JP2004358136A - 内視鏡用アンカー遠隔誘導システム、及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 - Google Patents

内視鏡用アンカー遠隔誘導システム、及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法 Download PDF

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Yasuko Ishii
矢寿子 石井
Kenichi Ohara
健一 大原
Tadao Kakizoe
忠生 垣添
Hisamitsu Kobayashi
寿光 小林
Takushi Gotoda
卓志 後藤田
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Abstract

【課題】把持部材が対象部内部の対象部位を強固に把持することにより、アンカーから強い牽引力が掛かっても、把持部材が対象部位を把持し続けることができる内視鏡用アンカー遠隔誘導システム、及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供する。
【解決手段】対象物内部の対象部位を把持可能な把持部材と、該把持部材と接続される磁性体からなる磁気アンカーと、上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を具備した内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記把持部材が、開閉可能な複数の開閉片を有し、各開閉片の先端部に形成された、該開閉片が閉状態のときに上記対象部位に突き刺さる針部と、を具備していることを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡観察下で病変部を切除する際に用いる、内視鏡用アンカー遠隔誘導システム及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来、通常の手術において人体内部の病変部を切除する場合においては、把持鉗子を用いて病変部を持ち上げることにより病変部と隣接する正常組織との間隔を広げ、その状態で病変部と正常組織との間を切除している。しかし、例えば内視鏡的粘膜切除術(EMR)では、体内には内視鏡を一台しか挿入できないため、病変部を持ち上げることができず、注射針で病変部の周囲の正常粘膜に生理食塩水等を注入して病変部を浮き上がらせ、その状態で高周波ナイフやスネアなどを用いて病変部と正常粘膜の間の切除を行っていた。
【0003】
しかし、このような従来の方法では、病変部を十分な位置まで持ち上げることができなかったため、病変部と正常組織との境界の切除部分を十分確保することができなかった。
また、病変部が扁平な形状である場合は、切除部分を作りだすことができないこともあった。
【0004】
さらに、切除作業中において、すでに切除した病変部が正常組織上に落ち込むことにより内視鏡による視界を妨げることがあり、特に病変部が大きい場合に顕著であった。そのため、切除部分を見ることができず、盲目的に切除するために正常部分を損傷して穿孔などの合併症が発生したり、血管を損傷して大出血をきたし、また出血時も出血部位の確認ができず止血できないことから重篤な合併症を来すことも考えられ、より安全な装置や処置方法が求められていた。
【0005】
そこで本出願人は、これらの問題点を解決すべく、人体内部の病変部を把持する把持部材と、該把持部材と連結される磁性体からなる磁気アンカーと、人体の外部に配置され、磁界を発生して磁気アンカーに動力を与える磁気アンカー誘導装置と、を備え、磁気アンカー誘導装置が発生する磁界によって磁気アンカーに動力を与えて、把持部材によって把持された病変部を持ち上げることを特徴とする磁気アンカー遠隔誘導システムを提案し、特許出願している(特願2002−268239号)。
【0006】
しかし、この特許出願で用いられている把持部材による把持力はそれほど大きくないので、磁気アンカーに付与された動力が大きい場合には、把持部材が病変部から外れてしまうおそれがあった。このように把持部材が病変部から外れてしまうと、再度、把持部材を病変部に把持する作業が必要になるため、病変部の処置作業に長時間を要し、術者及び患者の負担が増大してしまう。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、把持部材が対象部内部の対象部位を強固に把持することにより、アンカーから強い牽引力が掛かっても、把持部材が対象部位を把持し続けることができる内視鏡用アンカー遠隔誘導システム、及びアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムは、対象物内部の対象部位を把持可能な把持部材と、該把持部材と接続される磁性体からなる磁気アンカーと、上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を具備した内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記把持部材が、開閉可能な複数の開閉片を有し、各開閉片の先端部に形成された、該開閉片が閉状態のときに上記対象部位に突き刺さる針部と、を具備していることを特徴としている。
