JP2004358395A - 破砕装置用電極 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造であって、所望の放電を発生させる状態を長期間に渡って維持できる破砕装置用電極を提供する。
【解決手段】電極1は、中心軸に沿って延在し、外周面11aを有する中心導体11と、外周面11aに設けられた絶縁体12と、絶縁体12との間に隙間を設けて絶縁体12を囲むように位置決めされた外周導体25と、外周面11a上において中心導体11と外周導体25とを互いに係止し、中心導体11の中心軸が延びる方向の動きを制限するストッパー電極20とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】電極1は、中心軸に沿って延在し、外周面11aを有する中心導体11と、外周面11aに設けられた絶縁体12と、絶縁体12との間に隙間を設けて絶縁体12を囲むように位置決めされた外周導体25と、外周面11a上において中心導体11と外周導体25とを互いに係止し、中心導体11の中心軸が延びる方向の動きを制限するストッパー電極20とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的には、岩石掘削などに用いられる破砕装置用電極に関し、より特定的には、同軸構造を備える破砕装置用電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電による水中衝撃波を利用した岩盤破砕技術が、環境への影響が最小レベルであって、作業の簡便化および工期の短縮化を期待できる次世代の技術として紹介されている(非特許文献1)。また、特開2002−233785号公報には、このような岩盤破砕技術を実現するための破砕装置用電極および破砕装置が開示されている(特許文献1)。
【0003】
図10は、特許文献1に開示されている破砕装置用電極の先端部を示す拡大模式図である。図10を参照して、岩石などの破砕対象物102に形成された下孔110には、破砕装置用電極である同軸電極101が挿入されている。下孔110の内部には、水111が配置されている。
【0004】
同軸電極101は、中心電極112と、中心電極112の外周面上に配置された絶縁体113と、絶縁体113の外周面上に配置された外周電極115とを備える。同軸電極101の先端部116では、中心電極112の端部が突出している。外周電極115は、先端部116側に位置する外周電極部分114aと、外周電極部分114aと間隔を隔てて配置された外周電極部分114bとから構成されている。
【0005】
同軸電極101の後端部側から電流を投入すると、中心電極112の端部と外周電極部分114aとの間において放電が発生しアーク120が形成される。また、外周電極部分114aと外周電極部分114bとの間において放電が発生しアーク121が形成される。そして、アーク120および121による放電エネルギーによって周りの水111がプラズマ化される。これにより、圧力波が発生し、その圧力波によって同軸電極101の周りの破砕対象物102が破壊される。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−233785号公報
【0007】
【非特許文献1】
岡崎徹、他5名,「プラズマ音響破砕装置の開発」,SEIテクニカルレビュー,住友電気工業株式会社,2001年9月,第159号,p.100−105
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示す同軸電極101を用いて破砕作業を行なう場合、同軸電極101を破砕対象物102の内部の所定位置に位置決めするために、同軸電極101の後端側を支持するベース部材を設ける必要がある。このとき、同軸電極101に投入される電流は、別に設けたパルスパワー源からベース部材を介して同軸電極101へと伝わる。一方、ベース部材には、破砕作業時の放電に伴う衝撃力が同軸電極101から直接伝わる。
【0009】
このように同軸電極101を支持するために設けたベース部材には、同軸電極101に電流を導入する役割と、破砕作業時に発生する衝撃力を受け止める役割とが同時に求められる。この両方の役割を果たすため、同軸電極101を支持する構造が複雑になってしまうという問題が発生する。
【0010】
また、破砕作業時に発生する衝撃力によってベース部材が損耗した場合、ベース部材と同軸電極101との間に隙間が生じる場合がある。この場合、同軸電極101に向けて電流を投入すると、その隙間に放電が発生し、ベース部材の損耗が急速に広がるという問題が発生する。
【0011】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡単な構造であって、所望の放電を発生させる状態を長期間に渡って維持できる破砕装置用電極を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った破砕装置用電極は、中心軸に沿って延在し、外周面を有する中心導電体と、外周面に設けられた絶縁部材と、絶縁部材との間に隙間を設けて絶縁部材を囲むように位置決めされた外周導電体と、外周面上において中心導電体と外周導電体とを互いに係止し、中心導電体の中心軸が延びる方向の動きを制限する手段とを備える。
【0013】
このように構成された破砕装置用電極によれば、破砕作業時に発生する衝撃力にもかかわらず、中心導電体の動きを制限する手段によって中心導電体と外周導電体との相対的な位置関係を維持することができる。このため、中心導電体と外周導電体との間に形成され、放電が発生するギャップの位置関係も維持される。これにより、そのギャップにおいて常に所望の放電を発生させることができる。
【0014】
また好ましくは、破砕装置用電極は、中心導電体に電流を導入するベース部材をさらに備える。中心導電体は、外周導電体との間で放電が発生する一方端と、ベース部材に接続される他方端とを含む。中心導電体の動きを制限する手段は、中心導電体の一方端から他方端に近づく方向の動きを制限する。
【0015】
このように構成された破砕装置用電極によれば、中心導電体に電流を導入する役割を果たす部分と、中心導電体を支持するとともに、破砕作業時の衝撃力を受け止める役割を果たす部分とを分けて設けることができる。つまり、中心導電体に電流を導入する役割をベース部材に負担させ、中心導電体を支持し、破砕作業時の衝撃力を受け止める役割を、中心導電体の動きを制限する手段を介して、外周導電体を支持する部材に負担させることができる。これにより、ベース部材にかかる負担が緩和されるため、破砕装置用電極のメンテナンスに要する手間やコストを削減することができる。また、ベース部材と中心導電体の他方端との接続構造を、中心導電体への電流の導入のみを考慮した簡単な構造にすることもできる。
【0016】
また好ましくは、中心導電体の動きを制限する手段は、中心導電体の一方端が外周導電体の端部より突出する位置で絶縁部材に設けられている。その手段は、外周導電体の端部に当接する表面を含む。このように構成された破砕装置用電極によれば、中心導電体の動きを制限する手段の表面が外周導電体の端部に当接することによって、中心導電体の一方端から他方端に近づく方向の動きが制限される。これにより、本発明による上述の効果を得ることができる。
【0017】
また好ましくは、中心導電体は、ベース部材に着脱自在に接続されている。このように構成された破砕装置用電極によれば、損傷が激しい中心導電体とその中心導電体の外周面に設けられた絶縁部材のみを新たな部品に交換することができる。これにより、破砕装置用電極のメンテナンスに要する手間やコストをさらに削減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電極およびその電極を用いた破砕装置を示す模式図である。図2は、図1中の電極を示す断面図である。
