JP2004360012A - 金属密着面表面処理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属対象物の密着面の密着性を現状以上に向上させることが可能なようにする。
【構成】金属対象物W1(W2)の密着面sf1(sf2)に照射すべきフェムト秒レーザを出力するレーザ光発生部10と、レーザ光発生部10の光軸上に配置されており且つ金属対象物W1(W2)を載置するステージ50等を備え、ステージ50上の金属対象物W1の密着面sf1にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する一方、金属対象物W2の密着面sf2にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を同様にして形成し、これにより金属対象物W1と金属対象物W2との間の密着面sfの密着性を向上させるようにする。微細周期構造を形成するに当たりフェムト秒レーザを所定回数照射する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザを用いた加工方法に係り、機械部品等の密着面(シール面)を表面処理する新規な金属密着面表面処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機械部品等の密着面を表面処理してその密着性を向上させる方法としては研磨装置等を用いるのが周知である。一方、レーザを用いて機械部品等の面上に微細周期構造を形成する方法が数多く報告されている(例えば、フェムト秒レーザを用いた例として特許文献1、微細周期構造の形状変化に関して非特許文献1〜5、ナノ秒レーザを用いた例として非特許文献6〜9等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−057422号公報
【非特許文献1】
橋田昌樹、藤田雅之、節原裕一、フェムト秒レーザーによる物質プロセッシング、光学、Vol.31,No.8(2002),pp.621−628.
【非特許文献1】
M.Hashida,M.Fujita,Y.Izawa,A.F.Semerok,Femtosecond laser ablation of metals:precise measurement and analytical model for crater investigation, International congress on Laser Advanced Materials Processing (LAMP2002),May 27−31,Osaka (2002).
【非特許文献2】
N.Yasumaru,K.Miyazaki,J.Kiuchi,and H.Magara,Periodic nanostructures formed on hard thin films by femtosecond laser pulses,The Third Asian Pacific Laser Symposium (APLS2002),September 27−31, Osaka, WePB29 (2002).
【非特許文献3】
N.Yasumaru,K.Miyazaki,J.Kiuchi,and H.Magara,Femtosecond−laser−inducednanostructures formed on hard coatings of TiN and DLC,International congress on Laser Advanced Materials Processing (LAMP2002),May 27−3 1,Osaka(2002)
【非特許文献4】
J. Reit,F.Costache,M.Henyk,S.V.Pandelov,Ripple revisited:non−clasical morophorogy at the bottom of femtosecond laser ablation craters in transparent dielectrics”,Appl.Surf.Sci.,Vol.197−198,(2002),pp.891−895.
【非特許文献5】
E.E.B.Campbell,D.Ashkenasi and A. Rosenfeld,“Ultra−short−pulse laser irradiation andablation of dielectrics,”Material Science Forum,Vol.301, (1999),pp.123−144.
【非特許文献6】
M.Birnbaum,Semiconductor surface damage produced by ruby laser,J.Appl.Phys.,Vol.36,(1965),pp.3688−3689.
【非特許文献7】
A.M.Bonch−Bruevich,M.N.Libenson,V.S.Markin,and V.Trubaev,Surface electromagnetic waves in optics,Opt.Eng.,Vol.31,(1992),pp.718−730.