【0009】
上記磁気アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが好ましい。
【0010】
上記磁気アンカー誘導装置は、発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、を有するのが実際的である。
【0011】
別の態様によれば、本発明の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムは、対象物内部の対象部位を把持可能な把持部材と、該把持部材と接続される非磁性体からなる重力アンカーと、を具備し、該重力アンカーが重力に従って移動することにより、上記把持部材に把持された上記対象部位を、重力方向下方に移動させる内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記把持部材が、開閉可能な複数の開閉片と、各開閉片の先端部に形成された、該開閉片が閉状態のときに上記対象部位に突き刺さる針部と、を具備していることを特徴としている。
【0012】
いずれの態様でも、上記針部の基端側より先端側が、上記開閉片の基端側に位置するのが好ましい。
【0013】
この態様でも、上記重力アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが好ましい。
【0014】
さらに、いずれの態様でも、上記針部の少なくとも一つを、上記閉状態のときに上記対象部位を貫通するものとするのが好ましい。
【0015】
さらに、上記針部の全てを、上記閉状態のときに上記対象部位を貫通するものとするのがより好ましい。
【0016】
さらに、いずれの態様でも、両端が開口し、その内部に上記把持部材が挿脱可能であり、かつ、その内部で上記把持部材の相対位置が変化することにより、上記開閉片が開閉する筒状部材を具備するのが実際的である。
【0017】
さらに、上記筒状部材に対する上記把持部材の位置を変化させる開閉手段を具備するのが好ましい。
【0018】
本発明のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法は、開閉可能な複数の開閉片と、各開閉片の先端部に形成され、上記開閉片が閉状態のときに対象物内部の対象部位に突き刺さる針部と、を具備する把持部材と、磁性体からなる磁気アンカーの接続体を、上記対象物内部に配置するステップ、該把持部材の開閉片を上記閉状態にして、上記針部を上記対象部位に突き刺す把持ステップ、及び上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置から磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により、上記磁気アンカーを移動させて、上記把持部材が把持している上記対象部位を所定方向に移動させるステップ、を有することを特徴としている。
【0019】
上記磁気アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが好ましい。
【0020】
別の態様によれば、本発明のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法は、開閉可能な複数の開閉片と、各開閉片の先端部に形成され、上記開閉片が閉状態のときに対象物内部の対象部位に突き刺さる針部と、を具備する把持部材と、非磁性体からなる重力アンカーの接続体を、上記対象物内部に配置するステップ、該把持部材の開閉片を上記閉状態にして、上記針部を上記対象部位に突き刺す把持ステップ、及び上記重力アンカーを重力に従って移動させることにより、上記把持部材が把持している上記対象部位を重力方向下方に移動させるステップ、を有することを特徴としている。
【0021】
いずれの態様でも、上記針部の基端側より先端側が、上記開閉片の基端側に位置するのが好ましい。
【0022】
この態様でも、上記重力アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが好ましい。
【0023】
いずれの態様でも、上記把持ステップが、少なくとも一つの上記針部を上記対象部位に貫通させるステップ、であるのが好ましい。
【0024】
さらに、上記把持ステップを、上記針部の全てを上記対象部位に貫通させるステップ、とするのがより好ましい。
【0025】
さらに、いずれの態様でも、上記把持ステップが、両端が開口する筒状部材の内部に、上記把持部材を挿入する挿入ステップ、及び、該把持部材の該筒状部材内での相対位置を変化させることにより、上記開閉片を閉状態に移行させる閉ステップ、を有するのが実際的である。
