JP2004359286A - 蓋部材装着装置 - Google Patents

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隆一 高坂
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Abstract

【課題】容器本体に蓋部材を装着する蓋部材装着装置において、簡素で安価な構成としつつ、蓋部材の装着に要する作業効率を高める。
【解決手段】第1コンベヤ8及び第2コンベヤ9によって容器本体2を搬送しながら、蓋送出機構5によって蓋部材3を送出し、容器本体2の凸部2aに蓋部材3の凹部3aを係合させる。さらに第2コンベヤ9によって容器本体2と共に蓋部材3を搬送しながら、押圧ローラ40,41によって、蓋部材3を容器本体2側に押圧して容器本体2に蓋部材3を嵌合する。これにより、容器本体2を連続的に搬送しながら蓋部材3を容器本体2に装着可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体を連続的に搬送しながら、その上端部に蓋部材を装着する蓋部材装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生鮮食品等の輸送にあたっては、軽量で断熱性に優れた発泡容器が使用されている。発泡容器は、生鮮食品等の収容物を収容する容器本体と、容器本体の上端に装着する蓋部材とによって構成される。容器本体と蓋部材との結合を強固にするために、通常、容器本体の上端には凸部が形成され、蓋部材の裏面にはこの凸部に対応する凹部が形成されている。このような容器本体への蓋部材の装着は、容器本体の凸部に蓋部材の凹部が対向するように容器本体上に蓋部材を載せた後、蓋部材を容器本体側に押圧することによりなされる。ところで、従来は、蓋部材の容器本体への装着は手作業によってなされていたが、蓋部材を容器本体側に押圧する際に大きな力を必要とすることから、作業者の負担が大きかった。そこで、蓋部材を装着するための作業者の負担や人手を省くために、収容物を収容した容器本体をベルトコンベヤ等で搬送しながら、自動的に蓋部材を装着することができる蓋部材装着装置が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から検討されている蓋部材装着装置は、蓋部材を容器本体に対して正確に位置決めして載置するために、位置センサで容器本体の位置を検知し、容器本体が所定の位置まで搬送されたとき、ベルトコンベヤを一旦停止させて蓋部材を載置し、蓋部材を上から容器本体側へ押圧する形態であった。このような蓋部材装着装置においては、蓋部材を装着する際にベルトコンベヤを停止し、その後、また再起動しなければならず、作業の効率が悪いばかりか、ベルトコンベヤを停止制御するための制御手段が必要となり、装置の構成が複雑であり、かつ、製造コストが高くなるといった問題がある。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、簡素で安価な構成でありながらも、蓋部材の装着に要する作業効率を高めた蓋部材装着装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、容器本体の上端部に形成されている凸部又は凹部に蓋部材に形成されている凹部又は凸部を嵌合させて、容器本体に蓋部材を装着する蓋部材装着装置において、容器本体を略水平方向に搬送する本体搬送機構と、本体搬送機構によって搬送されている容器本体の前部の凸部又は凹部に蓋部材の前部の凹部又は凸部を係合させるように蓋部材を送り出す蓋送出機構と、本体搬送機構に対向するように設けられ、蓋部材の前部の凹部又は凸部が容器本体の凸部又は凹部に係合された状態で、蓋部材を、前部から後部に亘って順次容器本体側に押圧することにより、蓋部材の凹部又は凸部を容器本体の凸部又は凹部に嵌合させる蓋嵌合機構とを備え、容器本体を連続的に搬送しながら蓋部材を容器本体に装着可能としたものである。