【0020】
図1を参照して、破砕装置100は、電極1と、パルスパワー源2と、電極1とパルスパワー源2との間を電気的に接続するケーブル8および9とを備える。岩石などの破砕対象物3には、所定位置に下孔4が形成されている。下孔4には、電解液としての水5が配置されている。電極1は、下孔4の内部に一部が挿入されるように位置決めされている。
【0021】
パルスパワー源2には、コンデンサ6やスイッチなどを含む回路と、コンデンサ6に電荷を供給するための電源7とが設けられている。パルスパワー源2の回路は接地されている。パルスパワー源2の回路と電極1とは、ケーブル8および9によって接続されている。
【0022】
図1および図2を参照して、電極1は、コネクタ部24と、コネクタ部24に接続された円筒形状の外周導体25と、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品14とによって構成されている。外周導体25は、電極部品14の先端が外周導体25の端面25bから突出するように設けられている。
【0023】
コネクタ部24は、導電体からなるベース部21と、ベース部21に一方の端部が固定された円筒形状の外周絶縁体22と、外周絶縁体22の他方の端部に接続されたリング状の接続部材23とから構成されている。ベース部21の中心部には、断面形状が円形の凹部21cが所定の深さで形成されている。接続部材23は、導電体から形成されている。
【0024】
接続部材23の内周側には、ネジ溝23pが形成されている。外周導体25の一方の端部の外周面にもネジ溝25qが形成されている。ネジ溝23pにネジ溝25qが締め込まれることによって、外周導体25が接続部材23に固定されている。このような接続方法により、外周導体25は接続部材23に着脱自在に設けられている。
【0025】
なお、ベース部21と接続部材23とは、外周絶縁体22によって電気的に絶縁されている。また、接続部材23に対する外周導体25の接続構造としては、図2に示すようなネジ構造のみならず、嵌め込み等の任意の接続構造を採用することができる。
【0026】
電極部品14は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられたリング状のストッパー電極20とから構成されている。ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bより突出する位置において、外周面11a上の絶縁体12に固定されている。ストッパー電極20は、導電体によって形成されている。ストッパー電極20は、ストッパー電極20の直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されている。
【0027】
絶縁体12の材料としては、たとえばゴムまたは他の樹脂などにより形成することができる。この場合、絶縁体12を形成するゴムなどの材料は弾性を有している。このため、絶縁体12に応力が加わっていない場合の絶縁体12の内径を、中心導体11の直径よりもある程度小さくすることによって、ゴムなどの材料の弾性力を利用して中心導体11の外周面11a上に絶縁体12を容易に位置決めすることができる。または、絶縁体12の弾性にかかわらず、中心導体11の外周面11aと絶縁体12とを接着剤によって接着しても良い。
【0028】
中心導体11の他方端17がベース部21の凹部21cに嵌め込まれることによって、ベース部21に電極部品14が着脱自在に設けられている。凹部21cが開口された直径および中心導体11の他方端17の直径は、電極部品14の着脱を容易に行なうことができ、かつ、電極部品14を確実にベース部21に保持できる嵌め合いとなるように調整されている。
【0029】
このように本実施の形態における電極1では、中心導体11を含む電極部品14および外周導体25が着脱自在に設けられている。このため、後述する電極1を用いた破砕作業時に電極1の一部が破損した場合には、適宜必要最小限の部品(破損した部品)のみを容易に交換することができる。これにより、電極1のメンテナンス性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】
ストッパー電極20には、外周導体25の端面25bに向い合う表面20aが形成されている。電極部品14がベース部21に接続された状態において、ストッパー電極20の表面20aは外周導体25の端面25bに当接している。またその状態において、中心導体11の一方端16側では、中心導体11とストッパー電極20との間にギャップ15が形成されている。
【0031】
ベース部21には、パルスパワー源2から延びるケーブル8が接続されている。接続部材23には、パルスパワー源2から延びるケーブル9が接続されている。このため、パルスパワー源2からケーブル8およびベース部21を介して中心導体11に電荷を供給することができる。また同様に、パルスパワー源2からケーブル9および接続部材23を介して外周導体25に電荷を供給することができる。
【0032】
続いて、破砕装置100を用いた破砕方法について説明を行なう。図1および図2を参照して、破砕対象物3の所定位置に電極1を挿入することが可能な大きさの下孔4を形成する。下孔4の内部に電極1の先端(中心導体11の一方端16側)を挿入するとともに、下孔4の内部に電解液としての水5を配置する。一方、パルスパワー源2では、電源7からコンデンサ6へと所定量の電荷を蓄積する。
【0033】
コンデンサ6に必要な量の電荷を蓄積した状態で、パルスパワー源2の回路に設けられたスイッチを閉じる。これにより、コンデンサ6に蓄積された電荷が、パルスパワー源2からケーブル8および9を介して電極1に導入される。この結果、中心導体11とストッパー電極20との間のギャップ15において放電が発生し、その位置にアークが形成される(放電を発生させる工程が実施される)。これにより、ギャップ15の周りに配置された水5が放電エネルギーによってプラズマ化し、圧力波が発生する。この圧力波によって、電極1の周囲の破砕対象物3を破壊することができる。
【0034】
このような破砕作業にともなって、中心導体11の一方端16側では大きな衝撃力が生じる。この衝撃力が中心導体11に伝わることによって、電極部品14は中心導体11の一方端16から他方端17に向かう方向に移動しようとする。しかし、本実施の形態における電極1では、ストッパー電極20の表面20aが外周導体25の端面25bに当接しているため、ストッパー電極20が電極部品14のストッパーとして機能する。これにより、一方端16から他方端17に向かう方向の電極部品14の移動が制限される。
【0035】
なお、ストッパー電極20を電極部品14のストッパーとして機能させることができるのは、ストッパー電極20の表面20aの直径(外径)が外周導体25の端面25bの内径よりも大きいことによる。したがって、ストッパー電極20は、少なくとも表面20aを含むストッパー電極20の部分が、外周導体25の端面25bの内径よりも大きくなるように形成されていれば良い。一方、ストッパー電極20は、破砕作業にともなう衝撃力に耐えうる程度の強度で形成されている必要がある。
【0036】
また、ストッパー電極20の表面20aと外周導体25の端面25bとが軽く接触しているだけのため、実際には両者の間が電気的に完全に繋がっていない場合がある。しかし、この場合においても、両者の間に発生する微少なアークによって即時に導通するため、問題はない。
【0037】