【0026】
さらに、上記閉ステップが、上記把持部材に接続された開閉手段を操作して、上記筒状部材を上記把持部材に対して相対移動させるステップ、であるのが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1から図12を参照しながら説明する。本実施形態のアンカー遠隔誘導システムは、磁気アンカー装置10(把持部材11、磁気アンカー12、連結ひも13、牽引分離部材14、筒状締付部材15からなる)と、磁気アンカー装置10の内視鏡20からの分離操作等を行う操作装置30と、磁気アンカー装置10を体外において吸引制御する(磁気アンカー12に磁力を及ぼす)磁気アンカー誘導装置40とからなるものである。
【0028】
まず、図1から図3を参照して、磁気アンカー装置10の構成について説明する。
対称形状をなす把持部材11は、金属板を折曲加工した弾性部材であり、自由状態においてその両側部の先端が接触するCリング状の基部11aと、基部11aの先端から前方に延びつつ拡開する一対の傾斜片11b、11bと、両傾斜片11b、11bの先端から互いに平行に延びる開閉片11c、11cと、両開閉片11c、11cの先端部を、各開閉片11cの基端側に折り返して形成した針部11d、11dとを具備している。さらに、基部11aの後端部には挿入孔11a1が穿設されている。
【0029】
磁気アンカー12は、略円柱状の前部12aと、略三角錐状の後部12bと、後部12bから突出する取付部12cとからなるものであり、さらに、取付部12cの端面には凹部12dが凹設されている(図1参照)。この磁気アンカー12は、全体が強磁性材料から成形されており、強磁性材料の具体例としては、純鉄、鉄合金のほか、プラチナマグネット、希土類磁石、テルビウム・ディスプロシウム・鉄合金などの磁石がある。
【0030】
把持部材11の基部11aには、柔軟な連結ひも13が巻回されており、この連結ひも13の他端は、磁気アンカー12の凹部12dに固着されている(図1参照)。
【0031】
牽引分離部材(開閉手段)14は棒状の部材であり、その先端には、把持部材11の挿入孔11a1を貫通する一対の挿入片14aと、挿入片14aの先端に設けられた、基部11aの内面に係合して、挿入片14aが基部11aから抜け出すのを防止する抜け止め部14bとが設けられている。さらに、牽引分離部材14の基端部には鈎部14cが形成されている。牽引分離部材14は、プラスチックやSUS等の金属材料から成形されており、所定の切断力以上の強い力を受けると切断される程度の強度である。
【0032】
図1から図3に示す両端が開口する筒状締付部材(筒状部材)15は、可撓性のある材料からなるものである。この筒状締付部材15には、筒状締付部材15と同方向を向く一対のスリット15aが形成されている。このスリット15aの前端は開放しており後端は閉塞している。さらに、この筒状締付部材15の内径は、把持部材11の基部11aと傾斜片11bが嵌合可能な寸法となっている。
【0033】
図1に示す状態(把持部材11が筒状締付部材15内に嵌合していない状態)から、筒状締付部材15に対して牽引分離部材14を相対的に後方に引くと、図2に示すように、把持部材11の基部11aが内向きに弾性変形しながら筒状締付部材15の内部に引き込まれる。すると、基部11aの径が小さくなり、両傾斜片11bと両開閉片11cが互いに離れる開状態となる。
図3に示すように、筒状締付部材15に対して牽引分離部材14をさらに相対的に後方に引くと、把持部材11が内向きに弾性変形しながら筒状締付部材15の内部にさらに引き込まれ、その傾斜片11bが筒状締付部材15の先端開口部に接触し、両傾斜片11bと両開閉片11cが互いに接近し、さらに両針部11dが交差する閉状態となる。
【0034】
図4は、アンカー遠隔誘導システムを用いた切除術の実施に用いる内視鏡20を示している。
内視鏡20は周知のように、柔軟で可撓性を有し体内に挿入される挿入部21を有しており、その先端面22には、エア及び洗浄水を送るための送気送水ノズル(図示略)、切除部及びその周辺を照らすための照明窓(図示略)、直後に対物レンズと撮像素子が配置された、切除部及びその周辺を観察するための観察窓、並びに、図7等に示された鉗子チャネルCの出口23が設けられている。鉗子チャンネルCは挿入部21内に形成されており、その入口24aは鉗子口24の端面に形成されており、さらに、その出口23は、先端側が拡径するテーパ状となっている。
【0035】
次に、図7を参照しながら、内視鏡20の鉗子チャンネルC内に挿入される操作装置30について説明する。
挿入管31は可撓性を有する筒状の部材であり、内視鏡20の鉗子口24の入口24aから鉗子チャンネルCに挿通可能であり、その全長は鉗子チャンネルCより長い。さらに、その内径は、図1の状態の把持部材11及び筒状締付部材15を挿入可能な寸法となっている。挿入管31の内部には、挿入管31に対して相対移動可能な筒状の挿入コイル(開閉手段)32が挿通されている。挿入コイル32の先端部には、大径部33aと小径部33bとからなる規制管(開閉手段)33の小径部33bが嵌合され、接着剤、はんだ、ロウなどによって、小径部33bが挿入コイル32の先端部に固着されている。
