JP2004361347A - 農産物非破壊品質判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で精度のよい光軸合わせを可能とし、メンテナンス性にすぐれた農産物非破壊品質判定装置を提供する。
【解決手段】農産物(サンプル15)を搬送するための搬送装置2と、投光手段17及び受光手段18が対向して配置される測定部3とを有し、搬送装置2に載置される載置台50にサンプル15を載せ、搬送装置2によってサンプル15を測定部3へと搬送し、該測定部3にてサンプル15を透過した光に基づいてサンプル15の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置1において、前記投光手段17と受光手段18とを一体の支持部材(投光・受光ステー10)にて支持した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イチゴ、トマト、ミカン等の農産物中に含まれる糖度等の内部品質を非破壊で判定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
農産物を破壊することなく、農産物の糖度や酸度等の内部品質を判定する非破壊品質判定装置として従来から知られているものに、搬送手段により搬送される農産物に赤外光やレーザー光等の光を照射して、この農産物を透過した光を分析することによって農産物の糖度(甘味)や酸度(酸味)等の内部品質を判定するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような農産物非破壊品質判定装置においては、例えば、光を農産物に照射するための投光手段を、搬送手段の一側方に配置するとともに農産物を透過した光を受光するための受光手段を該搬送手段の他側方に配置していた。そして、この投光手段と受光手段とはそれぞれ別の支持部材によって支持されていた。
また、被測定物である農産物がミカンやリンゴ等の比較的大きな果実の場合、目視によって光軸合わせをする程度で実用上は問題なく判定作業が行われていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−228087号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ような従来の農産物非破壊判定装置においては、投光手段と受光手段とがそれぞれ別部材によって支持されているため、光軸合わせが困難であり、メンテナンス性が良くなかった。
また、被測定物がイチゴ等の比較的小さい果実の場合、光源の電圧を下げた状態で判定を行うので、感度の良い品質の判定をするためには厳密な光軸合わせが必要となる。
そこで、本発明は、簡単な構造で精度のよい光軸合わせを可能とし、メンテナンス性にすぐれた農産物非破壊品質判定装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、農産物を搬送するための搬送手段と、投光手段及び受光手段が対向して配置される測定部とを有し、搬送手段に載置される載置台に農産物を載せ、搬送手段によって農産物を測定部へと搬送し、該測定部にて農産物を透過した光に基づいて農産物の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置において、前記投光手段と受光手段とを一体の支持部材にて支持したものである。
【0007】
請求項2においては、前記支持部材を、搬送方向に対してコ字状とし、上下左右一側に開口部を設けたものである。
【0008】
請求項3においては、前記測定部の投光手段及び受光手段を上下に対向して配置し、農産物に対して上方向または下方向から光を照射するものである。
【0009】
請求項4においては、前記測定部において、同一軸心上に投光手段及び受光手段を嵌合する投光側筒部と受光側筒部、及び、該投光側筒部と受光側筒部とを連結する連結筒を設けた光軸調整用治具で光軸合わせを行うものである。
【0010】
請求項5においては、前記載置台に光学系補正用の標準物を取り付けて前記測定部にて定期的に測定し、この測定値に基づき、該測定値の補正を行うものである。
【0011】
請求項6においては、前記測定部の前工程に重量測定部を設け、該重量測定部にて搬送される農産物の重量を測定し、該重量測定値に対応する重量データを用いて、前記測定部にて得られた測定結果の補正を行うものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の農産物非破壊品質判定装置の全体構成を示す背面図、図2同じく平面図、図3は上流側から見た測定部を示す図、図4は治具使用状態を示す図、図5は搬送装置を示す側面図、図6は防塵方法の一実施例を示す図、図7は筐体一部開口状態を示す斜視図、図8は載置台を示す側面断面図、図9は検出カメラを用いた場合の一実施例を示す平面図、図10は同じく別実施例を示す図、図11は投光される光の波長と透過光強度との関係を示すグラフ、図12は測定部に減光部材を用いた場合を示す図、図13は載置台の孔部をスリットの代用とした場合の説明図、図14は標準物を具備した光学系補正専用載置台を示す図である。
【0013】
まず、農産物非破壊品質判定装置(以下、「品質判定装置」)1の構成について図1及び図2を用いて説明する。なお、以下では、便宜上、農産物の搬送方向を前後方向(下流側が前方)とし、水平面内で搬送方向と直交する方向を左右(横)方向としている。
品質判定装置1は、搬送手段である搬送装置2、測定部3、制御装置4、供給部及び選別部などから構成される。そして、品質判定の対象となるイチゴやトマト等の農産物(以下、サンプル15)は、供給部において搬送装置2の搬送面にセット(載置)されるパンやバケット等の載置台50上に載置され、搬送装置2によって搬送経路を上流側(供給部側)から下流側(選別部側)へ向かって搬送され搬送経路の途中に設けられた測定部3にて測定された後、測定結果に基づいて選別部にて選別される。
【0014】