【0006】
この構成によれば、本体搬送機構によって容器本体を搬送しながら、蓋送出機構によって蓋部材を容器本体上に載置し、蓋嵌合機構によって蓋部材を容器本体側に押圧するので、蓋送出機構による蓋部材の送出動作及び蓋嵌合機構による蓋部材の嵌合動作が、本体搬送機構の搬送動作を止めることなく行われ、これにより、容器本体を連続的に搬送しながら蓋部材を容器本体に自動的に装着することができる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の蓋部材装着装置において、蓋送出機構は、蓋部材を送出するための蓋駆動部と、この蓋駆動部によって送出された蓋部材を本体搬送機構に対向する所定位置に係止するための蓋係止部とを有し、蓋係止部は、蓋部材の凹部又は凸部が容器本体の凸部又は凹部と係合し、蓋部材が容器本体と共に本体搬送手段によって搬送されるときに、蓋部材の係止状態を解除するものである。
【0008】
この構成によれば、蓋部材は、蓋駆動部によって送出され、蓋係止部によって所定の位置に係止され、その凹部又は凸部が搬送されてくる容器本体の凸部又は凹部と係合される。この係合により、本体搬送機構の駆動力が容器本体を介して蓋部材に伝達され、蓋部材の駆動力及び本体搬送機構の駆動力によって蓋係止部の係止状態が解除されるので、蓋部材は、容器本体と一体的に下流側の蓋嵌合機構に搬送される。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の蓋部材装着装置において、本体搬送機構は、容器本体を第1の速度で搬送する第1の搬送部と、この第1の搬送部よりも下流側に設けられ容器本体を第1の速度より速い第2の速度で搬送する第2の搬送部とを有し、蓋送出機構が第2の搬送部に対向して設けられているものである。
【0010】
この構成によれば、蓋部材装着装置内への容器本体の搬入を第1の搬送部で行い、蓋送出機構による容器本体と蓋部材との係合を第2の搬送部で行う。ここで、第2の搬送部の搬送速度は、第1の搬送部の搬送速度より高く設定されているので、第1の搬送部において容器本体が連続して隙間なく積み込まれた場合であっても、第2の搬送部において搬送される各容器本体の間隔を一定値以上に確保することができる。これにより、蓋送出機構によって送出される蓋部材が、先行して搬送されている容器本体又はその上に載置された蓋部材と干渉する虞が無くなり、蓋部材の送出を円滑かつ正確に行うことができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の蓋部材装着装置において、蓋嵌合機構は、本体搬送機構に対向させて、該本体搬送機構によって搬送されている容器本体及び蓋部材を通過させるための空間を隔てて配置され、空間の高さ寸法は、容器本体の搬送方向の下流側に向って徐々に低くなり、該空間の下流側端部の高さ寸法は、容器本体に蓋部材が装着されたときの容器全体の高さ寸法と略一致するものである。
【0012】
この構成によれば、蓋部材が載置された容器本体が、本体搬送機構と蓋嵌合機構とによって挟まれた空間を通過することにより、蓋部材がその前部から順次蓋嵌合機構によって押圧され、蓋部材の後部が該空間の下流側端部を通過したとき、蓋部材の容器本体への装着が完了する。
【0013】
請求項5の発明は、請求項4に記載の蓋部材装着装置において、蓋送出機構及び蓋嵌合機構は、容器本体の高さ寸法に合わせて高さを調整するための高さ調整機構を有しているものである。
【0014】
この構成によれば、蓋部材を装着する容器本体の高さ寸法に合わせて、蓋送出機構及び蓋嵌合機構の高さ位置を調整することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による蓋部材装着装置について図面を参照して説明する。図1乃至図3は蓋部材装着装置の側面、平面、正面をそれぞれ示している。蓋部材装着装置1は、容器本体2の上端部に形成されている凸部2aに蓋部材3に形成されている凹部3aを嵌合させて、容器本体2に蓋部材3を装着する装置であり、容器本体2を略水平な矢印A方向に搬送する本体搬送機構4と、本体搬送機構4によって搬送されている容器本体2の前部の凸部2aに蓋部材3の前部の凹部3aを係合させるように蓋部材3を送り出す蓋送出機構5と、蓋送出機構5の下流側に設けられ、蓋部材3を前部から後部に亘って順次容器本体2側に押圧することにより、蓋部材3の凹部3aを容器本体2の凸部2aに嵌合させる蓋嵌合機構6と、上記各機構を搭載するためのフレーム7等によって構成されている。