【0036】
大径部33aの外径は挿入管31の内径より小さく、かつ、挿入コイル32の外径とほぼ同一に設定されている。さらに、大径部33aの内径は小径部33bの内径より大きく、筒状締付部材15の外形と略同一に設定されており、大径部33a内面の小径部33b内面との接続部には、規制管33の軸線に対して直交する環状段部33a1が形成されている(図7等参照)。
【0037】
鉗子チャンネルCに挿入された挿入コイル32の内側には、先端にフック部34が設けられた操作ワイヤ(開閉手段)35が、挿入コイル32と規制管33に対して相対移動可能に挿入されている。フック部34は、接着剤、はんだ、ロウ等によって、その基端部が操作ワイヤ35の先端部に固着されている。
さらに、挿入管31、挿入コイル32、及び操作ワイヤ35の各基端部は、操作装置30の操作部(図示略)に連結されており、互いに軸方向に相対移動可能となっている。
以上説明した、挿入管31、挿入コイル32、規制管33、フック部34、操作ワイヤ35、及び操作部により操作装置30が構成されている。
【0038】
次に、図5及び図6を用いて、患者Aの体外において磁気アンカー12を吸引制御する磁気アンカー誘導装置40の構成について説明する。
患者Aを載せる床板41aを具備するベッド41の両側部には、一対のXYステージ(一方向移動機構)42、42が配設されている。この一対のXYステージ42は、ベッド41の長手方向に沿って、両者42、42の該長手方向位置が常時同じになるように、直線的に往復移動するものである。さらに、ベッド41の上方には、ベッド41の長手方向と直交する平面内において互いに平行をなす、正面視略逆U字形の二つのレール44、45からなるフレーム/レール(一平面内移動機構)43が配設されており、このフレーム/レール43の両端部は、左右のXYステージ42にそれぞれ固定されている。内側のレール44には、磁気アンカー12を体外において吸引制御する(磁気アンカー12に磁力を及ぼす)磁気誘導部材46が摺動自在に装着されており、磁気誘導部材46は左右のXYステージ42の間を、レール45に沿って移動することができる。磁気誘導部材46は、鉄心にコイルを巻いた構造の電磁石47を基体48上に固定したものであり、その電磁石47は常時、患者A側を向いている(図5参照)。なお、磁気誘導部材46は、永久磁石と電磁石の組み合わせでもよく、また、永久磁石と電磁石を2個以上組み合わせたものでも良い。
【0039】
フレーム/レール43の外側のレール45には、フレーム/レール43全体の重量バランスを保つためのカウンターウエイト49がレール45に摺動自在に装着されている。カウンターウエイト49は、磁気誘導部材46の位置に応じて、その位置が変化する。例えば、磁気誘導部材46が患者Aの正面側に位置するときは、カウンターウエイト49は患者Aの背面側に位置し、磁気誘導部材46が患者Aの背面側にあるときは、カウンターウエイト49は患者Aの正面側に位置して、フレーム/レール43全体の重量バランスをとっている。
そして、以上説明した磁気誘導部材46、XYステージ42、フレーム/レール43により磁気アンカー誘導装置40が構成されている。
【0040】
次に、アンカー遠隔誘導システムを用いた病変部Xの切除要領について説明する。
アンカー遠隔誘導システムを用いた切除術の実施に先立っては、まず、図5及び図6に示すように、局所麻酔を施した患者Aをベッド41の床板41a上に横たわらせる。このとき、XYステージ42を操作して、フレーム/レール43のベッド41の長手方向位置を、患者Aの頭部A1とほぼ同じ位置にしておき、さらに、磁気誘導部材46及びカウンターウエイト49を所定の場所に位置させておく。
次に、XYステージ42を操作してフレーム/レール43を患者Aの正面側に配置させ、さらに、磁気誘導装置46をフレーム/レール43に沿って移動させて、磁気誘導部材46を切除術開始時位置に位置させる(図6参照)。
【0041】
次いで、図示を省略した可撓性を有するオーバーチューブを、患者Aの口から体内に挿入し、このオーバーチューブの先端部を、臓器B(対象物)(図8から図12参照)内の病変部(対象部位)Xに近接させる。続いて、内視鏡20の挿入部21をオーバーチューブ内に挿入し、挿入部21の先端部をオーバーチューブの先端から突出させ、病変部Xに近接させる(図示略)。このように、内視鏡20の挿入部21の先端を臓器B内に挿入すると、内視鏡20の挿入部21の先端面22に設けられた観察窓から得られた臓器B内の観察像が、図示を省略したテレビモニタに写し出される。
【0042】
次いで、鉗子口24の入口24aから、先端部に注射針を具備するチューブ状の処置具(図示略)を鉗子チャンネルCに挿入して、その注射針を鉗子チャンネルCの出口23から突出させる。そして、注射針を病変部Xの周辺から臓器壁の粘膜下層B1に挿入して生理食塩水等を注入し、病変部Xを固有筋層B2から浮き上がらせておく(図8から図12参照)。