前記測定部3は投光手段17や受光手段18等から構成されており、外部からの光を遮断するために筐体60内に設けられている。該筐体60は、略直方体の箱状となっており、その六面が壁などで覆われ内部に光が入らないようになっており、底面の四隅に設けられた脚部60fにて支持されている。また、該筐体60は、その内部を仕切り板61によって上下に二分割されており、この二分割されたうち上部空間はさらに支持壁62によって左右方向略中央から二分割されている。この支持壁62によって仕切られた上部空間の右側には制御装置4が収納され、同じく左側には測定部3が設けられている。そして、筐体60において、サンプル15搬送方向に対して上流側の面及び下流側の面のそれぞれ左側(測定部3側)には、上流側開口部60a及び下流側開口部60bが設けられ、これら開口部を前記搬送装置2が貫通する構造となっている。
前記上流側開口部60a及び下流側開口部60bには、外部の光が筐体60内部へ進入するのを防ぐための遮光手段63及び64が垂設されている。遮光手段63・64は布やゴムシート等で構成され、複数のスリットが縦方向に設けられており、サンプル15の搬送を妨げることなく外部から筐体60内への光の差し込みを遮断している。
【0015】
さらに、図3に示すように、測定部3への入口である筐体60の上流側開口部60aは、その搬送面からの高さを、前記受光手段18の鏡筒18bの下端よりも低く形成されている。つまり、上流側開口部60aの高さと、測定部空間内にその一端を有する機器などの最下端位置の高さとの間に、差dを設けている。要するに、上流側開口部60aを測定部3の測定部空間の高さよりも低くしているのである。
このように上流側開口部60aの高さを設定することによって、そのまま搬送されれば受光手段18の下端部に接触するような異常に大きなサンプルが搬送された場合でも、この筐体60に形成された上流側開口部60aによって筐体60内に入る前に引っかかり、この大きなサンプルが測定部3へ搬送されて行くのを防止できる。よって、測定部3での受光手段18等の破損や汚れ、また光軸のズレ等を防ぐことが可能となる。
【0016】
また、仕切り板61によって仕切られた下部空間内には、前記光源ユニット8、該光源ユニット8等に電力を供給するための電源5などが収納されている。そしてこの光源ユニット8と光ファイバー等の通信ケーブル19を介して接続された前記測定部3の投光手段17から光が照射されるのである。
このように、本実施例では、投光手段17の光源を前記制御装置4のボックス内に組み込むことなく、別置きの光源ユニット8としているので、測定部3の構成機器であるセンサ類などから離れた位置に設置することができ、光源作動時にこの光源から発生する熱による影響を抑えることが可能となる。よって、測定部3に関する機器の寿命延長や、熱の影響による誤作動を防止することができる。
さらに、この光源ユニット8を構成する光源ランプ等は消耗品であり、光源ユニット8を別置きにすることで、消耗品の交換などのメンテナンスが容易となっている。
【0017】
このような品質判定装置1の搬送経路の途中にて、筐体60内に配置された測定部3において、投光手段17及び受光手段18等によって個々のサンプル15に対する透過光が検出される。そして受光手段18にて受光された透過光に基づくデータが通信ケーブル20を介して制御装置4へ送信され、このデータが制御装置4にて解析され、サンプル15毎の吸光度などから糖度や酸度が算出されて内部品質が判定される。
【0018】
なお、本実施例では、近赤外分光法を用いて農産物の糖度や酸度などの内部品質を判定する場合について説明しているが、他の判定法を適用してもよい。ここで「近赤外分光法」とは、農産物等の対象物に近赤外光(以下、単に「光」ともいう。)を照射し、透過光や反射光を測定することにより、農産物の糖度や酸度などの内部成分を判定する方法である。
【0019】
続いて、測定部3の詳細について図3を用いて説明する。
測定部3では、下方に近赤外領域の波長の光を発するランプまたはLED等の投光手段17が備えられ、上方に該投光手段17から照射された光を受光するためのフォトダイオードやフォトトランジスタやCCD等の光センサーである受光手段18が備えられている。そしてこれら投光手段17及び受光手段18は、一体の支持部材である投光・受光ステー10によって支持されている。
【0020】
該投光・受光ステー10は、平面視略長方径の下支持部10a、該下支持部10aと対向して設けられる平面視略三角形の上支持部10b及び垂直部10cが板状の部材を折り曲げることによって形成され、搬送方向左右一側(本実施例では左側)に開口部を有するコ字状の部材となっている。そして、下支持部10aの前記開口部側(左側)には投光手段17がフランジ21を介して支持され、上支持部10bの同じく開口部側には受光手段18がフランジ22を介して支持され、これら投光手段17及び受光手段18は互いに上下方向に位置を合わせて配置され、その光軸を鉛直方向としている。また、これら投光手段17及び受光手段18は光軸合わせを可能とするため、投光・受光ステー10において位置調節可能に支持されている。なお、上方に投光手段17、下方に受光手段18を配置する構造としてもよい。
【0021】
こうして投光手段17及び受光手段18が支持固定された投光・受光ステー10を、筐体60の支持壁62に、ブラケット71・71を介するなどしてボルト締結され所定位置に固設されている。そして、この投光・受光ステー10によって囲まれる空間、即ち上下に配置された投光手段17及び受光手段18の間に、搬送装置2の搬送経路が位置している。
つまり、従来においては投光手段17及び受光手段18はそれぞれ別部材によって支持されていたが、本発明に係る測定部3においては、この投光・受光ステー10によって投光手段17及び受光手段18を一体的に支持しているのである。
【0022】
このように、一体の支持部材である投光・受光ステー10によって投光手段17と受光手段18とを一体的に支持する構造にすることによって、投光・受光ステー10において投光手段17と受光手段18との光軸合わせを予めある程度行った状態で、該投光・受光ステー10を筐体60内の支持壁62に取り付けることができる。よって、投光手段17及び受光手段18を取り外し、再び取り付ける際の光軸合わせが容易となるのである。
【0023】