この発明の実施の形態1における破砕装置用電極としての電極1は、中心軸に沿って延在し、外周面11aを有する中心導電体としての中心導体11と、外周面11aに設けられた絶縁部材としての絶縁体12と、絶縁体12との間に隙間を設けて絶縁体12を囲むように位置決めされた外周導電体としての外周導体25と、外周面11a上において中心導体11と外周導体25とを互いに係止し、中心導体11の中心軸が延びる方向の動きを制限する手段としてのストッパー電極20とを備える。
【0038】
電極1は、中心導体11に電流を導入するベース部材としてのベース部21をさらに備える。中心導体11は、外周導体25との間で放電が発生する一方端16と、ベース部21に接続される他方端17とを含む。ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16から他方端17に近づく方向の動きを制限する。
【0039】
ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16が外周導体25の端部としての端面25bより突出する位置で絶縁体12に設けられている。ストッパー電極20は、外周導体25の端面25bに当接する表面20aを含む。中心導体11は、ベース部21に着脱自在に接続されている。
【0040】
なお、本実施の形態では、中心導電体の動きを制限する手段として、ストッパー電極20を用いたが、本発明はこれに限定されない。中心導電体の動きを制限する手段は、絶縁体12と外周導体25とを加締める(かしめる)部材、かんぬきとして作用するピン部材、または絶縁体12と外周導体25との間に挿入される弾性部材などであっても良い。
【0041】
このように構成された電極1によれば、上述の通り、ストッパー電極20は、破砕作業時において中心導体11を含む電極部品14のストッパーとして機能する。このため、破砕作業時にともなう衝撃力が中心導体11に伝わるにもかかわらず、中心導体11と外周導体25との相対的の位置関係を維持することができる。これにより、中心導体11と外周導体25の端面25bに当接するストッパー電極20との間のギャップ15において、所望の放電を発生させ続けることができる。
【0042】
また、発生した衝撃力の大部分が、中心導体11の他方端17側に伝わることなく、ストッパー電極20を介して外周導体25側へと伝わる。このため、中心導体11の他方端17を支持するベース部21の凹部21cへの負担を軽減することができる。これにより、破砕作業時の衝撃力によって凹部21cが損傷を受けることを抑制でき、パルスパワー源2からの電流をベース部21を介して中心導体11へと確実に導入することができる。
【0043】
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2における電極を示す側面図である。図4は、図3中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態2における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0044】
図3および図4を参照して、電極31は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品33を備える。電極部品33は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた円筒形状の浮遊電極32およびリング状のストッパー電極20とから構成されている。
【0045】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、ストッパー電極20および浮遊電極32が固定されている。ストッパー電極20および浮遊電極32は、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0046】
このように浮遊電極32が設けられた電極31では、中心導体11と浮遊電極32との間および浮遊電極32とストッパー電極20との間の2箇所にギャップ34が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極31に電流を導入すると、ギャップ34において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0047】
ベース部21の中央部には、断面形状が円形の凹部36cが形成された固定部材36が設けられている。中心導体11の他方端17が固定部材36の凹部36cに嵌め込まれることによって、ベース部21に電極部品33が着脱自在に設けられている。凹部36cが開口された直径は、中心導体11の他方端17に対して実施の形態1に記載の所望の嵌め合い関係となるように調整されている。
【0048】
このように構成された電極31によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。さらに、実施の形態1における電極1と比較して、より多く箇所に放電を発生させるためのギャップを形成することができる。これにより、破砕に用いられるエネルギーをより大きくすることができる。なお、一般に回路全体の抵抗に比べて放電抵抗は小さく、複数箇所での放電抵抗の増加は回路全体の抵抗に比べて充分小さい。このため、電源の容量を変更することなく破砕能力を増大させることが可能である。
【0049】
(実施の形態3)
図5は、この発明の実施の形態3における電極を示す側面図である。図6は、図5中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態3における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0050】
図5および図6を参照して、電極41は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品43を備える。電極部品43は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた浮遊電極42およびリング状のストッパー電極20とから構成されている。
【0051】
浮遊電極42は、浮遊電極42a、42bおよび42cから構成されている。浮遊電極42a、42bおよび42cは、円筒形状に形成されている。
【0052】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、ストッパー電極20、浮遊電極42a、浮遊電極42bおよび浮遊電極42cが固定されている。ストッパー電極20ならびに浮遊電極42a、42bおよび42cは、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0053】
このように浮遊電極42a、42bおよび42cが設けられた電極41では、中心導体11と浮遊電極42cとの間、浮遊電極42cと浮遊電極42bとの間、浮遊電極42bと浮遊電極42aとの間および浮遊電極42aとストッパー電極20との間の4箇所にギャップ44が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極41に電流を導入すると、ギャップ44において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0054】
ベース部21の中央部には、実施の形態2において説明した固定部材36が設けられている。さらに、中心導体11の他方端17には、中心導体11が延在する方向(長手方向)に沿った切れ込み部45が形成されている。切れ込み部45は、ある程度の幅を有して形成されている。このような切れ込み部45を中心導体11に形成することによって、凹部36cに嵌め込まれた中心導体11が、切れ込み部45が形成された幅だけ容易に弾性変形する。これにより、ベース部21に対する電極部品43の着脱をスムーズに行なうとともに、電極部品43をベース部21に確実に保持することができる。