【0043】
続いて、鉗子チャンネルCから該処置具を取り出し、代わりに、鉗子チャンネルCに挿入管31を挿入する。上述したように、挿入管31は鉗子チャンネルCより長いので、鉗子チャンネルCに挿入管31を挿入すると、その基端部が鉗子口24から突出する(図示略)。
次いで、内視鏡20の外部において、挿入コイル32の先端に固定された規制管33の大径部33a内に筒状締付部材15の基端部を嵌合し、その後端面を環状段部33a1に当接させる。続いて、挿入コイル32を挿入管31の基端側からその内部に挿入し、さらに、挿入コイル32の内部に操作ワイヤ35を挿入して、その先端部に固着されたフック部34を、内視鏡20の先端面22から突出させる(図示略)。この状態で、磁気アンカー装置10の牽引分離部材14の鈎部14cをフック部34に係合させて、磁気アンカー装置10と操作装置30を一体化する。
【0044】
この状態で、操作ワイヤ35をその基端側に牽引すると、図7に示すように、把持部材11と牽引連結部材14と磁気アンカー12の取付部12cが鉗子チャンネルC内に引き込まれ、磁気アンカー12の後部12bが、鉗子チャンネルCの出口23に嵌合する
操作ワイヤ35は挿入管31よりも充分長いため、操作ワイヤ35の基端部は、鉗子口24から突出した挿入管31の基端部のさらに後方に突出する(図示略)。
また、筒状締付部材15は可撓性を有する材料から成形されており、かつ、挿入コイル32は屈曲自在なので、挿入部21が屈曲していても、これらの部材は鉗子チャンネルC内をスムーズに移動することができる。
【0045】
このように、内視鏡20に磁気アンカー装置10と操作装置30をセットしたら、図8に示すように、挿入管31を前方に移動させて、その先端部を内視鏡20の先端面22から突出させ、磁気アンカー12を鉗子チャンネルCから押し出す。
次いで、挿入コイル32を前方に押圧して、把持部材11を挿入管31の先端から突出させ、把持部材11を病変部Xに近接させて、操作ワイヤ35を内視鏡20に対して相対的に後方に引く。すると、把持部材11の基部11aが筒状締付部材15内に引き込まれ、把持部材11は図8に示す開状態となる。
【0046】
さらに操作ワイヤ35を後方に引くと、把持部材11の基部11aが筒状締付部材15内部の後方にさらに引き込まれ、かつ、傾斜片11bが筒状締付部材15の先端開口部に当接するので、把持部材11の開閉片11cが閉じて、両針部11dが病変部Xを貫通し、把持部材11により病変部Xが確実に把持される(図9参照)。
【0047】
この状態で、操作ワイヤ35を上記切断力以上の強い力で後方に引くと、フック部34と係合している牽引分離部材14が、その中間部で切断され、その結果、磁気アンカー装置10が操作ワイヤ35から分離する(図10参照)。
【0048】
続いて、図11に示すように、患者Aの体外に配置されている磁気誘導部材46の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー12を図11の上側に吸引すると、把持部材11が磁力方向(図11の上方)に移動するとともに、連結ひも13がスリット15a内を緊張しながら移動し、把持部材11に掴まれている病変部Xも同方向に十分な距離だけ持ち上げられる。
【0049】
このように、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させると、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、挿入管31、挿入コイル32、及び操作ワイヤ35を内視鏡20から取り出し、図11に示すように、内視鏡20(図11では図示略)の鉗子チャネルCを利用して高周波メス50などの切開具を臓器B内に挿入し、病変部Xを粘膜とともに一方の端部側から切除する。
そして、病変部Xを一方の端部側から反対の端部側に切除すると、やがて、病変部X全体が完全に切除される(図12参照)。
なお、高周波メス50による切除作業時においては、切除領域が拡がるにつれて、高周波メス50の先端50aの位置の確認は、より容易となる。
【0050】
以上のように切除作業を終えると、正常組織から切り離された病変部Xは把持部材11(磁気アンカー装置10)に把持されたままの状態となるので、病変部Xの紛失が防止される。
切除した病変部Xを回収するには、図12に示すように、内視鏡20の鉗子チャンネルCに、その先端部に開閉可能な一対の把持片61を具備し、さらに、その基端部に操作部(図示略)を具備する把持鉗子60を挿入する。そして、この操作部を操作して、把持片61を開放状態にした状態で牽引分離部材14に近接させ、その後に両把持片61を閉じて、両把持片61により牽引分離部材14を確実に把持する。そして、そのままの状態で内視鏡20を体内から抜き去り、病変部Xを磁気アンカー装置10とともに体外に取り出し、その後に、そして、切除した部分の縫合、消毒などの処置を行う。
【0051】