また、この投光・受光ステー10を用いて光軸を鉛直方向に設定するように投光手段17及び受光手段18を支持し、該投光・受光ステー10によって囲まれた空間を、地面に対して水平方向に搬送装置2の搬送経路が通過して行くので、上述したようにコ字状の投光・受光ステー10では搬送方向左右一側(本実施例では左側)に開口部を有することとなる。つまり、搬送方向の左右一側に開口部を有する投光・受光ステー10を用い、光軸を鉛直方向に設定することによって、該開口部側が光軸方向及びサンプル搬送方向のどちらとも干渉しない位置となり、横方向、即ち搬送面に対して平行かつ搬送方向に対して垂直に光軸を設定した場合と比較して、光軸合わせや清掃などの光学系のメンテナンスが容易となる。さらに、投光・受光ステー10の搬送方向左右一側が開口されているため、後述する搬送装置2が、品質判定装置1本体に対して独立した構造となっているため、該搬送装置2を取り付けたり取り外したりする作業が容易となり、搬送装置2についてのメンテナンス性の向上も図れる。
【0024】
また、同じく図3に示すように、投光手段17の鏡筒17bの上端には、品質判定に必要な光を透過するガラスフィルタ等のフィルタ72を取り付けることもできる。このフィルタ72は、投光レンズ17aの有効径よりも大きい径のものとなっている。
このように、投光手段17の鏡筒17bの上方にフィルタ72を取り付けることによって投光レンズ17aをゴミやホコリ等から保護することができる。つまり、投光レンズ17aを直接布などで掃除する場合の、該投光レンズ17aに傷がついたり、レンズの端に残った汚れによって透過率の低下や乱反射などが生じたり等の不具合を防ぐことができるのである。また、このフィルタ72の径を投光レンズ17aの有効径よりも大きくすることによって、フィルタ72を拭いた時などに該フィルタ72の端に拭き残しがあったとしても、投光レンズ17aから照射される光量が低減することを防げるのである。
【0025】
さらに、フィルタ72についた汚れやホコリ等によって生じる不具合は、該フィルタ72を取り外して掃除するか、または定期的にフィルタ72を交換することによって解消でき、投光レンズ17aを取り外したり、交換したりする必要がなくなるので、メンテナンス性の向上や省コスト化が図れる。なお、受光手段18側の受光部18aがレンズ等の場合、受光手段18側にこのようなフィルタを用いることによっても同様の効果を得ることができる。
【0026】
次に、前記投光手段17の投光レンズ17aや、受光手段18の受光部18aにおける防塵対策について説明する。
図3に示すように、前記投光手段17の投光レンズ17aの近傍には、該投光レンズ17aに付着したホコリ等を吹き飛ばすためのファン73が設けられている。本実施例においてファン73は、該ファン73に内蔵されたモータによって駆動し、筐体60の左側壁60cと支持壁62にボルト等によって架設されたステー65に取り付けられ、投光レンズ17aの搬送方向上流側に配設されている。そして、搬送方向下流側に向けて送風することによって、投光レンズ17aに付着した塵やホコリ等を吹き飛ばすようにしている。
【0027】
また、別実施例として、前記光源ユニット8本体に温度上昇を抑制するための冷却ファンを取り付け、この冷却ファンによって取り込まれた外気が排出される排風口を、仕切り板61を貫通させることにより、筐体60の測定部3が設けられている空間に連通させ、パイプ等を用いてこの風を投光レンズ17aや受光部18aに導くようにすることによっても同様の効果を得ることができる。
さらに別実施例として、図6に示すように、除塵用のエアガン74及び75を、前記投光・受光ステー10または支持壁62などの測定部3近傍に固設されたステー74a及び75a等を介して設け、一方のエアガン74は投光レンズ17aに向けて、他方のエアガン75は受光部18aに向けてそれぞれエアを定期的に吹き付け、レンズに付着したホコリ等を吹き飛ばすような構造とすることもできる。
【0028】
このように、投光レンズ17a及び受光部18aに風を送ることにより、レンズに付着したゴミやホコリを除去することによって、光強度が安定し、測定誤差を少なくすることができる。さらに、光源電圧が高電圧になった時、投光レンズ17a上でホコリ等が発火することも防げ、安全面から見ても優れたものとなる。
【0029】
このような構造の測定部3において、電源5から電力が供給される光源ユニット8の信号が通信ケーブル19を介して投光手段17へと送られ、該投光手段17から載置台50に載置されたサンプル15に対して光が照射され、この光のうち所定波長の光がサンプル15に含まれる内部成分により吸収され、それ以外の光はサンプル15を透過する。そしてこのサンプル15を透過した光は受光手段18により検出される。この受光手段18によって検出された透過光に基づくデータが通信ケーブル20を介して制御装置4に出力され、該制御装置4でサンプル15の吸光度を算出することにより、サンプル15の糖度や酸度等の内部品質を判定する構造としている。なお、測定部3における「測定」とは、測定部3において、投光手段17によりサンプル15に光を照射し、受光手段18によりサンプル15を透過した光を検出することを意味するものとする。
【0030】
続いて、前記投光・受光ステー10に支持固定される投光手段17と受光手段18の光軸合わせの際に用いる専用の治具80について説明する。
図4に示すように、治具80は、投光手段17の鏡筒17bを挿入する投光側筒部81、受光手段18の鏡筒18bを挿入する受光側筒部82、及びこれらを連結する連結筒83とからなり、投光側筒部81、受光側筒部82及び連結筒83が同心配置されかつ一体的に形成され、内部を光が通過できる構造となっている。
【0031】
前記治具80の投光側筒部81は、その内径を投光手段17の鏡筒17bの外径と略同一としており、また、受光側筒部82は、その内径を受光手段18の鏡筒18bの外径と略同一としている。つまり、投光側筒部81は投光手段17の鏡筒17bに、受光側筒部82は受光手段18の鏡筒18bに、それぞれ隙間なく挿入できるような形状となっている。
また、連結筒83は、筒部83a、83bのように、径の異なる複数の筒を隙間のないように重ね合わせること等によって伸縮可能な構造としている。