【非特許文献8】
D.C.Emmony,R.P.Howson,and L.J.Willis,Laser mirror damage in germanium at 10.6mm,Appl. Phys.Lett.,Vol.23,(1973)pp.598−600.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例による場合、研磨材等を用いることが必要である以上、研磨材等の除去が完全でないと、機械部品等の密着面の密着性を向上させることができない。また、機械部品の密着面が複雑な三次元形状であるときには、研磨装置の性質上、密着性を向上することが困難である。このように機械部品の密着面の密着性を現状以上に向上させることが困難であることから、機構部品の性能を向上させることも困難であった。
【0005】
なお、レーザを用いた精密加工(例えば、切断な穴開け等)の研究が進んでいるものの、機械部品の密着面の密着性を向上させるという報告に関しては皆無である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、金属対象物の密着面の密着性を現状以上に向上することが可能な金属密着面表面処理方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の金属密着面表面処理方法は、第1、第2の金属対象物の間が密着されている密着面の密着性を向上させる方法であって、第1の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する一方、第2の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成するようにした。また、第1、第2の金属対象物の密着面に微細周期構造を形成するに当たり、フェムト秒レーザを所定回数照射するようにしても良い。
【0008】
本発明の金属密着面表面処理装置は、第1、第2の金属対象物の間が密着されている場合の密着面の密着性を向上させる装置であって、金属対象物の密着面に照射すべきフェムト秒レーザを出力するレーザ光発生部と、レーザ光発生部の光軸上に配置されており且つ金属対象物を載置するステージとを備え、ステージ上の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する構成となっている。
【0009】
好ましくは、レーザ光発生部とステージとの間の光軸上に配置されており且つ金属対象物の密着面に形成される微細周期構造の周期又は形状深さを制御するために当該密着面に照射されるフェムト秒レーザのエネルギーを光学的に調整するエネルギー調整部を備えることが望ましい。また、レーザ光発生部とステージとの間の光軸上に配置されており且つ金属対象物の密着面に照射されるフェムト秒レーザを光学的に集光させる集光部を備えることが望ましい。ステージに関しては、水平方向及び/又は光軸方向に移動可能な構成なものを用いることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここではメカニカルシールを行うことが必要な軸受け(図2中金属対象物W1)と軸(図2中金属対象物W2)との間の密着面(シール面)の密着性を向上させるに当たり、図1に示すような金属密着面表面処理装置を用いて、金属対象物W1の密着面sf1及び金属対象物W2の密着面sf2を表面処理する場合について説明する。
【0011】
同装置は、金属対象物W(金属対象物W1又はW2)の密着面sf(密着面sf1又はsf2)に照射すべきフェムト秒レーザを出力するレーザ光発生部10と、フェムト秒レーザのエネルギーを光学的に調整するエネルギー調整部20と、フェムト秒レーザの偏光方向を光学的に調整する偏光方向調整部30と、フェムト秒レーザを集光させる集光部40と、金属対象物Wを載置するステージ50とを備え、ステージ50上の金属対象物Wの密着面sfにフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する基本構成となっている。
【0012】
なお、装置全体を制御する制御部や必要な設定値等を入力するための入力部については図示省略されている。
【0013】
レーザ光発生部10はフェムト秒レーザをパルスとして出力するレーザ発生装置であって、上記制御部により制御されており、上記入力部を通じてフェムト秒レーザの出力回数が設定可能になっている。
【0014】
エネルギー調整部20は、金属対象物Wの密着面sfに形成される微細周期構造の周期又は形状深さを制御するために密着面sfに照射されるフェムト秒レーザのエネルギーを光学的に調整する役目を果たす光学素子である。例えば、偏光板や半波長板等を組み合わせたものを用いるようにすると良い。エネルギー調整部20は、レーザ光発生部10とステージ50との間の光軸上に配置されるが、ここではレーザ光発生部10の出力側に配置している。
【0015】
偏光方向調整部30は、金属対象物Wの密着面sfに形成される微細周期構造の方向を制御するために密着面sfに照射されるフェムト秒レーザの偏光方向を光学的に調整する役目を果たす光学素子である。例えば、偏光板や1/ 4 波長板等を組み合わせたものを用いるようにすると良い。偏光方向調整部30は、レーザ光発生部10とステージ50との間の光軸上に配置されるが、ここではエネルギー調整部20と集光部40との間に配置している。
【0016】
集光部40は、フェムト秒レーザを集光させて金属対象物Wの密着面sfを表面処理するに足りる照射フルーエンスを実現するために備えられた光学素子である。例えば、密着面sfに合わせた面積を有するシリンドリカルレンズ等を用いると良い。集光部40は、レーザ光発生部10とステージ50との間の光軸上に配置されるが、ここではステージ50の手前に配置している。
【0017】