以上のように、本実施形態のアンカー遠隔誘導システムを用いれば、把持部材11を閉じると、その基端側より先端側が開閉片11cの基端側を向いている針部11dが病変部Xを完全に貫通するので、把持部材11により病変部Xを強固に把持することが可能となる。従って、磁気誘導装置46から発生する磁力が強く、磁気アンカー12から把持部材11に強い牽引力が掛かっても、把持部材11の針部11dが病変部Xから抜け出すことはなく、病変部Xを確実に移動させることができる。
【0052】
さらに、病変部Xを所望方向に十分な距離だけ移動させることができるため、病変部Xと正常組織との境界の切除部分を、容易かつ確実に十分な大きさで確保することができる。また、病変部Xが扁平な形状であっても、十分な大きさの切除部分を作りだすことができるので、このような場合であっても、病変部Xを容易に切除することが可能となる。
【0053】
さらに、病変部Xは把持部材11により持ち上げられるため、切除部分を十分確保することができ、すでに切除した病変部Xが固有筋層B2上に落ち込むことを防止できる。
また、任意の位置に把持部材11を配置できるため、切除した病変部Xにより内視鏡20の視界が妨げられることがない。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態について、図13を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0055】
本実施形態のアンカー遠隔誘導システムは、重力アンカー装置70(把持部材11、重力アンカー71、連結ひも13、牽引分離部材14、筒状締付部材15からなる)と、操作装置30とからなるものである。
【0056】
重力アンカー71の外形は磁気アンカー12と同じであり、前部71aと後部71bと取付部71cと凹部(図13では図示略)を具備しており、全体が非磁性体によって成形されている。非磁性体の具体例としては、金、銅、アルミニウム、ステンレス(オーステナイト系)、真鍮、セラミック、硝子等がある。
【0057】
この重力アンカー装置70は、第1の実施形態と同じ要領により、内視鏡20に装着された状態で臓器B内に挿入された後、その把持部材11が病変部Xを把持する。
そして、重力アンカー71は重力Pに従って移動するので、患者Aの体勢を変えて、重力アンカー71を重力方向下方に移動させると、ひも部13が緊張して、把持部材11が把持している病変部Yが重力方向下方に移動する。この結果、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、高周波メス50(図13では図示略)で病変部Xを切除する。
【0058】
以上のように、本実施形態のアンカー遠隔誘導システムによっても、第1の実施形態と同様に、重力アンカー装置70の一部をなす把持部材11により病変部Xを強固に把持することができる。そのため、重力アンカー71の質量が大きくても、病変部Xから把持部材11が外れることはない。
さらに、本実施形態では、第1の実施形態では必要であった高価な装置である磁気アンカー誘導装置40が不要になるので、第1の実施形態に比べて、コスト的に有利である。
【0059】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。例えば、把持部材11の各傾斜片11b、開閉片11c、針部11dを3本以上にしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、把持部材が対象部内部の対象部位を強固に把持するので、アンカーから強い牽引力が掛かっても、把持部材が対象部位を把持し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の磁気アンカー装置の全体図である。
【図2】把持部材が開いた状態の磁気アンカー装置の全体図である。
【図3】把持部材が閉じた状態の磁気アンカー装置の全体図である。
【図4】内視鏡の全体図である。
【図5】病変部の切除が行われる患者を載せたベッドと、磁気アンカー誘導装置を、患者の頭部側から見た図である。
【図6】患者を載せたベッドと、磁気アンカー誘導装置の側面図である。
【図7】鉗子チャンネル内に、磁気アンカー装置と連係した状態で操作装置を挿入した状態を示す、内視鏡先端部の拡大縦断側面図である。
【図8】開いた状態で、内視鏡の先端から突出した把持部材が、病変部を掴む直前の状態を示す拡大縦断側面図である。
【図9】内視鏡の先端から突出した把持部材が閉じて、病変部を掴んだ状態を示す拡大縦断側面図である。
【図10】内視鏡の内部において、磁気アンカー装置と操作装置が分離した状態を示す拡大縦断側面図である。
【図11】把持部材が病変部を把持した後に、磁気アンカー誘導装置を用いて、病変部を持ち上げている状態を示す拡大縦断側面図である。
【図12】把持鉗子により、病変部を把持した磁気アンカーを把持する状態を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態の、重力アンカーを利用して、病変部を重力方向下方に移動させている状態を示す拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