【0032】
このような構造の治具80を用いて光軸合わせをする際には、前記投光・受光ステー10に予め投光手段17及び受光手段18を固定せずに支持した状態、即ち位置調節可能な状態にしておく。そして、連結筒83を縮めることによって、治具80の全長を、投光手段17の鏡筒17bの上端から、受光手段18の鏡筒18bの下端までの距離より短くなるようにし、投光手段17の鏡筒17bの投光・受光ステー10の下支持部10aから突出した部分に投光側筒部81を嵌め込む。それから、連結筒83を伸ばし、受光側筒部82を同様にして受光手段18の鏡筒18bに嵌めこむ。そして、この治具80によって投光手段17と受光手段18とが一体的となった状態で、投光手段17及び受光手段18を前記投光・受光ステー10の下支持部10a及び上支持部10bにそれぞれフランジ21及び22を介して固定する。このように、この治具80に投光手段17と受光手段18とを嵌め込むことによって自動的に光軸合わせができるようになっている。
なお、該治具80の構造及び形状は本実施例に限定されるものではなく、例えば、前記連結筒83を二分割として、投光側筒部81と受光側筒部82とを別体とし、それぞれ投光手段17の鏡筒17b及び受光手段18の鏡筒18bに嵌め込んだ後に、それぞれを、別途連結部材などを用いて同心となるように連結する構造とする等、同様の効果が得られるものであればよい。
【0033】
このように、投光手段17と受光手段18の光軸合わせを行う際に専用の治具80を用いることによって、投光手段17と受光手段18との精度の高い光軸合わせを容易にすることが可能となる。よって、サンプル15が比較的小さいイチゴ等のように、光源電圧を下げた状態で測定するために厳密な光軸合わせが必要な農産物の場合に、特に効果を発揮するのである。
【0034】
続いて、搬送手段である搬送装置2について図3及び図5を用いて説明する。
搬送手段である搬送装置2は、搬送ベルト11・11によるベルトコンベア方式としている。この搬送装置2において、コンベア14の始端部または終端部近傍のコンベア14の搬送面と反対面側、即ち搬送ベルト11・11等の支持フレーム16の底面側に駆動ケース24が設けられ、該駆動ケース24内には伝動モータ等の駆動装置25、該駆動装置25から突出した駆動軸に固定された駆動プーリ26及び伝動プーリ27が収納され、この伝動プーリ27の上方であって搬送方向前後にはテンションプーリ28・29が配置されている。そして、コンベア14始端部及び終端部には従動プーリ30・31が支承されており、この従動プーリ30・31及び前記伝動プーリ27に前記搬送ベルト11・11が張設されている。そして、コンベア14の始端部及び終端部において、左右両側に脚部32及び33が設けられ、これら脚部32及び33によってコンベア14が支持されている。
【0035】
このような構成のコンベア14において、駆動装置25の駆動力が、該駆動装置25から突出した駆動軸に固定された駆動プーリ26から駆動ケース24内に支承された伝動プーリ27へと伝動ベルト36を介して伝達され、この伝動プーリ27の回転によって、該伝動プーリ27及び従動プーリ30・31に張設された搬送ベルト11・11が駆動するようになっている。そしてこの搬送ベルト11・11の張力は前記テンションプーリ28・29によって調整するようにしている。
なお、コンベア14の搬送速度や移動量などは前記駆動装置25に取り付けられたエンコーダ37に接続された図示せぬコントローラによって制御されている。
【0036】
そして、コンベア14は、該コンベア14の搬送方向に対して左右略中央部に投光手段17及び受光手段18間の光路を確保するための空間を有する構造としている。つまり、コンベア14において張設される搬送ベルトを、搬送方向に対して左右両側に分割して配置した搬送ベルト11・11とし、該搬送ベルト11・11間に隙間を設けている。この隙間は、サンプル15を載せる載置台50が落ちることなく、かつ投光手段17からサンプル15の品質判定に十分な光量が通過できる間隔としている。
また、測定部3における、コンベア14の支持フレーム16の底面にも、投光手段17から照射される光の経路を確保するための切欠き16a(図3)が形成されている。
【0037】
このように、コンベア14の搬送ベルト11・11を、左右両側に設け、該搬送ベルト11・11間に空間を設けて張設し、支持フレーム16に切欠き16aを設けることによって、上述したような測定部において、上下方向を光路とする測定部3によってサンプル15の品質判定が可能となる。なお、搬送ベルト11・11間の間隔及び支持フレーム16に設けられた切欠き16aの大きさは、投光手段17の投光レンズ17aから投光され、パン50上の農産物15に照射される光を遮らないようにそれぞれ設定されている。
【0038】
このように、前記搬送装置2は独立駆動可能な構造となっている。すなわち、搬送装置2からなる搬送系と、測定部3等からなるの光学系とが分離独立した構造となっており、どちらか一方を設置した後でも、もう一方を据え付け、組み立てられる構造となっている。つまり、図7に示すように、搬送装置2は独立した駆動部(駆動ケース24)及び支持部(脚部32・33)を有しており、また、測定部3においては、上述したように、投光・受光ステー10が搬送方向の左右一側に開口部を有しているので、この投光・受光ステー10の開口部側、即ち筐体60の一側面(本実施例では左側面)を開口蓋66とし、この開口蓋66を取り外した状態で搬送系及び光学系をそれぞれ設置し、開口蓋66を取り付けることによって筐体60内を暗室としている。
【0039】
このように搬送系と光学系とを分離独立した構造とすることによって、それぞれの装置を調整したりメンテナンスしたりする作業が容易となる。また、光学系が搬送系の振動その他の影響を受けることなく、高精度な光学計測が可能となる。
【0040】
なお、前記筐体60の開口蓋66は、図7に示す形状に限定されず、測定部3を覆う部分を別体のボックスケースとしたり、該開口蓋66の一端を筐体60に支承して開閉可能な構造としたりすることもできる。