【0055】
このように構成された電極41によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。さらに、実施の形態1および2における電極1および31と比較して、破砕に用いられるエネルギーをさらに大きくすることができる。
【0056】
(実施の形態4)
図7は、この発明の実施の形態4における電極を示す側面図である。図8は、図7中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態4における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0057】
図7および図8を参照して、電極51は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品53を備える。電極部品53は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた浮遊電極52とから構成されている。
【0058】
浮遊電極52は、浮遊電極52a、52bおよび52cから構成されている。浮遊電極52a、52bおよび52cは、円筒形状に形成されている。浮遊電極52aは、浮遊電極52aの直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されている。
【0059】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、浮遊電極52a、浮遊電極52bおよび浮遊電極52cが固定されている。浮遊電極52a、浮遊電極52bおよび浮遊電極52cは、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0060】
浮遊電極52aは、浮遊電極52aの直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されており、外周導体25の端面25bに向い合う表面55を有する。電極部品53がベース部21に接続された状態において、浮遊電極52aの表面55は外周導体25の端面25bに当接している。
【0061】
このような浮遊電極52a、52bおよび52cが設けられた電極51では、中心導体11と浮遊電極52cとの間、浮遊電極52cと浮遊電極52bとの間および浮遊電極52bと浮遊電極52aとの間の3箇所にギャップ54が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極51に電流を導入すると、ギャップ54において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0062】
なお、本実施の形態では、外周導体25と浮遊電極52aとの間にギャップが形成されない。このため、浮遊電極52aは浮遊電極として機能しないが、浮遊電極52aの表面55と外周導体25の端面25bとが当接することによって、電極部品53のストッパーとして機能する。
【0063】
ベース部21の中央部には、断面形状が円形の凹部が形成された固定部材56が設けられている。その凹部の表面には、ネジ溝56pが形成されている。また同様に、中心導体11の他方端17には、ネジ溝11qが形成されている。ネジ溝56pにネジ溝11qが締め込まれることによって、ベース部21に電極部品53が着脱自在に設けられている。このような接続方法を用いることによって、電極部品53をベース部21に対してより確実に保持することができる。
【0064】
このように構成された電極51によれば、実施の形態1および2に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
【0065】
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5における電極を示す斜視図である。この発明の実施の形態5における電極は、実施の形態3における電極41と比較して、中心導体および外周導体の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0066】
図9を参照して、電極61は、パルスパワー源2から延びる同軸ケーブル69に接続されている。同軸ケーブル69は、内部導体67と、内部導体67の周りに配置された外部導体65と、内部導体67および外部導体65の間に設けられた絶縁体66とから構成されている。
【0067】
同軸ケーブル69の外部導体65と電極61の外周導体25とが、両者の間を弧状に延びる支持アーム63によって接続されている。支持アーム63は、導電体から形成されている。電極61の中心導体11が、他方端17側においてコネクタ68を介して同軸ケーブル69の内部導体67に直接接続されている。支持アーム63およびコネクタ68を含む部分70は、図示しないケースによって覆われている。
【0068】
電極61では、パルスパワー源2から内部導体67およびコネクタ68を介して中心導体11に電荷を供給することができる。また、パルスパワー源2から外部導体65および支持アーム63を介して外周導体25に電荷を供給することができる。
【0069】
このように構成された電極61によれば、破砕作業時にともなう衝撃力が、ストッパー電極20を介して外周導体25へと伝わる。その衝撃力は、支持アーム63を介して外部導体65によって受け止められる。このため、中心導体11と内部導体67との接続部分には、電極部品43の自重程度の負荷しか掛からない。したがって、図6に示すベース部21のような堅固な構造ではなく、コネクタ68を用いた電気的接続構造によって電極部品43を支持したとしても、電極61を破砕装置用電極として十分に機能させることができる。
【0070】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、簡単な構造であって、所望の放電を発生させる状態を長期間に渡って維持できる破砕装置用電極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における電極およびその電極を用いた破砕装置を示す模式図である。
【図2】図1中の電極を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2における電極を示す側面図である。
【図4】図4は、図3中の電極を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3における電極を示す側面図である。
【図6】図5中の電極を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4における電極を示す側面図である。
【図8】図7中の電極を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態5における電極を示す斜視図である。
【図10】特許文献1に開示されている破砕装置用電極の先端部を示す拡大模式図である。
【符号の説明】
1,31,41,51,61 電極、11 中心導体、11a 外周面、12絶縁体、16 一方端、17 他方端、20 ストッパー電極、20a,55表面、21 ベース部、25 外周導体、25b 端面、52a 浮遊電極。
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的には、岩石掘削などに用いられる破砕装置用電極に関し、より特定的には、同軸構造を備える破砕装置用電極に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電による水中衝撃波を利用した岩盤破砕技術が、環境への影響が最小レベルであって、作業の簡便化および工期の短縮化を期待できる次世代の技術として紹介されている(非特許文献1)。また、特開2002−233785号公報には、このような岩盤破砕技術を実現するための破砕装置用電極および破砕装置が開示されている(特許文献1)。