【0016】
容器本体2及び蓋部材3を形成する材質の代表例としては、発泡樹脂が挙げられるが、蓋部材3を着脱できるように、両者のうちいずれかがある程度の弾性を有するものであれば、これに限られない。蓋部材3の凹部3aの幅寸法は、容器本体2の凸部2aの幅寸法と同等となるように形成されている。
【0017】
本体搬送機構4は、容器本体2を装置内部に搬入するための第1コンベヤ8(第1の搬送部)と、第1コンベヤ8よりも下流側に設けられた第2コンベヤ9(第2の搬送部)と、第1コンベヤ8及び第2コンベヤ9によって搬送される容器本体2を案内するためのガイドレール10等を有している。第1コンベヤ8は、ローラ11,12と、ベルト13と、ローラ11を介してベルト13を駆動する第1モータ14等によって構成されている。第2コンベヤ9は、ローラ15,16と、ベルト17と、ローラ15を介してベルト17を駆動する第2モータ18等によって構成されている。ベルト13及びベルト17には、容器本体との摩擦係数の比較的大きいもの、例えば、ベルト表面に凹凸(ラフトップ)加工を施したシームレスベルトが適用されている。ガイドレール10は、その上部及び下部に容器本体2をガイドするためのガイドローラ19を有しており、各ガイドレール10の間隔は容器本体2の幅寸法に合わせて調整可能とされている。なお、第1コンベヤ8及び第2コンベヤ9は、停止することなく連続的に運転動作し、各コンベヤ8,9の一旦停止や再起動を行うための制御手段を必要としない。
【0018】
蓋送出機構5は、本体搬送機構4の上方に、本体搬送機構4に対向するように設けられており、段積みされた蓋部材3の段ばらしを行う段ばらし部20と、段ばらしされた蓋部材3を順次搬送するための斜面状に配置された複数のローラ21と、蓋部材3の側面をガイドする蓋ガイド板22と、ローラ21によって搬送された蓋部材3を第2コンベヤ9によって搬送される容器本体2に対して先行して送出すための蓋駆動部23と、蓋駆動部23によって送出された蓋部材3を所定位置に係止するための蓋係止部24と、蓋送出機構5の高さ位置を調整するための高さ調整機構25等によって構成されている。蓋駆動部23は、蓋駆動モータ26及び蓋駆動ローラ27等によって構成されている。段ばらし部20によって1枚ずつ段ばらしされた蓋部材3は、ローラ21の上部を搬送した後、蓋駆動ローラ27によって駆動され、その先端が蓋係止部24まで達する。なお、本実施形態において、蓋駆動ローラ27は、蓋部材装着装置1の運転中は、常時、蓋駆動モータ26から駆動を受け回転しているので、蓋駆動モータ26の回転を制御する制御手段は不要である。
【0019】
蓋係止部24は、図4に示されるように、容器本体2の側面をガイドする本体ガイド板30と、蓋部材3を係止するための蓋係止板31等によって構成されている。相対向する各蓋ガイド板22の間隔及び各本体ガイド板30の間隔は、容器本体2の幅寸法に合わせて調整可能とされている。蓋係止板31は、蝶番32及び蝶番取付台33を介して蓋ガイド板22及び本体ガイド板30に装着されている。蓋係止板31は、蝶番32に装着された捻りコイルばね34によって矢印B方向に付勢され、蓋部材3を係止している状態では、蓋ガイド板22及び本体ガイド板30の後端縁に当接している。
【0020】
図1に戻って、高さ調整機構25は、雄ねじが切られたシャフト35と、シャフト35を回転させるためにその先端に取り付けられたハンドル36と、シャフト35の雄ねじに対応する雌ねじ部37等によって構成される。雌ねじ部37は、フレーム7に固定されている。ハンドル36を回すことにより、第2コンベヤ9に対する蓋送出機構25の高さ位置を調整することができる。