そしてこのように前記開口蓋66を開閉可能な構造にした場合、該開口蓋66を開けることによって光源ユニット8や搬送装置2の電源5が切れるような構造とすることが可能である。つまり、安全スイッチ等を設け、開口蓋66の開閉と電源5の入切を連動させて、開口蓋66を開けた場合に、電源5からの電力の供給が止まる構造としている。こうすることにより、メンテナンス時などに電源を切り忘れた状態で開口蓋66を開口した場合に、投光手段17から投光される光が直接目に入ったり、搬送装置2のコンベア14等の機械的稼動部との接触によってケガをしたりすることが防止でき、安全性の向上を図ることができる。
【0041】
このような搬送装置2の上流側かつ筐体60の外部で載置台50の左右略中央に載置されたサンプル15は、搬送装置2が駆動することにより搬送経路を上流から下流(図3の手前側から奥側)に向けて順次搬送され、上流側開口部60aから筐体60内に入り、筐体60内部の搬送経路途中に配設された測定部3により非破壊で品質判定された後、下流側開口部60bより筐体60外部に搬送され、選別部において測定部3の判定結果に基づいて選別されるのである。
【0042】
続いて、サンプル15の載置台50の構造ついて説明する。
図8に示すように、本発明に係る載置台50は、ゴム等の弾性体や合成樹脂などから構成されており、サンプル15を載せるための載置面51bを有する皿部51と、該皿部51の下方において空間を形成する略円筒状の中空部材である筒部52とが一体形成されている。そして該載置台50は、測定に直接関係しない光の透過を防ぐため、遮光性のある材質から構成されている。
前記皿部51の載置面51bは、中心部にかけて窪んだ碗型となっており、この載置面51b及び筒部52の底面52bの中心部には、それぞれ孔部51a及び52aが穿設されて、投光手段17から照射される光の経路を確保している。そして、測定する農産物の種類に応じた大きさの孔部51a及び52aを有する載置台50を複数用意している。このように、載置面51bを碗型にすることで、サンプル15の形状が平らな場合、安定した状態で載置することができる。さらに、供給部における載置台50へのサンプル15の載置が、作業者による手載せの場合にも、サンプル15がこぼれ落ちにくく置きやすい形状となっている。
【0043】
このように載置台50には、前記搬送装置2のコンベア14とともに投光手段17から照射される光の経路を確保しているので、測定部3において投光手段17と受光手段18とがコンベア14を上下方向に貫通する光路をなす測定部3を有する品質判定装置1において好適なものとなる。よって、投光手段17及び受光手段18を、コンベア14を挟んで上下に対向させて配置することが可能となり、従来のように投光手段17及び受光手段18をコンベア14の両側方に配置し、搬送方向に直交する横方向の光を農産物に照射する場合と比較して、省スペース化が図れ、選果場などの複数の搬送レーンがある場合に適するものとなる。さらに、上下方向に光路を設定することで、コンベア14に複数列に亘って農産物を搬送しながら個々の農産物の品質判定を行う場合等にも適用でき、より汎用性が増すのである。また、搬送方向左右のスペースが確保できるため、このスペースから、投光手段17から受光手段18までの光路長を容易に測定することができ、この測定結果を、実際の測定で得られた測定値を補正する際に反映させることができる。
【0044】
また、上下方向に光路を設定することで、前記載置台50の皿部51に載置されたサンプル15が平らな形状を有したり小さかったりして、側面視で皿部51の上端からはみ出ない場合にも測定が可能となる。さらに、上下方向の光路長を短く設定することができるので、少ない出力で測定に十分な光量を得ることができるのである。
【0045】
ところで、測定部3においては、投光手段17及び受光手段18からなる光学系は、搬送経路を流れてくる載置台50上に載せられたサンプル15に対して、予め決められた位置に固定されている。しかし、載置台50上におけるサンプル15の置かれた位置やその姿勢が異なると、測定部3での測定条件が異なるものとなり、得られる測定値に誤差が生じることがある。そこで、このような不具合を解消するために、載置台50上のサンプル15の位置及び姿勢を検出するための検出カメラ78を用いた場合の実施例について図9及び図10を用いて説明する。
【0046】
まず一実施例について図9を用いて説明する。
本実施例では、サンプル15の搬送経路において測定部3の上流側に、載置台50上のサンプル15の位置及び姿勢を検出するための検出カメラ78を設ける。この検出カメラ78は、センサー機能を有するCCDカメラ等が用いられ、通信ケーブル78aを介して制御装置4に接続されている。そして、前記投光手段17及び受光手段18が一体的に支持された投光・受光ステー10を移動装置85によって上下左右及び前後方向に移動可能としている。
このような構造において、この検出カメラ78によって載置台50上のサンプル15の位置や姿勢を検知し、その検出データを通信ケーブル78aを介して制御装置4に送信する。この検出データに基づいた信号を通信ケーブル85aを介して移動装置85によって、投光手段17及び受光手段18が一体的に支持されている投光・受光ステー10を測定に最適な位置(光軸がサンプル15の略中央部を貫通する位置)に移動するように制御駆動するのである。
このような構造にすることで、載置台50上のサンプル15の位置や姿勢によって投光手段17からの光が照射される部位が均一化され、より安定した測定が可能となる。
【0047】
次に別実施例として図10を用いて説明する。
本実施例では、前記実施例と同様の検出カメラ78を設けており、投光・受光ステー10はその位置を固定している。そして、該検出カメラ78と測定部3との間に位置調整装置79・79を設けている。この位置調節装置79・79はソレノイドやエアシリンダ等から構成され、伸縮自在な押圧部79bを有しており、通信ケーブル79aを介して制御装置4に接続されている。
つまり、検出カメラ78によって得られた載置台50上のサンプル15の位置や姿勢に基づくデータを通信ケーブル78aを介して制御装置4に送信し、このデータに基づいた命令を制御装置4から位置調節装置79に通信ケーブル79aを介して送信し、この信号によって位置調節装置79・79の押圧部79bが駆動して、載置台50上のサンプル15を最適位置(載置面51b中央部)に位置させるように、制御装置4によってこの位置調節装置79が制御駆動されるのである。