【0003】
図10は、特許文献1に開示されている破砕装置用電極の先端部を示す拡大模式図である。図10を参照して、岩石などの破砕対象物102に形成された下孔110には、破砕装置用電極である同軸電極101が挿入されている。下孔110の内部には、水111が配置されている。
【0004】
同軸電極101は、中心電極112と、中心電極112の外周面上に配置された絶縁体113と、絶縁体113の外周面上に配置された外周電極115とを備える。同軸電極101の先端部116では、中心電極112の端部が突出している。外周電極115は、先端部116側に位置する外周電極部分114aと、外周電極部分114aと間隔を隔てて配置された外周電極部分114bとから構成されている。
【0005】
同軸電極101の後端部側から電流を投入すると、中心電極112の端部と外周電極部分114aとの間において放電が発生しアーク120が形成される。また、外周電極部分114aと外周電極部分114bとの間において放電が発生しアーク121が形成される。そして、アーク120および121による放電エネルギーによって周りの水111がプラズマ化される。これにより、圧力波が発生し、その圧力波によって同軸電極101の周りの破砕対象物102が破壊される。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−233785号公報
【0007】
【非特許文献1】
岡崎徹、他5名,「プラズマ音響破砕装置の開発」,SEIテクニカルレビュー,住友電気工業株式会社,2001年9月,第159号,p.100−105
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図10に示す同軸電極101を用いて破砕作業を行なう場合、同軸電極101を破砕対象物102の内部の所定位置に位置決めするために、同軸電極101の後端側を支持するベース部材を設ける必要がある。このとき、同軸電極101に投入される電流は、別に設けたパルスパワー源からベース部材を介して同軸電極101へと伝わる。一方、ベース部材には、破砕作業時の放電に伴う衝撃力が同軸電極101から直接伝わる。
【0009】
このように同軸電極101を支持するために設けたベース部材には、同軸電極101に電流を導入する役割と、破砕作業時に発生する衝撃力を受け止める役割とが同時に求められる。この両方の役割を果たすため、同軸電極101を支持する構造が複雑になってしまうという問題が発生する。
【0010】
また、破砕作業時に発生する衝撃力によってベース部材が損耗した場合、ベース部材と同軸電極101との間に隙間が生じる場合がある。この場合、同軸電極101に向けて電流を投入すると、その隙間に放電が発生し、ベース部材の損耗が急速に広がるという問題が発生する。
【0011】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、簡単な構造であって、所望の放電を発生させる状態を長期間に渡って維持できる破砕装置用電極を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った破砕装置用電極は、中心軸に沿って延在し、外周面を有する中心導電体と、外周面に設けられた絶縁部材と、絶縁部材との間に隙間を設けて絶縁部材を囲むように位置決めされた外周導電体と、外周面上において中心導電体と外周導電体とを互いに係止し、中心導電体の中心軸が延びる方向の動きを制限する手段とを備える。
【0013】
このように構成された破砕装置用電極によれば、破砕作業時に発生する衝撃力にもかかわらず、中心導電体の動きを制限する手段によって中心導電体と外周導電体との相対的な位置関係を維持することができる。このため、中心導電体と外周導電体との間に形成され、放電が発生するギャップの位置関係も維持される。これにより、そのギャップにおいて常に所望の放電を発生させることができる。
【0014】
また好ましくは、破砕装置用電極は、中心導電体に電流を導入するベース部材をさらに備える。中心導電体は、外周導電体との間で放電が発生する一方端と、ベース部材に接続される他方端とを含む。中心導電体の動きを制限する手段は、中心導電体の一方端から他方端に近づく方向の動きを制限する。
【0015】
このように構成された破砕装置用電極によれば、中心導電体に電流を導入する役割を果たす部分と、中心導電体を支持するとともに、破砕作業時の衝撃力を受け止める役割を果たす部分とを分けて設けることができる。つまり、中心導電体に電流を導入する役割をベース部材に負担させ、中心導電体を支持し、破砕作業時の衝撃力を受け止める役割を、中心導電体の動きを制限する手段を介して、外周導電体を支持する部材に負担させることができる。これにより、ベース部材にかかる負担が緩和されるため、破砕装置用電極のメンテナンスに要する手間やコストを削減することができる。また、ベース部材と中心導電体の他方端との接続構造を、中心導電体への電流の導入のみを考慮した簡単な構造にすることもできる。
【0016】
また好ましくは、中心導電体の動きを制限する手段は、中心導電体の一方端が外周導電体の端部より突出する位置で絶縁部材に設けられている。その手段は、外周導電体の端部に当接する表面を含む。このように構成された破砕装置用電極によれば、中心導電体の動きを制限する手段の表面が外周導電体の端部に当接することによって、中心導電体の一方端から他方端に近づく方向の動きが制限される。これにより、本発明による上述の効果を得ることができる。
【0017】
また好ましくは、中心導電体は、ベース部材に着脱自在に接続されている。このように構成された破砕装置用電極によれば、損傷が激しい中心導電体とその中心導電体の外周面に設けられた絶縁部材のみを新たな部品に交換することができる。これにより、破砕装置用電極のメンテナンスに要する手間やコストをさらに削減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における電極およびその電極を用いた破砕装置を示す模式図である。図2は、図1中の電極を示す断面図である。
【0020】
図1を参照して、破砕装置100は、電極1と、パルスパワー源2と、電極1とパルスパワー源2との間を電気的に接続するケーブル8および9とを備える。岩石などの破砕対象物3には、所定位置に下孔4が形成されている。下孔4には、電解液としての水5が配置されている。電極1は、下孔4の内部に一部が挿入されるように位置決めされている。
【0021】
パルスパワー源2には、コンデンサ6やスイッチなどを含む回路と、コンデンサ6に電荷を供給するための電源7とが設けられている。パルスパワー源2の回路は接地されている。パルスパワー源2の回路と電極1とは、ケーブル8および9によって接続されている。
【0022】
図1および図2を参照して、電極1は、コネクタ部24と、コネクタ部24に接続された円筒形状の外周導体25と、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品14とによって構成されている。外周導体25は、電極部品14の先端が外周導体25の端面25bから突出するように設けられている。
【0023】
コネクタ部24は、導電体からなるベース部21と、ベース部21に一方の端部が固定された円筒形状の外周絶縁体22と、外周絶縁体22の他方の端部に接続されたリング状の接続部材23とから構成されている。ベース部21の中心部には、断面形状が円形の凹部21cが所定の深さで形成されている。接続部材23は、導電体から形成されている。
