処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0060】
加えて、情報処理装置1にあっては、上記したように、ハイバネーション処理の実行時には、ハイバネーション処理の実行に不必要な電力、例えば、出力手段8への電力の供給が遮断されているため、ハイバネーション処理を確実かつ安全に完了することができる。
【0061】
上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0062】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明情報処理装置は、バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置であって、バッテリー容量を検知する容量検知手段と、該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段とを備え、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたことを特徴とする。
【0063】
従って、バッテリーの実バッテリーライフの低下を防止することができると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全に完了することができる。
【0064】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0065】
請求項2に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0066】
請求項3に記載した発明にあっては、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0067】
請求項4に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段と、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0068】
請求項5に記載した発明にあっては、情報の出力を行うための出力手段を設け、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断したので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0069】
本発明情報処理装置の電源制御方法は、バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置の電源制御方法であって、容量検知手段によってバッテリー容量を検知し、容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに電源制御手段によって揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止し、揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにしたことを特徴とする。
【0070】
従って、バッテリーの実バッテリーライフの低下を防止することができると共にバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全に完了することができる。
【0071】
また、ユーザーの不使用状態(アイドル状態)に不揮発性記憶手段への情報の書込を行う必要がないため、この書込動作時にユーザーによる使用ができないと言うような使い勝手の低下を生じることがない。
【0072】
請求項7に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0073】
請求項8に記載した発明にあっては、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0074】
請求項9に記載した発明にあっては、時間の経過を検知する時間検知手段と、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにしたので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【0075】
請求項10に記載した発明にあっては、情報を出力するための出力手段を有する情報処理装置において、揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断したので、バッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する処理を安全かつ確実に完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は情報処理装置の基本構成を示す概念図である。
【図2】ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】ハードウェア構成とソフトウェア構成の関係を示すブロック図である。
【図4】処理例を示すフローチャート図である。
【図5】バッテリーからの放電が停止されたときの放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図6】電力消費量が相違する場合の放電容量と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図7】図8と共に、スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合の実験データーを示すものであり、本図は放電時間と電池電圧との関係を示すグラフ図である。
【図8】放電時間と放電電流との関係を示すグラフ図である。
【図9】スタンバイモードに遷移させずにハイバネーション処理を行った場合とスタンバイモードに遷移させた後にハイバネーション処理を行った場合について、実バッテリーライフを比較したグラフ図である。
【図10】問題点を説明するためのグラフ図である。
【符号の説明】
1…情報処理装置、3…バッテリー、5…揮発性記憶手段、6…不揮発性記憶手段、8…出力手段、9…電源制御手段、12…電池制御手段(容量検知手段)(電圧検知手段)、16…時間検知手段
Claims (10)
- バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置であって、
バッテリー容量を検知する容量検知手段と、
該容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止する電源制御手段とを備え、
揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにした
ことを特徴とする情報処理装置。 - 時間の経過を検知する時間検知手段を設け、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を設け、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 時間の経過を検知する時間検知手段と、
バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを設け、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 情報の出力を行うための出力手段を設け、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断した
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - バッテリーによる駆動が可能とされると共にバッテリー駆動時のバッテリー容量の低下による情報の消失を回避するために揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存する機能を有する情報処理装置の電源制御方法であって、
容量検知手段によってバッテリー容量を検知し、
容量検知手段によってバッテリー容量が一定以下となったことが検知されたときに電源制御手段によって揮発性記憶手段以外への電力の供給を停止し、
揮発性記憶手段以外への電力の供給の停止によりバッテリー容量が一定以上に回復した状態において揮発性記憶手段に記憶された情報を不揮発性記憶手段に保存するようにした
ことを特徴とする情報処理装置の電源制御方法。 - 時間の経過を検知する時間検知手段を有する情報処理装置において、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、時間検知手段によって上記電力の供給の停止から所定時間の経過が検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の電源制御方法。 - バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段を有する情報処理装置において、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって所定の電圧値が検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の電源制御方法。 - 時間の経過を検知する時間検知手段と、バッテリーの電圧を検知する電圧検知手段とを有する情報処理装置において、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存を、電圧検知手段によって検知された電圧値の不変状態が時間検知手段によって所定時間継続されたことが検知されたときに行うようにした
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の電源制御方法。 - 情報を出力するための出力手段を有する情報処理装置において、
揮発性記憶手段に記憶された情報の不揮発性記憶手段への保存中に出力手段への電力の供給を遮断した
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置の電源制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003156612A JP2004362037A (ja) | 2003-06-02 | 2003-06-02 | 情報処理装置及びその電源制御方法 |
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