このような構造おいても、前記実施例と同様の効果が得られるのである。
なお、本実施例においては、予め載置台50上の中央部にサンプル15が載置されている場合は、前記位置調節装置79によって載置台50自体の位置を搬送経路中心部に合わせるようにすることもできる。
【0048】
一方、前記測定部3の投光手段17において、従来では、被測定部である農産物の大きさによって、その光量、即ち光源の電圧を変えていた。しかし、光源の電圧を変化させると、出力が安定するまでにある程度の時間を要し、大きさにばらつきのある農産物が混在した状態の測定には適していないものとなる。特に、搬送速度が高速の場合は測定が不可能となる。
そこで、このような異なる大きさの農産物を測定する際に適した構造について説明する。
【0049】
測定部3において、異なる大きさのサンプル15を、同一の光学系、つまり同じ投光手段17と受光手段18を用いて測定する場合、投光手段17から投光される光の光量を同じとすると、サンプル15が小さいときやサンプル15が腐敗部を有するときに、光の漏れや光の過剰透過によって、正確な測定ができない傾向がある。このような傾向を示唆するグラフを図11に示す。
この図11は、ある品種の農産物における小サイズ(2Sサイズ)と大サイズ(Lサイズ)の二種類の大きさについての、投光手段17から投光される光の波長(nm)に対する、受光手段18において受光される光(光漏れ含む、以下総称して「透過光」)の強度を示したグラフであるが、このグラフにおいて、サンプル15の大きさによる透過光強度の差が顕著に現れている。つまり、サンプル15の大きさがLサイズの場合と比較して、2Sサイズの場合の透過光の方が、明らかに強くなっているのである。さらに、2Sサイズの方のグラフは、投光される光の波長が700nm前半から800nm中盤にかけて水平となっているが、これは、透過光の強度が、受光手段18側において設定された飽和(サチュレーション)値Aを超えている状態を示しており、正確な測定がなされていないことを示している。
【0050】
こういった傾向に対する方法として、まず、投光手段17から投光される光を平均的な大きさのサンプル15に合わせた光量に設定する。そして、サンプル15が小さ過ぎて受光手段18において受光する透過光が強すぎた場合、その光データを制御装置4にて異常値として認識し、その異常値のもととなったサンプル15を選別部側にて排出または再測定を行う構造とする。
例えば、制御装置4と接続された排出装置などを搬送経路側部に設け、異常値として認識された測定値に基づいてこの排出装置を作動させ、搬送されるサンプル15を搬送経路から排出する構造としたり、搬送経路を分岐させ、異常値が検出されたサンプル15を再測定するように再度測定部へ搬送する構造としたりする方法がある。
【0051】
このように、受光手段18において受光する透過光が任意に設定した基準値の範囲を超えた場合、この値を異常値として認識する構造とすることによって、サンプル15が規定範囲の大きさより小さい場合や、またはサンプル15が平均的な大きさを有していても内部に腐敗部を有する場合に、これらに該当するサンプル15を排除することが可能となる。よって、その他の正常なサンプル15を精度よく測定することができるのである。
【0052】
また、投光手段17の光量を調節することなく測定可能な測定部3の別実施例として、図12に示すように、サンプル15と受光手段18との間にスリットや減光フィルタ等の減光部材76を設ける方法がある。つまり、この減光部材76によって、サンプル15が小さい場合における透過光を減光させているのである。このような減光部材76を設けることによって、被測定物のサンプル15が小さい場合にも、上述したような受光手段18側のサチュレーションを防ぐことができ、光量を一定に保ったまま、即ち光源の電圧を変えることなく測定が行える。よって、安定した光学条件下での測定が可能となり、精度の高い測定結果を得ることができる。さらに、光源電圧を頻繁に切り換えることによる光源への負担が軽減でき、光源の長寿命化が図れるのである。
【0053】
また、このような減光部材76は、投光手段17の投光レンズ17aとサンプル15との間に設けることによっても同様の効果を得ることができる。さらに、受光手段18側及び投光手段17側の両方に設けることで、光量を広範囲に亘って調整可能にすることで、同一の測定部3にて測定するサンプル15の大きさの範囲が著しく広い場合にも対応することができる。
なお、このような測定部3における測定の際には、減光部材76による減光の度合いに対応させて、予め複数の検量線を制御装置4に記憶させておくとよい。ここでいう「検量線」とは、糖度などの内部成分濃度が既知の試料を用いて測定された、この試料濃度と、これに関係する測定強度(透過光強度、吸光度など)との関係をグラフ上に示した場合の曲線(または直線)であり、この検量線をもとに、内部成分が未知の農産物を測定した時に得られた測定強度から内部品質を求めるものである。
【0054】
また、図13に示すように、前記減光部材76を設ける代わりに、上述した前記載置台50の皿部51に設けられる光を通すための孔部51aを減光用のスリット51cとして代用することも可能である。この場合、投光手段17の投光レンズ17aから照射される光は、サンプル15の底面近傍で焦点を結ぶように設定されており、そのため、載置台50は遮光性のある素材で構成されている。
そして、前記スリット51cの径をφA、該スリット51cの位置での光のスポット径をφBとすると、載置台50上に載置されたサンプル15が光を透過しにくい品種の場合は、φA>φBの関係を満たすように、また、サンプル15が光を透過しやすい品種や漏れ光を発生しやすい場合は、φA<φBの関係を満たすように、スリット51cの径φA及びサンプル15に照射される光のスポット径φBを、投光手段17を調整して設定することで、サンプル15の品種に応じて好適な測定が可能となる。
【0055】