【0024】
接続部材23の内周側には、ネジ溝23pが形成されている。外周導体25の一方の端部の外周面にもネジ溝25qが形成されている。ネジ溝23pにネジ溝25qが締め込まれることによって、外周導体25が接続部材23に固定されている。このような接続方法により、外周導体25は接続部材23に着脱自在に設けられている。
【0025】
なお、ベース部21と接続部材23とは、外周絶縁体22によって電気的に絶縁されている。また、接続部材23に対する外周導体25の接続構造としては、図2に示すようなネジ構造のみならず、嵌め込み等の任意の接続構造を採用することができる。
【0026】
電極部品14は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられたリング状のストッパー電極20とから構成されている。ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bより突出する位置において、外周面11a上の絶縁体12に固定されている。ストッパー電極20は、導電体によって形成されている。ストッパー電極20は、ストッパー電極20の直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されている。
【0027】
絶縁体12の材料としては、たとえばゴムまたは他の樹脂などにより形成することができる。この場合、絶縁体12を形成するゴムなどの材料は弾性を有している。このため、絶縁体12に応力が加わっていない場合の絶縁体12の内径を、中心導体11の直径よりもある程度小さくすることによって、ゴムなどの材料の弾性力を利用して中心導体11の外周面11a上に絶縁体12を容易に位置決めすることができる。または、絶縁体12の弾性にかかわらず、中心導体11の外周面11aと絶縁体12とを接着剤によって接着しても良い。
【0028】
中心導体11の他方端17がベース部21の凹部21cに嵌め込まれることによって、ベース部21に電極部品14が着脱自在に設けられている。凹部21cが開口された直径および中心導体11の他方端17の直径は、電極部品14の着脱を容易に行なうことができ、かつ、電極部品14を確実にベース部21に保持できる嵌め合いとなるように調整されている。
【0029】
このように本実施の形態における電極1では、中心導体11を含む電極部品14および外周導体25が着脱自在に設けられている。このため、後述する電極1を用いた破砕作業時に電極1の一部が破損した場合には、適宜必要最小限の部品(破損した部品)のみを容易に交換することができる。これにより、電極1のメンテナンス性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】
ストッパー電極20には、外周導体25の端面25bに向い合う表面20aが形成されている。電極部品14がベース部21に接続された状態において、ストッパー電極20の表面20aは外周導体25の端面25bに当接している。またその状態において、中心導体11の一方端16側では、中心導体11とストッパー電極20との間にギャップ15が形成されている。
【0031】
ベース部21には、パルスパワー源2から延びるケーブル8が接続されている。接続部材23には、パルスパワー源2から延びるケーブル9が接続されている。このため、パルスパワー源2からケーブル8およびベース部21を介して中心導体11に電荷を供給することができる。また同様に、パルスパワー源2からケーブル9および接続部材23を介して外周導体25に電荷を供給することができる。
【0032】
続いて、破砕装置100を用いた破砕方法について説明を行なう。図1および図2を参照して、破砕対象物3の所定位置に電極1を挿入することが可能な大きさの下孔4を形成する。下孔4の内部に電極1の先端(中心導体11の一方端16側)を挿入するとともに、下孔4の内部に電解液としての水5を配置する。一方、パルスパワー源2では、電源7からコンデンサ6へと所定量の電荷を蓄積する。
【0033】
コンデンサ6に必要な量の電荷を蓄積した状態で、パルスパワー源2の回路に設けられたスイッチを閉じる。これにより、コンデンサ6に蓄積された電荷が、パルスパワー源2からケーブル8および9を介して電極1に導入される。この結果、中心導体11とストッパー電極20との間のギャップ15において放電が発生し、その位置にアークが形成される(放電を発生させる工程が実施される)。これにより、ギャップ15の周りに配置された水5が放電エネルギーによってプラズマ化し、圧力波が発生する。この圧力波によって、電極1の周囲の破砕対象物3を破壊することができる。
【0034】
このような破砕作業にともなって、中心導体11の一方端16側では大きな衝撃力が生じる。この衝撃力が中心導体11に伝わることによって、電極部品14は中心導体11の一方端16から他方端17に向かう方向に移動しようとする。しかし、本実施の形態における電極1では、ストッパー電極20の表面20aが外周導体25の端面25bに当接しているため、ストッパー電極20が電極部品14のストッパーとして機能する。これにより、一方端16から他方端17に向かう方向の電極部品14の移動が制限される。
【0035】
なお、ストッパー電極20を電極部品14のストッパーとして機能させることができるのは、ストッパー電極20の表面20aの直径(外径)が外周導体25の端面25bの内径よりも大きいことによる。したがって、ストッパー電極20は、少なくとも表面20aを含むストッパー電極20の部分が、外周導体25の端面25bの内径よりも大きくなるように形成されていれば良い。一方、ストッパー電極20は、破砕作業にともなう衝撃力に耐えうる程度の強度で形成されている必要がある。
【0036】
また、ストッパー電極20の表面20aと外周導体25の端面25bとが軽く接触しているだけのため、実際には両者の間が電気的に完全に繋がっていない場合がある。しかし、この場合においても、両者の間に発生する微少なアークによって即時に導通するため、問題はない。
【0037】
この発明の実施の形態1における破砕装置用電極としての電極1は、中心軸に沿って延在し、外周面11aを有する中心導電体としての中心導体11と、外周面11aに設けられた絶縁部材としての絶縁体12と、絶縁体12との間に隙間を設けて絶縁体12を囲むように位置決めされた外周導電体としての外周導体25と、外周面11a上において中心導体11と外周導体25とを互いに係止し、中心導体11の中心軸が延びる方向の動きを制限する手段としてのストッパー電極20とを備える。
【0038】
電極1は、中心導体11に電流を導入するベース部材としてのベース部21をさらに備える。中心導体11は、外周導体25との間で放電が発生する一方端16と、ベース部21に接続される他方端17とを含む。ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16から他方端17に近づく方向の動きを制限する。
【0039】
ストッパー電極20は、中心導体11の一方端16が外周導体25の端部としての端面25bより突出する位置で絶縁体12に設けられている。ストッパー電極20は、外周導体25の端面25bに当接する表面20aを含む。中心導体11は、ベース部21に着脱自在に接続されている。
【0040】
なお、本実施の形態では、中心導電体の動きを制限する手段として、ストッパー電極20を用いたが、本発明はこれに限定されない。中心導電体の動きを制限する手段は、絶縁体12と外周導体25とを加締める(かしめる)部材、かんぬきとして作用するピン部材、または絶縁体12と外周導体25との間に挿入される弾性部材などであっても良い。
【0041】