ステージ50は金属対象物Wを移動可能に載置する移動テーブルである。ここでは金属対象物Wの形状に関係なくその密着面sfを表面処理するために水平方向及び光軸方向に移動可能な3軸用のものを用いている。また、ステージ50は上記制御部により制御されており、上記入力部を通じて金属対象物Wの形状や大きさ等が設定入力可能になっている。即ち、レーザ光発生部10が動作すると、ステージ50も金属対象物Wの形状等の設定に対応して予め用意されたパターンで動作し、金属対象物Wの移動によりフェムト秒レーザが金属対象物Wの密着面sfの全面に均一に照射されるようになっている。
【0018】
次に、上記のように構成された金属密着面表面処理装置の動作について説明する。まず、ステージ50に金属対象物W1をセットする。そして金属対象物W1を表面処理するに必要な設定値等を上記入力部に設定入力する。この状態で同装置を動作させると、レーザ光発生部10が動作する。即ち、レーザ光発生部10からフェムト秒レーザが出力され、これがエネルギー調整部20、偏光方向調整部30及び集光部40を介してステージ50上の金属対象物W1の密着面sf1に照射される。
【0019】
ここではレーザ光発生部10が間欠動作し、フェムト秒レーザが金属対象物W1の密着面sf1の同一箇所に設定回数照射される。その後、ステージ50が1ステップ移動した後に再びレーザ光発生部10が間欠動作し、フェムト秒レーザが密着面sf1の上記の隣り箇所に設定所定回数照射される。同様の動作が繰り返し行われて、フェムト秒レーザがステージ50上の金属対象物W1の密着面sf1の全面に均一に照射される。これで金属対象物W1の密着面sf1の表面処理が完了となる。
【0020】
その後、ステージ50に金属対象物W2をセットする。そして金属対象物W2を表面処理するに必要な設定値等を上記入力部に設定入力する。この状態で同装置を動作させると、レーザ光発生部10が動作する。即ち、レーザ光発生部10からフェムト秒レーザが出力され、これがエネルギー調整部20、偏光方向調整部30及び集光部40を介してステージ50上の金属対象物W2の密着面sf2に照射される。
【0021】
ここではレーザ光発生部10が間欠動作し、フェムト秒レーザが金属対象物W2の密着面sf2の同一箇所に設定回数照射される。その後、ステージ50が1ステップ移動した後に再びレーザ光発生部10が間欠動作し、フェムト秒レーザが密着面sf2の上記の隣り箇所に設定所定回数照射される。同様の動作が繰り返し行われて、フェムト秒レーザがステージ50上の金属対象物W2の密着面sf2の全面に均一に照射される。なお、金属対象物W1、W2の表面処理を行う順番は問われない。これで金属対象物W2の密着面sf2の表面処理が完了となる。
【0022】
このようなフェムト秒レーザの照射により金属対象物Wの密着面sfには図2及び図3に示すような微細周期構造が形成される。この場合のレーザーフルーエンス(J/cm) とその周期間隔(nm)との関係は図4に示す通りである(Proceeding of 9 th symposium on “Micromachlining and Assembly Tecnology in Electronics ”,pp.517−222,February6−7,2003,Yokohama)。
【0023】
銅製の金属対象物Wの密着面sfに波長800nm 、パルス幅100fs のフェムト秒レーザ( 照射フルーエンスについては1照射当たり約10nm表面除去可能な設定値) を120回又は6回照射し、1μm以下の微細周期構造を形成したところ、金属対象物W1の密着面sf1と金属対象物W2の密着面sf2との間の密着性が向上し、加重8g/cm以上であることが実験により確かめられた。
【0024】
このような表面処理により金属対象物Wの密着面sfの密着性が向上するのは、金属対象物W1の密着面sf1と金属対象物W2の密着面sf2との双方に1μm以下の微細周期構造が形成されたからである。即ち、従来は密着面の平滑化という方法により密着性を向上させていたが、本案ではこれとは全く逆の方法で積極的に密着面sf上に微細周期構造を形成することにより行なっている。
【0025】
この密着性は、金属対象物W1、W2の密着面sf1、sf2に各々形成された微細周期構造の周期間隔又は形状深さ等に大きく関係している。微細周期構造の方向性については、周期間隔等とは異なり密着性に大きく依存しないことが実験により確かめられている。微細周期構造の周期又はその形状深さを設定するには、エネルギー調整部20においてフェムト秒レーザの波長、パルス幅又は照射回数を調整したり、集光部40においてその光学定数を調整するようにすると良い。このような調整を行いつつ実験を行って、金属対象物Wの密着面sfに最適な微細周期構造を形成するようにすると、結果として金属対象物W1と金属対象物W2との間の密着面sf1、sf2の密着性を向上させることが可能になる。このような効果は金属対象物Wの材質や形状等に関係なく得られる。
【0026】
上記従来例による場合、研磨材等を用いることが必要であり、この除去が完全でないと、密着面の密着性を向上させることができなかった。ところが、本装置を用いて金属対象物Wの密着面sfの表面処理を行う場合、研磨材等を用いることが不要であり、密着面の密着性を現状以上の向上させることが可能になる。特に、金属対象物Wの密着面sfが三次元形状であるときであっても何ら支障がない。このように本装置を用いると、どのような大きさ、形状、材質の金属対象物Wであってもその密着面sfの密着性を向上させることが可能であることから、密着面を有する機構部品の性能を向上させる上で大きな意義がある。
【0027】
なお、本発明に係る金属密着面表面処理方法及びその装置による場合、上記実施形態に限定されず、次のように設計変更してもかまわない。
【0028】