載置台50及び投光手段17の投光レンズ17aをこのような構造にすることによって、サンプル15の大きさや形状にばらつきがある場合にも、受光手段18の受光部18aが光の漏れを受光しにくくなり、サンプル15を載置台50の皿部51に押さえつける等する必要がなく、余分な手間が省けるのである。さらに、サンプル15に照射される光量が、その大きさによらずほぼ一定に保つことができ、より精度の高い測定が可能となる。
【0056】
ところで、前記測定部3では、その非破壊での測定において再現性を保つため、標準的な大きさや形状を有する擬似農産物などを用い、光学系の補正を行っている。しかし、擬似農産物を用いた場合、この擬似農産物は時間の経過とともに劣化するので、長期間に亘って使用することができず、擬似農産物を変えるたびその都度補正用のデータを採取する必要があった。
【0057】
そこで、本実施例では、図14に示すように、サンプル15の載置台50に前記擬似農産物の代わりとなる測定結果が既知の光学系補正用の標準物77を取り付け、この載置台を補正専用載置台50’としている。この標準物77は、時間の経過によって劣化しにくい物質で構成されており、載置台50の皿部51に設けられた孔部51aから光が漏れないように、該孔部51aを塞げる大きさとしている。
つまり、この標準物77を載置台50の皿部51の載置面51bと一体的に設け、この載置台を補正専用載置台50’とし、光学系の補正の際は、通常サンプル15の測定を行う際と同様に、この補正専用載置台50’を搬送して行う。そして、測定部3において投光手段17からの光を、この標準物77に照射して実際に測定を行うことで擬似命令を送り、この透過光によって得られるデータに基づいて、制御装置4の内部品質センサーに予め記憶させてある補正用の既知データとのずれから光学系調整を自動的に行う構造としている。その結果、この標準物77を透過した透過光が異常値を示した場合には、制御装置4から信号を発信し、装置を操作するオペレータに知らせ、装置の診断を行うこととしている。
【0058】
このように補正専用載置台50’を用いると、毎朝または装置の駆動を休止して再び駆動する直前に、容易に、しかも時間の経過による劣化を考慮することなく精度の高い光学系の補正が行えるので、毎測定時において、光学系の同一条件下での測定が可能となり、より信頼性のある測定結果を得ることができるのである。また、上述したような、ソレノイドやエアシリンダ等から構成されるサンプル15の位置調節装置等の特別な装置を用いることなく、測定部3における一定の精度を保った測定が可能となる。
【0059】
また、前記測定部3で得られた測定結果について、その測定結果をより現実の品質に近づけるため、測定値の補正を行っている。この測定値の補正は、被測定物であるサンプル15の大きさ(果径)を測定し、この値を補正に用いていた。つまり、ある標準的な大きさのサンプル15についての測定データに基づいて決められた補正式等を制御装置4に記憶させ、この補正手順に従ってサンプル15の測定値を補正していた。
しかし、サンプル15の大きさによって測定値の補正を行うこととすると、サンプル15の内部が空洞(空洞果)の場合や、サンプル15の包含する水分量が異なる場合など、同じ大きさのサンプル15によっても、光の透過率が変わり、正確な補正ができない場合がある。
【0060】
そこで、本実施例においては、測定部3で得られた測定値の補正を、サンプル15の大きさではなく、重さに基づいて行っている。つまり、上述したような測定値の補正を、サンプル15の大きさ(果径)によらず、その重量によって行うのである。すなわち、前記測定部3の前工程に重量測定部(図示せず)を設け、該重量測定部にて搬送されるサンプル15の重量を測定し、この重量値に対応する重量データを用いて、測定部3にて得られた測定結果の補正を行うのである。
【0061】
具体的には、その一例として、サンプル15をその重量により選別を行う品種の場合、測定部3の前工程に重量測定部を設け、本装置の測定部3によって測定を行う前工程においてサンプル15の重量の測定を行い、この重量値を制御装置4へ送信する。そして、この重量測定値に対応する重量データを用いた補正プログラムを制御装置4に記憶させておき、該制御装置4に内蔵される電子計算機などによって補正を行うのである。つまり、前記重量測定部にて測定された重量測定値を、測定部3にて測定される測定値の補正の際に用いるのである。こうすることで、品質判定されるサンプル15の内部状態によらず、受光手段18にて受光される透過光スペクトルの大小を補正することが可能となる。すなわち、従来のようにサンプル15の大きさ(果径)を測定し、この大きさの値を測定部3で得られる測定値の補正に用いる場合に比べ、サンプル15の大きさを測定するために必要なセンサー類などの機器が省略でき、省コスト化が図れるのである。
【0062】
また、別実施例にとして次のようにすることもできる。
測定するサンプル15の品種について標準的な重量を基準重量とし、この基準重量を有するサンプル15を複数測定してその平均から得られた透過スペクトルを基準透過光スペクトルとする。この基準透過光スペクトルを基に、前記基準重量に対するサンプル15の重量の増減に対応する透過光スペクトルの変化を予め測定によって作成して用意し、重量データを用いた補正プログラムとして制御装置4に記憶させておく。そして、前記重量測定部から送信されるサンプル15の重量測定値を基に、制御装置4にて、重量の変化に対応して変化する透過光スペクトルと、前記基準透過光スペクトルとの関係から透過光スペクトルの補正を行い、その後測定部3において測定を行い、サンプル15の品質判定を行うのである。
このような方法によっても前記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0064】
即ち、請求項1に示す如く、農産物を搬送するための搬送手段と、投光手段及び受光手段が対向して配置される測定部とを有し、搬送手段に載置される載置台に農産物を載せ、搬送手段によって農産物を測定部へと搬送し、該測定部にて農産物を透過した光に基づいて農産物の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置において、前記投光手段と受光手段とを一体の支持部材にて支持したので、該支持部材にて投光手段と受光手段との光軸合わせを予めある程度行った状態で、この支持部材を測定部に取り付けることができる。よって、投光手段及び受光手段を取り外し、再び取り付ける際の光軸合わせが容易となるのである。