【0021】
蓋嵌合機構6は、第2コンベヤ9の上方に、第2コンベヤ9に対向して設けられており、蓋部材3を容器本体2側に押圧する押圧ローラ40,41と、蓋嵌合機構6の高さ位置を調整するための高さ調整機構42等によって構成されている。上流側の押圧ローラ40は、下流側の押圧ローラ41に対して若干高い位置に配置されている。下流側の押圧ローラ41の第2コンベヤ9からの高さ位置は、容器本体2に蓋部材3が装着されたときの容器全体の高さ寸法と略一致するように、高さ調整機構42により調整される。高さ調整機構42は、雄ねじが切られたシャフト43と、その先端に取り付けられたハンドル44等によって構成される。ハンドル44を回すことにより、第2コンベヤ9に対する蓋嵌合機構6の高さ位置を調整することができる。
【0022】
上述のごとく構成された蓋部材装着装置1によれば、上端面に凸部2aが形成された容器本体2に、裏面に凹部3aが形成された蓋部材3を装着するだけでなく、上端面に凹部が形成された容器本体に、裏面に凸部が形成された蓋部材を装着することも、同等の要領にて可能である。以下、前者の場合について、その要領を説明する。
【0023】
まず、本体搬送機構4による容器本体2の搬送要領について、図5を参照して説明する。本実施形態においては、容器本体2の搬入を行う第1コンベヤ8の搬送速度に対して、蓋部材3の載置及び嵌合を行う第2コンベヤ9の搬送速度を速く設定している。各コンベヤ8,9の搬送速度は、第1モータ14及び第2モータ18の回転数を調整することにより設定することができる。このように、第2コンベヤ9の搬送速度を第1コンベヤ8の搬送速度より速く設定することにより、図5に示されるように、第1コンベヤ8において容器本体2が連続して隙間なく搬入された場合であっても、第2コンベヤ9において搬送される各容器本体2の間隔Gを一定値以上確保することができる。従って、蓋送出機構5によって送出される蓋部材3が、先行して搬送される容器本体2又はその上に載置された蓋部材3と干渉する虞が無くなり、蓋部材3の送出を円滑に行うことができる。これにより、蓋部材3を蓋係止板31によって常に正確な位置で係止することができるようになる。
【0024】
次に、蓋送出機構5による蓋部材3の送出及び容器本体2上への載置要領について、図6乃至図8を参照して説明する。この図6乃至図8において、(a)は容器本体2、蓋部材3及び蓋係止部24の平面を、(b)は第2コンベヤ9によって搬送される容器本体2及び蓋部材3をそれぞれ示している。蓋部材3は蓋駆動ローラ27(図1参照)によって駆動されることにより、図6に示したように、容器本体2に先行して瞬時に送出され、蓋係止板31によって係止されている。このとき、蓋駆動ローラ27は蓋部材3に対して空回りしている。この状態から容器本体2が矢印A方向に搬送されると、図7に示した状態となり、容器本体2の前部の凸部2aが蓋部材3の前部の凹部3aに係合する。さらに容器本体2が矢印A方向に搬送されると、蓋係止板31は蓋部材3及び容器本体2によって矢印A方向に押され、図8に示したように、蓋係止板31が捻りコイルばね34(図4参照)の付勢力に打ち勝って矢印C方向に回転して蓋部材3の係止を解除する。これにより、蓋部材3の前部の凹部3aが容器本体2の前部の凸部2aに係合した状態で、蓋部材3が容器本体2上に載置されることになり、容器本体2及び蓋部材3が第2コンベヤ9によって矢印A方向に搬送される。
【0025】