まず、金属密着面表面処理方法に関しては、第1、第2の金属対象物の間が密着されている場合の密着面の密着性を向上させるに当たり、第1の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する一方、第2の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成するよう内容である限り、どのような方法を用いても良く、フェムト秒レーザの波長、パルス幅又は照射フルーエンス等が限定されないことは勿論のこと、フェムト秒レーザを連続出力して表面処理を行うようにしてもかまわない。また、金属対象物の密着面に微細周期構造を形成するに当たり、金属対象物を載置するステージを順次移動させるのではなく、フェムト秒レーザを走査させて金属対象物の密着面上の照射ポイントを順次移動させるようにしてもかまわない。
【0029】
金属密着面表面処理装置に関しては、金属対象物の密着面に照射すべきフェムト秒レーザを出力するレーザ光発生部と、レーザ光発生部の光軸上に配置されており且つ金属対象物を載置するステージとを備え、ステージ上の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する構成である限り、どのような構成であっても良く、エネルギー調整部、偏光方向調整部又は集光部を省略したり又はこれらの機能をレーザ光発生部に含めるようにしてもかまわない。また、ステージについては固定式であっても良く、その代わりにレーザ光発生部の光軸上に反射ミラー等を配置し、この反射ミラー等の角度を順次変化させてフェムト秒レーザを走査し、金属対象物の密着面上の照射ポイントを順次変化させるようにしてもかまわない。
【0030】
【発明の効果】
以上、本発明の請求項1又は2に係る金属密着面表面処理方法による場合、第1、第2の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を各々形成し、これにより当該密着面の密着性を向上させる構成となっているので、その性質上、従来とは異なり研磨材の使用が不要であり、金属対象物の密着面の密着性を現状以上に向上することが可能になる。よって、密着面を有する機構部品の性能を向上させる上で大きなメリットがある。
【0031】
本発明の請求項3乃至6に係る金属密着面表面処理装置による場合、金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成し、これにより当該密着面の密着性を向上させる構成となっているので、その性質上、従来とは異なり研磨材の使用が不要であり、金属対象物の密着面の密着性を現状以上に向上することが可能になる。また、どのような大きさ、形状、材質の金属対象物であってもその密着面の密着性を向上させることが可能であることから、密着面を有する機構部品の性能を向上させる上で大きなメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図であって金属密着面表面処理装置の構成図である。
【図2】同装置を用いて金属対象物の密着面に形成された微細周期構造を示す模式的断面図である。
【図3】同装置を用いて金属対象物の密着面に形成された微細周期構造を示した拡大平面図であって、高分解能走査型反射電子顕微鏡の写真である。
【図4】金属対象物の表面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成した場合のレーザーフルーエンスと周期間隔との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
W1 W2 金属対象物
sf1 sf2 密着面
10 レーザ光発生部
20 エネルギー調整部
30 偏光方向調整部
40 集光部
50 ステージ

Claims (6)

  1. 第1、第2の金属対象物の間が密着されている場合の密着面の密着性を向上させる方法であって、第1の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する一方、第2の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成するようにしたことを特徴とする金属密着面表面処理方法。
  2. 請求項1記載の金属密着面表面処理方法において、第1、第2の金属対象物の密着面に微細周期構造を形成するに当たり、フェムト秒レーザを所定回数照射することを特徴とする金属密着面表面処理方法。
  3. 第1、第2の金属対象物の間が密着されている場合の密着面の密着性を向上させる装置であって、金属対象物の密着面に照射すべきフェムト秒レーザを出力するレーザ光発生部と、レーザ光発生部の光軸上に配置されており且つ金属対象物を載置するステージとを備え、ステージ上の金属対象物の密着面にフェムト秒レーザを照射して微細周期構造を形成する構成となっていることを特徴とする金属密着面表面処理装置。
  4. 請求項3記載の金属密着面表面処理装置において、レーザ光発生部とステージとの間の光軸上に配置されており且つ金属対象物の密着面に形成される微細周期構造の周期又は形状深さを制御するために当該密着面に照射されるフェムト秒レーザのエネルギーを光学的に調整するエネルギー調整部を備えたことを特徴とする金属密着面表面処理装置。
  5. 請求項3又は4記載の金属密着面表面処理装置において、レーザ光発生部とステージとの間の光軸上に配置されており且つ金属対象物の密着面に照射されるフェムト秒レーザを光学的に集光させる集光部を備えたことを特徴とする金属密着面表面処理装置。
  6. 請求項3、4又は5記載の金属密着面表面処理装置において、ステージが水平方向及び/又は光軸方向に移動可能な構成となっていることを特徴とする金属密着面表面処理装置。
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