10 磁気アンカー装置
11 把持部材
11a 基部
11a1 挿入孔
11b 傾斜片
11c 開閉片
11d 針部
12 磁気アンカー
12a 前部
12b 後部
12c 取付部
12d 凹部
13 連結ひも
14 牽引分離部材(開閉手段)
14a 挿入片
14b 抜け止め部
14c 鈎部
15 筒状締付部材(筒状部材)
20 内視鏡
21 挿入部
22 先端面
23 鉗子チャンネルの出口
24 鉗子口
24a 入口
30 操作装置
31 挿入管
32 挿入コイル(開閉手段)
33 規制管(開閉手段)
33a 大径部
33a1 環状段部
33b 小径部
34 フック部
35 操作ワイヤ(開閉手段)
40 磁気アンカー誘導装置
41 ベッド
41a 床板
42 XYステージ(一方向移動機構)
43 フレーム/レール(一平面内移動機構)
44 45 レール
46 磁気誘導部材
47 電磁石
48 基体
49 カウンターウェイト
50 高周波メス
50a 先端部
60 把持鉗子
61 把持部材
70 重力アンカー装置
71 重力アンカー
71a 前部
71b 後部
71c 取付部
71d 凹部
A 患者(対象物)
A1 頭部
B 臓器
B1 粘膜下層
B2 固有筋層
C 鉗子チャンネル
P 重力
X 病変部(対象部位)

Claims (19)

  1. 対象物内部の対象部位を把持可能な把持部材と、
    該把持部材と接続される磁性体からなる磁気アンカーと、
    上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、
    を具備した内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記把持部材が、開閉可能な複数の開閉片を有し、
    各開閉片の先端部に形成された、該開閉片が閉状態のときに上記対象部位に突き刺さる針部と、を具備していることを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  2. 請求項1記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記磁気アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結した内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  3. 請求項1または2記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記磁気アンカー誘導装置は、
    発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、
    該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、
    上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、
    を有する内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  4. 対象物内部の対象部位を把持可能な把持部材と、
    該把持部材と接続される非磁性体からなる重力アンカーと、
    を具備し、該重力アンカーが重力に従って移動することにより、上記把持部材に把持された上記対象部位を、重力方向下方に移動させる内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記把持部材が、
    開閉可能な複数の開閉片と、
    各開閉片の先端部に形成された、該開閉片が閉状態のときに上記対象部位に突き刺さる針部と、を具備していることを特徴とする内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  5. 請求項4記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記重力アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結した内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、上記針部の基端側より先端側が、上記開閉片の基端側に位置する内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記針部の少なくとも一つを、上記閉状態のときに上記対象部位を貫通するものとした内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  8. 請求項7記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記針部の全てを、上記閉状態のときに上記対象部位を貫通するものとした内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    両端が開口し、その内部に上記把持部材が挿脱可能であり、かつ、その内部で上記把持部材の相対位置が変化することにより、上記開閉片が開閉する筒状部材を具備する内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  10. 請求項9記載の内視鏡用アンカー遠隔誘導システムにおいて、