【0065】
請求項2に示す如く、前記支持部材を、搬送方向に対してコ字状とし、上下左右一側に開口部を設けたので、該開口部側が光軸方向及びサンプル搬送方向のどちらとも干渉しないように光軸及び搬送方向を設定することが可能となり、光軸合わせや清掃などの光学系のメンテナンスが容易となる。
【0066】
請求項3に示す如く、前記測定部の投光手段及び受光手段を上下に対向して配置し、農産物に対して上方向または下方向から光を照射するので、省スペース化が図れ、選果場などの複数の搬送レーンがある場合に適するものとなる。さらに、上下方向に光路を設定することで、搬送装置にて複数列に亘って農産物を搬送しながら個々の農産物の品質判定を行う場合等にも適用でき、より汎用性が増すのである。
また、前記コ字状の支持部材にて投光手段及び受光手段を支持した場合、開口部側が光軸方向及びサンプル搬送方向のどちらとも干渉しない位置となり、光軸合わせや清掃などの光学系のメンテナンスが容易となる。
【0067】
請求項4に示す如く、前記測定部において、同一軸心上に投光手段及び受光手段を嵌合する投光側筒部と受光側筒部、及び、該投光側筒部と受光側筒部とを連結する連結筒を設けた光軸調整用治具で光軸合わせを行うので、投光手段と受光手段との精度の高い光軸合わせを容易にすることが可能となる。よって、サンプルが比較的小さいイチゴ等のように、光源電圧を下げた状態で測定するために厳密な光軸合わせが必要な農産物の場合に、特に効果を発揮するのである。
【0068】
請求項5に示す如く、前記載置台に光学系補正用の標準物を取り付けて前記測定部にて定期的に測定し、この測定値に基づき、該測定値の補正を行うので、毎朝または装置の駆動を休止して再び駆動する直前に、容易に、しかも時間の経過による劣化を考慮することなく精度の高い光学系の補正が行えるので、毎測定時において、光学系の同一条件下での測定が可能となり、より信頼性のある測定結果を得ることができるのである。また、ソレノイドやエアシリンダ等から構成される農産物の位置調節装置等の特別な装置を用いることなく、測定部における一定の精度を保った測定が可能となる。
【0069】
請求項6に示す如く、前記測定部の前工程に重量測定部を設け、該重量測定部にて搬送される農産物の重量を測定し、該重量測定値に対応する重量データを用いて、前記測定部にて得られた測定結果の補正を行うので、品質判定される農産物の内部状態によらず、受光手段にて受光される透過光スペクトルの大小を補正することが可能となる。すなわち、従来のように農産物の大きさ(果径)を測定し、この大きさの値を測定部で得られる測定値の補正に用いる場合に比べ、農産物の大きさを測定するために必要なセンサー類などの機器が省略でき、省コスト化が図れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農産物非破壊品質判定装置の全体構成を示す背面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】上流側から見た測定部を示す図。
【図4】治具使用状態を示す図。
【図5】搬送装置を示す側面図。
【図6】防塵方法の一実施例を示す図。
【図7】筐体一部開口状態を示す斜視図。
【図8】載置台を示す側面断面図。
【図9】検出カメラを用いた場合の一実施例を示す平面図。
【図10】同じく別実施例を示す図。
【図11】投光される光の波長と透過光強度との関係を示すグラフ。
【図12】測定部に減光部材を用いた場合を示す図。
【図13】載置台の孔部をスリットの代用とした場合の説明図。
【図14】標準物を具備した光学系補正専用載置台を示す図。
【符号の説明】
1 農産物非破壊品質判定装置
2 搬送装置
3 測定部
10 投光・受光ステー
15 サンプル
17 投光手段
18 受光手段
50 載置台
80 治具

Claims (6)

  1. 農産物を搬送するための搬送手段と、投光手段及び受光手段が対向して配置される測定部とを有し、搬送手段に載置される載置台に農産物を載せ、搬送手段によって農産物を測定部へと搬送し、該測定部にて農産物を透過した光に基づいて農産物の品質判定を行う農産物非破壊品質判定装置において、前記投光手段と受光手段とを一体の支持部材にて支持したことを特徴とする農産物非破壊品質判定装置。
  2. 前記支持部材を、搬送方向に対してコ字状とし、上下左右一側に開口部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の農産物非破壊品質判定装置。
  3. 前記測定部の投光手段及び受光手段を上下に対向して配置し、農産物に対して上方向または下方向から光を照射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の農産物非破壊品質判定装置。
  4. 前記測定部において、同一軸心上に投光手段及び受光手段を嵌合する投光側筒部と受光側筒部、及び、該投光側筒部と受光側筒部とを連結する連結筒を設けた光軸調整用治具で光軸合わせを行うことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の農産物非破壊品質判定装置。
  5. 前記載置台に光学系補正用の標準物を取り付けて前記測定部にて定期的に測定し、この測定値に基づき、該測定値の補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の農産物非破壊品質判定装置。
  6. 前記測定部の前工程に重量測定部を設け、該重量測定部にて搬送される農産物の重量を測定し、該重量測定値に対応する重量データを用いて、前記測定部にて得られた測定結果の補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5に記載の農産物非破壊品質判定装置。
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