次に、蓋嵌合機構6による蓋部材3の容器本体2への嵌合要領について、図9を参照して説明する。第2コンベヤ9によって搬送されてくる当初の容器本体2及び蓋部材3は、図9の(a)に示されるように、それぞれの凸部2a及び凹部3aの前部のみが係合し、それぞれの後部が解離した状態で蓋嵌合機構6と第2コンベヤ9に挟まれた空間に進入する。そして、容器本体2及び蓋部材3が第2コンベヤ9によって矢印A方向に搬送されるに従って、(b)に示されるように、上流側の押圧ローラ40が蓋部材3をその前部から後部に亘って容器本体2側に押圧する。これにより、蓋部材3の凹部3aが容器本体の凸部2aに対して、その前部から後部に亘って順次係合する。また、上流側の押圧ローラ40に若干遅れて、下流側の押圧ローラ41が蓋部材3をその前部から後部に亘って容器本体2側に押圧する。押圧ローラ41は上述した高さ位置に調整されているので、(c)に示されるように、蓋部材3の凹部3aが容器本体2の凸部2aに対してその前部から後部に亘って順次嵌合し、蓋部材3の装着が完了する。
【0026】
このように、本蓋部材装着装置1によれば、本体搬送機構4によって容器本体2を搬送しながら、蓋送出機構5によって蓋部材3を容器本体2上に、その凹部3aと凸部2aとを係合させるように載置し、蓋嵌合機構6によって蓋部材3を容器本体2側に押圧するので、容器本体2を連続的に搬送しながら蓋部材3を容器本体2に自動的に装着することができる。さらに、蓋部材装着装置1の運転中に容器本体2の搬送を停止させないので、本体搬送機構4を制御する制御手段が不要であり、装置の構成が簡素化されると共に、装置の製造コストを安価にすることが可能となる。
【0027】
また、蓋部材3は、蓋駆動ローラ27によって送出され、蓋係止板31によって容器本体2に係合可能な所定の位置に係止されるので、容器本体2上に蓋部材3を載置する際の位置決めを正確に行うことができる。
【0028】
また、第2コンベヤ9の搬送速度は、第1コンベヤ8の搬送速度より速く設定されているので、第2コンベヤ9において搬送される各容器本体2の間隔Gを、常に一定値以上に確保することができる。これにより、蓋送出機構5によって送出される蓋部材3及び蓋係止板31の先端が、先行して搬送されている容器本体2又はその上に載置された蓋部材3と干渉する虞が無くなり、蓋部材3の送出を円滑かつ正確に行うことができるようになる。
【0029】
また、蓋部材3が載置された容器本体2を、第2コンベヤ9と押圧ローラ40,41とによって挟まれた空間を通過させることにより、蓋部材3をその前部よから後部に亘って順次容器本体2に嵌合させることができるので、簡素な構成でありながらも、効率良く蓋部材3を容器本体2に装着することができる。
【0030】
さらに、蓋部材3を装着する容器本体2の高さ寸法に合わせて、蓋送出機構5及び蓋嵌合機構6の高さ位置を調整することができるので、市場に流通している高さ寸法の異なる種々の容器に対応して、蓋部材3を装着することが可能となる。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、本体搬送機構4は、ベルトコンベヤに限られることなく、ローラコンベヤ等の他のコンベヤを適用してもよい。また、蓋駆動部23は、蓋駆動モータ26、蓋駆動ローラ27等からなる構成に限られることなく、所望のタイミングで瞬時に蓋部材3を送出できる他の構成を適用してもよい。同様に、蓋係止部24は、蓋ガイド板22、本体ガイド板30、蓋係止板31及び捻りコイルばね34等による構成に限られることなく、蓋駆動部23によって送出された蓋部材3を係止し、容器本体が搬送されてきたとき、蓋部材3の係止を解除できる他の構成を適用しても構わない。
【0032】
また、蓋嵌合機構6を構成する押圧ローラは、2本に限られることなく、1本であってもいいし、また3本以上であっても構わない。さらに、蓋嵌合機構6は、押圧ローラによって蓋部材3を押圧する構成に限られることなく、下流側に向って容器本体2及び蓋部材3が通過する空間の高さ寸法が小さくなり、蓋部材3を容器本体2に嵌合するまで押圧可能な他の部材であっても構わない。さらに、本体搬送機構4による容器本体2の搬送方向に対して略直交する方向に往復運動しながら蓋部材3を押圧する機構であってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、本体搬送機構によって容器本体を搬送しながら、蓋送出機構によって蓋部材を容器本体上に載置し、蓋嵌合機構によって蓋部材を容器本体側に押圧するので、容器本体を連続的に搬送しながら蓋部材を容器本体に自動的に装着することができる。さらに、装置の運転中に容器本体を停止させないので、本体搬送機構を制御する制御手段が不要であり、装置の構成が簡素化されると共に、装置の製造コストを安価にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による蓋部材装着装置の側面図。