このように構成された電極1によれば、上述の通り、ストッパー電極20は、破砕作業時において中心導体11を含む電極部品14のストッパーとして機能する。このため、破砕作業時にともなう衝撃力が中心導体11に伝わるにもかかわらず、中心導体11と外周導体25との相対的の位置関係を維持することができる。これにより、中心導体11と外周導体25の端面25bに当接するストッパー電極20との間のギャップ15において、所望の放電を発生させ続けることができる。
【0042】
また、発生した衝撃力の大部分が、中心導体11の他方端17側に伝わることなく、ストッパー電極20を介して外周導体25側へと伝わる。このため、中心導体11の他方端17を支持するベース部21の凹部21cへの負担を軽減することができる。これにより、破砕作業時の衝撃力によって凹部21cが損傷を受けることを抑制でき、パルスパワー源2からの電流をベース部21を介して中心導体11へと確実に導入することができる。
【0043】
(実施の形態2)
図3は、この発明の実施の形態2における電極を示す側面図である。図4は、図3中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態2における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0044】
図3および図4を参照して、電極31は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品33を備える。電極部品33は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた円筒形状の浮遊電極32およびリング状のストッパー電極20とから構成されている。
【0045】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、ストッパー電極20および浮遊電極32が固定されている。ストッパー電極20および浮遊電極32は、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0046】
このように浮遊電極32が設けられた電極31では、中心導体11と浮遊電極32との間および浮遊電極32とストッパー電極20との間の2箇所にギャップ34が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極31に電流を導入すると、ギャップ34において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0047】
ベース部21の中央部には、断面形状が円形の凹部36cが形成された固定部材36が設けられている。中心導体11の他方端17が固定部材36の凹部36cに嵌め込まれることによって、ベース部21に電極部品33が着脱自在に設けられている。凹部36cが開口された直径は、中心導体11の他方端17に対して実施の形態1に記載の所望の嵌め合い関係となるように調整されている。
【0048】
このように構成された電極31によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。さらに、実施の形態1における電極1と比較して、より多く箇所に放電を発生させるためのギャップを形成することができる。これにより、破砕に用いられるエネルギーをより大きくすることができる。なお、一般に回路全体の抵抗に比べて放電抵抗は小さく、複数箇所での放電抵抗の増加は回路全体の抵抗に比べて充分小さい。このため、電源の容量を変更することなく破砕能力を増大させることが可能である。
【0049】
(実施の形態3)
図5は、この発明の実施の形態3における電極を示す側面図である。図6は、図5中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態3における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0050】
図5および図6を参照して、電極41は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品43を備える。電極部品43は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた浮遊電極42およびリング状のストッパー電極20とから構成されている。
【0051】
浮遊電極42は、浮遊電極42a、42bおよび42cから構成されている。浮遊電極42a、42bおよび42cは、円筒形状に形成されている。
【0052】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、ストッパー電極20、浮遊電極42a、浮遊電極42bおよび浮遊電極42cが固定されている。ストッパー電極20ならびに浮遊電極42a、42bおよび42cは、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0053】
このように浮遊電極42a、42bおよび42cが設けられた電極41では、中心導体11と浮遊電極42cとの間、浮遊電極42cと浮遊電極42bとの間、浮遊電極42bと浮遊電極42aとの間および浮遊電極42aとストッパー電極20との間の4箇所にギャップ44が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極41に電流を導入すると、ギャップ44において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0054】
ベース部21の中央部には、実施の形態2において説明した固定部材36が設けられている。さらに、中心導体11の他方端17には、中心導体11が延在する方向(長手方向)に沿った切れ込み部45が形成されている。切れ込み部45は、ある程度の幅を有して形成されている。このような切れ込み部45を中心導体11に形成することによって、凹部36cに嵌め込まれた中心導体11が、切れ込み部45が形成された幅だけ容易に弾性変形する。これにより、ベース部21に対する電極部品43の着脱をスムーズに行なうとともに、電極部品43をベース部21に確実に保持することができる。
【0055】
このように構成された電極41によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。さらに、実施の形態1および2における電極1および31と比較して、破砕に用いられるエネルギーをさらに大きくすることができる。
【0056】
(実施の形態4)
図7は、この発明の実施の形態4における電極を示す側面図である。図8は、図7中の電極を示す断面図である。この発明の実施の形態4における電極は、実施の形態1における電極1と比較して、電極部品の構造および電極部品の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0057】
図7および図8を参照して、電極51は、外周導体25の内部に位置決めされた電極部品53を備える。電極部品53は、中心軸に沿って延在する円柱形状の中心導体11と、中心導体11の外周面11aを覆うように設けられた絶縁体12と、絶縁体12に設けられた浮遊電極52とから構成されている。
【0058】
浮遊電極52は、浮遊電極52a、52bおよび52cから構成されている。浮遊電極52a、52bおよび52cは、円筒形状に形成されている。浮遊電極52aは、浮遊電極52aの直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されている。
【0059】