    上記筒状部材に対する上記把持部材の相対位置を変化させる開閉手段を具備する内視鏡用アンカー遠隔誘導システム。
  11. 開閉可能な複数の開閉片と、各開閉片の先端部に形成され、上記開閉片が閉状態のときに対象物内部の対象部位に突き刺さる針部と、を具備する把持部材と、磁性体からなる磁気アンカーの接続体を、上記対象物内部に配置するステップ、
    該把持部材の開閉片を上記閉状態にして、上記針部を上記対象部位に突き刺す把持ステップ、及び
    上記対象物外部に配置された磁気アンカー誘導装置から磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により、上記磁気アンカーを移動させて、上記把持部材が把持している上記対象部位を所定方向に移動させるステップ、
    を有することを特徴とするアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  12. 請求項11記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記磁気アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結したアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  13. 開閉可能な複数の開閉片と、各開閉片の先端部に形成され、上記開閉片が閉状態のときに対象物内部の対象部位に突き刺さる針部と、を具備する把持部材と、非磁性体からなる重力アンカーの接続体を、上記対象物内部に配置するステップ、
    該把持部材の開閉片を上記閉状態にして、上記針部を上記対象部位に突き刺す把持ステップ、及び
    上記重力アンカーを重力に従って移動させることにより、上記把持部材が把持している上記対象部位を重力方向下方に移動させるステップ、
    を有することを特徴とするアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  14. 請求項13記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記重力アンカーと上記把持部材とを、柔軟な連結ひもで連結したアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  15. 請求項11から14のいずれか1項記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、上記針部の基端側より先端側が、上記開閉片の基端側に位置するアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  16. 請求項11から15のいずれか1項記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、
    上記把持ステップが、
    少なくとも一つの上記針部を上記対象部位に貫通させるステップ、であるアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  17. 請求項16記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、
    上記把持ステップが、
    上記針部の全てを上記対象部位に貫通させるステップ、であるアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  18. 請求項11から17のいずれか1項記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、
    上記把持ステップが、
    両端が開口する筒状部材の内部に、上記把持部材を挿入する挿入ステップ、及び、
    該把持部材の該筒状部材内での相対位置を変化させることにより、上記開閉片を閉状態にする閉ステップ、
    を有するアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
  19. 請求項17記載のアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法において、
    上記閉ステップが、
    上記把持部材に接続された開閉手段を操作して、上記筒状部材を上記把持部材に対して相対移動させるステップ、であるアンカー遠隔誘導システムを用いた内視鏡による処置方法。
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