【図2】同装置の平面図。
【図3】同装置の正面図。
【図4】(a)は同装置の蓋係止部の正面図、(b)は蓋係止部の側面図、(c)は蓋係止部の平面図。
【図5】同装置の本体搬送機構によって容器本体を搬送する要領を示した図。
【図6】同装置の蓋部材送出機構によって蓋部材を送出する要領を示した図。
【図7】同送出機構により送出された蓋部材に容器本体が係合する様子を示した図。
【図8】本体搬送機構によって容器本体及び蓋部材が搬送され、蓋係止部の係止が解除される様子を示した図。
【図9】(a),(b),(c)は蓋嵌合機構によって容器本体に蓋部材を、その前部から後部に亘って、順次嵌合させる要領を示した図。
【符号の説明】
1 蓋部材装着装置
2 容器本体
2a 凸部
3 蓋部材
3a 凹部
4 本体搬送機構
5 蓋送出機構
6 蓋嵌合機構
8 第1コンベヤ(第1の搬送部)
9 第2コンベヤ(第2の搬送部)
23 蓋駆動部
24 蓋係止部
25 高さ調整機構
41 押圧ローラ(下流側端部)
42 高さ調整機構

Claims (5)

  1. 容器本体の上端部に形成されている凸部又は凹部に蓋部材に形成されている凹部又は凸部を嵌合させて、容器本体に蓋部材を装着する蓋部材装着装置において、
    容器本体を略水平方向に搬送する本体搬送機構と、
    前記本体搬送機構によって搬送されている容器本体の前部の凸部又は凹部に蓋部材の前部の凹部又は凸部を係合させるように蓋部材を送り出す蓋送出機構と、
    前記本体搬送機構に対向するように設けられ、前記蓋部材の前部の凹部又は凸部が容器本体の凸部又は凹部に係合された状態で、蓋部材を、前部から後部に亘って順次容器本体側に押圧することにより、蓋部材の凹部又は凸部を容器本体の凸部又は凹部に嵌合させる蓋嵌合機構とを備え、
    容器本体を連続的に搬送しながら蓋部材を容器本体に装着可能としたことを特徴とする蓋部材装着装置。
  2. 前記蓋送出機構は、蓋部材を送出するための蓋駆動部と、この蓋駆動部によって送出された蓋部材を前記本体搬送機構に対向する所定位置に係止するための蓋係止部とを有し、
    前記蓋係止部は、蓋部材の凹部又は凸部が容器本体の凸部又は凹部と係合し、蓋部材が容器本体と共に前記本体搬送手段によって搬送されるときに、蓋部材の係止状態を解除することを特徴とする請求項1に記載の蓋部材装着装置。
  3. 前記本体搬送機構は、容器本体を第1の速度で搬送する第1の搬送部と、この第1の搬送部よりも下流側に設けられ容器本体を前記第1の速度より速い第2の速度で搬送する第2の搬送部とを有し、
    前記蓋送出機構が前記第2の搬送部の上方に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋部材装着装置。
  4. 前記蓋嵌合機構は、前記本体搬送機構の上方に、該本体搬送機構によって搬送されている容器本体及び蓋部材を通過させるための空間を隔てて配置され、
    前記空間の高さ寸法は、容器本体の搬送方向の下流側に向って徐々に低くなり、該空間の下流側端部の高さ寸法は、容器本体に蓋部材が装着されたときの容器全体の高さ寸法と略一致することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の蓋部材装着装置。
  5. 前記蓋送出機構及び蓋嵌合機構は、容器本体の高さ寸法に合わせて高さを調整するための高さ調整機構を有していることを特徴とする請求項4に記載の蓋部材装着装置。
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