中心導体11の一方端16が外周導体25の端面25bよりも突出した状態となるように、中心導体11および絶縁体12が端面25bから離れる方向に延在している。外周導体25の端面25bよりも突出した絶縁体12の部分には、端面25bと近くに位置する順に、浮遊電極52a、浮遊電極52bおよび浮遊電極52cが固定されている。浮遊電極52a、浮遊電極52bおよび浮遊電極52cは、互いに向い合う間に隙間を設けて位置決めされている。
【0060】
浮遊電極52aは、浮遊電極52aの直径(外径)が外周導体25の内径よりも大きくなるように形成されており、外周導体25の端面25bに向い合う表面55を有する。電極部品53がベース部21に接続された状態において、浮遊電極52aの表面55は外周導体25の端面25bに当接している。
【0061】
このような浮遊電極52a、52bおよび52cが設けられた電極51では、中心導体11と浮遊電極52cとの間、浮遊電極52cと浮遊電極52bとの間および浮遊電極52bと浮遊電極52aとの間の3箇所にギャップ54が形成されている。実施の形態1において説明した破砕方法に従って電極51に電流を導入すると、ギャップ54において放電が発生し、所定の破砕作業が行なわれる。
【0062】
なお、本実施の形態では、外周導体25と浮遊電極52aとの間にギャップが形成されない。このため、浮遊電極52aは浮遊電極として機能しないが、浮遊電極52aの表面55と外周導体25の端面25bとが当接することによって、電極部品53のストッパーとして機能する。
【0063】
ベース部21の中央部には、断面形状が円形の凹部が形成された固定部材56が設けられている。その凹部の表面には、ネジ溝56pが形成されている。また同様に、中心導体11の他方端17には、ネジ溝11qが形成されている。ネジ溝56pにネジ溝11qが締め込まれることによって、ベース部21に電極部品53が着脱自在に設けられている。このような接続方法を用いることによって、電極部品53をベース部21に対してより確実に保持することができる。
【0064】
このように構成された電極51によれば、実施の形態1および2に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
【0065】
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5における電極を示す斜視図である。この発明の実施の形態5における電極は、実施の形態3における電極41と比較して、中心導体および外周導体の支持構造が異なる。以下において、重複する構造の説明は省略する。
【0066】
図9を参照して、電極61は、パルスパワー源2から延びる同軸ケーブル69に接続されている。同軸ケーブル69は、内部導体67と、内部導体67の周りに配置された外部導体65と、内部導体67および外部導体65の間に設けられた絶縁体66とから構成されている。
【0067】
同軸ケーブル69の外部導体65と電極61の外周導体25とが、両者の間を弧状に延びる支持アーム63によって接続されている。支持アーム63は、導電体から形成されている。電極61の中心導体11が、他方端17側においてコネクタ68を介して同軸ケーブル69の内部導体67に直接接続されている。支持アーム63およびコネクタ68を含む部分70は、図示しないケースによって覆われている。
【0068】
電極61では、パルスパワー源2から内部導体67およびコネクタ68を介して中心導体11に電荷を供給することができる。また、パルスパワー源2から外部導体65および支持アーム63を介して外周導体25に電荷を供給することができる。
【0069】
このように構成された電極61によれば、破砕作業時にともなう衝撃力が、ストッパー電極20を介して外周導体25へと伝わる。その衝撃力は、支持アーム63を介して外部導体65によって受け止められる。このため、中心導体11と内部導体67との接続部分には、電極部品43の自重程度の負荷しか掛からない。したがって、図6に示すベース部21のような堅固な構造ではなく、コネクタ68を用いた電気的接続構造によって電極部品43を支持したとしても、電極61を破砕装置用電極として十分に機能させることができる。
【0070】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、簡単な構造であって、所望の放電を発生させる状態を長期間に渡って維持できる破砕装置用電極を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における電極およびその電極を用いた破砕装置を示す模式図である。
【図2】図1中の電極を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2における電極を示す側面図である。
【図4】図4は、図3中の電極を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3における電極を示す側面図である。
【図6】図5中の電極を示す断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4における電極を示す側面図である。
【図8】図7中の電極を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態5における電極を示す斜視図である。
【図10】特許文献1に開示されている破砕装置用電極の先端部を示す拡大模式図である。
【符号の説明】
1,31,41,51,61 電極、11 中心導体、11a 外周面、12絶縁体、16 一方端、17 他方端、20 ストッパー電極、20a,55表面、21 ベース部、25 外周導体、25b 端面、52a 浮遊電極。
Claims (4)
- 中心軸に沿って延在し、外周面を有する中心導電体と、
前記外周面に設けられた絶縁部材と、
前記絶縁部材との間に隙間を設けて前記絶縁部材を囲むように位置決めされた外周導電体と、
前記外周面上において前記中心導電体と前記外周導電体とを互いに係止し、前記中心導電体の中心軸が延びる方向の動きを制限する手段とを備える、破砕装置用電極。 - 前記中心導電体に電流を導入するベース部材をさらに備え、
前記中心導電体は、前記外周導電体との間で放電が発生する一方端と、前記ベース部材に接続される他方端とを含み、
前記手段は、前記中心導電体の前記一方端から前記他方端に近づく方向の動きを制限する、請求項1に記載の破砕装置用電極。 - 前記手段は、前記中心導電体の前記一方端が前記外周導電体の端部より突出する位置で前記絶縁部材に設けられており、前記手段は、前記外周導電体の端部に当接する表面を含む、請求項2に記載の破砕装置用電極。
- 前記中心導電体は、前記ベース部材に着脱自在に接続されている、請求項2または3に記載の破砕装置用電極。
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JP2003160981A JP2004358395A (ja) | 2003-06-05 | 2003-06-05 | 破砕装置用電極 |
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CN115228575A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-10-25 | 沈阳理工大学 | 一种用于废弃混凝土的高压脉冲破碎装置 |
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2003
- 2003-06-05 JP JP2003160981A patent/JP2004358395A/ja not_active Withdrawn
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